JP6658015B2 - 硬貨処理装置 - Google Patents

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本発明は、硬貨処理装置に関し、より詳細には、入金された硬貨を金種毎に収納する一方、出金指示によって収納する硬貨を払い出す硬貨処理装置に関するものである。
従来、例えば釣銭機として適用される硬貨処理装置は、入金口に投入された硬貨の真偽及び金種を鑑別した後、正貨として鑑別された硬貨を自動的に取り込んで金種毎に設けられた硬貨収納庫に収納する。また、硬貨処理装置は、硬貨収納庫に収納されている硬貨を、外部の装置等からの釣銭払出要求に応じて要求金額の硬貨を釣銭として出金口に払い出す(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−39773号公報
ところで、上記硬貨処理装置では、一対のローラに無端状に張設されたベルトを複数設け、上流側のベルトの最下流部の下方に下流側ベルトの最上流部が位置するように配置して硬貨の搬送を行っていた。そして、各ベルトにはある程度の搬送長さが必要とされるため、結果的に、装置全体の小型化を図ることが困難であった。
本発明は、上記実情に鑑みて、装置全体の小型化を図ることができる硬貨処理装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る硬貨処理装置は、入金された硬貨を金種毎に複数の収納部に収納する一方、出金指示によって前記収納部から硬貨を払い出す硬貨処理装置において、入金されて投入部に貯留された硬貨を1枚ずつ所定の搬送経路に沿って上方に向けて搬送するとともに、その搬送途中に鑑別部により硬貨の真偽及び金種が鑑別されることを許容し、かつ正貨として鑑別された硬貨を金種毎に振り分ける搬送ユニットと、前記搬送ユニットにより振り分けられた硬貨を受け入れるものであり、収納動作を行う場合には該当する硬貨を前記収納部に搬送する一方、送出動作を行う場合には該当する硬貨を前記投入部に送出する保留ユニットと、前記搬送ユニットによる硬貨の振り分けに誤りがあったと判断した場合に、前記保留ユニットに送出動作を行わせる制御手段とを備えたことを特徴とする。
また本発明は、上記硬貨処理装置において、前記保留ユニットは、前記出金指示により前記収納部から払い出された硬貨を受け入れる出金保留部と、前記搬送ユニットにより振り分けられた硬貨を金種毎に受け入れるものであり、前記制御手段より収納指令が与えられた場合には、該当する収納部に対して該当する硬貨を搬送する一方、前記制御手段より返却指令が与えられた場合には、該当する硬貨を前記出金保留部に払い出す一時保留部とを備え、前記出金保留部は、前記制御手段より出金指令が与えられた場合には、自身に払い出された硬貨を払出口より出金させる一方、前記制御手段より送出指令が与えられた場合には、自身に払い出された硬貨を前記投入部に送出させるものであることを特徴とする。
また本発明は、上記硬貨処理装置において、前記搬送ユニットは、前記搬送経路を構成するレール部と、前記硬貨を1枚ずつ保持可能な複数の保持部が無端状に連結されて構成され、かつ前記レール部に沿って変位する搬送部とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、搬送ユニットが、入金されて投入部に貯留された硬貨を1枚ずつ所定の搬送経路に沿って上方に向けて搬送し、その搬送途中に鑑別部により硬貨の真偽及び金種が鑑別されることを許容し、かつ正貨として鑑別された硬貨を金種毎に振り分けるので、従来のように一対のローラに無端状に張設されたベルトを複数設けて硬貨の搬送を行うことに比して、装置全体の面積を低減させることができ、これにより装置全体の小型化を図ることができるという効果を奏する。
また本発明によれば、制御手段が、硬貨の振り分けに誤りがあったと判断した場合に、保留ユニットに該当する硬貨を投入部に送出する送出動作を行わせるので、該硬貨を搬送ユニットにて搬送して再度鑑別部にて鑑別を行うことができ、誤って振り分けられた硬貨を所望の収納部に収納させることが可能になるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施の形態である硬貨処理装置の内部構造を示す斜視図である。 図2は、本発明の実施の形態である硬貨処理装置の特徴的な制御系を模式的に示すブロック図である。 図3は、図1に示した搬送ユニットを示す斜視図である。 図4は、図1に示した搬送ユニットを示す分解斜視図である。 図5は、図1に示した搬送ユニットを示す分解斜視図である。 図6は、図1〜図4に示した搬送ユニットを構成する搬送部を示す斜視図である。 図7は、図6に示した搬送部を構成する保持部を示す斜視図である。 図8は、搬送ユニットの要部の平面図である。 図9は、図1に示した一時保留部を出金保留部とともに示す斜視図である。 図10は、図1に示した一時保留部を出金保留部とともに示す平面図である。 図11は、硬貨制御部が実施する入金リトライ制御処理の処理内容を示すフローチャートである。 図12は、硬貨制御部が実施する入金返却制御処理の処理内容を示すフローチャートである。 図13は、硬貨制御部が実施する送出制御処理の処理内容を示すフローチャートである。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る硬貨処理装置の好適な実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態である硬貨処理装置の内部構造を示す斜視図であり、図2は、本発明の実施の形態である硬貨処理装置の特徴的な制御系を模式的に示すブロック図である。ここで例示する硬貨処理装置は、例えば釣銭機として適用されるものであり、搬送ユニット10、一時保留部60、収納部70、出金保留部80及び硬貨制御部90を備えて構成されている。
図3〜図5は、それぞれ図1に示した搬送ユニット10を示すものであり、図3は斜視図、図4及び図5は分解斜視図である。これら図3〜図5に示すように、搬送ユニット10は、レール形成部20、搬送部30及び搬送ベース40を備えて構成されている。
レール形成部20は、第1レール形成部材21、第2レール形成部材22、第3レール形成部材23及び第4レール形成部材24を備えて構成されている。
第1レール形成部材21は、搬送ユニット10の底面を構成する板状部材である。この第1レール形成部材21の上面には、第1レール部21aが形成されている。第1レール部21aは、上方に向けて突出する一対の長尺部材21bにより構成されている。つまり、第1レール部21aは、一対の長尺部材21bの互いの間に構成されている。
この第1レール部21aは、左方に向けて延在する第1レール構成部21a1と、その延在端部より前方に向けて円弧状に延在する第2レール構成部21a2と、その延在端部より左方に向けて延在する第3レール構成部21a3とが連続して構成されている。
第2レール形成部材22は、左面が湾曲状を成したブロック状部材であり、第1レール形成部材21の前方側右端部に載置されている。この第2レール形成部材22の左面には、第2レール部22aが形成されている。第2レール部22aは、該左面より突出する一対の長尺部材22bにより構成されている。つまり、第2レール部22aは、一対の長尺部材22bの互いの間に構成されている。
この第2レール部22aは、上方に向けて延在し、かつ右方に膨らむよう円弧状に延在する第4レール構成部22a1を有している。この第4レール構成部22a1は、第2レール形成部材22が第1レール形成部材21に載置されることにより、第3レール構成部21a3に連続している。
第3レール形成部材23は、搬送ユニット10の上面を構成するもので一部が湾曲した板状部材である。この第3レール形成部材23の下面には、第3レール部23aが形成されている。第3レール部23aは、左方及び下方に向けて突出する一対の長尺部材23bにより構成されている。つまり、第3レール部23aは、一対の長尺部材23bの互いの間に構成されている。
この第3レール部23aは、左方に向けて延在し、かつ上方に膨らむよう円弧状に延在する第5レール構成部23a1と、その延在端部より左方に向けて延在する第6レール構成部23a2と、その延在端部より後方に向けて円弧状に延在する第7レール構成部23a3と、その延在端部より右方に向けて延在する第8レール構成部23a4と、その延在端部より、下方に向けて延在し、かつ右方に膨らむよう円弧状に延在する第9レール構成部23a5とが連続して構成されている。
第4レール形成部材24は、左面が湾曲状を成したブロック状部材であり、第1レール形成部材21の前方側後端部に載置されている。この第4レール形成部材24の左面には、第4レール部24aが形成されている。第4レール部24aは、該左面より突出する一対の長尺部材24bにより構成されている。つまり、第4レール部24aは、一対の長尺部材24bの互いの間に構成されている。
この第4レール部24aは、下方に向けて延在し、かつ右方に膨らむよう円弧状に延在する第10レール構成部24a1を有している。この第10レール構成部24a1は、第4レール形成部材24が第1レール形成部材21に載置されることにより、第1レール構成部21a1に連続している。
このような第1レール形成部材21、第2レール形成部材22、第3レール形成部材23及び第4レール形成部材24においては、第5レール構成部23a1と第4レール構成部22a1とが連続し、かつ第9レール構成部23a5と第10レール構成部24a1とが連続することで、第1レール部21a、第2レール部22a、第3レール部23a及び第4レール部24aとが1つのレール部を構成している。レール部は、硬貨を搬送するための搬送経路20aを形成している。
図6は、図1〜図5に示した搬送ユニット10を構成する搬送部30を示す斜視図である。この図6にも示すように、搬送部30は、複数の保持部31を有している。保持部31は、例えば樹脂材により構成されるものであり、図7に示すように、収容凹部32を有している。
収容凹部32は、互いに対向する第1縁部33a及び第2縁部33bと、第1縁部33aの一端部と第2縁部33bの一端部とを連結する第3縁部33cと、第1縁部33aの他端部と第2縁部33bの他端部とを連結する第4縁部33dとにより四周が囲まれ、かつ第1縁部33aと第2縁部33bとに架け渡されるよう形成された長尺突部32aと、第3縁部33cの突片32bと、第4縁部33dの突片32cとが底部を構成することで形成された硬貨を1枚ずつ収容する収容域である。
このような収容凹部32を有する保持部31は、第3縁部33cの一端部に連結用突部34aが形成されるとともに、該第3縁部33cの他端部に連結用孔部34bが形成されている。この保持部31は、互いに隣り合う他の保持部31と、自身の連結用突部34aが他の保持部31の連結用孔部34bに挿通することで連結している。
そして、これら保持部31は、長尺突部32aがレール部(第1レール部21a、第2レール部22a、第3レール部23a及び第4レール部24a)に案内可能に進入することで、搬送経路20aに沿って無端状に連結されて搬送部30を構成している。
つまり、搬送部30は、複数の保持部31が搬送経路20aに沿って無端状に連結されて構成されており、該搬送経路20aに沿って変位可能なものである。このような搬送部30においては、第3縁部33cが内方側であって、第4縁部33dが外方側となり、互いに隣り合う保持部31同士を連結する部分、すなわち連結用突部34a及び連結用孔部34bは内方側に設けられている。
かかる搬送部30は、上述したように長尺突部32aがレール部に案内可能に進入しているので、第1レール構成部21a1、第2レール構成部21a2及び第3レール構成部21a3に長尺突部32aが進入した保持部31では、収容凹部32が上方を臨んでいる。第4レール構成部22a1、第5レール構成部23a1、第9レール構成部23a5及び第10レール構成部24a1に長尺突部32aが進入した保持部31では、収容凹部32が左方を臨んでいる。第6レール構成部23a2、第7レール構成部23a3及び第8レール構成部23a4に長尺突部32aが進入した保持部31では、収容凹部32が下方を臨んでいる。
また、上記搬送部30においては、第1レール構成部21a1及び第3レール構成部21a3の一部に長尺突部32aが進入した保持部31と、第2レール構成部21a2に長尺突部32aが進入した保持部31とが、円板状の搬送伝達部35の外周面の一部に噛合している。搬送伝達部35は、中心部分に貫通孔35aが形成されており、第1レール形成部材21に上方に突出する態様で形成された搬送軸部21cが該貫通孔35aを貫通することで搬送軸部21cの中心軸回りに回転可能なものである。
かかる搬送伝達部35は、搬送モータ35bに連結されている。搬送モータ35bは正逆回転駆動可能なものであり、後述する硬貨制御部90から与えられる指令により駆動するものである。この搬送モータ35bが正転駆動することにより、搬送伝達部35は、搬送軸部21cの中心軸回りに上方から見て反時計回りに回転する。
これにより搬送部30は、第1レール構成部21a1、第2レール構成部21a2、第3レール構成部21a3、第4レール構成部22a1、第5レール構成部23a1、第6レール構成部23a2、第7レール構成部23a3、第8レール構成部23a4、第9レール構成部23a5及び第10レール構成部24a1の順に変位する。つまり、保持部31の第1縁部33aは、硬貨の搬送方向の下流側部分であり、第2縁部33bは、硬貨の搬送方向の上流側部分となる。この第2縁部33bは、搬送部30が上述するように変位する場合に、収容凹部32に収容される硬貨を押圧する押圧部分である。
このような搬送部30を構成する各保持部31では、上記構成の他に、押圧用突部36、突起部37及び窪部39が形成されている。
押圧用突部36は、第4縁部33dの他端部、すなわち外側の搬送方向上流側の端部に外方に向けて突出する舌片状部分である。
突起部37は、第1縁部33aの外方端部において、搬送方向下流側に向けて突出する態様で設けられている。この突起部37は、先端に向かうに連れて厚みが漸次小さくなるものであり、図7中において上面が先端に向かうに連れて漸次下方に傾斜する傾斜面37aとなっている。
窪部39は、第2縁部33bの外方側端部に形成されている。より詳細に説明すると、第2縁部33bの収容凹部32を臨む作用面38は、内方に向かうに連れて漸次突出する態様で傾斜している。換言すると、作用面38は、外方に向かうに連れて漸次搬送方向の上流側に傾斜している。そして、窪部39は、第2縁部33bの外方側端部において上記作用面38に連続する態様で湾曲状に窪んで形成されている。
搬送ベース40は、下側ベース部材41と上側ベース部材42とを備えている。下側ベース部材41は、第1レール形成部材21に、搬送部30の一部が介在した状態で対向するよう設けられている。この下側ベース部材41の前方側には、投入部50が設けられている。
投入部50は、入金ガイド1を通じて入金口2に連通している。かかる投入部50は、入金口2を通じて入金され、かつ入金ガイド1を通過した複数の硬貨を貯留する部分である。かかる投入部50の近傍には、投入リバースローラ51が設けられている。投入リバースローラ51は、第3レール構成部21a3に長尺突部32aが進入した保持部31(搬送部30の一部)の上部において、前後方向に沿って延在している。これら投入リバースローラ51は、投入モータ51aに図示せぬ連結部材を介して連結している。この投入モータ51aは、硬貨制御部90から与えられる指令により駆動するものである。かかる投入モータ51aが駆動することにより、投入リバースローラ51は、自身の軸心回りに回転するものである。
このような投入リバースローラ51は、自身の軸心回りに回転することで、投入部50に貯留する硬貨に当接して、変位する搬送部30の一部、すなわち第3レール構成部21a3に長尺突部32aが進入した保持部31の収容凹部32に硬貨を1枚ずつ収納させるものである。
上側ベース部材42は、第1湾曲ベース部42aと、第2湾曲ベース部42bと、水平ベース部42cとを有している。
第1湾曲ベース部42aは、第2レール形成部材22における第4レール構成部22a1と、第3レール形成部材23における第5レール構成部23a1とに、搬送部30の一部が介在した状態で対向するよう設けられている。
第2湾曲ベース部42bは、第3レール形成部材23における第9レール構成部23a5と、第4レール形成部材24における第10レール構成部24a1とに、搬送部30の一部が介在した状態で対向するよう設けられている。
水平ベース部42cは、第3レール形成部材23における第6レール構成部23a2、第7レール構成部23a3及び第8レール構成部23a4に、搬送部30の一部が介在した状態で対向するよう設けられている。このような水平ベース部42cには、図8に示すように、離脱傾斜部43、鑑別部44、リジェクト部45及び振分部46が設けられている。
離脱傾斜部43は、レール部の第6レール構成部23a2に対向する部位に形成されており、左方に向かうに連れて漸次前方に傾斜している。この離脱傾斜部43は、変位する搬送部30の一部、すなわち第6レール構成部23a2に長尺突部32aが進入した保持部31の収容凹部32から硬貨を該保持部31の外部に離脱させるものである。外部に離脱させた硬貨は、図8の破線で示すように、水平ベース部42cの縁部に摺接しながら変位する保持部31の押圧用突部36に押圧されて搬送される。
鑑別部44は、水平ベース部42cの前端部に設けられている。この鑑別部44は、離脱傾斜部43により保持部31の外部に離脱して、該保持部31の押圧用突部36に押圧されながら搬送される硬貨の真偽及び金種を鑑別するものである。かかる鑑別部44での鑑別結果は、硬貨制御部90に鑑別信号として付与される。
リジェクト部45は、水平ベース部42cの前方側左端部に設けてあり、リジェクト開口45a及びリジェクトゲート45bを備えている。
リジェクト開口45aは、鑑別部44による鑑別領域を通過した硬貨、すなわち水平ベース部42cの縁部に摺接しながら押圧用突部36に押圧されて搬送される硬貨の搬送域に形成された矩形状の開口である。より詳細には、リジェクト開口45aは、鑑別領域を通過した硬貨が押圧用突部36に押圧された状態で右方に曲がりながら搬送される領域に形成された開口である。このリジェクト開口45aは、搬送部30により搬送されるすべての金種の硬貨の通過を許容する大きさを有しており、リジェクトガイド45cを通じて出金保留部80に連通している。
リジェクトゲート45bは、リジェクト開口45aに進退移動する態様で設けられている。このリジェクトゲート45bは、リジェクト開口45aに進出移動する場合には、リジェクト開口45aの一部を閉塞して、該リジェクト開口45aを硬貨が通過することを規制する。
また、リジェクトゲート45bは、リジェクト開口45aから退行移動する場合には、リジェクト開口45aを硬貨が通過することを許容する。これにより、リジェクト開口45aを通過した硬貨はリジェクトガイド45cを通じて出金保留部80に案内される。
このようなリジェクトゲート45bは、リジェクト駆動部45dが硬貨制御部90から与えられる指令により駆動する場合にリジェクト開口45aを退行移動するもので、常態においてはリジェクト開口45aに進出移動している。
振分部46は、水平ベース部42cの後端部において、変位する搬送部30により搬送される硬貨の搬送域、すなわち保持部31の押圧用突部36に押圧されながら搬送される硬貨の搬送域に設けられている。この振分部46は、図8に示すように、振分通過口46a、振分ゲート46b及び通過センサS1〜S6が設けられている。
振分通過口46aは、金種毎に左右に並んで設けられている。より詳細に説明すると、左方から右方に向けて、すなわち硬貨の搬送域において硬貨の搬送方向の上流側から下流側に向けて、50円硬貨用の振分通過口46a、5円硬貨用の振分通過口46a、500円硬貨用の振分通過口46a、1円硬貨用の振分通過口46a、100円硬貨用の振分通過口46a、10円硬貨用の振分通過口46aが設けられている。
50円硬貨用の振分通過口46aは、50円硬貨の通過を許容する大きさを有している。5円硬貨用の振分通過口46aは、5円硬貨の通過を許容する大きさを有している。500円硬貨用の振分通過口46aは、500円硬貨の通過を許容する大きさを有している。1円硬貨用の振分通過口46aは、1円硬貨の通過を許容する大きさを有している。100円硬貨用の通過振分口は、100円硬貨の通過を許容する大きさを有している。そして、硬貨の搬送方向の最も下流側に設けられている10円硬貨用の振分通過口46aは、開口面積が最も大きく形成されており、10円硬貨よりも大きい硬貨(例えば500円硬貨)が通過できる大きさを有している。
振分ゲート46bは、左方側の3つの振分通過口46a(50円硬貨用の通過振分口、5円硬貨用の通過振分口及び500円硬貨用の通過振分口)に進退移動可能に設けられている。これら振分ゲート46bは、それぞれ対応する振分通過口46aに進出移動する場合には、該振分通過口46aの一部を閉塞して、該振分通過口46aを硬貨が通過することを規制する。
また、振分ゲート46bは、対応する振分通過口46aから退行移動する場合には、該振分通過口46aを関連付けられた硬貨が通過することを許容する。
このような振分ゲート46bは、それぞれ振分ゲート駆動部46cが硬貨制御部90から与えられる指令により駆動する場合に対応する振分通過口46aから退行移動するもので、常態においては該振分通過口46aに進出移動している。
通過センサS1〜S6は、本実施の形態では、振分通過口46aの数だけ設けられている。これら通過センサS1〜S6は、硬貨の搬送域において、各振分通過口46aの近傍に設けられている。より詳細に説明すると、通過センサS1は、50円硬貨用の通過振分口に対して硬貨の搬送方向の上流側に設けられている。通過センサS2は、5円硬貨用の通過振分口に対して硬貨の搬送方向の上流側に設けられている。通過センサS3は、500円硬貨用の通過振分口に対して硬貨の搬送方向の上流側に設けられている。通過センサS4は、1円硬貨用の通過振分口に対して硬貨の搬送方向の上流側に設けられている。通過センサS5は、100円硬貨用の通過振分口に対して硬貨の搬送方向の上流側に設けられている。通過センサS6は、10円硬貨用の通過振分口に対して硬貨の搬送方向の上流側に設けられている。かかる通過センサS1〜S6は、それぞれ自身の検出領域を通過する硬貨、すなわち搬送される硬貨を検出するものであり、硬貨を検出した場合には、検出信号として硬貨制御部90に与えるものである。
このような振分部46は、振分通過口46aを通過する硬貨を、一時保留部60に金種毎に振り分けるものである。
図9及び図10は、それぞれ図1に示した一時保留部60を出金保留部80とともに示すものであり、図9は斜視図、図10は平面図である。
一時保留部60は、50円硬貨、5円硬貨、500円硬貨、1円硬貨、100円硬貨及び10円硬貨を一時的に保留する一時保留庫60aが左方から右方に向けて順に並んで設けられている。
50円硬貨の一時保留庫60aは、50円硬貨用の振分通過口46aの下方に設けられている。この50円硬貨の一時保留庫60aは、50円硬貨用の振分通過口46aを通過した硬貨を一時的に保留するものである。
5円硬貨の一時保留庫60aは、5円硬貨用の振分通過口46aの下方に設けられている。この5円硬貨の一時保留庫60aは、5円硬貨用の振分通過口46aを通過した硬貨を一時的に保留するものである。
500円硬貨の一時保留庫60aは、500円硬貨用の振分通過口46aの下方に設けられている。この500円硬貨の一時保留庫60aは、500円硬貨用の振分通過口46aを通過した硬貨を一時的に保留するものである。
1円硬貨の一時保留庫60aは、1円硬貨用の振分通過口46aの下方に設けられている。この1円硬貨の一時保留庫60aは、1円硬貨用の振分通過口46aを通過した硬貨を一時的に保留するものである。
100円硬貨の一時保留庫60aは、100円硬貨用の振分通過口46aの下方に設けられている。この100円硬貨の一時保留庫60aは、100円硬貨用の振分通過口46aを通過した硬貨を一時的に保留するものである。
10円硬貨の一時保留庫60aは、10円硬貨用の振分通過口46aの下方に設けられている。この10円硬貨の一時保留庫60aは、10円硬貨用の振分通過口46aを通過した硬貨を一時的に保留するものである。
これら一時保留庫60aは、前後一対の図示せぬプーリ間に無端状に張設された搬送ベルト61を備えている。かかる搬送ベルト61は、一時保留モータ61aに連結されており、一時保留モータ61aが正転駆動する場合に、上面が後方に向けて変位する一方、一時保留モータ61aが逆転駆動する場合に、上面が前方に向けて変位するものである。ここで一時保留モータ61aの駆動は、硬貨制御部90から与えられる指令により行われる。
また、各一時保留庫60aの後端部には収納出口62が形成される一方、前端部には返却口63が形成されている。そして、収納出口62は、収納ゲート62aにより開閉され、返却口63は、返却ゲート63aにより開閉される。ここで収納ゲート62aによる開閉は、収納ゲート駆動部62bが硬貨制御部90からの指令に応じて駆動することにより行われ、返却ゲート63aによる開閉は、返却ゲート駆動部63bが硬貨制御部90からの指令に応じて駆動することにより行われる。
収納部70は、複数の硬貨収納庫70aが左右に並ぶよう設けられて構成されている。すなわち、収納部70は、50円硬貨、5円硬貨、500円硬貨、1円硬貨、100円硬貨及び10円硬貨を収納する硬貨収納庫70aが左方から右方に向けて順に並んで設けられている。このような収納部70は、一時保留部60から搬送された硬貨を金種毎に収納するものである。
これら硬貨収納庫70aにおいては、図示せぬ収納スクリュー型搬送部材が自身の中心軸回りに回転可能に設けられている。この収納スクリュー型搬送部材は、収納モータ71の駆動により回転するものである。ここで収納モータ71の駆動は、硬貨制御部90から与えられる指令により行われる。
出金保留部80は、一時保留部60の前方側の下方部であるとともに、収納部70の前方側の下方部に設けられている。この出金保留部80は、出金保留スクリュー型搬送部材81を備えている。出金保留スクリュー型搬送部材81は、ケースとなる出金保留ガイド82に設けられており、左右方向に沿って延在する円柱状の出金保留軸部81aの外周面に、径外方向に向けて突出する出金保留刃部81bが螺旋状に設けられて構成されている。
この出金保留スクリュー型搬送部材81は、出金保留モータ83に連結部材84を介して連結されている。ここで出金保留モータ83は、正逆回転可能な駆動源であり、硬貨制御部90から与えられる指令により駆動するものである。よって、出金保留モータ83が正転駆動する場合には、出金保留スクリュー型搬送部材81が一方向に回転して硬貨を左方に向けて搬送する一方、出金保留モータ83が逆転駆動する場合には、出金保留スクリュー型搬送部材81が他方向に回転して硬貨を右方に向けて搬送するものである。
また、出金保留ガイド82の左方側には送出口85が形成される一方、右方側には払出口86が形成されている。送出口85は、図示せぬ送出ガイドを介して投入部50に連通する開口である。この送出口85は、送出ゲート85aにより開閉され、払出口86は払出ゲート86aにより開閉される。ここで送出ゲート85aによる開閉は、送出ゲート駆動部85bが硬貨制御部90からの指令に応じて駆動することにより行われ、払出ゲート86aによる開閉は、払出ゲート駆動部86bが硬貨制御部90からの指令に応じて駆動することにより行われる。
硬貨制御部90は、メモリ91に記憶されたプログラムやデータにしたがって、搬送ユニット10、一時保留部60、収納部70、出金保留部80の各部の動作を統括的に制御するものである。
以上のような構成を有する本実施の形態である硬貨処理装置の動作について説明する。まず、入金口2を通じて硬貨が入金された場合の入金動作について説明する。
この場合、硬貨処理装置では、入金された硬貨が投入部50に貯留される。このように投入部50に硬貨が貯留された後、硬貨処理装置は、硬貨制御部90を通じて投入モータ51aを駆動させるとともに搬送モータ35bを正転駆動させる。
投入モータ51aが駆動するとともに搬送モータ35bが正転駆動することにより投入リバースローラ51が軸心回りに回転するとともに、搬送部30が搬送方向に沿って変位する。
投入リバースローラ51が回転することで、投入部50に貯留する硬貨に当接し、変位する搬送部30の一部、すなわち第3レール構成部21a3に長尺突部32aが進入した保持部31の収容凹部32に硬貨を1枚ずつ収納させる。また、搬送部30が変位することで収容凹部32に収納させた硬貨を搬送経路20aに沿って上方に向けて搬送する。
搬送ユニット10を構成する搬送ベース40(上側ベース部材42)には離脱傾斜部43が形成されているので、搬送ユニット10は、搬送部30により上方に搬送された硬貨を離脱傾斜部43に接触させて保持部31の外部に位置させ、該硬貨を上側ベース部材42における水平ベース部42cの縁部に摺接しながら押圧用突部36で押圧して搬送する。
このように搬送ユニット10が押圧用突部36で押圧して硬貨を搬送することにより、該硬貨を鑑別部44の鑑別領域に通過させて該鑑別部44により該硬貨の真偽及び金種が鑑別される。つまり、搬送ユニット10は、硬貨の搬送途中に鑑別部44により硬貨の真偽及び金種が鑑別されることを許容している。
この鑑別部44の鑑別の結果、通過する硬貨が正貨と鑑別された場合には、硬貨処理装置は、硬貨制御部90を通じてリジェクト駆動部45dを駆動させない。そのため、リジェクトゲート45bは、リジェクト開口45aに進出移動した状態となっている。これにより、硬貨処理装置は、搬送部30を通じて、鑑別領域を通過した硬貨を保持部31の押圧用突部36で押圧しながらリジェクト開口45aの後方に向けて通過させる。
そして、硬貨処理装置は、そのようにしてリジェクト開口45aを通過させた硬貨を振分部46に搬送し、当該硬貨の金種に対応した振分通過口46aを通過させて振り分ける。このように振り分けることにより、振分通過口46aを通過した硬貨を一時保留部60に一時的に保留させる。
ところで、振分部46における各振分通過口46aの近傍には通過センサS1〜S6が設けられているので、搬送部30を通じて硬貨を搬送させる場合に、これら通過センサS1〜S6により適宜検出される。
つまり、鑑別部44にて正貨であって50円硬貨と鑑別された硬貨は、正常であれば50円硬貨用の振分通過口46aを通過するので、通過センサS1のみが該硬貨の搬送を検出し、その検出信号を硬貨制御部90に与える。換言すると、硬貨制御部90は、通過センサS1のみから検出信号が与えられた場合には硬貨の振り分けが正常であると判断する一方、通過センサS1のみならず他の通過センサS2〜S6からも検出信号が与えられた場合には硬貨の振り分けに誤りがあったものと判断する。
鑑別部44にて正貨であって5円硬貨と鑑別された硬貨は、正常であれば5円硬貨用の振分通過口46aを通過するので、通過センサS1〜S2が該硬貨の搬送を検出し、その検出信号を硬貨制御部90に与える。換言すると、硬貨制御部90は、通過センサS1〜S2から検出信号が与えられた場合には硬貨の振り分けが正常であると判断する一方、他の通過センサS3〜S6からも検出信号が与えられた場合には硬貨の振り分けに誤りがあったものと判断する。
鑑別部44にて正貨であって500円硬貨と鑑別された硬貨は、正常であれば500円硬貨用の振分通過口46aを通過するので、通過センサS1〜S3が該硬貨の搬送を検出し、その検出信号を硬貨制御部90に与える。換言すると、硬貨制御部90は、通過センサS1〜S3から検出信号が与えられた場合には硬貨の振り分けが正常であると判断する一方、他の通過センサS4〜S6からも検出信号が与えられた場合には硬貨の振り分けに誤りがあったものと判断する。
鑑別部44にて正貨であって1円硬貨と鑑別された硬貨は、正常であれば1円硬貨用の振分通過口46aを通過するので、通過センサS1〜S4が該硬貨の搬送を検出し、その検出信号を硬貨制御部90に与える。換言すると、硬貨制御部90は、通過センサS1〜S4から検出信号が与えられた場合には硬貨の振り分けが正常であると判断する一方、他の通過センサS5及びS6からも検出信号が与えられた場合には硬貨の振り分けに誤りがあったものと判断する。
鑑別部44にて正貨であって100円硬貨と鑑別された硬貨は、正常であれば100円硬貨用の振分通過口46aを通過するので、通過センサS1〜S5が該硬貨の搬送を検出し、その検出信号を硬貨制御部90に与える。換言すると、硬貨制御部90は、通過センサS1〜S5から検出信号が与えられた場合には硬貨の振り分けが正常であると判断する一方、他の通過センサS6からも検出信号が与えられた場合には硬貨の振り分けに誤りがあったものと判断する。
鑑別部44にて正貨であって10円硬貨と鑑別された硬貨は、正常であれば10円硬貨用の振分通過口46aを通過するので、すべての通過センサS1〜S6が該硬貨の搬送を検出し、その検出信号を硬貨制御部90に与える。換言すると、硬貨制御部90は、すべての通過センサS1〜S6から検出信号が与えられた場合には硬貨の振り分けが正常であると判断する一方、それ以外の場合には硬貨の振り分けに誤りがあったものと判断する。
上述したように一時保留部60に硬貨を一時保留させた硬貨処理装置は、上位機器等より取引確定等の指令が与えられるまで待機状態となる。この待機状態においては、投入モータ51a及び搬送モータ35bを駆動停止にさせる。
そして、上位機器より取引確定の指令が与えられた場合、硬貨処理装置は、硬貨制御部90を通じて一時保留部60に対して収納指令を与える。すなわち、硬貨制御部90を通じて一時保留モータ61aに正転駆動指令を与えつつ収納ゲート駆動部62bに開指令を与える。
これにより、搬送ベルト61が上面が後方に向けて変位しつつ収納出口62を開成させることにより、硬貨を収納部70に払い出して該収納部70に収納させる。これにより入金口2より入金された硬貨の入金動作が終了する。
次に、上位機器より出金指示が与えられて、収納部70に収納する硬貨を出金する場合の出金動作について説明する。
この場合、硬貨処理装置は、硬貨制御部90を通じて該当する金種の硬貨収納庫70aの収納モータ71に駆動指令を与えて該当する収納スクリュー型搬送部材を回転させる。これにより収納部70から該当する硬貨が出金保留部80に払い出される。
そして、硬貨処理装置は、硬貨制御部90を通じて出金保留部80に出金指令を与える。すなわち、硬貨制御部90を通じて出金保留モータ83に逆転駆動指令を与えつつ払出ゲート駆動部86bに開指令を与える。
これにより、出金保留モータ83が逆転駆動して出金保留スクリュー型搬送部材81が他方向に回転しつつ払出ゲート86aを移動させて払出口86を開成させることにより、出金保留部80の硬貨が右方に向けて搬送された後に払出口86を通じて出金トレイ3に払い出され、出金口4を通じて硬貨を取出可能にさせて出金動作を終了する。
ところで、上述した入金動作において、上記鑑別部44による鑑別の結果、通過する硬貨が偽貨と鑑別された場合には、硬貨処理装置は、硬貨制御部90を通じてリジェクト駆動部45dを駆動させる。これにより、リジェクトゲート45bは、リジェクト開口45aから退行移動する。これにより、リジェクト開口45aに鑑別部44の鑑別領域を通過した硬貨を通過させ、該硬貨をリジェクトガイド45cを介して出金保留部80に払い出す。
そして、かかる入金動作においてリジェクトゲート45bを退行移動させる回数が予め決められた設定回数(例えば3回)以下の場合、すなわち鑑別部44にて偽貨と鑑別される回数が設定回数以下の場合、硬貨制御部90は、次のような入金リトライ制御処理を実施する。
図11は、硬貨制御部90が実施する入金リトライ制御処理の処理内容を示すフローチャートである。
この入金リトライ制御処理において硬貨制御部90は、出金保留部80に送出指令を与える。すなわち送出ゲート駆動部85bに開指令を与えるとともに、出金保留モータ83に正転駆動指令を与える(ステップS101,ステップS102)。
これにより、送出ゲート85aが移動して送出口85が開成するとともに、出金保留モータ83が正転駆動して出金保留スクリュー型搬送部材81が一方向に回転する。この結果、出金保留部80の硬貨が左方に向けて搬送され、送出口85を通じて投入部50に送出される。
その後に所定時間が経過した場合(ステップS103:Yes)、硬貨制御部90は、出金保留モータ83に駆動停止指令を与えるとともに、送出ゲート駆動部85bに閉指令を与え(ステップS104,ステップS105)、その後に手順をリターンさせて今回の処理を終了する。
これによれば、鑑別部44にて一旦偽貨と鑑別された硬貨を搬送部30にて搬送して再度鑑別部44にて鑑別を行うことができる。
一方、上記入金動作においてリジェクトゲート45bを退行移動させる回数が予め決められた設定回数(例えば3回)を上回る場合、すなわち鑑別部44にて偽貨と鑑別される回数が設定回数を上回る場合、硬貨制御部90は、次のような入金返却制御処理を実施する。
図12は、硬貨制御部90が実施する入金返却制御処理の処理内容を示すフローチャートである。
この入金返却制御処理において硬貨制御部90は、出金保留部80に出金指令を与える。すなわち払出ゲート駆動部86bに開指令を与えるとともに、出金保留モータ83に逆転駆動指令を与える(ステップS201,ステップS202)。
これにより、払出ゲート86aが移動して払出口86が開成するとともに、出金保留モータ83が逆転駆動して出金保留スクリュー型搬送部材81が他方向に回転する。この結果、出金保留部80の硬貨が右方に向けて搬送され、払出口86を通じて出金トレイ3に払い出される。この結果、当該硬貨は出金口4を通じて取出可能な状態になる。
その後に所定時間が経過した場合(ステップS203:Yes)、硬貨制御部90は、出金保留モータ83に駆動停止指令を与えるとともに、払出ゲート駆動部86bに閉指令を与え(ステップS204,ステップS205)、その後に手順をリターンさせて今回の処理を終了する。
上記入金動作において、硬貨制御部90が硬貨の振り分けに誤りがあったと判断した場合、次のような送出制御処理を実施する。
図13は、硬貨制御部90が実施する送出制御処理の処理内容を示すフローチャートである。
この送出制御処理において硬貨制御部90は、硬貨が誤って振り分けられた一時保留庫60aに返却指令を与える。すなわち返却ゲート駆動部63bに開指令を与えるとともに、一時保留モータ61aに逆転駆動指令を与える(ステップS301,ステップS302)。
これにより、返却ゲート63aが移動して返却口63が開成するとともに、一時保留モータ61aが逆転駆動して搬送ベルト61は、上面が前方に向けて変位する。これにより、当該一時保留庫60aに保留される硬貨は出金保留部80に払い出される。
このようなステップS301及びステップS302を実施した硬貨制御部90は、出金保留部80に送出指令を与える。すなわち送出ゲート駆動部85bに開指令を与えるとともに、出金保留モータ83に正転駆動指令を与える(ステップS303,ステップS304)。
これにより、送出ゲート85aが移動して送出口85が開成するとともに、出金保留モータ83が正転駆動して出金保留スクリュー型搬送部材81が一方向に回転する。この結果、出金保留部80の硬貨が左方に向けて搬送され、送出口85を通じて投入部50に送出される。
その後に所定時間が経過した場合(ステップS305:Yes)、硬貨制御部90は、一時保留モータ61aに駆動停止指令を与えるとともに返却ゲート駆動部63bに閉指令を与え(ステップS306,ステップS307)、更に出金保留モータ83に駆動停止指令を与えるとともに送出ゲート駆動部85bに閉指令を与え(ステップS308,ステップS309)、その後に手順をリターンさせて今回の処理を終了する。
これによれば、誤って振り分けられた硬貨を搬送部30にて搬送して再度鑑別部44にて鑑別を行うことができる。
以上説明したような本実施の形態である硬貨処理装置によれば、搬送ユニット10が、入金口2を通じて入金されて投入部50に貯留された硬貨を1枚ずつ所定の搬送経路20aに沿って上方に向けて搬送し、その搬送途中に鑑別部44により硬貨の真偽及び金種が鑑別されることを許容し、かつ正貨として鑑別された硬貨を金種毎に振り分けるので、従来のように一対のローラに無端状に張設されたベルトを複数設けて硬貨の搬送を行うのに比して、装置全体の面積を低減させることができ、これにより装置全体の小型化を図ることができる。
上記硬貨処理装置によれば、搬送ユニット10を構成する搬送部30が、硬貨を1枚ずつ保持可能な複数の保持部31が無端状に連結されて構成され、搬送経路20aを構成するレール部に沿って変位するので、硬貨の搬送を安定して行うことができる。また、搬送部30が、鑑別部44の鑑別領域を通過させる場合には、保持部31の外部に硬貨を位置させた状態で該保持部31に設けられた押圧用突部36にて該硬貨を押圧して搬送するので、鑑別部44での鑑別を良好に行うことができる。
上記硬貨処理装置によれば、出金保留部80が、出金指令が与えられた場合には、搬送ユニット10から受け入れた硬貨を払出口86より出金させる一方、送出指令が与えられた場合には、搬送ユニット10から受け入れた硬貨を投入部50に送出させるので、鑑別部44にて一旦偽貨と鑑別された硬貨を搬送部30にて搬送して再度鑑別部44にて鑑別を行うことができ、本来正貨である硬貨を偽貨として出金してしまうことを抑制できる。
上記硬貨処理装置によれば、硬貨制御部90が、硬貨の振り分けに誤りがあったと判断した場合に、該当する一時保留部60の硬貨を、出金保留部80を通じて投入部50に送出させるので、該硬貨を搬送部30にて搬送して再度鑑別部44にて鑑別を行うことができ、誤って振り分けられた硬貨を所望の収納部70に収納させることが可能になる。
特に、本実施の形態である硬貨処理装置においては、硬貨の搬送方向の最も下流側に設けられている10円硬貨用の振分通過口46aは、開口面積が最も大きく形成されており、10円硬貨よりも大きい硬貨(例えば500円硬貨)が通過できる大きさを有しているので、所望の振分通過口46aを通過できなかった硬貨を10円硬貨用の振分通過口46aに通過させることができるので、硬貨がいずれの振分通過口46aを通過できないことによる搬送部30による硬貨詰まりの発生を抑制することができる。
上記硬貨処理装置によれば、突起部37が、搬送部30が搬送方向に変位することで、互いに隣接する保持部31間に配置された硬貨を自身の傾斜面37aに載置させて収容凹部32に案内することができるので、硬貨詰まりの発生を抑制することができる。
上記硬貨処理装置によれば、保持部31の第2縁部33bの作用面38が内方に向かうに連れて漸次突出する態様で傾斜しているので、搬送部30が搬送方向に変位することで収容凹部32に収容する硬貨を外方側に寄せておくことができ、搬送ベース40の離脱傾斜部43にて確実に硬貨を保持部31に外部に位置させることができる。このことは、搬送部30の変位速度を増大させた場合にも硬貨を離脱傾斜部43にて外部に位置させることができ、硬貨の処理能力の向上を図ることができる。
特に、第2縁部33bにおいては、作用面38に連続するよう外方端部に窪部39が形成されているので、離脱傾斜部43にて硬貨を外部に出しやすくなる。また、窪部39が湾曲状を成しているので、搬送時に硬貨が浮き上がってしまうことを防止することができる。
上記硬貨処理装置によれば、リジェクト開口45aが、鑑別領域を通過した硬貨が押圧用突部36に押圧された状態で右方に曲がりながら搬送される領域に形成されているので、該領域では、互いに隣接する保持部31により保持される硬貨同士の離間距離を十分に確保することができ、搬送部30の変位速度を増大させても偽貨と鑑別された硬貨のみを確実に払い出すことができる。
10 搬送ユニット
20 レール形成部
20a 搬送経路
21a 第1レール部
22a 第2レール部
23a 第3レール部
24a 第4レール部
30 搬送部
31 保持部
32 収納凹部
32a 長尺突部
33a 第1縁部
33b 第2縁部
36 押圧用突部
37 突起部
38 作用面
39 窪部
40 搬送ベース
41 下側ベース部材
42 上側ベース部材
43 離脱傾斜部
44 鑑別部
45 リジェクト部
45a リジェクト開口
46 振分部
50 投入部
60 一時保留部
70 収納部
80 出金保留部
90 硬貨制御部

Claims (2)

  1. 入金された硬貨を金種毎に複数の収納部に収納する一方、出金指示によって前記収納部から硬貨を払い出す硬貨処理装置において、
    入金されて投入部に貯留された硬貨を1枚ずつ所定の搬送経路に沿って上方に向けて搬送するとともに、送途中に鑑別部により硬貨の真偽及び金種が鑑別されることを許容し、かつ正貨として鑑別された硬貨を金種毎に振り分ける搬送ユニットと、
    前記搬送ユニットにより振り分けられた硬貨を受け入れるものであり、収納動作を行う場合には該当する硬貨を前記収納部に搬送する一方、送出動作を行う場合には該当する硬貨を前記投入部に送出する保留ユニットと、
    前記搬送ユニットによる硬貨の振り分けに誤りがあったと判断した場合に、前記保留ユニットに送出動作を行わせる制御手段と
    を備え
    前記保留ユニットは、
    前記出金指示により前記収納部から払い出された硬貨を受け入れる出金保留部と、
    前記搬送ユニットにより振り分けられた硬貨を金種毎に受け入れるものであり、前記制御手段より収納指令が与えられた場合には、該当する収納部に対して該当する硬貨を搬送する一方、前記制御手段より返却指令が与えられた場合には、該当する硬貨を前記出金保留部に払い出す一時保留部と
    を備え、
    前記出金保留部は、前記制御手段より出金指令が与えられた場合には、自身に払い出された硬貨を払出口より出金させる一方、前記制御手段より送出指令が与えられた場合には、自身に払い出された硬貨を前記投入部に送出させるものであり、
    円柱状の出金保留軸部の外周面に径外方向に向けて突出する出金保留刃部が螺旋状に設けられて構成された出金保留スクリュー型搬送部材を有し、該出金保留スクリュー型搬送部材が前記出金保留軸部の中心軸回りに一方向に回転する場合には、受け入れた硬貨を前記投入部に送出させる一方、該出金保留スクリュー型搬送部材が前記出金保留軸部の中心軸回りに他方向に回転する場合には、受け入れた硬貨を払出口より出金させることを特徴とする硬貨処理装置。
  2. 前記搬送ユニットは、
    前記搬送経路を構成するレール部と、
    前記硬貨を1枚ずつ保持可能な複数の保持部が無端状に連結されて構成され、かつ前記レール部に沿って変位する搬送部と
    を備えたことを特徴とする請求項に記載の硬貨処理装置。
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