JP2003085614A - 硬貨入出金装置 - Google Patents

硬貨入出金装置

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JP2003085614A
JP2003085614A JP2001275295A JP2001275295A JP2003085614A JP 2003085614 A JP2003085614 A JP 2003085614A JP 2001275295 A JP2001275295 A JP 2001275295A JP 2001275295 A JP2001275295 A JP 2001275295A JP 2003085614 A JP2003085614 A JP 2003085614A
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JP2001275295A
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Kozo Hara
康三 原
Hiroaki Katahira
博明 片平
Masakazu Tanaka
雅和 田中
Kazumi Kotani
和己 小谷
Kazuya Okawa
一也 大川
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Toshiba TEC Corp
Original Assignee
Toshiba TEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 硬貨収納部において、収納した硬貨によって
硬貨収納に寄与しない無駄な空間が生じることを防止す
る。 【解決手段】 硬貨Cを搬送する過程で硬貨選別部13
の選別穴14にて硬貨Cを金種別に選別して金種毎の硬
貨収納部15a〜15fに落下させ、この硬貨収納部1
5a〜15fに収納された硬貨Cを搬送して払い出すよ
うにした硬貨入出金装置1において、選別穴14から落
下する硬貨Cを斜め下方へ向けて落下させる傾斜ガイド
23を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、硬貨入出金装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、金種毎に分けられた複数の硬貨収
納部を平行に配列し、これらの硬貨収納部に1円・5円
・10円・50円・100円・500円等の硬貨を収納
し、POS(Point Of Sales)端末やECR(Electronic
Cash Register)からの指令により釣り銭がある場合に
は、硬貨収納部内の硬貨をベルトにより硬貨払出口に払
い出すようにした硬貨入出金装置がある。その一例を図
5及び図6に示す。
【0003】図5及び図6に示す硬貨入出金装置100
を硬貨Cの流れに沿って説明する。まず、本体ケース1
01の右側手前に設けられた硬貨投入口102から投入
された硬貨Cは、搬送ベルト103,104,105に
よって搬送され、搬送ベルト105に後続する搬送ベル
ト106に引き渡される過程において、硬貨搬送方向が
直角に変換されて、硬貨選別部107へ案内される。そ
して、硬貨Cは、硬貨選別部107に設けられた底板1
08に搬送ベルト106によって圧接された状態で搬送
される。
【0004】底板108には、搬送ベルト106に沿わ
せて、順次穴幅寸法が拡大する金種毎の選別穴109が
形成されている。選別穴109は、1円・50円・5円
・100円・10円・500円のそれぞれの金種に対応
するように6個設けられている。これにより、硬貨C
は、その金種毎に定められた選別穴109より順次落下
する。
【0005】次いで、硬貨Cが選別穴109から落下す
る位置には、金種毎に仕切板110で区切られた硬貨収
納部111が設けられている。これにより、落下した硬
貨Cは、硬貨収納部111に収納される。
【0006】そして、POS端末やECR(ともに図示
せず)からの釣銭情報に基づいて、硬貨収納部111に
収納された硬貨Cのうち釣銭に該当する金種の硬貨Cが
硬貨収納部111の底面から硬貨払出口112まで延出
している搬送ベルト113によって搬送され、硬貨払出
口112に払い出される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このような硬貨入出金
装置100の硬貨収納部111には、硬貨選別部107
の選別穴109より落下した硬貨Cが積み重ねられて収
納される。硬貨Cは、選別穴109から落下する際に
は、斜めになったり垂直になったりしながら落下するの
で、これにより硬貨Cが斜めになった状態や立った状態
で硬貨収納部111に収納されることがある。このよう
な状態の硬貨収納部111にさらに硬貨Cが落下してく
ると、硬貨C同士の間に空間が生じた状態で硬貨Cが積
み重なってしまう。このような空間には、硬貨Cが収納
されないので、無駄な空間となってしまう。そして、そ
の無駄な空間の為に硬貨収納部111に収納できる硬貨
Cの量が減ってしまう。より具体的には、例えば、無駄
な空間がある状態で硬貨Cが積み重なり選別穴109ま
で達すると、実際にはまだ硬貨Cを収納できるにもかか
わらず硬貨Cが選別穴109から落下しないような事態
が生じることがある。
【0008】本発明の目的は、硬貨収納部において、収
納した硬貨によって硬貨収納に寄与しない無駄な空間が
生じることを防止することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
硬貨を搬送する過程で硬貨選別部の選別穴にて前記硬貨
を金種別に選別して金種毎の硬貨収納部に落下させ、こ
の硬貨収納部に収納された前記硬貨を搬送して払い出す
ようにした硬貨入出金装置において、前記選別穴から落
下する硬貨を斜め下方へ向けて落下させる傾斜ガイドを
設けた。
【0010】したがって、選別穴から落下する硬貨は、
水平な状態に近付けられて落下して硬貨収納部に収納さ
れるようになり、硬貨収納部に水平状態の硬貨が積層さ
れて収納される。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載の硬
貨入出金装置において、前記傾斜ガイドを前記硬貨収納
部の入口付近にのみ設けた。
【0012】したがって、硬貨収納部に水平状態の硬貨
が積層されて収納されるとともに、傾斜ガイドを例えば
硬貨収納部の底面付近まで延ばして設けた場合に比べ硬
貨収納部の硬貨収納量が大きくなる。
【0013】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の硬貨入出金装置において、前記硬貨選別部は、前記
硬貨選別部に形成された硬貨選別搬送経路を搬送される
前記硬貨の側面を案内する基準面を有し、前記硬貨の前
記基準面側よりも前記基準面とは反対側を先に前記選別
穴から落下させ、前記傾斜ガイドは、前記選別穴の前記
基準面に近い方の端部から遠い方の端部に向かうに従い
斜め下方に傾斜している。
【0014】したがって、基準面側よりも基準面とは反
対側が先に選別穴から落下して傾斜した硬貨の上部から
下部へ向かう傾斜の水平成分方向と、傾斜ガイドの基準
面に近い方の端部から遠い方の端部に向かう傾斜の水平
成分方向とが同じであるので、硬貨が傾斜ガイドに当た
った際に硬貨が跳ねることを防止することが可能であ
り、硬貨を確実に傾斜ガイド上に滑らせることが可能で
ある。
【0015】請求項4記載の発明は、請求項3記載の硬
貨入出金装置において、前記基準面を前記選別穴よりも
硬貨払出搬送方向下流側に設けた。
【0016】したがって、硬貨は、選別穴の硬貨払出搬
送方向上流側に落下して、硬貨収納部の硬貨払出搬送方
向下流側に搬送される。
【0017】請求項5記載の発明は、請求項1,2,3
又は4記載の硬貨入出金装置において、前記硬貨収納部
の底面を形成し、硬貨払出搬送方向下流に向かうに従い
高さが高くなる搬送面を有し、この搬送面上の前記硬貨
を硬貨払出搬送方向へ搬送する搬送部を備え、前記傾斜
ガイドの前記選別穴から下方へ向かう傾斜の水平成分方
向と、前記搬送面の硬貨払出搬送方向上流側から下流側
に向かう傾斜の水平成分方向とが逆向きである。
【0018】したがって、硬貨は、硬貨収納部の底面に
対して平行な状態に近付けられて落下して硬貨収納部に
収納されるようになる。
【0019】請求項6記載の発明は、請求項5記載の硬
貨入出金装置において、前記傾斜ガイドは、前記搬送面
に対して平行である。
【0020】したがって、硬貨は、硬貨収納部の底面に
対して平行若しくはそれに近い状態で落下して硬貨収納
部に収納されるようになるとともに、例えば搬送面に平
行な状態より傾斜ガイドの下端が搬送面に近い状態に傾
斜ガイドを傾けて設けた場合に比べ硬貨収納部の硬貨収
納量が大きくなる。
【0021】ここで、請求項1,2,3,4,5又は6
記載の硬貨入出金装置において、商品の売上処理を実行
する商品販売データ処理装置からの釣銭情報に基づいて
前記硬貨を払い出すようにしてよい(請求項7)。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態を図1ない
し図4に基づいて説明する。本実施の形態は、商品の売
上処理を実行する商品販売データ処理装置であるPOS
端末(図示せず)に接続されて使用される硬貨入出金装
置への適用例である。ここで、図1は硬貨入出金装置1
を概略的に示す外観斜視図、図2は硬貨入出金装置1の
内部構造を示す平面図である。
【0023】図1及び図2に示すように、本体ケース2
の右側手前に硬貨C(図3参照)を一括して投入するた
めの上方開口の硬貨投入口3が設けられている。この硬
貨投入口3には、光電的に硬貨Cの有無を検出する複数
組の投入センサ4が設けられている。そして、硬貨投入
口3の一端には投入ローラ5が設けられ、この投入ロー
ラ5と硬貨投入口3とにより投入部6が形成されてい
る。投入ローラ5は、硬貨Cを一列にして搬送する搬送
ベルト7の真上に1枚分の硬貨Cが通る隙間をあけて対
向配置されている。また、この投入ローラ5は、搬送ベ
ルト7上に硬貨Cが重なった場合には最下層の硬貨C以
外の硬貨Cを硬貨投入口3側に戻すように回転方向が定
められている。ここで、搬送ベルト7は、搬送ベルト7
の始端から終端に到る硬貨搬送経路8を形成している。
【0024】搬送ベルト7の終端部分には、硬貨搬送方
向を直角に変換して硬貨Cを底板9に圧接させて硬貨選
別位置に搬送する搬送ベルト10が設けられている。こ
の底板9と搬送ベルト10とは、硬貨選別搬送経路11
を形成している。この硬貨選別搬送経路11の一側縁に
は、基準面12が設けられている。詳しくは、基準面1
2は、後述する硬貨選別部13の選別穴14よりも硬貨
払出搬送方向(後述)下流側となる硬貨選別搬送経路1
1の一側縁に設けられている。この基準面12は、硬貨
選別搬送経路11を搬送される硬貨Cの側面を案内し、
後述する硬貨選別部13の選別穴14から対応する硬貨
Cを正しく落下させる為に必要な硬貨Cの搬送基準を得
る為のものである。そして、搬送ベルト10は、基準面
12に硬貨Cの側面を当接させた状態で硬貨Cを搬送す
る。
【0025】次いで、底板9には、搬送ベルト10に沿
わせて、即ち、硬貨選別搬送経路11に沿わせて順次穴
幅寸法が拡大する金種毎の選別穴14が形成され、ここ
に硬貨選別位置に位置し、搬送された硬貨を金種別に選
別する硬貨選別部13が形成されている。選別穴14
は、図2において右から1円・50円・5円・100円
・10円・500円のそれぞれの金種に対応するように
6個設けられている。本実施の形態では、硬貨選別搬送
方向で隣り合う選別穴14同士はそれぞれ連続して形成
されており、外見上、一つの穴を形成している。硬貨選
別部13は、硬貨Cが搬送されて、所定の外径の選別穴
14に到達した際に、金種毎に後述する硬貨収納部15
に落下させる。その際、硬貨選別部13は、硬貨Cの基
準面12側を底板9により支持することにより硬貨Cの
基準面12側よりも基準面12とは反対側を先に落下さ
せる。そして、各選別穴14には、金種毎に計数センサ
16が設けられており、金種毎に硬貨Cの枚数がカウン
トされる。
【0026】図3は硬貨入出金装置1に内蔵される硬貨
収納部15と搬送部とを示す縦断側面図である。硬貨入
出金装置1には、選別穴14のそれぞれに連通させて、
垂直で互いに平行な複数の仕切板17により金種毎に仕
切られた上方開口の硬貨収納部15が設けられている。
【0027】この硬貨収納部15の仕切板17により仕
切られた各硬貨収納部15a〜15fのそれぞれの底部
分には、図示しないモータに連結されて駆動される搬送
ベルト18が駆動ローラ19と従動ローラ20とに懸け
渡されて設けられている。この搬送ベルト18は、エン
ドレスベルトであって、硬貨払出搬送方向下流側に向か
うに従い高さが高くなるような搬送面18aを形成する
ように傾斜配置されており、この搬送面18a上の硬貨
Cを硬貨払出搬送方向へ搬送する。この搬送面18aの
水平面に対する角度は、本実施の形態では30°に設定
されている。また、硬貨払出搬送方向は、硬貨収納部1
5a〜15fの横幅方向と直交する方向に設定されてい
る。そして、搬送ベルト18の搬送面18aは、硬貨収
納部15a〜15fの底面及び硬貨払出搬送経路21を
形成している。ここで、搬送ベルト18、駆動ローラ1
9、従動ローラ20によって、搬送部が形成されてい
る。
【0028】そして、硬貨収納部15a〜15fの出口
部には、硬貨Cを一枚毎に分離する分離ローラ22が、
搬送ベルト18に対して硬貨C一枚が通過し得る間隔を
隔てて配設され、かつ、全ての金種の出口部をそれらの
金種毎に横断するように配設されている。
【0029】図4は、硬貨入出金装置1に内蔵される硬
貨選別部13と硬貨収納部15と傾斜ガイド23とを拡
大して示す斜視図である。硬貨収納部15a〜15fに
おける硬貨選別部13の選別穴14との連通部、即ち、
硬貨収納部15a〜15fの入口付近には、選別穴14
から落下する硬貨Cを案内する傾斜ガイド23が設けら
れている。これらの傾斜ガイド23は、硬貨選別部13
の選別穴14の基準面12に近い方の端部から遠い方の
端部に向かうに従い下方に傾斜し、かつ、搬送ベルト1
8の搬送面18aと平行に設定されている。即ち、本実
施の形態では、傾斜ガイド23の水平面に対する角度は
30°に設定されている。そして、この傾斜ガイド23
は、硬貨選別部13の選別穴14により選別されて落下
する硬貨Cを斜め下方へ向けて落下させる。
【0030】硬貨収納部15の出口部には、所定枚数の
硬貨Cを一列に整列させて、待機させる硬貨待機部24
が金種毎に設けられている。
【0031】さらに、図3に示すように、各搬送ベルト
18の先端付近の上部には、それぞれ金種別に硬貨Cを
一時的に停止させるとともに必要枚数の硬貨Cを送り出
すように動作制御がなされる硬貨シャッタ25が設けら
れている。これらの硬貨シャッタ25は、一端で搬送ベ
ルト18上の先頭の硬貨Cを押えているが他端に連結さ
れたシャッタソレノイド26により駆動され指定された
枚数だけ硬貨Cを払い出すように構成されている。さら
に、各硬貨シャッタ25の直後には、金種毎に払い出さ
れた硬貨Cの枚数を計数する光センサである払出センサ
27が設けられている。
【0032】搬送ベルト18によって硬貨Cを金種別に
落下させる硬貨払出位置には、図1及び図2に示すよう
に、上面が開口した筐体状の硬貨払出口28が配置され
ている。さらに、本体ケース2の硬貨払出口28の奥側
には、表示器29及び各種の操作部30が設けられてい
る。
【0033】加えて、硬貨入出金装置1には、硬貨入出
金装置1内の各部を駆動制御する制御部(図示せず)が
設けられている。そして、この制御部は、POS端末の
制御部に接続されており、POS端末の制御部の出力情
報(釣銭の金額に関する釣銭情報)に基づいて、駆動ロ
ーラ19を駆動するモータや硬貨シャッタ25を駆動す
るシャッタソレノイド26等を駆動制御する。
【0034】このような構成において、硬貨Cが硬貨投
入口3に投入されると、投入センサ4がその硬貨Cを検
出し、この検出信号により投入ローラ5、搬送ベルト
7,10が駆動される。そして、硬貨投入口3に投入さ
れた硬貨Cは、投入ローラ5と搬送ベルト7との間で1
枚ずつ分離されて搬送される。硬貨Cは、搬送ベルト7
から搬送ベルト10に方向転換されて搬送され、硬貨選
別部13で金種毎の選別がなされる。すなわち、硬貨C
は、金種に応じて選別穴14から落下し、硬貨収納部1
5a〜15fに金種別に収納される。そして、選別穴1
4から落下した硬貨Cは、計数センサ16によりその数
がカウントされる。
【0035】また、硬貨待機部24に硬貨Cがない場合
には、搬送ベルト18が駆動されて硬貨待機部24に所
定枚数の硬貨Cが常に存在するように動作制御がなされ
る。
【0036】次いで、POS端末からの釣銭情報に基づ
いて、搬送ベルト18が駆動されるとともに、金種毎に
硬貨シャッタ25がシャッタソレノイド26によって駆
動されるため、硬貨収納部15に収納された硬貨Cのう
ち釣銭に該当する金種の硬貨Cが必要枚数送り出され
る。このように送り出された硬貨Cは、硬貨払出口28
に払い出される。
【0037】次に、硬貨Cが金種に応じて選別穴14か
ら落下し硬貨収納部15a〜15fに金種別に収納され
る際の動きについて詳しく説明する。硬貨Cは、基準面
12側よりも基準面12とは反対側、即ち、硬貨払出搬
送方向上流側が先に選別穴14から落下して、傾斜ガイ
ド23を滑り落ちる。これにより、硬貨Cは、硬貨収納
部15a〜15fの硬貨払出搬送方向上流側へ向けて落
下する。
【0038】このとき、基準面12側よりも基準面12
とは反対側が先に選別穴14から落下して傾斜した硬貨
Cの上部から下部へ向かう傾斜の水平成分方向と、傾斜
ガイド23の基準面12に近い方の端部から遠い方の端
部に向かう傾斜の水平成分方向(換言すると、傾斜ガイ
ド23の選別穴14から下方へ向かう傾斜の水平成分方
向)とが同じであるので、硬貨Cが傾斜ガイド23に当
たった際に硬貨Cが跳ねることを防止することができ、
硬貨Cを確実に傾斜ガイド23上に滑らせることができ
る。
【0039】そして、傾斜ガイド23により硬貨Cは水
平状態に近付けられて落下する。
【0040】さらに、傾斜ガイド23の選別穴14から
下方へ向かう傾斜の水平成分方向と、搬送面18aの硬
貨払出搬送方向上流側から下流側に向かう水平成分方向
とが逆向きであるので、硬貨Cは搬送面18aに対して
平行な状態に近付けられて落下する。
【0041】さらに、傾斜ガイド23が搬送面18aに
平行であるので、硬貨Cは搬送面18aに対して平行若
しくはそれに近い状態で落下する。よって、硬貨Cは、
硬貨収納部15a〜15fの底面に対して確実に平行な
状態で収納される。これにより、硬貨Cが硬貨収納部1
5a〜15fの底面に対して斜めになった状態や直立し
た状態で収納されることが防止され、硬貨収納部15a
〜15fの底面に対して平行状態の硬貨Cが硬貨収納部
15a〜15fに積層されて収納されるので、硬貨収納
部15a〜15fにおいて、収納した硬貨Cによって硬
貨収納に寄与しない無駄な空間が生じることを防止する
ことができる。
【0042】そして、硬貨Cは、硬貨収納部15a〜1
5fの硬貨払出搬送方向上流側、即ち硬貨収納部15a
〜15fの奥側の下部へ落下した後、硬貨収納部15a
〜15fの硬貨払出搬送方向下流側に搬送される。よっ
て、硬貨収納部15a〜15fに効率的に硬貨Cを収納
することができる。
【0043】また、傾斜ガイド23は、硬貨収納部15
a〜15fの入口付近にのみに設けられ、かつ、搬送ベ
ルト18の搬送面18aに平行であるので、傾斜ガイド
23を例えば硬貨収納部15a〜15fの底面付近まで
延ばして設けた場合に比べ硬貨収納部15a〜15fの
硬貨収納量を大きくすることができ、また、例えば搬送
面18aに平行な状態より傾斜ガイド23の下端が搬送
面18aに近い状態に傾斜ガイド23を傾けて設けた場
合に比べ硬貨収納部15a〜15fの硬貨収納量を大き
くすることができる。
【0044】なお、本実施の形態では、搬送ベルト18
の搬送面18aの水平面に対する角度を30°として説
明したが、搬送面18aの水平面に対する角度はこれに
限定されるものではない。
【0045】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、硬貨を搬
送する過程で硬貨選別部の選別穴にて前記硬貨を金種別
に選別して金種毎の硬貨収納部に落下させ、この硬貨収
納部に収納された前記硬貨を搬送して払い出すようにし
た硬貨入出金装置において、前記選別穴から落下する硬
貨を斜め下方へ向けて落下させる傾斜ガイドを設けたこ
とにより、選別穴から落下する硬貨は、水平な状態に近
付けられて落下して硬貨収納部に収納されるようにな
り、硬貨収納部に水平状態の硬貨が積層されて収納され
るので、硬貨収納部において、収納した硬貨によって硬
貨収納に寄与しない無駄な空間が生じることを防止する
ことができる。
【0046】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の硬貨入出金装置において、前記傾斜ガイドを前記硬
貨収納部の入口付近にのみ設けたことにより、硬貨収納
部に水平状態の硬貨が積層されて収納されるので、硬貨
収納部において、収納した硬貨によって硬貨収納に寄与
しない無駄な空間が生じることを防止することができる
とともに、傾斜ガイドを例えば硬貨収納部の底面付近ま
で延ばして設けた場合に比べ硬貨収納部の硬貨収納量を
大きくすることができる。
【0047】請求項3記載の発明によれば、請求項1又
は2記載の硬貨入出金装置において、前記硬貨選別部
は、前記硬貨選別部に形成された硬貨選別搬送経路を搬
送される前記硬貨の側面を案内する基準面を有し、前記
硬貨の前記基準面側よりも前記基準面とは反対側を先に
前記選別穴から落下させ、前記傾斜ガイドは、前記選別
穴の前記基準面に近い方の端部から遠い方の端部に向か
うに従い斜め下方に傾斜していることにより、基準面側
よりも基準面とは反対側が先に選別穴から落下して傾斜
した硬貨の上部から下部へ向かう傾斜の水平成分方向
と、傾斜ガイドの基準面に近い方の端部から遠い方の端
部に向かう傾斜の水平成分方向とが同じであるので、硬
貨が傾斜ガイドに当たった際に硬貨が跳ねることを防止
することができ、硬貨を確実に傾斜ガイド上に滑らせる
ことができる。
【0048】請求項4記載の発明によれば、請求項3記
載の硬貨入出金装置において、前記基準面を前記選別穴
よりも硬貨払出搬送方向下流側に設けたことにより、硬
貨は、選別穴の硬貨払出搬送方向上流側に落下して、硬
貨収納部の硬貨払出搬送方向下流側に搬送されるので、
効率的に硬貨を収納することができる。
【0049】請求項5記載の発明によれば、請求項1,
2,3又は4記載の硬貨入出金装置において、前記硬貨
収納部の底面を形成し、硬貨払出搬送方向下流に向かう
に従い高さが高くなる搬送面を有し、この搬送面上の前
記硬貨を硬貨払出搬送方向へ搬送する搬送部を備え、前
記傾斜ガイドの前記選別穴から下方へ向かう傾斜の水平
成分方向と、前記搬送面の硬貨払出搬送方向上流側から
下流側に向かう傾斜の水平成分方向とが逆向きであるこ
とにより、硬貨は、硬貨収納部の底面に対して平行な状
態に近付けられて落下して硬貨収納部に収納されるよう
になり、硬貨収納部の底面に対して平行状態の硬貨が硬
貨収納部に積層されて収納されるようになるので、硬貨
収納部において、収納した硬貨によって硬貨収納に寄与
しない無駄な空間が生じることを防止することができる
とともに、硬貨が硬貨収納部の硬貨払出搬送方向上流
側、即ち硬貨収納部の奥側下部に落下するので、効率的
に硬貨を硬貨収納部に収納することができる。
【0050】請求項6記載の発明によれば、請求項5記
載の硬貨入出金装置において、前記傾斜ガイドは、前記
搬送面に対して平行であることにより、硬貨は、硬貨収
納部の底面に対して平行若しくはそれに近い状態で落下
して硬貨収納部に収納されるようになり、硬貨収納部の
底面に対して平行状態の硬貨が硬貨収納部に積層されて
収納されるようになるので、硬貨収納部において、収納
した硬貨によって硬貨収納に寄与しない無駄な空間が生
じることを防止することができるとともに、例えば搬送
面に平行な状態より傾斜ガイドの下端が搬送面に近い状
態に傾斜ガイドを傾けて設けた場合に比べ硬貨収納部の
硬貨収納量を大きくすることができる。
【0051】請求項7記載の発明によれば、請求項1,
2,3,4,5又は6記載の硬貨入出金装置において、
商品の売上処理を実行する商品販売データ処理装置から
の釣銭情報に基づいて前記硬貨を払い出すようにしたこ
とにより、商品の取り引きに伴う金銭の授受が容易にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の硬貨入出金装置を概略
的に示す外観斜視図である。
【図2】硬貨入出金装置の内部構造を示す平面図であ
る。
【図3】硬貨入出金装置に内蔵される硬貨収納部と搬送
部とを示す縦断側面図である。
【図4】硬貨入出金装置に内蔵される硬貨選別部と硬貨
収納部と傾斜ガイドとを拡大して示す斜視図である。
【図5】従来の硬貨入出金装置の内部構造を示す平面図
である。
【図6】従来の硬貨入出金装置を示す縦断側面図であ
る。
【符号の説明】
1 硬貨入出金装置 11 硬貨選別搬送経路 12 基準面 13 硬貨選別部 14 選別穴 15a〜15f 硬貨収納部 18 搬送部(搬送ベルト) 18a 搬送面 19 搬送部(駆動ローラ) 20 搬送部(従動ローラ) 23 傾斜ガイド C 硬貨
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 雅和 静岡県田方郡大仁町大仁570番地 東芝テ ック株式会社大仁事業所内 (72)発明者 小谷 和己 静岡県田方郡大仁町大仁570番地 東芝テ ック株式会社大仁事業所内 (72)発明者 大川 一也 静岡県田方郡大仁町大仁570番地 東芝テ ック株式会社大仁事業所内 Fターム(参考) 3E001 AA01 BA01 BA03 DA14 FA44

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硬貨を搬送する過程で硬貨選別部の選別
    穴にて前記硬貨を金種別に選別して金種毎の硬貨収納部
    に落下させ、この硬貨収納部に収納された前記硬貨を搬
    送して払い出すようにした硬貨入出金装置において、 前記選別穴から落下する硬貨を斜め下方へ向けて落下さ
    せる傾斜ガイドを設けたことを特徴とする硬貨入出金装
    置。
  2. 【請求項2】 前記傾斜ガイドを前記硬貨収納部の入口
    付近にのみ設けたことを特徴とする請求項1記載の硬貨
    入出金装置。
  3. 【請求項3】 前記硬貨選別部は、前記硬貨選別部に形
    成された硬貨選別搬送経路を搬送される前記硬貨の側面
    を案内する基準面を有し、前記硬貨の前記基準面側より
    も前記基準面とは反対側を先に前記選別穴から落下さ
    せ、 前記傾斜ガイドは、前記選別穴の前記基準面に近い方の
    端部から遠い方の端部に向かうに従い斜め下方に傾斜し
    ていることを特徴とする請求項1又は2記載の硬貨入出
    金装置。
  4. 【請求項4】 前記基準面を前記選別穴よりも硬貨払出
    搬送方向下流側に設けたことを特徴とする請求項3記載
    の硬貨入出金装置。
  5. 【請求項5】 前記硬貨収納部の底面を形成し、硬貨払
    出搬送方向下流に向かうに従い高さが高くなる搬送面を
    有し、この搬送面上の前記硬貨を硬貨払出搬送方向へ搬
    送する搬送部を備え、 前記傾斜ガイドの前記選別穴から下方へ向かう傾斜の水
    平成分方向と、前記搬送面の硬貨払出搬送方向上流側か
    ら下流側に向かう傾斜の水平成分方向とが逆向きである
    ことを特徴とする請求項1,2,3又は4記載の硬貨入
    出金装置。
  6. 【請求項6】 前記傾斜ガイドは、前記搬送面に対して
    平行であることを特徴とする請求項5記載の硬貨入出金
    装置。
  7. 【請求項7】 商品の売上処理を実行する商品販売デー
    タ処理装置からの釣銭情報に基づいて前記硬貨を払い出
    すようにしたことを特徴とする請求項1,2,3,4,
    5又は6記載の硬貨入出金装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011203924A (ja) * 2010-03-25 2011-10-13 Oki Electric Industry Co Ltd 硬貨入出金機

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