JP3873448B2 - 論理演算回路 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、パストランジスタで構成される論理回路部を備えてなる論理演算回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、電池で駆動される携帯用機器等の普及に伴って、そのような機器に搭載される論理演算回路については、動作の高速化及び低消費電力化を図るため、パストランジスタで論理回路部を構成するものが使用されつつある。パストランジスタを用いた論理演算回路は、CMOSで構成された論理演算回路よりも少ない素子数で同じ論理機能を実現することができるため、負荷の低減によって高速化及び低消費電力化が可能となる。
【0003】
このパストランジスタを用いた論理演算回路の一例として、コンプリメンタリ・パストランジスタ・ロジック(CPL:Complementary Pass-transistor Logic)があり、例えば、特開平2−288917号公報や、IEEE論文(IEEE JOURNAL OF SOLID-STATE CIRCUIT,VOL25,NO.2,APRIL 1990,P388-P395) 等に開示されている。
【0004】
前記IEEE論文に開示されている論理演算回路(排他的論理和)の構成を図7に示す。即ち、NMOSFET1及び2のソース並びにNMOSFET3及び4のソースは夫々共通に接続されて、夫々A入力端子5並びに/A入力端子6となっている。尚、“/”は負論理を示すシンボルである。
【0005】
NMOSFET(以下、単にFETと称す)1及び4のゲート並びにFET2及び3のゲートは夫々共通に接続されて、夫々B入力端子7並びに/B入力端子8となっている。また、FET1及び3のドレイン並びにFET2及び4のドレインは夫々共通に接続されて、夫々/X′出力端子9並びにX′出力端子10となっている。
【0006】
以上がNMOS論理回路部(以下、論理回路部と称す)11を構成しており、A入力端子5及び/A入力端子6は、相補形の信号が入力されるソース入力端子対12,B入力端子7及び/B入力端子8はゲート入力端子対13,また、/X′出力端子9及びX′出力端子10は、相補形の信号を出力する出力端子対14となっている。
【0007】
論理回路部11の/X′出力端子9及びX′出力端子10は、CMOSインバータ15a及び15bで構成されたバッファ部15の一対の入力端子に夫々接続されており、バッファ部15の各出力端子は、夫々X出力端子16及び/X出力端子17となっている。
【0008】
バッファ部15は、電源電圧レベルから若干低下している論理回路部11の出力レベルを補うためや、論理回路としての論理しきい値をシフトするため、また、基板バイアス効果により低下した負荷の駆動能力を向上させるためなどの理由から設けられているものである。以上の論理回路部11及びバッファ部15が、論理演算回路18を構成している。
【0009】
尚、ソース入力端子対12及びゲート入力端子対13に与えられる相補形の入力信号は、例えば、論理演算回路18の外部においてインバータを用いて作成されたり、或いは、論理演算回路18の前段に配置されている相補信号を出力する論理演算回路から与えられるものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
斯様に構成された論理演算回路18では、出力信号のレベルが遷移する時には、論理回路部11における出力端子対14の一方のレベルが立ち下がり、他方のレベルは立ち上がるが、NMOSFETの場合、ソース−ドレイン間において、ロウレベルからハイレベルに遷移する信号(立ち上がり信号)の伝搬遅延時間は、ハイレベルからロウレベルに遷移する信号(立ち下がり信号)に比べて長くなる(図10参照)。
【0011】
これは、(ゲートがハイレベルとなって)ソース側からドレイン側に立ち上がり信号が伝搬する場合は、ゲート−ソース間,ゲート−ドレイン間の電位差が何れも小さくなる方向への変化となり、FETの特性上、ソース−ドレイン間の抵抗値は大きくなる方向へ変化するからである。
【0012】
また、例えば電源電圧が5Vである場合、ドレイン側に出力されるハイレベル信号の電位は、FET1〜4のしきい値電圧の影響によって4V程度まで低下すると共に、ソース側に与えられる入力信号は、論理回路部11を経由してバッファ部15を駆動することになる。即ち、入力側から見た負荷が重くなることから総じて立ち上がり信号の波形なまりは大きくなり、伝搬遅延時間は一層長くなる傾向を示す。このため、論理回路18の動作速度が遅くなるという問題がある。
【0013】
更に、立ち上がり信号の波形なまりが大きくなることから、バッファ部15のCMOSインバータ15a及び15b内部におけるCMOSFET(図示せず)が同時に導通状態となって流れる貫通電流が増加することや、出力端子対14から出力される相補信号間にはスキューが生じることから、バッファ部15を介して次段に接続される論理演算回路においてはグリッチにより不要な充放電が生じることになり、消費電力の点でも問題があった。
【0014】
尚、以上の問題は、論理回路部をPMOSFETで構成した場合においても、立ち下がり信号の波形なまり及びロウレベル信号の上昇といった点により、同様に生じるものである。
【0015】
このような問題を解決するものとして、特開平7−334349号公報に開示されているものがある。これは、図8に示すように、論理回路部11とバッファ部15との間に、PMOS交差ラッチ19を配置した構成である。このPMOS交差ラッチ19を介すことによって、バッファ部15に与えられる入力信号のハイレベルを引き上げることで、遅延時間及び貫通電流を何れも低下させるようにしている。
【0016】
また、図9に示すように、特開平8−321770号公報には、バッファ部15を構成する各CMOSインバータ15a,15bの入出力端子を、交差状に接続してなるバッファ部20を配置したものが開示されている。即ち、CMOSインバータ15a,15bを斯様に接続することで、速く変化する側のインバータの出力信号を変化が遅い側のインバータの入力端子に与えることによって、動作速度の補償を行うものである。
【0017】
しかしながら、特開平7−334349号公報に開示されているものでは、PMOS交差ラッチ19においてハイレベルからロウレベルに変化する側の信号ラインにも電流が流れ込むため、立ち下がり時間を遅くするという問題がある。また、特開平8−321770号公報に開示されているものでは、CMOS交差ラッチの入出力側における負荷容量の状態により動作が代わってしまうので、タイミングなどの設計が困難となってしまう。
【0018】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、構成が簡単で、且つ、高速動作が可能であり消費電力も低減することができる論理演算回路を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の論理演算回路によれば、パストランジスタで構成される論理回路部(11)の出力側に、バッファとして接続される第1及び第2のCMOSインバータ(15A,15B)を夫々構成するNMOS及びPMOSトランジスタ(22,24,21,23)のチャネル領域(33a,36a,34a,35a)と、第2及び第1のCMOSインバータ(15B,15A)の出力端子(17,16)との間を、夫々第1及び第2の配線部(27,26a,26b及び25,28a,28b)によりバックゲート(38,41,42,45)を介してコンデンサカップリングする。
【0020】
例えば、論理回路部(11)を構成するパストランジスタがNMOSトランジスタである場合には、論理回路部(11)の出力信号の立上がり遷移は立ち下がり遷移に比較して遅くなるので、CMOSインバータ(15A,15B)の出力信号は立上がり遷移の方が速くなる。
【0021】
そこで、一方のCMOSインバータにおいて速くハイレベルに遷移した出力信号を、配線部を介して他方側のNMOS及びPMOSトランジスタのバックゲートに印加することで、NMOSトランジスタのしきい値電圧を低下させて駆動能力を向上させることができる。その結果、他方のCMOSインバータの出力信号の立ち下がり遷移が速くなるので、CMOSインバータにおける入出力信号の伝搬遅延時間を短縮することができる。
【0022】
この場合、同時に、PMOSトランジスタのしきい値電圧は上昇することからPMOSトランジスタは速くオフするようになり、NMOS及びPMOSトランジスタが同時にオン状態となる期間が短くなり、貫通電流の流量を低減して消費電力を抑えることができる。
【0023】
請求項2記載の論理演算回路によれば、第1及び第2のCMOSインバータ(15A,15B)の一方を、例えば、半導体基板(30)としてのバルクシリコン内に論理回路部(11)及び他方のCMOSインバータと電気的に分離された状態で形成することができる。
【0024】
請求項3または4記載の論理演算回路によれば、論理回路部(11)及び第1及び第2のCMOSインバータ(15A,15B)をSOI基板(59)上に形成する(請求項3)ので、第1及び第2の配線部(27,26a,26b及び25,28a,28b)としてカップリング用のコンデンサ(26a,26b及び28a,28b)を形成するためにSOI基板(59)上に電極を形成する必要がなく、回路面積を縮小して小形化することができる。更に、第1及び第2のCMOSインバータ(15A,15B)を構成するNMOS及びPMOSトランジスタ(22,24,21,23)のバックゲート(78a,78b)を夫々共通に構成する(請求項4)ことで、回路面積を一層縮小することができる。
【0025】
請求項5記載の論理演算回路によれば、論理回路部(11)をSIMOX基板(83)上に形成し、第1及び第2のCMOSインバータ(15A,15B)をSIMOX基板(83)の支持基板(79a)内において電気的に分離された状態で形成されたウェル領域(80,81)内に夫々形成するので、そのウェル領域(80,81)をバックゲートとして使用することができ、より簡単な工程で構成することが可能となる。
【0026】
請求項6記載の論理演算回路によれば、パストランジスタで構成される論理回路部(11)の出力側に接続されるCMOSインバータ(15A)の出力端子(16)にインバータゲート(86)の入力端子を接続し、そのインバータゲート(86)の出力端子を、CMOSインバータ(15A)を構成するNMOS及びPMOSトランジスタ(22,21)のチャネル領域にバックゲート及びコンデンサ(26a,26b)を介して接続する。
【0027】
従って、例えば、論理回路部(11)の出力信号が相補型でない場合であっても、CMOSインバータ(15A)の出力端子(9)のレベルをインバータゲート(86)により反転して、NMOS及びPMOSトランジスタ(22,21)のバックゲートの電位を変化させて基板バイアス効果を発生させることができるので、請求項1と略同様の効果が得られる。
【0028】
【発明の実施の形態】
(第1実施例)
以下、本発明の第1実施例について図1及び図2を参照して説明する。尚、図7と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、以下異なる部分についてのみ説明する。
【0029】
バッファ部15を構成する一方のCMOSインバータ(第1のCMOSインバータ)15Aは、PMOSFET(PMOSトランジスタ)21及びNMOSFET(NMOSトランジスタ)22で構成されており、FET21及び22のソースは、電源及びアースに夫々接続されている。また、FET21及びFET22のゲートは、論理回路部11の出力端子9に共通に接続されており、FET21及びFET22のドレインは、CMOSインバータ15Aの出力端子16に接続されている。
【0030】
また、バッファ部15を構成する他方のCMOSインバータ(第2のCMOSインバータ)15Bは、PMOSFET(PMOSトランジスタ)23及びNMOSFET(NMOSトランジスタ)24で構成されており、FET23及び24のソースは、電源及びアースに夫々接続されている。また、FET23及び24のゲートは、論理回路部11の出力端子10に共通に接続されており、FET21及び22のドレインは、CMOSインバータ15Bの出力端子17に接続されている。
【0031】
そして、出力端子17は、PMOSFET21及びNMOSFET22のチャネル領域に繋がるバックゲートに、配線25並びにコンデンサ26a及び26bを介して夫々接続されている。また、出力端子16は、FET23及び24のチャネル領域に繋がるバックゲートに、配線27並びにコンデンサ28a及び28bを介して夫々接続されている。
【0032】
尚、配線27並びにコンデンサ26a及び26bは第1の配線部を構成し、配線25並びにコンデンサ28a及び28bは第2の配線部を構成している。以上が論理演算回路29を構成している。
【0033】
また、図2は、論理演算回路29を半導体素子として構成した場合の一例であり、主にバッファ部15部分を示す模式的な断面図である。例えば、n形に薄くドープされたシリコンで構成される半導体基板(バルクシリコン)30に、イオン打ち込み及び熱拡散処理によって2つのP(−)ウェル31及び32を形成する。そして、P(−)ウェル31の内部には、同様にしてPウェル33及びNウェル34を形成し、P(−)ウェル32の内部には、Nウェル35及びPウェル36を形成する。
【0034】
次に、半導体基板30の表面を酸化して酸化膜(SiO2)37を形成すると共に、CVD法などによって多結晶シリコン膜を重ねて形成した後パターニングを行う。そして、Pウェル33上には、バックゲート電極38及びゲート電極39を形成し、Nウェル34上には、ゲート電極40及びバックゲート電極41を形成する。また、Nウェル35上には、バックゲート電極42及びゲート電極43を形成し、Pウェル36上には、ゲート電極44及びバックゲート電極45を形成する。
【0035】
更に、Pウェル33の内部には、2つのN(+)領域46及び47を形成し、Nウェル34の内部には、2つのP(+)領域48及び49を形成する。また、Nウェル35の内部には、2つのP(+)領域50及び51を形成し、Pウェル36の内部には、2つのN(+)領域52及び53を形成する。
【0036】
そして、Pウェル33には、CMOSインバータ15AのNMOSFET22が形成され、Nウェル34には、PMOSFET21が形成される。また、Nウェル35には、CMOSインバータ15BのPMOSFET23が形成され、Pウェル36には、NMOSFET24が形成される。また、Pウェル33,Nウェル34,Nウェル35及びPウェル36のゲート電極39,40,43及び44の直下に位置する部位は、夫々チャネル領域33a,34a,35a及び36aとなっている。
【0037】
即ち、以上の構成は、各CMOSインバータ15A及び15Bの夫々について、Pウェル31,Pウェル33,Nウェル34及びPウェル32,Nウェル35,Pウェル36からなるトリプルウェル構造をなしている。そして、このトリプルウェル構造によって、各CMOSインバータ15A及び15Bは、夫々互いから電気的に分離された状態となっている。
【0038】
ここで、例えば図2中左右夫々の側には論理回路部11が形成されており(図示せず)、FET21及び22のゲート電極40及び39は、論理回路部11の出力端子9に接続されている。また、FET23及び24のゲート電極43及び44は、論理回路部11の出力端子10に接続されている。
【0039】
FET21及び22のバックゲート電極41及び38は、FET23及び24のドレインたるP(+)領域51及びN(+)領域52と共に出力端子17に配線25によって接続されている。また、FET23及び24のバックゲート電極42及び45は、FET21及び22のドレインたるP(+)領域48及びN(+)領域47と共に出力端子16に配線27によって接続されている。そして、FET21及び23のソースたるP(+)領域49及び50は電源に接続されており、FET22及び24のソースたるN(+)領域46及び53はアースに接続されている。
【0040】
バックゲート電極38−酸化膜37−Pウェル33,バックゲート電極41−酸化膜37−Nウェル34は、夫々コンデンサ26b,26aを構成しており、また、バックゲート電極42−酸化膜37−Nウェル35,バックゲート電極45−酸化膜37−Pウェル36は、夫々コンデンサ28a,28bを構成している。
【0041】
次に、本実施例の作用について説明する。例えば、出力端子9のレベルがロウからハイに遷移する時は、出力端子10のレベルはハイからロウに遷移する。この時、前述したように、NMOSFETで構成されている論理回路部11の特性によって、ロウからハイへの遷移は緩慢であり、ハイからロウへの遷移は急峻となる。従って、バッファ部15においては、その反転出力である出力端子17のレベル遷移(ロウ→ハイ)は、出力端子16の遷移(ハイ→ロウ)よりも速くなる。
【0042】
そして、出力端子17がハイレベルに達すると、そのハイレベル信号は、コンデンサ26a及び26bを介してCMOSインバータ15AのFET21及び22のバックゲートに印加される。すると、基板(バックゲート)電位が上昇することで基板バイアス効果が生じてNMOSFET22のしきい値電圧が小さくなる。
【0043】
ここで、MOSFETにおけるしきい値電圧VT とドレイン電流ID との関係は、(1)式で表される。
ID =(W/L)・μ・Cox・(VG −VT )2 …(1)
但し、W:ゲート幅,L:ゲート長,Cox:酸化膜容量,μ:移動度,VG :ゲート電圧である。従って、しきい値電圧VT が小さくなると、ドレイン電流ID が増加して、MOSFETの駆動能力が向上することになる。
【0044】
また、伝搬遅延時間とは、出力負荷容量に対する充放電時間であると考えることができるので、MOSFETの駆動能力が向上すると出力負荷容量に対する充放電時間が短くなり、入出力信号間の伝搬遅延時間は短縮されることになる。即ち、上記のケースでは、NMOSFET22の駆動能力が向上することで、X出力端子16のレベルはハイからロウに速く遷移して立ち下がり時間が短くなり、伝搬遅延時間は短縮される。
【0045】
一方、PMOSFET21側においては、基板電位がハイレベルに上昇するとソース−ゲート間のしきい値電圧VT が小さくなる。すると、入力信号レベルがロウからハイに遷移する過程でPMOSFET21は通常よりも速くオフすることになる。従って、FET21及び22の双方が同時にオンしている期間が短くなるので、貫通電流の流量を減少させるという効果をも奏する。
【0046】
逆に、CMOSインバータ15B側において、出力端子10のレベルがロウからハイに遷移する場合は、出力端子16のレベル遷移(ロウ→ハイ)の方が出力端子17のレベル遷移(ハイ→ロウ)よりも速くなる。従って、出力端子16のハイレベル信号がコンデンサ28a及び28bを介してFET23及び24のバックゲートに印加されることで、上記と同様の効果が生じる。
【0047】
以上のように本実施例によれば、NMOSFET1乃至4を用いたパストランジスタロジックで構成される論理回路部11からの出力信号をバッファ部15によってバッファリングする場合に、バッファ部15を構成する一対のCMOSインバータ15A,15B間において、一方のCMOSインバータの出力端子と他方のCMOSインバータを構成するFETのチャネル領域とを、バックゲートを介して夫々コンデンサカップリングした。
【0048】
従って、入力信号が変化した時点からのレベル遷移(ロウ→ハイ)が速いCMOSインバータの出力信号を、他方のCMOSインバータ側のFETのバックゲートに印加することで、基板バイアス効果により前記FETの駆動能力を向上させて他方のCMOSインバータの出力信号におけるレベル遷移(ハイ→ロウ)を速めることができ、論理回路部11の出力特性に起因する信号の伝搬遅延時間を短縮すると共に、貫通電流の流量を減少させることができる。
【0049】
また、本実施例によれば、バッファ部15を構成する一対のCMOSインバータ15A,15Bを、トリプルウェル構造を用いて互いに電気的に分離した状態で形成したので、バッファ部15を、バルクシリコンで構成される半導体基板30の内部に論理回路部11と共に形成することができる。
【0050】
(第2実施例)
図3は本発明の第2実施例を示すものであり、第1実施例と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、以下異なる部分についてのみ説明する。第2実施例においては、論理演算回路29の回路構成自体は変わらず、その論理演算回路29を、薄膜SOI(Silicon On Insulator)基板上に構成したものである。
【0051】
その製造工程の概略を以下に述べる。先ず、半導体層用基板を熱酸化してSiO2などの絶縁膜54を形成する。その絶縁膜54の上に、バックゲートとして使用する多結晶シリコンを例えばCVD法によって堆積させた後、フォトリソグラフィ及びエッチング処理によってパターニングして多結晶シリコン膜55a乃至55dを形成する。その上から、更に絶縁膜(酸化膜)56をCVD法などで堆積させる。
【0052】
次に、絶縁膜56側に支持基板57を貼り合わせて熱処理する。そして、半導体層用基板を必要な厚さまで研削することにより半導体層58を形成する。以上の工程によってSOI基板59が完成する。
【0053】
そして、SOI基板59の半導体層58において、PMOSFET21及び23のチャネル領域60及び61,NMOSFET22及び24のチャネル領域62及び63を形成する部位に対して、夫々イオン打ち込み及び熱拡散処理を行うことで、各チャネル領域60乃至63を形成する。
【0054】
続いて、半導体層58の表面を酸化して酸化膜64を形成し、その酸化膜64の上に多結晶シリコンを堆積させてからパターニングを行い、各FET21乃至24のゲート電極65乃至68を形成する。次に、ゲート電極65乃至68をマスクとしてイオン打ち込みを行い熱拡散処理して、N(+)領域69乃至72及びP(+)領域73乃至76を形成する。尚、論理回路部11も、上記のプロセスにおいて並行して形成される。
【0055】
それから、半導体層58の不要な部分と、バックゲートたる多結晶シリコン膜55a乃至55dに配線を電気的に接続する部分の絶縁膜56とをドライエッチング処理により除去してから、各部に必要な配線を行う。
【0056】
この場合、多結晶シリコン膜55a−酸化膜54−チャネル領域61,多結晶シリコン膜55b−酸化膜54−チャネル領域60が夫々コンデンサ26b,26aに対応するコンデンサ26b′,26a′であり、多結晶シリコン膜55c−酸化膜54−チャネル領域62,多結晶シリコン膜55d−酸化膜54−チャネル領域63が夫々コンデンサ28a,28bに対応するコンデンサ28a′,28b′となる。
【0057】
以上のように構成した第2実施例によれば、バッファ部15をSOI基板59内部に形成したので、絶縁膜56上に形成した回路間の不要な部分をドライエッチング処理等によって除去することで各回路間の絶縁を容易に行うことができる。また、配線25及び27を多結晶シリコン膜55a,55b及び55c,55dに電極を介して接続せずとも、絶縁膜54に窓を開けて直接接続すれば各チャネル領域60乃至63に対してコンデンサカップリングを行うことができる。従って、第1実施例のようにバルクシリコンからなる半導体基板30の内部に形成する場合に比して、回路面積を縮小することができ小形に構成することが可能となる。
【0058】
(第3実施例)
図4は、本発明の第3実施例を示すものであり、第2実施例と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、以下異なる部分についてのみ説明する。第3実施例は、第2実施例と同様に、バッファ部15をSOI基板77上に形成するものである。第2実施例と異なる部分は、FET21及び22のバックゲートである多結晶シリコン膜55b及び55aとFET23及び24のバックゲートである多結晶シリコン膜55a及び55bとを夫々共通化して、FET21及び22,FET23及び24の間に,多結晶シリコン膜78a,78bとして夫々構成したものである。その他の構成は第2実施例と同様である。
【0059】
以上のように構成された第3実施例によれば、FET21及び22のバックゲートとFET23及び24のバックゲートとを夫々共通化して、多結晶シリコン膜78a,78bとして構成することで、第2実施例よりも回路面積を一層縮小することができる。
【0060】
(第4実施例)
図5は、本発明の第4実施例を示すものであり、第3実施例と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、以下異なる部分についてのみ説明する。第4実施例は、バッファ部15をSIMOX基板上に形成するものである。
【0061】
即ち、先ず、シリコンなどの半導体基板79の内部にイオンを打ち込み熱拡散処理してPウェル(ウェル領域)80及び81を形成する。次に、酸素イオンを打ち込んでから熱処理を行い、Pウェル80及び81の上に絶縁膜82を形成する。すると、絶縁膜82の下層は支持基板79aとなり、上層は半導体層79bとなってSIMOX基板83が形成される。
【0062】
そして、半導体層79bに対して、第2または第3実施例と同様にしてFET21乃至24を形成し、不要部分をドライエッチングにより除去する。この時、第3実施例と同様にして、FET21及び22の間,FET23及び24の間に位置する2か所の絶縁膜82に拡散用の窓82a,82bを開けておく。それから、窓82a,82bを介してPウェル80,81内にイオン打ち込みを行い、熱拡散処理して配線25,27のコンタクト領域たるP(+)領域84,85を形成する。続いて、必要な配線を行う。
【0063】
この場合、Pウェル80,81が、各FET21乃至24のバックゲートに対応する。また、各FET21乃至24のチャネル領域−絶縁膜82−Pウェル80または81の間に、第2実施例におけるコンデンサ26a′,26b′,28a′,28b′に対応する構成が形成されている。尚、論理回路部11についても、上記のプロセスにおいて並行して形成される。
【0064】
以上のように構成された第4実施例によれば、論理回路部11及びバッファ部15をSIMOX基板83上に形成したので、SIO基板のような貼り合わせ工程が不要となり、より簡単な工程で論理回路29を構成することができる。
【0065】
(第5実施例)
図6は本発明の第5実施例を示す電気的構成図である。第5実施例の論理演算回路29′における論理回路部11′は、出力信号が相補形ではなく、出力端子9のみが存在する。また、それに応じて、バッファ部15′もCMOSインバータ15Aのみが存在する構成となっている。
【0066】
そして、CMOSインバータ15Aの出力端子16には、例えばCMOSインバータで構成されるインバータゲート86の入力端子が接続されており、そのインバータゲート86の出力端子は、コンデンサ26a及び26bの一端に配線27に代わって接続されている。尚、インバータゲート86のロウレベル入力電圧(VIL)は通常よりも高くなるように設定されており、電源電圧5Vに対して4V程度となっている。
【0067】
次に、第5実施例の作用について説明する。第1実施例と同様に、論理回路部11′の出力端子9のレベルがロウからハイに遷移する場合を考える。出力端子9のレベルがロウである時は、CMOSインバータ15Aの出力端子16のレベルはハイである。従って、インバータゲート86の出力端子のレベルはロウであり、コンデンサ26a及び26bによってカップリングされているFET21及び22の基板電位もロウレベルとなっている。
【0068】
この状態から、CMOSインバータ15Aの出力端子9のレベルがハイに変化してしきい値を超えると、出力端子16のレベルはハイからロウに遷移しようとする。そして、出力端子16のレベルが4Vまで低下すると、インバータゲート86の出力端子のレベルはハイに遷移する。
【0069】
すると、NMOSFET22の基板電位がハイになることから基板バイアス効果が生じ、NMOSFET22のしきい値電圧は低下して駆動能力が向上することで、その時点から、CMOSインバータ15Aの出力端子16のレベルは急速にロウ(0V)に向かって変化するようになる。従って、出力端子9のレベルの立上がり遷移が緩慢であっても、CMOSインバータ15Aの出力端子16におけるレベルの立ち下がり遷移は速くなる。
また、PMOSFET21についても、基板バイアス効果によりしきい値電圧が大きくなるので、第1実施例で述べたように貫通電流の流量が低減する。
【0070】
以上のように第5実施例によれば、論理回路部11′の出力信号が相補形でない場合であっても、CMOSインバータ15Aの出力端子16と、FET21及び22のバックゲートとをインバータゲート86及びコンデンサ26a及び26bによって接続することで、第1実施例と略同様の効果が得られる。
【0071】
本発明は上記し且つ図面に記載した実施例にのみ限定されるものではなく、次のような変形または拡張が可能である。
論理回路部を構成するパストランジスタは、PMOSFETであっても良い。パストランジスタがPMOSFETである場合は、NMOSFETの場合とは逆に出力信号の立ち下がり遷移が遅くなるという現象が生じるが、上記各実施例と同様の構成とすることで、出力信号の立ち下がり遷移時には、バッファ部のCMOSインバータを構成するPMOSFETの基板電位を速く低下させて基板バイアス効果を発生させる。すると、PMOSFETのしきい値が低下して駆動能力が向上するので、同様の効果を得ることができる。
【0072】
第5実施例の論理演算回路29′は、第1乃至第4実施例のように、バルクシリコン基板,SOI基板,SIMOX基板上に構成すれば良い。
第1実施例のように論理回路部11の出力信号が相補形の場合であっても、第5実施例のように、CMOSインバータ15Aの出力端子16とFET21及び22のバックゲートとの間、また、CMOSインバータ15Bの出力端子17とFET23及び24のバックゲートとの間を、インバータゲート及びコンデンサによって接続しても良い。
論理回路部は、EXORゲートを構成するものに限らず、AND,OR,NANDなどその他の論理ゲートを構成するものでも良い。また、出力端子対を2つ以上備えているものでも良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す電気的構成図
【図2】主にバッファ部をバルクシリコンからなる半導体基板に構成した状態を示す模式的な断面図
【図3】本発明の第2実施例を示す、主にバッファ部をSOI基板上に構成した状態を示す模式的な断面図
【図4】本発明の第3実施例を示す図3相当図
【図5】本発明の第4実施例を示す、主にバッファ部をSIMOX基板上に構成した状態を示す模式的な断面図
【図6】本発明の第5実施例を示す図1相当図
【図7】従来技術を示す図1相当図(その1)
【図8】図1相当図(その2)
【図9】図1相当図(その3)
【図10】論理回路部を構成するNMOSFETのソース−ドレイン間における信号の伝達特性を示す図
【符号の説明】
11は論理回路部、14は出力端子対、15A及び15BはCMOSインバータ(第1及び第2のCMOSインバータ)、16及び17は出力端子、21はPMOSFET(PMOSトランジスタ)、22はNMOSFET(NMOSトランジスタ)、23はPMOSFET(PMOSトランジスタ)、24はNMOSFET(NMOSトランジスタ)、25は配線(第2の配線部)、コンデンサ26a及び26bはコンデンサ(第1の配線部)、27は配線(第1の配線部)、28a及び28bはコンデンサ(第2の配線部)、29は論理回路、30は半導体基板、33a,34a,35a及び36aはチャネル領域、59はSOI基板、60乃至63はチャネル領域、77はSOI基板、78a及び78bは多結晶シリコン膜(バックゲート)、79aは支持基板、80及び81はPウェル(ウェル領域)、83はSIMOX基板、86はインバータゲートを示す。
Claims (6)
- パストランジスタで構成され、相補形の出力信号を出力する出力端子対(14)を備えてなる論理回路部(11)と、
前記論理回路部(11)の出力端子対(14)に入力端子対が接続される第1及び第2のCMOSインバータ(15A,15B)と、
前記第1のCMOSインバータ(15A)を構成するNMOS及びPMOSトランジスタ(22,21)のチャネル領域(33a,34a)と前記第2のCMOSインバータ(15B)の出力端子(17)との間を、バックゲート(38,41)を介してコンデンサカップリングする第1の配線部(27,26a,26b)と、
前記第2のCMOSインバータ(15B)を構成するNMOS及びPMOSトランジスタ(24,23)のチャネル領域(36a,35a)と前記第1のCMOSインバータ(15A)の出力端子(16)との間を、バックゲート(42,45)を介してコンデンサカップリングする第2の配線部(25,28a,28b)とを備えたことを特徴とする論理演算回路。 - 前記第1及び第2のCMOSインバータ(15A,15B)の一方は、半導体基板(30)内において、前記論理回路部(11)及び他方のCMOSインバータと電気的に分離された領域内に形成されていることを特徴とする請求項1記載の論理演算回路。
- 前記論理回路部(11)及び前記第1及び第2のCMOSインバータ(15A,15B)は、SOI基板(59)上に形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の論理演算回路。
- 前記第1及び第2のCMOSインバータ(15A,15B)を構成するNMOS及びPMOSトランジスタ(22,24,21,23)のバックゲート(78a,78b)は、夫々共通に構成されていることを特徴とする請求項3記載の論理演算回路。
- 前記論理回路部(11)は、SIMOX基板(83)上に形成されており、
前記第1及び第2のCMOSインバータ(15A,15B)は、前記SIMOX基板(83)の支持基板(79a)内において電気的に分離された状態で形成されたウェル領域(80,81)内に夫々形成されていることを特徴とする請求項2記載の論理演算回路。 - パストランジスタで構成される論理回路部(11)と、
前記論理回路部(11)の出力端子(9)に入力端子が接続されるCMOSインバータ(15A)と、
前記CMOSインバータ(15A)の出力端子(16)に入力端子が接続されると共に、出力端子が当該CMOSインバータ(15A)を構成するNMOS及びPMOSトランジスタ(22,21)のチャネル領域にバックゲート及びコンデンサ(26a,26b)を介して接続されるインバータゲート(86)とを備えたことを特徴とする論理演算回路。
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