JP3865310B2 - 硬貨入出金装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、硬貨入出金装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、POS(Point Of Sales)端末やECR(Electronic Cash Register)などに接続され、取引の際の硬貨の入金や出金などを行なう硬貨入出金装置がある。このような硬貨入出金装置の一例を図7及び図8に示す。
【0003】
硬貨入出金装置を図7及び図8に基づいて硬貨の流れに沿って説明する。図7に示すように、硬貨入出金装置101では、まず、種々の金種が混合した状態で装置手前側に設けられた硬貨投入口102に一括投入された硬貨C(図8参照)を硬貨搬送部103によって装置の奥側に配置された硬貨選別部104へ搬送する。そして、硬貨選別部104においてその硬貨Cを硬貨Cの金種毎に大きさが定められた選別穴105により選別して、金種毎に仕切られた硬貨収納部106に落下させ硬貨収納部106に収納する。そして、図示しないPOS端末やECRなどからの釣り銭の払い出し指令により、硬貨収納部106内の硬貨Cを払出搬送部107によって搬送し、硬貨払出口108に払い出すようにしている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
このような硬貨入出金装置101の硬貨投入口102は、硬貨投入口102の硬貨収納容積を大きく取る為に底が深く形成され、その底は、硬貨入出金装置101の下部に位置付けられている。一方、硬貨収納部106も硬貨収納容積を大きく取る為に底が深く形成されており、その上部は、硬貨入出金装置101の上部に位置付けられている。これにより、硬貨選別部104も装置の上部に配置されている。
【0005】
このような配置により、硬貨搬送部103は、まず、硬貨投入口102に投入された硬貨Cを第一の硬貨搬送部109によって装置の奥へ搬送するとともに硬貨収納部106よりも上へ搬送し、その後、硬貨搬送方向を直角に転換して、第二の硬貨搬送部110によって水平状態で硬貨Cを硬貨選別部104へ搬送する構造とされている。
【0006】
第一の硬貨搬送部109は、図8に示すように、駆動ローラ111と従動ローラ112とに架け渡された入金搬送ベルト113を駆動ローラ111の回転により回転させることにより入金搬送ベルト113上の硬貨Cを搬送する構造である。
【0007】
この入金搬送ベルト113には、硬貨Cを第二の硬貨搬送部110に水平に引き渡すために、硬貨搬送方向下流側に向かうに従い高さが高くなるような昇斜面の傾斜搬送面114と、この傾斜搬送面114に後続する水平な水平搬送面115とが形成されている。これらの搬送面114,115により単一の屈曲を有する搬送路116が形成されている。これにより、第一の硬貨搬送部109から第二の硬貨搬送部110へ硬貨Cが円滑に引き渡される。ここで、このように搬送路116に単一の屈曲を形成するために、第一の硬貨搬送部109には駆動ローラ111と従動ローラ112との間にアイドラプーリ117が設けられている。
【0008】
一方、第二の硬貨搬送部110は、図7に示すように、搬送ベルト119によって水平な底板118に硬貨Cを圧接させながら搬送している。
【0009】
【特許文献1】
特開平9−274678号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
このような硬貨入出金装置101では、第一の硬貨搬送部109から第二の硬貨搬送部110に硬貨C1が引き渡される際に、硬貨C1の表面状態などによっては、搬送ベルト119に対する硬貨C1の滑りなどによって、硬貨C1の方向転換に時間が掛かってしまうことがある。このような場合には、方向転換部121において硬貨Cが停滞してしまい、入金搬送ベルト113が回転しているにも関わらず後続する硬貨C2も入金搬送ベルト113上で停滞してしまうことがある。このような場合、しばらく時間が経過すると、硬貨C1の表面状態の回復や後続の硬貨C2に押されるなどして方向転換部121で停滞していた硬貨C1は方向転換されて第二の硬貨搬送部110により硬貨選別部104に搬送され方向転換部121における硬貨C1の停滞は解消されるので、特に問題はないが、この際に入金搬送ベルト113上で次のような問題が生じることがある。
【0011】
すなわち、入金搬送ベルト113が回転しているにも関わらず、入金搬送ベルト113上で硬貨Cが滑って入金搬送ベルト113上で硬貨Cが停滞した場合には、入金搬送ベルト113の屈曲部120における大きな角度変化によって、水平搬送面115の硬貨搬送方向上流で停滞している硬貨C3に傾斜搬送面114により搬送された硬貨C4が後ろから乗り上げてしまい、搬送路116中で硬貨C同士が重なり合い硬貨Cが詰まってしまうことがある。
【0012】
本発明の目的は、搬送路中で硬貨の詰まりの一因となる硬貨同士の重なりの発生を防止することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は、硬貨投入口に投入された硬貨を硬貨収納部よりも上に位置する方向転換部に至る搬送路に沿って搬送し、前記方向転換部で方向転換させた硬貨を硬貨選別部へ搬送し、その硬貨を前記硬貨選別部で選別して前記硬貨収納部に落下させ、前記硬貨収納部に収納された硬貨を金種別に払い出すようにした硬貨入出金装置において、駆動ローラと従動ローラとに掛け渡されて設けられ、搬送する硬貨の上方を開放空間とした状態で当該硬貨を搬送する前記搬送路を形成する無端状の入金搬送ベルトと、前記硬貨投入口に投入されて前記入金搬送ベルトに搬送される2枚以上積層された硬貨をその搬送方向の上流側に戻すことによって硬貨を一枚ずつ送り出す投入口ローラと、を備え、前記入金搬送ベルトによって形成された前記搬送路は、硬貨搬送方向下流側に向かうに従い高さが高くなり、前記硬貨投入口近傍の位置と前記硬貨収納部よりも上となる位置との間で搬送方向の屈曲を2ヵ所以上有しており、前記投入口ローラと当該投入口ローラに最も近い前記屈曲との間の距離及び前記方向転換部と当該方向転換部に最も近い前記屈曲との間の距離は、いずれも、最大径の硬貨の直径よりも長く形成されている。
【0014】
したがって、硬貨投入口近傍の位置と硬貨収納部よりも上となる位置との間で搬送路の搬送方向での屈曲が2ヵ所以上であるので、その範囲の搬送路の搬送方向の屈曲が1ヵ所の従来の硬貨入出金装置に比べて、搬送路中の角度変化が緩やかになっており、搬送路中での搬送方向下流(前方)の硬貨に対する搬送方向上流(後方)の硬貨の乗り上げを防止することが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の第一の実施の形態を図1ないし図5に基づいて説明する。本実施の形態は、商品の売上処理を実行する商品販売データ処理装置であるPOS端末(図示せず)に接続して使用される硬貨入出金装置への適用例である。
【0016】
ここで、図1は本実施の形態の硬貨入出金装置の外観を示す斜視図、図2は硬貨入出金装置の内部構造を示す平面図、図3は硬貨入出金装置に内蔵される第一の硬貨搬送部及びその周辺を示す縦断右側面図、図4は硬貨入出金装置に内蔵される硬貨収納部と硬貨払出搬送部とを示す縦断左側面図である。
【0017】
図1及び図2に示すように、硬貨入出金装置1のハウジング2の右側手前には、上面が開口され硬貨C(図3参照)が一括して投入される硬貨投入口3が設けられ、ハウジング2の左側手前には、上面が開口され硬貨Cが払い出される硬貨払出口4が設けられている。このハウジング2の内部には、硬貨投入口3から投入された硬貨Cを選別収納しPOS端末からの払出指令に応じて硬貨Cを硬貨投入口3に払い出す硬貨入出金機構5が設けられている。
【0018】
このような硬貨入出金装置1の各部を以下において説明する。
【0019】
硬貨投入口3は、上端がハウジング2の上面に位置付けられ、底がハウジング2の下部に位置付けられている。これにより、硬貨投入口3の深さが深くなり、硬貨投入口3の硬貨Cの収納容積を大きくすることができる。硬貨投入口3には、光電的に硬貨Cの有無を検出する複数組の投入センサ6が設けられている。
【0020】
硬貨入出金機構5は、硬貨Cを選別して落下させる硬貨選別部7、硬貨選別部7の下方に配置され硬貨選別部7により落下された硬貨Cを金種毎に収納する硬貨収納部8、硬貨投入口3に投入された硬貨Cを硬貨選別部7へ搬送する硬貨搬送部9、硬貨収納部8に収納された硬貨Cを硬貨払出口4に払い出す硬貨払出搬送部10などから構成されている。ここで、詳細は後述するが硬貨収納部8は、硬貨Cの収納容積を大きく取る為に底が深く形成されており、その上部は、ハウジング2の上部に位置付けられている。これにより、硬貨選別部7もハウジング2の上部に配置されている。
【0021】
硬貨搬送部9は、硬貨投入口3の底から硬貨収納部8よりも高い位置に硬貨Cを搬送する第一の硬貨搬送部11、第一の硬貨搬送部11により搬送される硬貨Cの方向を転換する方向転換部である硬貨案内部22、第一の硬貨搬送部11によって搬送され硬貨案内部22により方向転換された硬貨Cを硬貨選別部7へ搬送する第二の硬貨搬送部12などから構成されている。
【0022】
図3に示すように、第一の硬貨搬送部11には、硬貨投入口3の底を形成し硬貨Cを装置の奥へ搬送する入金搬送ベルト13が駆動ローラ14と従動ローラ15とに掛け渡されて設けられている。従動ローラ15は装置下部の手前側に配置され、駆動ローラ14は装置上部の奥側に配置されている。入金搬送ベルト13は、エンドレスベルトであり、搬送面17が形成されている入金搬送ベルト13の上部は、従動ローラ15と駆動ローラ14との間において、硬貨投入口3よりも搬送方向下流側で装置手前側と装置奥側とに配置された2つのアイドラプーリ18,19により支持されている。
【0023】
アイドラプーリ18は、従動ローラ15よりも高い位置に配置され、アイドラプーリ19はアイドラプーリ18よりも高い位置であって駆動ローラ14と同じ高さに配置されている。これにより、入金搬送ベルト13の搬送面17には、アイドラプーリ18,19によって屈曲形状である2つの屈曲部20a,20bが形成され、搬送面17は、従動ローラ15とアイドラプーリ18との間の第一の搬送面17aと、アイドラプーリ18とアイドラプーリ19との間の第二の搬送面17bと、アイドラプーリ19と駆動ローラ14との間の第三の搬送面17cとに区分けされる。
【0024】
第一の搬送面17aは、装置の奥に向かうに従い高さが高くなる昇斜面である。第二の搬送面17bは、第一の搬送面17aよりも緩やかな昇斜面であって装置の奥に向かうに従い高さが高くなる昇斜面である。第三の搬送面17cは、水平面である。この第三の搬送面17cにおける屈曲部20bと第二の搬送部12との間の距離は、硬貨Cの最大径(本実施の形態では500円硬貨)よりも長く設定されている。入金搬送ベルト13は、駆動ローラ14に連結されたモータM(図5参照)により駆動ローラ14が回転駆動されることにより駆動され、硬貨投入口3に投入された搬送面17上の硬貨Cを装置の奥へ搬送し、かつ、硬貨収納部8よりも上に位置する硬貨案内部22(図2参照)まで搬送する。ここで、搬送面17によって硬貨投入口3の底部を始点とし硬貨収納部8よりも上に位置する硬貨案内部22に至る搬送路20が形成されている。したがって、搬送路20には屈曲部20a,20bにより2つの屈曲が形成されている。
【0025】
この入金搬送ベルト13上には、硬貨投入口3の一端に位置させて投入口ローラ21が設けられている。投入口ローラ21は、入金搬送ベルト13の真上に1枚分の硬貨Cが通る隙間をあけて対向配置されている。そして、投入口ローラ21は、駆動ローラ14とは逆の方向に回転駆動されて、入金搬送ベルト13上に硬貨Cが重なった場合には最下層の硬貨C以外の硬貨Cを入金搬送ベルト13による搬送方向の上流側に戻し、硬貨Cを一枚ずつ送り出す。この投入口ローラ21と屈曲部20aとの間の距離は、硬貨Cの最大径(本実施の形態では500円硬貨)よりも長く設定されている。
【0026】
図2に示すように、入金搬送ベルト13の終端部分には、前述したように、硬貨Cの搬送方向を略直角に転換する硬貨案内部22が設けられ、この入金搬送ベルト13の終端部分に、第二の硬貨搬送部12が連設されている。この硬貨案内部22は硬貨収納部8よりも上に位置付けられている。
【0027】
第二の硬貨搬送部12は、図2に示すように、硬貨入出金装置1の幅方向に略平行に設けられ、硬貨案内部22によって搬送方向が略直角に転換された硬貨Cを硬貨選別部7に搬送する。第二の硬貨搬送部12には、硬貨Cを底板23の水平な搬送面23aに圧接させて硬貨選別部7へ搬送する搬送ベルト24が設けられている。この搬送面23aは、搬送路25を形成している。
【0028】
搬送ベルト24は、エンドレスベルトであって、駆動ローラ26と従動ローラ27とに掛け渡されて設けられ、駆動ローラ26に連結されたモータM(図5参照)により駆動される。そして、搬送ベルト24は、硬貨入出金装置1が水平に設置された状態で、図示しない付勢部材により下方に向けて付勢されている。これにより、搬送ベルト24は、搬送面23a上の硬貨Cを押圧し、硬貨Cを搬送面23aに圧接させる。
【0029】
なお、底板23には、基準面28が設けられている。この基準面28は、搬送路25を搬送される硬貨Cの側面を支持して、硬貨選別部7の後述する選別穴29から硬貨Cを正しく落下させる為に必要な硬貨Cの搬送基準を得る為の硬貨案内面である。このような第二の硬貨搬送部12の搬送ベルト24の下方に、硬貨選別部7が設けられている。
【0030】
硬貨選別部7を構成する底板23には、搬送ベルト24に沿わせて、即ち、搬送路25に沿わせて順次穴幅寸法が拡大する金種毎の選別穴29が形成されており、この選別穴29により硬貨Cを金種別に選別する。
【0031】
選別穴29は、図2において右から1円・50円・5円・100円・10円・500円のそれぞれの金種に対応するように6個設けられている。本実施の形態では、硬貨選別搬送方向で隣り合う選別穴29同士はそれぞれ連続して形成されており、外見上、一つの穴を形成している。硬貨選別部7は、硬貨Cが搬送されて、所定の外径の選別穴29に到達した際に、金種毎に硬貨収納部8に落下させる。
【0032】
このような選別穴29には、図4に示すように、選別穴29から落下する硬貨Cを硬貨収納部8の内部に案内する傾斜ガイド30が設けられている。これらの傾斜ガイド30は、選別穴29の基準面28に近い方の端部から遠い方の端部に向かうに従い下方に傾斜しており、選別穴29により選別されて落下する硬貨Cを斜め下方へ向けて落下させる。そして、各選別穴29には、金種毎に計数センサ31が設けられており、金種毎に硬貨Cの枚数がカウントされる。
【0033】
次に、硬貨収納部8、硬貨払出搬送部10などについて説明する。
【0034】
図2に示すように、硬貨収納部8は、仕切板32により仕切られ、これにより、選別穴29のそれぞれに連通された上方開口の硬貨収納部8a〜8fが並列に形成されている。
【0035】
この硬貨収納部8a〜8fのそれぞれの底部には、図4に示すように、硬貨払出搬送部10が設けられている。
【0036】
硬貨払出搬送部10には、駆動ローラ33と従動ローラ34とに掛け渡された払出ベルト35が設けられている。この払出ベルト35は、駆動ローラ33に連結されたモータM(図5参照)によって駆動される。払出ベルト35は、エンドレスベルトであって、装置奥側から装置手前側に向かうに従い高さが高くなるような昇斜面である搬送面35aを形成するように傾斜配置されており、この搬送面35a上の硬貨Cを装置奥側から装置手前側へ向けて搬送する。
【0037】
硬貨収納部8a〜8fの出口部には、硬貨Cを一枚毎に分離する分離ローラ36が、払出ベルト35に対して硬貨C一枚が通過し得る間隔を隔てて配設され、かつ、全ての金種の出口部をそれらの金種毎に横断するように配設されている。
【0038】
さらに、硬貨収納部8の出口部には、所定枚数の硬貨Cを一列に整列させて、待機させる硬貨待機部37が金種毎に設けられている。
【0039】
各硬貨待機部37には、シャッタソレノイド38に連結され、それぞれ金種別に硬貨Cを一時的に停止させるとともに必要枚数の硬貨Cを送り出すように動作制御がなされる硬貨シャッタ39がそれぞれ設けられている。
【0040】
硬貨シャッタ39の直後には、金種毎に払い出された硬貨Cの枚数を計数する光センサである払出センサ40や、硬貨Cの材質を検出するための発振コイルである材質センサ41がそれぞれ設けられている。
【0041】
そして、払出ベルト35によって硬貨Cを金種別に落下させる硬貨払出位置であって、ハウジング2の左側手前に、図2に示すように、硬貨払出口4が配置されている。また、硬貨払出口4の上方には、表示器42及び各種の操作キー43が設けられている。
【0042】
次に、硬貨入出金装置1に内蔵される各部の電気的接続について図5を参照して説明する。硬貨入出金装置1は、各部の制御を受け持つ制御部44を備え、この制御部44にインターフェース(I/F)45を介してPOS端末が接続されている。制御部44は、ここでは特に図示しないが、各部を集中的に制御するCPU(Central Processing Unit)、制御プログラム等の固定的データを予め格納するROM(Read Only Memory)、金種別の硬貨Cの枚数等の可変的なデータを書換え自在に格納するRAM(Random Access Memory)等により構成されている。また、制御部44には、表示器42や操作キー43も接続されている。
【0043】
さらに、制御部44には、投入センサ6、計数センサ31、払出センサ40、材質センサ41等のセンサ類46、シャッタソレノイド38、各モータM等が接続されている。ここで、投入センサ6、計数センサ31、払出センサ40、材質センサ41等のセンサ類46は、例えば硬貨Cを光学的に検出した信号やコイルの電圧の変動等を制御部44に伝達するものであり、この検出信号に基づいて制御部44が各モータMを駆動制御する。また、シャッタソレノイド38は、制御部44から出力される信号に基づき駆動制御され、通電(ON)されることで硬貨シャッタ39を払出ベルト35から離反する方向に変位させ、指定された枚数だけ硬貨Cを払い出す。なお、シャッタソレノイド38は、ここでは1つしか図示しないが、実際には各金種毎に個々に制御部44によって制御される。
【0044】
このような構成において、硬貨Cが硬貨投入口3に投入されると、投入センサ6がその硬貨Cを検出し、この検出信号により入金搬送ベルト13、投入口ローラ21、搬送ベルト24が駆動される。そして、硬貨投入口3に投入された硬貨Cは、入金搬送ベルト13と投入口ローラ21との間で1枚ずつ分離されて搬送される。入金搬送ベルト13により搬送される硬貨Cは、硬貨案内部22によって搬送方向が略直角に転換され、入金搬送ベルト13から搬送ベルト24に受け渡され、硬貨選別部7で金種毎の選別がなされる。すなわち、硬貨Cは、金種に応じて選別穴29から落下し、硬貨収納部8a〜8fに金種別に収納される。そして、選別穴29から落下した硬貨Cは、計数センサ31によりその数がカウントされる。
【0045】
また、硬貨待機部37に硬貨Cがない場合には、払出ベルト35が駆動されて硬貨待機部37に所定枚数の硬貨Cが常に存在するように動作制御がなされる。
【0046】
ついで、POS端末において締め処理がなされ、POS端末より硬貨Cの払出命令があった場合には、払出ベルト35が駆動されるとともに、金種毎に硬貨シャッタ39がシャッタソレノイド38によって駆動されるため、必要枚数の硬貨Cが送り出される。このように送り出された硬貨Cは、硬貨払出口4に払い出される。
【0047】
以上説明したように、本実施の形態では、硬貨投入口3から硬貨収納部8よりも上に位置する硬貨案内部22に至る搬送路20において、屈曲部20a,20bにより搬送方向で2つの屈曲が形成されているので、その範囲の搬送路の搬送方向の屈曲が1ヵ所の従来の硬貨入出金装置に比べて、搬送路20中の角度変化が緩やかになっており、搬送路20における屈曲部20a,20bでの硬貨Cの一端の浮き上りを従来の硬貨入出金に比べて抑えることができるので、搬送路20中での搬送方向下流(前方)の硬貨Cに対する搬送方向上流(後方)の硬貨Cの乗り上げを防止することができ、これにより、搬送路20中で硬貨Cの詰まりの一因となる硬貨C同士の重なりが発生することを防止することができる。
【0048】
なお、本実施の形態では、搬送路20に搬送方向に二つの屈曲を形成した例を説明したが、これに限るものではなく、搬送路20の搬送方向の屈曲は2ヵ所以上設けられていれば良く、屈曲が多いほど搬送路20中での角度変化が緩やかになる。そして、屈曲を多くすることにより、搬送路20は、究極的に、R形状となる。
【0049】
また、屈曲を設ける位置は、本実施の形態で例示した位置に限るものではなく、硬貨投入口3近傍の位置と硬貨収納部8よりも上となる位置との間であればよい。
【0050】
次に、本発明の第二の実施の形態を図6に基づいて説明する。なお、前述した実施の形態と同じ部分は同一符号で示し、説明も省略する。ここで、図6は本実施の形態の硬貨入出金装置に内蔵される第一の硬貨搬送部及びその周囲を示す縦断側面図である。
【0051】
図6に示すように、本実施の形態は、第一の搬送部51が第一の実施の形態に対して異なる。
【0052】
第一の搬送部51では、入金搬送ベルト52の上部が従動ローラ15と駆動ローラ14との間において支持板54により支持されている。この支持板54により入金搬送ベルト52は、次のような形状にされている。入金搬送ベルト52の搬送面53は、搬送方向上流側から下流側に向けて第一〜第三の3つの搬送面53a,53b,53cに区分けされている。
【0053】
第一の搬送面53aは、装置の奥に向かうに従い高さが高くなる昇斜面である。この第一の搬送面53aの終端部つまり第一の搬送面53aと第二の搬送面53bとの境界部55は、投入口ローラ21よりも搬送方向下流側に位置付けされ、この境界部55と投入口ローラ21との間の距離は、硬貨Cの最大径(本実施の形態では500円硬貨)よりも長く設定されている。
【0054】
第三の搬送面53cは、水平面である。この第三の搬送面53cの始点部つまり第二の搬送面53bと第三の搬送面との境界部56と第二の硬貨搬送部12との間の距離は、硬貨Cの最大径(本実施の形態では500円硬貨)よりも長く設定されている。
【0055】
第二の搬送面53bは、上に凸の曲面であって装置の奥に向かうに従い高さが高くなる昇曲面である。ここで、第一の搬送面53a及び第三の搬送面53cの面方向は、それぞれ境界部55,56における第二の搬送面53bの接線方向に等しい。これにより、境界部55,56での角度変化が滑らかにされている。ここで、この搬送面53bの曲面は、屈曲が多数連続することにより形成されると考えてよい。
【0056】
この搬送面53によって硬貨投入口3の底部を始点とし硬貨収納部8よりも上に位置する硬貨案内部22に至る搬送路57が形成されている。したがって、搬送路57には屈曲が多数連続することにより形成される曲面が第二の搬送面53bによって形成されている。
【0057】
このように本実施の形態においては、搬送路57は、屈曲が多数連続することにより形成される曲面形状であることにより、硬貨投入口3から硬貨収納部8よりも上に位置する硬貨案内部22に至る搬送路57において、その範囲の搬送路の搬送方向の屈曲が1ヵ所の従来の硬貨入出金装置に比べて、搬送路57中の角度変化が格段に緩やかになっており、搬送路57における硬貨Cの浮き上りを確実に抑えることができるので、搬送路57中での搬送方向下流(前方)の硬貨Cに対する搬送方向上流(後方)の硬貨Cの乗り上げを確実に防止することができ、これにより、搬送路57中で硬貨Cの詰まりの一因となる硬貨C同士の重なりが発生することを確実に防止することができる。
【0058】
【発明の効果】
本発明によれば、硬貨投入口近傍の位置と硬貨収納部よりも上となる位置との間で搬送路の搬送方向での屈曲が2ヵ所以上であるので、その範囲の搬送路の搬送方向の屈曲が1ヵ所の従来の硬貨入出金装置に比べて、搬送路中の角度変化が緩やかになっており、搬送路中での搬送方向下流(前方)の硬貨に対する搬送方向上流(後方)の硬貨の乗り上げを防止することができ、これにより、搬送路中で硬貨の詰まりの一因となる硬貨同士の重なりが発生することを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態の硬貨入出金装置の外観を示す斜視図である。
【図2】硬貨入出金装置の内部構造を示す平面図である。
【図3】硬貨入出金装置に内蔵される第一の硬貨搬送部及びその周辺を示す縦断右側面図である。
【図4】硬貨入出金装置に内蔵される硬貨収納部と硬貨払出搬送部とを示す縦断左側面図である。
【図5】硬貨入出金装置に内蔵される各部の電気的接続を示すブロック図である。
【図6】本発明の第二の実施の形態の硬貨入出金装置に内蔵される第一の硬貨搬送部及びその周辺を示す縦断右側面図である。
【図7】従来の硬貨入出金装置を示す平面図である。
【図8】従来の硬貨入出金装置に内蔵される第一の硬貨搬送部を示す縦断右側面図である。
【符号の説明】
1…硬貨入出金装置、3…硬貨投入口、7…硬貨選別部、8…硬貨収納部、20…搬送路、22…硬貨案内部(方向転換部)、57…搬送路、C…硬貨

Claims (2)

  1. 硬貨投入口に投入された硬貨を硬貨収納部よりも上に位置する方向転換部に至る搬送路に沿って搬送し、前記方向転換部で方向転換させた硬貨を硬貨選別部へ搬送し、その硬貨を前記硬貨選別部で選別して前記硬貨収納部に落下させ、前記硬貨収納部に収納された硬貨を金種別に払い出すようにした硬貨入出金装置において、
    駆動ローラと従動ローラとに掛け渡されて設けられ、搬送する硬貨の上方を開放空間とした状態で当該硬貨を搬送する前記搬送路を形成する無端状の入金搬送ベルトと、
    前記硬貨投入口に投入されて前記入金搬送ベルトに搬送される2枚以上積層された硬貨をその搬送方向の上流側に戻すことによって硬貨を一枚ずつ送り出す投入口ローラと、
    を備え、
    前記入金搬送ベルトによって形成された前記搬送路は、硬貨搬送方向下流側に向かうに従い高さが高くなり、前記硬貨投入口近傍の位置と前記硬貨収納部よりも上となる位置との間で搬送方向の屈曲を2ヵ所以上有しており、
    前記投入口ローラと当該投入口ローラに最も近い前記屈曲との間の距離及び前記方向転換部と当該方向転換部に最も近い前記屈曲との間の距離は、いずれも、最大径の硬貨の直径よりも長く形成されている、
    ことを特徴とする硬貨入出金装置。
  2. 前記搬送路は、前記屈曲が多数連続することにより形成される曲面形状であることを特徴とする請求項1記載の硬貨入出金装置。
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