JP4529161B2 - 頭部付き軸状部品の送出制御装置 - Google Patents

頭部付き軸状部品の送出制御装置 Download PDF

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Description

この発明は、軸部とこの軸部に対して一体的に設けられた頭部からなる軸状部品を、前記頭部の下面が滑動可能な状態で係止されるとともに、前記軸部を垂下した状態で連続的に搬送する形式ものに連結される送出制御装置に関している。
軸部とこの軸部に対して一体的に設けられた頭部からなる軸状部品を、前記頭部の下面が滑動可能な状態で係止されるとともに、前記軸部を垂下した状態で連続的に搬送し、このようにして搬送されてきた軸状部品を1つずつ送出する送出制御装置が実用化されている。
このような形式の送出制御装置は、送出制御装置の本体内に軸状部品をその頭部を下側にして導入し、この状態で移行用の摺動面上に待機させ、それを進退動作式のプッシャー部材で押して、送出孔の方へ移行させている。
あるいは、進退可能な状態で送出制御装置の本体内に配置された移行部材に、上下方向に伸びる保持凹部を設け、頭部の下面が移行部材の上面部に載置されるとともに、軸部が保持凹部内に垂下した状態で収容され、この移行部材を進出させて軸状部品を送出孔の方へ移行させている。
特公平7−90893号公報
上述のように、頭部が下側になって移行用の摺動面をプッシャー部材で押す形式のものは、頭部の摺動面積が大きく摺動抵抗が大きくなるので、プッシャー部材の押圧力を大きく設定する必要があり、押圧力発生源である駆動装置、例えば、エアシリンダが大型になる。このような問題は、とくに、軸状部品に防錆油が塗布されている場合に重要となる。すなわち、多くの軸状部品は鉄製なので、防錆油が必要とされ、その粘性抵抗が大きく影響する。さらに長時間が経過すると、この粘性抵抗が一層大きくなるので、前記押圧力を高めなければならなくなる。
また、前記の保持凹部が形成された移行部材の場合には、移行部材で軸状部品全体を保持することになるので、移行部材が大型になる。したがって、このような大型の移行部材を進退させることとなるので、前述の場合と同様な駆動装置の問題が発生する。同時に、やはり防錆油が使用されるので、防錆油が移行部材の摺動部分に流入すると、摺動抵抗が大きくなって送出制御装置の円滑な動作が得られなくなる。
本発明は、上記の問題点を解決するために提供されたもので、送出制御装置内において軸状部品の頭部をいわゆる首吊り状態で保持し、この頭部だけに移行力を投入して円滑な送出を行うことができる頭部付き軸状部品の送出制御装置を提供することを目的とする。
問題を解決するための手段
本発明は、以上に述べた問題点を解決するために提供されたもので、請求項1記載の発明は、少なくとも軸部とこの軸部に対して一体的に設けられた頭部からなる軸状部品を、前記頭部の下面が滑動可能な状態で係止されるとともに、前記軸部を垂下した状態で搬送するガイドレールが送出制御装置に連結された形式のものにおいて、前記送出制御装置の本体に、前記ガイドレールの搬送方向とほぼ同方向に形成され前記軸状部品の軸部を通過させる導入溝と、この導入溝にほぼ直交し前記本体の長手方向に伸びていて軸状部品の軸部を通過させる移行溝と、この移行溝に連通し軸状部品を送出する送出孔とが設けられ、前記本体の摺動面上を進退する移行部材に前記摺動面上を摺動する軸状部品の頭部を受け入れる収容部が形成され、軸状部品はその頭部が前記収容部によって押されることにより移行溝から送出孔へ移動するように構成し、前記導入溝が移行溝に交わる箇所に停止部が設けられ、前記移行部材はその収容部が停止部の方へ吸引される軸状部品の頭部を収容する位置に待機するように構成し、前記本体に、軸部を吸引して軸状部品を導入溝から停止部へ移行させる吸引手段が設けられ、前記本体に取り付けられるカバー板に、頭部を吸引して軸状部品を導入溝から停止部へ移行させる吸引手段が設けられ、前記収容部を境にして移行部材の後端側の横側面が、先端側の横側面よりも移行部材の中央側に後退した位置に配置され、停止部に位置している最先の軸状部品はそのフランジがカバー板の下面に密着して浮上した状態とされ、前記最先の軸状部品に続く2番目の軸状部品のフランジが最先の軸状部品のフランジの下側に入り込み、移行部材が進出して最先の軸状部品を移行させるときに前記後端側の横側面が2番目の軸状部品のフランジに摺動するかまたはわずかな空隙をおいて通過するように構成したことを特徴とする頭部付き軸状部品の送出制御装置である。
発明の効果
連続的に前記ガイドレール上を移行してきた軸状部品の軸部は、その最先のものが前記導入溝内を通過し、このときに頭部はその下面が本体の摺動面上を摺動する。このような軸状部品の移動により、軸状部品の頭部は移行部材の収容部内に受け入れられる。そして、移行部材が進出すると、軸状部品はその頭部が摺動面上を摺動しながら軸部が移行溝内を移動し、軸状部品は送出孔に移送され、送出孔から送出されてゆく。
このように、軸状部品は、本体の摺動面と導入溝および移行溝によって、いわゆる首吊り状態になり、軸状部品を移行させる力は収容部から頭部にのみ伝達される。したがって、頭部下面部と摺動面との接触面積をできるだけ小さく設定しておくことにより、移行部材の移動力が少なくてすみ、移行部材の駆動装置、例えば、エアシリンダの規模を小さくして、装置全体の小型化や消費エネルギーの低減をはかることができる。さらに、停止部に位置している最先の軸状部品はそのフランジがカバー板の下面に密着して浮上した状態とされ、前記最先の軸状部品に続く2番目の軸状部品のフランジが最先の軸状部品のフランジの下側に入り込み、移行部材が進出して最先の軸状部品を移行させるときに前記後端側の横側面が2番目の 軸状部品のフランジに摺動するかまたはわずかな空隙をおいて通過する。
そして、移行部材は頭部だけを押圧するものであるから、移行部材自体を小型化することができ、それにともなって摺動面積を小さくして摺動抵抗を最小化できる。とくに、防錆油が摺動部に流入した場合であっても、小さな摺動面積により、粘性抵抗を小さくして円滑な送出制御装置の動作が確保できる。さらに、移行部材が小型化されるので、この点においても装置のコンパクト化にとって効果的である。
記導入溝が移行溝に交わる箇所に停止部が設けられ、前記移行部材はその収容部が停止部に位置する軸状部品の頭部を収容する位置に待機するように構成した。
このように、前記軸状部品が停止する停止部が配置され、しかもそこに停止している軸状部品の頭部を収容部に収容できるように、移行部材の動作位置が設定されている。換言すると、移行部材の収容部と導入溝や停止部との相対位置が、頭部が収容部内に正確に導入されるように設定してある。したがって、送出制御装置内に入ってきた軸状部品は、その頭部に確実に移行力が投入されるようになり、軸状部品を1つずつ送り出すことが確実に実施できる。
記本体に、軸部を吸引して軸状部品を導入溝から停止部へ移行させる吸引手段が設けられている。
前記吸引手段で軸部が吸引されることにより、軸状部品はその頭部が移行部材の収容部内に確実にしかも迅速に導入される。したがって、送出制御装置内の所定位置である停止部に軸状部品が確実に位置づけられ、それに続く移行溝への移行動作が確実に行われ、軸状部品が送出制御装置内でひっかかるようなことがなく、信頼性の高い送出動作が得られる。
記本体に取り付けられるカバー板に、頭部を吸引して軸状部品を導入溝から停止部へ移行させる吸引手段が設けられている。
このように、カバー板に吸引手段が設置されていることにより、収容部すなわち停止部に入ってきた軸状部品の頭部は、カバー板の下面に密着した状態になるので、移行部材の収容部によって軸状部品が移行され始める初期の段階においては、頭部の下面側が本体の摺動面から浮上している。したがって、停止部から送出孔に向かっての移行初期の動作が円滑になされて、送出制御装置の動作が安定したものとなる。
記吸引手段は、磁石である。
小型化でき配置し易い磁石によって吸引手段が形成されているので、送出制御装置の構造を簡素化し小型化するのに効果的である。また、導入溝の軸部と頭部に対する吸引力を2箇所の磁石から作用させることができるので、軸状部品の移動を所定通りに行わせることが確実に達成される。
つぎに、本発明の頭部付き軸状部品の送出制御装置を実施するための最良の形態を説明する。
本発明において搬送される部品は、少なくとも軸部とこの軸部に対して一体的に設けられた頭部からなる軸状部品である。図5は、本実施例において搬送される頭部付き軸状部品を示している。
この軸状部品はプロジェクションボルト(以下、単にボルトと記載することもある)であり符号1で示されている。プロジェクションボルト1は、軸部であるボルト2とこれと一体的に形成された頭部であるフランジ3から構成されている。また、フランジ3は図示のように小判型であり、前後に円弧部4が形成されている。そして、溶着用突起5がフランジ3の下面に設けられている。さらに、このプロジェクションボルト1は、鉄製である。なお、前記フランジ3が円板型であってもよい。
このプロジェクションボルト1は、鋼板部品(図示していない)にプロジェクション溶接がなされるものなので、鋼板部品の下孔に嵌入する位置決め嵌入部6がボルト2の根本に形成されている。この位置決め嵌入部6は、ボルト2の直径よりもわずかに大径とされている。
まず、本発明の送出制御装置に接続される搬送ガイド構造を説明する。
図5(B)に2点鎖線で示すように、搬送ガイド構造7に収容されて搬送されるようになっている。
図4(A)に示すように、搬送ガイド構造7は、所定の間隔をあけて平行に配列された長尺な2本のガイドレール8,9が、下部に配置した結合部材10によって一体化されている。このガイドレール8,9は、ステンレス鋼製の厚板を短冊状に細長く切断したものである。前記結合部材10には、両ガイドレール8,9の間隔を所定寸法にするためのディスタンス部材11が形成され、ここに結合ボルト12を貫通させて、両ガイドレール8,9が一体化されている。
両ガイドレール8,9の上部内側に図4(C)に示すように、細長くて連続的な段部13が形成され、その上面部が滑動ガイド面14,15とされている。なお、図4(C)には片側のガイドレール8の上部を拡大して図示してあるが、他方のガイドレール9の上部も図4(A)から明らかなように、同様な形状が対称になっている。
両ガイドレール8,9の間にプロジェクションボルト1の通過空間16が形成され、図1や図4に示すように、プロジェクションボルト1のフランジ3の下面側が前記滑動ガイド面14,15上をいわゆる首吊り状態で滑動するようになっている。
そして、ガイドレール8,9は、図1や図4に示すように、搬送方向である左側が低くなるように傾斜させてある。
前記通過空間16の下部に姿勢調整部材17が配置してある。この姿勢調整部材17は、細長いステンレス鋼製の部材を結合ボルト18で固定してある。姿勢調整部材17は、フランジ3の下面から軸部2の下端までの距離L1と、滑動ガイド面14,15から姿勢調整部材17の表面19までの距離L2との長短関係を設定している。すなわち、フランジ3の下面が滑動ガイド面14,15に面接触することを回避するために、L1の方がL2よりもわずかに長く設定されている。
したがって、図1や図4に示すように、ボルト1の姿勢が通過空間16の深さ方向に対して傾斜した状態になっている。ガイドレール8,9はその搬送方向が低くなるように傾斜しているので、ボルト1はその上部であるフランジ3がその自重で図4(B)の左下側に傾斜し、それと同時にボルト2の下端が姿勢調整部材17の表面19を引きずるようにして接触する。そのために、円弧部4の下側角部が、滑動ガイド面14,15とガイドレール8,9の内面で形成される角部に接触する。
つまり、ボルト2の下端と姿勢調整部材17の表面19との間に空間ができないような状態になっているので、前記のような角部の接触がなされる。一方、フランジ3の前面部が円弧部4ではなく平面形状であれば、フランジ3の下側角部が直線状になるので、この角部は滑動ガイド面14,15に対して線接触をすることになる。
上述のように、L1>L2なる関係が設定されているので、フランジ3の下面が滑動ガイド面14,15に対して面接触をすることがなく、したがって、防錆油の粘性があってもプロジェクションボルト1の搬送に支障を来すような搬送障害にはいたらないのである。
上述のように、姿勢調整部材17は細長い部材で形成され、それが両ガイドレール8,9の下部に配置されているので、姿勢調整部材17を簡単な構成で求めることができる。そして、姿勢調整部材17の高さを変更して前記L2の寸法を最適な状態で、プロジェクションボルト1の寸法に応じて自由に求めることができる。
図1に示すように、搬送ガイド構造7にわずかな隙間をあけて供給レール20が接続され、この供給レール20によってパーツフィーダ(図示していない)から送出されたプロジェクションボルト1が搬送ガイド構造7に供給されるようになっている。
前記ガイドレール8,9に搬送促進用の振動を付与する加振手段が設けられている。その構造を図1にしたがって説明する。
搬送ガイド構造7は、平板状の基板21上に前記結合部材10が固定された構造とされ、この基板21に支柱22の上部が溶接され、下部は静止部材23にしっかりと固定されている。前記支柱22は、搬送ガイド構造7(ガイドレール8,9)を振動させるために、支柱22全体に撓み振動ができる構造が付与してある。具体的には、支柱22の太さや断面形状を所要の弾性変形ができるようなものとしてある。
ガイドレール8,9に振動を付与する加振手段としては、種々なバイブレータを採用することができる。この実施例では、電磁石を利用した形式のものである。加振手段全体は符号24で示されている。
基板21の下面に、鉄製のブロック部材25がボルト付け(図示していない)で結合されている。このブロック部材25の端部に板ばね26が固定ボルト27で結合され、この板ばね26の他端部にディスタンス部材28が固定ボルト29で結合されている。
鉄心30と励磁コイル31が組み合わされて電磁石32が構成され、鉄心30の下部が前記ディスタンス部材28に固定ボルト33を用いて結合されている。鉄心30の上端部はブロック部材25に接近した位置に配置されている。
電磁石32に交流電流が供給されると、板ばね26を左右交互に撓ませながら、鉄心30の上端部がブロック部材25に対して接近したり離隔したりする。これによって発生した振動がガイドレール8,9に伝達されてプロジェクションボルト1の搬送が促進される。このように搬送を促進するために、板ばね26の撓み方向がガイドレール8,9の長手方向に合致させてある。
ガイドレール8,9に沿ってボルト1が移送されるのであるが、長時間経過したために防錆油の粘性が異常に高くなることがあり、このような場合に加振手段24だけでは十分な搬送に不足を来す恐れがある。このような事態に備えて、圧縮空気をフランジ3の部分に噴射できるようになっている。前記基板21から起立させた支持ステー35の上端に空気噴射ノズル36が固定されている。符号37は、空気ホースであり、一端は空気噴射ノズル36に接続され、他端は空気噴射制御弁(図示していない)に接続されている。なお、支持ステー35は図示の関係のため2点鎖線で図示してある。
なお、図2は図1の(2)矢視図であり、図3は図1の(3)矢視図であり、両図とも外形形状を簡略的に示している。
前記ガイドレール8,9の最先に係止されているプロジェクションボルト1を1つずつ送出する送出制御装置39がガイドレール8,9の先端部に接続されている。
この送出制御装置39を図6にしたがって説明する。
図6(A)と(B)には、理解しやすくするために、カバー板の図示を省いてある。本体40は、直方体型のステンレス鋼製の部材に所要の加工を施したものであり、本体40の長手方向にガイド溝41が形成され、このガイド溝41の底面が摺動面42とされている。そして、このガイド溝41を設けることによって、左右に細長い上面43が形成され、ここに図6(C),(D)に示すようなカバー板44が固定ボルト45によって固定されている。(A),(B)に示されている符号46は固定ボルト45がねじ込まれるねじ孔である。
ガイドレール8,9の端部が前記本体40の側面に溶接等によって結合されており、ガイドレール8,9を移動してきたボルト1が本体40内に進入するようになっている。本体40には、ボルト2を通過させる通過溝が形成されている。この通過溝は、本体40の幅方向に設けられた導入溝47と、この導入溝47に連通し本体40の長手方向に伸びている移行溝48とによって構成されている。したがって、導入溝47と移行溝48とは、直交している。
前記導入溝47は、ガイドレール8,9に連続し、その搬送方向とほぼ同じ方向に設けられている。
前記導入溝47および移行溝48の幅は、フランジ3の下面を前記摺動面42で受け止め、しかもボルト2の部分の通過を可能とする広さとされている。すなわち、プロジェクションボルト1のフランジ3が首吊り状態で本体40の摺動面42上を滑動する。符号49は、本体40を貫通した状態で形成された送出孔であり、移行溝48を移動してきたボルト1がこの送出孔49から送り出されるようになっている。
前記送出孔49の断面積は、フランジ3を図6(D)に示すように、通過させることができる大きさとされている。同図(D)に示すように、カバー板44には、搬送空気が噴射される噴射孔50が送出孔49の中央部に向かって開口している。噴射孔50に空気ホース51が接続され、空気切換制御弁(図示していない)から圧縮空気が供給されるようになっている。
送出孔49は、本体40の下部にあけた通過孔52から基板21にあけた通過孔53を経て供給管54に連通している。この供給管54は小判型のフランジ3が通過できるように、断面が矩形とされている。
図6(A)および(B)に2点鎖線で示すように、プロジェクションボルト1が導入溝47と移行溝48が交わる停止部56に入ると、ボルト1が首吊り状態のままそのフランジ3の部分に移行の力を作用させて送出孔49の方へ移行させる。そのために、進退式の移行部材57が設けられている。
この移行部材57は、前記ガイド溝41内にはまり込んだ状態で進退するもので、平たいステンレス鋼製の厚板で構成された本体部58とこの本体部58から下方に屈曲した状態で形成された結合部59から構成されている。そして、本体部58にはボルト1のフランジ3を受け入れる収容部60が四角く切欠いた状態で形成されている。
前記結合部59の進退を可能とするために、本体40の端部に空間部61が形成されている。本体40の端部に端板62がボルト(図示していない)で固定され、この端板62にエアシリンダ63が固定されている。このエアシリンダ63のピストンロッド64が前記結合部59に結合されており、エアシリンダ63の出力で移行部材57が進退動作をする。
図6(A),(B)および(C)に示すように、ボルト2を停止部56に吸引する磁石65が本体40に埋め込んである。この磁石65は本体40にあけた挿入孔に差し込まれ、プラグ66で固定されている。図示の磁石65は永久磁石であるが、これを電磁石にすることも可能である。
吸引手段として、上記のように磁石65を例示したが、これを他の手段である空気負圧式におき換えることも可能である。
また、停止部56に引き込まれてきたプロジェクションボルト1を上方へ引き上げるために、磁石67がカバー板44に埋め込まれている。この磁石67は、停止部56に入ってきたフランジ3に吸引力を付与できる位置に設置されているもので、停止部56に位置するフランジ3の上側に配置されている。図6(A)に2点鎖線で円形の磁石67が図示してある。図示の磁石67は永久磁石であるが、これを電磁石にすることも可能である。
吸引手段として、上記のように磁石67を例示したが、これを他の手段である空気負圧式におき換えることも可能である。
図6(C)に示されている磁石65のN極は、磁石65の左側に配置されている。こうすることにより、磁力線がボルト2の一部を通過する形態となる。また、磁石67のS極は、磁石67の上側に配置されている。こうすることにより、磁力線がフランジ3の一部を通過する形態となる。このように磁力線がボルト2やフランジ3の一部だけを通過するので、停止部56のボルト1に後続のボルト1に対する吸引磁力が発生することがなく、したがって、最先のボルト1とその隣のボルト1が絡み合うようなことが防止でき、1つずつのボルト1を送出することが確実になされるという効果がある。
図6(C)に示すように、停止部56に位置しているボルト1に対して、2点鎖線で示した2番目のボルト1が接触している。最先のボルト1はそのフランジ3がカバー板44の下面71に密着して浮上した位置になっている。しがたって、2番目のプロジェクションボルト1のフランジ3は、最先のフランジ3の下側に入り込み、フランジ先端部が軸部2に突き当たっている。この状態で移行部材57が進出しても2番目のボルト1に移行部材57が干渉しないようにするために、(E)に示すように、オフセットSが設けてある。すなわち、移行部材57の横側面68と69がオフセットしている。移行部材57の後端側の横側面69が、先端側の横側面68よりも移行部材57の中央側に後退した位置に配置されている。つまり、収容部60を境にして横側面68と69が段違いになっている。
このような横側面68と69の配置により、移行部材57が進出するときには、収容部60の角部73が2番目のフランジ3に干渉することがなく、横側面69が2番目のボルト1のフランジ3に摺動するかまたはわずかな空隙をおいて通過する。したがって、2番目のボルト1との干渉が防止できる。つまり、図6(A)や(C)に2点鎖線で示した2番目のボルト1のフランジ3はそのままの位置で横側面69が通過できるのである。
つぎに、送出制御装置39の動作について説明する。
図6(A),(C)および(F)は、移行部材57がエアシリンダ63によって最も後退した位置であり、同時に収容部60の開放部55が導入溝47に合致している状態を示している。
図6(C)に2点鎖線で示すように、プロジェクションボルト1のボルト2がガイドレール8,9の搬送機能により導入溝47に接近すると、ボルト2は磁石65によって停止部56の方へ吸引される。この吸引によってボルト1が停止部56に向かって移動しつつあるときに、磁石67の吸引力がフランジ3に作用する。このようにボルト1には磁石65と磁石67の2方向からの吸引力が作用するので、ボルト1は(C)図の左斜め上の方へ引き上げられて、フランジ3の円弧部4が収容部60の奥面70に突き当たり、同時にフランジ3の上面がカバー板44の下面71に密着した位置で停止する。
このようにしてプロジェクションボルト1のフランジ3は移行部材57の収容部60内に収容され、同時にカバー板44の下面71に密着した状態となり、しかもボルト2が停止部56内に垂下した状態になって、移行部材57の進出に備えることとなる。
このようにフランジ3がカバー板44の下面71に密着しているので、フランジ下面の溶着用突起5が摺動面42から浮上した位置におかれ、これによって移行部材57が進出したとき溶着用突起5が導入溝47の上部の角部に干渉するようなことが防止できる。
ここで移行部材57が図6(A)の上方へ進出すると、収容部60内のフランジ3が強制的に送出孔49の方へ移行され、それと同時に移行溝48内をボルト2が移行する。このような移行の初期においては、フランジ3が磁石67の吸引力によってカバー板44の下面に密着した状態で摺動する。この初期段階が終わると、磁石67の吸引力が低下するので、フランジ3は摺動面42上に下降して溶着用突起5が摺動面42上を滑動するようになる。
したがって、溶着用突起5は導入溝47の上部の角部を通過してから下降して摺動面42に接触して移行させられることとなり、このために、溶着用突起5が導入溝47の上部の角部に干渉することが回避でき、円滑な信頼性の高い動作が得られる。
さらに移行部材57が図6(A)の上方へ進出してフランジ3が送出孔49に合致すると、この位置で移行部材57の進出が停止する。この停止と同時に圧縮空気が噴射孔50から噴射されるので、プロジェクションボルト1はフランジ3の上面に圧縮空気の圧力が作用して、図6(D)に示すように、送出孔49から供給管54内へ送り出されて行く。
上記のような動作を得るために、エアシリンダ63のストローク量が所定値に達したら圧縮空気を噴射孔50から噴射するような作動制御が必要になるのであるが、このような作動制御は、通常のセンサーや空気切換弁および制御装置(シーケンサー)によって簡単に実施することができる。また、収容部60内にプロジェクションボルト1が正しい姿勢で入ってきたことを確認することも、例えば、フォトセンサーのような手法で簡単に実施することができる。
前記のような動作でプロジェクションボルト1が送出されると、移行部材57は図6(A)の実線図示の位置に復帰して、つぎのボルト1の受入に備えるのである。なお、移行部材57が進出するときには、2番目のボルト1はその円弧部4が本体部58のオフセットしている横側面69に対して摺動しているので、移行部材57の進出時に2番目のボルト1のフランジ3が移行部材57に干渉することがなく、円滑な移行動作が得られるという効果がある。
移行部材57が進出するときには、その横側面69が2番目のボルト1のフランジ3が移動するのを禁止しているので、移行部材57が元の位置に戻ったときに2番目のボルト1が正確に収容部60内に導入されて、順序正しい動作が確保できる。
以上に説明した実施例の作用効果を列記すると、つぎのとおりである。
連続的に前記ガイドレール8,9上を移行してきたプロジェクションボルト1のボルト2は、その最先のものが前記導入溝47内を通過し、このときにフランジ3はその下面が本体40の摺動面42上を摺動する。このようなボルト1の移動により、ボルト1のフランジ3は移行部材57の収容部60内に受け入れられる。そして、移行部材57が進出すると、プロジェクションボルト1はそのフランジ3が摺動面42上を摺動しながらボルト2が移行溝48内を移動し、ボルト1は送出孔49に移送され、送出孔49から送出されてゆく。
このように、プロジェクションボルト1は、本体40の摺動面42と導入溝47および移行溝48によって、いわゆる首吊り状態になり、ボルト1を移行させる力は収容部60からフランジ3にのみ伝達される。したがって、フランジ3の下面部と摺動面42との接触面積をできるだけ小さく設定しておくことにより、移行部材57の移動力が少なくてすみ、移行部材57の駆動装置、例えば、エアシリンダの規模を小さくして、装置全体の小型化や消費エネルギーの低減をはかることができる。
そして、移行部材57はフランジ3だけを押圧するものであるから、移行部材57自体を小型化することができ、それにともなって摺動面積を小さくして摺動抵抗を最小化できる。とくに、防錆油が摺動部に流入した場合であっても、小さな摺動面積により、粘性抵抗を小さくして円滑な送出制御装置39の動作が確保できる。さらに、移行部材57が小型化されるので、この点においても装置39のコンパクト化にとって効果的である。
前記導入溝47が移行溝48に交わる箇所に停止部56が設けられ、移行部材57はその収容部60が停止部56に位置するプロジェクションボルト1のフランジ3を収容する位置に待機するように構成されている。
このように、前記プロジェクションボルト1が停止する停止部56が配置され、しかもそこに停止しているボルト1のフランジ3を収容部56に収容できるように、移行部材57の動作位置が設定されている。換言すると、移行部材57の収容部60と導入溝47や停止部56との相対位置が、フランジ3が収容部60内に正確に導入されるように設定してある。したがって、送出制御装置39内に入ってきたボルト1は、そのフランジ3に確実に移行力が投入されるようになり、ボルト1を1つずつ送り出すことが確実に実施できる。
前記本体40に、ボルト2を吸引してプロジェクションボルト1を導入溝47から停止部56へ移行させる磁石65が設けられている。
前記磁石65でボルト2が吸引されることにより、プロジェクションボルト1はそのフランジ3が移行部材57の収容部60内に確実にしかも迅速に導入される。したがって、送出制御装置39内の所定位置である停止部56にボルト1が確実に位置づけられ、それに続く移行溝48への移行動作が確実に行われ、ボルト1が送出制御装置39内でひっかかるようなことがなく、信頼性の高い送出動作が得られる。
前記本体40に取り付けられるカバー板44に、フランジ3を吸引してプロジェクションボルト1を導入溝47から停止部56へ移行させる磁石67が設けられている。
このように、カバー板44に磁石67が設置されていることにより、収容部60すなわち停止部56に入ってきたボルト1のフランジ3は、カバー板44の下面71に密着した状態になるので、移行部材57の収容部60によってボルト1が移行され始める初期の段階においては、フランジ3の下面側が本体40の摺動面42から浮上している。したがって、停止部56から送出孔49に向かっての移行初期の動作が円滑になされて、送出制御装置39の動作が安定したものとなる。
前記吸引手段は、磁石である。
したがって、小型化でき配置し易い磁石65,67によって吸引手段が形成されているので、送出制御装置39の構造を簡素化し小型化するのに効果的である。また、導入溝47のボルト2とフランジ3に対する吸引力を2箇所の磁石65,67から作用させることができるので、ボルト1の移動を所定通りに行わせることが確実に達成される。
本発明は、前述のように、送出制御装置内において軸状部品の頭部をいわゆる首吊り状態で保持し、この頭部だけに移行力を投入して円滑な送出を行うことができる。したがって、頭部付き軸状部品を搬送する種々な産業分野において活用できることが期待される。
本発明の実施例を示す側面図である。 簡略的に示した図1の(2)矢視図である。 簡略的に示した図1の(3)矢視図である。 ガイドレールの断面図と側面図である。 プロジェクションボルトの斜視図と正面図である。 送出制御装置の各部の図である。
符号の説明
1 プロジェクションボルト(軸状部品)
2 ボルト(軸部)
3 フランジ(頭部)
39 送出制御装置
40 本体
41 ガイド溝
42 摺動面
44 カバー板
47 導入溝
48 移行溝
49 送出孔
55 開放部
56 停止部
57 移行部材
60 収容部
65 磁石
67 磁石
71 下面

Claims (1)

  1. 少なくとも軸部とこの軸部に対して一体的に設けられた頭部からなる軸状部品を、前記頭部の下面が滑動可能な状態で係止されるとともに、前記軸部を垂下した状態で搬送するガイドレールが送出制御装置に連結された形式のものにおいて、
    前記送出制御装置の本体に、前記ガイドレールの搬送方向とほぼ同方向に形成され前記軸状部品の軸部を通過させる導入溝と、この導入溝にほぼ直交し前記本体の長手方向に伸びていて軸状部品の軸部を通過させる移行溝と、この移行溝に連通し軸状部品を送出する送出孔とが設けられ、
    前記本体の摺動面上を進退する移行部材に前記摺動面上を摺動する軸状部品の頭部を受け入れる収容部が形成され、軸状部品はその頭部が前記収容部によって押されることにより移行溝から送出孔へ移動するように構成し
    前記導入溝が移行溝に交わる箇所に停止部が設けられ、前記移行部材はその収容部が停止部の方へ吸引される軸状部品の頭部を収容する位置に待機するように構成し、前記本体に、軸部を吸引して軸状部品を導入溝から停止部へ移行させる吸引手段が設けられ、前記本体に取り付けられるカバー板に、頭部を吸引して軸状部品を導入溝から停止部へ移行させる吸引手段が設けられ、前記収容部を境にして移行部材の後端側の横側面が、先端側の横側面よりも移行部材の中央側に後退した位置に配置され、
    停止部に位置している最先の軸状部品はそのフランジがカバー板の下面に密着して浮上した状態とされ、前記最先の軸状部品に続く2番目の軸状部品のフランジが最先の軸状部品のフランジの下側に入り込み、移行部材が進出して最先の軸状部品を移行させるときに前記後端側の横側面が2番目の軸状部品のフランジに摺動するかまたはわずかな空隙をおいて通過するように構成したことを特徴とする頭部付き軸状部品の送出制御装置。
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