JP5248408B2 - 車両のドアハンドリング治具および車両のドアハンドリング方法 - Google Patents

車両のドアハンドリング治具および車両のドアハンドリング方法 Download PDF

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Description

本発明は、ドアを車体に組み付ける車両のドアハンドリング技術に関する。
従来から車両組立ラインのラインサイドに配置されドアを車体に組み付ける車両のドアハンドリング治具が知られている(例えば、特許文献1(第1図)参照。)。
特許文献1の第1図において、組付ステーション2(符号は、同公報のものを流用する。以下同じ。)の左右両側に、基台3、3が設けられ、これらの基台3の上に、フロントおよびリヤのドアcを車体aに組み付ける組付装置5、5が配置されている。
組付ステーション2の上方の左右両側に、一対の第1ハンガコンベア13、13(左側の符号13のみ示す。)が設けられ、これらの第1ハンガコンベア13、13と組付装置5、5の間に、第1ドロップリフタ10が設けられ、この第1ドロップリフタ10によってドアcを第1ハンガコンベア13、13から組付装置5、5へ受け渡すようにした。
ところで、特許文献1の技術では、第1ハンガコンベア13、13によって搬送されたドアcを車体aに組み付けるためには、第1ドロップリフタ10と、組付装置5、5という2種類の装置(または治具)が必要であった。
1つの治具でハンガコンベヤ(ドア搬送装置)からドアを受け取り、このドアを車体の組付位置に搬送可能な技術があれば好適である。
特開平3−243482号公報
本発明は、1つの治具で、ドアをドア搬送装置から車体の所定位置に搬送することを可能にする車両のドアハンドリング技術を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、ドア搬送装置から受け取ったドアを、車体の所定位置に位置決めする車両のドアハンドリング治具であって、ロボットアーム等の移動手段に設けられている治具本体と、この治具本体に傾動自在に設けられドアの下端部を車両の幅方向に位置決めしつつ受ける第1ワーク受け部と、治具本体からドアの下方へ挿入可能に設けられ、第1ワーク受け部が待機位置へ移動されたときに第1ワーク受け部に代わってドアを受ける第2ワーク受け部と、治具本体に傾動自在に設けられ、ドアの車両長手方の位置決めをなす長手位置決め部と、治具本体に設けられ、ドアの側部を車両の幅方向で挟むドアクランプ部と、治具本体に設けられ、ドアクランプ部で挟まれているドアを吸着保持する吸着パッドと、を備えていることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、ドア搬送装置からドアを受け取り、このドアを車体の所定位置に位置決めする車両のドアハンドリング方法であって、ドア搬送装置からドアを受け取るとともにドアの下端の車幅方向の位置決めをなすドア下端車幅方向位置決め工程と、車幅方向の位置決めがなされたドアを対象として車両長手方向の位置決めをなす長手方向位置決め工程と、ドア下端の車幅方向が位置決めされ、車両長手方向の位置決めがされたドアを対象として、ドアの側部を挟んでドア全体の車幅方向位置決めをなす車幅方向位置決め工程と、位置決めされたドアを吸着保持する吸着工程と、吸着したドアを車両の所定位置の近傍まで搬送する第1搬送工程と、ドアの下端部の車幅方向の位置決めと車両長手方向の位置決めとを解除した状態で車両の所定位置まで搬送する第2搬送工程と、が備えられていることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、車両のドアハンドリング治具には、治具本体と、この治具本体に設けられる第1ワーク受け部と、第1ワーク受け部に代わってドアを受ける第2ワーク受け部と、長手位置決め部と、ドアクランプ部と、吸着パッドと、が備えられている。
従来、ドア搬送装置から車体の所定位置にドアを位置決めするためには、通常、ドア搬送装置から受け取り、車体組立ラインのラインサイドにセットする受取手段と、この受取手段からドアをつかみ、車体の所定位置に位置決めする位置決め手段という2つの手段が必要であった。つまり、受取手段と位置決め手段とは別個独立の治具が必要であった。
この点、本発明では、治具本体に、受取手段と位置決め手段とを兼ねている第1ワーク受け部および第2ワーク受け部と長手位置決め部と、ドアクランプ部と、吸着パッドとが備えられている。
かかる構成をもつ治具であれば、受取手段と位置決め手段とを1つの治具で済ますことができ、1つの治具でドア搬送装置から車体の所定位置にドアを搬送することができる。したがって、装置スペースの低減を図ることができる。
請求項2に係る発明では、車両のドアハンドリング方法には、ドア搬送装置からドアを受け取ってドアの下端の車幅方向の位置決めをなすドア下端車幅方向位置決め工程と、車幅方向の位置決めがなされたドアを対象として車両長手方向の位置決めをなす長手方向位置決め工程と、ドアの側部を挟んでドア全体の車幅方向位置決めをなす車幅方向位置決め工程と、位置決めされたドアを吸着保持する吸着工程と、吸着したドアを車両の所定位置に搬送する搬送工程と、が備えられ、所定の位置に位置決めされた状態でドアを車両の所定位置に搬送するようにした。
従来、ドアを車体の所定位置に搬送するためには、ドアの位置決めおよび搬送手段と車体との間の干渉回避の観点から、一旦、ワークを持ち替える工程(ワークの受け渡し工程)が必要であった。
この点、本発明では、ドアの位置決め後、そのままの状態で、車体と干渉することなくドアを車体の所定位置に搬送することが可能となる。つまり、ドアの受け渡し工程を伴うことなく、ドアを車体の所定位置に搬送することができる。
したがって、ワークの受け渡しに係る工程を省くことができ、ドアの受け渡し時間が不要となり、ハンドリングに係る時間短縮を図ることができる。
本発明に係る車両のドアハンドリング治具が設けられている車両組立ラインの斜視図である。 図1の要部拡大図である。 図2の3矢視図(ドアを取り外した状態)である。 図3の4矢視図である。 図4の5矢視図および作用説明図である。 本発明に係る車両のドアハンドリング治具の作用説明図(ドアを位置決めおよび把持するまで)である。 本発明に係る車両のドアハンドリング治具の作用説明図(把持したドアを車体にセットするまで)である。 本発明に係る車両のドアハンドリング治具の作用説明図(車体へ取付したドアの把持を解除するまで)である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。図中および実施例において、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」は、各々、車両に乗車する運転者から見た方向を示す。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1において、車両の組立ライン10に、車体11が流れるコンベヤ12が敷設され、このコンベヤ12の上方にドア13、13をコンベヤ12の上方に搬送するドア搬送装置14が設けられ、コンベヤ12の側方に配置されている多関節ロボット15、15のロボットアーム先端部に、ドア搬送装置14からドア13、13を受け取り、この受け取ったドア13、13を車体11の所定位置に搬送する車両のドアハンドリング治具20、20が装着されている。
コンベヤ12の側方には、別の多関節ロボット21が配置され、この別の多関節ロボット21のロボットアーム先端部22に、ドア13を車体11に取り付けるためのナットランナ23が装着されている。
ドア搬送装置14にて吊り下げられて多関節ロボット15、15の上方に搬送されてきたドア13、13は、車両のドアハンドリング治具20、20により位置決め、把持され、車体11の所定位置まで搬送され、ナットランナ23にてドア13、13が車体11に取り付けられた後、ドア13、13からドアハンドリング治具20、20が取り外される。つまり、車両のドアハンドリング治具20、20は、ドア搬送装置14から受け取ったドア13、13を、車体11の所定位置に位置決めするというものである。以下、その構造について詳細に説明する。
図2において、移動手段としての多関節ロボット15のロボットアーム先端部16に、骨格部を構成する治具本体31が取り付けられている。治具本体31は、前後に延びている断面矩形状を呈するフレームである。図中、32は制御ボックス、33・・・(・・・は複数を示す。以下同じ。)はソレノイドバルブ、34はドアの側部を挟むことでドアの車幅方向の位置決めを行うドア把持機構である。
図3において、車両のドアハンドリング治具20には、ロボットアーム等の移動手段に設けられている治具本体31と、この治具本体31に傾動自在に設けられドアの下端部(図2の符号36)を車両の幅方向に位置決めしつつ受ける前部第1ワーク受け部41およびこの前部第1ワーク受け部41の後方に配置される後部第1ワーク受け部42と、治具本体31からドアの下方へ挿入可能に設けられ、前部および後部の第1ワーク受け部41、42が待機位置へ移動されたときに前部および後部の第1ワーク受け部41、42に代わってドア13を受ける前部第2ワーク受け部44およびこの前部第2ワーク受け部44の後方に配置される後部第2ワーク受け部45と、治具本体31に傾動自在に設けられ、ドアの車両長手方向の位置決めをなす前部長手位置決め部47と、この前部長手位置決め部47の後方に配置される後部長手位置決め部48と、治具本体31に設けられ、ドアの側部(図2の符号37)を車両の幅方向で挟むドアクランプ部51と、治具本体31に設けられ、ドアクランプ部51で挟まれているドア13を吸着保持する複数個の吸着パッド52・・・と、が備えられている。
図中、53はドアに接触してドアの存在を検出する検出片である。
図2〜図4において、車両のハンドリング治具を構成する各部の構成について説明する。なお、前部第1ワーク受け部41と後部第1ワーク受け部42とからなる第1ワーク受け部40の詳細な構造については、次図で説明する。
第2ワーク受け部43、43は、前部第2ワーク受け部44と後部第2ワーク受け部45とからなる。各々のワーク受け部44、45は、治具本体31から延設される第2支持フレーム55、55の先端部に設けられ、後述する第1ワーク受け部40、40が作動位置から待機位置に移動したときに第1ワーク受け部40、40に代わってドア13の荷重を受けるように構成されている。
また、第2ワーク受け部43、43は、ドア(図1の符号13)を車体(図1の符号11)の所定位置に搬送し位置決めしたときに、車体11とドア13の間の隙間(後述する図8の符号s)に挿入可能な程度に挿入部の板厚が薄くなるように形成されている。
長手位置決め部46、46は、前述したように、前部長手位置決め部47と後部長手位置決め部48とからなり、ドア(図1の符号13)の車両長手方向の位置決めを行うものである。ドア13を車体11の所定位置に位置決めする際に、車体11との干渉を回避するように、エアシリンダによって、図矢印W1、W2方向に傾動(退避)可能に構成されている。かかる構成によって、従来、治具の一部が車体と干渉するという課題を解消することができるようになる。
ドア把持機構61は、治具本体の上面62から上方に延設した縦フレーム63と、この縦フレーム63に沿って昇降自在に設けられているドアクランプ部51と、を備えており、ドアの側部37を挟んでドア全体の車幅方向位置決めをなすものである。
ドアクランプ部51は、縦フレーム63に沿って昇降可能に設けられているスライダ部65と、このスライダ部65から車両幅方向内方に水平に延設されドア窓部の開口部38に挿通される横ビーム66と、この横ビームの先端部67から下方に延設しドアの内側面に接触可能にする内押圧部71と、この内押圧部71と対向配置されるとともに横ビーム66に摺動可能に構成しドアの側部37を挟む外押圧部72と、が備えられ、ドア(図1の符号13)を挟んでドア全体の車幅方向位置決めを行うようにした。
図3を併せて参照して、治具本体31から、ドアの前部および後部の各外側面を車両の外方から吸着可能にする複数の吸着パッド52・・・が延設されている。
図5(a)において、前部第1ワーク受け部41は、治具本体(図4の符号31)から延設される第1支持フレーム74に設けられており、この第1支持フレーム74に取り付けられている固定部材としてのベース片75と、このベース片75に第1支点76を介して揺動可能に取り付けられている駆動手段としてのシリンダ部77と、このシリンダ部のロッド78の先端部に第2支点79を介して揺動可能にL字状の第1リンク81が設けられ、この第1リンクの中間部84から第3支点86を介して延びている第2リンク87と、この第2リンク87の先端部に第4支点79を介して揺動可能に駆動される支持片111と、この支持片111に取り付けられワークを受けV字状を呈する受け片112と、を備えている。
図中、113は支持片111をベース片75に揺動可能に支持する第5支点、114は第1リンクの一端82をベース片75に揺動可能に支持する第6支点、115はベース片75に取り付けられ第1リンク81が揺動し作動位置に移動するときの衝撃を和らげる緩衝パッドである。
すなわち、第1ワーク受け部40(41)は、治具本体31に傾動自在に設けられドアの下端部36を車両の幅方向に位置決めしつつ受けるというものである。
図5(b)において、第1ワーク受け部40が待機位置121にあることを示すものであり、シリンダ部77のロッド78を後退させ、支持片111およびこの支持片111と一体の受け片112をドア13から退避させることができる。第1ワーク受け部40が待機位置121へ移動されたときに第2ワーク受け部43が、第1ワーク受け部40に代わってドア13を受けるようにした。
かかる構成によって、従来、治具の一部が車体と干渉するという課題を解消することができるようになる。
なお、後部第1ワーク受け部42の構造については、前部第1ワーク受け部41の構造と同様なものであり説明を省略する。
以下、図1〜図5に基づいて車両のドアハンドリング治具の作用を次に述べる。
図6(a)において、ドア搬送装置14からドア13を受け取って、第1ワーク受け部40によって、ドアの下端(部)36の車幅方向の位置決めをなすドア下端車幅方向位置決め工程が示されている。この工程において、同時に、第2ワーク受け部43でドアの下端部36を受けるようにした。
図6(b)において、車幅方向の位置決めがなされたドアを対象として、長手方向位置決め部46、46にて、車両長手方向の位置決めをなす長手方向位置決め工程が示されている。
車種に対応するドア13に合わせて長手方向位置決め部46、46の一方を図b1方向に移動させる。この場合に、1サイクル前のドアハンドリング動作で車種が同一の車種であれば、前記b1方向に移動する動作は省略される。
次いで、図b2、b2方向に移動させてドア13を挟み、ドア13全体の車両長手方向の位置決めを行う。
なお、本実施例において、長手方向位置決め部46、46を、車種に応じてb1方向に移動させた後、b2、b2方向に移動させるようにしたが、b2、b2方向に移動させたのち、b1方向に移動させることは差し支えない。
図6(c)において、ドア下端36の車幅方向が位置決めされ、車両長手方向の位置決めがされたドア13を対象として、ドアの側部37を車両幅方向で挟むドアクランプ部51によって、ドアの側部37を挟んでドア全体の車幅方向位置決めをなす車幅方向位置決め工程が示されている。詳細には、スライダ部65を図矢印(1)方向に移動させ、外押圧部72を図矢印(2)方向に移動させ、ドアの外側面を押圧する。その後、吸着パッド52を図矢印(3)方向に移動させ、位置決めされたドア13を吸着保持させる吸着工程が併せて示されている。上記作用によって、治具にドアを位置決めすることができる。
図7(a)において、吸着したドア13を車両の所定位置に搬送する搬送工程のうち、吸着したドア13を車両の所定位置の近傍まで搬送する第1搬送工程が示されている。
第1搬送工程で、第1ワーク受け部40を図矢印a1の如く作動位置から待機位置121へ移動させる。
図7(b)において、長手位置決め部46、46を図矢印b1、b1の如く待機位置に移動させる。このとき、ドア13は、吸着パッド52・・・によって吸着され、且つ、第2ワーク受け部43、43にて支持されている。この場合に、ドア13は、既に車体11の近傍まで搬送されており、第1ワーク受け部40の規制および長手位置決め部46、46の規制を解除した場合でも、ドア13は、第2ワーク受け部43によって支持されるとともに、吸着パッド52・・・によって吸着されており、ドア13の位置決め状態に何らの変化はない。
図8(a)において、吸着したドア13を車両の所定位置に搬送する搬送工程のうち、ドアの下端部36の車幅方向の位置決めと車両長手方向の位置決めとを解除した状態で車両の所定位置まで搬送する第2搬送工程が示されている。この状態で、ドア13は所定位置に位置決めされたままの状態で、ハンドリング治具20が車体11に干渉することなく、所定位置まで移動させることができる。その後、ナットランナ23によってドア13を車体11に取り付ける。
図8(b)において、ドアクランプ部51の外押圧部72を図矢印(1)方向に移動させ、スライダ部65を図矢印(2)方向、つまり、上方へ移動させ、吸着パッド52を図矢印(3)方向、つまり、外方へ移動させ、さらに、治具本体31を移動させることによって、第2ワーク受け部43を図矢印(4)方向に移動させ、所定の位置に位置決めされたドア13を車両の所定位置に搬送するという一連の動作が完了する。
従来、ドアを車体の所定位置に搬送するためには、ドアの位置決めおよび搬送手段と車体との間の干渉回避を図ることが困難であった。このため、一旦、ワークを持ち替える工程(ワークの受け渡し工程)が必要であった。
この点、本発明では、ドア13の位置決め後、そのままの状態で、車体11と干渉することなくドア13を車体の所定位置に搬送することが可能となる。つまり、ドアの受け渡し工程を伴うことなく、ドア13を車体の所定位置に搬送することができる。
したがって、ドアの受け渡しに係る工程を省くことができ、ドアの受け渡し時間が不要となり、ドアのハンドリングに係る時間短縮を図ることができる。
車両のドアハンドリング治具20には、治具本体31と、この治具本体31に設けられる第1ワーク受け部40と、第1ワーク受け部40に代わってドアを受ける第2ワーク受け部43と、長手位置決め部46と、ドアクランプ部51と、吸着パッド52と、が備えられている。
従来、ドア搬送装置から車体の所定位置にドアを位置決めするためには、通常、ドア搬送装置から受け取り、車体組立ラインのラインサイドにセットする受取手段と、この受取手段からドアをつかみ、車体の所定位置に位置決めする位置決め手段という2つの手段が必要であった。そして、この場合に、受取手段と位置決め手段とは別個独立の治具で対応していた。
この点、本発明では、ドアハンドリング治具20に取り付けた治具本体31に、第1ワーク受け部40および第2ワーク受け部43と長手位置決め部46とドアクランプ部51と吸着パッド52とが備えられている。先ず、第1ワーク受け部40および第2ワーク受け部43とによりドア13を受け、次いで、長手位置決め部46を移動させ、ドア13の幅方向の位置決めを行い、ドアクランプ部51を移動させてドア13に当て、車両幅方向の位置決めを行い、吸着パッド52によりドア13を吸着保持する。そして、車体近傍までドアハンドリング治具20を移動させ、第1ワーク受け部40と長手位置決め部46を開放し、第2ワーク受け部43および吸着パッド52にてドア13を保持しつつ車体11にドア13をセットし、別のロボットに設けたナットランナ23により、ドア13を車体11に取り付け、その後、ドアクランプ部51および吸着パッド52を開放し、ドアハンドリング治具20を後退させることにより一連の動作が完了する。
かかる構成をもつドアハンドリング治具20であれば、受取手段と位置決め手段とを1つの治具で済ますことができ、1つのドアハンドリング治具20でドア搬送装置14から車体の所定位置にドアを搬送することができる。したがって、装置スペースの低減を図ることができる。
尚、本発明は、実施の形態では四輪車のドアの組み立てに適用したが、三輪車にも適用可能であり、一般の車両の組立に適用することは差し支えない。
本発明は、四輪車のドアの組み立てに好適である。
11…車体、13…ドア、14…ドア搬送装置、16…移動手段(ロボットアーム先端部)、20…ドアハンドリング治具、31…治具本体、36…ドアの下端(部)、37…ドアの側部、40…第1ワーク受け部、43…第2ワーク受け部、46…長手(方向)位置決め部、51…ドアクランプ部、52…吸着パッド。

Claims (2)

  1. ドア搬送装置から受け取ったドアを、車体の所定位置に位置決めする車両のドアハンドリング治具であって、
    ロボットアーム等の移動手段に設けられている治具本体と、
    この治具本体に傾動自在に設けられ前記ドアの下端部を前記車両の幅方向に位置決めしつつ受ける第1ワーク受け部と、
    前記治具本体から前記ドアの下方へ挿入可能に設けられ、前記第1ワーク受け部が待機位置へ移動されたときに前記第1ワーク受け部に代わって前記ドアを受ける第2ワーク受け部と、
    前記治具本体に傾動自在に設けられ、前記ドアの車両長手方向の位置決めをなす長手位置決め部と、
    前記治具本体に設けられ、前記ドアの側部を車両の幅方向で挟むドアクランプ部と、
    前記治具本体に設けられ、前記ドアクランプ部で挟まれている前記ドアを吸着保持する
    吸着パッドと、
    を備えていることを特徴とする車両のドアハンドリング治具。
  2. ドア搬送装置からドアを受け取り、このドアを車体の所定位置に位置決めする車両のドアハンドリング方法であって、
    前記ドア搬送装置からドアを受け取るとともに前記ドアの下端の車幅方向の位置決めをなすドア下端車幅方向位置決め工程と、
    車幅方向の位置決めがなされたドアを対象として車両長手方向の位置決めをなす長手方向位置決め工程と、
    ドア下端の車幅方向が位置決めされ、車両長手方向の位置決めがされたドアを対象として、ドアの側部を挟んでドア全体の車幅方向位置決めをなす車幅方向位置決め工程と、
    位置決めされたドアを吸着保持する吸着工程と、
    吸着したドアを車両の所定位置の近傍まで搬送する第1搬送工程と、
    前記ドアの下端部の車幅方向の位置決めと車両長手方向の位置決めとを解除した状態で車両の所定位置まで搬送する第2搬送工程と、
    が備えられていることを特徴とする車両のドアハンドリング方法。
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