JP3212164U - 減音ガイドレール付引き戸型収納家具 - Google Patents

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株式会社 松田家具
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【課題】二条の溝を備えた一体のガイドレールになって、2枚の引き違い戸の操作感が均一で良好な使用感を有する減音ガイドレール付引き戸型収納具を提供する。【解決手段】収納本体の幅方向にスライド移動する引き戸2、6における扉により収納具本体の開口を開閉する二本の扉ガイドレールにおいて、引き戸を移動可能に支持する左右一対のレールが二条の溝を備えた一体化内部空洞型扉桟を形成し、引き戸部の前面に嵌着されている。一体化内部空洞型扉桟は、引き戸の扉の重量と摺動による伸縮緩和をするために、扉桟の内部の中空で上面と底面を支持する扉ガイド溝の下二ケ所と中央部との三ケ所に支持板11を持ち、中央部の支持板にはC型形状の干渉部12を設けている。【選択図】図3

Description

本考案は、引き戸を移動可能に支持する左右一対のレールが二条の溝を備えた一体のガイドレールになって、2枚の引き違い戸の操作感が均一で良好な使用感を有する減音ガイドレール付引き戸型収納具に関するものである。
従来より、引き戸を左右方向に開閉動作させることにより被収納物を収納可能に設けられた収納家具においては、通常は2枚の引き戸を備えて構成されている。これら2枚の引き戸は、収納家具の手前側に位置する開口部の下部で二枚の水平方向に形成されたガイドレールに案内され、これにより各引き戸が相対移動可能に設けられている。この場合、上部及び下部のレールは、各引き戸毎に対応して互いに平行に延びる2条の溝を備えたものとして構成されている。
食器棚、キャビネット等の収納具は、内部に収納空間が形成された収納具本体を備えるものであり、収納空間を外方に開放する開口部を幅方向にスライド移動することで開閉する2枚の引き戸を備えた収納具が開示されている。これらの引き戸は、前後方向に位置をずらして左右に設けられた引き違い戸であり、上面及び下面に車輪が設けられて、収納具本体の開口縁部の上下に設けられたレールに前記車輪が案内されて幅方向にスライド移動することが提案されている(特許文献1参照)。
オープン収納家具としての格調を損なうことなく、引き戸を簡単な構造により無理なく取り付けることを可能にする新規有用な収納家具を提供として、前面に開口する筐体1の内部を縦仕切りによって区画してなる収納家具において、筐体の前面と縦仕切りの前面とを略面一に設定するとともに、筐体の幅寸法内及び高さ寸法内において筐体1から前方へ突出した位置に、筐体の一部に移動可能に係り合わせて引き戸を配置することとした(特許文献3参照)。
2枚の引き戸を案内するレールを一条の溝を形成するように設けるとともに、各引き戸相互間の接触を回避しつつ相対移動させることのできる収納家具が提供されている(特許文献4参照)。
従来より、前面に開口する箱体の内部を縦仕切りによって区画した収納家具として、箱体に掘り込みによりレールを設け、このレールに引き戸を引き違い可能に配置したものである(特許文献5参照)。箱体から前方へ突出した位置にレール構造体を取り付け、このレール構造体に引き戸を引き違い可能に配置したものである(特許文献6参照)。箱体の前方に一部にレール構造を有した枠体を取り付け、この枠体に引き戸を引き違い可能に配置したものである(特許文献7参照)。
引き戸付きの収納家具において、引き戸の左右の扉を減音で、スムーズに開閉できる収納家具の扉に新規一体化したガイドレールを取り付けたものはない。
特開2004−89221号公報 特開2015−25333号公報 特開2005−273408号公報 実開平6−40278号公報 特開2000−262334公報 特開2001−227249号公報 実用新案登録第2570229号
このような場合、前記扉のガイドレールを二条の溝により形成して溝幅を比較的広くすれば、レールと扉のローラーの接触による開閉におけるスムーズさと騒音の問題を持っており、前述の欠点ないし不都合を改善することが望まれているが、単に溝の幅を増しただけでは、各引き戸の相対向面とが互いに接触しつつ相対移動すること、ローラーと溝面との接触することより、引き戸の相対向面に傷をつけ、音を発生させるという不都合を生じ、結果的に、引き戸表面の外観上の体裁が大きく損われるとともに、騒扉の開閉における騒音の発生という欠点が残されていた。
本考案は、このような従来の欠点を改善するためになされたものであり、その目的は、引き戸を案内するアルミニウム製の一体化ガイドレールをY字形状の二条の溝を形成するように設けることによって当該溝内に溜まったごみの排除を極めて容易に行うことができるとともに、各引き戸を接触させることなく相対移動可能に設けて、引き戸相対向面による、すれの騒音の減少と扉の傷を付ける虞のない収納家具を提供することにある。
しかしながら、開示の収納具をはじめとするこの種の収納具では、利用者が注意を払うことなく引き戸を閉止した場合、引き戸が勢いよく収納具本体の側板と衝突して、騒音の発生や収納具の破損等が生じるおそれがあるものが多い。
このような問題を解決する方法として、閉止時の引き戸の速度を低下させることが可能な減速手段を利用することが考えられる。また木製収納家具において、デザイン性の金属製の輝きのガイド桟を中間部に取り付けることで、収納家具の新規性をもたらせることが期待されている。
箱体の内部にレールを形成して引き戸を取り付けるようにしているので、オープン収納家具として利用する場合には縦仕切りが箱体の前面よりも後方へ退避した部位に位置することとなり、格調が損なわれるという欠点がある。逆に、筐体の前面と縦仕切りの前面を略面一にしてオープン収納家具としての格調を確保すると、引き戸レール桟が家具全体の中間位置に金属製光沢を示したものは、木材の模様を引き立たせて高級感を一層もたらせる上に、引き戸の扉がスムーズに移動するものになる。
一方箱体にレール構造体や枠体を取り付け、このレール構造体や枠体に引き戸を配置しているので、箱体の前面を略面一にして収納家具としての格調を確保しても、引き戸を移動させることは可能である。また、強度部材である箱体の前面に更に強度部材であるレール桟の構造体や枠体を取り付けているため、強度部材が多重になって、収納家具が重厚で無駄の多いものになる。その上、再び扉を取り外してオープン収納家具として使用しようとすると、ねじ孔等が露出して外観を毀損する恐れがない。
本考案は、このような課題に着目してなされたものであって、引き戸付き収納家具としての格調を損なうことなく、引き戸を簡単な構造により、引き戸が勢いよく収納具本体の側板と衝突して、騒音の発生や収納具の破損等が生じるおそれがなく、無理なく取り付けることを可能にする新規有用な収納家具を提供しようとするものである。
収納本体の幅方向にスライド移動する引き戸における扉により収納具本体の開口を開閉する扉ガイドレールにおいて、前記二本の扉ガイドレールを載設している引き戸を移動可能に支持する左右一対のレールが二条の溝を備えた一体化空洞型扉桟を引き戸部の前面に嵌着されている引き戸付き家具である減音ガイドレール付引き戸型収納家具である。
一体化空洞型扉桟は、第1の扉ガイドレールと、第2扉ガイドレールとを備えている一体的二連式引き戸の扉ガイドレールになっており、前記引き戸を摺動する第1の移動体の扉と第2の移動体の扉を並走する前記扉ガイドレールであって、引き戸の扉の重量と摺動による伸縮緩和をするために、前記扉桟の内部には中空で内部に上面と底面を支持する扉ガイド溝の下二ケ所と中央部との三ケ所に支持板を持ち、中央部の支持板にはC型形状の干渉部を設けている。
一体化空洞型扉桟は、1〜2mm厚さのアルミニウム製、又はステンレススチール製であって、中空部の高さを15〜20mmで、上面に扉ガイド溝を二か所、及び家具取り付け部を向けて、全扉桟幅70〜100mmに幅4〜6mm、高さ3〜6mmの扉ガイド溝と20〜25mmの家具取り付け部とをもっており、扉のローラーとの接触面を少なくするために、扉ガイド溝の上部を開いたようなY型状にして、底面では全幅の半分程度R形状にしている。
扉ガイド溝内に収容することで当該扉ガイドレールに沿って移動可能にするとともに、前記引き戸と接続する移動体の扉を前記扉ガイドレールに収容することで当該扉ガイドレールに沿って移動可能にしており、前記扉ガイドレールにおける二本の溝の間に、各扉が閉止に向けてスライド移動する際の速度を低下させる減速手段をもって、引き戸の扉が閉止に向けてスライド移動する際の速度を低下させる減速手段を設けている。
扉のローラーは、直径20〜40mmの樹脂製、又はゴム製にしており、ローラーの記減速手段が、内部に緩衝機構を備える減速手段本体と、減速手段本体に係合可能な受座とで構成され、前記引き戸に前記減速手段本体を取り付けるとともに、前記ガイドレール又は前記収納本体を構成する頂板に前記受座を固定している。
無音ガイドレール付引き戸を使用した家具は、高さ1200〜2200mm、幅900〜1800mmの食器棚であって、無音ガイドレール付引き戸の扉としては、家具の半分上部に取り付けたものである。
前記扉のガイドレールを二条の溝により形成して溝幅を金属製の一体化ガイドレールを使用によって、レールと扉のローラーの接触による開閉におけるスムーズさを増して、更さに扉移動による騒音の問題もなくなった。引き戸の相対向面に傷をつけ、音を発生させるという不都合を生じ、結果的に、奥側の引き戸表面の外観上の体裁が大きく損われるとともに、騒扉の開閉における騒音の発生という欠点が残されていた。
箱体の内部にレール桟を形成して引き戸を取り付けて、収納家具として利用する場合には、箱体の前面よりも後方へ退避した部位に位置することとなり、格調が損なわれなく。家具の前面を略面一にしてオープン収納家具としての格調を確保すると、引き戸レール桟が家具全体の中間位置に金属製光沢を示した。木材の模様を引き立たせて高級感を一層もたらせる上に、引き戸の扉がスムーズに移動するものになった。
また、引き戸の可視面に傷を付ける虞がないほか、手前側に位置させた引き戸と収納部本体の開口部の上部前縁とのクリアランスを確保することができるという、従来にない優れた効果を奏する収納家具あった。さらに左右の引き戸を閉止に向けて緩やかにスライド移動させることができるとともに、閉止時における各引き戸の操作感が均一で良好な使用感を有し、さらには開口幅を大きくすることができる収納具及びこのような収納具を備える天板付き家具を提供することができる。
以上のように、収納家具としての格調を損なうことなく、引き戸を簡単な構造により無理なく適切に取り付けることができ、これにより重厚化をもたらして引き戸式収納家具を構成することができた。
減音ガイドレール付引き戸型収納家具の斜視図。 減音ガイドレール付引き戸型収納家具の側断面図。 開閉調整可能なガイドレールを構成するローラー付き引き戸の側断面図。(a)側面 (b)斜視 減音ガイドレールの断面図 (a)側面、(b)斜視
以下、本考案の一実施形態を、図面を参照して説明する。図1は、減音ガイドレール付引き戸型収納家具の斜視図、図2は、減音ガイドレール付引き戸型収納家具の側断面図、図3は、開閉調整可能なガイドレールを構成するローラー付き引き戸の側断面を示した。
本実施形態の収納具1は、図1,2に示すように、収納本体と、幅方向にスライド移動して収納本体の前面に設けられた開口の後ろ側引き戸を備える。また、閉止に向けてスライド移動している前側引き戸の速度を低下させる第1の減速手段、及び、閉止に向けてスライド移動している後ろ側引き戸の速度を低下させる第2の減速手段を備えた。
収納本体の幅方向にスライド移動する第1の引き戸と、この第1の引き戸の後方で前記幅方向にスライド移動する第2の引き戸とを備え、これらの引き戸により収納具本体の開口を開閉する扉ガイドレールにおいて、前記二本の扉ガイドレールを載設している引き戸を移動可能に支持する左右一対のレールが二条の溝を備えた一体化空洞型扉桟を引き戸部の前面に嵌着されている引き戸付き家具である図1,2に示すように、収納家具本体は、頂板、底板、左右一対の側板,及び背面板を組み付けることによって前面を開口させ、内部に収納空間を形成した。
図4に示すように一体化空洞型扉桟は、1.5mm厚さのアルミニウム製であって、中空部の高さを17mmで、上面に扉ガイド溝を二か所、及び家具取り付け部を向けて、全扉桟幅80mmに幅5mm、高さ5mmの扉ガイド溝と22mmの家具取り付け部とをもっており、扉のローラーとの接触面を少なくするために、扉ガイド溝の上部を開いたようなY型状にして、底面では全幅の半分程度R形状にした。
一体化空洞型扉桟は、図3に示すように第1のガイドレールと、第2ガイドレールとを備えている一体的二連式引き戸のガイドレールになっており、前記第1の引き戸を摺動する第1の移動体と前記第2の引き戸を摺動する第2の移動体を並走する前記ガイドレールであって、引き戸の扉の重量と摺動による伸縮緩和をするために、前記扉桟の内部には中空で内部に上面と底面を支持する扉ガイド溝の下二ケ所と中央部との三ケ所に支持板を持ち、中央部の支持板にはC型形状の干渉部を設けた。
扉のローラーは、直径30mmの樹脂製にしており、ローラーの記減速手段が、内部に緩衝機構を備える減速手段本体と、減速手段本体に係合可能な受座とで構成され、前記引き戸に前記減速手段本体を取り付けるとともに、前記ガイドレール又は前記収納本体を構成する頂板に前記受座を固定した。
図1と図2で示すように無音ガイドレール付引き戸を使用した家具は、高さ2000mm、幅1200mmの食器棚であって、無音ガイドレール付引き戸の扉としては、家具の半分上部に取り付けた。
扉ガイド溝内に収容することで当該第1のガイドレールに沿って移動可能にするとともに、前記第2の引き戸と接続する第2の移動体を前記第2のガイドレールに収容することで当該第2のガイドレールに沿って移動可能にしており、前記第1のガイドレールと前記第2のガイドレールとの間に、前記引き戸の各扉が閉止に向けてスライド移動する際の速度を低下させる減速手段をもって、引き戸の扉が閉止に向けてスライド移動する際の速度を低下させる減速手段を設けた。この装置によって引き戸は無音でスムーズに開閉が可能になった。
1…天板
2…後側引き戸戸板
3…減音ガイドレール
4…カウンター
5…ハンドル
6…前側引き戸戸板
7…収納家具側面
8…前板
9…棚板
10…引出し
11…支柱板
12…減音ガイドレール固定ビス穴
13…Y字形状溝
14…天板付き家具

Claims (6)

  1. 収納本体の幅方向にスライド移動する引き戸における収納具本体の開口を扉により開閉する扉ガイドレールにおいて、前記二本の扉ガイドレールを載設している引き戸を移動可能に支持する左右一対のレールが二条の溝を備えた一体化内部空洞型扉桟を引き戸部の前面に嵌着されている引き戸付き家具であることを特徴とする減音ガイドレール付引き戸型収納家具。
  2. 一体化内部空洞型扉桟は、第1の扉ガイドレールと、第2扉ガイドレールとを備えている一体的二連式引き戸の扉ガイドレールになっており、前記引き戸を摺動する第1の移動体の扉と第2の移動体の扉を並走する前記扉ガイドレールであって、引き戸の扉の重量と摺動による伸縮緩和をするために、前記扉桟の内部には内部の中空で上面と底面を支持する扉ガイド溝の下二ケ所と中央部との三ケ所に支持板を持ち、中央部の支持板にはC型形状の干渉部を設けていることを特徴とする請求項1に記載の減音ガイドレール付引き戸型収納家具。
  3. 一体化内部空洞型扉桟は、1〜2mm厚さのアルミニウム製、又はステンレススチール製であって、中空部の高さを15〜20mmで、上面に扉ガイド溝を二か所、及び家具取り付け部を向けて、全扉桟幅70〜100mmに幅4〜6mm、高さ3〜6mmの扉ガイド溝と20〜25mmの家具取り付け部とをもっており、扉のローラーとの接触面を少なくするために、扉ガイド溝の上部を開いたようなY型状にして、底面では全幅の半分程度R形状にしていることを特徴とする請求項1、又は請求項2に記載の減音ガイドレール付引き戸型収納家具。
  4. 扉ガイド溝内に収容することで当該扉ガイドレールに沿って移動可能にするとともに、前記引き戸と接続する移動体の扉を前記扉ガイドレールに収容することで当該扉ガイドレールに沿って移動可能にしており、前記扉ガイドレールにおける二本の溝の間に、各扉が閉止に向けてスライド移動する際の速度を低下させる減速手段をもって、引き戸の扉が閉止に向けてスライド移動する際の速度を低下させる減速手段を設けていることを特徴とする請求項1〜は請求項3のいずれかに記載の減音ガイドレール付引き戸型収納家具。
  5. 扉のローラーは、直径20〜40mmの樹脂製、又はゴム製にしており、ローラーの記減速手段が、内部に緩衝機構を備える減速手段本体と、減速手段本体に係合可能な受座とで構成され、前記引き戸に前記減速手段本体を取り付けるとともに、前記ガイドレール又は前記収納本体を構成する頂板に前記受座を固定していることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の減音ガイドレール付引き戸型収納家具。
  6. 無音ガイドレール付引き戸を使用した家具は、高さ1200〜2200mm、幅900〜1800mmの食器棚であって、無音ガイドレール付引き戸の扉としては、家具の半分上部に取り付けたものであることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の減音ガイドレール付引き戸型収納家具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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