JP3853496B2 - メチルメルカプタンの触媒合成の生成物気体混合物の分離法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、100〜150℃の温度および6〜12バールの圧力で生じる、硫化水素およびメタノールからメチルメルカプタンを触媒合成することにより得られる生成物気体混合物を分離する方法に関する。合成の生成物気体混合物は、所望のメチルメルカプタンのほかに、反応の際に生じる水および副生成物としてジメチルスルフィド、ジメチルエーテルおよび少量のポリスルフィド、および未反応のメタノール、過剰の硫化水素および反応の枠内で不活性の気体、窒素、二酸化炭素、一酸化炭素および水素を含有する。生成物気体混合物のその成分への分離は、メチルメルカプタンおよびジメチルスルフィドを取得するために、水および不活性気体部分を放出するために、および合成反応器に消費されないメタノールおよび硫化水素を返送するために用いられる。
【0002】
メチルメルカプタンはメチオニンを合成するためのおよびジメチルスルホキシドおよびジメチルスルホンを製造するための工業的に重要な中間生成物である。メチルメルカプタンは現在は大部分がメタノールおよび硫化水素から酸化アルミニウムからなる触媒に接触した反応により製造される。メチルメルカプタンの合成は一般に気相中で300〜500℃の温度および1〜25バールの圧力で実施する。触媒の活性および選択性を高めるために、触媒に一般に助触媒としてタングステン酸カリウムを加える。硫化水素およびメタノールからメチルメルカプタンを生じる反応は発熱工程であり、反応するメタノール1キロモル当たり28.500kJが生じる。
【0003】
メチルメルカプタン製造の全工程は2つの工程に分けることができる。第一の工程には出発物質気体混合物の調製およびメチルメルカプタンを生じる反応が含まれる。第二の工程にはメチルメルカプタンを取得し、使用されなかったメタノールおよび硫化水素を返送するための生成物気体混合物の分離、および排水および排ガスの除去が含まれる。本発明は、前記製造工程の第二の工程における改良に関する。
【0004】
【従来の技術】
ドイツ特許第1768826号明細書には、生成物気体混合物を最高で11バールの圧力および10〜140℃の温度で蒸留することによる、メチルメルカプタン合成からの生成物気体混合物の分離法が記載されている。この蒸留の気体状の相は主に硫化水素、不活性気体、ジメチルスルフィドおよびメチルメルカプタンからなる。メチルメルカプタンおよびジメチルスルフィドはメタノールの向流で気体状の相から除去する。残留する硫化水素および不活性気体を循環気体として合成反応器に返送する。メチルメルカプタンおよびジメチルスルフィドを有する洗浄メタノールをほぼ硫化水素不含の蒸留溜り物と共に再び蒸留により後処理し、同様に製造工程に返送する。
【0005】
この方法により得られるメチルメルカプタンは少量の不純物としてなお硫化水素最高で0.015重量%およびメタノール最高で0.15重量%を含有する。
【0006】
不活性気体は一部分不純物として硫化水素の新製気体と共に製造工程に運ばれる。合成反応器中のメタノールの分解により付加的に不活性気体が形成される。反応中の不活性気体の蓄積を回避するために、ドイツ特許第1768826号明細書により、硫化水素循環気体の一部を放出し、燃焼する。この場合に製造工程から価値の高い硫化水素気体が失われる。燃焼の際に形成される二酸化硫黄は現在の煙道ガス基準を満足するために煙道ガスから除去しなければならない。
【0007】
メチルメルカプタンの合成の際に形成される水は、生成物気体混合物から分離後、共沸混合物メチルメルカプタン/メタノールおよびジメチルスルフィド/メタノールを分離するために使用する。水は最終的に反応から連続的に放出しなければならない。その際重要な問題は、悪臭の負荷および環境の破壊を回避するために、排水からメチルメルカプタン、ジメチルスルフィドおよびポリスルフィドを可能な限り完全に除去することである。
【0008】
フランス特許第2477538号明細書により、反応器から放出する生成物気体混合物は、大部分の気体混合物を凝縮するために、2つの凝縮段階を通る。有機相および水相に分離するための相分離容器中で7バールの圧力および30℃の温度で凝縮物を集める。凝縮されない硫化水素の多い気体をメタノールで洗浄し、引き続き燃焼するために工程から放出する。洗浄液を同様に相分離容器に集める。相分離容器から有機相および水相を別々に蒸留カラム中で更に処理する。
【0009】
技術水準から公知の方法の問題は、生成物気体混合物の個々の物質流への分離が不十分な分離度を有して実施されることである。これは、例えば硫化水素循環気体と共にメチルメルカプタンが再び合成反応器に返送され、燃焼するために放出される不活性気体がなお高い割合の硫化水素、メチルメルカプタンおよびメタノールを含有するという結果を生じる。工程から放出すべき水は、更に処理せずに放出できるほど十分な純度を有しない。この不十分な物質流の分離は、大部分の物質流が循環に供給されなければならないので、一般に高いエネルギコストを生じる。更に価値の高い反応物質(硫化水素、メタノール)の燃焼によりおよびこれにより必要になる煙道ガスの後処理により経費が高くなる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の課題は、生成物気体混合物の個々の物質流への改良された分離により優れている、メチルメルカプタン合成からの生成物気体混合物を分離する方法を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記課題は、100〜150℃の温度および6〜12バールの圧力で生じる、硫化水素およびメタノールからメチルメルカプタンを触媒合成することにより得られる生成物気体混合物を、メチルメルカプタン、ジメチルスルフィド、ポリスルフィド、水、メタノール、硫化水素および不活性気体の成分に分離する方法により解決され、該方法は、
a)二段階の部分凝縮により、生成物気体流を、メタノールおよび水を含有する水性凝縮物に、硫化水素、メチルメルカプタンおよびジメチルスルフィドを含有する有機凝縮物に、および硫化水素およびメチルメルカプタンを含有する残留気体流に分離し、その際水性凝縮物を55℃〜65℃の温度で、および有機凝縮物を15〜30℃の温度で凝縮し、
b)メタノールを用いた第一の洗浄で残留気体流からメチルメルカプタンおよびジメチルスルフィドを吸収し、洗浄した硫化水素の多い気体流を循環気体流および放出気体流に5:1〜20:1の容積比で分配し、
c)メタノールを用いた第二の洗浄で放出気体流から硫化水素を吸収し、工程から浄化した放出流を除去し、その際第二の洗浄のために新鮮なメタノールを使用し、該メタノールを硫化水素を吸収後、洗浄剤として第一の洗浄のために使用し、
d)液体の粗製生成物として蒸留溜り物中に生じる生成物気体混合物の残留成分から気体状頭部生成物として硫化水素を分離するために、装填した洗浄メタノール、水性凝縮物および有機凝縮物を蒸留し、分離した硫化水素気体を循環気体流または残留気体流に供給し、かつ
e)粗製生成物を更に蒸留することにより、メチルメルカプタン、ジメチルスルフィド、ジメチルエーテル、ポリスルフィド、メタノールおよび水の成分に分離する
工程からなることを特徴とする。
【0012】
メチルメルカプタン合成の生成物気体混合物は340〜360℃の範囲の温度および6〜12バールの圧力で反応器を離れる。生成物気体混合物を個々の成分に分離するために、まず約100〜150℃の温度に冷却する。これは、例えばドイツ特許第1768826号明細書に記載された硫化水素を有する熱交換器中で行うことができる。ほかの可能性は、生成物気体混合物の熱容量をメタノールを蒸発するために利用することである(同日出願のドイツ特許出願番号DE19654515.3号を参照)。
【0013】
冷却を実施後、生成物気体混合物を成分に分離し、メチルメルカプタンを取得するために、本発明の方法により更に処理する。
【0014】
まず生成物気体流を、二段階の部分凝縮により、水性凝縮物および有機凝縮物および残留気体流に分配する。水性凝縮物は主にメタノールおよび水からなる。有機凝縮物の主成分は硫化水素、メチルメルカプタンおよびジメチルスルフィドであり、一方残留気体流は主成分として硫化水素およびメチルメルカプタンを含有する。水性凝縮物は55〜65℃の範囲の温度で生成物気体流から分離する。有機凝縮物は15〜30℃の温度間隔で得られる。
【0015】
冷却水と水性凝縮物の凝縮温度とのかなり大きい温度差により、水およびメタノールの凝縮熱をかなり小さい熱交換器面積でおよび少量の冷却水を用いて生成物気体流から除去することができる。
【0016】
メチルメルカプタンおよびジメチルスルフィドを吸収するために、水性凝縮物および有機凝縮物を凝縮後、残留する残留気体流をメタノールで洗浄する。残留気体流はこの第一のメタノール洗浄後に90容量%より多い硫化水素を含有する。残りの容量部分は主に不活性気体、二酸化炭素、一酸化炭素、水および窒素からなる。洗浄した残留気体流の実際の組成は主に使用される硫化水素新製気体の純度に依存し、該気体は第一の工程のメチルメルカプタン製造の全工程に供給される。メチルメルカプタンを生じる触媒反応の際のメタノール分解からの不活性気体部分は反応の際の反応パラメータによりわずかに影響されることがある。
【0017】
メチルメルカプタン製造の全工程中の不活性気体の収集を回避するために、不活性気体を連続的に工程から放出しなければならない。このために洗浄した残留気体流を循環気体流と放出気体流に容積比5:1〜20:1で分配する。容積比5:1は高い不活性気体含量を有する硫化水素新製気体の場合に使用する。高純度の硫化水素新製気体の場合は容積比を20:1に高めることができる。
【0018】
循環気体流を第一の工程に返送する。本発明により、メタノールを用いた第二の洗浄により放出流から硫化水素を分離する。洗浄後、浄化した放出流は0.1容量%より少ない硫化水素を含有し、直接排ガス燃焼に供給することができる。その際生じる煙道ガスは現在適用される煙道ガス基準を遵守して直接大気に放出することができる。
【0019】
この事実から本発明の方法は技術水準から公知の方法と実質的に異なる。フランス特許第2477538号明細書により放出気体流は70容量%より多い硫化水素を含有する。同様にドイツ特許第1768826号明細書にもとづく工程からの放出流も大部分が硫化水素からなる。これにより、技術水準にもとづく方法は価値の高い原料を失う。更に放出流の高い硫化水素含量は、場合による燃焼の際に煙道ガスから二酸化硫黄を除去する手段を必要とする。
【0020】
本発明の方法の特にすぐれた点は、2つのメタノール洗浄を同じメタノールで実施するという事実である。新鮮な洗浄メタノールをまず放出流の洗浄に使用する。その際洗浄メタノールは硫化水素を吸収する。硫化水素を有する洗浄メタノールを、引き続き残留気体流の洗浄に使用し、その際残留気体流に含まれるメチルメルカプタンおよびジメチルスルフィドを吸収する。洗浄メタノールに硫化水素を予め装填することはメチルメルカプタンの吸収能力に不利な作用を有しないことが示された。
【0021】
有利には放出気体流もしくは残留気体流からの硫化水素およびメチルメルカプタンの吸収を等温で20〜30℃の範囲の温度で実施する。この目的のために、吸収熱を相当する冷却により洗剤流から除去しなければならない。
【0022】
連続して行われる硫化水素およびメチルメルカプタンの等温吸収は洗浄メタノールのかなりの節約を生じ、完全に硫化水素を含まない放出流を生じる。ドイツ特許第1768826号明細書においてメチルメルカプタン1kg当たりメタノール2.5kgが洗浄に必要であるのに対して、本発明の方法ではこの1/3の量で十分である。
【0023】
洗浄メタノールおよび部分凝縮の2つの凝縮物は多くの量の硫化水素を含有する(洗浄メタノール:H2S15〜20重量%、水性凝縮物: H2S 1〜2重量%、有機凝縮物: H2S約20重量%)。硫化水素を分離するために、3つの物質流を一緒に蒸留し、その際硫化水素を気体状頭部生成物として生成物気体混合物の残りの成分から分離する。分離した硫化水素を循環気体流に供給する。気体状頭部生成物は、硫化水素のほかに、なおかなりの量のメチルメルカプタンを含有してもよい。これは第一の工程に返送される循環気体が3容量%までのメチルメルカプタンからなることを生じる。気体状の頭部生成物を直接循環気体流に供給せず、残留気体流と一緒にすでに記載された第一のメタノール洗浄に供給する場合に、このメチルメルカプタン含量を1容量%未満に減少することができる。
【0024】
硫化水素分離の液体の溜り生成物もしくは粗製生成物を、メチルメルカプタンを収得するために、更に蒸留することによりメチルメルカプタン、ジメチルスルフィド、ジメチルエーテル、ポリスルフィド、メタノールおよび水の成分に分離する。
【0025】
有利には粗製生成物からまずメチルメルカプタンを分離し、および副生成物、ジメチルスルフィドおよびジメチルエーテルをメタノールおよび水から分離する。粗製生成物中に存在するメチルメルカプタン/メタノールおよびジメチルスルフィド/メタノールからなる共沸混合物のために、抽出蒸留を使用し、共沸混合物を分離し、その際抽出剤として水を使用する。この場合に頭部生成物としてメチルメルカプタンおよびジメチルスルフィドが生じる。メタノールおよび水は蒸留残留物を形成する。抽出水により、メタノールが共沸により頭部生成物にならないことが達成される。更に頭部生成物を凝縮するための付加的な還流が必要でないことが判明した。前記生成物は、むしろ中間凝縮せず、直接メチルメルカプタンの引き続く単離に供給することができる。抽出蒸留の際の還流として抽出水を使用する。
【0026】
メチルメルカプタンを単離するために、抽出蒸留の頭部生成物を更に蒸留することによりメチルメルカプタンおよび水を含有する頭部凝縮物に、および主にジメチルスルフィドからなる底部生成物に分離することができる。頭部凝縮物を液−液相分離により高純度メチルメルカプタンおよび水に分離する。
【0027】
抽出蒸留からの蒸留残留物はほぼ同じ割合のメタノールおよび水を含有する。更に蒸留残留物はなお少ない割合の低沸点物(メチルメルカプタン、ジメチルエーテル)およびジメチルスルフィドおよびポリスルフィドを含有する。メタノールを再び収得し、全反応に返送するために、蒸留残留物を再び蒸留することができる。その際メタノールが頭部に凝縮し、洗浄メタノールとしてメチルメルカプタン合成に再び使用する。底部生成物として水およびポリスルフィドが生じる。
【0028】
有利にはこの反応水の一部(底部生成物の約2/3)を抽出水として抽出蒸留に再び使用する。反応の際に形成される反応水に相当する残りの1/3を反応から放出する。反応中のポリスルフィドの蓄積を回避し、放出水の悪臭の負荷を減少するために、反応水からポリスルフィドを蒸気と共に追い出し、排ガス燃焼に供給する。
【0029】
本発明の方法による生成物気体混合物の分離は種々の成分の凝縮のために必要な冷却効率を制限するために、1〜10バールの圧力で実施する。前記工程a)〜d)を含む第一の工程において6〜10バール、有利には8バールに圧力を保って作動する。抽出蒸留による硫化水素分離および引き続くメチルメルカプタンおよびジメチルスルフィドへの分離からの粗製生成物の更なる分離は4〜8バール、有利には6バールの圧力で実施する。最終的に、メタノールおよび反応水の分離は、有利には1バールの標準圧で実施する。
【0030】
【実施例】
本発明の方法を2つの図面により詳細に説明する。
【0031】
図1はメチルメルカプタン製造の第一工程のフローシートであり、
図2はメチルメルカプタン製造の第二工程のフローシートである。
【0032】
図1はメチルメルカプタン製造の第一工程のフローシートを示す。これは同日出願のドイツ特許出願番号DE19654515.3号に記載の図1の工程図に相当する。反応器5中で、硫化水素およびメタノールからなる出発物質気体混合物25を、硫化水素とメタノールのモル比1.8で、酸化アルミニウム触媒に接して、作動圧10バールおよび反応温度360℃で反応させ、メチルメルカプタンおよび副生成物(ジメチルスルフィド、ジメチルエーテル、ポリスルフィド)を生じる。触媒に、その活性および選択性を高めるために、ドイツ特許第19639584号明細書の例2によりタングステン酸セシウム25重量%が付加されている。
【0033】
生成物気体混合物26を130℃に冷却後、生成物流27としてメチルメルカプタン製造の第二の工程に移送する。熱い生成物気体混合物の熱容量を、触媒反応に必要なメタノールの一部を蒸発するために、熱交換器6中で利用する。
【0034】
反応に必要な硫化水素の新製気体20を、二段スクリュー圧縮機1を用いて中間圧6バールを介して、最終圧11バールまで圧縮する。この例では99重量%より多い硫化水素を含有する高純度硫化水素を使用する。圧縮機の第一段階で温度を制限するために、緩衝剤容器2から液体のメタノールを注入する。第一段階の圧縮熱によりメタノールの一部を蒸発する。蒸発しない部分を緩衝剤容器2を介して循環させる。蒸発したメタノールの代わりに緩衝剤容器3からのメタノール流21を使用する。第一の圧縮段階の後に、硫化水素/メタノール気体混合物に、第二の工程から返送される硫化水素循環気体22を混合する。圧縮した気体混合物23に、硫化水素/メタノールのモル比を調節するために、メタノール蒸気24を供給する。こうして得られた出発物質気体混合物25を、ガスヒーター4中でほぼ170℃に加熱し、次いで10バールの圧力で反応器に導入し、ここで熱交換器により触媒床に遊離する反応熱を用いて反応温度に加熱する。
【0035】
反応の際に消費されるメタノールの代わりに、緩衝剤容器3に供給される新鮮なメタノール29を使用し、該容器に第二の工程から返送されるメタノールも注入する。緩衝剤容器3からメタノール流31を触媒反応のために、およびメタノール流30を洗浄メタノールとして第二の工程のために取り出す。
【0036】
従って、本発明の対象である第二の工程は、物質流22(硫化水素循環気体)、27(生成物気体混合物)、28(分離した洗浄メタノール)および30(新鮮な洗浄メタノール)を介して第一の工程と結合している。
【0037】
第一の工程を離れた生成物気体混合物27は本発明の例においては以下の特徴を有する。
【0038】
メチルメルカプタン 39 重量%
ジメチルスルフィド 1.6重量%
ジメチルエーテル 2.7重量%
不活性気体
(H2、CO、CO2、N2) 2.5重量%
水 15 重量%
硫化水素 34 重量%
メタノール 5 重量%
温度 130℃
圧力 8バール
本発明の方法の具体的な構成を図2のフローシートにより説明する。
【0039】
前記特徴を有する生成物気体混合物は2.7t/tMM(MM=メチルメルカプタン)の物質流として生じ、二段階の部分凝縮器7に供給する。
【0040】
第一の凝縮段階で大部分の高沸点成分、すなわち水およびメタノールを60℃の温度で水性凝縮物33として凝縮する。冷却のために標準温度調節した還流冷却水を使用することができる。第二段階で、メチルメルカプタンほぼ75重量%を含有する有機凝縮物34を25℃で凝縮する。このために約5℃の冷却水を用いて冷却しなければならない。ここで考慮される物質流においては約180kW/tMMの冷却効率が必要である。
【0041】
凝縮されない残留気体流35は、主成分として硫化水素のほかに、なお凝縮の前に生成物気体流27中に含まれるメチルメルカプタン量約30%を含有する。メチルメルカプタンは残留気体流から多段階でメタノールで洗浄することにより吸収する。これはメチルメルカプタン吸収装置8(MM吸収装置)中で行われる。かなりの凝縮熱および吸収熱のために、吸収を等温で、有利には25℃の温度で実施できるために、カラムに沿って熱交換器が配置されている。放出されるべき吸収熱は48kW/tMMである。この方法でメチルメルカプタンを1容量%未満の量に取り除くことができる。冷却媒体として5℃の温度を有する水を使用することができる。
【0042】
メチルメルカプタンを吸収するために、残留気体流を下からMM吸収装置8に供給し、洗浄液に対して向流で上に流動する。吸収装置カラムの頭部に洗浄液としてメタノールを15℃の温度を有して供給する。
【0043】
吸収装置カラムを離れる残留気体流は約6バールの圧力下に存在し、主成分として硫化水素のほかに不活性気体((H2、CO、CO2、N2))10容量%を有する。この残留気体流を循環気体流22と放出気体流36に容積比7:1で配分する。循環気体流を第一の工程に供給し、第二の圧縮段階の前に6バールの圧力で硫化水素の新製気体に供給する。第一の工程に不活性気体が蓄積することを回避するために、放出気体の分岐が必要である。本発明の方法において、硫化水素の新製気体とともに供給され、合成反応器中にメタノール分解により形成される不活性気体の量を連続的に放出する場合に、容積比7:1が保証される。
【0044】
硫化水素の損失を回避するために、放出流を硫化水素吸収装置カラム(H2S吸収装置)9中で新たにメタノールで洗浄する。有利にはこの洗浄を等温で25℃の温度で実施する。このために放出流をH2S吸収装置9に下から導入し、洗浄液に対して向流で上に向かって流動する。等温吸収を実施するために、H2S吸収装置カラムに、約18kW/tMMの吸収熱を放出する冷却装置を装備する。H2S吸収装置を離れる浄化された放出流37はほとんど完全に硫化水素を含まず(0.1容量%未満)、燃焼に導入することができる。
【0045】
MM吸収装置中の第一のメタノール洗浄およびH2S吸収装置中の第二のメタノール洗浄のために同じメタノール流を使用する。このためにメタノールを、H2S吸収装置の頭部に供給する前に、緩衝剤容器3から(第1図参照)物質流30として取り出し、冷却器中で15℃に冷却する。H2S吸収装置中で硫化水素を吸収した後に、洗浄メタノールは硫化水素約15重量%を有する。15℃に再び冷却した後に洗浄メタノールを、残留気体流からメチルメルカプタンを吸収するために、MM吸収装置の頭部に供給する。MM吸収装置中で洗浄メタノールはメチルメルカプタン約30重量%を装填している。硫化水素の予めの装填はメチルメルカプタンの吸収に不利に作用しない。
【0046】
部分凝縮器からの2つの凝縮物流33および34および洗浄メタノール38は多くの量の溶解した硫化水素(水性凝縮物33:約1重量%、有機凝縮物34:約20重量%、洗浄メタノール38:約19重量%)を含有する。これらの物質流から硫化水素を除去するために、10個の理論的棚段を有する蒸留分離カラム10を使用する。有機凝縮物および洗浄メタノールを一緒にカラムの頭部に供給し、一方高沸点水性凝縮物を蒸留分離カラムのほぼ半分の高さに導入する。8バールの圧力で蒸留を実施する。この圧力において底部の沸騰温度は約85℃である。
【0047】
硫化水素は気体流39として頭部を介して蒸留分離カラムを離れ、循環気体流22に供給する。気体流39は硫化水素のほかになお低沸点成分メチルメルカプタン、ジメチルエーテルおよびジメチルスルフィドの部分を含有する。分離度を改良するために、蒸留分離カラムの頭部に部分凝縮器を組み込むことができ、該凝縮器は気体流39のメチルメルカプタン含量を選択された凝縮温度25℃で10容量%未満に制限する。
【0048】
選択的に循環気体流22に供給するために、気体流39を残留気体流35と一緒にMM吸収装置8に供給することができる(破線で示された結合を参照)。これにより循環気体流のメチルメルカプタン含量が減少する。気体流39を循環気体流に直接供給する場合は、循環気体流はメチルメルカプタン約3容量%未満を含有する。気体流39がMM吸収装置8を貫流する場合は、循環気体流のメチルメルカプタン含量を1容量%未満に低下することができる。
【0049】
蒸留分離カラムの蒸留底部にいわゆる粗製生成物が生じる。これは例えば以下の組成を有する。
【0050】
メチルメルカプタン: 43 重量%、
ジメチルスルフィド: 2 重量%、
ジメチルエーテル: 2 重量%、
メタノール: 34.7重量%、
水 18 重量%、
高級硫化物: 0.5重量%未満
約60℃に冷却した後に生成物を緩衝剤容器11に集める。ここから生成物を相当する温度水準で予備分離カラム12に供給し、ここでメチルメルカプタンおよびジメチルスルフィドを含有する物質流に、およびメタノールおよび水を含有する物質流に分離する。予備分離カラム中で、粗製生成物中に存在する共沸混合物を分離するために、抽出蒸留法を使用する。抽出剤として水を使用し、水を予備分離カラムの頭部に供給する。予備分離カラム中で作動圧6バールである。予備分離カラムの頭部生成物は以下の成分を含有する。
【0051】
メチルメルカプタン: 約93 重量%、
ジメチルスルフィド: 約4.5重量%、
ジメチルエーテル: 約1.5重量%、
水: 約1 重量%、
メタノール: 微量
有利には生成物を中間凝縮せずに物質流42としてほかの蒸留、いわゆる精製カラム13に供給する。蒸気状の物質流42を精製カラムのほぼ中心に供給し、該カラムは同様に作動圧6バールで作動する。精製カラム中でメチルメルカプタンおよびジメチルスルフィドの分離を実施する。メチルメルカプタンは頭部生成物として生じ、組み込まれた凝縮器中で、最初に沸騰温度で還流を形成し、引き続き過冷却により生成物の取り出しを生じることにより、凝縮する。精製カラム13の頭部で放出される頭部凝縮物は更に20℃に冷却した後に水分離機14中でメチルメルカプタンおよび水に分離する。圧力の変動を補正するために、精製カラムに不活性気体48、有利には窒素を6バールの圧力で覆う。
【0052】
水分離機14からメチルメルカプタンを物質流45として高純度で取り出す。これは以下の組成を有する。
【0053】
メチルメルカプタン: 約98 重量%、
ジメチルスルフィド: 0.1 重量%、
ジメチルエーテル: 1.5 重量%、
水: 0.37重量%、
メタノール: 0.03重量%
硫化水素: 微量
分離した水を物質流47として予備分離カラム12に供給する。
【0054】
精製カラム13の底部生成物として生じるジメチルスルフィドは同様に高い純度を有し、商品化することができる。物質流46(ジメチルスルフィド)は物質流45(メチルメルカプタン)の約2重量%である。
【0055】
予備分離カラムの蒸留残渣は以下の組成を有する。
【0056】
メタノール: 約43 重量%、
水: 約54.5重量%、
硫化物含有副生成物: 約1 重量%、
ジメチルエーテル: 約1 重量%
メタノール部分は洗浄メタノール(物質流30)(約85重量%)および触媒合成の際に完全に反応しなかったメタノールから構成される。水部分は抽出水(物質流41)および合成の際に生じる反応水に由来する。硫化物含有副生成物、主としてジメチルスルフィドは同様に合成の際に形成される。
【0057】
価値の高いメタノールを回収するために、予備分離カラム12からの蒸留残渣を、6バールから1バールに放圧後、物質流43としてメタノール/水分離カラム15に供給する。カラムの頭部でメタノールを取り出す。反応水は底部生成物として生じ、わずかの量のポリスルフィドを含有する。
【0058】
このメタノール/水分離カラム15中で頭部生成物中の水濃度および底部生成物中のメタノール濃度をそれぞれ0.2重量%に制限することができる。
【0059】
カラムの頭部から放出されるメタノールを物質流49もしくは28として緩衝剤容器3(図1参照)に返送し、これにより洗浄メタノールおよび合成メタノールとして再び使用する。これはジメチルスルフィド最高で0.5重量%を含有する。
【0060】
メタノール/水分離カラムの底部生成物として生じる反応水は、合成の際に形成される反応水に相当する部分を連続的に反応工程から放出しなければならない。反応水の量のほぼ2/3に相当するほかの部分は抽出水41として予備分離カラム12に供給する。一方では抽出水中のポリスルフィドの蓄積を回避し、他方では放出される反応水の悪臭の負荷を回避するために、反応水を蒸留分離カラム16の頭部に供給する。カラムの底部で蒸気が生じ、向流で反応水に供給する。ポリスルフィドのヘテロ共沸特性により、ポリスルフィドを水蒸気と一緒に取り出す。ポリスルフィドを完全に取り出すために、蒸気量として反応水の約5%のみが必要である。蒸留分離カラム16のポリスルフィドが蓄積した頭部流は直接燃焼することができる。
【0061】
底部生成物として蒸留分離カラム16を離れる反応水はほとんど悪臭がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】メチルメルカプタン製造の第一工程のフローシートである。
【図2】メチルメルカプタン製造の第二工程のフローシートである。
【符号の説明】
1 スクリュー圧縮機、 2 緩衝剤容器、 3 緩衝剤容器、 5 反応器、 6 熱交換器、 7 部分凝縮器、 8 メチルメルカプタン吸収装置、9 硫化水素吸収装置、 10 蒸留分離カラム、 11 緩衝剤容器、 12 予備分離カラム、 13 精製カラム、 14 水分離機、 15 メタノール/水分離カラム、 16 蒸留分離カラム、 20 新製気体、 21 メタノール流、 22 硫化水素循環気体流、 23 圧縮した気体流、 24 メタノール蒸気、 25 出発物質気体混合物、 26、27 生成物気体混合物、 28、29、30、31 メタノール流、 33 水性凝縮物、 34 有機凝縮物、 35 残留気体流、 36 放出気体流、 39 気体流、 38 メタノール流、 41 抽出水
Claims (7)
- 100〜150℃の温度および6〜12バールの圧力で生じる、硫化水素およびメタノールからメチルメルカプタンを触媒合成することにより得られる生成物気体混合物を、メチルメルカプタン、ジメチルスルフィド、ポリスルフィド、水、メタノール、硫化水素および不活性気体の成分に分離する方法において、
a)二段階の部分凝縮により、生成物気体流を、メタノールおよび水を含有する水性凝縮物に、硫化水素、メチルメルカプタンおよびジメチルスルフィドを含有する有機凝縮物に、および硫化水素およびメチルメルカプタンを含有する残留気体流に分離し、その際水性凝縮物を55℃〜65℃の温度で、および有機凝縮物を15〜30℃の温度で凝縮し、
b)メタノールを用いた第一の洗浄で残留気体流からメチルメルカプタンおよびジメチルスルフィドを吸収し、洗浄した硫化水素の多い気体流を循環気体流および放出気体流に5:1〜20:1の容積比で分配し、
c)メタノールを用いた第二の洗浄で放出気体流から硫化水素を吸収し、工程から浄化した放出流を除去し、その際第二の洗浄のために新鮮なメタノールを使用し、該メタノールを、硫化水素を吸収した後に、洗浄剤として工程(b)の第一の洗浄のために使用し、
d)液体の粗製生成物として蒸留溜り物中に生じる生成物気体混合物の残留成分から気体状頭部生成物として硫化水素を分離するために、装填した洗浄メタノール、水性凝縮物および有機凝縮物を蒸留し、かつ分離した硫化水素気体を循環気体流または残留気体流に供給し、かつ
e)粗製生成物を更に蒸留することにより、メチルメルカプタン、ジメチルスルフィド、ジメチルエーテル、ポリスルフィド、メタノールおよび水の成分に分離する
工程からなることを特徴とする、メチルメルカプタンの触媒合成の生成物気体混合物の分離法。 - 等温で20〜30℃の範囲の温度でメタノールを用いて洗浄することにより硫化水素およびメチルメルカプタンの吸収を実施する請求項1記載の方法。
- 共沸混合物、メチルメルカプタン/メタノールおよびジメチルスルフィド/メタノールを含有する粗製生成物を、抽出蒸留によりメチルメルカプタンおよびジメチルスルフィドを含有する物質流に、およびメタノールおよび水を含有する物質流に分離し、その際抽出剤として水を使用し、頭部生成物としてメチルメルカプタンおよびジメチルスルフィドおよび蒸留残留物としてメタノールおよび水を生じる請求項1記載の方法。
- メチルメルカプタンおよびジメチルスルフィドを含有する物質流を蒸留によりメチルメルカプタンおよび水を含有する頭部凝縮物およびジメチルスルフィドを含有する溜り生成物に分離し、頭部凝縮物を液−液相分離により高い純度のメチルメルカプタンおよび水に分離する請求項3記載の方法。
- メタノールおよび水を含有する蒸留残留物を更なる蒸留に供給し、その際頭部でメタノールを凝縮し、洗浄メタノールとして使用するためにおよびメチルメルカプタン合成のために返送し、なお少量のポリスルフィドを含有する水を溜り生成物として生じる請求項3または4記載の方法。
- 分離した水中に含有されるポリスルフィドを蒸気により放出し、排ガス燃焼に供給する請求項5記載の方法。
- ポリスルフィドを浄化した水を、合成工程で形成される反応水に相当する部分を、工程から放出し、残りの部分を抽出水として抽出蒸留に供給する請求項6記載の方法。
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