JP3640113B2 - 脱毛装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、美容などの目的のために体毛を取り除くために使用される脱毛装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
美容などの目的のために体毛を取り除くために使用される脱毛装置として、特開平4ー348703号が知られている。この従来例にあっては、引き抜き手段が回転軸の軸方向に直列に並ぶ一対のロッドで構成され、複数の引き抜き手段を回転軸の周りに環状に配置して構成してある。そして、引き抜き手段が回転軸の周りを公転する動作により開閉して毛を引き抜くようになっている。
【0003】
しかし、上記の従来例にあっては、確かに引き抜き手段が肌面に対して一方向のみの回転のため、肌を伸ばしながら毛を引き抜くが、引き抜き手段は回転軸方向に開閉移動するのみで、回転軸と同一方向、同一速度で公転しているのみであり、このため、毛を毛流れに対して逆方向に引き抜くことになって、刺激感が強くなってしまうという問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の点に鑑みて発明したものであって、肌当たりが良く、刺激が少ない脱毛装置を提供することを課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の本発明の課題を解決するために、本発明の脱毛装置は、毛を導入する隙間を有し、開閉駆動されて隙間に導入された毛を掴み、且つ回転乃至回動駆動されて肌に対して移動することにより毛を引き抜く引き抜き手段を複数個備えてなる脱毛ユニットを設け、脱毛ユニットにおける引き抜き手段を、脱毛ユニットの回転軸の周囲に配置している脱毛装置において、各引き抜き手段が脱毛ユニットの回転により公転し且つ公転運動中に引き抜き手段自身の軸を中心にして自転回転を行うように設定し、引き抜き手段の開閉動作が引き抜き手段自身の軸を中心にした自転回転による駆動で行われるように設定して成ることを特徴とするものである。このような構成とすることで、毛を引き抜くための開閉手段の開閉動作を行うことと、脱毛ユニットを回転乃至回動駆動を行うこととが、別の動作となり、この結果、脱毛ユニットの回転乃至回動駆動により肌を引き伸ばしながら、伸ばされた肌を別の回転である引き抜き手段の自転により行うことができ、脱毛による刺激を低減できると共に肌伸ばしの回転による肌接触感により刺激感を少なくできることになる。
【0006】
また、脱毛ユニットは、引き抜き手段が脱毛ユニットの回転軸と平行に且つ回転軸の周囲に環状に配置されて全体が円筒形に形成されていることが好ましい。このような構成とすることで、簡単な構成によって引き抜き手段が公転運動する構造とすることができ、また、複数の回転軸が公転するに当たりちょうど円筒状に回転している状態となって、肌との接触が良くなるものである。
【0007】
また、脱毛ユニットは、引き抜き手段が回転する回転板上に放射状に配置されて形成されていることが好ましい。このような構成とすることで、簡単な構成によって引き抜き手段が公転運動する構造とすることができるものである。
また、引き抜き手段が一対の円筒形部材から構成してあることが好ましい。このような構成とすることで、簡単な構成で開閉自在な引抜き手段を形成できるものである。
【0008】
また、引き抜き手段がコイルばねから構成してあることが好ましい。このような構成とすることで、簡単な構成で開閉自在な引抜き手段を形成できるものである。
また、引き抜き手段に設けたギアと、フレーム側に設けたギアとの噛み合いによって引き抜き手段がその公転により自転駆動されることが好ましい。このような構成とすることで、簡単な構成により引き抜き手段が公転運動する際に自転駆動するような機構とすることができるものである。
【0009】
また、公転における回転方向と、自転における回転方向とが逆になっていることが好ましい。このような構成とすることで、脱毛ユニットの回転により肌を引き伸ばしながら毛の流れの逆方向から毛を導入して、自転による開閉で効率良く把持すると共に毛の流れ方向に抜くことになり、毛を引き抜く際の刺激を小さくできるものである。
【0010】
また、公転における回転速度が、自転における回転速度よりも遅くなっていることが好ましい。このような構成とすることで、毛を引き伸ばす動作をゆっくりと肌当たりよく行いながら毛を導入し且つ導入した毛を素早く引き抜いて毛を引き抜く際の刺激を小さくできるものである。
また、公転駆動される引き抜き手段が肌伸ばし手段を構成していることが好ましい。このような構成とすることで、簡単な構成で引き抜き手段の公転運動により肌を引き伸ばすことができるものである。
【0011】
また、各引き抜き手段の間に別の肌伸ばし部材を配置してあることが好ましい。このような構成とすることで、よりいっそう効果的に肌を引き伸ばすことができるものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
まず図1乃至図5に基づいて本発明の一実施形態につき説明する。
脱毛装置は、モータ11を内蔵する本体1と、引き抜き手段を内蔵する脱毛ユニット2とからなるもので、本体1は二つ割りのハウジング10内に上記モータ11を配置するとともに、電源ジャック14とスイッチ15、そしてモータ11の出力軸に取付けたピニオン12と噛合する中間ギア13を設けたものとして形成されている。
【0013】
脱毛ユニット2はビス41によって連結される一対のフレーム38A、38Bと、両フレーム38A、38Bの対向内面に各々固着される一対の軸止め板22、22間に配設されて両端の軸部が軸支される軸回りの回転が自在な回転体23、回転体23の外周面に配設される複数個の脱毛手段を構成する脱毛爪3とからなるものである。ここで、複数個の脱毛爪3は脱毛ユニット2の回転軸である回転体23の軸芯と平行に、且つ軸周りに環状に配置されていて、全体が円筒状となるように形成してある。このように全体が円筒状となるように形成することで、脱毛ユニット2を回転することで次々と脱毛爪3が肌に接する際の肌当たりを良くしている。
【0014】
上記回転体23の一端側の外周面には上記中間ギア13と噛合するギア24が一体に形成してある。
また、脱毛爪3は図4に示すように端面同士が小間隙を介して対向する一対の直線上に並ぶ円筒形部材である一対のロッド50、51からなるもので、各ロッド50、51の間にはコイルばね52が一体に形成されている。更に、各ロッド50、51には回転軸方向に穴53が設けられており、この穴53に軸54が遊挿されている。この軸54は一端がギア24に設けられた穴24aに回転自在に固定されるようになっており、他端は回転体23に軸方向にスライド自在で且つ回転体23に対して回転不能に取付けられカム板55の穴55aに回転自在に取付けられるようになっている。
【0015】
ここで、一方のフレーム38Aにはねじ穴38aが設けられており、このねじ穴38aにばね38bを介してねじ38dを螺合することで、ねじ38dの締め付けによってばね38bが一方の軸止め板22を介してカム板55を押圧することでロッド50、51間の締め付け力を変えられるようにしてある。したがって、カム板55と接触している軸止め板22は一方のフレーム38Aに対してスライド自在となっている。
【0016】
なお、回転体23の周方向に並ぶ複数個の脱毛爪3は各ロッド50、51間のコイルばね52の弾性で形成される隙間部分が回転体23の軸方向にずれた位置にくるように形成してある。このように複数の脱毛爪3の隙間部分を回転体23の軸方向にずれた位置にくるようにすることで、回転体23の回転により広範囲にわたって脱毛ができることになる。
【0017】
また、脱毛ユニット2の回転方向の円周部には脱毛爪3間に凹所56が設けてある。この凹所56には肌伸ばし部材が配置してあり、添付図面に示す実施形態においては回転自在な肌引き伸ばし用のローラ57が肌引き伸ばし部材を構成しており、肌引き伸ばし用のローラ57を回転自在とした軸がギア24の側面に設けた穴24bとカム板55に設けた穴55bに嵌め込んである。
【0018】
ロッド50、51の端面の円周方向には図4に示すようにギア50a、51aが一体に設けてあり、このギア50a、51aはフレーム38A、38Bの内側面に一体に設けられたギア38cに噛合してある。ここで、ロッド50、51に遊嵌されている軸54の両端部は断面円形をしていて、ギア24に設けられた穴24aとカム板55の穴55aに回転自在に嵌め込んであり、このため、ギア24によってロッド50、51はギア24と同一方向に公転回転をするだけでなく、フレーム38A、38Bに設けられたギア38c、39cとロッド50、51に設けられたギア50a、51aが噛合されているため、ギア24の回転方向とは逆方向にロッド50、51が自転回転するようになっている。
【0019】
そして、回転体23に取付けられている脱毛爪3の一方のロッド50には図4に示すように端部に凸部50bが一体に形成してあり、これがカム板55の外周面に設けられたカム凸部55bと接しながら回転することで、コイルばね52のばね力に抗してロッド50がロッド51側に押圧されてロッド50とロッド51との対向端面が押接されて脱毛爪3を閉じたり、あるいはコイルばね52のばね力によりロッド50がロッド51から離れる方向に移動してロッド50とロッド51との対向端面間に隙間58が形成されて脱毛爪3を開いたりするようになっている。
【0020】
図5はこの時の動きを順に示しており、図5(a)に示すように隙間58を介して相対している一対のロッド50、51は図5(b)に示すようにフレーム38A、38Bの開口部のところに達した時点で端面同士を接触させるものであって、この時、毛28をロッド50、51間の隙間58に挟み込むものであり、そして、上記接触状態で図5(c)に示すように毛28を引き抜くものである。図5において27は肌を示している。ここで、脱毛爪3(ロッド50、51)を軸方向に複数設けて軸方向の複数の隙間58を有するようにすると、毛28の引き抜き本数が増え、脱毛効率がよくなるものである。
【0021】
また、回転自在な肌引き伸ばし用のローラ57は軸をギア24の側面に設けた穴24bとカム板55に設けた穴55bに嵌め込んであるので、回転体23とともに回転して肌を伸ばすが、脱毛爪3の回転軸54は回転体23の回転軸とは異なる回転軸で、回転体23の回転とは逆方向に異なる回転速度で回転して脱毛するため、肌を引き伸ばしながら毛流れと同方向に素早く引き抜くことができるものであり、このことにより、刺激が小さい脱毛をすることができるものである。
【0022】
次に、図6乃至図8に基づいて本発明の他の実施形態を説明する。
この実施形態は、毛の引き抜き手段がコイルばねである場合を示している。脱毛装置は、モータ11を内蔵する本体1と、脱毛手段を内蔵する脱毛ユニット2とからなるもので、本体1は二つ割りのハウジング10内に上記モータ11を配置すると共に、電源ジャック14とスイッチ15、そして、モータ11の出力軸に取付けたピニオン12と噛合する中間ギア13を設けたものとして形成されている。
【0023】
脱毛ユニット2は本体1に設けられたフック60、61に連結されるフレーム38と、本体に対して回転軸62により回転自在に取付けられた回転板63と、回転板63の上面側において回転軸62を中心として放射状に配置された脱毛爪3とにより構成してある。
ここで、回転板63を回転軸62に取付けるに当たっては、回転軸62を回転板63の中心の角孔に嵌め込みんだ状態で回転軸62の先端部のフック65を本体1の上面部に設けた孔に挿通して孔の下面側に係止すると共にフック65の突出基部の円弧状の首部65aを孔内に回転自在に嵌め込むことにより取付けてある。
【0024】
回転板63の下面外周部にはギア66が一体に形成してあり、該ギア66が本体1の上面部に設けた開口から一部が突出している中間ギア13に噛合している。回転板63の上面部には複数のばね受け凸部72が周方向に一定間隔で突設してあり、また、ばね受け凸部72間にはそれぞれ肌伸ばし部材を構成する肌伸ばし用凸部74が形成してある。
【0025】
回転板63を本体1に対して回転自在に取付けるための回転軸62は、回転板63の中心に設けた角孔に嵌め込まれることで回転板63と一体となって回転するようになっており、この回転軸62の中間部分の外面部は多角形状をしており、各外側面にはそれぞれ孔77が設けてある。また、回転軸62の上端部は円板状頭部62aとなっている。
【0026】
脱毛爪3は図7、図8に示すようにコイルばね67から構成してあり、コイルばね67には軸64が挿入してあり、この軸64の一端部をギア64の中心部に圧入固着してあり、また軸64の他端部はカム板69の中心に設けた角孔69aに軸64の角状部分64aがスライド自在ではあるが軸64がカム板69に対して回転しないように嵌挿してある。そして、コイルばね67は一端部がカム板69付近において軸64に固着され、他端部がカム板69に固着してある。そして、軸64の一端部の断面円形状をした部分を回転軸62に設けた孔77に回転自在に嵌め込み、また軸64の他端部をばね受け凸部72に回転自在に嵌め込むことで軸64が回転自在に支持されるようになっており、この場合、軸64とともにギア68、カム板69、コイルばね67が一体となって回転するようになっている。上記のようにして図7、図8に示すように回転板63の上面側に回転板63の中心から放射状に複数個の回転自在な脱毛爪3が配置される。
【0027】
カム板69には図8に示すようにカム凸部71が設けてあり、ギア68が回転駆動される時、カム板69のカム凸部71が回転軸62の上端部の円板状頭部62aの外側周面に接触し、コイルばね67を回転板63に設けられたばね受け凸部72との間で押圧圧縮するようになっていて、このようにコイルばね67を押圧圧縮することで毛を挟んで引き抜くようになっている。ここで、カム凸部71を複数個設けるとコイルばね67の1回転で複数回毛を挟んで毛を引き抜くことができ、脱毛効率を上げることができるものである。
【0028】
上記したギア68はフレーム38の上端部の開口の周囲の下面側に環状に設けたギア73に噛合している。
しかして、モータ11を回転駆動すると、中間ギア13介して回転板63が回転し、回転板63の上面側に放射状に取付けた脱毛爪3が回転板63の中心軸を中心とした公転運動をする。この時、各脱毛爪3に設けたギア68がフレーム38に噛合しているため、ギア38が回転し、これにより脱毛爪3であるコイルばね67が公転運動に伴って自転運動をする。このギア38が回転してコイルばね67が自転運動する時前述のようにカム板69のカム凸部71が回転軸62の上端部の円板状頭部62aの外側周面に接触したり、離れたりすることでコイルばね67を押圧圧縮したり、コイルばね67の螺旋間に隙間を形成したりし、これによりコイルばね67の螺旋間の隙間に毛を導入し、コイルばね67を圧縮して隙間を閉じて毛を挟んで引き抜くという動作を行うものである。
【0029】
この時、回転板63の回転速度はコイルばね67の回転速度よりも遅く設定してあり、回転板63の上面側においてコイルばね67間に回転板63と一体に形成した肌伸ばし用凸部74が肌を伸ばしながらコイルばね67が回転板63より速い回転速度で毛を素早く引き抜くようになっており、このため、脱毛による刺激を小さくすることができるものである。
【0030】
また、肌引き伸ばし用凸部74を肌に接して肌を引き伸ばしながらコイルばね67により毛を挟んで引き抜く際、肌に対しては回転板63の回転によって肌引き伸ばし用凸部74が肌を引き伸ばしながら回転する方向と逆方向にコイルばね67が回転することになり、この結果、図1乃至図5で述べた実施形態と同様に、本実施形態においても、肌を引き伸ばしながら毛流れと同方向に素早く引き抜くことができるものである。
【0031】
なお、図1乃至図5に示す実施形態、図6乃至図8に示す実施形態においては、いずれも肌引き伸ばし部材である肌引き伸ばし用のローラ57や肌引き伸ばし用凸部74を脱毛爪3間に配置した例を示したが、肌引き伸ばし用のローラ57や肌引き伸ばし用凸部74を設けないものであってもよい。この場合には前方の回転するロッド5、51やコイルばね67により肌が伸ばされるのでこれが肌引き伸ばし手段を構成することになって、効果的に肌を引き伸ばすことができるだけでなく、肌引き伸ばし用のローラ57や肌引き伸ばし用凸部74等を配設する箇所にもロッド5、51やコイルばね67を配設できて、脱毛爪3を多数配設して脱毛効率を向上させることができるものである。
【0032】
【発明の効果】
本発明の請求項1記載の発明にあっては、上述のように、各引き抜き手段が脱毛ユニットの回転により公転し且つ公転運動中に引き抜き手段自身の軸を中心にして自転回転を行うように設定し、引き抜き手段の開閉動作が引き抜き手段自身の軸を中心にした自転回転による駆動で行われるように設定してあるので、毛を引き抜くための開閉手段の開閉動作の開閉と、脱毛ユニットの回転乃至回動駆動とが、別の動作となり、このため、脱毛ユニットの回転乃至回動駆動により肌を引き伸ばしながら、伸ばされた肌を別の回転である引き抜き手段の自転により行うことができるものであり、脱毛による刺激を低減できると共に肌伸ばしの回転による肌接触感により刺激感を少なくして、肌当たりの良い刺激の少ない脱毛装置を提供できるものである。
【0033】
また、請求項2記載の発明にあっては、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、脱毛ユニットは、引き抜き手段が脱毛ユニットの回転軸と平行に且つ回転軸の周囲に環状に配置されて全体が円筒形に形成されているので、簡単な構成によって引き抜き手段が公転運動する構造とすることができ、また、複数の回転軸が公転するに当たりちょうど円筒状に回転している状態となって、複数の脱毛手段が公転しながら次々と肌に接触して脱毛するものであるにもかかわらず、肌当たりのよい脱毛ができるものである。
【0034】
また、請求項3記載の発明にあっては、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、脱毛ユニットは、引き抜き手段が回転する回転板上に放射状に配置されて形成されているので、簡単な構成によって引き抜き手段が公転運動する構造の脱毛装置を提供できるものである。
また、請求項4記載の発明にあっては、上記請求項1記載の発明の効果に加えて引き抜き手段が一対の円筒形部材から構成してあるので、簡単な構成で開閉自在な引き抜き手段を形成でき、また、引き抜き手段が円筒形部材であるため、引き抜き手段が自転して肌に接する際に肌当たりが良いものである。
【0035】
また、請求項5記載の発明にあっては、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、引き抜き手段がコイルばねから構成してあるから、簡単な構成で開閉自在な引き抜き手段を形成でき、また、引き抜き手段を開又は閉する際に引き抜き手段を構成するコイルばね自身のばね力により行うことができるものである。
また、請求項6記載の発明にあっては、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、引き抜き手段に設けたギアと、フレーム側に設けたギアとの噛み合いによって引き抜き手段がその公転により自転駆動されるので、簡単な構成により引き抜き手段が公転運動する際に自転駆動するような機構とすることができるものである。
【0036】
また、請求項7記載の発明にあっては、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、公転における回転方向と、自転における回転方向とが逆になっているので、脱毛ユニットの回転により肌を引き伸ばしながら毛の流れの逆方向から毛を導入して、自転による開閉で効率良く把持すると共に毛の流れ方向に抜くことになり、毛を引き抜く際の刺激を小さくできるものである。
【0037】
また、請求項8記載の発明にあっては、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、公転における回転速度が、自転における回転速度よりも遅くなっているので、脱毛ユニットの回転によって毛を引き伸ばす動作をゆっくりと肌当たりよく行いながら毛を導入し且つ導入した毛を引き抜き手段の自転運動により素早く引き抜いて毛を引き抜く際の刺激を小さくできるものである。
【0038】
また、請求項9記載の発明にあっては、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、公転駆動される引き抜き手段が肌伸ばし手段を構成しているので、簡単な構成で引き抜き手段の公転運動により肌を引き伸ばして効果的に脱毛することができるものである。
また、請求項10記載の発明にあっては、上記請求項9記載の発明の効果に加えて、各引き抜き手段の間に別の肌伸ばし部材を配置してあるので、よりいっそう効果的に肌を引き伸ばすことができて、より効果的に脱毛ができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の脱毛装置の一実施形態を示す全体を示す断面図である。
【図2】同上の斜視図である。
【図3】同上の脱毛ユニットを示す分解斜視図である。
【図4】同上の脱毛爪の一実施形態を示す斜視図である。
【図5】(a)(b)(c)は脱毛順序を示す説明図である。
【図6】本発明の脱毛装置の他の実施形態を示す断面図である。
【図7】同上の斜視図である。
【図8】同上の脱毛ユニットを示す分解斜視図である。
【符号の説明】
2 脱毛ユニット
3 脱毛爪
38A フレーム
38c ギア
63 回転板
67 コイルばね
50a ギア
51a ギア
Claims (10)
- 毛を導入する隙間を有し、開閉駆動されて隙間に導入された毛を掴み、且つ回転乃至回動駆動されて肌に対して移動することにより毛を引き抜く引き抜き手段を複数個備えてなる脱毛ユニットを設け、脱毛ユニットにおける引き抜き手段を、脱毛ユニットの回転軸の周囲に配置している脱毛装置において、各引き抜き手段が脱毛ユニットの回転により公転し且つ公転運動中に引き抜き手段自身の軸を中心にして自転回転を行うように設定し、引き抜き手段の開閉動作が引き抜き手段自身の軸を中心にした自転回転による駆動で行われるように設定して成ることを特徴とする脱毛装置。
- 脱毛ユニットは、引き抜き手段が脱毛ユニットの回転軸と平行に且つ回転軸の周囲に環状に配置されて全体が円筒形に形成されていることを特徴とする請求項1記載の脱毛装置。
- 脱毛ユニットは、引き抜き手段が回転する回転板上に放射状に配置されて形成されていることを特徴とする請求項1記載の脱毛装置。
- 引き抜き手段が一対の円筒形部材から構成してあることを特徴とする請求項1記載の脱毛装置。
- 引き抜き手段がコイルばねから構成してあることを特徴とする請求項1記載の脱毛装置。
- 引き抜き手段に設けたギアと、フレーム側に設けたギアとの噛み合いによって引き抜き手段がその公転により自転駆動されることを特徴とする請求項1記載の脱毛装置。
- 公転における回転方向と、自転における回転方向とが逆になっていることを特徴とする請求項1記載の脱毛装置。
- 公転における回転速度が、自転における回転速度よりも遅くなっていることを特徴とする請求項1記載の脱毛装置。
- 公転駆動される引き抜き手段が肌伸ばし手段を構成していることを特徴とする請求項1記載の脱毛装置。
- 各引き抜き手段の間に別の肌伸ばし部材を配置して成ることを特徴とする請求項1又は請求項9記載の脱毛装置。
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