JP2000125922A - 脱毛装置 - Google Patents

脱毛装置

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JP2000125922A
JP2000125922A JP10304008A JP30400898A JP2000125922A JP 2000125922 A JP2000125922 A JP 2000125922A JP 10304008 A JP10304008 A JP 10304008A JP 30400898 A JP30400898 A JP 30400898A JP 2000125922 A JP2000125922 A JP 2000125922A
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仁志 小川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 脱毛ヘッドへの毛の挟み込みや異物のかみ込
みに対して駆動伝達系の損傷を防止する。脱毛駆動部や
特に脱毛ヘッドを小型化して肌に当てやすく使い勝手が
よい。 【解決手段】 毛を引き抜く脱毛手段と駆動源であるモ
ータ11との間の駆動伝達系内に過負荷クラッチを配設
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、美容などの目的の
ために体毛を除毛するために使用される脱毛装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、特開平7−313243号に示さ
れる自転駆動をして肌伸しを行うもので、肌伸ばしの駆
動部にクラッチ機構を設けた脱毛装置がある。これは肌
伸ばしの駆動伝達部に摩擦クラッチを設け、毛を挟み込
んだり、異物を挟み込んだりした時にクラッチが作動し
て安全を図るものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の従来例
にあっては、脱毛手段にはクラッチが設けてなく、脱毛
ヘッドに毛を挟んだり、異物をかみ込んだ場合に駆動伝
達系の損傷が発生することがある。このため、駆動部の
剛性をあげるために本体ブロック、特に、脱毛ヘッドの
幅等を大型化しなければならず肌に当てにくくて使い勝
手が悪くなるという問題があった。
【0004】本発明は上記の従来例の問題点に鑑みて発
明したものであって、脱毛ヘッドへの毛の挟み込みや異
物のかみ込みに対して駆動伝達系の損傷を防止すると共
に、脱毛駆動部や特に脱毛ヘッドを小型化して肌に当て
やすく使い勝手のよい脱毛装置を提供することを課題と
するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の脱毛装置は、毛を引き抜く脱毛手段と駆動
源であるモータとの間の駆動伝達系内に過負荷クラッチ
を配設して成ることを特徴とするものである。このよう
な構成とすることで、脱毛手段に毛を挟んだり、異物を
かみ込んだりした場合に、クラッチが働いて駆動伝達系
やモータ等を損傷することがないものであり、また、駆
動伝達部や脱毛ヘッドを小型にできるものである。
【0006】また、本体ブロックに対して脱毛ユニット
を着脱自在とし、脱毛ユニット側の駆動伝達系に過負荷
クラッチを設けることが好ましい。このような構成とす
ることで、過負荷クラッチ部分における修理、交換等が
容易にできることになる。
【0007】また、大量の毛を引き抜くための第1の脱
毛ユニットと、少量の毛を引き抜くための第2の脱毛ユ
ニットとを備え、動力源を備えた本体ブロックに前記両
脱毛ユニットを着脱交換可能とし、両脱毛ユニットは本
体ブロックの動力源に連結されて各々の脱毛手段に駆動
伝達するための伝達装置を各々備えており、前記第2の
脱毛ユニットの駆動伝達系内に過負荷クラッチを配設す
る事が好ましい。このような構成とすることで、駆動負
荷の小さい第2の脱毛ユニットの駆動伝達部を小型化で
き、脱毛ヘッドを小型化できるものである。
【0008】また、複数の脱毛ユニットを駆動伝達する
共通のギア側に過負荷クラッチを設けることが好まし
い。このような構成とすることで、クラッチが1個です
み、構造が簡単となる。
【0009】また、過負荷クラッチは大ギアに対して回
転自在に取付けられた小ギアに固定された支持部を有す
る板ばねで構成され、支持部が大ギアに設けた係止部に
回転方向に脱離自在に弾性係止していることが好まし
い。このような構成とすることで、簡単且つ小型の構造
で、円滑なクラッチの動作が得られるものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施形態を添付図面
に基づいて説明する。
【0011】本発明の脱毛装置は手で把持できる器具本
体Aに毛を除毛するための脱毛手段を有するものであっ
て、脱毛手段として脱毛幅、外形幅の異なる異種の脱毛
ヘッド2aを備えたものである。器具本体Aは添付図面
に示す実施形態においては本体ブロック1に脱毛ヘッド
2aを備えた脱毛ヘッド2を着脱自在に取り付けて構成
してある。
【0012】以下、異なる脱毛ヘッド2を本体ブロック
1に着脱自在に取付ける例につき詳細に説明する。
【0013】図1、図2、図4、図5に示すように、本
体ブロック1は前後二つ割りで形成されたハウジング1
0内にモータ11を固定するモータケース4を上下移動
自在に組み込んであるとともにばね18によって上方へ
ばね付勢されることでモータケース4がフローティング
支持して構成してある。ここで、ハウジング10内面に
設けた抜け止め突起10bにモータケース4の上端部が
当たってハウジング10から上方に抜けないようになっ
ている。ハウジング10内の下端部には電源ジャック1
4が内装され、また、ハウジング10の外面にはスイッ
チ15が設けてある。そしてハウジング10が手に持つ
部分、つまり把持部となっている。
【0014】図5に示すように、モータ11を内装した
モータケース4はコ字状をしており、モータケース4の
側部にモータカバー401を取付けてあり、モータ11
の出力軸に圧入固定したピニオン12と、モータカバー
401に軸401aにより回動自在に取付けた中間ギア
13とを噛合わせてモータ11の回転を中間ギア13に
伝達している。モータカバー401の外面側にはギアカ
バー402が取付けられて上記ピニオン12、中間ギア
13を覆っている。ここで、ギアカバー402はモータ
カバー401といっしょにねじ402aによりモータケ
ース4に取付けてある。
【0015】モータケース4の上面部には角筒状をした
トンネル部4aが設けてあり、トンネル部4aに両側か
らそれぞれ主体部分が矩形枠状をした保持フック16の
一端部をスライド自在にはめ込み、トンネル部4a内に
おいて対向する保持フック16間にばね材19を介在し
て両保持フック16を互いに離れる方向に弾性付勢して
あり、更に、保持フック16には抜け止め突起16cが
設けてあって、抜け止め突起16cがトンネル部4aの
上面部に設けた孔4bの端縁に当接自在となっているこ
とで、保持フック16がトンネル部4aから抜けないよ
うにしてある。また、保持フック16の端部には略U字
状をした弾性を有する第1のヒンジ部16bが設けてあ
り、この第1のヒンジ部16bの先端部の両側にそれぞ
れ逆U字状をした弾性を有する第2のヒンジ部16aが
設けてあり、第2のヒンジ部16aが着脱釦17の孔1
7aにはめ込んで取付けてある。ここで、上記第1のヒ
ンジ部16bは保持フック16のスライド方向(本体ブ
ロック1の左右方向)に対してU字状となっており、第
2のヒンジ部16aは保持フック16のスライド方向と
直交する方向(本体ブロック1の前後方向)に逆U字状
となっており、したがって、着脱釦17は弾性を有して
上下方向及び左右方向に変形自在な第1のU字状をした
ヒンジ部16bと弾性を有して上下方向及び前後方向に
変形自在な第2の逆U字状をしたヒンジ部16aとを介
して保持フック16に連結してある。
【0016】一方、着脱釦17は本体ブロック1を構成
するハウジング10の左右両側面部に設けた釦孔10a
に左右方向にスライド自在に取付けてある。したがっ
て、本体ブロック1に対して着脱釦17は左右方向にス
ライドするのみで上下方向、前後方向には移動せず、こ
のため、モータケース4が上下移動しても着脱釦17は
本体ブロック1に対して上下移動せず、また、着脱釦1
7を介して本体ブロック1側にモータケース4側からの
振動が伝達するのを第1のU字状をしたヒンジ部16b
と、第2の逆U字状をしたヒンジ部16aとで前後方向
と左右方向との振動を吸収するようになっており、ま
た、ばね18により上下方向(スイング方向)の振動を
吸収し、これにより全方向において本体ブロック1に振
動が伝わるのを押さえ、使い勝手がよく、騒音を低くす
るようにしている。
【0017】また、主体が矩形枠状をした保持フック1
6の枠状部分の開口16e内には中間ギア13の上部が
露出するようになっている。
【0018】駆動ブロックは図6に示すようなものであ
る。図6において、カムケース6にカムケース基台8
と、カムケースカバー7とをねじ8n、7nにより固定
してケース体6Aが構成してある。カムケース基台8の
下面部には下方に向けて一対の取付け用係止部8bを設
けてあり、該取付け用係止部8b間にモータケース4の
上面部に設けた角筒状をしたトンネル部4aを嵌め込
み、両保持フック16の端部に設けた取付け用被係止部
16dをそれぞれ取付け用係止部8bに係止して取付け
てある。なお、取付け用被係止部16dと取付け用係止
部8bとを着脱自在に取付けるための説明は後述により
詳細に説明する。
【0019】上記ケース体6Aのカムケース基台8の上
面側には軸9hにより回転カム9が回転自在に取付けて
あり、この回転カム9は下面部にフェイスギア76が設
けてあり、また、図6、図11、図12に示すように、
回転カム9の上面部の外周部には平面視環状をしたカム
部9cが設けてあり、このカム部9cのレベルは場所に
よって異なるものであり、また、回転カム9の上面部に
は平面視環状をしたカム溝9aが設けてあり、この環状
をしたカム溝9aは半径が場所によって異なる溝となっ
ている。
【0020】図6に示すように、カムケース6とカムケ
ース基台8とに上下両端部を取付けた軸37に出力部を
構成する振動体35が上下移動自在に取付けてあり、こ
の振動体35には振動ローラ33が回動自在に取付けて
あり、上下移動自在な振動体35がばね36bにより下
方に弾性的に押圧されて振動体35に取付けた振動ロー
ラ33が回転カム9のカム部9cに弾性的に押し付けら
れていて常にカム部9cに振動ローラ33が追従するよ
うにしてある。振動体35の両側には上方に向けて突腕
35aが突設してあり、この突腕35aの上端部が弧状
に屈曲している。この弧状に屈曲した上端部はカムケー
ス6に設けた孔6cから上方に突出している。また、ゴ
ム等の弾性体で形成した緩衝部材36がカムケース基台
8に取付けてあり、前記カム部9cの下面に振動ローラ
33が当たる前に上端を振動体35の下面が緩衝部材3
6に当たるようにして音の発生をなくしている。
【0021】図1、図2、図6に示すように、カムケー
ス基台8には軸8jにより駆動ギア32が回転自在に取
付けてあり、この駆動ギア32は中間ギア13と噛み合
っている。駆動ギア32にはギア32aが設けてあっ
て、該ギア32aが回転カム9のフェイスギア76と噛
み合っている。
【0022】したがって、モータ11が回転すると、ギ
ア群を介して回転カム9が回転し、回転カム9の回転に
よりカム部9c上を振動ローラ33が上下移動しながら
転動し、これにより振動体35が上下して振動体35の
突腕35aが上下するようになっている。
【0023】一対の可動レバー27の端部がカムケース
6とカムケース基台8とに取付けた軸28に回動自在に
取付けてあり、上記軸28は上端部をカムケース6に設
けた孔に嵌め込むと共に下端部をカムケース基台8に取
付ける支持板31に設けた孔にはめ込んである。可動レ
バー27の先端部の下面部から突出した軸27aにロー
ラ29が回動自在に取付けてあり、また、可動レバー2
7の上面部から突出した軸27bがカムケース6の上面
部に形成した長孔6bに移動自在に挿通してあり、この
軸27bの先端部に角型をした駆動ころ30が回転自在
に取付けてある。ローラ29は回転カム9のカム溝9a
内にはめ込んであり、回転カム9が回転することで、可
動レバー27が揺動し、これにより駆動ころ30が揺動
するようになっている。ここで、カム溝9aは図9、図
10に示すように、両可動レバー27を同時に逆方向に
揺動させることができるような形状となっており、図に
示す実施形態においては、回転カム9の1回転で両可動
レバー27が図9のように両ローラ29間が最も広がる
状態と、図10のように両ローラ29間が最も狭まる状
態とが各々2回ずつ生じるようになっている。
【0024】図1、図2、図6に示すように、カムケー
ス6にカムケース基台8と、カムケースカバー7を固定
して構成したケース体6Aの上部には脱毛ユニットケー
ス39の下部が被嵌されてねじ39nにより取付けられ
る。脱毛ユニットケース39は上面部に開口部39aを
設けてあり、両側上部にU字状をした切欠部39bが設
けてある。脱毛ユニットケース39の両側部とケース体
6Aの両側面との間には隙間が形成され、この隙間にフ
レーム着脱釦38が配置され、このフレーム着脱釦38
とケース体6Aとの間にばね材38bが介装されてフレ
ーム着脱釦38を脱毛ユニットケース39の側部の内面
に押し付けている。ばね材38bはフレーム着脱釦38
に設けた突起38fに一端をはめ込んで取付けてある。
また、フレーム着脱釦38の両側の突起38aをカムケ
ース6とカムケースカバー7の溝6a、7aに係合させ
て上下支持をしている。ここで、フレーム着脱釦38の
操作部38dが上記切欠部39bに嵌まり込んで外部に
露出している。このフレーム着脱釦38を用いて後述の
フレーム5が着脱自在に取付けられる。
【0025】次に、図1乃至図3に示す実施形態におけ
る脱毛ヘッド2aについて詳述する。本実施形態におけ
る脱毛ヘッド2aは1ヘッド構造のもので、脱毛ヘッド
2aの脱毛幅、外形が大きいもの(後述の複数ヘッド構
造のものに比べて脱毛幅、外形が大きい)となってい
る。そして、本実施形態の1ヘッド構造の脱毛ヘッド2
aはケース体6Aの上端部に配されるものであり、脱毛
ヘッド2aは、図1乃至図3、図7に示すように、軸2
5によってケース体6Aの両側上端部間に回転自在に架
設されている回転体20に、脱毛爪3と、上記一対の可
動レバー27の駆動による角型をした駆動ころ30の揺
動の動きを受けて脱毛爪3を動かす一対のスライダー2
2、22とを設けたもので、回転体20の下部側に位置
している両スライダー22、22は、回転体20の両端
間に架設された軸24、24によって回転体20に対
し、上記軸25と平行な方向にスライド自在とされてい
る。
【0026】脱毛ヘッド2aにおける脱毛爪3は、回転
体20の軸方向に所定の間隔で並んでいる複数枚の固定
爪3aと、各固定爪3a間に配されている複数枚の可動
爪3bとからなるもので、可動爪3bは、下端の係合突
起3eの数と位置とが異なる2種が回転体20の軸方向
において交互に配設されているとともに、両側縁から突
出する支持突起3c、3cが回転体20によって支持さ
れることで、回転体20に対し、回転体20の軸方向と
直交する方向の軸のまわりに揺動自在とされている。図
6中の3dは可動爪3bにおける前記軸25が挿通され
る孔である。
【0027】回転体20にスライド自在に取り付けられ
ている一対のスライダー22、22は、軸方向において
相互に重なる部分を備えているとともに上記一対の可動
レバー27によって相反する方向にスライド駆動され
て、一方のスライダー22が回転体20の軸方向に並ん
でいる複数枚の可動爪3bのうちの1枚おきを同時に揺
動させ、他方のスライダー22が残る可動爪3bを同時
に逆方向に揺動させるもので、両スライダー22、22
には可動爪3bの係合突起3eが係合する係合溝22a
が上面に設けられている。ただし、一方のスライダー2
2は一列に並ぶ係合溝22aを、他方のスライダー22
は2列で並ぶ係合溝22aを一方のスライダー22の係
合溝22aの両脇に備えたものとなっており、一列に並
んでいる複数枚の可動爪3bが両スライダー22、22
に交互に係合している。そして両スライダー22、22
の下面には、夫々軸25を中心とする円弧となっている
溝22bが設けられており、各溝22bに前記一対の可
動レバー27の各駆動ころ30が係合している。
【0028】また、図7に示すように回転体20の円周
部には固定爪3aの前方に大きな凹所20bが設けられ
ており、この凹所20bには回動自在に取付けられたロ
ーラ21が回転体20に設けられた端部に位置する固定
爪3aの周方向にある取付け孔22cに軸21aによっ
て圧入固定してある。この時、ローラ21に軸21aを
圧入固定して、取付け孔22cに軸21aを遊挿しても
よい。これにより回動時に回転体20のリブの摺動刺激
によって悪くなっていた肌当たりは回動自在に取付けら
れたローラ21によって肌を引っ張らずに転がるために
肌当たりが良いものとなり、骨部でも固定爪3aと可動
爪3bの肌への衝撃がローラ21によってやわらげられ
るため、肌当たりが非常に良いものとなる。
【0029】カムケース6とカムケースカバー7との間
に組み込まれる駆動手段は、図1、図2、図6、図7、
図9、図10に示すように、レバー26の下端部を駆動
ギア32に設けた偏心軸32bに回転自在に取付けると
共にレバー26の上端部を回転体20の側面部に設けた
偏心軸20aに回転自在に取付けることで構成してあ
り、モータ11を回転して駆動ギア32が回転すると、
レバー26を介して回転体20が軸25を中心に所定角
度内の往復回動を行う。この回動は、ローラ21が脱毛
ユニットケース39の上面開口のほぼ中央に位置する状
態と、脱毛爪3における可動爪3bが同じ位置にくる状
態との間でなされるようにしてある。そして上記回動と
同時に、可動レバー27が夫々軸28を中心に相反する
方向の往復回動を行って、脱毛ヘッド2aにおける一対
のスライダー22、22に相反する方向の往復直線運動
を行わせるために、スライダー22、22の往復動で往
復揺動を行う可動爪3bは、一つおきの固定爪3aの両
面に隣合う2つの可動爪3bが同時に接する動作と、残
る固定爪3aの両面に隣合う2つの可動爪3bが同時に
接する動作とを繰り返す。尚、両端の固定爪3aは、夫
々片面のみに可動爪3aが接することから、他の固定爪
3aよりも肉厚として強度を持たせてある。
【0030】ここにおいて、本実施形態に係るもので
は、脱毛ヘッド2aの軸25を中心とする2回の往復回
動の間に、可動爪3bが1回の往復動を行うように、カ
ム溝9aを構成してある。つまり、脱毛ヘッド2aの軸
25を中心とする1回の往復回動の間に、可動爪3bが
一側の固定爪3aに接している状態から他側の固定爪3
aに接する状態に移行するようにしてある。
【0031】そして、本実施形態において、図9、図1
0に示すように、回転カム9の1回転で両可動レバー2
7が2往復回動するように構成してあるので、ギヤ32
aとフェイスギア76とを1:4の歯数組み合わせとす
ることで、常に回転体20の回動と、毛の把持を一致さ
せることができるものである。
【0032】また、この可動爪3bの上記移行は、脱毛
ヘッド2aの軸25を中心とする往復回動の両死点のう
ち、可動爪3bがフレーム5の上開口に位置している時
の死点の時点で大半がなされるとともにこの時点の移行
で可動爪3bが固定爪3aに接するようになっており、
他方の死点において、接していた固定爪3aから可動爪
3bがわずかに離れる動きがなされるものとなってい
る。
【0033】つまり、ローラ21が肌に接している状態
から、脱毛ヘッド2aの軸25を中心とする一方向回転
によって、固定爪3aと可動爪3bとが肌に面する位置
に来た時、固定爪3aと可動爪3bとによる毛の挟持が
なされ、この挟持がなされた状態のままで脱毛ヘッド2
aの逆方向回転がなされることで毛の引き抜きがなされ
るとともに、上記ローラ21が再度肌に接する状態とな
った時、挟持していた毛の解放がなされるという動作が
繰り返されることになる。
【0034】このように、本実施形態においては脱毛サ
イクルは、爪を開にして毛を導入し、次に爪を閉じて毛
を把持し、次に回転体20の回動により毛を引き抜き、
次に爪を開いて毛を離すという規則的なサイクルであ
る。このため、本実施形態においては、規則的に毛を抜
くことによる脱毛刺激(脱毛による痛み)が発生するも
のである。
【0035】上記のように、本体ブロック1と、駆動ブ
ロックと、1ヘッド構造の脱毛ヘッド2aとで器具本体
Aが構成されるものであり、この器具本体Aに脱毛手段
の周囲を覆うように以下に述べるフレーム5がスイング
自在に且つ着脱自在に取付けられるものである。そし
て、1ヘッド構造の脱毛ヘッド2aを駆動ブロックに取
り付けたブロックが本体ブロック1に対して着脱自在に
取り付けてある。
【0036】器具本体Aにフレーム着脱釦38により着
脱自在に取付けられるフレーム5は前後壁部と左右壁部
とで構成された枠状をしていて、器具本体Aに取付けた
状態では器具本体Aの脱毛手段である脱毛ヘッド2aの
周囲を囲むものである。そして、このフレーム5には肌
伸ばし部40、41、連結アーム42、43、肌当て部
材が取付けてある。図1乃至図3、図8に示すように、
肌伸ばし部40、41はそれぞれ脱毛ヘッド2aの前方
と後方とに位置するように配置され、肌伸ばし部40、
41に設けたピン40a、41aをそれぞれフレーム5
に設けた孔5a、5bに回転自在に取付けてある。ま
た、前に位置する肌伸ばし部40の前方には前に位置す
る肌当て部材であるくし状のコーム51が配設してあ
り、後に位置する肌伸ばし部41の方向には後に位置す
る肌当て部材であるローラ54が配設してある。
【0037】図8に示すように、前後の肌伸ばし部4
0、41は連結アーム42、43により連結してある。
連結アーム42、43はぞれぞれ前後方向の略中央部の
下面部に突起42g、43gが突設してある。連結アー
ム42は連結アーム43の内側に配置されるものであっ
て、この連結アーム42の突起42gの側面側にピン4
2cが突設してある。また、連結アーム42の前端には
長孔42aが設けてあり、連結アーム42の後端には孔
42bが設けてある。一方、連結アーム43の後端には
長孔43aが設けてあり、連結アーム43の前端には孔
43bが設けてある。連結アーム42の後端の孔42b
にフレーム5の内部の両側後部に設けた軸5cに回動自
在に挿入してあり、連結アーム42が該軸5cを支点に
して回動自在となっている。また、連結アーム43の前
端部の孔43bにフレーム5の内部の両側後部に設けた
軸5dに回動自在に挿入してあり、連結アーム43が該
軸5dを支点にして回動自在となっている。連結アーム
43の後端と後の肌伸ばし部41とがピン41bにより
回動自在に連結してあり、この場合、連結アーム43に
設けた長孔43aにピン41bがスライド自在に挿入し
てある。また、連結アーム42の前端と前の肌伸ばし部
40とがピン40bにより回動自在に連結してあり、こ
の場合、連結アーム42に設けた長孔42aにピン40
bがスライド自在に挿入してある。連結アーム42と連
結アーム43は前後方向の略中間位置においてピン42
cにより回転自在に連結枢支してある。ここで、連結ア
ーム43に設けたピン42cが挿入される孔は長孔43
cとなっている。
【0038】一対の連結アーム42の後端部には垂下部
42dが垂下してあり、該垂下部42dの下部間を連結
桟部42eにより一体に連結してあり、更に、垂下部4
2dから斜め前方に向けて弾性を有する戻しばね部42
fが一体に突設してある。また、一対の連結アーム43
の後端部には垂下部43dが垂下してあり、該垂下部4
3dの下部間を連結桟部43eにより一体に連結してあ
り、更に、垂下部43dから斜め前方に向けて弾性を有
する戻しばね部43fが一体に突設してある。そして、
上記垂下部42d、連結桟部42e、戻しばね部42f
はフレーム5とケース体6Aの上部との間に配設され、
また、垂下部43d、連結桟部43e、戻しばね部43
fはフレーム5とケース体6Aの上部との間に配設され
る。
【0039】一方、連結アーム42、43に設けた突起
42g、43gの下端面は円弧状をしており、この連結
アーム42、43の突起42g、43gの下端面に振動
体35に設けた突腕35aの上端部が当接している。
【0040】ここで、振動体35が上方に移動すること
で、突起42gを上方に押し上げ、連結アーム42が軸
5cを支点にして回動し、長孔42a部分が押し上げら
れる。この時前の肌伸ばし部40がピン40aによりフ
レーム5に連結されており、また、ピン40bにより長
孔42aと連結されているため、ピン40aとの連結部
分を支点としてピン40bが長孔42a内を摺動し、前
の肌伸ばし部40がスイングし、これによりくし状をし
た前の肌伸ばし部40が肌を押して前方に伸ばす。同時
に、突起43gを上方に押し上げることで、連結アーム
43が軸5dを支点にして回動し、長孔43a部分が押
し上げられる。この時後の肌伸ばし部41がピン41a
によりフレーム5に連結されており、また、ピン41b
により長孔43aと連結されているため、ピン41aと
の連結部分を支点としてピン41bが長孔43a内を摺
動し、後の肌伸ばし部41がスイングし、これによりく
し状をした後の肌伸ばし部41が肌を押して後方に伸ば
す。このように振動体35が上方に移動して前の肌伸ば
し部40が前方にスイングして肌を前方に伸ばすと共に
後の肌伸ばし部41が後方にスイングして肌を後方に伸
ばして、脱毛爪3による脱毛が確実且つ容易にできるよ
うにし、また、肌を伸ばして脱毛することで、脱毛時の
痛みを低減するようになっている。
【0041】ここで、前に位置する肌当て部材であるコ
ーム51は弾性エラストマで外周を囲んであり、コーム
51の上端部の櫛状突部51a部分は弾性エラストマで
形成してある。このコーム51はフレーム5に設けたガ
イド部5eに両側をガイドされて上下方向に移動可能と
してあり、フレーム5の前面部に横方向に移動自在に設
けたハンドル52の裏面側に突設したボス52aを上下
方向に移動可能としたコーム51のカム溝部51bには
め込んであり、ハンドル52を横方向に移動すること
で、コーム51を上下方向に移動して上下方向の位置を
選択して上下方向の設定した位置で固定することができ
るようにしてある。これにより肌当て部材を構成するコ
ーム51により肌伸ばし手段による肌伸ばし量の調整を
行うことができるものであり、肌当て部材であるコーム
51を上方に移動させると、肌伸ばし部の肌伸ばし量を
少なくして骨部等の肌当たりを良くすることができる。
【0042】また、後ろに位置する肌当て部材を構成す
るにはローラ54は弾性エラストマにより形成してあっ
てピン41aにより回転自在に取付けてあり、肌に追従
して転がるようにしてある。
【0043】次に、ケース体6Aを内装した脱毛ユニッ
トケース39を本体ブロック1に対して着脱する例につ
き説明する。すでに述べたように、本体ブロック1にフ
ロート自在に内装されたモータケース4の上面部には横
方向に移動自在な保持フック16が設けてあり、脱毛ユ
ニットケース39に内装したケース体6Aの下面部(つ
まりカムケース基台8の下面部)には取付け用係止部8
bが設けてあり、取付け用係止部8bを保持フック16
の端部に設けた取付け用被係止部16dに着脱自在に係
止することで、ケース体6Aを内装した脱毛ユニットケ
ース39を本体ブロック1に対して着脱自在に取付ける
のであるが、この場合、保持フック16の端部に設けた
取付け用被係止部16dの上面部が傾斜面となってお
り、また、取付け用係止部8bの下端部も傾斜面となっ
ており、更に、横方向に移動自在な保持フック16がば
ね材19により弾性付勢してあるので、ケース体6Aの
下面部(つまりカムケース基台8の下面部)をモータケ
ース4の上面部に押し当てることで、取付け用係止部8
bの傾斜面が上記取付け用被係止部16dの上面部の傾
斜面に当たって、ばね材19に抗して保持フック16が
横方向に移動することで、取付け用係止部8bが下方に
押し込まれて取付け用被係止部16dに係止するもので
ある。このようにして脱毛ユニットを本体ブロック1に
対して取付けると、中間ギア13に設けたギア13aが
駆動ギア32に噛み合うものである。上記脱毛ユニット
を本体ブロック1に対して取付ける際、両着脱釦17を
押して両保持フック16をばね材19に抗して互いに近
付く方向に移動させて取付け用被係止部16dをトンネ
ル部4a内に没入させた状態で一対の取付け用係止部8
bをトンネル部4aの両側に位置させ、この状態で着脱
釦17を離すことで取付け用被係止部16dを取付け用
係止部8bに係止するようにしてもよい。
【0044】一方、ケース体6Aを内装した脱毛ユニッ
トケース39を取り外すには、両着脱釦17を押すこと
で、ばね材19に抗して両保持フック16が互いに近付
く方向に押され、これにより取付け用被係止部16dが
取付け用係止部8bから外れるので、この状態で脱毛ユ
ニットケース39を上方に引き抜くことで取り外すこと
ができるものである。
【0045】上記図1乃至図11に示すものにおいて
は、脱毛手段を構成する1ヘッド構造の脱毛ヘッド2a
がスイング駆動により同一方向の脱毛を行う例を示した
が、脱毛手段が回転駆動により同一方向の脱毛を行うも
のであってもよいものである。図1乃至図11に示すも
のにおいては脱毛幅、外形の大きい1ヘッド構造の脱毛
ヘッド2aを備えた脱毛ユニット2を本体ブロック1に
着脱自在に取り付けることで、腕や足のように毛の生え
ている面積が広い部位における脱毛をする際に有効であ
り、広い面積における脱毛をスピーディに行うことがで
きるものである。そして、この場合、腕や足においては
毛が同一方向に生えているので、上記のように脱毛手段
を構成する1ヘッド構造の脱毛ヘッド2aにより同一方
向の脱毛を行うので、効果的に同一方向に生えている毛
を脱毛することができるものである。
【0046】次に、脱毛幅、外形の小さい脱毛ヘッド2
aを備えた脱毛ヘッド2を本体ブロック1に着脱自在に
取り付けて脱毛するのである。以下、図12乃至図28
に基づいて上記の脱毛幅、外形の大きい脱毛ヘッド2a
を備えた脱毛ヘッド2を本体ブロック1から取り外し、
これに代えて、脱毛幅、外形の小さい脱毛ヘッド2aを
備えた脱毛ヘッド2を本体ブロック1に着脱自在に取り
付けた場合につき説明する。
【0047】図17に示すように、2つ割の基台55
L、55Rに複数ヘッド構造(実施形態では2ヘッド構
造)の脱毛ユニット2が設けてある。
【0048】本例においては図12に示すように脱毛ヘ
ッド2aの脱毛幅、外形が図1に示すものに比べて狭い
ものである。しかも、本実施形態においては、脱毛ヘッ
ド2aが2つ設けたられた2ヘッド構造となっている。
この脱毛ヘッド2aは図17、図18に示すように、基
台となる爪取付台56に脱毛ヘッド2aの回転軸56j
に平行に且つ円周に所定間隔で配置された複数個(実施
形態では180度間隔で配置された2個)の爪ブロック
体69と、脱毛ヘッド2aを回転させるためにギア11
0またはギア112と噛合し爪取付台56に連結される
爪取付台ギア60とからなるものとして形成してある。
ここで、2つの脱毛ヘッド2aは基台55L、55Rの
上部の前後に回転軸56jが平行となるように配置され
るものであるが、一方の脱毛ヘッド2aには軸方向の一
方の片側に爪取付台ギア60が設けられ、他方の脱毛ヘ
ッド2aには軸方向の他方の片側に爪取付台ギア60が
設けられるものである。
【0049】駆動ブロックは脱毛ユニットケース39内
に組み込まれる基台55L、55R、74、75内に駆
動ギア122を配置し、この駆動ギア122は軸129
により回転自在に取付けてあり、基台75の下面部に設
けた取付け用係止部75aを本体ブロック1の取付け用
被係止部16dに前述の実施形態と同様にして取付ける
ことで、本体ブロック1側に設けた中間ギア13に一体
に設けられたギア13aと噛合してモータ11の動力が
伝達されるようになっている。基台内にはギア121、
120、112、111、110がそれぞれ軸124、
126、128、125、127により回転自在に取付
けてあり、駆動ギア122に設けたギア122aがギア
121の大ギア131とかみ合っている。
【0050】ここで、ギア121は図27に示すよう
に、大ギア131と小ギア130とからなる。小ギア1
30の一端部にははめ込み部130aと、鍔部130b
とが設けてあり、はめ込み部130aの端面に位置決め
突起130cとねじ螺合孔130dとが設けてある。大
ギア131には小ギア130のはめ込み部130aが回
転自在にはめ込まれる孔131aが設けてあり、大ギア
131の内面部の孔131aの周囲には溝よりなる係止
部131bが設けてある。過負荷クラッチを構成する板
ばね132は周囲の複数箇所からアーム片132aを回
転方向と反対方向に連出してあり、アーム片132aの
先端部にそれぞれ支持部132bが設けてあり、また、
板ばね132には位置決め孔132c、ねじ挿入孔13
2dが設けてある。
【0051】小ギア130のはめ込み部130aを大ギ
ア131の孔131aに回転自在にはめ込むと共に鍔部
130bを孔131aの外方において大ギア131の外
面に当接させ、この状態で、はめ込み部130aの端面
の位置決め突起130cに板ばね132の位置決め孔1
32cをはめ込んで位置決めし、ねじ挿入孔132dか
らねじ123を挿入してねじ螺合孔130dに螺合する
ことで板ばね132を取付け、板ばね132の外周部又
はアーム片132aを孔131aの内方において大ギア
131の内面に当接させるものである。ここで、支持部
132bが係止部131bに弾性的に係止してあり、大
ギア131に伝達された動力は板ばね132を介して小
ギア130に伝達されるものである。したがって、ある
設定されたトルク以上の動力が伝達されたときには、過
負荷クラッチを構成する板ばね132に設けた支持部1
32dが係止部131bから外れて、小ギア130に対
して大ギア131が空回りして動力が伝達しないように
なっている。このため、ギアに毛を挟んだり、異物をか
み込んでロックされた時にモータ11のトルクが途中で
遮断されて駆動伝達部の損傷を防止できるものである。
【0052】小ギア130にギア120がかみ合い、ギ
ア120にギア112がかみ合っていてこのギア112
と一方の脱毛ヘッド2aの片側に設けた爪取付台ギア6
0がかみ合い、これにより一方の脱毛ヘッド2aが回転
駆動するようになっている。
【0053】また、ギア120の他端部において、ギア
120にギア111がかみ合い、このギア111とギア
110とがかみ合い、更に、ギア110と他方の脱毛ヘ
ッド2aの他方の片側に設けた爪取付台ギア60がかみ
合い、これにより他方の脱毛ヘッド2aが回転駆動する
ようになっている。
【0054】ここで、一方の脱毛ヘッド2aを回転させ
る方のギア数を奇数段(ギア112)、他方の脱毛ヘッ
ド2aを回転させるギア段数を偶数段(ギア111、1
10)にすることで、2つの脱毛ヘッド2aを互いに異
なる方向に回転することができるようになっている。し
かして、腋のように毛の生えている面積が狭くて窪んだ
部位においては、図12に示すように脱毛幅、外形が狭
い脱毛ヘッド2aを用いて脱毛することで、脱毛ヘッド
2aの一部が窪みから飛び出すことなく、窪み内面に接
して効果的に脱毛できるものであり、しかも、腋等にお
いては毛が異方向に生えているので、本実施形態のよう
に、2つの脱毛ヘッド2aを互いに異なる方向に回転す
ることで、異方向の脱毛ができてより効果的に脱毛をす
ることができるものである。
【0055】脱毛ヘッド2aを構成する爪ブロック体6
9は、図18に示すように複数の固定爪116を配設し
た固定爪ブロック117と、支点部118aを設けた爪
支点部材118と、可動爪3と、可動爪3を爪ブロック
体69の回転軸方向に揺動させるための一対の開閉レバ
ー67、68とで構成してある。
【0056】固定爪ブロック117は一対の桟117a
間に一定間隔で固定爪116を一体に架設して構成して
あり、固定爪116は下端部が一対の桟117a間に架
設してあって、固定爪116の下部両側が支点部117
bとなっている。
【0057】爪支点部材118は図18に示すように、
上面片の両側から側片を突出したコ字状をしており、上
面片に複数の長方形状の開口部118bを爪支点部材1
18の長手方向に一定間隔で形成してあり、開口部11
8bと開口部118bとの間の桟118c及び爪支点部
材118の長手方向の両端部の桟118cはいずれも桟
118cの長手方向の中央部分が上方(つまりコ字状を
した爪支点部材118の側片の突出方向と反対方向)に
突出したものになっていて、この桟118cの中央部の
突出部分の両側(両端部の桟118cにおいては内側)
が支点部118aとなっている。桟118cと開口部1
18bは爪支点部材118の長手方向において対称に配
列されてはおらず、どちらかにずれた状態で配列されて
いる。つまり、実施形態においては爪支点部材118の
長手方向の一端部の桟118cの幅を他端部の桟118
cの幅よりも幅広く形成してあり、これにより桟118
cと開口部118bは爪支点部材118の長手方向にお
いて対称に配列されてはおらず、どちらかにずれた状態
で配列されている。
【0058】またコ字状をした爪支点部材118の両側
片にはそれぞれ対象に孔118dが設けられており、孔
118dの中央部が下端より突出するリブ118eにな
っている。ここで複数の固定爪116を配設した固定爪
ブロック117は、図19に示すように爪支点部材11
8の長方形状の開口部118bに固定爪116と桟11
8cが交互にはまり込むように組み立てられ、固定爪ブ
ロック117の抜け止めは爪支点部材118の両端側面
部に対称に設けられたリブ118eが固定爪ブロック1
17の桟117aの下面に当たり抜け止めがされてい
る。この時、図20に示すように、固定爪ブロック11
7の桟117aの長さA1より爪支点部材118の孔1
18dの長手方向における長さA2をわずかに長くして
ある。したがって、爪支点部材118の長手方向におい
ては固定爪ブロック117の桟117aの長手方向の端
部と爪支点部材118の側片の長手方向の両端部(孔1
18dの長手方向の縁)との間にわずかな隙間が形成さ
れて固定爪ブロック117が爪支点部材118に対して
長手方向においてわずかにがたつくことができきるよう
にがたつきをもたせてある。
【0059】図18に示すように、可動爪3は下端の一
側よりに突部3aが突設してあり、また、可動爪3の下
部両側にそれぞれ突片3bを設けてある。
【0060】開閉レバー67には長手方向に沿った一側
部に長手方向に一定間隔でスリット溝67aが形成して
あり、また、開閉レバー67の長手方向に沿った他側面
にフック67bが突設してあり、更に、開閉レバー67
の長手方向の一端部にはローラ当たり部67dが設けて
ある。同様に開閉レバー68にも長手方向に沿った一側
部に長手方向に一定間隔でスリット溝68aが形成して
あり、また、開閉レバー68の長手方向に沿った他側面
にフック68bが突設してあり、更に、開閉レバー68
の長手方向の一端部にはローラ当たり部68dが設けて
ある。上記の構成の一対の開閉レバー67、68を並べ
た状態で、スリット溝67aを設けた側面部とスリット
溝68aを設けた側面部とが互いに対向するように開閉
レバー67、68を対向させ、この状態で、一対の開閉
レバー67、68のフック67b、68bをそれぞれ爪
支点部材118の両側片に設けた孔118dにスライド
自在にはめ込むことで、一対の開閉レバー67、68を
爪支点部材118に組み込むものである。
【0061】一対の開閉レバー67の各スリット溝67
aと開閉レバー68の各スリット溝68aとにはそれぞ
れ可動爪3の突部3aが揺動自在にはめ込んである。可
動爪3は図18に示すように、突部3aが図18におい
て手前側にずれて位置するものと、突部3aが図18に
おいて奥側にずれて位置するものとを交互に配置し、開
閉レバー68に突部3aが手前側にずれて位置する可動
爪3の突部3aを揺動自在にはめ込み、開閉レバー67
に突部3aが奥前側にずれて位置する可動爪3の突部3
aを揺動自在にはめ込んである。
【0062】ここで開閉レバー67の一端部に設けたロ
ーラ当たり部67dが爪支点部材118の一端部から外
方に突出し、また、開閉レバー68の他端部に設けたロ
ーラ当たり部68dが爪支点部材118の他端部から突
出し、更に、開閉レバー67のローラ当たり部67dか
ら爪支点部材118の一端部までの長さと、開閉レバー
68のローラ当たり部68dから爪支点部材118の他
端部までの長さがそれぞれ等しくなるように組み込んで
ある。つまり、後述のようにして爪ブロック体69を爪
取付台56に組み込んで構成する脱毛ヘッド2aを本体
ブロック1の上部に回転軸56jにより取付けた場合、
開閉レバー67、68を駆動するために本体ブロック1
の上開口の左右両側に設けるローラ71から爪支点部材
118の長手方向の両端までの長さを同じとなるように
組み込まれるものである。
【0063】可動爪3を上記のようにして開閉レバー6
7、68のスリット溝67a、68aに突部3a部分で
揺動自在に組み込むのであるが、この場合、可動爪3は
固定爪116間に2枚配置され(固定爪116間に配置
される2枚の可動爪3を開閉レバー67、68の各スリ
ット溝67a、68aに組み込んだものが一対となって
いる)、この固定爪116間に配置された2枚の可動爪
3間に爪支点部材118の支点部118aが位置するよ
うに可動爪3が組み込まれるものであり、各可動爪3は
それぞれ固定爪ブロック117と爪支点部材118に設
けられた支点部117b、118aを支点として揺動す
るものである。
【0064】上記のようにして爪ブロック体69を組立
構成するのであり、この爪ブロック体69は開閉手段と
毛の把持部材を−つのブロック体として構成してある。
またこのように、固定爪ブロック117の固定爪116
間に2枚の可動爪3を配設し、可動爪3の揺動支点で特
に爪が閉じている状態のときの、支点に力が加わる所の
支点を固定爪ブロック117とは別部材の爪支点部材1
18に形成することで、この爪支点部材118を好まし
くは板金のような硬い材料で構成することによって揺動
支点を細くすることができ、これにより、固定爪ブロッ
ク117と可動爪3のピッチを小さくすることができ、
且つ長手方向の幅も小さくできるために腋などの局部で
も腋に密着できるような小型の脱毛ヘッドとすることが
でき、爪ピッチも小さくできるために、短い毛も脱毛効
率のよいものとすることができる。このとき、可動爪3
間にある桟118cと可動爪3の距離よりも固定爪ブロ
ック117の固定爪116と可動爪3間の距離を小さく
することによって、可動爪3が揺動によって開いた時の
角度よりも固定爪116側へ揺動して可動爪3が閉じた
ときの角度を小さくして、毛を把持したときに毛切れの
少ない良好な脱毛をすることができる。
【0065】また前述の如く、爪支点部材118の桟1
18cの中央部を上方に突出させてこの部分を支点部1
18aとしてあるので、図21に示すように作用点と支
点間距離(L2)と力点と支点間距離(L1)がL1>
L2という関係とすることができ、把握負荷の小さいも
のとすることができるために、脱毛効率の良い低騒音の
脱毛ブロツクとすることができるものである。
【0066】また、図20に示すように、固定爪ブロッ
ク117の桟117aの長さA1より爪支点部材118
の孔118dの長手方向における長さA2をわずかに長
くしてあるので、前述のように固定爪ブロック117の
桟117aの長手方向の両端部と爪支点部材118との
間には僅かながたつきがあり、可動爪3が固定爪ブロッ
ク117の固定爪116間で閉じたとき爪支点部材11
8の桟118cと固定爪ブロック117の固定爪116
の間で多少のずれがあっても、ずれている量だけ固定爪
ブロック117が長手方向に動くことができ、それによ
って釣り合いがとれて可動爪3が固定爪ブロック117
の固定爪116間で毛を把持するときの荷重のばらつき
がなくなり、これにより毛切れのない効率の良い脱毛を
することができるものである。
【0067】一端部に爪取付台ギア60を設けた爪取付
台56には回転軸56jと平行に且つ円周に2つの溝5
6aが設けてあり、この溝56aは回転軸56jと平行
な方向の両端部と爪取付台56の外面とに開口しており
(回転軸56jと平行な方向の両端部のうち爪取付台ギ
ア60と反対側においては外面側の開口と連続するもの
として開口し、爪取付台ギア60においては爪取付台ギ
ア60を貫通する孔を形成することで開口している)、
また爪取付台56の半径方向において溝56aの外面側
の開口縁部に支持部56cが設けてある。2つの溝56
aにはそれぞれ前述のようにしてブロック化した爪ブロ
ック体69が爪取付台ギア60と反対側の開口からはめ
込んでスライドして組み込んであるが、ここで、一方の
溝56aには爪取付台ギア60と反対側の開口から開閉
レバー67のローラ当たり部67d側から爪ブロック体
69がはめ込まれて、該爪ブロック体69の開閉レバー
67のローラ当たり部67dが爪取付台ギア60に設け
た孔から外方に突出すると共に開閉レバー68のローラ
当たり部68dが爪取付台ギア60と反対側の溝56a
の開口から外方に突出するようにして組み込まれる。ま
た、他方の溝56aには爪取付台ギア60と反対側の開
口から開閉レバー68のローラ当たり部68d側から他
の爪ブロック体69がはめ込まれて、該他の爪ブロック
体69の開閉レバー68のローラ当たり部68dが爪取
付台ギア60に設けた孔から外方に突出すると共に開閉
レバー67のローラ当たり部67dが爪取付台ギア60
と反対側の溝56aの開口から外方に突出するようにし
て組み込まれる。このように組み込むことで、一方の爪
ブロック体69においては爪支点部材118の長手方向
の両端部のうち幅の広い方の桟118cが爪取付台ギア
60側に位置し、他方の爪ブロック体69においては爪
支点部材118の長手方向の両端部のうち幅の狭い方の
桟118cが爪取付台ギア60側に位置するように組み
込まれ、これにより組み立てられる脱毛ヘッド2aにお
いて一方の爪ブロック体69における固定爪116と他
方の爪ブロック体69における固定爪116との位置が
脱毛ヘッド2aの回転軸56jの軸方向においてずれた
位置関係となるものである(図19(a)(b)、図2
2等参照)。
【0068】上記のようにそれぞれの爪ブロック体69
の固定爪116の位置がずれた位置関係にあるため脱毛
ヘッド2aが1回転するとき別の位置にある毛を把持す
ることができる。ここで図21に示すように、爪ブロッ
ク体69の抜け止めは、溝56a内の幅広となった部分
に爪支点部材118の上端がはめ込まれて爪ブロック体
69が爪取付台56の半径方向に支持され、溝56aの
幅狭となった部分で回転軸56jと直交する方向への抜
け止めがなされることになる。この時同様にして可動爪
3は、突片3bが溝56aの幅広となった部分にはめ込
まれ、溝56aの幅狭となった部分で可動爪3の突片3
bが回転軸56jと直交する方向への抜け止めがなされ
ることになる。また、爪ブロック体69における毛の把
持部材を構成する固定爪ブロック117の固定爪116
と可動爪3との先端部が溝56aの爪取付台56の外面
側の開口から外方に突出している。これは、爪取付台5
6の両端の径よりも内側が凹んでいるためで、固定爪ブ
ロック117の固定爪116と可動爪3の間で毛を把持
しやすいものにしている。
【0069】ここで、爪取付台56のが外周部の爪ブロ
ック体69と爪ブロック体69との間には回転軸方向に
肌を伸ばすための突起56dが設けられている。この突
起56dは爪取付台56の両端の径と同一か、若干突出
するようにしている。この突起56dは、前述のように
2つの脱毛ヘッド2aが回転軸56jに平行にハウジン
グ10に対し異方向に回転するように前後に取り付けら
れるとき、前後の脱毛ヘッド2aは90°のずれをもっ
て毛の把握のタイミングがずれるように取り付けられる
ようになっており、即ち、前の脱毛ヘッド2aが毛を把
持する位置にあるとき、後の脱毛ヘッド2aは肌面には
突起56dが位置し、よって一方の脱毛ヘッド2aが毛
を把持しているとき、他方の脱毛ヘッド2aは逆方向に
肌を伸ばし、それが前後の脱毛ヘッド2aで交互に動作
しており、さらにそれぞれの脱毛ヘッド2aは半回転で
異なる場所の毛を把持することができるために効率の良
い脱毛をすることができ(図23)、また、把握負荷も
1/(脱毛ヘッド数)×(爪ブロック体の数)だけ低減
することができ、また刺激も少なく騒音も小さくするこ
とができる。ここで、脱毛ヘッド2aの径(爪取付台5
6の直径)を7〜13mmにすれば複数ヘッドが近接で
き、脱毛ヘッド2aを小型化できて使い勝手をよくする
ことができる。
【0070】また爪取付台56のいくつかの溝にはめ込
まれる爪ブロック体69は、全てが同じ方向にはめ込ま
れるのではなく、交互にはめ込まれる。つまり、固定爪
ブロック117を組み込んだ爪支点部材118は桟11
8cと開口部118bが長手方向において非対称となっ
ていて長手方向のどちらか一方にずれた位置にあるた
め、爪ブロック体69を交互にはめ込むことによって図
19に示すように1回転中に異なる場所を可動爪3と固
定爪ブロック117の固定爪116間で毛を把持するこ
とができる。図19(c)には一方の爪ブロック体69
の爪開口幅と他方の爪ブロック体69の爪開口幅をそれ
ぞれハッチングを施して示している。
【0071】また、爪ブロック体69の長手方向(回転
軸56jと平行な方向)の抜け止めは、一方は爪ブロツ
ク体69の爪支点部材118の端部が爪取付台56の一
方の端部に設けた当たり部56eに当たることによって
なされ、また、他端部はカバー115の突出部115a
が爪取付台56の溝56aにはまりこんで爪支点部材1
18の端部を受けている。尚、カバー115の抜け止め
は爪取付台56に設けられたボス56bがカバー115
に設けられた穴115bに挿入され、カバー115の側
面から突出したボス56bをシールすることで抜け止め
がされている。このように両端部で爪ブロック体69の
抜け止めをさせることで取付強度を向上させている。
【0072】脱毛ヘッド2aの回転における可動爪3の
揺動は、開閉レバー67、68の両端部に配置されるカ
ム手段と開閉レバー67、68の両端部で上下の位置関
係にある開閉レバー67、68間に設けられた開閉板1
20により行われる。開閉板120は図18に示すよう
に外形は長方形に近い形をしており内側にも長方形に近
い孔120aが開いている。開閉板120の長手方向に
直交する側面の両側面にはフックのようなリブ120b
が設けられており、長手方向の両側面の厚み方向のどち
らか一方には突起120cが設けられている。開閉板1
20はリブ120bによって、前述のように開閉レバー
67、68の両端部で上下の位置関係にある開閉レバー
67、68間に取り付けられるわけであるが、開閉レバ
ー67、68には可動爪3が組み込まれる面とは逆の向
きに溝67c、68cが設けられていてこの溝67c、
68cに開閉板120のリブ120bがはめ込まれてい
る。このとき開閉板120は長手方向と直交する方向に
弾性を有していれば組立が容易に行うことができる。こ
こで開閉板120に設けられた突起120cは爪取付台
56の端面に向かって組み込まれている。
【0073】開閉動作は図22に示すように、どちらか
の爪ブロック体69の開閉レバー67、68がカム手段
である後述する左右のローラ71によって可動爪3を揺
動させるために互いに内側へスライドする(図22にお
いては下に位置する爪ブロック体69の開閉レバー67
のローラ当たり部67dが左のローラ71により押され
て右内側にスライドすると共に下に位置する爪ブロック
体69の開閉レバー68のローラ当たり部68dが右の
ローラ71により押されて左内側にスライドする)と、
開閉板120は突起120cを支点としてローラ71で
押している爪ブロック体69の開閉レバー67、68と
は反対側に位置している爪ブロック体69(図22にお
いては上に位置している爪ブロック体69)の開閉レバ
ー67、68を外側へ広げる方向へ揺動する。次に広が
った状態の開閉レバー67、68は脱毛ヘッド2aが回
転することで、ローラ71の位置に来てローラ71によ
って内側へスライドされ、逆に、その前にロ−ラ71に
よって毛を把持するために内側へスライドしていた開閉
レバー67、68は開閉板120によって外側へ広げら
れる。このようにして可動爪3を揺動させるために、開
閉板120を揺動させて開閉レバー67、68を内外に
スライドさせることで、駆動負荷を小さくすることがで
きる。
【0074】次にカム手段について説明する。
【0075】カム手段は図24に示すように、ローラ7
1、軸71a、保持ばね80により構成してある。図2
8に示すように、基台55L、基台55Rの各上部の左
右にはそれぞれ十字状をした孔55cが設けてある。こ
の孔55cは軸挿入孔部55c1とローラ挿入孔部55
2とを十字状に交差連通させて構成してあり、軸挿入
孔部55c1の内側部には抜け止め部55c3が設けてあ
る。軸71aに回転自在に挿入されたローラ71をロー
ラ挿入孔部55c2に入れられると共に軸71aの両端
部が軸挿入孔部55c1に入れられ、抜け止め部55c3
により内側に抜けないように抜け止めしてある。ここ
で、軸71aの軸方向が脱毛ヘッド2aの回転の中心と
交差するように(つまり軸1aの軸心が軸方向が脱毛ヘ
ッド2aの回転の中心から放射方向になるように)組み
込まれるものである。
【0076】保持ばね80は図17に示すように、両側
上部に上端部に孔80eを有するばね部80aを設け、
中央上部に孔80gを有する中央凸部80bを設けてあ
る。また、保持ばね80の下部の両側端から背方に向け
て凸部80cが突設してあり、保持ばね80の下端から
2つの突片80dが垂設してある。ばね部80aの上端
部の孔80eの両側が作用部80fとなっている。ここ
で、ばね部80aは中央凸部80bに対して相対的に背
方(凸部80cの突出方向)に向けて曲げられている。
【0077】上記の構成の保持ばね80はそれぞれ基台
55L、基台55Rの外面側に取付けられる。保持ばね
80の取付けは、まず保持ばね80の下端にある2つの
突片80dが基台55L(説明では以下基台55L側へ
の取付けにつき説明するが基台55Rへの取付けも同様
である)に設けられた溝55fにはめ込まれ、さらに保
持ばね80の左右に設けられた凸部80cを基台55L
の左右に設けられた係止部55dに引っかけるように取
り付け、さらに保持ばね80の中央凸部80bに設けた
孔80gと基台55Lに設けた孔55eを通って基台5
5Rのボス55hとをねじ固定するものである。基台5
5L、基台55Rの上部外面部の両側部は段部となって
おり、保持ばね80の両側のばね部80aがこの段部に
位置するように取付けられる。また、十字状をした孔5
5cはこの段部において外面側に開口している。段部に
配置されたばね部80aは前述のように中央凸部80b
に対して基台55L側に曲げられており保持ばね80が
基台55Lに取り付けられたときローラ挿入孔部55c
2をばね部80aの孔80eが囲むように配置されると
共にばね部80aの上端部の孔80eの両側の作用部8
0fが軸挿入孔部55c1の外側開口に架け渡されるよ
うに配置される。このとき、保持ばね80の両側に設け
られたばね部80aは中央凸部80bに対して基台55
L側に曲げられており保持ばね80が基台55Lに取り
付けられたとき軸71aに弾性的に当たって初期荷重を
与えるように構成している。このように保持ばね80を
取付けることで、保持ばね80によりロ−ラー71に加
える力を安定して出すように構成している。
【0078】しかして、図25、26に示すように、そ
れぞれの脱毛ヘッド2aが回転すると開閉レバ−67又
は68がローラ71と接触しローラ71が軸71aを中
心にして回転し、また回転軸56jの外側方向に移動す
ると同時に軸71aに力を加え、軸71aが基台55L
の孔55cを摺動すると同時に保持ばね80の両端上方
に設けられた孔80eの両側の作用部80fに力を加
え、保持ばね80がたわんで開閉レバー67又は68に
ローラ71を介して力を加えるようになっており、可動
爪3に力を加え把握力を出すようにしている。さらに、
脱毛ヘッド2aが回転し開閉レバー67又は68がロー
ラ71と離れると、ローラ71は脱毛ヘッド2aに力を
加えずローラ71は回転軸56j方向にフリーとなるよ
うになっている。また、ロ−ラー71を組み込む基台5
5Lの孔55cのローラ挿入孔部55c2をばね部80
aの孔80eで囲むように配置してある(つまり孔80
eの幅をローラ挿入孔部55c2の幅よりも広くしてあ
る)ので、ローラ71と保持ばね80の孔80eとは接
触しないようになっている。このような構造とすること
により、脱毛ブロツク2は夫々個別に開閉手段を設ける
ことができ、それぞれの脱毛ヘッド2aの開閉の制御を
容易にすることができ、基台55Lの孔55cと保持ば
ね80の孔80eとでローラ71をこじることなく、ロ
−ラー71が安定して回転するように構成することがで
きる。上記の説明は基台55L側に保持ばね83を取付
けることにつき説明したが、基台55Rにおいても同じ
構成である。
【0079】このように、把握力を出すための手段を保
持ばね80により構成することにより、組立や部品寸法
のバラツキによる把握力への影響を小さくすることがで
き、安定して把握力をだすことができ、また余分な負荷
がかからず消費電力を長くすることができる。
【0080】なお図中100は脱毛ユニットケース39
内の上部開口において両脱毛ヘッド2a間に配設される
肌押さえである。
【0081】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の発明にあって
は、上記のように、毛を引き抜く脱毛手段と駆動源であ
るモータとの間の駆動伝達系内に過負荷クラッチを配設
してあるので、脱毛ユニットへの毛の挟み込みや異物の
かみ込みに対して駆動伝達部の損傷を防止すると共に、
脱毛駆動部やヘッド部を小型化して肌に当てやすくする
ことができ、使い勝手をよくすることができるものであ
る。
【0082】また、請求項2記載の発明にあっては、上
記請求項1記載の発明の効果に加えて、本体ブロックに
対して脱毛ユニットを着脱自在とし、脱毛ユニット側の
駆動伝達系に過負荷クラッチを設けてあるので、修理や
交換が容易にできるものである。
【0083】また、請求項3記載の発明にあっては、上
記請求項2記載の発明の効果に加えて、大量の毛を引き
抜くための第1の脱毛ユニットと、少量の毛を引き抜く
ための第2の脱毛ユニットとを備え、動力源を備えた本
体ブロックに前記両脱毛ユニットを着脱交換可能とし、
両脱毛ユニットは本体ブロックの動力源に連結されて各
々の脱毛手段に駆動伝達するための伝達装置を各々備え
ており、前記第2の脱毛ユニットの駆動伝達系内に過負
荷クラッチを配設してあるので、第2の脱毛ユニットの
駆動負を小さくできて、この結果、第2の脱毛ヘッドの
駆動伝達部を小型化でき、第2の脱毛ヘッド幅を小さく
できて肌に当てやすくて使い勝手がよいものとなる。
【0084】また、請求項4記載の発明にあっては、上
記請求項1記載の発明の効果に加えて、複数の脱毛ユニ
ットを駆動伝達する共通のギア側に過負荷クラッチを設
けてあるので、クラッチが1個ですみ、安価で構造が簡
単で小型化ができるものである。
【0085】また、請求項5記載の発明にあっては、上
記請求項1記載の発明の効果に加えて、過負荷クラッチ
は大ギアに対して回転自在に取付けられた小ギアに固定
された支持部を有する板ばねで構成され、支持部が大ギ
アに設けた係止部に回転方向に脱離自在に弾性係止して
いるので、構成が簡単で小型となって安価となるもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示し、本体ブロックに1
ヘッド構造の脱毛ヘッドを有する脱毛ユニットケースを
取り付けた状態の正面断面図である。
【図2】同上の側面断面図である。
【図3】同上の平面図である。
【図4】同上の本体ブロックの断面図である。
【図5】同上の本体ブロック及び内部に内装する部材の
分解斜視図である。
【図6】同上の駆動ヘッドの分解斜視図である。
【図7】同上の脱毛ヘッドの分解斜視図である。
【図8】同上の脱毛フレームブロックの分解斜視図であ
る。
【図9】同上の回転カムの回転による一対の可動レバー
の駆動状態を示す説明図である。
【図10】同上の回転カムの回転による一対の可動レバ
ーの駆動状態を示す説明図である。
【図11】同上の本体ブロックに対して脱毛ユニットケ
ースを着脱する動作説明図である。
【図12】本発明において、駆動伝達系にクラッチを設
けた脱毛ユニットを本体ブロックに取付た状態の全体正
面断面図である。
【図13】同上の全体側面断面図である。
【図14】同上の平面図である。
【図15】同上の脱毛ユニットの正面断面図である。
【図16】同上の側面断面図である。
【図17】同上の分解斜視図である。
【図18】同上の脱毛ヘッドの分解斜視図である。
【図19】(a)は脱毛ヘッドに組み込んだ2個の爪ブ
ロック体のうち一方の爪ブロック体の断面図であり、
(b)は他方の爪ブロック体の断面図であり、(c)は
一方の爪ブロック体の爪開口幅と他方の爪ブロック体の
爪開口幅を示す説明図である。
【図20】同上の爪ブロック体の組立て状態を示す正面
図である。
【図21】同上の脱毛ヘッドの要部側面断面図である。
【図22】同上の脱毛ヘッドの正面断面図である。
【図23】図上の脱毛ヘッドの動作図である。
【図24】同上の保持ばねとローラとの取付け部分を示
す断面図である。
【図25】同上の脱毛ヘッドの脱毛爪列により毛の非挟
持時における動作状態を示す説明図である。
【図26】同上の脱毛ヘッドの脱毛爪列により毛の挟持
時における動作状態を示す説明図である。
【図27】同上のクラッチ機構部分を示す分解斜視図で
ある。
【図28】同上の基台に設けた十字状をした孔を示す斜
視図である。
【符号の説明】
1 本体ブロック 2 脱毛ユニット 2a 脱毛ヘッド 3 脱毛爪 11 モータ 130 小ギア 130b 係止部 131 大ギア 132 板ばね

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 毛を引き抜く脱毛手段と駆動源であるモ
    ータとの間の駆動伝達系内に過負荷クラッチを配設して
    成ることを特徴とする脱毛装置。
  2. 【請求項2】 本体ブロックに対して脱毛ユニットを着
    脱自在とし、脱毛ユニット側の駆動伝達系に過負荷クラ
    ッチを設けて成ることを特徴とする請求項1記載の脱毛
    装置。
  3. 【請求項3】 大量の毛を引き抜くための第1の脱毛ユ
    ニットと、少量の毛を引き抜くための第2の脱毛ユニッ
    トとを備え、動力源を備えた本体ブロックに前記両脱毛
    ユニットを着脱交換可能とし、両脱毛ユニットは本体ブ
    ロックの動力源に連結されて各々の脱毛手段に駆動伝達
    するための伝達装置を各々備えており、前記第2の脱毛
    ユニットの駆動伝達系内に過負荷クラッチを配設して成
    ることを特徴とする請求項2記載の脱毛装置。
  4. 【請求項4】 複数の脱毛ユニットを駆動伝達する共通
    のギア側に過負荷クラッチを設けて成ることを特徴とす
    る請求項1記載の脱毛装置。
  5. 【請求項5】 過負荷クラッチは大ギアに対して回転自
    在に取付けられた小ギアに固定された支持部を有する板
    ばねで構成され、支持部が大ギアに設けた係止部に回転
    方向に脱離自在に弾性係止していることを特徴とする請
    求項1記載の脱毛装置。
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