JP3598676B2 - 脱毛装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は美容などの目的のための脱毛を行う脱毛装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の脱毛装置としては、特願平3ー152787号に示されるように、脱毛用の爪を軸方向に複数枚並設支持して爪を回動駆動する回動体を設け、毛を挟持するために相対する爪を軸方向に揺動させて爪先端部を開閉させるようにしたものがある。そして、上記従来例においては、爪の挟持は一つ置きに一回の回動体の回動毎に交互に行うようにしており、このようにしたものは毛を効率良く引き抜くのに効果がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来例では、毛を挟むための爪を円周方向に1段しか設けてないので、前後方向において脱毛される範囲が狭く、脱毛速度が遅くなるという問題があり、また、上記従来例にあっては、毛を挟持するための1回の開閉動作に対し、一方の固定爪側では毛を挟持しないため、毛の抜き残しがあった。特に、短い毛は根元を掴みにくく、抜き残しが発生する場合があった。
【0004】
本発明は、上記の従来例の問題点に鑑みて発明したものであって、脱毛される範囲を広くすることを主たる課題とし、また、肌の近接した異なる位置で前後の爪で効果的に脱毛ができるようにすることを別の課題とし、また、構造を簡単にすることを別の課題とし、更に、1回の爪の開閉動作で毛を抜き残しなく確実に脱毛できるようにすると共に、短い毛を確実に脱毛できることを別の課題とし、更に、固定爪を用いることなく可動爪のみで、毛を抜き残しなく且つ短い毛でも確実に効率良く脱毛できるようにすることを更に別の課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記した本発明の課題を達成するために、本発明の脱毛装置は、脱毛用の爪を軸方向に複数枚並設した駆動可能な回転体又は回動体と、相対向する爪間に進入した毛を周期的に挟む開閉手段とを備えた脱毛装置において、毛を挟むための爪を円周方向で2段以上設けると共に、肌上における爪によって掴まれる位置が爪の進行方向にずれるように各段における爪の開閉タイミングを設定して成ることを特徴とするものである。このような構成とすることで、各段の爪が閉じる位置が肌に対して前後方向にずれることになり、脱毛される範囲が広くなるため、爪の肌に対する当て方に左右されないことになる。
【0006】
また、円周方向に2段以上設けた各段の爪が、円周方向に接近して配置されていることも好ましい。このような構成とすることで、肌の接近した異なる位置で脱毛できることになる。
また、円周方向に2段以上設けた各段の爪の開閉タイミングが同期していることをが好ましい。このような構成とすることで、肌上における爪によって掴まれる位置が爪の進行方向にずれるように各段における爪の開閉タイミングを設定するに当たって、一つの開閉手段でできることになる。
【0007】
また、1回の開閉で前後各段の爪の開閉方向が逆方向に動作するように設定して成ることも好ましい。このような構成とすることで、前の爪で掴み損ねた毛を後ろで確実に掴むことができるものである。
また、軸方向において可動爪のみを複数枚並設して軸方向において隣合う可動爪により毛を挟むようにしたものを前後2段以上に配置し、前後2段以上の可動爪は前後方向に2段以上になった同列の可動爪の開閉の向きが逆方向となり且つ軸方向において隣合う可動爪同士の開閉の向きが逆方向となっていることも好ましい。このような構成とすることで、短毛でも効率良く根元から脱毛できることになる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下本発明を図示の実施例に基づいて詳述すると、この脱毛装置は、図1に示すように、本体1内に配した駆動ユニット6の上端部に脱毛爪3と肌引き伸ばし部材5とを設けるとともに、本体1上端のサブハウジング17の上面開口に上記脱毛爪3と肌引き伸ばし部材5とを臨ませたもので、本体1は前後二つ割りで形成されたハウジング10と、ハウジング10の上端面に配された上面板16と、この上面板16上に着脱自在に配された枠状のサブハウジング17から構成され、下端に電源ジャック14を、側面にスイッチ15を備えている。図中100はキャップ、101は給電アダプターである。
【0009】
本体1内に配される駆動ユニット6は、本体1に対して上下動自在に組み込まれるとともにばね18によって上方へばね付勢されることでフローティング支持されたものであって、図2及び図7に示すように、メインフレーム61と、フレーム61の両サイドに固着される一対のサイドカバー62,62によって構成されているフレーム60を具備しており、本体1には支持アーム9を介して取り付けられている。
【0010】
この支持アーム9は、図7に示すように、平面形状がコ字形となっているもので、中央部に設けた孔90をハウジング10の内面に設けた突起99,99に係合させることでハウジング10に取り付けられる。そして支持アーム9の両側片は、図3から明らかなように、夫々上下一対の薄肉の弾性片91,91で形成されており、両弾性片91,91の先端間をつないでいる部分に、駆動ユニット6の重心位置の両側面に形成された突起63と係合する係合孔93を備えている。弾性片91の撓みにより、本体1に対して駆動ユニット6が上下動自在とされているわけであり、更に駆動ユニット6の下端面と本体1の内底面との間に配されたばね18により、上方に付勢されているものである。図中68は駆動ユニット6のフレーム60の外周面に設けられたフランジ64の下面と、ハウジング10の内面に設けられた内フランジ69との間に配されて本体1内への毛屑の侵入を防いでいる防塵パッキンである。
【0011】
このようにフローティング支持された駆動ユニット6のフレーム60の下部にはモータ11が納められ、上端部には脱毛爪3を備えた脱毛ブロック2が配設され、上下方向中央部には脱毛爪3の駆動のための確動カム7が納められ、更にフレーム60の一側には脱毛ブロック2を往復回動させるための駆動手段が納められている。
【0012】
上記確動カム7は、脱毛ブロック2における脱毛爪3を駆動するためのもので、一対のカム溝72,72が外周面に形成されている回転軸70と、上記カム溝72,72内を夫々摺動する舟型のころ76を備えた一対のカムフォロア75,75とからなるもので、上記回転軸70の一端に固着されたギア71が、フレーム60によって支持されている中間ギア13を介してモータ11の出力軸に設けられたピニオン12にかみ合っている。ここにおける回転軸70は軸受79,79によってフレーム60に回転自在に且つ軸方向に動き得る状態で支持されたもので、その一端面はフレーム60に設けた球体78に微小間隙を介して対向している。また、上記一対のカム溝72,72は、共にたすき状に形成されるとともに回転軸70の軸方向に間隔をおいた状態で形成されており、一対のカムフォロア75,75の各ころ76,76は、カム溝72,72における交差部分に位置している時を除き、回転軸70の軸方向において相反するところに位置するようにされている。また回転軸70は上述のように軸方向に動き得るとはいえ、一対のカムフォロア75,75による位置規制を受けるために、その軸方向位置が不安定となることはない。
【0013】
上記の一対のカムフォロア75,75は、図5に示すように、フレーム60から立設した軸67,67の回りに夫々回転自在となっているもので、各ころ76は軸67から偏心した位置の下面側に設けられている。また、各カムフォロア75における軸67を挟んでころ76と反対側の位置の上面には、脱毛爪3の駆動用の駆動ころ77が設けられている。図7中の160はサブハウジング係止用フック、65はメインフレーム60の中央部上面に配される上蓋、66は防塵板であり、各カムフォロア75,75の軸67と同心の円柱部が上蓋65と防塵板66とを上下に貫通している。
【0014】
フレーム60の上端部には後述の脱毛ブロック2が配置され、脱毛ブロック2の回動体23に軸方向に複数並設した脱毛用の爪がサブハウジング17の開口内に位置している。また、サブハウジング17の開口内には肌引き伸ばし部材5が配置される。
次に本実施例における肌引き伸ばし部材5について説明する。ここにおける肌引き伸ばし部材5は、サブハウジング17の開口内に位置するとともに上記駆動ユニット6の上端部において図3中の矢印方向の揺動が自在となるように支持された肌当て用枠52の表面に弾性材からなる凸部を設けることで形成されている。
【0015】
上記肌当て用枠52は、図8に示すように、両側外面に突起57,57を有するとともに、両側内面で且つ前後方向の中央のところに支持リブ53,53を備え、更に両側の前後内面に弾性片57,57が垂下形成されたもので、図7に示すように、駆動ユニット6におけるフレーム60の外側面の上端部に形成された上方に開口するとともに上方ほど幅が広くなっている受け溝68によって上記支持リブ53が受けられることで、上記の揺動が自在とされる。また、左右2対の弾性片54,54が、フレーム60の両側部の前後面に接することから、これら弾性片54による弾性で肌当て用枠52はその揺動できる角度内のほぼ中央位置に保持されるとともに、いずれの方向に揺動させたとしても、上記位置に復帰するようになっている。従って、肌当て用枠52を肌に押し付ければ、肌当て用枠52は駆動ユニット6と共に浮き沈みを行うとともに、肌との当たり角度に合わせて揺動するために、肌当て用枠52の上面全面が肌に接した状態が保持される。
【0016】
尚、肌当て用枠52における上記突起57,57が、サブハウジング17の内面に設けられた上下方向に長く且つ幅が突起57よりもかなり広い係合溝170に係合していることから、肌当て用枠52はサブハウジング17に対して上下に可動であるとともに前後揺動が自在となっているものの、サブハウジング17を取り外す時、サブハウジング17と共に取り外されてしまうものであり、脱毛ブロック2を簡単に露出させることができて、毛屑の掃除が容易となっている。
【0017】
そして肌当て用枠52の脱毛ブロック2が覗いている中央開口を囲んでいる上面の左右両側と、この脱毛装置を用いて脱毛を行う際に脱毛装置を動かす方向の前方となる部分に、上述のように弾性材からなる凸部である肌引き伸ばし部材5を夫々設けてある。進行方向の前方に位置する肌引き伸ばし部材5は、上記進行方向前方側に向けて細くなる略三角形状となっているとともに、進行方向前方側が低くなる傾斜をもつものとなっている。また左右両側に位置する一対の肌引き伸ばし部材5,5は、図6に示すように、上記進行方向前方側が内側に寄っている対称な円弧状に形成されているとともに、進行方向前方側が低くなる傾斜をもつものとなっている。弾性材からなるこれら肌引き伸ばし部材5は、肌当て用枠52に複数個の孔を明けておくとともに、これらの孔を利用して肌当て用枠52の表裏に弾性材を一体成形することで取り付けを行っているために、肌当て用枠52から肌引き伸ばし部材5が剥がれ難くなっている。
【0018】
進行方向前方側に位置する肌引き伸ばし部材5を略三角形状の凸部としているのは、肌当て用枠52を肌に当接させた状態で脱毛装置を肌に添って進行させる際に肌への引っ掛かりを少なくし、スムーズに進行させることができるようにするためであり、左右両側に位置する一対の肌引き延ばし部材5,5を互いに逆方向に傾くとともに進行方向後方側ほど間隔が広くなるようにしているのは、前述のように、両肌引き延ばし部材5,5に接する肌の2点間の距離を広げて肌を引き伸ばすためである。また、両側の肌引き伸ばし部材5と、前方側に位置する肌引き伸ばし部材5とを結ぶ線が、上記ハウジングを動かす方向に長く且つ該動かす方向に対して傾斜しているとともに脱毛ブロック2との間隔が上記動かす方向において一方向に変化したものとなっていることから、この点においても左右方向の肌の引き伸ばしがなされるとともに前後方向についての肌の引き伸ばしもなされるものである。
【0019】
更に、ここで示した肌当て用枠52は、中央開口部の開口縁における進行方向前方側の肌引き伸ばし部材5と脱毛ブロック2との間に位置することになる部分に上記肌引き伸ばし部材5よりも背の低いコーム55を備えていて、脱毛ブロック2に導かれる毛をコーム55によって起こすとともに整毛することができるようになっている。また、上記中央開口部の開口縁における進行方向後方側の部分には、小径長尺のローラ56を軸回りの回転が自在となる状態で取り付けてある。このローラ56は、弾性体で形成されており、肌当て用枠52表面を肌に添わせて動かす時に肌に追従して転がることで、肌に添った動きをスムーズなものとする。
【0020】
次に本発明における脱毛ブロック2について説明すると、フレーム60上端部に配されている脱毛ブロック2は、図8〜図11に示すように、軸26によってフレーム60の両側上端部間に回動自在に架設されている回動体23に、脱毛爪3と、上記カムフォロア75,75の動きを受けて脱毛爪3を動かす一対のスライダー28,28とを設けたもので、一端にギア27が設けられている回動体23の下部側に位置している両スライダー28,28は、回動体23の両端間に架設された軸29,29によって回動体23に対し、上記軸26と平行な方向にスライド自在とされている。
【0021】
脱毛ブロック2における開閉手段を構成する脱毛爪3は、回動体23の軸方向に所定の間隔で並んでいる複数枚の固定爪3aと、各固定爪3a間に配されている複数枚の可動爪3bとからなるもので、可動爪3bは、図11に示すように、一端の係合突起37の数と位置とが異なる2種が回動体23の軸方向において交互に配設されているとともに、両側縁から突出する支持突起38,38が回動体23によって支持されることで、回動体23に対し、回動体23の軸方向と直交する方向の軸のまわりに揺動自在とされている。
【0022】
回動体23にスライド自在に取り付けられている一対のスライダー28,28は、軸方向において相互に重なる部分を備えているとともに上記確動カム7によって相反する方向にスライド駆動されて、一方のスライダー28が回動体23の軸方向に並んでいる複数枚の可動爪3bうちの1枚おきを同時に揺動させ、他方のスライダー28が残る可動爪3bを同時に逆方向に揺動させるもので、両スライダー28,28には可動爪3bの係合突起37が係合する係合溝280が上面に設けられている。ただし、図8に示すように、一方のスライダー28は交互に2列に並ぶ係合溝280を、他方のスライダー28は交互に2列で並ぶ係合溝280を一方のスライダー28の係合溝280の両脇に備えたものとなっており、2列に並んでいる複数枚の可動爪3bが両スライダー28,28に交互に前後で係合している。そして両スライダー28,28の下面には、夫々軸26を中心とする円弧となっている溝281が設けられており、各溝281に前記カムフォロア75,75の各駆動ころ77が係合している。
【0023】
また、各固定爪3aは、図9(b)に示すように、回動体23の周方向における大きさが、回動体23の上部の片半部を占める略1/4円の大きさに形成されており、各可動爪3bは前記係合突起37と反対側の端部の上記周方向における大きさが固定爪3aより小さく形成されており、回動体23の周方向において、固定爪3aの一方の側縁がわの部分と重複する位置に可動爪3bが配されている。更に回動体23における上部の残る片半部は切り欠かれて凹所230が形成されているとともに、回動体23の両端間に架設された小径長尺の弾性体からなるローラ231がこの凹所230の部分に固定爪3a及び可動爪3bの凹所230に臨む一側縁から間隔をおいて配設されている。また、図9(b)から明らかなように、固定爪3aの外周縁と可動爪3bの外周縁及びローラ31は、軸26からほぼ等距離のところに位置している。
【0024】
ここで、駆動ユニット6におけるメインフレーム61と一方のサイドカバー62との間に組み込まれる駆動手段は、図4に示すように、確動カム7における回動軸70の一端面の偏心部に一端が軸81で連結されているリンク80と、フレーム60に軸84で支持されているギア83とからなるもので、上記リンク80の他端はギア83の偏心部に軸82で連結されており、ギア83は脱毛ブロック2における回動体23に設けられた前記ギア27にかみ合っている。
【0025】
今、モータ11を回動させれば、中間ギア13を介して回動軸70が回動するものであり、この回動軸70の回動で、リンク80とギア83とにより、脱毛ブロック2全体が軸26を中心に所定角度内の往復回動を行う。この回動は、ローラ231がサブハウジング17の上面開口のほぼ中央に位置する状態と、脱毛爪3における可動爪3が同じ位置にくる状態との間でなされるようにしてある。そして上記回動と同時に、確動カム7における一対のカムフォロア75,75が夫々軸67を中心に相反する方向の往復回動を行って、脱毛ブロック2における一対のスライダー28,28に相反する方向の往復直線運動を行わせるために、スライダー28,28の往復動で往復揺動を行う可動爪3bは、一つおきの固定爪3aの両面に隣合う4つの可動爪3bが回動方向に前後で互いに逆方向に同時に接する動作を繰り返す。つまり、本実施形態においては、前後方向の各段の可動爪3bの開閉のタイミングが同期させてあり、肌上における爪によって掴まれる位置が爪の進行方向(前後方向)においてずれるように設定してある。
【0026】
尚、両端の固定爪3aは、夫々片面のみに可動爪3aが接することから、他の固定爪3aよりも肉厚として強度を持たせてある。
ここにおいて、脱毛ブロック2の軸26を中心とする2回の往復回動の間に、回動方向前後に配設された可動爪3bがそれぞれ逆方向に1回の往復動を行うように確動カム7を構成してある。
【0027】
つまり、脱毛ブロック2の軸26を中心とする1回の往復回動の間に、可動爪3bが一側の固定爪3aに接している状態から他側の固定爪3aに接する状態に回動方向の前後で互いに逆方向に移行するようにしてある。また、この可動爪3bの上記移行は、脱毛ブロック2の軸26を中心とする往復回動の両死点のうち、可動爪3bがサブハウジングの上面開口に位置している時の死点の時点で大半がなされるとともにこの時点の移行で可動爪3bが固定爪3aに接するようになっており、他方の死点において、接していた固定爪3aから回動方向の前後に配設された可動爪3bがそれぞれわずかに離れる動きがなされるものとなっている。
【0028】
つまり、ローラ231が肌に接している状態から、脱毛ブロック2の軸26を中心とする一方向回動によって、固定爪3aと可動爪3bとが肌に面する位置に来た時、固定爪3aと可動爪3bとによる毛の挟持がなされ、この挟持がなされた状態のままで脱毛ブロック2の逆方向回動がなされることで毛の引き抜きがなされるとともに、上記ローラ231が再度肌に接する状態となった時、挟持していた毛の解放がなされるという動作が繰り返されることになる。
【0029】
ここで、図12に示すように進行方向の前方の固定爪3aと可動爪3bとによる毛の挟持で抜き残された毛は、進行方向の後方の可動爪3bが前方の可動爪3bと逆方向に毛を挟持するため、脱毛ブロック2の一回動で全ての固定爪3aの両端で脱毛されることになり、抜き残しのない効率の良い脱毛をすることができる。更に、固定爪3aの板厚と可動爪3bの板厚を加えた程度の短い毛が前方の可動爪3bの開閉で抜き残されても後方の可動爪3bの開閉で毛を挟持するため短い毛でも抜き残しなく効率よく脱毛できることになる。図12において矢印は回動体23の動作方向を示している。
【0030】
また、本発明においては、肌上における爪によって掴まれる位置が爪の進行方向にずれるように各段における爪の開閉タイミングを設定してあるので、脱毛される範囲が広くなるものであり、更に、図13に示すように、使い方によって器具が前方に傾いて肌面に押し当てられてしまう場合にも、回動方向前方の可動爪3bが毛を挟持する。また、図14に示すように器具が後方に傾いて肌面に押し当てられた場合にも、後方の可動爪3bによって毛を挟持する。このように、使い方によって脱毛スピードが悪くなるということも改善できるものである。
【0031】
なお、図12、図13において符号Hは毛を示している。また、図13において符号Mは肌面を示している。
図15には本発明の他の実施形態が示してある。すなわち前述の実施形態においては、軸方向において複数の固定爪3aを並設し、固定爪3a間にそれぞれ進行方向の前後に2段以上に可動爪3bを配置し、前後方向に2段以上になった同一列の可動爪3bの開閉の向きが前の可動爪3bと後の可動爪3bとで逆方向に動作するように設定した例を示したが、図15に示す実施形態においては、固定爪3aを無くし、可動爪3bのみで挟持手段を構成したものである。
【0032】
すなわち、本実施形態においては、軸方向において可動爪3bのみを複数枚並設して軸方向において隣合う可動爪3bにより毛を挟むようにしたものを更に前後に2段以上に配置したものである。そして、前後2段以上となった同列の可動爪3bの開閉の向き(つまり前後の可動爪3bの向き)が逆方向となり且つ軸方向において隣合う可動爪3b同士の開閉の向きが逆方向となっている。
【0033】
そして、この実施形態においても、前述の実施形態と同様に前後方向の各段の可動爪3bの開閉のタイミングを同期させてあって、肌上における可動爪3bによって掴まれる位置が前後方向(進行方向)でずれているので、脱毛範囲を広くでき、図13や図14と同様に器具を傾けた使い方をしても確実に脱毛でき、また、広い範囲で脱毛できるので脱毛効率が良いものである。しかも、進行方向の前方の隣合う可動爪3bによる毛の挟持で抜き残された毛は、前後方向に2段以上になった同列の可動爪3bの開閉の向きが逆方向となっているので、脱毛ブロック2の一回動で脱毛ブロック2の全領域で前後逆に開閉する前後の可動爪3bによって抜き残しのない効率の良い脱毛をすることができる。また、可動爪3bの板厚程度の短い毛が前方の可動爪3bの開閉で抜き残されても後方の可動爪3bの開閉で毛を挟持するため短い毛でも抜き残しなく効率よく脱毛できることになる。
【0034】
なお、上記した各実施形態においては、毛を挟むために爪を回動体23の周方向に2段以上設けると共に、肌上における爪によって掴まれる位置が爪の進行方向(前後方向)でずれるように各段における爪の開閉タイミングを設定するに当たり、前後方向の爪の開閉タイミングを同期させている例で説明したが、前後方向の爪の開閉タイミングを必ずしも完全に同期させる必要はないものであり、要は肌上における爪によって掴まれる位置が爪の進行方向(前後方向)でずれるものであればよい。
【0035】
また、上記した各実施形態においては、回動体23に爪を設けた例を示したが、回転体に爪を設けたものであってもよいものである。
【0036】
【発明の効果】
本発明の請求項1記載の発明にあっては、上述のように、脱毛用の爪を軸方向に複数枚並設した駆動可能な回転体又は回動体と、相対向する爪間に進入した毛を周期的に挟む開閉手段とを備えた脱毛装置において、毛を挟むための爪を円周方向で2段以上設けると共に、肌上における爪によって掴まれる位置が爪の進行方向にずれるように各段における爪の開閉タイミングを設定してあるので、各段の爪が閉じる位置が肌に対して前後方向にずれ、脱毛される範囲が広くなるものであり、このため、爪の肌に対する当てかたに左右されずに確実に脱毛でき、また広い範囲を脱毛できるので脱毛効率が良くなるものである。
【0037】
また、請求項2記載の発明にあっては、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、円周方向に2段以上設けた各段の爪が、円周方向に接近して配置されているので、肌の接近した異なる位置で前後の爪で効果的に脱毛できるものである。
また、請求項3記載の発明にあっては、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、円周方向に2段以上設けた各段の爪の開閉タイミングが同期しているので、肌上における爪によって掴まれる位置が爪の進行方向にずれるように各段における爪の開閉タイミングを設定するに当たって、一つの開閉手段ででき、しかも、この単一の開閉手段で各段の爪を直接駆動するだけで達成できて構造が簡単となるものである。
【0038】
また、請求項4記載の発明にあっては、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、1回の開閉で前後各段の爪の開閉方向が逆方向に動作するように設定してあるので、前の爪で掴み損ねた毛を後ろで確実に掴むことができ、また、短い毛であっても根元から確実に脱毛でき、抜き残しがなく、脱毛スピードを早めて脱毛効率を良くすることができるものである。
【0039】
また、請求項5記載の発明にあっては、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、軸方向において可動爪のみを複数枚並設して軸方向において隣合う可動爪により毛を挟むようにしたものを前後2段に配置し、前後2段以上の可動爪は前後方向に2段以上になった同列の可動爪の開閉の向きが逆方向となり且つ軸方向において隣合う可動爪同士の開閉の向きが逆方向となっているので、より短い毛を効率良く根元から脱毛でき、この結果、抜き残しがなく、脱毛スピードが早くなり、よりいっそう脱毛効率を良くすることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の斜視図である。
【図2】同上の横断面図である。
【図3】図2におけるZ−Z線断面図である。
【図4】図2におけるX−X線断面図である。
【図5】図2のY−Y線断面図である。
【図6】同上の平面図である。
【図7】同上の本体の分解斜視図である。
【図8】同上の脱毛ブロックの分解斜視図である。
【図9】同上の脱毛ブロックを示すもので、(a)は斜視図、(b)は縦断面図である。
【図10】同上の脱毛ブロックにおける回動体の斜視図である。
【図11】(a)(b)は共に可動爪の斜視図である。
【図12】(a)(b)(c)は動作順序を示す説明図である。
【図13】前に傾けて使用した場合の説明図である。
【図14】後に傾けて使用した場合の説明図である。
【図15】本発明の脱毛ブロックの他の実施形態を示すもので、(a)は斜視図、(b)は縦断面図である。
【符号の説明】
2 脱毛ブロック
3 脱毛爪
3a 固定爪
3b 可動爪
23 回動体

Claims (5)

  1. 脱毛用の爪を軸方向に複数枚並設した駆動可能な回転体又は回動体と、相対向する爪間に進入した毛を周期的に挟む開閉手段とを備えた脱毛装置において、毛を挟むための爪を円周方向で2段以上設けると共に、肌上における爪によって掴まれる位置が爪の進行方向にずれるように各段における爪の開閉タイミングを設定して成ることを特徴とする脱毛装置。
  2. 円周方向に2段以上設けた各段の爪が、円周方向に接近して配置されていることを特徴とする請求項1記載の脱毛装置。
  3. 円周方向に2段以上設けた各段の爪の開閉タイミングが同期していることを特徴とする請求項1記載の脱毛装置。
  4. 1回の開閉で前後各段の爪の開閉方向が逆方向に動作するように設定して成ることを特徴とする請求項1記載の脱毛装置。
  5. 軸方向において可動爪のみを複数枚並設して軸方向において隣合う可動爪により毛を挟むようにしたものを前後2段に配置し、前後2段以上の可動爪は前後方向に2段以上になった同列の可動爪の開閉の向きが逆方向となり且つ軸方向において隣合う可動爪同士の開閉の向きが逆方向となっていることを特徴とする請求項1記載の脱毛装置。
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