JPH10234459A - 脱毛装置 - Google Patents

脱毛装置

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JPH10234459A
JPH10234459A JP4033197A JP4033197A JPH10234459A JP H10234459 A JPH10234459 A JP H10234459A JP 4033197 A JP4033197 A JP 4033197A JP 4033197 A JP4033197 A JP 4033197A JP H10234459 A JPH10234459 A JP H10234459A
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JP
Japan
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skin
stimulus
hair
hair removal
pain
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP4033197A
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English (en)
Inventor
Shigezaemon Iwasaki
重左エ門 岩崎
Yasuhiro Sato
安広 佐藤
Miyoshi Asada
美佳 浅田
Toshihiro Takeuchi
利浩 竹内
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 脱毛時に発生する痛みに対して、肌に発生さ
せる刺激の条件を限定することで、より効果的に脱毛時
の痛みを低減する。 【解決手段】 手で把持できる装置ケーシングに毛を引
き抜くための脱毛手段を有する脱毛装置である。脱毛装
置に、肌に刺激を付与するための刺激付与手段を設け、
刺激付与手段により肌に発生させる刺激の周波数が10
〜400Hzとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、美容などの目的の
ために体毛を脱毛するのに使用される脱毛装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来から脱毛装置に振動手段を設けて肌
に振動を与えて脱毛刺激を低減するようにしたものが、
USP.5346499号により知られている。この従
来例は脱毛手段とは別の運動する振動部材によって肌
(皮膚)の神経機能に影響を及ぼして痛みを低減するよ
うにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来例は肌に与える振動の周波数が5〜1000
Hzとなっている。ところが、人体は数Hzの上下、左
右の刺激によって内蔵共振を起こし、また、皮膚は弾性
体であるため、皮膚の感覚受容器が認知する刺激を与え
ても400Hz以上の周波数では皮膚の変位量が元に戻
る前に次の変位を起こして刺激をきちんと認知できな
い。このように上記従来例においては、人間の皮膚では
検出しがたい、痛みの抑制に効果を与えにくい範囲の振
動の周波数まで含まれているという問題がある。
【0004】本発明は上記の従来例の問題点に鑑みて発
明したものであって、脱毛時に発生する痛みに対して、
肌に発生させる刺激の条件を限定することで、より効果
的に脱毛時の痛みを低減化できる脱毛装置を提供するこ
とを課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の脱毛装置は、手で把持できる装置ケーシン
グに毛を引き抜くための脱毛手段を有する脱毛装置にお
いて、該脱毛装置に、肌に刺激を付与するための刺激付
与手段を設け、刺激付与手段により肌に発生させる刺激
の周波数が10〜400Hzであることを特徴とするも
のである。このような構成とすることで、脱毛時に肌に
適正な周波数の刺激を与えて皮膚感覚受容器のうち痛感
とは異なる他の皮膚感覚を刺激し、痛感刺激を相殺する
ことができるものである。すなわち、肌への刺激で、マ
イスネル小体やパチニ小体の働きを活発にし、生理学で
解説されているところのゲートコントロール理論による
痛みを感じ難くすることができる。言い換えれば、脱毛
によって痛感が刺激されて、痛みを感じるが、その直
前、あるいは処理と同時に触覚、圧覚等の感覚受容器に
別の刺激を与えることにより、脊髄後角でゲートコント
ロール制御径路を活性化させ、痛みの伝達径路で痛みを
感じ難くするのである。
【0006】ここで、刺激付与手段により肌に与える刺
激の周波数が脱毛手段による脱毛サイクルの1〜3倍の
周波数であることが好ましい。すなわち、脱毛の痛覚を
伝達する神経繊維である痛覚伝達神経繊維は主としてA
δ繊維であり、また、皮膚の表面の感覚受容器につなが
る神経繊維である触圧覚伝達繊維はAβ繊維であり、脊
髄後角においてゲートコントロールを発動させるために
はAδ繊維以外にAβ繊維を興奮させる必要がある。と
ころが、Aδ繊維は伝導速度が15m/secであるの
に対し、Aβ繊維は伝導速度が50m/secであり、
Aβ繊維がAδ繊維よりも伝導速度が約3倍程度であ
る。このため、上記のように刺激付与手段により肌に与
える刺激の周波数を脱毛手段による脱毛サイクルの1〜
3倍の周波数とすることで、刺激付与手段による肌への
刺激と毛の引き抜きによる痛覚とを脊髄後角に同時に伝
達させることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施形態を添付図面
に基づいて説明する。添付図面に示す実施形態の脱毛装
置は以下のような構成となっている。装置ケーシング1
内に配した駆動ユニット6の上端部に脱毛手段となる脱
毛爪3と肌当て部材5とを設けるとともに、装置ケーシ
ング1上端のサブハウジング17の上面開口に上記脱毛
手段となる脱毛爪3を臨ませ、更に脱毛爪3の前後にそ
れぞれ肌当て部材5を配置したものである。装置ケーシ
ング1は前後二つ割りで形成されたハウジング10と、
ハウジング10の上端面に配された上面板16と、この
上面板16上に着脱自在に配された枠状のサブハウジン
グ17から構成され、−端に電源ジャック14を、側面
にスイッチ15をそれぞれ備えている。そしてハウジン
グ10が手に持つ部分、つまり把持部となっている。
【0008】装置ケーシング1内に配される駆動ユニッ
ト6は、装置ケーシング1に対して上下動自在に組み込
まれるとともにばね18によって上方へばね付勢される
ことでフローティング支持されたものであって、図4に
示すように、メインフレーム61とメインフレーム61
の両サイドに固着される一対のサイドカバー62、62
によって構成されているフレーム60を具備しており、
装置ケーシング1には支持アーム9を介して取付けられ
ている。
【0009】この支持アーム9は図4に示すように平面
形状がコ字形となっているもので、中央部に設けた孔9
0をハウジング10の内面に設けた突起99、99に係
合させることでハウジング10に取り付けられる。そし
て、支持アーム9の両側片は図4から明らかなように、
各々上下一対の薄肉の弾性片91、91で形成されてお
り、両弾性片91、91の先端間をつないでいる部分
に、駆動ユニット6の重心位置の両側面に形成された突
起63と係合する係合孔93を備えている。弾性片91
の撓みにより、装置ケーシング1に対して駆動ユニット
6が上下動自在とされているわけであり、更に、駆動ユ
ニット6の下端面と装置ケーシング1の内底面との間に
配されたばね18により、上方に付勢されているもので
ある。図中68は駆動ユニット6のフレーム60の外周
面に設けられたフランジ64の下面と、ハウジング10
の内面に設けられた内フランジ69との間に配されてい
て装置ケーシング1内への毛屑の侵入を防いでいる防塵
パッキンである。
【0010】このようにフローティング支持された駆動
ユニット6のフレーム60の下部にはモータ11が納め
られ、上端部には脱毛爪3を備えた脱毛ブロック2が配
設され、上下方向中央部には脱毛爪3の駆動のための確
動カム7が納められ、更に、フレーム60の一側には脱
毛ブロック2を往復回動させるための駆動手段が納めら
れている。
【0011】上記確動カム7は、脱毛ブロック2におけ
る脱毛爪3を駆動するためのもので、一対のカム溝7
2、72が外周面に形成されている回転軸70と、上記
カム溝72、72内を各々摺動する舟型のころ76を備
えた一対のカムフォロア75、75とからなるもので、
上記回転軸70の一端に固着されたギア71が、フレー
ム60によって支持されている中間ギア13を介してモ
ータ11の出力軸に設けられたピニオン12に噛み合っ
ている。ここにおける回転軸70は軸受79、79によ
ってフレーム60に回転自在に且つ軸方向に動き得る状
態で支持されたもので、ギヤ71と軸受け79との間に
僅かに隙間が形成してあって遊びを持たせてある。ま
た、上記一対のカム溝72、72は、共にたすき状に形
成されるとともに回転軸70の軸方向に間隔をおいた状
態で形成されており、一対のカムフォロア75、75の
各ころ76、76は、カム溝72、72における交差部
分に位置している時を除き、回転軸70の軸方向におい
て相反するところに位置するようにされている。また、
回転軸70は上述のように軸方向に動き得るとはいえ、
一対のカムフォロア75、75による位置規制を受ける
ために、その軸方向位置が不安定となることはない。
【0012】上記一対のカムフォロア75、75は、図
1、図4に示すように、フレーム60から立設した軸6
7、67の回りに各々回転自在となっているもので、各
ころ76は軸67から偏心した位置の下面側に設けられ
ている。また、各カムフォロア75における軸67を挟
んでころ76と反対側の位置の上面には、脱毛爪3の駆
動用の駆動ころ77が設けられている。図中の160は
サブハウジング係止用フック、65はメインフレーム6
0の中央部上面に配される上蓋、66は防塵板であり、
各カムフォロア75、75の軸67と同心の円柱部が上
蓋65と防塵板66とを上下に貫通している。
【0013】次に、本発明における脱毛ブロック2につ
いて詳述する。フレーム60上端部に配されている脱毛
ブロック2は、図1乃至図3、図5に示すように、軸2
6によってフレーム60の両側上端部間に回転自在に架
設されている回転体23に、脱毛爪3と、上記カムフォ
ロア75,75の動きを受けて脱毛爪3を動かす一対の
スライダー28,28とを設けたもので、一端にギア2
7が設けられている回転体23の下部側に位置している
両スライダー28,28は、回転体23の両端間に架設
された軸29,29によって回転体23に対し、上記軸
26と平行な方向にスライド自在とされている。
【0014】脱毛ブロック2における脱毛爪3は、回転
体23の軸方向に所定の間隔で並んでいる複数枚の固定
爪3aと、各固定爪3a間に配されている複数枚の可動
爪3bとからなるもので、可動爪3bは、一端の係合突
起37の数と位置とが異なる2種が回転体23の軸方向
において交互に配設されているとともに、両側縁から突
出する支持突起38,38が回転体23によって支持さ
れることで、回転体23に対し、回転体23の軸方向と
直交する方向の軸のまわりに揺動自在とされている。図
8中の39は可動爪3bにおける前記軸26が挿通され
る孔である。
【0015】回転体23にスライド自在に取り付けられ
ている一対のスライダー28,28は、軸方向において
相互に重なる部分を備えているとともに上記確動カム7
によって相反する方向にスライド駆動されて、一方のス
ライダー28が回転体23の軸方向に並んでいる複数枚
の可動爪3bうちの1枚おきを同時に揺動させ、他方の
スライダー28が残る可動爪3bを同時に逆方向に揺動
させるもので、両スライダー28,28には可動爪3b
の係合突起37が係合する係合溝280が上面に設けら
れている。ただし、一方のスライダー28は一列に並ぶ
係合溝280を、他方のスライダー28は2列で並ぶ係
合溝280を一方のスライダー28の係合溝280の両
脇に備えたものとなっており、一列に並んでいる複数枚
の可動爪3bが両スライダー28,28に交互に係合し
ている。そして両スライダー28,28の下面には、夫
々軸26を中心とする円弧となっている溝281が設け
られており、各溝281に前記カムフォロア75,75
の各駆動ころ77が係合している。
【0016】また、図5に示すように回転体23の円周
部には固定爪3aの前方に大きな凹所230が設けられ
ており、この凹所230には回動自在に取付けられたロ
ーラ231が回転体23に設けられた端部に位置する固
定爪3aの周方向にある取付け孔332に軸233によ
って圧入固定してある。この時、ローラ231に軸23
3を圧入固定して、取付け孔332に軸233を遊挿し
てもよい。これにより回動時に回転体23のリブの摺動
刺激によって悪くなっていた肌当たりは回動自在に取付
けられたローラ231によって肌を引っ張らずに転がる
ために肌当たりが良いものとなり、骨部でも固定爪3a
と可動爪3bの肌への衝撃がローラ231によってやわ
らげられるため、肌当たりが非常に良いものとなる。
【0017】駆動ユニット6におけるメインフレーム6
1と一方のサイドカバー62との間に組み込まれる駆動
手段は、図1、図4に示すように、確動カム7における
回転軸70の一端面の偏心部に一端が軸81で連結され
ているリンク80と、フレーム60に軸84で支持され
ているギア83とからなるもので、上記リンク80の他
端はギア83の偏心部に軸82で連結されており、ギア
83は脱毛ブロック2における回転体23に設けられた
前記ギア27にかみ合っている。
【0018】今、モータ11を回転させれば、中間ギア
13を介して回転軸70が回転するものであり、この回
転軸70の回転で、リンク80とギア83とにより、脱
毛ブロック2全体が軸26を中心に所定角度内の往復回
動を行う。この回動は、ローラ231がサブハウジング
17の上面開口のほぼ中央に位置する状態と、脱毛爪3
における可動爪3bが同じ位置にくる状態との間でなさ
れるようにしてある。そして上記回動と同時に、確動カ
ム7における一対のカムフォロア75,75が夫々軸6
7を中心に相反する方向の往復回動を行って、脱毛ブロ
ック2における一対のスライダー28,28に相反する
方向の往復直線運動を行わせるために、スライダー2
8,28の往復動で往復揺動を行う可動爪3bは、一つ
おきの固定爪3aの両面に隣合う2つの可動爪3bが同
時に接する動作と、残る固定爪3aの両面に隣合う2つ
の可動爪3bが同時に接する動作とを繰り返す。尚、両
端の固定爪3aは、夫々片面のみに可動爪3aが接する
ことから、他の固定爪3aよりも肉厚として強度を持た
せてある。
【0019】ここにおいて、本実施形態に係るもので
は、脱毛ブロック2の軸26を中心とする2回の往復回
動の間に、可動爪3bが1回の往復動を行うように、確
動カム7を構成してある。つまり、脱毛ブロック2の軸
26を中心とする1回の往復回動の間に、可動爪3bが
一側の固定爪3aに接している状態から他側の固定爪3
aに接する状態に移行するようにしてある。また、この
可動爪3bの上記移行は、脱毛ブロック2の軸26を中
心とする往復回動の両死点のうち、可動爪3bがサブハ
ウジングの上面開口に位置している時の死点の時点で大
半がなされるとともにこの時点の移行で可動爪3bが固
定爪3aに接するようになっており、他方の死点におい
て、接していた固定爪3aから可動爪3bがわずかに離
れる動きがなされるものとなっている。
【0020】つまり、ローラ231が肌に接している状
態から、脱毛ブロック2の軸26を中心とする一方向回
転によって、固定爪3aと可動爪3bとが肌に面する位
置に来た時、固定爪3aと可動爪3bとによる毛の挟持
がなされ、この挟持がなされた状態のままで脱毛ブロッ
ク2の逆方向回転がなされることで毛の引き抜きがなさ
れるとともに、上記ローラ231が再度肌に接する状態
となった時、挟持していた毛の解放がなされるという動
作が繰り返されることになる。
【0021】ところで、図5に示すように回転体23に
は弾性エラストマにより形成されたフィン234が固定
爪3aとローラ231との間の凹所230のほぼ中央に
設けてあり、回転体23と一体回転するようになってい
て、該フィン234により寝た毛やくせ毛を起こすよう
になっている。すなわち、フィン234は、後述のコー
ム51で寝た毛やくせ毛を起こし、起こされた毛を維持
し、起こされなかった毛を起こし、確実に脱毛爪3に毛
の根元部を導入し、効率の良い脱毛を行うと共に、脱毛
による刺激を低減している。
【0022】次に、肌当て部材5につき説明する。肌当
て部材5は、装置ケーシング1の上部のサブハウジング
17の開口内に位置するとともに装置ケーシング1に対
してスイング及びフロート自在となっている。すなわ
ち、脱毛手段である脱毛ブロック2の前後にそれぞれ配
置した前後の肌当て部材5の両端部間を連結部50によ
り一体に連結してある。ここで、前に位置する肌当て部
材5はくし状のコーム51により構成してあり、寝た毛
やくせ毛を起こすようになっている。コーム51は弾性
エラストマで外周を囲んであり、弾性エラストマはコー
ム1を有する肌当て部材5を形成する際に同時成形され
るものである。この弾性エラストマの硬度は50°〜8
0°にしてあり、肌当たりを良くしながら肌を伸ばし、
毛を整毛することができるようにしてある。後ろに位置
する肌当て部材5はローラ54により構成してあり、該
ローラ54は弾性エラストマにより形成してあって軸5
4aにより回転自在に取付けてあり、肌に追従して転が
るようにしてある。
【0023】図5に示すように、連結部50の主体の外
側面部には上面が円弧面となった凸部550が設けてあ
り、該凸部550の外側面にボス560が突設してあ
り、また、凸部550の下端部には支点溝57が設けて
ある。一方、装置ケーシング1の上部にサブハウジング
17の両側の内面部の中央部にはそれぞれ対向するよう
に上下方向に長い長孔171が設けてある。そして、連
結部50で連結した前後の肌当て部材5はサブハウジン
グ17内に下方より挿入されてサブハウジング17の開
口に臨ませられるのであるが、ここで、上記前後の肌当
て部材5を連結する連結部50の凸部550に設けたボ
ス56が長孔171に上下移動自在に係合してある。サ
ブハウジング17の開口の両側には上面片部172が設
けてあり、上面片部172は断面円弧状をしていて下面
側が円弧状をした凹部173となっている。
【0024】ハウジング10にサブハウジング17を取
付けた状態で、サイドカバー62に設けた支点リブ62
aが連結部50の支点溝57に嵌まり込み、ばね18の
上方押圧力が駆動部のサイドカバー62を介して支点リ
ブ62aに伝達され、支点溝57を介して連結部50の
凸部550を凹部173に接触させるようになってい
る。
【0025】ここで、円弧状をした凹部173の曲率半
径が円弧状をした凸部550の曲率半径よりも大きく設
定してあり、このため、円弧状の凸部550は円弧状の
凹部173に一点で当たり、この一点で当たる部分が連
結部50で連結した肌当て部材5のスイングの支点部と
なっており、また、同時にこのスイングの支点部は肌当
て部材5のフロートに当たっての上端支持部を構成して
いる。
【0026】このように、連結部50で連結された肌当
て部材5はフロート自在で且つスイング自在となってい
る。次に、脱毛手段とは別の刺激を肌に与えるための刺
激付与手段について説明する。以下の実施形態において
は、肌に刺激を付与するための刺激付与手段の一例とし
て振動体44、45により肌に振動を付与する例につい
て説明する。
【0027】両側の連結部50の前後方向の一端部(図
5に示す実施形態では前端部)の内側より一体に弾性を
有するヒンジ部52′を連出し、両ヒンジ部52′の先
端部間に両ヒンジ部52′と一体に振動体45が形成し
てある。ヒンジ部52′の前後方向の略中央部の下面に
は突起560が設けてあり、回転体23の両側端部に周
方向に設けたカム236と突起560が当たっている。
また、振動体44の両端部からそれぞれ一体にヒンジ部
52″が連出してあって略コ字状に形成してあり、ヒン
ジ部52″の先端部はピン54aにより連結部50に枢
支連結してあり、また、ヒンジ部52″の前後方向の略
中央部の下面には突起560が設けてあって、上記カム
236と突起560が当たっている。そして、回転体2
3が回動するとカム236の凹部236aに対応してい
た突起560が凸部236bに当たって押し上げられ
る。この時ヒンジ部52″はピン54aを支点として回
動し、前方の振動体44が押し上げられて肌を押し、同
時にヒンジ部52′は凹部236aに対応していた突起
560が凸部236bに当たって連結部50からの連出
基部部分を支点として変形して上方に押し上げられる。
更に回転体23が回動すると、突起560が凹部236
aに対応することで振動体44、45による肌への押圧
が解除される。このように回転体23の回動に合わせて
上記振動体44、45の動作が繰り返されることで肌に
対する垂直方向(上下方向)の振動を発生させ、肌に機
械的振動を発生させるようになっている。
【0028】ヒンジ部52′とヒンジ部52″とはピン
44aにより連結枢支してある。上記ピン44aによる
連結枢支に当たって、ヒンジ部52′、ヒンジ部52″
に設けたピン44aを挿通する孔のうち少なくとも一方
の孔は長孔44bとなっていて、ヒンジ部52′とヒン
ジ部52″とがスムーズに連動するようになっている。
【0029】肌当て部材5は振動体44、45の外側に
設けてあって肌規制手段となっている。ここで、添付図
に示す実施形態においては、刺激付与手段による肌への
刺激に当たって、刺激付与期間と刺激付与期間との間に
刺激を与えない刺激付与休止期間を設ける例が示してあ
る。すなわち、カム236に刺激付与期間となる凸部2
36bと刺激付与休止期間となる凹部236aとを設け
てある。このように、肌への刺激が刺激付与期間と刺激
付与期間との間に刺激を与えない刺激付与休止期間を設
けることで、生体特有の刺激に対する慣れを防止し、感
覚受容器の閾値の上昇を防止して、適正な刺激で(つま
り肌当たりの良い適正な刺激)で脱毛時の痛み感を充分
に低減することができるようにしてある。
【0030】そして、肌への振動付与休止期間において
は振動体44、45は脱毛手段の肌への当接面より0〜
3mm肌と離れる方向に位置し、また、振動付与時にお
いては脱毛手段の肌への当接面より0.5mm〜5mm
肌側に突出するように設定してある。このように脱毛手
段の先端の肌への当接面に対して振動付与休止期間に肌
から離れる側に位置させることで、毛の根元から把持で
き、また抜き残しがなくなり、更に、肌面への振動体4
4、45の突出により衝撃的な大きな刺激を与えること
ができて脱毛による痛みを効果的に少ない負荷で低減で
きることになる。
【0031】図6乃至図11には本発明の脱毛サイクル
と、刺激付与手段による肌への刺激付与との関係を示す
一実地形態が示してある。すなわち、爪が開で毛を導入
し(図6、図7)、次に爪を閉じて毛を掴み(図8)、
次に、爪を閉じたまま回転体23の回動により毛を引き
抜き(図9、図10)、次に、爪を開いて毛を離す(図
11)という動作を行う際、毛を把持する前に肌への刺
激を振動体44、45の突出で行い(図7)、振動体4
4、45を元に戻して刺激付与休止期間を設け(図
8)、毛の把持後、引き抜く時に再び振動体44、45
の突出により肌への刺激を行い(図9)、再び振動体4
4、45を元に戻して刺激付与休止期間を設ける(図1
0、11)ようになっている。この実施形態において
は、1回の脱毛サイクルにおいて2回肌への刺激付与を
行っている。添付図面において符号101は毛を示して
いる。
【0032】図12には上記構成の脱毛装置において、
脱毛の痛み感の官能評価を行った結果を示してある。こ
れによると、肌刺激周波数は10Hz〜400Hzで毛
の引き抜きによる痛み感の低減ができることが判った。
この時脱毛サイクルの周波数を30Hzであった。そし
て、上記のように脱毛サイクルの周波数が30Hzの
時、刺激付与手段の周波数が脱毛サイクルの周波数が3
0Hzの2倍の60Hzの肌刺激周波数の近傍が最も脱
毛による痛み感の低減効果があることが判った。
【0033】また、刺激付与手段により肌に与える刺激
が脱毛手段による脱毛サイクルの1〜3倍の周波数とす
ることが脱毛による痛み感の低減が優れていることも判
った。この点に関しては、以下の理由によっても刺激付
与手段により肌に与える刺激が脱毛手段による脱毛サイ
クルの1〜3倍の周波数の範囲とすることがよいのが理
解される。すなわち、脱毛の痛覚を伝達する神経繊維で
ある痛覚伝達神経繊維は主としてAδ繊維であり、ま
た、皮膚の表面の感覚受容器につながる神経繊維である
触圧覚伝達繊維はAβ繊維であり、脊髄後角においてゲ
ートコントロールを発動させるためにはAδ繊維以外に
Aβ繊維を興奮させる必要がある。ところが、Aδ繊維
は伝導速度が15m/secであるのに対し、Aβ繊維
は伝導速度が50m/secであり、Aβ繊維がAδ繊
維よりも伝導速度が約3倍程度である。このため、上記
のように刺激付与手段により肌に与える刺激を脱毛手段
による脱毛サイクルの1〜3倍の周波数とすることで、
刺激付与手段による肌への刺激と毛の引き抜きによる痛
覚とを脊髄後角に同時に伝達させ、このように刺激付与
手段による肌への刺激と毛の引き抜きによる痛覚とを脊
髄後角に同時に伝達させることで、脊髄後角においてゲ
ートコントロールを発動させ、脱毛による痛感刺激を効
果的に相殺することができるものであり、以上の理由か
らも、刺激付与手段により肌に与える刺激が脱毛手段に
よる脱毛サイクルの1〜3倍の周波数の範囲が脱毛によ
る痛み感の低減が優れていると言える。
【0034】図13には脱毛サイクル1回に対して脱毛
刺激を1回を付与する場合(刺激付与手段により肌に与
える刺激の周波数が脱毛手段による脱毛サイクルの周波
数の1倍の場合)における種々の肌刺激のパターン例を
示している。なお、この刺激付与のパターンの概略図に
おいて、「肌刺激の大きさ」は脱毛とは別の刺激付与手
段による肌への刺激の大きさを示している。
【0035】図13(イ)は1回の脱毛サイクルにおい
て引き抜き時に刺激付与手段により肌に刺激を付与する
例であり、引き抜き時以外は刺激付与休止期間となって
いて刺激付与が行われていない。また、図13(ロ)は
1回の脱毛サイクルにおいて把持時に振動体が突出せ
ず、毛を根元から掴み易くして導入と引き抜き時に肌に
突出して肌刺激を1回の脱毛サイクルに対して1回行っ
ている。また、図13(ハ)は脱毛時に毛の把持側に偏
らせて刺激付与手段により刺激を付与し、引き抜き時以
外は刺激付与休止期間となっていて刺激付与が行われて
いない。
【0036】また、図14は脱毛サイクル1回に対して
脱毛刺激を2回を付与する場合(刺激付与手段により肌
に与える刺激の周波数が脱毛手段による脱毛サイクルの
周波数の2倍の場合)における種々の肌刺激のパターン
例を示してる。図14(イ)は毛の導入期間と毛の脱毛
期間に刺激付与手段におり肌に刺激を付与しており、導
入期間よりも脱毛期間で強い刺激を付与していっそう脱
毛時の痛み感を低減している。また、導入時と引き抜き
時に刺激を付与する以外は刺激付与休止期間となってい
て刺激付与が行われていない。また、図14(ロ)では
振動体の突出時間の長い緩やかな肌刺激により脱毛刺激
のない導入期間の肌当たりを良くし、脱毛の痛みの大き
い引き抜き期間に突出時間が短い大きな肌刺激を付与し
て脱毛による刺激を低減している。また、把持期間は刺
激付与休止期間となっていて刺激付与が行われていな
い。図14(ハ)は引き抜き期間に2回の肌刺激を行い
脱毛の痛みを低減している。また、引き抜き時に刺激を
付与する以外は刺激付与休止期間となっていて刺激付与
が行われていない。
【0037】また、図15には脱毛サイクル1回に対し
て脱毛刺激を3回を付与する場合(刺激付与手段により
肌に与える刺激の周波数が脱毛手段による脱毛サイクル
の周波数の3倍の場合)における種々の肌刺激のパター
ン例を示している。図15(イ)、(ハ)は導入期間、
引き抜き期間、毛を離す期間にそれぞれ肌刺激を行って
いる。また、図15(ロ)は導入期間に1回、引き抜き
期間に2回の肌刺激を行っている。
【0038】ところで、上記各肌刺激パターンにおい
て、毛の把持期間に振動体の肌への突出による刺激付与
を行わないようにすることで、毛の把持に当たって毛の
根元を把持できてこの点でも毛の引き抜きによる刺激を
低減することができるものである。また、毛の導入期間
に肌に刺激を付与することで、脱毛前に刺激を与えて気
を取られるような心理的効果で脱毛時の痛みを少なくす
とと共に、最も脱毛の痛みの大きい引き抜き時に肌刺激
を与えることで脱毛の痛みを低減することができる。
【0039】そして、毛の導入期間に刺激付与手段によ
り肌に刺激を付与するに当たり、図9、図10の爪を閉
じた状態で毛を引き抜く期間において、図9に示す毛の
引き抜き期間の初期に(つまり毛の引き抜き期間のうち
毛の把持期間側に近づけるように偏って)刺激を付与す
るようにすると、毛の引き抜き期間に刺激を与えるに当
たって最も毛の引き抜きの痛みが発生する引き抜き初期
に刺激付与手段により肌に刺激を付与して、効果的に痛
みを低減することができることになる。
【0040】また、毛の導入期間に刺激付与手段により
肌に刺激を付与するに当たり、図6、図7の爪を開いて
毛を導入する毛の導入期間において、図7に示す毛の導
入の後期に(つまり毛の導入期間のうち毛の把持期間側
に近づけるように偏って)刺激を付与するようにする
と、毛の導入期間に刺激を与えるに当たってできるだけ
毛の引き抜きの痛みが発生する時に近づけることができ
て、効果的に痛みを低減することができることになる。
【0041】上記肌刺激の種々のパターンは肌刺激を発
生させるための回転体23のカム236の凸部236b
の形状や大きさや位置や数により種々設定できるもので
ある。次に、図16乃至図19に基づいて本発明の更に
他の実施形態につき説明する。すなわち上記した実施形
態においては1回の回動(実施形態では一往復の回動)
により毛を1回引き抜く場合の例につき説明したが、本
実施形態においては1回の回転により毛の引き抜きを複
数回行うようにした例を示している。
【0042】本実施形態にあっては、後述のように複数
枚並設される爪が回転軸23Aとともに回転するが回転
軸23Aに対しては動かない固定爪3aと、回転軸23
Aとともに回転し且つ回転軸に対して揺動自在となった
可動爪3bとで構成してあって、固定爪3aと可動爪3
bとが交互に配置してある。本実施形態における脱毛装
置は、モータ11を内蔵する装置ケーシング1と、装置
ケーシング1の上部に取付けられた脱毛手段を内蔵する
サブハウジング17とからなるもので、手で把持する部
分である装置ケーシング1は二つ割りのハウジング10
内に上記モータ11を配置するとともに、電源ジャック
14とスイッチ15、そしてモータ11の出力軸に取り
付けたピニオン12と噛合する中間ギア13を設けたも
のとして形成されている。
【0043】サブハウジング17は本実施形態において
はビスによって連結される一対のハウジング17a、1
7bと、両ハウジング17a,17bの対向面に夫々配
設される一対の確動カム7、両端が確動カム7を貫通し
てハウジング17a,17bに軸受け400で回転自在
に支持されている回転軸23A、回転軸23Aの角軸部
の一端に取り付けられて上記中間ギア13と噛合する減
速ギア415、回転軸23Aの角軸部の他端に取り付け
られた支持板401、そして回転軸23Aの角軸部にカ
ラー402によって所定間隔を保つように取り付けられ
た複数枚の円板状の固定爪3a、これら固定爪3a間に
夫々1枚ずつ配設された可動爪3b、そして回転軸23
Aと平行に且つ回転軸23Aのまわりに90°間隔で配
設されるとともに上記固定爪3aと可動爪3bとを貫通
している4本の開閉レバー403とからなるものとして
形成されている。図中404はワッシャー、405は確
動カム7及び支持板401と回転軸23Aとの間の相対
回転を自在とするためのボール、406は確動カム7及
び支持板401の軸方向位置決めのための止め輪であ
る。
【0044】上記各開閉レバー403は、回転軸23A
の角軸部の各外面に添って配設されるとともに、回転軸
23Aの軸方向にスライド自在となっているものであ
り、そして90°間隔の2本の開閉レバー403の各一
端が一方の確動カム7に、他の90°間隔の2本の開閉
レバー403の各他端が他方の確動カム7に係合してい
る。この係合は、開閉レバー403の端部から突設した
ローラ412付のピン413が、確動カム7の外周面に
形成された環状の確動カム溝7aに入るものとして構成
されている。そして、この確動カム溝7aは蛇行するも
のとして形成されている。
【0045】各固定爪3aは各開閉レバー403が貫通
する貫通孔407を備えているとともに、両面がカラー
402に接することで回転軸23Aと直交する面を保っ
ているのに対して、カラー402の外周側に配される各
可動爪3bは、180°間隔の2本の開閉レバー403
を貫通させる一対の貫通部408と、残る他の2本の開
閉レバー403における係合溝409と遊びを持って係
合する一対の係合部411とを備えたものとなってお
り、両係合部411に係合する2本の開閉レバー403
が回転軸23Aの軸方向にスライドすることで、軸方向
の揺動を行うようになっている。また、一つおきの可動
爪3bが180°間隔の2本の開閉レバー403に、他
の可動爪3bが他の2本の開閉レバー403に係合する
ものとされている。尚、貫通部408は図17(a)か
ら明らかなように、径方向に長い長孔、係合部411は
貫通部408の長手方向と直交する方向に長い長孔とし
て形成されており、可動爪3bに対する開閉レバー40
3の組み付けは、貫通部408については、開閉レバー
403をそのまま差し込み、係合部411については、
係合部411に挿通した後、90°ひねることで、開閉
レバー403の係合溝409を係合部411に係合させ
ることで行う。
【0046】今、モータ11の回転で回転軸23Aを回
転させる時、固定爪3aと可動爪3b、そして開閉レバ
ー403も回転するわけであるが、この回転に伴い、各
開閉レバー403は、ハウジング17a,17bとの係
合で回転することがないようにされている確動カム7の
確動カム溝7aにおける軸方向の変位に従って、軸方向
にスライドするものであり、このスライドにより、可動
爪3bを揺動させて可動爪3bの先端の一部を固定爪3
a側面に接触させる。
【0047】この時、一対の確動カム7における確動カ
ム溝7aは対称に形成されており、また蛇行による両確
動カム溝7a間の間隔の変化は、ハウジング17a、1
7bの開口部に面したところで広く、奥側において狭く
なるようにされている。従って、回転軸23Aが一回転
する間に各開閉レバー403は一往復を行うのである
が、回転軸23Aの回転に伴って、スライド移動する開
閉レバー403が順次いれかわっていくものであり、そ
してハウジング17a、17bの開口部側と奥側とに位
置している2本の開閉レバー403に共に係合している
一つおきの可動爪3bの先端が、上記開口部側に位置す
る開閉レバー403のスライドに伴って夫々隣接してい
る固定爪3aに接するものである。
【0048】更に、ある可動爪3bと係合している2本
の180°間隔の開閉レバー403は、互いに異なる確
動カム7に係合していることから、ある固定爪3aの側
面に接触した可動爪3bは180°回転した時に他方向
に動かされて他の固定爪3aの側面に接触するものとな
っている。つまり、一枚の可動爪3bは、一回転につ
き、両隣の固定爪3a,31Aに時間をおいてハウジン
グ17a、17bの開口部側のところにおいて接触する
ものである。
【0049】そして、可動爪3bが固定爪3aと接触す
る際に、この両者の間に挟みこまれた毛9は、両者の接
触状態がしばし維持されるために、可動爪3bと固定爪
3aとの回転に伴って引き抜かれ、そして固定爪3aか
ら可動爪3bから離れる際に遠心力で外部に飛び出して
いく。上記のような構成の1回の回転により複数回(上
記実施形態においては4回)の毛の引き抜きを行うもの
において、回転軸23A側に刺激付与手段を連動して動
かすためのカム236が設けてある。添付図面に示す実
施形態においては、回転軸23Aに取付けられて回転軸
23Aといっしょに回転する減速ギア415と支持板4
01にカム236が設けてある。カム236には周方向
に複数個の凸部236bと凸部236b間にそれぞれ凹
部236aが形成してある。
【0050】一方、振動体44の両端部から弾性を有す
るヒンジ部52′を一体に連出して略コ字状に形成して
あり、両ヒンジ部52′の先端部をサブハウジング17
の開口部の前端部両側に軸により回動自在に取付けてあ
り、該ヒンジ部52′の前後方向の略中央部の下面に突
起560が突設してある。また、振動体45の両端部か
ら弾性を有するヒンジ部52″を一体に連出して略コ字
状に形成してあり、両ヒンジ部52″の先端部をサブハ
ウジング17の開口部の前端部両側に軸により回動自在
に取付けてあり、該ヒンジ部52″の前後方向の略中央
部の下面に突起560が突設してある。なお、本実施形
態においては図示を省略しているが、ヒンジ部52′と
ヒンジ部52″とはピンにより連結枢支してもよい。上
記ピンによる連結枢支に当たって、ヒンジ部52′、ヒ
ンジ部52″に設けたピンを挿通する孔のうち少なくと
も一方の孔は長孔となっていて、ヒンジ部52′とヒン
ジ部52″とがスムーズに連動する。上記ヒンジ部5
2′とヒンジ部52″に設けた突起560はいずれもカ
ム236の外周面の凸部236bや凹部236aに当接
している。
【0051】しかして、回転軸23Aが回転すると、カ
ム236が回転し、ヒンジ部52′とヒンジ部52″に
設けた突起560がカム236の外周面の凸部236b
に当接している場合はヒンジ部52′、ヒンジ部52″
が肌側に回動して振動体45が肌側に向けて突出して肌
に刺激を与え、突起560がカム236の外周面の凹部
236aに当接している場合はヒンジ部52′、ヒンジ
部52″が肌と反対側に回動して振動体45が肌から離
れる方向に移動する。このように回転軸23Aの回転に
合わせて上記動作が繰り返されることで肌に対する垂直
方向の(上下方向の)振動を発生させて肌に機械的振動
を発生させるのである。
【0052】ところで、添付図面に示す実施形態におい
ては固定爪3aと可動爪3bとにより90°毎に1回毛
を掴み1回の回転により毛を引き抜くようになってお
り、1回転で4回の毛の引き抜きを行うようになってい
る。この場合、固定爪3a、可動爪3bにより毛を引き
抜いている時に、次の固定爪3a、可動爪3bは毛を導
入している状態となっている。つまり、図19に示すよ
うに、本実施形態における脱毛サイクルは前のサイクル
の毛の引き抜き期間と後のサイクルの毛の導入期間とが
順次重なるようになっている。
【0053】この場合、1回目の脱毛サイクルで引き抜
き期間に1回肌刺激を与えることで、同時に2回目の脱
毛サイクルにおける毛の導入期間にも肌に刺激を与えて
いることになる。つまり、1回転に4回の脱毛サイクル
があり、これに対して4回の肌刺激を付与するのである
が、各脱毛サイクルにおける毛の導入期間と毛の引き抜
き期間にはいずれも肌刺激が付与されるように構成でき
るものである。
【0054】ここで、図19に示すように1回転に4回
の肌刺激を付与するにはカム236の外周に4個の凸部
236bを90°の開き角度を介して設けるものであ
る。凸部236bと凸部236bとの間は凹部236a
となっており、突起560がこの凹部236aに位置し
ている時は刺激付与休止期間となっていて肌への刺激が
加えられない。このように刺激付与期間と刺激付与期間
との間に刺激付与休止期間を設けることで、生体特有の
刺激に対する慣れを防止し、また、感覚受容器の閾値の
上昇を防止することができて、効果的に毛の引き抜き時
における痛み感を低減することができるのである。
【0055】また、カム236の大きさ、形状、位置を
変えることで、肌に不規則な刺激を与えるようにしても
よく、このようにすると、いっそう脱毛時における痛感
を低減できるものである。また、上記各実施形態におい
ては肌への刺激付与手段として振動により肌に刺激を付
与する例につき説明したが、電気、温、冷、針、触、圧
など皮膚感覚受容器を励起させる刺激であれば採用する
ことができるものである。
【0056】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の発明にあって
は、上記のように、手で把持できる装置ケーシングに毛
を引き抜くための脱毛手段を有する脱毛装置において、
該脱毛装置に、肌に刺激を付与するための刺激付与手段
を設け、刺激付与手段により肌に発生させる刺激の周波
数が10〜400Hzであるので、皮膚に確実に変位さ
せて感覚受容器を刺激することができ、この結果、脱毛
時における痛み感の低減が効果的に行えて快適な脱毛が
できるものである。
【0057】また、請求項2記載の発明にあっては、上
記請求項1記載の発明の効果に加えて、刺激付与手段に
より肌に与える刺激が脱毛手段による脱毛サイクルの1
〜3倍の周波数であるので、脱毛の痛みと肌への刺激付
与手段による刺激とが同時に脊髄後角に伝達され、脱毛
毎にゲートコントロールを発動することが可能となり、
脱毛の痛みを効果的に低減することができるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の正面断面図である。
【図2】同上の一部省略した側面断面図である。
【図3】同上の平面図である。
【図4】同上の装置ケーシング及び内部に内装する部材
の分解斜視図である。
【図5】同上の脱毛ブロックの分解斜視図である。
【図6】同上の毛を導入する状態で且つ肌刺激を付与し
ていない状態を示す説明図である。
【図7】同上の毛を導入する状態で且つ肌刺激を付与し
ている状態を示す説明図である。
【図8】同上の毛を把持する状態で且つ肌刺激を付与し
ていない状態を示す説明図である。
【図9】同上の毛を引き抜く状態で且つ肌刺激を付与し
ている状態を示す説明図である。
【図10】同上の毛を引き抜く状態で且つ肌刺激を付与
していない状態を示す説明図である。
【図11】同上の毛を離す状態で且つ肌刺激を付与して
いない状態を示す説明図である。
【図12】同上の脱毛の痛み感の官能評価の結果を示す
グラフである。
【図13】同上の脱毛サイクル1回に対して脱毛刺激を
1回を付与する場合における肌刺激パターンの各例を示
す説明図である。
【図14】同上の脱毛サイクル1回に対して脱毛刺激を
2回を付与する場合における肌刺激パターンの各例を示
す説明図である。
【図15】同上の脱毛サイクル1回に対して脱毛刺激を
3回を付与する場合における肌刺激パターンの各例を示
す説明図である。
【図16】本発明の他の実施形態の正面断面図である。
【図17】(a)は同上の要部側面断面図であり、
(b)は同上の要部正面断面図である。
【図18】同上の分解斜視図である。
【図19】同上の脱毛サイクルと刺激付与との関係を示
す説明図である。
【符号の説明】
1 装置ケーシング 2 脱毛ブロック 3 脱毛爪 44 振動体 45 振動体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹内 利浩 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 手で把持できる装置ケーシングに毛を引
    き抜くための脱毛手段を有する脱毛装置において、該脱
    毛装置に、肌に刺激を付与するための刺激付与手段を設
    け、刺激付与手段により肌に発生させる刺激の周波数が
    10〜400Hzであることを特徴とする脱毛装置。
  2. 【請求項2】 刺激付与手段により肌に与える刺激の周
    波数が脱毛手段による脱毛サイクルの1〜3倍の周波数
    であることを特徴とする請求項1記載の脱毛装置。
JP4033197A 1997-02-25 1997-02-25 脱毛装置 Withdrawn JPH10234459A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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