JP3899677B2 - 脱毛装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、美容などの目的のために体毛を脱毛するのに使用される脱毛装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から脱毛装置に振動手段を設けて肌に振動を与えて脱毛刺激を低減するようにしたものが、USP.5346499号により知られている。
【0003】
すなわち、このUSP.5346499号に示されたものは、図28に示すように、振動手段により同じ大きさで且つ同じ波形の振動が繋がって連続して規則的に付与され、これにより肌を刺激して脱毛による痛みを低減しようというものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような従来例にあっては、振動手段により同じ大きさで且つ同じ波形の振動が繋がって連続して付与されるので、振動による刺激が肌に規則的に作用し、肌に刺激への慣れが生じたり、感覚受容器の閾値が上昇することにより、脱毛による痛み低減効果が低下してしまうという問題がある。
【0005】
このため、従来にあって、脱毛による痛み低減効果を向上させるためには、振動手段による肌への刺激を大きくする必要があるが、肌への刺激を大きくすると肌当たりが悪いという問題があり、また、振動手段の負荷も大きくなってしまうという問題がある。
【0006】
本発明は上記の従来例の問題点に鑑みて発明したものであって、刺激に対する慣れや、感覚受容器の閾値の上昇を防止し、しかも肌当たりの良い刺激を付与することで、小さな負荷で効果的に脱毛時の痛み感を低減することができる脱毛装置を提供することを課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の脱毛装置は、手で把持できる装置ケーシングに毛を引き抜くための脱毛手段を有する脱毛装置において、該脱毛装置に、脱毛手段とは別の肌に刺激を付与する刺激付与手段を設けると共に、該刺激付与手段による肌への刺激が、脱毛手段における毛の導入、毛の掴み、毛の引き抜き、引き抜いた毛を離すという1回の脱毛サイクル中に2以上の波形の異なる刺激として付与されるものであって、回転体に該回転体の回動又は回転により開閉する爪を設けて脱毛手段を構成し、回転体の両側端部の周方向にカムを設け、この回転体の両側端部に設けたカムにより回転体の回動又は回転運動が伝達されて2以上の波形の異なる振動を発生して肌に2以上の異なる波形の振動による刺激を付与するための振動体を設けて刺激付与手段を構成したことを特徴とするものである。このような構成とすることで、1回の脱毛サイクル中に2以上の波形の異なる刺激を与えされ、これにより1回の脱毛サイクル毎に生体特有の刺激に対する慣れを防止し、1回の脱毛サイクル毎に感覚受容器の閾値の上昇を防止でき、この結果、肌当たりの悪い刺激を付与しなくても脱毛時の痛み感を充分に低減することができることになり、特に、回転体に該回転体の回動又は回転により開閉する爪を設けて脱毛手段を構成し、回転体の両側端部の周方向にカムを設け、この回転体の両側端部に設けたカムにより回転体の回動又は回転運動が伝達されて2以上の波形の異なる振動を発生して肌に2以上の異なる波形の振動による刺激を付与するための振動体を設けて刺激付与手段を構成することで、カム機構という簡単な構成で脱毛手段に連動させて刺激付与手段を駆動して刺激を付与できることになる。
【0008】
また、刺激付与手段による肌への刺激付与を少なくとも毛の引き抜き期間に付与することが好ましい。このような構成とすることで、最も脱毛による痛みの大きい期間に肌に刺激を与えて脱毛時の痛みを相殺して痛みを低減できることになる。
【0009】
また、刺激付与手段による肌への刺激付与を少なくとも脱毛手段への毛の導入期間に付与することが好ましい。このような構成とすることで、脱毛前に刺激を与えてこの刺激に気を取られるような心理的効果があり、これにより脱毛時の痛みを低減できることになる。
【0010】
また、刺激付与手段による肌への刺激付与を毛の引き抜き期間に付与するに当たって、毛の引き抜き期間の初期に与えることが好ましい。すなわち、毛の引き抜きの際の痛みは毛の引き抜き期間の初期が最も大きいが、この最も痛みが大きい毛の引き抜き期間の初期に刺激を与えて効果的に痛みを低減できることになる。
【0011】
また、刺激付与手段による肌への刺激付与を毛の導入期間に付与するに当たって、毛の導入期間の後期に与えることも好ましい。このように毛の導入期間の後期に肌に刺激を与えることで、毛の導入期間に刺激を与えるに当たってできるだけ毛の引き抜きの痛みが発生する時に近づけることができて、効果的に痛みを低減することができることになる。
【0012】
また、刺激付与手段による肌への刺激付与を毛の導入期間に付与する刺激よりも毛の引き抜き期間における刺激を大きくすることも好ましい。このように構成することで、脱毛時の痛みが発生する段階で大きな刺激を与えて、効果的に痛みを低減することができる。
【0013】
また、カム形状を2以上の異なる刺激を与えるための形状とするとが好ましい。このような構成とすることで、簡単な構成で2以上の異なる刺激を与えることができる。
【0014】
また、支点を中心に回動するヒンジ部に一体に振動体を設けることで振動体が支点を中心にして回動するものであって、振動体へのカムの作用部分が振動体の刺激付与部と支点との略中間部分であることが好ましい。このような構成とすることで、肌への刺激付与部分がカムにより押し上げられる距離よりも長い距離移動して肌に刺激を与えることになる。
【0015】
また、脱毛手段の進行方向に対して前方と後方にそれぞれ振動体を設けることも好ましい。このような構成とすることで、小さな振幅で大きな刺激を与え肌当たりを良くすることができる。
【0016】
また、脱毛手段の両側に振動体を設けることが好ましい。このような構成とすることで、更に小さな振幅で大きな刺激を与え肌当たりを良くすることができる。
【0017】
また、回転体の運動をカム機構により複数の振動体に伝達するものにおいて、各振動体に回転体の運動を伝達するカム部分が回転体の軸方向にずれて構成してあることが好ましい。このような構成とすることで、簡単な構成でより不規則な肌刺激を付与できることになる。
【0018】
また、複数の振動体が同時に肌側に突出することが好ましい。このような構成とすることで、小さな振幅で大きな肌刺激を付与でき、肌当たりを良くすることになる。
【0019】
また、複数の振動体がそれぞれの支点を中心にして回動するものであって、複数の振動体をカムの近傍において長孔とピンとで連結することも好ましい。このような構成とすることで、複数の振動体をカムにより駆動するに当たって、スムーズな動作で駆動できることになる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。図1乃至図12は脱毛装置の基本構成を示してあり、図13乃至図20は本発明の特徴を明らかにするための図面である。
【0021】
添付図面に示す実施形態の脱毛装置は以下のような構成となっている。装置ケーシング1内に配した駆動ユニット6の上端部に脱毛手段となる脱毛爪3と肌当て部材5とを設けるとともに、装置ケーシング1上端のサブハウジング17の上面開口に上記脱毛手段となる脱毛爪3を臨ませ、更に脱毛爪3の前後にそれぞれ肌当て部材5を配置したものである。装置ケーシング1は前後二つ割りで形成されたハウジング10と、ハウジング10の上端面に配された上面板16と、この上面板16上に着脱自在に配された枠状のサブハウジング17から構成され、一端に電源ジャック14を、側面にスイッチ15をそれぞれ備えている。そしてハウジング10が手に持つ部分、つまり把持部となっている。
【0022】
装置ケーシング1内に配される駆動ユニット6は、装置ケーシング1に対して上下動自在に組み込まれるとともにばね18によって上方へばね付勢されることでフローティング支持されたものであって、図4に示すように、メインフレーム61とメインフレーム61の両サイドに固着される一対のサイドカバー62、62によって構成されているフレーム60を具備しており、装置ケーシング1には支持アーム9を介して取付けられている。
【0023】
この支持アーム9は図4に示すように平面形状がコ字形となっているもので、中央部に設けた孔90をハウジング10の内面に設けた突起99、99に係合させることでハウジング10に取り付けられる。そして、支持アーム9の両側片は図4から明らかなように、各々上下一対の薄肉の弾性片91、91で形成されており、両弾性片91、91の先端間をつないでいる部分に、駆動ユニット6の重心位置の両側面に形成された突起63と係合する係合孔93を備えている。弾性片91の撓みにより、装置ケーシング1に対して駆動ユニット6が上下動自在とされているわけであり、更に、駆動ユニット6の下端面と装置ケーシング1の内底面との間に配されたばね18により、上方に付勢されているものである。図中68は駆動ユニット6のフレーム60の外周面に設けられたフランジ64の下面と、ハウジング10の内面に設けられた内フランジ69との間に配されていて装置ケーシング1内への毛屑の侵入を防いでいる防塵パッキンである。
【0024】
このようにフローティング支持された駆動ユニット6のフレーム60の下部にはモータ11が納められ、上端部には脱毛爪3を備えた脱毛ブロック2が配設され、上下方向中央部には脱毛爪3の駆動のための確動カム7が納められ、更に、フレーム60の一側には脱毛ブロック2を往復回動させるための駆動手段が納められている。
【0025】
上記確動カム7は、脱毛ブロック2における脱毛爪3を駆動するためのもので、一対のカム溝72、72が外周面に形成されている回転軸70と、上記カム溝72、72内を各々摺動する舟型のころ76を備えた一対のカムフォロア75、75とからなるもので、上記回転軸70の一端に固着されたギア71が、フレーム60によって支持されている中間ギア13を介してモータ11の出力軸に設けられたピニオン12に噛み合っている。ここにおける回転軸70は軸受79、79によってフレーム60に回転自在に且つ軸方向に動き得る状態で支持されたもので、ギヤ71と軸受け79との間に僅かに隙間が形成してあって遊びを持たせてある。また、上記一対のカム溝72、72は、共にたすき状に形成されるとともに回転軸70の軸方向に間隔をおいた状態で形成されており、一対のカムフォロア75、75の各ころ76、76は、カム溝72、72における交差部分に位置している時を除き、回転軸70の軸方向において相反するところに位置するようにされている。また、回転軸70は上述のように軸方向に動き得るとはいえ、一対のカムフォロア75、75による位置規制を受けるために、その軸方向位置が不安定となることはない。
【0026】
上記一対のカムフォロア75、75は、図1、図4に示すように、フレーム60から立設した軸67、67の回りに各々回転自在となっているもので、各ころ76は軸67から偏心した位置の下面側に設けられている。また、各カムフォロア75における軸67を挟んでころ76と反対側の位置の上面には、脱毛爪3の駆動用の駆動ころ77が設けられている。図中の160はサブハウジング係止用フック、65はメインフレーム60の中央部上面に配される上蓋、66は防塵板であり、各カムフォロア75、75の軸67と同心の円柱部が上蓋65と防塵板66とを上下に貫通している。
【0027】
次に、本発明における脱毛ブロック2について詳述する。フレーム60上端部に配されている脱毛ブロック2は、図1乃至図3、図5に示すように、軸26によってフレーム60の両側上端部間に回転自在に架設されている回転体23に、脱毛爪3と、上記カムフォロア75,75の動きを受けて脱毛爪3を動かす一対のスライダー28,28とを設けたもので、一端にギア27が設けられている回転体23の下部側に位置している両スライダー28,28は、回転体23の両端間に架設された軸29,29によって回転体23に対し、上記軸26と平行な方向にスライド自在とされている。
【0028】
脱毛ブロック2における脱毛爪3は、回転体23の軸方向に所定の間隔で並んでいる複数枚の固定爪3aと、各固定爪3a間に配されている複数枚の可動爪3bとからなるもので、可動爪3bは、一端の係合突起37の数と位置とが異なる2種が回転体23の軸方向において交互に配設されているとともに、両側縁から突出する支持突起38,38が回転体23によって支持されることで、回転体23に対し、回転体23の軸方向と直交する方向の軸のまわりに揺動自在とされている。図8中の39は可動爪3bにおける前記軸26が挿通される孔である。
【0029】
回転体23にスライド自在に取り付けられている一対のスライダー28,28は、軸方向において相互に重なる部分を備えているとともに上記確動カム7によって相反する方向にスライド駆動されて、一方のスライダー28が回転体23の軸方向に並んでいる複数枚の可動爪3bのうちの1枚おきを同時に揺動させ、他方のスライダー28が残る可動爪3bを同時に逆方向に揺動させるもので、両スライダー28,28には可動爪3bの係合突起37が係合する係合溝280が上面に設けられている。ただし、一方のスライダー28は一列に並ぶ係合溝280を、他方のスライダー28は2列で並ぶ係合溝280を一方のスライダー28の係合溝280の両脇に備えたものとなっており、一列に並んでいる複数枚の可動爪3bが両スライダー28,28に交互に係合している。そして両スライダー28,28の下面には、夫々軸26を中心とする円弧となっている溝281が設けられており、各溝281に前記カムフォロア75,75の各駆動ころ77が係合している。
【0030】
また、図5に示すように回転体23の円周部には固定爪3aの前方に大きな凹所230が設けられており、この凹所230には回動自在に取付けられたローラ231が回転体23に設けられた端部に位置する固定爪3aの周方向にある取付け孔332に軸233によって圧入固定してある。この時、ローラ231に軸233を圧入固定して、取付け孔332に軸233を遊挿してもよい。これにより回動時に回転体23のリブの摺動刺激によって悪くなっていた肌当たりは回動自在に取付けられたローラ231によって肌を引っ張らずに転がるために肌当たりが良いものとなり、骨部でも固定爪3aと可動爪3bの肌への衝撃がローラ231によってやわらげられるため、肌当たりが非常に良いものとなる。
【0031】
駆動ユニット6におけるメインフレーム61と一方のサイドカバー62との間に組み込まれる駆動手段は、図1、図4に示すように、確動カム7における回転軸70の一端面の偏心部に一端が軸81で連結されているリンク80と、フレーム60に軸84で支持されているギア83とからなるもので、上記リンク80の他端はギア83の偏心部に軸82で連結されており、ギア83は脱毛ブロック2における回転体23に設けられた前記ギア27にかみ合っている。
【0032】
今、モータ11を回転させれば、中間ギア13を介して回転軸70が回転するものであり、この回転軸70の回転で、リンク80とギア83とにより、脱毛ブロック2全体が軸26を中心に所定角度内の往復回動を行う。この回動は、ローラ231がサブハウジング17の上面開口のほぼ中央に位置する状態と、脱毛爪3における可動爪3bが同じ位置にくる状態との間でなされるようにしてある。そして上記回動と同時に、確動カム7における一対のカムフォロア75、75が夫々軸67を中心に相反する方向の往復回動を行って、脱毛ブロック2における一対のスライダー28,28に相反する方向の往復直線運動を行わせるために、スライダー28,28の往復動で往復揺動を行う可動爪3bは、一つおきの固定爪3aの両面に隣合う2つの可動爪3bが同時に接する動作と、残る固定爪3aの両面に隣合う2つの可動爪3bが同時に接する動作とを繰り返す。尚、両端の固定爪3aは、夫々片面のみに可動爪3aが接することから、他の固定爪3aよりも厚肉として強度を持たせてある。
【0033】
ここにおいて、本実施形態に係るものでは、脱毛ブロック2の軸26を中心とする2回の往復回動の間に、可動爪3bが1回の往復動を行うように、確動カム7を構成してある。つまり、脱毛ブロック2の軸26を中心とする1回の往復回動の間に、可動爪3bが一側の固定爪3aに接している状態から他側の固定爪3aに接する状態に移行するようにしてある。また、この可動爪3bの上記移行は、脱毛ブロック2の軸26を中心とする往復回動の両死点のうち、可動爪3bがサブハウジングの上面開口に位置している時の死点の時点で大半がなされるとともにこの時点の移行で可動爪3bが固定爪3aに接するようになっており、他方の死点において、接していた固定爪3aから可動爪3bがわずかに離れる動きがなされるものとなっている。
【0034】
つまり、ローラ231が肌に接している状態から、脱毛ブロック2の軸26を中心とする一方向回転によって、固定爪3aと可動爪3bとが肌に面する位置に来た時、固定爪3aと可動爪3bとによる毛の挟持がなされ、この挟持がなされた状態のままで脱毛ブロック2の逆方向回転がなされることで毛の引き抜きがなされるとともに、上記ローラ231が再度肌に接する状態となった時、挟持していた毛の解放がなされるという動作が繰り返されることになる。
【0035】
このように、本実施形態においては、爪を開にして毛を導入し、次に爪を閉じて毛を把持し、次に回転体23の回動により毛を引き抜き、次に爪を開いて毛を離すというようにして、規則的に毛を抜くことによって脱毛刺激(脱毛による痛み)が発生するものである。
【0036】
次に、肌当て部材5につき説明する。肌当て部材5は、装置ケーシング1の上部のサブハウジング17の開口内に位置するとともに装置ケーシング1に対してスイング及びフロート自在となっている。
【0037】
すなわち、脱毛手段である脱毛ブロック2の前後にそれぞれ配置した前後の肌当て部材5の両端部間を連結部50により一体に連結してある。ここで、前に位置する肌当て部材5はくし状のコーム51により構成してあり、寝た毛やくせ毛を起こすようになっている。コーム51は弾性エラストマで外周を囲んであり、弾性エラストマはコーム1を有する肌当て部材5を形成する際に同時成形されるものである。この弾性エラストマの硬度は50°〜80°にしてあり、肌当たりを良くしながら肌を伸ばし、毛を整毛することができるようにしてある。後ろに位置する肌当て部材5はローラ54により構成してあり、該ローラ54は弾性エラストマにより形成してあって軸54aにより回転自在に取付けてあり、肌に追従して転がるようにしてある。
【0038】
図5に示すように、連結部50の主体の外側面部には上面が円弧面となった凸部550が設けてあり、該凸部550の外側面にボス560が突設してあり、また、凸部550の下端部には支点溝57が設けてある。
【0039】
一方、装置ケーシング1の上部のサブハウジング17の両側の内面部の中央部にはそれぞれ対向するように上下方向に長い長孔171が設けてある。そして、連結部50で連結した前後の肌当て部材5はサブハウジング17内に下方より挿入されてサブハウジング17の開口に臨ませられるのであるが、ここで、上記前後の肌当て部材5を連結する連結部50の凸部550に設けたボス56が長孔171に上下移動自在に係合してある。サブハウジング17の開口の両側には上面片部172が設けてあり、上面片部172は断面円弧状をしていて下面側が円弧状をした凹部173となっている。
【0040】
ハウジング10にサブハウジング17を取付けた状態で、サイドカバー62に設けた支点リブ62aが連結部50の支点溝57に嵌まり込み、ばね18の上方押圧力が駆動部のサイドカバー62を介して支点リブ62aに伝達され、支点溝57を介して連結部50の凸部550を凹部173に接触させるようになっている。
【0041】
ここで、円弧状をした凹部173の曲率半径が円弧状をした凸部550の曲率半径よりも大きく設定してあり、このため、円弧状の凸部550は円弧状の凹部173に一点で当たり、この一点で当たる部分が連結部50で連結した肌当て部材5のスイングの支点部となっており、また、同時にこのスイングの支点部は肌当て部材5のフロートに当たっての上端支持部を構成している。
【0042】
このように、連結部50で連結された肌当て部材5はフロート自在で且つスイング自在となっている。
【0043】
次に、脱毛手段とは別の刺激を肌に与えるための刺激付与手段について説明する。以下の実施形態においては、肌に刺激を付与するための刺激付与手段の一例として振動体44、45により肌に振動を付与する例について説明する。
【0044】
両側の連結部50の前後方向の一端部(図5に示す実施形態では前端部)の内側より一体に弾性を有するヒンジ部52′を連出し、両ヒンジ部52′の先端部間に両ヒンジ部52′と一体に振動体45が形成してある。ヒンジ部52′の前後方向の略中央部の下面には突起560が設けてあり、回転体23の両側端部に周方向に設けたカム236と突起560が当たっている。また、振動体44の両端部からそれぞれ一体にヒンジ部52″が連出してあって略コ字状に形成してあり、ヒンジ部52″の先端部はピン54aにより連結部50に枢支連結してあり、また、ヒンジ部52″の前後方向の略中央部の下面には突起560が設けてあって、上記カム236と突起560が当たっている。そして、回転体23が回動するとカム236の凹部236aに対応していた突起560が凸部236bに当たって押し上げられる。この時ヒンジ部52″はピン54aを支点として回動し、前方の振動体44が押し上げられて肌を押し、同時にヒンジ部52′は凹部236aに対応していた突起560が凸部236bに当たって連結部50からの連出基部部分を支点として変形して上方に押し上げられる。更に回転体23が回動すると、突起560が凹部236aに対応することで振動体44、45による肌への押圧が解除される。このように回転体23の回動に合わせて上記振動体44、45の動作が繰り返されることで肌に対する垂直方向(上下方向)の振動を発生させ、肌に機械的振動を発生させるようになっている。
【0045】
ヒンジ部52′とヒンジ部52″とはピン44aにより連結枢支してある。上記ピン44aによる連結枢支に当たって、ヒンジ部52′、ヒンジ部52″に設けたピン44aを挿通する孔のうち少なくとも一方の孔は長孔44bとなっていて、ヒンジ部52′とヒンジ部52″とがスムーズに連動するようになっている。
【0046】
肌当て部材5は振動体44、45の外側に設けてあって肌規制手段となっている。
【0047】
そして、振動体44、45は脱毛手段の肌への当接面より0〜3mm肌と離れる方向に後退した位置と、脱毛手段の肌への当接面より0.5mm〜5mm肌側に突出する位置となるように設定してある。このように脱毛手段の先端の肌への当接面に対して肌から離れる側に位置させることで、毛の根元から把持でき、また抜き残しがなくなり、更に、肌面への振動体44、45の突出により衝撃的な大きな刺激を与えることができて脱毛による痛みを効果的に少ない負荷で低減できることになる。
【0048】
図7乃至図12には本発明の脱毛サイクルと、刺激付与手段による肌への刺激付与との関係を示す一実施形態が示してある。
【0049】
すなわち、爪が開で毛を導入し(図7、図8)、次に爪を閉じて毛を掴み(図9)、次に、爪を閉じたまま回転体23の回動により毛を引き抜き(図10、図11)、次に、爪を開いて毛を離す(図12)という動作を行う際、毛を把持する前に肌への刺激を振動体44、45の突出で行い(図8)、振動体44、45を元に戻し(図9)、毛の把持後、引き抜く時に再び振動体44、45の突出により肌への刺激を行い(図10)、再び振動体44、45を元に戻す(図11、12)ようになっている。この実施形態においては、1回の脱毛サイクルにおいて2回肌への刺激付与を行っている。添付図面において符号101は毛を示している。
【0050】
毛の導入期間に肌に刺激を付与することで、脱毛前に刺激を与えて気を取られるような心理的効果で脱毛時の痛みを少なくすると共に、最も脱毛の痛みの大きい引き抜き時に肌刺激を与えることで脱毛の痛みを低減することができる。
【0051】
そして、毛の引き抜き期間に刺激付与手段により肌に刺激を付与するに当たり、図10、図11の爪を閉じた状態で毛を引き抜く期間において、図10に示す毛の引き抜き期間の初期に(つまり毛の引き抜き期間のうち毛の把持期間側に近づけるように偏って)刺激を付与するようにすると、毛の引き抜き期間に刺激を与えるに当たって最も毛の引き抜きの痛みが発生する引き抜き初期に刺激付与手段により肌に刺激を付与して、効果的に痛みを低減することができることになる。
【0052】
また、毛の導入期間に刺激付与手段により肌に刺激を付与するに当たり、図7、図8の爪を開いて毛を導入する毛の導入期間において、図8に示す毛の導入の後期に刺激を付与するようにすると、毛の導入期間に刺激を与えるに当たってできるだけ毛の引き抜きの痛みが発生する時に近づけることができて、効果的に痛みを低減することができることになる。
【0053】
上記振動体44、45による振動周波数は肌(皮膚)が振動を認知できる10〜400Hzにしている。
【0054】
ここで、本発明においては、刺激付与手段による肌への刺激が2以上の波形の異なる刺激を有していることに特徴があり、実施形態では回転体23のカム236の凸部236bの位置や形状、大きさにより他の不規則な肌への刺激を付与することができるようにしてある。
【0055】
図13、図14には本発明において2以上の波形の異なる刺激を付与する実施形態が示してある。なお、図13には刺激付与手段による肌への刺激付与のパターンの概略図を示している。この刺激付与のパターンの概略図において、「肌刺激の大きさ」は脱毛とは別の刺激付与手段による肌への刺激の大きさを示している。図13においては、毛の導入時に緩やかに肌に刺激が加えられ、毛の引き抜き時には衝撃的に肌に刺激が加えられるようになっている。ここで、図13の肌刺激のパターン図に示すような異なる刺激を付与するにあたっては、図14に示すように回転体23のカム236の凸部236bの前後の弧状部のうち前方側の弧状部の曲率半径R1を後方側の弧状部の曲率半径よりも大きくすることで、図13のように毛の導入時に緩やかに肌に刺激を加え、毛の引き抜き時に衝撃的な刺激を加えるようにすることができるのである。このように毛の導入時に加える肌に加える刺激に比べて毛の引き抜き時に衝撃的に刺激を付与することで、効果的に脱毛の痛みを低減することができる。
【0056】
ここで、図15に示すようにカム236の凹部236aを、凸部236bよりも後方の凹部236a2を前方の凹部236a1よりも低くすることで、脱毛時に肌により強い振動を与えることができ、脱毛時の痛みをより効果的に低減することができるものである。
【0057】
なお、図16には参考例として肌に与える刺激として振動体による刺激付与と、冷刺激による刺激付与との2種類の異なる刺激付与手段により刺激を行う例を示している。図16において、毛の導入時と、毛の引き抜き時に振動手段によって肌に刺激を付与し、毛を引き抜いた後に爪を開いて引き抜いた毛を離す際に冷刺激を肌に付与するようになっている。
【0058】
また、図17、図19には本発明の他の実施形態として刺激付与手段によって異なる波形の刺激を連続して与える場合の例を示している。
【0059】
図17のように刺激付与手段によって異なる波形の刺激を連続して与えるには、図18に示すようにカム236の周部に複数の大きさの異なる凸部236bを連続して形成するものである。
【0060】
また、図19に示す実施形態においては、振動体により波形の異なる刺激を連続して与えている例であって、図19に示すように、強い肌刺激と強い肌刺激との間に一定の大きさの弱い肌刺激を連続して付与している例であり、この一定の大きさの弱い肌刺激は一定の押圧刺激であってもよく、その他の種類の刺激であってもよいものである。
【0061】
次に、2以上の異なる波形の刺激を与えるものの他の実施例を説明する。
【0062】
図20にはカム機構により複数の振動体を駆動させるに当たって、共通の回転体23の駆動により複数の振動体を別々に駆動する場合の実施形態が示してある。すなわち、図20に示す実施形態においては、両側の連結部50の前後方向の一端部の内側より一体に弾性を有するヒンジ部52′を連出し、両ヒンジ部52′の先端部間に両ヒンジ部52′と一体に振動体45が形成してあり、更に、両側の連結部50の前後方向の他端部の内側より弾性を有するヒンジ部52″を連出し、両ヒンジ部52″の先端部間に両ヒンジ部52″と一体に振動体44が形成してある。両側の連結部50の前後方向の他端部の内側より弾性を有するヒンジ部52″を連出するに当たっては、図20に示すように、ヒンジ部52″の先端部はピン54aにより連結部50に連結するに当たって、ピン54aに角柱部600を設け、ヒンジ部52″の端部に角孔部601を設け、角柱部600と角孔部601とを嵌合して連結するものである。もちろん、連結部50とヒンジ部52″を一体に形成してもよいものである。
【0063】
ここで、ヒンジ部52′又はヒンジ部52″のいずれか一方が内側にいずれか他方が外側に位置している。そして、弾性を有するヒンジ部52′、ヒンジ部52″の前後方向の略中央部の下面にそれぞれ突起560が設けてある。一方、回転体23の両側端部の周方向に設けたカム236には、回転体23の軸方向にずらしてヒンジ部52′の突起560が当たるカム部分236′と、ヒンジ部52″が当たるカム部分236″とが形成してあり、回転体23の軸方向にずれたカム部分236′、カム部分236″にそれぞれ凸部236b、凹部236aが設けてある。そして、本実施形態においては、回転体23の回動によりヒンジ部52′の突起560がカム部分236′の凸部236b、凹部236aに当たって回動することで振動体45を上下移動させ、また、ヒンジ部52″の突起560がカム部分236″の凸部236b、凹部236aに当たって回動することで振動体44を上下移動させるものであり、この場合、回転体23の軸方向にずれたカム部分236′、カム部分236″にそれぞれ設けた凸部236b、凹部236aの形状、大きさ、位置等を変えることで、共通の運動により振動体44と振動体45とを別々に上下移動させて、振動体44と振動体45による刺激のタイミングをずらしたり、あるいは刺激の大きさを変えたりすることができるものである。
【0064】
上記した実施形態においては1回の回動(実施形態では1往復の回動)により毛を1回引き抜く場合の例につき説明したが、本実施形態においては1回の回転により毛の引き抜きを複数回行うようにしてもよい。
【0065】
なお、図21乃至図27には脱毛装置の参考例が示してある。
【0066】
図21乃至図27に示す参考例にあっては、後述のように複数枚並設される爪が回転軸23Aとともに回転するが回転軸23Aに対しては動かない固定爪3aと、回転軸23Aとともに回転し且つ回転軸に対して揺動自在となった可動爪3bとで構成してあって、固定爪3aと可動爪3bとが交互に配置してある。
【0067】
本参考例における脱毛装置は、モータ11を内蔵する装置ケーシング1と、装置ケーシング1の上部に取付けられた脱毛手段を内蔵するサブハウジング17とからなるもので、手で把持する部分である装置ケーシング1は二つ割りのハウジング10内に上記モータ11を配置するとともに、電源ジャック14とスイッチ15、そしてモータ11の出力軸に取り付けたピニオン12と噛合する中間ギア13を設けたものとして形成されている。
【0068】
サブハウジング17は本参考例においてはビスによって連結される一対のハウジング17a、17bと、両ハウジング17a、17bの対向面に夫々配設される一対の確動カム7、両端が確動カム7を貫通してハウジング17a、17bに軸受け400で回転自在に支持されている回転軸23A、回転軸23Aの角軸部の一端に取り付けられて上記中間ギア13と噛合する減速ギア413、回転軸23Aの角軸部の他端に取り付けられた支持板401、そして回転軸23Aの角軸部にカラー402によって所定間隔を保つように取り付けられた複数枚の円板状の固定爪3a、これら固定爪3a間に夫々1枚ずつ配設された可動爪3b、そして回転軸23Aと平行に且つ回転軸23Aのまわりに90°間隔で配設されるとともに上記固定爪3aと可動爪3bとを貫通している4本の開閉レバー403とからなるものとして形成されている。図中404はワッシャー、405は確動カム7及び支持板401と回転軸23Aとの間の相対回転を自在とするためのボール、406は確動カム7及び支持板401の軸方向位置決めのための止め輪である。
【0069】
上記各開閉レバー403は、回転軸23Aの角軸部の各外面に沿って配設されるとともに、回転軸23Aの軸方向にスライド自在となっているものであり、そして90°間隔の2本の開閉レバー403の各一端が一方の確動カム7に、他の90°間隔の2本の開閉レバー403の各他端が他方の確動カム7に係合している。この係合は、開閉レバー403の端部から突設したローラ412付のピン413が、確動カム7の外周面に形成された環状の確動カム溝7aに入るものとして構成されている。そして、この確動カム溝7aは蛇行するものとして形成されている。
【0070】
各固定爪3aは各開閉レバー403が貫通する貫通孔407を備えているとともに、両面がカラー402に接することで回転軸23Aと直交する面を保っているのに対して、カラー402の外周側に配される各可動爪3bは、180°間隔の2本の開閉レバー403を貫通させる一対の貫通部408と、残る他の2本の開閉レバー403における係合溝409と遊びを持って係合する一対の係合部411とを備えたものとなっており、両係合部411に係合する2本の開閉レバー403が回転軸23Aの軸方向にスライドすることで、軸方向の揺動を行うようになっている。また、一つおきの可動爪3bが180°間隔の2本の開閉レバー403に、他の可動爪3bが他の2本の開閉レバー403に係合するものとされている。尚、貫通部408は図22(a)から明らかなように、径方向に長い長孔、係合部411は貫通部408の長手方向と直交する方向に長い長孔として形成されており、可動爪3bに対する開閉レバー403の組み付けは、貫通部408については、開閉レバー403をそのまま差し込み、係合部411については、係合部411に挿通した後、90°ひねることで、開閉レバー403の係合溝409を係合部411に係合させることで行う。
【0071】
今、モータ11の回転で回転軸23Aを回転させる時、固定爪3aと可動爪3b、そして開閉レバー403も回転するわけであるが、この回転に伴い、各開閉レバー403は、ハウジング17a,17bとの係合で回転することがないようにされている確動カム7の確動カム溝7aにおける軸方向の変位に従って、軸方向にスライドするものであり、このスライドにより、可動爪3bを揺動させて可動爪3bの先端の一部を固定爪3a側面に接触させる。
【0072】
この時、一対の確動カム7における確動カム溝7aは対称に形成されており、また蛇行による両確動カム溝7a間の間隔の変化は、ハウジング17a、17bの開口部に面したところで広く、奥側において狭くなるようにされている。従って、回転軸23Aが一回転する間に各開閉レバー403は一往復を行うのであるが、回転軸23Aの回転に伴って、スライド移動する開閉レバー403が順次いれかわっていくものであり、そしてハウジング17a、17bの開口部側と奥側とに位置している2本の開閉レバー403に共に係合している一つおきの可動爪3bの先端が、上記開口部側に位置する開閉レバー403のスライドに伴って夫々隣接している固定爪3aに接するものである。
【0073】
更に、ある可動爪3bと係合している2本の180°間隔の開閉レバー403は、互いに異なる確動カム7に係合していることから、ある固定爪3aの側面に接触した可動爪3bは180°回転した時に他方向に動かされて他の固定爪3aの側面に接触するものとなっている。つまり、一枚の可動爪3bは、一回転につき、両隣の固定爪3a,31Aに時間をおいてハウジング17a、17bの開口部側のところにおいて接触するものである。
【0074】
そして、可動爪3bが固定爪3aと接触する際に、この両者の間に挟みこまれた毛9は、両者の接触状態がしばし維持されるために、可動爪3bと固定爪3aとの回転に伴って引き抜かれ、そして固定爪3aから可動爪3bが離れる際に遠心力で外部に飛び出していく。
【0075】
上記のような構成の1回の回転により複数回(上記参考例においては4回)の毛の引き抜きを行うものにおいて、回転軸23A側に刺激付与手段を連動して動かすためのカム236が設けてある。添付図面に示す参考例においては、回転軸23Aに取付けられて回転軸23Aといっしょに回転する減速ギア413と支持板401にカム236が設けてある。カム236には周方向に複数個の凸部236bと凸部236b間にそれぞれ凹部236aが形成してある。
【0076】
一方、振動体44の両端部から弾性を有するヒンジ部52′を一体に連出して略コ字状に形成してあり、両ヒンジ部52′の先端部をサブハウジング17の開口部の前端部両側に軸により回動自在に取付けてあり、該ヒンジ部52′の前後方向の略中央部の下面に突起560が突設してある。また、振動体45の両端部から弾性を有するヒンジ部52″を一体に連出して略コ字状に形成してあり、両ヒンジ部52″の先端部をサブハウジング17の開口部の前端部両側に軸により回動自在に取付けてあり、該ヒンジ部52″の前後方向の略中央部の下面に突起560が突設してある。なお、本参考例においても図示を省略しているが、ヒンジ部52′とヒンジ部52″とはピンにより連結枢支してある。上記ピンによる連結枢支に当たって、ヒンジ部52′、ヒンジ部52″に設けたピンを挿通する孔のうち少なくとも一方の孔は長孔となっていて、ヒンジ部52′とヒンジ部52″とがスムーズに連動するようになっている。上記ヒンジ部52′とヒンジ部52″に設けた突起560はいずれもカム236の外周面の凸部236bや凹部236aに当接している。
【0077】
しかして、回転軸23Aが回転すると、カム236が回転し、ヒンジ部52′とヒンジ部52″に設けた突起560がカム236の外周面の凸部236bに当接している場合はヒンジ部52′、ヒンジ部52″が肌側に回動して振動体45が肌側に向けて突出して肌に刺激を与え、突起560がカム236の外周面の凹部236aに当接している場合はヒンジ部52′、ヒンジ部52″が肌と反対側に回動して振動体45が肌から離れる方向に移動する。このように回転軸23Aの回転に合わせて上記動作が繰り返されることで肌に対する垂直方向の(上下方向の)振動を発生させて肌に機械的振動を発生させるのである。
【0078】
ところで、添付図面に示す参考例においては固定爪3aと可動爪3bとにより90°毎に1回毛を掴み1回の回転により毛を引き抜くようになっており、1回転で4回の毛の引き抜きを行うようになっている。この場合、固定爪3a、可動爪3bにより毛を引き抜いている時に、次の固定爪3a、可動爪3bは毛を導入している状態となっている。つまり、本参考例における脱毛サイクルは前のサイクルの毛の引き抜き期間と後のサイクルの毛の導入期間とが順次重なるようになっている。
【0079】
この場合、1回目の脱毛サイクルで引き抜き期間に1回肌刺激を与えることで、同時に2回目の脱毛サイクルにおける毛の導入期間にも肌に刺激を与えていることになる。つまり、1回転に4回の脱毛サイクルがあり、これに対して4回の肌刺激を付与するのであるが、各脱毛サイクルにおける毛の導入期間と毛の引き抜き期間にはいずれも肌刺激が付与されるように構成できるものである。
【0080】
ここで、図22に示すように1回転に4回の肌刺激を付与するにはカム236の外周に4個の凸部236bを90°の開き角度を介して設けるものである。
【0081】
ここで、2以上の波形の異なる刺激を有するものの他の参考例としては、図25に示すように、カム236の大きさ、形状、位置を変えることで、図24に示すように各回の脱毛サイクルにおいて肌に刺激を付与するに当たって、各回の脱毛サイクル毎の肌刺激の大きさ等を変えて肌に不規則な刺激を与えるようにすることで生体特有の刺激に対する慣れを防止し、また、感覚受容器の閾値の上昇を防止することができるものである。
【0082】
上記した各参考例においては、いずれも、脱毛手段による脱毛サイクル1回と刺激付与手段による刺激付与サイクル1回とが対応している例を示したが、異なる波形の刺激を連続して肌に付与するに当たって、肌刺激サイクルが2回以上の脱毛サイクルに対応するようにしてもよいものである。
【0083】
すなわち、図26、図27には、1回転で4回脱毛サイクルを有した脱毛装置の例を示しているが、肌への刺激付与サイクルは1回転で1サイクルとなっており、このため、1回転で1サイクルの刺激付与サイクルが、1回転で4回の脱毛サイクルに対応している例が示してある。ここで、図26に示すように、脱毛サイクルは前のサイクルの毛の引き抜き期間と後のサイクルの毛の導入期間とが順次重なるように構成してあるので、例えば1回目の脱毛サイクルを例として説明すると、1回目の脱毛サイクルにおいて引き抜き時に図26の実線のように肌刺激を付与するのであるが、この時同時に2回目の脱毛サイクルにおける毛の導入期間にも肌に刺激を与えていることになり、これが2回目の脱毛サイクルにおいて破線で示される毛の導入時の刺激となる。したがって、2回目の脱毛サイクルにおいては上記破線で示される毛の導入時の刺激に引き続いて実線で示される2回目の脱毛サイクルにおける毛の引き抜き時における刺激が肌に付加されることになる。同様にして、3回目、4回目の脱毛サイクルにおいても連続して異なる波形の刺激が付与され、次の回転で、1回目の脱毛サイクルが再び始まる。この場合、次の回転で再び始まる1回目の脱毛サイクルの毛の導入時に前回の回転の4回目の脱毛サイクルの毛の引き抜き時に付与された肌への刺激が与えられていることになるので、1回目の脱毛サイクルの毛の引き抜き時に破線で示すような刺激が付与されるのである。
【0084】
図27は図26のような脱毛サイクルと肌刺激サイクルを付与するための脱毛装置が示してあり、カム236の形状を図27のようにすることで図26のような刺激を付与できるのである。
【0085】
上記参考例においては、刺激付与手段によって異なる波形の刺激を連続して肌に付与するに当たって、肌刺激サイクルが2回以上の脱毛サイクルに対応する例として、1回の刺激サイクルが4回の脱毛サイクルと対応する例を示したが、1回の肌刺激サイクルが2回の脱毛サイクルに対応する場合、あるいは1回の肌刺激サイクルが3回の脱毛サイクルに対応する場合、あるいは1回の肌刺激サイクルが5回以上の脱毛サイクルに対応する場合であってもよいのは勿論である。
【0086】
上記いずれの例においても、刺激付与手段による肌刺激サイクルが2回以上の脱毛サイクルに対応するようにすることで、肌に不規則な刺激を与えてより効果的に脱毛時の痛みを低減できるものである。
【0087】
上記いずれの実施形態、参考例においても、爪を開いて毛を導入し、爪を閉じて毛を把持し、爪を閉じたままの状態で回転又は回動による毛を引き抜き、爪を開いて毛を離すという動作を1回の脱毛サイクルとしているが、ここで、上記いずれの実施形態、参考例においても、爪を開いて毛を離すという段階を同時に爪を開いて毛を導入する段階の初期の段階としてもよいのは勿論である。
【0088】
【発明の効果】
本発明の請求項1記載の発明にあっては、上記のように、脱毛装置に、脱毛手段とは別の肌に刺激を付与する刺激付与手段を設けると共に、該刺激付与手段による肌への刺激が、脱毛手段における毛の導入、毛の掴み、毛の引き抜き、引き抜いた毛を離すという1回の脱毛サイクル中に2以上の波形の異なる刺激として付与されるので、1回の脱毛サイクル中に波形の異なる刺激により肌への刺激を確実に認知できて、1回の脱毛サイクル毎に生体特有の刺激に対する慣れを防止し、1回の脱毛サイクル毎に感覚受容器の閾値の上昇を防止でき、この結果、1回の脱毛サイクル中に刺激付与に当たって必要にして充分な刺激を与えて効果的に脱毛時の痛み感を充分に低減できて快適な脱毛ができるものであり、また、1回の脱毛サイクル中における脱毛時の痛み感を低減するために刺激を付与するに当たって、肌当たりの悪い刺激を付与しなくても脱毛時の痛み感を充分に低減することができるので、器具自体の負荷を小さくできるものであり、また、回転体に該回転体の回動又は回転により開閉する爪を設けて脱毛手段を構成し、回転体の両側端部の周方向にカムを設け、この回転体の両側端部に設けたカムにより回転体の回動又は回転運動が伝達されて2以上の波形の異なる振動を発生して肌に2以上の異なる波形の振動による刺激を付与するための振動体を設けて刺激付与手段を構成するので、カム機構という簡単な構成で脱毛手段に連動させて刺激付与手段を構成する振動体を駆動して刺激を付与でき、脱毛のタイミングと刺激付与のタイミングとを連動させることができるものである。
【0089】
また、請求項2記載の発明にあっては、刺激付与手段による肌への刺激付与を少なくとも毛の引き抜き期間に付与するので、最も脱毛による痛みの大きい期間に肌に刺激を与えて脱毛時の痛みを相殺して痛みを効果的に低減できて、いっそう快適に脱毛ができるものである。
【0090】
また、請求項3記載の発明にあっては、刺激付与手段による肌への刺激付与を少なくとも脱毛手段への毛の導入期間に付与するので、脱毛前に刺激を与えてこの刺激に気を取られるような心理的効果があり、これにより脱毛時の痛みを効果的に低減できるものである。
【0091】
また、請求項4記載の発明にあっては、刺激付与手段による肌への刺激付与を毛の引き抜き期間に付与するに当たって、毛の引き抜き期間の初期に与えるので、最も痛みが大きい毛の引き抜き期間の初期に刺激を与えて効果的に痛みを低減できるものである。
【0092】
また、請求項5記載の発明にあっては、刺激付与手段による肌への刺激付与を毛の導入期間に付与するに当たって、毛の導入期間の後期に与えるので、毛の導入期間に刺激を与えるに当たってできるだけ毛の引き抜きの痛みが発生する時に近づけることができて、効果的に痛みを低減することができるものである。
【0093】
また、請求項6記載の発明にあっては、刺激付与手段による肌への刺激付与を毛の導入期間に付与する刺激よりも毛の引き抜き期間における刺激を大きくするので、脱毛時の痛みが発生する段階でより大きな刺激を与えて、脱毛時の痛みをより効果的に低減することができる。
【0094】
また、請求項7記載の発明にあっては、カム形状を2以上の異なる刺激を与えるための形状としてあるので、簡単な構成で2以上の異なる刺激を与えることができるものである。
【0095】
また、請求項8記載の発明にあっては、支点を中心に回動するヒンジ部に一体に振動体を設けることで振動体が支点を中心にして回動するものであって、振動体へのカムの作用部分が振動体の刺激付与部と支点との略中間部分であるので、肌への刺激付与部分がカムにより押し上げられる距離よりも長い距離移動して肌に効果的に強い刺激を与えることができるものである。
【0096】
また、請求項9記載の発明にあっては、脱毛手段の進行方向に対して前方と後方にそれぞれ振動体を設けてあるので、前後の振動体により肌に大きな刺激を与えることができるものである。
【0097】
また、請求項10記載の発明にあっては、脱毛手段の両側に振動体を設けてあるので、両側の刺激付与手段により肌に更に大きな刺激を与えることができる。
【0098】
また、請求項11記載の発明にあっては、回転体の運動をカム機構により複数の振動体に伝達するものにおいて、各振動体に回転体の運動を伝達するカム部分が回転体の軸方向にずれて構成してあるので、簡単な構成でより各振動体を独立して駆動でき、より不規則な肌刺激を付与できるものである。
【0099】
また、請求項12記載の発明にあっては、複数の振動体が同時に肌側に突出するので、大きな肌刺激を付与できるものである。
【0100】
また、請求項13記載の発明にあっては、複数の振動体がそれぞれの支点を中心にして回動するものであって、複数の振動体をカムの近傍において長孔とピンとで連結するので、複数の振動体をカムにより駆動するに当たって、スムーズな動作で駆動できて、負荷の低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の正面断面図である。
【図2】 同上の一部省略した側面断面図である。
【図3】 同上の平面図である。
【図4】 同上の装置ケーシング及び内部に内装する部材の分解斜視図である。
【図5】 同上の脱毛ブロックの分解斜視図である。
【図6】 同上の脱毛ブロックにおける回転体の斜視図である。
【図7】 同上の毛を導入する状態で且つ肌に刺激を付与していない状態を示す説明図である。
【図8】 同上の毛を導入する状態で且つ肌に刺激を付与している状態を示す説明図である。
【図9】 同上の毛を把持する状態で且つ肌に刺激を付与していない状態を示す説明図である。
【図10】 同上の毛を引き抜く状態で且つ肌に刺激を付与している状態を示す説明図である。
【図11】 同上の毛を引き抜く状態で且つ肌に刺激を付与していない状態を示す説明図である。
【図12】 同上の毛を離す状態で且つ肌に刺激を付与していない状態を示す説明図である。
【図13】 同上の1回の脱毛サイクルにおける肌刺激パターンを示す説明図である。
【図14】 図13の肌刺激パターンを実現するための装置において、毛を導入する状態で且つ肌に刺激を与えている状態の説明図である。
【図15】 図13の肌刺激パターンを実現するための装置において、毛を引き抜く状態で且つ肌に刺激を与えている状態の説明図である。
【図16】 参考例における肌刺激パターンを示す説明図である。
【図17】 本発明の更に他の肌刺激パターンを示す説明図である。
【図18】 図17の肌刺激パターンを実現するための装置の断面図である。
【図19】 同上の更に他の肌刺激パターンを示す説明図である。
【図20】 同上の更に他の実施形態の装置の脱毛ブロックの分解斜視図である。
【図21】 脱毛装置の参考例を示す正面断面図である。
【図22】 (a)は同上の要部側面断面図であり、(b)は同上の要部正面断面図である。
【図23】 同上の分解斜視図である。
【図24】 同上の1回転に4回脱毛する際における肌刺激パターンを示す説明図である。
【図25】 図24の肌刺激パターンを実現するための装置を示し、(a)は要部側面断面図であり、(b)は同上の要部正面断面図である。
【図26】 参考例における1回転に4回脱毛する際における肌刺激パターンを示す説明図である。
【図27】 図26に示す肌刺激パターンを実現するための装置を示す図面で、(a)は要部側面断面図であり、(b)は要部正面断面図である。
【図28】 従来例を示す脱毛と肌刺激とを示す説明図である。
【符号の説明】
1 装置ケーシング
2 脱毛ブロック
3 脱毛爪
5 肌当て部材
23 回転体
44 振動体
45 振動体
50 連結部
Claims (13)
- 手で把持できる装置ケーシングに毛を引き抜くための脱毛手段を有する脱毛装置において、該脱毛装置に、脱毛手段とは別の肌に刺激を付与する刺激付与手段を設けると共に、該刺激付与手段による肌への刺激が、脱毛手段における毛の導入、毛の掴み、毛の引き抜き、引き抜いた毛を離すという1回の脱毛サイクル中に2以上の波形の異なる刺激として付与されるものであって、回転体に該回転体の回動又は回転により開閉する爪を設けて脱毛手段を構成し、回転体の両側端部の周方向にカムを設け、この回転体の両側端部に設けたカムにより回転体の回動又は回転運動が伝達されて2以上の波形の異なる振動を発生して肌に2以上の異なる波形の振動による刺激を付与するための振動体を設けて刺激付与手段を構成したことを特徴とする脱毛装置。
- 刺激付与手段による肌への刺激付与を少なくとも毛の引き抜き期間に付与することを特徴とする請求項1記載の脱毛装置。
- 刺激付与手段による肌への刺激付与を少なくとも脱毛手段への毛の導入期間に付与することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の脱毛装置。
- 刺激付与手段による肌への刺激付与を毛の引き抜き期間に付与するに当たって、毛の引き抜き期間の初期に与えることを特徴とする請求項2記載の脱毛装置。
- 刺激付与手段による肌への刺激付与を毛の導入期間に付与するに当たって、毛の導入期間の後期に与えることを特徴とする請求項3記載の脱毛装置。
- 刺激付与手段による肌への刺激付与を毛の導入期間に付与する刺激よりも毛の引き抜き期間における刺激を大きくしたことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の脱毛装置。
- カム形状を2以上の異なる刺激を与えるための形状として成ることを特徴とする請求項1記載の脱毛装置。
- 支点を中心に回動するヒンジ部に一体に振動体を設けることで振動体が支点を中心にして回動するものであって、振動体へのカムの作用部分が振動体の刺激付与部と支点との略中間部分であることを特徴とする請求項1記載の脱毛装置。
- 脱毛手段の進行方向に対して前方と後方にそれぞれ刺激付与手段を設けて成ることを特徴とする請求項7又は請求項8記載の脱毛装置。
- 脱毛手段の両側に刺激付与手段を設けることを特徴とする請求項9記載の脱毛装置。
- 回転体の運動をカム機構により複数の振動体に伝達するものにおいて、各振動体に回転体の運動を伝達するカム部分が回転体の軸方向にずれて構成してあることを特徴とする請求項7乃至請求項10のいずれかに記載の脱毛装置。
- 複数の振動体が同時に肌側に突出することを特徴とする請求項9又は請求項10記載の脱毛装置。
- 複数の振動体がそれぞれの支点を中心にして回動するものであって、複数の振動体をカムの近傍において長孔とピンとで連結したことを特徴とする請求項9又は請求項10記載の脱毛装置。
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JPH10323215A (ja) | 1998-12-08 |
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