JPH1145946A - 半導体集積回路 - Google Patents

半導体集積回路

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JPH1145946A
JPH1145946A JP9201499A JP20149997A JPH1145946A JP H1145946 A JPH1145946 A JP H1145946A JP 9201499 A JP9201499 A JP 9201499A JP 20149997 A JP20149997 A JP 20149997A JP H1145946 A JPH1145946 A JP H1145946A
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JP
Japan
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transistors
source
potential
voltage
transistor
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JP9201499A
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English (en)
Inventor
Eiji Nishibe
栄次 西部
Shuichi Kikuchi
修一 菊地
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 レベルシフト回路の一部のトランジスタに意
図的に基板バイアス効果を与えることにより、選択した
トランジスタの反転電圧Vtを増大し、レベルシフト回
路の反転電圧Vt*の低電圧化に対応する。 【解決手段】 基板12上および第1のN型ウェル領域
14に高耐圧部10のN−MOS22及びP−MOS1
5を形成する。第2のN型ウェル領域16およびP型ウ
ェル領域17に低耐圧部11のPーMOS18とN−M
OS25を形成する。N−MOS25のソースにレベル
シフトする振幅の最低電位である電源電位VL(−30
V)を印加し、基板21にはN−MOS25のバックゲ
ートバイアスとして電源電位VEE(−40V)を印加
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低電圧系の信号を
高電圧系の信号に変換する為のレベルシフタ回路を内蔵
した、半導体集積回路に関する。
【0002】
【従来の技術】LCDドライバーIC等では、CPUや
ビデオ信号処理回路で処理した低電圧系(例えば5V)
の信号を入力し、その信号をレベルシフト回路によって
高電圧系(例えば40V)の信号に変換し、該変換した
高電圧系の信号によってLCDパネルを駆動する為の出
力信号を出力している。LCDパネルのドットライン毎
に1個のレベルシフタ回路が必要となり、その大画面化
が進めばおのずと多くのレベルシフト回路を1個のIC
内に収納することが必要となる。
【0003】図9(A)は、レベルシフト回路1の構成
を示す図である。同図において、MOSトランジスタQ
1、Q2、Q3、Q4は高耐圧系のトランジスタであ
り、Q5、Q6は低耐圧系のトランジスタである。トラ
ンジスタQ5、Q6は反転信号*φを形成する為のイン
バータ2を構成する。VDDは電源電圧(+5V)、V
SSは低耐圧系のソース電位(0V)であり、VEEは
高耐圧系のソース電位(−40V)である。
【0004】本回路のDC動作は以下の通りである。
今、入力信号φがLレベル(0V)の時、トランジスタ
Q1はONし、反転信号*φが印可されるトランジスタ
Q2はOFFし、トランジスタQ3はOFFし、トラン
ジスタQ4はONとなる。トランジスタQ1がONして
いるので、出力端子OUTの電位はVDD(5V)とな
る。一方、入力信号φがHレベル(+5V)の時、トラ
ンジスタQ1はOFFし、反転信号*φが印可されるト
ランジスタQ2はONし、トランジスタQ3はONし、
トランジスタQ4はOFFとなる。トランジスタQ3が
ONしているので、出力端子OUTの電位はVEE(−
40V)となる。
【0005】従って、図9(B)に示したように、本回
路はVDD/VSS系(+5V/0V)の入力信号φ、
*φの信号波形3を、VDD/VEE系(+5V/−4
0V)の出力信号4に変換するという動作を行う。とこ
ろで、インバータ2の反転動作に追随してレベルシフト
回路1が反転動作を行うためには、インバータ2の出力
振幅の範囲内、例えば出力振幅の約半分の値(1/2・
VDD)でレベルシフト回路1が反転動作する必要があ
る。例えばレベルシフト回路が−20Vで反転動作する
ならば、振幅が0〜+5Vの入力信号φ、*φではこの
レベルシフト回路1を反転動作させることができなくな
るためである。
【0006】図10(A)を参照して、レベルシフト回
路1が反転動作する時の反転電圧Vt*は、回路の入出
力特性(Vin−Vout)を描いたときに、出力電圧
が(VEE−VSS)の半分の値になる時の入力電圧を
意味する。今、トランジスタQ1、Q3を図10(B)
に示したような単純な抵抗に置き換えて考えてみる。
尚、r1はトランジスタQ1のON抵抗、r3はトラン
ジスタQ3のON抵抗である。この回路の出力端OUT
の電圧Voutは、 Vout=(VDD−VEE)・r3/(r1+r3) ・・・・(1) で表すことができる。
【0007】例えば、r1=r3の時の反転電圧Vt*
を図10(A)のVt*1と仮定する。入出力特性を図
面左側の方向(Vt*2)に移動させる為には、入力電
圧Vinの上昇に対して出力電圧Voutが即低下する
ように構成すればよいのであるから、ON抵抗r1、r
3を(2)式の関係に設計すればよいことがわかる。 r1>>r3 ・・・・・・・(2) 反対に、反転電圧を図面右側の方向(Vt*3)に移動
させる為には、入力電圧Vinの変動に対して出力電圧
Voutが殆ど低下しないように構成すればよいのであ
るから、ON抵抗r1、r3を(3)式の関係に設計す
ればよいことがわかる。
【0008】 r1<<r3 ・・・・・・・(3) これは即ち、入力電圧Vinを最大振幅値付近まで上昇
させることでレベルシフト回路1が初めて反転動作す
る、ということを意味する。詳細な算出は割愛するが、
図9(A)のレベルシフト回路1の反転電圧Vt*を
(VDD−VSS)の半分、すなわち2.5V程度に設
計することは、+5V〜−40Vもの大電位差にあって
は反転電圧Vt*をVDD(+5V)側に極めて接近さ
せた設計を行うことを意味する。従って、これらの考察
からレベルシフト回路1が安定動作するためには、式
(3)に準じて、 トランジスタQ1のON抵抗<<トランジスタQ3のON抵抗 ・・(4) トランジスタQ2のON抵抗<<トランジスタQ4のON抵抗 ・・(5) の両方を満足している必要が生じる。そのため従来は、
トランジスタのゲート幅/ゲート長(W/L)比を調整
することにより、上記(4)(5)式を満足させてい
た。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】近年の電子機器に対す
る高速化と低消費電力化の要求を満足するため、集積回
路には最小設計ルールの縮小と動作電圧の低電圧化(5
V→3V)が押し進められている。従ってレベルシフト
回路の入力信号φも最大振幅が小さくなり、例えば電源
電圧VDD=3V系の機器に対応するためには、レベル
シフト回路1の反転電圧Vt*を従来の約2.5Vから
1.5V程度にまで更に減じなければならない。これは
反転電圧Vt*と電源電位VDDとの電位差を更に縮め
る(電源電位VDD側にシフトさせる)ことを意味する
ので、上記の考察に従えば、(4)(5)式を満足させ
る為に、トランジスタQ3、Q4のON抵抗を更に増大
させ且つトランジスタQ1、Q2のON抵抗を更に低減
しなければならない。
【0010】しかしながら、ゲート幅/ゲート長(W/
L)の比を変更する手法では、更に比を大きくするため
にはトランジスタサイズが大きくなるので、ICのチッ
プサイズが大きくなるという欠点がある。特にLCDド
ライバー用途などでは、レベルシフト回路を多数個(1
00個以上)集積化するので、トランジスタ1個のサイ
ズ増大は即大幅なチップサイズ増大となってしまう。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上述した従来の
課題に鑑み成されたもので、トランジスタQ3、Q4の
ソース電位に対してバックゲートバイアスをかけて、バ
ックゲートバイアス効果によりトランジスタQ3、Q4
の反転電位Vtを選択的に増大させたことを特徴とす
る。
【0012】以下に、MOSトランジスタのドレイン電
流Idを示す。 Id=μ・Vds・ε・W・(VgsーVt)/(L・tox)・・・(6) 但し、μは電子の移動度、Vdsはソース・ドレイン間
電圧、Vgsはゲートソース間電圧、εは誘電率、Wは
ゲート幅、Lはゲート長、toxはゲート酸化膜厚であ
る。
【0013】ON抵抗rはドレイン電流Idとソース・
ドレイン間電圧Vdsで表すことができるので、結局
(6)式より r=Vds/Id ∝ Vth ・・・・・・・・・・・・・・・・(7) となる。ソース電位に対してバックゲート電位を印加す
ることにより、バックゲートバイアス効果により反転電
圧Vtを増大できる。よって、ゲート幅/ゲート長(W
/L)の比を極端に大きくすることなく、(4)(5)
式の条件を満足することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の1実施の形態
を、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は本発明
により、高耐圧部10と低耐圧部11とを集積化した半
導体集積回路を示す断面図である。同図において、12
はP型のシリコン単結晶基板、13は各素子を分離する
ための第1の選択酸化膜、14は高耐圧部10のPチャ
ンネル型MOSFET(以下P−MOS15と称す)を
構成するために形成した、N型の第1のウェル領域、1
6は低耐圧部11のMOSFET素子を構成するために
形成した、N型の第2のウェル領域、17は低耐圧部1
1のNチャンネル型MOSFET(以下N−MOS18
と称す)を構成するために、第2のウェル領域16表面
に形成したP型のウェル領域、19はポリシリコンゲー
ト電極、20は高耐圧部10のP−MOS15のP+ソ
ース・ドレイン領域、21は高耐圧部22のNチャンネ
ル型MOSFET(以下N−MOS22と称す)のN+
ソース・ドレイン領域、23はN−MOS18のN+ソ
ース・ドレイン領域、24は低耐圧部11のPチャンネ
ル型MOSFET25(以下P−MOS25と称す)の
P+ソース・ドレイン領域である。
【0015】高耐圧部10の素子15、22は、ソース
・ドレイン領域20、21がゲートによるセルフアライ
ン方式ではなく、低不純物濃度の拡散領域を用いた、い
わゆるオフセットドレイン構造を採用している。また、
ゲート電極19下部のチャンネル部と各ソース・ドレイ
ン領域20、21との境界部分に膜厚10000Å程度
の第2の選択酸化膜26を具備している。これは第2の
選択酸化膜26を用いることによってゲート電極19と
ドレイン領域との耐圧を高めるための構造で、低耐圧部
11とは構造を異にしている。ゲート電極19は、第2
の選択酸化膜26の上部にまで跨るように被覆してお
り、選択酸化膜26で囲まれた領域の、酸化膜厚が薄い
領域がチャンネル形成用の実質的なゲート酸化膜とな
る。
【0016】半導体基板12には最低電位のVEE(例
えば、−40V)を基板バイアスとして印加する。高耐
圧部10のN型の第1のウェル領域14にはP−MOS
15の基板電位として電源電位VDD(例えば、+3
V)を印加する。低耐圧部11のN型の第2のウェル領
域16は高耐圧部10との電位分離の役割をも有してお
り、ここにもP−MOS25の基板電位として電源電位
VDDを印加する。そして低耐圧部11のP型ウェル領
域17には、N−MOS18のバイアスとして電源電位
VSS(例えば、0V)を印加する。
【0017】低耐圧部11は5V程度の耐圧として設計
が行われ、そのゲート酸化膜27の膜厚は400〜50
0Å程度である。これに対して、高耐圧部10のゲート
酸化膜28は80V程度のゲート耐圧(Vgs、Vg
d)を維持するために膜厚を2000〜3000Åと極
めて厚くしている。高耐圧部10のP−MOS15は、
CAD上における耐酸化膜の端とCAD上におけるソー
ス・ドレイン領域20の拡散窓の端とを略一致させて形
成しており、横方向拡散などによりソース・ドレイン領
域20の端がゲート酸化膜28にまで伸びている。これ
に対し、N−MOS22は、CAD上における耐酸化膜
の端に対してCAD上におけるソース・ドレイン領域2
0の拡散窓の端を後方に0,5μ〜2μ程度意図的に後
退させており、この結果、ソース・ドレイン領域23の
端が図示Aの箇所で第2の選択酸化膜26に接触するよ
うな位置関係に形成している。従って、N−MOS22
の実効的なゲート長はCAD上の設計よりも大きくな
り、ON抵抗を増大できる。更に、ソース・ドレイン領
域23の端が第2の選択酸化膜26に接触するので、ゲ
ート酸化膜28が一様の膜厚でなく、第2の選択酸化膜
23の一部がゲート酸化膜として機能する。ゲート酸化
膜の一部が膜厚の厚い第2の酸化膜26で構成されるの
で、ON抵抗を更に増大できる。この増大量は、単純に
ゲート長を前記実質的なゲート長と同じ寸法で設計した
素子よりも一層大きくできる。
【0018】高耐圧部10のP−MOS15は、ゲート
にレベルシフトする入力信号を印加する特定箇所の素子
だけ、ゲート酸化膜29を低耐圧部11のものと一致さ
せて薄くしてある。これは高電圧を印加する箇所ではな
いことと、(6)式よりゲート酸化膜29を薄くするこ
とによりON抵抗を低減することを目的としている。本
発明におけるレベルシフト回路1の回路的な構成は、従
来例で説明したレベルシフト回路と実質的には同じであ
る。以下、斯様に構成した各素子と、図7のレベルシフ
ト回路1との対応を説明する。
【0019】先ず、低耐圧部11のN−MOS18とP
−MOS25は、同IC内部における主要な回路機能を
構成する為の素子であり、更にはレベルシフト回路1の
入力部となるインバータ回路2のトランジスタQ5、Q
6を構成するための素子である。高電圧が印加される箇
所ではないので、設計耐圧が低い。高耐圧部10のP−
MOS15は、レベルシフト回路1のトランジスタQ
1、Q2を構成する。同じく高耐圧部10のN−MOS
22は、レベルシフト回路1のトランジスタQ3、Q4
を構成する。ゲート・ドレイン間に40V程度の高電位
が印加されるので、第2の選択酸化膜26の配置やゲー
ト酸化膜28を厚くするなどの手法が採られている、
尚、ゲート酸化膜28を厚くすることは、N−MOS2
2の反転電圧Vth(しきい値)を増大して、ON抵抗
を低耐圧部のものより増大するという役割も持ってい
る。
【0020】そして、トランジスタQ1、Q2のゲート
に0〜3Vの範囲の振幅を持つ入力信号φ、*φを印加
し、トランジスタQ3、Q4のソースには電源電位VL
(−30V)を印加する。電源電位VLの電位は、トラ
ンジスタQ3、Q4のバックゲート電位として与えられ
る電源電位VEE(−40V)よりも高く設定し、これ
によりトランジスタQ3、Q4にバックゲートバイアス
効果を発生させる。そのためこの回路では、電源電位V
SS−VDD(0V〜3V)の間の振幅を持つ入力信号
φ、*φを、電源電位VDD−VL(3V〜−30V)
の信号に変換するという動作を行う。
【0021】ソース電位とバックゲート電位とが異なる
場合の反転電圧Vtsは(8)式で表すことができる。
【0022】
【数1】
【0023】ここで、φBは基板のポテンシャル、εs
はシリコン中の誘電率、qは単位電荷、NAは基板の不
純物濃度、VBSは基板とソース電位との差、Ciはゲ
ート容量を示す。結局、反転電圧Vtsは基板・ソース
電位VBSに依存し、この値が大きくなるほど反転電位
Vtsが増大する。従って、本発明によればトランジス
タQ3、Q4に対してバックゲート電位を意図的に変更
し、バックゲートバイアス効果によりトランジスタQ
3、Q4の反転電圧Vtを選択的に増大することができ
る。よって、(4)(5)式を満足することが容易に達
成できるので、レベルシフト回路1の反転電圧Vt*を
更に小さく設計することが可能となる。しかもトランジ
スタのゲート幅とゲート長の比W/Lを極端に大きくす
ることもないので、チップサイズの増加を抑制すること
ができる。
【0024】図8に、レベルシフト回路1の別の例を示
す。図7のレベルシフト回路1に対して、トランジスタ
Q7、Q8を追加した部分が異なる点であり、インバー
タ回路2他は同じである。トランジスタQ7、Q8は、
ソースが電源電位VL側に接続され、ドレインがトラン
ジスタQ3、Q4のソースに接続され、ゲートにはトラ
ンジスタQ1、Q2に印加される入力信号φ、*φと同
じ信号が印加される。また、トランジスタQ3、Q4、
Q7、Q8はバックゲートバイアス効果を与える図1の
高耐圧部10のN−MOS22によって構成されてい
る。
【0025】入力信号φがLレベル(0V)の時、トラ
ンジスタQ1はONし、トランジスタQ3とQ7はOF
Fし、トランジスタQ2はOFFし、トランジスタQ4
とQ8はONする。従って出力端子OUTの電位はVD
D(3V)となる。反対に入力信号φがHレベルの時、
トランジスタQ1はOFFし、トランジスタQ3とQ7
はONし、トランジスタQ2はONし、トランジスタQ
4とQ8はOFFする。従って出力端子OUTの電位は
VL(−30V)となる。
【0026】このようにトランジスタQ7、Q8はトラ
ンジスタQ3、Q4とON/OFF状態が同じになるの
で、トランジスタQ1〜Q3〜Q7またはトランジスタ
Q2〜Q4〜Q8に流れるドレイン電流を制限し、トラ
ンジスタQ3、Q4の導通/遮断状態を補助するような
働きを行う。従って、トランジスタQ3のON抵抗に対
してトランジスタQ7のON抵抗が直列接続され、トラ
ンジスタQ4のON抵抗に対してトランジスタQ8のO
N抵抗が直列接続されるので、結局上記(4)(5)式
における右辺の「トランジスタQ3のON抵抗」「トラ
ンジスタQ4のON抵抗」が、これらの直列抵抗とな
り、右辺と左辺の比を拡大できるので、レベルシフト動
作を一層安定化し、且つ反転電圧Vt*を小さくする設
計を容易にする。
【0027】以下に、図1で示した半導体集積回路の製
造方法を説明する。先ず図2(A)を参照して、P型の
シリコン半導体基板12を準備し、その表面を酸化し、
ホトレジスト工程とエッチング工程によって選択マスク
を形成し、選択マスクを用いてリン(P)をイオン注入
し、熱拡散を行うことにより高耐圧部10の、第1のN
型ウェル領域14と、低耐圧部11の第2のN型ウェル
領域16を形成する。
【0028】図2(B)を参照して、同様にホトレジス
ト工程とエッチング工程によって拡散マスクを形成し、
拡散マスクを用いてボロン(B)をイオン注入し、熱拡
散を行うことにより低耐圧部11のP型ウェル領域17
を形成する。図3(A)を参照して、ホトレジスト工程
により基板12上にレジストマスクを形成し、リン
(P)をイオン注入し、続いてレジストマスクを変更後
ボロン(B)をイオン注入する。そして熱拡散すること
によって、高耐圧部10のソース・ドレイン領域20、
21を形成する。LDD構造とするため、高耐圧部10
のソース・ドレイン領域20、21の不純物濃度は低耐
圧部11のものより小さい。
【0029】図3(B)を参照して、基板12表面の酸
化膜を除去した後熱酸化してパッド酸化膜を形成し、こ
の上にCVD法によりシリコン窒化膜を形成する。シリ
コン窒化膜をパターニングして、第1の選択酸化膜13
及び第2の選択酸化膜26の箇所を開口した耐酸化マス
ク34を形成する。N−MOS22においては、図3
(A)の工程で用いた、ソース・ドレイン領域21形成
用のマスク端33と、シリコン窒化膜をパターニングし
たときのマスク端32との距離を、CAD図面上の設計
により調整する。具体的には耐酸化膜34のマスク端3
2に対して、ソース・ドレイン領域21のマスク端33
を、0.5〜1.5μ程度後退させている。P−MOS
15等の通常の設計では、反転電圧を小さくしたい方向
であるので、CAD図面上でマスク端33とマスク端3
2とを一致させている。尚、耐酸化マスク34のパター
ン寸法が、設計上のゲート幅Wに等しくなる。
【0030】図4(A)を参照して、基板全体を熱酸化
することにより、シリコン窒化膜34で被覆されていな
い基板12表面に第1の選択酸化膜13と第2の選択酸
化膜26とを形成し、耐酸化膜34を除去する。N−M
OS22のソース・ドレイン領域21は、マスク端33
を後退させたことにより、その拡散領域の端が第2の選
択酸化膜26に接触するような位置関係に形成される。
【0031】図4(B)を参照して、全体を1000
℃、10時間程度熱酸化することにより、活性部分に膜
厚が2000〜3000Åのゲート酸化膜28(第1の
ゲート酸化膜)を形成する。図5(A)を参照して、ホ
トレジスト膜により高耐圧部10を被覆し、酸化膜をフ
ッ酸で除去することにより、高耐圧部10の素子に第1
のゲート酸化膜28を残すようにして、低耐圧部11の
シリコン表面を露出する。
【0032】図5(B)を参照して、ホトレジスト膜を
除去し、全体を1000℃、1〜2時間熱酸化すること
により、露出したシリコン表面に膜圧が400〜500
Å程度の、低耐圧部11のゲート酸化膜27(第2のゲ
ート酸化膜)を形成する。尚、入力信号φ、*φが印加
される箇所のP−MOS15では高耐圧が必要なく、且
つ(4)(5)式に従えばON抵抗を小さくしたい方向
であるので、第1のゲート酸化膜28を選択的に除去す
る際に高耐圧部10のP−MOS15の該当個所をも除
去し、低耐圧部11の第2のゲート酸化膜29を形成す
るときにP−MOS15の該当個所にも第2のゲート酸
化膜29を形成することによって、P−MOS15に薄
いゲート酸化膜を与えることができる。ゲート酸化膜厚
を薄くすることにより、このトランジスタの反転電圧V
tを小さくし、もってON抵抗を減じることができる。
【0033】図6(A)を参照して、しきい値調整用の
イオン注入を施した後、CVD法によってゲートポリシ
リコンを堆積し、ホトレジストを用いてポリシリコン層
をエッチングすることによりゲート電極19を形成す
る。図6(B)を参照して、基板12上にレジストマス
クを形成し、P+ソース・ドレイン領域24を形成する
ためのボロン(B)をイオン注入する。高耐圧部10の
P型ソース・ドレイン領域20にも重畳してイオン注入
する。更にレジストマスクを変更し、N+ソース・ドレ
イン領域23を形成するためのヒ素(As)をイオン注
入する。高耐圧部10のN型ソース・ドレイン領域21
にも重畳してイオン注入する。そして、イオン注入した
不純物を活性化するアニール処理を加える。この後は、
図示せぬ電極配線の形成によって各素子間の回路接続を
行う。
【0034】
【発明の効果】以上に説明したとおり、本発明によれ
ば、トランジスタQ3、Q4のソース電位に対して、バ
ックゲート電位を低く設定し、意図的に基板バイアス効
果を発生させることにより、トランジスタQ3、Q4の
反転電圧Vtを選択的に増大することができる。反転電
圧Vtを増大すれば、トランジスタのON抵抗を増大で
きる。
【0035】従って、(4)(5)式を満足しやすくな
り、レベルシフト回路の反転電圧Vt*を小さくするこ
とが可能となるので、電子機器の動作電圧の低電圧化に
対応することが可能になる利点を有する。更に、トラン
ジスタQ3、Q4のON抵抗を増大することによってト
ランジスタQ1、Q2のON抵抗との相対比を得やすく
なるので、(4)(5)式を満足しつつ全体のON抵抗
を小さく設計することが可能となる。よってレベルシフ
ト回路の高速化が可能であり、電子機器の高速動作化に
も対応できる利点を有する。
【0036】更に、トランジスタのW/L比を極端に大
きく採ることが不要となり、チップサイズを縮小するこ
とが可能である利点をも有する。また、LCDドライバ
用途などでは、液晶の状態を可変するために複数の固定
電位を準備することが殆どであるので、この様な用途で
ある場合には電源電位VL、VEEを新たに発生させる
必要が無く、回路接続の変更だけで実施できる利点をも
有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を説明するための断面図である。
【図2】本発明を説明するための断面図である。
【図3】本発明を説明するための断面図である。
【図4】本発明を説明するための断面図である。
【図5】本発明を説明するための断面図である。
【図6】本発明を説明するための断面図である。
【図7】本発明を説明するための回路図である。
【図8】本発明を説明するための回路図である。
【図9】レベルシフト回路を説明するための、(A)回
路図、(B)特性図である。
【図10】レベルシフト回路の動作を説明するための、
(A)特性図、(B)回路図である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ソースまたはドレインの一方を電源電位
    VDD側に接続し、ゲートにそれぞれ入力信号φおよび
    反転信号*φが印加される、一導電チャンネル型MOS
    トランジスタQ1、Q2と、 ソースまたはドレインの一方を前記一導電チャンネル型
    MOSトランジスタQ1、Q2のソースまたはドレイン
    の他方に接続し、ソースまたはドレインの他方を電源電
    位VL側に接続し、ゲートとソースまたはドレインの一
    方とを相互にクロス接続した、逆導電チャンネル型MO
    SトランジスタQ3、Q4と、 前記反転信号*φを出力するインバータ回路を構成す
    る、低耐圧系のMOSトランジスタとを有し、 電源電位VDDとVSSとの間の振幅を有する入力信号
    φおよび反転信号*φを前記一導電チャンネル型MOS
    トランジスタQ1、Q2のゲートに印加して、前記入力
    信号より振幅が大きい出力信号を出力するレベルシフト
    回路を構成する半導体集積回路において、 前記逆導電チャンネル型MOSトランジスタQ3、Q4
    に、前記逆導電チャンネル型MOSトランジスタQ3、
    Q4の反転電圧Vtを増大するようなバックゲート電位
    VEE(VL>VEE)を印加したことを特徴とする半
    導体集積回路。
  2. 【請求項2】 前記バックゲート電圧が半導体基板の基
    板電位であることを特徴とする請求項1記載の半導体装
    置回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002198800A (ja) * 2000-12-27 2002-07-12 Sanyo Electric Co Ltd レベルシフト回路
JP2008283071A (ja) * 2007-05-11 2008-11-20 Yamaha Corp 半導体装置
JP2009158555A (ja) * 2007-12-25 2009-07-16 Oki Semiconductor Co Ltd 半導体装置の製造方法
JP2014165503A (ja) * 2013-02-27 2014-09-08 Fitipower Integrated Technology Inc 表示装置及びその半導体デバイス

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