JP3885481B2 - 脱毛装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、美容などの目的のために体毛を除去するのに使用される脱毛装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から体毛を取り除くために使用する脱毛装置として、例えば、特開平7−313243号公報や特開平9−56446号公報が知られている。
【0003】
上記の従来例において、特開平7−313243号公報には脱毛要素の肌面側の少なくとも2辺に回転体からなる肌引き伸ばし部材を設けたものが開示されており、また、特開平9−56446号公報には脱毛ブロックの前方に回転する肌伸ばし部材を設けたものが開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
特開平7−313243号公報に示されたものは、回転シリンダーの前後方向または左右方向にローラまたはコイル型の自転する肌伸ばし部材を設け、脱毛時の刺激を低減するようにしたものであるが、肌面に対してローラまたはコイルが連続して肌に接触するため、肌への押し付けによっては、肌との摩擦抵抗により肌がめくれてしまったり、過負荷により脱毛要素の回転数が低減してしまい、脱毛効率が悪くなってしまうという問題がある。
【0005】
また、特開平9−56446号公報のものは脱毛ブロックの前方に配した円筒状の肌伸ばし部材を自転させているために、上記と同様の問題が発生し、更に2つ割りのフレームに脱毛ブロック、肌伸ばし部材、ギア列を組み込んであるため、組立性が悪いものとなっている。
【0006】
本発明はこのような点に鑑みなされたものであり、肌を確実に伸ばすことができて脱毛時の刺激を低減できる上に、肌と肌伸ばし部材との間の摩擦抵抗を少なくすることができるため、肌に対し安全であり、しかも摩擦抵抗でトルクが増えることによる回転数の低下も無い脱毛装置を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の脱毛手段は、回転駆動される回転シリンダーの表面に開閉駆動される脱毛用の爪を備えて、該爪で挟持した毛を回転シリンダーの回転で引き抜く脱毛装置において、回転シリンダーの近傍に自ら回転する肌伸ばし部材を設けるとともに、脱毛操作時に肌面に接触して上記回転により肌を回転シリンダーから離す方向に引き伸ばす肌伸ばし部材を、ロッド状で且つ周方向において段部を備えたものとするとともに、軸方向に並ぶ複数の突部を備えて上記段部はこの突部の周面に設けたものである。肌伸ばし部材に設けた段部が肌伸ばしに強弱をつけるようにしたものであり、また軸方向に並ぶ複数の突部を備えてこの突部の周面に段部を設けることで、肌伸ばし部材が毛を寝かしてしまって、脱毛しにくくなることを防いだものである。
【0008】
この時、肌伸ばし部材はその周方向において中心の異なる複数の円弧をつないだ形状の外形を有するものとすることで、肌と肌伸ばし部材との間の摩擦抵抗をさらに少なくすることができる。
【0009】
また、肌伸ばし部材に設けた段部は回転軸と直交するものとしておくことで、肌伸ばしに強弱を一層つけることができるため、脱毛時の刺激を少なくすることができる。
【0011】
また、肌伸ばし部材が段部を有していないリング状部を部分的に備えていると、肌に対する段部の衝撃を和らげることができ、肌当たりを良くすることができる。
【0012】
また、段部の高いところから低いところにかけて、突部の間隔が広くなっていると、肌を回転方向と直交する方向へも伸ばすことができる。
【0013】
また、肌伸ばし部材を回転シリンダーよりも肌面側に突出させておくと、肌への押付けが弱くても、肌を伸ばすことができる。
【0014】
また、回転シリンダーに対する肌伸ばし部材の突出量は肌伸ばし部材に設けた段部の段差以下としておくことで、肌への押付けが弱くても肌伸ばしに強弱を付けることができる。
【0015】
また、肌伸ばし部材はこの肌伸ばし部材への回転伝達のための手段とともに、本体に対し着脱自在なフレームに取り付けられたものとすることで、組立性を良くすることができる。
【0016】
また、肌伸ばし部材と回転伝達手段は基台によりブロック化されており、該ブロックがフレームに取り付けられていると、更に組立を簡単にすることができる。
【0017】
また、上記ブロックはフックによりフレームに取り付ることで、更に組立性を良くすることができる。
【0018】
また、回転シリンダーを挟んで、肌伸ばし部材と反対側の端部に、回転自在なローラを設けておくと、回転シリンダーの前後で確実に肌を伸ばすことができる。
【0019】
上記ローラは肌伸ばし部材と同一高さにあって、回転シリンダーよりも肌面側に突出しているのが好ましく、この場合、肌への押付けが弱くても回転シリンダーの前後で確実に肌を伸ばすことができる。
【0020】
また、肌伸ばし部材を設けた第1のフレームと、肌面側に開口部のみを設けた第2のフレームとが本体に対して選択的に取り付け自在とするのも好ましい。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図に示す実施形態の一例に基づいて説明すると、図示例の脱毛装置は手で把持することができるサイズに形成しているとともに駆動源であるモータ3を内蔵している本体ケーシング1上に回転シリンダー4を備えた脱毛ヘッド2と肌伸ばしヘッド333とを設けたもので、回転シリンダー4には開閉して毛を挟持する複数の爪5a,6a,36,37で構成した脱毛手段を設けており、回転シリンダー4の軸回り回転に伴って脱毛手段が毛を挟持して引き抜き、この時、回転シリンダー4の回転を受けて肌伸ばしヘッド333の肌伸ばしローラ500が回転して肌を伸ばすものとなっている。
【0022】
前面にスイッチSが配されている本体ケーシング1は図7及び図8に示すように前後に2つ割りした半割ケーシング7,7をビス7nにより接合したもので、上端開口部はモータ3や駆動伝達手段を保持して本体ケーシング1内に納められた基台8の上面部で閉じられており、本体ケーシング1の下端には給電用のプラグ9を備えている。なお、本体ケーシング1に電源である電池を内蔵したものであってもよい。
【0023】
上面部にフック連結部10を備えている上記基台8は、モータ内装用基台12とこれの側方開口部にビス131nで固定されるカバー13とからなるもので、モータ内装用基台12の下部のモータ内装部12aに下方からモータ3が嵌め込まれている。そして、カバー13で側方開口部が覆われたモータ内装用基台12の上部内の空間16には過負荷クラッチ18及びギア19が納められており、半割ケーシング7,7内の突起7d,7e間にモータ内装用基台12の支持枠25が嵌め込まれることで本体ケーシング1の内部に配されている。
【0024】
基台8に軸18jで取り付けられた過負荷クラッチ18は、図13に示すように、フェース歯車181と小歯車180とクラッチばね182とからなるもので、小歯車180はその一端部に、嵌め込み部180aと鍔部180bとを備えているとともに、嵌め込み部180aの端面に位置決め突起180cとねじ螺合孔180dとを備えている。フェース歯車181は小歯車180の嵌め込み部180aが回転自在にはめ込まれる孔181aを備えたもので、孔181aの周囲には溝型の係止部181bを放射状に複数個形成してある。
【0025】
クラッチばね182は、周囲の複数箇所からばねアーム片182aを回転方向と反対方向に連出した板ばねであり、中央部には位置決め孔182cとねじ挿入孔182dを備えており、各ばねアーム片182aの先端部には係合突起182bを備えている。
【0026】
小歯車180の嵌め込み部180aをフェース歯車181の孔181aに回転自在にはめ込むとともに鍔部180bを孔181aの外方においてフェース歯車181の外面に当接させ、この状態で、嵌め込み部180aの端面の位置決め突起180cに板ばね182の位置決め孔182cを嵌め込んで位置決めし、ねじ挿入孔182dからねじ183を挿入して小歯車180のねじ螺合孔180dに螺合することでクラッチばね182を小歯車180に取り付けて、クラッチばね182の係合突起182bを係止部181bに弾性的に係止すれば、フェース歯車181に伝達された回転は、クラッチばね182を介して小歯車180に伝達される。そして、ある設定されたトルク以上の動力が伝達されたときには、クラッチばね182に設けた係合突起182dが係止部181bから外れて、小歯車180に対してフェース歯車181が空回りするものであり、このために、ギアに毛を挟んだり、異物をかみ込んでロックしたときにモータ3のトルクを途中で遮断することができて、駆動伝達部の損傷を防止できるものである。
【0027】
モータ内装部12aに装着されたモータ3の出力軸3aは、モータ内装用基台12の孔12bを通じて空間16内に位置し、この部分にピニオン17が固着され、該ピニオン17が上記フェース歯車181に噛み合っている。また、軸19jにより軸支されて基台8の上面部に臨んでいるギア19は、上記小歯車180と噛み合っている。従ってモータ3の回転は、ピニオン17及び過負荷クラッチ18を介してギア19に伝達され、このギア19を通じて後述の脱毛ヘッド2の回転シリンダー4の駆動などが行われる。
【0028】
基台8の上面のフック連結部10は、モータ内装用基台12の上面部中央部に設けたトンネル用突部10aと、一対のスライド枠26,26とからなるもので、トンネル通路を有しているトンネル用突部10aの上面部には孔15bを設けてある。
【0029】
平面視略矩形をした各スライド枠26は、その外側片部から外側方に向けて操作部26aを突設し、内側片部の内面に支持フック261bを突設し、内側片部の上方にストッパ用突部26bを上方に向けて突出したもので、トンネル用突部10aのトンネル通路内にスライド自在にはめ込むとともにストッパ用突部26bを孔15b内にスライド自在に係合させることで、トンネル用突部10aに装着される。ストッパ用突部26bが孔15bの縁に当たることで抜け止めされた一対のスライド枠26,26間には、トンネル通路内においてスプリング26dを介装してあり、該スプリング26dによって両スライド枠26,26は外側に向けて弾性付勢される。そして両スライド枠26の操作部26aは本体ケーシング1に設けた孔7fを通じて本体ケーシング1の外側方に突出する。
【0030】
次に基台ブロック15と脱毛ブロック24とからなる脱毛ヘッド2について説明すると、脱毛ブロック24は、図10及び図11に示すように、脱毛手段を備えた回転シリンダー4と、この回転シリンダー4を支持するシリンダー取り付け基台27及びシリンダーカバー28と、カム29、保持ばね30、そして図9に示すベース300とからなる。
【0031】
シリンダー取り付け基台27とその一端部に取り付けられるシリンダーカバー28とは、それぞれから上方に向けて突出させた突出支持部27a,28aに設けている軸孔部28bによって、回転シリンダー4に挿通されている軸4bの両端部を支持することで、回転シリンダー4をその軸回りに回転自在に保持しているもので、上記突出支持部27a,28aにはそれぞれ角孔状をしたカム挿入孔27c,28cと、カム挿入孔27c,28cの上下縁部に位置する軸支持溝27d,28dとを形成してある。そして、ローラ型のカム29をそれぞれカム挿入孔27c,28cに嵌め込むとともに、各カム29に挿入したローラ軸29aの上下両端部を軸支持溝27d,28dに嵌め込んで、カム29を水平回転自在に支持している。なお、カム29の一部はカム挿入孔27c,28cから内側に突出している。
【0032】
また、突出支持部27a,28aの外側には保持ばね30を取り付けてある。保持ばね30は、基部の孔30aに挿通するビス301でシリンダー取り付け基台27とシリンダーカバー28に固定したもので、その上部には孔部30bを備えており、この孔部30bの上下縁部で上記ローラ軸29aの上下両端を弾性的に押圧している。孔部30bはカム29に対応させたもので、カム29が保持ばね30に接触することがないようにしている。
【0033】
ベース300の上面にビス301で固定されているシリンダー取り付け基台27とシリンダーカバー28の両端外面には、ばね280によって外側へ付勢された釦281を配設してある。この釦281は、肌伸ばしヘッド333の肌伸ばしフレーム333aを着脱するためのフック281aを備えたものであり、釦281を押し込めばフック281aが肌伸ばしフレーム333aのフック掛かリ部311から外れて、肌伸ばしヘッド333を取り外すことができる。
【0034】
また、シリンダー取り付け基台27のシリンダーカバー28側には凹欠部27iを設けて、ここに駆動用歯車40を配置してある。両端部がシリンダー取り付け基台27とシリンダーカバー28とで軸支される軸40jで支持された該駆動用歯車40は、回転シリンダー4が備えるギア41gと噛合するとともに、基台ブロック15が備えるギア15cと噛合する。
【0035】
基台ブロック15は図9及び図12に示すように、基台ブロックカバー155に内装された基台本体15aと、基台本体15aの外周を囲む基台カバー155と、基台本体15aの上方に開口した凹所15h内に配したギア15c及び歯車15eとからなるもので、上下方向の軸15fによって支持された歯車15eは、水平方向の軸105jによって支持されたギア15cが備えているフェースギア部に噛み合うもので、偏芯カム15gを一体に備えている。
【0036】
脱毛ブロック24は、この基台ブロック2上に配設されるものであり、脱毛ブロックのベース300の下面に設けられて上記凹所15h内に位置するリブ27Aが備える孔27Abに基台本体15aを貫通するスライドガイド軸15jを挿通することで、ベース300を、つまりは脱毛ブロック24をスライドガイド軸15jの軸方向にスライド自在に装着している。
【0037】
また、各リブ27Aに設けたばね受け27Aaと凹所15hの両端部内面との間にばね15k,15kを夫々介装してあり、このために脱毛ブロック24は基台ブロック15に対して回転シリンダー4の軸方向に往復移動自在となっているとともに、両方のばね15kによるばね付勢で脱毛ブロック24は基台ブロック15の中央に位置するようにしてある。
【0038】
また、ベース300の下面の中央には凹部27Bを設けているが、この凹部27Bに偏芯カム15gが係合する。偏芯カム15gが偏芯回転する時、偏芯カム15gは凹部27Bの内側面を押してばね15kのばね力に抗して基台ブロック15を往復動させるものであり、このために凹部27Bの回転シリンダー4の回転軸と直交する方向の巾は偏芯カム15gの偏芯量の倍以上として回転軸と直交する方向には移動しないようにしてある。
【0039】
ここで、偏芯カム15gの回転により周期的に往復動する脱毛ブロック24を付勢している両側のばね15k,15kは、往復運動の端点での慣性力を吸収するものであり、衝突を防いで衝突音等の騒音を小さくする。
【0040】
このように、基台ブロック15に対して回転シリンダー4の軸方向に脱毛ブロック24を往復移動自在に取り付けている脱毛ヘッド2は、基台ブロック15の基台本体15aの下面に設けたフック11,11を本体ケーシング1のフック連結部10に連結することで本体ケーシング1に取り付けられる。この取り付けは、操作部26aを押した状態で脱毛ヘッド2の下面の一対のフック11をそれぞれ両スライド枠26の矩形状をした開口内に嵌め込み,この状態で操作部26aの押圧を解除することでスプリング26dのばね力により両スライド枠26が外側に移動して支持フック261bを上記フック11に係止することでなされるものであり、このように脱毛ヘッド2を本体ケーシング1に対して取り付けた状態では歯車19がギア15cに噛み合うことになる。脱毛ヘッド2を取り外すに当たっては、上記と逆に操作部26aを押すことで支持フック261bをフック11から外すことができるので、この状態で脱毛ヘッド2を引き離せばよい。
【0041】
次に脱毛ブロック24における回転シリンダー4について説明すると、この回転シリンダー4は図15及び図16に示すように、一対の略円筒部材41a,41bを軸方向に連結することで形成されたもので、その外周面には周方向に複数箇所(図示例では45°の間隔を置いて8箇所)の凹部4aを備えて、各凹部4a内に脱毛用主体ユニット32が嵌め込まれている。
【0042】
ここにおける脱毛用主体ユニット32は、図17に示すように、支点板33と、複数(図示例では4枚)の可動爪5a,6aと、支点止め部材34,35と、固定爪36,37とからなるもので、この固定爪36,37は、それぞれ2つを一組として一体に形成したものとなっている。
【0043】
支点板33は支点止め部材34,35の嵌め込み用の角孔33a,33bと、可動爪嵌め込み用の角孔33cとを備えており、支点止め部材34,35の下面に設けた突起34a,35aを固定爪36,37に設けた孔36a,37aを通じて、支点板33の角孔33a,33bに圧入固定することで、固定爪36,37の固定も同時に行う。固定爪36,37を2つ1組とすることで組立を簡単にしているものであり、特に回転シリンダー4の周方向に脱毛用主体ユニット32を複数配置する場合、回転軸と直交する長さを小さくすることができるために、回転シリンダー4の外径も小さくすることができる。
【0044】
可動爪5a,6aは両端の突起5b,6bを支点止め部材34,35の両端に設けたリブ34c,35cにフック係合することで固定爪36,37の脇に組み付けられる。
【0045】
上記のように一つのユニットとして組み立てられた脱毛用主体ユニット32は、回転シリンダー4の各凹部4aに嵌め込むとともに、凹部4aの一方の端に設けた孔4bから挿入した軸41を,支点止め部材34,35の孔34d,35dと4枚の可動爪5a,6aの各孔5a1,6a1とに挿通して、該軸41の先端部を他端の回転シリンダー41bの孔4b1に嵌め込むことで、凹部4aに装着される。
【0046】
また、回転シリンダー4における一方の回転シリンダー41aの軸方向の端面には図15に示すように周方向に複数の孔4cを形成して、これらに開閉レバー38a,38b,38c,38dと開閉レバー39a,39b,39c,39dとを周方向において交互に挿入してある。なお、開閉レバー38a,38b,38c,38dの端部の押圧部381a,381b,381c,381dは、開閉レバー39a,39b,39c,39dの端部の押圧部391a,391b,391c,391dよりも回転シリンダー4の内周側に位置している上に、周方向において両端部がそれぞれ押圧部391a,391b,391c,391dの端部と重なるようにしてある。また、他端の回転シリンダー41bにも図16に示すように複数の孔4cを周方向に設けて、開閉レバー39a,39b,39c,39dと開閉レバー38a,38b,38c,38dとを前述と同様に交互に挿入してある。
【0047】
そして、各開閉レバー38a,38b,38c,38d,39a,39b,39c,39dには、回転シリンダー4の各凹部4aに脱毛用主体ユニット32を装着した時、可動爪5a,6aの突片5c,6cが係合することになる溝382a,382b,382c,382d,392a,392b,392c,392dを設けてある。このとき、回転シリンダー41a側から挿入した開閉レバーは可動爪6aの突片6cと係合し、回転シリンダー41b側から挿入した開閉レバーは可動爪5aの突片5cと係合する。
【0048】
また、回転シリンダー4の軸方向の両端面と開閉レバー38a,38b,38c,38d,39a,39b,39c,39dの押圧部との間には、板ばねで形成した復帰ばね370を配置してある。回転シリンダー41a,41bの中心部に設けた突起4dと係合する位置決め用の孔を中心部に備えた上記復帰ばね370は、図15,16及び図18に示すように、略コ字状をした4本のばね片370aを一体に備えて、これらばね片370aが開閉レバー38a,38b,38c,38d,39a,39b,39c,39dを回転シリンダー4の軸方向外側に向けて付勢している。
【0049】
ばね片380aを略コ字状とすることでばねの有効長さを大きくしているために、開閉レバーを前記カム29で押圧する際のばね反力を小さくすることができて低負荷で効率の良い回転シリンダー4とすることができるものであり、またばね片370aは根元から先端にかけて開閉レバー側に螺旋状に曲げており、このために開閉レバーの移動量を大きくとることができえ、可動爪5a,6aの固定爪36,37に対しての開き量も大きくすることができる。
【0050】
ここで、一つのばね片370aは、隣り合う2つの開閉レバー38b,39dを外側に押し、またばね片370aは開閉レバー38c,39aを押すものであり、このために4本のばね片370aを一体に有している復帰ばね370で、組み込まれた全ての開閉レバー38a,38b,38c,38d,39a,39b,39c,39dを外側へ付勢している。
【0051】
そして、開閉レバーを外側から押す力が作用しないとき、可動爪5a,6aはその突片5c,6cが外側に押されることで支点板33の角孔33cの孔縁を支点として回動して支点止め部材34に位置決めされた固定爪37,36から離れ、また、開閉レバーの押圧部381a,381b,381c,381d,391a,391b,391c,391dに外側から外力が加わると、可動爪5a,6aはその突片5c,6cが内側に押されることで支点板33の角孔33cの孔縁を支点として回動して固定爪36,37に押し当てられる。このように、回転シリンダー4の軸方向端面に板ばねからなる復帰ばね370を配置して、全ての開閉レバーを復帰ばね370で外側へ付勢しているために、組立易く且つ安価な回転シリンダー4を得ることができるものとなっている。
【0052】
ここにおいて、脱毛用主体ユニット32は、2組4枚の固定爪36,37と4枚の可動爪5a,6aとによって、毛を挟持して引き抜くための脱毛爪を都合4個備えたものとなっているのであるが、2組4枚の固定爪36,37は図5及び図19から明らかなように回転シリンダー4の軸方向において等間隔となるようにしていることから、毛を挟持する際の位置のバランスが良くて脱毛効率が高くなっており、また回転シリンダー4の周方向に設けた各爪列の脱毛爪の把持位置が等間隔になっているので、狙った毛が抜き易くて脱毛効率の良い回転シリンダー4とすることができる。
【0053】
また、ここで示した構成のものは、開閉レバーの移動で総計4個の脱毛爪の可動爪5a,6aを固定爪36,37に対して同時に接近・離間させることができるものの、部品構成が簡単であり、組み立て性も良好である。
【0054】
さらに、2枚で一組となっている各固定爪36,37はそれぞれ同じ開閉レバーに係合する可動爪5a,6aとの間で開閉動作を行うが、各固定爪36,37は弾性部36b,37b(図17参照)をそれぞれ備えており、このために可動爪5a,6aが固定爪36,37に押圧される際の部品精度による把持強度のばらつきが少なくなっている。すなわち、可動爪6aの一方の把持強度が強くても、固定爪36が押圧方向において弾性変形することで、他方の可動爪6aの把持強度と吊り合わせるものであり、この結果、毛の抜き残しが無くて脱毛効率が良いものとなっている。このとき、2個一組の固定爪36,37をばね性のある金属部品で形成すると、安価である上に毛の把持も確実なものとすることができる。
【0055】
加えるに、回転シリンダー4に設けた各凹部4aは、軸方向において交互にずれた位置に設けているために、凸部4aに嵌め込んだ脱毛用主体ユニット32も軸方向において交互にずれて配設されており、このために図20に示すように脱毛爪(開閉される固定爪36,37と可動爪5a,6aとの対)も、周方向において一直線上に並ぶのではなく、軸方向に交互にずれて位置している。この状態で、前述のごとく1回転での把持位置が等間隔となっているため、抜き残しのない脱毛効率の良い回転シリンダー4とすることができる。
【0056】
なお、上記支点止め部材34,35は皮膚保護部材としての役割を持たせるためにその上面部に、可動爪5a,6a及び固定爪36,37が直接肌に当たることを防ぐ半円形状の円弧部34b,35bを備えている。可動爪5a,6a及び固定爪36,37が直接肌に当たって生じる肌の削れ等を防止しているものである。
【0057】
肌伸ばしヘッド333は図25〜図28に示すように、肌伸ばしブロック900を肌伸ばしフレーム333aに組み込んだもので、肌伸ばしブロック900は一端にギア510を備えてロッド状に形成された肌伸ばしローラ500と肌伸ばしギア810とを軸500j,810jによって肌伸ばし基台860に取り付けたものとして形成されている。
【0058】
肌伸ばしローラ500は、軸方向に突部505,507を並べたものとして形成しているとともに、中央部の突部507を除く他の突部505は、その外周面が中心の異なる複数個の円弧をつなぐことで段部506を有したものとなっており、肌に接触させた肌伸ばしローラ500が回転する際、肌面に対し肌伸ばしに強弱をつけて脱毛時の刺激を低減するものであり、また円弧を連続させたものとしているために、肌との摩擦抵抗を少なくすることができ、摩擦による肌のめくれ等がない安全な肌伸ばしを行うことができるものとなっている。
【0059】
なお、中央部の突起507は前述のように段部506のないリング状としているが、これは肌伸ばしローラ500の回転による段部506の肌への衝突を和らげて肌当たりを良くするためである。
【0060】
また、小幅の突部505,507が軸方向に間隔をおいて並んでいることから、脱毛の際に、肌伸ばしローラ500が毛を寝かせてしまって脱毛効率を悪くしてしまうこともない。
【0061】
上記肌伸ばし基台800は、図27に示すように肌伸ばしフレーム333aに設けた突起304が壁面800bに係合するとともに、肌伸ばし基台800の下端に設けたフック800aが肌伸ばしフレーム333aの突起303にフック係合することで、肌伸ばしフレーム333aに取り付けられる。
【0062】
肌伸ばしローラ500は上記のように肌伸ばしブロック900として肌伸ばしフレーム333aに組み込むことで肌伸ばしヘッド333の組立性を容易なものとしている。
【0063】
また肌伸ばしフレーム333aの肌伸ばしローラ500が取り付けられる側とは反対側の一片には、回転自在なローラ600が軸600jによって肌伸ばしフレーム333aに取り付けられている。軸600jは肌伸ばしフレーム333aに設けた薄肉部302aを弾性変形させることで孔302に嵌め込まれる。
【0064】
そして、上記肌伸ばしヘッド333を脱毛ブロック24に取り付けた時、肌伸ばしブロック900の肌伸ばしギア810の一端が、図5に示すように回転シリンダー4に設けたギア41gに噛合する。肌伸ばしローラ500のギア510が肌伸ばしギア810を介して回転シリンダー4のギア41gに噛み合うことから、回転シりンダー4が回転する時、肌伸ばしローラ500は回転シりンダー4と同じ方向に回転する。
【0065】
以上のように構成された図示例の脱毛装置においては、脱毛ヘッド2を本体ケーシング1に取り付けた状態でモータ3を駆動すれば、前述のように過負荷クラッチ18と歯車19とを介してギア15cに回転が伝達され、さらにギア15cの回転が駆動用歯車40を介してギア41gに伝達されて回転シリンダー4が回転する。
【0066】
回転シリンダー4が回転して、図5に示すようにカム29の位置にきた開閉レバー38a,38b,38c,38d,39a,39b,39c,39dは、カム29に押されて復帰ばね370aに抗して内側に押され、開閉レバーが可動爪5a,6aの下部の突片5c,6cを内側に押す。
【0067】
下端部が内側に押されて回転する4枚の可動爪5a,6aは、それぞれ固定爪36,37に押し当たるものであり、可動爪5a,6aと固定爪36,37との間に導入された毛は挟持される。そして、この毛を挟持した状態で回転シリンダー4がさらに回転することで毛が引き抜かれる。また、回転シリンダー4の回転により次の開閉レバーがカム29の所に至ってカム29により押圧され、上記と同様に毛を挟持して引き抜く。
【0068】
ここで、図14と図17と図20に示すように、固定爪36,37の回転方向先端部36c,37cは軸方向で外側に曲げられており、可動爪5a,6aの回転方向先端部5d,6dは固定爪36,37の先端部36c,37cとは対称に曲げられているため、特に長い毛を挟持部へと導入しやすくなっており、導入効率が高く、毛の抜き残しが少なくなっている。
【0069】
また、図23に示すように、可動爪5a,6aの先端部5d,6dと固定爪36,37の先端部36c,37cは回転シリンダー4の回転半径Raよりも小さくしてあり、押し付け過ぎたりした場合においても、可動爪5a,6aの先端部5d,6dと固定爪36,37の先端部36c,37cによる肌の削れ等を防止することができ、このため肌当たりが良く安全性の高いものとなっている。
【0070】
また、図22に示すように、支点止め部材34,35の皮膚保護部材としての役割を果たしている円弧部34b,35bも、回転シリンダー4の回転半径Raよりも小さい径Rbとして、肌面に対し点又は線接触となるようにしており、これにより肌と回転シリンダー4との摩擦抵抗を小さくして、押し付け過ぎでトルクが上がることによる回転数の低下や、肌との接触摩擦による肌のめくれ等を防止している。
【0071】
さらに、図14に示すように,周方向に1つ置きに設けた開閉レバー38a,38b,38c,38dの押圧部381a,381b,381c,381dの両端部が開閉レバー39a,39b,39c,39dの押圧部391a,391b,391c,391dの端部と周方向において重なっていることから、毛を挟持するのに寄与した開閉レバーの押圧部の回転方向の後端部をカム29が押圧しているとき、次の開閉レバーの押圧部の前端部もカム29で同時に押圧するものであり、このため、爪5a,6a,36,37を回転シリンダー4の周方向に複数配置しているにもかかわらず、毛を挟時して引き抜く距離が長くなっている。
【0072】
また、開閉レバー38a,38b,38c,38dの押圧部381a,381b,381c,381dと開閉レバー39a,39b,39c,39dの押圧部391a,391b,391c,391dの回転方向の両端には、斜面388a,399aを設けて、隣り合う開閉レバーの斜面388a,399aを交差させているために、負荷変動を抑えることができ、回転シリンダー4の回転による騒音も抑えることができるものとなっている。
【0073】
加えるに、回転シリンダー4が回転して脱毛を行っている時、ギア15cから歯車15eにも回転が伝達されて偏心カム15gが回転し、この回転で前述のように脱毛ブロック24が基台ブロック15に対して回転シリンダー4の軸方向に周期的に往復移動する。
【0074】
この往復移動により、脱毛ブロック24の回転シリンダー4に設けた固定爪36,37と可動爪5a,6aとによる毛の挟持位置が変化するために、肌の全面の毛を抜くことができるものである。
【0075】
この時、偏芯カム15gと一体の歯車15eの減速比を回転シリンダー4に至る減速比よりも小さくして、回転シリンダー4の回転周期よりも移動周期を大きくすることにより、挟持位置を増やすことができて、更に脱毛効率を上げることができる。
【0076】
そして、回転シリンダー4を回転させている時、前述のように肌伸ばしヘッド333の肌伸ばしローラ500も回転するものであり、肌に接触しつつ回転する肌伸ばしローラ500は、肌を伸ばして脱毛時の刺激を低減する。
【0077】
このとき、図1に示すように、肌伸ばしローラ500とローラ600を結ぶ面A1より回転シリンダー4の面A2を低くしているために、押付けカが弱くても回転シリンダー4より毛肌伸ばしローラ500が肌に強く当たるため、脱毛時の刺激を低減することができる。
【0078】
また、回転シリンダー4に対する肌伸ばしローラ500の突出量を肌伸ばしローラ500に設けた段部506の段差以下にすることで、押付け力が弱くても肌面に肌伸ばしの強弱をつけることができ、安全で且つ使い方に関係なく脱毛時の刺激を低減することができる。
【0079】
図29に肌伸ばしローラ500の他例を示す。ここでは段差506の高いところから低いところにかけて、突部505,507の軸方向の間隔が広くなるようにしている。肌伸ばし500が回転する時、回転方向と直交する方向にも肌を伸ばすことができるものであり、このために脱毛時の刺激を一層低減することができる。
【0080】
さらに、図30に示すように肌伸ばしブロック900を備えていない開口部のみを設けたフレーム31を肌伸ばしヘッド333に代えて脱毛ブロック24に取り付けることができるようにしておいてもよい。毛が短くまた少ない場合で、刺激の感じ難い状態の時などは、開口部のみを設けたフレーム31に替えることで、使い勝手を良くすることができる。
【0081】
【発明の効果】
請求項1記載の発明にあっては、回転駆動される回転シリンダーの表面に開閉駆動される脱毛用の爪を備えて、該爪で挟持した毛を回転シリンダーの回転で引き抜く脱毛装置において、回転シリンダーの近傍に自ら回転する肌伸ばし部材を設けるとともに、脱毛操作時に肌面に接触して上記回転により肌を回転シリンダーから離す方向に引き伸ばす肌伸ばし部材を、ロッド状で且つ周方向において段部を備えたものとするとともに、軸方向に並ぶ複数の突部を備えて上記段部はこの突部の周面に設けているために、肌伸ばしに強弱をつけることができるものであり、このために脱毛時の刺激を低減することができるほか、肌との摩擦抵抗を小さくすることができるために、肌伸ばしによる肌のめくれ等が無く、安全な脱毛装置とすることができるものであり、しかも肌伸ばし部材に軸方向に並ぶ複数の突部を設けて上記段部をこの突部の周面に設けているために、肌伸ばし部材が毛を寝かしてしまうことがなく、肌伸ばし部材の存在が回転シリンダーへの毛の導入を悪くしてしまうことがないものである。
【0082】
また、請求項2記載の発明にあっては、肌伸ばし部材はその周方向において中心の異なる複数の円弧をつないだ形状の外形を有するものとしていることから、肌と肌伸ばし部材との間の摩擦抵抗を一層少なくすることができる。
【0083】
また、請求項3記載の発明にあっては、肌伸ばし部材に設けた段部を回転軸と直交させているために、肌伸ばしに強弱を一層つけることができて、脱毛時の刺激を少なくすることができる。
【0085】
また、請求項4記載の発明にあっては、肌伸ばし部材に段部を有していないリング状部を部分的に設けているために、肌に対する段部の衝撃を和らげることができ、肌当たりを良くすることができる。
【0086】
また、請求項5記載の発明にあっては、段部の高いところから低いところにかけて、突部の間隔を広くしているために、肌を回転方向と直交する方向にも伸ばすことができ、一層脱毛時の刺激を低減することができる。
【0087】
また、請求項6記載の発明にあっては、肌伸ばし部材を回転シリンダーよりも肌面側に突出させているために、肌への押付けが弱くても肌を伸ばすことができる。
【0088】
また、請求項7記載の発明にあっては、回転シリンダーに対する肌伸ばし部材の突出量を肌伸ばし部材に設けた段部の段差以下としているために、肌への押付けが弱くても肌伸ばしに強弱を付けることができるものであり、脱毛時の刺激を肌への押付け力に関係なく低減することができる。
【0089】
また、請求項8記載の発明にあっては、肌伸ばし部材はこの肌伸ばし部材への回転伝達のための手段とともに、本体に対し着脱自在なフレームに取り付けているために、組立性を良くすることができる。
【0090】
また、請求項9記載の発明にあっては、肌伸ばし部材と回転伝達手段を基台によりブロック化して、該ブロックをフレームに取り付けているために、更に組立性を良くすることができる。
【0091】
また、請求項10記載の発明にあっては、上記ブロックをフックによりフレームに取り付けているために、更に組立を簡単にすることができる。
【0092】
また、請求項11記載の発明にあっては、回転シリンダーを挟んで肌伸ばし部材と反対側の端部に回転自在なローラを設けているために、回転シリンダーの前後で確実に肌を伸ばして脱毛時の刺激を低減することができる。
【0093】
また、請求項12記載の発明にあっては、ローラは肌伸ばし部材と同一高さにあり、回転シリンダーよりも肌面側に突出しているために、肌への押付けが弱くても回転シリンダーの前後で確実に肌を伸ばして脱毛時の刺激を低減することができる。
【0094】
また、請求項13記載の発明にあっては、肌伸ばし部材を設けた第1のフレームと、肌面側に開口部のみを設けた第2のフレームとを本体に対して選択的に取り付け自在としているために、毛が少なく短い場合で刺激が感じ難い状態のときなどは第2のフレームを本体につけて脱毛することができ、使い勝手の良い脱毛装置とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例における横断面図である。
【図2】同上の全体構成を示す正面図である。
【図3】同上の平面図である。
【図4】同上の縦断面図である。
【図5】同上の回転シリンダーの断面図である。
【図6】同上の脱毛ヘッドの縦断面図である。
【図7】同上の本体ケーシングの分解斜視図である。
【図8】同上の本体ケーシング内の部品の分解斜視図である。
【図9】同上の基台ブロック及びベースの分解斜視図である。
【図10】同上の脱毛ブロックの分解斜視図である。
【図11】同上の脱毛ブロックの他の部品の分解斜視図である。
【図12】同上の基台ブロックの基台本体の斜視図である。
【図13】同上の過負荷クラッチの分解斜視図である。
【図14】同上の回転シリンダーの斜視図である。
【図15】同上の回転シリンダーの分解斜視図である。
【図16】同上の回転シリンダーの分解斜視図である。
【図17】同上の脱毛主体ユニットの分解斜視図である。
【図18】同上の開閉レバーと復帰ばねの組立状態を示す斜視図である。
【図19】同上の回転シリンダーの分解縦断面図である。
【図20】同上の回転シリンダー表面の展開図である。
【図21】同上の回転シリンダーの横断面図である。
【図22】同上の回転シリンダーの部分拡大図である。
【図23】同上の回転シリンダーの部分拡大図である。
【図24】同上の横断面図である。
【図25】同上の肌伸ばしヘッドの分解斜視図である。
【図26】同上の肌伸ばしブロックの斜視図である。
【図27】同上の肌伸ばしブロックの取り付け部分の断面図である。
【図28】 (a)は同上の肌伸ばしローラの正面図、(b)はB−B線断面図、(c)はC−C線断面図である。
【図29】肌伸ばしローラの他例の正面図である。
【図30】肌伸ばしヘッドに替えて脱毛ブロックに装着されるカバーを備えた例における分解正面図である。
【図31】同上の脱毛ブロックの側面図である。
【符号の説明】
4 回転シリンダー
500 肌伸ばしローラ
506 段部
Claims (13)
- 回転駆動される回転シリンダーの表面に開閉駆動される脱毛用の爪を備えて、該爪で挟持した毛を回転シリンダーの回転で引き抜く脱毛装置において、回転シリンダーの近傍に自ら回転する肌伸ばし部材を設けるとともに、脱毛操作時に肌面に接触して上記回転により肌を回転シリンダーから離す方向に引き伸ばす肌伸ばし部材を、ロッド状で且つ周方向において段部を備えたものとするとともに、軸方向に並ぶ複数の突部を備えて上記段部はこの突部の周面に設けていることを特徴とする脱毛装置。
- 肌伸ばし部材はその周方向において中心の異なる複数の円弧をつないだ形状の外形を有するものとしていることを特徴とする請求項1記載の脱毛装置。
- 肌伸ばし部材に設けた段部は回転軸と直交していることを特徴とする請求項1または2記載の脱毛装置。
- 肌伸ばし部材は段部を有していないリング状部を部分的に備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の脱毛装置。
- 肌伸ばし部材は、段部の高いところから低いところにかけて、突部の間隔が広くなっていることを特徴とする請求項1記載の脱毛装置。
- 肌伸ばし部材は、回転シリンダーよりも肌面側に突出していることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の脱毛装置。
- 回転シリンダーに対する肌伸ばし部材の突出量は肌伸ばし部材に設けた段部の段差以下であることを特徴とする請求項6記載の脱毛装置。
- 肌伸ばし部材はこの肌伸ばし部材への回転伝達のための手段とともに、本体に対し着脱自在なフレームに取り付けられていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の脱毛装置。
- 肌伸ばし部材と回転伝達手段は基台によりブロック化されており、該ブロックがフレームに取り付けられていることを特徴とする請求項8記載の脱毛装置。
- ブロックはフックによりフレームに取り付けられていることを特徴とする請求項9記載の脱毛装置。
- 回転シリンダーを挟んで、肌伸ばし部材と反対側の端部には、回転自在なローラを設けていることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の脱毛装置。
- ローラは肌伸ばし部材と同一高さにあり、回転シリンダーよりも肌面側に突出していることを特徴とする請求項11記載の脱毛装置。
- 肌伸ばし部材を設けた第1のフレームと、肌面側に開口部のみを設けた第2のフレームとが本体に対して選択的に取り付け自在であることを特徴とする請求項1記載の脱毛装置。
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