JP3098971B2 - 脱毛装置 - Google Patents

脱毛装置

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JP3098971B2
JP3098971B2 JP09040330A JP4033097A JP3098971B2 JP 3098971 B2 JP3098971 B2 JP 3098971B2 JP 09040330 A JP09040330 A JP 09040330A JP 4033097 A JP4033097 A JP 4033097A JP 3098971 B2 JP3098971 B2 JP 3098971B2
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禎信 竹川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、美容などの目的の
ために体毛を脱毛するのに使用される脱毛装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来からこの種の脱毛装置として特願平
6ー30459号がある。
【0003】この従来例にあっては、脱毛手段とは別の
回転する肌伸ばし手段を有し、肌を伸ばして脱毛による
痛みを低減するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来例は、毛を引き抜くとき脱毛方向に肌を伸ばすことに
より毛を掴んで引き抜く時に肌が引っ張られる痛みや、
毛を引き抜く際の抵抗を小さくして痛み感を低減するも
のであって、脱毛による毛を抜く痛み感は未だ大きいと
いう問題がある。
【0005】脱毛時に発生する痛み感に対して、毛の周
囲の皮膚に点在する神経系や、痛み発生のメカニズム、
感覚受容器の持つ特性に鑑みた除痛に関する技術は従来
存在しないのが現状である。
【0006】本発明は上記の従来例の問題点に鑑みて発
明したものであって、簡単な構成で、機械的刺激を与え
ることで脱毛による刺激を低減させることができ、更
に、肌にダメージを与えることなく脱毛による刺激を低
減でき、更に、脱毛サイクルと刺激付与のサイクルとを
連動させることで効果的に脱毛による刺激を低減できる
脱毛装置を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の脱毛装置は、手で把持できる装置ケーシン
グに毛を引き抜くための脱毛手段を有する脱毛装置にお
いて、該脱毛装置に、脱毛手段とは別の肌に機械的刺激
を発生させる手段を設け、肌に機械的刺激を発生させる
手段が肌上を転がる外周に刺激部を突設した転動体によ
り構成してあり、脱毛手段を装置ケーシングの一端に設
けるとともに、転動体を装置ケーシングの一端に回転自
在に設けてあることを特徴とするものである。このよう
な構成とすることで、簡単な構成で脱毛時に肌上を転が
る転動体により肌に機械的刺激を与えて皮膚感覚受容器
のうち痛感とは異なる他の皮膚感覚を刺激し、痛感刺激
をマスキングすることができるものである。すなわち、
肌への転動体の転動による機械的刺激で、マイスネル小
体やパチニ小体の働きを活発にし、生理学で解説されて
いるところのゲートコントロール理論による痛みを感じ
難くすることができる。言い換えれば、脱毛によって痛
覚が刺激されて、痛みを感じるが、その直前、あるいは
処理と同時に触覚、圧覚の感覚受容器に別の刺激を与え
ることにより、脊髄後角でゲートコントロール制御径路
を活発化させ、痛みの伝達径路で痛みを感じ難くするの
である。そして、機械的刺激を肌に与えるに当たって転
動体を肌に転動して機械的刺激を与えることで、刺激を
付与される肌をこすることがなく、肌へダメージを与え
ることがないものである。
【0008】また、転動体をブラシにより構成すること
が好ましい。このようにブラシで構成することで構造が
簡単となる。
【0009】また、転動体の重心位置を転動体の回転中
心に対して偏心させたりすることが好ましい。このよう
な構成とすることで、肌への機械的刺激を変化させるこ
とができる。
【0010】また、本発明の脱毛装置は、手で把持でき
る装置ケーシングに、脱毛爪を開いて毛を導入し、脱毛
爪を閉じて毛を把持し、脱毛爪を設けた回転体の回転又
は回動により毛を引き抜き、脱毛爪を開いて毛を離すと
いう順序の規則的な脱毛サイクルを繰り返すことにより
規則的に毛を抜くようにした脱毛手段を有する脱毛装置
において、該脱毛装置に、脱毛手段とは別の肌に刺激を
付与する刺激付与手段を設け、上記脱毛サイクル中に一
定のタイミングで刺激付与手段により肌に刺激を付与す
るように、脱毛手段による脱毛サイクルと刺激付与手段
による肌への刺激付与とが連動しているものであっても
よい。このようにすることで、脱毛サイクルの中で常に
一定のタイミングで肌に刺激を与えることができる。こ
れにより脱毛の痛みの大きい引き抜き時の痛みを低減で
きるものである。
【0011】また、刺激付与手段が振動体であることが
好ましい。このような構成とすることで、圧覚等の感覚
受容器を刺激して毛を引き抜く刺激を低減できる。
【0012】また、刺激付与手段が肌伸ばし手段である
ことが好ましい。肌伸ばしと刺激付与とが同じ手段で行
うことができ、また、肌を伸ばしながら刺激を付与する
ので、肌を引き抜く時の抵抗を小さくすることができ
る。
【0013】また、脱毛手段の主体を構成する回転体の
運動がカム機構により刺激付与手段に伝達されて刺激付
与手段を駆動するものであることが好ましい。このよう
な構成とすることで、カム機構という簡単な構成で脱毛
サイクルの中で一定のタイミングで肌に刺激を付与する
ことができる。また、刺激付与手段の駆動を脱毛手段の
回転体で行うため、駆動手段を兼用できて別途の駆動手
段を付与する必要がなく、また、カム機構により連動さ
せる構成も簡単にできるものである。
【0014】また、脱毛爪が開いて毛を導入し、脱毛爪
を閉じて毛を掴み、脱毛手段の回転又は回動によって毛
を引き抜くような脱毛動作の、爪を閉じて毛を掴む時に
肌刺激を付与しないことが好ましい。このような構成と
することで、毛を把持する際に、肌刺激で肌が動かされ
て毛が動いてしまうことがなく、脱毛爪により毛の根元
を把持することができる。
【0015】また、刺激付与手段による肌への刺激付与
を少なくとも毛の引き抜き期間に付与することが好まし
い。このような構成とすることで、最も脱毛による痛み
の大きい期間に肌に刺激を与えて脱毛時の痛みを相殺し
て痛みを低減できることになる。
【0016】また、刺激付与手段による肌への刺激付与
を少なくとも脱毛手段への毛の導入期間に付与すること
が好ましい。このような構成とすることで、脱毛前に刺
激を与えてこの刺激に気を取られるような心理的効果が
あり、これにより脱毛時の痛みを低減できることにな
る。
【0017】また、刺激付与手段による肌への刺激付与
を毛の引き抜き期間に付与するに当たって、毛の引き抜
き期間の初期に与えることが好ましい。すなわち、毛の
引き抜きの際の痛みは毛の引き抜き期間の初期が最も大
きいが、この最も痛みが大きい毛の引き抜き期間の初期
に刺激を与えて効果的に痛みを低減できることになる。
【0018】また、刺激付与手段による肌への刺激付与
を毛の導入期間に付与するに当たって、毛の導入期間の
後期に与えることも好ましい。このように毛の導入期間
の後期に肌に刺激を与えることで、毛の導入期間に刺激
を与えるに当たってできるだけ毛の引き抜きの痛みが発
生する時に近づけることができて、効果的に痛みを低減
することができることになる。
【0019】また、刺激付与手段が支点を中心にして回
動するものであって、刺激付与手段へのカムの作用部分
が刺激付与手段の刺激付与部と支点との略中間部分であ
ることが好ましい。このような構成とすることで、肌へ
の刺激付与部分がカムにより押し上げられる距離を増幅
して大きな刺激を発生でき、ヒンジの弾性で肌当たり良
く肌に刺激を与えることになる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施形態を添付図面
に基づいて説明する。
【0021】添付図面に示す実施形態の脱毛装置は以下
のような構成となっている。装置ケーシング1内に配し
た駆動ユニット6の上端部に脱毛手段となる脱毛爪3と
肌当て部材5とを設けるとともに、装置ケーシング1上
端のサブハウジング17の上面開口に上記脱毛手段とな
る脱毛爪3を臨ませ、更に脱毛爪3の前後にそれぞれ肌
当て部材5を配置したものである。装置ケーシング1は
前後二つ割りで形成されたハウジング10と、ハウジン
グ10の上端面に配された上面板16と、この上面板1
6上に着脱自在に配された枠状のサブハウジング17か
ら構成され、−端に電源ジャック14を、側面にスイッ
チ15をそれぞれ備えている。そしてハウジング10が
手に持つ部分、つまり把持部となっている。
【0022】装置ケーシング1内に配される駆動ユニッ
ト6は、装置ケーシング1に対して上下動自在に組み込
まれるとともにばね18によって上方へばね付勢される
ことでフローティング支持されたものであって、図5に
示すように、メインフレーム61とメインフレーム61
の両サイドに固着される一対のサイドカバー62、62
によって構成されているフレーム60を具備しており、
装置ケーシング1には支持アーム9を介して取付けられ
ている。
【0023】この支持アーム9は図5に示すように平面
形状がコ字形となっているもので、中央部に設けた孔9
0をハウジング10の内面に設けた突起99、99に係
合させることでハウジング10に取り付けられる。そし
て、支持アーム9の両側片は図5から明らかなように、
各々上下一対の薄肉の弾性片91、91で形成されてお
り、両弾性片91、91の先端間をつないでいる部分
に、駆動ユニット6の重心位置の両側面に形成された突
起63と係合する係合孔93を備えている。弾性片91
の撓みにより、装置ケーシング1に対して駆動ユニット
6が上下動自在とされているわけであり、更に、駆動ユ
ニット6の下端面と装置ケーシング1の内底面との間に
配されたばね18により、上方に付勢されているもので
ある。図中68は駆動ユニット6のフレーム60の外周
面に設けられたフランジ64の下面と、ハウジング10
の内面に設けられた内フランジ69との間に配されてい
て装置ケーシング1内への毛屑の侵入を防いでいる防塵
パッキンである。
【0024】このようにフローティング支持された駆動
ユニット6のフレーム60の下部にはモータ11が納め
られ、上端部には脱毛爪3を備えた脱毛ブロック2が配
設され、上下方向中央部には脱毛爪3の駆動のための確
動カム7が納められ、更に、フレーム60の一側には脱
毛ブロック2を往復回動させるための駆動手段が納めら
れている。
【0025】上記確動カム7は、脱毛ブロック2におけ
る脱毛爪3を駆動するためのもので、一対のカム溝7
2、72が外周面に形成されている回転軸70と、上記
カム溝72、72内を各々摺動する舟型のころ76を備
えた一対のカムフォロア75、75とからなるもので、
上記回転軸70の一端に固着されたギア71が、フレー
ム60によって支持されている中間ギア13を介してモ
ータ11の出力軸に設けられたピニオン12に噛み合っ
ている。ここにおける回転軸70は軸受79、79によ
ってフレーム60に回転自在に且つ軸方向に動き得る状
態で支持されたもので、ギア71と軸受け79との間に
僅かに隙間が形成してあって遊びを持たせてある。ま
た、上記一対のカム溝72、72は、共にたすき状に形
成されるとともに回転軸70の軸方向に間隔をおいた状
態で形成されており、一対のカムフォロア75、75の
各ころ76、76は、カム溝72、72における交差部
分に位置している時を除き、回転軸70の軸方向におい
て相反するところに位置するようにされている。また、
回転軸70は上述のように軸方向に動き得るとはいえ、
一対のカムフォロア75、75による位置規制を受ける
ために、その軸方向位置が不安定となることはない。
【0026】上記一対のカムフォロア75、75は、図
1乃至図3、図5に示すように、フレーム60から立設
した軸67、67の回りに各々回転自在となっているも
ので、各ころ76は軸67から偏心した位置の下面側に
設けられている。また、各カムフォロア75における軸
67を挟んでころ76と反対側の位置の上面には、脱毛
爪3の駆動用の駆動ころ77が設けられている。図中の
160はサブハウジング係止用フック、65はメインフ
レーム61の中央部上面に配される上蓋、66は防塵板
であり、各カムフォロア75、75の軸67と同心の円
柱部が上蓋65と防塵板66とを上下に貫通している。
【0027】次に、本発明における脱毛ブロック2につ
いて詳述する。フレーム60上端部に配されている脱毛
ブロック2は、図1乃至図3、図6、図7に示すよう
に、軸26によってフレーム60の両側上端部間に回転
自在に架設されている回転体23に、脱毛爪3と、上記
カムフォロア75,75の動きを受けて脱毛爪3を動か
す一対のスライダー28,28とを設けたもので、一端
にギア27が設けられている回転体23の下部側に位置
している両スライダー28,28は、回転体23の両端
間に架設された軸29,29によって回転体23に対
し、上記軸26と平行な方向にスライド自在とされてい
る。
【0028】脱毛ブロック2における脱毛爪3は、回転
体23の軸方向に所定の間隔で並んでいる複数枚の固定
爪3aと、各固定爪3a間に配されている複数枚の可動
爪3bとからなるもので、可動爪3bは、図8に示すよ
うに、一端の係合突起37の数と位置とが異なる2種が
回転体23の軸方向において交互に配設されているとと
もに、両側縁から突出する支持突起38,38が回転体
23によって支持されることで、回転体23に対し、回
転体23の軸方向と直交する方向の軸のまわりに揺動自
在とされている。図8中の39は可動爪3bにおける前
記軸26が挿通される孔である。
【0029】回転体23にスライド自在に取り付けられ
ている一対のスライダー28,28は、軸方向において
相互に重なる部分を備えているとともに上記確動カム7
によって相反する方向にスライド駆動されて、一方のス
ライダー28が回転体23の軸方向に並んでいる複数枚
の可動爪3bうちの1枚おきを同時に揺動させ、他方の
スライダー28が残る可動爪3bを同時に逆方向に揺動
させるもので、両スライダー28,28には可動爪3b
の係合突起37が係合する係合溝280が上面に設けら
れている。ただし、一方のスライダー28は一列に並ぶ
係合溝280を、他方のスライダー28は2列で並ぶ係
合溝280を一方のスライダー28の係合溝280の両
脇に備えたものとなっており、一列に並んでいる複数枚
の可動爪3bが両スライダー28,28に交互に係合し
ている。そして両スライダー28,28の下面には、夫
々軸26を中心とする円弧となっている溝281が設け
られており、各溝281に前記カムフォロア75,75
の各駆動ころ77が係合している。
【0030】また、図6、図7に示すように回転体23
の円周部には固定爪3aの前方に大きな凹所230が設
けられており、この凹所230には回動自在に取付けら
れたローラ231が回転体23に設けられた端部に位置
する固定爪3aの周方向にある取付け孔332に軸23
3によって圧入固定してある。この時、ローラ231に
軸233を圧入固定して、取付け孔332に軸233を
遊挿してもよい。これにより回動時に回転体23のリブ
の摺動刺激によって悪くなっていた肌当たりは回動自在
に取付けられたローラ231によって肌を引っ張らずに
転がるために肌当たりが良いものとなり、骨部でも固定
爪3aと可動爪3bの肌への衝撃がローラ231によっ
てやわらげられるため、肌当たりが非常に良いものとな
る。
【0031】駆動ユニット6におけるメインフレーム6
1と一方のサイドカバー62との間に組み込まれる駆動
手段は、図1、図5に示すように、確動カム7における
回転軸70の一端面の偏心部に一端が軸81で連結され
ているリンク80と、フレーム60に軸84で支持され
ているギア83とからなるもので、上記リンク80の他
端はギア83の偏心部に軸82で連結されており、ギア
83は脱毛ブロック2における回転体23に設けられた
前記ギア27にかみ合っている。
【0032】今、モータ11を回転させれば、中間ギア
13を介して回転軸70が回転するものであり、この回
転軸70の回転で、リンク80とギア83とにより、脱
毛ブロック2全体が軸26を中心に所定角度内の往復回
動を行う。この回動は、ローラ231がサブハウジング
17の上面開口のほぼ中央に位置する状態と、脱毛爪3
における可動爪3bが同じ位置にくる状態との間でなさ
れるようにしてある。そして上記回動と同時に、確動カ
ム7における一対のカムフォロア75,75が夫々軸6
7を中心に相反する方向の往復回動を行って、脱毛ブロ
ック2における一対のスライダー28,28に相反する
方向の往復直線運動を行わせるために、スライダー2
8,28の往復動で往復揺動を行う可動爪3bは、一つ
おきの固定爪3aの両面に隣合う2つの可動爪3bが同
時に接する動作と、残る固定爪3aの両面に隣合う2つ
の可動爪3bが同時に接する動作とを繰り返す。尚、両
端の固定爪3aは、夫々片面のみに可動爪3bが接する
ことから、他の固定爪3aよりも肉厚として強度を持た
せてある。
【0033】ここにおいて、本実施例に係るものでは、
脱毛ブロック2の軸26を中心とする2回の往復回動の
間に、可動爪3bが1回の往復動を行うように、確動カ
ム7を構成してある。つまり、脱毛ブロック2の軸26
を中心とする1回の往復回動の間に、可動爪3bが一側
の固定爪3aに接している状態から他側の固定爪3aに
接する状態に移行するようにしてある。また、この可動
爪3bの上記移行は、脱毛ブロック2の軸26を中心と
する往復回動の両死点のうち、可動爪3bがサブハウジ
ングの上面開口に位置している時の死点の時点で大半が
なされるとともにこの時点の移行で可動爪3bが固定爪
3aに接するようになっており、他方の死点において、
接していた固定爪3aから可動爪3bがわずかに離れる
動きがなされるものとなっている。
【0034】つまり、ローラ231が肌に接している状
態から、脱毛ブロック2の軸26を中心とする一方向回
転によって、固定爪3aと可動爪3bとが肌に面する位
置に来た時、固定爪3aと可動爪3bとによる毛の挟持
がなされ、この挟持がなされた状態のままで脱毛ブロッ
ク2の逆方向回転がなされることで毛の引き抜きがなさ
れるとともに、上記ローラ231が再度肌に接する状態
となった時、挟持していた毛の解放がなされるという動
作が繰り返されることになる。
【0035】このように脱毛サイクル、すなわち、爪を
開いて毛を導入し、爪を閉じて毛を把持し、回転体23
の回動により毛を引き抜き、爪を開いて毛を離すという
順序で規則的な脱毛サイクルを有している。その為に、
規則的に毛を抜くことによる脱毛刺激が発生する。
【0036】次に、肌当て部材5につき説明する。肌当
て部材5は、装置ケーシング1の上部のサブハウジング
17の開口内に位置するとともに装置ケーシング1に対
してスイング及びフロート自在となっている。
【0037】すなわち、脱毛手段である脱毛ブロック2
の前後にそれぞれ配置した前後の肌当て部材5の両端部
間を連結部50により一体に連結して肌に当接する部材
Aが構成してある。つまり、本実施形態においては連結
部50により連結した前後の肌当て部材5が肌に当接す
る互いに離間した2つの部材となっている。ここで、前
に位置する肌当て部材5はくし状のコーム51により構
成してあり、寝た毛やくせ毛を起こすようになってい
る。図11の動作図(a)(b)(c)に示すようにこ
のコーム51により肌を伸ばしながら寝た毛やくせ毛を
起こすようにしている。添付図面において100は肌を
示し、101は毛を示している。また、図11の矢印は
脱毛爪3を有する回転体23の回動方向を示している。
コーム51は弾性エラストマで外周を囲んであり、弾性
エラストマはコーム51を有する肌当て部材5を成形す
る際に同時成形されるものである。この弾性エラストマ
の硬度は50°〜80°にしてあり、肌当たりを良くし
ながら肌を伸ばし、毛を整毛することができるようにし
ている。更に、コーム51は前方へ突出部51aを設け
て毛を起こし易くしてある。図6に示すように連結部5
0の一部は連結部50の主体から一体に連出された弾性
を有するヒンジ部52となっていてこの弾性を有するヒ
ンジ部52によりコーム51が一体に連結支持してあ
り、このため、前方の肌当て部材5は連結部50の主体
に対して独立してフロートすることができるように構成
してあって、更に肌当たりを良くしている。後ろに位置
する肌当て部材5はローラ54により構成してあり、該
ローラ54は弾性エラストマにより形成してあって軸5
4aにより回転自在に取付けてあり、肌に追従して転が
るようにしてある。
【0038】図6に示すように、連結部50の主体の外
側面部には上面が円弧面となった凸部55が設けてあ
り、該凸部55の外側面にボス56が突設してあり、ま
た、凸部55部分から上記したヒンジ部52が連出して
ある。更に凸部55の下端部には支点溝57が設けてあ
る。
【0039】一方、装置ケーシング1の上部にサブハウ
ジング17の両側の内面部の中央部にはそれぞれ対向す
るように上下方向に長い長孔171が設けてある。そし
て、連結部50で連結した前後の肌当て部材5はサブハ
ウジング17内に下方より挿入されてサブハウジング1
7の開口に臨ませられるのであるが、ここで、上記前後
の肌当て部材5を連結する連結部50の凸部55に設け
たボス56が長孔171に上下移動自在に係合してあ
る。サブハウジング17の開口の両側には上面片部17
2が設けてあり、上面片部172は断面円弧状をしてい
て下面側が円弧状をした凹部173となっている。
【0040】ハウジング10にサブハウジング17を取
付けた状態で、サイドカバー62に設けた支点リブ62
aが連結部50の支点溝57に嵌まり込み、ばね18の
上方押圧力が駆動部のサイドカバー62を介して支点リ
ブ62aに伝達され、支点溝57を介して連結部50の
凸部55を凹部173に接触させるようになっている。
ここで、円弧状をした凹部173の曲率半径R1 が円弧
状をした凸部55の曲率半径R2 よりも大きく設定して
あり、このため、円弧状の凸部55は円弧状の凹部17
3に一点で当たり、この一点で当たる部分が肌に当接す
る部材Aのスイングの支点部Pとなっており、また、同
時にこのスイングの支点部Pは肌に当接する部材Aのフ
ロートに当たっての上端支持部を構成している。
【0041】つまり、図10に示すように肌への押付け
によるスイングにより上記支点部(肌に当接する部材A
のサブハウジング17への上端支持部)P1 が駆動部の
下方へのフロートにより反対方向に移動するものであ
り、押圧力Fによりばね18を下方に押圧することによ
りスイング可能となる。この時、押圧力Fによるばね1
8のフロートにより支点部Pが可変され、図9のB1
対して、図10のB2 が長くなり、少ない押圧力Fでも
ばね18を押圧してフロートさせることができ、ボス5
6を中心にスイング可能となる。また、図10の状態に
おいて外力である押圧力Fを解除、つまり肌から離した
時、中心から距離Hだけ離れていた支点部P1 はばね1
8のばね力により図9に示す初期位置に肌に当接する部
材Aを戻すものである。この外力が作用しない状態にお
ける肌に当接する部材Aのスイングの支点部Pの初期位
置が、脱毛手段の回転又は回動中心を通るフロート方向
線に設けてある。
【0042】このように支点部Pを可変自在とすること
で、肌への押付けによるスムーズなスイングが得られ、
構造が簡単で且つ小型の脱毛器を提供することができる
ことになる。
【0043】ここで、図9の実施形態においては、ボス
56と長孔171の上端縁との間には隙間が形成してあ
るが、肌に当接する部材Aに押圧力Fが作用していない
初期状態(つまり肌から離している状態)において、ボ
ス56と長孔171の上端縁とが接し、弧状をした凸部
55と弧状をした凹部173との間に微小の隙間を設け
て、スイング時に弧状をした凸部55と弧状をした凹部
173とが接するようにしてもよい。
【0044】また、すでに述べているように、円弧状を
した凹部173の曲率半径R1 を円弧状をした凸部55
の曲率半径R2 よりも大きく、即ちR1 ≧R2 に構成す
ることで、スムーズなスイングができるようになってい
る。
【0045】添付図面に示す実施形態においては、肌に
当接する互いに離間した少なくとも2つの部材が連結さ
れていて装置ケーシング1に対して一体にスイング及び
フロート自在となった肌に当接する部材Aの例として、
前後の肌当て部材5を連結部50で一体に連結して構成
した例を示したが、他の実施形態としては、脱毛手段と
脱毛手段とを連結部で連結することで、肌に当接する部
材Aを構成し、該肌に当接する部材Aを前述の実施形態
と同じように装置ケーシング1に対してスイング及びフ
ロート自在としてもよいものである。また、肌当て部材
5と脱毛手段とを連結部で連結することで、肌に当接す
る部材Aを構成し、該肌に当接する部材Aを前述の実施
形態と同じように装置ケーシング1に対してスイング及
びフロート自在としてもよいものである。
【0046】ところで、図6、図7に示すように回転体
23には弾性エラストマにより形成されたフィン234
が固定爪3aとローラ231との間の凹所230のほぼ
中央に設けてあり、回転体23と一体回転するようにな
っていて、該フィン234により寝た毛やくせ毛を起こ
すようになっている。フィン234は円周方向に対して
ローラ231側に鋭角の毛起こし部を持つように取付け
てあり、毛を起こし易いようになっている。更に、フィ
ン234を構成する弾性エラストマの硬度は肌当たりを
良く、毛を起こし易くするために40°〜80°にして
いる。また、厚み0.2〜1.0mm、幅0.5〜1.
0mm、高さ1〜3mmに設定し、肌に優しい弾性を有
するようにしている。また、フィン234は支持台23
5に同時一体成形してあり、支持台235を回転体23
にウェルダにより固定している。ここで、回転体23に
フィン234を同時一体成形してもよい。しかしてフィ
ン234は、図11に示すようにコーム51で寝た毛や
くせ毛を起こし、起こされた毛を維持し、起こされなか
った毛を起こし、確実に脱毛爪3に毛の根元部を導入
し、効率の良い脱毛を行うと共に、脱毛による刺激を低
減している。
【0047】上記のような構成の脱毛装置において、本
発明においては、脱毛手段とは別の肌に機械的刺激を発
生させる手段Sを設けたことに特徴がある。以下、肌に
機械的刺激を発生させる手段Sを肌上を転がる転動体4
0により構成した例につき説明する。図1乃至図4、図
6に示すように、機械的刺激を発生させる手段Sが刺激
部41であるブラシ41aを外周に配置した転動体40
により構成してあり、該転動体40が脱毛爪3を設けた
脱毛手段である脱毛ブロック2の外周に配置してある。
すなわち実施形態においては、図4に示すように、脱毛
ブロック2の外周に配置された肌当て部材5に転動体4
0が回転自在に取付けてある。ここで、脱毛ブロック2
の外周に配置された肌当て部材5の前部には脱毛ブロッ
ク2の左右長さと略等しい長さの転動体40aが回転自
在に取付けられ、また、肌当て部材5の左右の連結部5
0の略中央に転動体40bが回転自在に取付けられてい
る。この転動体40の取付けに当たっては、図12に示
すように転動体40を開口部420aに入れると共に転
動体40の軸40cを肌当て部材5に設けた軸受け溝4
20に回転自在に嵌め込むことで取付けてある。ここ
で、軸受け溝420の入り口部分の縁部に図12に示す
ようにフック部430が設けてあり、軸40cがフック
部430を弾性的に乗り越えることで軸受け溝420
軸40cを嵌め込むことができ、嵌め込んだ後はフック
部430により不用意に軸40cが軸受け溝420から
脱落しないようになっている。したがって、通常の使用
時には軸40cが軸受け溝420に回転自在に嵌め込ま
れてフック部430により抜け止めされると共に軸受け
溝420の溝底部分に軸40cが当たって転動体40の
肌当て部材5からの突出長さを規制している。ここで、
軸40cをフック部430を越えて取り外すことができ
るようになっており、このように軸40cを着脱自在と
することで、転動体40を他の種類の転動体40を交換
することができるものである。
【0048】図13には上下に連通するように軸受け溝
420を多段に設けた実施形態が示してある。そして、
上下に連通する各段の軸受け溝420の入口部分の縁部
にそれぞれフック部430を設けてあり、例えば、図1
3において上の軸受け溝420に軸40cを嵌め込んだ
場合には上の軸受け溝420の入口部分のフック部43
により軸40cが外に抜け出るのが防止されると共に
下の軸受け溝420の入口部分のフック部430により
軸40cが下の軸受け溝420側に移動しないようにな
っている。また、上の軸受け溝420に軸40cを嵌め
込んだ状態で、強い力で軸40cを押し込んでフック部
430を乗り越えさせると、軸40cを下の軸受け溝4
20に回転自在に嵌め込むことができる。このように、
軸40cを上の軸受け溝420に回転自在に嵌め込む
か、あるいは下の軸受け溝420に回転自在に嵌め込む
かを選択することで、転動体40の肌当て部材5からの
突出長さを選択することができるものである。この実施
形態においても、転動体40の軸40cを軸受け溝42
から取り外して他の種類の転動体40を交換すること
ができるものである。なお、転動体40の肌当て部材5
からの突出長さを選択するに当たって、図示を省略して
いるが、連結部50に高さ調整自在な突起を突出させ、
該突起により肌当たり部材5の肌当て部分を可変するこ
とで、転動体40の肌当て部材5の肌当て部分からの突
出長さを調整するようにしてもよいものである。
【0049】上記のように転動体40を肌当て部材5に
回転自在に取付けてあることで、図11の動作図のよう
に脱毛する時、転動体40の外周に設けたブラシ41a
が肌に接触し、転がりながら肌に刺激を与える。この肌
への刺激により、マイスネル小体やパチニ小体を刺激し
てゲートコントロール抑制径路を活発化して痛みの伝達
径路で毛を引き抜く痛みを感じ難くするようになってい
る。
【0050】ここで、転動体40の肌当て部材5からの
突出長さを選択することができるものにおいては、ブラ
シ41aの突出量を選択することで人によりブラシ41
aによる刺激を変えることができるようにしている。ま
た、転動体40を着脱自在とすることで、異なる種類の
転動体40と交換して肌に異なる刺激を与えることがで
きるようにしている。
【0051】次に、転動体40に設けた刺激部41の他
の実施形態を図14乃至図19に基づいて説明する。
【0052】すなわち、上記実施形態においては転動体
40にブラシ41aを設けて刺激部41を構成した例を
示したが、図14に示す実施形態においては転動体40
の外周部に軸方向及び周方向に可撓性を有するフィン4
1bを複数設けて、ブラシ41aとフィン41bを刺激
部41とした例である。ここで、フィン41bは転動体
40と交差する方向に設けてあり、また、複数のフィン
41bを転動体40の周方向に配置してある。このフィ
ン41bは肌との抵抗を少なくするために、また、根元
を厚く先端が薄肉となる形状をしていて可撓性を有して
肌当たりをよくしてある。しかして、この実施形態にお
いては、転動体40を回転することで、複数の別の刺激
を肌に与えることが出来、脱毛による痛み感を更に低減
できるものである。
【0053】また、図15には転動体40に設けた刺激
部41の更に他の実施形態が示してある。本実施形態に
おいては、転動体40の外周部の軸方向及び周方向にブ
ラシ41aを構成する多数のブラシ毛41a′と、多数
の弾性突起体41cとを突設してある。つまり、転動体
40に設けたブラシ毛41a′と弾性突起体41cとが
刺激部41となっている。ここで、ブラシ毛41a′は
弾性突起体41cよりも径が細く、且つブラシ毛41
a′の先端が弾性突起体41cの先端よりも突出長さが
長くなっている。弾性突起体41cはブラシ毛41a′
を束にしたものであってもよい。しかして、この実施形
態においては、転動体40を回転することで、複数の別
の刺激を肌に与えることが出来、脱毛による痛み感を更
に低減できるものである。
【0054】また、図16には更に他の実施形態が示し
てある。この実施形態においては、転動体40の外周部
にブラシ41aを設けてあるが、ブラシ41aの周方向
におけるブラシ列間に転動体40の軸40c方向に平行
となった弾性を有するフィン41dを周方向に複数設け
てある。ここでブラシ41aとフィン41dとが刺激部
41となっている。この実施形態においては、転動体4
0を回転することで、ブラシ41aによる肌への機械的
刺激と、これとは異なるフィン41dによる肌への機械
的刺激とを肌に与えることができ、脱毛による痛み感を
更に低減できるものである。
【0055】また、図17には更に他の実施形態が示し
てある。この実施形態においては、弾性を有する薄肉の
フィン41eを転動体40の軸方向に平行に複数配置し
且つ周方向にも複数配置した例を示している。この実施
形態では、薄肉のフィン41eが刺激部41となって肌
に刺激を与えることで、肌への刺激を小さくしている。
【0056】また、図18には更に他の実施形態が示し
てある。この実施形態においては、転動体40に転動体
40の重心位置が回転中心から(つまり軸40cの軸
芯)から偏心した位置に偏位するように質量偏位物40
を設けたものであり、転動体40を回転することで肌
を振動させて、ブラシ41aにより周期的な刺激の強弱
を与えて、脱毛による痛み感を低減するものである。
【0057】また、図示を省略しているが、質量偏位物
をブラシや突起やフィン等の刺激部41により構成し、
転動体40に対して刺激部41を偏位して配置すること
で、転動体40の重心の位置を回転中心から偏位させ、
このことにより肌に振動を与えるようにしてもよい。
【0058】また、図19には更に他の実施形態が示し
てある。この実施形態においては、転動体40に回転自
在に肌当て輪体40eを設けて、転動体40の肌との接
触抵抗を少なくしている。
【0059】そして、上記した各実施形態の転動体40
に設けた刺激部41の円周方向の配置のピッチにより肌
への機械的刺激の発生周期を設定できるものである。例
えば、図14を例に取ると、転動体40の周方向に4つ
の刺激部41を設けることで、転動体40が1回転する
際に4回刺激を発生できるものである。
【0060】上記した各実施形態においては、肌に機械
的刺激を発生させる手段Sを肌上を転がる転動体40に
より構成したが、以下は、肌に機械的刺激を発生させる
手段Sを振動体44により構成した例につき説明する。
【0061】図20乃至図30には肌に機械的刺激を発
生させる手段Sを振動体44により構成した一実施形態
が示してある。この実施形態では脱毛する肌面に対して
垂直方向(上下方向)に振動する振動体44を設けてあ
り、本実施形態ではコーム51が振動体44を構成して
いる。図24に示すように、肌当て部材5の連結部50
の一部に形成したヒンジ部52′の下面には突起59が
設けてあり、回転体23の両側端部には周方向に凹凸が
連続したカム236が設けてあり、突起59がカム23
6に当たっている。ここで、図22のXーX線断面図に
おける振動発生の動作図を図26、図27に示す。
【0062】つまり、回転体23が回動すると、図26
のようにカム236の凹部236aに対応していた突起
59が図27に示すようにカム236の凸部236bに
当たって押し上げられ、このことにより図27のように
コーム51が押し上げられて肌を押し、更に回転体23
が回動すると、突起59が凹部236aに対応すること
でコーム51による肌への押圧が解除され、更に回転体
23が回動すると、突起59が凸部236bに当たって
押し上げられて肌を押すものであり、このように突起5
9が凸部236bと当たることが繰り返されることで肌
に対する垂直方向の(上下方向の)振動を発生させ、肌
に機械的振動を発生させるようになっている。なお、上
記突起59、凸部236bの一方又は両方をローラで構
成すると、摩擦抵抗を減らすことができて、スムーズに
上記振動を発生させることができるものである。ここ
で、凸部236bの数でコーム51の振動周波数を変え
ることができるものである。このように本実施形態にお
いては回転体23にカム236を設け、該カム236を
介して回転体23と振動体44であるコーム51とを連
動して脱毛の引き抜き刺激とは別の刺激を肌に付与して
いるので、脱毛のサイクルに対応して振動体44で肌刺
激を付与でき、この結果、脱毛サイクルの中で常に一定
のタイミングで最も効果的な時期に肌に刺激を与えるこ
とができ、脱毛の際の刺激と相殺して効果的に脱毛によ
る痛みを低減することができるものである。
【0063】また、突起59と凸部236bとの係合量
で振動の振幅を調整することができるものである。
【0064】図29に脱毛動作状態を示しているが、こ
の場合、器具の進行方向前方(図29において右方向が
進行方向である)で、振動体44であるコーム51によ
り肌に上下振動を与えながら脱毛を行うものである。こ
の肌への振動により、マイスネル小体やパチニ小体を刺
激して、ゲートコントロール抑制径路を活発にして、痛
みの伝達径路で毛を引き抜く痛みを感じ難くするもので
ある。
【0065】コーム51は実施形態では弾性体としてい
るが、剛性の高い成形品でも金属でもよいものである。
【0066】そして、本実施形態においても、肌当て部
材5はすでに述べているようにフロートやスイングを行
うようになっているので、肌当て部材5のフロートやス
イングにより振動体44であるコーム51が肌に追従し
ながら振動を与えることになり、いっそう、脱毛による
痛み感を低減することができるのである。図30には前
側にスイングしている状態の動作図を示している。スイ
ングの基本的な動作は図10に示す実施形態におけるス
イングの動作と同じであるので、スイングの動作の説明
は省略する。
【0067】次に、図31乃至図34に示す他の実施形
態につき説明する。本実施形態においては、図20乃至
図30に示す肌への上下振動に加えて更に肌面への横振
動(肌面に平行な振動)を与えるようにしたものであ
る。
【0068】すなわち、図31乃至図34に示すように
回転体23に螺旋溝450を設け、肌当て部材5のコー
ム51の下方にリブ46を設け、リブ46を螺旋溝45
に係合している。ここで、リブ46は断面円状をし、
先端部は略半球状をしている。しかして、回転体23の
回動によりリブ46が螺旋溝450にガイドされて横方
向の振動をコーム51に発生させる。また、この実施形
態においては、前述の図20乃至図30に示す実施形態
と同様に肌に対して垂直方向(上下方向)の振動が発生
する。したがって、脱毛時に上記横方向の振動と垂直方
向の振動とを肌に与えながら脱毛を行うことで、脱毛に
よる痛み感を更に低減できるようになっている。
【0069】なお、上記実施形態においては、肌への上
下振動に加えて肌面への横振動(肌面に平行な振動)を
与える例につき説明したが、肌に横振動だけを与えて脱
毛による刺激感を低減するようにしてもよいものであ
る。
【0070】また、肌への振動の与え方は、前述の各実
施形態で示す方向の振動だけでなく、器具の進行方向に
対して前後方向の振動や、その他の振動の組み合わせに
よる振動や、肌に対して微小回転して肌へ振動を発生さ
せる構造でもよく、肌面への振動伝達角度を変えても脱
毛による刺激感を低減することができるものである。
【0071】また、振動発生伝達は上記各実施形態に限
られず、他の手段によるものであってもよい。
【0072】次に、図35、図36には肌に機械的刺激
を発生させる手段Sを振動体44により構成した他の実
施形態が示してある。この実施形態ではコイル44bと
電磁石44cにより構成したソレノイド44aや圧電素
子44dにより振動体44を構成するコーム51を振動
させるようにしたものである。ソレノイド44aで肌に
振動を与える例につき説明すると、図36(a)に原理
図を示すように、コイル44bに電流を通じることで、
電磁石44cを引き付け、電流の切断により離れる。こ
れらの電流の入切りスピード、コイル数、電磁石の数に
よって肌に与える刺激量をコントロールすることができ
る。また、圧電素子44dで肌に振動を与える例につき
説明すると、図36(b)に原理図を示すように、圧電
素子44dに電圧を印加することで超音波振動を発生さ
せて肌に振動を与えるものである。図36において10
0は肌を示している。
【0073】上記のようにソレノイド44aや圧電素子
44dでコーム51を振動させると脱毛ブロック2が振
動の影響を受けず、コーム51だけを振動させることが
できる。これにより脱毛時に振動を肌に与えながら脱毛
を行うことで、脱毛による痛み感を更に低減できると共
に脱毛ブロック2が振動の影響を受けないため脱毛機能
が低下せず確実に脱毛ができるものである。
【0074】本実施形態においては、電源からの電圧周
波数等を径路途中でスイッチ460等により変化させ
て、周波数や振幅を変化できるようにしてある。このこ
とにより個人差による振動を調整でき、使用者に合った
快適な振動が得られることになる。また、スイッチ46
は装置ケーシング1に取付けてある。また、振動やフ
ロートやスイングの動作で支障が生じないように、ソレ
ノイド44a(または圧電素子44d)にはフレキシブ
ルなリード線460aにより電源を供給するようになっ
ている。
【0075】ところで、肌に機械的刺激を発生させる手
段Sを振動体44により構成した上記各実施形態におい
て、図37、図38に示すように肌当て部材5に肌当て
板47を設けて、肌への振動の伝達量を規制する手段を
設けると、更に人の肌への押圧力による差を少なくでき
るものである。ここで、ねじ47aで肌当て板47の突
出量を変えられるようにしてもよいものである。このよ
うに肌当て板47の突出量を変えられるようにすること
で、振動の伝達量を個人差により調整できて、更に快適
に使用できるものである。
【0076】また、振動体44の肌に当たる部位に突起
を設けるようにしてもよい。この突起としては櫛状の弾
性体よりなる突起、ブラシ状の突起、その他の形状の突
起が採用できる。ここで、櫛状の突起としては前述の各
実施形態で述べたように振動体44を構成する肌当て部
材5にコーム51を設け、これにより櫛状の弾性体より
なる突起を構成するものである。ここで、コーム51は
前述のように弾性エラストマで外周を囲んであり、弾性
エラストマはコーム51を有する肌当て部材5を形成す
る際に2色成形(同時成形)されるものであり、上記2
色成形により形成された弾性エラストマの硬度は50°
〜80°にしてある。
【0077】また、振動体44に設ける突起としては図
39(a)に示すように、前に位置する肌当て部材5や
連結部50のヒンジ部52′の肌に当たる部位にブラシ
48aを付けたり、あるいは図39(b)に示すよう
に、前に位置する肌当て部材5の肌に当たる部位に一体
に突起48bを突設したものであってもよく、上記ブラ
シ48aや突起48bで肌に振動による機械的刺激を与
えるものである。このように櫛状の弾性体であるコーム
51やブラシ48aや突起48bを脱毛手段の外周(す
なわち図の実施形態では外周のうち前だけ、あるいは前
と左右)に設けて肌に機械的振動を与えることで脱毛時
の痛み感をさらに低減できるものである。
【0078】また、図40に示すように、振動体44を
肌当て部材5に着脱自在に取付けるようにしてもよい。
図においては、前の肌当て部材5に溝49aを設け、溝
49aの底部に係止孔49bを設け、肌当て部材5とは
別体の振動体44の下部を溝49aに嵌め込むと共に振
動体44の下面に垂下したフック49cを係止孔49b
に着脱自在に係止するものであり、このように肌当て部
材5に対して振動体44を着脱自在とすることで、他の
振動体44に変えることができて使用者にあった機械的
刺激を肌に与えることができるものである。
【0079】上記した各実施形態における本発明の肌へ
の振動は往復動であって肌を擦らず、肌へのダメージが
ないものである。また、振幅は振動方向に肌を擦らず肌
の伸びより小さい振幅が良いものである。
【0080】次に、本発明の更に他の実施形態に基づい
て説明する。図41乃至図51に基づいて本発明の更に
他の実施形態につき説明する。
【0081】本実施形態において、肌当て部材5、肌へ
の刺激付与手段の構造が異なるのみで他の構成は基本的
には図20乃至図31で述べた実施形態と同様の構成で
あるので、具体的構成の説明は省略する。なお、図41
乃至図51に示す実施形態において、図20乃至図31
で述べた実施形態と同じ構成のものは同じ番号を付して
ある。また、同じ番号を付したのもので図21乃至図3
1に示す実施形態と図41乃至図51に示す実施形態と
が若干形状が異なるものがあるが、これは形状が異なる
のみで、その基本的構造、機能は同じである。以下、図
41乃至図51に示す実施形態において、肌当て部材
5、肌への刺激付与手段につき以下説明する。
【0082】まず、肌当て部材5につき説明する。肌当
て部材5は、装置ケーシング1の上部のサブハウジング
17の開口内に位置するとともに装置ケーシング1に対
してスイング及びフロート自在となっている。
【0083】すなわち、脱毛手段である脱毛ブロック2
の前後にそれぞれ配置した前後の肌当て部材5の両端部
間を連結部50により一体に連結してある。ここで、前
に位置する肌当て部材5はくし状のコーム51により構
成してあり、寝た毛やくせ毛を起こすようになってい
る。コーム51は弾性エラストマで外周を囲んであり、
弾性エラストマはコーム51を有する肌当て部材5を形
成する際に同時成形されるものである。この弾性エラス
トマの硬度は50°〜80°にしてあり、肌当たりを良
くしながら肌を伸ばし、毛を整毛することができるよう
にしてある。後ろに位置する肌当て部材5はローラ54
により構成してあり、該ローラ54は弾性エラストマに
より形成してあって軸54aにより回転自在に取付けて
あり、肌に追従して転がるようにしてある。
【0084】図44に示すように、連結部50の主体の
外側面部には上面が円弧面となった凸部550が設けて
あり、該凸部550の外側面にボス56が突設してあ
り、また、凸部550の下端部には支点溝57が設けて
ある。
【0085】一方、装置ケーシング1の上部にサブハウ
ジング17の両側の内面部の中央部にはそれぞれ対向す
るように上下方向に長い長孔171が設けてある。そし
て、連結部50で連結した前後の肌当て部材5はサブハ
ウジング17内に下方より挿入されてサブハウジング1
7の開口に臨ませられるのであるが、ここで、上記前後
の肌当て部材5を連結する連結部50の凸部550に設
けたボス56が長孔171に上下移動自在に係合してあ
る。サブハウジング17の開口の両側には上面片部17
2が設けてあり、上面片部172は断面円弧状をしてい
て下面側が円弧状をした凹部173となっている。
【0086】ハウジング10にサブハウジング17を取
付けた状態で、サイドカバー62に設けた支点リブ62
aが連結部50の支点溝57に嵌まり込み、ばね18の
上方押圧力が駆動部のサイドカバー62を介して支点リ
ブ62aに伝達され、支点溝57を介して連結部50の
凸部550を凹部173に接触させるようになってい
る。
【0087】ここで、円弧状をした凹部173の曲率半
径が円弧状をした凸部550の曲率半径よりも大きく設
定してあり、このため、円弧状の凸部550は円弧状の
凹部173に一点で当たり、この一点で当たる部分が連
結部50で連結した肌当て部材5のスイングの支点部と
なっており、また、同時にこのスイングの支点部は肌当
て部材5のフロートに当たっての上端支持部を構成して
いる。
【0088】このように、連結部50で連結された肌当
て部材5はフロート自在で且つスイング自在となってい
る。
【0089】次に、脱毛手段とは別の刺激を肌に与える
ための刺激付与手段について説明する。以下の実施形態
においては、肌に刺激を付与するための刺激付与手段の
一例として振動体44、45により肌に振動を付与する
例について説明する。
【0090】両側の連結部50の前後方向の一端部(図
5に示す実施形態では前端部)の内側より一体に弾性を
有するヒンジ部52′を連出し、両ヒンジ部52′の先
端部間に両ヒンジ部52′と一体に振動体45が形成し
てある。ヒンジ部52′の前後方向の略中央部の下面に
突起59が設けてあり、回転体23の両側端部に周方
向に設けたカム236と突起59が当たっている。ま
た、振動体44の両端部からそれぞれ一体にヒンジ部5
2″が連出してあって略コ字状に形成してあり、ヒンジ
部52″の先端部は軸54aにより連結部50に枢支連
結してあり、また、ヒンジ部52″の前後方向の略中央
部の下面には突起59が設けてあって、上記カム236
突起59が当たっている。そして、回転体23が回動
するとカム236の凹部236aに対応していた突起5
が凸部236bに当たって押し上げられる。この時ヒ
ンジ部52″は軸54aを支点として回動し、前方の振
動体44が押し上げられて肌を押し、同時にヒンジ部5
2′は凹部236aに対応していた突起59が凸部23
6bに当たって連結部50からの連出基部部分を支点と
して変形して上方に押し上げられる。更に回転体23が
回動すると、突起59が凹部236aに対応することで
振動体44、45による肌への押圧が解除される。この
ように回転体23の回動に合わせて上記振動体44、4
5の動作が繰り返されることで肌に対する垂直方向(上
下方向)の振動を発生させ、肌に機械的振動を発生させ
るようになっている。
【0091】ヒンジ部52′とヒンジ部52″とはピン
44eにより連結枢支してある。上記ピン44eによる
連結枢支に当たって、ヒンジ部52′、ヒンジ部52″
に設けたピン44eを挿通する孔のうち少なくとも一方
の孔は長孔44fとなっていて、ヒンジ部52′とヒン
ジ部52″とがスムーズに連動するようになっている。
【0092】肌当て部材5は振動体44、45の外側に
設けてあって肌規制手段となっている。
【0093】ここで、本発明においては、刺激付与手段
による肌への刺激に当たって、刺激付与期間と刺激付与
期間との間に刺激を与えない刺激付与休止期間を設ける
か、あるいは、異なる波形を連続して与えるものとなっ
ている。図41乃至図51に示す実施形態においては、
刺激付与手段による肌への刺激に当たって、刺激付与期
間と刺激付与期間との間に刺激を与えない刺激付与休止
期間を設ける例が示してある。すなわち、カム236に
刺激付与期間となる凸部236bと刺激付与休止期間と
なる凹部236aとを設けてある。このように、肌への
刺激が刺激付与期間と刺激付与期間との間に刺激を与え
ない刺激付与休止期間を設けることで、生体特有の刺激
に対する慣れを防止し、感覚受容器の閾値の上昇を防止
して、適正な刺激で(つまり肌当たりの良い適正な刺
激)で脱毛時の痛み感を充分に低減することができるよ
うにしてある。
【0094】そして、肌への振動付与休止期間において
は振動体44、45は脱毛手段の肌への当接面より0〜
3mm肌と離れる方向に位置し、また、振動付与時にお
いては脱毛手段の肌への当接面より0.5mm〜5mm
肌側に突出するように設定してある。このように脱毛手
段の先端の肌への当接面に対して振動付与休止期間に肌
から離れる側に位置させることで、毛の根元から把持で
き、また抜き残しがなくなり、更に、肌面への振動体4
4、45の突出により衝撃的な大きな刺激を与えること
ができて脱毛による痛みを効果的に少ない負荷で低減で
きることになる。
【0095】図45乃至図50には本実施形態における
脱毛サイクルと、刺激付与手段による肌への刺激付与と
の関係を示す一実地形態が示してある。
【0096】すなわち、爪が開で毛を導入し(図45、
図46)、次に爪を閉じて毛を掴み(図47)、次に、
爪を閉じたまま回転体23の回動により毛を引き抜き
(図48、図49)、次に、爪を開いて毛を離す(図5
0)という動作を行う際、毛を把持する前に肌への刺激
を振動体44、45の突出で行い(図46)、振動体4
4、45を元に戻して刺激付与休止期間を設け(図4
7)、毛の把持後、引き抜く時に再び振動体44、45
の突出により肌への刺激を行い(図48)、再び振動体
44、45を元に戻して刺激付与休止期間を設ける(図
49、50)ようになっている。この実施形態において
は、1回の脱毛サイクルにおいて2回肌への刺激付与を
行っている。添付図面において符号101は毛を示して
いる。
【0097】図51には刺激付与手段による肌への刺激
付与のパターンの概略図を示している。なお、この刺激
付与のパターンの概略図において、「肌刺激の大きさ」
は脱毛とは別の刺激付与手段による肌への刺激の大きさ
を示している。
【0098】図51に示すように、刺激付与休止期間を
設けるに当たり、毛の把持期間に振動体の肌への突出に
よる刺激付与期間を設けてない(つまり刺激付与休止期
間となっている)ので、毛の把持に当たって毛の根元を
把持できてこの点でも毛の引き抜きによる刺激を低減す
ることができるようにしてある。
【0099】また、毛の導入期間に肌に刺激を付与する
ことで、脱毛前に刺激を与えて気を取られるような心理
的効果で脱毛時の痛みを少なくすると共に、最も脱毛の
痛みの大きい引き抜き時に肌刺激を与えることで脱毛の
痛みを低減することができる。
【0100】そして、毛の引き抜き期間に刺激付与手段
により肌に刺激を付与するに当たり、図48、図49の
爪を閉じた状態で毛を引き抜く期間において、図48に
示す毛の引き抜き期間の初期に(つまり図51の示すよ
うに毛の引き抜き期間のうち毛の把持期間側に近づける
ように偏って)刺激を付与するようにすると、毛の引き
抜き期間に刺激を与えるに当たって最も毛の引き抜きの
痛みが発生する引き抜き初期に刺激付与手段により肌に
刺激を付与して、効果的に痛みを低減することができる
ことになる。
【0101】また、毛の導入期間に刺激付与手段により
肌に刺激を付与するに当たり、図45、図46の爪を開
いて毛を導入する毛の導入期間において、図46に示す
毛の導入の後期に(つまり図51に示すように毛の導入
期間のうち毛の把持期間側に近づけるように偏って)刺
激を付与するようにすると、毛の導入期間に刺激を与え
るに当たってできるだけ毛の引き抜きの痛みが発生する
時に近づけることができて、効果的に痛みを低減するこ
とができることになる。
【0102】上記振動体44、45による振動周波数は
肌(皮膚)が振動を認知できる10〜400Hzにして
いる。
【0103】ここで、回転体23のカム236の凸部2
36bの位置や形状、大きさにより他の不規則な肌への
刺激を付与することができるものである。
【0104】上記実施形態においては、刺激付与手段が
振動体であって、肌に振動体により刺激を付与する例が
示してあるが、振動のみに限定されず、冷刺激による肌
への刺激、温刺激による肌への刺激、針触圧による肌へ
の刺激、電気刺激による肌への刺激等種々の肌への刺激
が適宜採用でき、また、2種類の異なる刺激付与手段で
刺激を付与するようにしてもよい。
【0105】また、上記の各実施形態においては、図5
1に示すように、刺激付与手段による肌への刺激が刺激
付与期間と刺激付与期間との間に刺激を与えない刺激付
与休止期間を設けているが、刺激付与休止期間を設ける
ことなく図59に示すような連続した波形の刺激を付与
するようにしてもよく、またこの場合、脱毛サイクルと
刺激付与とが対応していれば、1回の脱毛サイクル中に
おいて連続した異なる波形の刺激を連続して付与するよ
うにしてもよい。
【0106】次に、図52乃至図55に基づいて本発明
の更に他の実施形態につき説明する。すなわち上記した
実施形態においては1回の回動(実施形態では一往復の
回動)により毛を1回引き抜く場合の例につき説明した
が、本実施形態においては1回の回転により毛の引き抜
きを複数回行うようにした例を示している。
【0107】本実施形態にあっては、後述のように複数
枚並設される爪が回転軸23Aとともに回転するが回転
軸23Aに対しては動かない固定爪3aと、回転軸23
Aとともに回転し且つ回転軸に対して揺動自在となった
可動爪3bとで構成してあって、固定爪3aと可動爪3
bとが交互に配置してある。
【0108】本実施形態における脱毛装置は、モータ1
1を内蔵する装置ケーシング1と、装置ケーシング1の
上部に取付けられた脱毛手段を内蔵するサブハウジング
17とからなるもので、手で把持する部分である装置ケ
ーシング1は二つ割りのハウジング10内に上記モータ
11を配置するとともに、電源ジャック14とスイッチ
15、そしてモータ11の出力軸に取り付けたピニオン
12と噛合する中間ギア13を設けたものとして形成さ
れている。
【0109】サブハウジング17は本実施形態において
はビスによって連結される一対のハウジング17a、1
7bと、両ハウジング17a,17bの対向面に夫々配
設される一対の確動カム7、両端が確動カム7を貫通し
てハウジング17a,17bに軸受け400で回転自在
に支持されている回転軸23A、回転軸23Aの角軸部
の一端に取り付けられて上記中間ギア13と噛合する
速ギア415、回転軸23Aの角軸部の他端に取り付け
られた支持板401、そして回転軸23Aの角軸部にカ
ラー402によって所定間隔を保つように取り付けられ
た複数枚の円板状の固定爪3a、これら固定爪3a間に
夫々1枚ずつ配設された可動爪3b、そして回転軸23
Aと平行に且つ回転軸23Aのまわりに90°間隔で配
設されるとともに上記固定爪3aと可動爪3bとを貫通
している4本の開閉レバー403とからなるものとして
形成されている。図中404はワッシャー、405は確
動カム7及び支持板401と回転軸23Aとの間の相対
回転を自在とするためのボール、406は確動カム7及
び支持板401の軸方向位置決めのための止め輪であ
る。
【0110】上記各開閉レバー403は、回転軸23A
の角軸部の各外面に添って配設されるとともに、回転軸
23Aの軸方向にスライド自在となっているものであ
り、そして90°間隔の2本の開閉レバー403の各一
端が一方の確動カム7に、他の90°間隔の2本の開閉
レバー403の各他端が他方の確動カム7に係合してい
る。この係合は、開閉レバー403の端部から突設した
ローラ412付のピン413が、確動カム7の外周面に
形成された環状の確動カム溝7aに入るものとして構成
されている。そして、この確動カム溝7aは蛇行するも
のとして形成されている。
【0111】各固定爪3aは各開閉レバー403が貫通
する貫通孔407を備えているとともに、両面がカラー
402に接することで回転軸23Aと直交する面を保っ
ているのに対して、カラー402の外周側に配される各
可動爪3bは、180°間隔の2本の開閉レバー403
を貫通させる一対の貫通部408と、残る他の2本の開
閉レバー403における係合溝409と遊びを持って係
合する一対の係合部411とを備えたものとなってお
り、両係合部411に係合する2本の開閉レバー403
が回転軸23Aの軸方向にスライドすることで、軸方向
の揺動を行うようになっている。また、一つおきの可動
爪3bが180°間隔の2本の開閉レバー403に、他
の可動爪3bが他の2本の開閉レバー403に係合する
ものとされている。尚、貫通部408は図53(a)か
ら明らかなように、径方向に長い長孔、係合部411は
貫通部408の長手方向と直交する方向に長い長孔とし
て形成されており、可動爪3bに対する開閉レバー40
3の組み付けは、貫通部408については、開閉レバー
403をそのまま差し込み、係合部411については、
係合部411に挿通した後、90°ひねることで、開閉
レバー403の係合溝409を係合部411に係合させ
ることで行う。
【0112】今、モータ11の回転で回転軸23Aを回
転させる時、固定爪3aと可動爪3b、そして開閉レバ
ー403も回転するわけであるが、この回転に伴い、各
開閉レバー403は、ハウジング17a,17bとの係
合で回転することがないようにされている確動カム7の
確動カム溝7aにおける軸方向の変位に従って、軸方向
にスライドするものであり、このスライドにより、可動
爪3bを揺動させて可動爪3bの先端の一部を固定爪3
a側面に接触させる。
【0113】この時、一対の確動カム7における確動カ
ム溝7aは対称に形成されており、また蛇行による両確
動カム溝7a間の間隔の変化は、ハウジング17a、1
7bの開口部に面したところで広く、奥側において狭く
なるようにされている。従って、回転軸23Aが一回転
する間に各開閉レバー403は一往復を行うのである
が、回転軸23Aの回転に伴って、スライド移動する開
閉レバー403が順次いれかわっていくものであり、そ
してハウジング17a、17bの開口部側と奥側とに位
置している2本の開閉レバー403に共に係合している
一つおきの可動爪3bの先端が、上記開口部側に位置す
る開閉レバー403のスライドに伴って夫々隣接してい
る固定爪3aに接するものである。
【0114】更に、ある可動爪3bと係合している2本
の180°間隔の開閉レバー403は、互いに異なる確
動カム7に係合していることから、ある固定爪3aの側
面に接触した可動爪3bは180°回転した時に他方向
に動かされて他の固定爪3aの側面に接触するものとな
っている。つまり、一枚の可動爪3bは、一回転につ
き、両隣の固定爪3a,3aに時間をおいてハウジング
17a、17bの開口部側のところにおいて接触するも
のである。
【0115】そして、可動爪3bが固定爪3aと接触す
る際に、この両者の間に挟みこまれた毛101は、両者
の接触状態がしばし維持されるために、可動爪3bと固
定爪3aとの回転に伴って引き抜かれ、そして固定爪3
aから可動爪3bから離れる際に遠心力で外部に飛び出
していく。
【0116】上記のような構成の1回の回転により複数
回(上記実施形態においては4回)の毛の引き抜きを行
うものにおいて、回転軸23A側に刺激付与手段を連動
して動かすためのカム236が設けてある。添付図面に
示す実施形態においては、回転軸23Aに取付けられて
回転軸23Aといっしょに回転する減速ギア415と支
持板401にカム236が設けてある。カム236には
周方向に複数個の凸部236bと凸部236b間にそれ
ぞれ凹部236aが形成してある。
【0117】一方、振動体44の両端部から弾性を有す
るヒンジ部52′を一体に連出して略コ字状に形成して
あり、両ヒンジ部52′の先端部をサブハウジング17
の開口部の前端部両側に軸により回動自在に取付けてあ
り、該ヒンジ部52′の前後方向の略中央部の下面に
起59が突設してある。また、振動体45の両端部から
弾性を有するヒンジ部52″を一体に連出して略コ字状
に形成してあり、両ヒンジ部52″の先端部をサブハウ
ジング17の開口部の前端部両側に軸により回動自在に
取付けてあり、該ヒンジ部52″の前後方向の略中央部
の下面に突起59が突設してある。なお、本実施形態で
は図示を省略しているが、ヒンジ部52′とヒンジ部5
2″とはピンにより連結枢支してもよい。上記ピンによ
る連結枢支に当たって、ヒンジ部52′、ヒンジ部5
2″に設けたピンを挿通する孔のうち少なくとも一方の
孔は長孔となっていて、ヒンジ部52′とヒンジ部5
2″とがスムーズに連動する。上記ヒンジ部52′とヒ
ンジ部52″に設けた突起59はいずれもカム236の
外周面の凸部236bや凹部236aに当接している。
【0118】しかして、回転軸23Aが回転すると、カ
ム236が回転し、ヒンジ部52′とヒンジ部52″に
設けた突起59がカム236の外周面の凸部236bに
当接している場合はヒンジ部52′、ヒンジ部52″が
肌側に回動して振動体45が肌側に向けて突出して肌に
刺激を与え、突起59がカム236の外周面の凹部23
6aに当接している場合はヒンジ部52′、ヒンジ部5
2″が肌と反対側に回動して振動体45が肌から離れる
方向に移動する。このように回転軸23Aの回転に合わ
せて上記動作が繰り返されることで肌に対する垂直方向
の(上下方向の)振動を発生させて肌に機械的振動を発
生させるのである。
【0119】ところで、添付図面に示す実施形態におい
ては固定爪3aと可動爪3bとにより90°毎に1回毛
を掴み1回の回転により毛を引き抜くようになってお
り、1回転で4回の毛の引き抜きを行うようになってい
る。この場合、固定爪3a、可動爪3bにより毛を引き
抜いている時に、次の固定爪3a、可動爪3bは毛を導
入している状態となっている。つまり、図55に示すよ
うに、本実施形態における脱毛サイクルは前のサイクル
の毛の引き抜き期間と後のサイクルの毛の導入期間とが
順次重なるようになっている。
【0120】この場合、1回目の脱毛サイクルで引き抜
き期間に1回肌刺激を与えることで、同時に2回目の脱
毛サイクルにおける毛の導入期間にも肌に刺激を与えて
いることになる。つまり、1回転に4回の脱毛サイクル
があり、これに対して4回の肌刺激を付与するのである
が、各脱毛サイクルにおける毛の導入期間と毛の引き抜
き期間にはいずれも肌刺激が付与されるように構成でき
るものである。
【0121】ここで、図55に示すように1回転に4回
の肌刺激を付与するにはカム236の外周に4個の凸部
236bを90°の開き角度を介して設けるものであ
る。凸部236bと凸部236bとの間は凹部236a
となっており、突起59がこの凹部236aに位置して
いる時は刺激付与休止期間となっていて肌への刺激が加
えられない。このように刺激付与期間と刺激付与期間と
の間に刺激付与休止期間を設けることで、生体特有の刺
激に対する慣れを防止し、また、感覚受容器の閾値の上
昇を防止することができて、効果的に毛の引き抜き時に
おける痛み感を低減することができるのである。
【0122】次に、図56乃至図57において本発明の
更に他の実施形態につき説明する。本実施形態において
は、刺激付与手段を肌伸ばし部418、419で構成し
ている例である。
【0123】本実施形態において、肌当て部材5、肌へ
の刺激付与手段の構造が異なるのみで他の構成は図41
乃至図44で述べた実施形態と同様の構成であるので、
同じ番号を付したものは同じ構成となっていて、同じ作
用をするものである。この点については説明が重複する
ので省略する。以下、本実施形態における肌当て部材
5、肌への刺激付与手段につき説明する。
【0124】脱毛手段である脱毛ブロック2の前後にぞ
れぞれ前後の肌当て部材5が配置してある。図56に示
すように、枠状をした連結部50の前部両側に前の肌当
て部材5が軸416aによりスイング回動自在に取付け
てあり、連結部50の後部両側に肌当て部材5が軸41
0aによりスイング回動自在に取付けてある。前の肌当
て部材5はくし状をしたコーム51とコーム51の後方
に設けた刺激付与手段となるくし状の肌伸ばし部418
とで構成してある。コーム51は、寝た毛やくせ毛を起
こすようになっている。コーム51は弾性エラストマで
外周を囲んであり、弾性エラストマはコーム51を有す
る肌当て部材5を形成する際に同時成形されるものであ
る。この弾性エラストマの硬度は50°〜80°にして
あり、肌当たりを良くしながら肌を伸ばし、毛を起こし
易くしてある。また、後方に位置する肌当て部材5はロ
ーラ54とローラ54の前方に設けた刺激付与手段とな
るくし状の肌伸ばし部419とで構成してあり、該ロー
ラ54は弾性エラストマにより形成してあって軸54a
により回転自在に取付けてあり、肌に追従して転がるよ
うになっている。
【0125】前後の肌当て部材5は弾性を有する連結ア
ーム42、43により連結してある。連結アーム42、
43はぞれぞれ前後方向の略中央部の下面部に突起59
が突設してある。連結アーム42は連結アーム43の内
側に配置されるものであって、この連結アーム42の
起59の内面側に軸560aが突設してある。また、連
結アーム42の前端には長孔42aが設けてあり、連結
アーム42の後端には孔42bが設けてある。一方、連
結アーム43の後端には長孔43aが設けてあり、連結
アーム43の前端には孔43bが設けてある。連結アー
ム42の後端の孔42bに前述の後の肌当て部材5を連
結部50に枢支している軸410aが回動自在に挿入し
てあり、連結アーム42が該軸410aを支点にして回
動自在となっている。また、連結アーム43の後端と後
の肌当て部材5とがピン410bにより回動自在に連結
してあり、この場合、連結アーム43に設けた長孔43
aにピン410bがスライド自在に挿入してある。ま
た、連結アーム43の前端の孔43bに前述の前の肌当
て部材5を連結部50に枢支している軸416aが回動
自在に挿入してあり、連結アーム43が該軸416a
支点にして回動自在となっている。また、連結アーム4
3の前端と前の肌当て部材5とがピン416bにより回
動自在に連結してあり、この場合、連結アーム42に設
けた長孔42aにピン410bがスライド自在に挿入し
てある。連結アーム42と連結アーム43は前後方向の
略中間位置においてピン42cにより回転自在に連結枢
支してある。ここで、連結アーム42と連結アーム43
とに設けたピン42cが挿入される孔のうち連結アーム
43に設けた孔は長孔43cとなっている。
【0126】上記のように、前後に肌当て部材5をスイ
ング回動自在に取付けた枠状をした連結部50は前述の
図41乃至図45の実施形態と同様にして肌当て部材5
は装置ケーシング1の上部のサブハウジング17の開口
内又は上部に配設されて前後の肌当て部材5が脱毛手段
である脱毛ブロック2の前後に位置すると共に、装置ケ
ーシング1に対してスイング及びフロート自在となって
いる。前後の肌当て部材5を連結した連結部50を装置
ケーシング1に対してスイング及びフロート自在とする
機構についての説明は、前述の実施形態と同様であるの
で省略する。
【0127】回転体23の両側端部には周方向に凸部2
36bと凹部236aとを有するカム236が設けてあ
り、該カム236に上記弾性を有する連結アーム42、
43の突起59が当接している。回転体23の両側端部
の側面部にはカム236に沿ってカム溝236cが設け
てあり、該カム溝236cに連結アーム42の軸560
aが移動自在に嵌め込んである。
【0128】本実施形態においても、爪を開いて毛を導
入し、その後、爪を閉じて毛を挟持し、次に回転体23
の回転により爪を引き抜き、次に、爪を開いて毛を離す
というサイクルで脱毛が行われる。図57、図58に本
実施形態の動作図の一部が示してある。図57は爪を把
持している状態であって、この段階では突起59が凹部
236aに対応することで、肌伸ばし部418、419
による肌伸ばしが解除されて肌への刺激付与が休止され
る。図58は毛を引き抜いている状態であり、この段階
では、カム236の凹部236aに対応していた突起5
がカム236の凸部236bに当たって押し上げられ
る。この時、連結アーム42は軸410aにより連結部
50、後の肌当て部材5と連結してあるので、該軸41
0aを支点として連結アーム42が回動し、長孔42a
部分が押し上げられる。この時前の肌当て部材5が軸4
16aにより連結部50に連結されており、また、ピン
416bにより長孔42aと連結されているため、軸4
16aとの連結部分を支点としてピン416bが長孔4
2a内を摺動し、前の肌当て部材5がスイングし、これ
により前の肌当て部材5の後部に設けたくし状の肌伸ば
し部418が肌を押して前方に伸ばして肌に刺激を与え
る。また、突起59が図58に示すようにカム236の
凸部236bに当たって押し上げられると、連結アーム
43は軸416aにより連結部50、前の肌当て部材5
と連結してあるので、該軸416aを支点として連結ア
ーム43が回動し、長孔43a部分が押し上げられる。
この時後の肌当て部材5が軸410aにより連結部50
に連結されており、また、ピン410bにより長孔43
aと連結されているため、ピン41aとの連結部分を支
点としてピン410bが長孔43a内を摺動し、後の肌
当て部材5がスイングし、これにより後の肌当て部材5
の前部に設けたくし状の肌伸ばし部419が肌を押して
後方に伸ばして肌に刺激を与える。つまり、図34に示
すように、毛を引き抜いている状態において、肌伸ばし
部418、419は互いに反対方向にスイング回動して
肌を互いに反対方向に伸ばして肌に刺激を与えながら毛
を引き抜くのである。
【0129】ここで、連結アーム42、連結アーム43
はピン42cにより連結されているので、連結アーム4
2、43は連動するようになっており、更に連結アーム
42と連結アーム43とに設けたピン42cが挿入され
る孔のうち連結アーム43に設けた孔は長孔43cとな
っているので、連結アーム42、43はスムーズに上下
するようになっている。
【0130】このように、回転体23の回動に合わせ
て、上記肌伸ばしにより肌への刺激付与動作が繰り返さ
れるものである。ここで、コーム51が肌伸ばし部41
の前方に位置し、また、ローラ54が肌伸ばし部41
の後方に位置することで、これらコーム51、ローラ
54が肌伸ばし部418、419の肌規制手段となって
いる。
【0131】ところで、突起59が凹部236aに対応
した肌の引き伸ばしの休止期間には肌伸ばし部418、
419は脱毛手段の肌への当接面よりも0〜3mm肌よ
り離れる側に位置し、肌伸ばし時には脱毛手段の肌への
当接面よりも0.5〜5mm肌側に突出するように設定
してある。
【0132】なお、肌伸ばしの周波数は10〜400H
zとしている。
【0133】上記図20乃至図40に示した各実施形
態、図41乃至図51に示した各実地形態、図52乃至
図54に示した各実施形態、図56乃至図58に示す各
実施形態においては、いずれも、脱毛手段による脱毛サ
イクルと刺激付与手段による肌への刺激付与とが連動し
て、脱毛サイクルの中で常に一定のタイミングで肌に刺
激を与えるようにしており、このようにすることで、脱
毛サイクル中の最も効果的な段階、つまり、毛を引き抜
く際に最も痛みが発生する段階で脱毛による刺激と異な
る刺激を確実に付与して、効果的に脱毛による痛みを低
減することができるのである。そして、このように脱毛
手段による脱毛サイクルと刺激付与手段による肌への刺
激付与とを連動させるに当たって、回転体23にカム2
36を設けて、カム236を介して脱毛サイクルと刺激
付与とを連動させることで、簡単な構成で脱毛手段によ
る脱毛サイクルと刺激付与手段による肌への刺激付与と
を連動させことができるのである。
【0134】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の発明にあって
は、上記のように、手で把持できる装置ケーシングに毛
を引き抜くための脱毛手段を有する脱毛装置において、
該脱毛装置に、脱毛手段とは別の肌に機械的刺激を発生
させる手段を設け、肌に機械的刺激を発生させる手段が
肌上を転がる外周に刺激部を突設した転動体により構成
してあり、脱毛手段を装置ケーシングの一端に設けると
ともに、転動体を装置ケーシングの一端に回転自在に設
けてあるので、転動体により構成した肌に機械的刺激を
発生させる手段により、肌に機械的刺激を与えること
で、脱毛時における痛みを低減できるものであり、ま
た、肌に機械的刺激を発生させる手段を転動体で構成す
ることで、構造が簡単で、しかも肌を擦らないため、肌
へのダメージを与えることなく、脱毛時の痛みを低減で
きるものである。
【0135】また、請求項2記載の発明にあっては、上
記請求項1記載の発明の効果に加えて、転動体をブラシ
により構成してあるので、構造が簡単で、機械的刺激を
発生させる手段を安価に提供できるものである。
【0136】また、請求項3記載の発明にあっては、上
記請求項1記載の発明の効果に加えて、転動体の重心位
置を転動体の回転中心に対して偏心させてあるので、肌
への機械的刺激を変化させて効果的に脱毛時の痛みをマ
スキングして痛みを低減できるものである。
【0137】また、請求項4記載の発明にあっては、上
記請求項1記載の発明の効果に加えて、転動体が装置ケ
ーシングに対してフロート又はスイング自在であるか
ら、肌への転動体の追従性を抑止して、肌の凹凸や当て
かたによる転動体の肌への機械的刺激を均等にできるも
のである。
【0138】また、請求項5記載の発明にあっては、上
記請求項1記載の発明の効果に加えて、転動体が脱毛装
置の外周に配置してあるので、脱毛による痛点の外周の
肌に効果的に機械的刺激を与えることができて、効果的
に脱毛による痛感刺激をマスキングすることができるも
のである。
【0139】また、請求項6記載の発明にあっては、上
記請求項1記載の発明の効果に加えて、転動体の肌への
当たり量を規制する規制手段を設けてあるので、肌への
転動体による機械的刺激量を規制することができるもの
である。
【0140】また、請求項7記載の発明にあっては、上
記請求項6記載の発明の効果に加えて、規制手段が可変
となっているので、使用者に応じて肌への転動体による
機械的刺激量を変え、最適の状態で肌への転動体により
機械的刺激量を規制することができるものである。
【0141】また、請求項8記載の発明にあっては、上
記請求項1記載の発明の効果に加えて、転動体が着脱自
在となっているので、人によりまたは使用部位により転
動体を異なる種類のものと交換して、最適の転動体で機
械的刺激を与えることができるものである。
【0142】また、請求項9に記載の発明にあっては、
手で把持できる装置ケーシングに、脱毛爪を開いて毛を
導入し、脱毛爪を閉じて毛を把持し、脱毛爪を設けた回
転体の回転又は回動により毛を引き抜き、脱毛爪を開い
て毛を離すという順序の規則的な脱毛サイクルを繰り返
すことにより規則的に毛を抜くようにした脱毛手段を有
する脱毛装置において、該脱毛装置に、脱毛手段とは別
の肌に刺激を付与する 刺激付与手段を設け、上記脱毛サ
イクル中に一定のタイミングで刺激付与手段により肌に
刺激を付与するように、脱毛手段による脱毛サイクルと
刺激付与手段による肌への刺激付与とが連動しているの
で、脱毛サイクルの中で常に一定のタイミングで肌に刺
激を与えることができ、脱毛サイクルの中の最も脱毛に
よる刺激を低減できるタイミングで脱毛による刺激とは
別の刺激を与えて、脱毛の痛みを効果的に低減できるも
のである。
【0143】また、請求項10記載の発明にあっては、
上記請求項9記載の発明の効果に加えて、刺激付与手段
が振動体であるので、脱毛サイクルの中で常に一定のタ
イミングで肌を押して圧覚等の感覚受容器を刺激して毛
を引き抜く刺激を低減できるものである。
【0144】また、請求項11記載の発明にあっては、
上記請求項9記載の発明の効果に加えて、刺激付与手段
が肌伸ばし手段であるので、肌伸ばしと刺激付与とが同
じ手段で行うことができ、また、肌を伸ばしながら刺激
を付与するので、肌を引き抜く時の抵抗を小さくするこ
とができ、より効果的に毛を引き抜く刺激を低減できる
ものである。
【0145】また、請求項12記載の発明にあっては、
上記請求項9乃至請求項11記載の発明の効果に加え
て、脱毛手段の主体を構成する回転体の運動がカム機構
により刺激付与手段に伝達されて刺激付与手段を駆動す
るので、カム機構という簡単な構成で脱毛サイクルの中
で一定のタイミングで肌に刺激を付与することができる
ものである。
【0146】また、請求項13記載の発明にあっては、
上記請求項9乃至請求項12記載の発明の効果に加え
て、脱毛爪が開いて毛を導入し、脱毛爪を閉じて毛を掴
み、脱毛手段の回転又は回動によって毛を引き抜くよう
な脱毛動作の、爪を閉じて毛を掴む時に肌刺激を付与し
ないので、脱毛サイクル中に刺激付与手段により刺激を
与えると言えども、毛を把持する際には刺激を与えない
ので、毛を把持する際に、脱毛爪により毛の根元を把持
することができるものである。
【0147】また、請求項14記載の発明にあっては、
上記請求項9乃至請求項13記載の発明の効果に加え
て、刺激付与手段による肌への刺激付与を少なくとも毛
の引き抜き期間に付与するので、最も脱毛による痛みの
大きい期間に肌に刺激を与えて脱毛時の痛みを相殺して
痛みを低減できるものである。
【0148】また、請求項15記載の発明にあっては、
上記請求項9乃至請求項14記載の発明の効果に加え
て、刺激付与手段による肌への刺激付与を少なくとも脱
毛手段への毛の導入期間に付与するので、脱毛前に刺激
を与えてこの刺激に気を取られるような心理的効果があ
り、これにより脱毛時の痛みを低減できることができる
ものである。
【0149】また、請求項16記載の発明にあっては、
上記請求項14記載の発明の効果に加えて、刺激付与手
段による肌への刺激付与を毛の引き抜き期間に付与する
に当たって、毛の引き抜き期間の初期に与えるので、毛
の引き抜きの際に最も痛みが大きい毛の引き抜き期間の
初期に刺激を与えて効果的に痛みを低減できるものであ
る。
【0150】また、請求項17記載の発明にあっては、
上記請求項15記載の発明の効果に加えて、刺激付与手
段による肌への刺激付与を毛の導入期間に付与するに当
たって、毛の導入期間の後期に与えるので、毛の導入期
間に刺激を与えるに当たってできるだけ毛の引き抜きの
痛みが発生する時に近づけることができて、効果的に痛
みを低減することができるものである。
【0151】また、請求項18記載の発明にあっては、
上記請求項21記載の発明の効果に加えて、刺激付与手
段が支点を中心にして回動するものであって、刺激付与
手段へのカムの作用部分が刺激付与手段の刺激付与部と
支点との略中間部分であるので、肌への刺激付与部分が
カムにより押し上げられる距離を増幅して大きな刺激を
発生でき、ヒンジの弾性で肌当たり良く肌に効果的に強
い刺激を与えることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の正面断面図である。
【図2】同上の一部省略した側面断面図である。
【図3】同上の拡大正面断面図である。
【図4】同上の平面図である。
【図5】同上の装置ケーシング及び内部に内装する部材
の分解斜視図である。
【図6】同上の脱毛ブロックの分解斜視図である。
【図7】同上の脱毛ブロックにおける回転体の斜視図で
ある。
【図8】(a)(b)はそれぞれ可動爪の斜視図であ
る。
【図9】同上の肌に当接する部材が初期位置に位置して
いる状態の断面図である。
【図10】同上の肌に当接する部材の前側を押圧した時
のスイングしている状態の動作を示す説明図である。
【図11】(a)(b)(c)はそれぞれ脱毛状態を示
す動作順序の説明図である。
【図12】同上の転動体の取付けを示す分解斜視図であ
る。
【図13】同上の転動体の軸を嵌め込むための軸受け溝
の他の実施形態の斜視図である。
【図14】同上に用いる転動体の他の実施形態を示し、
(a)は斜視図であり、(b)は断面図である。
【図15】同上に用いる転動体の更に他の実施形態を示
し、(a)は斜視図であり、(b)は断面図である。
【図16】同上に用いる転動体の更に他の実施形態を示
し、(a)は斜視図であり、(b)は断面図である。
【図17】同上に用いる転動体の更に他の実施形態の斜
視図である。
【図18】同上に用いる転動体の更に他の実施形態の斜
視図である。
【図19】同上に用いる転動体の更に他の実施形態を示
し、(a)は斜視図であり、(b)は断面図である。
【図20】本発明の他の実施形態の正面断面図である。
【図21】同上の一部省略した側面断面図である。
【図22】同上の拡大正面断面図である。
【図23】同上の平面図である。
【図24】同上の脱毛ブロックの分解斜視図である。
【図25】同上の脱毛ブロックにおける回転体の斜視図
である。
【図26】同上の振動体の振動発生の動作図である。
【図27】同上の振動体の振動発生の動作図である。
【図28】同上の拡大正面図である。
【図29】(a)(b)(c)はそれぞれ脱毛状態を示
す動作順序の説明図である。
【図30】同上の肌に当接する部材の前側を押圧した時
のスイングしている状態の動作を示す説明図である。
【図31】本発明の更に他の実施形態の一部省略した側
面断面図である。
【図32】同上の平面図である。
【図33】同上の脱毛ブロックの分解斜視図である。
【図34】同上の脱毛ブロックにおける回転体の斜視図
である。
【図35】本発明の更に他の実施形態の一部省略した側
面断面図である。
【図36】(a)はソレノイドによる振動発生の原理図
であり、(b)は圧電素子による振動発生の原理図であ
る。
【図37】振動体として肌当て板を設けた例を示す斜視
図である。
【図38】振動体として肌当て板を設けた例を示す断面
図である。
【図39】(a)(b)はそれぞれ振動体の他の例を示
す斜視図である。
【図40】振動体を着脱自在とする例を示す斜視図であ
る。
【図41】本発明の更に他の実施形態を示す正面断面図
である。
【図42】同上の一部省略した側面断面図である。
【図43】同上の平面図である。
【図44】同上の脱毛ブロックの分解斜視図である。
【図45】同上の毛を導入する状態で且つ肌刺激を付与
していない状態を示す説明図である。
【図46】同上の毛を導入する状態で且つ肌刺激を付与
している状態を示す説明図である。
【図47】同上の毛を把持する状態で且つ肌刺激を付与
していない状態を示す説明図である。
【図48】同上の毛を引き抜く状態で且つ肌刺激を付与
している状態を示す説明図である。
【図49】同上の毛を引き抜く状態で且つ肌刺激を付与
していない状態を示す説明図である。
【図50】同上の毛を離す状態で且つ肌刺激を付与して
いない状態を示す説明図である。
【図51】同上の脱毛サイクルに連動して肌刺激を与え
る肌刺激パターンを示す説明図である。
【図52】本発明の他の実施形態の正面断面図である。
【図53】(a)は同上の要部側面断面図であり、
(b)は同上の要部正面断面図である。
【図54】同上の分解斜視図である。
【図55】同上の脱毛サイクルと刺激付与との関係を示
す説明図である。
【図56】本発明の更に他の実施形態の脱毛ブロックの
分解斜視図である。
【図57】同上の毛を把持する状態で且つ肌刺激を付与
していない状態を示す説明図である。
【図58】同上の毛を引き抜く状態で且つ肌刺激を付与
している状態を示す説明図である。
【図59】同上の脱毛サイクルに連動して肌刺激を与え
る他の肌刺激パターンを示す説明図である。
【符号の説明】
1 装置ケーシング 2 脱毛ブロック 3 脱毛爪 40 転動体 41 刺激部 41a ブラシ40d 重量偏位物 44 振動体 44a ソレノイド 44b コイル 44c 電磁石 44d 圧電素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹内 利浩 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工 株式会社内 (72)発明者 竹川 禎信 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工 株式会社内 (72)発明者 松村 祐子 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工 株式会社内 (56)参考文献 米国特許5346499(US,A) 欧州特許出願公開596283(EP,A 1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A45D 26/00 A61B 13/00 - 17/36 A61B 17/38 - 17/60

Claims (18)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 手で把持できる装置ケーシングに毛を引
    き抜くための脱毛手段を有する脱毛装置において、該脱
    毛装置に、脱毛手段とは別の肌に機械的刺激を発生させ
    る手段を設け、肌に機械的刺激を発生させる手段が肌上
    を転がる外周に刺激部を突設した転動体により構成して
    り、脱毛手段を装置ケーシングの一端に設けるととも
    に、転動体を装置ケーシングの一端に回転自在に設けて
    ることを特徴とする脱毛装置。
  2. 【請求項2】 転動体をブラシにより構成して成ること
    を特徴とする請求項1記載の脱毛装置。
  3. 【請求項3】 転動体の重心位置を転動体の回転中心に
    対して偏心させて成ることを特徴とする請求項1記載の
    脱毛装置。
  4. 【請求項4】 転動体が装置ケーシングに対してフロー
    ト又はスイング自在であることを特徴とする請求項1記
    載の脱毛装置。
  5. 【請求項5】 転動体が脱毛装置の外周に配置してある
    ことを特徴とする請求項1記載の脱毛装置。
  6. 【請求項6】 転動体の肌への当たり量を規制する規制
    手段を設けて成ることを特徴とする請求項1記載の脱毛
    装置。
  7. 【請求項7】 規制手段が可変となっていることを特徴
    とする請求項6記載の脱毛装置。
  8. 【請求項8】 転動体が着脱自在となっていることを特
    徴とする請求項1記載の脱毛装置。
  9. 【請求項9】 手で把持できる装置ケーシングに、脱毛
    爪を開いて毛を導入し、脱毛爪を閉じて毛を把持し、脱
    毛爪を設けた回転体の回転又は回動により毛を引き抜
    き、脱毛爪を開いて毛を離すという順序の規則的な脱毛
    サイクルを繰り返すことにより規則的に毛を抜くように
    した脱毛手段を有する脱毛装置において、該脱毛装置
    に、脱毛手段とは別の肌に刺激を付与する刺激付与手段
    を設け、上記脱毛サイクル中に一定のタイミングで刺激
    付与手段により肌に刺激を付与する ように、脱毛手段に
    よる脱毛サイクルと刺激付与手段による肌への刺激付与
    とが連動していることを特徴とする脱毛装置。
  10. 【請求項10】 刺激付与手段が振動体であることを特
    徴とする請求項9記載の脱毛装置。
  11. 【請求項11】 刺激付与手段が肌伸ばし手段であるこ
    とを特徴とする請求項9記載の脱毛装置。
  12. 【請求項12】 脱毛手段の主体を構成する回転体の運
    動がカム機構により刺激付与手段に伝達されて刺激付与
    手段を駆動するものであることを特徴とする請求項9乃
    至請求項11記載の脱毛装置。
  13. 【請求項13】 脱毛爪が開いて毛を導入し、脱毛爪を
    閉じて毛を掴み、脱毛手段の回転又は回動によって毛を
    引き抜くような脱毛動作の、爪を閉じて毛を掴む時に肌
    刺激を付与しないことを特徴とする請求項9乃至請求項
    12記載の脱毛装置。
  14. 【請求項14】 刺激付与手段による肌への刺激付与を
    少なくとも毛の引き抜き期間に付与することを特徴とす
    請求項9乃至請求項13のいずれかに記載の脱毛装
    置。
  15. 【請求項15】 刺激付与手段による肌への刺激付与を
    少なくとも脱毛手段への毛の導入期間に付与することを
    特徴とする請求項9乃至請求項14のいずれかに記載の
    脱毛装置。
  16. 【請求項16】 刺激付与手段による肌への刺激付与を
    毛の引き抜き期間に付与するに当たって、毛の引き抜き
    期間の初期に与えることを特徴とする請求項14記載の
    脱毛装置。
  17. 【請求項17】 刺激付与手段による肌への刺激付与を
    毛の導入期間に付与するに当たって、毛の導入期間の後
    期に与えることを特徴とする請求項15記載の脱毛装
    置。
  18. 【請求項18】 刺激付与手段が支点を中心にして回動
    するものであって、刺激付与手段へのカムの作用部分が
    刺激付与手段の刺激付与部と支点との略中間部分である
    ことを特徴とする請求項12記載の脱毛装置。
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