JP3888510B2 - 仮囲い - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、住宅等の施工現場において、道路側に面した敷地境界に設置される仮囲いに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、住宅施工現場等の道路に面した側に仮囲いを設ける場合、図8に示すように、敷地境界2に沿って、支柱17をパネルボード18の幅に合わせて建て、この支柱17側部の短筒状の取付部17aにパネルボード18の側部に設けられた取付片18aを嵌め込むことで、前記パネルボード18を前記支柱17に固定し、仮囲いCを設置していた。前記支柱17は、例えば、支柱本体17bと、該支柱本体17bの下端に装着されたねじ式ジャッキベース19と、前記支柱本体17bの下側部に突設された杭ガイド17cと、前記支柱本体17b側部に一端が軸着され、他端に杭ガイド20aが形成された斜材20とを備え、杭12が前記ガイド17c、20aを通じて地面に打込まれたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
図9に示すように、この仮囲いCを傾斜した地面3に設置する場合は、前記ジャッキベース19にて、前記支柱17の高さが調整され、仮囲いC全体が水平になるようにして設けられる。しかし、この場合には、パネルボード18の下に大きな隙間Sが形成され、見栄えが悪いだけでなく、ここから部外者が侵入することも可能であり、防犯上好ましくなかった。一方、前記仮囲いC全体を傾斜地の傾きに合わせて設置することも考えられるが、見栄えが悪いだけでなく、支柱が鉛直方向に対して傾斜して設置されることとなるので、構造的に不安定なものとなる。
【0004】
さらに、前記仮囲いCを設置するには、多くの施工工数が掛かかるという問題がある。特に、前記支柱17を設ける場合には、前記したねじ式ジャッキベース19の調整、前記杭12の打込み等、作業者にとって負担の大きな作業が多く、多くの時間と労力を費やしていた。
【0005】
本発明は、上記した課題に鑑みてなされたものであって、傾斜地に設置する場合であっても、パネルボードの下に隙間を形成することなく、傾斜地の傾斜に沿って、見栄え良く設置することができ、合わせて、施工工数の削減を図ることができる仮囲いを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の仮囲いは、複数の矩形のパネルボードが敷地境界に沿って地面に載置され、前記パネルボードの所定位置に上又は下向きのつばが横設され、隣接する前記パネルボードの側縁部同士が密着された状態で、これらパネルボードの前記つば同士が長方形板の接続具の両端に設けられた挟持部にそれぞれ挟持されて接続されることにより、これらパネルボード同士が相互に固定され、これらパネルボードが前記接続具の中間に取付けられた支持手段により地面に対して支持されたことを特徴としている。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施形態に係る仮囲いについて、図面に基づいて説明する。図1及び図2に示すように、前記仮囲いAは、複数の矩形のパネルボード1が敷地境界2に沿って地面3に載置され、前記パネルボード1の所定位置に上向きでつば4が設けられ、隣接する前記パネルボード1の側縁部1a同士が密着された状態で、これらパネルボード1の前記つば4同士が接続具5にて接続されることにより、これらパネルボード1同士が相互に固定され、これらパネルボード1が支持手段6により、地面3に対して支持されたものである。以下、詳細に説明する。
【0009】
前記パネルボード1は、例えば、矩形の枠体の両側部に複数の断面L字形鋼(例えば山型鋼)を用いた横桟1bが架設され、前記枠体形状に合致する板材7が内側に装着されたものであって、前記横桟1bのうちの2つは、断面L字形に直交する2面のうちの1面を前記つば4として上向きにして設けられたものである。
【0010】
前記接続具5は、図3に示すように、例えば長方形板の両側部に板材等を挟持する挟持部5Aが設けられたものである。該挟持部5Aは、例えば、断面L字形の挟持部材5aがその突起部5bを上側且つ本体板5c側にして、ボルト5dとナット5eにより留め付けられたものである。したがって、前記本体板5cと前記挟持部材5aの間に反突起部5b側から前記つば4を挿入して前記ボルト5d、ナット5eを締めることで、前記つば4等を挟持することができるようになっている。なお、後述する軸受け8を取付けるために、前記本体板5cの前記挟持部材5aと反対側に植え込みボルト5f、ナット5eが突設されている。
【0011】
前記支持手段6により、複数の前記パネルボード1を地面に対して支持するために、例えば、上下に設けた2つの接続具5のうち上側に設けた前記接続具5に一端が取付けられた斜材9が、他端に形成された杭ガイド11を介して地面3に打込まれた杭12に固定され、下側に設けた前記接続具5が、該接続具5に取付けられた杭ガイド13を介して地面に打込んだ杭12に固定されている。
【0012】
さらに詳細な構成を説明すると、上側に設けた前記接続具5の前記植え込みボルト5fを利用して軸受け8が取付られ、パイプ材等からなる斜材9の一端に軸着されたロッド10が前記軸受け8に嵌入され、留めボルト14にてこれに固定され、前記斜材9の他端に形成された杭ガイド11が地面3に打ち込まれた杭12に外嵌されて、留めボルト14にてこれに固定されている。一方、下側に設けた前記接続具5の前記植え込みボルト5fには、板材13aを介して杭ガイド13が取付けられ、該杭ガイド13が地面に打込まれた杭12に外嵌されて、留めボルト14にて固定されている。なお、前記留めボルト14は、前記軸受け8等の外部から内径部まで螺刻された雌ねじに螺入されており、前記留めボルト14を締め込むことで、前記ロッド10、杭12等が前記軸受け8、杭ガイド11、13等に固定されるようになっている。
【0013】
ところで、前記支持手段6として、上記に具体的な構成例を示したが、前記支持手段は、これに限定されるものではない。例えば、前記軸受け8や前記杭ガイド13を前記接続具5に設けず、前記パネルボード1に直に設ける等して前記パネルボードを地面3に対して支持させるようにしてもよい。
【0014】
以下、上記仮囲いAを設置する手順の一例を示す。まず、作業者等により、2枚の前記パネルボード1を敷地境界2に沿って地面3に載置し、前記パネルボード1の側縁部1a同士を密着させ、地面3対して直角に建てた状態で保持する。
ただし、地面3が傾斜している場合は、上記作業に加えて、図4に示すように、前記パネルボード1同士を上下にずらせて、前記横桟1bを水平に保った状態でこれらパネルボード1を保持する。
【0015】
つぎに、これらパネルボード1の前記つば4を前記接続具5の両側部に設けられた前記挟持部5Aに夫々取付け、前記ボルト5d、ナット5eを締めつけて前記つば4を挟持させてこれらパネルボード1を接続する。ただし、地面3が傾斜している場合は、図4に示すように、前記接続具5を傾斜させて、異なる高さにある前記つば4を夫々前記挟持部5Aに挟持させる。この結果、前記パネルボード1は、側縁部1a同士が密着された状態で上記の如く接続具5にて接続されるため、相互に固定された状態となる。
【0016】
つぎに、前記上側の接続具5に取付られた前記軸受け8に前記斜材9の前記ロッド10を挿入し、前記留めボルト14にて前記軸受け8に固定すると共に、杭12を前記杭ガイド11に挿入して、地面3に打込み、留めボルト14にて前記杭ガイド11を前記杭12に固定する。最後に、別の杭12を前記下側の接続具5の前記杭ガイド12に挿入して、地面3に打込み、留めボルト14にて該杭ガイド13を前記杭12に固定する。
【0017】
以上の施工を繰返して、前記パネルボード1の両側にさらにパネルボード1を増設してゆき、所望の幅で仮囲い全体を設ける。このようにして設けられた仮囲いAは、パネルボード1の側縁部1b同士が密着されると共に、地面3に載置されて設けられるために、パネルボード1の下部やパネルボード1同士の間に隙間が殆ど生じない。また、地面3が傾斜している場合においても、前記パネルボード1を傾けずに設置することができる。
【0018】
なお、前記つば4は、上向きに設けられたものであるが、下向きに設けられたものであっても同様の作用効果を得ることができる。すなわち、前記接続具5の前記挟持部材5aの前記突起部5bを上下逆に配置し、前記下向きに形成されたつばの下から前記接続具5を取付けて挟持させ、その他を、上記した実施の形態で説明した通りにすれば、同様の仮囲いを設けることができる。
【0019】
以下、本発明の第2の実施形態に係る仮囲いについて、図面に基づいて説明する。図5に示すように、前記仮囲いBは、上記した第1の実施形態において説明したものと同様の2枚のパネルボード1が互いに角度Kを形成して敷地境界2の隅部に沿って地面3に載置され、前記パネルボード1の前記つば4同士が、丁番接続具15にて接続されることにより、これらパネルボード1同士が相互に接続されたものである。
【0020】
前記丁番接続具15は、図6に示すように、その中間に左右の取付部15a、15bを相互に揺動自在に且つ上下にスライド自在に連結する連結部15cが形成されたものである。該連結部15cの具体的構成としては、例えば、一方の取付部15aの端部に軸15dが形成され、他方の取付部15bの端部に形成された管状ナックル15eとスライド自在に嵌合されたものである。また両側部には、第1の実施形態で説明した挟持部5Aと同様の挟持部材15f、ボルト15g、ナット15hからなる挟持部15Aが設けられている。
【0021】
前記仮囲いBを設ける場合は、敷地境界2の隅部に沿って、前記パネルボード1同士を角度Kを形成させながら地面3に載置し、つぎに、これらパネルボード1の前記つば4同士を、前記丁番接続具15の挟持部15Aに夫々挟持させることにより接続する。
【0022】
このようにして設けらる仮囲いBは、前記丁番接続具15が前記取付部15aと前記取付部15bが相互に上下にスライドするため、地面3が傾斜している場合であっても、図7に示すように、前記パネルボード1同士を上下方向にずらせて設置することが可能である。
【0023】
なお、第2の実施形態においては、前記つば4は、上向きに設けられたものではあるが、その他の一定の向きに設けられたものであっても、同様の作用効果を得ることができる。すなわち、前記丁番接続具15の前記取付部15a及び15bを前記つば4の向きに対応して前記軸15dに対して傾斜したものを使用し、前記軸15dの軸方向と、前記パネルボード1同士をずらすべき方向とを一致させればよい。
【0024】
【発明の効果】
請求項1記載の仮囲いは、複数の矩形のパネルボードが敷地境界に沿って地面に載置され、前記パネルボードの所定位置に上又は下向きのつばが横設され、隣接する前記パネルボードの側縁部同士が密着された状態で、これらパネルボードの前記つば同士が長方形板の接続具の両端に設けられた挟持部にそれぞれ挟持されて接続されることにより、これらパネルボード同士が相互に固定され、これらパネルボードが支持手段により地面に対して支持されたものであるので、従来の仮囲いのように支柱を建てる必要がなく、大幅な施工工数の削減を図ることができ、又、設置する地面が傾斜している場合でも、パネルボードを傾けずに見栄え良く設置することができる。さらに、前記支持手段が、前記接続具に取付けられたものであるので、前記パネルボードには、前記つばのみが設けられていればよく、前記パネルボード面から突出した取付具を設ける必要がないので、かさ張らずに複数の前記パネルボードを重ね合わせることができ、コンパクトにまとめて運搬することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態に係る仮囲いの斜視図である。
【図2】 図1のX−X断面図である。
【図3】 接続具の具体例を示した斜視図である。
【図4】 傾斜した地面に本発明の第1の実施形態に係る仮囲いを設置した場合を示した図である。
【図5】 本発明の第2の実施形態に係る仮囲いの斜視図である。
【図6】 丁番接続具の具体例を示した斜視図である。
【図7】 傾斜した地面に本発明の第2の実施形態に係る仮囲いを設置した場合を示した図である。
【図8】 従来例に係る仮囲いを示した斜視図である。
【図9】 従来例に係る仮囲いを傾斜した地面に設置した場合を示した図である。
【符号の説明】
A、B 仮囲い
1 パネルボード
1a 側縁部
2 敷地境界
3 地面
4 つば
5 接続具
5A 挟持部
6 支持手段
15 丁番接続具
15a 取付部
Claims (1)
- 複数の矩形のパネルボードが敷地境界に沿って地面に載置され、
前記パネルボードの所定位置に上又は下向きのつばが横設され、
隣接する前記パネルボードの側縁部同士が密着された状態で、これらパネルボードの前記つば同士が長方形板の接続具の両端に設けられた挟持部にそれぞれ挟持されて接続されることにより、これらパネルボード同士が相互に固定され、
これらパネルボードが前記接続具の中間に取付けられた支持手段により地面に対して支持されたことを特徴とする仮囲い。
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