JP2015187372A - 日射遮蔽装置の遮光構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ロールスクリーン1はスクリーン10と遮蔽機構12とガイドレール13,13とで構成される。そして、遮蔽機構12の上方と後方が遮光板2によって遮光されている。遮蔽機構12の両側の遮光領域は、補助遮光体3によって調整することができる。そして、遮光板2の下端とガイドレール13の上端の間が遮光部材4によって遮光されている。また、ウェイトバー11と下枠との間は可動遮光材5によって遮光され、ウェイトバー11の端部とガイドレール13との間は遮光部材6によって遮光されている。
【選択図】図1
Description
このようなロールスクリーンでは、巻取軸に巻取られた遮蔽材としてのスクリーンが引出操作によって下降し、また、巻取軸から引き出されたスクリーンが巻取操作によって上昇する。
そして、1対のガイドレールがスクリーンの両側に立設されており、巻取軸から引き出されたスクリーンの外縁部側に隙間ができないように、スクリーンの外縁部がこれらガイドレールの内側に入り込んでいる。
これにより、ガイドレールが、スクリーンを昇降方向に沿って案内すると共に、日射光がスクリーンの外縁部側の隙間から入り込まないように遮光する。
ロールスクリーン等の日射遮蔽装置を窓枠に組み付けた場合に、窓枠や日射遮蔽装置の建て付け状態や各部の寸法誤差等によって、隙間が、ガイドレールと窓枠の縦枠との間、スクリーンの下縁部と下枠との間、スクリーンの上部と上枠との間等にも発生するおそれがある。
このような場合には、上記した日射遮蔽装置の遮光構造では、遮光が十分でなく、外の日射光が隙間から室内に入り込み、日射遮蔽装置の価値を半減させてしまう。
このような問題は、縦型のロールスクリーンだけでなく、プリーツスクリーン、ブラインド装置であっても同様に生じる問題であって、所定の位置に保持されるべき遮蔽材を備える日射遮蔽装置において共通する問題であった。
かかる構成により、遮蔽材を遮蔽機構により完全に引き出すことで、窓等から入り込む日射光の大部分を、遮蔽材によって遮光することができる。
そして、遮蔽材の外縁部がガイドレールのガイド通路内に入り込んでいるので、日射光が遮蔽材の外縁とガイドレールとの間から室内に入り込むこともない。
さらに、遮蔽機構の部位であってガイドレールとは逆側に位置する部位に向かう日射光や遮蔽機構において遮蔽材の他方側に位置する部位に向かう日射光が存在する場合であっても、遮光板が遮光するので、日射光が遮蔽機構を通り抜けて室内に入り込んだり、遮蔽機構で反射されて室内に入り込むということはない。
かかる構成により、補助遮光体をスライドさせて、伸ばすことで、遮蔽機構両側の遮光領域を広くすることができる。そして、補助遮光体を逆にスライドさせて、縮めることで、遮蔽機構両側の遮光領域を狭くすることができる。
かかる構成により、遮光板の側端部とガイドレールの先端部との間の隙間に向かう日射光を、遮光部材によって遮光することができる。
かかる構成により、第2枠とガイドレール側面との隙間に向かう日射光を、遮光部によって遮光することができる。
かかる構成により、遮蔽材を引き出し、ウェイトバーを上記第1枠と向かい合う第3枠まで移動させると、ウェイトバーと第3枠との間に隙間が発生するおそれがあるが、この発明では、ウェイトバーから露出した可動遮光材が第3枠に接触し、水平な一方端部が第3枠に隙間なく当接するので、ウェイトバーと第3枠との間の隙間を、この可動遮光材によって遮光することができる。
かかる構成により、ガイドレールの基端部とウェイトバーの側端部との間に生じる隙間から入り込もうとする日射光を、遮光部材によって遮光することができる。
図1は、この発明の第1実施例に係る遮光構造を備えた日射遮蔽装置を示す分解斜視図であり、図2は、図1に示す日射遮蔽装置の前面図であり、図3は、図2の矢視A−A断面図であり、図4は、図2の矢視B−B断面図である。
このロールスクリーン1は、遮蔽材としてのスクリーン10と、遮蔽機構12と、長尺状のガイドレール13,13とで構成されている。
ガイドレール13は、ガイドレール本体13Aとレールベース13Bとを有している。レールベース13Bは、図3に示すように、窓枠等の縦枠101に固定され、ガイドレール本体13Aは、レールベース13Bに組み付けられる構造になっている。
ガイドレール13において、符号13a1が、第1ガイド壁としての前側ガイド壁であり、この前側ガイド壁13a1がスクリーン10の一方側としての前側に位置する。そして、符号13a2が、第2ガイド壁としての後側ガイド壁であり、この後側ガイド壁13a2がスクリーン10の他方側としての後側に位置する。
これら前側ガイド壁13a1と後側ガイド壁13a2との間隙が、スクリーン10の左右両側の外縁部10Aを保持するためのガイド通路13Cを形成している。
つまり、図2及び図3に示すように、スクリーン10の両外縁部10A,10Aを、ガイドレール13のガイド通路13C内に収納することで、スクリーン10の外縁部10Aとガイドレール13との間隙を無くしている。
遮光板2は、ほぼ水平な第1遮光壁としての天壁20とほぼ垂直な第2遮光壁としての後壁21とで形成された断面略L字状の長尺体であり、所謂ベースフレームとしても機能する。
すなわち、図4に示すように、天壁20が窓枠等の第1枠としての上枠100に当てられた状態で、ビス20bがビス孔20aを通じて上枠100に螺入され、遮光板2が上枠100に固定されている。そして、回転機構12Bと巻取軸12Aとが取付フレーム12Dに組み付けられ、この取付フレーム12Dが、後壁21に取り付けられたブラケット12E,12Eに取り付けられている。このようにして、遮蔽機構12全体が遮光板2に組み付けられている。
これにより、遮蔽機構12のガイドレール13とは逆側の部位の方向である上方が、遮光板2の天壁20によって覆われ、スクリーン10の他方側の方向である遮蔽機構12の後方が、後壁21によって覆われた状態になっている。
勿論、天壁20の幅寸法(図4の左右方向の寸法)を、上枠100の幅以上の値に設定して、天壁20が遮蔽機構12をほぼ完全に覆うようにしても良い。
図5は、補助遮光体3を示す斜視図であり、図6は、補助遮光体3の機能を説明するための断面図である。
図5に示すように、補助遮光体3は、第3遮光壁としての短後壁30と、この短後壁30に連結した第4遮光壁としての側壁31とで形成されており、平面視において、略L字状をなす。また、これら短後壁30と側壁31の高さは遮光板2の後壁21の高さとほぼ同一に設定されている。
このような補助遮光体3の側壁31には、舌片32が、短後壁30と平行に突設されている。一方、遮光板2の後壁21の前面には、図6の(a)に示すように、開口33aを側方に向けたサヤ部33が形成されている。
舌片32が、このサヤ部33に納められ、短後壁30が遮光板2の後壁21に当接された状態で、補助遮光体3が遮光板2の両端部にスライド自在に取り付けられている。
これにより、図6の(a)に示すように、補助遮光体3を遮光板2側に完全に納めた状態から、図6の(b)に示すように、補助遮光体3を遮光板2から離れる方向にスライドさせることで、補助遮光体3の両側の遮光領域を拡げることができる。
図7は、遮光部材4を示す斜視図である。
図7に示すように、遮光部材4は、上キャップ14と水平遮光部40と垂直遮蔽部41とで一体形成されている。
具体的には、遮光部材4の上キャップ14は、前側誘導壁14Aと後側誘導壁14Bと誘導溝14Cとベース挿入壁14Dとで構成され、水平遮光部40がこのベース挿入壁14Dに連結している。
具体的には、前側誘導壁14Aが、ガイドレール本体13A上の前側に固定され、後側誘導壁14Bが、ガイドレール本体13A上の後側に固定されている。そして、ベース挿入壁14Dが、レールベース13Bの上部内に挿入され、レールベース13Bの上部に固定されている。また、誘導溝14Cはガイドレール本体13Aのガイド通路13Cに連通している。
また、垂直遮蔽部41は、後側誘導壁14Bの後方に位置して、水平遮光部40と後側誘導壁14Bとの間隙を後方から覆っている。
つまり、遮光部材4は、上キャップ14と水平遮光部40と垂直遮蔽部41とによって、遮光板2の側端部である後壁21の下端側部とガイドレール13の上端部との隙間G1を覆っている。
なお、この実施例では、遮光部材4の上キャップ14と水平遮光部40と垂直遮蔽部41とを一体に形成したが、上キャップ14と水平遮光部40と垂直遮蔽部41とを分離した別体に形成して、上記したそれぞれの位置に配置するようにしても良い。
ウェイトバー11は、筒状体であり、スクリーン10の先端縁部としての下縁部に取り付けられている。図2及び図3に示したように、ウェイトバー11の長さは、スクリーン10の幅よりも短く設定されている。ウェイトバー11は、スクリーン10の中央部に取り付けられており、スクリーン10の外縁部10Aがウェイトバー11の両側からはみ出ている。
図8は、可動遮光材5を有したウェイトバー11の部分断面図であり、図9は、可動遮光材5の機能を説明するための部分断面図である。
図8に示すように、開口11Bがウェイトバー11の下端に形成され、中空部11Aと連通している。この開口11Bは、長さ方向に沿って、ウェイトバー11の一方端から他方端に至る線状の開口である。
可動遮光材5は、断面略J字状をなす合成樹脂製の帯体であり、その長さは、ウェイトバー11と略同長に設定されている。可動遮光材5の他方端部としての上端部50は、遮光材本体51の厚さよりも厚く形成されており、可動遮光材5の一方端部としての下端部52の長さ方向の辺である下辺52a(図2参照)は、水平に設定されている。
可動遮光材5の上端部50は、ウェイトバー11の中空部11A内に収納され、遮光材本体51は、開口11Bを通じてウェイトバー11の下方に露出されている。
つまり、可動遮光材5は、ウェイトバー11に非支持状態で嵌められており、矢印で示すように、可動遮光材5とウェイトバー11の開口11Bとの接触部を中心にウェイトバー11の周方向に回転することができるようになっている。
なお、可動遮光材5は、図4に示すように、ロールスクリーン1の後側からの前側に侵入する日射光を遮光するものである。したがって、この実施例では、図8及び図9の(b)に示すように、可動遮光材5を、下端部52が後方(図の左方)を向いたJ字状に形成して、可動遮光材5が後方に回転するように設定してある。これは、可動遮光材5を、下端部52が前方(図の右方)を向いた逆J字状に形成して、可動遮光材5が前方に回転するように設定すると、後方からの日射光がウェイトバー11の下端と下枠102との間から侵入し、可動遮光材5の前方を向く下端部52と下枠102との僅かな隙間を通過するおそれがあるからである。これに対して、この実施例のように、可動遮光材5を、下端部52が後方を向いたJ字状に形成して、可動遮光材5が後方に回転するように設定することで、回転時の可動遮光材5が、ウェイトバー11の下端と下枠102との隙間の前に塞がり、後方からの日射光をこの可動遮光材5によって直接受けるので、後方からの日射光を漏らすことなく完全に遮光することができる。
図10は、遮光部材6を示す斜視図であり、図11は、遮光部材6の機能を説明するための下部前面図である。
図10に示すように、遮光部材6は、前側遮光部61と後側遮光部62と側部63とで形成されている。この遮光部材6は、ガイドレール13の下キャップ15に一体形成されている。
具体的には、下キャップ15は、矩形状の平板体であり、図2に示すように、ガイドレール13のガイドレール本体13Aの下端に固定される。そして、図10に示すように、遮光部材6の側部63が、下キャップ15の側端に連結され、矩形状の前側遮光部61と後側遮光部62とが、ウェイトバー11側を向いた状態で、側部63の前端と後端とにそれぞれ連結されている。つまり、前側遮光部61と後側遮光部62と側部63とは、平面視において、ウェイトバー11側に開口した略コ字状の形をなす。
また、側部63には、上方に開口するテーパ状の凹部63aが形成されている。そして、この凹部63aの両側には、下側面63bとこれに連続する上側面63cとが位置するが、下側面63bは下キャップ15に対して垂直に起立するように設定され、上側面63cは、上端が下キャップ15側に角度θで傾くようにテーパ状に設定されている。
しかし、この実施例では、遮光部材6を設けているので、隙間G2が遮光部材6によって前後から完全に覆われた状態になる。
すなわち、図11の(b)に示すように、遮光部材6が下キャップ15のウェイトバー11側の端に連結しているので、ウェイトバー11の端部が前側遮光部61と後側遮光部62とによって隠され、隙間G2が、前側遮光部61と後側遮光部62とによって、前後から覆われた状態になっている。
また、垂直な下側面63bとテーパ状の上側面63cとを有した2つの遮光部材6,6が、両側のガイドレール13,13間の両側に向き合った状態で配置されているので、ウェイトバー11を下降させていく際に、ウェイトバー11は、長さ方向に多少振れても、テーパ状の上側面63cによって下側面63b側に確実に案内される。そして、ウェイトバー11が完全に下降し終わると、ウェイトバー11は、2つの遮光部材6,6の垂直な下側面63b,63b間に収まり、ウェイトバー11の両端面が垂直な下側面63b,63bに挟まれた状態になる。この結果、ウェイトバー11の両端部が、遮光部材6,6に収納されると、ウェイトバー11の両端部が側面63b,63bによって固定され、上下方向及び左右方向にぐらつくことはない。
図4に示すように、スクリーン10を完全に降ろした状態では、窓の外(ロールスクリーン1の後側)から入射した日射光の大部分が、スクリーン10によって遮光される。また、スクリーン10の外縁部10Aが、ガイドレール13のガイド通路13Cに入り込んでいるので、日射光がガイド通路13Cとガイドレール13との間から室内に入り込むこともない。
また、遮光板2の両側の遮光領域が狭い場合には、図6の(b)に示したように、補助遮光体3を遮光板2から離れる方向にスライドさせることにより、補助遮光体3の両側の遮光領域を拡げることができる。
次に、この発明の第2実施例について説明する。
図12は、この発明の第2実施例に係る日射遮蔽装置の遮光構造に適用されるフロントパネルを示す斜視図であり、図13は、この実施例の日射遮蔽装置の遮光構造を示す断面図である。
適用されるフロントパネル7は、遮蔽機構12全体を覆うことのできる大きさのカバー体であり、前面部70と上面部71と下面部72と両側面部73,73とを有している。
フロントパネル7の長さ(図12の左右方向の寸法)は、遮光板2の長さよりも長めに設定されている。また、フロントパネル7の右下には、チェーン引出口74が設けられ、チェーン12Cを、フロントパネル7内の遮蔽機構12からこのチェーン引出口74を通じて外部に引き出すことができるようになっている。
このようなフロントパネル7は、遮蔽機構12の上方と前方と下方と両側方を覆うように遮光板2に取り付けられている。
具体的には、図13に示すように、折返部71aが、フロントパネル7の上面部71の先端縁に設けられ、この折返部71aが、遮光板2の天壁20の先端縁に設けられた溝部20aに引っ掛けられている。そして、折返状のフランジ部72aが、下面部72の先端に設けられ、このフランジ部72aが上キャップ14の前側誘導壁14Aにビス72bにて固定されている。
かかる構成により、遮蔽機構12の周囲全域が、フロントパネル7と遮光板2とによって遮光される。
その他の構成,作用及び効果は上記第1実施例と同様であるので、その記載は省略する。
次に、この発明の第3実施例について説明する。
図14は、この発明の第3実施例に係る日射遮蔽装置の遮光構造の要部を示す斜視図である。
図14に示すように、この実施例の遮光構造では、ガイドレール13のレールベース13Bに遮光部8を設けた点が、上記第1及び第2実施例と異なる。
遮光部8は、ガイドレール13の側面のうちスクリーン10側を向く側面とは反対の側面であるレールベース13Bの背面13B1に設けられている。
具体的には、このレールベース13Bは合成樹脂製であり、背骨部13B2が、背面13B1の中央に突設されている。複数のビス孔13Baが、この背骨部13B2に列設されており、凹状の1対の溝部13B3,13B3が、背骨部13B2の両側に設けられている。
そして、帯状の1対の遮光部8,8が背骨部13B2の両縁から引き出され、溝部13B3,13B3の真上に配置されている。遮光部8の幅及び長さは、溝部13B3の幅及び長さにほぼ等しく設定され、その厚さは、レールベース13B自体の厚さよりも、薄く設定されている。つまり、遮光部8は、レールベース13Bに一体形成されているが、レールベース13B自体より軟質性が高く、溝部13B3方向に加わる外力に対して弾性を有している。
図15は、この実施例の遮光構造が示す作用及び効果を説明するための断面図である。
図15の(a)に示すように、レールベース13Bの背面13B1を窓枠等の第2枠としての縦枠101側に向け、ビス13Bbをビス孔13Baを通じて縦枠101に螺入することにより、レールベース13Bを上枠100の両側の枠である縦枠101に固定することができる。
このとき、背骨部13B2と縦枠101とが密着し、隙間が発生していない場合には、遮光部8が、縦枠101によって溝部13B3内に押し込められた状態になる。
ところが、寸法誤差や建て付けの悪い場合等には、隙間が背骨部13B2と縦枠101との間に発生し、日射光がこの隙間から入り込むおそれがある。
しかし、この実施例では、弾性を有する遮光部8が、背骨部13B2の両縁に形成されているので、図15の(b)に示すように、隙間G3が背骨部13B2と縦枠101との間に発生すると、遮光部8,8が隙間G3の分だけ復旧して、隙間G3を前後方向から覆う。この結果、隙間G3に向かう日射光は、遮光部8,8によって遮光される。
その他の構成,作用及び効果は上記第1及び第2実施例と同様であるので、その記載は省略する。
次に、この発明の第4実施例について説明する。
図16は、この発明の第4実施例に係る日射遮蔽装置の遮光構造の要部を示す断面図である。
可動遮光材5’は、断面略I字状をなす合成樹脂製の帯体であり、その上端部50’は、ウェイトバー11の中空部11A内に収納され、遮光材本体51’は、開口11Bを通じてウェイトバー11の下方に露出されている。
つまり、可動遮光材5’も可動遮光材5と同様に、ウェイトバー11に非支持状態で嵌められており、ウェイトバー11に対して開口11Bを通じて進退、すなわち上下動することができるようになっている。
その他の構成,作用及び効果は上記第1実施例と同様であるので、その記載は省略する。
次に、この発明の第4実施例について説明する。
図17は、この発明の第5実施例に係る日射遮蔽装置の遮光構造の要部を示す断面図である。
可動遮光材5’’は、断面略J形の弾性を有する部材であり、例えばゴム等で形成されている。具体的には、その上端部50’’が、ウェイトバー11の中空部11A内に収納され、遮光材本体51’’が、開口11Bを通じてウェイトバー11の下方に露出されている。
その他の構成,作用及び効果は上記第1実施例と同様であるので、その記載は省略する。
次に、この発明の第6実施例について説明する。
図18は、この発明の第6実施例に係る日射遮蔽装置の遮光構造に適用される下部遮光部材を示す斜視図である。
この下部遮光部材9は、合成樹脂で形成された長尺体であり、その長さは、ウェイトバー11の長さと略同長に設定されている。この下部遮光部材9の上面には、上方から下方に狭まるテーパ部91が下部遮光部材9の長さ方向に渡って形成され、テーパ部91の底には、下方に凹んだ溝部92が形成されている。
テーパ部91は、上記したウェイトバー11を載せるための部分あり、溝部92は、ウェイトバー11に取り付けられた上記可動遮光材5,5’を収納するための部分である
図8に示したウェイトバー11が、ロールスクリーン1に適用されている場合には、図19の(a)に示すように、下部遮光部材9を下枠102に固定する。しかる後、ウェイトバー11をテーパ部91の上に載置すると共に、断面略J字状の可動遮光材5を溝部92内に収納する。このとき、可動遮光材5の下端部52は、溝部92の底と接触して、溝部92内に入り込んだ日射光を遮光するようにしている。
また、図16に示したウェイトバー11の場合には、図19の(b)に示すように、ウェイトバー11をテーパ部91の上に載置すると共に、断面略I字状の可動遮光材5’を溝部92内に収納する。この可動遮光材5’の下端部52’も、溝部92の底と接触して、溝部92内に入り込んだ日射光を遮光するようになっている。
これにより、ウェイトバー11の下端と下枠102との間が、下部遮光部材9によって完全に遮光される。
なお、この下部遮光部材9は、ガイドレール13,13の間に配置固定されるため、ロールスクリーン1の下部フレームとしても機能する。
その他の構成,作用及び効果は上記第1ないし第4実施例と同様であるので、その記載は省略する。
次に、この発明の第7実施例について説明する。
図20は、この発明の第7実施例に係る日射遮蔽装置の遮光構造を示す断面図であり、図21は、遮光構造に適用される上キャップ14の後面図である。
前側遮光板16は、前側(図20の右側)を向いた状態で、上キャップ14の前側誘導壁14Aの真上に立設されている。
後側遮光板17は、後側誘導壁14Bの真上に立設され、前側遮光板16と後方で対向している。また、後側遮光板17の上端は、遮光板2の後壁21の端部と下方から当接しており、後側遮光板17が、遮光板2の端部と上キャップ14との間の隙間を覆っている。 つまり、結果的に、前側遮光板16は、ガイドレール13の前側ガイド壁13a1の真上に立設され、後側遮光板17は、後側ガイド壁13a2の真上に立設されている。そして、後側遮光板17が、遮光板2の端部とガイドレール13の上端部との隙間を覆っている。
このような後側遮光板17には、切欠部17Aが形成されている。
図21に示すように、切欠部17Aは、逆コ字状に形成され、図21の右側、つまり図示しないスクリーン10側に向かって開口している。そして、切欠部17Aの下縁部17A1が、右の開口側に向かって下方に角度θで傾斜している。
図22は、遮光扉18を下方から見た斜視図である。
図22に示すように、遮光扉18は、円柱部18Aと扉本体部18Bとで構成されている。
円柱部18Aは、上下方向を向く中心軸18Cに固着されており、その下面18A1は、下縁部17A1と同角度θで傾斜している。
扉本体部18Bは、円柱部18Aと一体に形成された平板状体である。この扉本体部18Bは、左側端が下面18A1の最下点に位置するように、円柱部18Aの周面に連結されている。そして、下面18B1は、円柱部18Aの下面18A1と連続し、下面18A1と同角度θで傾斜している。
図21に示すように、円柱部18Aは、切欠部17Aの側縁部17A2近傍に設けられた収納室19に収納されている。
図23は、遮光扉18の取り付け状態を示す概略図である。
図23に示すように、収納室19は、遮光扉18の円柱部18Aの周囲を囲むような形状をなし、図21に示すように、その高さは、遮光扉18全体の高さよりも高く設定されている。これにより、遮光扉18の円柱部18Aは、中心軸18Cを中心に自由に回転することができ、収納室19内で自由に上下動することができるが、横方向(図21の前後左右方向)への移動は、収納室19によって規制される。
また、収納室19に収納された円柱部18Aは、下面18A1の後部を切欠部17Aの下縁部17A1上に載せている。具体的には、円柱部18Aの下面18A1の傾斜と下縁部17A1の傾斜とを一致させた状態で、中心軸18Cよりも後方の下面18A1の部分(図22においてハッチされた部分)を下縁部17A1上に当接させている。これにより、扉本体部18Bの下面18B1全体が、下縁部17A1上に当接している。
図24及び図21に示すように、上キャップ14の下面には、平面視で略凸字状の挿入部14FとT字状の2つの挿入部14G,14Gとが突設されている。
これらの挿入部14F,14Gは、上キャップ14をガイドレール13に取り付けるための部材である。すなわち、図25に示すように、挿入部14F,14Gを、ガイドレール本体13Aの前側ガイド壁13a1と後側ガイド壁13a2との間の空間に挿入することで、前側遮光板16と後側遮光板17と遮光扉18とを有する上キャップ14を、ガイドレール13のガイドレール本体13A上に固定することができる。
図26は、遮光扉18が前側に開いた状態を示す概略図であり、図27は、図26に対応した上キャップ14の後面図であり、図28は、遮光扉18が後側に開いた状態を示す概略図である。
図21に示したように、通常時は、外力が遮光扉18に加わっていないので、遮光扉18は自重で最下位の位置にあり、円柱部18Aの後方の下面18A1の部分と扉本体部18Bの下面18B1全体が、切欠部17Aの下縁部17A1上に当接している。つまり、遮光扉18は、後側遮光板の切欠部17Aに対して閉じた状態にある。
そして、外力を扉本体部18Bから解放すると、遮光扉18が自重で下降すると共に、円柱部18Aが逆回転して、遮光扉18が元の閉じた状態に戻る。
通常は、図20に示したように、遮光扉18が閉じた状態にあるため、後方からの日射光は、後側遮光板17と閉じた遮光扉18によって遮光される。
しかし、図29の二点鎖線で示すように、スクリーン10をガイドレール13の後側に押し込んで外す作業を行うと、スクリーン10による押圧力が、扉本体部18Bに加わり、遮光扉18が後方に開く。そして、図29の破線で示すように、スクリーン10を戻し、外縁部をガイドレール13に入り込ませると、スクリーン10による押圧力が解除され、遮光扉18が自重により自動的に閉じる。
ところで、スクリーン10をガイドレール13の後側に押し込む際に、スクリーン10を押し込み過ぎると、スクリーン10による扉本体部18Bへの押圧力が解除され、遮光扉18が自動的に閉じてしまう。
しかし、遮光扉18が閉じた状態でも、スクリーン10をガイドレール13側に戻せば、図29の実線で示すように、スクリーン10が扉本体部18Bを前方に押すので、遮光扉18が前側に開いて、スクリーン10をガイドレール13側に戻すことができる。
その他の構成,作用及び効果は上記第1ないし第6実施例と同様であるので、その記載は省略する。
次に、この発明の第8実施例について説明する。
図30は、この発明の第8実施例に係る日射遮蔽装置の遮光構造を示す断面図である。
図30の(a)に示すように、この実施例では、遮光用の生地35を補助遮光体3に設けた。
具体的には、生地35の大半部35aを、補助遮光体3の短後壁30に貼り付け、残部を遮光部35bとして、側壁31の側に折り曲げた構造になっている。つまり、遮光部35bは、側壁31に対して接離可能に折り曲げられている。
また、隙間が側壁31と縦枠101との間に発生すると、遮光部35bがその隙間の分だけ復旧して、隙間を覆うこととなる。
この実施例では、遮光部を生地35の一部35bで形成したが、図31に示すように、遮光部31bを補助遮光体3の側壁31に一体形成してもよい。
また、スポンジ等の弾性体を補助遮光体3の側壁31に貼り付けても、同様の作用および効果を得ることができることは勿論である。
その他の構成,作用及び効果は上記第1ないし第7実施例と同様であるので、その記載は省略する。
次に、この発明の第9実施例について説明する。
図32は、この発明の第9実施例に係る日射遮蔽装置の遮光構造の要部を示す斜視図である。
具体的には、湾曲部40dが水平遮光部40の前部に設けられている。そして、水平遮光部40の部分40bがこの湾曲部40dに対して水平に突出している。傾斜面40cは、この部分40bに形成されている。傾斜面40cは、上キャップ14側に向かって下降するように設定されている。
図33に示すように、通常、ウェイトバー11の両端部には、キャップ11Cが嵌められている。そして、キャップ11Cの下端部は、可動遮光材5と干渉しないように除去されており、ウェイトバー11の下部には、キャップ11Cの下端による段差11C’が存在している。
図34に示すように、水平遮光部40の部分40bに傾斜面がなく、前面40eが垂直に形成されていると、ウェイトバー11を最上位から下降させていく際に、ウェイトバー11のキャップ11Cによる段差11C’が、部分40bの直角な縁Pに引っ掛かり、ウェイトバー11を下降させることができなくなってしまう。
しかし、この実施例のように、水平遮光部40の部分40bに傾斜面40cを形成しておくことにより、図35に示すように、ウェイトバー11のキャップ11Cによる段差11C’が部分40bに引っ掛かることなく、ウェイトバー11が傾斜面40cの上を滑降し、ウェイトバー11を確実に下降させることができる。
その他の構成,作用及び効果は上記第1ないし第8実施例と同様であるので、その記載は省略する。
例えば、上記第3実施例では、遮光部として、帯状の1対の遮光部8,8を適用した例を示したが、これに限定されるものではなく、例えば、図36に示すように、溝部13B3の深さよりも厚いスポンジ等の弾性体8’を、溝部13B3内に収納して、レールベース13Bと縦枠101との間の隙間を無くすようにしても良い。
図37に示すように、この下部遮光部材9’は、水平な底部90’と、この底部90’の前後に起立した1対の縦壁91’とで形成されている。1対の縦壁91’の間隔幅は、遮光部材6の前側遮光部61と後側遮光部62との間隔幅に設定され、図に示すように、下部遮光部材9’の端部が、前側遮光部61と後側遮光部62との間にぴったりはまるようになっている。
これにより、図37の二点鎖線で示すように、ウェイトバー11を降ろして、下部遮光部材9’内に収納し、その下端部52を下部遮光部材9’の底部90’に接触させることで、日射光を可動遮光材5によって遮光することができるだけでなく、図の左右方向からの日射光も、下部遮光部材9’の縦壁91’によって遮光することができる。
Claims (7)
- 遮蔽材と、この遮蔽材を引き出し及び引き戻し可能な遮蔽機構と、先端部をこの遮蔽機構の側端部に向けた状態で配設され且つ遮蔽材の一方側に位置する第1ガイド壁と遮蔽材の他方側に位置する第2ガイド壁とこれら第1ガイド壁と第2ガイド壁との間の間隙で成るガイド通路とを有するガイドレールとを備え、上記遮蔽材の外縁部がこのガイドレールのガイド通路内に入り込んだ日射遮蔽装置であって、
上記遮蔽機構の部位であって上記ガイドレールとは逆側に位置する部位を覆い且つ窓枠等の第1枠に取り付け可能な第1遮光壁と遮蔽機構の部位であって上記遮蔽材の他方側に位置する部位を覆う第2遮光壁とを有する遮光板を設けた、
ことを特徴とする日射遮蔽装置の遮光構造。 - 請求項1に記載の日射遮蔽装置の遮光構造において、
上記遮光板の第2遮光壁に当接可能な第3遮光壁とこの第3遮光壁に連結し上記遮蔽機構の側面を覆うことが可能な第4遮光壁とを有した補助遮光体を、遮光板端部にスライド自在に取り付けた、
ことを特徴とする日射遮蔽装置の遮光構造。 - 請求項1又は請求項2に記載の日射遮蔽装置の遮光構造において、
上記遮光板の側端部と上記ガイドレールの先端部との間の隙間を覆う遮光部材を設けた、
ことを特徴とする日射遮蔽装置の遮光構造。 - 遮蔽材と、この遮蔽材を引き出し及び引き戻し可能な遮蔽機構と、先端部をこの遮蔽機構の側端部に向けた状態で配設され且つ遮蔽材の一方側に位置する第1ガイド壁と遮蔽材の他方側に位置する第2ガイド壁とこれら第1ガイド壁と第2ガイド壁との間の間隙で成るガイド通路とを有するガイドレールとを備え、上記遮蔽材の外縁部がこのガイドレールのガイド通路内に入り込んだ日射遮蔽装置であって、
上記ガイドレールの側面のうち上記遮蔽材側を向く側面とは反対の側面に、ガイドレールを上記第1枠の両側の第2枠に取り付けた際に生じる隙間を塞ぐための弾性を有する遮光部を設けた、
ことを特徴とする日射遮蔽装置の遮光構造。 - 遮蔽材と、この遮蔽材を引き出し及び引き戻し可能な遮蔽機構と、先端部をこの遮蔽機構の側端部に向けた状態で配設され且つ遮蔽材の一方側に位置する第1ガイド壁と遮蔽材の他方側に位置する第2ガイド壁とこれら第1ガイド壁と第2ガイド壁との間の間隙で成るガイド通路とを有するガイドレールとを備え、上記遮蔽材の外縁部がこのガイドレールのガイド通路内に入り込んだ日射遮蔽装置であって、
両側に上記外縁部を残した状態で上記遮蔽材の先端縁部に取り付けられた筒状のウェイトバーに、ウェイトバーの一方端から他方端に至る線状の開口を設け、ウェイトバーと略同長で一方端部が水平な可動遮光材を、その他方端部をウェイトバー内に収納し且つ大半部を上記開口から露出させた状態で、ウェイトバーに嵌めた、
ことを特徴とする日射遮蔽装置の遮光構造。 - 請求項5に記載の日射遮蔽装置の遮光構造において、
上記可動遮光材は、上記開口との接触部を中心にウェイトバーの周方向に回転自在の状態、上記ウェイトバーに対して上記開口を通じて進退自在の状態、又は弾性を有する状態のうちのいずれか一以上の状態で上記ウェイトバーに嵌められている、
ことを特徴とする日射遮蔽装置の遮光構造。 - 請求項5ないし請求項6のいずれかに記載の日射遮蔽装置の遮光構造において、
ガイドレールの基端部と上記遮蔽材に取り付けたウェイトバーの側端部との間に生じる隙間を覆う遮光部材を、ガイドレールの基端部側に設けた、
ことを特徴とする日射遮蔽装置の遮光構造。
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