JPH0715876Y2 - 枠体の傾斜取付装置 - Google Patents

枠体の傾斜取付装置

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JPH0715876Y2
JPH0715876Y2 JP1990014635U JP1463590U JPH0715876Y2 JP H0715876 Y2 JPH0715876 Y2 JP H0715876Y2 JP 1990014635 U JP1990014635 U JP 1990014635U JP 1463590 U JP1463590 U JP 1463590U JP H0715876 Y2 JPH0715876 Y2 JP H0715876Y2
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博高 長島
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長島鋳物株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はマンホール蓋のように、路面等の設置面の傾斜
に合わせて設置される蓋体の受け枠を傾斜させて取付け
るための装置に関するものである。
(従来の技術) 前記マンホールなどでは、例えば下水道管等へ通じた側
塊などの下部構造体に、嵩上げ枠を用いて、或いは用い
ずに枠体を取付けるが、通常、垂直に設けられる側塊に
対して、路面等設置面が水平でないときは、側塊等に対
して枠体を傾けて取付ける必要が生じる。このような場
合、従来は構造体等の上面と枠体下面との間に適当な調
整部材を介在させ、枠体を所要の傾きにしてから、両部
材間にコンクリートを充填するような方法が採られて来
た。この方法に基ずく先行例には例えば実開昭64-37551
号のものがある。
(技術的課題) しかし前記の方法によると、傾きの程度が調整部材の積
み重ね厚さにしたがうため調整部材が多数必要であり、
そのうえ、段階的にしか調整できない欠点がある。また
積み重ねた調整部材を挾んで下部構造体と枠体とを連結
するためボルトが用いられるが、このボルトと枠体のフ
ランジも積み重ね厚さに応じて傾斜交叉する。そのため
ナットは傾いた枠体フランジに端部のみが接し、不完全
な締結となる問題を生じる。
本考案は前記の欠点、問題点等を解決するもので、その
課題は枠体の傾きを連続的に調節しかつ任意の調節位置
で固定することができ、その固定のためのナットの如き
緊締部材の座面全面で緊締を行なうことができ、確実で
作業性を良好にすることにある。
(技術的手段) 前記課題を解決するため本考案は、枠状を有する構造体
1の上位に設置される枠体2の傾斜の度合を設定し、そ
の角度で構造体1に枠体2の取付けを行なうにあたり、
構造体1から上方へ伸び、枠体周縁の外方に突設された
フランジ3に達する長さを有するボルト4と、フランジ
3を上下から挾持し、任意の高さで固定するためボルト
に螺合させたナット又はそれと同効の緊締部材5と、該
部材5とフランジ3との間に介在し、傾斜したフランジ
3に少なくともボルト両側の2支点で接触する傾斜部6
を有し、該傾斜部6の前記接触によってボルトに対して
ほぼ直交し、緊締部材5に対しては面接触可能な座面7
を2支点間に有するスペーサ8とによって傾斜取付装置
を構成したものである。
(実施例) 以下図面を参照して説明すると、例示の構造体1は第1
図に示されているように水平断面長方形の筒枠状に形成
された下桝で、その上部に開口縁11を有し、それに重な
る枠体2のフランジ3は下部に外方へ向って突設されて
いる。10は枠体2の開口面20に上部から嵌合される蓋体
で、長方形のものが対角線に沿って2分された構造であ
る。
構造体1は4隅に形成されたボルト取付け用の立孔13を
有しており、ボルト4をねじ込みで取付けるためのイン
サートナット14が立孔13に一体に組込まれている。ボル
ト4は該ナット14に螺合され、コーナ座15を用いた上か
ら固定ナット16で、予め構造体1の開口縁11に高さ調節
可能に取付けられる。なお枠体2との間隔が少ない場合
などは固定ナット16を省略してもよい。
ボルト位置に対応する枠体2のフランジ3の4隅にも、
ボルト4の挿通孔17が形成されており、ボルト4に対し
てはフランジ3の上側からナット又は同効の緊締部材5
で緊締するため、その頂部が該挿通孔17を通り上部へ突
出する。即ち、枠体2の構造体1に対する傾斜の度合を
設定する場合、その傾斜に枠体2を傾けたときに、頂点
がフランジの上方まで突出する長さのボルト4が使用さ
れる。
上述のボルト4を枠体2のフランジ挿通孔17に通し、傾
きを設定する際、枠体2のフランジ3は上下からナット
又はそれと同効の緊締部材51、52により挾持固定する。
ここで51は上部の、52は下部の緊締部材を示しており、
これらは実施例に示されているようにナットが使用され
るが、しかし有頭のボルトを使用することも不可能では
ない。その場合はボルトの頭が上部緊締部材51の役割を
果たすことになる。
スペーサ8は前記フランジ3と緊締部材51、52との間に
介装されるもので、フランジ3に少なくとも2点で接触
する傾斜部6と、緊締部材51、52の緊締座18に面接触す
る座面7とを有する。第1図、第2図及び第4図に例示
の傾斜部6は、板状スペーサ8の1端部を構造体1の方
向へ折り曲げて突出させた第1支点61と、板状スペーサ
8の他端をフランジ3の方向へ折り曲げて突出させた第
2支点62から成るクランク状に形成されており、両端部
間長さに対する第1、第2支点61、62の突出量aの比に
応じた傾斜角度が得られる。第1、第2支点61、62の突
出量はa、b2種例示されており、bはaの2倍に設定さ
れている。しかしこの突出量は数種異なるものを用意
し、それにより傾斜角度を各種設定することができる。
19はスペーサ8のボルト挿通孔を示す。
第1図、第2図に例示されたスペーサ8は第4図に示さ
れる通り、クランク状の断面形を有し、向きが異なり突
出量aが等しい第2支点62を持ちかつその反対側の端部
が第1支点61となっているので、使用上表裏がなく利用
できる。これに対し第3図に示されるものは、1個の第
2支点62と板状材の端部をそのまま第1支点61とした最
も単純化された例、また第5図に示されているのでは突
出量が異なる2個の第2支点62、63を有する例であっ
て、a、b2種の突出量を利用でき、設定可能な傾斜角度
の範囲を拡げることができる。第1支点61と第2支点
62、又は第2支点62と第1支点61又は第2支点63と第1
支点61とがフランジ3に2点で接することにより、座面
7はボルト4に対してほぼ直交し、緊締部材5に対して
はそれと面接触可能な状態になる。また突出量a、bは
施工時サンダー等により削れば傾斜角度を微調整するこ
とができるものとする。
傾斜部6により設定可能な傾斜角度は、2個の端部61
62を結んだ方向に最大であり、これは構造体1に対する
枠体2の傾斜方向と、スペーサの傾斜部6を結ぶ方向と
を一致させた状態である。しかし、枠体傾斜角度とそれ
を支えるスペーサ6の両傾斜方向を一致させず、ずらせ
たときは傾斜角度を少なくする方向に変えられるので、
選択可能な傾斜範囲はスペーサ1種でも非常に広範囲に
なる。
(作用) このように構成された本考案の傾斜取付装置は、下桝等
の構造体1に対して、枠体2の開口面20の傾斜が、路面
等設置面Sの傾斜に合致するように、枠体2の傾斜及び
この方向を定め(第8図、第9図)、この傾斜状態が保
持されるように各ボルト4のまず高さを決め、下部緊締
部材52の位置を決める(第8図)。この下部緊締部材52
の位置が低いときは、同図に示されるようにボルト固定
ナット16を省略し、該部材52で代替することができる。
次いで下部スペーサ8を各ボルト4に通し、傾斜面の低
い方に第1支点61が、高い方に第2支点62(又は63)が
夫々位置するように向きを整えながら、その上から枠体
2を挿通孔17で各ボルト4に通すと設置面Sと枠体開口
面20の傾斜を一致させることができ、このとき、スペー
サ8の座面7は緊締部材5の緊締座18と面接触し、かつ
第1、第2支点61、62(63)はフランジ3に接して安定
している。
そこでフランジ3の上面に対して、スペーサ8を通し、
その座面7と最上部の緊締部材51の緊締座18とが面接触
するようにスペーサ8の方向を調節し、その後、最上部
の緊締部材51をボルト4へ螺合させ、緊締する(第9
図)。このように組付けられた枠体の傾斜角度に対する
スペーサ8の角度調節量が、最大で突出量a又はbとな
り、またスペーサ8の向きを変えて減少させることがで
きるのは(第6図、第7図)、前述の通りである。この
スペーサ8をボルト中心に回し枠体2の傾斜方向に対し
てずらせて調整するときは、第1、第2支点61、62、63
が点接触状態になり得るが、各端部を丸く整形すると接
触面積を増すことができる。またスペーサ8は締結の際
に加圧すると変形可能とした場合には、それによって接
触面積を増加し安定させることができる。なお構造体1
と枠体2間にはコンクリートモルタル等を充填すること
ができる。
(効果) 従って本考案によれば、下位の構造体1の上位に枠体2
を傾斜させて取付ける場合に、枠体2の傾斜に応じたフ
ランジ3の高さをボルト4上で連続的に調節し、その調
節された高さ位置で下部緊締部材52によりフランジ3を
支え、その結果生じた傾斜をスペーサ8により吸収し、
スペーサ8の傾斜部6がフランジ3に接すると、座面7
は緊締部材52の緊締座に面接触し、フランジ3の上面側
でもその傾斜上面にスペーサ8の傾斜部6が接すること
により座面7はボルト軸と略直交するので、上部緊締部
材51を該座面7に面接触させることができる。かくして
本案装置により、枠体2の傾斜の連続的な調節と、その
調節状態において緊締部材5が座面7と面接触し、ボル
ト4の確実な締結が行なえるので、枠体2の傾斜設置が
正確に早く実施できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案に係る傾斜取付装置の実施例を示すもの
で、第1図は分解斜視図、第2図は要部拡大断面図、第
3図、第4図、第5図は3種のスペーサの例を示す断面
図、第6図、第7図は傾斜取付状態の拡大断面図、第8
図、第9図は取付状態を示す断面図である。 1……構造体、2……枠体、3……フランジ、4……ボ
ルト、5……緊締部材、6……傾斜部、7……座面、8
……スペーサ。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】枠状を有する構造体1の上位に設置される
    枠体2の傾斜の度合を設定し、その角度で構造体1に枠
    体2の取付けを行なう装置であって、構造体から上方へ
    伸び、枠体周縁の外方に突設されたフランジ3に達する
    長さを有するボルト4と、フランジ3を上下から挾持
    し、任意の高さで固定するためボルトに螺合させたナッ
    ト又はそれと同効の緊締部材5と、該部材5とフランジ
    3との間に介在し、傾斜したフランジ3に少なくともボ
    ルト両側の2支点で接触する傾斜部6を有し、該傾斜部
    6の前記接触によってボルトに対してほぼ直交し、緊締
    部材5に対しては面接触可能な座面7を2支点間に有す
    るスペーサ8とから成る枠体の傾斜取付装置。
  2. 【請求項2】スペーサ8は板状に形成されており、その
    板状材の1端部を第1支点61とし、他端部を第2支点62
    とし、第1、第2支点61、62の内第2支点62がボルト軸
    方向へ折り曲げられて突出しており、両支点61、62間の
    板面が座面7となっている請求項第1項記載の枠体の傾
    斜取付装置。
  3. 【請求項3】スペーサ8は板状材の両端部を互いに逆方
    向に折り曲げて突出させることにより形成した第2支点
    62、63を有する、全体としてクランク状のものである請
    求項第1記載の枠体の傾斜取付装置。
JP1990014635U 1990-02-16 1990-02-16 枠体の傾斜取付装置 Expired - Lifetime JPH0715876Y2 (ja)

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