JP2010095370A - クリップ搬送装置 - Google Patents

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Takeshi Inoue
毅 井上
Kensuke Suetsugu
健介 末次
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Abstract

【課題】エアの圧力によって搬送ホース内を搬送されるクリップを、組付け機に規定の姿勢で送り込むことができるクリップ搬送装置を提供する。
【解決手段】所定形状のクリップを動力式の組付け機(クリップガン10)によって相手部材に組付ける工程で、このクリップを供給側から組付け機にまで送るためのクリップ搬送装置であって、クリップの外形状に対応した断面形状の中空部を有する搬送ホース30が、クリップの供給側と組付け機とを連通させている。この搬送ホース30内に供給されるエアの圧力によってクリップを供給側から組付け機に向けて一個ずつ搬送するように構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、所定形状のクリップをエア駆動式や電動式のクリップガン等で代表される動力式の組付け機によって相手部材に組付ける際に、この組付け機にクリップを供給するためのクリップ搬送装置に関する。
一般に、クリップを相手部材に組付けるには、ボックス等の中に入っている多数のクリップを作業者が手で一個ずつ取り出して使用している。また、クリップを貯蔵ホッパー等から使用箇所まで搬送する手段として、搬送レールに二股形状の金属クリップを跨がせた状態で微振動を加え、金属クリップを搬送レールに沿って順に搬送する技術がある(特許文献1を参照)。このレールによる搬送手段は、クリップが特定の形状に限られるとともに、あくまでクリップを使用箇所に搬送できるだけであり、クリップガン等の組付け機にクリップをセットするのは、やはり作業者の手に頼らなければならない。
特開平8−40536号公報
クリップを供給側から組付け機に直接送り込む手段として、内部にエアを供給することが可能なホースによってクリップを搬送することが考えられる。しかしながら、ホース内でのクリップは姿勢が安定せず、特に縦方向と横方向との寸法がほぼ同じ形状のクリップではホース内で不規則な転がりを生じる。このため、クリップを組付け機に規定の姿勢で送り込むことができず、クリップガン等の組付け機に対してクリップをエア圧によって搬送することはその採用が見送られている。
本発明は、このような課題を解決しようとするもので、その目的は、エアの圧力によって搬送ホース内を搬送されるクリップを、組付け機に規定の姿勢で送り込むことができるクリップ搬送装置を提供することである。
本発明は、上記の目的を達成するためのもので、以下のように構成されている。
第1の発明は、所定形状のクリップを動力式の組付け機によって相手部材に組付ける工程で、このクリップを供給側から組付け機にまで送るためのクリップ搬送装置であって、クリップの外形状に対応した断面形状の中空部を有する搬送ホースが、クリップの供給側と組付け機とを連通させている。この搬送ホース内に供給されるエアの圧力によってクリップを供給側から組付け機に向けて一個ずつ搬送するように構成されている。
この構成においては、エアの圧力によって搬送ホース内を搬送されるクリップが、該搬送ホースに対して常に一定の向きに保たれ、仮にクリップの縦方向と横方向との寸法がほぼ同じ形状でも、クリップは搬送ホース内で転がることなく、組付け機に規定の姿勢で送り込まれる。したがって、クリップを供給側から組付け機まで確実、かつ、迅速に搬送することができ、クリップを組付ける作業の効率を高めることができる。
第2の発明は、第1の発明において、搬送ホースが、その中空部の断面形状を保持した曲率の範囲内で湾曲することが可能な弾性素材によって構成されている。
これにより、搬送ホースによるクリップの搬送方向を上下あるいは左右へと自在に設定できるとともに、搬送ホースの湾曲箇所においても中空部の断面形状は変形せず、クリップが詰まることなく円滑に搬送される。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面を用いて説明する。
図1および図2に示されているクリップガン10は、圧縮エアの力を利用して後述のクリップ40を相手部材に組付けることが可能であり、本発明の「組付け機」に相当する。なお、クリップ40が組付けられる相手部材は、例えば車両のエンジン用アンダーカバーと車体側部材といった二部材であり、これらに貫通させた孔にクリップ40を挿入して組付けることによって二部材が結合される。
クリップガン10は、そのボデー12の左側にシリンダ18を備え、右側にガイドパイプ20を備えている。ボデー10の下側にはグリップ14があり、このグリップ14にはスイッチボタン16が設けられている。また、ボデー10の上面には、連結ブロック22がブラケット24によって固定されている。この連結ブロック22には、クリップ40の搬送ホース30が連結されている。
クリップガン10のシリンダ18内には、所定のエア供給源(図示省略)から圧縮エアが供給されるようになっている。この圧縮エアの供給によってシリンダ18内のピストン(図示省略)がガイドパイプ20に向かって作動し、後述のようにガイドパイプ20内に送り込まれるクリップ40を該ガイドパイプ20に沿って押し出すことができる。
なお、リンダ18内への圧縮エアの供給および停止は、グリップ14のスイッチボタン16を操作することによって切り替えることができる。
図3で示すように連結ブロック22は、その上下面にわたって連通するクリップ通路22aを備えている。一方、ガイドパイプ20の上面には、図3で示す平面形状の開口部20aが開けられている。この開口部20aの一部(図3の左側部分)は、連結ブロック22のクリップ通路22aと同形状で相互に連通している。これらのクリップ通路22aおよび開口部20aは、クリップ40を図3の仮想線で示す規定の姿勢で通過させる形状になっている。
搬送ホース30は、適度の弾性を有する摩擦係数の低い樹脂材により、ブロー成形等によって中空形状に成形されている。この搬送ホース30の一端部は、前述のようにクリップガン10の連結ブロック22に連結されており、他端部はクリップ40の供給側に導かれている。
図4および図5で示すように、搬送ホース30はクリップ40の外形状に対応した断面形状の中空部32をもった形状に設定されている。この中空部32は、図5で示すクリップ40の本体40aとその鍔部40bとが個々に収まる形状の第1スペース32a、およびクリップ40の芯体40cとその鍔部40bとが共に収まる矩形状の第2スペース32bからなっている。
搬送ホース30において、連結ブロック22に連結される側の端部には中空部32の縁部から外方へ張り出したフランジ部34が一体に成形されている。このフランジ部34が連結ブロック22の上面に接合され、該連結ブロック22の各ビス孔22b(図3)にフランジ部34側からビス36(図4)を締付けることにより、搬送ホース30が連結ブロック22に連結されている。そして、搬送ホース30における中空部32の第1スペース32aはガイドパイプ20の開口部20aの一部と対向しており、中空部32の第2スペース32bは連結ブロック22のクリップ通路22aを囲んでいる(図4)。
クリップ40の供給側での搬送ホース30は、その中空部32にクリップフィーダ(図示省略)からクリップ40を一個ずつ規定の姿勢で供給することが可能な定位置に連結されている。これにより、搬送ホース30はクリップガン10とクリップ40の供給側とを連通させたことになる。
また、搬送ホース30は、例えば高分子ポリエチレンと低分子ポリエチレンとを混合した樹脂材を用い、搬送ホース30が中空部32の断面形状を保持し得る半径300mm程度の曲率の範囲内で湾曲でき、それ以上は湾曲しないような弾性に設定されている。
なお、クリップ40の本体40aと芯体40cとは別ピースであり、図示のように本体40aと芯体40cとが仮止めされた状態から、最終的には本体40aに芯体40cを押し込むことによって本体40aが外方へ押し開かれ、クリップ40が相手部材の二部材を結合した状態で組付けられる。
つづいて、クリップガン10に対するクリップ40の搬送について説明する。
搬送ホース30の内部には、エアポンプ等のエア供給源からエアが連続して供給されている。そこで、前述したようにクリップフィーダから搬送ホース30の中空部32に一個ずつ供給されたクリップ40は、搬送ホース30内のエアの圧力によってクリップガン10に向けて搬送される。このときのクリップ40は、搬送ホース30の中空部32の形状によって姿勢が規制され、該搬送ホース30に対して常に一定の向きに保たれて搬送される。そして、クリップ40は、クリップガン10における連結ブロック22のクリップ通路22aにおいても図3および図4の仮想線で示すように規定の姿勢に保たれたまま、ガイドパイプ20の開口部20aから該ガイドパイプ20の内部に送り込まれる。
このように、クリップ40をその供給側からクリップガン10まで搬送ホース30を通じてエア圧で搬送することにより、クリップ40の迅速な搬送が可能になる。また、クリップ40は、搬送ホース30に対して常に一定の向きで搬送されることから、クリップガン10のガイドパイプ20内に規定どおりの姿勢で的確に送り込まれる。
搬送ホース30は、前述のように半径300mm程度の曲率の範囲内では自由に湾曲させることができるので、クリップ40の供給側からクリップガン10までの搬送方向を上下あるいは左右へと自在に設定することができる。しかも、この曲率の範囲内においては、中空部32の断面形状が変形することなく、正規の形状に保持されるため、クリップ40が搬送ホース30内で詰まることが防止される。
図2の点線で示すように、クリップガン10のガイドパイプ20内にクリップ40が送り込まれた状態において、グリップ14のスイッチボタン16を押すと、既に述べたようにシリンダ18内に圧縮エアが供給される。これに伴うシリンダ18内のピストンの作動により、ガイドパイプ20内のクリップ40が該ガイドパイプ20の先端20bまで押し出される。この状態で、ガイドパイプ20の先端20bを相手部材の表面に押し付けてクリップ40の本体40aを相手部材の孔に挿入する。この後、ピストンによってクリップ40の本体40aに芯体40cが押し込まれ、例えばエンジン用アンダーカバーと車体側部材の二部材がクリップ40によって結合される。
クリップガンと搬送ホースとを表した側面図。 図1の一部を拡大して表した側面図。 図2のA-A矢視方向の断面図。 図2のB-B矢視方向の断面図。 搬送ホースにおけるクリップガン側の端部を表した斜視図。
符号の説明
10 クリップガン
22 連結ブロック
30 搬送ホース
32 中空部
40 クリップ

Claims (2)

  1. 所定形状のクリップを動力式の組付け機によって相手部材に組付ける工程で、このクリップを供給側から組付け機にまで送るためのクリップ搬送装置であって、
    クリップの外形状に対応した断面形状の中空部を有する搬送ホースが、クリップの供給側と組付け機とを連通させているとともに、この搬送ホース内に供給されるエアの圧力によってクリップを供給側から組付け機に向けて一個ずつ搬送するように構成されているクリップ搬送装置。
  2. 請求項1に記載されたクリップ搬送装置であって、
    搬送ホースが、その中空部の断面形状を保持した曲率の範囲内で湾曲することが可能な弾性素材によって構成されているクリップ搬送装置。
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WO2011129411A1 (ja) 2010-04-16 2011-10-20 旭硝子株式会社 太陽熱集熱用反射板の表面塗布用塗料組成物および太陽熱集熱用反射板、ならびにそれらの製造方法
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