JP6835178B2 - 硬貨処理装置 - Google Patents

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本発明は、硬貨処理装置に関し、より詳細には、入金された硬貨を取り込んで金種別に複数の硬貨収納庫に収納し、出金指示によって硬貨収納庫から硬貨を払い出す硬貨処理装置に関するものである。
従来、例えば釣銭機として適用される硬貨処理装置は、入金口に投入された硬貨の真偽及び金種を識別した後、正貨として識別された硬貨を自動的に取り込んで金種毎に設けられた硬貨収納庫に収納する。また、硬貨処理装置は、硬貨収納庫に収納されている硬貨を、外部の装置等からの釣銭払出要求に応じて要求金額の硬貨を釣銭として出金口に払い出す(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−39773号公報
ところで、上記硬貨処理装置では、一対のローラに無端状に張設されたベルトを複数設け、上流側のベルトの最下流部位の下方に下流側ベルトの最上流部位が位置するように配置して硬貨の搬送を行っていた。そして、各ベルトにはある程度の搬送長さが必要とされるため、結果的に、装置全体の小型化を図ることが困難であった。
本発明は、上記実情に鑑みて、装置全体の小型化を図ることができる硬貨処理装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る硬貨処理装置は、入金された硬貨を取り込んで金種別に複数の硬貨収納庫に収納し、出金指示によって前記硬貨収納庫から硬貨を払い出す硬貨処理装置において、前記入金された硬貨を1枚ずつ所定の搬送経路に沿って上方に向けて搬送し、その搬送途中に識別部により硬貨の真偽及び金種が識別されることを許容し、かつ正貨として識別された硬貨を金種毎に振り分ける搬送機構と、前記出金指示により前記硬貨収納庫から払い出された硬貨を受け入れる出金保留部とを備え、前記出金保留部は、常態においては、払出口を常時開放させることにより前記硬貨収納庫から払い出された硬貨を前記払出口から出金させる一方、前記硬貨収納庫からの硬貨の払い出しに異常があった場合には、前記払出口を閉塞させて前記硬貨収納庫から払い出された硬貨を前記搬送機構に送出することを特徴とする。
また本発明は、上記硬貨処理装置において、前記出金保留部は、円柱状の軸部の外周面に径外方向に突出する刃部が螺旋状に設けられたスクリュー型搬送部材を備え、常態においては、前記スクリュー型搬送部材が前記軸部の中心軸回りに一方向に回転することにより前記硬貨収納庫から払い出された硬貨を前記払出口より出金させる一方、前記硬貨収納庫からの硬貨の払い出しに異常があった場合には、前記スクリュー型搬送部材が前記軸部の中心軸回りに他方向に回転することにより前記硬貨収納庫から払い出された硬貨を前記搬送機構に送出することを特徴とする。
本発明によれば、搬送機構が、入金された硬貨を1枚ずつ所定の搬送経路に沿って上方に向けて搬送し、その搬送途中に識別部により硬貨の真偽及び金種が識別されることを許容し、かつ正貨として識別された硬貨を金種毎に振り分けるので、従来のように一対のローラに無端状に張設されたベルトを複数設けて硬貨の搬送を行うのに比して、装置全体の面積を低減させることができ、これにより装置全体の小型化を図ることができるという効果を奏する。
また本発明によれば、出金指示により硬貨収納庫から払い出された硬貨を受け入れる出金保留部が、常態においては、払出口を常時開放させることにより硬貨収納庫から払い出された硬貨を払出口から出金させるので、出金時間の短縮化を図ることができる。また、硬貨収納庫からの硬貨の払い出しに異常があった場合には、払出口を閉塞させて硬貨収納庫から払い出された硬貨を搬送機構に送出するので、出金指示の枚数よりも余分に払い出された硬貨を回収できるとともに、出金指示の枚数に対して不足する枚数の硬貨を新たに払い出すことができるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施の形態である硬貨処理装置の内部構造を示す斜視図である。 図2は、図1に示した硬貨処理装置の一部の構成要素を省略して示す斜視図である。 図3は、図1及び図2に示した搬送機構を示す斜視図である。 図4は、図1及び図2に示した搬送機構の要部の分解斜視図である。 図5は、図1〜図4に示した搬送機構を構成する搬送部を示す斜視図である。 図6は、図1〜図4に示した搬送機構の要部の平面図である。 図7は、図6に示した振分部の構成を模式的に示す説明図である。 図8は、図6に示した振分部の構成を模式的に示す説明図である。 図9は、図1及び図2に示した一時保留部を示す斜視図である。 図10は、図1及び図2に示した一時保留部を示す斜視図である。 図11は、図1及び図2に示した収納部を示す斜視図である。 図12は、図1及び図2に示した収納部を示す平面図である。 図13は、図11及び図12に示した一の硬貨収納庫を収納軸部の軸方向に沿って前方から見た場合を示す断面図である。 図14は、図1及び図2に示した出金保留部を示す斜視図である。 図15は、本発明の実施の形態である硬貨処理装置の制御系の要部を示すブロック図である。 図16は、図15に示した制御手段が実施する払出制御処理の処理内容を示すフローチャートである。 図17は、図15に示した制御手段が実施する出金枚数補正処理の処理内容を示すフローチャートである。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る硬貨処理装置の好適な実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態である硬貨処理装置の内部構造を示す斜視図であり、図2は、図1に示した硬貨処理装置の一部の構成要素を省略して示す斜視図である。ここで例示する硬貨処理装置は、例えば釣銭機として適用されるものであり、搬送機構10、一時保留部50、収納部60及び出金保留部80を備えて構成してある。
図3及び図4は、それぞれ図1及び図2に示した搬送機構10を示すものであり、図3は、斜視図であり、図4は、要部の分解斜視図である。これら図3及び図4にも示すように、搬送機構10は、レール形成部20、搬送部30及び搬送ベース40を備えて構成してある。
レール形成部20は、第1レール形成部材21と第2レール形成部材22とを備えて構成してある。第1レール形成部材21は、搬送機構10の底面を構成する板状部材である。この第1レール形成部材21の上面には、第1レール部21aが形成してある。第1レール部21aは、上方に向けて突出する一対の長尺部材21bにより形成してある。つまり、第1レール部21aは、一対の長尺部材21bの互いの間に形成してある。
この第1レール部21aは、硬貨の搬送経路20aの一部を形成するものであり、右方に向けて延在する第1レール構成部21a1と、その延在端部より前方に向けて円弧状に延在する第2レール構成部21a2と、その延在端部より左方に向けて延在する第3レール構成部21a3とが連続して構成されている。
第2レール形成部材22は、第2レール部22aを有している。第2レール部22aは、第1レール部21aと同様に、一対の長尺部材22bにより形成されるもので、硬貨の搬送経路20aの一部を形成している。つまり、第2レール部22aは、一対の長尺部材22bの互いの間に形成してある。この第2レール部22aは、上方に向けて延在し、かつ左方に膨らむよう円弧状に延在する部分を有する第4レール構成部22a1と、その延在端部より右方に向けて延在する第5レール構成部22a2と、その延在端部より後方に向けて円弧状に延在する第6レール構成部22a3と、その延在端部より左方に向けて延在する第7レール構成部22a4と、その延在端部より下方に向けて延在し、かつ左方に膨らむよう円弧状に延在する部分を有する第8レール構成部22a5とが連続して構成されている。
このような第1レール形成部材21と第2レール形成部材22とは、第1レール構成部21a1と第8レール構成部22a5とが連続し、かつ第3レール構成部21a3と第4レール構成部22a1とが連続することで、第1レール部21aと第2レール部22aとが1つのレール部を構成している。レール部は、硬貨を搬送するための搬送経路20aを形成している。
図5は、図1〜図4に示した搬送機構10を構成する搬送部30を示す斜視図である。この図5にも示すように、搬送部30は、複数の保持部31を有している。保持部31は、硬貨を1枚収納する収納凹部31aを有している。また、保持部31は、一端部に円柱状の連結用突起31bが形成してあり、他端部に長孔形状の連結用孔部31cが形成してある。これら保持部31は、互いに隣り合う他の保持部31と、自身の連結用突起31bが他の保持部31の連結用孔部31cに挿通することで連結している。
そして、これら保持部31は、上記収納凹部31aを構成する長尺突部31a1がレール部(第1レール部21a及び第2レール部22a)に案内可能に進入することで、搬送経路20aに沿って無端状に連結されて搬送部30を構成している。
つまり、搬送部30は、複数の保持部31が搬送経路20aに沿って無端状に連結されて構成してあり、該搬送経路20aに沿って変位可能なものである。このような搬送部30においては、互いに隣り合う保持部31を連結する部分、すなわち連結用突起31b及び連結用孔部31cは内方側に設けてあり、各保持部31の外方側の一端部には外方に向けて突出する押圧用突部(突部)31dが形成してある。
ところで、かかる搬送部30は、上述したように長尺突部31a1がレール部に案内可能に進入しているので、第1レール構成部21a1、第2レール構成部21a2及び第3レール構成部21a3に長尺突部31a1が進入した保持部31では、収納凹部31aが上方を臨んでおり、第4レール構成部22a1及び第8レール構成部22a5に長尺突部31a1が進入した保持部31では、収納凹部31aが右方を臨んでおり、第5レール構成部22a2、第6レール構成部22a3及び第7レール構成部22a4に長尺突部31a1が進入した保持部31では、収納凹部31aが下方を臨んでいる。
また、上記搬送部30においては、第1レール構成部21a1及び第3レール構成部21a3の一部に長尺突部31a1が進入した保持部31と、第2レール構成部21a2に長尺突部31a1が進入した保持部31とが、円板状の搬送伝達部32の外周面の一部に噛合している。搬送伝達部32は、中心部分に貫通孔32aが形成してあり、第1レール形成部材21に上方に突出する態様で形成された搬送軸状部21cが該貫通孔32aを貫通することで搬送軸状部21cの中心軸回りに回転可能なものである。
かかる搬送伝達部32は、連結部材33を介して搬送モータ34に連結してあり、搬送モータ34が制御手段100(図15参照)から与えられる指令により駆動することにより搬送軸状部21cの中心軸回りに上方から見て時計回りに回転するものである。
これにより搬送部30は、第1レール構成部21a1、第2レール構成部21a2、第3レール構成部21a3、第4レール構成部22a1、第5レール構成部22a2、第6レール構成部22a3、第7レール構成部22a4及び第8レール構成部22a5の順に変位する。
搬送ベース40は、下側ベース部材41と上側ベース部材42とを備えている。下側ベース部材41は、第1レール形成部材21に、搬送部30の一部が介在した状態で対向するよう設けてある。この下側ベース部材41の前方には切欠41aが形成されることにより投入部90が設けてある。
投入部90は、入金ガイド1を通じて入金口2に連通している。かかる投入部90は、入金口2を通じて入金され、かつ入金ガイド1を通過した複数の硬貨を貯留する部位である。かかる投入部90には、投入リバースローラ91が設けてある。
投入リバースローラ91は、複数設けてあり、それぞれ第3レール構成部21a3に長尺突部31a1が進入した保持部31(搬送部30の一部)の上部において、前後方向に沿って延在している。これら投入リバースローラ91は、連結部材92を介して投入モータ93に連結しており、該投入モータ93が駆動することにより、自身の軸心回りに回転するものである。
このような投入リバースローラ91は、それぞれ自身の軸心回りに回転することで、投入部90に貯留する硬貨に当接して、変位する搬送部30の一部、すなわち第3レール構成部21a3に長尺突部31a1が進入した保持部31の収納凹部31aに硬貨を1枚ずつ収納させるものである。
上側ベース部材42は、第1湾曲ベース部42aと、第2湾曲ベース部42bと、水平ベース部42cとを有している。
第1湾曲ベース部42aは、第2レール形成部材22における第4レール構成部22a1に、搬送部30の一部が介在した状態で対向するよう設けてある。この第1湾曲ベース部42aは、変位する搬送部30の一部、すなわち第4レール構成部22a1に長尺突部31a1が進入した保持部31の収納凹部31aから硬貨が離脱してしまうことを抑制するものである。
第2湾曲ベース部42bは、第2レール形成部材22における第8レール構成部22a5に、搬送部30の一部が介在した状態で対向するよう設けてある。この第2湾曲ベース部42bは、変位する搬送部30の一部、すなわち第8レール構成部22a5に長尺突部31a1が進入した保持部31の収納凹部31aから硬貨が離脱してしまうことを抑制するものである。
水平ベース部42cは、第2レール形成部材22における第5レール構成部22a2、第6レール構成部22a3及び第7レール構成部22a4に、搬送部30の一部が介在した状態で対向するよう設けてある。このような水平ベース部42cには、図6に示すように、離脱傾斜部43、識別部44、リジェクト部45及び振分部46が設けてある。
離脱傾斜部43は、レール部の第5レール構成部22a2に対向する部位に形成してあり、右方に向かうに連れて漸次前方に傾斜している。この離脱傾斜部43は、変位する搬送部30の一部、すなわち第5レール構成部22a2に長尺突部31a1が進入した保持部31の収納凹部31aから硬貨を該保持部31の外部に離脱させるものである。外部に離脱させた硬貨は、図6の破線で示すように、水平ベース部42cの縁部に摺接しながら変位する保持部31の押圧用突部31dに押圧されて搬送される。
識別部44は、水平ベース部42cの右側前端部に設けてある。この識別部44は、離脱傾斜部43により保持部31の外部に離脱して、該保持部31の押圧用突部31dに押圧されながら搬送される硬貨の真偽及び金種を識別するとともに、枚数を計測するカウンタとしての機能を有している。かかる識別部44での識別結果は、制御手段100に識別信号として付与される。
リジェクト部45は、水平ベース部42cの右端部に設けてあり、リジェクト開口45a及びリジェクトゲート45bを備えている。
リジェクト開口45aは、識別部44による識別領域を通過した硬貨、すなわち水平ベースの縁部に摺接しながら押圧用突部31dに押圧されて搬送される硬貨の通過域に形成された矩形状の開口である。このリジェクト開口45aは、搬送部30により搬送されるすべての金種の硬貨の通過を許容する大きさを有しており、リジェクトガイド45cを通じて出金トレイ3に連通している。
リジェクトゲート45bは、リジェクト開口45aに進退移動する態様で設けてある。このリジェクトゲート45bは、リジェクト開口45aに進出移動する場合には、リジェクト開口45aの一部を閉塞して、該リジェクト開口45aを硬貨が通過することを規制する。
また、リジェクトゲート45bは、リジェクト開口45aから退行移動する場合には、リジェクト開口45aを硬貨が通過することを許容する。これにより、リジェクト開口45aを通過した硬貨はリジェクトガイド45cを通じて出金トレイ3に案内される。出金トレイ3に案内された硬貨は、出金口4を通じて取出可能な状態となる。
このようなリジェクトゲート45bは、例えばソレノイド等のリジェクト駆動部45b1(図15参照)が駆動する場合にリジェクト開口45aを退行移動するもので、常態においてはリジェクト開口45aに進出移動している。
振分部46は、水平ベース部42cの後端部において、変位する搬送部30により搬送される硬貨の通過域、すなわち保持部31の押圧用突部31dに押圧されながら搬送される硬貨の通過域に設けてある。この振分部46は、図7及び図8に示すように、振分通過口46a及び振分ゲート46bが設けてある。
振分通過口46aは、金種毎に設けられた開口46a1〜46a6が外径の小さい金種の順に並びつつ互いに連続することで形成されている。より具体的に説明すると、振分通過口46aは、右方から左方に向けて、すなわち上記硬貨の通過域において硬貨の搬送方向の上流側から下流側に向けて、1円硬貨用開口46a1、50円硬貨用開口46a2、5円硬貨用開口46a3、100円硬貨用開口46a4、10円硬貨用開口46a5及び500円硬貨用開口46a6が互いに連通することで形成した異形状開口である。
ここで1円硬貨用開口46a1は、1円硬貨の通過を許容するのに必要十分な大きさを有しており、1円硬貨よりも外径が大きい硬貨(50円硬貨、5円硬貨、100円硬貨、10円硬貨、500円硬貨)が通過することを規制するものである。50円硬貨用開口46a2は、50円硬貨の通過を許容するのに必要十分な大きさを有しており、50円硬貨よりも外径が大きい硬貨(5円硬貨、100円硬貨、10円硬貨、500円硬貨)が通過することを規制するものである。5円硬貨用開口46a3は、5円硬貨の通過を許容するのに必要十分な大きさを有しており、5円硬貨よりも外径が大きい硬貨(100円硬貨、10円硬貨、500円硬貨)が通過することを規制するものである。100円硬貨用開口46a4は、100円硬貨の通過を許容するのに必要十分な大きさを有しており、100円硬貨よりも外径が大きい硬貨(10円硬貨、500円硬貨)が通過することを規制するものである。10円硬貨用開口46a5は、10円硬貨の通過を許容するのに必要十分な大きさを有しており、10円硬貨よりも外径が大きい硬貨(500円硬貨)が通過することを規制するものである。500円硬貨用開口46a6は、500円硬貨の通過を許容するのに必要十分な大きさを有している。
振分ゲート46bは、5円硬貨用開口46a3に進退移動可能に設けてある。この振分ゲート46bは、識別部44により通過する硬貨の金種が識別されることにより100円硬貨と同じ材質(例えば白銅)と識別される場合には、図示せぬゲート駆動部により5円硬貨用開口46a3から退行移動するものである(図7参照)。その一方、識別部44により通過する硬貨が100円硬貨と異なる材質と識別される場合には、ゲート駆動部により5円硬貨用開口46a3に進出移動するものである(図8参照)。振分ゲート46bが、5円硬貨用開口46a3に進出移動する場合には、5円硬貨用開口46a3を5円硬貨が通過することを規制する。
このような振分部46は、振分通過口46aを通過する硬貨を、自身の下方側に設けられた一時保留部50に金種毎に振り分けるものである。
図9は、図1及び図2に示した一時保留部50を示す斜視図である。一時保留部50は、複数(図示の例では6つ)の一時保留庫50aと返却庫50bとを有している。
一時保留庫50aは、1円硬貨、50円硬貨、5円硬貨、100円硬貨、10円硬貨及び500円硬貨を一時的に保留する一時保留庫50aが右方から左方に向けて順に並んでいる。
1円硬貨の一時保留庫50aは、1円硬貨用開口46a1の下方に設けてある。この1円硬貨の一時保留庫50aは、1円硬貨用開口46a1を通過した1円硬貨を一時的に保留するものである。50円硬貨の一時保留庫50aは、50円硬貨用開口46a2の下方に設けてある。この50円硬貨の一時保留庫50aは、50円硬貨用開口46a2を通過した50円硬貨を一時的に保留するものである。
5円硬貨の一時保留庫50aは、5円硬貨用開口46a3の下方に設けてある。この5円硬貨の一時保留庫50aは、5円硬貨用開口46a3を通過した5円硬貨を一時的に保留するものである。100円硬貨の一時保留庫50aは、100円硬貨用開口46a4の下方に設けてある。この100円硬貨の一時保留庫50aは、100円硬貨用開口46a4を通過した100円硬貨を一時的に保留するものである。
10円硬貨の一時保留庫50aは、10円硬貨用開口46a5の下方に設けてある。この10円硬貨の一時保留庫50aは、10円硬貨用開口46a5を通過した10円硬貨を一時的に保留するものである。500円硬貨の一時保留庫50aは、500円硬貨用開口46a6の下方に設けてある。この500円硬貨の一時保留庫50aは、500円硬貨用開口46a6を通過した500円硬貨を一時的に保留するものである。
これら一時保留庫50aは、それぞれ一時保留スクリュー型搬送部材51を備えている。一時保留スクリュー型搬送部材51は、ケースとなる一時保留ガイド50a1に設けてあり、前後方向に沿って延在する円柱状の一時保留軸部511の外周面に、径外方向に向けて突出する一時保留刃部512が螺旋状に設けられて構成してある。
これら一時保留庫50aの一時保留スクリュー型搬送部材51は、共通の一時保留モータ52に連結部材(図示せず)を介して連結してある。ここで一時保留モータ52は、正逆回転可能な駆動源であり、制御手段100から与えられる指令により駆動するものである。よって、一時保留モータ52が一方向に回転する場合には、各一時保留庫50aの一時保留スクリュー型搬送部材51は、一方向に回転し、一時的に保留する硬貨を後方に向けて搬送し、収納部60に払い出すものである。
その一方、一時保留モータ52が他方向に回転する場合には、各一時保留庫50aの一時保留スクリュー型搬送部材51は、他方向に回転し、一時的に保留する硬貨を前方に向けて搬送し、返却庫50bに払い出すものである。
返却庫50bは、上記一時保留庫50aの前方側の下方部に設けてある。この返却庫50bは、返却スクリュー型搬送部材53を備えている。返却スクリュー型搬送部材53は、左右方向に沿って延在する円柱状の返却軸部531の外周面に、径外方向に向けて突出する返却刃部532が螺旋状に設けられて構成してある。
この返却スクリュー型搬送部材53は、返却モータ54に連結部材55を介して連結してあり、該返却モータ54が制御手段100から与えられる指令により駆動することにより、返却軸部531の中心軸回りに回転するものである。そして、返却スクリュー型搬送部材53は、返却軸部531の中心軸回りに回転する場合に、一時保留庫50aから払い出された硬貨を左方に向けて搬送するものである。
このようにして左方に向けて搬送した硬貨は、図10にも示すように、返却庫50bの左方下部に設けられた返却ガイド56に払い出される。返却ガイド56は、返却庫50bから払い出された硬貨を、上記搬送機構10の下側ベース部材41の後方側に形成された開口(図示せず)を通じて、変位する搬送部30の一部、すなわち第1レール構成部21a1に長尺突部31a1が進入した保持部31の収納凹部31aに案内するものである。
図11及び図12は、それぞれ図1及び図2に示した収納部60を示すものであり、図11は、斜視図であり、図12は、平面図である。収納部60は、複数(図示の例では6つ)の硬貨収納庫60aが左右に並ぶよう設けられて構成してある。すなわち、収納部60は、例えば1円硬貨、50円硬貨、5円硬貨、100円硬貨、10円硬貨及び500円硬貨を収納する硬貨収納庫60aが右方から左方に並ぶよう設けられて構成してある。
ここで、1円硬貨を収納する硬貨収納庫60aは、1円硬貨を一時保留する一時保留庫50aの下方部に設けてある。この1円硬貨を収納する硬貨収納庫60aは、1円硬貨を一時保留する一時保留庫50aから後方に向けて払い出された1円硬貨を収納するものである。50円硬貨を収納する硬貨収納庫60aは、50円硬貨を一時保留する一時保留庫50aの下方部に設けてある。この50円硬貨を収納する硬貨収納庫60aは、50円硬貨を一時保留する一時保留庫50aから後方に向けて払い出された50円硬貨を収納するものである。5円硬貨を収納する硬貨収納庫60aは、5円硬貨を一時保留する一時保留庫50aの下方部に設けてある。この5円硬貨を収納する硬貨収納庫60aは、5円硬貨を一時保留する一時保留庫50aから後方に向けて払い出された5円硬貨を収納するものである。100円硬貨を収納する硬貨収納庫60aは、100円硬貨を一時保留する一時保留庫50aの下方部に設けてある。この100円硬貨を収納する硬貨収納庫60aは、100円硬貨を一時保留する一時保留庫50aから後方に向けて払い出された100円硬貨を収納するものである。10円硬貨を収納する硬貨収納庫60aは、10円硬貨を一時保留する一時保留庫50aの下方部に設けてある。この10円硬貨を収納する硬貨収納庫60aは、10円硬貨を一時保留する一時保留庫50aから後方に向けて払い出された10円硬貨を収納するものである。500円硬貨を収納する硬貨収納庫60aは、500円硬貨を一時保留する一時保留庫50aの下方部に設けてある。この500円硬貨を収納する硬貨収納庫60aは、500円硬貨を一時保留する一時保留庫50aから後方に向けて払い出された500円硬貨を収納するものである。
このような硬貨収納庫60aは、収納ガイド61、収納スクリュー型搬送部材62、収納リバースローラ63及び払出センサ64を備えて構成してある。
収納ガイド61は、前後方向が長手方向となる態様で上部及び下部が開放して形成されたケース状のものであり、後部611は前面中央部が凹となる態様で湾曲している。この収納ガイド61は、右側突出片612a及び左側突出片613aが形成されている。
右側突出片612aは、収納ガイド61の右側部612の内面より左方に向けて突出しており、前方に向かうに連れて漸次上方に傾斜して形成してある。左側突出片613aは、収納ガイド61の左側部の内面より右方に向けて突出しており、前方に向かうに連れて漸次上方に傾斜して形成してある。これら右側突出片612a及び左側突出片613aは、同一の高さレベルにおいて互いに近接する態様で突出して形成してある。
そして、左側突出片613aの突出長さ、すなわち左側部から右方への突出長さが、右側突出片612aの突出長さ、すなわち右側部612から左方への突出長さよりも大きくしてある。
収納スクリュー型搬送部材62は、前後方向に沿って延在する円柱状の収納軸部621の外周面に、径外方向に向けて突出する収納刃部622が螺旋状に設けられて構成してある。この収納スクリュー型搬送部材62は、後端部が収納ガイド61の後部611の下方部分に形成された図示せぬ切欠を貫通して収納モータ65(図1及び図2参照)に連結してあり、図13に示すように、収納軸部621及び収納刃部622の一部が右側突出片612aと左側突出片613aとの間より上方に突出する態様で、前方に向かうに連れて漸次上方に傾斜する態様で設けてある。収納スクリュー型搬送部材62の回転軸621aは、右側突出片612a及び左側突出片613aの下方側に位置している。
このような収納スクリュー型搬送部材62は、右側突出片612aと左側突出片613aとの間より上方に突出する収納刃部622が左右方向の一方(右方)から他方(左方)に向かうに連れて漸次後方に傾斜している。つまり、収納スクリュー型搬送部材62は、上方から見た場合に、収納刃部622が左右方向の一方(右方)から他方(左方)に向かうに連れて漸次後方に傾斜している。
ここで、右側突出片612aよりも左側突出片613aの突出長さが大きいので、スクリュー型搬送部材は、収納ガイド61の右側部612(左右方向の一方側)に近接し、かつ左側部(左右方向の他方側)から離隔する態様で偏って設けてある。
そして、収納モータ65が制御手段100から与えられる指令により駆動する場合に、収納スクリュー型搬送部材62は、収納軸部621の中心軸回りに一方向(前方側から見て反時計回りの方向)に回転、すなわち、右側突出片612aと左側突出片613aとの間で収納刃部622が左右方向の一方から他方に向かう態様で中心軸回りに回転する。このようにして回転することにより、収納スクリュー型搬送部材62は、右側突出片612a及び左側突出片613aに跨る態様で収納刃部622により構成されるピッチ間に収納される硬貨を前方に向けて搬送するものである。ここで、収納刃部622により構成されるピッチ間であるが、本実施の形態では、収納スクリュー型搬送部材62を上部から見た場合に、互いに隣り合う収納刃部622の間をいい、対象硬貨が複数入らない大きさとされている。
収納リバースローラ63は、左右方向に沿って延在しており、収納スクリュー型搬送部材62の前後方向の中央部分よりもやや前方側の上方部において収納ガイド61に回転可能に支持されている。この収納リバースローラ63は、図示せぬモータに連結してあり、該モータが駆動する場合に自身の軸心回りに回転するものである。この収納リバースローラ63は、回転することにより、収納スクリュー型搬送部材62に搬送される硬貨に当接して、該収納リバースローラ63よりも前方側の収納スクリュー型搬送部材62の収納刃部622により構成されるピッチ間に硬貨を1枚ずつ収納させるものである。
払出センサ64は、収納スクリュー型搬送部材62の前端部の上方部に設けてある。この払出センサ64は、収納スクリュー型搬送部材62の回転により前方に向けて払い出される硬貨を検出するものである。この払出センサ64での検出結果は、制御手段100に与えられる。
図14は、図1及び図2に示した出金保留部80を示す斜視図である。出金保留部80は、上記収納部60の前方側の下方部に設けてある。この出金保留部80は、出金保留スクリュー型搬送部材81を備えている。出金保留スクリュー型搬送部材81は、ケースとなる出金保留ガイド80aに設けてあり、左右方向に沿って延在する円柱状の出金保留軸部811の外周面に、径外方向に向けて突出する出金保留刃部812が螺旋状に設けられて構成してある。
この出金保留スクリュー型搬送部材81は、出金保留モータ82に連結部材83を介して連結してある。ここで出金保留モータ82は、正逆回転可能な駆動源であり、制御手段100から与えられる指令により駆動するものである。よって、出金保留モータ82が一方向に回転する場合には、出金保留スクリュー型搬送部材81は、一方向に回転し、硬貨を左方に向けて搬送し、出金保留ガイド80aに設けられた送出口80a1より、上記投入部90に払い出すものである。
その一方、出金保留モータ82が他方向に回転する場合には、出金保留スクリュー型搬送部材81は、他方向に回転し、硬貨を右方に向けて搬送し、出金保留ガイド80aに設けられた払出口80a2より出金トレイ3に払い出すものである。ここで払出口80a2は、払出扉84(図2参照)により開閉されるものである。払出扉84は、アクチュエータである扉駆動機構85(図15参照)の駆動により揺動するものである。
図15は、本発明の実施の形態である硬貨処理装置の制御系の要部を示すブロック図である。この図15に示すように、硬貨処理装置は、上記構成の他に、制御手段100及び供給センサ58を有している。制御手段100は、メモリ101に記憶されたプログラムやデータに従って硬貨処理装置の各部を統括的に制御するものである。供給センサ58は、一時保留部50を構成する各一時保留庫50aの後端部に設けてあり、一時保留庫50aから対応する硬貨収納庫60aに供給される硬貨を検出するものである。
つまり、1円硬貨の一時保留庫50aの後端部に設けられた供給センサ58は、該一時保留庫50aから1円硬貨の硬貨収納庫60aに供給される硬貨を検出するものである。50円硬貨の一時保留庫50aの後端部に設けられた供給センサ58は、該一時保留庫50aから50円硬貨の硬貨収納庫60aに供給される硬貨を検出するものである。5円硬貨の一時保留庫50aの後端部に設けられた供給センサ58は、該一時保留庫50aから5円硬貨の硬貨収納庫60aに供給される硬貨を検出するものである。100円硬貨の一時保留庫50aの後端部に設けられた供給センサ58は、該一時保留庫50aから100円硬貨の硬貨収納庫60aに供給される硬貨を検出するものである。10円硬貨の一時保留庫50aの後端部に設けられた供給センサ58は、該一時保留庫50aから10円硬貨の硬貨収納庫60aに供給される硬貨を検出するものである。500円硬貨の一時保留庫50aの後端部に設けられた供給センサ58は、該一時保留庫50aから500円硬貨の硬貨収納庫60aに供給される硬貨を検出するものである。このように各供給センサ58での検出結果は、制御手段100に与えられる。
以上のような構成を有する本実施の形態である硬貨処理装置の動作について説明する。まず、入金口2を通じて硬貨が入金された場合の動作について説明する。
この場合、硬貨処理装置は、入金された硬貨を投入部90に貯留させる。このように投入部90に硬貨を貯留させた後、硬貨処理装置は、制御手段100を通じて投入モータ93及び搬送モータ34を駆動させる。投入モータ93及び搬送モータ34が駆動することにより各投入リバースローラ91が軸心回りに回転するとともに、搬送部30が搬送経路20aに沿って変位する。
投入リバースローラ91が回転することで、投入部90に貯留する硬貨に当接して、変位する搬送部30の一部、すなわち第3レール構成部21a3に長尺突部31a1が進入した保持部31の収納凹部31aに硬貨を1枚ずつ収納させる。また、搬送部30が変位することで収納凹部31aに収納させた硬貨を搬送経路20aに沿って上方に向けて搬送する。
搬送機構10を構成する搬送ベース40(上側ベース部材42)には離脱傾斜部43が形成してあるので、搬送機構10は、搬送部30により上方に搬送された硬貨を離脱傾斜部43に接触させて保持部31の外部に位置させ、該硬貨を上側ベース部材42における水平ベース部42cの縁部に摺接しながら押圧用突部31dで押圧して搬送する。
このように搬送機構10が押圧用突部31dで押圧して硬貨を搬送することにより、該硬貨を識別部44の識別領域に通過させて該識別部44により該硬貨の真偽及び金種が識別される。つまり、搬送機構10は、硬貨の搬送途中に識別部44により硬貨の真偽及び金種が識別されることを許容している。
この識別部44の識別の結果、通過する硬貨が真貨と識別された場合には、硬貨処理装置は、制御手段100を通じてリジェクト駆動部45b1を駆動させない。そのため、リジェクトゲート45bは、リジェクト開口45aに進出移動した状態となっている。これにより、硬貨処理装置は、搬送部30を通じて、識別領域を通過した硬貨を保持部31の押圧用突部31dで押圧しながらリジェクト開口45aを後方に向けて通過させる。
そして、硬貨処理装置は、そのようにしてリジェクト開口45aを通過させた硬貨を振分部46に搬送し、振分通過口46aにおいて当該硬貨の金種に対応した硬貨用開口46a1等を通過させて振り分ける。このように振り分けることにより、振分通過口46aを通過した硬貨を一時保留部50における当該硬貨の金種に対応した一時保留庫50aに一時的に保留させる。このように一時保留部50に硬貨を一時保留させた硬貨処理装置は、上位機器等より取引確定等の指令が与えられるまで待機状態となる。この待機状態においては、投入モータ93及び搬送モータ34を駆動停止にさせる。
ところで、上記識別部44により、上記硬貨の金種が識別されてその材質が100円硬貨と同じ材質である場合には、硬貨処理装置は、振分部46において、振分ゲート46bを、ゲート駆動部の駆動により5円硬貨用開口46a3に進出移動させる。そのため、当該硬貨が100円硬貨である場合に、該100円硬貨と外径の大きさが極めて僅かな差である5円硬貨に対応した5円硬貨用開口46a3を通過してしまうことがない。
一方、上記識別部44により、上記硬貨の金種が識別されてその材質が100円硬貨と異なる材質である場合には、硬貨処理装置は、上記振分部46において、振分ゲート46bをゲート駆動部の駆動により5円硬貨用開口46a3から退行移動させる。そのため、当該硬貨が5円硬貨である場合に、5円硬貨用開口46a3を通過させることができる。
上記識別部44による識別の結果、通過する硬貨が偽貨と識別された場合には、硬貨処理装置は、制御手段100を通じてリジェクト駆動部45b1を駆動させる。これにより、リジェクトゲート45bは、リジェクト開口45aから退行移動する。これにより、リジェクト開口45aに識別部44の識別領域を通過した硬貨を通過させ、該硬貨をリジェクトガイド45cを介して出金トレイ3に払い出し、出金口4を通じて取出可能にさせる。
上述したように一時保留部50の所定の一時保留庫50aに硬貨を一時保留させた後に、上位機器より取引確定の指令が与えられた場合、硬貨処理装置は、制御手段100を通じて一時保留モータ52を一方向に回転駆動させる。これにより各一時保留スクリュー型搬送部材51は一方向に回転し、所定の一時保留庫50aに一時保留された硬貨を後方に向けて搬送して、対応する金種の硬貨収納庫60a(収納部60)に払い出し、該硬貨収納庫60aに収納させる。これにより入金口2より入金された硬貨の入金動作が終了する。その後に、各モータ52等の駆動を停止させる。
この収納部60においては、上述したように、収納モータ65を一方向に回転駆動させて収納スクリュー型搬送部材62を一方向に回転させるとともに、収納リバースローラ63を回転させることで、収納スクリュー型搬送部材62の収納リバースローラ63よりも前方側において、収納刃部622により構成されるピッチ間に硬貨を1枚ずつ収納させておく。
ところで、一時保留部50の所定の一時保留庫50aに硬貨を一時保留させた後に、上位機器より取引が確定せずに返金指令が与えられた場合、硬貨処理装置は、制御手段100を通じて一時保留モータ52を他方向に回転駆動させるとともに返却モータ54を駆動させる。また硬貨処理装置は、制御手段100を通じて搬送モータ34を駆動させるとともに、リジェクト駆動部45b1を駆動させる。
一時保留モータ52を他方向に回転駆動させることにより、硬貨処理装置は、各一時保留スクリュー型搬送部材51が他方向に回転し、所定の一時保留庫50aに一時保留された硬貨を前方に向けて搬送して、返却庫50bに払い出す。
硬貨が払い出された返却庫50bでは、返却モータ54の駆動により返却スクリュー型搬送部材53が返却軸部531の中心軸回りに回転し、一時保留庫50aから払い出された硬貨を左方に向けて搬送し、返却ガイド56に払い出す。このようにして返却ガイド56に払い出された硬貨は、搬送モータ34の駆動により変位する搬送部30を構成する保持部31の収納凹部31aに収納される。これにより、当該硬貨を搬送経路20aに沿って搬送する。
そして、上述したように、搬送部30に搬送される硬貨は離脱傾斜部43にて保持部31に外部に離脱し、保持部31の押圧用突部31dに押圧された搬送される。そして、識別部44の識別領域を通過した後に、リジェクト駆動部45b1の駆動によりリジェクトゲート45bが退行移動したリジェクト開口45aを硬貨が通過し、リジェクトガイド45cを通じて出金トレイ3に至る。
つまり、返却指令が与えられた硬貨処理装置は、一時保留庫50aから返却庫50bに硬貨を払い出し、返却庫50bから搬送機構10に硬貨を払い出す。そして、搬送機構10により硬貨を搬送経路20aに沿って上方に搬送し、リジェクトゲート45bを退行移動させたリジェクト開口45aを通じて硬貨を出金トレイ3に払い出して返金する。その後に、各モータ34等の駆動を停止させる。
次に、上位機器より出金指示が与えられて、収納部60に収納する硬貨を出金する場合の動作について説明する。
この場合、硬貨処理装置は、制御手段100を通じて出金指示の対象となる金種の収納モータ65を一方向に回転駆動させるとともに、出金保留モータ82を他方向に回転駆動させる。また、硬貨処理装置は、制御手段100を通じて扉駆動機構85を駆動させることにより、払出扉84を揺動させて払出口80a2を開放する。
そして、硬貨処理装置は、所定の収納モータ65を一方向に回転駆動させることにより、該当する硬貨収納庫60aにおいて、収納スクリュー型搬送部材62の前端部の収納刃部622により構成されるピッチ間に1枚ずつ収納される硬貨を、最前のものから順に出金指示に応じた所定枚数だけ、出金保留部80に払い出す。
ところで、硬貨処理装置の制御手段100は、対象となる金種の硬貨収納庫60aから硬貨を出金保留部80に払い出す動作を行う際に、該硬貨収納庫60aの硬貨収納数の残数に応じて次のような払出制御処理を実施する。
図16は、図15に示した制御手段100が実施する払出制御処理の処理内容を示すフローチャートである。
この払出制御処理において制御手段100は、該当する硬貨収納庫60aの残数を算出する(ステップS101)。つまり、制御手段100は、供給センサ58での検出結果から得られた供給数から払出センサ64での検出結果から得られる払出数を減算することにより残数を算出する。
このようにして残数を算出した制御手段100は、メモリ101から閾値となる基準数に関する情報を読み出し、残数が基準数を下回っているか否かを判定する(ステップS102)。ここで基準数は、硬貨収納庫60a毎に実験結果等から導き出された数である。残数が当該基準数を下回る場合、収納リバースローラ63の後方側においては収納スクリュー型搬送部材62の上部に硬貨が堆積した状態で収納されていない。
残数が基準数以上である場合(ステップS102:Yes)、制御手段100は、該当する収納モータ65の回転速度を維持設定し(ステップS103)、その後に手順をリターンさせて今回の処理を終了する。
一方、残数が基準数を下回る場合(ステップS102:No)、制御手段100は、該当する収納モータ65の回転速度を低減設定し(ステップS104)、その後に手順をリターンさせて今回の処理を終了する。
これによれば、収納モータ65の回転速度が低減するので、収納スクリュー型搬送部材62の一方向への回転速度が低減される。
上述したように該当する硬貨収納庫60aより硬貨が払い出された出金保留部80では、出金保留モータ82が他方向に回転駆動することで出金保留スクリュー型搬送部材81を他方向に回転させ、出金保留部80に払い出された硬貨を右方に向けて搬送し、開放する払出口80a2を通じて出金トレイ3に払い出すことで、出金動作を終了する。その後に各モータ等の駆動を停止させる。
ところで、該当する硬貨収納庫60aから払い出された硬貨の枚数が出金指示の枚数よりも多い等の異常が発生した場合には、硬貨処理装置の制御手段100は、次のような出金枚数数補正処理を実施する。
図17は、図15に示した制御手段100が実施する出金枚数補正処理の処理内容を示すフローチャートである。
この出金枚数補正処理において制御手段100は、扉駆動機構85を駆動させて払出口80a2を閉塞し(ステップS201)、その後に出金保留モータ82を一方向に回転駆動させるとともに搬送モータ34を駆動させる(ステップS202,ステップS203)。
払出口80a2を閉塞することにより出金保留部80に払い出された硬貨のすべてが該払出口80a2を通じて出金トレイ3に送出されることを抑制できる。また、出金保留モータ82が一方向に回転駆動することで、出金保留スクリュー型搬送部材81が一方向に回転し、出金保留部80の硬貨を左方に向けて搬送し、送出口80a1より投入部90に払い出す。更に搬送モータ34が駆動することにより搬送部30が変位し、投入部90に払い出された硬貨を搬送部30にて1枚ずつ搬送することができる。
上記ステップS203の処理を行った制御手段100は、識別部44からの識別信号の入力待ちとなる(ステップS204)。識別部44から識別信号を入力した場合(ステップS204)、制御手段100は、払出センサ64により検出された枚数(硬貨収納庫60aから払い出された枚数)から該識別信号に含まれる硬貨の枚数(計測枚数)を減算する出金枚数の算出を行う(ステップS205)。これは、硬貨収納庫60aから払い出された枚数から識別部44にて計測した枚数を減算することにより、出金トレイ3に既に払い出された枚数を算出することができる。
このようにして出金枚数を算出した制御手段100は、出金枚数が出金指示の枚数に一致するか否かを判定する(ステップS206)。
出金枚数が出金指示の枚数に一致する場合(ステップS206:Yes)、出金トレイ3に既に出金指示の枚数の硬貨が払い出されていることになるから、制御手段100は、出金保留モータ82及び搬送モータ34を駆動停止にさせてから扉駆動機構85を駆動させて払出口80a2を開放し(ステップS207,ステップS208)、その後に手順をリターンさせて今回の処理を終了する。
これによれば、出金指示の枚数よりも余分に払い出された硬貨を回収でき、その後に一時保留モータ52を駆動させることで該当する硬貨収納庫60aに該硬貨を収納させることができる。
出金枚数が出金指示の枚数に一致しない場合(ステップS206:No)、出金トレイ3に払い出された枚数(出金枚数)が出金指示の枚数を下回っていることから、制御手段100は、扉駆動機構85を駆動させて払出口80a2を開放し(ステップS209)、出金保留モータ82を他方向に回転駆動させ、該当する硬貨収納庫60aの収納モータ65を駆動させる(ステップS210,ステップS211)。これにより、硬貨収納庫60aより硬貨が出金保留部80に払い出され、その後に払出口80a2を通じて出金トレイ3に払い出されることになる。
そして、制御手段100は、硬貨収納庫60aより払い出される枚数(払出数)が出金要求数(出金指示の枚数から既に出金した枚数を減算した数)に一致するか否かを判定する(ステップS212)。
払出数が出金要求数に一致する場合、制御手段100は、収納モータ65を駆動停止にさせてから出金保留モータ82及び搬送モータ34を駆動停止にさせ(ステップS213,ステップS214)、その後に手順をリターンさせて今回の処理を終了する。
これによれば、出金指示の枚数に対して不足する枚数の硬貨を新たに払い出すことができる。
以上説明したような本実施の形態である硬貨処理装置によれば、硬貨収納庫60aにおいて収納スクリュー型搬送部材62により硬貨を搬送しているので、搬送される硬貨による汚れ等に起因する搬送力の低下や傾輪の発生という搬送不具合が生ずることを抑制でき、搬送力の低下や傾輪の発生等を抑制して硬貨の搬送を良好に行うことができる。
また、上記硬貨処理装置においては、収納スクリュー型搬送部材62が収納軸部621の中心軸回りに一方向(前方側から見て反時計回りの方向)に回転する場合、図13に示すように、硬貨は、左方に偏った状態で前方に向けて搬送される。そして、収納スクリュー型搬送部材62が収納ガイド61の右側部612(左右方向の一方側)に近接し、かつ左側部(左右方向の他方側)から離隔する態様で偏って設けてあるので、右側突出片612aと左側突出片613aとの間において収納刃部622の突出高さが最大となる部分で硬貨に当接することができ、これにより硬貨に対する収納スクリュー型搬送部材62の接触面積を十分に確保することができる。従って、上記硬貨処理装置によれば、硬貨収納庫60aにおいて、硬貨の搬送を良好に行うことができる。
上記硬貨処理装置によれば、硬貨収納庫60aにおいて、収納スクリュー型搬送部材62の前端部分における収納刃部622により構成されるピッチ間に硬貨を1枚ずつ収納しているので、硬貨を分離した状態で出金の準備をしている。これにより、出金指示が与えられた場合には、収納スクリュー型搬送部材62を一方向に所定回数回転させるだけで所定枚数の硬貨を払い出すことができる。つまり、出金指示により収納硬貨の分離及び払い出しを行わずに払い出しのみを行えばよいので、出金時間の短縮化を図ることができる。
上記硬貨処理装置によれば、硬貨収納庫60aにおける硬貨の残数が基準数を下回る場合に、制御手段100が該当する収納モータ65の回転速度を低減設定して収納スクリュー型搬送部材62の一方向への回転速度を低減するので、硬貨収納庫60aにおいて硬貨が堆積された状態で収納されていなくても収納刃部622により構成される各ピッチ間にて硬貨を良好に搬送させることができる。
上記硬貨処理装置によれば、搬送機構10が、入金口2を通じて入金された硬貨を1枚ずつ所定の搬送経路20aに沿って上方に向けて搬送し、その搬送途中に識別部44により硬貨の真偽及び金種が識別されることを許容し、かつ正貨として識別された硬貨を金種毎に振り分けるので、従来のように一対のローラに無端状に張設されたベルトを複数設けて硬貨の搬送を行うのに比して、装置全体の面積を低減させることができ、これにより装置全体の小型化を図ることができる。
上記硬貨処理装置によれば、搬送機構10を構成する搬送部30が、硬貨を1枚ずつ保持可能な複数の保持部31が無端状に連結されて構成され、搬送経路20aを構成するレール部に沿って変位するので、硬貨の搬送を安定して行うことができ、搬送時における硬貨の滞留や硬貨詰まりの発生を抑制することができる。
上記硬貨処理装置によれば、出金指令が与えられた場合に、払出口80a2を開放した状態で出金保留部80に対して該当する硬貨収納庫60aより硬貨を払い出すので、硬貨収納庫60aから払い出された硬貨を、払出口80a2を通じてダイレクトに出金トレイ3に送出することができ、出金時間の短縮化を図ることができる。また、該当する硬貨収納庫60aから払い出された硬貨の枚数が出金指示の枚数よりも多い等の異常が発生した場合には、払出扉84により払出口80a2を閉塞させて硬貨収納庫60aより払い出された硬貨を搬送機構10に送出するので、出金指示の枚数よりも余分に払い出された硬貨を回収できるとともに、出金指示の枚数に対して不足する枚数の硬貨を新たに払い出すことができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、種々の変更を行うことができる。
上述した実施の形態では、払出制御処理において残数が基準数を下回るか否かで回転速度の設定を変更していたが、本発明においては、基準数が複数設けてあり、スクリュー型搬送部材の回転速度を、現時点での硬貨の収納枚数より多い場合のスクリュー型搬送部材の回転速度よりも遅くすることを段階的に行うようにしてもよい。
10…搬送機構、20…レール形成部、20a…搬送経路、21…第1レール形成部材、21a…第1レール部、22…第2レール形成部材、22a…第2レール部、30…搬送部、31…保持部、31a…収納凹部、31a1…長尺突部、31b…連結用突起、31c…連結用孔部、31d…押圧用突部、32…搬送伝達部、34…搬送モータ、40…搬送ベース、41…下側ベース部材、42…上側ベース部材、43…離脱傾斜部、44…識別部、45…リジェクト部、46…振分部、46a…振分通過口、46a3…5円硬貨用開口、46a4…100円硬貨用開口、46b…振分ゲート、50…一時保留部、60…収納部、60a…硬貨収納庫、61…収納ガイド、612a…右側突出片、613a…左側突出片、62…収納スクリュー型搬送部材、621…収納軸部、622…収納刃部、80…出金保留部、90…投入部、100…制御手段。

Claims (1)

  1. 入金された硬貨を取り込んで金種別に複数の硬貨収納庫に収納し、出金指示によって前記硬貨収納庫から硬貨を払い出す硬貨処理装置において、
    前記出金指示が与えられる前の所定のタイミングにて、前記硬貨収納庫を構成する搬送部材を駆動させて硬貨を前方に向けて搬送しつつ、前記搬送部材の上方部に設けられたリバースローラを回転させることにより、該リバースローラよりも前方側の前記搬送部材に硬貨を1枚ずつ前後方向に並ぶ態様で収納させる整列処理を行う制御手段を備え
    前記搬送部材は、円柱状の軸部の外周面に径外方向に突出する刃部が螺旋状に設けられ、前記軸部の中心軸回りに回転することで硬貨を前方に向けて搬送するスクリュー型搬送部材により構成され、
    前記制御手段は、前記出金指示が与えられる前の所定のタイミングにて、前記スクリュー型搬送部材及び前記リバースローラを回転させることで、該リバースローラよりも前方側のスクリュー型搬送部材の刃部により構成されるピッチ間に硬貨を1枚ずつ収納させる整列処理を行うことを特徴とする硬貨処理装置。
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