JP3807063B2 - 脱毛装置 - Google Patents

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    • A45D26/00Hair-singeing apparatus; Apparatus for removing superfluous hair, e.g. tweezers
    • A45D2026/008Details of apparatus for removing superfluous hair
    • A45D2026/0095Details of apparatus for removing superfluous hair with additional cutting head, e.g. interchangeable

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  • Dry Shavers And Clippers (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、脱毛装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、脱毛において、長い毛を脱毛する場合、脱毛手段が長い毛の先を挟み、毛を引き抜くと毛の途中からちぎれる毛切れや、毛を引き抜くまでに至らないほどに引っ張る毛引きによる刺激が発生し、それが脱毛行為自体の刺激に重複され、刺激がより大きくなるという問題があった。
【0003】
このような問題に対して、従来では特開平4ー126103号公報や、ドイツ特許公報DE4320958号に示されているように、脱毛手段の前にトリマーを配置したものや、脱毛の前処理として切断手段が脱毛手段と切り換え自在となったものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の特開平4ー126103号公報に示された従来例にあっては、確かに毛の長さが一定の長さに揃えられ、脱毛時の刺激を和らげることができるが、体毛処理としては脱毛しかできないという問題があり、また、上記ドイツ特許公報DE4320958号に示された従来例では、確かに毛を切断することができるが、脱毛前の毛を一定の長さに揃える前処理としては毛が短くなりすぎてしまい、脱毛効率が悪くなってしまうという問題がある。
【0005】
本発明は上記の従来例の問題点に鑑みて発明したものであって、脱毛前の毛を一定の長さに揃える前処理ができ、且つ毛を短く切断するための刈り高さが切り換え可能な脱毛装置を提供することを課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の美容器具は、手で把持できる本体ケーシングと、該本体ケーシングに対して選択して着脱自在に取付けられる毛を脱毛するための脱毛ヘッドと、毛を切断するための切断ヘッドとよりなる脱毛装置であって、本体ケーシングに本体側駆動ブロックを内装し、脱毛ヘッドに脱毛するための脱毛ブロックと、脱毛ヘッドを本体ケーシングに取付けた状態で上記本体側駆動ブロックの駆動の伝達により駆動して脱毛ブロックを駆動させるための駆動ブロックとを備え、切断ヘッドに毛を切断するためのくし刃ブロックと、切断ヘッドを本体ケーシングに取付けた状態で上記本体側駆動ブロックの駆動の伝達により駆動してくし刃ブロックを駆動させるための駆動ブロックとを備え、上記切断ヘッドに毛を一定の高さに切り揃えるための刈り高さ揃え用のアタッチメントを着脱自在に設けて成ることを特徴とするものである。このような構成とすることで、脱毛の前処理として、毛を一定の長さに切り揃えることができて、脱毛時の刺激を小さくすることができ、また、部位に応じて毛を切断する切断器具として使えば、毛を短く切断処理することができる。
【0007】
また、くし刃が通常のカット位置よりもポップアップできるものであって、アタッチメント装着時の刈り高さ揃えがくし刃をポップアップした状態で有効であることが好ましい。すなわち、通常切断ヘッドによる除毛はより短く刺激が少なくなければならず、通常状態において切断ヘッドのくし刃は外殻の外刃フレームの前壁の高さに近接しており、直接くし刃に肌が当たりすぎることを防止している。しかも、この位置にくし刃があると長い毛が外刃フレームの前壁に当たり、くし刃に導入されない。そして、アタッチメントを設けてもくし刃の位置が同じであると毛がくし刃に導入されないことになる。このため、くし刃を上記のように通常のカット位置よりもポップアップできるようにすることで、アタッチメント装着時にくし刃に毛をスムーズに導入して刈り高さを揃えて短く切断できるものである。
【0008】
また、アタッチメントが本体ケーシング又は本体ケーシングに取付けたヘッドに着脱自在で、ヘッドの刃部分をアタッチメントにより覆うことが好ましい。このような構成とすることで、アタッチメントにより刃部分を保護できるものである。
また、アタッチメントを切断ヘッドに装着した状態で、くし刃と肌との間に毛の支持部を設けることが好ましい。このような構成とすることで、アタッチメントは肌とくし刃との間の距離を保つとともに、毛の導入を助ける補助具として機能する。
【0009】
また、毛の支持部を摩擦抵抗の大きい弾性体により構成することが好ましい。このような構成とすることで、支持部に導入された毛が摩擦抵抗の大きい弾性体で構成した支持部により確実に引き起こされることになり、また、支持部を肌に当てた時の刺激が緩和されることになる。
また、アタッチメントは刈り高さが調整可能であることが好ましい。すなわち、脱毛に当たっても最適な毛の長さは脱毛時の刺激、毛の太さ、密度等など条件によって個人により様々であるが、刈り高さが調整可能であることで、使用者に応じて刈り高さに揃えることができる。
【0010】
また、アタッチメントを切断ヘッドに装着することでくし刃がポップアップするものであることが好ましい。このような構成とすることで、アタッチメントを装着することで、くし刃がポップアップすることで、簡単な構成でくし刃をポップアップすることができるものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
本発明の脱毛装置は、手で把持できる本体ケーシング1に対して脱毛ヘッド1Hと、くし刃を備え且つ毛を一定の高さに切り揃えるための刈り高さ揃え用のアタッチメント79を着脱自在に設けた切断ヘッド2Hとを選択して着脱自在に取付けることで構成される。
【0012】
図1乃至図32には本発明の一実施形態が示してある。図1乃至図17には本体ケーシング1に脱毛ヘッド1Hを着脱自在に取り付けて、脱毛することにつき説明してあり、図18乃至図25には本体ケーシング1に切断ヘッド2Hを着脱自在に取付けて毛を切断することにつき説明してあり、図26乃至図32には切断ヘッド2Hに着脱自在に装着するアタッチメント79と該アタッチメント79を切断ヘッド2Hに着脱自在に装着して、脱毛に先立って毛を刈り揃えることにつき説明してある。
【0013】
まず、本体側駆動ブロックを内装した本体ケーシング1につき説明する。
図1、図2、図4、図5に示すように、本体ケーシング1は前後二つ割りで形成されたハウジング10内に本体側駆動ブロックを上下移動自在に組み込んであるとともにばね18によって上方へばね付勢されることで本体側駆動ブロックがフローティング支持してある。ここで、ハウジング10内面に設けた抜け止め突起10bに本体側駆動ブロックの上端部が当たってハウジング10から上方に抜けないようになっている。ハウジング10内の下端部には電源ジャック14が内装され、また、ハウジング10の前面部にはスイッチ15が設けてある。そして前後のハウジング10の上部には上方に向けて突出した突片部が設けてあり、この突片部の外面部、つまり前のハウジング10の突片部の前面部及び後のハウジング10の突片部の後面部が手(指)に持つ部分、つまり指当て部10cとなっている。
【0014】
本体側駆動ブロックは図5に示すようなもので、コ字状をしたモータケース4にモータ11を固定し、モータケース4の側部にモータカバー401を取付け、モータ11の出力軸に圧入固定したピニオン12と、モータカバー401に軸401aに回動自在に取付けた中間ギア13とを噛合わせ、モータカバー401の外面側にギアカバー402を取付けてピニオン12、中間ギア13を覆うことで構成してある。ここで、ギアカバー402はモータカバー401といっしょにねじ402aによりモータケース4に取付けてある。
【0015】
モータケース4の上面部には角筒状をしたトンネル部4aが設けてあり、トンネル部4aに両側からそれぞれ主体部分が矩形枠状をした保持フック16の一端部をスライド自在にはめ込み、トンネル部4a内において対向する保持フック16間にばね材19を介在して両保持フック16を互いに離れる方向に弾性付勢してあり、更に、保持フック16には抜け止め突起16cが設けてあって、抜け止め突起16cがトンネル部4aの上面部に設けた孔4bの端縁に当接自在となっていることで、保持フック16がトンネル部4aから抜けないようにしてある。また、保持フック16の端部には略U字状をした弾性を有する第1のヒンジ部16bが設けてあり、この第1のヒンジ部16bの先端部の両側にそれぞれ逆U字状をした弾性を有する第2のヒンジ部16aが設けてあり、第2のヒンジ部16aが着脱釦17の孔17aにはめ込んで取付けてある。ここで、上記第1のヒンジ部16bは保持フック16のスライド方向(本体ケーシング1の左右方向)に対してU字状となっており、第2のヒンジ部16aは保持フック16のスライド方向と直交する方向(本体ケーシング1の前後方向)に逆U字状となっており、したがって、着脱釦17は弾性を有して上下方向及び左右方向に変形自在な第1のU字状をしたヒンジ部16bと弾性を有して上下方向及び前後方向に変形自在な第2の逆U字状をしたヒンジ部16aとを介して保持フック16に連結してある。
【0016】
一方、着脱釦17は本体ケーシング1を構成するハウジング10の左右両側面部に設けた釦孔10aに左右方向にスライド自在に取付けてある。したがって、本体ケーシング1に対して着脱釦17は左右方向にスライドするのみで上下方向、前後方向には移動せず、このため、モータケース4が上下移動しても着脱釦17は本体ケーシング1に対して上下移動せず、また、着脱釦17を介して本体ケーシング1側にモータケース4側からの振動が伝達するのを第1のU字状をしたヒンジ部16bと、第2の逆U字状をしたヒンジ部16aとで前後方向と左右方向との振動を吸収するようになっており、また、ばね18により上下方向(スイング方向)の振動を吸収し、これにより全方向において本体ケーシング1に振動が伝わるのを押さえ、使い勝手がよく、騒音を低くするようにしている。
【0017】
また、主体が矩形枠状をした保持フック16の枠状部分の開口16e内には本体側駆動ブロックの伝達ギアとなる中間ギア13の上部が露出するようになっている。
次に、脱毛ヘッド1Hについて説明する。図1乃至図3、図6乃至図8等に示すように、脱毛ヘッド1Hは、駆動ブロックと、脱毛ブロック2と、脱毛フレームブロックとで構成してある。
【0018】
駆動ブロックは図6に示すようなもので、カムケース6にカムケース基台8と、カムケースカバー7とをねじ8n、7nにより固定してケース体6Aが構成してある。カムケース基台8の下面部には下方に向けて一対の取付け用係止部8bを設けてあり、該取付け用係止部8b間にモータケース4の上面部に設けた角筒状をしたトンネル部4aを嵌め込み、両保持フック16の端部に設けた取付け用被係止部16dをそれぞれ取付け用係止部8bに係止して取付けるものである。なお、取付け用被係止部16dと取付け用係止部8bとを着脱自在に取付けるための説明は後述により詳細に説明する。
【0019】
上記ケース体6Aのカムケース基台8の上面側には軸9hにより回転カム9が回転自在に取付けてあり、この回転カム9は下面部にフェースギア9bが設けてあり、また、図6、図11、図12に示すように、回転カム9の上面部の外周部には平面視環状をしたカム部9cが設けてあり、このカム部9cのレベルは場所によって異なるものであり、また、回転カム9の上面部には平面視環状をしたカム溝9aが設けてあり、この環状をしたカム溝9aは半径が場所によって異なる溝となっている。
【0020】
図6に示すように、カムケース6とカムケース基台8とに上下両端部を取付けた軸37に出力部を構成する振動体35が上下移動自在に取付けてあり、この振動体35には振動ローラ33が回動自在に取付けてあり、上下移動自在な振動体35がばね36bにより下方に弾性的に押圧されて振動体35に取付けた振動ローラ33が回転カム9のカム部9cに弾性的に押し付けられていて常にカム部9cに振動ローラ33が追従するようにしてある。振動体35の両側には上方に向けて突腕35aが突設してあり、この突腕35aの上端部が弧状に屈曲している。この弧状に屈曲した上端部はカムケース6に設けた孔6cから上方に突出している。また、図6に示すようにゴム等の弾性体で形成した緩衝部材36がカムケース基台8に取付けてあり、前記カム9cの下面に振動ローラ33が当たる前に上端を振動体35の下面が緩衝部材36に当たるようにして音の発生をなくしている。
【0021】
図1、図2、図6に示すように、カムケース基台8には軸8jにより脱毛ヘッド1H側の伝達ギアとなる駆動ギア32が回転自在に取付けてあり、この駆動ギア32は中間ギア13と噛み合っている。駆動ギア32にはギア32aが設けてあって、該ギア32aが回転カム9のフェイスギア9bと噛み合っている。
したがって、モータ11が回転すると、ギア群を介して回転カム9が回転し、回転カム9の回転によりカム部9c上を振動ローラ33が上下移動しながら転動し、これにより振動体35が上下して振動体35の突腕35aが上下するようになっている。
【0022】
一対の可動レバー27の端部がカムケース6とカムケース基台8とに取付けた軸28に回動自在に取付けてあり、上記軸28は上端部をカムケース6に設けた孔に嵌め込むと共に下端部をカムケース基台8に取付ける支持板31に設けた孔にはめ込んである。可動レバー27の先端部の下面部から突出した軸27aにローラ29を回動自在に取付けてあり、また、可動レバー27の上面部から突出した軸27bがカムケース6の上面部に形成した長孔6bに移動自在に挿通してあり、この軸27bの先端部に角型をした駆動ころ30が回転自在に取付けてある。ローラ29は回転カム9のカム溝9a内にはめ込んであり、回転カム9が回転することで、可動レバー27が揺動し、これにより駆動ころ30が揺動するようになっている。ここで、カム溝9aは図11、図12に示すように、両可動レバー27が同時に逆方向に揺動させることができるような形状となっており、図に示す実施形態においては、回転カム9の1回転で両可動レバー27が図11のように両ローラ29間が最も広がる状態と、図12のように両ローラ29間が最も狭まる状態とが各々2回ずつ生じるようになっている。
【0023】
図1、図2、図6に示すように、カムケース6にカムケース基台8と、カムケースカバー7を固定して構成したケース体6Aの上部には脱毛ヘッドケース39の下部が被嵌されてねじ39nにより取付けられる。脱毛ヘッドケース39は上面部に開口部39aを設けてあり、両側上部にU字状をした切欠部39bが設けてある。脱毛ヘッドケース39の両側部とケース体6Aの両側面との間には隙間が形成され、この隙間にフレーム着脱釦38が配置され、このフレーム着脱釦38とケース体6Aとの間にばね材38bが介装されてフレーム着脱釦38を脱毛ヘッドケース39の側部の内面に押し付けている。また、フレーム着脱釦38の両側の突起38aをカムケース6とカムケースカバー7の溝7aに係合させて上下支持をしている。ここで、フレーム着脱釦38の操作部38dが上記切欠部39bに嵌まり込んで外部に露出している。
【0024】
脱毛フレームブロックは図3、図8に示すように、前記フレーム着脱釦38に着脱自在に設けられたフレーム5と肌伸ばし40、41と連結アーム42、43とで主に構成してある。
フレーム5の両側部の内面下部に円弧状をした係止孔5pを設けてあり、図1、図2、図6のように、脱毛ケースユニット39の弧状面となった上面部39cにフレーム5の両側壁部の下端部の弧状部5oを載置し、ケース体6Aの両側上部の外面側(すなわちカムケース6の上突片6eの外面と、カムケースカバー7の上突片7eの外面)に設けた支持突部6f、7fにフレーム5の両側部の内面部に設けた軸支部5fを嵌め込み、この状態で、フレーム着脱釦38の上端部に設けた係止爪38cを円弧状をした係止孔5pに係止することでフレーム5が脱毛ケースユニット39に取付けられる。ここで、フレーム5は脱毛ケースユニット39を取付けたケース体6Aと一緒に上下移動するようにフロート自在となっているが、更に、支持突部6f、7fと軸支部5fとの軸支部分を中心にしてスイング自在となっているものである。なお、係止孔5pは円弧状をしているので、フレーム5が支持突部6f、7fと軸支部5fとの軸支部分を中心にしてスイングする際に、係止爪38cが円弧状の係止孔5p内を移動してフレーム5のスイングに当たって支障がないようにしてある。
【0025】
フレーム5を取り外すにはフレーム着脱釦38の操作部38dをばね材38bに抗して押すことで係止爪38cを係止孔5pから外してフレーム5を取り外すことができるものである。
次に、本発明における脱毛ブロック2について詳述する。ケース体6Aの上端部に配されている脱毛ブロック2は、図1乃至図3、図7に示すように、軸25によってケース体6Aの両側上端部間に回転自在に架設されている回転体20に、脱毛爪3と、上記一対の可動レバー27の駆動による角型をした駆動ころ30の揺動の動きを受けて脱毛爪3を動かす一対のスライダー22、22とを設けたもので、回転体20の下部側に位置している両スライダー22、22は、回転体20の両端間に架設された軸24、24によって回転体20に対し、上記軸25と平行な方向にスライド自在とされている。
【0026】
脱毛ブロック2における脱毛爪3は、回転体20の軸方向に所定の間隔で並んでいる複数枚の固定爪3aと、各固定爪3a間に配されている複数枚の可動爪3bとからなるもので、可動爪3bは、下端の係合突起3eの数と位置とが異なる2種が回転体20の軸方向において交互に配設されているとともに、両側縁から突出する支持突起3c、3cが回転体20によって支持されることで、回転体20に対し、回転体20の軸方向と直交する方向の軸のまわりに揺動自在とされている。図6中の3dは可動爪3bにおける前記軸25が挿通される孔である。
【0027】
回転体20にスライド自在に取り付けられている一対のスライダー22、22は、軸方向において相互に重なる部分を備えているとともに上記一対の可動レバー27によって相反する方向にスライド駆動されて、一方のスライダー22が回転体20の軸方向に並んでいる複数枚の可動爪3bのうちの1枚おきを同時に揺動させ、他方のスライダー22が残る可動爪3bを同時に逆方向に揺動させるもので、両スライダー22、22には可動爪3bの係合突起3eが係合する係合溝22aが上面に設けられている。ただし、一方のスライダー22は一列に並ぶ係合溝22aを、他方のスライダー22は2列で並ぶ係合溝22aを一方のスライダー28の係合溝22aの両脇に備えたものとなっており、一列に並んでいる複数枚の可動爪3bが両スライダー22、22に交互に係合している。そして両スライダー22、22の下面には、夫々軸25を中心とする円弧となっている溝22bが設けられており、各溝22bに前記一対の可動レバー27の各駆動ころ30が係合している。
【0028】
また、図7に示すように回転体20の円周部には固定爪3aの前方に大きな凹所20bが設けられており、この凹所20bには回動自在に取付けられたローラ21が回転体20に設けられた端部に位置する固定爪3aの周方向にある取付け孔22cに軸21aによって圧入固定してある。この時、ローラ21に軸21aを圧入固定して、取付け孔22cに軸21aを遊挿してもよい。これにより回動時に回転体20のリブの摺動刺激によって悪くなっていた肌当たりは回動自在に取付けられたローラ21によって肌を引っ張らずに転がるために肌当たりが良いものとなり、骨部でも固定爪3aと可動爪3bの肌への衝撃がローラ21によってやわらげられるため、肌当たりが非常に良いものとなる。
【0029】
カムケース6とカムケースカバー7との間に組み込まれる駆動手段は、図1、図2、図6、図7、図11、図12に示すように、レバー26の下端部を駆動ギア32に設けた偏心軸32bに回転自在に取付けると共にレバー26の上端部を回転体20の側面部に設けた偏心軸20aに回転自在に取付けることで構成してあり、モータ11を回転して駆動ギア32が回転すると、レバー26を介して回転体20が軸25を中心に所定角度内の往復回動を行う。この回動は、ローラ21が脱毛ヘッドケース39の上面開口のほぼ中央に位置する状態と、脱毛爪3における可動爪3bが同じ位置にくる状態との間でなされるようにしてある。そして上記回動と同時に、可動レバー27が夫々軸28を中心に相反する方向の往復回動を行って、脱毛ブロック2における一対のスライダー22、22に相反する方向の往復直線運動を行わせるために、スライダー22、22の往復動で往復揺動を行う可動爪3bは、一つおきの固定爪3aの両面に隣合う2つの可動爪3bが同時に接する動作と、残る固定爪3aの両面に隣合う2つの可動爪3bが同時に接する動作とを繰り返す。尚、両端の固定爪3aは、夫々片面のみに可動爪3aが接することから、他の固定爪3aよりも肉厚として強度を持たせてある。
【0030】
ここにおいて、本実施形態に係るものでは、脱毛ブロック2の軸25を中心とする2回の往復回動の間に、可動爪3bが1回の往復動を行うように、カム溝9aを構成してある。つまり、脱毛ブロック2の軸25を中心とする1回の往復回動の間に、可動爪3bが一側の固定爪3aに接している状態から他側の固定爪3aに接する状態に移行するようにしてある。
【0031】
そして、本実施形態において、図11、図12に示すように、回転カム9の1回転で両可動レバー27が2往復回動するように構成してあるので、ギヤ32aとフェイスギア9bとを1:4の歯数組み合わせとすることで、常に回転体20の回動と、毛の把持を一致させることができるものである。
また、この可動爪3bの上記移行は、脱毛ブロック2の軸25を中心とする往復回動の両死点のうち、可動爪3bがフレーム5の上開口に位置している時の死点の時点で大半がなされるとともにこの時点の移行で可動爪3bが固定爪3aに接するようになっており、他方の死点において、接していた固定爪3aから可動爪3bがわずかに離れる動きがなされるものとなっている。
【0032】
つまり、ローラ21が肌に接している状態から、脱毛ブロック2の軸25を中心とする一方向回転によって、固定爪3aと可動爪3bとが肌に面する位置に来た時、固定爪3aと可動爪3bとによる毛の挟持がなされ、この挟持がなされた状態のままで脱毛ブロック2の逆方向回転がなされることで毛の引き抜きがなされるとともに、上記ローラ21が再度肌に接する状態となった時、挟持していた毛の解放がなされるという動作が繰り返されることになる。
【0033】
このように、本実施形態においては脱毛サイクルは、爪を開にして毛を導入し、次に爪を閉じて毛を把持し、次に回転体20の回動により毛を引き抜き、次に爪を開いて毛を離すという規則的なサイクルである。このため、本実施形態においては、規則的に毛を抜くことによる脱毛刺激(脱毛による痛み)が発生するものである。
【0034】
次に、脱毛フレームブロックは図8に示すように、前記フレーム着脱釦38に着脱自在に取付けられたフレーム5と、肌伸ばし部40、41と、連結アーム42、43と、肌当て部材とで主に構成してある。図1乃至図3、図8に示すように、前後壁部と左右壁部とで構成された枠状をしたフレーム5内には脱毛手段である脱毛ブロック2が配置してあり、更に、この脱毛ブロック2の前後にそれぞれ肌伸ばし部40、41が配置してあり、肌伸ばし部40、41に設けた軸40a、41aをそれぞれフレーム5に設けた孔5a、5bに回転自在に取付けてある。また、前に位置する肌伸ばし部40の前方には前に位置する肌当て部材であるくし状のコーム51が配設してあり、後に位置する肌伸ばし部41の後方には後に位置する肌当て部材であるローラ54が配設してある。
【0035】
図9、図10に示すように、前後の肌伸ばし部40、41は連結アーム42、43により連結してある。連結アーム42、43はぞれぞれ前後方向の略中央部の下面部に突起42g、43gが突設してある。連結アーム42は連結アーム43の内側に配置されるものであって、この連結アーム42の突起42gの側面側に軸42cが突設してある。また、連結アーム42の前端には長孔42aが設けてあり、連結アーム42の後端には孔42bが設けてある。一方、連結アーム43の後端には長孔43aが設けてあり、連結アーム43の前端には孔43bが設けてある。連結アーム42の後端の孔42bにフレーム5の内部の両側後部に設けた軸5cに回動自在に挿入してあり、連結アーム42が該軸5cを支点にして回動自在となっている。また、連結アーム43の前端部の孔43bにフレーム5の内部の両側後部に設けた軸5dに回動自在に挿入してあり、連結アーム43が該軸5dを支点にして回動自在となっている。連結アーム43の後端と後の肌伸ばし部41とがピン41bにより回動自在に連結してあり、この場合、連結アーム43に設けた長孔43aにピン41bがスライド自在に挿入してある。また、連結アーム42の前端と前の肌伸ばし部40とがピン40bにより回動自在に連結してあり、この場合、連結アーム42に設けた長孔42aにピン40bがスライド自在に挿入してある。連結アーム42と連結アーム43は前後方向の略中間位置においてピン42cにより回転自在に連結枢支してある。ここで、連結アーム43に設けたピン42cが挿入される孔は長孔43cとなっている。
【0036】
一対の連結アーム42の後端部には垂下部42dが垂下してあり、該垂下部42dの下部間を連結桟部42eにより一体に連結してあり、更に、垂下部42dから斜め前方に向けて弾性を有する戻しばね部42fが一体に突設してある。また、一対の連結アーム43の後端部には垂下部43dが垂下してあり、該垂下部43dの下部間を連結桟部43eにより一体に連結してあり、更に、垂下部43dから斜め前方に向けて弾性を有する戻しばね部43fが一体に突設してある。そして、上記垂下部42d、連結桟部42e、戻しばね部42fはフレーム5とケース体6Aの上部との間に配設され、また、垂下部43d、連結桟部43e、戻しばね部43fはフレーム5とケース体6Aの上部との間に配設される。
【0037】
一方、連結アーム42、43に設けた突起42g、43gの下端面は円弧状をしており、この連結アーム42、43の突起42g、43gの下端面に振動体35に設けた突腕35aの上端部が当接している。
ここで、振動体35が上方に移動することで、突起42gを上方に押し上げ、連結アーム42が軸5cを支点にして回動し、長孔42a部分が押し上げられる(図10、図14の状態)。この時前の肌伸ばし部40がピン40aによりフレーム5に連結されており、また、ピン40bにより長孔42aと連結されているため、ピン40aとの連結部分を支点としてピン40bが長孔42a内を摺動し、前の肌伸ばし部40がスイングし、これによりくし状をした前の肌伸ばし部40が肌を押して前方に伸ばす。同時に、突起43gを上方に押し上げることで、連結アーム43が軸5dを支点にして回動し、長孔43a部分が押し上げられる。この時後の肌伸ばし部41がピン41aによりフレーム5に連結されており、また、ピン41bにより長孔43aと連結されているため、ピン41aとの連結部分を支点としてピン41bが長孔43a内を摺動し、後の肌伸ばし部41がスイングし、これによりくし状をした後の肌伸ばし部41が肌を押して後方に伸ばす。このように振動体35が上方に移動して前の肌伸ばし部40が前方にスイングして肌を前方に伸ばすと共に後の肌伸ばし部41が後方にスイングして肌を後方に伸ばして、脱毛爪3による脱毛が確実且つ容易にできるようにし、また、肌を伸ばして脱毛することで、脱毛時の痛みを低減するようになっている。
【0038】
ところで、上記のように振動体35が上方に移動して、突起42g、43gが上方に押し上げられて前後の肌伸ばし部40、41がスイングして肌伸ばしを行った場合、連結アーム42、43の回動により戻しばね部42f、43fが図14のようにケース体6Aに強く押し付けられて復帰ばね力が蓄積される。したがって、振動体35が下方に移動すると上記振動体35の下方への移動に追従するように上記戻しばね42f、43fに蓄積されていた復帰ばね力により連結アーム42、43が前記とは逆に回動し、図9、図13の状態に戻るのである。このように振動体35の下方への移動時にばね42f、43fの復帰ばね力により連結アーム42、43が逆に回転し、振動体35の上端部に突起42g、43gの下端面が当接したままの状態で突起42g、43gが下方に移動するものである。したがって、振動体35が再び上方に移動して突起42g、43gを上方に押し上げる際、振動体35が突起42g、43gに衝突することがなく、振動体35と突起42g、43gとの連結点における衝突音のない肌伸ばしができるものである。
【0039】
上記のように本実施形態においては、肌伸ばし手段に設けた肌伸ばし部40、41のスイングにより初期位置から肌を伸ばす方向への肌伸ばし運動と、肌伸ばし位置から初期位置に戻す方向の運動を行うようになっており、このように肌伸ばし手段に設けた肌伸ばし部40、41の運動がいずれも初期位置から肌を伸ばす方向への肌伸ばし運動と、肌伸ばし位置から初期位置に戻す方向の運動とを行うように構成してあるので、肌が引っ張られる時の痛みや、毛を引き抜く時の抵抗を小さくして、脱毛時の痛みを低減し、また、駆動負荷も小さくでき、更に、毛を巻き込むことがないものである。
【0040】
ここで、前に位置する肌当て部材であるコーム51は弾性エラストマで外周を囲んであり、コーム51の上端部の櫛状突部51a部分は弾性エラストマで形成してある。弾性エラストマはコーム51を有する肌当て部材5を形成する際に同時成形されるものである。この弾性エラストマの硬度は50°〜80°にしてあり、肌当たりを良くしながら肌を伸ばし、毛を整毛することができるようにしてある。このコーム51はフレーム5に設けたガイド部5eに両側をガイドされて上下方向に移動可能としてあり、フレーム5の前面部に横方向に移動自在に設けたハンドル52の裏面側に突設したボス52aを上下方向に移動可能としたコーム51のカム溝部51bにはめ込んであり、ハンドル52を横方向に移動することで、コーム51を上下方向に移動して上下方向の位置を選択して上下方向の設定した位置で固定することができるようにしてある。これにより肌当て部材を構成するコーム51により肌伸ばし手段による肌伸ばし量の調整を行うことができるものであり、肌当て部材であるコーム51を上方に移動させると、肌伸ばし部の肌伸ばし量を少なくして骨部等の肌当たりを良くすることができる。
【0041】
また、後ろに位置する肌当て部材を構成するローラ54は弾性エラストマにより形成してあって軸41aにより回転自在に取付けてあり、肌に追従して転がるようにしてある。
ここで、脱毛ヘッド1Hを本体ケーシング1に対して着脱する例につき説明する。すでに述べたように、本体ケーシング1にフロート自在に内装されたモータケース4の上面部には横方向に移動自在な保持フック16が設けてあり、脱毛ヘッド1Hの脱毛ヘッドケース39に内装したケース体6Aの下面部(つまりカムケース基台8の下面部)には取付け用係止部8bが設けてあり、取付け用係止部8bを保持フック16の端部に設けた取付け用被係止部16dに着脱自在に係止することで、ケース体6Aを内装した脱毛ヘッドケース39を本体ケーシング1に対して着脱自在に取付けるのであるが、この場合、保持フック16の端部に設けた取付け用被係止部16dの上面部が傾斜面となっており、また、取付け用係止部8bの下端部も傾斜面となっており、更に、横方向に移動自在な保持フック16がばね材19により弾性付勢してあるので、図15の状態でケース体6Aの下面部(つまりカムケース基台8の下面部)をモータケース4の上面部に押し当てることで、取付け用係止部8bの傾斜面が上記取付け用被係止部16dの上面部の傾斜面に当たって、ばね材19に抗して保持フック16が横方向に移動することで、取付け用係止部8bが下方に押し込まれて取付け用被係止部16dに係止するものである。このようにして脱毛ヘッド1Hを本体ケーシング1に対して取付けると、駆動側伝達ギアである中間ギア13に設けたギア13aが脱毛ヘッド1H側の伝達ギアとなる駆動ギア32に噛み合うものである。上記脱毛ヘッド1Hを本体ケーシング1に対して取付ける際、両着脱釦17を押して両保持フック16をばね材19に抗して互いに近付く方向に移動させて取付け用被係止部16dをトンネル部4a内に没入させた状態で一対の取付け用係止部8bをトンネル部4aの両側に位置させ、この状態で着脱釦17を離すことで取付け用被係止部16dを取付け用係止部8bに係止するようにしてもよい。
【0042】
一方、ケース体6Aを内装した脱毛ヘッドケース39を取り外すには、両着脱釦17を押すことで、ばね材19に抗して両保持フック16が互いに近付く方向に押され、これにより取付け用被係止部16dが取付け用係止部8bから外れるので、この状態で脱毛ヘッドケース39を上方に引き抜くことで取り外すことができるものである。
【0043】
次に、図18乃至図25に基づいて本体ケーシング1に切断ヘッド2Hを取付ける場合について説明する。
本体ケーシング1に着脱自在に取付けられる切断ヘッド2Hはくし刃を有しており、また、切断ヘッド2Hには毛を一定の高さに切り揃えるための刈り高さ揃え用のアタッチメント79を着脱自在に設けられる。
【0044】
切断ヘッド2Hの主体は駆動ブロックと刃ブロックとにより構成してある。
まず駆動ブロックにつき図18、図19、図20、図21に基づいて説明する。基台60の下面部には前述の脱毛ヘッド1Hのカムケース基台8の下面部に設けた一対の取付け用係止部8bと同様の取付け用係止部60aが設けてあり、前述の脱毛ヘッド1Hを本体ハウジング1に着脱自在に取付ける場合と同様に、取付け用係止部60a間に本体ケーシング1のモータケース4の上面部に設けた角筒状をしたトンネル部4aを嵌め込み、両保持フック16の端部に設けた取付け用被係止部16dをそれぞれ取付け用係止部60aに係止して取付けるものである。なお、取付け用被係止部16dと取付け用係止部60aとの着脱自在の説明は前述の取付け用被係止部16dと脱毛ヘッド1Hの取付け用係止部8bと同じなので説明は省略する。
【0045】
基台60の内部には軸61jによりヘッド側駆動ブロックの伝達ギアとなる駆動ギア61が回転自在に取付けてあり、この駆動ギア61の下部が図18のように基台60に設けた開口部60kに露出していて、上記のように取付け用被係止部16dと取付け用係止部60aとを係止して切断ヘッド2Hを本体ケーシング1に取付けた状態で、ヘッド側駆動ブロックの伝達ギアとなる駆動ギア61が本体側駆動ブロックの伝達ギアとなる中間ギア13と噛み合って動力が伝達されるようになっている。基台60の内部には更に軸62jによりギア62が回転自在に取付けてあり、このギア62に設けたフェイスギア62aが駆動ギア61の小歯車61aと噛み合っている。ギア62にはギア63が噛み合っていて回転伝達をおこなっている。このギア63には偏心カム64が圧入固定してあり、軸64aにより偏心カム64が基台60に回転自在に取付けてある。基台60の上端部には基台蓋66を被せてねじ66mにより固定してあり、基台蓋66の孔66aから上方に偏心カム64が突出している。偏心カム64には軸64aに対して偏心した位置に偏心カム軸64bが設けてあり、更に偏心カム64には偏心カム軸64bの反対側に偏重量部64cを設けてあって偏心カム軸64bの回転時のバランスをとるようになっている。
【0046】
基台蓋66にはボス66bが突設してあり、このボス66bに駆動子67の両側のU字状をした往復駆動のための弾性を有する薄肉ヒンジ67bの先端部に設けた取付け部を取付けてあり、偏心カム64に設けた偏心カム軸64bを駆動子67に設けた弾性アーム部67aに連結してあり、偏心カム64が回転して偏心カム軸64bが回転することで弾性アーム部67aを介して駆動子67を往復駆動するようになっている。駆動子67には上方に向けて駆動杆67cが突設してある。駆動杆67cの上端部の筒部の内側には押し上げばね68がはめ込んである。
【0047】
駆動杆67cは防塵ゴム71に貫挿してあるが、この防振ゴム71は押さえ板72とねじ72mにより切断ユニットケース70と共に蓋基台66に取付けてあり、駆動杆67cは防塵ゴム71が弾性変形することで支障なく往復動ができるようになっている。この場合、基台60は外周に取付けた防振ゴム65を介して切断ユニットケース70に取付けられ、切断ユニットケース70により駆動ブロックが覆われるものである。
【0048】
切断ユニットケース70の一側面には復帰ばね69aを介して取付け釦69を取付けてある。また、駆動杆67cの中央部にはくし刃駆動子73が取付けてあって駆動杆67cと一体に往復駆動を行うようになっている。
次に、刃ブロックにつき説明する。刃ブロックは図22に示すように、外刃77、くし刃ブロック(トリマーブロック)76、くし刃用レバー78を設けた外刃フレーム75と、内刃74とで構成してある。
【0049】
内刃74は駆動杆67の筒部に着脱自在且つ上下移動自在に取付けられ押し上げばね68により上方への押し上げ力が付与されるようになっている。
外刃フレーム75の一側部の内面には係合部75aが設けてあって、この係合部75aを切断ユニットケース70の一側部に設けた被係合部70aに着脱自在に係合し、更に、外刃フレーム75の他側部の内面に係止凹部75bが設けてあって、この係止凹部75bに外刃ユニットケース70に取付けた前述の取付け釦69の係止爪部69bが復帰ばね69aのばね力より弾性的に係止してある。ここで、復帰ばね69aに抗して取付け釦69を押すことで、係止凹部75bから係止爪部69bを離脱させ、これにより係合部75aと被係合部70aとの係合も解除できて、外刃フレーム75を取り外すことができるようになっている。
【0050】
外刃フレーム75を切断ユニットケース70に取付けた状態で、内刃74が外刃フレーム75に設けたネット刃のような外刃77に押し付けられ、駆動杆67が往復動することで毛を切断するようになっている。また、くし刃駆動子73はくし刃ブロック76に設けた駆動子と係合し、駆動杆67が往復動してくし刃駆動子73が駆動するとくし刃ブロック76の可動刃76aが往復駆動してくし刃状をした固定刃76bとによって毛を切断するようになっている。そして、切断ヘッド1Hは、通常の使用状態においてはくし刃ブロックの上記可動刃76aと固定刃76bとで構成されるくし刃が図19に示すように外刃77とほぼ同じレベルに位置しており、ネット刃よりなる外刃77と内刃74とによる毛の切断と、可動刃76と固定刃76bとで構成されるくし刃とによって毛を同時切断するものである。
【0051】
くし刃レバー78はくし刃ブロック76を上下移動させるためのものであり、後述のように切断ヘッド2Hにアタッチメント79を取付けて脱毛のための前処理のために毛を短く刈り揃える際に、上記切断ヘッド2Hのくし刃の通常使用状態よりも更に上方に移動して、つまりポップアップして使用できるようになっている。
【0052】
次に、脱毛に先立って、毛を所定の長さに刈り揃えるために使用する部材であるアタッチメント79につき説明する。
アタッチメント1は切断ヘッド2Hに刃部を覆い隠すように着脱自在に被せて取付けられるものであり、アタッチメント1の天面部は略フラットに形成してあり、図22、図26、図27に示すように、外刃フレーム75の前面部から天面部にかけて長孔79aを形成してあり、長孔79a間のリブ79bは天面部の前端部から前方に略くちばし状に突出したとがり部79cとなっている。上記リブ79bはアタッチメント79全体の剛性を保つものであり、図22、図26、図27のように天面部から前面部に一連につながっていることが望ましいが、アタッチメント79の材質や、その肉厚等により剛性が充分とれれば図33に示すように前面部につながっていなくて前面部においては開口となっていてもよい。図27に示すように、アタッチメント79は下方に開口し、切断ヘッド2Hに覆いかぶせることができるような内面形状をしており、また、アタッチメント79の各部の肉厚はほぼ均一な肉厚となっている。
【0053】
アタッチメント79の内面部の前後方向の略中間部の天面部と左右両側面部とのなすコーナ部分には略三角形状をした支持リブ79dが設けてあり、アタッチメント79を切断ヘッド2Hに覆い被せて装着した時、支持リブ79dが切断ヘッド2Hの外刃フレーム75の上端部に当接され、アタッチメント79の装着時にアタッチメント79の天面部方向からの外力をこの支持リブ79dを介して外刃フレーム75で受けることができるようにしてある。また、アタッチメント79の後面部の内面部には細長縦リブ79eが設けてあり、アタッチメント79を切断ヘッド2Hに覆い被せて装着した時、細長縦リブ79eが外刃フレーム75の後面部に当接され、アタッチメント79の装着時にアタッチメント79の後面部方向からの外力をこの細長縦リブ79eを介して外刃フレーム75で受けることができるようにしてある。アタッチメント79の左右両側面部の内面部の下部には円形をした複数の突部79fが設けてあり、アタッチメント79を切断ヘッド2Hに覆い被せた状態で、上記突部79fが切断ヘッド2Hの切断ユニットケース70に設けた円形をした複数の凹部70b(図示せず)に着脱自在に嵌合することで、アタッチメント79の切断ヘッド2Hへの取付け状態を保持できるようにしてある。
【0054】
アタッチメント79を切断ヘッド2Hに覆い被せて装着し、支持リブ79dが切断ヘッド2Hの外刃フレーム75の上端部に当接されることで、図31に示すように、くし刃ブロック76をポップアップした状態で、アタッチメント79の内面部がポップアップしたくし刃ブロックの可動刃76aと固定刃76bとで構成されるくし刃の近傍を囲った状態となるが、この場合、アタッチメント79の天面部と、くし刃ブロック76の可動刃76と固定刃76bとで構成されるくし刃とが近接して一定の距離(つまりくし刃による刈り揃え高さのための距離)を確保するものである。また、外刃フレーム75の前面部から天面部にかけて形成した長孔79aはくし刃ブロック76の可動刃76と固定刃76bとで構成されるくし刃と直交方向に切り込まれた長孔であって、該長孔79aの後端部は図31に示すように、可動刃76が固定刃76bに重なるポイント(カットポイント)76cよりも後方(つまりくし刃の刃先よりも後方)に寸法Pだけずれて位置させてある。
【0055】
長孔79a間のリブ79bに設けた前方に突出する略くちばし状のとがり部79cは、アタッチメント79の略フラットとなった天面部を肌に当てた状態で前方に移動させることで、略くちばし状に突出したとがり部79cの先端が、長い毛の毛先をすくいながら、毛を長孔79aに導入し、導入された毛は毛の支持部となるリブ79bに支えられて起きてきて、くし刃ブロック76の可動刃76aと固定刃76bとで構成されるくし刃に導入されて切断される。この時、アタッチメント79の天面部とくし刃のカットポイント76c間が脱毛時の最適な毛の長さl1 に設定しておけは、カットポイント76cに導入された毛はほぼ肌面(アタッチメント79の天面部)に対して垂直であり、最適な毛の長さl1 にカットできるのである。ここで、長孔79aの後端がカットポイント76cよりも前にあると、先に長孔79aの後端に毛が当たり、くし刃のカットポイントに毛が到達する前に逆方向に押し倒されるので、上記のように長孔79aの後端はカットポイント76cよりも後方にあるのが必須要件になるのである。
【0056】
略くちばし状に突出したとがり部79cを有するリブ79bを摩擦抵抗の大きい弾性体などで形成した場合、上記毛を支持する際に毛がリブ79bを滑ることなく引っ掛け上げることができるためより効率的にカットできるものである。また、弾性体であると、略くちばし状のとがり部79cが肌を引っかいたとしても、刺激を軽減できるものである。
【0057】
上記のようにして脱毛に先立って、アタッチメント79を切断ヘッド2Hに装着し、くし刃ブロック76をポップアップさせた状態で脱毛すべき毛を一定の長さに刈り揃え、その後、切断ヘッド2Hを本体ケーシング1から取り外し、本体ケーシング1に脱毛ヘッド1Hを取付け、一定の高さに刈り揃えた毛を脱毛ヘッド1Hにより脱毛するのである。
【0058】
このように、脱毛に先立って毛を一定の刈り高さに刈り揃え、その後脱毛するので、毛の根本を掴んで効率的に且つ痛みを少なくして確実に脱毛ができることになる。
図32はアタッチメント79を刃ヘッド2Hに覆い被せて装着した状態で、くし刃ブロック76が下がった状態である。この状態で保管しておくと、外刃77やくし刃をアタッチメント79により覆われて外力から保護することができるものである。
【0059】
図34にはアタッチメント79の他の実施形態が示してある。本実施形態のアタッチメント79の基本的構成は図26、図27に示すものと同じであり、異なる構成についてのみ説明する。この実施形態においては、リブ79bが先端側が細く、根本側にかけて次第に太くなっており、このような構成とすることで、リブ79bの剛性は均一な太さのものより大きくなり、外力に対しても、有効な構成となる。一方、リブ79b間に形成される長孔79aは毛の導入部(リブ79bの先端側)では広く、カットポイントに近付くと狭くなっている。この時、毛の支持溝である長孔79a間が広いと長孔79の一方の側壁であるリブ79bの側面79b′から長孔79の他方の側壁である隣りのリブ79bの側面79b′まで毛が移動する余裕があり、くし刃にうまく導入されなかった場合、対向するリブ79bの側面79b′間で毛がくし刃より逃げてしまって導入されない場合があるが、本実施形態のように、リブ79b間に形成される長孔79aを毛の導入部(リブ79bの先端側)では広く、カットポイントに近付くと狭くなるようにすることで、くし刃に毛を確実に導入することができて、導入が効率的に行えるものである。
【0060】
次に、図35乃至図38に基づいてアタッチメント79の刃ヘッド2Hに対する取付け高さを可変自在にした実施形態につき説明する。
切断ヘッド2Hの切断ユニットケース70の左右両側に円形をした凹部70bを上下方向に複数段(本実施形態においては上下に2段であるが3段以上であってもよい)設けてある。また、各段には1乃至複数個の凹部70bが設けてある。
【0061】
一方、アタッチメント79の左右両側面部の内面部の下部には円形をした複数の突部79fが設けてあり、アタッチメント79を切断ヘッド2Hに覆い被せた状態で、上記上下方向に多段に設けた凹部70bのうち任意の段の凹部70bに突部79fを着脱自在に嵌合することで、アタッチメント79の切断ヘッド2Hに対する取付け高さを選択して取付けることができるようになっている。
【0062】
図37、図38は上段の凹部70bに突部79fを嵌合した状態を示し、この状態においては、アタッチメント79を切断ヘッド2Hに覆い被せて取付ける際、アタッチメント79を切断ヘッド2Hに対して上にずらして取付けた状態であり、この場合には、くし刃による刈り揃え高さが高くなるものである。また、下段の凹部70bに突部79fを嵌合するとくし刃による刈り揃え高さが低くなる。
【0063】
しかして、毛の太さ、硬さ、起毛角等は各人個人差があり、毛の状態が異なるため、脱毛に当たって万人に共通する快適な最適の毛の長さを特定することは不可能である。したがって、脱毛に先立って毛を刈り揃える場合、上記のように刈り揃え高さを調整できる機構を設けることで、使用者にあった脱毛に当たって最適の長さに毛を刈り揃えることができるのである。
【0064】
次に、図39乃至図44には上記とは異なり、切断ヘッド2Hへのアタッチメント79の取付け高さは一定で、切断ヘッド2Hに設けたくし刃ブロック76を上下方向に移動自在として可動刃76aと固定刃76bとからなるくし刃の上下方向のレベルを多段階の位置に調整することで、使用者にあった最適の刈り揃え高さが選択できるようにしたものである。
【0065】
すなわち、外刃フレーム75にはくし刃ブロック76を上下移動自在に取付け、このくし刃ブロック76の上下移動操作をくし刃用レバー78の操作により行い、更に、くし刃駆動子73による駆動でくし刃ブロック76の可動刃76aが往復駆動する構成はすでに述べた実施形態と同様であるが、本実施形態においては、くし刃ブロック76の中央部の駆動子76dの両側方に弾性を有し且つ先端部にフック部76eを有する弾性脚76fを設け、外刃フレーム75に上下方向に複数の突部75cを設け、くし刃ブロック76を上下に移動してフック部76eを最下段の突部75cの下面側に係止する状態、フック部76eを突部75c間に係止する状態、フック部76eを最上段の突部75cの上面側に係止する状態というようにフック部76eの係止位置を選択することで、可動刃76aと固定刃76bとからなるくし刃の上下方向のレベルを多段階に調整できて、各段階で保持できるようにしている。
【0066】
すなわち、図39、図40はフック部76eが最下段の突部75cの下面側に係止している状態で、アタッチメント79の天面部から可動刃76aと固定刃76bとからなるくし刃までの距離l3 が確保される。また、図41、図42はフック部76eが突部75c間に係止している状態で、アタッチメント79の天面部から可動刃76aと固定刃76bとからなるくし刃までの距離l2 が確保される。また、図43、図44はフック部76eが最上段の突部75cの上面側に係止している状態で、アタッチメント79の天面部から可動刃76aと固定刃76bとからなるくし刃までの距離l1 が確保されるものである。本実施形態では3段階の高さ調整となっているが、これにのみ限定されるものではない。
【0067】
図45、図46には、本発明の更に他の実施形態が示してある。この実施形態においては、アタッチメント79を切断ヘッド2Hに覆い被せて装着しない状態では、くし刃ブロック76が通常のくし刃ブロック76の使用状態の位置(つまり、くし刃が外刃77とほぼ同じレベルとなる)に下降しており、一方、アタッチメント79を覆い被せて装着した状態では、自動的にくし刃ブロック76がポップアップして脱毛の前処理としての毛の刈り揃えができるようにしたものである。
【0068】
すなわち、外刃フレーム75には左右両側にそれぞれ回動レバー81が軸部81aを中心に回動自在に取付けてあり、この両回動レバー81の一端部81bがそれぞれ外刃フレーム75の左右両側面部に設けた孔又は切欠(図示せず)から外刃フレーム75の外側に突出しており、回動レバー81の他端部81cが、外刃フレーム75に上下移動自在に取付けた刃ブロック76に設けた押し上げ部76gに近接対向している。図45に示す状態が、くし刃が外刃77とほぼ同じレベルとなった通常のくし刃ブロック76の使用状態の位置である。この状態でくし刃による切断と、外刃77と内刃74により切断との同時切断による通常の刃ヘッドの使用が行われる。
【0069】
そして、脱毛の際には、脱毛に先立って毛を一定の高さに刈り揃えるために、切断ヘッド2Hにアタッチメント76を覆い被せて装着するのであるが、この場合、アタッチメント76を装着すると、アタッチメント76の左右両側面部により上記回動レバー81の外刃フレーム75から外に飛び出した一端部81bを押し下げ、軸部81aを中心に回動レバー81が回動し、回動レバー81の他端部81cにより刃ブロック76に設けた押し上げ部76gを押し上げることで、図46に示すように、くし刃ブロック76が上方に自動的にポップアップされるものである。したがって、このように切断ヘッド2Hにアタッチメント76を覆い被せて装着すると共にくし刃ブロック76をポップアップさせた状態で、毛を一定の刈り高さに刈り揃え、その後、切断ヘッド2Hを本体ケーシング1から取り外し、本体ケーシング1に脱毛ヘッド1Hを取付け、一定の高さに刈り揃えた毛を脱毛ヘッド1Hにより脱毛するのである。
【0070】
なお、アタッチメント79は使用しない時に図32に示すように、切断ヘッド2Hに覆い被せて装着することで、切断ヘッド2Hに設けた刃部を保護することができるが、これだけでなく、脱毛ヘッド1Hを使用しない時に脱毛ヘッド1Hに覆い被せて脱毛ヘッド1Hの切断爪3や、肌伸ばし部40、41等を保護するようにしてもよく、また、使用しない時に、本体ケーシング1に切断ヘッド2Hを取付けた状態で切断ヘッド2Hに覆い被せると共に本体ケーシング1の上部も覆い被せて本体ケーシン1に着脱自在に装着するようにしてもよく、あるいは、使用しない時に、本体ケーシング1に脱毛ヘッド1Hを取付けた状態で脱毛ヘッド1Hに覆い被せると共に本体ケーシング1の上部も覆い被せて本体ケーシン1に着脱自在に装着するようにしてもよいものである。
【0071】
【発明の効果】
本発明の請求項1記載の発明にあっては、上記のように、手で把持できる本体ケーシングと、該本体ケーシングに対して選択して着脱自在に取付けられる毛を脱毛するための脱毛ヘッドと、毛を切断するための切断ヘッドとよりなる脱毛装置であって、本体ケーシングに本体側駆動ブロックを内装し、脱毛ヘッドに脱毛するための脱毛ブロックと、脱毛ヘッドを本体ケーシングに取付けた状態で上記本体側駆動ブロックの駆動の伝達により駆動して脱毛ブロックを駆動させるための駆動ブロックとを備え、切断ヘッドに毛を切断するためのくし刃ブロックと、切断ヘッドを本体ケーシングに取付けた状態で上記本体側駆動ブロックの駆動の伝達により駆動してくし刃ブロックを駆動させるための駆動ブロックとを備え、上記切断ヘッドに毛を一定の高さに切り揃えるための刈り高さ揃え用のアタッチメントを着脱自在に設けてあるので、脱毛に先立って、刈り高さ揃え用のアタッチメントを切断ヘッドに装着した状態で本体ケーシングに切断ヘッドを取付け、この状態で脱毛すべき毛を脱毛の前処理として一定の長さに刈り揃え、その後、本体ケーシングから切断ヘッドを外して本体ケーシングに脱毛ヘッドを取付けて刈り揃えた毛を脱毛できて、脱毛時の刺激を小さくできるものである。また、本体ケーシングに切断ヘッドを取付けて、切断ヘッドにアタッチメントを装着しない状態では、通常の切断ヘッドによる毛の切断ができてかみそりとしても使うことができ、部位に応じて毛を脱毛したり、あるいは短く切断したりできるものである。
【0072】
また、請求項2記載の発明にあっては、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、くし刃が通常のカット位置よりもポップアップできるものであって、アタッチメント装着時の刈り高さ揃えがくし刃をポップアップした状態で有効であるこので、くし刃の通常の使用状態とは異なる脱毛に先立っての毛の刈り揃えのための使用に当たって、毛をポップアップしたくし刃に容易に導入して脱毛に先立って一定の長さに刈り揃えることができるのである。
【0073】
また、請求項3記載の発明にあっては、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、アタッチメントが本体ケーシング又は本体ケーシングに取付けたヘッドに着脱自在で、ヘッドの刃部分をアタッチメントにより覆うので、アタッチメントを取付けた使用、アタッチメントを取り外した使用が選択してできるのみならず、使用しない保管時にヘッドの刃部分をアタッチメントにより覆って保護できて、ベット保護キャップを必要とせず、部品点数の削減が達成できるものである。
【0074】
また、請求項4記載の発明にあっては、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、アタッチメントを切断ヘッドに装着した状態で、くし刃と肌との間に毛の支持部を設けてあるので、アタッチメントは肌とくし刃との間の距離を保つための毛を一定の高さに切り揃えるための部材としての機能に加え、毛を導入を助ける補助具としても機能を有しており、特に、支持部により起毛角のない寝た毛を引起して毛先をくし刃まで導くことができるものである。
【0075】
また、請求項5記載の発明にあっては、上記請求項4記載の発明の効果に加えて、毛の支持部を摩擦抵抗の大きい弾性体により構成してあるので、毛をくし刃に導入して切断するに当たって摩擦抵抗の大きい弾性体よりなる支持部で毛が支持され、毛が滑ることなく確実に導入されて切断できるものである。また、支持部が肌に当たった時の刺激も緩和できるものである。
【0076】
また、請求項6記載の発明にあっては、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、アタッチメントは刈り高さが調整可能であるので、使用者の毛の太さ、硬さ、密度等に応じて、脱毛に当たって痛みが少ない使用者にとっての最適の毛の長さとなるように、毛の刈り高さを選ぶことができるものである。
また、請求項7記載の発明にあっては、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、アタッチメントを切断ヘッドに装着することでくし刃がポップアップするものであるので、アタッチメントを切断ヘッドに装着することで、自動的にくし刃を通常の使用状態からポップアップした脱毛に先立っての毛の刈り揃えのための高さにすることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の正面断面図である。
【図2】同上の側面断面図である。
【図3】同上の平面図である。
【図4】同上の本体ケーシングの断面図である。
【図5】同上の本体ケーシング及び内部に内装する部材の分解斜視図である。
【図6】同上の駆動ブロックの分解斜視図である。
【図7】同上の脱毛ブロックの分解斜視図である。
【図8】同上の脱毛フレームブロックの分解斜視図である。
【図9】同上の肌伸ばし部による非肌伸ばし時の肌伸ばし手段の機構を示す斜視図である。
【図10】同上の肌伸ばし部による肌伸ばし時の肌伸ばし手段の機構を示す斜視図である。
【図11】同上の回転カムの回転による一対の可動レバーの駆動状態を示す説明図である。
【図12】同上の回転カムの回転による一対の可動レバーの駆動状態を示す説明図である。
【図13】同上の肌伸ばし部による非肌伸ばし時の断面図である。
【図14】同上の肌伸ばし部による肌伸ばし時の断面図である。
【図15】同上の本体ケーシングに対して脱毛ヘッドを着脱する説明図である。
【図16】同上の本体ケーシングに対して脱毛ヘッドを取付けた状態の全体正面図である。
【図17】同上の本体ケーシングに対して脱毛ヘッドを取付けた状態の全体側面図である。
【図18】本発明において本体ケーシングに対して切断ヘッドを取付けた状態の全体正面断面図である。
【図19】同上の本体ケーシングに対して切断ヘッドを取付けた状態の全体側面断面図である。
【図20】同上の切断ヘッドの駆動ブロックの一部を示す分解斜視図である。
【図21】同上の切断ヘッドの駆動ブロックの他の部分を示す分解斜視図である。
【図22】同上の刃ブロックを示す分解斜視図である。
【図23】同上の本体ケーシングに対して切断ヘッドを着脱する説明図である。
【図24】同上の本体ケーシングに対して切断ヘッドを取付けた状態の全体正面図である。
【図25】同上の本体ケーシングに対して切断ヘッドを取付けた状態の全体側面図である。
【図26】本発明に用いるアタッチメントを示し、(a)は平面図であり、(b)は正面図である。
【図27】(a)は同上のアタッチメントの正面断面図であり、(b)は側面断面図である。
【図28】同上のアタッチメントを装着した状態の全体正面図である。
【図29】同上のアタッチメントを装着した状態の全体側面図である。
【図30】同上のアタッチメントを装着した状態の全体正面断面図である。
【図31】同上のアタッチメントを装着した状態で且つくし刃ブロックをポップアップした状態の全体側面断面図である。
【図32】同上のアタッチメントを装着した状態で且つくし刃ブロックをポップアップしていない状態の全体側面断面図である。
【図33】本発明に用いるアタッチメントの他の実施形態を示す斜視図である。
【図34】本発明に用いるアタッチメントの更に他の実施形態を示し、(a)は平面図であり、(b)は正面図である。
【図35】同上の本体ケーシングに切断ヘッドを取付けた状態の他の実施形態の全体正面図である。
【図36】同上の全体側面図である。
【図37】同上のアタッチメントを取付けた状態の全体正面図である。
【図38】同上のアタッチメントを取付けた状態の全体側面図である。
【図39】本発明の更に他の実施形態を示し、アタッチメントを装着し且つくし刃ブロックを最下段に位置させた状態の全体側面断面図である。
【図40】同上の外刃フレームとくし刃ブロックを示す断面図である。
【図41】同上のアタッチメントを装着し且つくし刃ブロックを中段に位置させた状態の全体側面断面図である。
【図42】同上の外刃フレームとくし刃ブロックを示す断面図である。
【図43】同上のアタッチメントを装着し且つくし刃ブロックを上段に位置させた状態の全体側面断面図である。
【図44】同上の外刃フレームとくし刃ブロックを示す断面図である。
【図45】本発明の更に他の実施形態を示し、くし刃ブロックをポップアップしていない状態の外刃フレームとくし刃ブロックを示す断面図である。
【図46】同上のくし刃ブロックをポップアップした状態の外刃フレームとくし刃ブロックを示す断面図である。
【符号の説明】
1 本体ケーシング
17 解除釦
1H 脱毛ヘッド
2H 切断ヘッド
76 くし刃ブロック
79 アタッチメント

Claims (7)

  1. 手で把持できる本体ケーシングと、該本体ケーシングに対して選択して着脱自在に取付けられる毛を脱毛するための脱毛ヘッドと、毛を切断するための切断ヘッドとよりなる脱毛装置であって、本体ケーシングに本体側駆動ブロックを内装し、脱毛ヘッドに脱毛するための脱毛ブロックと、脱毛ヘッドを本体ケーシングに取付けた状態で上記本体側駆動ブロックの駆動の伝達により駆動して脱毛ブロックを駆動させるための駆動ブロックとを備え、切断ヘッドに毛を切断するためのくし刃ブロックと、切断ヘッドを本体ケーシングに取付けた状態で上記本体側駆動ブロックの駆動の伝達により駆動してくし刃ブロックを駆動させるための駆動ブロックとを備え、上記切断ヘッドに毛を一定の高さに切り揃えるための刈り高さ揃え用のアタッチメントを着脱自在に設けて成ることを特徴とする脱毛装置。
  2. くし刃が通常のカット位置よりもポップアップできるものであって、アタッチメント装着時の刈り高さ揃えがくし刃をポップアップした状態で有効であることを特徴とする請求項1記載の脱毛装置。
  3. アタッチメントが本体ケーシング又は本体ケーシングに取付けたヘッドに着脱自在で、ヘッドの刃部分をアタッチメントにより覆うことを特徴とする請求項1記載の脱毛装置。
  4. アタッチメントを切断ヘッドに装着した状態で、くし刃と肌との間に毛の支持部を設けて成ることを特徴とする請求項1記載の脱毛装置。
  5. 毛の支持部を摩擦抵抗の大きい弾性体により構成して成ることを特徴とする請求項4記載の脱毛装置。
  6. アタッチメントは刈り高さが調整可能であることを特徴とする請求項1記載の脱毛装置。
  7. アタッチメントを切断ヘッドに装着することでくし刃がポップアップするものであることを特徴とする請求項1記載の脱毛装置。
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