JP2004199146A - 硬貨入出金装置 - Google Patents

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和己 小谷
Teruyuki Ochiai
照行 落合
Kazuya Okawa
一也 大川
Yoshimi Urushibata
芳実 漆畑
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Abstract

【課題】硬貨収納部内の硬貨の攪拌のための構造を簡素化する。
【解決手段】硬貨収納部8内の硬貨Cを払出搬送路54に沿って硬貨払出口へ搬送する払出ベルト35を備えた硬貨入出金装置において、払出搬送路54上方に硬貨C一枚分の通過間隔を有して配設された分離ローラ36aから硬貨Cの半径よりも硬貨搬送方向上流側の位置であって、かつ、硬貨待機部37が払出搬送路54中で整列待機させている硬貨Cの先頭から硬貨Cの直径の整数倍とならない硬貨搬送方向上流側の位置で払出搬送路54を上方に凸に屈曲させる。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、硬貨入出金装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、POS(Point Of Sales)端末やECR(Electronic Cash Register)などに接続され、取引の際の硬貨の入金や出金などを行なう硬貨入出金装置がある。このような硬貨入出金装置の一例を図7及び図8に示す。
【0003】
硬貨入出金装置を図7及び図8に基づいて硬貨の流れに沿って説明する。図7に示すように、硬貨入出金装置101では、まず、種々の金種が混合した状態で装置手前側に設けられた硬貨投入口102に一括投入された硬貨C(図8参照)を硬貨搬送部103によって装置の奥側に配置された硬貨選別部104へ搬送する。そして、硬貨選別部104においてその硬貨Cを硬貨Cの金種毎に大きさが定められた選別穴105により選別して、金種毎に仕切られた硬貨収納部106に落下させ硬貨収納部106に収納する。そして、図示しないPOS端末やECRなどからの釣り銭の払い出し指令により、硬貨収納部106内の硬貨Cを硬貨払出搬送部107によって搬送し、硬貨払出口108に払い出すようにしている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
このような硬貨入出金装置101の硬貨払出搬送部107には、図8に示すように、駆動ローラ109と従動ローラ110とに掛け渡された払出ベルト111が設けられている。この払出ベルト111は、駆動ローラ109に連結されたモータ(図示せず)によって駆動される。払出ベルト111は、回転駆動されることにより搬送面111a上の硬貨Cを装置奥側から装置手前側へ向けて搬送する。
【0005】
硬貨収納部8の出口部には、硬貨Cを一枚毎に分離する分離ローラ112が、払出ベルト111に対して硬貨C一枚が通過し得る間隔を隔てて配設されている。
【0006】
また、硬貨収納部106の出口部には、所定枚数の硬貨Cを一列に整列させて、待機させる硬貨待機部113が金種毎に設けられている。各硬貨待機部113には、シャッタソレノイド114に連結され、それぞれ金種別に硬貨Cを一時的に停止させるとともに必要枚数の硬貨Cを送り出すように動作制御がなされる硬貨シャッタ115がそれぞれ設けられている。そして、硬貨待機部113に硬貨Cがない場合には、払出ベルト111が駆動されて硬貨待機部113に所定枚数の硬貨Cが常に存在するように動作制御がなされている。
【0007】
このような硬貨入出金装置101では、硬貨収納部106に落下させた硬貨Cが一ヵ所に集まらないように、硬貨シャッタ115を閉じた状態で払出ベルト111を回転駆動して硬貨収納部106内の硬貨Cを攪拌している。
【0008】
【特許文献1】
特開平9−274678号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このような硬貨入出金装置101では、硬貨収納部106内の硬貨Cを攪拌する場合、図8に示すように、払出ベルト111上に硬貨Cが整列して硬貨Cの層ができてしまっているときには、その整列している硬貨Cの先頭が硬貨シャッタ115により押えられているので、払出ベルト111を回転駆動しても、硬貨Cが払出ベルトに111対して滑ってしまい、硬貨収納部106内の硬貨Cを攪拌することができないという問題が生じることがある。
【0010】
このような問題を解決するために、図9に示すように、硬貨収納部106内に攪拌カム116を設けこの攪拌カム116をギヤ列(図示せず)を介してモータ(図示せず)によって回転駆動することにより、硬貨収納部106内の硬貨Cを攪拌するようにした硬貨入出金装置117がある。
【0011】
しかしながら、このような硬貨入出金装置117では、硬貨収納部106内の硬貨Cを攪拌するためにモータやギヤ列を設けなければならないので、構造が複雑化し、かつ、コストが高くなってしまうという問題がある。
【0012】
本発明の目的は、硬貨収納部内の硬貨の攪拌のための構造を簡素化することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は、入金された硬貨を金種別に選別する硬貨選別部と、硬貨選別部により選別された硬貨を収納する金種毎の硬貨収納部と、前記硬貨収納部に収納された硬貨を、回転駆動した払出ベルトによって払出搬送路に沿って搬送して硬貨払出口に払い出す硬貨払出搬送部と、前記払出搬送路上方に硬貨一枚分の通過間隔を有して配設された分離ローラを前記払出ベルトとは逆回転駆動することにより、前記硬貨払出搬送部により搬送される硬貨を一枚ずつに分離する硬貨分離部と、前記分離ローラよりも硬貨搬送方向下流側に設けられ開閉自在な硬貨シャッタにより前記硬貨払出搬送部により搬送される硬貨の搬送を選択的に阻止して前記払出搬送路で硬貨を整列待機させる硬貨待機部と、を備え、前記払出搬送路は、上方に凸に屈曲されており、その屈曲位置は、前記分離ローラから硬貨の半径よりも硬貨搬送方向上流側の位置であって、かつ、硬貨待機部が前記払出搬送路中で整列待機させている硬貨の先頭から硬貨の直径の整数倍とならない硬貨搬送方向上流側の位置である。
【0014】
したがって、払出ベルト上を搬送される硬貨は、払出搬送路の屈曲している部位を通過する際に分離ローラに接することがなく、払出搬送路の屈曲している部位を通過した硬貨は硬貨待機部の硬貨シャッタに向けて搬送される。硬貨待機部の硬貨シャッタにより搬送を阻止された硬貨は払出搬送路上で整列待機し、その列は払出搬送路が屈曲している部位あたりまで達する。このとき、硬貨シャッタを先頭に払出搬送路の屈曲している部位あたりまで整列している最後尾の硬貨(以後、最後尾硬貨という)の後端は、払出搬送路の屈曲している部位に位置しない。これにより、この状態で、搬送ベルトを回転駆動すると、整列待機している硬貨はそのままの状態を維持するが、払出搬送路の屈曲している部位に向けて搬送される硬貨は、最後尾硬貨の後端が払出搬送路の屈曲している部位よりも搬送方向下流側に位置している場合には、その最後尾硬貨の上を乗り越え、また、最後尾硬貨の後端が払出搬送路の屈曲している部位よりも搬送方向上流側に位置している場合には、その最後尾硬貨を下から押し上げる。これにより、硬貨収納部内の硬貨が攪拌される。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施の形態を図1ないし図6に基づいて説明する。本実施の形態は、商品の売上処理を実行する商品販売データ処理装置であるPOS端末(図示せず)に接続して使用される硬貨入出金装置への適用例である。
【0016】
ここで、図1は本実施の形態の硬貨入出金装置の外観を示す斜視図、図2は硬貨入出金装置の内部構造を示す平面図である。
【0017】
図1及び図2に示すように、硬貨入出金装置1のハウジング2の右側手前には、上面が開口され硬貨C(図3参照)が一括して投入される硬貨投入口3が設けられ、ハウジング2の左側手前には、上面が開口され硬貨Cが払い出される硬貨払出口4が設けられている。このハウジング2の内部には、硬貨投入口3から投入された硬貨Cを選別収納しPOS端末からの払出指令に応じて硬貨Cを硬貨投入口3に払い出す硬貨入出金機構5が設けられている。
【0018】
このような硬貨入出金装置1の各部を以下において説明する。
【0019】
硬貨投入口3は、上端がハウジング2の上面に位置付けられ、底がハウジング2の下部に位置付けられている。これにより、硬貨投入口3の深さが深くなり、硬貨投入口3の硬貨Cの収納容積を大きくすることができる。硬貨投入口3には、光電的に硬貨Cの有無を検出する複数組の投入センサ6が設けられている。
【0020】
硬貨入出金機構5は、硬貨Cを選別して落下させる硬貨選別部7、硬貨選別部7の下方に配置され硬貨選別部7により落下された硬貨Cを金種毎に収納する硬貨収納部8、硬貨投入口3に投入された硬貨Cを硬貨選別部7へ搬送する硬貨搬送部9、硬貨収納部8に収納された硬貨Cを硬貨払出口4に払い出す硬貨払出搬送部10などから構成されている。ここで、詳細は後述するが硬貨収納部8は、硬貨Cの収納容積を大きく取る為に底が深く形成されており、その上部は、ハウジング2の上部に位置付けられている。これにより、硬貨選別部7もハウジング2の上部に配置されている。
【0021】
硬貨搬送部9は、図2に示すように、硬貨投入口3の底から硬貨収納部8よりも高い位置に硬貨Cを搬送する第一の硬貨搬送部11、第一の硬貨搬送部11によって搬送された硬貨Cを硬貨選別部7へ搬送する第二の硬貨搬送部12から構成されている。
【0022】
第一の硬貨搬送部11には、硬貨投入口3の底を形成し搬送面17上の硬貨Cを装置の奥へ搬送する入金搬送ベルト13が設けられている。この入金搬送ベルト13はエンドレスベルトであって、駆動ローラと従動ローラ(共に図示せず)とに掛け渡されて設けられている。入金搬送ベルト13は、駆動ローラに連結されたモータM(図6参照)により駆動ローラが回転駆動されることにより駆動され、硬貨投入口3に投入された搬送面17上の硬貨Cを装置の奥へ搬送し、かつ、硬貨収納部8よりも上の位置に後述する硬貨案内部22まで搬送する。ここで、搬送面17によって硬貨投入口3の底部を始点とし硬貨収納部8よりも上に位置する硬貨案内部22に至る搬送路20が形成されている。
【0023】
この入金搬送ベルト13上には、硬貨投入口3の一端に位置させて投入口ローラ21が設けられている。投入口ローラ21は、入金搬送ベルト13の真上に1枚分の硬貨Cが通る隙間をあけて対向配置されている。そして、投入口ローラ21は、駆動ローラとは逆の方向に回転駆動されて、入金搬送ベルト13上に硬貨Cが重なった場合には最下層の硬貨C以外の硬貨Cを入金搬送ベルト13による搬送方向の上流側に戻し、硬貨Cを一枚ずつ送り出す。
【0024】
入金搬送ベルト13の終端部分には、搬送方向を略直角に屈曲する硬貨案内部22が設けられ、この入金搬送ベルト13の終端部分に、第二の硬貨搬送部12が連設されている。
【0025】
第二の硬貨搬送部12は、硬貨入出金装置1の幅方向に略平行に設けられ、硬貨案内部22によって搬送方向が略直角に屈曲された硬貨Cを硬貨選別部7に搬送する。第二の硬貨搬送部12には、硬貨Cを底板23の水平な搬送面23aに圧接させて硬貨選別部7へ搬送する搬送ベルト24が設けられている。この搬送面23aは、搬送路25を形成している。
【0026】
搬送ベルト24は、エンドレスベルトであって、駆動ローラ26と従動ローラ27とに掛け渡されて設けられ、駆動ローラ26に連結されたモータM(図6参照)により駆動される。そして、搬送ベルト24は、硬貨入出金装置1が水平に設置された状態で、図示しない付勢部材により下方に向けて付勢されている。これにより、搬送ベルト24は、搬送面23a上の硬貨Cを押圧し、硬貨Cを搬送面23aに圧接させる。
【0027】
なお、底板23には、基準面28が設けられている。この基準面28は、搬送路25を搬送される硬貨Cの側面を支持して、硬貨選別部7の後述する選別穴29から硬貨Cを正しく落下させる為に必要な硬貨Cの搬送基準を得る為の硬貨案内面である。このような第二の硬貨搬送部12の搬送ベルト24の下方に、硬貨選別部7が設けられている。
【0028】
硬貨選別部7を構成する底板23には、搬送ベルト24に沿わせて、即ち、搬送路25に沿わせて順次穴幅寸法が拡大する金種毎の選別穴29が形成されており、この選別穴29により硬貨Cを金種別に選別する。
【0029】
選別穴29は、図2において右から1円・50円・5円・100円・10円・500円のそれぞれの金種に対応するように6個設けられている。本実施の形態では、硬貨選別搬送方向で隣り合う選別穴29同士はそれぞれ連続して形成されており、外見上、一つの穴を形成している。硬貨選別部7は、硬貨Cが搬送されて、所定の外径の選別穴29に到達した際に、金種毎に硬貨収納部8に落下させる。
【0030】
このような選別穴29には、図6に示すように、選別穴29から落下する硬貨Cを硬貨収納部8の内部に案内する傾斜ガイド30が設けられている。これらの傾斜ガイド30は、選別穴29の基準面28に近い方の端部から遠い方の端部に向かうに従い下方に傾斜しており、選別穴29により選別されて落下する硬貨Cを斜め下方(硬貨収納部8の奥側)へ向けて落下させる。そして、各選別穴29には、金種毎に計数センサ31が設けられており、金種毎に硬貨Cの枚数がカウントされる。
【0031】
次に、硬貨収納部8、硬貨払出搬送部10などについて説明する。ここで、図3は硬貨待機部の払出搬送路の長さが長く設定された硬貨入出金装置の内部構造を示す縦断側面図、図4は払出搬送路の屈曲をアイドラプーリにより形成した硬貨入出金装置を示す縦断側面図、図5は硬貨待機部の払出搬送路の長さが短く設定された硬貨入出金装置の内部構造を示す縦断側面図である。
【0032】
図2及び図3に示すように、硬貨収納部8は、仕切板32により仕切られ、これにより、選別穴29のそれぞれに連通された上方開口の硬貨収納部8a〜8fが並列に形成されている。硬貨収納部8a〜8fの底面部の横幅は、各硬貨収納部8a〜8fに収納される硬貨Cがそれぞれ一枚入る幅に設定されている。
【0033】
この硬貨収納部8a〜8fのそれぞれの底部には、図6に示すように、硬貨払出搬送部10が設けられている。
【0034】
硬貨払出搬送部10には、駆動ローラ33と従動ローラ34とに掛け渡されたエンドレスベルトである払出ベルト35が設けられている。この払出ベルト35は、駆動ローラ33に連結されたモータM(図6参照)によって駆動され、搬送面51上の硬貨Cを硬貨収納部8の奥側から硬貨払出口4に向けて搬送する。このときの硬貨Cの搬送方向を図3中に矢印で示す。
【0035】
払出ベルト35の搬送面51側の裏側は、上に凸の屈曲形状の支持板52により支持されている。この支持板52により、払出ベルト35の搬送面51には、屈曲形状の屈曲部53が形成され、搬送面51は、従動ローラ34と屈曲部53との間の第一の搬送面51aと、屈曲部53と駆動ローラ33との間の第二の搬送面51bとに区分けされる。
【0036】
第一の搬送面51aは、装置奥側から装置手前側に向かうに従い高さが高くなるような昇斜面である。第二の搬送面51bは、略水平な水平面である。ここで、搬送面51によって硬貨収納部8の奥側から硬貨払出口4に至る払出搬送路54が形成されている。したがって、払出搬送路54には屈曲部53により上に凸の屈曲が形成されている。
【0037】
なお、払出搬送路54への屈曲の形成は、支持板52によるものに限るものではなく、例えば、図4に示すように、アイドラプーリ55により払出ベルト35を支持して払出搬送路54に屈曲を形成してもよい。
【0038】
屈曲部53よりも硬貨搬送方向の下流側の硬貨収納部8a〜8fの出口部には、硬貨Cを一枚毎に分離する分離ローラ36aが、払出ベルト35に対して硬貨C一枚が通過し得る間隔を隔てて配設され、かつ、全ての金種の出口部をそれらの金種毎に横断するように配設されている。この分離ローラ36aはモータMにより払出ベルト35とは逆回転駆動されることにより、この分離ローラ36aに接触した硬貨Cを回転方向に払いのける。この分離ローラ36aと搬送ベルトの屈曲部53との間の距離は、搬送される硬貨Cの半径よりも長く設定されている。この分離ローラ36a及びモータMなどにより硬貨分離部36が構成されている。
【0039】
さらに、分離ローラ36aよりも硬貨搬送方向の下流側の硬貨収納部8の出口部には、硬貨Cの搬送所定枚数の硬貨Cを一列に整列させて、待機させる硬貨待機部37が金種毎に設けられている。
【0040】
各硬貨待機部37には、開閉自在な硬貨シャッタ39がそれぞれ設けられている。この硬貨シャッタ39は、シャッタソレノイド38に連結され、それぞれ金種別に払出搬送路54上を搬送される硬貨Cを一時的に停止させるとともに必要枚数の硬貨Cを送り出すような選択的な開閉動作制御がなされる。ここで、前述した払出搬送路54もこの硬貨待機部37を構成しており、硬貨待機部37は、硬貨シャッタ39が閉じられた場合には、払出搬送路54上に4枚の硬貨Cを整列待機させる構造とされている。なお、払出搬送路54上に整列待機させる硬貨Cの数は、4枚に限るものではなく、4枚以上であってよい。
【0041】
ここで、硬貨待機部37が払出搬送路54中で整列待機させている硬貨の先頭から屈曲部53との間の距離は、硬貨Cの直径の整数倍とならない距離に設定されている。つまり、本実施の形態では、硬貨待機部37が払出搬送路54中で整列待機させている硬貨Cの先頭から屈曲部53との間の距離は、図3に示すように硬貨Cの直径の4倍よりも長くても良いし、図5に示すように硬貨Cの直径の4倍よりも短くても良い。
【0042】
硬貨シャッタ39の直後には、金種毎に払い出された硬貨Cの枚数を計数する光センサである払出センサ40や、硬貨Cの材質を検出するための発振コイルである材質センサ41がそれぞれ設けられている。
【0043】
そして、払出ベルト35によって硬貨Cを金種別に落下させる硬貨払出位置であって、ハウジング2の左側手前に、図2に示すように、硬貨払出口4が配置されている。また、硬貨払出口4の上方には、表示器42及び各種の操作キー43が設けられている。
【0044】
次に、硬貨入出金装置1に内蔵される各部の電気的接続について図3を参照して説明する。硬貨入出金装置1は、各部の制御を受け持つ制御部44を備え、この制御部44にインターフェース(I/F)45を介してPOS端末が接続されている。制御部44は、ここでは特に図示しないが、各部を集中的に制御するCPU(Central Processing Unit)、制御プログラム等の固定的データを予め格納するROM(Read Only Memory)、金種別の硬貨Cの枚数等の可変的なデータを書換え自在に格納するRAM(Random Access Memory)等により構成されている。また、制御部44には、表示器42や操作キー43も接続されている。
【0045】
さらに、制御部44には、投入センサ6、計数センサ31、払出センサ40、材質センサ41等のセンサ類46、シャッタソレノイド38、各モータM等が接続されている。ここで、投入センサ6、計数センサ31、払出センサ40、材質センサ41等のセンサ類46は、例えば硬貨Cを光学的に検出した信号やコイルの電圧の変動等を制御部44に伝達するものであり、この検出信号に基づいて制御部44が各モータMを駆動制御する。また、シャッタソレノイド38は、制御部44から出力される信号に基づき駆動制御され、通電(ON)されることで硬貨シャッタ39を払出ベルト35から離反する方向に変位させ、指定された枚数だけ硬貨Cを払い出す。なお、シャッタソレノイド38は、ここでは1つしか図示しないが、実際には各金種毎に個々に制御部44によって制御される。
【0046】
このような構成において、硬貨Cが硬貨投入口3に投入されると、投入センサ6がその硬貨Cを検出し、この検出信号により入金搬送ベルト13、投入口ローラ21、搬送ベルト24が駆動される。そして、硬貨投入口3に投入された硬貨Cは、入金搬送ベルト13と投入口ローラ21との間で1枚ずつ分離されて搬送される。入金搬送ベルト13により搬送される硬貨Cは、硬貨案内部22によって搬送方向が略直角に屈曲され、入金搬送ベルト13から搬送ベルト24に受け渡され、硬貨選別部7で金種毎の選別がなされる。すなわち、硬貨Cは、金種に応じて選別穴29から落下し、硬貨収納部8a〜8fに金種別に収納される。そして、選別穴29から落下した硬貨Cは、計数センサ31によりその数がカウントされる。
【0047】
また、硬貨待機部37に硬貨Cがない場合には、払出ベルト35が駆動されて硬貨待機部37の搬送面51b上に所定枚数(本実施の形態では4枚)の硬貨Cが常に存在するように動作制御がなされる。この際、分離ローラ36aと払出ベルト35の屈曲部53との間の距離が搬送される硬貨Cの半径よりも長く設定されているので、払出ベルト35上を払出搬送路54に沿って搬送される硬貨Cが払出搬送路54の屈曲している部位を通過する際に分離ローラ36aに接することがないので、屈曲部53を通過した硬貨Cを硬貨待機部37の硬貨シャッタ39に向けて搬送することができる。
【0048】
ついで、POS端末において締め処理がなされ、POS端末より硬貨Cの払出命令があった場合には、払出ベルト35が駆動されるとともに、金種毎に硬貨シャッタ39がシャッタソレノイド38によって駆動されるため、必要枚数の硬貨Cが送り出される。このように送り出された硬貨Cは、硬貨払出口4に払い出される。
【0049】
次に、硬貨入出金装置1で実行される硬貨収納部8内の硬貨攪拌動作について図3及び図5に基づいて説明する。硬貨シャッタ39を閉めて硬貨待機部37の搬送面51b上の払出搬送路54に硬貨Cを4枚整列待機させた状態で、送り出し払出ベルト35を回転駆動させる。このとき、搬送面51bにおいて硬貨シャッタ39を先頭に屈曲部53あたりまで整列している最後尾硬貨C1の後端は、屈曲部53に位置していない。これにより、この状態で、払出ベルト35を回転駆動すると、整列待機している硬貨C2は払出ベルト35に対して滑ってそのままの状態を維持するが、屈曲部53に向けて搬送される硬貨C2は、最後尾硬貨C1の後端が払出搬送路54の屈曲している部位よりも搬送方向下流側に位置している場合には(図3参照)、最後尾硬貨C1の上を乗り越え、また、最後尾硬貨C1の後端が払出搬送路54の屈曲している部位よりも搬送方向上流側に位置している場合には(図5参照)、最後尾硬貨C1を下から押し上げる。このような動作により、硬貨収納部8内の硬貨Cが攪拌される。
【0050】
ここで、屈曲部53により形成する払出搬送路54の屈曲が、分離ローラ36aに近い程、攪拌効率を上げることができる。
【0051】
ここで、従来の技術で挙げた特許文献1には、払出ベルトをアイドラプーリにより屈曲支持している図面が開示されているが、この特許文献1では屈曲部の位置が明記されておらず、例えば、屈曲部と分離ローラとの間の距離を硬貨Cの半径以下に設定した場合には、第一の搬送面によって屈曲部へ搬送された硬貨は、第二の搬送面に接地する前に分離ローラに接触してしまうので、硬貨Cを硬貨待機部へ搬送することができなくなってしまう。
【0052】
また、本実施の形態では、硬貨収納部8の奥側に落下した硬貨Cが硬貨収納部8の手前側に搬送されて攪拌されるので、硬貨収納部8内の硬貨Cを効率良く攪拌することができる。
【0053】
このように本実施の形態においては、払出搬送路54が、分離ローラ36aから硬貨Cの半径よりも硬貨搬送方向上流側の位置であって、かつ、硬貨待機部37が払出搬送路54中で整列待機させている硬貨Cの先頭から硬貨Cの直径の整数倍とならない硬貨搬送方向上流側の位置で上方に凸に屈曲されていることにより、硬貨収納部8内の硬貨Cが攪拌されるので、硬貨収納部8内の硬貨を攪拌するために従来の入出金装置のように駆動モータやギヤ列を設ける必要がなくなるので、硬貨収納部8内の硬貨Cを攪拌するための構造を簡略化することができる。
【0054】
また、本実施の形態においては、硬貨待機部37が払出搬送路54に整列待機させる硬貨Cの数は、4枚以上であることにより、払い出し金額に関わらず整列待機している硬貨Cのみで硬貨の払い出し金額の全てをカバーすることができる。例えば、999円を払い出す際には、払出搬送路54に整列待機している各金種の硬貨のうち500円硬貨を1枚、100円硬貨を4枚、50円硬貨を1枚、10円硬貨を4枚、5円硬貨を1枚、1円硬貨を4枚払い出せば良い。これにより、硬貨Cのあらゆる払い出し金額に対して硬貨Cの払い出しを短時間で行なうことができる。
【0055】
【発明の効果】
本発明によれば、払出搬送路は、上方に凸に屈曲されており、その屈曲位置は、分離ローラから硬貨の半径よりも硬貨搬送方向上流側の位置であって、かつ、硬貨待機部が払出搬送路中で整列待機させている硬貨の先頭から硬貨の直径の整数倍とならない硬貨搬送方向上流側の位置であることにより、硬貨収納部内の硬貨が攪拌されるので、硬貨収納部内の硬貨を攪拌するために従来の入出金装置のように駆動モータやギヤ列を設ける必要がなくなるので、硬貨収納部内の硬貨を攪拌するための構造を簡略化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の硬貨入出金装置の外観を示す斜視図である。
【図2】硬貨入出金装置の内部構造を示す平面図である。
【図3】硬貨待機部の払出搬送路の長さが長く設定された硬貨入出金装置の内部構造を示す縦断側面図である。
【図4】払出搬送路の屈曲をアイドラプーリにより形成した硬貨入出金装置を示す縦断側面図である。
【図5】硬貨待機部の払出搬送路の長さが短く設定された硬貨入出金装置の内部構造を示す縦断側面図である。
【図6】硬貨入出金装置に内蔵される各部の電気的接続を示すブロック図である。
【図7】従来の硬貨入出金装置の内部構造を示す平面図である。
【図8】従来の硬貨入出金装置の内部構造を示す縦断側面図である。
【図9】従来の別の硬貨入出金装置の内部構造を示す縦断側面図である。
【符号の説明】
1…硬貨入出金装置、4…硬貨払出口、7…硬貨選別部、8…硬貨収納部、10…硬貨払出搬送部、35…払出ベルト、36…硬貨分離部、36a…分離ローラ、37…硬貨待機部、39…硬貨シャッタ、54…払出搬送路、C…硬貨

Claims (2)

  1. 入金された硬貨を金種別に選別する硬貨選別部と、
    硬貨選別部により選別された硬貨を収納する金種毎の硬貨収納部と、
    前記硬貨収納部に収納された硬貨を、回転駆動した払出ベルトによって払出搬送路に沿って搬送して硬貨払出口に払い出す硬貨払出搬送部と、
    前記払出搬送路上方に硬貨一枚分の通過間隔を有して配設された分離ローラを前記払出ベルトとは逆回転駆動することにより、前記硬貨払出搬送部により搬送される硬貨を一枚ずつに分離する硬貨分離部と、
    前記分離ローラよりも硬貨搬送方向下流側に設けられ開閉自在な硬貨シャッタにより前記硬貨払出搬送部により搬送される硬貨の搬送を選択的に阻止して前記払出搬送路で硬貨を整列待機させる硬貨待機部と、
    を備え、
    前記払出搬送路は、上方に凸に屈曲されており、その屈曲位置は、前記分離ローラから硬貨の半径よりも硬貨搬送方向上流側の位置であって、かつ、硬貨待機部が前記払出搬送路中で整列待機させている硬貨の先頭から硬貨の直径の整数倍とならない硬貨搬送方向上流側の位置である硬貨入出金装置。
  2. 前記硬貨待機部が前記払出搬送路に整列待機させる硬貨の数は、4枚以上である請求項1記載の硬貨入出金装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018013898A (ja) * 2016-07-20 2018-01-25 グローリー株式会社 硬貨処理装置および硬貨処理方法

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