JP3916724B2 - 収納構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は建物の周囲の外壁に物を載置したり、収納可能な収納部を形成した収納構造に関する。
【0002】
【先行技術】
図3は、従来の建物周囲の概略断面図を示すものである。
従来、建物の外壁140は、出窓等により建物の外側に向かって突出する部分以外は、通常は、フラットな状態で建物の周囲に形成されている。そして、空気調和器の室外機110や、電気温水器120等の建物に隣接して設置される室外機器は、建物周囲の室外の地面上に外壁140に隣接させて載置されていた。
このように、かかる室外機器を建物の外部に配置した理由は、室外機110や電気温水器120等が熱を伴う空気や、機械音を発生させるため、建物内部に熱や音を入れないためである。また、外壁140に隣接して配置するのは、電気温水器120からの送給管121や、室外機110からの冷媒管111の長さを可能な限り短くして熱損失を少なくするためである。
【0003】
なお、具体的には、建物の外壁140は、コンクリート等からなる基礎160の上部に形成された建物躯体となる壁パネル141やその表面に固定されたセラミック材からなるサイディング150等から形成されていた。そして、建物の外壁140の周囲には、建物の周囲に巡らされたフェンス130との間に人が建物周囲に沿って通行可能な通路170が形成されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記した従来の建物の構造において、特に、都市部の住宅用土地の高騰に伴い、建物周囲の通路170に余裕のあるスペースを確保することは容易ではなく、かかる狭い通路に電気温水器120や室外機110等の室外機器を配置すると、人が通路170を通行するのに邪魔になりやすいという第一の問題点があった。
【0005】
また、建物の周囲に電気温水器120や室外機110等の室外機器を設置すると、建物外観の見栄えが良くないという第二の問題点があった。
さらに、建物の周囲に電気温水器120や室外機110等から延びる配管や冷媒管等が建物の外側に沿って配置されるため、かかる配管等が露出すると見苦しく、建物外観の見栄えが良くないという第三の問題点があった。
【0006】
そこで、請求項1記載の発明は、上記した従来の技術の有する第一および第二の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、建物の周囲に載置した室外機器が、建物周囲の通路の通行の邪魔になることなく、通路のスペースを確保することができ、建物外観の見栄えが良い収納構造を提供しようとするものである。
【0007】
これに加え、請求項1記載の発明は、外壁と同じサイディングを使用することにより、外観を良好に維持するとともに防水性を担保した収納構造を提供しようとするものである。これに加え、請求項1記載の発明は、階段下の空間を有効に利用することができる収納構造を提供しようとするものである。
【0008】
これに加え、請求項1記載の発明は、上記した従来の技術の有する第三の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、室外機器からの配管を収納の内部において、建物の内部に入れることができて、配管が露出することなく、建物外観の見栄えが良い収納構造を提供しようとするものである。これに加え、請求項1記載の発明は、収納部の内部から外部に向かって熱を伴う空気を排出することができる上に、建物の外から収納部の内部を隠すことができて、建物外観を良好にすることができる収納構造を提供しようとするものである。
【0009】
これに加え、請求項1記載の発明は、収納部の高さを確保することができ、室外機器等の設置作業も容易な収納構造を提供しようとするものである。
これに加え、請求項2記載の発明は、基礎を介して、室外機器からの配管等を建物の内部の床下に差し込むことができて、配管作業が容易な収納構造を提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記した目的を達成するためのものである。
請求項1記載の発明は、建物の周囲の外壁(40)は、建物の内部に向かって凹状に凹む収納部(80)を備え、この収納部(80)は、建物内部の一階から二階へ通ずる階段 (90) の途中に形成された踊り場 (91) の下方に位置し、室外に設置されて建物内部の室内機器と配管(30)により連結される室外機器を収納可能に形成されており、前記収納部 (80) の内面には、建物周囲の外壁 (40) と同じサイディング (50) が連続して形成されるとともに、建物の基礎 (60) も収納部 (80) の内面に沿って、建物内部に向かって凹状に形成され、収納部 (80) は、その内部に建物の内部と連通する配管口 (61) を備えるとともに、建物の外部からの視線を遮るために、収納部の周囲の外壁 (40) と面一となるような位置にガラリ戸 (81) が形成されていることを特徴とする。
【0011】
なお、ここで、「室外機器」とは、「室外に設置されて建物内部の室内機器と配管(30)により連結される」ものであって、建物の周囲の室外に建物に隣接して設置されるガス機器や電気機器や空調用の空気調和器等を意味するものである。これらの室外機器は、燃焼室等を有するため室外の新鮮な空気を取り入れるためや、室外に放熱する必要があるため等の理由により、室外に設置されているものである。具体的には、例えば、電気温水器(20)や、空気調和器の室外機(10)等を意味するものである。
なお、ここで、「室内機器」は、前記「室外機器」からの配管(30)等が連結されるものであって、具体的には、例えば、空気調和器の室内に設置される室内機や、電気温水器(20)からの配管(30)が連結される分岐管や蛇口等を含むものである。
【0012】
また、ここで、「配管(30)」とあるのは、室外機器と室内機器との間を連結してあるものであって、その内部にガスや流体物を流すことができる管や、電源コードや制御信号を送る電線等を含むものである。
そして、このような本発明によれば、建物の周囲の外壁(40)に、建物の内部に向かって凹状に凹んだ収納部(80)を備え、その収納部(80)の内部に室外機器(例えば、電気温水器(20)や空気調和器の室外機(10)等)を収納することができるため、建物の周囲に設置しなければならない室外機器を、建物から突出するような位置に設置することを避けることができる。これにより、建物周囲の空間を確保することができて、建物周囲の外観をスッキリさせることができ、建物外観を良好に維持することができる。さらに、建物周囲に建物表面から突出するような位置に室外機器を設置することを避けることができるため、建物の周囲に僅かなスペースの土地しかないような場合であっても、建物周囲に隣接して通行可能な通路(70)を確保することができる。
【0013】
また、上述したような本発明によれば、収納部(80)の内部に建物周囲の外壁(40)と同じサイディング(50)を連続して形成しているため、収納部(80)の内部を外壁(40)が連続したものとして見ることができ、建物の全体外観のデザイン上の調和を乱すことなく、収納部(80)を形成することができ、建物外観を良好に維持することができる。また、収納部(80)の内面を外壁(40)と同じサイディング(50)で形成したことにより、外壁(40)と同様の防水構造にすることができ、建物内部への水の浸入を抑えることができて、防水構造を担保することができる。
【0014】
また、収納部(80)の内部にサイディング(50)を形成したことにより、室外機器から発生する音を建物内部に伝わることを抑えることができて、防音性を担保することができる。
【0015】
なお、ここで、建物内部の階段(90)とは、複数の段板や、この段板を支持するささら桁等により形成されて人が階上を歩行可能な通路を含むものであって、要は、建物内部の一階から二階へ通ずる階段 (90) の途中に形成された踊り場 (91) の下方に位置して、収納部 (80) を形成すればよい。
【0016】
そして、このような本発明によれば、収納部(80)が建物内部の一階から二階へ通ずる階段 (90) の途中に形成された踊り場 (91) の下方に位置して形成されているため、階段(90)途中の踊り場 (91) 下の空間を収納部(80)の空間として利用することができる。これにより、階段(90)途中の踊り場 (91) 下の空間の有効利用を図ることができる。
【0017】
そして、このような本発明によれば、収納部(80)の内部に建物の内部と連通する配管口(61)を形成しているため、室外機器から延びる配管(30)を配管口(61)を介して建物の内部に入れることができる。これにより、建物の外壁(40)の表面に配管(30)を通すための孔等を別途、開ける必要もなく、室外機器の設置作業を容易にすることができる。また、配管(30)を建物の外側の表面に沿って形成することを回避することができ、建物外観を良好に維持することができる。
また、建物の内部側に凹状に凹んだ収納部(80)の内部に配管口(61)を形成したことにより、建物の外壁(40)に沿って室外機器を配置するよりも、配管(30)の長さを短くすることができて、配管(30)の使用量を少なくすることができる上に、配管(30)から放熱する熱損失を少なくすることができる。
【0018】
なお、ここで、「ガラリ戸(81)」とは、細幅の板を斜め羽重ね状に隙間をあけて取り付けて、外部からの視線を遮蔽することができて空気の流れは遮らないルーバー状の戸を含むものである。また、この「ガラリ戸(81)」は、開閉可能な開き戸や、引戸や、側端や上端を回転軸として開閉可能なものを含むものであるが、常時は、開閉不可能に固定したものも含むものである。
【0019】
そして、本発明によれば、収納部(80)の周囲の外壁(40)と面一となるような位置にガラリ戸(81)を形成しているため、室外機器から熱等を伴う空気が発生しても、ガラリ戸(81)を介して、収納部(80)の外側に排出することができる。また、収納部(80)の外側の空気もガラリ戸(81)を介して収納部(80)の内部に自由に入り込むことができる。これにより、収納部(80)の内部に熱がこもることを抑えるとともに、燃焼装置等を有する室外機器を使用しても収納部(80)の内部が酸欠状態となるこを抑えることができる。
さらに、ガラリ戸(81)を形成したことにより、収納部(80)の内部の室外機(10)等を建物の外側から隠すことができて、建物外観が見苦しくなく、建物外観を良好なものにすることができる。また、ガラリ戸(81)が外壁(40)と面一に形成されているため、建物外観を外壁(40)に沿ってフラットな状態にすることができ、建物の表面外観を凹凸のないスッキリしたものにすることができて、建物外観を良好に維持することができる。
【0020】
また、本発明によれば、建物の基礎(60)も収納部(80)の内面に沿って、建物の内部に向かって凹状に形成されているため、収納部(80)の下面を、基礎(60)に邪魔されることなく、基礎(60)よりも下方に位置することができる。これにより、基礎(60)の上方に収納部(80)を形成する場合と比較して、収納部(80)の垂直方向の高さを充分、確保することができる。また、収納部(80)の室外側に基礎(60)が形成されていないため、収納部(80)に室外機器を搬入する作業において、基礎(60)が邪魔になることなく、搬入作業を容易にすることができる。
【0021】
請求項2記載の発明は、上記した請求項1記載の特徴点に加え、配管口(61)は、建物の内部の床下(63)と室外とを連通するために基礎(60)に開口する開口部(62)から形成されていることを特徴とする。
このような本発明によれば、配管口(61)が基礎(60)に開口する開口部(62)から形成されているため、この基礎(60)の開口部(62)を介して、室外機器からの配管(30)等を建物の内部の床下(63)に直接、差し込むことができる。そして、配管(30)を床下(63)の空間内を介して、建物内の目的場所にまで簡単に配置することができて、配管(30)の取付作業を容易にすることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて、更に詳しく説明する。
図1及び図2は、本発明の実施の形態を示すものであり、図1は収納構造の概略縦断面図、図2は室内の階段から見た収納構造の概略平面図をそれぞれ示すものである。
【0023】
まず、本実施の形態の構成について説明する。
本実施の形態に係る収納構造は、建物の周囲の外壁40において、建物の内部に向かって凹状に凹む収納部80を備えているものである。この収納部80の室外側には、建物周囲に沿って人が歩行可能な通路70が形成されている。前記収納部80は、建物の内部の階段90の通路の下、具体的には建物内部の一階から二階へ通ずる階段 90 の途中に形成された踊り場 91 の下方に位置するように形成されている。
【0024】
前記収納部80は、室外に設置されて建物内部の室内機器と配管30により連結される室外機器を収納可能に形成されている。具体的には、この室外機器は、室外機10の室外側に縦方向に二個、重ねた全体形状が方形状の空気調和器の室外機10と、この室外機10の建物側に位置し、全体形状が円柱状の電気温水器20とから形成されている。
【0025】
なお、ここで、空気調和器は、特に図示しないが、建物の室内側に室内機を配置し、建物の室外側に室外機10を設置して、この室内機と室外機10との間を配管30で連結してフレオンガス等の冷媒を移動させることにより、室内の空気を適当な温湿度に保持し、清潔な空気を送給して建物の室内の居住状態を快適にするものである。そして、室外機10は、室外側に向かって熱を伴う空気を送風することができるように配置されている。
そして、空気調和器の配管30とは、空気調和器の室内機と室外機10との間で冷媒を移動させるための空気調和器用配管11である。具体的には、特に図示しないが冷媒を室外機10に送給する送給管や、冷媒が室外機10から供給される供給管や、除湿により生成された水を外部に排出するドレン管等から形成されるものである。さらに、これらに沿って室外機10に電力や電気信号を送給する4芯ケーブルからなる室外機用コード等も含まれるものである。
【0026】
また、ここで、電気温水器20とは、電気ヒータにより水道水を加熱して内部に貯留し、室内の洗面所や風呂に湯を送給することができるものである。この電気温水器20からの配管30は、建物内に湯を送給する送給管21を備えている。前記外壁40は、建物周囲に形成された壁パネル41と、この壁パネル41の室外側に横方向に沿って固定された木質からなる胴縁51と、この胴縁51を介して固定されるセラミック材からなるサイディング50とを備えているものである。なお、前記壁パネル41は、特に図示していないが、四角枠状の枠材と、この枠材を塞ぐ面材とから形成されているものである。
【0027】
そして、収納部80の内面は、建物周囲の外壁40と同じサイディング50を連続して形成してある。すなわち、収納部80の下面を除く、上面、側面及び奥側の正面には、周囲の外壁40と同様に胴縁51の上にサイディング50が形成されている。なお、収納部80の下面は、建物の基礎60と同様にコンクリートにより僅かに室外側に向かって傾斜した平面状に形成されている。
【0028】
また、建物の基礎60は、収納部80の内面に沿って、建物内部に向かって凹状となるように形成されている。そして、収納部80は、その内部の奥側の正面に建物の内部と連通する配管口61を備えている。具体的には、配管口61は、建物の内部の床下63と収納部80の内部とを連通するために基礎60に開口する開口部62から形成されている。この開口部62は、基礎60の上端面を予め、下方に向かって切り欠いたように形成したものである。
【0029】
前記収納部80は、建物の外部からの視線を遮るために、収納部80の周囲の外壁40と面一となるような位置にガラリ戸81を形成している。このガラリ戸81は、細幅の板を斜め羽重ね状に隙間をあけて取り付けて、外部からの視線を遮蔽することができて空気の流れは遮らないものであって、特に図示しないが開閉可能な開き戸により形成されているものである。
【0030】
次に、上記した実施の形態の作用及び効果について説明する。
本実施の形態は、建物の周囲の外壁40に、建物の内部に向かって凹状に凹んだ収納部80を備え、その収納部80の内部に電気温水器20と室外機10とを収納している。このため、建物の周囲に設置しなければならないかかる室外機器を、建物から突出するような位置に設置することを避けることができる。これにより、建物周囲の空間を確保することができて、建物周囲の外観をスッキリさせることができ、建物外観を良好に維持することができる。さらに、建物周囲に建物表面から突出するような位置に室外機器を設置することを避けることができるため、建物の周囲に僅かなスペースの土地しかないような場合であっても、建物周囲に隣接して通行可能な通路70を確保することができる。
【0031】
また、収納部80の内部に建物周囲の外壁40と同じサイディング50を連続して形成しているため、収納部80の内部を外壁40が連続したものとして見ることができ、建物の全体外観のデザイン上の調和を乱すことなく、収納部80を形成することができ、建物外観を良好に維持することができる。また、収納部80の内面を外壁40と同じサイディング50で形成したことにより、外壁40と同様の防水構造にすることができ、建物内部への水の浸入を抑えることができて、防水性を担保することができる。また、サイディング50を収納部80の内面に形成したことにより、室外機10から発生する音が建物内部に伝わることを抑え、防音性を担保することができる。
【0032】
また、収納部80が建物内部の階段90の下に形成されているため、階段90下の空間を収納部80の空間として利用することができる。これにより、階段90の下の空間の有効利用を図ることができる。また、本実施の形態において、収納部80の内部に建物の内部と連通する配管口61を形成している。このため、室外機器から延びる配管30を配管口61を介して建物の内部に入れることができる。これにより、建物の外壁40の表面に配管30を通すための孔等を別途、開ける必要もなく、室外機器の設置作業を容易にすることができる。また、配管30を建物の外側の表面に沿って形成することを回避することができ、建物外観を良好に維持することができる。そして、配管口61が基礎60に開口する開口部62から形成されているため、この基礎60の開口部62を介して、室外機器からの配管30等を建物の内部の床下63に直接、差し込むことができる。すなわち、配管30を床下63の空間内を介して、建物内の目的場所にまで簡単に配置することができて、配管30の取付作業を容易にすることができる。
【0033】
そして、収納部80の周囲の外壁40と面一となるような位置にガラリ戸81を形成している。このため、室外機器から熱等を伴う空気が発生しても、ガラリ戸81を介して、収納部80の外側に排出することができる。また、収納部80の外側の空気もガラリ戸81を介して収納部80の内部に自由に入り込むことができる。これにより、収納部80の内部に熱がこもることを抑えるとともに、燃焼装置等を有する室外機器を使用しても収納部80の内部が酸欠状態となるこを抑えることができる。さらに、ガラリ戸81を形成したことにより、収納部80の内部の室外機10等を建物の外側から隠すことができて、建物外観が見苦しくなく、建物外観を良好なものにすることができる。また、ガラリ戸81が外壁40と面一に形成されているため、建物外観を外壁40に沿ってフラットな状態にすることができ、建物の表面外観を凹凸のないスッキリしたものにすることができて、建物外観を良好に維持することができる。
【0034】
そして、本実施の形態において、建物の基礎60も収納部80の内面に沿って、建物の内部に向かって凹状に形成されている。このため、収納部80の下面を、基礎60に邪魔されることなく、基礎60よりも下方に位置することができる。これにより、基礎60の上方に収納部80を形成する場合と比較して、収納部80の垂直方向の高さを充分、確保することができる。また、収納部80の室外側に基礎60が形成されていないため、収納部80に室外機器を搬入する作業において、基礎60が邪魔になることなく、搬入作業を容易にすることができる。
【0035】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
請求項1記載の発明によれば、建物の周囲に載置した室外機器が、建物周囲の通路の通行の邪魔になることなく、通路のスペースを確保することができる収納構造を提供することができる。
【0036】
また、この請求項1記載の発明によれば、外壁と同じサイディングを使用することにより、外観を良好に維持するとともに防水性を担保した収納構造を提供することができる。さらに、この請求項1記載の発明によれば、階段下の空間を有効に利用することができる収納構造を提供することができる。
【0037】
また、この請求項1記載の発明によれば、室外機器からの配管を収納の内部において、建物の内部に入れることができて、建物外観を良好にすることができる収納構造を提供することができる。さらに、この請求項1記載の発明によれば、収納部の内部から外部に向かって熱を伴う空気を排出することができる上に、建物の外から収納部の内部を隠すことができて、建物外観を良好にすることができる収納構造を提供することができる。
【0038】
また、この請求項1記載の発明によれば、収納部の高さを確保することができ、室外機器等の設置作業も容易な収納構造を提供することができる。
請求項2記載の発明によれば、基礎を介して、室外機器からの配管等を建物の内部の床下に差し込むことができて、配管作業が容易な収納構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態であって、収納構造を示す概略縦断面図である。
【図2】 本発明の実施の形態であって、室内の階段から見た収納構造を示す概略平面図である。
【図3】 従来の建物周囲を示す概略断面図である。
【符号の説明】
10…室外機、11…空気調和器用配管、20…電気温水器、21…送給管、30…配管、40…外壁、41…壁パネル、50…サイディング、51…胴縁、60…基礎、61…配管口、62…開口部、63…床下、70…通路、80…収納部、81…ガラリ戸、90…階段、91…踊り場、110…室外機、111…冷媒管、120…電気温水器、121…送給管、130…フェンス、140…外壁、141…壁パネル、150…サイディング、160…基礎、170…通路。
Claims (2)
- 建物の周囲の外壁は、建物の内部に向かって凹状に凹む収納部を備え、
この収納部は、建物内部の一階から二階へ通ずる階段の途中に形成された踊り場の下方に位置し、室外に設置されて建物内部の室内機器と配管により連結される室外機器を収納可能に形成されており、
前記収納部の内面には、建物周囲の外壁と同じサイディングが連続して形成されるとともに、建物の基礎も収納部の内面に沿って、建物内部に向かって凹状に形成され、
収納部は、その内部に建物の内部と連通する配管口を備えるとともに、建物の外部からの視線を遮るために、収納部の周囲の外壁と面一となるような位置にガラリ戸が形成されていることを特徴とする収納構造。 - 配管口は、建物の内部の床下と室外とを連通するために基礎に開口する開口部から形成されていることを特徴とする請求項1記載の収納構造。
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