JP3846067B2 - 脱毛装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、美容などの目的のために体毛を除毛するために使用される脱毛装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、特開平7−313243号に示される自転駆動をして肌伸しを行うもので、肌伸ばしの駆動部にクラッチ機構を設けた脱毛装置がある。これは肌伸ばしの駆動伝達部に摩擦クラッチを設け、毛を挟み込んだり、異物を挟み込んだりした時にクラッチが作動して安全を図るものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記の従来例にあっては、脱毛手段にはクラッチが設けてなく、脱毛ヘッドに毛を挟んだり、異物をかみ込んだ場合に駆動伝達系の損傷が発生することがある。このため、駆動部の剛性をあげるために本体ブロック、特に、脱毛ヘッドの幅等を大型化しなければならず肌に当てにくくて使い勝手が悪くなるという問題があった。
【0004】
本発明は上記の従来例の問題点に鑑みて発明したものであって、脱毛ヘッドへの毛の挟み込みや異物のかみ込みに対して駆動伝達系の損傷を防止すると共に、脱毛駆動部や特に脱毛ヘッドを小型化して肌に当てやすく使い勝手のよい脱毛装置を提供することを課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の脱毛装置は、大量の毛を引き抜くための第1の脱毛ユニットと、脱毛巾及び外形が上記第1の脱毛ユニットの脱毛巾及び外形よりも小さい少量の毛を引き抜くための第2の脱毛ユニットを備え、動力源を備えた本体ブロックに前記両脱毛ユニットを着脱交換可能とし、両脱毛ユニットは本体ブロックの動力源に連結されて各々の脱毛手段に駆動伝達するための伝達装置を各々備えており、前記第2の脱毛ユニットの駆動伝達系内に過負荷クラッチを配設して成ることを特徴とするものである。このような構成とすることで、少量の毛を引き抜くための第2の脱毛ユニットの脱毛手段に毛を挟んだり、異物をかみ込んだりした場合に、クラッチが働いて駆動伝達系やモータ等を損傷することがなく、この結果、駆動負荷の小さい第2の脱毛ユニットの駆動伝達部を小型化して、第2の脱毛ユニットの脱毛巾及び外形を小さくして小型化できるものであり、また、脱毛ユニットが本体ブロックに対して着脱自在であるので、過負荷クラッチ部分における修理、交換等が容易にできることになる。
【0009】
また、過負荷クラッチは大ギアに対して回転自在に取付けられた小ギアに固定された支持部を有する板ばねで構成され、支持部が大ギアに設けた係止部に回転方向に脱離自在に弾性係止していることが好ましい。このような構成とすることで、簡単且つ小型の構造で、円滑なクラッチの動作が得られるものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
【0011】
本発明の脱毛装置は手で把持できる器具本体Aに毛を除毛するための脱毛手段を有するものであって、脱毛手段として脱毛幅、外形幅の異なる異種の脱毛ヘッド2aを備えたものである。器具本体Aは添付図面に示す実施形態においては本体ブロック1に脱毛ヘッド2aを備えた脱毛ユニット2を着脱自在に取り付けて構成してある。
【0012】
以下、異なる脱毛ユニット2を本体ブロック1に着脱自在に取付ける例につき詳細に説明する。
【0013】
図1、図2、図4、図5に示すように、本体ブロック1は前後二つ割りで形成されたハウジング10内にモータ11を固定するモータケース4を上下移動自在に組み込んであるとともにばね18によって上方へばね付勢されることでモータケース4がフローティング支持して構成してある。ここで、ハウジング10内面に設けた抜け止め突起10bにモータケース4の上端部が当たってハウジング10から上方に抜けないようになっている。ハウジング10内の下端部には電源ジャック14が内装され、また、ハウジング10の外面にはスイッチ15が設けてある。そしてハウジング10が手に持つ部分、つまり把持部となっている。
【0014】
図5に示すように、モータ11を内装したモータケース4はコ字状をしており、モータケース4の側部にモータカバー401を取付けてあり、モータ11の出力軸に圧入固定したピニオン12と、モータカバー401に軸401aにより回動自在に取付けた中間ギア13とを噛合わせてモータ11の回転を中間ギア13に伝達している。モータカバー401の外面側にはギアカバー402が取付けられて上記ピニオン12、中間ギア13を覆っている。ここで、ギアカバー402はモータカバー401といっしょにねじ402aによりモータケース4に取付けてある。
【0015】
モータケース4の上面部には角筒状をしたトンネル部4aが設けてあり、トンネル部4aに両側からそれぞれ主体部分が矩形枠状をした保持フック16の一端部をスライド自在にはめ込み、トンネル部4a内において対向する保持フック16間にばね材19を介在して両保持フック16を互いに離れる方向に弾性付勢してあり、更に、保持フック16には抜け止め突起16cが設けてあって、抜け止め突起16cがトンネル部4aの上面部に設けた孔4bの端縁に当接自在となっていることで、保持フック16がトンネル部4aから抜けないようにしてある。また、保持フック16の端部には略U字状をした弾性を有する第1のヒンジ部16bが設けてあり、この第1のヒンジ部16bの先端部の両側にそれぞれ逆U字状をした弾性を有する第2のヒンジ部16aが設けてあり、第2のヒンジ部16aが着脱釦17の孔17aにはめ込んで取付けてある。ここで、上記第1のヒンジ部16bは保持フック16のスライド方向(本体ブロック1の左右方向)に対してU字状となっており、第2のヒンジ部16aは保持フック16のスライド方向と直交する方向(本体ブロック1の前後方向)に逆U字状となっており、したがって、着脱釦17は弾性を有して上下方向及び左右方向に変形自在な第1のU字状をしたヒンジ部16bと弾性を有して上下方向及び前後方向に変形自在な第2の逆U字状をしたヒンジ部16aとを介して保持フック16に連結してある。
【0016】
一方、着脱釦17は本体ブロック1を構成するハウジング10の左右両側面部に設けた釦孔10aに左右方向にスライド自在に取付けてある。したがって、本体ブロック1に対して着脱釦17は左右方向にスライドするのみで上下方向、前後方向には移動せず、このため、モータケース4が上下移動しても着脱釦17は本体ブロック1に対して上下移動せず、また、着脱釦17を介して本体ブロック1側にモータケース4側からの振動が伝達するのを第1のU字状をしたヒンジ部16bと、第2の逆U字状をしたヒンジ部16aとで前後方向と左右方向との振動を吸収するようになっており、また、ばね18により上下方向(スイング方向)の振動を吸収し、これにより全方向において本体ブロック1に振動が伝わるのを押さえ、使い勝手がよく、騒音を低くするようにしている。
【0017】
また、主体が矩形枠状をした保持フック16の枠状部分の開口16e内には中間ギア13の上部が露出するようになっている。
【0018】
駆動ブロックは図6に示すようなものである。図6において、カムケース6にカムケース基台8と、カムケースカバー7とをねじ8n、7nにより固定してケース体6Aが構成してある。カムケース基台8の下面部には下方に向けて一対の取付け用係止部8bを設けてあり、該取付け用係止部8b間にモータケース4の上面部に設けた角筒状をしたトンネル部4aを嵌め込み、両保持フック16の端部に設けた取付け用被係止部16dをそれぞれ取付け用係止部8bに係止して取付けてある。なお、取付け用被係止部16dと取付け用係止部8bとを着脱自在に取付けるための説明は後述により詳細に説明する。
【0019】
上記ケース体6Aのカムケース基台8の上面側には軸9hにより回転カム9が回転自在に取付けてあり、この回転カム9は下面部にフェイスギア76が設けてあり、また、図6、図11、図12に示すように、回転カム9の上面部の外周部には平面視環状をしたカム部9cが設けてあり、このカム部9cのレベルは場所によって異なるものであり、また、回転カム9の上面部には平面視環状をしたカム溝9aが設けてあり、この環状をしたカム溝9aは半径が場所によって異なる溝となっている。
【0020】
図6に示すように、カムケース6とカムケース基台8とに上下両端部を取付けた軸37に出力部を構成する振動体35が上下移動自在に取付けてあり、この振動体35には振動ローラ33が回動自在に取付けてあり、上下移動自在な振動体35がばね36bにより下方に弾性的に押圧されて振動体35に取付けた振動ローラ33が回転カム9のカム部9cに弾性的に押し付けられていて常にカム部9cに振動ローラ33が追従するようにしてある。振動体35の両側には上方に向けて突腕35aが突設してあり、この突腕35aの上端部が弧状に屈曲している。この弧状に屈曲した上端部はカムケース6に設けた孔6cから上方に突出している。また、ゴム等の弾性体で形成した緩衝部材36がカムケース基台8に取付けてあり、前記カム部9cの下面に振動ローラ33が当たる前に上端を振動体35の下面が緩衝部材36に当たるようにして音の発生をなくしている。
【0021】
図1、図2、図6に示すように、カムケース基台8には軸8jにより駆動ギア32が回転自在に取付けてあり、この駆動ギア32は中間ギア13と噛み合っている。駆動ギア32にはギア32aが設けてあって、該ギア32aが回転カム9のフェイスギア76と噛み合っている。
【0022】
したがって、モータ11が回転すると、ギア群を介して回転カム9が回転し、回転カム9の回転によりカム部9c上を振動ローラ33が上下移動しながら転動し、これにより振動体35が上下して振動体35の突腕35aが上下するようになっている。
【0023】
一対の可動レバー27の端部がカムケース6とカムケース基台8とに取付けた軸28に回動自在に取付けてあり、上記軸28は上端部をカムケース6に設けた孔に嵌め込むと共に下端部をカムケース基台8に取付ける支持板31に設けた孔にはめ込んである。可動レバー27の先端部の下面部から突出した軸27aにローラ29が回動自在に取付けてあり、また、可動レバー27の上面部から突出した軸27bがカムケース6の上面部に形成した長孔6bに移動自在に挿通してあり、この軸27bの先端部に角型をした駆動ころ30が回転自在に取付けてある。ローラ29は回転カム9のカム溝9a内にはめ込んであり、回転カム9が回転することで、可動レバー27が揺動し、これにより駆動ころ30が揺動するようになっている。ここで、カム溝9aは図9、図10に示すように、両可動レバー27を同時に逆方向に揺動させることができるような形状となっており、図に示す実施形態においては、回転カム9の1回転で両可動レバー27が図9のように両ローラ29間が最も広がる状態と、図10のように両ローラ29間が最も狭まる状態とが各々2回ずつ生じるようになっている。
【0024】
図1、図2、図6に示すように、カムケース6にカムケース基台8と、カムケースカバー7を固定して構成したケース体6Aの上部には脱毛ユニットケース39の下部が被嵌されてねじ39nにより取付けられる。脱毛ユニットケース39は上面部に開口部39aを設けてあり、両側上部にU字状をした切欠部39bが設けてある。脱毛ユニットケース39の両側部とケース体6Aの両側面との間には隙間が形成され、この隙間にフレーム着脱釦38が配置され、このフレーム着脱釦38とケース体6Aとの間にばね材38bが介装されてフレーム着脱釦38を脱毛ユニットケース39の側部の内面に押し付けている。ばね材38bはフレーム着脱釦38に設けた突起38fに一端をはめ込んで取付けてある。また、フレーム着脱釦38の両側の突起38aをカムケース6とカムケースカバー7の溝6a、7aに係合させて上下支持をしている。ここで、フレーム着脱釦38の操作部38dが上記切欠部39bに嵌まり込んで外部に露出している。このフレーム着脱釦38を用いて後述のフレーム5が着脱自在に取付けられる。
【0025】
次に、図1乃至図3に示す実施形態における脱毛ヘッド2aについて詳述する。本実施形態における脱毛ヘッド2aは1ヘッド構造のもので、脱毛ヘッド2aの脱毛幅、外形が大きいもの(後述の複数ヘッド構造のものに比べて脱毛幅、外形が大きい)となっている。そして、本実施形態の1ヘッド構造の脱毛ヘッド2aはケース体6Aの上端部に配されるものであり、脱毛ヘッド2aは、図1乃至図3、図7に示すように、軸25によってケース体6Aの両側上端部間に回転自在に架設されている回転体20に、脱毛爪3と、上記一対の可動レバー27の駆動による角型をした駆動ころ30の揺動の動きを受けて脱毛爪3を動かす一対のスライダー22、22とを設けたもので、回転体20の下部側に位置している両スライダー22、22は、回転体20の両端間に架設された軸24、24によって回転体20に対し、上記軸25と平行な方向にスライド自在とされている。
【0026】
脱毛ヘッド2aにおける脱毛爪3は、回転体20の軸方向に所定の間隔で並んでいる複数枚の固定爪3aと、各固定爪3a間に配されている複数枚の可動爪3bとからなるもので、可動爪3bは、下端の係合突起3eの数と位置とが異なる2種が回転体20の軸方向において交互に配設されているとともに、両側縁から突出する支持突起3c、3cが回転体20によって支持されることで、回転体20に対し、回転体20の軸方向と直交する方向の軸のまわりに揺動自在とされている。図6中の3dは可動爪3bにおける前記軸25が挿通される孔である。
【0027】
回転体20にスライド自在に取り付けられている一対のスライダー22、22は、軸方向において相互に重なる部分を備えているとともに上記一対の可動レバー27によって相反する方向にスライド駆動されて、一方のスライダー22が回転体20の軸方向に並んでいる複数枚の可動爪3bのうちの1枚おきを同時に揺動させ、他方のスライダー22が残る可動爪3bを同時に逆方向に揺動させるもので、両スライダー22、22には可動爪3bの係合突起3eが係合する係合溝22aが上面に設けられている。ただし、一方のスライダー22は一列に並ぶ係合溝22aを、他方のスライダー22は2列で並ぶ係合溝22aを一方のスライダー22の係合溝22aの両脇に備えたものとなっており、一列に並んでいる複数枚の可動爪3bが両スライダー22、22に交互に係合している。そして両スライダー22、22の下面には、夫々軸25を中心とする円弧となっている溝22bが設けられており、各溝22bに前記一対の可動レバー27の各駆動ころ30が係合している。
【0028】
また、図7に示すように回転体20の円周部には固定爪3aの前方に大きな凹所20bが設けられており、この凹所20bには回動自在に取付けられたローラ21が回転体20に設けられた端部に位置する固定爪3aの周方向にある取付け孔22cに軸21aによって圧入固定してある。この時、ローラ21に軸21aを圧入固定して、取付け孔22cに軸21aを遊挿してもよい。これにより回動時に回転体20のリブの摺動刺激によって悪くなっていた肌当たりは回動自在に取付けられたローラ21によって肌を引っ張らずに転がるために肌当たりが良いものとなり、骨部でも固定爪3aと可動爪3bの肌への衝撃がローラ21によってやわらげられるため、肌当たりが非常に良いものとなる。
【0029】
カムケース6とカムケースカバー7との間に組み込まれる駆動手段は、図1、図2、図6、図7、図9、図10に示すように、レバー26の下端部を駆動ギア32に設けた偏心軸32bに回転自在に取付けると共にレバー26の上端部を回転体20の側面部に設けた偏心軸20aに回転自在に取付けることで構成してあり、モータ11を回転して駆動ギア32が回転すると、レバー26を介して回転体20が軸25を中心に所定角度内の往復回動を行う。この回動は、ローラ21が脱毛ユニットケース39の上面開口のほぼ中央に位置する状態と、脱毛爪3における可動爪3bが同じ位置にくる状態との間でなされるようにしてある。そして上記回動と同時に、可動レバー27が夫々軸28を中心に相反する方向の往復回動を行って、脱毛ヘッド2aにおける一対のスライダー22、22に相反する方向の往復直線運動を行わせるために、スライダー22、22の往復動で往復揺動を行う可動爪3bは、一つおきの固定爪3aの両面に隣合う2つの可動爪3bが同時に接する動作と、残る固定爪3aの両面に隣合う2つの可動爪3bが同時に接する動作とを繰り返す。尚、両端の固定爪3aは、夫々片面のみに可動爪3aが接することから、他の固定爪3aよりも肉厚として強度を持たせてある。
【0030】
ここにおいて、本実施形態に係るものでは、脱毛ヘッド2aの軸25を中心とする2回の往復回動の間に、可動爪3bが1回の往復動を行うように、カム溝9aを構成してある。つまり、脱毛ヘッド2aの軸25を中心とする1回の往復回動の間に、可動爪3bが一側の固定爪3aに接している状態から他側の固定爪3aに接する状態に移行するようにしてある。
【0031】
そして、本実施形態において、図9、図10に示すように、回転カム9の1回転で両可動レバー27が2往復回動するように構成してあるので、ギヤ32aとフェイスギア76とを1:4の歯数組み合わせとすることで、常に回転体20の回動と、毛の把持を一致させることができるものである。
【0032】
また、この可動爪3bの上記移行は、脱毛ヘッド2aの軸25を中心とする往復回動の両死点のうち、可動爪3bがフレーム5の上開口に位置している時の死点の時点で大半がなされるとともにこの時点の移行で可動爪3bが固定爪3aに接するようになっており、他方の死点において、接していた固定爪3aから可動爪3bがわずかに離れる動きがなされるものとなっている。
【0033】
つまり、ローラ21が肌に接している状態から、脱毛ヘッド2aの軸25を中心とする一方向回転によって、固定爪3aと可動爪3bとが肌に面する位置に来た時、固定爪3aと可動爪3bとによる毛の挟持がなされ、この挟持がなされた状態のままで脱毛ヘッド2aの逆方向回転がなされることで毛の引き抜きがなされるとともに、上記ローラ21が再度肌に接する状態となった時、挟持していた毛の解放がなされるという動作が繰り返されることになる。
【0034】
このように、本実施形態においては脱毛サイクルは、爪を開にして毛を導入し、次に爪を閉じて毛を把持し、次に回転体20の回動により毛を引き抜き、次に爪を開いて毛を離すという規則的なサイクルである。このため、本実施形態においては、規則的に毛を抜くことによる脱毛刺激(脱毛による痛み)が発生するものである。
【0035】
上記のように、本体ブロック1と、駆動ブロックと、1ヘッド構造の脱毛ヘッド2aとで器具本体Aが構成されるものであり、この器具本体Aに脱毛手段の周囲を覆うように以下に述べるフレーム5がスイング自在に且つ着脱自在に取付けられるものである。そして、1ヘッド構造の脱毛ヘッド2aを駆動ブロックに取り付けたブロックが本体ブロック1に対して着脱自在に取り付けてある。
【0036】
器具本体Aにフレーム着脱釦38により着脱自在に取付けられるフレーム5は前後壁部と左右壁部とで構成された枠状をしていて、器具本体Aに取付けた状態では器具本体Aの脱毛手段である脱毛ヘッド2aの周囲を囲むものである。そして、このフレーム5には肌伸ばし部40、41、連結アーム42、43、肌当て部材が取付けてある。図1乃至図3、図8に示すように、肌伸ばし部40、41はそれぞれ脱毛ヘッド2aの前方と後方とに位置するように配置され、肌伸ばし部40、41に設けたピン40a、41aをそれぞれフレーム5に設けた孔5a、5bに回転自在に取付けてある。また、前に位置する肌伸ばし部40の前方には前に位置する肌当て部材であるくし状のコーム51が配設してあり、後に位置する肌伸ばし部41の方向には後に位置する肌当て部材であるローラ54が配設してある。
【0037】
図8に示すように、前後の肌伸ばし部40、41は連結アーム42、43により連結してある。連結アーム42、43はぞれぞれ前後方向の略中央部の下面部に突起42g、43gが突設してある。連結アーム42は連結アーム43の内側に配置されるものであって、この連結アーム42の突起42gの側面側にピン42cが突設してある。また、連結アーム42の前端には長孔42aが設けてあり、連結アーム42の後端には孔42bが設けてある。一方、連結アーム43の後端には長孔43aが設けてあり、連結アーム43の前端には孔43bが設けてある。連結アーム42の後端の孔42bにフレーム5の内部の両側後部に設けた軸5cに回動自在に挿入してあり、連結アーム42が該軸5cを支点にして回動自在となっている。また、連結アーム43の前端部の孔43bにフレーム5の内部の両側後部に設けた軸5dに回動自在に挿入してあり、連結アーム43が該軸5dを支点にして回動自在となっている。連結アーム43の後端と後の肌伸ばし部41とがピン41bにより回動自在に連結してあり、この場合、連結アーム43に設けた長孔43aにピン41bがスライド自在に挿入してある。また、連結アーム42の前端と前の肌伸ばし部40とがピン40bにより回動自在に連結してあり、この場合、連結アーム42に設けた長孔42aにピン40bがスライド自在に挿入してある。連結アーム42と連結アーム43は前後方向の略中間位置においてピン42cにより回転自在に連結枢支してある。ここで、連結アーム43に設けたピン42cが挿入される孔は長孔43cとなっている。
【0038】
一対の連結アーム42の後端部には垂下部42dが垂下してあり、該垂下部42dの下部間を連結桟部42eにより一体に連結してあり、更に、垂下部42dから斜め前方に向けて弾性を有する戻しばね部42fが一体に突設してある。また、一対の連結アーム43の後端部には垂下部43dが垂下してあり、該垂下部43dの下部間を連結桟部43eにより一体に連結してあり、更に、垂下部43dから斜め前方に向けて弾性を有する戻しばね部43fが一体に突設してある。そして、上記垂下部42d、連結桟部42e、戻しばね部42fはフレーム5とケース体6Aの上部との間に配設され、また、垂下部43d、連結桟部43e、戻しばね部43fはフレーム5とケース体6Aの上部との間に配設される。
【0039】
一方、連結アーム42、43に設けた突起42g、43gの下端面は円弧状をしており、この連結アーム42、43の突起42g、43gの下端面に振動体35に設けた突腕35aの上端部が当接している。
【0040】
ここで、振動体35が上方に移動することで、突起42gを上方に押し上げ、連結アーム42が軸5cを支点にして回動し、長孔42a部分が押し上げられる。この時前の肌伸ばし部40がピン40aによりフレーム5に連結されており、また、ピン40bにより長孔42aと連結されているため、ピン40aとの連結部分を支点としてピン40bが長孔42a内を摺動し、前の肌伸ばし部40がスイングし、これによりくし状をした前の肌伸ばし部40が肌を押して前方に伸ばす。同時に、突起43gを上方に押し上げることで、連結アーム43が軸5dを支点にして回動し、長孔43a部分が押し上げられる。この時後の肌伸ばし部41がピン41aによりフレーム5に連結されており、また、ピン41bにより長孔43aと連結されているため、ピン41aとの連結部分を支点としてピン41bが長孔43a内を摺動し、後の肌伸ばし部41がスイングし、これによりくし状をした後の肌伸ばし部41が肌を押して後方に伸ばす。このように振動体35が上方に移動して前の肌伸ばし部40が前方にスイングして肌を前方に伸ばすと共に後の肌伸ばし部41が後方にスイングして肌を後方に伸ばして、脱毛爪3による脱毛が確実且つ容易にできるようにし、また、肌を伸ばして脱毛することで、脱毛時の痛みを低減するようになっている。
【0041】
ここで、前に位置する肌当て部材であるコーム51は弾性エラストマで外周を囲んであり、コーム51の上端部の櫛状突部51a部分は弾性エラストマで形成してある。このコーム51はフレーム5に設けたガイド部5eに両側をガイドされて上下方向に移動可能としてあり、フレーム5の前面部に横方向に移動自在に設けたハンドル52の裏面側に突設したボス52aを上下方向に移動可能としたコーム51のカム溝部51bにはめ込んであり、ハンドル52を横方向に移動することで、コーム51を上下方向に移動して上下方向の位置を選択して上下方向の設定した位置で固定することができるようにしてある。これにより肌当て部材を構成するコーム51により肌伸ばし手段による肌伸ばし量の調整を行うことができるものであり、肌当て部材であるコーム51を上方に移動させると、肌伸ばし部の肌伸ばし量を少なくして骨部等の肌当たりを良くすることができる。
【0042】
また、後ろに位置する肌当て部材を構成するにはローラ54は弾性エラストマにより形成してあってピン41aにより回転自在に取付けてあり、肌に追従して転がるようにしてある。
【0043】
次に、ケース体6Aを内装した脱毛ユニットケース39を本体ブロック1に対して着脱する例につき説明する。すでに述べたように、本体ブロック1にフロート自在に内装されたモータケース4の上面部には横方向に移動自在な保持フック16が設けてあり、脱毛ユニットケース39に内装したケース体6Aの下面部(つまりカムケース基台8の下面部)には取付け用係止部8bが設けてあり、取付け用係止部8bを保持フック16の端部に設けた取付け用被係止部16dに着脱自在に係止することで、ケース体6Aを内装した脱毛ユニットケース39を本体ブロック1に対して着脱自在に取付けるのであるが、この場合、保持フック16の端部に設けた取付け用被係止部16dの上面部が傾斜面となっており、また、取付け用係止部8bの下端部も傾斜面となっており、更に、横方向に移動自在な保持フック16がばね材19により弾性付勢してあるので、ケース体6Aの下面部(つまりカムケース基台8の下面部)をモータケース4の上面部に押し当てることで、取付け用係止部8bの傾斜面が上記取付け用被係止部16dの上面部の傾斜面に当たって、ばね材19に抗して保持フック16が横方向に移動することで、取付け用係止部8bが下方に押し込まれて取付け用被係止部16dに係止するものである。このようにして脱毛ユニットを本体ブロック1に対して取付けると、中間ギア13に設けたギア13aが駆動ギア32に噛み合うものである。上記脱毛ユニットを本体ブロック1に対して取付ける際、両着脱釦17を押して両保持フック16をばね材19に抗して互いに近付く方向に移動させて取付け用被係止部16dをトンネル部4a内に没入させた状態で一対の取付け用係止部8bをトンネル部4aの両側に位置させ、この状態で着脱釦17を離すことで取付け用被係止部16dを取付け用係止部8bに係止するようにしてもよい。
【0044】
一方、ケース体6Aを内装した脱毛ユニットケース39を取り外すには、両着脱釦17を押すことで、ばね材19に抗して両保持フック16が互いに近付く方向に押され、これにより取付け用被係止部16dが取付け用係止部8bから外れるので、この状態で脱毛ユニットケース39を上方に引き抜くことで取り外すことができるものである。
【0045】
上記図1乃至図11に示すものにおいては、脱毛手段を構成する1ヘッド構造の脱毛ヘッド2aがスイング駆動により同一方向の脱毛を行う例を示したが、脱毛手段が回転駆動により同一方向の脱毛を行うものであってもよいものである。図1乃至図11に示すものにおいては脱毛幅、外形の大きい1ヘッド構造の脱毛ヘッド2aを備えた脱毛ユニット2を本体ブロック1に着脱自在に取り付けることで、腕や足のように毛の生えている面積が広い部位における脱毛をする際に有効であり、広い面積における脱毛をスピーディに行うことができるものである。そして、この場合、腕や足においては毛が同一方向に生えているので、上記のように脱毛手段を構成する1ヘッド構造の脱毛ヘッド2aにより同一方向の脱毛を行うので、効果的に同一方向に生えている毛を脱毛することができるものである。
【0046】
次に、脱毛幅、外形の小さい脱毛ヘッド2aを備えた脱毛ユニット2を本体ブロック1に着脱自在に取り付けて脱毛するのである。以下、図12乃至図28に基づいて上記の脱毛幅、外形の大きい脱毛ヘッド2aを備えた脱毛ユニット2を本体ブロック1から取り外し、これに代えて、脱毛幅、外形の小さい脱毛ヘッド2aを備えた脱毛ユニット2を本体ブロック1に着脱自在に取り付けた場合につき説明する。
【0047】
図17に示すように、2つ割の基台55L、55Rに複数ヘッド構造(実施形態では2ヘッド構造)の脱毛ユニット2が設けてある。
【0048】
本例においては図12に示すように脱毛ヘッド2aの脱毛幅、外形が図1に示すものに比べて狭いものである。しかも、本実施形態においては、脱毛ヘッド2aが2つ設けたられた2ヘッド構造となっている。この脱毛ヘッド2aは図17、図18に示すように、基台となる爪取付台56に脱毛ヘッド2aの回転軸56jに平行に且つ円周に所定間隔で配置された複数個(実施形態では180度間隔で配置された2個)の爪ブロック体69と、脱毛ヘッド2aを回転させるためにギア110またはギア112と噛合し爪取付台56に連結される爪取付台ギア60とからなるものとして形成してある。ここで、2つの脱毛ヘッド2aは基台55L、55Rの上部の前後に回転軸56jが平行となるように配置されるものであるが、一方の脱毛ヘッド2aには軸方向の一方の片側に爪取付台ギア60が設けられ、他方の脱毛ヘッド2aには軸方向の他方の片側に爪取付台ギア60が設けられるものである。
【0049】
駆動ブロックは脱毛ユニットケース39内に組み込まれる基台55L、55R、74、75内に駆動ギア122を配置し、この駆動ギア122は軸129により回転自在に取付けてあり、基台75の下面部に設けた取付け用係止部75aを本体ブロック1の取付け用被係止部16dに前述の実施形態と同様にして取付けることで、本体ブロック1側に設けた中間ギア13に一体に設けられたギア13aと噛合してモータ11の動力が伝達されるようになっている。基台内にはギア121、120、112、111、110がそれぞれ軸124、126、128、125、127により回転自在に取付けてあり、駆動ギア122に設けたギア122aがギア121の大ギア131とかみ合っている。
【0050】
ここで、ギア121は図27に示すように、大ギア131と小ギア130とからなる。小ギア130の一端部にははめ込み部130aと、鍔部130bとが設けてあり、はめ込み部130aの端面に位置決め突起130cとねじ螺合孔130dとが設けてある。大ギア131には小ギア130のはめ込み部130aが回転自在にはめ込まれる孔131aが設けてあり、大ギア131の内面部の孔131aの周囲には溝よりなる係止部131bが設けてある。過負荷クラッチを構成する板ばね132は周囲の複数箇所からアーム片132aを回転方向と反対方向に連出してあり、アーム片132aの先端部にそれぞれ支持部132bが設けてあり、また、板ばね132には位置決め孔132c、ねじ挿入孔132dが設けてある。
【0051】
小ギア130のはめ込み部130aを大ギア131の孔131aに回転自在にはめ込むと共に鍔部130bを孔131aの外方において大ギア131の外面に当接させ、この状態で、はめ込み部130aの端面の位置決め突起130cに板ばね132の位置決め孔132cをはめ込んで位置決めし、ねじ挿入孔132dからねじ123を挿入してねじ螺合孔130dに螺合することで板ばね132を取付け、板ばね132の外周部又はアーム片132aを孔131aの内方において大ギア131の内面に当接させるものである。ここで、支持部132bが係止部131bに弾性的に係止してあり、大ギア131に伝達された動力は板ばね132を介して小ギア130に伝達されるものである。したがって、ある設定されたトルク以上の動力が伝達されたときには、過負荷クラッチを構成する板ばね132に設けた支持部132dが係止部131bから外れて、小ギア130に対して大ギア131が空回りして動力が伝達しないようになっている。このため、ギアに毛を挟んだり、異物をかみ込んでロックされた時にモータ11のトルクが途中で遮断されて駆動伝達部の損傷を防止できるものである。
【0052】
小ギア130にギア120がかみ合い、ギア120にギア112がかみ合っていてこのギア112と一方の脱毛ヘッド2aの片側に設けた爪取付台ギア60がかみ合い、これにより一方の脱毛ヘッド2aが回転駆動するようになっている。
【0053】
また、ギア120の他端部において、ギア120にギア111がかみ合い、このギア111とギア110とがかみ合い、更に、ギア110と他方の脱毛ヘッド2aの他方の片側に設けた爪取付台ギア60がかみ合い、これにより他方の脱毛ヘッド2aが回転駆動するようになっている。
【0054】
ここで、一方の脱毛ヘッド2aを回転させる方のギア数を奇数段(ギア112)、他方の脱毛ヘッド2aを回転させるギア段数を偶数段(ギア111、110)にすることで、2つの脱毛ヘッド2aを互いに異なる方向に回転することができるようになっている。しかして、腋のように毛の生えている面積が狭くて窪んだ部位においては、図12に示すように脱毛幅、外形が狭い脱毛ヘッド2aを用いて脱毛することで、脱毛ヘッド2aの一部が窪みから飛び出すことなく、窪み内面に接して効果的に脱毛できるものであり、しかも、腋等においては毛が異方向に生えているので、本実施形態のように、2つの脱毛ヘッド2aを互いに異なる方向に回転することで、異方向の脱毛ができてより効果的に脱毛をすることができるものである。
【0055】
脱毛ヘッド2aを構成する爪ブロック体69は、図18に示すように複数の固定爪116を配設した固定爪ブロック117と、支点部118aを設けた爪支点部材118と、可動爪3と、可動爪3を爪ブロック体69の回転軸方向に揺動させるための一対の開閉レバー67、68とで構成してある。
【0056】
固定爪ブロック117は一対の桟117a間に一定間隔で固定爪116を一体に架設して構成してあり、固定爪116は下端部が一対の桟117a間に架設してあって、固定爪116の下部両側が支点部117bとなっている。
【0057】
爪支点部材118は図18に示すように、上面片の両側から側片を突出したコ字状をしており、上面片に複数の長方形状の開口部118bを爪支点部材118の長手方向に一定間隔で形成してあり、開口部118bと開口部118bとの間の桟118c及び爪支点部材118の長手方向の両端部の桟118cはいずれも桟118cの長手方向の中央部分が上方(つまりコ字状をした爪支点部材118の側片の突出方向と反対方向)に突出したものになっていて、この桟118cの中央部の突出部分の両側(両端部の桟118cにおいては内側)が支点部118aとなっている。桟118cと開口部118bは爪支点部材118の長手方向において対称に配列されてはおらず、どちらかにずれた状態で配列されている。つまり、実施形態においては爪支点部材118の長手方向の一端部の桟118cの幅を他端部の桟118cの幅よりも幅広く形成してあり、これにより桟118cと開口部118bは爪支点部材118の長手方向において対称に配列されてはおらず、どちらかにずれた状態で配列されている。
【0058】
またコ字状をした爪支点部材118の両側片にはそれぞれ対象に孔118dが設けられており、孔118dの中央部が下端より突出するリブ118eになっている。ここで複数の固定爪116を配設した固定爪ブロック117は、図19に示すように爪支点部材118の長方形状の開口部118bに固定爪116と桟118cが交互にはまり込むように組み立てられ、固定爪ブロック117の抜け止めは爪支点部材118の両端側面部に対称に設けられたリブ118eが固定爪ブロック117の桟117aの下面に当たり抜け止めがされている。この時、図20に示すように、固定爪ブロック117の桟117aの長さA1より爪支点部材118の孔118dの長手方向における長さA2をわずかに長くしてある。したがって、爪支点部材118の長手方向においては固定爪ブロック117の桟117aの長手方向の端部と爪支点部材118の側片の長手方向の両端部(孔118dの長手方向の縁)との間にわずかな隙間が形成されて固定爪ブロック117が爪支点部材118に対して長手方向においてわずかにがたつくことができきるようにがたつきをもたせてある。
【0059】
図18に示すように、可動爪3は下端の一側よりに突部3aが突設してあり、また、可動爪3の下部両側にそれぞれ突片3bを設けてある。
【0060】
開閉レバー67には長手方向に沿った一側部に長手方向に一定間隔でスリット溝67aが形成してあり、また、開閉レバー67の長手方向に沿った他側面にフック67bが突設してあり、更に、開閉レバー67の長手方向の一端部にはローラ当たり部67dが設けてある。同様に開閉レバー68にも長手方向に沿った一側部に長手方向に一定間隔でスリット溝68aが形成してあり、また、開閉レバー68の長手方向に沿った他側面にフック68bが突設してあり、更に、開閉レバー68の長手方向の一端部にはローラ当たり部68dが設けてある。上記の構成の一対の開閉レバー67、68を並べた状態で、スリット溝67aを設けた側面部とスリット溝68aを設けた側面部とが互いに対向するように開閉レバー67、68を対向させ、この状態で、一対の開閉レバー67、68のフック67b、68bをそれぞれ爪支点部材118の両側片に設けた孔118dにスライド自在にはめ込むことで、一対の開閉レバー67、68を爪支点部材118に組み込むものである。
【0061】
一対の開閉レバー67の各スリット溝67aと開閉レバー68の各スリット溝68aとにはそれぞれ可動爪3の突部3aが揺動自在にはめ込んである。可動爪3は図18に示すように、突部3aが図18において手前側にずれて位置するものと、突部3aが図18において奥側にずれて位置するものとを交互に配置し、開閉レバー68に突部3aが手前側にずれて位置する可動爪3の突部3aを揺動自在にはめ込み、開閉レバー67に突部3aが奥前側にずれて位置する可動爪3の突部3aを揺動自在にはめ込んである。
【0062】
ここで開閉レバー67の一端部に設けたローラ当たり部67dが爪支点部材118の一端部から外方に突出し、また、開閉レバー68の他端部に設けたローラ当たり部68dが爪支点部材118の他端部から突出し、更に、開閉レバー67のローラ当たり部67dから爪支点部材118の一端部までの長さと、開閉レバー68のローラ当たり部68dから爪支点部材118の他端部までの長さがそれぞれ等しくなるように組み込んである。つまり、後述のようにして爪ブロック体69を爪取付台56に組み込んで構成する脱毛ヘッド2aを本体ブロック1の上部に回転軸56jにより取付けた場合、開閉レバー67、68を駆動するために本体ブロック1の上開口の左右両側に設けるローラ71から爪支点部材118の長手方向の両端までの長さを同じとなるように組み込まれるものである。
【0063】
可動爪3を上記のようにして開閉レバー67、68のスリット溝67a、68aに突部3a部分で揺動自在に組み込むのであるが、この場合、可動爪3は固定爪116間に2枚配置され(固定爪116間に配置される2枚の可動爪3を開閉レバー67、68の各スリット溝67a、68aに組み込んだものが一対となっている)、この固定爪116間に配置された2枚の可動爪3間に爪支点部材118の支点部118aが位置するように可動爪3が組み込まれるものであり、各可動爪3はそれぞれ固定爪ブロック117と爪支点部材118に設けられた支点部117b、118aを支点として揺動するものである。
【0064】
上記のようにして爪ブロック体69を組立構成するのであり、この爪ブロック体69は開閉手段と毛の把持部材を−つのブロック体として構成してある。またこのように、固定爪ブロック117の固定爪116間に2枚の可動爪3を配設し、可動爪3の揺動支点で特に爪が閉じている状態のときの、支点に力が加わる所の支点を固定爪ブロック117とは別部材の爪支点部材118に形成することで、この爪支点部材118を好ましくは板金のような硬い材料で構成することによって揺動支点を細くすることができ、これにより、固定爪ブロック117と可動爪3のピッチを小さくすることができ、且つ長手方向の幅も小さくできるために腋などの局部でも腋に密着できるような小型の脱毛ヘッドとすることができ、爪ピッチも小さくできるために、短い毛も脱毛効率のよいものとすることができる。このとき、可動爪3間にある桟118cと可動爪3の距離よりも固定爪ブロック117の固定爪116と可動爪3間の距離を小さくすることによって、可動爪3が揺動によって開いた時の角度よりも固定爪116側へ揺動して可動爪3が閉じたときの角度を小さくして、毛を把持したときに毛切れの少ない良好な脱毛をすることができる。
【0065】
また前述の如く、爪支点部材118の桟118cの中央部を上方に突出させてこの部分を支点部118aとしてあるので、図21に示すように作用点と支点間距離(L2)と力点と支点間距離(L1)がL1>L2という関係とすることができ、把握負荷の小さいものとすることができるために、脱毛効率の良い低騒音の脱毛ブロツクとすることができるものである。
【0066】
また、図20に示すように、固定爪ブロック117の桟117aの長さA1より爪支点部材118の孔118dの長手方向における長さA2をわずかに長くしてあるので、前述のように固定爪ブロック117の桟117aの長手方向の両端部と爪支点部材118との間には僅かながたつきがあり、可動爪3が固定爪ブロック117の固定爪116間で閉じたとき爪支点部材118の桟118cと固定爪ブロック117の固定爪116の間で多少のずれがあっても、ずれている量だけ固定爪ブロック117が長手方向に動くことができ、それによって釣り合いがとれて可動爪3が固定爪ブロック117の固定爪116間で毛を把持するときの荷重のばらつきがなくなり、これにより毛切れのない効率の良い脱毛をすることができるものである。
【0067】
一端部に爪取付台ギア60を設けた爪取付台56には回転軸56jと平行に且つ円周に2つの溝56aが設けてあり、この溝56aは回転軸56jと平行な方向の両端部と爪取付台56の外面とに開口しており(回転軸56jと平行な方向の両端部のうち爪取付台ギア60と反対側においては外面側の開口と連続するものとして開口し、爪取付台ギア60においては爪取付台ギア60を貫通する孔を形成することで開口している)、また爪取付台56の半径方向において溝56aの外面側の開口縁部に支持部56cが設けてある。2つの溝56aにはそれぞれ前述のようにしてブロック化した爪ブロック体69が爪取付台ギア60と反対側の開口からはめ込んでスライドして組み込んであるが、ここで、一方の溝56aには爪取付台ギア60と反対側の開口から開閉レバー67のローラ当たり部67d側から爪ブロック体69がはめ込まれて、該爪ブロック体69の開閉レバー67のローラ当たり部67dが爪取付台ギア60に設けた孔から外方に突出すると共に開閉レバー68のローラ当たり部68dが爪取付台ギア60と反対側の溝56aの開口から外方に突出するようにして組み込まれる。また、他方の溝56aには爪取付台ギア60と反対側の開口から開閉レバー68のローラ当たり部68d側から他の爪ブロック体69がはめ込まれて、該他の爪ブロック体69の開閉レバー68のローラ当たり部68dが爪取付台ギア60に設けた孔から外方に突出すると共に開閉レバー67のローラ当たり部67dが爪取付台ギア60と反対側の溝56aの開口から外方に突出するようにして組み込まれる。このように組み込むことで、一方の爪ブロック体69においては爪支点部材118の長手方向の両端部のうち幅の広い方の桟118cが爪取付台ギア60側に位置し、他方の爪ブロック体69においては爪支点部材118の長手方向の両端部のうち幅の狭い方の桟118cが爪取付台ギア60側に位置するように組み込まれ、これにより組み立てられる脱毛ヘッド2aにおいて一方の爪ブロック体69における固定爪116と他方の爪ブロック体69における固定爪116との位置が脱毛ヘッド2aの回転軸56jの軸方向においてずれた位置関係となるものである(図19(a)(b)、図22等参照)。
【0068】
上記のようにそれぞれの爪ブロック体69の固定爪116の位置がずれた位置関係にあるため脱毛ヘッド2aが1回転するとき別の位置にある毛を把持することができる。ここで図21に示すように、爪ブロック体69の抜け止めは、溝56a内の幅広となった部分に爪支点部材118の上端がはめ込まれて爪ブロック体69が爪取付台56の半径方向に支持され、溝56aの幅狭となった部分で回転軸56jと直交する方向への抜け止めがなされることになる。この時同様にして可動爪3は、突片3bが溝56aの幅広となった部分にはめ込まれ、溝56aの幅狭となった部分で可動爪3の突片3bが回転軸56jと直交する方向への抜け止めがなされることになる。また、爪ブロック体69における毛の把持部材を構成する固定爪ブロック117の固定爪116と可動爪3との先端部が溝56aの爪取付台56の外面側の開口から外方に突出している。これは、爪取付台56の両端の径よりも内側が凹んでいるためで、固定爪ブロック117の固定爪116と可動爪3の間で毛を把持しやすいものにしている。
【0069】
ここで、爪取付台56のが外周部の爪ブロック体69と爪ブロック体69との間には回転軸方向に肌を伸ばすための突起56dが設けられている。この突起56dは爪取付台56の両端の径と同一か、若干突出するようにしている。この突起56dは、前述のように2つの脱毛ヘッド2aが回転軸56jに平行にハウジング10に対し異方向に回転するように前後に取り付けられるとき、前後の脱毛ヘッド2aは90°のずれをもって毛の把握のタイミングがずれるように取り付けられるようになっており、即ち、前の脱毛ヘッド2aが毛を把持する位置にあるとき、後の脱毛ヘッド2aは肌面には突起56dが位置し、よって一方の脱毛ヘッド2aが毛を把持しているとき、他方の脱毛ヘッド2aは逆方向に肌を伸ばし、それが前後の脱毛ヘッド2aで交互に動作しており、さらにそれぞれの脱毛ヘッド2aは半回転で異なる場所の毛を把持することができるために効率の良い脱毛をすることができ(図23)、また、把握負荷も1/(脱毛ヘッド数)×(爪ブロック体の数)だけ低減することができ、また刺激も少なく騒音も小さくすることができる。ここで、脱毛ヘッド2aの径(爪取付台56の直径)を7〜13mmにすれば複数ヘッドが近接でき、脱毛ヘッド2aを小型化できて使い勝手をよくすることができる。
【0070】
また爪取付台56のいくつかの溝にはめ込まれる爪ブロック体69は、全てが同じ方向にはめ込まれるのではなく、交互にはめ込まれる。つまり、固定爪ブロック117を組み込んだ爪支点部材118は桟118cと開口部118bが長手方向において非対称となっていて長手方向のどちらか一方にずれた位置にあるため、爪ブロック体69を交互にはめ込むことによって図19に示すように1回転中に異なる場所を可動爪3と固定爪ブロック117の固定爪116間で毛を把持することができる。図19(c)には一方の爪ブロック体69の爪開口幅と他方の爪ブロック体69の爪開口幅をそれぞれハッチングを施して示している。
【0071】
また、爪ブロック体69の長手方向(回転軸56jと平行な方向)の抜け止めは、一方は爪ブロツク体69の爪支点部材118の端部が爪取付台56の一方の端部に設けた当たり部56eに当たることによってなされ、また、他端部はカバー115の突出部115aが爪取付台56の溝56aにはまりこんで爪支点部材118の端部を受けている。尚、カバー115の抜け止めは爪取付台56に設けられたボス56bがカバー115に設けられた穴115bに挿入され、カバー115の側面から突出したボス56bをシールすることで抜け止めがされている。このように両端部で爪ブロック体69の抜け止めをさせることで取付強度を向上させている。
【0072】
脱毛ヘッド2aの回転における可動爪3の揺動は、開閉レバー67、68の両端部に配置されるカム手段と開閉レバー67、68の両端部で上下の位置関係にある開閉レバー67、68間に設けられた開閉板120により行われる。開閉板120は図18に示すように外形は長方形に近い形をしており内側にも長方形に近い孔120aが開いている。開閉板120の長手方向に直交する側面の両側面にはフックのようなリブ120bが設けられており、長手方向の両側面の厚み方向のどちらか一方には突起120cが設けられている。開閉板120はリブ120bによって、前述のように開閉レバー67、68の両端部で上下の位置関係にある開閉レバー67、68間に取り付けられるわけであるが、開閉レバー67、68には可動爪3が組み込まれる面とは逆の向きに溝67c、68cが設けられていてこの溝67c、68cに開閉板120のリブ120bがはめ込まれている。このとき開閉板120は長手方向と直交する方向に弾性を有していれば組立が容易に行うことができる。ここで開閉板120に設けられた突起120cは爪取付台56の端面に向かって組み込まれている。
【0073】
開閉動作は図22に示すように、どちらかの爪ブロック体69の開閉レバー67、68がカム手段である後述する左右のローラ71によって可動爪3を揺動させるために互いに内側へスライドする(図22においては下に位置する爪ブロック体69の開閉レバー67のローラ当たり部67dが左のローラ71により押されて右内側にスライドすると共に下に位置する爪ブロック体69の開閉レバー68のローラ当たり部68dが右のローラ71により押されて左内側にスライドする)と、開閉板120は突起120cを支点としてローラ71で押している爪ブロック体69の開閉レバー67、68とは反対側に位置している爪ブロック体69(図22においては上に位置している爪ブロック体69)の開閉レバー67、68を外側へ広げる方向へ揺動する。次に広がった状態の開閉レバー67、68は脱毛ヘッド2aが回転することで、ローラ71の位置に来てローラ71によって内側へスライドされ、逆に、その前にロ−ラ71によって毛を把持するために内側へスライドしていた開閉レバー67、68は開閉板120によって外側へ広げられる。このようにして可動爪3を揺動させるために、開閉板120を揺動させて開閉レバー67、68を内外にスライドさせることで、駆動負荷を小さくすることができる。
【0074】
次にカム手段について説明する。
【0075】
カム手段は図24に示すように、ローラ71、軸71a、保持ばね80により構成してある。図28に示すように、基台55L、基台55Rの各上部の左右にはそれぞれ十字状をした孔55cが設けてある。この孔55cは軸挿入孔部55c1とローラ挿入孔部55c2とを十字状に交差連通させて構成してあり、軸挿入孔部55c1の内側部には抜け止め部55c3が設けてある。軸71aに回転自在に挿入されたローラ71をローラ挿入孔部55c2に入れられると共に軸71aの両端部が軸挿入孔部55c1に入れられ、抜け止め部55c3により内側に抜けないように抜け止めしてある。ここで、軸71aの軸方向が脱毛ヘッド2aの回転の中心と交差するように(つまり軸1aの軸心が軸方向が脱毛ヘッド2aの回転の中心から放射方向になるように)組み込まれるものである。
【0076】
保持ばね80は図17に示すように、両側上部に上端部に孔80eを有するばね部80aを設け、中央上部に孔80gを有する中央凸部80bを設けてある。また、保持ばね80の下部の両側端から背方に向けて凸部80cが突設してあり、保持ばね80の下端から2つの突片80dが垂設してある。ばね部80aの上端部の孔80eの両側が作用部80fとなっている。ここで、ばね部80aは中央凸部80bに対して相対的に背方(凸部80cの突出方向)に向けて曲げられている。
【0077】
上記の構成の保持ばね80はそれぞれ基台55L、基台55Rの外面側に取付けられる。保持ばね80の取付けは、まず保持ばね80の下端にある2つの突片80dが基台55L(説明では以下基台55L側への取付けにつき説明するが基台55Rへの取付けも同様である)に設けられた溝55fにはめ込まれ、さらに保持ばね80の左右に設けられた凸部80cを基台55Lの左右に設けられた係止部55dに引っかけるように取り付け、さらに保持ばね80の中央凸部80bに設けた孔80gと基台55Lに設けた孔55eを通って基台55Rのボス55hとをねじ固定するものである。基台55L、基台55Rの上部外面部の両側部は段部となっており、保持ばね80の両側のばね部80aがこの段部に位置するように取付けられる。また、十字状をした孔55cはこの段部において外面側に開口している。段部に配置されたばね部80aは前述のように中央凸部80bに対して基台55L側に曲げられており保持ばね80が基台55Lに取り付けられたときローラ挿入孔部55c2をばね部80aの孔80eが囲むように配置されると共にばね部80aの上端部の孔80eの両側の作用部80fが軸挿入孔部55c1の外側開口に架け渡されるように配置される。このとき、保持ばね80の両側に設けられたばね部80aは中央凸部80bに対して基台55L側に曲げられており保持ばね80が基台55Lに取り付けられたとき軸71aに弾性的に当たって初期荷重を与えるように構成している。このように保持ばね80を取付けることで、保持ばね80によりロ−ラー71に加える力を安定して出すように構成している。
【0078】
しかして、図25、26に示すように、それぞれの脱毛ヘッド2aが回転すると開閉レバ−67又は68がローラ71と接触しローラ71が軸71aを中心にして回転し、また回転軸56jの外側方向に移動すると同時に軸71aに力を加え、軸71aが基台55Lの孔55cを摺動すると同時に保持ばね80の両端上方に設けられた孔80eの両側の作用部80fに力を加え、保持ばね80がたわんで開閉レバー67又は68にローラ71を介して力を加えるようになっており、可動爪3に力を加え把握力を出すようにしている。さらに、脱毛ヘッド2aが回転し開閉レバー67又は68がローラ71と離れると、ローラ71は脱毛ヘッド2aに力を加えずローラ71は回転軸56j方向にフリーとなるようになっている。また、ロ−ラー71を組み込む基台55Lの孔55cのローラ挿入孔部55c2をばね部80aの孔80eで囲むように配置してある(つまり孔80eの幅をローラ挿入孔部55c2の幅よりも広くしてある)ので、ローラ71と保持ばね80の孔80eとは接触しないようになっている。このような構造とすることにより、脱毛ブロツク2は夫々個別に開閉手段を設けることができ、それぞれの脱毛ヘッド2aの開閉の制御を容易にすることができ、基台55Lの孔55cと保持ばね80の孔80eとでローラ71をこじることなく、ロ−ラー71が安定して回転するように構成することができる。上記の説明は基台55L側に保持ばね83を取付けることにつき説明したが、基台55Rにおいても同じ構成である。
【0079】
このように、把握力を出すための手段を保持ばね80により構成することにより、組立や部品寸法のバラツキによる把握力への影響を小さくすることができ、安定して把握力をだすことができ、また余分な負荷がかからず消費電力を長くすることができる。
【0080】
なお図中100は脱毛ユニットケース39内の上部開口において両脱毛ヘッド2a間に配設される肌押さえである。
【0081】
【発明の効果】
本発明の請求項1記載の発明にあっては、上記のように、大量の毛を引き抜くための第1の脱毛ユニットと、脱毛巾及び外形が上記第1の脱毛ユニットの脱毛巾及び外形よりも小さい第2の脱毛ユニットを備え、動力源を備えた本体ブロックに前記両脱毛ユニットを着脱交換可能とし、両脱毛ユニットは本体ブロックの動力源に連結されて各々の脱毛手段に駆動伝達するための伝達装置を各々備えており、前記第2の脱毛ユニットの駆動伝達系内に過負荷クラッチを配設してあるので、少量の毛を引き抜くための第2の脱毛ユニットへの毛の挟み込みや異物のかみ込みに対して駆動伝達部の損傷を防止すると共に、脱毛駆動部やヘッド部を小型化して肌に当てやすくすることができ、使い勝手をよくすることができるものであり、また、このように、第2の脱毛ユニットの駆動負荷を小さくできるので、第2の脱毛ヘッドの駆動伝達部を小型化でき、第2の脱毛ユニット脱毛巾及び外形を小さくして小型化できるものであり、幅を小さくできて肌に当てやすくて使い勝手がよいものとなり、また、脱毛ユニットが本体ブロックに対して着脱自在であるので、過負荷クラッチ部分における修理、交換等が容易にできることになる。
【0085】
また、請求項2記載の発明にあっては、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、過負荷クラッチは大ギアに対して回転自在に取付けられた小ギアに固定された支持部を有する板ばねで構成され、支持部が大ギアに設けた係止部に回転方向に脱離自在に弾性係止しているので、構成が簡単で小型となって安価となるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示し、本体ブロックに1ヘッド構造の脱毛ヘッドを有する脱毛ユニットケースを取り付けた状態の正面断面図である。
【図2】同上の側面断面図である。
【図3】同上の平面図である。
【図4】同上の本体ブロックの断面図である。
【図5】同上の本体ブロック及び内部に内装する部材の分解斜視図である。
【図6】同上の駆動ヘッドの分解斜視図である。
【図7】同上の脱毛ヘッドの分解斜視図である。
【図8】同上の脱毛フレームブロックの分解斜視図である。
【図9】同上の回転カムの回転による一対の可動レバーの駆動状態を示す説明図である。
【図10】同上の回転カムの回転による一対の可動レバーの駆動状態を示す説明図である。
【図11】同上の本体ブロックに対して脱毛ユニットケースを着脱する動作説明図である。
【図12】本発明において、駆動伝達系にクラッチを設けた脱毛ユニットを本体ブロックに取付た状態の全体正面断面図である。
【図13】同上の全体側面断面図である。
【図14】同上の平面図である。
【図15】同上の脱毛ユニットの正面断面図である。
【図16】同上の側面断面図である。
【図17】同上の分解斜視図である。
【図18】同上の脱毛ヘッドの分解斜視図である。
【図19】(a)は脱毛ヘッドに組み込んだ2個の爪ブロック体のうち一方の爪ブロック体の断面図であり、(b)は他方の爪ブロック体の断面図であり、(c)は一方の爪ブロック体の爪開口幅と他方の爪ブロック体の爪開口幅を示す説明図である。
【図20】同上の爪ブロック体の組立て状態を示す正面図である。
【図21】同上の脱毛ヘッドの要部側面断面図である。
【図22】同上の脱毛ヘッドの正面断面図である。
【図23】図上の脱毛ヘッドの動作図である。
【図24】同上の保持ばねとローラとの取付け部分を示す断面図である。
【図25】同上の脱毛ヘッドの脱毛爪列により毛の非挟持時における動作状態を示す説明図である。
【図26】同上の脱毛ヘッドの脱毛爪列により毛の挟持時における動作状態を示す説明図である。
【図27】同上のクラッチ機構部分を示す分解斜視図である。
【図28】同上の基台に設けた十字状をした孔を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 本体ブロック
2 脱毛ユニット
2a 脱毛ヘッド
3 脱毛爪
11 モータ
130 小ギア
130b 係止部
131 大ギア
132 板ばね

Claims (2)

  1. 大量の毛を引き抜くための第1の脱毛ユニットと、脱毛巾及び外形が上記第1の脱毛ユニットの脱毛巾及び外形よりも小さい少量の毛を引き抜くための第2の脱毛ユニットを備え、動力源を備えた本体ブロックに前記両脱毛ユニットを着脱交換可能とし、両脱毛ユニットは本体ブロックの動力源に連結されて各々の脱毛手段に駆動伝達するための伝達装置を各々備えており、前記第2の脱毛ユニットの駆動伝達系内に過負荷クラッチを配設して成ることを特徴とする脱毛装置。
  2. 過負荷クラッチは大ギアに対して回転自在に取付けられた小ギアに固定された支持部を有する板ばねで構成され、支持部が大ギアに設けた係止部に回転方向に脱離自在に弾性係止していることを特徴とする請求項1記載の脱毛装置。
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