JP2003336407A - 車庫を備えた建物 - Google Patents

車庫を備えた建物

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JP2003336407A
JP2003336407A JP2002149721A JP2002149721A JP2003336407A JP 2003336407 A JP2003336407 A JP 2003336407A JP 2002149721 A JP2002149721 A JP 2002149721A JP 2002149721 A JP2002149721 A JP 2002149721A JP 2003336407 A JP2003336407 A JP 2003336407A
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JP
Japan
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floor
garage
building
movable floor
movable
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JP2002149721A
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English (en)
Inventor
Katsunori Onishi
克則 大西
Sanenori Hebiishi
実紀 蛇石
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 二階の床板を可動させるような複雑な構造を
とることなく、一階部分を車庫と部屋とに兼用できる車
庫を備えた建物を提供すること。 【解決手段】 建物1の内部に車庫空間2を設け、この
車庫空間に一部を残して天井面の下に上昇し得る上下動
可能な可動床23を設け、可動床23の下面に照明等を
設け、可動床23を上昇させたときには、可動床の下の
車庫空間は車庫となり、可動床を下降させたときには、
可動床の上面は部屋の床面となるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、内部に車庫部を
備えた建物に関する。
【0002】
【従来の技術】内部に車庫を備えた建物としては、例え
ば、実公昭49−44738号公報に記載されているよ
うに、一階の床板を二階の床兼用天井の位置迄上昇可能
にし、二階の床板を天井迄の距離のほぼ半分の高さ迄上
昇可能とし、一階へは自動車出入口を設けた車庫と室と
を兼用できる建物が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の建物において
は、一階を車庫として使用する場合には、二階の床板を
天井迄の距離のほぼ半分の高さ迄上昇させ、次いで一階
の床板を二階の床兼用天井の位置迄上昇させることにな
る。
【0004】このように、一階の床板と二階の床板の双
方を可動とするため、建物の床構造が複雑となって高価
となり、可動操作も煩瑣となる。また、一階を車庫とし
て使用している間は、二階の床板を天井迄の距離のほぼ
半分の高さ迄上昇させているので、その二階部分も部屋
として使用できず、極めて不便である。
【0005】この発明は、上記の問題を解消しようとす
るものであり、二階の床板を可動させるような複雑な構
造をとることなく、一階部分を車庫と部屋とに兼用でき
る車庫を備えた建物を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の車
庫を備えた建物は、建物の内部に車庫空間を設け、この
車庫空間の少なくとも一部に天井面の下に上昇し得る上
下動可能な可動床を設け、可動床を上昇させたときに
は、可動床の下の車庫空間は車庫となり、可動床を下降
させたときには、可動床の上面は部屋の床面となること
を特徴としている。
【0007】請求項2記載の発明の車庫を備えた建物
は、請求項1記載の車庫を備えた建物において、可動床
の下面に照明、コンセント、シャワー等を設けたことを
特徴としている。
【0008】請求項3記載の発明の車庫を備えた建物
は、請求項1又は2記載の車庫を備えた建物において、
車庫空間の建物開口部に近接した部分には、可動床を設
けずに土間としたことを特徴としている。
【0009】請求項4記載の発明の車庫を備えた建物
は、請求項1、2又は3記載の車庫を備えた建物におい
て、車庫空間は、建物のその他の内部に通ずる開口部又
は出入口を備えていることを特徴としている。
【0010】(作用)請求項1記載の車庫を備えた建物
にあっては、建物の内部の車庫空間の少なくとも一部に
上下動可能な可動床を設けているので、可動床を上昇さ
せたときには、可動床の下の車庫空間を車庫として使用
することができ、自動車が外に出ているときには、可動
床を下降させて、可動床の上面が部屋の床面となり、部
屋として使用でき、その車庫空間を多目的に利用でき
る。
【0011】また、可動床を上昇した際、天井面の下ま
でであるから、階上の部屋は何ら支障なく使用できる。
【0012】請求項2記載の車庫を備えた建物にあって
は、請求項1記載の発明の車庫を備えた建物の作用を奏
するとともに、可動床の下面に照明、コンセント、シャ
ワー等を設けているので、車庫として使用する際、別
途、照明、コンセント、シャワー等を設けることなく、
照明を上方から灯すことができる、コンセントから電動
工具等の電源を得られる、シャワーで洗車できる、等便
利である。
【0013】請求項3記載の車庫を備えた建物にあって
は、請求項1又は2記載の車庫を備えた建物の作用を奏
するとともに、車庫空間の建物開口部に近接した部分に
は、可動床を設けずに土間としているので、自動車が外
に出ていて可動床を下降させて、可動床部分を部屋とし
て使用する際に、その土間が建物開口部前の庭等に連続
し、土間続きの庭のある快適な部屋が形成される。
【0014】また、その土間は、可動床を上昇させる
際、可動床の上に置いた物品の一時的な退避場所として
も利用できて便利である。
【0015】請求項4記載の車庫を備えた建物にあって
は、請求項1、2又は3記載の車庫を備えた建物の作用
を奏するとともに、車庫空間は、建物のその他の内部に
通ずる開口部又は出入口を備え、可動床を下降させたと
きの可動床の上面は、建物のその他の内部に通ずる開口
部又は出入口部の床面とほぼ同じ高さとされているの
で、自動車が外に出ているときには、可動床を下降させ
て、可動床部分を部屋として使用する際に、その可動床
部分の部屋が建物のその他の内部に通じ、建物のその他
の内部に出入りでき、建物の使用勝手がよいものとな
る。
【0016】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を図面の実
施例に基づいて説明する。
【0017】図1は、この発明の車庫を備えた建物の一
例を示すものであって、(A)は一階の平面図、(B)
は(A)のイ−イ線における断面図である。
【0018】図1において、1は建物、2は建物1の一
階部分、3は建物1の二階部分、21は車庫空間部分、
22は居住部分、23は可動床、25は自動車出入口、
27は車庫である。
【0019】建物1は、図示していないが、複数個の建
物ユニットを配設等して構築したものであり、その一階
部分2は、自動車が乗り入れられる広さの車庫空間部分
21と、居住部分22とからなっている。
【0020】建物1の二階部分3においては、一階の居
住部分22を補完する居住部分が形成されており、図示
していないが必要に応じて二階部分3の上には三階以上
の居住部分が設けられることがある。なお、一階部分2
に隣接する部分には、さらに、一階の居住部分を設けて
もよい。
【0021】一階部分2の車庫空間部分21において、
道路(不図示)に面する部分には、シャッターが設けら
れて自動車出入口25とされており、この自動車出入口
25の反対壁面は開口されて庭に面する掃き出し窓26
が設けられている。車庫空間部分21の床面は、自動車
出入口25から自動車が乗り入れられる高さとされ、例
えば、コンクリート床とされ、図示していないが、排水
溝が設けられ洗車可能とされている。
【0022】車庫空間部分21には、庭に面する掃き出
し窓26に近接した部分29を残して、可動床23が設
けられているが、車庫空間部分21の全面に可動床23
を設けてもよい。可動床23は、その裏面に付設されて
遠隔操作によって自動的に上下動する可動杆231によ
って上下動可能とされ、天井面24の下に迄上昇し得る
ようにされている。なお、この可動床23の上昇高さ
は、自動車の出入りに支障のない高さであれば、天井面
24の直下迄上昇させなくてもよい。
【0023】可動床23の上面には和室用畳が敷設さ
れ、可動床23を下降させたときに和室28が形成され
るようになっているが、和室用畳の替わりに洋室用床材
が敷設されて洋室を形成するようにすることもできる。
【0024】また、可動床23の下面には、図示してい
ないが、照明、コンセント、シャワー等が設置されてい
る。
【0025】可動床23を下降させたとき、和室用畳の
上面は、隣の居住部分22の床面と略同じ高さとされ、
和室28が引き戸形式の出入口223を通して隣の居住
部分22と連通することになっている。
【0026】そして、車庫空間部分21において、可動
床23を下降させたとき、可動床23を設けていない庭
に面する掃き出し窓26に近接した部分は土間29とな
り、和室28は庭と延長して趣のよい部屋となってい
る。
【0027】また、可動床23を設けていない庭に面す
る掃き出し窓26に近接した部分は、可動床23を上昇
させる際、可動床23の上に置いた物品の一時的な退避
場所としても利用でき便利である。
【0028】一階部分2の居住部分22には、玄関出入
口221、玄関ホール222、車庫空間部分21への引
き戸形式の出入口223、二階部分3へ登る階段22
4、洗面所225、浴室226、エレベータ室227等
が設けられている。なお、228は、車庫空間部分21
に向けて開閉する物入れである。
【0029】上記の図示した実施例においては、庭に面
する掃き出し窓26に近接した部分が土間29となるよ
うに、可動床23を車庫空間部分21の一部に設けた
が、車庫空間部分21の全面に可動床23を設けた場合
には、上記の物入れ228は、可動床23の上に置いた
物品の一時的な退避場所としても利用できるので便利で
ある。
【0030】次に、この実施例の使用態様について、図
2と図3を参照して説明する。図2は、車庫空間を車庫
として使用する場合を示すものであって、(A)は一階
の平面図、(B)は(A)のロ−ロにおける断面図、図
3は、車庫空間を部屋として使用する場合を示すもので
あって、(A)は一階の平面図、(B)は(A)のハ−
ハ線における断面図である。
【0031】(車庫空間を車庫として使用する場合)図
2に示すように、必要に応じて可動床23上の物品を、
可動床23を設けていない庭に面する窓26に近接した
部分の土間29に一時的に移動し、可動床23を天井2
4の下迄上昇させると、車庫空間21に車庫27が形成
され、自動車出入口25を開き、自動車を中に入れて駐
車することができる。
【0032】可動床23の下面には照明が設置されてい
るので、照明を灯すことができ、支障なく運転手や乗客
の乗り降りができる。そして、運転手や乗客は、引き戸
形式の出入口223を通って隣の居住部分22に出入り
できるので、一旦外に出ることなく、便利である。
【0033】また、可動床23の下面にはシャワーが設
けられており、車庫空間部分21の床面27は、排水溝
が設けられたコンクリート床とされているので、洗車が
車庫27内で行える。また、可動床23の下面にコンセ
ントが設けられているので、電動具等の電源が得られ、
自動車aの洗浄、修理等ができる。
【0034】(車庫空間を部屋として使用する場合)自
動車aが外に出ている場合、図3に示すように、可動床
23を下降させると、可動床23の上面の和畳が部屋の
床面となり、和室28が形成される。土間29に一時的
に移動した物品を和室28に戻して、和室28として使
用することになる。
【0035】この和室28は、引き戸形式の出入口22
3を通って隣の居住部分22に出入りできて便利であ
り、和室28は、土間29を通じて庭bにまで延長する
ようになって土間続きの庭のある快適な部屋となってい
る。
【0036】
【発明の効果】請求項1記載の車庫を備えた建物にあっ
ては、可動床を上昇させたときには、可動床の下の車庫
空間を車庫として使用することができ、自動車が外に出
ているときには、可動床を下降させて、可動床の上面が
部屋の床面となり、部屋として使用でき、その車庫空間
を多目的に利用できる。また、可動床の上昇は天井面の
下迄であるから、階上の部屋は何ら支障なく使用でき
る。
【0037】請求項2記載の車庫を備えた建物にあって
は、請求項1記載の発明の車庫を備えた建物の作用を奏
するとともに、車庫として使用する際、可動床の下面に
設けた照明、コンセント、シャワー等により、別途、照
明、コンセント、シャワー等を設けることなく、照明を
上方から灯すことができる、コンセントから電動工具等
の電源を得られる、シャワーで洗車できる、等便利であ
る。
【0038】請求項3記載の車庫を備えた建物にあって
は、請求項1又は2記載の車庫を備えた建物の作用を奏
するとともに、車庫空間の建物開口部に近接した部分
は、可動床を設けずに土間としているので、自動車が外
に出ていて可動床を下降させて、可動床部分を部屋とし
て使用する際に、その土間が建物開口部前の庭等に連続
し、土間続きの庭のある快適な部屋が形成される。ま
た、その土間は、可動床を上昇させる際、可動床の上に
置いた物品の一時的な退避場所としても利用でき便利で
ある。
【0039】請求項4記載の車庫を備えた建物にあって
は、請求項1、2又は3記載の車庫を備えた建物の作用
を奏するとともに、車庫空間は、建物のその他の内部に
通ずる開口部又は出入口を備え、可動床を下降させたと
きの可動床の上面は、建物のその他の内部に通ずる開口
部又は出入口部の床面とほぼ同じ高さとされているの
で、自動車が外に出ているときには、可動床を下降させ
て、可動床部分を部屋として使用する際に、その可動床
部分の部屋が建物のその他の内部に通じ、建物のその他
の内部に出入りでき、建物の使用勝手がよいものとな
る。
【0040】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の車庫を備えた建物の一例を示すもの
であって、(A)は一階の平面図、(B)は(A)のイ
−イ線における断面図である。
【図2】建物の車庫空間を車庫として使用する場合を示
すものであって、(A)は一階の平面図、(B)は
(A)のロ−ロにおける断面図である。
【図3】建物の車庫空間を部屋として使用する場合を示
すものであって、(A)は一階の平面図、(B)は
(A)のハ−ハ線における断面図である。
【符号の説明】
1 建物 2 一階部分 21 車庫空間部分 22 一階居住部分 221 玄関出入口 223 出入口 23 可動床 25 自動車出入口 27 車庫 28 和室 29 土間 3 二階部分

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物の内部に車庫空間を設け、この車庫
    空間の少なくとも一部に天井面の下に上昇し得る上下動
    可能な可動床を設け、可動床を上昇させたときには、可
    動床の下の車庫空間は車庫となり、可動床を下降させた
    ときには、可動床の上面は部屋の床面となることを特徴
    とする車庫を備えた建物。
  2. 【請求項2】 可動床の下面に照明、コンセント、シャ
    ワー等を設けたことを特徴とする請求項1記載の車庫を
    備えた建物。
  3. 【請求項3】 車庫空間の建物開口部に近接した部分に
    は、可動床を設けずに土間としたことを特徴とする請求
    項1又は2記載の車庫を備えた建物。
  4. 【請求項4】 車庫空間は、建物のその他の内部に通ず
    る開口部又は出入口を備え、可動床を下降させたときの
    可動床の上面は、建物のその他の内部に通ずる開口部又
    は出入口部の床面とほぼ同じ高さとされていることを特
    徴とする請求項1、2又は3記載の車庫を備えた建物。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008081965A (ja) * 2006-09-26 2008-04-10 Toyota Motor Corp インナガレージ付き建物
JP2009052281A (ja) * 2007-08-27 2009-03-12 Toyota Motor Corp ガレージ付き建物
JP2009144467A (ja) * 2007-12-17 2009-07-02 Toyota Motor Corp 建物の付属設備
JP2014181553A (ja) * 2013-03-21 2014-09-29 Sekisui House Ltd 車庫付き住宅

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