JP3892924B2 - 棒状化粧品容器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、口紅、アイシャドー等の棒状に形成された化粧品(以下「棒状化粧品」という)を内装し、所望により化粧品の上端部を容器の開口部から繰り出して使用することのできる蓋付きの棒状化粧品容器に係り、特に中筒に対する外筒又はラセン筒の相対的な回動操作によりスリーブ及び棒状化粧品を中筒の開口部から出没させることができる棒状化粧品容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、この種の繰り出し式の棒状化粧品容器として、例えば実開昭58−88914号や実開昭58−80920号等に記載されたものが知られている。これらの棒状化粧品容器は、前者にあっては主筒(中筒)に対して回転筒(外筒)を所定範囲で回動させることにより主筒の上端を回転筒の上方へ突出させることにより蓋体(キャップ)を開放し、その後に主筒内に収容されている棒状化粧品を回動させながら主筒から進出させるものであり、また後者にあっては基筒に外装した摺動筒(スリーブ)を所定範囲で回転上昇させて外筒の上方へ突出させ、摺動筒の上端によって蓋体(キャップ)を開放し、その後に摺動筒内に収容されている棒状化粧品を摺動筒から進出させる構造に成っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来技術による棒状化粧品容器においては、何れも蓋体を開放する回転筒や摺動筒を上昇させる機構と、棒状化粧品を出没させる機構が上下別々の機構として構成されると共に、棒状化粧品を保持する受皿が操作時に回動する回転筒や摺動筒によって昇降動作を付与される構造に成っている。従って、昇降機構の構成が複雑に成るばかりでなく、使用に際して容器から棒状化粧品を出没させる場合に、棒状化粧品が容器に対して回転しながら進退する構造に成っているため、突出した棒状化粧品を使用者の好みの方向に向けて停止させることができず、棒状化粧品自体の使用感を向上するために、例えばその先端部位を特定方向へ細くしたり、又は傾斜させて使用方向を特定した形状に構成した場合に、この使用方向が使用時に回転筒や摺動筒の動作に連動して、使用者が意図しない位置で適当な方向に向いて停止してしまい、使用勝手が悪く成るという問題を有するものであった。また、特に蓋体(キャップ)を容器の開口端に開閉自在に装着した構造の棒状化粧品容器の場合、上記棒状化粧品の使用方向との関係で蓋体のヒンジ部を構成する必要があり、このヒンジ部の構成位置と棒状化粧品自体の使用方向を一致させる等の必要があった。
【0004】
本発明に係る係る棒状化粧品容器は、上記の各問題を解決するために提案されたものでり、昇降機構の構成を簡略化すると共に、容器から棒状化粧品を出没させる際に、容器に対するキャップのヒンジ部構成側に対してスリーブ及びスリーブに内装される棒状化粧品(受皿)を円周方向への回動を略抑止した状態で上下方向へ進退させることができ、従って容器内に棒状化粧品を収納したままで、その使用方向を特定することができ、操作性及び使用感に優れた棒状化粧品容器を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の棒状化粧品容器に係る第一の発明は、棒状化粧品を出没自在に収納する棒状化粧品容器において、棒状化粧品の下部を保持する受皿と、この受皿を上下方向へ摺動自在に内装し、棒状化粧品の少なくとも上端部を収納するスリーブと、このスリーブを上下方向へ摺動自在に内装すると共に、上端に開口部を有する中筒と、この中筒に対して軸方向への摺動を抑止すると共に、周方向へは回動自在に外装した外筒と、前記中筒の開口部端に開閉自在に装着したキャップと、前記外筒又は中筒に対して中筒又は外筒を回動させることにより、前記スリーブを棒状化粧品に先立って開口部から繰り出し、その先端で前記キャップを開放すると共に、最終的にはスリーブと棒状化粧品とを中筒の開口部から突出させる位置まで繰り出す昇降機構と、を具備し、前記昇降機構が、前記受皿の筒壁外面に突設した第一突子と、前記スリーブの筒壁軸方向に沿って透設した第一案内溝及び筒壁外面に突設した第二突子と、スリーブ側の上記第一案内溝に重なるように前記中筒の筒壁軸方向に沿って透設した第二案内溝及び前記第二突子を係合させるべく前記中筒の筒壁軸方向に沿って透設したカム溝と、前記外筒の筒壁内面に前記スリーブ側の第一案内溝及び中筒側の第二案内溝に同時に貫通させた受皿側の前記第一突子の先端を係合させるように刻設した螺溝と、によって構成し、前記カム溝は、前記中筒の筒壁軸方向に沿って透設した案内部及び該案内部の上端側に筒壁の周方向の一側上方へ屈曲して連続するカム部を具備し、前記第一案内溝は、下端部に周方向へ切り欠いて連設したL部を具備し、前記棒状化粧品の収納時には、前記L部内に前記受皿の前記第一突子を係合させることを要旨としている。
【0006】
上記第一の発明に係る棒状化粧品容器によれば、スリーブが中筒内に位置している状態で、棒状化粧品の少なくとも先端部をスリーブ内に完全に収納しており、中筒の開口部から棒状化粧品を出没させる際に、その先端部をキャップの裏面に衝突させて損傷することがない。
【0008】
このような昇降機構によれば、従来の棒状化粧品容器のように、使用に際して容器からキャップを外すという操作を不用とし、単に外筒を回動させるだけで、中筒に対してスリーブと受皿に保持した棒状化粧品を周方向への回動を抑止した状態で中筒の開口部から出没させることができる。
【0009】
上記中筒は、上部に開口させた基筒と、その下方に連続し、上記外筒に内装することができるやや小径の嵌合筒とによって形成し、上記第一案内溝及びカム溝は、嵌合筒の周面軸方向に沿って透設することによって、棒状化粧品容器の外形を一体的なスマートな形状にし、女性用の化粧用具としての意匠性を向上することができる。
【0010】
上記スリーブは、使用に際して棒状化粧品に先立って中筒の開口部から繰り出され、その先端でキャップを開放した後に、棒状化粧品をスリーブの上端から進出させ、また収納時には受皿が下降し、棒状化粧品がスリーブ内に完全に繰り入れられた状態でスリーブを中筒内に後退させるように構成してある。従って、棒状化粧品の進退動作が常時スリーブによって保護された状態で、またスリーブに対して必要な量だけ突出させて使用することができるため、細めに形成した棒状化粧品を装着収容する場合でも、棒状化粧品に対してスリーブの外装による所定の強度が付与されるため、棒状化粧品自体の損傷を防止することができる。
【0011】
本発明の棒状化粧品容器に係る第二の発明は、棒状化粧品を出没自在に収納する棒状化粧品容器において、棒状化粧品の下部を保持する受皿と、この受皿を上下方向へ摺動自在に内装し、棒状化粧品の少なくとも上端部を収納するスリーブと、このスリーブを上下方向へ摺動自在に内装すると共に、上端に開口部を有する中筒と、この中筒に対して周方向へ回動自在に外装するラセン筒と、このラセン筒に対して周方向へ回動自在に外装されると共に、前記中筒に対して固定される外筒と、前記中筒の開口部端に開閉自在に装着したキャップと、前記外筒又はラセン筒に対してラセン筒又は外筒を回動させることにより、前記スリーブを棒状化粧品に先立って中筒の開口部から繰り出し、その先端で前記キャップを開放すると共に、最終的にはスリーブと棒状化粧品を中筒の開口部から突出させる位置まで繰り出す昇降機構と、を具備し、前記昇降機構が、受皿の筒壁外面に側方へ突出するように形成した第一突子と、スリーブの筒壁軸方向に沿って透設した第一案内溝、及びカム溝と、スリーブ側の前記第一案内溝に重なるように中筒の筒壁軸方向に沿って透設した第二案内溝、及び同じくスリーブ側に透設したカム溝に係合させるべく中筒の筒壁内面に突設した第二突子と、ラセン筒の筒壁内面に前記スリーブ側の第一案内溝及び中筒側の第二案内溝に同時に貫通させた受皿側の第一突子の先端を係合させるように刻設した螺溝と、によって構成し、前記カム溝は、前記中筒の筒壁軸方向に沿って透設した案内部及び該案内部の下端側に連続し、周方向の一側下方へ屈曲するカム部を具備し、前記第一案内溝は、下端部に周方向へ切り欠いて連設したL部を具備し、前記棒状化粧品の収納時には、前記L部内に前記受皿の前記第一突子を係合させることを要旨としている。
【0013】
上記第二の発明に係る棒状化粧品容器によれば、使用者が棒状化粧品容器を手に持った状態で、その上部に出没させる棒状化粧品の方向を特定することができると共に、外筒を握った状態でラセン筒を回転させることができるため、棒状化粧品容器の片手操作が可能に成る。
【0014】
第一及び第二の発明に係る棒状化粧品容器において、中筒の開口部縁をキャップのヒンジ部側へ傾斜するように形成し、またこの中筒の開口部に装着するキャップを常時開口部を閉鎖する方向へ付勢するように装着することも可能である。従って、スリーブの上端がキャップの内面に当接してキャップを開放するときに、キャップの開き角度を小さくすることができると共に、スリーブがキャップを押し開ける力を小さくすることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明に係る棒状化粧品容器の好適な実施形態を図面に従って説明する。
【0016】
図1は口紅やアイシャドー等の棒状化粧品Cを出没自在に収容した第一の発明に係る棒状化粧品容器1の外観を示すものであり、(a)は正面図、(b)は背面図、(c)は側面図、(d)は棒状化粧品を繰り出した状態の側面図、図2は拡大側断面図、図3は分解斜視図、図4は棒状化粧品を収納した状態における昇降機構を示すものであり、(a)は第二案内溝側からみた側面図、(b)はカム溝側からみた側面図、図5は棒状化粧品を突出させた状態における昇降機構を示すものであり、(a)は第二案内溝側からみた側面図、(b)はカム溝側からみた側面図、図6は中筒開口部の他の実施形態を示す側面図である。
【0017】
上記各図において、棒状化粧品容器1は、棒状化粧品Cの下端部を保持する受皿2と、この受皿2を上下方向へ摺動自在に内装し、かつ棒状化粧品Cの少なくとも上端部を収納する金属製のスリーブ3と、このスリーブ3を上下方向へ摺動自在に内装すると共に、上端側に開口部4aを有する中筒4と、この中筒4に対して軸方向への摺動を抑止すると共に、周方向へは回動自在に外装して成る外筒5とによって一体化構成すると共に、上記中筒4の開口部4aの端部にキャップ6を開閉自在に装着し、かつ上記各筒間に昇降機構を構成して成り、上記外筒5又は中筒4に対して中筒4又は外筒5を回動させることにより、上記スリーブ3を棒状化粧品Cに先立って中筒4の開口部4aから繰り出し、その上端で上記キャップ6を開放すると共に、最終的にはスリーブ3と受皿2上に装着した棒状化粧品Cとを中筒4の開口部4aの上方へ突出させるように構成したものである。(図3参照)。
【0018】
上記受皿2、スリーブ3、中筒4及び外筒5は、それぞれ円筒状に形成されており、相互に嵌め合わせた状態で摺動又は回動させることができるように、順次内径と外径とが整合するように筒径を形成したものである。また、昇降機構は各筒間に突設した突子、及びこの突子が係合する案内溝やカム溝によって構成されている。
【0019】
〔受皿の構造〕
受皿2は、上部に棒状化粧品Cを装着するための凹部2aを形成すると共に、筒壁の下部外面には外側へ突出する第一突子7が形成してある。この第一突子7の形成部両側には筒壁の下端から切り欠いた2条のスリット2b,2bが透設してあり、受皿2をスリーブ3内に嵌め合わせるときに第一突子7を筒壁の内側へ撓ませ、挿入作業の邪魔にならないように構成してある。
【0020】
〔スリーブの構造〕
スリーブ3は、筒内に嵌め合わせた上記受皿2を下降させた場合、この受皿2の上部に装着した棒状化粧品Cの少なくとも上端部を完全に収納することができるだけの筒長を有しており、上端に棒状化粧品Cの上端部を出入させる開口部3aが形成してある。このスリーブ3の筒壁一側には軸方向に沿って上下方向に延びる第一案内溝8を透設すると共に、他側筒壁の外面には外側へ突出する第二突子9が形成してある。また上記第一案内溝8は、下端部に周方向へ切り欠いて連設したL部8a(図示例においては、正面視において左方向へ向かう)を具備している。
【0021】
この第一案内溝8は、棒状化粧品の収納時にはその下端L部8a内に、また使用時にはその上端部に上記受皿2の筒壁に突設した第一突子7を係合させ、スリーブ3内における受皿2の移動量を規制するものであり、少なくともスリーブ3内に完全に収納された棒状化粧品Cが、使用時にはその略全長をスリーブ3の開口部3aの上方へ突出させることができるだけの溝長S1を有している。
また、上記第二突子9の形成部両側にはスリーブ3の筒壁下端から切り欠いた2条のスリット3b,3bが透設してあり、スリーブ3を中筒4内に嵌め合わせるときに第二突子9を筒壁の内側へ撓ませ、挿入作業の邪魔にならないように構成してある。
【0022】
スリーブ3の上記開口部3a周縁は、後述する中筒4の開口部4aに対するキャップ6のヒンジ部構成側へ傾斜するように形成してある。中筒4の開口部4aに対するスリーブ3の出没動作は、中筒4に対しては周方向への回動が略抑止され、開口部3aが常時同一方向(ヒンジ部側)に向かった姿勢で行われるように成っている。
【0023】
〔中筒の構造〕
中筒4は、筒内に嵌め合わせた上記スリーブ3を下降させた場合、このスリーブ3を筒内に完全に収納することができるだけの筒長を有しており、上端側にスリーブ3の上端側を出入させる開口部4aが形成してある。この中筒4の筒壁一側には、スリーブ3側の上記第一案内溝8と重なるように軸方向に沿って上下方向に延びる第二案内溝10が、また筒壁他側には同じくスリーブ3の筒壁に突設した第二突子9を係合させるべく、軸方向に沿って上下方向に延びるカム溝11が透設してある。
【0024】
上記第二案内溝10は、スリーブ3側の第一案内溝8を経由してスリーブ3の筒壁外側へ突出させた受皿2側の第一突子7を貫通係合させるものであり、棒状化粧品Cの収納時にはその下端部に、また使用時にはその上端部に上記第一突子7を係合させて中筒4内における受皿2の移動量を規制すると共に、第一案内溝8の上端が第二案内溝10の上端に一致する高さまでスリーブ3を上昇させて両者の溝位置を重合し、受皿2の筒壁に突設した上記第一突子7を両溝8,10内で自在に昇降させることができるだけの溝長S2を有している(図4(a)参照)。
【0025】
上記カム溝11は、案内部11aの上端側に筒壁の周方向の一側上方へ屈曲して連続するカム部11b(図示例においては、正面視において右方向、上記スリーブ3の第一案内溝9のL部とは逆方向へ向かう)を具備している(図4(b)参照)。このカム溝11は、上記スリーブ3の上死点を特定するためのものであり、スリーブ3の上昇により外壁に突設した第二突子9がカム溝11の案内部11a内を上昇し、更にカム部11bの上端に係合した高さでスリーブ3の上昇を止めると共に、スリーブ3が上死点に達する直前に、カム部11bの側方への形成長の範囲内でスリーブ3を周方向へ僅かに回動させる。このスリーブ3の周方向への回動により、受皿2の筒壁外面に突設した第一突子7に対して第一案内溝8のL部8aを周方向へ回動させ、第一案内溝8と第二案内溝10が重合する位置で両者の係合を外すように成っている(図5(a)参照)。また、第二突子9がカム溝11の傾斜したカム部11bの上端に係止された状態では、スリーブ3自体の周方向への回動が抑止されるため、カム溝11内における第二突子9の下降が止められ、スリーブ3が中筒4内で自然落下することはない(図5(b)参照)。
【0026】
カム溝11による上記スリーブ3の周方向への回動により、スリーブ3の上下昇動作と受皿2、即ち棒状化粧品Cの上下動作との間に時間差を設けることができるため、「受皿2と共にスリーブ3が上昇し、その上端部の適当長が中筒4の開口部4aから突出した後に棒状化粧品Cが上昇してスリーブ3の開口部3aから所望長突出し、また棒状化粧品Cがスリーブ3内に下降収納された後に、スリーブ3が中筒4内に下降収納される」という本発明特有の動作が可能になる。
【0027】
図示例において、上記中筒4は、開口部4aを形成した基筒4bの下方に、外筒5に内装する嵌合筒4cを連続形成して成り、この嵌合筒4cの筒壁に上記昇降機構を構成する第二案内溝10及びカム溝11が透設してある。基筒4bと外筒5の外径は略同径に形成されており、外筒5を嵌合筒4cに外装した状態で段差のない一体的な外観を形成することができるように成っている。
【0028】
〔外筒の構造〕
外筒5は、上端に開設した開口部5aから中筒4の下端側を挿入し、中筒4に外装した状態で軸方向への摺動が抑止されると共に、周方向へは回動自在に嵌合された有底の筒状体である。この外筒5の筒壁内面には、上記スリーブ3の筒壁に透設した第一案内溝8、及び中筒4の筒壁に透設した第二案内溝10に同時に貫通させた受皿2の第一突子7の先端を係合させる螺溝12が螺刻してある。中筒4に対してこの外筒5を回動させると、上記螺溝12に係合している受皿2の第一突子7が中筒4の第二案内溝10に沿って昇降動作する。この螺溝12の延長は、受皿2の第一突子7を中筒4の第二案内溝10の上下端間で昇降させることができる範囲で形成してあり、回動方向を逆転操作することにより上昇動作と下降動作を繰り返し行うことができるように成っている。
【0029】
図示例のように、外筒5を中筒4の基筒4bの下部に一体形成した嵌合筒4cに外装する構造に成る場合には、基筒4bと下部、又は嵌合筒4cの上部に形成した嵌合凸部13に、外筒5の開口部5a内周に形成した嵌合凹部14を嵌め合わせて軸方向への摺動を抑止すると共に、周方向へは自在に回動するように構成することができる。従って、中筒4の基筒4bを持って、外筒5を周方向へ回動させ、受皿2に突設した第一突子7を介して中筒4に対するスリーブ3の昇降動作と、スリーブ3に対する受皿2の昇降動作を順次行うことができ、受皿2の昇降動作により棒状化粧品Cの容器に対する出没を可能にする。この動作は、外筒5に対して中筒4を回動させることによっても行うことができることは勿論である。また、上記嵌合凸部13と、嵌合凹部14の構成を逆にすることも可能である。
【0030】
〔キャップの構造〕
キャップ6は、上記中筒4、即ち図示例においては中筒4の基筒4bの上部に形成した開口部4aを開閉するものであり、この開口部4aの縁端に構成したヒンジ部4dにピン15を用いて回動自在に軸支してある。このキャップ6は、スリーブ3の上端によって開口部4aを開放する方向に押し上げられた場合、その回動側先端がスリーブ3の筒壁に当接した状態で係止されると共に、開き方向へ更に力を加えれば自由な開き角度に係止することもできるように成っている。
なお、上記ピン15に代えて、例えば後述する第二の発明に係るキャップのヒンジ構造等によっても構成することができる。
【0031】
また、このキャップ6によって開閉させる中筒4の開口部4aは、図6に示すように、ヒンジ部4d側へ傾斜させてスリーブ3や棒状化粧品Cの傾斜角度と一致させ、使用時の意匠性を向上すると共に、キャップ6の回動角度を小さくし、かつスリーブ3上端の進退方向に対するキャップ6の当接面を傾斜(X方向)させることによってキャップ6を押し上げる力を小さくし、キャップ6の開閉動作が軽いタッチでスムーズに行えるように構成することもできる。
【0032】
図7は棒状化粧品Cを出没自在に収容した第二の発明に係る棒状化粧品容器21の外観を示すものであり、(a)は正面図、(b)は背面図、(c)は側面図、(d)は棒状化粧品を突出させた状態の側面図、図8は拡大側断面図、図9は分解斜視図、図10はキャップの取付構造に係る他の実施の形態を示すものであり、(a)は中筒開口部の要部拡大斜視図、(b)はキャップの掛止部の拡大斜視図、(c)はヒンジ部の要部拡大側面図である。以下、上記第一の発明と異なる部分について説明する。
【0033】
上記各図において、棒状化粧品容器21は、棒状化粧品Cの下部を保持する受皿22と、この受皿22を上下方向へ摺動自在に内装し、上記棒状化粧品Cの少なくとも上端部を収納するスリーブ23と、このスリーブ23を上下方向へ摺動自在に内装すると共に、上端に開口部24aを有する中筒24と、この中筒24に対して周方向へ回動自在に外装するラセン筒25と、このラセン筒25に対して周方向へ回動自在に外装されると共に、上記中筒24に対して固定される外筒26と、上記中筒24の開口部24a端に開閉自在に装着したキャップ27と、各筒間に構成した昇降機構によって構成し、上記外筒26又はラセン筒25に対してラセン筒25又は外筒26を回動させることにより、上記スリーブ23を棒状化粧品Cに先立って中筒24の開口部24aから繰り出し、その上端でキャップ27を開放すると共に、最終的にはスリーブ23と棒状化粧品Cを中筒24の開口部24aから突出させるように構成したものである。
【0034】
上記受皿22、スリーブ23、中筒24、ラセン筒25及び外筒26は、それぞれ円筒状に形成されており、相互に嵌め合わせた状態で摺動又は回動させることができるように、順次内径と外径とが整合するように筒径を形成したものであり、また昇降機構が各筒間に突設した突子、及びこの突子が係合する案内溝やカム溝によって構成されているものであることは、上記第一の発明と同様である。
【0035】
〔受皿の構造〕
即ち、受皿22は、上部に棒状化粧品Cを装着するための凹部22aを形成すると共に、下部筒壁の外面には外側へ突出する第一突子28が形成してある。この第一突子28の形成部両側には、筒壁の下端から切り欠いた2条のスリット22b,22bが透設してあり、受皿22をスリーブ23内に嵌め合わせるときに第一突子28を筒壁の内側へ撓ませ、挿入操作の邪魔にならないように構成してある。
【0036】
〔スリーブの構造〕
スリーブ23は、筒内に嵌め合わせた上記受皿22を下降させた場合、この受皿22の上部に装着した棒状化粧品Cの少なくとも上端部を完全に収納することができるだけの筒長を有しており、上端部に棒状化粧品Cを出入させる開口部23aが形成してある。このスリーブ23の筒壁一側には軸方向に沿って上下方向に延びる第一案内溝29を、また他側には同じく上下方向に延びるカム溝30が透設してある。
【0037】
上記第一案内溝29は、下端部に周方向へ切り欠いて連設したL部29a(図示例においては、正面視において左方向へ向かう)を具備しており、棒状化粧品Cの収納時にはこのL部29a内に、また使用時にはその上端部に上記受皿22の筒壁外面に突設した第一突子28を係合させ、スリーブ23内における受皿22の移動量を規制するものであり、少なくともスリーブ23内に完全に収納された棒状化粧品Cを、使用時にはその略全長をスリーブ23の開口部23aの上方へ突出させることができる程度の溝長S1を有している。
【0038】
また、上記カム溝30は、案内部30aの下端側に連続し、周方向の一側下方へ屈曲するカム部30b(図示例においては、正面視において左方向、上記第一案内溝29のL部29aと同一方向へ向かう)を具備している。
このカム溝30は、スリーブ23の上死点を特定するためのものであり、スリーブ23はカム部30bの下端が中筒26の内面に突設した後述する第二突子31に係止される高さで上昇を止めると共に、上死点に達する直前で、カム部30bの側方への形成長の範囲内でスリーブ23を周方向へ僅かに回動させる。このスリーブ23の周方向への回動により、受皿22の筒壁外面に突設した第一突子28に対して第一案内溝29のL部29aを周方向へ回動させてL部29aによる係合を外すように成っている。
【0039】
〔中筒の構造〕
中筒24は、筒内に嵌め合わせた上記スリーブ23を下降させた場合、このスリーブ23を筒内に完全に収納することができるだけの筒長を有しており、上端側にスリーブ23の上端側を出入させる開口部24aが形成してある。この中筒24の筒壁一側には、スリーブ23側の上記第一案内溝29と重なるように軸方向に沿って上下方向に延びる第二案内溝32が、また筒壁他側の内面にはスリーブ23に透設したカム溝30に係合させるべく、内側へ突出する第二突子31が形成してある。この第二突子31の形成部近傍には、第二突子31を囲むように略U状のスリット33が透設してあり、スリーブ23を中筒24内に嵌め合わせるときに第二突子31を筒壁の外側へ撓ませ、挿入作業の邪魔にならないように構成してある。
【0040】
上記第二案内溝32は、スリーブ23側の第一案内溝29を経由してスリーブ23の筒壁側方へ突出させた受皿22側の第一突子28を貫通係合させるものであり、棒状化粧品Cの収納時にはその下端部に、また使用時にはその上端部に上記第一突子28を係合させて中筒24内における受皿22の移動量を規制すると共に、第一案内溝29の上端が第二案内溝32の上端と略一致する高さまでスリーブ23を上昇させて両者の溝位置を重合し、受皿22の筒壁に突設した上記第一突子28を両溝29,32内で自在に昇降させることができるだけの溝長S2を有している。図示例において、上記中筒24は、開口部24aを形成した基筒24bの下方に、ラセン筒25に内装する嵌合筒24cを連続形成して成り、この嵌合筒24cの筒壁に第二突子31と第二案内溝32が構成してある。
【0041】
〔ラセン筒の構造〕
ラセン筒25は、中筒24に対して回動自在に外装されると共に、軸方向への摺動が抑止されるように成っている。このラセン筒25の筒壁内面には、上記スリーブ23の筒壁に透設した第一案内溝29、及び中筒24の筒壁に透設した第二案内溝32に同時に貫通させた受皿22側の第一突子28の先端を係合させる螺溝34が螺刻してある。中筒24に対してこのラセン筒25を回動させると、上記螺溝34に係合している受皿22側の第一突子28が中筒24の第二案内溝32に沿って昇降動作する。この螺溝34の延長は、受皿22側の第一突子28を中筒24の第二案内溝32の上下端間で昇降させることができる範囲で形成してあり、回動方向を逆転操作することによって上昇動作と下降動作を行うことができるように成っている。図示例において、ラセン筒25は、開口部25a側にその外径が中筒24の基部24bと略同径に成る操作筒25bと、その下方にやや小径に連続する嵌合筒25cを有しており、嵌合筒25cには中筒24の基筒24bと略同じ外径を有する有底の外筒26を外装することができるように成っている。
【0042】
〔外筒の構造〕
外筒26は、上記の如く、ラセン筒25の下部、即ち嵌合筒25cに回動自在に外装するものであり、底部内周に構成した係合部35に中筒24の下端に構成した係合凹部36を嵌め合わせ、適宜両者を接着剤等により接合一体化する構造に成っている。即ち、外筒26と中筒24は、両者の嵌合部にラセン筒25の嵌合筒25cを介装した状態で、両下端部が係合部35と係合凹部36によって一体的に固定されている。
【0043】
従って、ラセン筒25は、その嵌合筒25cを中筒24と外筒26の間に挟まれた状態で自在に回動させることができる。即ち、外筒26を持って、ラセン筒25の操作筒25b部分を周方向へ回動させることにより、受皿22の筒壁外面に突設した第一突子28を介して中筒24に対するスリーブ23の昇降動作と、スリーブ23に対する受皿22の昇降動作を順次行うことができ、受皿22の昇降動作により棒状化粧品Cの棒状化粧品容器に対する出没を可能にする。この動作は、ラセン筒25に対して外筒26を回動させることによっても行うことができることは勿論である。
【0044】
〔キャップの構造〕
キャップ27は、上記中筒24、即ち図示例においては中筒24の基筒24bの上部に形成した開口部24aを開閉するものであり、この開口部24aの縁端に構成したヒンジ部24dに回動自在に軸支してある。このキャップ27は、ヒンジ部24dに横架設したピン37を回動自在に挟持係合するすり割り状の掛止部27aを具備しており、ヒンジ部24dとキャップ27の掛止部27a間にピン37を圧入させるようにして回動自在に係合支持したものである。従って、使用に際してヒンジ部24dに不用な荷重がかかった場合には、キャップ27自体がピン37から外れ、ヒンジ部24dや係止部27a等の破損を防止することができると共に、外れたキャップ27は再び簡単にヒンジ部24dに取り付けることもできる。
また、上記掛止部27aは、ピン37をしっかりと挟持する構造に成っているため、任意の開放位置で停止させることができ、スリーブ23の上端によってキャップ27を開放させた場合、キャップ27の回動側先端がスリーブ23の筒壁に当接した状態で係止される。従って、キャップ27が中筒24の開口部24aから開ききって使用の邪魔になるようなことはない。
なお、上記ヒンジ部24dにバネ38等の弾性体を介装することにより、常時キャップ27が開口部24aを閉鎖する方向へ付勢するように構成することもできる(図10参照)。
【0045】
【発明の効果】
本発明に係る棒状化粧品容器は、上記の如く、スリーブが中筒内に位置している状態で、棒状化粧品の少なくとも先端部をスリーブ内に完全に収納しており、中筒の開口部から棒状化粧品を出没させる際に、その先端部をキャップの裏面に衝突させて損傷することがない。
【0046】
また、使用に際して容器からキャップを外すという操作が不用であり、単に外筒、又はラセン筒を回動させるだけで、中筒に対してスリーブと受皿に保持した棒状化粧品を周方向への回動を抑止した状態で中筒の開口部から出没させることができる。
【0047】
第一の発明に係る棒状化粧品容器において、中筒が上部に開口させた基筒と、その下方に連続し、上記外筒に内装することができるやや小径の嵌合筒とによって形成してあるため、棒状化粧品容器の外形を一体的なスマートな形状にし、女性用の化粧用具としての意匠性を向上することができる。
【0048】
また、スリーブが使用に際して中筒の開口部から繰り出され、上死点に係止された状態で受皿を上昇させることにより棒状化粧品をスリーブの上端から進出させ、また収納時には受皿が下降し、棒状化粧品がスリーブ内に完全に繰り入れられた状態でスリーブを中筒内に後退させるように構成してあるため、棒状化粧品の進退動作が常時スリーブによって保護され、かつスリーブに対して必要な量だけ突出させて使用することできるため、細めに形成した棒状化粧品を装着収容する場合でも、棒状化粧品に対してスリーブの外装による所定の強度が付与されて、棒状化粧品自体の損傷を防止することができる。
【0049】
第二の発明に係る棒状化粧品容器においては、中筒と外筒の間にラセン筒を介装する構造に成っているため、外筒又はラセン筒に対してラセン筒又は外筒を回動させることにより、スリーブを棒状化粧品に先立って中筒の開口部から繰り出し、その上端で前記キャップを開放すると共に、最終的にはスリーブと棒状化粧品を中筒の開口部から突出させる位置まで繰り出すことができ、使用者が棒状化粧品容器を片手に持った状態で、その上部に出没させる棒状化粧品の方向を特定することができると共に、外筒を握った状態でラセン筒を回転させることができるので、棒状化粧品容器の片手操作が可能に成る。
【0050】
なお、第一及び第二の発明に係る棒状化粧品容器において、中筒の開口部縁をキャップのヒンジ部側へ傾斜するように形成し、またこの中筒の開口部に装着するキャップを常時開口部を閉鎖する方向へ付勢するように装着してあるため、スリーブの上端がキャップの内面に当接してキャップを開放するときに、キャップの開き角度を小さくすることができると共に、スリーブがキャップを押し開ける力を小さくすることもできる等、本発明によって得られる効果は極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】棒状化粧品を出没自在に収容した第一の発明に係る棒状化粧品容器の外観を示すものであり、(a)は正面図、(b)は背面図、(c)は側面図、(d)は棒状化粧品を繰り出した状態の側面図である。
【図2】同じく棒状化粧品容器の拡大側断面図である。
【図3】同じく棒状化粧品容器の分解斜視図である。
【図4】同じく棒状化粧品を収納した状態における昇降機構を示すものであり、(a)は第二案内溝側からみた側面図、(b)はカム溝側からみた側面図である。
【図5】同じく棒状化粧品を突出させた状態における昇降機構を示すものであり、(a)は第二案内溝側からみた側面図、(b)はカム溝側からみた側面図である。
【図6】中筒開口部の他の実施の形態を示す側面図である。
【図7】棒状化粧品を出没自在に収容した第二の発明に係る棒状化粧品容器の外観を示すものであり、(a)は正面図、(b)は背面図、(c)は側面図、(d)は棒状化粧品を突出させた状態の側面図である。
【図8】同じく拡大側断面面図である。
【図9】同じく分解斜視図である。
【図10】キャップの取付構造に係る他の実施の形態を示すものであり、(a)は中筒開口部の要部拡大斜視図、(b)はキャップの掛止部の拡大斜視図、(c)はヒンジ部の要部拡大側面図である。
【符号の説明】
1,21 棒状化粧品容器
2,22 受皿
3,23 スリーブ
4,24 中筒
5,26 外筒
25 ラセン筒
6,27 キャップ
7,28 第一突子
8,29 第一案内溝
9,31 第二突子
10,32 第二案内溝
11,30 カム溝
12,34 螺溝
Claims (11)
- 棒状化粧品を出没自在に収納する棒状化粧品容器において、
棒状化粧品の下部を保持する受皿と、
この受皿を上下方向へ摺動自在に内装し、棒状化粧品の少なくとも上端部を収納するスリーブと、
このスリーブを上下方向へ摺動自在に内装すると共に、上端に開口部を有する中筒と、
この中筒に対して軸方向への摺動を抑止すると共に、周方向へは回動自在に外装した外筒と、
前記中筒の開口部端に開閉自在に装着したキャップと、
前記外筒又は中筒に対して中筒又は外筒を回動させることにより、前記スリーブを棒状化粧品に先立って開口部から繰り出し、その先端で前記キャップを開放すると共に、最終的にはスリーブと棒状化粧品とを中筒の開口部から突出させる位置まで繰り出す昇降機構と、を具備し、
前記昇降機構が、
前記受皿の筒壁外面に突設した第一突子と、
前記スリーブの筒壁軸方向に沿って透設した第一案内溝及び筒壁外面に突設した第二突子と、
スリーブ側の上記第一案内溝に重なるように前記中筒の筒壁軸方向に沿って透設した第二案内溝及び前記第二突子を係合させるべく前記中筒の筒壁軸方向に沿って透設したカム溝と、
前記外筒の筒壁内面に前記スリーブ側の第一案内溝及び中筒側の第二案内溝に同時に貫通させた受皿側の前記第一突子の先端を係合させるように刻設した螺溝と、によって構成し、
前記カム溝は、前記中筒の筒壁軸方向に沿って透設した案内部及び該案内部の上端側に筒壁の周方向の一側上方へ屈曲して連続するカム部を具備し、
前記第一案内溝は、下端部に周方向へ切り欠いて連設したL部を具備し、
前記棒状化粧品の収納時には、前記L部内に前記受皿の前記第一突子を係合させることを特徴とする棒状化粧品容器。 - 前記第二突子が前記カム溝の前記案内部を上昇し、更に前記カム部の上端に係合した高さで前記スリーブの上昇を止めると共に、前記スリーブが上死点に達する直前に、前記カム部の側方への形成長の範囲内で前記スリーブを周方向へ回動させ、該スリーブの周方向への回動により、前記受皿の前記第一突子に対して前記第一案内溝の前記L部を周方向へ回動させ、前記第一案内溝と前記第二案内溝が重合する位置で両者の係合を外す請求項1記載の棒状化粧品容器。
- 前記中筒が、開口部を有する基筒の下方に、前記外筒に内装する嵌合筒を連続形成して成るものである請求項1又は2記載の棒状化粧品容器。
- 前記第一案内溝及びカム溝が、前記嵌合筒の周面軸方向に沿って透設して成るものである請求項3記載の棒状化粧品容器。
- 前記受皿とスリーブが、それぞれ中筒に対して周方向への回動を略抑制された状態で上下方向へスライドするように構成して成るものである請求項1乃至4のいずれかに記載の棒状化粧品容器。
- 前記スリーブが中筒の開口部から繰り出された後、所定の時間差をおいて棒状化粧品がスリーブの上端から進出するように構成した請求項1乃至5のいずれかに記載の棒状化粧品容器。
- 受皿が下降し、棒状化粧品がスリーブ内に繰り入れられた状態でスリーブが中筒内に収容されるように構成した請求項1乃至6のいずれかに記載の棒状化粧品容器。
- 棒状化粧品を出没自在に収納する棒状化粧品容器において、
棒状化粧品の下部を保持する受皿と、
この受皿を上下方向へ摺動自在に内装し、棒状化粧品の少なくとも上端部を収納するスリーブと、
このスリーブを上下方向へ摺動自在に内装すると共に、上端に開口部を有する中筒と、
この中筒に対して周方向へ回動自在に外装するラセン筒と、
このラセン筒に対して周方向へ回動自在に外装されると共に、前記中筒に対して固定される外筒と、
前記中筒の開口部端に開閉自在に装着したキャップと、
前記外筒又はラセン筒に対してラセン筒又は外筒を回動させることにより、前記スリーブを棒状化粧品に先立って中筒の開口部から繰り出し、その先端で前記キャップを開放すると共に、最終的にはスリーブと棒状化粧品を中筒の開口部から突出させる位置まで繰り出す昇降機構と、を具備し、
前記昇降機構が、
受皿の筒壁外面に側方へ突出するように形成した第一突子と、
スリーブの筒壁軸方向に沿って透設した第一案内溝、及びカム溝と、
スリーブ側の前記第一案内溝に重なるように中筒の筒壁軸方向に沿って透設した第二案内溝、及び同じくスリーブ側に透設したカム溝に係合させるべく中筒の筒壁内面に突設した第二突子と、
ラセン筒の筒壁内面に前記スリーブ側の第一案内溝及び中筒側の第二案内溝に同時に貫通させた受皿側の第一突子の先端を係合させるように刻設した螺溝と、
によって構成し、
前記カム溝は、前記中筒の筒壁軸方向に沿って透設した案内部及び該案内部の下端側に連続し、周方向の一側下方へ屈曲するカム部を具備し、
前記第一案内溝は、下端部に周方向へ切り欠いて連設したL部を具備し、
前記棒状化粧品の収納時には、前記L部内に前記受皿の前記第一突子を係合させることを特徴とする棒状化粧品容器。 - 前記スリーブは、前記カム部の下端が前記中筒の前記第二突子に係止される高さで上昇を止めると共に、上死点に達する直前で、前記カム部の側方への形成長の範囲内で前記スリーブを周方向へ回動させ、該スリーブの周方向への回動により、前記受皿の前記第一突子に対して前記第一案内溝の前記L部を周方向へ回動させ、前記L部による係合を外す請求項8記載の棒状化粧品容器。
- 前記中筒の開口部縁が、蓋体のヒンジ部側へ傾斜するように構成して成るものである請求項1乃至8のいずれかに記載の棒状化粧品容器。
- 前記中筒の開口部に装着されるキャップが、常時開口部を閉鎖する方向へ付勢して成るものである請求項1乃至10のいずれかに記載の棒状化粧品容器。
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