JP2007019811A - ドミノcmos論理回路 - Google Patents

ドミノcmos論理回路 Download PDF

Info

Publication number
JP2007019811A
JP2007019811A JP2005198733A JP2005198733A JP2007019811A JP 2007019811 A JP2007019811 A JP 2007019811A JP 2005198733 A JP2005198733 A JP 2005198733A JP 2005198733 A JP2005198733 A JP 2005198733A JP 2007019811 A JP2007019811 A JP 2007019811A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
logic circuit
transistor
inverter
node
logic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005198733A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Akahori
旭 赤堀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Electric Industry Co Ltd filed Critical Oki Electric Industry Co Ltd
Priority to JP2005198733A priority Critical patent/JP2007019811A/ja
Publication of JP2007019811A publication Critical patent/JP2007019811A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Thin Film Transistor (AREA)
  • Logic Circuits (AREA)

Abstract

【課題】 ドミノCMOS論理回路の動作速度を向上させる。
【解決手段】 プリチャージ動作時にオン状態となって内部ノードN1を電源電位VDDに充電するPMOS1と、論理動作時にオン状態となって内部ノードN2を接地電位GNDに接続するNMOS2と、複数の入力信号INa,INbに従って内部ノードN1,N2間をオン/オフ制御する論理回路網10Aと、この内部ノードN1のレベルを反転して出力信号OUTを出力するインバータ3Aを備えたドミノCMOS論理回路において、論理回路網10Aを複数のDMOS11d,12dで構成し、インバータ3AをNMOS3nとPDMOS3dで構成すると共に、回路全体をSOI基板上に形成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、低電源電圧で高速動作を目的とするダイナミック論理回路の1つであるドミノCMOS論理回路、特にその高速化に関するものである。
LSIの高集積化と高性能化の進展により、その低消費電力化や高速化といった技術的な要求が強くなってきている。CMOSLSIでは、消費電力が電源電圧の2乗に比例するため、電源電圧を下げることが低消費電力化に対する最も有効な手段である。しかし、電源電圧を下げることは、CMOSLSIの動作速度の低下につながる。従って、今後のLSIの高性能化には、トランジスタの低電圧化、及び電源電圧の低下を図りつつ、動作速度を維持する回路設計法が必要となってくる。そのような中で、回路動作の高速化を可能にする技術として、下記特許文献1,2にも記載されているような、ドミノCMOS論理回路が用いられている。
ドミノCMOS論理回路は、プリチャージ信号が与えられたときに電源電位に充電される第1のノードと、接地電位から切り離される第2のノードとの間にトランジスタによる論理回路網を接続し、プリチャージ信号を停止した後、この第1のノードに現れる電位をCMOSインバータで反転して次段の論理回路への出力信号とするように構成したものである。
図2は、従来のドミノCMOS論理回路の一例を示す構成図である。
このドミノCMOS論理回路は、AND(論理積)ゲートを構成するもので、電源電位VDDと内部ノードN1との間に設けられてプリチャージ信号PCによってオン/オフ制御されるPチャネルMOSトランジスタ(以下、「PMOS」という)1と、接地電位GNDと内部ノードN2との間に設けられてプリチャージ信号PCによってPMOS1とは相補的にオン/オフ制御されるNチャネルMOSトランジスタ(以下、「NMOS」という)2を有している。
内部ノードN1,N2間には、NMOS11,12を直列に接続した論理回路網10が接続されている。これらのNMOS11,12は、それぞれ入力信号INa,INbによってオン/オフ制御されるようになっている。更に、内部ノードN1には、PMOS3pとNMOS3nで構成されたCMOSインバータ3が接続され、このCMOSインバータ3から出力信号OUTが出力されるようになっている。
次に動作を説明する。
まず、プリチャージ信号PCがレベル“L”にされると共に、入力信号INa,INbに所定の論理レベル“H”または“L”が与えられる。
このプリチャージ信号PCによってプリチャージ動作が開始され、PMOS1がオン状態となり、NMOS2はオフ状態となる。これにより、論理回路網10内のトランジスタの状態には無関係に、内部ノードN1は電源電位VDDとなり、この内部ノードN1の浮遊容量Csが電源電位VDDに充電される。
次に、プリチャージ信号PCが“H”に切り替えられて論理動作が開始される。これにより、PMOS1がオフ状態となり、NMOS2はオン状態となる。ここで、論理回路網10内のトランジスタによって内部ノードN1,N2間がオン状態となっていれば、内部ノードN1から論理回路網10、内部ノードN2、及びNMOS2を通って接地電位GNDに至る放電パスが形成され、この内部ノードN1の電位は接地電位GND(即ち、“L”)となる。もしも、論理回路網10内のトランジスタによって内部ノードN1,N2間がオフ状態となっていれば、放電パスは形成されず、この内部ノードN1の電位は電源電位VDD(即ち、“H”)のままである。内部ノードN1のレベルは、CMOSインバータ3で反転され、出力信号OUTとして出力される。
この論理回路網10の場合、オン状態となるのは入力信号INa,INbが共に“H”の場合のみであり、この場合に出力信号OUTが“H”となる。入力信号INa,INbの少なくとも一方が“L”の場合は、論理回路網10はオフ状態となり、出力信号OUTは“L”となる。従って、このドミノCMOS論理回路は、ANDゲートとして動作する。論理回路網10の構成を変更することで、所望の論理回路を形成することができる。
このように、ドミノCMOS論理回路は、従来のCMOS論理回路と異なり、論理回路網において放電機能のみしか持っていないため、高速動作が可能であるといわれている。また、入力信号INa,INbのレベルは、NMOS11,12をオン状態にするのに十分な電位、つまり、これらのNMOS11,12の閾値電圧よりも高い電圧であれば良いので、従来のCMOS論理回路と比べて、低い電源電圧で動作させることが可能である。
特開平6−296133号公報 特開平11−68549号公報
しかしながら、前記ドミノCMOS論理回路は、プリチャージ動作時に論理回路網10を通して接地電位GNDへのリーク電流を無くすため、論理回路網10と接地電位GNDの間にスイッチ用のNMOS2が挿入されている。また、論理回路網10は、複数の入力信号INa,INb等に対応して複数のトランジスタを直列に接続して構成される。このため、内部ノードN1から接地電位GNDへの放電パスのオン抵抗が増加し、この内部ノードN1を“L”にするまでの放電時間が長くなる。また、内部ノードN1のレベルを反転して出力信号OUTを出力するCMOSインバータ3は、従来通りのインバータであるので、このCMOSインバータ3の動作速度も更に向上させる必要があった。
本発明は、ドミノCMOS論理回路の動作速度を更に向上させることを目的としたものである。
本発明は、プリチャージ動作時にオン状態となって第1のノードを電源電位に充電する第1のトランジスタと、論理動作時にオン状態となって第2のノードを接地電位に接続する第2のトランジスタと、複数の入力信号に従って導通状態が制御される複数のトランジスタで構成され、該入力信号の論理演算結果に従って前記第1及び第2のノード間をオン/オフ制御する論理回路網と、前記第1のノードのレベルを反転して出力信号として出力するインバータとを備えたドミノCMOS論理回路において、前記論理回路網のトランジスタをDMOSで構成し、前記インバータをNMOSとPDMOSとで構成すると共に、これらの第1及び第2のトランジスタ、論理回路網及びインバータをSOI基板上に形成したことを特徴としている。
本発明では、論理回路網をDMOSで構成し、出力側のインバータにPDMOSを使用すると共に、回路全体をSOI基板上に形成している。これにより、論理回路網におけるトランジスタとインバータが完全なオフ状態にはならず、常に微小な電流を流し得る状態に保持されるので、論理動作時に迅速に状態変化が行われ、動作速度を向上することができるという効果がある。また、回路全体をSOI基板上に形成することにより、接合容量が小さくなり、高速動作が可能になると共に寄生バイポーラによるラッチアップのおそれがないという効果がある。
第2のトランジスタとして、ボディ領域がゲート電極と電気的に接続されたDTMOSを用いたり、論理回路網のトランジスタやインバータのPMOSとして、DTMOSを用いることができる。
この発明の前記並びにその他の目的と新規な特徴は、次の好ましい実施例の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、より完全に明らかになるであろう。但し、図面は、もっぱら解説のためのものであって、この発明の範囲を限定するものではない。
図1は、本発明の実施例1を示すドミノCMOS論理回路の構成図である。
このドミノCMOS論理回路は、SOI(Silicon On Insulator)基板上に構成されている。SOI基板は、例えば、シリコン基板の表面全体に熱酸化等の処理を施して二酸化シリコン等の絶縁層を設け、この絶縁基板の上にシリコン薄膜を形成したものである。
このドミノCMOS論理回路は、図2と同様にANDゲートとして動作するもので、電源電位VDDと内部ノードN1との間に設けられてプリチャージ信号PCによってオン/オフ制御されるPMOS1と、接地電位GNDと内部ノードN2との間に設けられてプリチャージ信号PCによってPMOS1とは相補的にオン/オフ制御されるNMOS2を有している。
内部ノードN1,N2間には、入力信号INa,INbに従って論理動作を行う論理回路網10Aが接続され、内部ノードN1には、この内部ノードN1のレベルを反転して出力信号OUTを出力するインバータ3Aが接続されている。
論理回路網10Aは、デプレッション型のNMOS(以下、「NDMOS」という)11a,12aを直列に接続したものである。NDMOSは、NMOSのゲート領域にイオンを注入することによって、ゲート・ソース間電圧Vgsが0Vになっても完全なオフ状態にならず、若干のドレイン電流が流れるように構成したトランジスタである。例えば、NDMOS11a,12aの閾値電圧は−0.05V、即ち、ゲートの電位がソースの電位よりも0.05V低くなったときにドレイン電流が0となるように設定されている。なお、閾値電圧は、ゲート領域に注入するイオン量によって加減できるが、あまり低く設定すると貫通電流が大きくなるので、−0.05V程度が適当である。これらのNDMOS11a,12aのゲートには、それぞれ入力信号INa,INbが与えられるようになっている。
一方、インバータ3Aは、デプレッション型のPMOS(以下、「PDMOS」という)3dと通常のNMOS3nで構成されている。PDMOSもNDMOSと同様に、ゲート領域にイオンを注入することによって、ゲート・ソース間電圧Vgsが0Vになっても完全なオフ状態にならず、若干のドレイン電流が流れるように構成したトランジスタである。PDMOS3dのソースは電源電位VDDに接続され、ドレインは出力ノードN3に接続され、ゲートは内部ノードN1に接続されている。また、NMOS3nのソースは接地電位GNDに接続され、ドレインは出力ノードN3に接続され、ゲートは内部ノードN1に接続されている。そして、出力ノードN3から出力信号OUTが出力されるようになっている。
次に動作を説明する。
まず、プリチャージ信号PCがレベル“L”にされると共に、入力信号INa,INbに所定の論理レベル“H”または“L”が与えられる。
このプリチャージ信号PCによってプリチャージ動作が開始され、PMOS1がオン状態となり、NMOS2はオフ状態となる。これにより、内部ノードN1は、論理回路網10A内のトランジスタの状態には無関係に接地電位GNDから切り離され、電源電位VDDとなる。これにより、内部ノードN1に接続される浮遊容量Csが電源電位VDDに充電される。
一方、インバータ3Aの入力側には内部ノードN1に充電された電源電位VDDが与えられるので、NMOS3nはオン状態となる。また、PDMOS3dは完全なオフ状態とはならず、微小なドレイン電流が流れる。このため、電源電位VDDから接地電位GNDに、微小な貫通電流が流れる。但し、この時のNMOS3nのオン抵抗は、PDMOS3dのオン抵抗に比べて極めて小さいので、出力信号OUTは“L”となる。
次に、プリチャージ信号PCが“H”に切り替えられて論理動作が開始される。これにより、PMOS1がオフ状態となり、NMOS2はオン状態となる。ここで、論理回路網10A内のトランジスタよって内部ノードN1,N2間がオン状態となっていれば、内部ノードN1から論理回路網10A、内部ノードN2、及びNMOS2を通って接地電位GNDに至る放電パスが形成され、この内部ノードN1の電位は接地電位GND(即ち、“L”)となる。もしも、論理回路網10A内のトランジスタによって内部ノードN1,N2間がオフ状態となっていれば、放電パスは形成されず、この内部ノードN1の電位は電源電位VDD(即ち、“H”)のままである。内部ノードN1のレベルは、インバータ3Aで反転され、出力信号OUTとして出力される。
この論理回路網10Aの場合、オン状態となるのは入力信号INa,INbが共に“H”の場合のみであり、この場合に出力信号OUTが“H”となる。入力信号INa,INbの少なくとも一方が“L”の場合は、論理回路網10Aはオフ状態となり、出力信号OUTは“L”となる。従って、このドミノCMOS論理回路は、ANDゲートとして動作する。
図3は、図1の動作の一例を示すシミュレーション波形図である。
このシミュレーションでは、電源電位VDDを1V、通常のMOSの閾値を0.2V、DMOSの閾値を−0.05Vとし、入力信号INa,INbを“L”から“H”に変化させたときの出力信号OUT(実施例1)の波形を太線で示している。また、比較のために、図2の出力信号OUT(従来例)を破線で示している。この図3に示すように、入力信号INa,INbが共に“H”(0.5V以上)になってから、出力信号OUTが“H”になるまでの時間(遅延時間)は、実施例1で約25ps、従来例では約70psであり、本実施例1により、遅延時間を60%程度短縮できることがわかる。
以上のように、この実施例1のドミノCMOS論理回路は、論理回路網10Aを構成するトランジスタとしてNDMOS11n,12nを使用している。これにより、入力信号INa,INbによってオフ状態に設定されても、NDMOS11n,12nは完全なオフ状態にはならず、常に微小な電流を流し得る状態に保持される。このため、論理動作時に迅速に状態変化が行われる。また、オン状態となった場合の抵抗(オン抵抗)も小さくすることができるので、複数のトランジスタが直列に接続されてもオン抵抗の増加が少なく、内部ノードN1を“L”にするまでの放電時間を短縮することができる。
また、出力側のインバータ3Aを構成するトランジスタとして、PDMOS3pを使用している。これにより、プリチャージ動作中に微小な貫通電流が流れるので、PDMOS3pが完全なカットオフ状態とならず、論理動作時に、内部ノードN1の電位変化に即応して、直ちに正しい出力信号OUTを出力することができる。
更に、このドミノCMOS論理回路全体をSOI基板上に構成している。SOI基板ではトランジスタのソースやドレイン層の底部が絶縁層と接しているので、ボディ領域とソース及びドレインとの間のPN接合面が側壁面に限定される。このため、接合容量が、従来のバルク基板に構成されたものに比べて小さくなり、高速動作が可能になると共に寄生バイポーラによるラッチアップが発生しない。
また、SOI基板では、絶縁層によってトランジスタ等の素子間が完全に絶縁分離されるので、DMOSのような閾値電圧の異なる素子を同一チップ上に容易かつ高精度に形成することが可能であり、所望の特性を有する論理回路を容易に得ることができるという利点がある。
なお、本発明は、上記実施例1に限定されず、種々の変形が可能である。この変形例としては、例えば、次のようなものがある。
(1) 論理回路網10AはANDゲート対応の回路であるが、回路構成を変更することで、所望の論理回路を形成することができる。
(2) 図1のようなドミノCMOS論理回路を複数個組み合わせ、一定周期で繰り返されるクロック信号をプリチャージ信号PCとして各ドミノCMOS論理回路に共通に与えることにより、複雑な論理動作を行う回路を構成することができる。
図4は、本発明の実施例2を示すドミノCMOS論理回路の構成図であり、図1中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
このドミノCMOS論理回路は、図1と同様にSOI基板上に構成されたもので、図1中のNMOS2に代えて、NMOSのボディ領域をゲート電極に電気的に接続したダイナミック閾値型MOSトランジスタ(Dynamic Threshold MOS 、以下、「DTMOS」という)2Aを設けている。その他の構成は図1と同様である。
図5は、図4の構造を模式的に示した断面構造図であり、1列に配置されたPMOS1、論理回路網10AのNDMOS11d,12d、及びDTMOS2Aを示している。
これらの各トランジスタは、シリコン基板Siの表面に設けられた絶縁層SiOの上に形成されたシリコン薄膜によるSOI基板上に構成されている。
PMOS1は、n型のシリコン薄膜をボディ領域とし、その両側にソース及びドレインとしてp型のシリコン薄膜を配置している。ボディ領域の表面にはゲート酸化膜を介してゲート電極G1が形成されている。ソースは金属配線によって電源電位VDDに接続され、ドレインはノードN1に接続されている。また、ゲート電極G1には、プリチャージ信号PCが与えられるようになっている。
NDMOS11d,12dは、それぞれp型のシリコン薄膜をボディ領域とし、その両側にソース及びドレインとしてn型のシリコン薄膜を配置している。p型のボディ領域にはイオンが注入され、閾値電圧が低くなるように設定されている。ボディ領域の表面にはゲート酸化膜を介してゲート電極G11,12が形成され、これらのゲート電極G11,12には、それぞれ入力信号INa,INbが与えられるようになっている。NDMOS11dのドレインはノードN1に接続されている。NDMOS11dのソースとNDMOS12dのドレインは一体化して形成され、NDMOS12dのソースは、DTMOS2Aのドレインと一体化して形成されている。
DTMOS2Aのp型のシリコン薄膜によるボディ領域は、このボディ領域の表面にゲート酸化膜を介して形成されたゲート電極G2と金属配線によって電気的に接続され、プリチャージ信号PCが与えられるようになっている。また、DTMOS2Aのn型のシリコン薄膜によるソースは、接地電位GNDに接続されている。
このドミノCMOS論理回路の動作は、基本的には、図1のドミノCMOS論理回路の動作と同様である。
但し、内部ノードN2と接地電位GNDとの間にDTMOS2Aを設けているので、プリチャージ信号PCが“H”となって論理動作が開始されたときに、このDTMOS2Aのゲートに“H”が印加されると、ゲート電圧の上昇と共に基板電位(ボディ領域の電位)も上昇する。これにより、DTMOS2Aの閾値電圧は低下し、このDTMOS2Aは急速にオン状態に移行する。従って、論理動作速度が向上し、内部ノードN1に所定の論理レベルが出力されるまでの時間を短縮することができる。
特にこのドミノCMOS論理回路はSOI基板上に構成されているので、各トランジスタ間を完全に絶縁分離することができる。これにより、各トランジスタのボディ領域が基板を介して接続されている従来のバルク基板と異なり、他のトランジスタに影響を与えずに各トランジスタを個別に制御することが可能であり、所望の特性を有する論理回路を容易に得ることができるという利点がある。
図6は、本発明の実施例3を示すドミノCMOS論理回路の構成図であり、図4中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
このドミノCMOS論理回路は、図4と同様にSOI基板上に構成されたもので、図4中の論理回路網10Aに代えて、論理回路を構成するトランジスタをすべてDTMOSに置き換えた論理回路網10Bを設け、インバータ3Aに代えて、PDMOS3dをダイナミック閾値型のPMOS(PDMOS3t)に置き換えたインバータ3Bを設けている。その他の構成は、図4と同様である。
このドミノCMOS論理回路の動作は、基本的には、図1及び図4のドミノCMOS論理回路の動作と同様である。
但し、論理回路網10Bを構成するトランジスタと、インバータ3Bの電源電位VDD側のPMOSが、すべてDTMOSで構成されている。これにより、論理回路網10B内のDTMOSのゲートに、“H”の入力信号INa,INb等が与えられると、実施例2で説明したように、ゲートに“H”が与えられたDTMOSが急速にオン状態に移行する。更に、論理動作時に内部ノードN1のレベルが変化すると、インバータ3Bから出力される出力信号OUTのレベルも急速に変化する。従って、論理回路網10Bとインバータ3Bの論理動作時の速度が更に向上し、所定の論理レベルの出力信号OUTが出力されるまでの時間を更に短縮することができる。
本発明の実施例1を示すドミノCMOS論理回路の構成図である。 従来のドミノCMOS論理回路の一例を示す構成図である。 図1の動作の一例を示すシミュレーション波形図である。 本発明の実施例2を示すドミノCMOS論理回路の構成図である。 図4の構造を模式的に示した断面構造図である。 本発明の実施例3を示すドミノCMOS論理回路の構成図である。
符号の説明
1 PMOS(PチャネルMOSトランジスタ)
2,3n NMOS(NチャネルMOSトランジスタ)
2A,11t,12t DTMOS(ダイナミック閾値型MOSトランジスタ)
3A インバータ
3d PDMOS(デプレッション型PチャネルMOSトランジスタ)
10A,10B 論理回路網
11d,12d NDMOS(デプレッション型NチャネルMOSトランジスタ)

Claims (3)

  1. プリチャージ動作時にオン状態となって第1のノードを電源電位に充電する第1のトランジスタと、論理動作時にオン状態となって第2のノードを接地電位に接続する第2のトランジスタと、複数の入力信号に従って導通状態が制御される複数のトランジスタで構成され、該入力信号の論理演算結果に従って前記第1及び第2のノード間をオン/オフ制御する論理回路網と、前記第1のノードのレベルを反転して出力信号として出力するインバータとを備えたドミノCMOS論理回路において、
    前記論理回路網をデプレッション型のMOSトランジスタで構成し、前記インバータをNチャネルMOSトランジスタとデプレッション型のPチャネルMOSトランジスタとで構成すると共に、これらの第1及び第2のトランジスタ、論理回路網及びインバータをSOI基板上に形成したことを特徴とするドミノCMOS論理回路。
  2. 前記第2のトランジスタをボディ領域がゲート電極と電気的に接続されたダイナミック閾値型のMOSトランジスタで構成したことを特徴とする請求項1記載のドミノCMOS論理回路。
  3. プリチャージ動作時にオン状態となって第1のノードを電源電位に充電する第1のトランジスタと、論理動作時にオン状態となって第2のノードを接地電位に接続する第2のトランジスタと、複数の入力信号に従って導通状態が制御される複数のトランジスタで構成され、該入力信号の論理演算結果に従って前記第1及び第2のノード間をオン/オフ制御する論理回路網と、前記第1のノードのレベルを反転して出力信号として出力するインバータとを備えたドミノCMOS論理回路において、
    前記第2のトランジスタと前記論理回路網のトランジスタをボディ領域がゲート電極と電気的に接続されたダイナミック閾値型のMOSトランジスタで構成し、前記インバータをNチャネルMOSトランジスタとダイナミック閾値型のPチャネルMOSトランジスタとで構成すると共に、これらの第1と第2のトランジスタ、論理回路網及びインバータをSOI基板上に形成したことを特徴とするドミノCMOS論理回路。
JP2005198733A 2005-07-07 2005-07-07 ドミノcmos論理回路 Pending JP2007019811A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005198733A JP2007019811A (ja) 2005-07-07 2005-07-07 ドミノcmos論理回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005198733A JP2007019811A (ja) 2005-07-07 2005-07-07 ドミノcmos論理回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007019811A true JP2007019811A (ja) 2007-01-25

Family

ID=37756572

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005198733A Pending JP2007019811A (ja) 2005-07-07 2005-07-07 ドミノcmos論理回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007019811A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013009313A (ja) * 2011-05-20 2013-01-10 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 半導体装置
JP2013009325A (ja) * 2011-05-20 2013-01-10 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 半導体集積回路
JP2013009311A (ja) * 2011-05-20 2013-01-10 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 半導体装置
JP2015002231A (ja) * 2013-06-14 2015-01-05 富士通セミコンダクター株式会社 半導体装置及びその製造方法

Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5939124A (ja) * 1982-08-27 1984-03-03 Toshiba Corp Cmos論理回路
JPH01288109A (ja) * 1988-05-16 1989-11-20 Matsushita Electric Ind Co Ltd バイモス型論理回路
JPH04150225A (ja) * 1990-10-09 1992-05-22 Seiko Epson Corp 電界効果トランジスタ回路
JPH0758629A (ja) * 1993-08-11 1995-03-03 Nec Kansai Ltd 半導体装置
JPH07235869A (ja) * 1993-12-18 1995-09-05 Samsung Electron Co Ltd 入力バッファ
JPH0846507A (ja) * 1994-07-26 1996-02-16 Yamaha Corp 半導体集積回路
JPH08251012A (ja) * 1995-03-15 1996-09-27 Mitsubishi Electric Corp Cmos論理回路
JPH1051291A (ja) * 1996-07-31 1998-02-20 Nkk Corp Ttl入力回路
JPH10247848A (ja) * 1997-03-03 1998-09-14 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> ダイナミック型論理回路および自己同期型パイプラインデータパス回路
JPH10294663A (ja) * 1997-04-18 1998-11-04 Sharp Corp Mos論理回路及びこのmos論理回路を備えた半導体装置
JPH11163359A (ja) * 1997-12-01 1999-06-18 Mitsubishi Electric Corp Soi構造のcmos回路
JP2003101407A (ja) * 2001-09-21 2003-04-04 Sharp Corp 半導体集積回路

Patent Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5939124A (ja) * 1982-08-27 1984-03-03 Toshiba Corp Cmos論理回路
JPH01288109A (ja) * 1988-05-16 1989-11-20 Matsushita Electric Ind Co Ltd バイモス型論理回路
JPH04150225A (ja) * 1990-10-09 1992-05-22 Seiko Epson Corp 電界効果トランジスタ回路
JPH0758629A (ja) * 1993-08-11 1995-03-03 Nec Kansai Ltd 半導体装置
JPH07235869A (ja) * 1993-12-18 1995-09-05 Samsung Electron Co Ltd 入力バッファ
JPH0846507A (ja) * 1994-07-26 1996-02-16 Yamaha Corp 半導体集積回路
JPH08251012A (ja) * 1995-03-15 1996-09-27 Mitsubishi Electric Corp Cmos論理回路
JPH1051291A (ja) * 1996-07-31 1998-02-20 Nkk Corp Ttl入力回路
JPH10247848A (ja) * 1997-03-03 1998-09-14 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> ダイナミック型論理回路および自己同期型パイプラインデータパス回路
JPH10294663A (ja) * 1997-04-18 1998-11-04 Sharp Corp Mos論理回路及びこのmos論理回路を備えた半導体装置
JPH11163359A (ja) * 1997-12-01 1999-06-18 Mitsubishi Electric Corp Soi構造のcmos回路
JP2003101407A (ja) * 2001-09-21 2003-04-04 Sharp Corp 半導体集積回路

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013009313A (ja) * 2011-05-20 2013-01-10 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 半導体装置
JP2013009325A (ja) * 2011-05-20 2013-01-10 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 半導体集積回路
JP2013009311A (ja) * 2011-05-20 2013-01-10 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 半導体装置
JP2016136725A (ja) * 2011-05-20 2016-07-28 株式会社半導体エネルギー研究所 半導体集積回路
JP2015002231A (ja) * 2013-06-14 2015-01-05 富士通セミコンダクター株式会社 半導体装置及びその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3641511B2 (ja) 半導体装置
US9515662B2 (en) Level shifter
US8390336B2 (en) Semiconductor apparatus and breakdown voltage control method of the same
JPH10303735A (ja) トランスミッション・ゲート
CN210780725U (zh) 电路
JP2009505588A (ja) 漏れ電流を減少した集積回路
JP2007035672A (ja) 半導体集積回路装置
JP2006270027A (ja) 半導体装置および相補形mis論理回路
US6998668B2 (en) Semiconductor integrated circuit device including a level shifter
JP2007042797A (ja) 半導体集積回路
JP2013150219A (ja) 半導体集積回路
JP2007019811A (ja) ドミノcmos論理回路
US20110049631A1 (en) Semiconductor integrated circuit having insulated gate field effect transistors
KR102071686B1 (ko) 트라이스테이트 게이트
JP3730963B2 (ja) 半導体集積回路
JP2009260832A (ja) 半導体装置
US6744288B1 (en) Driver with bulk switching MOS power transistor
US7170772B1 (en) Apparatus and method for dynamic control of double gate devices
JP2006229270A (ja) トランジスタ論理回路
JPH1041807A (ja) Cmos集積回路の動作特性の最適化
US20100182076A1 (en) Semiconductor integrated circuit device
US6538493B2 (en) Semiconductor integrated circuit
JPH10187270A (ja) 半導体集積回路装置
US20070267702A1 (en) Dynamic threshold P-channel MOSFET for ultra-low voltage ultra-low power applications
JPH10189883A (ja) 半導体装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080304

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20081203

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20090406

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101029

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101102

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101207

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110712

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20111115