JP3888809B2 - 物品運搬保管装置 - Google Patents

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    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D19/00Pallets or like platforms, with or without side walls, for supporting loads to be lifted or lowered
    • B65D19/38Details or accessories
    • B65D19/385Frames, corner posts or pallet converters, e.g. for facilitating stacking of charged pallets

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、各種物品を運搬し、又はこれを保管するために用いられる物品運搬保管装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電気製品などの工業製品、その部品、建築材料、家具、天然物又はその他の各種物品を運搬し、又はこれを保管するために用いられる物品運搬保管装置は従来より周知である。従来のこの種の物品運搬保管装置は、例えば、物品を載置するパレットと、このパレットの四隅に、その物品載置面に対して垂直に立上った状態で固定された4本の支柱と、互いに隣り合う支柱間同士を固定連結する連結部材とによって構成されている。かかる物品運搬保管装置によって物品を運搬するには、4本の支柱の内側の空間に物品を収容してこれをパレット上に載置し、その物品を物品運搬保管装置ごと運搬する。また、物品運搬保管装置に収容した物品を、その物品運搬保管装置ごと倉庫などに保管しておくこともできる。
【0003】
ところが、この種の物品運搬保管装置によって運搬し、又は保管すべき物品は、大サイズのものから小サイズのものまであるのに対し、上述した従来の物品運搬保管装置は、物品を収容する空間の容積が一定している。このため、或る特定の大きさの物品運搬保管装置によって、これに見合ったサイズの物品については、これを運搬し又は保管することができるが、その物品運搬保管装置の物品収容空間よりも大サイズの物品については、これを運搬したり保管することができない。また物品収容空間よりも極端に小さな物品をその物品運搬保管装置によって運搬し、又は保管したとすれば、その運搬効率が低下し、しかも倉庫内のスペースを無駄に使うことになり好ましくない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、上述した従来の欠点を除去することができ、しかも安定性に優れた物品運搬保管装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するため、物品が載置されるパレットと、該パレットの物品載置面に対してほぼ垂直に立上った状態で、該パレットに着脱可能に取付けられる4本の支柱と、各支柱にそれぞれその長手方向に沿って取付けられた第1及び第2の継手と、互いに隣り合って位置する2本の支柱をそれぞれ互いに連結する第1及び第2の連結部材とを具備し、前記4本の支柱が前記パレットに取付けられた状態で、前記第2の継手は第1の継手よりも下方に位置し、4本の支柱が前記パレットに取付けられた状態で、前記第1及び第2の連結部材は、それぞれ互いにクロスして位置すると共に、各第1の連結部材は、その長手方向一端側が、互いに隣り合って位置する2本の支柱のうちの一方の支柱に取付けられた第1の継手に回動可能に連結され、かつその長手方向他端側が、互いに隣り合って位置する2本の支柱のうちの他方の支柱に取付けられた第2の継手に回動可能に連結され、各第2の連結部材は、その長手方向一端側が、前記他方の支柱に取付けられた第1の継手に回動可能に連結され、かつその長手方向他端側が、前記一方の支柱に取付られた第2の継手に回動可能に連結され、前記第1及び第2の継手の少なくとも一方が、これらの取付けられた各支柱に対して、その長手方向に移動可能に組付けられている物品運搬保管装置であって、各支柱に取付けられた第1及び第2の継手に固定されて、該第1及び第2の継手同士を固定連結するための継手固定部材を有し、該継手固定部材は、第1及び第2の継手のうちの少なくとも一方の継手に対して摺動可能に嵌合すると共に、該継手固定部材が摺動可能に嵌合した継手に形成された貫通孔に挿入されたねじが、継手固定部材に形成されたねじ孔に螺着されることにより、当該継手と継手固定部材とが着脱可能に固定されることを特徴とする物品運搬保管装置を提案する(請求項1)。
【0006】
その際、前記継手固定部材は、第1及び第2の継手に対して摺動可能に嵌合すると共に、第1及び第2の継手のそれぞれに形成された貫通孔に挿入されたねじが、継手固定部材に形成されたねじ孔にそれぞれ螺着されることにより、第1及び第2の継手と継手固定部材とが着脱可能に固定されるように構成されていると有利である(請求項2)。
【0007】
また、上記請求項2に記載の物品運搬保管装置において、前記各第2の継手は、これが取付けられた各支柱に対して固定され、該第2の継手に対して前記継手固定部材を固定したねじが、前記第1の継手に対して前記継手固定部材を固定したねじよりも緩め難くなるように構成されていると有利である(請求項3)。
【0008】
さらに、上記請求項1に記載の物品運搬保管装置において、前記各第2の継手は、これが取付けられた各支柱に対して固定され、前記継手固定部材は、第2の継手に離脱不能に固定されていると共に、第1の継手に形成された貫通孔に挿入されたねじが、該第1の継手に対して摺動可能に嵌合した継手固定部材に形成されているねじ孔に螺着されることにより、第1の継手と継手固定部材とが着脱可能に固定されるように構成されていると有利である(請求項4)。
【0009】
また、本発明は、上記目的を達成するため、物品が載置されるパレットと、該パレットの物品載置面に対してほぼ垂直に立上った状態で、該パレットに着脱可能に取付けられる第1乃至第4の支柱と、第1乃至第4の各支柱にそれぞれその長手方向に沿って取付けられた第1乃至第3の継手と、互いに隣り合って位置する第1及び第2の支柱、第2及び第3の支柱、第3及び第4の支柱、並びに第4及び第1の支柱のそれぞれを互いに連結する第1及び第2の連結部材とを具備し、4本の支柱がパレットに取付けられた状態で、前記第2及び第3の継手は、第1の継手よりも下方に位置し、かつ第2の継手は第3の継手よりも下方に位置していて、前記第1乃至第4の支柱が前記パレットに取付けられた状態で、前記各第1及び第2の連結部材は、それぞれ互いにクロスした状態で位置すると共に、互いに隣り合って位置する第1及び第2の支柱間に設けられた第1及び第2の連結部材と、該第1及び第2の支柱に対向して位置する第3及び第4の支柱間に設けられた第1及び第2の連結部材の各長手方向一端側が、第1及び第2の支柱と第3及び第4の支柱にそれぞれ取付けられた第1の継手にそれぞれ回動可能に連結され、かつその各長手方向他端側が、第1及び第2の支柱と第3及び第4の支柱にそれぞれ取付けられた第2の継手にそれぞれ回動可能に連結され、互いに隣り合って位置する第2及び第3の支柱間に設けられた第1及び第2の連結部材と、該第2及び第3の支柱に対向して位置する第4及び第1の支柱間に設けられた第1及び第2の連結部材の各長手方向一端側が、第2及び第3の支柱と第4及び第1の支柱にそれぞれ取付けられた第1の継手にそれぞれ回動可能に連結され、かつその各長手方向他端側が、第2及び第3の支柱と第4及び第1の支柱にそれぞれ取付けられた第3の継手にそれぞれ回動可能に連結され、前記第1乃至第3の継手のうちの少なくとも第2及び第3の継手が、これらの取付けられた各支柱に対して、その長手方向に移動可能に組付けられている物品運搬保管装置であって、各支柱に取付けられた第2及び第3の継手に固定されて、該第2及び第3の継手同士を固定連結するための継手固定部材を有し、該継手固定部材は、第2及び第3の継手のうちの少なくとも一方の継手に対して摺動可能に嵌合すると共に、該継手固定部材が摺動可能に嵌合した継手に形成された貫通孔に挿入されたねじが、継手固定部材に形成されたねじ孔に螺着されることにより、当該継手と継手固定部材とが着脱可能に固定されることを特徴とする物品運搬保管装置を提案する(請求項5)。
【0010】
その際、前記継手固定部材は、第2及び第3の継手に対して摺動可能に嵌合すると共に、第2及び第3の継手のそれぞれに形成された貫通孔に挿入されたねじが、継手固定部材に形成されたねじ孔にそれぞれ螺着されることにより、第2及び第3の継手と継手固定部材とが着脱可能に固定されるように構成されていると有利である(請求項6)。
【0011】
また、上記請求項6に記載の物品運搬保管装置において、前記第2の継手に対して前記継手固定部材を固定したねじが、前記第3の継手に対して前記継手固定部材を固定したねじよりも緩め難くなるように構成されていると有利である(請求項7)。
【0012】
さらに、上記請求項5に記載の物品運搬保管装置において、前記継手固定部材は、第2の継手に離脱不能に固定されていると共に、第3の継手に対して摺動可能に嵌合し、該第3の継手に形成された貫通孔に挿入されたねじが、継手固定部材に形成されたねじ孔に螺着されることにより、第3の継手と継手固定部材とが着脱可能に固定されるように構成されていると有利である(請求項8)。
【0013】
また、本発明は、上記目的を達成するため、物品が載置されるパレットと、該パレットの物品載置面に対してほぼ垂直に立上った状態で、該パレットに着脱可能に取付けられる第1乃至第4の支柱と、第1乃至第4の各支柱にそれぞれその長手方向に沿って取付けられた第1乃至第3の継手と、互いに隣り合って位置する第1及び第2の支柱、第2及び第3の支柱、第3及び第4の支柱、並びに第4及び第1の支柱のそれぞれを互いに連結する第1及び第2の連結部材とを具備し、4本の支柱がパレットに取付けられた状態で、前記第2及び第3の継手は、第1の継手よりも下方に位置し、かつ第2の継手は第3の継手よりも下方に位置していて、前記第1乃至第4の支柱が前記パレットに取付けられた状態で、前記各第1及び第2の連結部材は、それぞれ互いにクロスした状態で位置すると共に、互いに隣り合って位置する第1及び第2の支柱間に設けられた第1及び第2の連結部材と、該第1及び第2の支柱に対向して位置する第3及び第4の支柱間に設けられた第1及び第2の連結部材の各長手方向一端側が、第1及び第2の支柱と第3及び第4の支柱にそれぞれ取付けられた第1の継手にそれぞれ回動可能に連結され、かつその各長手方向他端側が、第1及び第2の支柱と第3及び第4の支柱にそれぞれ取付けられた第2の継手にそれぞれ回動可能に連結され、互いに隣り合って位置する第2及び第3の支柱間に設けられた第1及び第2の連結部材と、該第2及び第3の支柱に対向して位置する第4及び第1の支柱間に設けられた第1及び第2の連結部材の各長手方向一端側が、第2及び第3の支柱と第4及び第1の支柱にそれぞれ取付けられた第1の継手にそれぞれ回動可能に連結され、かつその各長手方向他端側が、第2及び第3の支柱と第4及び第1の支柱にそれぞれ取付けられた第3の継手にそれぞれ回動可能に連結され、前記第1乃至第3の継手のうちの少なくとも第2及び第3の継手が、これらの取付けられた各支柱に対して、その長手方向に移動可能に組付けられている物品運搬保管装置であって、各支柱に取付けられた第1乃至第3の継手に固定されて、該第1乃至第3の継手同士を固定連結するための継手固定部材を有し、該継手固定部材は、第1乃至第3の継手のうちの少なくとも2つの継手に対して摺動可能に嵌合すると共に、該継手固定部材が摺動可能に嵌合した継手に形成された貫通孔に挿入されたねじが、継手固定部材に形成されたねじ孔に螺着されることにより、当該継手と継手固定部材とが着脱可能に固定されることを特徴とする物品運搬保管装置を提案する(請求項9)。
【0014】
その際、前記継手固定部材は、第1乃至第3の継手に対して摺動可能に嵌合すると共に、第1乃至第3の継手のそれぞれに形成された貫通孔に挿入されたねじが、継手固定部材に形成されたねじ孔にそれぞれ螺着されることにより、第1乃至第3の継手と継手固定部材とが着脱可能に固定されるように構成されていると有利である(請求項10)。
【0015】
また、上記請求項10に記載の物品運搬保管装置において、前記各第1の継手は、これが取付けられた各支柱に対して固定され、該第1の継手に対して前記継手固定部材を固定したねじが、前記第2及び第3の継手に対して前記継手固定部材を固定したねじよりも緩め難くなるように構成されていると有利である(請求項11)。
【0016】
さらに、上記請求項9に記載の物品運搬保管装置において、前記各第1の継手は、これが取付けられた各支柱に対して固定され、前記継手固定部材は、第1の継手に離脱不能に固定されていると共に、第2及び第3の継手に形成された貫通孔に挿入されたねじが、該第2及び第3の継手に対して摺動可能に嵌合した継手固定部材に形成されているねじ孔に螺着されることにより、第2及び第3の継手と継手固定部材とが着脱可能に固定されるように構成されていると有利である(請求項12)。
【0017】
また、上記請求項1乃至12のいずれかに記載の物品運搬保管装置において、前記継手固定部材は、これが前記継手に取付けられた状態で、前記支柱に対してほぼ平行に位置していると有利である(請求項13)。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態例を図面に従って詳細に説明する。先ず、物品運搬保管装置の基本構成から明らかにする。
【0019】
図1は、本発明に係る物品運搬保管装置の一例を示す斜視図であり、この物品運搬保管装置は、例えば図示する如く複写機より成る物品1が載置されるパレット2を具備する。ここに例示したパレット2は、互いに平行に延びる中空部材より成る2本の脚部4と、その両脚部4に架け渡された状態で各脚部4に固定された2つの台座部材3と、同じく両脚部4に固定された2つの補強部材3Aとを有していて、その台座部材3の上面が、物品1を載せる物品載置面5となっている。ここに例示したパレット2の平面形態はほぼ四角形である。かかるパレット2は、スチールなどの金属板より成るが、木材、或いは硬質の樹脂などの剛性の大なる材料によってパレット2を構成することもできる。台座部材3及び補強部材3Aと、脚部4とを溶接や接着剤などによって固着してもよいが、これらを容易に分解できるように図示していないねじなどによって固定することもできる。また矩形の1枚の平板材の下面に適数の脚部を固定して成るパレットや、その他の形態のパレットを使用することもでき、さらに、平面形態が四角形以外、例えば楕円形又は円形などのパレットを用いることもできる。
【0020】
パレット2の上に載せられた物品1は、図示していない位置決め保持手段、例えばピンによってパレット2上に位置決めされて保持され、又は図示していないボルトなどの固定手段によってパレット2に対して固定される。
【0021】
また、物品運搬保管装置は4本の支柱6を有し、これらの支柱6は、図2及び図3に示す如く、パレット2の四隅に、当該パレット2の物品載置面5に対してほぼ垂直に立上った状態で、該パレット2に着脱可能に取付けられる。より一般的に示すと、パレット2上に四角形を仮想したとき、その四角形の各コーナ部のパレット部分に各支柱6がそれぞれ着脱可能に立設されるのである。各支柱6は、金属、樹脂又は木材などによって構成されるが、図示した例では、各支柱6が図4及び図5にも示すように中空な金属製のパイプより成る。また、図1に示すように、パレット2は、その物品載置面5の側の四隅に突設されたピンより成る突部7を有し、その各突部7に、各支柱6の下部が着脱可能に嵌着される。このように、複数の支柱6は、パレット2に載置された物品1を取り囲むことができる位置に、該パレット2に着脱可能に取付けられる。本例の各支柱6は、パレット2に対して手操作で容易に着脱できるように取付けられ、また手操作で容易にパレット2から取外される。
【0022】
物品運搬保管装置は、各支柱6にそれぞれその長手方向に沿って取付けられた第1及び第2の継手8,9と、互いに隣り合って位置する2本の支柱6をそれぞれ互いに連結する一対の連結部材、すなわち第1及び第2の連結部材14,15とを有している。各第1及び第2の連結部材14,15は、パレット2の各辺、すなわち互いに直交する第1乃至第4の辺10,11,12,13において、それぞれ互いに隣り合って取付けられる2本の支柱6をそれぞれ連結する。また、図2及び図3からも判るように、4本の支柱6がパレット2に取付けられた状態で、第2の継手9は、第1の継手8よりも下方に位置し、同じく4本の支柱6がパレット2に取付けられた状態で、第1及び第2の連結部材14,15は、それぞれ互いにクロスして位置する。第1及び第2の連結部材14,15と第1及び第2の継手8,9は、後述するところから判るように、互いに隣り合う2本の支柱6間の間隔を調整可能に、その2本の支柱6同士をそれぞれ連結する連結手段を構成している。
【0023】
各第1及び第2の継手8,9は、図4及び図5に示すように、例えば、金属又は合成樹脂又はゴムなどを成形した筒状体から成り、その各継手に貫通形成された孔27,127に各支柱6が嵌合している。また、これらの継手8,9は、2個ずつの舌片16,18(図15乃至図18も参照)を有し、その各舌片16,18に第1及び第2の連結部材14,15の長手方向各端部が、それぞれピン17,19を介して回動可能に連結されている。第1及び第2の連結部材14,15も、例えば、木材、硬質樹脂又は金属などの剛体から成り、棒状ないしは細板状に形成されている。
【0024】
ここで、上述した4本の支柱6を識別する必要のあるときは、図1に示すように、これらをそれぞれ第1の支柱6A、第2の支柱6B、第3の支柱6C及び第4の支柱6Dと称し、同様に、その各支柱6A乃至6Dに取付けられた各第1及び第2の継手8,9に、それぞれ8A,9A;8B,9B;8C,9C;8D,9Dの符号を付してこれらを識別する。同じく、第1及び第2の支柱6A,6B、第2及び第3の支柱6B,6C、第3及び第4の支柱6C,6D、第4及び第1の支柱6D,6Aのそれぞれを互いに連結する第1及び第2の連結部材に、14A,15A;14B,15B;14C,15C;14D,15Dの符号をそれぞれ付してこれらを識別する。これは、後述する実施形態例においても同様とする。
【0025】
第1及び第2の連結部材14,15は、継手に対し、次のように揺動自在に連結されている。
【0026】
図1乃至図3から判るように、パレット2の第1の辺10において互いに隣り合って取付けられる第1及び第2の支柱6A,6B間に設けられた第1の連結部材14Aは、その長手方向一端側が一方の支柱である第1の支柱6Aに取付けられた第1の継手8Aに前述のようにピン17(図4)を介して回動可能に連結され、かつその長手方向他端側は、他方の支柱である第2の支柱6Bに取付けられた第2の継手9Bにピン(図5参照)を介して回動可能に連結されている。また第1及び第2の支柱6A,6B間に設けられた第2の連結部材15Aは、その長手方向一端側が、他方の支柱である第2の支柱6Bに取付けられた第1の継手8Bにピン(図4参照)を介して回動可能に連結され、かつその長手方向他端側が一方の支柱である第1の支柱6Aに取付けられた第2の継手9Aにピン19(図5)を介して回動可能に連結されている。これらの関係は、パレット2の第1の辺10の隣りの第2の辺11において互いに隣り合って取付けられる第2の支柱6B及び第3の支柱6C間に設けられた第1及び第2の連結部材14B,15B、第2の辺11の隣りの第3の辺12において互いに隣り合って取付けられる第3及び第4の支柱6C,6D間に設けられた第1及び第2の連結部材14C,15C、さらには第3の辺12の隣りの第4の辺13において互いに隣り合って取付けられる第4及び第1の支柱6D,6A間に設けられた第1及び第2の連結部材14D,15Dにおいても全く同様である。
【0027】
このように、図1乃至図5に示した物品運搬保管装置においては、各第1の連結部材14は、その長手方向一端側が、パレット2の各辺10,11,12,13において互いに隣り合って位置する2本の支柱6のうちの一方の支柱6に取付けられた第1の継手8に回動可能に連結され、かつその長手方向他端側が、互いに隣り合って位置する2本の支柱6のうちの他方の支柱6に取付けられた第2の継手9に回動可能に連結され、各第2の連結部材15は、その長手方向一端側が、上述の他方の支柱6に取付けられた第1の継手8に回動可能に連結され、かつその長手方向他端側が、上述の一方の支柱6に取付られた第2の継手9に回動可能に連結されている。このように、各支柱6は、第1及び第2の連結部材14,15を支える支柱としての機能を果す。
【0028】
また、第1及び第2の連結部材14,15のそれぞれに、上述の如く連結された第1及び第2の継手8,9は、その少なくとも一方が、これらの取付けられた各支柱6に対して、その長手方向に自由に移動できるように移動可能に組付けられている。図示した例では、各第2の継手9が、各支柱6の下部に位置し、図5に示すようにねじ20又は溶接などによって各支柱6にそれぞれ固定され、しかも各第1の継手8は、各支柱6に対してその長手方向に摺動自在に嵌合している。第1の継手8を支柱6に対し固定し、第2の継手9を支柱6に対して摺動自在に嵌合し、或いは第1及び第2の継手8,9を共に支柱6に対して摺動自在に嵌合してもよい。
【0029】
図1に示したパレット2は、運搬すべき物品1の大きさに対応した各種サイズのものが予め用意されている。物品1を運搬するときは、その物品1の大きさに適したパレット2を選択し、その上面の物品載置面5上に物品1を載せる。このとき、選択したパレット2のサイズに応じて、その突部7の間の間隔D1,D2が異なるが、その間隔D1,D2に合致するように、パレット2に取付ける前の支柱6の間の間隔を次のように自由に調整することができる。
【0030】
すなわち、パレット2に取付ける前の支柱6のうちの互いに隣り合う2本の支柱6A,6Bと、これらに対向する2本の支柱6C,6Dを図1に矢印Aで示す如く、互いに離間する向きに押圧すると、各第1の継手8が各支柱6に対して下方に摺動し、第1及び第2の支柱6A,6Bの間の間隔と、第3及び第4の支柱6C,6Dの間の間隔が拡げられる。このとき、同時に第1及び第4の支柱6A,6Dと、第2及び第3の支柱6B,6Cは矢印Bで示すように互いに離間する向きに移動して、これらの支柱間の間隔も拡げられる。
【0031】
逆に、各支柱6を矢印A,Bと反対の側に加圧すれば、各第1の継手8が支柱6に沿って上方に移動するので、互いに隣り合う支柱間の間隔が狭められる。このように図1に示した例では、パレット2の各辺10,11,12,13に互いに隣り合って取付けられる2本の支柱間の間隔が同じ割合で変化するように、その各間隔が互いに連動して調整される。すなわち、2本の支柱同士をそれぞれ連結する前述の連結手段は、互いに隣り合って位置する2本の支柱間の間隔が、全て同じ割合で変化するように、当該間隔を互いに連動して調整するように構成されているのである。
【0032】
上述のようにして、選択したパレット2の突部7の間の間隔D1,D2に合せて、隣り合う各支柱6の間の間隔を調整した後、物品1の載置されたパレット2の各突部7に各支柱6の下部を嵌着する。その際、各支柱6の下部に固定された各第2の継手9の中心孔を各突部7に嵌着することにより、4本の支柱6をパレット2の四隅に着脱可能に取付けるように構成してもよく、またパレットの四隅に取付孔を形成し、その各取付孔に各支柱の下部を嵌着することにより、各支柱6をパレット2に着脱可能に取付けてもよい。
【0033】
上述のように、突部7の間の間隔D1,D2が異なるパレット2を複数用意しておくことによって、そのいずれのパレット2にも、間隔を調整した支柱6を取付けることができる。
【0034】
また、第1及び第2の連結部材14,15を互いに連結せずにフリー状態にしておいてもよいが、図示した例では、互いに対をなした第1及び第2の連結部材14,15の中間部が、枢ピン21によって、互いに自由に回動できるように連結されており、これによって各支柱6の間の間隔を調整するとき、第1及び第2の連結部材14,15をスムーズに作動させ、各支柱間の間隔調整作業を円滑に行うことができる。これは、後に説明する実施形態例においても同じである。
【0035】
第1及び第2の継手8,9を共に各支柱6に対してその長手方向に摺動可能に嵌合しても、上述した支柱間の間隔調整作業を行うことができるが、そのいずれか一方の継手、例えば図1に示した例のように第2の継手9を支柱6に対して固定し、他方の継手8を支柱6に対して摺動可能に組付けると、支柱間の間隔調整作業時に第1及び第2の連結部材14,15を円滑に作動させることができ、楽にその作業を行うことが可能となる。
【0036】
一方、図1乃至図3に示すように、本例の物品運搬保管装置は、4本の支柱6の上部に着脱可能に取付けられる天板33を有しており、この天板33は、必要に応じて設けられるものである。この天板33も、金属板、硬質樹脂板又は木製の板などの剛性の大なる材料から構成され、図示した例ではその平面形状が四角形に形成されている。天板33の上面の四隅には、ガイド部材34がそれぞれ固定されている。天板33の四隅と、その天板33の上面に固定された各ガイド部材34には、これらを貫通する孔35が形成されている。また各支柱6の上端部23は、先細状に形成されている。
【0037】
前述のようにパレット2の物品載置面5上に物品1を載置し、各支柱6の下部をパレット2の突部7にそれぞれ嵌合して4本の支柱6をパレット2に取付けた後、その4本の支柱6の上方から、図1に矢印Cで示すように天板33を下げ、当該天板33とガイド部材34に形成された各孔35に、各支柱6の上端部23を嵌合する。このとき、天板33の各孔35が、各上端部23に摩擦係合し、天板33が図2に示した位置よりも下方に移動することなく、この位置に保持される。このようにして、複数の支柱6の上部に天板33が着脱可能に取付けられる。
【0038】
上述のように支柱6をパレット2に組付け、かつその支柱6の上部に天板33を取付けることによって、図2に示す如く組立てられた物品運搬保管装置30を構成できる。このとき、4本の支柱6と、第1及び第2の連結部材14,15と、天板33とによって囲まれた収容空間に、物品載置面5上に載せられた物品1(図2には示さず)が収容され、この状態で、例えばフォークリフトのフォーク36をパレット2の下側に差し込み、当該フォーク36を上昇させることにより物品運搬保管装置30を持ち上げて物品1を運搬できる。また、物品1を搭載したままの物品運搬保管装置30をトラックや船舶又は鉄道車輌に移し、これを輸送することができる。また、物品運搬保管装置30に収容した物品1を倉庫などに保管することもできる。このように、物品1を運搬し、又はこれを保管するとき、物品1はその周囲四方と上部とを第1及び第2の連結部材14,15及び天板33によって取り囲まれているので、その物品1を保護することができる。
【0039】
天板33を上方に持ち上げて、その天板33を4本の支柱6から外し、さらに4本の支柱6をパレット2から取外せば、物品1を容易にパレット2上から下ろすことができる。このようにして物品運搬保管装置を何度も使用することができる。
【0040】
4本の支柱6の上部に天板33を取付けることにより、4本の支柱6の上部を天板33を介して互いに連結することができるので、物品1の運搬ないしは保管中に、支柱6に対して横方向から外力が加えられたときも、その支柱6が大きくふらつくことを防止できる。
【0041】
また天板33の上に、物品1以外の物品を載置することもできる。その際、図2に破線で示すような小さな物品1Aの場合には、これを天板33の中央部に載置でき、また図2に鎖線で示すような大きな物品1Bの場合には、天板33に固定されたガイド部材34の上にその物品1Bを載置することができる。各ガイド部材34は、図2に示すように各支柱6の上方に位置しているので、大きな物品1Bをこれらのガイド部材34の上に載置したとき、その物品1Bの荷重を4本の支柱6で支えることができ、安定状態で物品1Bを運搬し、又はこれを保管することができる。
【0042】
一方、パレット2の物品載置面5とは反対側の裏面の側、本例では図1に脚部4の一部を破断して示すように、パレット2の両脚部4の下部の4個所に係合孔22が形成されている(図5も参照)。図2に示すようにパレット2に各支柱6を取付けたとき、各係合孔22の中心が各支柱6の軸線に一致するように、各係合孔22の位置が定められている。
【0043】
また、図3に示すように、物品1(図3には示さず)を搭載した物品運搬保管装置を上下に複数個安定した状態で積み重ねることができる。すなわち、物品運搬保管装置30を図2に示すように例えば倉庫内に載置し、その物品運搬保管装置30の上部に、図3に示す如く当該物品運搬保管装置30と全く同じく構成された他の物品運搬保管装置30Aを、例えばフォークリフトのフォーク36によって持ち上げて載置する。このとき、図2に示すように下側の物品運搬保管装置30の4本の支柱6の上端部23は、天板33と各ガイド部材34に形成された孔35から上方に突出しているが、その突出した上端部23を、上側の物品運搬保管装置30Aのパレット2に形成された係合孔22(図1,図5)にそれぞれ嵌着する。
【0044】
上側の物品運搬保管装置30Aを下降させて下側の物品運搬保管装置30の上に載せるとき、上側の物品運搬保管装置30Aは、下側の物品運搬保管装置30の天板33に固定されたガイド部材34によって案内される。これによって上側の物品運搬保管装置30Aを、下側の物品運搬保管装置30上に容易かつ正しく載せることができる。
【0045】
このようにして複数の物品運搬保管装置30,30Aを互いに上下に積み重ねることができ、倉庫内のスペースを有効に利用して、物品1を保管しておくことができる。また、複数の物品運搬保管装置を上下に重ねた状態で、これらを一緒に運搬することもできる。
【0046】
図3に示すように、フォークリフトのフォーク36を、上側の物品運搬保管装置30Aのパレット2の下側に差し込み、又は抜き出すとき、そのパレット2の下方には、下側の物品運搬保管装置30の天板33が位置しているので、フォーク36が下側の物品運搬保管装置30のパレット2上に載置された物品1(図1)に当たることを阻止できる。
【0047】
また、物品運搬保管装置の非使用時には、4本の支柱6から天板33を外すと共に、パレット2から4本の支柱6を抜き取り、その各支柱6を互いに接近する向きに近づけると、第1及び第2の連結部材14,15が畳まれ、これらの全体を図6に示すようにコンパクトに折り畳むことができ、これを極めて小さなスペースに格納することができる。このように、複数の支柱6と、連結手段を構成する複数の部材、この例では継手8,9と、連結部材14,15とが、その複数の支柱6をパレット2から外した状態で折り畳み可能な支柱ユニット32として構成されている。
【0048】
上述のように、図1乃至図6に示した物品運搬保管装置によれば、運搬し、又は保管すべき物品1の大きさが実質的にいかなるときも、これに応じたパレット2を選択し、その突部7の間隔D1,D2に対応させて支柱6の間隔を調整することにより、その物品を容易に運搬し、ないしは保管することができる。
【0049】
以上説明した物品運搬保管装置を、必要に応じて、第1の形態の物品運搬保管装置と称し、図7乃至図14を参照して次に説明する物品運搬保管装置を、必要に応じて第2の形態の物品運搬保管装置と称することにすると、この第2の形態の物品運搬保管装置も、例えば複写機などの物品1が載置されるパレット2と、そのパレット2の物品載置面5上に載置された物品1を取り囲むことができる位置に該パレット2に着脱可能に取付けられる第1乃至第4の4本の支柱6A,6B,6C,6Dと、互いに隣り合う2本の支柱間の間隔を調整可能に、当該2本の支柱同士をそれぞれ連結する連結手段とを具備していると共に、複数の支柱6の上部に直接又は他の部材を介して着脱可能に取付けられる天板33(図7には示さず)を有している。
【0050】
この例においても、上記第1乃至第4の支柱6A,6B,6C,6Dは、パレット2の四隅に、当該パレット2の物品載置面5に対してほぼ垂直に立上った状態で、該パレット2に着脱可能に取付けられる。より一般的に示すと、パレット2上に四角形を仮想したとき、その四角形の各コーナ部に各支柱6がそれぞれ着脱可能に立設されるのである。また、図7の例においても、中空パイプより成る各支柱6の下部を、パレット2の物品載置面側の四隅に配置された各突部7に嵌合することによって、各支柱6を手操作で容易にパレット2に取付け、又は取外すことができるように構成されている。また、図7及び図8に示したパレット2の構成は、図1に示したパレット2と変りはない。天板33も図1乃至図6に示した物品運搬保管装置における天板と実質的に異なるところはなく、その上面の四隅にガイド部材34が固定され、天板33と、その四隅に固定されたガイド部材34を貫通する孔35が形成されている。
【0051】
図7に示した例では、互いに隣り合う2本の支柱間の間隔を調整可能に、当該2本の支柱6同士をそれぞれ連結する連結手段が、第1及び第2の連結部材14,15と、第1及び第2の継手8,9のほかに、第3の継手26を有している。この第3の継手26についても、その個々の継手に対して符号26A,26B,26C,26Dを付して、そのそれぞれを識別する。
【0052】
上述のように、図7に示した第2の形態の物品運搬保管装置は、第1乃至第4の各支柱6A乃至6Dにそれぞれその長手方向に沿って取付けられた第1乃至第3の継手8,9,26を有しており、しかも図1に示した第1の形態の物品運搬保管装置の場合と同様に、支柱6がパレット2に取付けられたとき、そのパレット2の各辺10乃至13において互いに隣り合って位置する第1及び第2の支柱6A,6B、第2及び第3の支柱6B,6C、第3及び第4の支柱6C,6D、並びに第4及び第1の支柱6D,6Aのそれぞれを互いに連結する一対の連結部材、すなわち第1及び第2の連結部材14,15を具備している。
【0053】
各支柱6は、第1乃至第3の継手8,9,26に形成された孔27,127,127Aに嵌合している。かかる4本の支柱6がパレット2に取付けられた状態で、第2及び第3の継手9,26は、第1の継手8よりも下方に位置し、かつ第2の継手9は第3の継手26よりも下方に位置していて、第1乃至第4の支柱6A乃至6Dがパレット2に取付けられた状態で、各一対の連結部材、すなわち各第1及び第2の連結部材14,15は、それぞれ互いにクロスした状態で位置する。各第1の継手8は2個の舌片16A,16Aを有し、第2の継手9と第3の継手26は、それぞれ1個ずつの舌片18A,18Bを有している。
【0054】
さらに、各第1及び第2の連結部材14,15の長手方向各端部は、図4及び図5に示した場合と同様に、ピンを介して各継手の舌片に次のように揺動自在に連結されている。
【0055】
第1乃至第4の支柱6A乃至6Dがパレット2に取付けられた状態で、パレット2の第1の辺10において互いに隣り合って位置する第1及び第2の支柱6A,6B間に設けられた第1及び第2の連結部材14A,15Aの各長手方向一端側が、第1及び第2の支柱6A,6Bにそれぞれ取付けられた第1の継手8A,8Bの1つの舌片16Aにピンを介してそれぞれ回動可能に連結され(図12参照)、かつその各長手方向他端側が、第2及び第1の支柱6B,6Aにそれぞれ取付けられた第2の継手9B,9Aの舌片18A,18Aにピンを介してそれぞれ回動可能に連結されている。
【0056】
同様に、パレット2の第1の辺10の隣りの第2の辺11において互いに隣り合って位置する第2及び第3の支柱6B,6C間に設けられた第1及び第2の連結部材14B,15Bの各長手方向一端側が、第2及び第3の支柱6B,6Cにそれぞれ取付けられた第1の継手8B,8Cの1つの舌片16Aにピンを介してそれぞれ回動可能に連結され(図12)、かつその各長手方向他端側が、第3及び第2の支柱6C,6Bにそれぞれ取付けられた第3の継手26C,26Bの舌片18B,18Bにピンを介してそれぞれ回動可能に連結されている。
【0057】
さらに、パレット2の第2の辺11の隣りの第3の辺12において互いに隣り合って位置する第3及び第4の支柱6C,6D間に設けられた第1及び第2の連結部材14C,15Cの各長手方向一端側が、第3及び第4の支柱6C,6Dにそれぞれ取付けられた第1の継手8C,8Dの1つの舌片16Aにピンを介してそれぞれ回動可能に連結され(図12)、かつその各長手方向他端側が、第4及び第3の支柱6D,6Cにそれぞれ取付けられた第2の継手9D,9Cの舌片18A,18Aにピンを介してそれぞれ回動可能に連結されている。
【0058】
また、パレット2の第3の辺12の隣りの第4の辺13において互いに隣り合って位置する第4及び第1の支柱6D,6A間に設けられた第1及び第2の連結部材14D,15Dの各長手方向一端側が、第4及び第1の支柱6D,6Aにそれぞれ取付けられた第1の継手8D,8Aの1つの舌片16Aにピンを介してそれぞれ回動可能に連結され(図12)、かつその各長手方向他端側が、第1及び第4の支柱6A,6Dにそれぞれ取付けられた第3の継手26A,26Dの舌片18B,18Bにピンを介してそれぞれ回動可能に連結されている。
【0059】
上述のように、互いに隣り合って位置する第1及び第2の支柱間に設けられた第1及び第2の連結部材と、その第1及び第2の支柱に対向して位置する第3及び第4の支柱間に設けられた第1及び第2の連結部材の各長手方向一端側が、第1及び第2の支柱と第3及び第4の支柱にそれぞれ取付けられた第1の継手にそれぞれ回動可能に連結され、かつその各長手方向他端側が、第1及び第2の支柱と第3及び第4の支柱にそれぞれ取付けられた第2の継手にそれぞれ回動可能に連結され、また互いに隣り合って位置する第2及び第3の支柱間に設けられた第1及び第2の連結部材と、その第2及び第3の支柱に対向して位置する第4及び第1の支柱間に設けられた第1及び第2の連結部材の各長手方向一端側が、第2及び第3の支柱と第4及び第1の支柱にそれぞれ取付けられた第1の継手にそれぞれ回動可能に連結され、かつその各長手方向他端側が、第2及び第3の支柱と第4及び第1の支柱にそれぞれ取付けられた第3の継手にそれぞれ回動可能に連結されている。
【0060】
上述の如く第1及び第2の連結部材14,15のそれぞれに連結された第1乃至第3の継手8,9,26のうちの少なくとも第2及び第3の継手9,26は、これらの取付けられた各支柱6に対して、その長手方向に自由に移動できるように、移動可能に組付けられている。図示した例では、各支柱6の上部に位置する各第1の継手8が各支柱6に、例えば圧入又はねじ、或いは溶接などによって固定され、第2及び第3の継手9,26が支柱6に対してその長手方向に摺動自在に嵌合している。第1の継手8も、これの取付けられた各支柱6に対して、その長手方向に摺動自在に取付けるようにしてもよい。
【0061】
図7に示した第2の形態の物品運搬保管装置によって物品を運搬し又は保管するときも、その物品の大きさに合ったパレット2を選択し、図14に示すように、そのパレット2の上に物品1を載置し、図示していない位置決め保持手段によって、その物品1をパレット2に対して位置決めして保持するか、又は固定手段によってその物品1をパレット2に対して固定する。一方、選択したパレット2の突部7の間の間隔D1,D2(図7)に合うように、パレット2に取付ける前の各支柱6の間の間隔を次のように調整する。
【0062】
すなわち、パレット2の第1の辺10と、これに対向する第3の辺12のそれぞれに互いに隣り合って取付けられる第1及び第2の2本の支柱6A,6Bと、第3及び第4の2本の支柱6C,6Dを図7に矢印Aで示す方向、又はこれと逆の方向に押圧する。すると、これらの支柱に取付けられた第2の継手9が各支柱6に沿って上方又は下方に摺動する。これによって、第1及び第2の2本の支柱6A,6Bの間の間隔と、他の第3及び第4の2本の支柱6C,6Dの間の間隔が同じ割合で変化する。その際、この例では、支柱6A,6B;6C,6Dの間隔を調整しただけでは、第2の支柱6Bと第3の支柱6Cの間隔、及び第4の支柱6Dと第1の支柱6Aの間隔は変化しない。
【0063】
これらの間隔を調整するときは、第2及び第3の支柱6B,6Cと、第4及び第1の支柱6D,6Aを図7に矢印Bで示す方向、又はこれと逆の方向に押圧する。これによって、各支柱に嵌合した第3の継手26がその各支柱6に沿って上下又は下方に移動し、第2及び第3の支柱6B,6Cの間の間隔と、第4及び第1の支柱6D,6Aの間の間隔が同じ割合で変化する。
【0064】
上述のように、第2の形態の物品運搬保管装置においては、パレット2の一辺と、これに対向する一辺のそれぞれに隣り合って取付けられる2本の支柱間の間隔が同じ割合で変化するように、その間隔が互いに連動して調整され、しかもパレット2の互いに対向する他の2辺のそれぞれに互いに隣り合って取付けられる2本の支柱間の間隔が同じ割合で変化するように、その間隔が互いに連動して調整される。すなわち、2本の支柱同士をそれぞれ連結する前述の連結手段は、互いに隣り合って位置する2本の支柱6間の間隔と、その2本の支柱6に対向し、かつ互いに隣り合って位置する他の2本の支柱6間の間隔とが同じ割合で変化するように、当該間隔を互いに連動して調整するように構成されている。これにより、各支柱間の間隔の調整を、図1に示した第1の形態の物品運搬保管装置の場合よりも一層自由に調整することができる。間隔を調整した支柱6を、物品1が載せられたパレット2に、前述のようにして取付ける。
【0065】
このように間隔が調整される支柱6を取付けることのできる突部7の間の間隔D1,D2を有するパレット2を予め用意しておくことにより、そのいずれのパレット2にも、間隔調整後の支柱6を取付けることができる。パレット2に4本の支柱を取付けた後、その上方から図7に矢印Cで示すように天板33を下げ、図8及び図9に示すように、その各孔35に、各支柱6の上端部23を嵌合して複数の支柱6の上部に天板33を着脱可能に取付ける。この例では、各第2の継手8よりも上方に突出した各支柱6の上端部23を、直に、天板33とガイド部材34に形成された孔35に嵌合し、天板33を4つの第1の継手8の上面に載置して天板33を支えるように構成されている。
【0066】
上述のようにして、図8に示す如く、第1の形態の物品運搬保管装置と同様の機能を備えた物品運搬保管装置30を構成でき、その天板33の上に、図8に破線又は鎖線で示した物品1A,1Bを載置できることも先の例と変りはない。
【0067】
第2の形態の物品運搬保管装置の場合も、先に説明した第1の形態の物品運搬保管装置の場合と全く同様にして、パレット2の物品載置面5上に載せた物品1を運搬し、又はこれを保管することができる。また図7に示した第2の形態の物品運搬保管装置も、図10に示すように上下に積み重ねることができ、この場合も、上側の物品運搬保管装置30Aのパレット2の物品載置面5とは反対側の裏面の側に形成された4個の係合孔22(図7)のそれぞれに、下側の物品運搬保管装置30の天板33とガイド部材34の孔35から上方に突出した各支柱6の上端部23を嵌合する。このようにして、物品運搬保管装置30,30Aを上下に積み重ね、物品1を小さなスペースに保管し、又は運搬することができる。天板33を支柱6から外し、かつパレット2から4本の支柱6を取外すことにより、パレット2上の物品を楽に床面などに下ろすことができる。また、この場合も、上側の物品運搬保管装置30Aを下降させて下側の物品運搬保管装置30に載せるとき、上側の物品運搬保管装置30Aは、下側の物品運搬保管装置30の天板33に固定されたガイド部材34によって案内されるので、容易に上側の物品運搬保管装置30Aを下側の物品運搬保管装置30上に載せることができる。
【0068】
図7に示した第2の形態の物品運搬保管装置の場合も、手操作で天板33を各支柱6から取外し、しかも支柱6をパレット2から手操作で抜き出せば、その支柱6と第1及び第2の連結部材14,15を図11に示すようにコンパクトに折り畳むことができる。このように、図7に示した第2の形態の物品運搬保管装置においても、複数の支柱6と、連結手段を構成する複数の部材、この例では継手8,9,23及び連結部材14,15とが、その支柱6をパレット2から外した状態で折り畳み自在な支柱ユニット32Aを構成している。
【0069】
支柱ユニット32Aを折り畳むときは、図12に鎖線で示すように、支柱6を手で掴み、支柱6を近づけて図13に示すようにその支柱ユニット32Aを折り畳むことができる。これは、図1に示した支柱ユニット32においても同様である。
【0070】
また図7は、パレット2の上にこの図には示していない物品1を載せ、その物品1をパレット2に位置決め又は固定し、次いで支柱ユニット32Aをパレット2の上方から下げて各支柱6の下部をパレット2の各突部7に嵌合して、その支柱ユニット32Aをパレット2に取付け、又はその支柱ユニット32Aを上方に持ち上げてパレット2から外すときの様子を示しており、図1乃至図6に示した第1の形態の物品運搬保管装置も、この方法で支柱ユニット32をパレット2に着脱することができる。
【0071】
一方、図14は図7に示した支柱ユニット32Aの第3の継手26を上方にスライドさせ、第1及び第2の連結部材14B,15Bと、これに対向する第1及び第2の連結部材14D,15Dを上方に持ち上げ、第2の継手9を下方にスライドさせて他の第1及び第2の連結部材14A,15Aと14C,15Cのそれぞれを折り畳み、その支柱ユニット32Aを水平方向に移動させ、該支柱ユニット32Aをパレット2に取付け、又は取外す使用方法を示している。この方法によると、支柱ユニット32Aを上下に動かす必要がないため、その作業を大変楽に行うことができ、しかも支柱6を物品1から大きく離して、その支柱ユニット32Aを水平方向に移動させるので、支柱6や第1及び第2の連結部材14,15を物品に接触させずに、パレット2に対する支柱ユニット32Aの取付けと取外しを行うことができ、物品1に傷を付けることなく作業を遂行することができる。
【0072】
上述した第1及び第2の形態の物品運搬保管装置は、そのいずれも、物品1を運搬し、又は保管するために何度も使用することができ、紙製のダンボール箱などから成る従来の物品運搬保管装置のように、その都度、そのダンボール箱を廃棄する必要はない。このため、本例の物品運搬保管装置30,30Aを使用すれば廃棄物の量を減らし、或いは廃棄物を実質的に無くすことも可能となる。
【0073】
以上、物品運搬保管装置の基本構成に関する各実施形態例を説明したが、第1の形態の物品運搬保管装置の第1及び第2の継手8,9は、その少なくとも一方、図の例では第1の継手8が、支柱6に対してその長手方向に摺動自在に取付けられている。また第2の形態の物品運搬保管装置の場合には、第1乃至第3の継手8,9,26のうちの少なくとも第2及び第3の継手9,26が支柱6に対してその長手方向へ摺動自在に取付けられ、図の例では第1の継手8のみが支柱6に対して固定されている。このように、いずれの形態の物品運搬保管装置においても、所定の継手を支柱に対して摺動可能に組付けることによって、隣り合う支柱間の間隔を調整できるのであるが、支柱6をパレット2に取付けて物品1を運搬するとき、継手が支柱に対して摺動可能であると、運搬中の物品運搬保管装置に加えられる外力により、継手が支柱に対してわずかに動き、これによって物品運搬保管装置が多少不安定な状態になることもある。
【0074】
そこで、図1乃至図6を参照して先に説明した第1の形態の物品運搬保管装置には、各支柱6に取付けられた第1及び第2の継手8,9に固定されて、第1及び第2の継手8,9同士を固定連結するための継手固定部材が設けられている。この継手固定部材は、各支柱6に取付けられた第1及び第2の継手8,9を互いに連結するように、合計で4個設けられているが、そのうちの1つの継手固定部材37を図15乃至図17に示す(図1乃至図6には、継手固定部材は図示していない)。
【0075】
図15乃至図17は、4本の支柱6のうちの第4の支柱6Dと、これに取付けられた第2及び第3の継手8,9を示し、その各継手8,9の舌片16,18に枢着された連結部材の図示は省略してある。図15に示すように、第1及び第2の継手8,9には、これらに形成された孔27,127に対して平行に貫通して延び、互いに同心状に位置する取付孔38,39がそれぞれ形成されている。他の支柱6A,6B,6Cに取付けられた第1及び第2の継手8,9にも全く同様に取付孔がそれぞれ形成されている。一方、継手固定部材37は、これらの取付孔38,39にがたつくことなく挿通できる径を有する棒状に形成され、その長手方向に沿って複数のねじ孔40が形成されている。継手固定部材37は、例えば金属又は硬質樹脂などの高剛性材料より成る。
【0076】
例えば、互いに隣り合う支柱間の間隔を調整した上で、その4本の支柱6を前述のようにパレット2に取付けた後、第1及び第2の継手8,9を互いに固定するには、継手固定部材37を図16に示すように第1及び第2の継手8,9に形成された取付孔38,39に挿入する。このようにして、継手固定部材37は、これが第1及び第2の継手8,9に取付けられた状態で、第1及び第2の継手8,9に対してその取付孔38,39に摺動可能に嵌合する。次いで、継手8,9のそれぞれに形成された貫通孔41,42に、図17に示すようにねじ43,44を挿入し、その各ねじ43,44を継手固定部材37に形成されたいずれかのねじ孔40のめねじに螺着し、その各ねじ43,44を締付ける。これにより、第1及び第2の継手8,9と継手固定部材37とが着脱可能に固定され、第1及び第2の継手8,9が継手固定部材37を介して互いに固定連結される。
【0077】
他の支柱に取付けられた第1及び第2の継手8,9も、上述したところと全く同様にして、継手固定部材によって互いに固定連結される。
【0078】
パレット2の突部7の間隔D1,D2(図1)の大きさによって、その各突部7に取付けられた支柱6間の間隔は異なり、従って第1及び第2の継手8,9の間隔も異なるが、継手固定部材37に形成された多数のねじ孔40のピッチを各サイズのパレット2の突部7の間隔D1,D2に合せて設定することにより、いずれのサイズのパレット2を用いたときも、これに合ったねじ孔40にねじ43,44を螺着することができる。この点は、後述する継手固定部材37A,37Bによって継手を固定連結するときも同様である。
【0079】
上述のように、各支柱6に取付けられた第1及び第2の継手8,9を、継手固定部材37を介して固定連結することにより、物品運搬保管装置に物品を搭載して運搬するとき、第1及び第2の継手8,9が相対的に接近又は離間する方向にずれ動くことを阻止でき、安定状態で物品1を運搬できる。また、本例では第2の継手9が支柱6に対して固定されているので、第1の継手8も継手固定部材37及び第2の継手9を介して支柱6に対して固定連結され、これによって物品運搬保管装置全体の剛性を高め、その安定性をより一層確実に向上させることができる。
【0080】
また、使用されるパレット2の突部7間の間隔が予め判っている場合には、そのパレット2に取付ける前の支柱6の間の間隔を、当該パレット2の突部7の間隔D1,D2に合せて調整し、この状態で上述の継手固定部材37によって第1及び第2の継手8,9を互いに固定連結して各支柱間の間隔を固定しておくこともできる。このようにすれば、その支柱6をパレット2に迅速に取付けることできる。同じサイズの多数のパレット2のそれぞれに、支柱6を取付けるような場合、上述の方法を採用すると、能率よくその支柱をパレット2に取付けることができる。
【0081】
第1及び第2の継手8,9同士の固定を解除すべきときは、ねじ43,44を緩め、継手固定部材37を取付孔38,39から抜き出せばよい。
【0082】
上述した構成に代え、第1及び第2の継手8,9の外面に例えば板材より成る継手固定部材を当接させ、各継手8,9に当接した継手固定部材の部分にそれぞれ形成された貫通孔にねじを挿入し、各継手8,9に形成されたねじ孔に、その各ねじをねじ込んで、継手固定部材を第1及び第2の継手8,9に固定することにより、その第1及び第2の継手8,9を固定連結することも可能である。ところが、各継手8,9を樹脂により構成した場合、これらに形成されたねじ孔にねじを螺着し、又はこれを取外す動作を繰り返し行うと、ねじ孔のねじ山が早期に摩耗してしまう。このような不具合を防止するには、樹脂製の継手8,9に、例えば金属製のナットをインサートしておけばよい。ところが、このようなナットをインサートした継手は、そのコストが高くなるだけでなく、継手を使用し尽くしてこれが不要となった際、その樹脂製の継手を溶融して再生処理しようとしたとき、その継手から金属製のナットを取外さなければならず、その処理作業が複雑化する。これに対し、図15乃至図17に示す構成によると、継手8,9にねじ孔を形成する必要はないので、これらの継手8,9を樹脂により構成したときも、これにナットをインサートする必要はない。このため、樹脂製の継手8,9をそのまま溶融して再生処理することができる。継手固定部材37を例えば金属により構成することによって、ねじ孔40のねじ山の早期の摩耗や潰れを防止することができるのである。このような点は、後述する継手固定部材37A,37Bの場合も全く同様である。
【0083】
図15乃至図17に示した例では、第1及び第2の継手8,9を互いに固定連結すべきとき、その都度、その第1及び第2の継手8,9に形成された取付孔38,39に継手固定部材を摺動可能に嵌合し、次いでねじ43,44によって継手固定部材37を第1及び第2の継手8,9に固定する必要がある。これに対し、継手固定部材37を第1及び第2の継手8,9のいずれか一方に予め離脱できないように固定しておくこともできる。このようにすれば、図16に示すように継手固定部材37を第1及び第2の継手8,9に取付けたとき、継手固定部材37は、これが固定された方ではない継手の取付孔に摺動可能に嵌合することになる。従って、継手固定部材37が摺動可能に嵌合した方の継手だけを、ねじによって継手固定部材37に固定すれば、両継手8,9を互いに固定連結でき、その作業を簡素化できる。しかも継手固定部材37の紛失も防止できる。
【0084】
継手固定部材37は、これが図16に示すように第1及び第2の継手8,9に取付けられた状態で、支柱6に対してほぼ平行に位置しているので、継手固定部材37が一方の継手8又は9に離脱不能に固定されていても、その継手固定部材37を他方の継手9又は8にねじ43又は44によって固定する前は、その継手固定部材37に邪魔されることなく、各支柱間の間隔を自由に調整することができる。
【0085】
これに対し、図15乃至図17に関連して先に説明した例では、継手固定部材37を、図16に示すように第1及び第2の継手8,9に取付けた状態で、その継手固定部材37は、両方の継手8,9に対して摺動可能に嵌合し、その継手8,9のそれぞれをねじ43,44によって継手固定部材37に固定する必要がある。
【0086】
上述したいずれの構成を採用してもよく、要は、継手固定部材37は、第1及び第2の継手8,9のうちの少なくとも一方の継手8又は9に対して摺動可能に嵌合すると共に、その継手固定部材37が摺動可能に嵌合した継手8又は9に形成された貫通孔41,42に挿入されたねじ43,44が、継手固定部材37に形成されたねじ孔40に螺着されることにより、当該継手8,9と継手固定部材37とが着脱可能に固定されるようにすればよい。
【0087】
ここで、継手固定部材37を第1及び第2の継手8,9のいずれか一方に予め固定しておく構成を採用する際、本例のように、各第2の継手9が、これに取付けられた各支柱に対して固定されている場合には、その継手固定部材37を、第2の継手9の方に予め固定しておくことが好ましい。仮に、継手固定部材37を第1の継手8に予め離脱不能に固定したとすると、その継手固定部材37を第2の継手9にねじ44で固定する前に、図1に示した状態の第1の継手8を支柱6に沿って下方に下げると、第2の継手9の取付孔39を貫通した継手固定部材37が第2の継手9から下方に大きく突出してしまい、支柱6をパレット2に取付けることができなくなる。継手固定部材37を第2の継手9に予め離脱不能に固定しておけば、その継手固定部材37を第1の継手8にねじ止めする前に、図1に示した第1の継手8を支柱6に沿って下方に下げても、継手固定部材37は第1の継手8の取付孔38に対して摺動しながら、相対的に第1の継手8よりも上方に突出するだけであり、この状態の支柱6を支障なくパレット2に取付けることができる。また継手固定部材37を支柱6の長さ以下の長さに形成しておけば、支柱ユニット32を図6に示したように折り畳んだとき、第2の継手9に固定された継手固定部材37が支柱6の長さ範囲内に収まり、折り畳んだ支柱ユニット32が大型化する不具合を阻止できる。
【0088】
上述のように、継手固定部材37を第2の継手9に予め固定することが望ましいが、その固定は各種態様で行うことができる。
【0089】
例えば、図18に示すように、継手固定部材37を第1の継手8に着脱可能に固定するねじ43として、図示していない硬貨を係合できる比較的幅広の溝45を頭部に有するねじを用いる。これに対し、継手固定部材37を第2の継手9に固定するねじ44としては、ドライバなどの工具だけが係合可能な幅狭な十字溝46を頭部に有するねじを用いる。このようにすれば、物品運搬保管装置を取扱う取扱者が、第1及び第2の継手8,9に、ねじ43,44によって固定された継手固定部材37をフリー状態にして、支柱ユニット32を図6のように折り畳むべきとき、その取扱者は、自ら所持している硬貨を用いて、第1の継手8を継手固定部材37に固定するねじ43の方を回わし、継手固定部材37を第1の継手8から外すことになる。第2の継手9を継手固定部材37に固定したねじ44の方は、工具を用いなければ、回わして緩めることができないため、取扱者がいずれか一方のねじ43,44だけを緩めるべきことを知っていさえすれば、取扱者は、極く自然に、第1の継手8を継手固定部材37に固定したねじ43の方を回わしてこれを緩める。これにより、ねじ44は緩められず、継手固定部材37は第2の継手9に固定されたままとなる。このように、ねじ44をねじ43よりも緩め難くなるように構成し、ねじ44が緩められないようにして、継手固定部材37を実質的に第2の継手9に離脱不能に固定するのである。
【0090】
或いは継手固定部材37を第2の継手9に固定したねじ44を、図18に示した如きキャップ47によって覆うようにしてもよい。このキャップ47は、図19に示すように、円板状の基部48と、この基部48と一体の筒状部49を有し、その筒状部49の外周面に環状の突起50が突設されている。かかるキャップ47は、継手固定部材37と第2の継手9を固定したねじ44の頭部が収容された第2の継手9の凹部51に嵌め込まれ、このときその突起50が凹部51を区画する周壁に形成された環状の溝52に係合する。このようにして、ねじ44の頭部がキャップ47の基部48と筒状部49によって覆い隠される。このため、ねじ44は取扱者によって目視されず、取扱者がそのねじ44を回わし難くなり、取扱者により継手固定部材37が第2の継手9から離脱されることはなく、継手固定部材37が第2の継手9に固定されたままとなる。
【0091】
上述のように、第2の継手9を、これが取付けられた各支柱6に対して固定すると共に、第2の継手9に対して継手固定部材37を固定したねじ44が、第1の継手8に対して継手固定部材37を固定したねじ43よりも緩め難くなるように構成することによって、第2の継手9と継手固定部材37を、常に固定しておくことができる。
【0092】
また、各第2の継手9を、これが取付けられた各支柱6に対して固定すると共に、継手固定部材37を第2の継手9に、ねじ44を用いずに、例えば溶接や接着剤などによって、通常の使用態様では離脱できない状態に固定してもよい。この場合も、第1の継手8に形成された貫通孔41に挿入されたねじ43が、第1の継手8に対して摺動可能に嵌合した継手固定部材37に形成されているねじ孔40に螺着されることにより、第1の継手8と継手固定部材37が着脱可能に固定される。
【0093】
一方、図7乃至図14を参照して先に説明した第2の形態の物品運搬保管装置においても、その第2及び第3の継手9,26を継手固定部材によって固定連結できるように構成されている。この継手固定部材も、各支柱6に取付けられた第2及び第3の継手9,26に固定されて、その第2及び第3の継手9,26同士を固定連結するものであり、合計で4個設けられるが、図20乃至図23は、そのうちの1つの継手固定部材37Aを示している(図7乃至図10及び図12乃至図14には継手固定部材37Aは図示していない)。図20乃至図22においても、各継手9,26の舌片18A,18Bに枢着された連結部材の図示は省略してある。
【0094】
図20乃至図22に示すように、第2及び第3の継手9,26には、支柱6が嵌合する孔127,127Aに対して平行に貫通し、互いに同心状に配置された取付孔39A,39Bが形成されている。例えば金属又は硬質樹脂などの高剛性材料により棒状に形成された継手固定部材37Aは、これらの取付孔39A,39Bにがたつくことなく嵌合できる径を有していると共に、その長手方向に沿って複数のねじ孔40Aが形成されている。
【0095】
第1の形態の物品運搬保管装置の継手固定部材37の場合と同様に、支柱間の間隔を調整した後、図21及び図22に示すように第2及び第3の継手9,26の取付孔39A,39Bに継手固定部材37Aを挿入し、継手固定部材37Aを第2及び第3の継手9,26の取付孔39A,39Bに対して摺動可能に嵌合し、次いで第2及び第3の継手9,26のそれぞれに形成された貫通孔42A,42Bに、ねじ44A,44Bをそれぞれ挿入し、その各ねじ44A,44Bを継手固定部材37Aに形成されたいずれかのねじ孔40Aのめねじに螺着し、その各ねじ44A,44Bを締め付ける。このようにして第2及び第3の継手9,26と継手固定部材37Aとが着脱可能に固定され、第2及び第3の継手9,26が継手固定部材37Aを介して互いに固定連結される。他の支柱に取付けられた第2及び第3の継手9,26も同様にして継手固定部材を介して互いに固定連結される。
【0096】
上述のように第2及び第3の継手9,26を互いに固定してこれらの継手9,26間の間隔を一定に保ったとき、両継手9,26は支柱6に対しては固定されない。従って、4本の支柱6をパレット2に取付ける前は、第2及び第3の継手9,26を各支柱に対して、その長手方向に摺動させることができる。このような状態の支柱6をパレット2に前述の如く取付けて物品を運搬するとき、その物品運搬保管装置に対してトラックの荷台の揺れや地震による揺れが加えられても、物品運搬保管装置が激しく振動することを効果的に抑制することができる。互いに固定連結された第2及び第3の物品運搬保管装置9,26が、支柱6に対して摺動可能に嵌合していると、物品運搬保管装置に対して外振力が加えられたとき、その継手9,26によって、物品運搬保管装置の振動を効果的に吸収されるのである。このため、特に、物品運搬保管装置を上下に重ねたとき、下側の物品運搬保管装置の振動が上側の物品運搬保管装置に伝わることを抑え、積み重ねられた物品運搬保管装置の全体の安定性を高めることができる。下側の物品運搬保管装置に搭載された物品の重量よりも、上側の物品運搬保管装置に搭載された物品の重量が大きいときも、全体の安定性が高められる。このため、物品運搬保管装置の取扱者は、運搬すべき各物品の重さを特に考慮することなく、各物品運搬保管装置に物品を搭載して、その物品運搬保管装置を上下に重ねることができ、作業効率を高めることが可能となる。
【0097】
第2及び第3の継手9,26同士の固定を解除するときは、ねじ44A,44Bを緩め、継手固定部材37Aを取付孔39A,39Bから抜き出せばよいが、この例の場合にも、継手固定部材37Aを第2及び第3の継手9,26のいずれか一方に離脱できないように固定しておくこともでき、かかる構成を採用することにより、第2及び第3の継手9,26を固定連結し、又はその固定を解除するときの作業性が高められ、かつ継手固定部材37Aの紛失を防止できる。この場合も、継手固定部材37Aは、これが継手9,26に取付けられた状態で、支柱6に対してほぼ平行に位置しているので、その継手固定部材37Aを両継手9,26のうちの一方に離脱できないように固定しても、継手固定部材37Aを他方の継手にねじにより固定する前は、その継手固定部材37Aに邪魔されずに、支柱6間の間隔を自由に調整できる。
【0098】
上述のように、本例の物品運搬保管装置においては、継手固定部材37Aは、第2及び第3の継手9,26のうちの少なくとも一方の継手9又は26に対して摺動可能に嵌合すると共に、その継手固定部材37Aが摺動可能に嵌合した継手9又は26に形成された貫通孔42A,42Bに挿入されたねじ44A,44Bが、継手固定部材37Aに形成されたねじ孔40Aに螺着されることにより、当該継手9,26と継手固定部材37Aとが着脱可能に固定される。
【0099】
ここで、継手固定部材37Aを第2及び第3の継手9,26のいずれか一方に予め固定しておく構成を採用する際、第2の継手9の方に継手固定部材37Aを予め固定しておくことが望ましい。仮に、継手固定部材37Aを第3の継手26に予め離脱不能に固定したとすると、その継手固定部材37Aを第2の継手9にねじ44Aで固定しない状態で、支柱ユニット32Aを図11に示したように折り畳んだとき、第2の継手9の取付孔39Aを貫通した継手固定部材37Aが図11に鎖線で示すように、各支柱6の下端よりも図11における下方に大きく突出し、折り畳んだ支柱ユニット32Aの全長が長くなってしまう。
【0100】
これに対し、継手固定部材37Aを第2の継手9に予め離脱不能状態に固定しておけば、継手固定部材37Aを第3の継手26にねじ44Bで固定しない状態で支柱ユニット32Aを図11に示すように折り畳んだとき、継手固定部材37Aは、図11に実線で示す如く、第3の継手26の取付孔39Bを貫通して図11の上方に延びることになるため、その継手固定部材37Aが折り畳んだ支柱ユニット32Aの支柱6の長さ範囲内に収まる。これにより、折り畳んだ支柱ユニット32Aの全長が長くなる不具合を阻止できる。
【0101】
継手固定部材37Aを第2の継手9に予め固定するときの固定方法も、図18及び図19を参照して先に説明したところと全く同様な方法を採用できる。すなわち、図23に示すように、第3の継手26に継手固定部材37Aを固定するためのねじ44Bとして、硬貨によって簡単に緩めることのできる幅広の溝45Aを有するねじを用い、第2の継手9に継手固定部材37Aを固定するねじ44Aとして、工具を用いなければ緩めることのできない十字溝46Aを有するねじを用いる。これにより、取扱者は、第3の継手26を固定したねじ44Bの方を緩め、第2の継手9を固定したねじ44Aの方は緩められることなく、継手固定部材37Aは第2の継手9に固定されたままとなる。或いは、図18及び図19を参照して先にも説明したキャップ37によって、第2の継手9に継手固定部材37Aを固定したねじ44Aを覆い隠し、このねじ44が緩められることがないようにしてもよい。
【0102】
上述のように、第2の継手9に対して継手固定部材37Aを固定したねじ44Aが、第3の継手26に対して継手固定部材37Aを固定したねじ44Bよりも緩め難くなるように構成するのである。
【0103】
或いは、継手固定部材37Aを、第2の継手9に、離溶接や接着剤などによって、通常の使用態様では離脱不能に固定すると共に、第3の継手26に対して摺動可能に嵌合し、該第3の継手26に形成された貫通孔42Bに挿入されたねじ44Bを、継手固定部材37Aに形成されたねじ孔40Aに螺着することにより、第3の継手26と継手固定部材37Aとを着脱可能に固定してもよい。
【0104】
また、図7乃至図14に示した第2の形態の物品運搬保管装置30Aにおいて、上述の継手固定部材37Aに代えて、第1乃至第3の3個の継手8,9,26の全てを固定連結する継手固定部材を設けることもできる。この継手固定部材は、各支柱6に取付けられた第1乃至第3の継手8,9,26に固定されて、その第1乃至第3の継手8,9,26同士を固定連結するものであり、合計で4個設けられるが、図24及び図25は、そのうちの1つの継手固定部材37Bを示している(図7乃至図14には継手固定部材37Bは図示していない)。図24及び図25においては、各継手8,9,26の舌片と、その舌片に枢着された連結部材の図示は省略してある。
【0105】
図24及び図25に示すように、第1乃至第3の継手8,9,26には、支柱6が嵌合する孔27,127,127Aに対して平行に貫通し、互いに同心状に配置された取付孔38A,39A,39Bが形成されている。一方、金属又は硬質樹脂などの高剛性材料により棒状に形成された継手固定部材37Bは、これらの取付孔38A,39A,39Bにがたつくことなく嵌合できる径を有していると共に、その長手方向に沿って複数のねじ孔40Bが形成されている。
【0106】
第1の形態の物品運搬保管装置の継手固定部材37の場合と同様に、支柱間の間隔を調整した後、図24及び図25に示すように第1乃至第3の継手8,9,26の取付孔38A,39A,39Bに継手固定部材37Bを挿入し、継手固定部材37Bを第1乃至第3の継手8,9,26の取付孔38A,39A,39Bに対して摺動可能に嵌合し、次いで第1乃至第3の継手8,9,26のそれぞれに形成された貫通孔41A,42A,42Bに、ねじ43A,44A,44Bをそれぞれ挿入し、その各ねじ43A,44A,44Bを継手固定部材37Bに形成されたいずれかのねじ孔40Bのめねじに螺着し、その各ねじ43A,44A,44Bを締め付けることにより、第1乃至第3の継手8,9,26と継手固定部材37Bとを着脱可能に固定し、第1乃至第3の継手8,9,26を継手固定部材37Bを介して互いに固定連結する。他の支柱に取付けられた第1乃至第3の継手8,9,26も同様にして継手固定部材を介して互いに固定連結される。
【0107】
上述のように、各支柱6に取付けられた第1乃至第3の継手8,9,26を、継手固定部材37Bを介して固定連結することにより、物品運搬保管装置に物品を搭載して運搬するとき、第1の形態の物品運搬保管装置の場合と同様にその物品運搬保管装置の安定性を高めることができる。また、パレット2に取付ける前の支柱間の間隔を、使用するパレット2の突部7の間隔に合せて調整した後、その支柱6をパレット2に取付ける前に、各支柱6に取付けられた第1乃至第3の継手8,9,26を継手固定部材37Bによって固定したおくことにより、支柱6をパレット2に迅速に取付けることが可能となることも、第1の形態の物品運搬保管装置の場合と同様である。
【0108】
第1乃至第3の継手8,9,26同士の固定を解除するときは、ねじ43A,44A,44Bを緩め、継手固定部材37Bを取付孔38A,39A,39Bから抜き出せばよいが、この例の場合にも、継手固定部材37Bを第1乃至第3の継手8,9,26のいずれか一つに離脱できないように固定しておくこともできる。かかる構成を採用することにより、第1乃至第3の継手8,9,26を固定連結し、又はその固定を解除するときの作業性が高められ、かつ継手固定部材37Bの紛失を防止できる。この場合も、継手固定部材37Bは、これが継手8,9,26に取付けられた状態で、支柱6に対してほぼ平行に位置しているので、その継手固定部材37Bを両継手8,9,26のうちの一つに離脱できないように固定しても、継手固定部材37Bを他の継手にねじにより固定する前は、その継手固定部材37Bに邪魔されずに、支柱6間の間隔を自由に調整できる。
【0109】
上述のように、本例の物品運搬保管装置においては、継手固定部材37Bは、第1乃至第3の継手8,9,26のうちの少なくとも2つの継手に対して摺動可能に嵌合すると共に、その継手固定部材37Bが摺動可能に嵌合した継手に形成された貫通孔41A,42A,42Bに挿入されたねじ43A,44A,44Bが、継手固定部材37Bに形成されたねじ孔40Bに螺着されることにより、当該継手と継手固定部材37Bとが着脱可能に固定される。
【0110】
ここで、継手固定部材37Bを第1乃至第3の継手8,9,26のいずれか一つに予め固定しておく構成を採用する際、本例のように、各第1の継手8が、これに取付けられた各支柱6に対して固定されている場合には、その継手固定部材37Bを、第1の継手8に予め固定しておくことが好ましい。仮に、継手固定部材37Bを第2の継手9に予め離脱不能に固定したとすると、その継手固定部材37Bを第1及び第3の継手8,26にねじ43A,44Bで固定する前に、図7に示した状態の第2及び第3の継手9,26を支柱6に沿って上方に持ち上げると、第1の継手8の取付孔38Aを貫通した継手固定部材37Bが第1の継手8よりも上方に大きく突出してしまい、この状態では、物品運搬保管装置の上に他の物品運搬保管装置を積み重ねることができなくなる。これは継手固定部材37Bを第3の継手26に予め固定しておいた場合も同様である。継手固定部材37Bを第1の継手8に予め離脱不能に固定しておけば、その継手固定部材37Bを第2及び第3の継手9,26にねじ止めする前に、図7に示した第2及び第3の継手9,26を支柱6に沿って上方に持ち上げても、継手固定部材37Bは第2及び第3の継手9,26の取付孔39A,39Bに対して摺動しながら、相対的に第2及び第3の継手9,26よりも下方に突出するだけであり、この状態の物品運搬保管装置の上に他の物品運搬保管装置を支障なく積み重ねることができる。また継手固定部材37Bを支柱6の長さ以下の長さに形成しておけば、支柱ユニット32Aを図11に示したように折り畳んだとき、第1の継手8に固定された継手固定部材37Bが支柱6の長さ範囲内に収まり、折り畳んだ支柱ユニット32Aが大型化する不具合を阻止できる。
【0111】
継手固定部材37Bを第1の継手8に予め固定するときの固定方法も、図18及び図19を参照して先に説明したところと全く同様な方法を採用できる。すなわち、図26に示すように、第2及び第3の継手9,26に継手固定部材37Bを固定するためのねじ44A,44Bとして、硬貨によって簡単に緩めることのできる幅広の溝45A,45Bを有するねじを用い、第1の継手8に継手固定部材37Bを固定するねじ43Aとして、工具を用いなければ緩めることのできない十字溝を有するねじを用いる。これにより、取扱者は、第2及び第3の継手9,26を固定したねじ44A,44Bの方を緩める。第1の継手8を固定したねじ43Aの方は緩められることなく、継手固定部材37Bは第1の継手8に固定されたままとなる。或いは、図18及び図19を参照して先にも説明したキャップ47によって、第1の継手8に継手固定部材37Bを固定したねじ43Aを覆い隠し、このねじ43Aが緩められることがないようにしてもよい。
【0112】
上述のように、前記各第1の継手8を、これが取付けられた各支柱6に対して固定し、該第1の継手8に対して継手固定部材37Bを固定したねじ43Aが、第2及び第3の継手9,26に対して継手固定部材37Bを固定したねじ44A,44Bよりも緩め難くなるように構成するのである。
【0113】
或いは、各第1の継手8を、これが取付けられた各支柱6に対して固定し、継手固定部材37Bを、第1の継手8に、溶接や接着剤などによって、通常の使用態様では離脱不能に固定すると共に、第2及び第3の継手9,26に形成された貫通孔42A,42Bに挿入されたねじ44A,44Bを、該第2及び第3の継手9,26に対して摺動可能に嵌合した継手固定部材37Bに形成されているねじ孔40Bに螺着することにより、第2及び第3の継手9,26と継手固定部材37Bとが着脱可能に固定してもよい。
【0114】
以上説明した各実施形態例の物品運搬保管装置は、継手固定部材37,37A又は37Bを有しているが、この継手固定部材を、物品運搬保管装置のメンテナンスや修理時に必要となる工具として利用することもできる。例えば、図27に示すように、パレット2の補強部材3Aに形成したねじ孔、又はその補強部材3Aの裏面に固着したナット(図示せず)に、ピンより成る突部7の下部のおねじ部(図示せず)をねじ込んで、その突部7を補強部材3Aに固定する構成を採用した場合、パレット2に加えられる振動などによって、その突部7が緩んでしまうことがある。このようなとき、例えば継手固定部材37Aを、突部7に形成した孔52に図28に示すように挿入し、その継手固定部材37Aを回わすことによって、突部7を締め付けて補強部材3Aに対して強固に固定し直すことができる。このように、突部7の緩みが発生しても、専用の工具を用意しておかずとも、継手固定部材37Aによって、その突部7を締め付けることが可能となる。
【0115】
以上、本発明の多数の実施形態例を説明したが、その各例の構成を適宜組み合せて物品運搬保管装置を構成することもできる。また、本発明は、先に例示した物品以外の各種物品、例えば自動車、そのエンジンなどの部品、家具、建築材料など、実質的にいかなるものの物品運搬保管装置にも適用できるものである。
【0116】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、各支柱間の間隔を調整できるので、各種サイズの物品を効率よく運搬し、又はこれを保管することができる。しかも、第1及び第2の継手を継手固定部材によって固定連結できるので、物品運搬保管装置によって物品を運搬するときの物品運搬保管装置の安定性を高めることができる。また継手自体にねじ孔を形成する必要はなく、当該継手を支障なく樹脂により構成することができる。
【0117】
請求項2に記載の発明によれば、第1及び第2の継手を継手固定部材により固定連結するときの作業を容易に行うことができる。
【0118】
請求項3及び4に記載の発明によれば、継手固定部材が邪魔となって支柱をパレットに取付けることができなくなるような不具合の発生を阻止できる。
【0119】
請求項5に記載の発明によれば、支柱間の間隔を調整できるので、各種サイズの物品を効率よく運搬し、又はこれを保管することができる。しかも第2及び第3の継手を継手固定部材によって固定連結することにより、物品を搭載してその物品を運搬しているとき、物品運搬保管装置に外振力が加えられても、その物品運搬保管装置が激しく振動することを阻止できる。しかも継手自体にねじ孔を形成する必要はなく、当該継手を支障なく樹脂により構成することができる。
【0120】
請求項6に記載の発明によれば、第2及び第3の継手を継手固定部材により固定連結するときの作業を容易に行うことができる。
【0121】
請求項7及び8に記載の発明によれば、支柱と連結部材を折り畳んだとき、継手固定部材が外方に大きく突出する不具合を阻止できる。
【0122】
請求項9に記載の発明によれば、支柱間の間隔を調整できるので、各種サイズの物品を効率よく運搬し、又はこれを保管することができる。しかも第1乃至第3の継手を継手固定部材によって固定連結できるので、物品運搬保管装置によって物品を運搬するときの物品運搬保管装置の安定性を高めることができる。また継手自体にねじ孔を形成する必要はなく、当該継手を支障なく樹脂により構成することができる。
【0123】
請求項10に記載の発明によれば、第1乃至第3の継手を継手固定部材により固定連結するときの作業を容易に行うことができる。
【0124】
請求項11及び12に記載の発明によれば、継手固定部材が邪魔となって、物品運搬保管装置を上下に積み重ねることができなくなる不具合の発生を阻止できる。
【0125】
請求項13に記載の発明によれば、継手固定部材を1つの継手に固定したまま、支障なく支柱間の間隔を調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】物品運搬保管装置の一例を示す斜視図である。
【図2】図1に示した物品運搬保管装置を組立てた状態を示す斜視図である。
【図3】図1に示した物品運搬保管装置を組立てて、これを上下に積み重ねたときの様子を示す斜視図である。
【図4】図1に示した第1の継手とこれに連結された連結部材の拡大斜視図である。
【図5】図1に示した第2の継手から支柱を分離して示した分解斜視図である。
【図6】図1に示した支柱ユニットを折り畳んだ状態を示す斜視図である。
【図7】図1とは異なる物品運搬保管装置の実施形態例を示す斜視図である。
【図8】図7に示した物品運搬保管装置を組立てたときの様子を示す斜視図である。
【図9】図8のIX−IX線拡大断面図であって、一部を省略した図である。
【図10】図7に示した物品運搬保管装置を組立てて、上下に複数段積み重ねたときの斜視図である。
【図11】図7に示した支柱ユニットを折り畳んだ状態を示す斜視図である。
【図12】支柱ユニットを折り畳むときの様子を示す斜視図である。
【図13】折り畳んだ支柱ユニットの一部を示す斜視図である。
【図14】支柱ユニットをパレットに着脱するときの様子を示す斜視図である。
【図15】第1及び第2の継手に継手固定部材を挿入する前の様子を示す斜視図である。
【図16】第1及び第2の継手に継手固定部材を挿入したときの様子を示す斜視図である。
【図17】ねじによって継手固定部材を第1及び第2の継手に固定したときの様子を示す斜視図である。
【図18】第1及び第2の継手を継手固定部材に異なった形態のねじによって固定した例を示す斜視図である。
【図19】キャップの断面図である。
【図20】第2及び第3の継手に継手固定部材を挿入する前の様子を示す斜視図である。
【図21】第2及び第3の継手に継手固定部材を挿入するときの様子を示す斜視図である。
【図22】第2及び第3の継手をねじによって継手固定部材に固定したときの様子を示す斜視図である。
【図23】第2及び第3の継手を継手固定部材に異なった形態のねじによって固定した例を示す斜視図である。
【図24】第1乃至第3の継手に継手固定部材を挿入する前の様子を示す斜視図である。
【図25】ねじによって継手固定部材を第1乃至第3の継手に固定したときの様子を示す斜視図である。
【図26】第1の継手と、第2及び第3の継手を継手固定部材に異なった形態のねじによって固定した例を示す斜視図である。
【図27】パレットの補強部材に継手固定部材を挿入する前の様子を示す斜視図である。
【図28】パレットの補強部材に継手固定部材を挿入したときの様子を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 物品
2 パレット
5 物品載置面
6 支柱
6A 支柱
6B 支柱
6C 支柱
6D 支柱
8 第1の継手
8A 第1の継手
8B 第1の継手
8C 第1の継手
8D 第1の継手
9 第2の継手
9A 第2の継手
9B 第2の継手
9C 第2の継手
9D 第2の継手
14 第1の連結部材
14A 第1の連結部材
14B 第1の連結部材
14C 第1の連結部材
14D 第1の連結部材
15 第2の連結部材
15A 第2の連結部材
15B 第2の連結部材
15C 第2の連結部材
15D 第2の連結部材
26 第3の継手
26A 第3の継手
26B 第3の継手
26C 第3の継手
26D 第3の継手
30 物品運搬保管装置
30A 物品運搬保管装置
37 継手固定部材
37A 継手固定部材
37B 継手固定部材
40 ねじ孔
40A ねじ孔
40B ねじ孔
41 貫通孔
41A 貫通孔
42 貫通孔
42A 貫通孔
42B 貫通孔
43 ねじ
43A ねじ
44 ねじ
44A ねじ
44B ねじ

Claims (13)

  1. 物品が載置されるパレットと、該パレットの物品載置面に対してほぼ垂直に立上った状態で、該パレットに着脱可能に取付けられる4本の支柱と、各支柱にそれぞれその長手方向に沿って取付けられた第1及び第2の継手と、互いに隣り合って位置する2本の支柱をそれぞれ互いに連結する第1及び第2の連結部材とを具備し、前記4本の支柱が前記パレットに取付けられた状態で、前記第2の継手は第1の継手よりも下方に位置し、4本の支柱が前記パレットに取付けられた状態で、前記第1及び第2の連結部材は、それぞれ互いにクロスして位置すると共に、各第1の連結部材は、その長手方向一端側が、互いに隣り合って位置する2本の支柱のうちの一方の支柱に取付けられた第1の継手に回動可能に連結され、かつその長手方向他端側が、互いに隣り合って位置する2本の支柱のうちの他方の支柱に取付けられた第2の継手に回動可能に連結され、各第2の連結部材は、その長手方向一端側が、前記他方の支柱に取付けられた第1の継手に回動可能に連結され、かつその長手方向他端側が、前記一方の支柱に取付られた第2の継手に回動可能に連結され、前記第1及び第2の継手の少なくとも一方が、これらの取付けられた各支柱に対して、その長手方向に移動可能に組付けられている物品運搬保管装置であって、各支柱に取付けられた第1及び第2の継手に固定されて、該第1及び第2の継手同士を固定連結するための継手固定部材を有し、該継手固定部材は、第1及び第2の継手のうちの少なくとも一方の継手に対して摺動可能に嵌合すると共に、該継手固定部材が摺動可能に嵌合した継手に形成された貫通孔に挿入されたねじが、継手固定部材に形成されたねじ孔に螺着されることにより、当該継手と継手固定部材とが着脱可能に固定されることを特徴とする物品運搬保管装置。
  2. 前記継手固定部材は、第1及び第2の継手に対して摺動可能に嵌合すると共に、第1及び第2の継手のそれぞれに形成された貫通孔に挿入されたねじが、継手固定部材に形成されたねじ孔にそれぞれ螺着されることにより、第1及び第2の継手と継手固定部材とが着脱可能に固定される請求項1に記載の物品運搬保管装置。
  3. 前記各第2の継手は、これが取付けられた各支柱に対して固定され、該第2の継手に対して前記継手固定部材を固定したねじが、前記第1の継手に対して前記継手固定部材を固定したねじよりも緩め難くなるように構成されている請求項2に記載の物品運搬保管装置。
  4. 前記各第2の継手は、これが取付けられた各支柱に対して固定され、前記継手固定部材は、第2の継手に離脱不能に固定されていると共に、第1の継手に形成された貫通孔に挿入されたねじが、該第1の継手に対して摺動可能に嵌合した継手固定部材に形成されているねじ孔に螺着されることにより、第1の継手と継手固定部材とが着脱可能に固定される請求項1に記載の物品運搬保管装置。
  5. 物品が載置されるパレットと、該パレットの物品載置面に対してほぼ垂直に立上った状態で、該パレットに着脱可能に取付けられる第1乃至第4の支柱と、第1乃至第4の各支柱にそれぞれその長手方向に沿って取付けられた第1乃至第3の継手と、互いに隣り合って位置する第1及び第2の支柱、第2及び第3の支柱、第3及び第4の支柱、並びに第4及び第1の支柱のそれぞれを互いに連結する第1及び第2の連結部材とを具備し、4本の支柱がパレットに取付けられた状態で、前記第2及び第3の継手は、第1の継手よりも下方に位置し、かつ第2の継手は第3の継手よりも下方に位置していて、前記第1乃至第4の支柱が前記パレットに取付けられた状態で、前記各第1及び第2の連結部材は、それぞれ互いにクロスした状態で位置すると共に、互いに隣り合って位置する第1及び第2の支柱間に設けられた第1及び第2の連結部材と、該第1及び第2の支柱に対向して位置する第3及び第4の支柱間に設けられた第1及び第2の連結部材の各長手方向一端側が、第1及び第2の支柱と第3及び第4の支柱にそれぞれ取付けられた第1の継手にそれぞれ回動可能に連結され、かつその各長手方向他端側が、第1及び第2の支柱と第3及び第4の支柱にそれぞれ取付けられた第2の継手にそれぞれ回動可能に連結され、互いに隣り合って位置する第2及び第3の支柱間に設けられた第1及び第2の連結部材と、該第2及び第3の支柱に対向して位置する第4及び第1の支柱間に設けられた第1及び第2の連結部材の各長手方向一端側が、第2及び第3の支柱と第4及び第1の支柱にそれぞれ取付けられた第1の継手にそれぞれ回動可能に連結され、かつその各長手方向他端側が、第2及び第3の支柱と第4及び第1の支柱にそれぞれ取付けられた第3の継手にそれぞれ回動可能に連結され、前記第1乃至第3の継手のうちの少なくとも第2及び第3の継手が、これらの取付けられた各支柱に対して、その長手方向に移動可能に組付けられている物品運搬保管装置であって、各支柱に取付けられた第2及び第3の継手に固定されて、該第2及び第3の継手同士を固定連結するための継手固定部材を有し、該継手固定部材は、第2及び第3の継手のうちの少なくとも一方の継手に対して摺動可能に嵌合すると共に、該継手固定部材が摺動可能に嵌合した継手に形成された貫通孔に挿入されたねじが、継手固定部材に形成されたねじ孔に螺着されることにより、当該継手と継手固定部材とが着脱可能に固定されることを特徴とする物品運搬保管装置。
  6. 前記継手固定部材は、第2及び第3の継手に対して摺動可能に嵌合すると共に、第2及び第3の継手のそれぞれに形成された貫通孔に挿入されたねじが、継手固定部材に形成されたねじ孔にそれぞれ螺着されることにより、第2及び第3の継手と継手固定部材とが着脱可能に固定される請求項5に記載の物品運搬保管装置。
  7. 前記第2の継手に対して前記継手固定部材を固定したねじが、前記第3の継手に対して前記継手固定部材を固定したねじよりも緩め難くなるように構成されている請求項6に記載の物品運搬保管装置。
  8. 前記継手固定部材は、第2の継手に離脱不能に固定されていると共に、第3の継手に対して摺動可能に嵌合し、該第3の継手に形成された貫通孔に挿入されたねじが、継手固定部材に形成されたねじ孔に螺着されることにより、第3の継手と継手固定部材とが着脱可能に固定される請求項5に記載の物品運搬保管装置。
  9. 物品が載置されるパレットと、該パレットの物品載置面に対してほぼ垂直に立上った状態で、該パレットに着脱可能に取付けられる第1乃至第4の支柱と、第1乃至第4の各支柱にそれぞれその長手方向に沿って取付けられた第1乃至第3の継手と、互いに隣り合って位置する第1及び第2の支柱、第2及び第3の支柱、第3及び第4の支柱、並びに第4及び第1の支柱のそれぞれを互いに連結する第1及び第2の連結部材とを具備し、4本の支柱がパレットに取付けられた状態で、前記第2及び第3の継手は、第1の継手よりも下方に位置し、かつ第2の継手は第3の継手よりも下方に位置していて、前記第1乃至第4の支柱が前記パレットに取付けられた状態で、前記各第1及び第2の連結部材は、それぞれ互いにクロスした状態で位置すると共に、互いに隣り合って位置する第1及び第2の支柱間に設けられた第1及び第2の連結部材と、該第1及び第2の支柱に対向して位置する第3及び第4の支柱間に設けられた第1及び第2の連結部材の各長手方向一端側が、第1及び第2の支柱と第3及び第4の支柱にそれぞれ取付けられた第1の継手にそれぞれ回動可能に連結され、かつその各長手方向他端側が、第1及び第2の支柱と第3及び第4の支柱にそれぞれ取付けられた第2の継手にそれぞれ回動可能に連結され、互いに隣り合って位置する第2及び第3の支柱間に設けられた第1及び第2の連結部材と、該第2及び第3の支柱に対向して位置する第4及び第1の支柱間に設けられた第1及び第2の連結部材の各長手方向一端側が、第2及び第3の支柱と第4及び第1の支柱にそれぞれ取付けられた第1の継手にそれぞれ回動可能に連結され、かつその各長手方向他端側が、第2及び第3の支柱と第4及び第1の支柱にそれぞれ取付けられた第3の継手にそれぞれ回動可能に連結され、前記第1乃至第3の継手のうちの少なくとも第2及び第3の継手が、これらの取付けられた各支柱に対して、その長手方向に移動可能に組付けられている物品運搬保管装置であって、各支柱に取付けられた第1乃至第3の継手に固定されて、該第1乃至第3の継手同士を固定連結するための継手固定部材を有し、該継手固定部材は、第1乃至第3の継手のうちの少なくとも2つの継手に対して摺動可能に嵌合すると共に、該継手固定部材が摺動可能に嵌合した継手に形成された貫通孔に挿入されたねじが、継手固定部材に形成されたねじ孔に螺着されることにより、当該継手と継手固定部材とが着脱可能に固定されることを特徴とする物品運搬保管装置。
  10. 前記継手固定部材は、第1乃至第3の継手に対して摺動可能に嵌合すると共に、第1乃至第3の継手のそれぞれに形成された貫通孔に挿入されたねじが、継手固定部材に形成されたねじ孔にそれぞれ螺着されることにより、第1乃至第3の継手と継手固定部材とが着脱可能に固定される請求項9に記載の物品運搬保管装置。
  11. 前記各第1の継手は、これが取付けられた各支柱に対して固定され、該第1の継手に対して前記継手固定部材を固定したねじが、前記第2及び第3の継手に対して前記継手固定部材を固定したねじよりも緩め難くなるように構成されている請求項10に記載の物品運搬保管装置。
  12. 前記各第1の継手は、これが取付けられた各支柱に対して固定され、前記継手固定部材は、第1の継手に離脱不能に固定されていると共に、第2及び第3の継手に形成された貫通孔に挿入されたねじが、該第2及び第3の継手に対して摺動可能に嵌合した継手固定部材に形成されているねじ孔に螺着されることにより、第2及び第3の継手と継手固定部材とが着脱可能に固定される請求項9に記載の物品運搬保管装置。
  13. 前記継手固定部材は、これが前記継手に取付けられた状態で、前記支柱に対してほぼ平行に位置している請求項1乃至12のいずれかに記載の物品運搬保管装置。
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