JP3118643U - 組付け装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 取付け具を少ない労力で、かつ短時間で部材に組付けて組品とし得る組付け装置の提供。
【解決手段】 部材に形成された穴部の表面に係止する頭部と穴部の裏面に係止する係止部が形成された係止脚部とを有して係止脚部どうしは互いに相対的に接近離間可能な弾性を有する係止具を、前記部材の穴部に組付けるための組付け装置であって、係止脚部が穴部の中心軸線に対して傾斜するよう一方の係止脚部を先行して穴部に挿入させて双方の係止脚部が穴部の中心軸線方向に沿うよう係止具の他方側の係止脚部を押圧するよう構成している。
【選択図】 図1
【解決手段】 部材に形成された穴部の表面に係止する頭部と穴部の裏面に係止する係止部が形成された係止脚部とを有して係止脚部どうしは互いに相対的に接近離間可能な弾性を有する係止具を、前記部材の穴部に組付けるための組付け装置であって、係止脚部が穴部の中心軸線に対して傾斜するよう一方の係止脚部を先行して穴部に挿入させて双方の係止脚部が穴部の中心軸線方向に沿うよう係止具の他方側の係止脚部を押圧するよう構成している。
【選択図】 図1
Description
本考案は、例えば衝撃吸収材を車体(ボディパネル等)に取付ける際に用いるクリップ等の係止具を該衝撃吸収材に取付けるための組付け装置に関する。
自動車のフロントシートの足元には、エンジン音などを吸収するため、ボディパネルの表面に、ダッシュサイレンサが貼着されている。一方、自動車の衝突等による予期せぬ衝撃に対して乗員の下肢部を保護するために、ダッシュサイレンサの表面に衝撃吸収材を配置して、ダッシュサイレンサと衝撃吸収材とを、衝撃吸収材取付け構造を用いて協働させるようにして、乗員の下肢部に掛かる衝撃を軽減するようにしている(例えば、特許文献1参照)。
上記衝撃吸収材取付け構造では、取付け具として雌部材と雄部材とをそれぞれダッシュサイレンサと衝撃吸収材の穴部に組付けて、雌部材と雄部材との係合によってダッシュサイレンサと衝撃吸収材との協働化を行う構成である。ここで、例えば雌部材は衝撃吸収材に組付けられた両者の組品として工場等に搬送されて、ダッシュサイレンサに衝撃吸収部材が取付けられる場合がある。
衝撃吸収材と雌部材とを組品として考えたとき、この組品は搬送途中で衝撃吸収材と雌部材とが分離しないようにする必要があるから、雌部材は衝撃吸収材の穴部に係止させる構成等が必要になる。上記従来の衝撃吸収材取付け構造の雌部材には、穴部の底面に係止する係止部を対で形成している。
このような雌部材を穴部に係止するよう組付けるためには、雌部材を合成樹脂などの弾性体から形成して、穴部への組付けの際には雌部材の係止部を接近させるよう弾性変形させて係止部間の距離を穴部の径よりも小さくさせて差し込むようにし、その後に弾性を解放させることで雌部材が穴部に係止して外れないようになる。
特開2003−294071号公報
しかしながら、上記のように雌部材の係止部を接近させるよう弾性変形させて係止部間の距離を穴部の径よりも小さくさせて差し込むという作業は、作業者が雌部材ごとに行っているため労力を要するとともに、手間がかかっていた。このような労力を有し、また組付けに手間がかかることは、ダッシュサイレンサと衝撃吸収材との関係に限らず、複数の部材どうしを雄部材、雌部材を介して取付けるようにした分野には共通することであった。
そこで本考案は、係止具を少ない労力で、かつ短時間で部材に組付けて組品とし得る組付け装置の提供を課題とする。
本考案の組付け装置は、部材に形成された穴部の表面に係止する頭部と穴部の裏面に係止する係止部を設けた一対の係止脚部とを有して係止脚部どうしは互いに相対的に接近離間可能なように弾性を有した係止具を、前記部材の穴部に組付けるための組付け装置であって、係止脚部が穴部の中心軸線に対して傾斜するよう一方の係止脚部を先行して穴部に挿入させて双方の係止脚部が穴部の中心軸線方向に沿うよう係止具の他方側の係止脚部を押圧するよう構成したことを特徴としている。
上記構成において、係止具の係止脚部を穴部の中心軸線に対して傾斜させた状態で一方の係止脚部を先行させて穴部に挿入し、その後両係止脚部が穴部の中心軸線に沿うよう他方の係止脚部側を押圧すると、他方の係止脚部が穴部(その周壁面)に押圧されて係止脚部どうしが相対的に接近するよう弾性変形して両係止脚部が穴部を挿通し、係止具の頭部が穴部の表面に重なって係止し係止脚部が穴部の裏面に係止して、係止具が穴部に組付けられる。
本考案の組付け装置では、係止具を穴部の中心軸線からわずかに位置ずれさせて保持した状態で且つ穴部の中心軸線に対して係止具を傾斜させて保持すべく傾斜面を有する保持部と、該保持部を穴部の中心軸線に沿うよう移動させる移動シリンダ装置を備えていることを特徴としている。
上記構成において、保持部が係止具を傾斜面で保持し、移動シリンダ装置を駆動することで保持部を穴部の中心軸線に沿うよう穴部に向けて移動して、一方の係止脚部が穴部に挿通した後に押圧シリンダ装置を駆動して係止具の頭部を他方の係止脚部側で穴部に向けて押圧することで、係止具が穴部に組付けられる。
本考案の組付け装置では、保持部は、係止具を吸着によって傾斜面に保持する吸着部を有することを特徴としている。
上記構成によれば、係止具は傾斜面に吸着されることで確実に穴部の中心軸線に対して傾斜した状態が保持される。
本考案の組付け装置では、一方の係止脚部が穴部に挿通した際に係止具の頭部を他方の係止脚部側で穴部に向けて押圧するための押圧部を備えていることを特徴としている。
上記構成において、係止具の係止脚部を穴部の中心軸線に対して傾斜させて一方の係止脚部を先行させて穴部に挿入した状態で、押圧部を駆動することで係止具の頭部を他方の係止脚部側で押圧する。そうすると、係止具が一方の係止脚部側を中心に穴部に向けて押され、他方の係止脚部あるいは双方の係止脚部が、その弾性によって相対的に近付くように弾性変形し、係止脚部が穴部の裏面に係止して、係止具が穴部に自動的に組付けられる。
本考案の組付け装置では、保持部と押圧部とを、一体的に穴部に接近離間自在とする移動シリンダ装置を有することを特徴としている。
上記構成において、保持部と押圧部とが一体的に移動するから、押圧部による係止具の押圧に必要な押圧部の移動距離が少なくて済み、その分だけ装置を大型化しなくてよい。
本考案の組付け装置では、係止具が保持された所定の場所から別な場所に保持された部材の穴部に向けて搬送させる搬送機構を備えていることを特徴としている。
上記構成において、所定の場所に保持された係止具を保持して搬送機構を駆動することで、係止具は別の所定場所まで搬送されて、部材に組付けられる。
本考案の組付け装置では、係止具の係止脚部を穴部の中心軸線に対して傾斜させた状態で一方の係止脚部を先行させて穴部に挿入し、他方の係止脚部側を押圧するから、作業者が係止脚部どうしを接近させるような労力を要することなく、容易に係止具を部材の穴部に組付けることが可能となる。
以下本考案の実施形態を、衝撃吸収材を車体のボディパネルに取付ける際に用いる係止具としてのクリップを、衝撃吸収材(ティビアパッド)に形成された穴部に自動的に組付けるようにした組付け装置を例にして、図面に基づいて説明する。
図1は組付け装置の全体構成を示す概略図、図2は本考案のクリップの使用状態を示す断面図、図3は本考案のクリップの下方からの単体斜視図、図4はクリップの縦断面図、図5〜図20は組付け装置の動作説明図である。
図1ないし図4に示すように、本考案の実施形態に係るクリップ1は雌部材であり、衝撃吸収材Aに形成された穴部4に組付けられて、ダッシュサイレンサBに形成された穴部9に組付けた雄部材44と係止することで、衝撃吸収材AをダッシュサイレンサBに協働(一体化)させるものである。すなわち、衝撃吸収材AおよびダッシュサイレンサBはクリップ1により互いに取付けられるものであり、部材に相当する。
特に、衝撃吸収材Aの穴部4は、矩形穴4aと、その上部周縁部に形成された頭部である雌フランジ39が当接可能なザグリ部4bと、矩形穴4aの下部に形成された略円柱状の収容凹部4cとを有して、矩形穴4a、ザグリ部4b、収容凹部4cは連通している。
組付け装置は、クリップ1を衝撃吸収材Aの穴部4に自動的に組付けるものであり、不図示の所定の場所から供給されてきたクリップ1を一個ずつ受けて保持する受け機構2と、この受け機構2で保持されているクリップ1を昇降動作によって受取る昇降機構3と、この昇降機構3を、予め所定の場所に保持された衝撃吸収材Aの穴部4の上方まで移動させるための搬送機構5とを有する。
受け機構2は、基台6に載置固定されたヒンジ台部材7と、ヒンジ台部材7の上部の水平方向(前後方向)の支軸8回りに回動(揺動)自在に取付けられた受け台部材10と、受け台部材10の一端側をその上面から下方へ向く反力を付与する反力シリンダ装置11とを備える。ヒンジ台部材7の他端側の上面には、後述するクリップ1の中心に形成した中心穴12に遊嵌するよう上方へ突出する上向き突起13が受け台部材10の水平な姿勢において台面に鉛直方向に立設されている。
反力シリンダ装置11は、基台6に立設された支柱部材14に、ヒンジ部材15を介して垂直面内を揺動可能に垂下されている。反力シリンダ装置11のロッド16の先端に、受け台部材10の一端側上面に取付けられた操作体18が配置され、ロッド16の先端と操作体18とは、不図示のヒンジ部材を介して互いに鉛直面内で揺動可能に構成されている。
昇降機構3は、受け台部材10に受けられたクリップ1を吸着力(吸引力)によって取上げて保持する保持部20と、該保持部20に一体的に構成されてクリップ1を穴部4に組付ける際に押圧するための押圧部とを備える。
ここで、搬送機構5は、基台6に立設された左右一対の支持柱部材22,23と、これら支持柱部材22,23の上部に水平方向に渡してレール24およびバー25を備えたガイド26と、前記昇降機構3を保持してレール24に沿って水平方向に移動自在に設けられた移動体27と、移動体27を駆動させる駆動部28とを有する。レール24は杆状に形成されており、ガイド26の側面に配置されている。バー25はガイド26の下面に左右の取付けフランジ30,31を介して水平方向に取付け保持されている。移動体27は上部がレール24に摺動自在に嵌合するとともに、下部がバー25に摺動自在に挿通するものである。
保持部20は、移動体27に連結されて移動体27とともに水平方向に移動する鉛直方向に長い昇降シリンダ装置32と、昇降シリンダ装置32のロッド17の下端部に取付けられたヘッド34を有している。ヘッド34の下端面は、クリップ1を傾斜させて保持すべく傾斜面35(楕円状の輪切り面)とされている。この傾斜面35の略中心位置に下方へ向けて突出する下向き突起36が設けられている。下向き突起36は、下部が下方を小径とする円錐台形状に形成されており、下向き突起36の最大径はクリップ1の中心穴12の径に比べて小さく設定されている。傾斜面35は搬送側(図1において右側)が低く、反搬送側(左側)が高い位置となるよう傾斜している。
押圧部は、昇降シリンダ装置32のロッド17(あるいはヘッド34)に取付けられてクリップ1を穴部4に組付ける際に押圧するための押圧シリンダ装置33と、押圧シリンダ装置33のロッド33aの下端部に取付けられた押圧体33bとを備える。下向き突起36と押圧体33bとは互いに径方向(水平左右方向)に位置ずれしており、且つ傾斜面35にクリップ1が保持された状態にあるとき、押圧体33bの鉛直方向への投影位置は、クリップ1と重なるように設定されている。なお、昇降シリンダ装置32と押圧シリンダ装置33のロッド17,33aの伸縮方向は、ともに鉛直方向である。
傾斜面35に沿う延長線35aと、押圧シリンダ装置33が縮んだ状態での押圧体33bとは、互いに干渉し合わないような位置関係に設定されている。また、押圧シリンダ装置33のストロークは昇降シリンダ装置32のストロークに比べて小さい。
ここで、図3および図4に基づいて、クリップ1の構造を説明する。先ず、クリップ1は合成樹脂から一体に形成されるものである。クリップ1の上端部に略環状の雌フランジ39が備えられており、雌フランジ39の下面からは、係止脚部としての一対のリブ37,38が対面した状態で垂下している。
リブ37,38の先端部には、外側へ向かって爪部40,41がそれぞれ形成されており、リブ37,38の内面には、リブ37,38の先端側から雌フランジ39側へ向かって斜め上方へ張り出すと共に、リブ37,38の垂下する方向に対して直交する方向へ向かって張り出し、略角錐台状を成す係合片42,43が形成されている。
係合片42と係合片43とは、隙間を設けて離隔されており、それぞれ独立している。これにより、リブ37とリブ38とを弾性的に外側へ広げ、或いは内側へ狭めることが可能となっている。
また、係合片42,43の先端上面42a,43aは、雌フランジ39と略平行となるように形成されており、係合片42,43の先端面42b,43bは、雌フランジ39の中心を同心とした円弧状に形成されている。
また、係合片42,43の幅方向の中央部には、切欠き部57が形成されており、係合片42,43はそれぞれ二分されている。
雌フランジ39の下面には、リブ37とリブ38との間、かつ、リブ37,38の幅方向の中央部に雌フランジ39の半径方向に沿って、補強リブ50,51が突設しており、雌フランジ39を補強している。
前記矩形穴4aはクリップ1の雌フランジ39によって閉塞可能となっており、矩形穴4aの長手方向の長さは、リブ37,38の幅寸法と略同一になっている。
次に、図5〜図20に基づいて、上記構成を有するクリップ1を、組付け装置を用いて衝撃吸収材Aの穴部4に組付ける手順を説明する。図5,図6,図9,図10は組付け装着の全体構成を示しつつその動作を示しており、図5は受け機構2でクリップ1を受けている状態の全体正面図、図6は昇降機構3を下降させた状態の全体正面図、図7は図5における要部拡大正面図、図8は図6における要部拡大正面図、図9は受け機構2からクリップ1を受取った状態の全体正面図、図10は搬送機構5を駆動してクリップ1を搬送した状態の全体正面図、図11は図9の要部拡大正面図、図12は図10の部分拡大正面図である。
先ず、クリップ1は、所定の場所から搬送されて受け機構2で保持されている状態にある。すなわち、クリップ1の雌フランジ39を上方にしてその中心穴12が上向き突起13に遊嵌することで、受け台部材10の他端側上面に保持されている。このとき、受け台部材10の一端側は、その上面から反力シリンダ装置11によって下方へ押圧する反力を受けており、これにより受け台部材10は水平状態を保持している(図5,図7参照)。
この状態で、クリップ1の上方にある昇降機構3を、昇降シリンダ装置32を駆動してロッド17を伸長することでヘッド34を下降させ、反力シリンダ装置11の支持力に抗して下向き突起36をクリップ1の中心穴12にその上方から嵌込む。そうすると、受け台部材10の他端側が上方からの押圧力を受け、受け台部材10が支軸8回りに回動して、受け台部材10が水平面に対して傾斜し、クリップ1の雌フランジ39が傾斜面35に沿うようになって、クリップ1がヘッド34(吸着部)によって雌フランジ39が傾斜面35に吸着されて保持される(図6,図8参照)。このとき、雌フランジ39の一端側の端部は傾斜面35から斜め上方に突出して、後述の被押圧部39aとなっており、雌フランジ39の他端側の端部は、傾斜面35の他端側の端部にほぼ上下方向で一致している位置になっている。
このとき、下向き突起36の最大径はクリップ1の中心穴12の径に比べて小さく設定されているから、中心穴12の周壁部が邪魔になってクリップ1が傾かない、という状態を生ずることがない。また、反力シリンダ装置11はヒンジ部材15を介して垂直面内で揺動可能であり、ロッド16の先端と操作体18とは、ヒンジ部材を介して互いに鉛直面内で揺動可能に構成されているから、受け台部材10が支軸8回りに回動する際には反力シリンダ装置11もその動作に応じてヒンジ部材15回りに回動して、受け台部材10が支軸8回りに回動する動作を邪魔することがない。
続いて、昇降シリンダ装置32を駆動してロッド17を縮めることで、ヘッド34にクリップ1を保持した状態で、ヘッド34を上昇させる。そうすると、受け台部材10は反力シリンダ装置11によって一端側が下方に押圧されているから、支軸8回りに回動して、再び水平な姿勢に復帰し、次のクリップ1の装着を待機する状態となる(図9〜図12参照)。
図13はクリップ1を受取った昇降機構3が衝撃吸収材Aの穴部4の上方に到着した状態の要部正面図、図14はクリップ1の他端部側が穴部4に挿入された状態の要部正面図、図15は図13の一部拡大正面図、図16は図14の一部拡大正面図、図17はクリップ1の両リブ37,38を穴部4に挿入した状態の要部正面図、図18はクリップ1を穴部4に組付けて昇降機構3を上昇させた状態の要部正面図、図19は図17の一部拡大正面図、図20は図18の一部拡大正面図である。
ここで搬送機構5を駆動させ、クリップ1の上方にある昇降機構3を、予め所定の場所に設置されている衝撃吸収材Aの穴部4の上方に移動させる。このとき昇降機構3は、レール24およびバー25によって水平に案内されて、ヘッド34が穴部4のほぼ直上位置に到着して停止するよう制御される。なお、このとき下向き突起36の中心軸線36aは穴部4(矩形穴4a)の中心軸線4eに対して、わずかに搬送側にずれる位置で位置決めされる(図13参照)。この位置ずれ量eは、クリップ1を傾斜させて保持している分だけ下向き突起36は反搬送側に位置していることから、その分に応じた量としている。
ヘッド34が穴部4の前記直上位置に到着したら、再び昇降シリンダ装置32を駆動してロッド17を伸長させることで、クリップ1を穴部4に上方から近付ける。そうすると、クリップ1は、傾斜面35に沿っていて、水平面に対して搬送側が低く反搬送側が高い位置となるよう傾斜しているから、クリップ1のリブ38が先行して穴部4に入ることになる(図14,図16参照)。
さらにロッド17を伸長させると、雌フランジ39のリブ38が衝撃吸収材Aの表面に上方から当接し、雌フランジ39の他端側の端部は、傾斜面35の他端側の端部にほぼ上下方向で一致している位置にあって、それ以上ロッド17に伸長する力が働いたとしても、クリップ1は傾斜した姿勢を維持したままとなる。したがって、ロッド17の伸長量は、クリップ1の雌フランジ39の他端側の端部が衝撃吸収材Aの表面に当接するまでのストロークに設定・制御されている。
雌フランジ39の一端側が衝撃吸収材Aの表面に上方から当接すると、今度は押圧シリンダ装置33のロッド33aが伸長し、押圧体33bが下降して雌フランジ39の上面に到達し、前記被押圧部39aを上方から下方に向けて押圧することになる。そうすると、クリップ1は、雌フランジ39と衝撃吸収材Aの表面との一端側の接触部分を支点として、また中心軸線36a(中心軸線4e)に対して水平方向に位置ずれした位置で穴部4側へ向けて回動することになる。
このとき、矩形穴4a(図2参照)の長手方向の長さは、リブ37,38の幅寸法と略同一になっており、クリップ1は傾斜しているから、この点を考慮すればクリップ1のリブ37,38は矩形穴4aに挿入することができないということになる。しかしながら、クリップ1は合成樹脂から形成されていて弾性変形が可能となっている。したがって、雌フランジ39の一方側である被押圧部39aが押圧シリンダ装置33によって吸着力に抗して下方に向けて押圧されると、リブ37が穴部4内に向けて押圧され、リブ37、あるいはリブ37,38の双方が、穴部4の矩形穴4aの周壁面から押圧力を受けることになって相対的に接近するよう弾性変形して(撓んで)、特に爪部40が穴部4に挿入される。
さらに押圧シリンダ装置33のロッド33aを伸長させることで、爪部40,41がともに衝撃吸収材Aの裏面に位置して、クリップ1が衝撃吸収材Aに係止されてクリップ1が穴部4に組付けられることになる(図17,図19参照)。クリップ1が組付けられた衝撃吸収材Aは、不図示の供給機構によって所定の場所に搬送・供給される。
押圧シリンダ装置33のロッド33aが、クリップ1が衝撃吸収材Aに係止されるのに必要なストローク分だけ伸長したら、今度は押圧シリンダ装置33をそのロッド33aが縮むように駆動するとともに、押圧シリンダ装置33をそのロッド17が縮むように駆動して、昇降機構3(保持部20)を上昇させる(図18,図20参照)。
搬送機構5を駆動させることで、昇降機構3を、再び予め受け機構2で受止められ保持されているクリップ1の上方へ搬送し、上記動作を繰返す。
このように、本考案の実施形態によれば、作業者が直接クリップ1を把持して衝撃吸収材Aの穴部4に組付けることなく、クリップ1を衝撃吸収材Aの穴部4に自動的に組付けることが可能となる。
クリップ1の穴部4への組付けは、従来では作業者がリブ37,38の弾性に抗してこれを互いに接近させるよう操作して行っており、大変な労力が必要であったが、本考案の実施形態のように、クリップ1を水平面に対して傾斜させてクリップ1を他方側から先行させて穴部4に挿入し、クリップ1の一方側を穴部4に向けて押圧し、クリップ1の弾性を用いてクリップ1を穴部4に組付けるという動作によれば、効率よく簡単にクリップ1を穴部4に組付けることが可能となる。
1…クリップ、2…受け機構、3…昇降機構、4…穴部、4a…矩形穴、4b…ザグリ部、4c…収容凹部、5…搬送機構、6…基台、7…ヒンジ台部材、8…支軸、9…穴部、10…受け台部材、11…シリンダ装置、12…中心穴、14…支柱部材、15…ヒンジ部材、16…ロッド、18…操作体、20…保持部、24…レール、25…バー、26…ガイド、27…移動体、28…駆動部、32…昇降シリンダ装置、33…押圧シリンダ装置、33a…ロッド、33b…押圧体、34…ヘッド、35…傾斜面、36…下向き突起、36a…中心軸線、37,38…リブ、39…雌フランジ、40,41…爪部、42,43…係合片、42a,43a…先端上面、42b,43b…先端面、44…雄部材、50,51…補強リブ57…切欠き部、A…衝撃吸収材、B…ダッシュサイレンサ、e…位置ずれ量
Claims (6)
- 部材に形成された穴部の表面に係止する頭部と穴部の裏面に係止する係止部を設けた一対の係止脚部とを有してこれら係止脚部どうしは互いに相対的に接近離間可能なように弾性を有した係止具を、前記部材の穴部に組付けるための組付け装置であって、係止脚部が穴部の中心軸線に対して傾斜するよう一方の係止脚部を先行して穴部に挿入させて双方の係止脚部が穴部の中心軸線方向に沿うよう係止具の他方側の係止脚部を押圧するよう構成したことを特徴とする組付け装置。
- 係止具を穴部の中心軸線からわずかに位置ずれさせて保持した状態で且つ穴部の中心軸線に対して係止具を傾斜させて保持すべく傾斜面を有する保持部と、該保持部を穴部の中心軸線に沿うよう移動させる移動シリンダ装置を備えていることを特徴とする請求項1記載の組付け装置。
- 保持部は、係止具を吸着によって傾斜面に保持する吸着部を有することを特徴とする請求項2記載の組付け装置。
- 一方の係止脚部が穴部に挿通した際に係止具の頭部を他方の係止脚部側で穴部に向けて押圧するための押圧部を備えていることを特徴とする請求項1ないし請求項3の何れかに記載の組付け装置。
- 保持部と押圧部とを、一体的に穴部に接近離間自在とする移動シリンダ装置を有することを特徴とする請求項4記載の組付け装置。
- 係止具が保持された所定の場所から別な場所に保持された部材の穴部に向けて搬送させる搬送機構を備えていることを特徴とする請求項1ないし請求項5の何れかに記載の組付け装置。
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