JPS6242424Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は木造建築における電気設備のスイツ
チの取付け場所として最適な位置に充分な壁がな
いとき、柱の裏側にスイツチを取付け、かつその
スイツチを室内側つまり操作する側より機能させ
る手段に関するものである。

建築の設計において室の間取りが第２図の様に
物入の戸１５と入口戸１６の間にほとんど壁がな
く柱１２が入ることが多い。この様な場合室の天
井灯１７のスイツチは柱１２の室側部分１４に取
付ければ人が入つたすぐそばで操作が可能であ
り、またドアが半開きの状態でも外から手をのば
してスイツチの操作が可能である。しかし従来は
柱部分１４に取付ける場合スイツチボツクスを埋
込むために柱を大きくかき込むことをしないかぎ
りスイツチボツクスの取付けは不可能であつた。
そのため多少不便ではあるが入口より離れた１３
の場所へスイツチを取付けることが多かつた。

この考案は構造上有害な柱のかき込みをさけ
て、小穴を開ける程度の軽微な柱の損傷のみでス
イツチを柱の位置で操作することができる様にし
たものである。

この考案のスイツチと操作用軸を図面に基づい
て説明すると、スイツチ５は操作する側つまり室
側とは反対の柱面側に位置し、スイツチボツクス
２は第３図の様にくぎ８により柱１２に取付けら
れる。操作用軸１は柱１２に開けられた小穴３に
通されスイツチ５に連結され、室側先端には操作
用つまみ４が取付けられていることを特徴とす
る。

この考案は上述の様にスイツチ５の場所が柱１
２の裏側でスペースも広くライトコントロールス
イツチの様な大型スイツチも取付可能である。ス
イツチ５の結線、点検、保守は物入側に取付けら
れた点検口６により可能である。スイツチ５の機
能を働かせるために操作用軸１の先端に取付けら
れたつまみ４を押す、引く、まわす等させること
により操作用軸１を介して操作を可能にしている
ものである。柱１２の損傷は操作用軸１が通る程
度の小穴でよいため柱１２の強度にほとんど影響
がない。操作する側は化粧のプレート７と操作用
軸１及びつまみ４だけであるため、和室の真壁仕
上で柱面が露出している様に柱面と化粧プレート
７の間にスペースの少ない場合でも取付可能であ
るという特徴をもつものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は第２図の柱１２付近の建物平面詳細図
の上にスイツチ５およびスイツチボツクス２と操
作用軸１の関係を示したものである。第２図は建
物の電気設備図面の１部分であり従来の場合の配
線は点線で記載されている。第３図はスイツチボ
ツクス２の点検口６をはずした時の透視図であ
る。ただし柱及び枠等は簡略化して点線で記載さ
れている。 １……操作用軸、２……スイツチボツクス、３
……柱に開けられた小穴、４……操作用つまみ、
５……スイツチ、６……点検口、７……化粧プレ
ート、８……スイツチボツクス取付用くぎ、９…
…電線、１０……物入建具の竪枠、１１……入口
建具の竪枠、１２……柱、１３……従来のスイツ
チ位置、１４……本考案のスイツチ操作場所、１
５……物入建具、１６……入口建具、１７……電
灯。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 木造建築での電気設備のスイツチを、操作する
   柱面側つまり室側とは柱１２を隔てて反対の柱面
   側に位置させ、柱１２には操作する側から裏側ま
   で開けられた小穴３に操作用軸１が通され、その
   操作用軸を介して、操作する側の柱面側つまり室
   側よりスイツチ５の機能を働かせることを特徴と
   するスイツチ操作用軸。