JP3835429B2 - 撮像装置用のレンズ駆動装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光軸方向に沿って光学レンズを移動させる撮像装置用のレンズ駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、オートフォーカス機能や電動ズーム機能を備えたビデオカメラ等の撮像装置には、フォーカシング用の可動レンズやズーミング用の可動レンズをその光軸方向に移動させるためのレンズ駆動装置が設けられている。この種のレンズ駆動装置としては、例えばコイルおよびマグネットを有する電磁駆動方式のアクチュエータ、即ち電磁駆動装置が比較的多く用いられている。
【0003】
従来、これらのレンズ駆動装置に用いられるアクチュエータとしては、ステッピングモータあるいはDCモータを用い、ギア等によりモータの回転運動を直線運動に変換しズームレンズ・フォーカスレンズを光軸方向に移動させる手段が広く採用されているが、高速駆動、高精度駆動などの要求性能の高度化に伴い平板磁石と駆動用コイルを組み合わせたリニアアクチュエータによる直線駆動が採用されつつある。
【0004】
このリニアアクチュエータは、特許文献1や特許文献2で開示されるように、平坦かつ駆動方向に等しい幅を持つマグネットと平坦かつ駆動方向に等しい幅を持つヨークと駆動用コイルとを備えたことを特徴としており、駆動用マグネット表面とこれに対抗する駆動用コイルの間隔は可動部がガイド軸に案内されることにより駆動ストローク全域において常に一定の距離を保っている。
【0005】
ここで、前記平坦かつ駆動方向に等しい幅を持つマグネットにおいては、表面から流れる磁束密度は図15に示すようになり、マグネット両端部上面では磁束の方向が駆動方向側に傾くため、前記コイルに発生する推力も駆動方向とある角度を持つことになる。このためアクチュエータが発生する駆動方向推力は図16に示すように駆動方向両端部ほど低く、中央部ほど高くなる。
【0006】
さらに、可動レンズはガイド軸により駆動方向が拘束されており、かつ、駆動方向と推力方向がある角度を持つため、駆動方向と直行する推力成分が発生することにより、ガイド軸と可動レンズ間の摩擦による負荷が増大し、マグネット両端部では駆動負荷が増加する。
【0007】
【特許文献1】
特開平7−239437号公報
【特許文献2】
特開2002−169073号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
以上より、可動レンズを駆動させると、可動レンズの位置に応じて駆動用コイルが発生する駆動方向推力が変化し、推力のリニアリティ(直線性)が損なわれてしまうとともに駆動負荷も位置に応じて変化するため、可動レンズの駆動性能に悪影響を及ぼすという問題が生じる。
【0009】
特に位置検出器などを用い、フィードバック制御により構成されたサーボ系レンズ駆動装置の場合、上記問題により可動レンズの位置によってサーボ系の安定性が変化してしまい、サーボ特性に悪影響を及ぼすという問題が発生する。
【0010】
また、もう一つの問題点として、前述したようにマグネットのストローク方向両端部でコイルが発生する推力が低下するためマグネット全長を有効に利用できないことが挙げられる。例えばこの両端部での発生推力がアクチュエータとして設計上必要な推力に満たない場合などにおいては、必要な推力が得られる部分のみを利用する必要がありマグネットの全長を有効に使えず、駆動ストロークを小さくする必要があり、装置の小型化への妨げとなってしまう。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、このような課題を解決するために成されたものである。すなわち、本発明は、光軸方向に沿って自在に移動できる光学レンズを保持する被駆動体と、被駆動体に取り付けられる駆動用コイルと、移動する駆動用コイルとの間で所定の間隔が設定される表面を有するマグネットとを備えるレンズ駆動装置であり、このマグネットの表面と駆動用コイルとの間隔として、駆動用コイルの移動範囲における端部での間隔より中央部での間隔の方が広く設けられているものである。
【0012】
特に、本発明は、移動する駆動用コイルとの間に所定の間隔が設定され、被駆動体の移動方向に隣接して配置され、駆動用コイルに対応する表面がそれぞれ異なる磁極を有する第1のマグネットと第2のマグネットとを備えており、第1のマグネットと第2のマグネットとのそれぞれの表面と駆動用コイルとの間隔が、駆動用コイルの移動範囲における端部での間隔より中央部での間隔の方が広く設けられていて、それぞれの前記表面の形状が、それぞれの表面の端部近傍の中央部に対する傾斜が中央部近傍の傾斜より大きくなるような形に湾曲して設けられていると共に、ここにおいて、被駆動体が、マグネット側の隅部に位置するスリーブ部と、このスリーブ部と光軸を挟んで反対側の隅部に位置する溝部とを有し、スリーブ部の一側面に光軸と略並行な板状部を設け、この板状部のマグネット側の面に駆動用コイルを接着剤で固定しているものである。
【0013】
このような本発明では、第1のマグネットと第2のマグネットとのそれぞれの表面と駆動用コイルとの間隔として、駆動用コイルの移動範囲における端部より中央部を広く設けるとともに、それぞれのマグネットの表面の形状として、それぞれの表面の端部近傍の中央部に対する傾斜が中央部近傍の傾斜より大きくなるような形に湾曲して設けることで、表面の磁極がそれぞれ異なる2つのマグネットにより形成される磁場を均一化し、例えば一定電圧で駆動した場合にコイルが発生する駆動推力を被駆動体の可動ストローク全域において一定にすることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図に基づき説明する。先ず、第1の実施形態について説明する。本実施形態に係るレンズ駆動装置は、ビデオカメラ等の撮像装置に用いられるレンズ鏡筒において、フォーカスレンズおよびズームレンズのレンズ駆動用として適用される。
【0015】
図1は本実施形態に係るレンズ駆動装置の分解斜視図、図2は本実施形態に係るレンズ駆動装置の正面図である。すなわち、被駆動体110は、光学レンズ111を有し、片側にスリーブ部114と、このスリーブ部114と光軸を挟んで反対側に溝部115を有する。
【0016】
また、ガイド軸150は被駆動体110を光軸方向に移動させるため、スリーブ部114にガタなく嵌合される軸である。ガイド軸160は被駆動体110がガイド軸150を中心に回転するのを防ぐため、溝部115に挿入された振れ止めとなる軸である。
【0017】
このスリーブ部114に挿入されるガイド軸150によって被駆動体110は移動方向にガタつくことなく案内され、また溝部115に挿入されたガイド軸160によって被駆動体110の回転が防止され光軸が定まる。また、被駆動体110には駆動用コイル112が接着剤等で固定されている。
【0018】
マグネット121は被駆動体110を光軸方向に移動させるためのであり、その形状は駆動方向中央部ほど薄く、両端部ほど厚くなるように駆動用コイル112側の面(表面)が湾曲している。これにより、マグネット121の表面とこれに対向する駆動用コイル112との間隔を、駆動方向中央部を広くし駆動方向両端部を狭くした構成としている。
【0019】
また、接地ヨーク120はマグネット121に対して駆動用コイル112と反対の面に接地されており、対向ヨーク130は環状に巻回された駆動用コイル112を貫通している。
【0020】
被駆動体110の位置は、これに取り付けられた位置検出用マグネット113と、このマグネットと隙間を持って非接触に配置された磁気抵抗素子140により検出される。位置検出用マグネット113は移動方向に沿って磁極が交互に異なるように着磁されており、一方、磁気抵抗素子140は磁界の変化に伴って抵抗値が変化する素子であるため、被駆動体110の移動に伴って位置検出用マグネット113が移動すると、対向配置された磁気抵抗素子140に及ぶ磁界が変化し磁気抵抗素子140の抵抗値が変化するので、その抵抗値の変化を観察することによって被駆動体110の位置を正確に検出することができる。上記では、被駆動体の位置検出の手段として、磁気抵抗素子140および位置検出用マグネットを用いたが、既知の非接触式位置検出手段を用いてもよい。
【0021】
以上の構成によって、駆動用コイル112に電流が流れると、前記対向ヨーク130と前記駆動用マグネット121との間を通る磁束により駆動用コイル112には光軸方向に平行な推力が発生し(フレミングの左手の法則)、結果この推力によって被駆動体110は光軸方向に駆動用コイル112と一体的に移動する。
【0022】
一方、上記構成からなるレンズ駆動装置においては、マグネット121と対向ヨーク130の間に形成される空隙内において、駆動用コイルが受ける磁束密度の駆動方向直行成分はマグネット中央部、端部共ほぼ等しくなる。これにより駆動用コイル112には、駆動ストローク全域において駆動方向に平行かつ一定の推力が発生し、図3の実線で示すように推力のリニアリティを確保することができる。
【0023】
また、推力方向と駆動方向が駆動ストローク全域において常に平行になるため、被駆動体110とガイド軸間に発生する摩擦抵抗も一定となる。以上より、被駆動体110のフォーカシング、ズーミング駆動時の発生推力、駆動負荷を一定に保つことができ、駆動特性またはサーボ特性を良好にすることができる。
【0024】
次に、第2の実施形態について説明する。本実施形態に係るレンズ駆動装置は、ビデオカメラ等の撮像装置に用いられるレンズ鏡筒において、フォーカスレンズおよびズームレンズのレンズ駆動用として適用される。
【0025】
図4は、本実施形態に係るレンズ駆動装置の分解斜視図である。なお、本実施形態において、図1、図2と同一部分については同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0026】
図4において、本実施形態のレンズ駆動装置は、マグネット122の駆動方向中央部ほど薄く、両端部ほど厚くなるように駆動用コイル112側の面(表面)が折曲(傾斜)している。これにより、マグネット122の表面とこれに対向する駆動用コイル112との間隔を、駆動方向中央部を広くし駆動方向両端部を狭くした構成としている。
【0027】
このような構成としても、上述した第1の実施形態のレンズ駆動装置と同様に、フォーカシング、ズーミング駆動時における発生推力、駆動負荷を一定に保ち、駆動特性またはサーボ特性を良好にすることができる。
【0028】
なお、本発明のレンズ駆動装置は、上述した第1、第2の実施形態に限定されるものではない。例えば、マグネット121,122の形状は、図面のものに限定されず上述した各実施形態と同様の効果を得られる種々の形状が考えられる。また、マグネット121,122の正面または背面の両方を、湾曲または折曲させる構成としてもよい。さらに、マグネット121,122を均一の厚みを持つものとし、これを湾曲または折曲させることにより同様の効果を得られるものとすることもできる。
【0029】
次に、第3の実施形態について説明する。本実施形態に係るレンズ駆動装置は、ビデオカメラ等の撮像装置に用いられるレンズ鏡筒において、フォーカスレンズおよびズームレンズのレンズ駆動用として適用される。
【0030】
図5は、本実施形態に係るレンズ駆動装置の分解斜視図である。なお、本実施形態において、図1、図2と同一部分については同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0031】
図5において、本実施形態のレンズ駆動装置は、マグネット123の駆動方向中央部ほど幅が狭く、両端部ほど幅が広くなるようにマグネット幅が湾曲している。このような構成としても、上述した第1の実施形態のレンズ駆動装置と同様に、フォーカシング、ズーミング駆動時における発生推力、駆動負荷を一定に保ち、駆動特性またはサーボ特性を良好にすることができる。
【0032】
次に、第4の実施形態について説明する。本実施形態に係るレンズ駆動装置は、ビデオカメラ等の撮像装置に用いられるレンズ鏡筒において、フォーカスレンズおよびズームレンズのレンズ駆動用として適用される。
【0033】
図6は、本実施形態に係るレンズ駆動装置の分解斜視図である。なお、本実施形態において、図1、図2と同一部分については同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0034】
図6において、本実施形態のレンズ駆動装置は、マグネット124の駆動方向中央部ほど幅が狭く、両端部ほど幅が広くなるようにマグネット幅が折曲している。このような構成としても、上述した第1の実施形態のレンズ駆動装置と同様に、フォーカシング、ズーミング駆動時における発生推力、駆動負荷を一定に保ち、駆動特性またはサーボ特性を良好にすることができる。
【0035】
なお、上記説明した第3、第4の実施形態では、マグネット123、124の厚さが一定であることから、型を用いたマグネット123、124の製造上有利となる。また、本発明のレンズ装置は、上述した第3、第4の実施形態に限定されるものではない。例えば、マグネット123、124の形状は、図面のものに限定されず上述した各実施形態と同様の効果を得られる種々の形状が考えられる。
【0036】
次に、第5の実施形態について説明する。本実施形態に係るレンズ駆動装置は、ビデオカメラ等の撮像装置に用いられるレンズ鏡筒において、フォーカスレンズおよびズームレンズのレンズ駆動用として適用される。
【0037】
図7は、本実施形態に係るレンズ駆動装置の分解斜視図、図8は本実施形態に係るレンズ駆動装置の正面図である。すなわち、被駆動体210は、光学レンズ211を有し、片側にスリーブ部214と、このスリーブ部214と光軸を挟んで反対側に溝部215を有する。
【0038】
また、ガイド軸250は被駆動体210を光軸方向に移動させるため、スリーブ部214にガタなく嵌合される軸である。ガイド軸260は被駆動体210がガイド軸250を中心に回転するのを防ぐため、溝部215に挿入された振れ止めとなる軸である。
【0039】
このスリーブ部214に挿入されるガイド軸250によって被駆動体210は移動方向にガタつくことなく案内され、また溝部215に挿入されたガイド軸260によって被駆動体210の回転が防止され光軸が定まる。
【0040】
扁平コイル212は扁平に巻回され、扁平面の法線方向が駆動方向と直角になるよう配置されている。この扁平コイル212は被駆動体210に接着剤等で固定されている。
【0041】
マグネット221は、互いに反対方向に着磁された領域221Aと領域221Bとが被駆動体の移動方向に隣接配置されており、その形状は領域221A、領域221Bのそれぞれにおいて駆動方向中央部ほど薄く、両端部ほど厚くなるように駆動用コイル212側の面(表面)が湾曲している。これにより、マグネット221とこれに対向する駆動用コイル212の間隔を、駆動方向中央部を広くし駆動方向両端部を狭くした構成としている。
【0042】
また、接地ヨーク220はマグネット221に対して扁平コイル212と反対側の面に接地されており、対向ヨーク230は接地ヨーク220と平行に扁平コイル212を挟み込むように配置されている。
【0043】
被駆動体210の位置は、これに取り付けられた位置検出用マグネット213と、このマグネットと隙間を持って非接触に配置された磁気抵抗素子240により検出される。位置検出用マグネット213は移動方向に沿って磁極が交互に異なるように着磁されており、一方、磁気抵抗素子240は磁界の変化に伴って抵抗値が変化する素子であるため、被駆動体210の移動に伴って位置検出用マグネット213が移動すると、対向配置された磁気抵抗素子240に及ぶ磁界が変化し磁気抵抗素子240の抵抗値が変化するので、その抵抗値の変化を観察することによって被駆動体210の位置を正確に検出することができる。上記では、被駆動体の位置検出の手段として、磁気抵抗素子240および位置検出用マグネットを用いたが、既知の非接触式位置検出手段を用いてもよい。
【0044】
以上の構成によって、駆動用コイル212に電流が流れると、前記対向ヨーク230と前記駆動用マグネット221との間を通る磁束により駆動用コイル212には光軸方向に平行な推力が発生し(フレミングの左手の法則)、結果この推力によって被駆動体210は光軸方向に駆動用コイル212と一体的に移動する。
【0045】
一方、上記構成からなるレンズ駆動装置においては、マグネット221と対向ヨーク230の間に形成される空隙内において、駆動用コイルが受ける磁束密度の駆動方向直行成分はマグネット中央部、端部共ほぼ等しくなる。これにより駆動用コイル212には、駆動ストローク全域において駆動方向に平行かつ一定の推力が発生し、図9に示すように推力のリニアリティを確保することができる。
【0046】
また、推力方向と駆動方向が駆動ストローク全域において常に平行になるため、被駆動体210とガイド軸間に発生する摩擦抵抗も一定となる。以上より、被駆動体110のフォーカシング、ズーミング駆動時の発生推力、駆動負荷を一定に保つことができ、駆動特性またはサーボ特性を良好にすることができる。
【0047】
次に、第6の実施形態について説明する。本実施形態に係るレンズ駆動装置は、ビデオカメラ等の撮像装置に用いられるレンズ鏡筒において、フォーカスレンズおよびズームレンズのレンズ駆動用として適用される。
【0048】
図10は、本実施形態に係るレンズ駆動装置の分解斜視図である。なお、本実施の形態において、図7、図8と同一部分については同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0049】
図10において、本実施形態のレンズ駆動装置は、マグネット222A、222Bのそれぞれの領域において駆動方向中央部ほど薄く、両端部ほど厚くなるように駆動用コイル212側の面が折曲している。
【0050】
このような構成としても、上述した第5の実施形態のレンズ駆動装置と同様に、フォーカシング、ズーミング駆動時における発生推力、駆動負荷を一定に保ち、駆動特性またはサーボ特性を良好にすることができる。
【0051】
なお、本発明のレンズ装置は、第5、第6の実施形態に限定されるものではない。例えば、マグネット221,222の形状は、図面のものに限定されず上述した各実施形態と同様の効果を得られる種々の形状が考えられる。また、マグネット221,222の正面又は背面の両方を、湾曲又は折曲させる構成としてもよい。さらに、マグネット221,222を均一の厚みを持つものとし、これを湾曲又は折曲させることにより同様の効果を得られるものとすることもできる。
【0052】
次に、第7の実施形態について説明する。本実施形態に係るレンズ駆動装置は、ビデオカメラ等の撮像装置に用いられるレンズ鏡筒において、フォーカスレンズおよびズームレンズのレンズ駆動用として適用される。
【0053】
図11は、本実施形態に係るレンズ駆動装置の分解斜視図である。なお、本実施形態において、図7、図8と同一部分については同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0054】
図11において、本実施形態のレンズ駆動装置は、マグネット223A、223Bのそれぞれの領域において駆動方向中央部ほど幅が狭く、両端部ほど幅が広くなるようにマグネット幅が湾曲している。このような構成としても、上述した第5の実施形態のレンズ駆動装置と同様に、フォーカシング、ズーミング駆動時における発生推力、駆動負荷を一定に保ち、駆動特性またはサーボ特性を良好にすることができる。
【0055】
次に、第8の実施形態について説明する。本実施形態に係るレンズ駆動装置は、ビデオカメラ等の撮像装置に用いられるレンズ鏡筒において、フォーカスレンズおよびズームレンズのレンズ駆動用として適用される。
【0056】
図12は、本実施形態におけるレンズ駆動装置の分解斜視図である。なお、本実施形態において、図7、図8と同一部分については同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0057】
図12において、本実施形態のレンズ駆動装置は、マグネット224A、224Bのそれぞれの領域において駆動方向中央部ほど幅が狭く、両端部ほど幅が広くなるようにマグネット幅が折曲している。このような構成としても、上述した第5の実施形態のレンズ駆動装置と同様に、フォーカシング、ズーミング駆動時における発生推力、駆動負荷を一定に保ち、駆動特性またはサーボ特性を良好にすることができる。
【0058】
なお、第7、第8の実施形態では、マグネット223、224の厚さが一定であることから、型を用いたマグネット223、224の製造上有利である。また、本発明のレンズ装置は、上述した第7、第8の実施形態に限定されるものではない。例えば、マグネット223、224の形状は、図面のものに限定されず上述した各実施形態と同様の効果を得られる種々の形状が考えられる。
【0059】
次に、上記各実施形態におけるマグネットの屈曲部分もしくは湾曲部分の大きさについて説明する。本実施形態では、マグネットの両端部に上記説明したような屈曲部分や湾曲部分を設けることで、駆動用コイルが受ける磁束密度の駆動方向直行成分をマグネット中央部、端部共ほぼ等しくし、駆動用コイルの駆動ストローク全域において駆動方向に平行かつ一定の推力を発生させるようにしている。
【0060】
このようなマグネットを構成するにあたり、マグネットの両端部に設ける屈曲部分もしくは湾曲部分の大きさは、マグネットの長さ(駆動用コイルの移動方向に沿った長さ)方向における駆動用コイルの推力の変化を検討することで求めることができる。
【0061】
図13は、マグネットの長さ方向における推力変化をマグネットのアスペクト比(長さ/厚さ)をパラメータとして計算した状態を示す図である。また、図14は、マグネットのアスペクト比と駆動用コイルの推力低下の割合を示す図である。
【0062】
図13に示す関係より、マグネットのアスペクト比が大きいものほどマグネットの両端部分に対応した駆動用コイルの推力低下部分の割合が小さく、アスペクト比が大きいものほどマグネットの両端部分に対応した駆動用コイルの推力低下部分の割合が大きいことが分かる。
【0063】
また、図14は、図13に示す関係から、最大推力に対して100%(推力低下なし)、90%(推力低下10%)、80%以推力低下20%)となる部分のマグネット全長に対する割合を示したものである。この図14に従い、マグネットの両端部で湾曲させる部分もしくは屈曲させる部分の範囲(全長に対する割合)を決定すれば、駆動用コイルの推力をマグネット全長に対して均一にできるようになる。
【0064】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば次のような効果がある。すなわち、駆動用マグネットの異形化によりアクチュエータが発生する推力のリニアリティを確保し、フォーカスレンズおよびズームレンズ駆動時の推力変動を抑制、良好な駆動特性またはサーボ特性を得ることが可能となる。また、駆動用マグネットの異形化によりアクチュエータの駆動負荷を一定にし、フォーカスレンズおよびズームレンズ駆動時に、良好な駆動特性またはサーボ特性を得ることが可能となる。また、レンズ駆動装置用マグネットの全長を有効に利用でき、駆動ストロークを大きくとれるため、撮像装置のスペースの無駄を省きレンズ鏡筒の小型化を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態を説明する分解斜視図である。
【図2】第1の実施形態を説明する正面図である。
【図3】駆動方向に対する発生推力のリニアリティを説明する図である。
【図4】第2の実施形態を説明する分解斜視図である。
【図5】第3の実施形態を説明する分解斜視図である。
【図6】第4の実施形態を説明する分解斜視図である。
【図7】第5の実施形態を説明する分解斜視図である。
【図8】第5の実施形態を説明する正面図である。
【図9】駆動方向に対する発生推力のリニアリティを説明する図である。
【図10】第6の実施形態を説明する分解斜視図である。
【図11】第7の実施形態を説明する分解斜視図である。
【図12】第8の実施形態を説明する分解斜視図である。
【図13】マグネットの長さ方向における推力変化を説明する図である。
【図14】マグネットのアスペクト比と駆動用コイルの推力低下の割合を示す図である。
【図15】マグネットの表面から流れる磁束密度を説明する図である。
【図16】駆動方向に対する発生推力を説明する図である。
【符号の説明】
110…被駆動体、111…光学レンズ、112…駆動用コイル、113…位置検出用マグネット、114…スリーブ部、115…溝部、120…接地ヨーク、121〜124…マグネット、130…対向ヨーク、210…被駆動体、211…光学レンズ、212…駆動用コイル、213…位置検出用マグネット、214…スリーブ部、215…溝部、220…接地ヨーク、221〜224…マグネット、230…対向ヨーク

Claims (1)

  1. 光軸方向に沿って自在に移動できる光学レンズを保持する被駆動体と、
    前記被駆動体に取り付けられ、前記被駆動体の移動方向と略平行に巻回される駆動用コイルと、
    移動する前記駆動用コイルとの間に所定の間隔が設定され、前記被駆動体の移動方向に隣接して配置され、前記駆動用コイルに対応する表面がそれぞれ異なる磁極を有する第1のマグネットと第2のマグネットとを備えており、
    前記第1のマグネットと前記第2のマグネットとのそれぞれの前記表面と前記駆動用コイルとの間隔が、前記駆動用コイルの移動範囲における端部での間隔より中央部での間隔の方が広く設けられていて、
    それぞれの前記表面の形状が、それぞれの前記表面の前記端部近傍の前記中央部に対する傾斜が前記中央部近傍の傾斜より大きくなるような形に湾曲して設けられていると共に、ここにおいて、前記被駆動体は、前記マグネット側の隅部に位置するスリーブ部と、該スリーブ部と光軸を挟んで反対側の隅部に位置する溝部とを有し、前記スリーブ部の一側面に光軸と略並行な板状部を設け、該板状部の前記マグネット側の面に前記駆動用コイルを接着剤で固定している
    ことを特徴とする撮像装置用のレンズ駆動装置。
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