JP3372463B2 - 釣銭自動払出装置 - Google Patents

釣銭自動払出装置

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JP3372463B2
JP3372463B2 JP32755297A JP32755297A JP3372463B2 JP 3372463 B2 JP3372463 B2 JP 3372463B2 JP 32755297 A JP32755297 A JP 32755297A JP 32755297 A JP32755297 A JP 32755297A JP 3372463 B2 JP3372463 B2 JP 3372463B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、釣銭自動払出装置
に係り、特に、POS端末やECRに接続して使用する
のに適した釣銭自動払出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、釣銭自動払出装置は、種々の金種
が混合した状態の硬貨を投入口から一括して投入し、そ
れらの硬貨が正貨であるか否かをチェックしてから硬貨
毎に分類して硬貨収納部に収納しておき、指定された硬
貨とその枚数とを払い出すようにしている。
【0003】ここで、図4は従来の釣銭自動払出装置1
00の一例を示す平面図である。図4に示す従来の釣銭
自動払出装置100について、硬貨の流れに沿って説明
する。まず、釣銭自動払出装置100の右手手前に設け
られた硬貨投入口101から一括投入された硬貨は、投
入口ベルト102によって搬送され、その搬送途中で投
入口ローラ103によって1枚ずつ送り出されて一列搬
送される。一列搬送された硬貨は、投入口ベルト102
から搬送ベルト104に引き渡され、この搬送ベルト1
04による搬送過程で外径チェック部105による外径
チェックを受ける。その結果、搬送途中の硬貨が正貨で
ない場合、或いは、後述する硬貨収納部が満杯である場
合には、その硬貨はリジェクト・オーバーフロー部10
6によってリジェクトされる。このリジェクト・オーバ
ーフロー部106でリジェクトされた硬貨は、リジェク
ト・オーバーフロー部106の下側に設けられたリジェ
クト・オーバーフロー硬貨収納部107に収納される。
このリジェクト・オーバーフロー硬貨収納部107は上
面開口の箱状であって、釣銭自動払出装置100から外
部に向かって引き出し自在に設けられている。
【0004】リジェクト・オーバーフロー部106を通
過した硬貨は、搬送ベルト108に引き渡され、さらに
後続の搬送ベルト109に引き渡される過程において方
向変換部110で進行方向が直角に変換される。このよ
うに、硬貨は、投入口ベルト102、投入口ローラ10
3、及び搬送ベルト104,108,109によって構
成された硬貨搬送部111によって所定の方向に搬送さ
れる。進行方向変換後の硬貨は、搬送ベルト109に沿
わせて順次穴幅寸法が拡大していく金種毎の選別穴11
2を備えた硬貨選別部113に案内される。選別穴11
2は、1円・5円・10円・50円・100円・500
円のそれぞれの金種の直径に対応する大きさであって、
6個設けられている。したがって、硬貨は、その金種毎
に定められた選別穴112より順次落下する。
【0005】次いで、硬貨が選別穴112から落下する
位置には金種毎に仕切板114で仕切られた硬貨収納部
115が設けられ、この硬貨収納部115のそれぞれの
金種毎の底面部分には搬送ベルト構造の払出ベルト11
6が回転駆動自在に設けられており、硬貨収納部115
に収納された硬貨はその出口に向かって搬送される。た
だし、選別穴112から硬貨収納部115に落下した硬
貨はその落下位置近傍に積み重なってそのまま搬送され
るので、この積み重なった状態の硬貨を一枚ずつに分離
して搬送する必要がある。このため、払出ベルト116
が駆動されると、硬貨収納部115に収納された硬貨
は、その搬送過程で分離ローラ117を経由して搬送さ
れることになる。
【0006】ここで、図5(a)は従来の分離ローラ1
17を示す平面図、(b)はその断面図である。分離ロ
ーラ117は、全金種の払出ベルト116を横断した長
さと略同一の長さのローラ部118を軸部119により
串刺し状にして構成されている。また、ローラ部118
の表面には、軸部119と平行な段差120が凹んで形
成されている。この段差120は、ローラ部118の中
心に対して鉛直方向に硬貨の厚み程度の幅を有する硬貨
押し戻し部121と、この硬貨押し戻し部121が払出
ベルト116に最も接近した場合に硬貨押し戻し部12
1の端部より硬貨搬送方向上流に向かってその払出ベル
ト116とは平行となる硬貨抑え部122とで構成され
ている。このような分離ローラ117による積み重なっ
た状態の硬貨の分離搬送について以下に説明する。
【0007】図6は分離ローラ117による分離搬送の
状態を示す模式図である。払出ベルト116と分離ロー
ラ117とは、硬貨一枚が通過し得る間隔を隔てて配設
されている。また、払出ベルト116と分離ローラ11
7とは、互いに同方向に回転している。すなわち、払出
ベルト116と分離ローラ117との対向するそれぞれ
の面は、互いに逆方向に移動するものである。図6
(a)に示すように、積み重なった状態の硬貨C中のあ
る硬貨C1 が払出ベルト116と分離ローラ117とに
挾み込まれた場合、硬貨C1 は分離ローラ117との摩
擦力により搬送方向上流へ押し戻される。しかし、硬貨
収納部115の内部における硬貨Cの積み重なりの状況
によっては、摩擦力だけでは押し戻せない場合がある。
そこで、図6(b)に示すように、分離ローラ117の
段差120の硬貨押し戻し部121で硬貨C1 を押し戻
すことによって硬貨C1 と硬貨C2 とを一枚毎に分離し
て、硬貨C2 の搬送が正常になされるようにしている。
【0008】分離ローラ117により一枚毎に分離され
た硬貨はそのまま払出ベルト116によって搬送され続
け、所定枚数の硬貨を金種毎に常に一列に整列させて待
機させる硬貨待機部121に到る。硬貨待機部121で
は、所定の枚数の硬貨を一時的に停止させて待機させる
とともに、POS端末やECRからの指令にしたがって
必要枚数の硬貨を送り出すように動作制御がなされる。
つまり、硬貨収納部115に収納された硬貨は、払出ベ
ルト116を主要な構成要素とする硬貨払出部122に
よって所定の硬貨払出位置に払い出される。硬貨払出位
置に払い出された硬貨は、上方開口の硬貨払出口123
にまとめられる。そこで、キャッシャは、硬貨払出口1
23に一括して払い出された硬貨をつかみ取り、釣銭と
して顧客に渡すことができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図5に示す
分離ローラ117の段差120の硬貨押し戻し部121
により積み重なった状態の硬貨を押し戻す動作は、駆動
系に対して一瞬ではあるが大きな負荷をかけてしまう可
能性がある。すなわち、従来の分離ローラ117におい
ては、分離ローラ117の段差120が直線を形成して
おり、各金種の積み重なった状態の硬貨に対して全て同
一のタイミングで押し戻す動作がなされるので、こうい
った駆動系への負荷が6金種分同時にかかる場合が生じ
得る。このような負荷がかかることにより、モータロッ
クやギヤの歯飛び等の駆動系についての重大な障害が引
き起こされるといった問題が生じている。
【0010】本発明の目的は、駆動系に対する負荷の軽
減が図れる分離ローラを備えた釣銭自動払出装置を得る
ことである。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
硬貨が投入される硬貨投入口と、この硬貨投入口に投入
された硬貨を硬貨選別位置まで搬送する硬貨搬送部と、
硬貨選別位置に搬送された硬貨を金種別に選別する硬貨
選別部と、この硬貨選別部により選別された硬貨を金種
毎に収納する硬貨収納部と、この硬貨収納部に収納され
た硬貨を搬送ベルトにより金種毎に選択的に搬送して払
い出す搬送ベルト構造の硬貨払出部と、この硬貨払出部
の搬送ベルト上に硬貨一枚分の間隔を有して配設され、
その搬送ベルト上に積み重なっている硬貨を金種毎に異
なるタイミングで硬貨搬送方向上流へ押し戻す段差を有
し、回転駆動によりそれらの硬貨を一枚ずつに分離する
分離ローラと、硬貨払出部により払い出された硬貨を受
け取る硬貨払出口と、を備える。
【0012】したがって、硬貨投入口から投入された硬
貨は、硬貨搬送部により硬貨選別部へと搬送されて金種
別に選別される。そして、硬貨選別部で金種別に選別さ
れた硬貨は硬貨収納部に金種毎に収納され、必要に応じ
て搬送ベルト構造の硬貨払出部によって選択的に硬貨払
出口へ払い出される。また、硬貨収納部に金種毎に収納
され、搬送ベルト上に積み重なった硬貨は、硬貨払出部
の搬送ベルト上に硬貨一枚分の間隔を有して配設された
分離ローラが回転することにより、その分離ローラの段
差によって金種毎に異なるタイミングで硬貨搬送方向上
流へ押し戻され、一枚ずつに分離されてから搬送され
る。これにより、積み重なった状態の硬貨に対し、各金
種毎に異なるタイミングで引っ掛けて押し戻す動作がな
されてから、硬貨払出口への払い出しがなされる。
【0013】請求項2記載の発明は、請求項1記載の釣
銭自動払出装置において、分離ローラの段差は、硬貨収
納部に収納された硬貨の金種毎に回転方向にずらした位
置に形成されている。
【0014】したがって、分離ローラの段差が金種毎に
回転方向にずらした位置に形成されることにより、搬送
ベルト上に積み重なった硬貨は確実に各金種毎に異なる
タイミングで引っ掛けられて硬貨搬送方向上流へ押し戻
される。
【0015】請求項3記載の発明は、請求項2記載の釣
銭自動払出装置において、分離ローラは、各段差毎に独
立する複数のローラ部を備えて一体に回転駆動される。
【0016】したがって、分離ローラは複数のローラ部
から成るので、各ローラ部毎に回転方向にずれた段差の
形成が容易とされ、また、各ローラ部を一体に回転駆動
するので、搬送ベルト上に積み重なった硬貨は確実に各
金種毎に異なるタイミングで引っ掛けられて硬貨搬送方
向上流へ押し戻される。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態を図1ない
し図3に基づいて説明する。ここで、図1は釣銭自動払
出装置の内部構造を示す平面図である。まず、釣銭自動
払出装置の筐体としての本体ケース1の右手手前には、
硬貨Cを一括して投入する上方開口の硬貨投入口2が設
けられている。この硬貨投入口2には、光学的に硬貨C
の有無を検出する複数組の投入センサ3が設けられてい
る。このような硬貨投入口2には、投入された硬貨Cを
奥に向けて搬送する投入口ベルト4が設けられ、この投
入口ベルト4上には硬貨投入口2の一端に位置させて不
規則に投入された硬貨Cを一枚ずつ送り出すための投入
口ローラ5が設けられている。
【0018】投入口ローラ5には、硬貨Cを一列にして
搬送する投入口ベルト4が連設されており、この投入口
ベルト4には硬貨Cの送り速度を速めて所定の隙間をあ
けてそれぞれの硬貨Cを送ることができるように搬送速
度を速めた搬送ベルト6が連設され、さらに、別の搬送
ベルト7が連設されている。搬送ベルト6部分には、硬
貨Cの外径をチェックする外径チェック部8が設けられ
ている。この外径チェック部8の先には、搬送される硬
貨Cが正貨でない場合、或いは、後述する硬貨収納部が
満杯である場合に、硬貨搬送を選択的に中断してそれら
の硬貨Cを落下させて排除するリジェクト・オーバーフ
ロー部9が設けられていて、そのリジェクト・オーバー
フロー部9の下側には上面開口の箱状であるリジェクト
・オーバーフロー硬貨収納部10が本体ケース1から引
き出し自在に設けられている。さらに、搬送ベルト7の
終端部分には、搬送方向を直角に変換して硬貨Cを硬貨
選別位置に搬送する搬送ベルト11が設けられている。
したがって、投入口ローラ5、投入口ベルト4及び搬送
ベルト6,7,11によって、硬貨投入口2に投入され
た硬貨Cを硬貨選別位置までの硬貨搬送経路を形成して
搬送する硬貨搬送部12が構成されている。
【0019】次いで、搬送ベルト11に沿わせて順次穴
幅寸法が拡大する金種毎の選別穴13が設けられ、ここ
に硬貨選別位置に位置し、搬送された硬貨を金種別に選
別する硬貨選別部14が形成されている。選別穴13
は、1円・5円・10円・50円・100円・500円
のそれぞれの金種に対応する大きさであって、6個設け
られている。そして、各選別穴13毎に硬貨センサとし
ての計数センサ15が設けられている。
【0020】図2は、本体ケース1に内蔵される硬貨収
納部17と硬貨払出部28とを示す斜視図である。選別
穴13のそれぞれに連通させて仕切板16で硬貨C毎に
仕切られた上方開口の硬貨収納部17が設けられてい
る。この硬貨収納部17のそれぞれの金種毎の底面部分
には、図示しないモータに連結されて駆動される払出ベ
ルト18が駆動ローラ19と従動ローラ20とに懸け渡
されて設けられている。この払出ベルト18は、長短二
本のエンドレスベルトの一組によって構成されており、
硬貨搬送方向下流側に向かうに従い高さが高くなるよう
に傾斜配置されている。そして、硬貨収納部17の出口
部には、硬貨Cを一枚毎に分離する分離ローラ21が、
払出ベルト18に対して硬貨一枚が通過し得る間隔を隔
てて配設され、かつ、全ての金種の出口部をそれらの金
種毎に横断するように配設されている。
【0021】ここで、図3(a)は分離ローラ21を示
す平面図、(b)はその断面を各々のローラ部毎に示す
断面図である。分離ローラ21は図示しないモータに連
結されて駆動され、全金種の払出ベルト18に対応した
複数のローラ部22を軸部23により串刺し状にして構
成されている。また、各ローラ部22の表面には、軸部
23と平行な段差24が凹んで形成されている。この段
差24は、ローラ部22の中心に対して鉛直方向に硬貨
の厚み程度の幅を有する硬貨押し戻し部24aと、この
硬貨押し戻し部24aが払出ベルト18に最も接近した
場合に硬貨押し戻し部24aの端部より硬貨搬送方向上
流に向かってその払出ベルト18とは平行となる硬貨抑
え部24bとで構成されている。
【0022】また、各ローラ部22の段差24は、図3
(b)に示すように、各ローラ部22毎に回転方向にず
れて形成されている。本実施の形態においては、各ロー
ラ部22について軸部23を中心に上下抜きで一体成形
するが、各ローラ部22の段差24の位置を図3(b)
に示す位置関係で形成することにより、アンダーカット
を回避することができる。
【0023】硬貨収納部17の出口部には、所定枚数の
硬貨Cを一列に整列させて、待機させる硬貨待機部25
が金種毎に設けられている。払出ベルト18のうちの長
い方は、硬貨待機部25にも延出し、硬貨待機部25を
通り越して硬貨払出位置まで到っている。また、硬貨待
機部25には、払出ベルト18の上部に二枚以上の硬貨
Cが重ならないように寸法を定めた押え板26が設けら
れ、かつ、硬貨Cを一時的に停止させるとともに必要枚
数の硬貨Cを送り出すように動作制御がなされる硬貨ス
トッパ(図示せず)が設けられている。この硬貨ストッ
パは、図示しない電磁石に駆動制御され、動作制御され
ることにより指定された硬貨Cとその枚数とを払い出
す。さらに、硬貨ストッパの直後には、払出センサ27
が設けられている。ここに、硬貨収納部17に収納され
た硬貨Cを金種毎に選択的に搬送する搬送ベルト構造の
硬貨払出部28が構成されている。
【0024】硬貨払出部28によって硬貨Cが金種毎に
搬送される硬貨払出位置には、上面開口の硬貨払出口2
9が配置されている。また、本体ケース1の左側手前に
は、表示器30及び各種の操作キー31が設けられてい
る。
【0025】このような構成において、硬貨Cが硬貨投
入口2に投入されると、投入センサ3がその硬貨Cを検
出し、投入口ベルト4・搬送ベルト6,7,11が駆動
される。そして、投入された硬貨Cは、投入口ベルト4
による搬送過程で投入口ローラ5により一枚ずつ並べら
れ、搬送ベルト6でそれぞれの硬貨Cの間隔を広げられ
て搬送される。その過程で、投入された硬貨Cについて
外径チェック部8や図示しない材質チェック部等で正貨
であるか偽貨であるかの判別がなされ、正貨でない場合
には、リジェクト・オーバーフロー部9において硬貨搬
送を選択的に中断してそれらの硬貨Cを落下させて排除
する。また、硬貨収納部17に収納されている金種のい
ずれかが満杯で新たな硬貨Cを収納することができない
と計数センサ15により判定された場合においても、リ
ジェクト・オーバーフロー部9において硬貨搬送を選択
的に中断して該当する硬貨Cを落下させて排除する。リ
ジェクト・オーバーフロー部9から落下した硬貨(リジ
ェクト・オーバーフロー硬貨)は、その下側のリジェク
ト・オーバーフロー硬貨収納部10の内部に落下して収
納される。
【0026】正貨であり硬貨収納部17が満杯でない場
合には、硬貨Cは搬送ベルト7から搬送ベルト11に方
向転換されて搬送され、硬貨選別部14で金種毎に選別
される。すなわち、硬貨Cは金種に応じて選別穴13か
ら落下し、硬貨収納部17に金種別に収納される。選別
穴13から落下した硬貨Cは、計数センサ15によりそ
の数がカウントされる。
【0027】硬貨待機部25に硬貨Cがない場合には、
払出ベルト18が駆動されて硬貨待機部25に所定枚数
の硬貨Cが常に存在するように、硬貨収納部17に収納
された硬貨Cがその出口に向かって払出ベルト18によ
り搬送される。ただし、選別穴13から硬貨収納部17
に落下した硬貨Cはその落下位置近傍に積み重なってそ
のまま搬送されるが、硬貨Cが積み重なった状態であっ
ても分離ローラ21において一枚ずつに分離される。よ
り詳細には、積み重なった状態の硬貨Cについては分離
ローラ21の段差24の硬貨押し戻し部24aで押し戻
されることにより最下部に位置している硬貨Cのみが搬
送されるが、この際に、各ローラ部22の段差24は、
それぞれに金種毎の異なるタイミングで硬貨搬送方向上
流へ硬貨Cを引っ掛けて押し戻すので、駆動系への負荷
が2金種はもちろん6金種分も同時にかかることはな
く、モータ等の駆動系に対する負荷は分散され、モータ
ロックやギヤの歯飛び等の駆動系についての重大な障害
が引き起こされるといった問題を生じることはない。ま
た、負荷軽減の結果、より出力の小さいモータを使用す
ることができ、コストダウンや消音化が図れる。さら
に、衝撃荷重も軽減されるので、モータ等の耐久性の向
上が図れる。
【0028】分離ローラ21により一枚ずつに分離され
た硬貨Cは、払出ベルト18によって搬送され続け、所
定枚数の硬貨を金種毎に常に一列に整列させて待機させ
る硬貨待機部25に到る。その後、POS端末において
締め処理がなされ、POS端末より硬貨Cの払出命令が
あった場合には、払出ベルト18が駆動されるととも
に、金種毎に硬貨ストッパが動作して必要枚数の硬貨C
が硬貨待機部25から送り出される。このように送り出
された硬貨Cは、硬貨払出口29に一括して払い出され
る。そこで、キャッシャは、硬貨払出口29に払い出さ
れた硬貨Cをつかみ取り、顧客に渡すことができる。
【0029】なお、本実施の形態においては、分離ロー
ラ21の各ローラ部22について軸部23を中心に上下
抜きで一体に成形したが、これに限るものではなく、軸
部23に同一のローラ部22を金種数だけ圧入した後に
段差24の位置決めを行なうようにしても良い。
【0030】また、本実施の形態においては、分離ロー
ラ21のローラ部22を各金種に対応させて分離した
が、これに限るものではなく、全ての金種に渡ってロー
ラ部は一体として段差24のみを回転方向にずらして形
成するものであっても良い。
【0031】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、搬送ベル
ト上に積み重なった状態で硬貨払出口へと搬送される硬
貨は、その硬貨搬送経路上に配設された分離ローラの段
差により積層上部の硬貨が引っ掛けられて硬貨搬送方向
上流へと押し戻されることにより一枚ずつに分離される
が、その押し戻されるタイミングが金種毎に異なるの
で、モータ等の駆動系に対する負荷を分散することがで
き、結果的に駆動系に対する負荷の軽減を図ることがで
きる。
【0032】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の釣銭払出装置において、分離ローラの段差が金種毎
に回転方向にずらした位置に形成されているので、搬送
ベルト上に積み重なった硬貨を確実に各金種毎に異なる
タイミングで引っ掛けて硬貨搬送方向上流へ押し戻すこ
とができ、駆動系に対する負荷の軽減を図ることができ
る。
【0033】請求項3記載の発明によれば、請求項2記
載の釣銭払出装置において、分離ローラは複数のローラ
部から成るので、各ローラ部毎に回転方向にずれた段差
の形成を容易にすることができ、また、各ローラ部は一
体に回転駆動するので、搬送ベルト上に積み重なった硬
貨を確実に各金種毎に異なるタイミングで引っ掛けて硬
貨搬送方向上流へ押し戻すことができ、駆動系に対する
負荷の軽減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の釣銭自動払出装置の内
部構造を示す平面図である。
【図2】本体ケースに内蔵される硬貨収納部と硬貨払出
部とを示す斜視図である。
【図3】(a)は分離ローラを示す平面図、(b)はそ
の断面を各々のローラ部毎に示す断面図である。
【図4】従来の釣銭自動払出装置の一例を示す平面図で
ある。
【図5】(a)は従来の分離ローラを示す平面図、
(b)はその断面図である。
【図6】分離ローラによる分離搬送の状態を示す模式図
である。
【符号の説明】
2 硬貨投入口 12 硬貨搬送部 14 硬貨選別部 17 硬貨収納部 21 分離ローラ 22 ローラ部 24 段差 28 硬貨払出部 29 硬貨払出口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G07D 1/00 - 3/16 G07D 9/00 - 9/06 G07F 5/00 - 9/10 G07G 1/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硬貨が投入される硬貨投入口と、 この硬貨投入口に投入された硬貨を硬貨選別位置まで搬
    送する硬貨搬送部と、 前記硬貨選別位置に搬送された硬貨を金種別に選別する
    硬貨選別部と、 この硬貨選別部により選別された硬貨を金種毎に収納す
    る硬貨収納部と、 この硬貨収納部に収納された硬貨を搬送ベルトにより金
    種毎に選択的に搬送して払い出す搬送ベルト構造の硬貨
    払出部と、 この硬貨払出部の搬送ベルト上に硬貨一枚分の間隔を有
    して配設され、その搬送ベルト上に積み重なっている硬
    貨を金種毎に異なるタイミングで硬貨搬送方向上流へ押
    し戻す段差を有し、回転駆動によりそれらの硬貨を一枚
    ずつに分離する分離ローラと、 前記硬貨払出部により払い出された硬貨を受け取る硬貨
    払出口と、を備える釣銭自動払出装置。
  2. 【請求項2】 分離ローラの段差は、硬貨収納部に収納
    された硬貨の金種毎に回転方向にずらした位置に形成さ
    れていることを特徴とする請求項1記載の釣銭自動払出
    装置。
  3. 【請求項3】 分離ローラは、各段差毎に独立する複数
    のローラ部を備えて一体に回転駆動されることを特徴と
    する請求項2記載の釣銭自動払出装置。
JP32755297A 1997-11-28 1997-11-28 釣銭自動払出装置 Expired - Fee Related JP3372463B2 (ja)

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