JP3908891B2 - 車両用ドアの保持装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえば車両の組立工場において、車体に組付けられるべきドアに各種部品を組付ける等の作業を施すべく、該ドアを保持するための車両用ドアの保持装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、たとえば特開平3−159886号公報で車両用ドアの保持装置が開示されており、このものでは、車両用ドアの下方に配置される基板上に、車両用ドアの底部の複数箇所を載せる複数の載置台と、車両用ドアの前端縁を保持する第1ホルダとが設けられるとともに、車両用ドアを第1ホルダとの間で挟むようにして該ドアの後端縁を保持する第2ホルダが、前記ドアの前後方向に移動することを可能として配設されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが上記従来の保持装置では、第2ホルダと、第2ホルダを車両用ドアの前後方向に駆動するための駆動手段とが、基板上で車両用ドアの後方側に配設されている。このため、ドアに各種部品を組付ける等の作業を施す際に、該ドアの後方側では第2ホルダおよび前記駆動手段等が邪魔になってしまう。
【0004】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、部品の組付作業に支障を来たすことがないようにして車両用ドアを保持可能とした車両用ドアの保持装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、車両用ドアの底部を載せることを可能とした載置台と、車両用ドアの前後方向に沿う一方の端縁を保持することを可能とした第1ホルダと、第1ホルダとの間で車両用ドアを挟むようにして車両用ドアの前後方向に沿う他方の端縁を保持することを可能とするとともに車両用ドアの前後方向に沿って移動可能な第2ホルダとを備える車両用ドアの保持装置において、車両用ドアの下方に配置されて該ドアの前後方向に沿って延びる前記載置台が、その載置台との水平面内での相対位置を一定として且つ車両用ドアの前後方向一方側で基板上に昇降駆動可能に設けられて上下方向に延びる支持枠の下部に連設されると共に、その支持枠の上部には前記第1ホルダが設けられ、車両用ドアの前後方向他方側において下方に向かうにつれて車両用ドアの前後方向一方側に位置するように偏倚して車両用ドアの内、外いずれか一方側に配置されるホルダアームの上端部に前記第2ホルダが設けられ、そのホルダアームの下端部が、車両用ドアの前後方向に沿う移動を可能として載置台に支持されると共に、そのホルダアームを車両用ドアの前後方向に駆動することを可能として該ホルダアームの下端部に連結されるホルダ駆動手段が載置台に設けられることを特徴とする。
【0006】
このような構成によれば、ホルダアームの下端部に連結されてこれを車両用ドアの前後方向に駆動するホルダ駆動手段が、車両用ドアの下方で載置台に設けられ、該ホルダ駆動手段に下端部が連結されるホルダアームは、車両用ドアの前後方向他方側において下方に向かうにつれて車両用ドアの前後方向一方側に位置するように偏倚して車両用ドアの内、外いずれか一方側に配置され、該ホルダアームの上端部に第2ホルダが設けられるので、車両用ドアの前後方向に沿う他方側に、第2ホルダと、第2ホルダを駆動するための駆動手段等の部材を配置するための比較的大きなスペースを確保する必要がなく、したがって車両用ドアに部品を組付ける作業に支障を来たすことがないようにして該ドアを保持することが可能となる。
【0007】
また請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明の構成に加えて、第2ホルダが、車両用ドアの前後方向に沿う水平な軸線回りに制限された範囲での回動を可能として、ホルダアームの上端部に設けられることを特徴とし、かかる構成によれば、車両用ドアの種類が変化するのに応じて該車両用ドアの前後方向他方側端縁の彎曲もしくは屈曲形状が変化しても、その形状変化を吸収して車両用ドアの端縁を第2ホルダで保持することができ、多種類の車両の組立に用いることができるようにして汎用性を高めることができる。
【0008】
また請求項3記載の発明は、上記請求項1又は2記載の発明の構成に加えて、ホルダアームが、下方に向かうにつれて車両用ドアの前後方向で前記一方側に位置するように傾斜して、車両用ドアの外方側に配置されることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を、添付図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明する。 図1〜図10は本発明の一実施例を示すものであり、図1は車両用ドアを保持した状態での保持装置の側面図、図2は図1の要部拡大図、図3は図1の3矢視拡大図、図4は図1の4−4線拡大断面図、図5は図4の5−5線拡大断面図、図6は図2の要部拡大図、図7は図5の7矢示部拡大縦断面図、図8は図1の8矢視拡大図、図9は図8の9矢視図、図10はホルダアームを後方に移動させた状態での図4に対応した断面図である。
【0010】
先ず図1において、乗用車両のたとえば後部サイドドアである車両用ドア11に部品等の組付作業を実施するために、図示しない台車上に保持装置12が設けられる。
【0011】
この保持装置12は、上下に延びる支持枠13と、車両用ドア11の底部を載せることを可能とした載置台14と、載置台14上に載せられた車両用ドア11の前後方向に沿う一方(この実施例では前方)の端縁を保持するようにして前記支持枠13の上部に設けられる第1ホルダ17と、第1ホルダ17との間に車両用ドア11を挟むようにして車両用ドア11の前後方向に沿う他方(この実施例では後方)の端縁を保持する第2ホルダ18と、下方に向かうにつれて車両用ドア11の前方側に位置するように傾斜して車両用ドア11の内、外いずれか一方(この実施例では外方)側に配置されるとともに第2ホルダ18が上端部に設けられるホルダアーム19と、前記載置台14に設けられてホルダアーム19の下端部に連結されるホルダ駆動手段としてのシリンダ20(後述の図4参照)とを備える。
【0012】
図2〜図5を併せて参照して、図示しない台車上に固定される基板21上には支柱22が立設されており、この支柱22の側方に支持枠13が配置される。
【0013】
支持枠13は、横断面形状を四角形とした角筒状にして上下に延びる固定の下部支持枠23の上端に、横断面形状を四角形とした角筒状である上部支持枠24が連結されて成るものである。
【0014】
支柱22の下部支持枠23側の側面には上下に延びるレール28が固着されており、下部支持枠23の上下に間隔をあけた複数箇所たとえば2箇所には、前記レール28に沿ってスライドするスライド部材29,29が固着される。これにより下部支持枠23すなわち支持枠13は、基板21上の支柱22に昇降可能に支持されることになる。
【0015】
基板21および下部支持枠23間には上下に延びる軸線を有する昇降シリンダ32が設けられており、該昇降シリンダ32におけるシリンダ体33の下端部は、下部支持枠23に関して前記載置台14と反対側の基板21上に固着されたブラケット34にクレビスピン35を介して取付けられ、シリンダ体33の上端から上方に突出するピストンロッド36の上端が、下部支持枠23の上端から側方に突出する連結アーム37に連結される。このような昇降シリンダ32を伸縮作動せしめることにより、下部支持枠23すなわち支持枠13が昇降駆動されることになる。
【0016】
下部支持枠23の下方で基板21上には支持台38が固着されており、この支持台38には、上下に延びる軸線を有する円筒状の液圧ダンパ39が螺合される。しかも液圧ダンパ39の上部には、下部支持枠23の下端に接触して下部支持枠23すなわち支持枠13の下限位置を定める規制筒40が固着されており、液圧ダンパ39の支持台38の上下方向取付け位置を調節することにより、下部支持枠23の下限位置が調節される。また液圧ダンパ39は、下部支持枠23が規制筒40の上端から離反して上昇したときには規制筒40の上端よりも上方に突出するロッド41を備えるものであり、液圧ダンパ39は、下部支持枠23の下降時に下部支持枠23の下端がロッド41の上端に当接してから下部支持枠23の下降速度を緩和するようにして、下部支持枠23の下端の規制筒40への当接時の衝撃を緩和することになる。
【0017】
図6において、上部支持枠24の上端には支持板42が固着されており、車両用ドア11の前後方向に沿う水平な軸線を有するシリンダ43が支持板42に固定される。また該シリンダ43のピストンロッド44は支持板42を軸方向移動自在に貫通し、このピストンロッド44の先端には、鉛直平面に沿うホルダ支持板47が連結される。またピストンロッド44と平行な軸線を有するガイドロッド45の一端がピストンロッド44よりも下方でホルダ支持板47に連結されており、このガイドロッド45は、支持板42に固定されたガイド筒46に摺動可能に嵌合される。
【0018】
第1ホルダ17は、車両用ドア11の前端縁を受け入れ可能としてウレタンゴム等で形成されており、取付板48に取付けられる。しかも取付板48は、前記シリンダ43の軸線と直交する方向で水平なピン49を介してホルダ支持板47に回動可能に連結されており、ホルダ支持板47および取付板48の下部間には、取付板48を前記ピン49の軸線まわりに図6の反時計方向に回動付勢するばね50が設けられる。またホルダ支持板47の上部には、取付板48に先端を対向させたストッパ51が、前記シリンダ43の軸線に沿う方向への進退位置を調節可能として取付けられており、前記ばね50による付勢方向への取付板48すなわち第1ホルダ17の回動限は、前記ストッパ51が取付板48に当接することにより規制される。
【0019】
このようにして第1ホルダ17は、車両用ドア11に対する近接・離反移動を可能とするとともに該ドア11の前端縁の形状に応じた上下方向の首振りを可能として支持枠13の上部に設けられることになる。
【0020】
ところで前記シリンダ43の側方で支持板42には、昇降シリンダ32の伸縮作動すなわち支持枠13の昇降作動を作業員の操作により制御するための操作レバー52が配設される。また支持板42には、ピストンロッド44およびガイドロッド45を側方から覆うカバー54が取付けれており、このカバー54には、前記シリンダ43の伸縮作動を作業員の操作により制御するための制御弁55が配設される。
【0021】
図7において、支柱22の上端部には支持枠13の軸線と直交する方向に延びるガイド孔56を有するガイド部材57が固着されており、ガイド孔56に摺動可能に嵌合される摺動部材58と、該摺動部材58から支持枠13側に突出するブラケット59とでストッパ60が構成され、該ストッパ60は、ガイド孔56の支持枠13側の内面に嵌着される止め輪61に摺動部材58を当接させるまで支持枠13側に移動した係合位置と、支持枠13から離反する非係合位置との間での水平面内の移動が可能であり、前記ブラケット59には、水平軸線まわりの回転を可能としたローラ62が軸支される。
【0022】
ストッパ60にはシリンダ63が連結されており、該シリンダ63は、支持枠13とは反対側でガイド部材57に同軸に連結されるシリンダ体64と、シリンダ体64のガイド部材57側の端壁との間に空気圧室65を形成してシリンダ体64に摺動可能に嵌合されるピストン66と、該ピストン66に同軸に連設されるとともに前記端壁を移動自在にかつ気密に貫通して前記摺動部材58に同軸に連結されるピストンロッド67と、前記空気圧室65とは反対側でシリンダ体64およびピストン66間に縮設されるばね68とを備え、該ばね68は、空気圧室65の容積を縮少せしめる方向すなわちストッパ60を係合位置側に移動させる方向のばね力を発揮する。
【0023】
一方、係合位置に在るストッパ60の前記ローラ62に上方から係合して支持枠13の上限位置からの落下を阻止する係合爪69が、下部支持枠23の上端部に固着されており、この係合爪69には、前記ストッパ60が係合位置に在る状態で下部支持枠23が上限位置に上昇する際には前記ローラ62に下方から接触して前記ストッパ60を非係合位置側に移動せしめるべく上方に向うにつれてストッパ60から離反する方向に傾斜して上方に臨むカム面69aと、係合位置に在るストッパ60の前記ローラ62に上方から係合すべく前記カム面69aの下方で下方に臨む係合面69bとが形成される。
【0024】
さらに前記ストッパ60よりも上方位置で支柱22の上端には、下部支持枠23すなわち支持枠13の上限位置を規制すべく前記係合爪69に上方から当接可能な上限位置ストッパ70が固着される。
【0025】
基板21には、支持枠13における上部支持枠24の上部および載置台14を突出させて保持装置12の大部分を覆うカバー71が設けられる。
【0026】
載置台14は、前記支持枠13との水平面内での相対位置を一定として、車両用ドア11の前後方向に沿って延びるものであり、車両用ドア11の下方に配置される。
【0027】
図4に特に注目して、載置台14は、支持枠13における下部支持枠23に基端部が直角に連設されるH型鋼等の支持アーム73と、支持アーム73を覆うようにして支持アーム73に取付けられるカバー部材74と、支持アーム73の基端寄り上面に下端が固着されて上下に延びる支持脚25と、支持アーム73の先端寄り上面に下端が固着されて上下に延びる支持脚26と、ウレタンゴム等で形成されて支持脚25,26上に固定される受け部材15,16とを備えるものであり、車両用ドア11の底部は各受け部材15,16上に載せられる。
【0028】
また支持枠13における下部支持枠23の上部には、ウレタンゴム等から成る受け部材27が固着されており、前記各受け部材15,16に底部を載せた車両用ドア11の前端縁下部は受け部材27で受けられる。すなわち載置台14上の車両用ドア11の前後方向位置は、該車両用ドア11の前端縁下部を受け部材27に当接させることにより定められる。
【0029】
図8および図9を併せて参照して、ホルダアーム19は、下方に向かうにつれて車両用ドア11の前方側に位置するように偏倚するものであり、この実施例では直線的に傾斜するように形成される。しかもホルダアーム19は、車両用ドア11の外方側に配置されており、車両用ドア11の後端縁の上下方向中間部に対応する位置に配置されるホルダアーム19の上端部には、ホルダ支持板75が固着される。
【0030】
第1ホルダ18は、車両用ドア11の後端縁を受け入れ可能としてウレタンゴム等で形成されており、取付板76に取付けられる。しかも取付板76は、車両用ドア11の前後方向に沿って水平な支軸77を介してホルダ支持板75に回動可能に連結されており、ホルダ支持板75には、取付板76の側縁に当接、係合することにより取付板76および第2ホルダ18の回動限を規制するストッパピン78が植設される。すなわち第1ホルダ18は、車両用ドア11の前後方向に沿う水平な軸線まわりに制限された範囲での回動が可能であり、車両用ドア11の後端縁の屈曲もしくは彎曲形状に応じた左右方向の首振りを可能としてホルダアーム19の上端部に設けられることになる。
【0031】
載置台14におけるカバー74の先端側には、その上方および先端側を開放した開口部79が設けられており、ホルダアーム19の下端部は該開口部79からカバー74内に挿入される。しかもカバー74内において支持アーム73には車両用ドア11の前後方向に沿って延びるレール81が固着されており、このレール81に沿ってスライドするスライド部材82,82がホルダアーム19の下端部に固着される。これによりホルダアーム19は、車両用ドア11の前後方向に沿う移動を可能として載置台14に支持されることになる。
【0032】
一方、載置台14には、車両用ドア11の前後方向に沿う水平な軸線を有するシリンダ20が車両用ドア11の下方に配置されるようにして設けられるものであり、該シリンダ20のシリンダ体83は、クレビスピン84を介して支持アーム73に支持され、カバー74で覆われる。
【0033】
シリンダ20のピストンロッド85はホルダアーム19の下端部に連結されており、ホルダアーム19および第2ホルダ18は、車両用ドア11の前後方向に沿う方向に移動することができる。
【0034】
ホルダアーム19の下端部には、シリンダ20の下方を支持枠13側に向って延びる被検出部材86が固着されており、この被検出部材86の前記支持枠13側の端部には、支持枠13側に向かうにつれて支持アーム73から離反するように傾斜した傾斜面86aが形成される。
【0035】
一方、被検出部材86の側方で支持アーム73にはリミットスイッチ87が取付けられており、このリミットスイッチ87は、前記被検出部材86の支持アーム73側の側面に当接する方向に回動付勢された検出子88を備える。
【0036】
而してシリンダ20が最大限伸長作動したときには、図10で示すように、リミットスイッチ87の検出子88が、被検出部材86の傾斜面86aに対応する位置となり、シリンダ20によりホルダアーム19が車両用ドア11の後端縁から最大限後方側まで移動したことがリミットスイッチ87で検出される。
【0037】
ところで支持枠13の上部に設けられているカバー54には、上、下一対の押しボタン89,90が配設されており、上方の押しボタン89を作業員が押すことで前記シリンダ20は収縮作動し、下方の押しボタン90を作業員が押すことで前記シリンダ20は伸長作動する。
【0038】
次にこの実施例の作用について説明すると、保持装置12は、車両用ドア11の底部を載せるようにして該車両用ドア11の前後方向に沿って延びる載置台14と、該載置台14との水平面内での相対位置を一定として上下に延びる支持枠13と、載置台14上に載せられた車両用ドア11の前端縁を保持する第1ホルダ17と、載置台14上に載せられた車両用ドア11の後端縁を保持するとともに第1ホルダ17との間で車両用ドア11を挟む第2ホルダ18とを備えるものである。したがって、載置台14上に載せられた車両用ドア11を第1および第2ホルダ17,18間に挟むようにして車両用ドア11を直立姿勢で保持することができ、しかも車両用ドア11の内、外側面に直接外力が及ぶことなく該車両用ドア11を保持することができるので、該ドア11の損傷を防止することができる。
【0039】
しかも車両用ドア11の下方に配置される載置台14に、ホルダアーム19を駆動するシリンダ20が車両用ドア11の下方に配置されるようにして設けられ、ホルダアーム19は、下方に向かうにつれて車両用ドア11の前方側に位置するように傾斜して車両用ドア11の外方側に配置され、該ホルダアーム19の上端部に第2ホルダ18が設けられている。このため車両用ドア11の後方側に、第2ホルダ18と、第2ホルダ18を駆動するためのシリンダ20やホルダアーム19等を配置するための比較的大きなスペースを確保する必要がなく、車両用ドア11に部品を組付ける作業に支障を来たすことがないようにして該ドア11を保持することが可能となる。
【0040】
しかも第2ホルダ18が、車両用ドア11の前後方向に沿う水平な軸線まわりに制限された範囲での回動を可能として、ホルダアーム19の上端部に設けられているので、車両用ドア11の種類が変化するのに応じて該車両用ドア11の前後方向他方側端縁の彎曲もしくは屈曲形状が変化しても、その形状変化を吸収して車両用ドア11の端縁を第2ホルダ18で保持することができ、多種類の車両の組立に用いることができるようにして汎用性を高めることができる。
【0041】
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行なうことが可能である。
【0042】
たとえば、上記実施例では載置台14が支持枠13における下部支持枠23に固定されていたが、載置台14が支持枠13に昇降可能に取付けられてもよい。また上記実施例では、第1ホルダ17を車両用ドア11の前後方向に移動可能としたが、第1ホルダ17を固定位置に配置し、第2ホルダ18だけを車両用ドア11の前後方向に移動可能としたものにも本発明を適用することができる。
【0043】
【発明の効果】
以上のように請求項1記載の発明によれば、車両用ドアの前後方向いずれかで第2ホルダが配置される側(即ち前記他方側)に、第2ホルダと、第2ホルダを駆動するための駆動手段等の部材を配置するための比較的大きなスペースを確保する必要がなく、車両用ドアに部品を組付ける作業に支障を来たすことがないようにして該ドアを保持することが可能となる。
【0044】
また請求項2記載の発明によれば、車両用ドアの前後方向他方側端縁における彎曲もしくは屈曲形状変化を吸収して車両用ドアの端縁を第2ホルダで保持することができ、汎用性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 車両用ドアを保持した状態での保持装置の側面図である。
【図2】 図1の要部拡大図である。
【図3】 図1の3矢視拡大図である。
【図4】 図1の4−4線拡大断面図である。
【図5】 図4の5−5線拡大断面図である。
【図6】 図2の要部拡大図である。
【図7】 図5の7矢示部拡大縦断面図である。
【図8】 図1の8矢視拡大図である。
【図9】 図8の9矢視図である。
【図10】 ホルダアームを後方に移動させた状態での図4に対応した断面図である。
【符号の説明】
11・・・車両用ドア
12・・・保持装置
13・・・支持枠
14・・・載置台
17・・・第1ホルダ
18・・・第2ホルダ
19・・・ホルダアーム
20・・・ホルダ駆動手段としてのシリンダ
Claims (3)
- 車両用ドア(11)の底部を載せることを可能とした載置台(14)と、車両用ドア(11)の前後方向に沿う一方の端縁を保持することを可能とした第1ホルダ(17)と、第1ホルダ(17)との間で車両用ドア(11)を挟むようにして車両用ドア(11)の前後方向に沿う他方の端縁を保持することを可能とするとともに車両用ドア(11)の前後方向に沿って移動可能な第2ホルダ(18)とを備える車両用ドアの保持装置において、
車両用ドア(11)の下方に配置されて該ドア(11)の前後方向に沿って延びる前記載置台(14)が、その載置台(14)との水平面内での相対位置を一定として且つ車両用ドア(11)の前後方向一方側で基板(21)上に昇降駆動可能に設けられて上下方向に延びる支持枠(13)の下部に連設されると共に、その支持枠(13)の上部には前記第1ホルダ(17)が設けられ、
車両用ドア(11)の前後方向他方側において下方に向かうにつれて車両用ドア(11)の前後方向一方側に位置するように偏倚して車両用ドア(11)の内、外いずれか一方側に配置されるホルダアーム(19)の上端部に前記第2ホルダ(18)が設けられ、
そのホルダアーム(19)の下端部が、車両用ドア(11)の前後方向に沿う移動を可能として載置台(14)に支持されると共に、そのホルダアーム(19)を車両用ドア(11)の前後方向に駆動することを可能として該ホルダアーム(19)の下端部に連結されるホルダ駆動手段(20)が載置台(14)に設けられることを特徴とする、車両用ドアの保持装置。 - 第2ホルダ(18)が、車両用ドア(11)の前後方向に沿う水平な軸線まわりに制限された範囲での回動を可能として、ホルダアーム(19)の上端部に設けられることを特徴とする、請求項1記載の車両用ドアの保持装置。
- ホルダアーム(19)は、下方に向かうにつれて車両用ドア(11)の前後方向で前記一方側に位置するように傾斜して、車両用ドア(11)の外方側に配置されることを特徴とする、請求項1又は2記載の車両用ドアの保持装置。
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