JP6197615B2 - 硬貨収納庫、硬貨収納庫の制御方法、及び硬貨処理装置 - Google Patents

硬貨収納庫、硬貨収納庫の制御方法、及び硬貨処理装置 Download PDF

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本発明は、硬貨を収納し、収納した硬貨を外部に繰出す硬貨収納庫、該硬貨収納庫の制御方法、及び該硬貨収納庫を備える硬貨処理装置に関する。
スーパーマーケットやコンビニエンスストアでは、POS(Point Of Sales)レジスタに、釣銭の出金及び預かり金の入金を行う金銭処理機を接続したものが一般的に用いられている。金銭処理機は、硬貨や紙幣が投入された場合にこれを識別して収納する一方、POSレジスタから出金指令が与えられた場合に該当する金額の硬貨や紙幣を払い出すようにしたものであり、硬貨を扱う硬貨処理装置と紙幣を扱う紙幣処理装置とがある。硬貨処理装置は、投入口から投入された硬貨を鑑別し、金種別に硬貨収納庫に収納した後、POSレジスタ等からの出金指令に基づき釣銭等として出金口から所定額を払い出すものである。
このような硬貨処理装置に設けられる硬貨収納庫は、金種別に振分けられた硬貨を収納する収納部を備え、収納部の底部を構成する搬送ベルトによって収納した硬貨を外部に繰出すことができる。ここで、収納部には、硬貨が上方から落下されて投入されるため、投入された硬貨は収納部内で落下場所付近に山積みとなる。このため、収納部内には十分な空き空間があるにも関わらず、さらなる硬貨の収納が困難となり、或いは満杯検知センサによって収納部が満杯状態にあると誤検出されることがある。
そこで、例えば、特許文献1には、搬送ベルトの内側に三角形状の回転部材を設け、この回転部材の回転によって搬送ベルトを押圧して上下動させ、山積みとなった硬貨を崩す機構を備えた硬貨収納庫が開示されている。この回転部材は、搬送ベルトと連動して動作して回転し、搬送ベルトを内側から突上げるものである。
特開2013−101541号公報
ところで、特許文献1に示されるように、通常、硬貨収納庫の収納部からの硬貨の繰出口には、硬貨を外部に1枚ずつ円滑に繰出させるために、搬送ベルトの上面との間に所定の隙間を介して対向配置されたローラ(リバースローラ)が設けられている。このリバースローラが搬送ベルトと逆方向に回転駆動されることにより、搬送ベルトによって外部に繰出される際に重なった状態の硬貨が弾かれ、1枚ずつ円滑に硬貨を繰出すことを可能としている。
ところが、特許文献1の構成では、上記のように山積みとなった硬貨を崩すための回転部材を備えており、この回転部材は搬送ベルトの駆動と連動して回転し、駆動中の搬送ベルトを常に上下動させるように動作する。このため、回転部材によって搬送ベルトが上下動されると、その上面とリバースローラとの間の隙間に影響が及び、この隙間が小さくなった場合には硬貨を円滑に通過させることが難しくなり、硬貨の繰出し不良や繰出し効率の低下の要因となる。
さらに、特許文献1の構成では、搬送ベルトとして伸縮性を持たないタイミングベルトを用いているため、回転部材によって上下動される際にその周長が変化しない。そのため、回転部材による突上げ点を中心として搬送ベルトの上面の大部分が傾き、その上面とリバースローラとの間の隙間の変動はより大きなものとなる。しかも、搬送ベルトが伸縮性を持たないため、リバースローラとの間の狭くなった隙間を硬貨が通過することは一層困難な状況となる。
本発明は、上記従来の課題を考慮してなされたものであり、硬貨を収納部に適切に収納することができ、しかも収納部から外部へと硬貨を円滑に繰出すことができる硬貨収納庫、該硬貨収納庫の制御方法、及び該硬貨収納庫を備える硬貨処理装置を提供することを目的とする。
本発明に係る硬貨収納庫は、収納した硬貨を搬送する無端状の搬送ベルトを底部に設けた収納部と、前記搬送ベルトによる硬貨の搬送方向で下流側に設けられ、前記収納部に収納される硬貨の厚みより大きく且つ該収納される硬貨の2枚分の厚みより小さい隙間を設けて前記搬送ベルトの上面と対向配置されたローラと、前記搬送ベルトによる硬貨の搬送方向で前記ローラの下流側に設けられ、前記搬送ベルトの上面に向かって進退することで前記収納部からの硬貨の繰出しを許容又は規制するストッパ機構と、前記搬送ベルトの上面を内面側から突上げて、該上面を上下動させる突上げ機構とを備える硬貨収納庫であって、前記ストッパ機構によって前記硬貨の繰出しが許容されている状態では前記突上げ機構による前記搬送ベルトの突上げを規制し、前記ストッパ機構によって前記硬貨の繰出しが規制されている状態で前記突上げ機構による前記搬送ベルトの突上げを許容するように前記突上げ機構を制御する制御部を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る硬貨収納庫の制御方法は、収納した硬貨を搬送する無端状の搬送ベルトを底部に設けた収納部と、前記搬送ベルトによる硬貨の搬送方向で下流側に設けられ、前記収納部に収納される硬貨の厚みより大きく且つ該収納される硬貨の2枚分の厚みより小さい隙間を設けて前記搬送ベルトの上面と対向配置されたローラと、前記搬送ベルトによる硬貨の搬送方向で前記ローラの下流側に設けられ、前記搬送ベルトの上面に向かって進退することで前記収納部からの硬貨の繰出しを許容又は規制するストッパ機構と、前記搬送ベルトの上面を内面側から突上げて、該上面を上下動させる突上げ機構とを備える硬貨収納庫の制御方法であって、前記ストッパ機構によって前記硬貨の繰出しが許容されている状態では前記突上げ機構による前記搬送ベルトの突上げを実行させず、前記ストッパ機構によって前記硬貨の繰出しが規制されている状態で前記突上げ機構による前記搬送ベルトの突上げを実行させることを特徴とする。
さらに、本発明に係る硬貨処理装置は、投入口から投入された硬貨を搬送する第1の搬送路と、前記第1の搬送路を搬送される硬貨の金種及び真贋を判定する鑑別部と、前記鑑別部で正貨として判定された硬貨を保留する一時保留部と、前記一時保留部に保留された硬貨を搬送する第2の搬送路と、前記第2の搬送路を搬送される硬貨を金種別に振分ける振分部と、硬貨の金種別に設けられ、前記振分部で振分けられた硬貨を金種別に収納すると共に、出金指令に基づき収納した硬貨を所定枚数繰出す複数の硬貨収納庫と、前記硬貨収納庫から繰出された硬貨を搬送する第3の搬送路と、前記第3の搬送路で搬送された硬貨を受け取る出金口と、前記硬貨収納庫を制御する制御部とを備える硬貨処理装置であって、前記硬貨収納庫は、収納した硬貨を搬送する無端状の搬送ベルトを底部に設けた収納部と、前記搬送ベルトによる硬貨の搬送方向で下流側に設けられ、前記収納部に収納される硬貨の厚みより大きく且つ該収納される硬貨の2枚分の厚みより小さい隙間を設けて前記搬送ベルトの上面と対向配置されたローラと、前記搬送ベルトによる硬貨の搬送方向で前記ローラの下流側に設けられ、前記搬送ベルトの上面に向かって進退することで前記収納部からの硬貨の繰出しを許容又は規制するストッパ機構と、前記搬送ベルトの上面を内面側から突上げて、該上面を上下動させる突上げ機構とを備え、前記制御部は、前記ストッパ機構によって前記硬貨の繰出しが許容されている状態では前記突上げ機構による前記搬送ベルトの突上げを規制し、前記ストッパ機構によって前記硬貨の繰出しが規制されている状態で前記突上げ機構による前記搬送ベルトの突上げを許容するように前記突上げ機構を制御することを特徴とする。
このような構成及び方法によれば、硬貨収納庫の収納部内に収納した硬貨を突上げ機構によって撹拌し、収納部内に硬貨を適切に収納することが可能となる。この際、硬貨収納庫では、収納部からの硬貨の繰出し動作時には突上げ動作を実行しないように突上げ機構が駆動制御される。このため、硬貨の繰出し動作時に突上げ機構によって搬送ベルトが突上げられ、搬送ベルトとローラとの間の隙間が狭くなることが防止され、収納部内に収納されている硬貨を外部へと円滑に繰出すことが可能となる。
前記収納部での硬貨の満杯状態又は満杯状態に準じた状態を検知する満杯検知センサを備え、前記制御部は、前記満杯検知センサによって前記満杯状態又は前記満杯状態に準じた状態が検知された場合に、前記突上げ機構を駆動して前記搬送ベルトの突上げを実行するようにしてもよい。そうすると、収納部内で山積みされた硬貨を適切に崩し、その収納状態を均等化することができる。
前記制御部は、前記収納部からの硬貨の繰出しの指令を出した後、所定時間経過後に硬貨の繰出しが検知されない場合に、前記突上げ機構を駆動して前記搬送ベルトの突上げを実行するようにしてもよい。そうすると、収納部内でブリッジ状に重なっている硬貨を崩し、収納部から外部への硬貨の繰出し動作を円滑に行わせることができる。
前記突上げ機構は、前記搬送ベルトの駆動部とは別の駆動部を有すると、収納部からの硬貨の繰出し動作時に突上げ機構を確実に停止させておくことができ、構成や制御を簡素化できる。
前記突上げ機構は、前記搬送ベルトの駆動部によって従動駆動されるものであり、該搬送ベルトの駆動部による前記突上げ機構の従動駆動を接離するクラッチ機構を備えるものであると、突上げ機構を駆動するための専用の駆動モータ等が不要であるにも関わらず、収納部からの硬貨の繰出し動作時に突上げ機構を確実に停止させておくことができる。
本発明によれば、硬貨収納庫の収納部内に収納した硬貨を突上げ機構によって撹拌し、収納部内に硬貨を適切に収納することが可能となる。この際、収納部からの硬貨の繰出し動作時には突上げ動作を実行しないように突上げ機構が駆動制御される。このため、硬貨の繰出し動作時に突上げ機構によって搬送ベルトが突上げられ、搬送ベルトとローラとの間の隙間が狭くなることが防止され、収納部内に収納されている硬貨を外部へと円滑に繰出すことが可能となる。
図1は、本発明の一実施形態に係る硬貨処理装置の構成を示す平面図である。 図2は、図1に示す硬貨処理装置の正面図である。 図3は、図1に示す硬貨処理装置の内部の構成を模式的に示す平面図である。 図4は、本発明の一実施形態に係る硬貨収納庫の構成を模式的に示す側面図である。 図5は、図4に示す硬貨収納庫で突上げ機構を駆動させた状態を示す側面図である。 図6は、図5に示す状態からさらに突上げ機構を駆動させた状態を示す側面図である。 図7は、図6に示す状態から硬貨の繰出し動作を実行している状態を示す側面図である。 図8は、各硬貨収納庫の構成を模式的に示す平面図である。 図9は、図4に示す押圧部材の構成図であり、図9(A)は、平面図であり、図9(B)は、側面図である。 図10は、第1変形例に係る押出し機構を備えた硬貨収納庫の構成を模式的に示す側面図である。 図11は、第2変形例に係る押出し機構を備えた硬貨収納庫の構成を模式的に示す側面図である。 図12は、図11に示す硬貨収納庫で突上げ機構を駆動させた状態を示す側面図である。 図13は、図12に示す状態からさらに突上げ機構を駆動させた状態を示す側面図である。 図14は、第3変形例に係る押出し機構を備えた硬貨収納庫の構成を模式的に示す側面図である。 図15は、図14に示す硬貨収納庫で突上げ機構を駆動させた状態を示す側面図である。 図16は、図15に示す状態からさらに突上げ機構を駆動させた状態を示す側面図である。 図17は、第4変形例に係る押出し機構を備えた硬貨収納庫の構成を模式的に示す側面図である。 図18は、図17に示す硬貨収納庫で突上げ機構を駆動させた状態を示す側面図である。 図19は、図18に示す状態から所定の連結ギヤを退避させた状態を示す側面図である。
以下、本発明に係る硬貨収納庫について、この硬貨収納庫を備えた硬貨処理装置との関係で好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る硬貨処理装置10の構成を示す平面図であり、図2は、図1に示す硬貨処理装置10の正面図である。硬貨処理装置10は、例えば、図示しないPOSレジスタ、紙幣処理装置、及び棒金収納庫と接続され、スーパーマーケットやコンビニエンスストア等の店舗に設置されるPOSレジシステムを構成するものである。
図1及び図2に示すように、硬貨処理装置10は、箱状の筐体12を備える。筐体12の上面には、前方右側に複数枚の硬貨を同時に投入可能な投入口14が設けられ、投入口14の左側にディスプレイ16と複数の操作ボタン18とを備えた操作パネル20が設けられている。筐体12の前面には、ディスプレイ16と近接した位置に出金口22及びこれと接続された硬貨トレイ24が設けられ、投入口14と近接した前面位置に投入硬貨を返却する返却口26が設けられている。
投入口14に投入された硬貨は、筐体12の内部で一時保留され、その金額が確定した後、後述する金種別の硬貨収納庫28a〜28f(図3参照)に収納され、ディスプレイ16にはそのときの投入金額が表示される。ディスプレイ16には、投入金額の他、硬貨処理装置10の動作状態や操作指示等も表示される。出金口22は、釣銭として払い出される硬貨、鑑別不能なリジェクト硬貨、及び硬貨処理装置10内から回収される硬貨が払い出されるものであり、出金口22から出金された硬貨は硬貨トレイ24に受け止められる。
図3は、図1に示す硬貨処理装置10の内部の構成を模式的に示す平面図である。図3中の矢印は硬貨処理装置10内で処理される硬貨の移動方向を示すものであり、硬貨処理装置10では、図3に示す所定の矢印の方向に硬貨を移動させることにより、入金、出金、精査、又は回収の各動作が実行される。
硬貨処理装置10には、本実施形態に係る硬貨収納庫28a〜28fが備えられている。硬貨収納庫28a〜28fは、入金された硬貨を金種別に収納すると共に、出金指令に基づき所定枚数を繰出すものである。
図3に示すように、硬貨処理装置10は、投入口14に投入された硬貨を装置内部へと搬送する入金搬送部(第1の搬送路)30と、入金搬送部30を搬送される硬貨を鑑別し、その真贋及び金種を判定する鑑別部32と、鑑別部32で正貨として判定された硬貨を一時保留する一時保留部34と、一時保留部34から繰出される硬貨を搬送する収納搬送部(第2の搬送路)36と、収納搬送部36を搬送される硬貨を金種別に振分けて硬貨収納庫28a〜28fへと搬入する振分部38と、振分部38で金種別に振分けられた硬貨を金種別に収納し、出金指令に基づき繰出す硬貨収納庫28a〜28fと、硬貨収納庫28a〜28fから繰出された硬貨を搬送する出金搬送部(第3の搬送路)40と、出金搬送部40で搬送された硬貨を機外に排出する出金口22と、出金搬送部40を搬送される硬貨を一時保留部34又は出金口22に振分ける出金切換ゲート42と、各部の制御を行う制御部46とを備える。本実施形態では、制御部46を硬貨処理装置10に備えた構成例を説明するが、制御部46は硬貨処理装置10の上位となるPOSレジスタに備えられてもよく、硬貨収納庫28a〜28fのいずれかに備えられてもよい。
投入口14と入金搬送部30との間には、投入口14に投入された硬貨を1枚ずつに分離して入金搬送部30へと繰出す図示しない分離部(第1の分離部)が設けられている。
鑑別部(検銭部)32と一時保留部34との間には、リジェクトゲート48が設けられている。リジェクトゲート48は、通常は出金口22側に設定され、鑑別部32によって正貨として識別された硬貨があった場合に制御部46の制御下に出金口22側から一時保留部34側に切換えられ、これを一時保留部34に導入する。つまり、鑑別部32によって正貨として識別されなかった硬貨(偽損硬貨や識別不能硬貨)は出金口22から装置外へと返却され、偽損硬貨等の入金が拒否される。
一時保留部34と収納搬送部36との間には、一時保留部34に保留された硬貨を1枚ずつに分離して収納搬送部36へと繰出す図示しない分離部(第2の分離部)が設けられている。さらに、一時保留部34と収納搬送部36との間には、キャンセルゲート50が設けられている。キャンセルゲート50は、通常は収納搬送部36側に設定され、一時保留部34内の硬貨を収納搬送部36及び振分部38に導入可能となっている。図示しない返却レバー等が操作され、一時保留部34に保留された硬貨の返却指示がなされた場合に、キャンセルゲート50は制御部46の制御下に収納搬送部36側から返却口26側に切換えられ、一旦入金された硬貨を返却口26へと返却する。
振分部38は、一時保留部34から繰出され、収納搬送部36を搬送される硬貨を金種別に選別し、その枚数を計数して金種別に各硬貨収納庫28a〜28fに搬入するものである。振分部38は、硬貨処理装置10の前面から後方に向かって延びるように筐体12の右側面に沿って配置されている。振分部38による硬貨の選別は、例えば、収納搬送部36を搬送される硬貨の外径の違いを利用して行われる。
硬貨収納庫28a〜28fは、それぞれ割り当てられた金種を専用に収納する収納庫である。硬貨収納庫28a〜28fは、収納搬送部36による硬貨の搬送方向に沿って筐体12の前側から後側に向かって並列されており、この搬送方向で上流側から下流側に向かって順に外径の小さな硬貨から外径の大きな硬貨を受け入れる配置となっている。すなわち、収納搬送部36の上流側から下流側に向かう順で、硬貨収納庫28aは1円収納庫であり、硬貨収納庫28bは50円収納庫であり、硬貨収納庫28cは5円収納庫であり、硬貨収納庫28dは100円収納庫であり、硬貨収納庫28eは10円収納庫であり、硬貨収納庫28fは500円収納庫である。
このような硬貨処理装置10では、装置内に硬貨を収納する入金動作や装置外に硬貨を払出す出金動作が行われる。
入金動作では、投入口14に硬貨が投入されると入金搬送部30が駆動され、ここで搬送される硬貨は、途中の鑑別部32で真贋、正損及び金種が識別され、正貨であれば一時保留部34に送られて一時保留される。その後、正貨として一時保留部34に保留された投入硬貨の金額がディスプレイ16に表示され、操作ボタン18のうちの確定ボタン等の操作、又は上位にあるPOSレジスタ等からの指示によりその投入金額が確定されると、一時保留部34に保留された硬貨が収納搬送部36に1枚ずつ送出されて振分部38で金種別に選別・計数され、その金種に応じた硬貨収納庫28a〜28fに収納される。
出金動作は、例えば上記の入金動作と共に釣銭を払い出す際に行われる。出金動作では、それぞれの硬貨収納庫28a〜28fから釣銭として払い出される硬貨が指定枚数だけ出金搬送部40に繰出されると、出金搬送部40によって出金口22から装置外に払出され、同時にその出金額がディスプレイ16に表示される。
また、出金切換ゲート42を一時保留部34側に切換えた状態で、全ての硬貨収納庫28a〜28fに収納された全ての硬貨を出金搬送部40に繰出し、一時保留部34を介して再び硬貨収納庫28a〜28fに収納する循環動作を行うと、振分部38等により当該硬貨収納装置10に収納された各金種の在高を調査する精査動作を行うことができる。さらに、硬貨収納庫28a〜28fに収納された全ての硬貨を出金口22に払出すことで当該硬貨処理装置10内に収納した全ての硬貨を回収する回収動作を行うことができる。
次に、硬貨収納庫28a〜28fの具体的な構成及び動作について説明する。
図4は、本発明の一実施形態に係る硬貨収納庫28a(28b〜28f)の構成を模式的に示す側面図である。各硬貨収納庫28a〜28fは、それぞれ収納対象となる硬貨の金種に応じて、例えば幅寸法等が多少異なる等の違いがある場合はあるが、全体的な構成は略同一である。そこで、以下では、硬貨収納庫28aについて代表的に説明し、他の硬貨収納庫28b〜28fの説明は省略する。
図4に示すように、硬貨収納庫28a(28b〜28f)は、振分部38で振分けられた硬貨が投入される投入口が上部に開口形成された収納部52を備える。収納部52は、箱体の内部に複数枚の硬貨をランダム状態で収納する収納空間を有し、その底部が無端状の搬送ベルト54によって構成されている。収納部52の上部には、硬貨の収納量が満杯状態(フル状態)又は満杯状態に準じた状態(ニアフル状態)となったことを検出する満杯検知センサ55が設けられている。満杯検知センサ55は、例えば発光素子と受光素子とで構成された光センサであり、収納部52の上部に1又は複数設けられ、積み上がった硬貨を検出する。
搬送ベルト54は、収納部52の底部を画成すると共に、収納した硬貨を外部に繰出すための搬送手段となるものであり、複数のプーリ56,58に十分な張力を持って巻き掛けられている。搬送ベルト54は、一方のプーリ56が駆動モータ60(図8参照)によって回転駆動されることにより、収納部52に収納された硬貨を所定の搬送方向(図4では左側)に搬送する。搬送ベルト54の幅寸法は、収納部52に収納される硬貨の外径より大きく且つ該硬貨の2枚分の外径より小さく設定されている。本実施形態の場合、搬送ベルト54は、伸縮性を持った平ベルト等で構成される。搬送ベルト54は、伸縮性を実質的に持たないタイミングベルト等で構成してもよい。なお、図8では、図面の見易さを確保するため、駆動モータ60をプーリ56に直結した構成で図示しているが、駆動モータ60とプーリ56の間には所定のギヤ機構を介在させても勿論よく、後述する駆動モータ74と回転軸72aについても同様である。
搬送ベルト54による硬貨の搬送方向で下流側には搬送ベルト54の上面と対向配置されたリバースローラ62が設けられ、リバースローラ62の下流側にはストッパ機構64が設けられている。
リバースローラ62は、搬送ベルト54の周回方向と対向する方向(図4では反時計方向)に回転する円柱状のローラであり、その周面が搬送ベルト54の上面と対向している。搬送ベルト54とリバースローラ62との間には、搬送ベルト54上に横臥姿勢で載置された硬貨を1枚通過させることができる隙間が形成されており、この隙間が収納部52に収納した硬貨を1枚ずつ外部に繰出すための繰出口52aとなる。搬送ベルト54で搬送された硬貨は、2枚以上が重なった状態であっても一番下の硬貨以外がリバースローラ62によって後方に押し弾かれるため、繰出口52aは1枚の硬貨のみが円滑に通過する。なお、繰出口52aの高さ寸法を画成する搬送ベルト54とリバースローラ62との間の隙間の大きさは、当該硬貨処理装置10で取扱われる全ての金種の硬貨のうち、最大厚みの硬貨より広く且つ最少厚みの硬貨の2枚分より小さいものとされているが、個別の硬貨収納庫28a〜28fでの収納対象となる硬貨の厚みより大きく且つ該硬貨の2枚分の厚みより小さいものとしてもよい。
ストッパ機構64は、搬送ベルト54の上面に向かって進退するプランジャ64aを有するソレノイドである。プランジャ64aが搬送ベルト54の上面から離間し又は近接することにより、繰出口52aからの硬貨の繰出しを許容又は規制する。つまり、プランジャ64aは搬送ベルト54上を搬送される硬貨の1枚分の厚みよりも近い位置まで搬送ベルト54の上面に接近し、且つ該1枚分の厚みよりも遠い位置まで搬送ベルト54の上面から離間する。
このような硬貨収納庫28a(28b〜28f)には、搬送ベルト54の上面(硬貨載置面)を内面側から上方へと突上げて、該上面を上下動させる突上げ機構(押上げ機構)70が備えられている。突上げ機構70は、搬送ベルト54の内側に配置された円板状の押圧部材(突上げ部材)72と、押圧部材72を回転駆動する駆動モータ74とを備える。
図9(A)及び図9(B)に示すように、押圧部材72は、その中心から周端面までの距離が一定でない卵形状の板部材(カム)であり、偏心した回転軸72aを中心として回転する。回転軸72aには従動ギヤ72bが同軸に取り付けられており(図4参照)、従動ギヤ72bは駆動モータ74の回転軸74aに取り付けられた駆動ギヤ74bと噛合している。押圧部材72は、回転軸72aが偏心した円形状等であってもよい。
駆動モータ74を駆動すると、駆動ギヤ74bを介して従動ギヤ72bが従動回転し、押圧部材72が回転軸72bを中心として回転する。これにより、押圧部材72の先端面が搬送ベルト54を適宜押圧するため、搬送ベルト54の上面が上下動する(図4〜図6参照)。
本実施形態の場合、互いの接触により搬送ベルト54や押圧部材72が摩耗することを防止するため、押圧部材72の先端面に先端ローラ76を取り付けている。押圧部材72が搬送ベルト54と接触してこれを突上げる場合、両者の接触部分の速度が同一であれば滑りは発生しないため摩耗の影響は少ない。反対に両者の速度が異なる場合には、互いに滑りを生じるため摩耗の影響が生じる。そこで、本実施形態ではこのような摩耗の影響を少なくし、安定した突上げを可能とすべく先端ローラ76を設けているが、先端ローラ76を省略しても勿論よい。先端ローラ76は、例えば図9(A)及び図9(B)に示すように、その回転軸76aが押圧部材72の先端面に形成された円形の軸受凹部72cに回転自由な状態で嵌合され、押圧部材72の先端面を幅方向で2つに分離したスリット72d内に配置されることで、その周面が押圧部材72の先端面よりも外方に突出している。
このような突上げ機構70は、図8に示すように、各硬貨収納庫28a〜28fの搬送ベルト54の幅方向中央に押圧部材72がそれぞれ設けられ、その回転軸72a及び駆動モータ74は全ての硬貨収納庫28a〜28fで共用となっている。本実施形態の場合、各硬貨収納庫28a〜28fに設けられた合計6個の押圧部材72は、3個ずつ1組で合計2組設定され、互いの組が回転軸72aを基準として180度位相となる位置に取り付けられている。従って、駆動モータ74の駆動力によって回転軸72aが回転すると、例えば、3つの硬貨収納庫28a,28c,28eの押圧部材72と、3つの硬貨収納庫28b,28d,28fの押圧部材72とが、互いに180度ずれて回転しつつ搬送ベルト54を上下動させる。これにより、全ての押圧部材72が同時に搬送ベルト54を押圧し、回転軸72aや駆動モータ74に大きな負荷がかかることが抑制されている。勿論、各押圧部材72の位相は適宜変更可能であり、例えば、6個全ての押圧部材72の位相を60度位相でずらして取り付けてもよい。
次に、以上のように構成される硬貨収納庫28a(28b〜28f)において、収納部52に収納した硬貨を撹拌し、堆積した硬貨の山を崩す突上げ動作について、収納部52から硬貨を繰出す繰出し動作との関係で説明する。
硬貨収納庫28a(28b〜28f)では、振分部38から収納部52内に硬貨が投入されると、例えば、図4に示すように落下場所付近に硬貨が山積みに堆積することがある。そうすると、収納部52内に十分な収納空間の空きがあるにも関わらずさらなる硬貨の収納が困難となり、さらにこの状態で満杯検知センサ55がフル状態(ニアフル状態)と誤検知してしまうこともある。このような不都合を解消するため、硬貨収納庫28a(28b〜28f)では、突上げ機構70を駆動し、収納部52内の硬貨を撹拌する突上げ動作が適宜タイミングで実行される。
ここで、本実施形態に係る硬貨収納庫28a(28b〜28f)では、突上げ機構70の押圧部材72によって搬送ベルト54が上方に突上げられることで、その上面とリバースローラ62との間の隙間(繰出口52)が設定値よりも狭くなり、硬貨の繰出し動作が円滑に行われなくなるという上記従来技術の問題を回避すべく、制御部46は、繰出し動作が行われていない待機時のタイミングで突上げ動作を適宜実行するように突上げ機構70を駆動制御する。換言すれば、収納部52からの硬貨の繰出し動作時には突上げ機構70を停止させておき、突上げ動作を実行しない。
突上げ動作を実行する際の動作トリガは、例えば、満杯検知センサ55でフル状態(ニアフル状態)が検知されたとき、又は制御部46から繰出し指令が発せられ、繰出し動作が開始されたにも関わらず所定時間(例えば、3〜5秒程度)が経過しても硬貨が繰出されたことが検知されないとき等が挙げられる。後者の繰出し動作の開始後に所定時間が経過しても硬貨の繰出しが検知されないときには、収納部52内で硬貨がブリッジ状に重なって円滑な搬送が行われていない可能性が考えられるため、突上げ機構70によってブリッジ状に重なった硬貨を崩すことを目的としている。
突上げ動作は、図4に示すように、ストッパ機構64のプランジャ64aを進動位置とし、繰出口52aから外部への硬貨の繰出しを規制した状態で実行される。制御部46は、この状態で搬送ベルト54を周回駆動させると共に、突上げ機構70を駆動して押圧部材72を回転軸72aを中心として回転させる。そうすると、押圧部材72が回転し、その先端面(先端ローラ76)が搬送ベルト54の上面が内面側から押圧されるため、図5及び図6に示すように搬送ベルト54が上方へと突上げられつつ周回し、収納部52内で硬貨が撹拌される。
そうすると、収納部52内で山積みだった硬貨が崩されて均等化され、収納部52内に硬貨を受け入れ可能な空き空間Sが創出され、また、ブリッジ状に重なっていた硬貨が崩される。この突上げ動作時、搬送ベルト54を周回駆動させず、突上げ機構70の押圧部材72による突上げ力のみでも硬貨を撹拌することはできるが、押圧部材72による突上げ力に搬送ベルト54による搬送力を加えることで一層円滑且つ十分な撹拌が可能となる。突上げ動作で形成された空き空間Sには、図7に示すように振分部38からの硬貨を円滑に収納することが可能となる。
続いて、収納部52から硬貨を繰出す繰出し動作を実行する場合には、図7に示すように、制御部46の制御下にストッパ機構64のプランジャ64aを退動させ、繰出口52aから外部への硬貨の繰出しを許容した状態とすると共に、突上げ機構70の駆動を停止した状態とし、この状態で搬送ベルト54を周回駆動させる。これにより、繰出し動作時には、図7に示す設定通りの隙間Gを維持しておくことができ、収納部52内に収納されている硬貨を外部へと円滑に繰出すことができる。しかも突上げ動作によって収納部52内の硬貨は均等化されているため、その繰出し効率を一層高めることができる。また、突上げ機構70は、上記のようにその駆動源となる駆動モータ74が搬送ベルト54の駆動源となる駆動モータ60と別体に構成され、それぞれが独立して駆動制御可能となっているため、繰出し動作時に突上げ機構70を確実に停止させておくことができる。
突上げ動作時に搬送ベルト54を上下動させる突上げ機構としては、搬送ベルト54の駆動と非連動に駆動可能であって搬送ベルト54を上下動させることができる構成であれば、上記した突上げ機構70以外の構成を用いても勿論よい。
図10は、第1変形例に係る突上げ機構70aを備えた硬貨収納庫28a(28b〜28f)の構成を模式的に示す側面図である。
図10に示す突上げ機構70aは、図4に示す突上げ機構70の押圧部材72に代えて、楕円形状の板部材からなる押圧部材80を備える。押圧部材80は、その中心(重心)に回転軸72aが設けられ、回転軸72aによって回転駆動されると、一対の突出面が順に搬送ベルト54を突上げて上下動させるため、1回転の間に2度の突上げを行うことができ、効率がよい。押圧部材80の突出面にも、上記した先端ローラ76と同様なものを取り付けてもよい。押圧部材80の形状を楕円形状ではなく三角形状や多角形状とすれば、その1回転当たりの突上げ回数を増加させることができる。但し、押上部材は、搬送ベルト54の上面を上下動させる必要があるため、1回転の間に搬送ベルト54を突上げる部分と突上げない部分とが共に設けられている必要がある。
図11〜図13は、第2変形例に係る突上げ機構70bを備えた硬貨収納庫28a(28b〜28f)の構成を模式的に示す側面図である。
図11〜図13に示す突上げ機構70bは、図4に示す突上げ機構70の駆動モータ74及び駆動ギヤ74bに代えて、押圧部材72を回転させる従動ギヤ72bと噛合いしたラック82aを進退させるソレノイド82を備える。突上げ機構70bでは、突上げ動作時、図11〜図13に示すようにラック82aを進退させることにより、これと噛合いした従動ギヤ72bを揺動回転させることができ、これにより押圧部材72を回転させて搬送ベルト54を上下動させることができる。図11〜図13に示す押上部材72についても上記した先端ローラ76を設けても勿論よい。
図14〜図16は、第3変形例に係る突上げ機構70cを備えた硬貨収納庫28a(28b〜28f)の構成を模式的に示す側面図である。
図14〜図16に示す突上げ機構70cは、搬送ベルト54を内面側から上方へと突上げるようにプランジャ84aを進退させるソレノイド84を備える。ソレノイド84は、各硬貨収納庫28a〜28fに対して1又は複数設けられ、例えば、回転軸72aのような図示しない連結部材によって互いに連結され、各硬貨収納庫28a〜28fに共用される。突上げ機構70cでは、突上げ動作時、図14〜図16に示すようにプランジャ84aを進退させることにより、その先端面で搬送ベルト54を上下動させることができる。プランジャ84aの先端面に上記した先端ローラ76と同様なものを設けても勿論よい。
図17〜図19は、第4変形例に係る突上げ機構70dを備えた硬貨収納庫28a(28b〜28f)の構成を模式的に示す側面図である。
図17〜図19に示す突上げ機構70dは、図11に示す突上げ機構70bのラック82a及びソレノイド82に代えて、互いに並んで噛合う連結ギヤ86,88,90と、このうちの1つの連結ギヤ90を移動させるソレノイド92とを備える。この突上げ機構70dでは、連結ギヤ86が搬送ベルト54のプーリ56に固着された駆動ギヤ94と噛合し、連結ギヤ90が従動ギヤ72bと噛合いしている。連結ギヤ90は、ソレノイド92によって進退するプランジャ92aの先端に回転自由に取り付けられている。従って、突上げ機構70dでは、図17及び図18に示すように、搬送ベルト54の駆動モータ60によって駆動ギヤ94が回転すると、連結ギヤ86,88,90が連れ回りして従動ギヤ72bを回転させ、これにより押圧部材72を回転させて搬送ベルト54を上下動させることができる。このため、突上げ機構70dを駆動するための専用の駆動モータ等が不要となる。
さらに、繰出し動作時には、図19に示すようにソレノイド92のプランジャ92aを退動させ、連結ギヤ88と従動ギヤ72bとの間の連動状態を解除しておくことにより、駆動モータ60を駆動して搬送ベルト54を周回駆動させても押圧部材72が回転することはない。つまり、ソレノイド92によって進退する連結ギヤ90が駆動ギヤ94と従動ギヤ72bとの間、換言すれば搬送ベルト54と突上げ機構70dとの間の連動状態を接離するクラッチ機構として機能する。
以上のように、本実施形態に係る硬貨処理装置10によれば、ストッパ機構64によって収納部52から外部への硬貨の繰出しが許容されている状態では突上げ機構70(70a〜70d)による搬送ベルト54の突上げ動作を規制し、ストッパ機構64によって硬貨の繰出しが規制されている状態で突上げ機構70(70a〜70d)による搬送ベルト54の突上げ動作を許容する制御を実行する制御部46を備える。
これにより、硬貨収納庫28a〜28fでは、収納部52内に収納した硬貨を突上げ機構70(70a〜70d)によって撹拌し、収納部52内に硬貨を適切に収納することが可能となる。この際、制御部46は、収納部52から外部への硬貨の繰出し動作時には突上げ動作を実行しないように突上げ機構70(70a〜70d)を駆動制御する。このため、繰出し動作時に突上げ機構70(70a〜70d)によって搬送ベルト54が突上げられ、搬送ベルト54とリバースローラ62との間の隙間(繰出口52a)が狭くなることが防止され、収納部52内に収納されている硬貨を外部へと円滑に繰出すことが可能となる。
なお、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で自由に変更できることは勿論である。
10 硬貨処理装置
12 筐体
14 投入口
22 出金口
28a〜28f 硬貨収納庫
30 入金搬送部
32 鑑別部
34 一時保留部
36 収納搬送部
38 振分部
40 出金搬送部
46 制御部
52 収納部
52a 繰出口
54 搬送ベルト
55 満杯検知センサ
60,74 駆動モータ
62 リバースローラ
64 ストッパ機構
70,70a〜70d 突上げ機構
72,80 押圧部材
72a,74a,76a 回転軸
72b 従動ギヤ
74b,94 駆動ギヤ
76 先端ローラ
82,84,92 ソレノイド
86,88,90 連結ギヤ

Claims (7)

  1. 収納した硬貨を搬送する無端状の搬送ベルトを底部に設けた収納部と、
    前記搬送ベルトによる硬貨の搬送方向で下流側に設けられ、前記収納部に収納される硬貨の厚みより大きく且つ該収納される硬貨の2枚分の厚みより小さい隙間を設けて前記搬送ベルトの上面と対向配置されたローラと、
    前記搬送ベルトによる硬貨の搬送方向で前記ローラの下流側に設けられ、前記搬送ベルトの上面に向かって進退することで前記収納部からの硬貨の繰出しを許容又は規制するストッパ機構と、
    前記搬送ベルトの上面を内面側から突上げて、該上面を上下動させる突上げ機構と、
    を備える硬貨収納庫であって、
    前記ストッパ機構によって前記硬貨の繰出しが許容されている状態では前記突上げ機構による前記搬送ベルトの突上げを規制し、前記ストッパ機構によって前記硬貨の繰出しが規制されている状態で前記突上げ機構による前記搬送ベルトの突上げを許容するように前記突上げ機構を制御する制御部を備えることを特徴とする硬貨収納庫。
  2. 請求項1記載の硬貨収納庫において、
    前記収納部での硬貨の満杯状態又は満杯状態に準じた状態を検知する満杯検知センサを備え、
    前記制御部は、前記満杯検知センサによって前記満杯状態又は前記満杯状態に準じた状態が検知された場合に、前記突上げ機構を駆動して前記搬送ベルトの突上げを実行することを特徴とする硬貨収納庫。
  3. 請求項1又は2記載の硬貨収納庫において、
    前記制御部は、前記収納部からの硬貨の繰出しの指令を出した後、所定時間経過後に硬貨の繰出しが検知されない場合に、前記突上げ機構を駆動して前記搬送ベルトの突上げを実行することを特徴とする硬貨収納庫。
  4. 請求項1記載の硬貨収納庫において、
    前記突上げ機構は、前記搬送ベルトの駆動部とは別の駆動部を有することを特徴とする硬貨収納庫。
  5. 請求項1記載の硬貨収納庫において、
    前記突上げ機構は、前記搬送ベルトの駆動部によって従動駆動されるものであり、該搬送ベルトの駆動部による前記突上げ機構の従動駆動を接離するクラッチ機構を備えることを特徴とする硬貨収納庫。
  6. 収納した硬貨を搬送する無端状の搬送ベルトを底部に設けた収納部と、
    前記搬送ベルトによる硬貨の搬送方向で下流側に設けられ、前記収納部に収納される硬貨の厚みより大きく且つ該収納される硬貨の2枚分の厚みより小さい隙間を設けて前記搬送ベルトの上面と対向配置されたローラと、
    前記搬送ベルトによる硬貨の搬送方向で前記ローラの下流側に設けられ、前記搬送ベルトの上面に向かって進退することで前記収納部からの硬貨の繰出しを許容又は規制するストッパ機構と、
    前記搬送ベルトの上面を内面側から突上げて、該上面を上下動させる突上げ機構と、
    を備える硬貨収納庫の制御方法であって、
    前記ストッパ機構によって前記硬貨の繰出しが許容されている状態では前記突上げ機構による前記搬送ベルトの突上げを実行させず、前記ストッパ機構によって前記硬貨の繰出しが規制されている状態で前記突上げ機構による前記搬送ベルトの突上げを実行させることを特徴とする硬貨収納庫の制御方法。
  7. 投入口から投入された硬貨を搬送する第1の搬送路と、
    前記第1の搬送路を搬送される硬貨の金種及び真贋を判定する鑑別部と、
    前記鑑別部で正貨として判定された硬貨を保留する一時保留部と、
    前記一時保留部に保留された硬貨を搬送する第2の搬送路と、
    前記第2の搬送路を搬送される硬貨を金種別に振分ける振分部と、
    硬貨の金種別に設けられ、前記振分部で振分けられた硬貨を金種別に収納すると共に、出金指令に基づき収納した硬貨を所定枚数繰出す複数の硬貨収納庫と、
    前記硬貨収納庫から繰出された硬貨を搬送する第3の搬送路と、
    前記第3の搬送路で搬送された硬貨を受け取る出金口と、
    前記硬貨収納庫を制御する制御部と、
    を備える硬貨処理装置であって、
    前記硬貨収納庫は、収納した硬貨を搬送する無端状の搬送ベルトを底部に設けた収納部と、
    前記搬送ベルトによる硬貨の搬送方向で下流側に設けられ、前記収納部に収納される硬貨の厚みより大きく且つ該収納される硬貨の2枚分の厚みより小さい隙間を設けて前記搬送ベルトの上面と対向配置されたローラと、
    前記搬送ベルトによる硬貨の搬送方向で前記ローラの下流側に設けられ、前記搬送ベルトの上面に向かって進退することで前記収納部からの硬貨の繰出しを許容又は規制するストッパ機構と、
    前記搬送ベルトの上面を内面側から突上げて、該上面を上下動させる突上げ機構とを備え、
    前記制御部は、前記ストッパ機構によって前記硬貨の繰出しが許容されている状態では前記突上げ機構による前記搬送ベルトの突上げを規制し、前記ストッパ機構によって前記硬貨の繰出しが規制されている状態で前記突上げ機構による前記搬送ベルトの突上げを許容するように前記突上げ機構を制御することを特徴とする硬貨処理装置。
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