JP2003235642A - 密閉型棒状化粧品容器及び該密閉型棒状化粧品容器に装着する揮発性棒状化粧品 - Google Patents

密閉型棒状化粧品容器及び該密閉型棒状化粧品容器に装着する揮発性棒状化粧品

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JP2003235642A
JP2003235642A JP2002044562A JP2002044562A JP2003235642A JP 2003235642 A JP2003235642 A JP 2003235642A JP 2002044562 A JP2002044562 A JP 2002044562A JP 2002044562 A JP2002044562 A JP 2002044562A JP 2003235642 A JP2003235642 A JP 2003235642A
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shaped
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Shigeru Sasaki
茂 佐々木
Jun Taya
潤 田屋
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Nonogawa Shoji Ltd
Original Assignee
Nonogawa Shoji Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 揮発性棒状化粧品を収容する化粧品容器に機
密性を持たせ、該化粧品容器に装着収容した揮発性棒状
化粧品の劣化変質を防止する。 【解決手段】 揮発性棒状化粧品Cの下部を保持する受
皿2と、この受皿2を上下方向へ摺動自在に内装するス
リーブ3と、このスリーブ3を上下方向へ摺動自在に内
装し、上端に開口部を有する本体4と、この本体4の下
端部に対してラセン軸5を介し、一体的に外装した外筒
6と、上記本体4の開口部を開閉するキャップ7とを有
し、かつ該キャップ7の外周部下方へ形成した垂下縁7
bと上記本体4側の上部開口4a間を密閉するリング状
シール部材17を介装して本体4内を密閉したものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、口紅、アイシャド
ー、ファンデーション等の棒状に形成された揮発性の棒
状化粧品(以下「揮発性棒状化粧品」という)を内装
し、所望により化粧品の上端部を容器の開口部から繰り
出して使用することのできる蓋付きの棒状化粧品容器に
係り、特に外筒に対するラセン筒の相対的な回動操作に
よりスリーブ及び棒状化粧品を中筒の開口部から出没さ
せることができると共に、化粧品容器の内部を密閉し、
揮発性棒状化粧品の成分が外気中に放散されることによ
る成分の劣化を防止することができる密閉型棒状化粧品
容器及びこの容器に装填する揮発性棒状化粧品に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】本件出願人は、本件出願に先立って、棒
状に形成された化粧品の下部を保持する受皿と、この受
皿を上下方向へ摺動自在に内装し、棒状化粧品の少なく
とも上端部を収納するスリーブと、このスリーブを上下
方向へ摺動自在に内装すると共に、上端に開口部を有す
る本体と、この本体の下端側に対してラセン筒を介し、
一体的に外装した外筒と、前記本体の開口部端に開閉自
在に装着したキャップとを具備し、前記外筒又は中筒に
対してラセン筒を回動させることにより、前記スリーブ
を棒状化粧品に先立って開口部から繰り出し、その先端
で前記キャップを開放すると共に、最終的にはスリーブ
と棒状化粧品とを中筒の開口部から突出させる位置まで
繰り出すことができる昇降機構を有する化粧品容器(平
成8年特許願第354131号)を出願してきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記化粧品容
器は、一般に無揮発性の口紅、アイシャドー、ファンデ
ーション等を棒状に形成した化粧品を装着して使用する
ものであり、揮発性の化粧品に使用することはできなか
った。本発明は、上記の問題に鑑み揮発性棒状化粧品に
ついても使用可能であり、使用感に優れた密閉形の化粧
品容器を提供すると共に、この密閉型棒状化粧品容器に
装着する揮発性を有する棒状化粧品を提供することを目
的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の密閉形棒状化粧
品容器に係る第一の発明は、揮発性の棒状化粧品の下部
を保持する受皿と、この受皿を上下方向へ摺動自在に内
装し、棒状化粧品の少なくとも上端部を収納するスリー
ブと、このスリーブを上下方向へ摺動自在に内装すると
共に、上端に開口部を有する本体と、この本体に対して
回動自在に外装したラセン筒と、このラセン筒の下端部
に外装した外筒と、前記本体の開口部端に開閉自在に装
着したキャップとを具備し、前記外筒に対してラセン筒
を回動させることにより、前記スリーブを棒状化粧品に
先立って開口部から繰り出し、その先端で前記キャップ
を開放すると共に、最終的にはスリーブと棒状化粧品と
を中筒の開口部から突出させる位置まで繰り出す昇降機
構を有する化粧品容器において、前記キャップの外周に
下方へ垂下し、前記本体開口部外周に開閉自在に嵌合す
るリング状の垂下縁を形成し、該垂下縁が嵌合する上記
本体の開口部外周に前記キャップの垂下縁内側との間を
密閉するシール部材を介装すると共に、前記本体の外周
とラセン筒の内周との間に両者間を密閉するシール部材
を介装することにより、化粧品容器内を完全密封状態に
維持することを要旨とするものである。
【0005】また、本発明の密閉形棒状化粧用容器に係
る第二の発明は、前記キャップの下面に前記本体の開口
部内周に対して挿抜自在に嵌合するリング状の垂下縁を
形成すると共に、前記本体の開口部内周に前記垂下縁と
の間を密閉するシール部材を内装することにより、化粧
品容器内を完全密封状態に維持することを要旨とするも
のである。なお、第一及び第二の発明に使用する前記シ
ール部材は、Oリングを使用することができる。また、
Oリングに代えて、巾広のシール部材を本体開口部外周
にインサート成型によって構成することも可能である。
【0006】本発明に係る密閉形棒状化粧品容器に装着
する揮発性棒状化粧品は、水又は揮発性シリコーンの少
なくとも一方を含有し、例えば、実施例に詳述するよう
な化粧料を混合して乳化物又は混合物を精製し、この精
製物を所定容器内に充填して固化して成ることを要旨と
するものである。
【0007】本発明に係る密閉形棒状化粧品容器によれ
ば、化粧品容器のキャップを被蓋した状態で揮発性棒状
化粧品は完全に外気と遮断されているため揮発性成分が
揮発することを防止することができる。したがって、揮
発性棒状化粧品の劣化を防止して長期間の使用を可能に
すると共に、キャップ自体が揮発性棒状化粧品の出入に
伴って開閉するため、密閉形棒状化粧用容器のワンタッ
チ操作を可能にすることができる。
【0008】また、上記スリーブは、使用に際して棒状
化粧品に先立って中筒の開口部から繰り出され、その先
端でキャップを開放した後に、揮発性棒状化粧品をスリ
ーブの上端から進出させ、また収納時には受皿が下降
し、揮発性棒状化粧品がスリーブ内に完全に繰り入れら
れた状態でスリーブを中筒内に後退させるように構成し
てある。したがって、揮発性棒状化粧品の進退動作が常
時スリーブによって保護された状態で、またスリーブに
対して必要な量だけ突出させて使用することができるた
め、細めに形成した揮発性棒状化粧品を装着する場合で
も、揮発性棒状化粧品に対してスリーブの外装による所
定の強度が付与されるため、揮発性棒状化粧品の損傷を
防止することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明に係る棒状化粧品容器の好
適な実施形態を図面に従って説明する。
【0010】図1は、口紅、アイシャドー、ファンデー
ション等の揮発性棒状化粧品Cを出没自在に収容した第
一の実施の形態に係る密閉形棒状化粧品容器の正断面
図、図2は分解斜視図、図3はスリーブ及び揮発性棒状
化粧品を繰り出した状態を示す側面図、図4はスリーブ
及び揮発性棒状化粧品を収納した状態を示すものであ
り、(イ)は正面図、(ロ)は部分断面平面図である。
【0011】上記各図において、密閉形棒状化粧品容器
1は、揮発性棒状化粧品Cの下部を保持する中皿2と、
この中皿2を上下方向へ摺動自在に内装し、上記棒状化
粧品Cの少なくとも上端部を収納するスリーブ3と、こ
のスリーブ3を上下方向へ摺動自在に内装すると共に、
上端に上部開口4aを有する本体4と、この本体4に対
して周方向へ回動自在に外装するラセン筒5と、このラ
セン筒5に対して周方向へ回動自在に外装されると共
に、上記本体4の下部に対して上記ラセン筒5を挟んで
固定される外筒6と、上記本体4の上部開口4a端に開
閉自在に装着したキャップ7と、各筒間に構成した昇降
機構によって構成し、上記外筒6又はラセン筒5に対し
てラセン筒5自体又は外筒6を回動させることにより、
上記スリーブ3を揮発性棒状化粧品Cに先立って本体4
の上部開口4aから繰り出し、その上端でキャップ7を
開放すると共に、最終的にはスリーブ3と揮発性棒状化
粧品Cを本体4の上部開口4aから突出させるように構
成したものである。
【0012】上記中皿2、スリーブ3、本体4、ラセン
筒5及び外筒6は、それぞれ円筒状に形成されており、
相互に嵌め合わせた状態で摺動又は回動させることがで
きるように、順次内径と外径とが整合するように筒径を
形成したものであり、また昇降機構が各筒間に突設した
突子、及びこの突子が係合する案内溝やカム溝によって
構成されている。
【0013】〔中皿の構造〕即ち、中皿2は、中間部分
に仕切部2bを具備しており、揮発性棒状化粧品Cは、
上部開口2a側からこの部分まで下端部を嵌合させて支
持することができるようになっており、適度の強度を与
えることができるようになっている。また、下部筒壁の
外面には外側へ突出する第一突子8が形成してある。こ
の第一突子8の形成部両側には、筒壁の下端から切り欠
いた2条のスリット2c,2cが透設してあり、中皿2
をスリーブ3内に嵌め合わせるときに第一突子8を筒壁
の内側へ撓ませ、挿入操作の邪魔にならないように構成
してある。
【0014】〔スリーブの構造〕スリーブ3は、筒内に
嵌め合わせた上記中皿2を下降させた場合、この中皿2
の上部に装着した揮発性棒状化粧品Cの少なくとも上端
部を完全に収納することができるだけの筒長を有してお
り、上端部に揮発性棒状化粧品Cを出入させる上部開口
3aが開設してある。また、このスリーブ3の筒壁一側
には軸方向に沿って上下方向に延びる第一案内溝9を、
また他側には同じく上下方向に延びるカム溝10が透設
してある。
【0015】上記第一案内溝9は、下端部に周方向へ切
り欠いて連設したL部9a(図示例においては、正面視
において左方向へ向かう)を具備しており、揮発性棒状
化粧品Cの収納時にはこのL部9a内に、また使用時に
はその上端部に上記中皿2の筒壁外面に突設した第一突
子8を係合させ、スリーブ3内における中皿2の移動量
を規制するものであり、少なくともスリーブ3内に完全
に収納された揮発性棒状化粧品Cを、使用時にはその略
全長をスリーブ3の上部開口3aの上方へ突出させるこ
とができる程度の溝長S1を有している。
【0016】また、上記カム溝10は、案内部10aの
下端側に連続し、周方向の一側下方へ屈曲するカム部1
0b(図示例においては、正面視において左方向、上記
第一案内溝9のL部9aと同一方向へ向かう)を具備し
ている。このカム溝10は、スリーブ3の上死点を特定
するためのものであり、スリーブ3はカム部10bの下
端が本体4の内面に突設した後述する第二突子11に係
止される高さで上昇を止めると共に、上死点に達する直
前で、カム部10bの側方への形成長の範囲内でスリー
ブ3を周方向へ僅かに回動させる。このスリーブ3の周
方向への回動により、中皿2の筒壁外面に突設した第一
突子8に対して第一案内溝9のL部9aを周方向へ回動
させてL部9aによる係合を外すように成っている。
【0017】〔本体の構造〕本体4は、筒内に嵌め合わ
せた上記スリーブ3を下降させた場合、このスリーブ3
を筒内に完全に収納することができるだけの筒長を有し
ており、上端側にスリーブ3の上端側を出入させる上部
開口4aが形成してある。この本体4の筒壁の一側に
は、スリーブ3側の上記第一案内溝9と重なるように軸
方向に沿って上下方向に延びる第二案内溝12が、また
筒壁他側の内面にはスリーブ3に透設したカム溝10に
係合させるべく、内側へ突出する第二突子11が形成し
てある。この第二突子11の形成部近傍には、第二突子
11を囲むように略U状のスリット4bが透設してあ
り、スリーブ3を本体4内に嵌め合わせるときに第二突
子11を筒壁の外側へ撓ませ、挿入作業の邪魔にならな
いように構成してある。
【0018】上記第二案内溝12は、スリーブ3側の第
一案内溝9を経由してスリーブ3の筒壁側方へ突出させ
た中皿2側の第一突子8を貫通係合させるものであり、
揮発性棒状化粧品Cの収納時にはその下端部に、また使
用時にはその上端部に上記第一突子8を係合させて本体
4内における中皿2の移動量を規制すると共に、第一案
内溝9の上端が第二案内溝12の上端と略一致する高さ
までスリーブ3を上昇させて両者の溝位置を重合し、中
皿2の筒壁に突設した上記第一突子8を両溝9,12内
で自在に昇降させることができるだけの溝長S2を有し
ている。図示例において、上記本体4は、上部開口4a
を形成した基筒4cの下方に、ラセン筒5に内装する嵌
合筒4dを連続形成して成り、この嵌合筒4dの筒壁の
内側に第二突子11と第二案内溝12が形成してある。
【0019】〔ラセン筒の構造〕ラセン筒5は、本体4
に対して回動自在に外装されると共に、軸方向への摺動
が抑止されるように成っている。このラセン筒5の筒壁
内面には、上記スリーブ3の筒壁に透設した第一案内溝
9、及び本体4の筒壁に透設した第二案内溝12に同時
に貫通させた中皿2側の第一突子8の先端を係合させる
螺溝13が螺刻してある。本体4に対してこのラセン筒
5を回動させると、上記螺溝13に係合している中皿2
側の第一突子8が本体4の第二案内溝12に沿って昇降
動作する。この螺溝13の延長は、中皿2側の第一突子
8を本体4の第二案内溝12の上下端間で昇降させるこ
とができる範囲で形成してあり、回動方向を逆転操作す
ることによって上昇動作と下降動作を行うことができる
ように成っている。図示例において、ラセン筒5は、上
部開口5a側にその外径が本体4の基筒4cと略同径に
成る操作筒5bと、その下方にやや小径に連続する嵌合
筒5cを有しており、嵌合筒5cには本体4の基筒4c
と略同じ外径を有する有底の外筒6を外装することがで
きるようになっている。
【0020】〔外筒の構造〕外筒6は、上記の如く、ラ
セン筒5の下部、即ち嵌合筒5cに回動自在に外装する
ものであり、底部内周に構成した係合部14に本体4の
下端に構成した係合凹部15を嵌め合わせ、適宜両者を
接着剤等により接合一体化する構造に成っている。即
ち、外筒6と本体4は、両者の嵌合部にラセン筒5の嵌
合筒5cを介装した状態で、両下端部が係合部14と係
合凹部15によって一体的に固定されている。
【0021】従って、ラセン筒5は、その嵌合筒5cを
本体4の基筒4cと外筒6の間に挟まれた状態で自在に
回動させることができる。即ち、外筒6を持って、ラセ
ン筒5の操作筒5b部分を周方向へ回動させることによ
り、中皿2の筒壁外面に突設した第一突子8を介して本
体4に対するスリーブ3の昇降動作と、スリーブ3に対
する中皿2の昇降動作を順次行わせることにより、中皿
2の昇降動作により揮発性棒状化粧品Cの密閉形棒状化
粧品容器1に対する出没を可能にする。この動作は、ラ
セン筒5に対して外筒6を回動させることによっても行
うことができることは勿論である。
【0022】〔キャップの構造〕キャップ7は、上記本
体4、即ち図示例においては本体4の基筒4cの上部に
形成した上部開口4aを開閉するものであり、この上部
開口4aの縁端に構成した軸支部4eをキャップ7側に
形成した一対のヒンジ部7a,7aによって挟持した状
態でピン16を貫通させキャップ7を開閉自在に取り付
けたものである。本実施の形態においては、上記キャッ
プ7の外周には本体4側へ被さるように垂下縁7bが形
成されており、キャップ7を本体4の上部開口に被蓋さ
せた状態で本体4の上端部を外側から覆うことができる
ようになっている。
【0023】〔密閉構造〕この実施の形態において、本
体4の内部を密閉構造にするために、本体4の上部開口
4aの外周に形成した溝4f内にリング状シール部材1
7を嵌着する。このリング状シール部材17はその外周
が本体4の開口外周部の外側に若干突出する構造にな
り、上記キャップ7の垂下縁7bの内周に圧接して本体
4内部との間を密閉することができるようになってい
る。また、本体4とラセン筒5が回動自在に嵌合してい
る部分にも同様にリング状シール部材18を介在させる
ことにより本体内部密閉性を向上することもできるが、
本体4自体を一体構造として構成した場合には、必ずし
も該部分における密閉構造を構成する必要はない。
【0024】図5は口紅、アイシャドー、ファンデーシ
ョン等の棒状化粧品Cを出没自在に収容した第二の実施
の形態に係る密閉形棒状化粧品容器の外観を示す縦断面
図であり、図6は要部拡大縦断面図である。この第二の
実施の形態について、第一の実施の形態と異なる部分の
みを説明する。
【0025】この実施の形態においては、キャップ27
の垂下縁27bは、本体24の上部開口24a内に嵌合
する構造になっており、その外周部と本体24の上部開
口24aの内壁部との間を密閉する構造になっている。
この第二の実施の形態においては、キャップ27のシー
ル部、すなわち垂下縁27bが本体24の上部開口24
aの内壁部に嵌合する構造になるため、この部分にリン
グ状シール部材26を構成したものである。なお、この
実施形態においては、リング状シール部材26を構成す
る位置との関係で、本体24の内部で摺動するための部
材、スリーブ23や中皿22の相互的な摺動構造を可能
にするために生じる摺動構造間についても密閉構造を形
成する構造になっている。すなわち、上記リング状シー
ル部材26は、二段構造を有しておりキャップ27と本
体24の間をシールする部材26aと、キャップ27と
スリーブ23間をシールする部材26bによって構成さ
れている。また、中皿22とスリーブ23の嵌合摺動部
をシールするために両者間にリング状シール部材28を
介在させ、各嵌合摺動部及び外気へ開放する部位のすべ
てに対して密閉構造を構成することにより、揮発性棒状
化粧品Cに対する密閉性を高める構造になっている。
【0026】なお、この実施の形態においては、本体2
4の下部に開閉可能な底板29を被蓋するように構成す
ることも可能であり、この場合には本体下部内周とこれ
に嵌合する底板29との間にもリング状シール部材30
を介在させる構造になっている。
【0027】図7及び図8は、上記第二の実施の形態に
おける変形例を示すものであり、図7は正断面図であ
り、図8は側断面図である。両図において上記第二の実
施の形態と異なる部分についてのみ説明する。すなわ
ち、第二の実施の形態においては、二段構造を形成する
ように配置構成されたリング状シール部材26aと26
bを、単一の巾広のリング状シール部材31によって構
成し、これを本体34の内壁にインサート成型等の一体
化構造により構成したものを示している。この方法によ
れば、通常Oリングを用いて構成する第一及び第二のリ
ング状シール部材16,26に比べて密閉形棒状化粧品
容器の開口部の密閉性をより向上させることが可能であ
る。
【0028】〔揮発性棒状化粧品の構成〕次に、本発明
に係る揮発性棒状化粧品容器に装着する揮発性棒状化粧
品に関する二つの処方例を説明する。これらの処方例
は、揮発性棒状化粧品に製法としての一例を示すもので
あり、これに限定されないことは勿論であり、適宜使用
される化粧料の組み合わせを変え、新規に精製すること
ができることは勿論である。
【0029】
【表1】
【0030】〔第一処方例(表1参照)〕この処方例に
おいては、先ずキャンデリラワックス、マイクロクリス
タリンワックス、パラフィンワックス、デカメチルシク
ロペンタシロキサン、トリメチルシロキシケイ酸、メチ
ルフェニルポリシロキサン、及びアクリル酸アルキルコ
ポリマー又はジメチコンコポリマーを加熱混合し、これ
にシリコーン処理酸化チタン、シリコーン処理黄酸化
鉄、シリコーン処理ベンガラ、シリコーン処理黒酸化
鉄、ポリアクリル酸アルキル、ナイロン末、シリコーン
処理タルク及び無水ケイ酸を均一に混合分散し、その後
防腐剤、1,3−プチレングリコール、グリセリン及び
精製水を加熱混合したものを加えて乳化処理し、該乳化
物を所定容器に充填して冷却固化して揮発性棒状化粧品
を形成したものである。
【0031】
【表2】
【0032】〔第二処方例(表2参照)〕この処方例に
おいては、オゾケライトワックス、パラフィンワック
ス、キャンデリラワックス、マイクロクリスタリンワッ
クス、デカメチルシクロペンタシロキサンを加熱混合
し、これに2−エチルヘキサン酸グリセリル、メチルフ
ェニルポリシロキサン、セスキオレイン酸ソルビタン、
シリコーン処理酸化チタン、シリコーン処理黄酸化鉄、
シリコーン処理ベンガラ、シリコーン処理黒酸化鉄、ナ
イロン末及びシリコーン処理タルクを3本ロールミルで
処理したものを添加して均一に分散し、その後所定容器
に充填し、冷却固化して成ることにより揮発性棒状化粧
品を形成したものである。
【0033】図9及び図10に示すグラフ1(第一処方
例)及び2(第二処方例)は、上記成分により形成した
揮発性棒状化粧品Cを本発明に係る機密性の高い密閉形
棒状化粧品容器と通常の機密性の悪い棒状化粧品容器に
装着して、摂氏40度の試験環境下で30日揮発量の変
化を検証した結果を示すものであり、機密性の高い本発
明に係る密閉形棒状化粧品容器の場合には殆ど揮発量に
変化がないのに対し、通常の機密性の悪い棒状化粧品容
器の場合に、第一処方例においては約17倍、第二処方
例においては約8倍の揮発量を計測した。上記のことか
らも、揮発性棒状化粧品Cについては、密閉形棒状化粧
品容器を使用する必要性が高いことが判る。
【0034】
【発明の効果】本発明に係る密閉形棒状化粧品容器によ
れば、通常の棒状化粧品容器に比べて揮発性棒状化粧品
の揮発量を極度に抑えることができる化粧品容器を得る
ことができ、その劣化防止等化粧品にとって重要な作用
効果を奏することができる。
【0035】また、使用に際して容器からキャップを外
すという操作が不用であり、単に外筒、又はラセン筒を
回動させるだけで、中筒に対してスリーブと受皿に保持
した揮発性棒状化粧品を周方向への回動を抑止した状態
で中筒の開口部から出没させることができ、ワンタッチ
形の化粧品容器として使用することができる等、本発明
の実施により得られる効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】口紅、アイシャドー、ファンデーション等の揮
発性棒状化粧品を出没自在に収容した第一の実施の形態
に係る密閉形棒状化粧品容器の正断面図である。
【図2】同じく分解斜視図である。
【図3】スリーブ及び揮発性棒状化粧品を繰り出した状
態を示す側面図である。
【図4】スリーブ及び揮発性棒状化粧品を収納した状態
を示すものであり、(イ)は正面図、(ロ)は部分断面
平面図である。
【図5】第二の実施の形態に係る密閉形棒状化粧品容器
の外観を示す縦断面図である。
【図6】同じく要部拡大縦断面図である。
【図7】第三の実施の形態に係る正断面図である。
【図8】同じく側断面図である。
【図9】第一処方例における揮発量の違いを示すグラフ
1である。
【図10】第二処方例における揮発量の違いを示すグラ
フ2である。
【符号の説明】
1 密閉形棒状化粧品容器 2 中皿 2a 上部開口 2b 仕切部 2c スリット 3 スリーブ 3a 上部開口 4,24,34 本体 4a,24a 上部開口 4b スリット 4c 基筒 4d 嵌合筒 4e 軸支部 4f 溝 5 ラセン筒 5a 上部開口 5b 操作筒 5c 嵌合筒 6 外筒 7,27 キャップ 7a ヒンジ部 7b,27b 垂下縁 8 第一突子 9 第一案内溝 9a L部 10 カム溝 10a 案内部 10b カム部 11 第二突子 12 第二案内溝 13 螺溝 14 係合部 15 係合凹部 16 ピン 17,18,26,28,30 リング状シール部材 31 巾広のリング状シール部材 C 揮発性棒状化粧品
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年3月5日(2002.3.5)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】
【手続補正8】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B65D 83/00 B65D 83/00 C Fターム(参考) 3E014 AC05 AC07 4C083 AA122 AB051 AB052 AB172 AB232 AB242 AB432 AC012 AC122 AC422 AC442 AC912 AD072 AD092 AD151 AD152 AD172 CC12 CC13 CC14 DD11 EE01 EE03 FF06

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 揮発性の棒状化粧品の下部を保持する受
    皿と、この受皿を上下方向へ摺動自在に内装し、棒状化
    粧品の少なくとも上端部を収納するスリーブと、このス
    リーブを上下方向へ摺動自在に内装すると共に、上端に
    開口部を有する本体と、この本体に対して回動自在に外
    装したラセン筒と、このラセン筒の下端部に外装した外
    筒と、前記本体の開口部端に開閉自在に装着したキャッ
    プとを具備し、前記外筒に対してラセン筒を回動させる
    ことにより、前記スリーブを棒状化粧品に先立って開口
    部から繰り出し、その先端で前記キャップを開放すると
    共に、最終的にはスリーブと棒状化粧品とを中筒の開口
    部から突出させる位置まで繰り出す昇降機構を有する化
    粧品容器において、 前記キャップの外周に下方へ垂下し、前記本体開口部外
    周に開閉自在に嵌合するリング状の垂下縁を形成し、該
    垂下縁が嵌合する前記本体の開口部外周に前記キャップ
    の垂下縁内側との間を密閉するシール部材を介装すると
    共に、前記本体の外周とラセン筒の内周との間に両者間
    を密閉するシール部材を介装することにより、化粧品容
    器内を完全密封状態に維持することができる密閉型棒状
    化粧品容器。
  2. 【請求項2】 前記キャップの下面に前記本体の開口部
    内周に対して挿抜自在に嵌合するリング状の垂下縁を形
    成すると共に、前記本体の開口部内周に前記垂下縁との
    間を密閉するシール部材を内装することにより、化粧品
    容器内を完全密封状態に維持することができる請求項1
    の密閉型棒状化粧品容器。
  3. 【請求項3】 前記シール部材がOリングであることを
    特徴とする請求項1又は2の密閉型棒状化粧品容器。
  4. 【請求項4】 巾広のリング状シール部材を本体の開口
    部外周にインサート成型してなることを特徴とする請求
    項2又は3の密閉型棒状化粧品容器。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載した揮発性の棒状化粧品
    が、水又は揮発性シリコーンの少なくとも一方を含有
    し、所定の化粧料を混合して乳化物又は混合物を精製
    し、この精製物を所定容器内に充填固化してなることを
    特徴とする密閉型棒状化粧品容器に装填する揮発性棒状
    化粧品。
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