JP3916605B2 - 感光性樹脂組成物及びその用途 - Google Patents

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Description

技術分野
本発明は、感光性樹脂組成物、これを用いた感光性樹脂積層体、更に当該感光性樹脂積層体を用いたプリント配線板、リードフレーム又は半導体パッケージの製造方法に関する。
背景技術
プリント配線板等の製造には感光性樹脂組成物を用いた感光性樹脂層積層体が用いられている。感光性樹脂積層体は、例えば、まず、光透過性のポリエステル等の支持体上に感光性樹脂組成物を塗布して乾燥し、この乾燥された感光性樹脂積層体上にポリエチレン等の保護フィルムをラミネートして製造する。回路の形成には、まず保護フィルムを剥離した後、この感光性樹脂組成物層を所望のパターンを形成しようとする基板表面に熱圧着し、フォトマスクを介して、活性光線を照射して感光性樹脂組成物層を露光し、次いでアルカリ水溶液又は有機溶剤を噴霧して未露光部分を溶解除去し、水洗、乾燥することによりレジストパターンの画像を形成する方法が一般的に用いられる。
現像後回路を形成するプロセスとしては、大きく二つの方法に分かれる。第一の方法は、硬化レジストによって覆われていない銅面をエッチング除去した後、レジストを更に除去するものであり、エッチング法と呼ばれる。第二の方法は、同上の銅面に銅等のめっき処理を行った後、レジストの除去、更に現れた銅面をエッチングするものであり、めっき法と呼ばれる。
上記エッチング法やめっき法では、強酸性又は高濃度の薬品を用いて処理を行うため、硬化レジストは、十分な耐薬液性が必要となる。このような目的で特公平1−5691号公報には、ビスフェノールA骨格の光重合性モノマーを用いる硬化レジスト技術が開示されているが、硬化レジストの剥離時間が長く、生産性が劣っていた。また、特開2001−154349号公報では、ビスフェノールA骨格の光重合性モノマーとフェノール型モノ(メタ)アクリレートモノマーを用いる硬化レジスト技術が開示されているが、密着性が不十分だった。
また、近年露光時間の短縮による生産性向上の要求が高まっているが、従来の感光性樹脂組成物では十分な感度が得られなかった。
更に、感度を高めると現像後の感光性樹脂組成物が銅張り積層板上に非常に薄い皮膜として残り、結果として、銅表面が赤色に変色すると共に、その後のめっき処理でめっきもぐりを発生させる等の不具合が起こった。
一方で、感光性樹脂積層体は、リードフレームや半導体パッケージの製造にも使用されている。
リードフレームとは、半導体パッケージの内部配線として使われる薄板の金属のことで、外部の配線との橋渡しの役目を果たしている部材である。金型による打ち抜き法以外に、近年高精細化が進み、エッチング法による製造が行われており、エッチング法の場合、感光性樹脂積層体が使用されている。
半導体の内部配線を外部の配線に引き出す方法は、リードフレームによる方法以外に、半導体ウェハ上に直接バンプを形成させる方法も利用されている。この場合にも、感光性樹脂積層体が使用されている。
上記、リードフレームや半導体パッケージの製造に使われる感光性樹脂積層体にも、プリント配線板の課題と同じような、耐薬品性、剥離性、密着性、感度等に関して改良が求められている。
発明の開示
本発明は、プリント配線板、リードフレーム、半導体パッケージ等の製造に使用される感光性樹脂組成物として、高度な耐薬品性、剥離性、密着性、感度、及び正常な現像性を有する感光性樹脂組成物、並びにこれを用いた感光性樹脂積層体とその用途を提供することを目的とする。
本発明者は、前記課題を解決するため鋭意検討を行い、ビスフェノール型のジ(メタ)アクリレートモノマーと、フェノール型モノ(メタ)アクリレートモノマー及び/又はウレタン型ジ(メタ)アクリレートモノマーと、ダイアモンドグリーン(商品名)等のカラーインデックスベイシックグリーン1(C.I.Basic Green 1)の3成分を同時に含むことにより、上記課題を解決する感光性樹脂組成物を見出し、本発明をなすに至った。
すなわち、本発明は(a)酸当量が200〜500であり、重量平均分子量が3万〜40万である熱可塑性高分子結合剤、
(b)分子内に少なくとも1つの重合可能なエチレン性不飽和基を有する光重合性モノマーとして、
(b1)下記一般式(1)で示される光重合性モノマーと
(b2)下記一般式(2)で示される光重合性モノマー及び/又は一般式(3)で示される光重合性モノマーとを含む上記光重合性モノマー、
(c)光重合開始剤、ならびに
(d)カラーインデックス ベイシック グリーン1(C.I.Basic Green 1)を含有する感光性樹脂組成物を提供する。
Figure 0003916605
(ここで、R及びRは各々H又はCHであり、これらは同一であっても相違してもよい;また、A及びBは各々−CH(CH)CH−又は−CHCH−であり、これらは相異なる;Aが−CHCH−の場合、m+mは6〜40、n+nは0〜8であり、Bが−CHCH−の場合、m+mは0〜8、n+nは6〜40である;m,m,n及びnは各々0以上の整数である)、
Figure 0003916605
(ここで、RはH又はCH、Rは炭素数1〜4のアルキル基、Rは炭素数4〜14のアルキル基、xは0〜4の整数、yは6〜10の整数、zは1〜3の整数である;−CHCHO−及び−CHC(R)HO−の繰り返し単位の配列は、ランダムでもブロックでも構わない)、
Figure 0003916605
(ここで、R及びRは各々H又はCHであり、これらは同一であっても相違してもよい;また、Eは、炭素数が4〜10のアルキレン鎖又はフェニレン鎖であり、F及びGは各々−CH(CH)CH−又は−CHCH−であり、これらは同一であっても相違してもよい;p及びqは各々1〜12の整数である)。
また、本発明は、前記成分(a)、成分(b)、成分(c)及び成分(d)の配合量が、成分(a)及び成分(b)の総量100質量部に対して、成分(a)が10〜90質量部、成分(b)が10〜90質量部、成分(c)が0.01〜15質量部、成分(d)が0.01〜0.08質量部であり、成分(b)中の(b1)/(b2)の質量比が、0.5〜10である前記感光性樹脂組成物を提供する。
更に、本発明は、成分(e)として、ベンゾトリアゾールを含むことを特徴とする前記感光性樹脂組成物を提供する。
また、本発明は、前記成分(a)、成分(b)、成分(c)、成分(d)及び成分(e)の配合量が、成分(a)及び成分(b)の総量100質量部に対して、成分(a)が10〜90質量部、成分(b)が10〜90質量部、成分(c)が0.01〜15質量部、成分(d)が0.01〜0.08質量部、成分(e)が0.01〜0.2質量部であり、成分(b)中の(b1)/(b2)の質量比が、0.5〜10である前記感光性樹脂組成物を提供する。
更に、本発明は、前記感光性樹脂組成物を支持体上に積層してなる感光性樹脂積層体も提供する。
加えて、本発明は、前記感光性樹脂積層体を、回路形成用基板上に感光性樹脂組成物層が密着するようにして積層し、活性光線を画像状に照射し、露光部を光硬化させ、未露光部を現像により除去して硬化レジストパターンを形成させ、その後エッチング又はめっきする工程を含むプリント配線板の製造方法を提供する。
本発明は、前記感光性樹脂積層体を、回路形成用基板上に感光性樹脂組成物層が密着するようにして積層し、活性光線を画像状に照射し、露光部を光硬化させ、未露光部を現像により除去して硬化レジストパターンを形成させ、その後エッチングする工程を含むリードフレームの製造方法も提供する。
本発明は、前記感光性樹脂積層体を、回路形成用基板上に感光性樹脂組成物層が密着するようにして積層し、活性光線を画像状に照射し、露光部を光硬化させ、未露光部を現像により除去して硬化レジストパターンを形成させ、その後エッチング又はめっきする工程を含む半導体パッケージの製造方法も提供する。
発明を実施するための最良の形態
本発明について、以下具体的に説明する。
成分(a)の熱可塑性高分子結合剤としては、酸当量が200〜500であり、好ましくは200〜400である。ここで酸当量とは、その中に1当量のカルボン酸を有するポリマーの重量をいう。酸当量の測定は、0.1N水酸化ナトリウムを用いる電位差滴定法により行われる。酸当量が200未満では、塗工溶媒又はモノマーとの相溶性が低下し、酸当量が500を超えると、剥離性の改善が見られない。
熱可塑性高分子結合剤(a)の重量平均分子量は、3万〜40万であり、好ましくは4万〜40万である。分子量の測定はゲル パーミエーション クロマトグラフィー(GPC)により標準ポリスチレンの検量線を用いて行われる。重量平均分子量が3万未満では、感光性樹脂積層体に用いた場合に感光性樹脂層の厚みを均一に維持することが困難になる。また、40万を超える場合には、現像性が低下する。
熱可塑性高分子結合剤(a)は、第1の単量体として分子中に炭素−炭素二重結合等の重合性不飽和基を1個有するカルボン酸の単位を含む。第1の単量体の例としては、(メタ)アクリル酸、フマル酸、ケイ皮酸、クロトン酸、イタコン酸、マレイン酸半エステル等が挙げられる。
熱可塑性高分子結合剤(a)は、第2の単量体として分子中に炭素−炭素二重結合等の重合性不飽和基を有する非酸性単量体の単位を含む。第2の単量体は、感光性樹脂層の現像性、エッチング及びめっき工程での耐性、硬化膜の可とう性等の種々の特性が保持されるように選ばれる。第2の単量体の例としては、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル等の(メタ)アクリル酸アルキル類、(メタ)アクリル酸ベンジル、酢酸ビニル等のビニルアルコールのエステル類、スチレン又は重合可能なスチレン誘導体、(メタ)アクリロニトリル等が挙げられる。最も適しているのは、メタクリル酸メチル又はスチレンである。
熱可塑性高分子結合剤(a)の添加量は、成分(a)及び成分(b)の総量100質量部に対して、10〜90質量部の範囲であることが好ましく、より好ましくは30〜70質量部である。耐コールドフロー性の観点から10質量部以上であることが好ましく、感光性樹脂層の延性の観点から90質量部以下であることが好ましい。
熱可塑性高分子結合剤(a)は、上記第1及び第2の単量体の混合物を、アセトン、メチルエチルケトン、イソプロパノール、エタノール、酢酸エチル、トルエン等の溶剤で希釈した溶液に、過酸化ベンゾイル、アゾビスイソブチロニトリル等のラジカル重合開始剤を適量添加し、加熱撹拌することにより合成することが好ましい。上記混合物の一部を反応液に滴下しながら合成を行う場合もある。また、反応終了後、更に溶剤を加えて、溶液を所望の濃度に調整する場合もある。熱可塑性高分子結合剤(a)は、溶液重合以外にも、塊状重合、懸濁重合及び乳化重合でも合成可能である。
熱可塑性高分子結合剤(a)は、1種又は2種以上の混合物であることも可能である。
成分(b)である、分子内に少なくとも1つの重合可能なエチレン性不飽和基を有する光重合性モノマーの量は、成分(a)及び成分(b)の総量100質量部に対して、好ましくは10〜90質量部であり、より好ましくは30〜70質量部である。感度の観点から10質量部以上であることが好ましく、耐コールドフロー性の観点から90質量部以下であることが好ましい。
光重合性モノマー(b)としては、(b1)成分と(b2)成分との2種の光重合性モノマーを必須成分として含む。
成分(b1)は、下記一般式(1)で示されるビスフェノール型の光重合性モノマーである:
Figure 0003916605
(ここで、R及びRは各々H又はCHであり、これらは同一であっても相違してもよい;また、A及びBは各々−CH(CH)CH−又は−CHCH−であり、これらは相異なる;Aが−CHCH−の場合、m+mは6〜40、n+nは0〜8であり、Bが−CHCH−の場合、m+mは0〜8、n+nは6〜40である;m,m,n及びnは各々0以上の整数である)。
Figure 0003916605
プロピレンオキシ鎖を構成することになる。
Figure 0003916605
ては、2,2−ビス{(4−(メタ)アクリロキシポリエトキシ)フェニル}プロパンの、ポリエトキシがトリエトキシ、テトラエトキシ、ペンタエトキシ、ヘキサエトキシ、ヘプタエトキシ、オクタエトキシ、ノナエトキシ、デカエトキシ、ウンデカエトキシ、ドデカエトキシ、トリデカエトキシ、テトラデカエトキシ、ペンタデカエトキシ、ヘキサデカエトキシ、ヘプタデカエトキシ、オクタデカエトキシ、ノナデカエトキシ、又はエイコサエトキシである光重合性モノマーが挙げられる。
分子の各末端においてA−O鎖及びB−O鎖が一緒にペンタエトキシ鎖を形成し、これがメタクリロイル基と結合してジメタクリレートとなっている化合物は、2,2−ビス{(4−メタクリロキシペンタエトキシ)フェニル}プロパンであり、BPE−500(製品名、新中村化学工業(株)製)として市販されている。また、ペンタデカエトキシのジメタクリレートは、2,2−ビス{(4−メタクリロキシペンタデカエトキシ)フェニル}プロパンであり、BPE−1300(製品名、新中村工業(株)製)として市販されている。
Figure 0003916605
鎖の両方からなる具体例としては、一般式(1)でR及びRがいずれもCHであり、Aが−CH(CH)CH−、Bが−CHCH−であり、m+mが4、n+nが12である光重合性モノマーBP−412(商品名、東邦化学製)、一般式(1)でR及びRがいずれもCHであり、Aが−CHCH−、Bが−CH(CH)CH−であり、m+mが30、n+nが4である光重合性モノマーB−3004EP(商品名、新中村化学製)、一般式(1)でR及びRがいずれもCHであり、Aが−CH(CH)CH−、Bが−CHCH−であり、m+mが4、n+nが30である光重合性モノマー、一般式(1)でR及びRがいずれもCHであり、Aが−CH(CH)CH−、Bが−CHCH−であり、m+mが8、n+nが8である光重合性モノマー等が挙げられる。
成分(b1)のm+m+n+nが6より小さいと耐めっき性に対する効果が十分でなく、また48を超えると十分な解像度が得られなくなる。
成分(b2)は、下記一般式(2)で示されるフェノール型の光重合性モノマー及び/又は下記一般式(3)で示されるウレタン型の光重合性モノマーからなる。
Figure 0003916605
(ここで、Rは水素又はメチル基、Rは炭素数1〜4のアルキル基、Rは炭素数4〜14のアルキル基、xは0〜4の整数、yは6〜10の整数、zは1〜3の整数である;−CHCHO−及び−CHC(R)HO−の繰り返し単位の配列は、ランダムでもブロックでも構わない)、
Figure 0003916605
(ここで、R及びRは各々H又はCHであり、これらは同一であっても相違してもよい;また、Eは、炭素数が4〜10のアルキレン鎖又はフェニレン鎖であり、F及びGは各々−CH(CH)CH−又は−CHCH−であり、これらは同一であっても相違してもよい;p及びqは各々1〜12の整数である)。
フェノール型の光重合性モノマーでxが0である具体例としては、オクチルフェノキシヘキサエチレンオキシ(メタ)アクリレート、オクチルフェノキシヘプタエチレンオキシ(メタ)アクリレート、オクチルフェノキシオクタエチレンオキシ(メタ)アクリレート、オクチルフェノキシノナエチレンオキシ(メタ)アクリレート、オクチルフェノキシデカエチレンオキシ(メタ)アクリレート、ノニルフェノキシヘキサエチレンオキシ(メタ)アクリレート、ノニルフェノキシヘプタエチレンオキシ(メタ)アクリレート、ノニルフェノキシオクタエチレンオキシ(メタ)アクリレート、ノニルフェノキシノナエチレンオキシ(メタ)アクリレート、ノニルフェノキシデカエチレンオキシ(メタ)アクリレート等が挙げられる。ノニルフェノキシオクタエチレンオキシアクリレートは、M−114(製品名、東亞合成(株)製)として市販されている。
フェノール型の光重合性モノマーでxが1〜3である具体例として、ノニルフェノキシ基1モルにエチレングリコール単位7モルとプロピレングリコール単位2モルがランダムに結合したアルコール末端にアクリロイル基がエステル結合した光重合性モノマーであるLS−100A(製品名、日本油脂(株)製)や、ノニルフェノキシ基1モルにエチレングリコール単位7モルが結合し、続いてプロピレングリコール単位2モルが結合したブロック構造のアルコール末端にアクリロイル基がエステル結合した光重合性モノマー等が挙げられる。
ウレタン型の光重合性モノマーで式(3)のEがアルキレン鎖である具体例として、ヘキサメチレンジイソシアネート1モルとペンタプロピレングリコールモノメタクリレート2モルを反応させて得られるウレタン化合物(式(3)で、Eが炭素数6のアルキレン鎖、F及びGがいずれも−CH(CH)CH−、p及びqがいずれも5、R及びRがいずれもメチル基である化合物に相当)MG−3(商品名、根上工業製)や、ヘキサメチレンジイソシアネート1モルとノナプロピレングリコールモノメタクリレート2モルを反応させて得られるウレタン化合物(式(3)で、Eが炭素数6のアルキレン鎖、F及びGがいずれも−CH(CH)CH−、p及びqがいずれも9、R及びRがいずれもメチル基である化合物に相当)や、ヘキサメチレンジイソシアネート1モルとプロピレングリコールモノメタクリレート1モルとペンタプロピレングリコールモノメタクリレート1モルとを反応させて得られるウレタン化合物(式(3)で、Eが炭素数6のアルキレン鎖、F及びGがいずれも−CH(CH)CH−、p=1、q=5、R及びRがいずれもメチル基である化合物に相当)等が挙げられる。
ウレタン型の光重合性モノマーで式(3)のEがフェニレン鎖である具体例として、トリレンジイソシアネート1モルとヘプタプロピレングリコールモノメタクリレート2モルを反応させて得られるウレタン化合物(式(3)で、Eが炭素数7のフェニレン鎖、F及びGがいずれも−CH(CH)CH−、p及びqがいずれも7、R及びRがいずれもメチル基である化合物に相当)や、メタフェニレンジイソシアネート1モルとペンタプロピレングリコールモノメタクリレート2モルを反応させて得られるウレタン化合物(式(3)で、Eが炭素数6のフェニレン鎖、F及びGがいずれも−CH(CH)CH−、p及びqがいずれも5、R6及びRがいずれもメチル基である化合物に相当)等が挙げられる。
成分(b)中における成分(b1)と成分(b2)との比率は、質量比で(b1)/(b2)が0.5〜10の範囲内であることが好ましい。耐薬品性の観点から0.5以上であることが好ましく、剥離性の観点からは10以下であることが好ましい。
更に、成分(b)中には、第3成分として、少なくとも1個の不飽和二重結合を有する光重合性モノマーを加えることができ、これは、一種類でもよく、また二種類以上を併用することもできる。この第3成分を使用する場合は、成分(b)中0〜50質量%、好ましくは0〜40質量%、より好ましくは20〜40質量%となるようにする。
第3成分としての光重合性モノマーの例としては、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、1,4−シクロヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート;ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ビス(トリエチレンオキシ(メタ)アクリレート)ドデカプロピレングリコール等のポリオキシアルキレングリコールジ(メタ)アクリレート;2−ジ(p−ヒドロキシフェニル)プロパンジ(メタ)アクリレート、グリセロールトリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ポリオキシプロピルトリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ポリオキシエチルトリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、グリセロールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリグリシジルエーテルトリ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAジグリシジルエーテルジ(メタ)アクリレート、イソシアヌル酸のエチレンオキシ変性トリ(メタ)アクリレート、イソシアヌル酸のエチレンオキシ変性ジ(メタ)アクリレート、ウレタン基を含有する多官能(メタ)アクリレート、β−ヒドロキシプロピル−β’−(アクリロイルオキシ)プロピルフタレート、フェノキシポリエチレングリコールアクリレート等が挙げられる。
成分(c)の光重合開始剤としては、一般的に知られている光重合開始剤を用いることができる。光重合開始剤(c)は、成分(a)及び成分(b)の総量100質量部に対して、0.01〜15質量部含まれることが好ましく、より好ましくは0.05〜10質量部である。感光性樹脂層が十分な感度を発揮するためには、0.01部以上であることが好ましく、感光性樹脂組成物の活性吸収率を適度な範囲に保つ観点から、15質量部以下であることが好ましい。
光重合開始剤(c)としては、p−アミノフェニルケトン及びロフィン二量体を組み合わせたものが最も有効な性能を発揮する。この場合、p−アミノフェニルケトン0.01〜1質量部、及びロフィン二量体0.1〜6質量部が配合されていることが、密着性、耐薬品性の観点から好ましい。
p−アミノフェニルケトンの例としては、4,4’−ビス(ジメチルアミノ)ベンゾフェノン(別名ミヒラーズケトン)、4,4’−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノンなどの芳香族ケトン類が用いられる。
ロフィン二量体としては、2−(o−クロロフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾリル二量体、2−(o−クロロフェニル)−4,5−ビス(p−メトキシフェニル)イミダゾリル二量体、2−(p−メトキシフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾリル二量体等のビイミダゾール化合物が用いられる。
p−アミノフェニルケトン及びロフィン二量体以外の光重合開始剤としては、2−エチルアントラキノン、オクタエチルアントラキノン、1,2−ベンズアントラキノン、2,3−ベンズアントラキノン、2,3−ジフェニルアントラキノン、1−クロロアントラキノン、2−クロロアントラキノン、2−メチルアントラキノン、1,4−ナフトキノン、9,10−フェナントラキノン、2−メチル−1,4−ナフトキノン、2,3−ジメチルアントラキノン、3−クロロ−2−メチルアントラキノン等のキノン類、ベンゾフェノン、ベンゾイン、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインフェニルエーテル、メチルベンゾイン、エチルベンゾイン等のベンゾインエーテル類、9−フェニルアクリジン等のアクリジン類;N−フェニルグリシン等のN−アリール−α−アミノ酸類;チオキサントン類とアミノ安息香酸の組み合わせ、例えばエチルチオキサントンとジメチルアミノ安息香酸エチル、2−クロロチオキサントンとジメチルアミノ安息香酸エチル、イソプロピルチオキサントンとジメチルアミノ安息香酸エチルとの組み合わせ;p−ジメチルアミノ安息香酸エチル等のアルキル安息香酸類;1−フェニル−1,2−プロパンジオン−2−o−ベンゾインオキシム、1−フェニル−1,2−プロパンジオン−2−o−エトキシカルボニルオキシム等がある。
本発明の感光性樹脂組成物には、成分(d)として、カラーインデックス(CI,Color Index)分類でベイシックグリーン1(Basic Green 1)と呼ばれる化合物が必須である。正式な化学名は、ビス(p−ジエチルアミノフェニル)フェニルメチリウムスルフェートである。
ダイアモンドグリーン(商品名)はベイシックグリーン1の一種であり、下記の構造式(4)を有する。
Figure 0003916605
これは、アイゼン ダイアモンドグリーン GH(製品名、保土谷化学工業(株)製)として市販されている。カラーインデッスベイシックグリーン1(d)の添加量は、成分(a)及び成分(b)の総量100質量部に対して、0.01〜0.08質量部が好ましく、0.03〜0.07質量部がより好ましい。感光性樹脂層に十分な着色を与えるために、カラーインデックスベイシックグリーン1の添加量は、0.01質量部以上であることが好ましく、解像度の観点から0.08質量部以下であることが好ましい。
本発明の感光性樹脂組成物においては、(b1)、(b2)及び(d)の3成分をいっしょに含むことによって高感度な感光性樹脂を得ることができる。
本発明の感光性樹脂組成物には、成分(e)としてベンゾトリアゾールを加えることが好ましく、この成分の添加により現像時間の異常な遅延が抑制される。ラミネート後の感光性樹脂積層体の保存安定性の観点から、ベンゾトリアゾール(e)の添加量は、成分(a)及び成分(b)の総量100質量部に対して、0.01質量部以上であることが好ましく、また、密着性の観点から、0.2質量部以下であることが好ましい。
また、本発明の感光性樹脂組成物には、必要に応じて、熱安定性や保存安定性を向上させるために、ラジカル重合禁止剤、可塑剤、発色系染料等の添加剤を添加することができる。
上記ラジカル重合禁止剤としては、例えば、p−メトキシフェノール、ヒドロキノン、ピロガロールナフチルアミン塩化第一銅、ペンタエリスリチルテトラキス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート](日本チバガイギー社製 IRGANOX(登録商標)1010)、トリエチレングリコール−ビス[3−(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート](日本チバガイギー社製 IRGANOX(登録商標)245)、オクタデシル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート(日本チバガイギー社製 IRGANOX(登録商標)1076)などが挙げられる。可塑剤としては、例えば、ジエチルフタレート、ジフェニルフタレート等のフタル酸エステル系化合物、p−トルエンスルホンアミド等のスルホンアミド系化合物、石油樹脂、ロジン、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、エチレングリコール−プロピレングリコールブロック共重合体などが挙げられる。該発色系染料としては、例えば、トリス(4−ジメチルアミノフェニル)メタン(別名ロイコクリスタルバイオレット)、トリス(4−ジエチルアミノ−2−メチルフェニル)メタン(別名ロイコマラカイトグリーン)などが挙げられる。
本発明の感光性樹脂組成物を用いて感光性樹脂積層体を作製する方法は、従来知られている方法を使用することができる。例えば、本発明の感光性樹脂組成物を溶剤と混ぜ合わせて均一な溶液にしておき、支持体上にバーコーターやロールコーターを用いて塗布して乾燥することにより、支持体上に感光性樹脂層を積層した、本発明の感光性樹脂積層体を作製することができる。
本発明における感光性樹脂積層体で用いられる支持体は、活性光を透過する透明なものが望ましい。例えば、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリエチレンナフタレート、ポリビニルアルコールフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、塩化ビニル共重合体フィルム、ポリ塩化ビニリデンフィルム、塩化ビニリデン共重合体フィルム、ポリメタクリル酸メチル共重合体フィルム、ポリスチレンフィルム、ポリアクリロニトリルフィルム、スチレン共重合体フィルム、ポリアミドフィルム、セルロース誘導体フィルム等が挙げられる。
支持体の厚みは好ましくは10〜30μmであり、より好ましくは12〜20μmである。取り扱い性の観点から、支持体の厚みは10μm以上が好ましく、解像度の点から、30μm以下であることが好ましい。
本発明の感光性樹脂積層体に用いられる感光性樹脂層の厚みは好ましくは1〜150μmであり、より好ましくは3〜50μmである。製膜塗工性の観点から、感光性樹脂層の厚みは1μm以上が好ましく、解像度及び密着性の観点から、感光性樹脂層の厚みは150μm以下が好ましい。
また、本発明の感光性樹脂積層体の感光性樹脂層上に、保護層をラミネートして、3層構造の感光性樹脂積層体を作製することもできる。この場合の保護層の厚みは30〜50μmが好ましく、より好ましくは35〜45μmである。最終製品の歩留まりを確保するために、30μm以上であることが好ましく、製造コストの観点からは50μm以下であることが好ましい。
保護層に用いられるフィルムとしては、ポリエチレンフィルムやポリプロピレンフィルム等のポリオレフィンフィルムやポリエステルフィルム又はシリコーン処理若しくはアルキッド処理により剥離性を向上させたポリエステルフィルム等が挙げられる。特にポリエチレンフィルムが好ましい。
次に、本発明の感光性樹脂積層体を用いてプリント配線板を製造する方法の一例を説明する。
(1)ラミネート工程:感光性樹脂積層体の感光性樹脂層側を、銅張り積層板やフレキシブル基板等の基板上にホットロールラミネーターを用いて熱圧着させる。
(2)露光工程:所望の配線パターンを有するフォトマスクを支持体上に密着させ紫外線光源を用いて露光する。あるいは、投影レンズを用いてフォトマスク像を投影させて露光する。フォトマスク像を投影させる場合、支持体を剥離して露光してもよいし、支持体が付いたまま露光してもよい。
(3)現像工程:支持体が残っている場合は支持体を剥離した後、アルカリ現像液を用いて感光性樹脂層の未露光部分を溶解又は分散除去して、硬化レジストパターンを基板上に形成する。
(4)回路形成工程:形成された硬化レジストパターン上から、エッチング液を用いてレジストパターンに覆われていない銅面をエッチングする、あるいはレジストパターンによって覆われていない銅面に銅、はんだ、ニッケル及び錫等のめっき処理を行う。
(5)剥離工程:レジストパターンをアルカリ剥離液を用いて基板から除去する。
上記の露光工程において用いられる紫外線光源としては、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、紫外線蛍光灯、カーボンアーク灯、キセノンランプなどが挙げられる。より微細なレジストパターンを得るためには平行光光源を用いるのが好ましい。
現像工程で用いられるアルカリ水溶液としては、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の水溶液が用いられる。最も一般的には0.2〜2wt%の炭酸ナトリウム水溶液が用いられる。
剥離工程では、現像で用いたアルカリ水溶液よりも更に強いアルカリ性の水溶液を用いる。例えば、1〜5wt%の水酸化ナトリウム又は水酸化カリウムの水溶液が用いられる。
また、本発明の感光性樹脂積層体を用いてリードフレームを製造する場合、前記の銅張り積層板やフレキシブル基板等の代わりに、銅、銅合金、鉄系合金等の金属板の両面に感光性樹脂層をラミネートし、露光、現像を行った後、エッチングする。最終的に硬化レジストの剥離を行い、所望のリードフレームを得る。
さらに、半導体パッケージを製造する場合、LSIとしての回路形成が終了したウェハに感光性樹脂層をラミネートし、露光、現像を行った後、開口部に銅、はんだ等の柱状のめっきを施す。次に硬化レジストの剥離を行い、柱状めっき以外の部分の薄い金属層をエッチングにより除去することにより、所望の半導体パッケージを得る。
以下、実施例により本発明の実施の形態を更に詳しく説明する。
1)基板の作製
(感光性樹脂積層体の作製)
表1に示す成分を混合して感光性樹脂組成物の溶液を調製し、支持体であるポリエチレンテレフタレートフィルム AT301(製品名、帝人デュポンフィルム社製、16μm厚み、ヘイズ0.2%)に均一に塗布し、90℃の乾燥機中で5分間乾燥して、厚み38μmの感光性樹脂層を形成し、感光性樹脂積層体を得た。なお、表1中の成分組成は質量部で示されている。
次に、感光性樹脂層の上に保護層としてポリエチレンフィルム T1−A742A(製品名、タマポリ社製、35μ厚み、Ra(表面粗さ)=0.065μm)を張り合わせて、3層構造の感光性樹脂積層体を得た。
(基材整面)
銅箔厚みが35μmである銅張り積層板(板厚:1.6mm)を、サクランダム R#220の砥粒(日本カーリット社製)を用いて、ジェットスクラブ研磨した(スプレー圧力:0.2MPa)。
(ラミネート)
整面した銅張り積層板に、前記3層構造の感光性樹脂積層体を、保護層であるポリエチレンフィルムを剥しながら、感光性樹脂層側が銅張り積層板に当たるようにホットロールラミネーター(旭化成(株)製、AL−700,ラミネータ)を使用して、ロール温度105℃、ロール圧0.35MPa、ラミネート速度1m/分で積層した。
(露光)
超高圧水銀ランプを有する露光機(HMW−201KB:オーク製作所製)を用い、フォトマスクフィルムを支持体であるポリエチレンテレフタレートフィルム上に置き、フォトマスクフイルムを介して60mJ/cm露光した。
(現像)
支持体であるポリエチレンテレフタレートフィルムを除去し、1wt%炭酸ナトリウム水溶液を30℃で、スプレー圧を0.15MPaとして50秒間スプレーすることにより、未露光部を除去した。
上記5つの工程を経ることで、基板を作成し、以下の評価に用いた。
2)感度
フォトマスクとして、透明から黒色に27段階に明度が変化している27段ステップタブレット(旭化成(株)製:光学濃度D=0.50〜1.80、ΔD=0.05)を用いて、現像後に積層板の銅部分が露出した時に対応する段数を調べた。
感度が12段以上あると、実用上有効な範囲であり、11段以下であると感度不足から露光量を更に増やす必要があり、生産性が低下する。
3)剥離時間
3cm×5cmのエリア状に60mJ/cmの露光量で露光、現像した基板を、50℃に保った3wt%NaOH水溶液に浸漬し、硬化した感光性樹脂層が基材からはがれる時間を剥離時間とした。
60秒以下であることが望ましく、それよりも剥離時間が長いと実用上使用が困難である。
4)密着性
1)基板の作製のラミネート工程まで終わった基板に対して、ライン/スペースが10/300μm〜100/300μm(5μm刻み)となるフォトマスクフィルムを、感光性樹脂積層体の、支持体であるポリエチレンテレフタレートフィルム側に置き、フォトマスクフィルムを介して60mJ/cmの露光量で露光した後、ポリエチレンテレフタレートフィルムを除去し、1wt%炭酸ソーダ水溶液を30℃で、スプレー圧を0.15MPaとして80秒間スプレーすることにより、未露光部を現像し、基材と密着した最小ライン幅を感光性樹脂層の密着性の評価パラメータとした。
密着性の数値は、小さいほど優れた密着性を示す。
5)耐めっき性
1)基板の作製の露光工程で、回路パターン状のフォトマスクを用いて60mJ/cmの露光量で露光、現像した基板に、下記の工程を経てから、めっき前処理を施した。
イ) 40℃の酸性クリーナーFR(製品名、アトテック社製)の10%、硫酸20%の水溶液に4分浸漬。
ロ) 室温で200g/Lの過硫酸アンモニウム水溶液に1分浸漬。
ハ) 室温で10%の硫酸水溶液に2分浸漬。
めっき前処理後、メルテックス社製「硫酸銅コンク」を19wt%硫酸で3.6倍に希釈しためっき液中で2.5A/dmの電流密度で室温下30分間銅めっきを行った。更に、マクダーミッド社製のはんだめっき液(錫/鉛=6/4質量比)を用いて2.0A/dmの電流密度で室温下10分間はんだめっきを行った。
この基板に、JIS K 5600−5−6法に準拠して、セロテープを貼りつけ、引き剥がした後の硬化した感光性樹脂層の状態により、耐めっき性を次のようにランク付けした。
ランク1:剥離が全くなかった。
ランク2:剥離は、幅100μm未満であり、かつ長さ1mm未満であった。
ランク3:幅100μm以上、若しくは長さ1mm以上の剥離が生じた。
ランク4:ほぼ全部のレジストが剥離した。
耐めっき性としては、ランク1が○(使用可能レベル)、ランク2は△、ランク3〜4が×の判定となる。
6)ラミネート後安定性
1)基板の作製のラミネート工程まで終了した基板を、25℃、70RH%の条件下で72時間保存した。この基板を、30℃、1wt%NaCO水溶液の現像液を用い、50秒の現像時間をかけて現像した。現像後の銅表面状態を観察し、次のような判定を行った。
○:ラミネート前の銅表面と同様だった。
△:銅表面にわずかに赤い着色があった。
×:銅表面が全面的に赤く着色していた。
表1の各成分は以下の通りである。
B−1:メタクリル酸メチル/スチレン/メタクリル酸=50/25/25の質量比組成を有し、重量平均分子量が5万、酸当量が344の熱可塑性高分子結合剤(43%固形分濃度のメチルエチルケトン/エタノール=90/10溶液)
B−2:メタクリル酸メチル/アクリル酸ブチル/メタクリル酸=65/10/25の質量比組成を有し、重量平均分子量が12万、酸当量が344の熱可塑性高分子結合剤(30%固形分濃度のメチルエチルケトン溶液)
M−1:2,2−ビス{4−(メタクリロキシポリエトキシ)フェニル}プロパンであって、エチレングリコール反復単位数が5であるもの(新中村化学社製BPE−500)
M−2:一般式(2)でRが水素、RがCH、Rがp−ノニルであり、xが2、yが7である光重合性モノマー(日本油脂製、LS−100A)
M−3:ノニルフェノキシオクタエチレンオキシアクリレート M−114(製品名、東亞合成(株)製)
M−4:一般式(1)でR及びRがいずれもCHであり、Aが−CH(CH)CH−、Bが−CHCH−であり、m+mが4、n+nが12である光重合性モノマーBP−412(商品名、東邦化学製)
M−5:一般式(1)でR及びRがいずれもCHであり、Aが−CHCH−、Bが−CH(CH)CH−であり、m+mが30、n+nが4である光重合性モノマーB−3004EP(商品名、新中村化学製)
M−6:トリエトキシメチロールプロパントリアクリレート(新中村化学社製、NKエステル A−TMPT−3EO)
M−7:ヘキサメチレンジイソシアネート1モルとペンタプロピレングリコールモノメタクリレート2モルを反応させて得られたウレタン化合物(Eが炭素数6のアルキレン鎖であり、F及びGがいずれも−CH(CH)CH−であり、p及びqがいずれも5、R及びRがいずれもメチル基である)MG−3(商品名、根上工業製)
M−8:ヘキサメチレンジイソシアネート1モルとノナプロピレングリコールモノメタクリレート2モルを反応させて得られたウレタン化合物(Eが炭素数6のアルキレン鎖であり、F及びGがいずれも−CH(CH)CH−であり、p及びqがいずれも9、R及びRがいずれもメチル基である)
I−1:2,4,5−トリアリールイミダゾール二量体(黒金化成製)
I−2:N,N−テトラエチル−4,4−ジアミノベンゾフェノン(保土ヶ谷化学製)
D−1:ダイアモンドグリーン(保土ヶ谷化学製)
D−2:マラカイトグリーン(保土ヶ谷化学製)
D−3:ロイコクリスタルバイオレット
X−1:ベンゾトリアゾール
実施例1〜7及び比較例1〜5
表1の感光性樹脂組成物を用いて、上記1)基板の作製の欄に記載の通りの方法で、感光性樹脂積層体を作製した。表1で、B−1,2の量は、溶媒を除いた熱可塑性高分子結合剤の固形分重量で表記した。この感光性樹脂積層体に関して、2)感度〜6)ラミネート後安定性の評価を行なった結果を表1に示す。
Figure 0003916605
産業上の利用の可能性
本発明による感光性樹脂組成物は、高度な耐薬品性、良好な剥離性、密着性、感度、ラミネート後の保存における正常な現像性を有し、プリント配線板、リードフレーム又は半導体パッケージの製造に極めて有効である。

Claims (8)

  1. (a)酸当量が200〜500であり、重量平均分子量が3万〜40万である熱可塑性高分子結合剤、
    (b)分子内に少なくとも1つの重合可能なエチレン性不飽和基を有する光重合性モノマーとして、
    (b1)下記一般式(1)で示される光重合性モノマーと
    (b2)下記一般式(2)で示される光重合性モノマー及び/又は下記一般式(3)で示される光重合性モノマーとを含む上記光重合性モノマー、
    (c)光重合開始剤、ならびに
    (d)カラーインデックスベイシックグリーン1(C.I.Basic Green 1)を含有する感光性樹脂組成物。:
    Figure 0003916605
    (ここで、R及びRは各々H又はCHであり、これらは同一であっても相違してもよい;また、A及びBは各々−CH(CH)CH−又は−CHCH−であり、これらは相異なる;Aが−CHCH−の場合、m+mは6〜40、n+nは0〜8であり、Bが−CHCH−の場合、m+mは0〜8、n+nは6〜40である;m,m,n及びnは各々0以上の整数である)、
    Figure 0003916605
    (ここで、RはH又はCH、Rは炭素数1〜4のアルキル基、Rは炭素数4〜14のアルキル基、xは0〜4の整数、yは6〜10の整数、zは1〜3の整数である;−CHCHO−及び−CHC(R)HO−の繰り返し単位の配列は、ランダムでもブロックでも構わない)、
    Figure 0003916605
    (ここで、R及びRは各々H又はCHであり、これらは同一であっても相違してもよい;また、Eは、炭素数が4〜10のアルキレン鎖又はフェニレン鎖であり、F及びGは各々−CH(CH)CH−又は−CHCH−であり、これらは同一であっても相違してもよい;p及びqは各々1〜12の整数である)。
  2. 前記成分(a)、成分(b)、成分(c)及び成分(d)の配合量が、成分(a)及び成分(b)の総量100質量部に対して、成分(a)が10〜90質量部、成分(b)が10〜90質量部、成分(c)が0.01〜15質量部、成分(d)が0.01〜0.08質量部であり、成分(b)中の(b1)/(b2)の質量比が、0.5〜10である請求項1に記載の感光性樹脂組成物。
  3. 更に成分(e)として、ベンゾトリアゾールを含む請求項1又は2に記載の感光性樹脂組成物。
  4. 前記成分(a)、成分(b)、成分(c)、成分(d)及び成分(e)の配合量が、成分(a)及び成分(b)の総量100質量部に対して、
    成分(a)が10〜90質量部、成分(b)が10〜90質量部、成分(c)が0.01〜15質量部、成分(d)が0.01〜0.08質量部、成分(e)が0.01〜0.2質量部であり、成分(b)中の(b1)/(b2)の質量比が、0.5〜10である請求項3に記載の感光性樹脂組成物。
  5. 請求項1、2、3又は4に記載の感光性樹脂組成物を支持体上に積層してなる感光性樹脂積層体。
  6. 請求項5に記載の感光性樹脂積層体を、回路形成用基板上に感光性樹脂組成物層が密着するようにして積層し、活性光線を画像状に照射し、露光部を光硬化させ、未露光部を現像により除去して硬化レジストパターンを形成させ、その後エッチング又はめっきする工程を含むプリント配線板の製造方法。
  7. 請求項5に記載の感光性樹脂積層体を、回路形成用基板上に感光性樹脂組成物層が密着するようにして積層し、活性光線を画像状に照射し、露光部を光硬化させ、未露光部を現像により除去して硬化レジストパターンを形成させ、その後エッチングする工程を含むリードフレームの製造方法。
  8. 請求項5に記載の感光性樹脂積層体を、回路形成用基板上に感光性樹脂組成物層が密着するようにして積層し、活性光線を画像状に照射し、露光部を光硬化させ、未露光部を現像により除去して硬化レジストパターンを形成させ、その後エッチング又はめっきする工程を含む半導体パッケージの製造方法。
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