JP3746012B2 - 硬貨払出装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、硬貨払出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、金種毎に分けられた複数の硬貨収納部を平行に配列し、これらの硬貨収納部に1円・5円・10円・50円・100円・500円等の硬貨を収納し、POS(Point Of Sales)端末やECR(Electronic Cash Register)からの指令により釣り銭がある場合には、硬貨収納部内の硬貨を硬貨搬送ベルトにより硬貨払出口に払い出すようにした硬貨入出金装置がある。
【0003】
図6ないし図8に示す硬貨入出金装置100を硬貨Cの流れに沿って説明する。まず、本体ケース101の右側手前に設けられた硬貨投入口102から投入された硬貨Cは、硬貨搬送ベルトである平ベルト103によって搬送される。ここで、この平ベルト103は、図7に示すように、エンドレスベルトであって、駆動プーリ104と従動プーリ105とに掛け渡されて設けられ、ギヤ列を介して直流モータ(共に図示せず)に連結されて駆動される。そして、搬送面103a上の硬貨Cを搬送する。なお、駆動プーリ104と従動プーリ105は、平プーリである。また、平ベルト103の搬送面103aの裏面は、平板106により支持されている。ここで、これらの平ベルト103、駆動プーリ104、従動プーリ105により第1搬送部が形成されている。
【0004】
続いて、硬貨Cは、平ベルト103に後続する搬送ベルト107に引き渡されて硬貨選別部108へ案内される。そして、硬貨Cは、硬貨選別部108に設けられた底板109に搬送ベルト107によって圧接された状態で搬送される。
【0005】
底板109には、搬送ベルト107に沿わせて、順次穴幅寸法が拡大する金種毎の選別穴110が形成されている。選別穴110は、1円・50円・5円・100円・10円・500円のそれぞれの金種に対応するように6個設けられている。これにより、硬貨Cは、その金種毎に定められた選別穴110より順次落下する。
【0006】
次いで、硬貨Cが選別穴110から落下する位置には、金種毎に仕切板111で区切られた硬貨収納部112が設けられている。これにより、落下した硬貨Cは、硬貨収納部112に収納される。
【0007】
そして、POS端末やECR(共に図示せず)からの釣銭情報に基づいて、硬貨収納部112に収納された硬貨Cのうち釣銭に該当する金種の硬貨Cが硬貨収納部112の底面から硬貨払出口113まで延出している硬貨搬送ベルトである平ベルト114によって搬送され、硬貨払出口113に払い出される。ここで、この平ベルト114は、図8に示すように、エンドレスベルトであって、駆動プーリ115と従動プーリ116とに掛け渡されて設けられ、ギヤ列を介して直流モータ(共に図示せず)に連結されて駆動される。そして、搬送面114a上の硬貨Cを搬送する。なお、駆動プーリ104と従動プーリ105は、平プーリである。また、平ベルト114の搬送面114aの裏面は、平板117により支持されている。ここで、これらの平ベルト114、駆動プーリ115、従動プーリ116により第2搬送部が形成されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、硬貨投入口102に一度に多量の硬貨Cが投入され、あるいは、硬貨収納部112に多量の硬貨Cが収納され、平ベルト103,114にかかる硬貨Cの重量が増え過ぎた場合には、駆動プーリ104,115が平ベルト103,114に対して滑ってしまい、硬貨Cの搬送不良が発生することがある。これを解決するためには、平ベルト103,114の張力を高くすること等が有効であるが、この場合には、高出力のモータが必要となってしまい問題である。
【0009】
本発明の目的は、硬貨の搬送不良を防止することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、多数枚の硬貨を金種毎に収納する硬貨収納部と、この硬貨収納部に収納された硬貨を金種毎に硬貨払出部によって搬送し、硬貨払出口に払い出すようにした硬貨払出装置において、前記硬貨払出部は、回転駆動される駆動プーリと、従動プーリと、これらの駆動プーリと従動プーリとの間に掛け渡されて一部が前記硬貨収納部の底部をなし、前記駆動プーリに連れ回されて回転動作する硬貨搬送ベルトと、前記硬貨搬送ベルトの内周面側の前記駆動プーリと前記従動プーリとの間に位置して前記硬貨搬送ベルトの内周面を摺動自在に支持する支持部材と、を備え、前記硬貨搬送ベルトは、内周面に歯部と溝部とが交互に形成されたタイミングベルトであり、その外周面が硬貨の搬送面となり、前記駆動プーリは、前記硬貨搬送ベルトの内周面に形成された歯部と溝部とに噛合する歯部と溝部とを交互に有し、その両端部に前記駆動プーリから脱落する方向への前記硬貨搬送ベルトの移動を規制するように形成されてその外周面が前記駆動プーリに掛け渡された前記硬貨搬送ベルトの外周面より低く形成されたフランジを有する。
【0011】
したがって、硬貨搬送ベルトは、駆動プーリが回転駆動されると、駆動プーリと硬貨搬送ベルトとの噛み合いにより駆動され、駆動プーリから脱落する方向への移動が規制され、硬貨収納部に収納された硬貨を駆動プーリの上方を通過させて搬送する。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の一形態を図1ないし図5に基づいて説明する。本実施の形態は、商品の売上処理を実行する商品販売データ処理装置であるPOS端末(図示せず)に接続されて使用される硬貨入出金装置1への適用例である。ここで、図1は硬貨入出金装置1を概略的に示す外観斜視図、図2は硬貨入出金装置1の内部構造を示す平面図、図3は硬貨入出金装置1に内蔵される硬貨投入口2と第1搬送部とを示す縦断側面図である。
【0013】
図1ないし図3に示すように、硬貨入出金装置1の本体ケース3の右側手前に硬貨Cを一括して投入するための上方開口の硬貨投入口2が設けられている。この硬貨投入口2には、光電的に硬貨Cの有無を検出する複数組の投入センサ4が設けられている。そして、硬貨投入口2の一端には投入ローラ5が設けられ、この投入ローラ5と硬貨投入口2とにより投入部6が形成されている。投入ローラ5は、硬貨Cを一列にして搬送する硬貨搬送ベルトであるタイミングベルト7の真上に1枚分の硬貨Cが通る隙間をあけて対向配置されている。また、この投入ローラ5は、タイミングベルト7上に硬貨Cが重なった場合には最下層の硬貨C以外の硬貨Cを硬貨投入口2側に戻すように回転方向が定められている。
【0014】
ここで、タイミングベルト7は、エンドレスベルトであって、駆動プーリ8と従動プーリ9とに掛け渡されている。駆動プーリ8は、駆動源としてのステッピングモータ(図示せず)に連結されて回転駆動される。これが、硬貨搬送構造である。
【0015】
タイミングベルト7の内周面7aには、全面に渡って多数の歯部と溝部とが交互に形成されている。一方、駆動プーリ8及び従動プーリ9のそれぞれの外周面には、全面に渡ってタイミングベルト7の内周面7aの歯部と溝部とに噛み合う多数の溝部と歯部とが交互に形成されている。これが、駆動プーリ8とタイミングベルト7との連結部を歯部と溝部とによって噛合させるタイミングベルト構造である。そして、タイミングベルト7の歯部・溝部と駆動プーリ8の溝部・歯部との噛み合いによりステッピングモータの駆動力が駆動プーリ8からタイミングベルト7へ伝達される。なお、従動プーリ9は、前述のように外周面に多数の歯部と溝部とを有するプーリに限られるものではなく、例えば、平プーリでも良い。
【0016】
図4は第1搬送部の駆動プーリ8を示し、(a)は拡大斜視図、(b)は拡大縦断側面図である。図4(a)に示すように、駆動プーリ8の両端には、駆動プーリ8から脱落する方向へのタイミングベルト7の移動を規制するフランジFが設けられている。このフランジFは、図4(b)に示すように、外周面Faがタイミングベルト7の外周面7bより低く形成されている。詳述すると、フランジFは、外周面Faまでの高さをhとし、駆動プーリ8の歯底面からタイミングベルト7の外周面7bまでの最短長さをLとすると、
h≦L
の関係式を満たして形成されている。なお、フランジFは、必ず、駆動プーリ8から脱落する方向へのタイミングベルト7の移動を規制する高さを有している。本実施の形態において、フランジFは、外周面Faが駆動プーリ8の歯先面と同じ高さに形成されている。
【0017】
タイミングベルト7は、外周面7bによって硬貨搬送方向下流側に向かうに従い高さが高くなるような搬送面7cを形成するように傾斜配置されており、この搬送面7c上に載置された硬貨Cを硬貨搬送方向へ搬送する。そして、タイミングベルト7の外周面7bの搬送面7cは、投入硬貨搬送経路10を形成している。
【0018】
ここで、タイミングベルト7、フランジFを有する駆動プーリ8、従動プーリ9によって、第1搬送部が形成されている。
【0019】
駆動プーリ8と従動プーリ9との間には、タイミングベルト7の搬送面7cの裏側の内周面7aに沿わせて支持部材としての平板11が設けられている。この平板11は、タイミングベルト7の内周面7aを摺動自在に支持している。これにより、搬送面7cに硬貨Cが載置されてその荷重を受けるタイミングベルト7は、平板11により支持される。そして、タイミングベルト7は、ステッピングモータにより駆動されて、平板11に対して摺動しながら移動する。
【0020】
タイミングベルト7の終端部分には、硬貨搬送方向を直角に変換して硬貨Cを底板12に圧接させて硬貨選別位置に搬送する搬送ベルト13が設けられている。この底板12と搬送ベルト13とは、硬貨選別搬送経路14を形成している。この硬貨選別搬送経路14の一側縁には、基準面15が設けられている。この基準面15は、硬貨選別搬送経路14を搬送される硬貨Cの側面を案内し、後述する硬貨選別部16の選別穴17から対応する硬貨Cを正しく落下させる為に必要な硬貨Cの搬送基準を得るためのものである。そして、搬送ベルト13は、基準面15に硬貨Cの側面を当接させた状態で硬貨Cを搬送する。
【0021】
次いで、底板12には、搬送ベルト13に沿わせて、順次穴幅寸法が拡大する金種毎の選別穴17が形成され、ここに硬貨選別位置に位置し、搬送された硬貨を金種別に選別する硬貨選別部16が形成されている。選別穴17は、図2において右から1円・50円・5円・100円・10円・500円のそれぞれの金種に対応するように6個設けられている。本実施の形態では、硬貨選別搬送方向で隣り合う選別穴17同士はそれぞれ連続して形成されており、外見上、一つの穴を形成している。硬貨選別部16は、硬貨Cが搬送されて、所定の外径の選別穴17に到達した際に、金種毎に後述する硬貨収納部18に落下させる。そして、各選別穴17には、金種毎に計数センサ19が設けられており、金種毎に硬貨Cの枚数がカウントされる。
【0022】
図5は硬貨入出金装置1に内蔵される硬貨収納部18と第2搬送部とを示す縦断側面図である。硬貨入出金装置1には、選別穴17のそれぞれに連通させて、垂直で互いに平行な複数の仕切板20により金種毎に仕切られ、上方開口の硬貨収納部18が設けられている。
【0023】
この硬貨収納部18の仕切板20により仕切られた金種別の硬貨収納部18a〜18fのそれぞれの底部21a〜21fには、硬貨搬送ベルトであるエンドレスのタイミングベルト22が、駆動プーリ23と従動プーリ24とに掛け渡されて設けられている。駆動プーリ23は、図示しない駆動源としてのステッピングモータに連結されて回転駆動される。これが、硬貨搬送構造である。
【0024】
タイミングベルト22の内周面22aには、全面に渡って多数の歯部と溝部とが交互に形成されている。一方、駆動プーリ23及び従動プーリ24のそれぞれの外周面には、全面に渡ってタイミングベルト22の内周面22aの歯部と溝部とに噛み合う多数の溝部と歯部とが交互に形成されている。これが、駆動プーリ23とタイミングベルト22との連結部を歯部と溝部とによって噛合させるタイミングベルト構造である。そして、タイミングベルト22の歯部・溝部と駆動プーリ23の溝部・歯部との噛み合いによりステッピングモータの駆動力が駆動プーリ23からタイミングベルト22へ伝達される。なお、従動プーリ24は、前述のように外周面に多数の歯部と溝部とを有するプーリに限られるものではなく、例えば、平プーリでも良い。
【0025】
駆動プーリ23の両端には、第1搬送部の駆動プーリ8と同様にフランジFが設けられている(図4参照)。このフランジFは、外周面Faがタイミングベルト22の外周面22bより低く形成されている。詳述すると、フランジFは、外周面Faまでの高さをhとし、駆動プーリ23の歯底面からタイミングベルト22の外周面22bまでの最短長さをLとすると、
h≦L
の関係式を満たして形成されている。なお、フランジFは、必ず、駆動プーリ23から脱落する方向へのタイミングベルト22の移動を規制する高さを有している。本実施の形態において、フランジFは、外周面Faが駆動プーリ23の歯先面と同じ高さになるように形成されている。
【0026】
タイミングベルト22は、外周面22bによって硬貨払出搬送方向下流側に向かうに従い高さが高くなるような搬送面22cを形成するように傾斜配置されており、この搬送面22c上に載置された硬貨Cを硬貨払出搬送方向へ搬送する。また、硬貨払出搬送方向は、硬貨収納部18a〜18fの横幅方向と直交する方向に設定されている。そして、タイミングベルト22の外周面22bの搬送面22cは、硬貨収納部18a〜18fの底面及び硬貨払出搬送経路25を形成している。
【0027】
ここで、タイミングベルト22、フランジFを有する駆動プーリ23、従動プーリ24によって、硬貨払出部としての第2搬送部が形成されている。
【0028】
駆動プーリ23と従動プーリ24との間には、タイミングベルト22の搬送面22cの裏側の内周面22aに沿わせて支持部材としての平板26が設けられている。この平板26は、タイミングベルト22の内周面22aを摺動自在に支持している。これにより、搬送面22cに硬貨Cが載置されてその荷重を受けるタイミングベルト22は、平板26により支持される。そして、タイミングベルト22は、ステッピングモータにより駆動されて、平板26に対して摺動しながら移動する。
【0029】
硬貨収納部18a〜18fの出口部には、硬貨Cを一枚毎に分離する分離ローラ27が、タイミングベルト22に対して硬貨C一枚が通過し得る間隔を隔てて配設され、かつ、全ての金種の出口部をそれらの金種毎に横断するように配設されている。さらに、硬貨収納部18a〜18fの出口部には、所定枚数の硬貨Cを一列に整列させて、待機させる硬貨待機部28が金種毎に設けられている。
【0030】
そして、各タイミングベルト22の先端付近の上部には、それぞれ金種別に硬貨Cを一時的に停止させるとともに必要枚数の硬貨Cを送り出すように動作制御がなされる硬貨シャッタ29が設けられている。これらの硬貨シャッタ29は、一端でタイミングベルト22上の先頭の硬貨Cを押えているが他端に連結されたシャッタソレノイド30により駆動され指定された枚数だけ硬貨Cを払い出すように構成されている。さらに、各硬貨シャッタ29の直後には、金種毎に払い出された硬貨Cの枚数を計数する光センサである払出センサ31が設けられている。
【0031】
タイミングベルト22によって硬貨Cを金種別に落下させる硬貨払出位置には、図1及び図2に示すように、上面が開口した筐体状の硬貨払出口32が配置されている。さらに、本体ケース3の硬貨払出口32の奥側には、表示器33及び各種の操作部33が設けられている。
【0032】
加えて、硬貨入出金装置1には、硬貨入出金装置1内の各部を駆動制御する制御部(図示せず)が設けられている。そして、この制御部は、POS端末の制御部に接続されており、POS端末の制御部の出力情報(釣銭の金額に関する釣銭情報)に基づいて、駆動プーリ23を駆動するステッピングモータや硬貨シャッタ29を駆動するシャッタソレノイド30等を駆動制御する。
【0033】
このような構成において、硬貨Cが硬貨投入口2に投入されると、投入センサ4がその硬貨Cを検出し、この検出信号により投入ローラ5、タイミングベルト7、搬送ベルト13が駆動される。そして、硬貨投入口2に投入された硬貨Cは、投入ローラ5とタイミングベルト7との間で1枚ずつ分離されて搬送面7c上を搬送される。硬貨Cは、タイミングベルト7から搬送ベルト13に方向転換されて搬送され、硬貨選別部16で金種毎の選別がなされる。すなわち、硬貨Cは、金種に応じて選別穴17から落下して、硬貨収納部18a〜18fに金種別に収納される。そして、選別穴17から落下した硬貨Cは、計数センサ19によりその数がカウントされる。
【0034】
また、硬貨待機部28に硬貨Cがない場合には、ステッピングモータによりタイミングベルト22が駆動されて、タイミングベルト22の搬送面22cに載置された硬貨Cが搬送され硬貨待機部28に所定枚数の硬貨Cが常に存在するように動作制御がなされる。
【0035】
次いで、POS端末において締め処理がなされ、POS端末より硬貨Cの払出命令があった場合には、POS端末からの釣銭情報に基づいて、タイミングベルト22が駆動されて搬送面22cに載置された硬貨Cが搬送されるとともに、金種毎に硬貨シャッタ29がシャッタソレノイド30によって駆動されるため、必要枚数の硬貨Cが送り出される。このように送り出された硬貨Cは、駆動プーリ23の上方を通過して硬貨払出口32に払い出される。
【0036】
ここで、本実施の形態では、硬貨Cを搬送する硬貨搬送ベルトにタイミングベルト7,22を適用し、それらのタイミングベルト7,22の外周面7b,22bを搬送面7c,22cとしたことによって、ステッピングモータにより駆動プーリ8,23が回転駆動されると、駆動プーリ8,23とタイミングベルト7,22との噛み合いによりタイミングベルト7,22が駆動されるので、駆動プーリ8,23とタイミングベルト7,22との間に滑りが生じることがなく、タイミングベルト7,22により硬貨Cを投入硬貨搬送経路10や硬貨払出搬送経路25に沿って確実に搬送することができ、硬貨Cの搬送不良を防止することができる。さらに、フランジFを外周面Faがタイミングベルト22の外周面22bより低くなるように形成することによって、タイミングベルト22は、駆動プーリ23の上方をスムーズに硬貨Cを通過させ、硬貨払出口32に払い出すことができる。
【0037】
なお、本実施の形態では、駆動プーリ8,23の両端だけにフランジFを設けているが、これに限るものではなく、例えば、駆動プーリ8,23の両端に加え、従動プーリ9,24の両端にもフランジFを設けても良い。また、図6に示すように、駆動プーリ8,23の片端にフランジFを設け、駆動プーリ8,23の片端に設けられたフランジFに対しタイミングベルト7,22を挟んで反対側に、駆動プーリ8,23から脱落する方向へのタイミングベルト7,22の移動を規制するように形成された規制部材を設けても良い。この規制部材としては、従動プーリ9,24の片側にフランジFを設け、このフランジFを用いることができ、さらに、タイミングベルト22の場合、硬貨収納部18の側壁である仕切板20を用いることができる。なお、駆動プーリ8,23及び従動プーリ9,24において、硬貨Cが上方を通過しない場合には、フランジFを外周面Faがタイミングベルト7,22の外周面7b,22bより低くなるように形成しなくても良い。
【0038】
また、本実施の形態では、フランジFの形成方法として、例えば、駆動プーリ8,23とフランジFとの一体成形で良いが、これに限るものではなく、駆動プーリ8,23の両側面に、駆動プーリ8,23の半径よりフランジFの高さh分だけ長い半径を有する円板をそれぞれ設けても良い。このとき、円板の中心は、駆動プーリ8,23の側面の中心に合わせられている。
【0039】
このように本実施の形態において、硬貨搬送ベルト、例えばタイミングベルト7,22は、硬貨搬送方向下流側に向かうに従い高さが高くなるような搬送面7c,22cを形成するように傾斜配置されており、駆動プーリ8,23は硬貨搬送方向下流側に位置付けられており、従動プーリ9,24は硬貨搬送方向上流側に位置付けられているため、駆動プーリ8,23がタイミングベルト7,22を連れ回して回転動作させて、硬貨Cを搬送前より高い位置に確実に搬送することができる。
【0040】
また、本実施の形態において、フランジFは、外周面Faが駆動プーリ8,23の歯先面と同じ高さになるように形成されているため、フランジFが駆動プーリ8,23の歯先面から突出することなく、フランジFの強度を高めることができる。
【0041】
また、本実施の形態において、フランジFは、駆動プーリ8,23の両端に設けられているため、駆動プーリ8,23及び従動プーリ9,24からの搬送ベルト、例えばタイミングベルト7,22の脱落を防止することができる。
【0042】
また、本実施の形態において、フランジFは、駆動プーリ8,23の片端に設けられており、駆動プーリ8,23の片端に設けられたフランジFに対しタイミングベルト7,22を挟んで反対側には、駆動プーリ8,23から脱落する方向へのタイミングベルト7,22の移動を規制するように形成された規制部材が設けられているため、駆動プーリ8,23及び従動プーリ9,24からのタイミングベルト7,22の脱落を防止することができる。
【0043】
また、本実施の形態において、規制部材は、従動プーリ9,24の片端に設けられたフランジFであるため、簡単な構造で、駆動プーリ8,23及び従動プーリ9,24からのタイミングベルト7,22の脱落を防止することができる。
【0044】
また、本実施の形態において、タイミングベルト7,22の一部は、硬貨Cを収納する硬貨収納部18の底部21を成し、規制部材は、硬貨収納部18の側壁、例えば仕切板20であるため、部品数の増加を防ぎ、製造コストを抑えることができる。
【0045】
また、本実施の形態では、硬貨収納部18に収納された硬貨Cを金種毎に硬貨払出部、例えば第2搬送部によって搬送し、硬貨払出口32に払い出すようにした硬貨払出装置において、第2搬送部は、回転駆動される駆動プーリ23と従動プーリ24との間に掛け渡されて一部が硬貨収納部18の底部21を成し、駆動プーリ23に連れ回されて回転動作する硬貨搬送ベルト、例えばタイミングベルト22によって硬貨Cを搬送する硬貨搬送構造と、駆動プーリ23とタイミングベルト22との連結部を歯部と溝部とによって噛合させるタイミングベルト構造と、駆動プーリ23から脱落する方向へのタイミングベルト22の移動を規制するように駆動プーリ23に形成され、駆動プーリ23に掛け渡されたタイミングベルト22の外周面22bより低く外周面Faが形成されたフランジFと、を具備するため、タイミングベルト22の脱落を防ぎ、硬貨Cを確実に搬送することができ、駆動プーリ23の上方をスムーズに通過させて硬貨払出口32に払い出すことができる。
【0046】
【発明の効果】
本発明によれば、駆動プーリ及び従動プーリからの硬貨搬送ベルトの脱落を防ぎ、駆動プーリと硬貨搬送ベルトとの間に滑りが生じることがなく、硬貨を確実に搬送し、駆動プーリの上方をスムーズに通過させることができ、硬貨の搬送不良を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の硬貨入出金装置を概略的に示す外観斜視図である。
【図2】硬貨入出金装置の内部構造を示す平面図である。
【図3】硬貨入出金装置に内蔵される硬貨投入口と第1搬送部とを示す縦断側面図である。
【図4】第1搬送部の駆動プーリを示し、(a)は拡大斜視図、(b)は拡大縦断側面図である。
【図5】硬貨入出金装置に内蔵される硬貨収納部と第2搬送部とを示す縦断側面図である。
【図6】フランジが片端に設けられた駆動プーリを示す拡大斜視図である。
【図7】従来の硬貨入出金装置の内部構造を示す平面図である。
【図8】従来の硬貨入出金装置に内蔵される硬貨投入部と第1搬送部とを示す縦断側面図である。
【図9】従来の硬貨入出金装置に内蔵される硬貨収納部と第2搬送部とを示す縦断側面図である。
【符号の説明】
7b…外周面、7c…搬送面、8…駆動プーリ、9…従動プーリ、18…硬貨収納部、21…底部、22b…外周面、22c…搬送面、23…駆動プーリ、24…従動プーリ、32…硬貨払出口、C…硬貨、F…フランジ、Fa…外周面
Claims (4)
- 多数枚の硬貨を金種毎に収納する硬貨収納部と、この硬貨収納部に収納された硬貨を金種毎に硬貨払出部によって搬送し、硬貨払出口に払い出すようにした硬貨払出装置において、
前記硬貨払出部は、
回転駆動される駆動プーリと、
従動プーリと、
これらの駆動プーリと従動プーリとの間に掛け渡されて一部が前記硬貨収納部の底部をなし、前記駆動プーリに連れ回されて回転動作する硬貨搬送ベルトと、
前記硬貨搬送ベルトの内周面側の前記駆動プーリと前記従動プーリとの間に位置して前記硬貨搬送ベルトの内周面を摺動自在に支持する支持部材と、
を備え、
前記硬貨搬送ベルトは、内周面に歯部と溝部とが交互に形成されたタイミングベルトであり、その外周面が硬貨の搬送面となり、
前記駆動プーリは、前記硬貨搬送ベルトの内周面に形成された歯部と溝部とに噛合する歯部と溝部とを交互に有し、その両端部に前記駆動プーリから脱落する方向への前記硬貨搬送ベルトの移動を規制するように形成されてその外周面が前記駆動プーリに掛け渡された前記硬貨搬送ベルトの外周面より低く形成されたフランジを有する、
ことを特徴とする硬貨払出装置。 - 前記硬貨搬送ベルトは、硬貨搬送方向下流側に向かうに従い高さが高くなるような搬送面を形成するように傾斜配置されており、
前記駆動プーリは硬貨搬送方向下流側に位置付けられており、
前記従動プーリは硬貨搬送方向上流側に位置付けられていることを特徴とする請求項1記載の硬貨払出装置。 - 前記フランジは、外周面が前記駆動プーリの歯先面と同じ高さになるように形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の硬貨払出装置。
- 前記駆動プーリ及び前記タイミングベルトに形成された歯部と溝部とは、それぞれの全面に渡って形成されている、ことを特徴とする請求項1、2又は3記載の硬貨払出装置。
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