JP5617408B2 - 駆動装置及び撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、駆動装置に関し、特に、像振れ補正レンズの駆動機構に関する。
近年、レンズからの入射光を電荷結合素子(Charge Coupled Device、以下CCDと略す)などの撮像素子を用いて撮像し、電気信号に変換後、画像として取り出せるようにした撮像装置が広く用いられている。また、レンズ交換式DSC(Digital Still Camera)や固定レンズ式DSCなどの携帯用機器の小型化、高性能化の要求に伴い、撮像装置の主要部品であるレンズ鏡筒の小型化、軽量化、薄型化が一層求められている。
従来、撮影時において、露光中に手振れなどに起因してカメラが被写体に対して振れてしまうことがある。このような場合には、撮影フィルム、CCDなどの撮像素子により構成される撮像面に結像する光学像が、撮像面に対して移動してしまう。そのため撮像画像が振れ、フォーカスがずれたような画像になってしまう。
そこで、手振れなどによるカメラの振れに応じて、撮像レンズを構成する複数のレンズ群の一部のレンズを撮影光軸に対して直交する方向や、回動する方向に移動可能とする光学式の光学素子駆動装置(以下、光学素子駆動装置と略す)を備えたレンズ鏡筒が提案されている。これにより、撮像時における光学系の振れ(移動)を抑え、撮像画像が振れないようにすることができる。
図22は、従来技術としての光学素子駆動装置の分解斜視図である(特許文献1参照)。図22に示す光学素子駆動装置では、第2レンズ群101は、レンズ枠102に保持されている。レンズ枠102は、ピッチング方向およびヨーイング方向の移動をガイドするガイド軸103により移動可能に支持されている。また、レンズ枠102には、レンズ枠102をピッチング方向、ヨーイング方向に駆動するためのコイル104a、104bが設けられている。固定ベース105には、それぞれのコイル104a、104bと対向して磁石106a、106bが設けられている。コイル104a、104bに通電することにより、それぞれの方向に駆動力が発生する。第2レンズ群101は、コイル104a、104bに発生する駆動力により、ピッチング方向およびヨーイング方向に駆動される。
レンズ鏡筒の振れ量は、角速度センサ107a、107bにより検出され、この検出信号に応じてコイル104a、104bに通電され、像振れ補正が行われる。
また、コイル推力に寄与するコイル設置近傍の無着磁幅より、ホール素子設置部近傍の無着磁幅を広く形成することにより、コイル推力及びホール素子出力のリニアリティの両性能を確保する提案がなされている(特許文献2参照)。さらに、ホール素子上方のヨークの一部をカットすることにより補正レンズ群の移動量に対するホール素子出力のリニアリティ性能をよくすることが可能となる。
図23において、ヨーイングアクチュエータを構成するヨーイング磁石63は、無着磁幅の狭い磁極遷移部81がヨーイングコイル57のコイル推力として働くヨーイングコイル推力寄与部84より下方へ延び、ホール素子位置85より上方の2段着磁位置86までとなっており、2段着磁位置86より下方は無着磁幅が広い磁極遷移部82となっており、ホール素子に対する磁束密度の直線性(リニアリティ)をよくしている。また、ホール素子69に近接しているヨーイングヨーク64の一部をカットし、ヨークの厚みを薄くしたヨークカット部83を設けている。
このことにより、レンズアクチュエータの磁石部において、コイル推力に寄与するコイル設置部近傍の無着磁幅より、ホール素子設置部近傍の無着磁幅を広く形成することにより、コイル推力に寄与するコイル設置部近傍のN極とS極の間の無着磁幅を可能な限り小さくしてコイル推力を大きくすることができ、かつ、ホール素子設置部近傍のN極とS極の間の無着磁幅を大きくすることにより補正レンズ群の移動量に対するホール素子出力のリニアリティ性能がよくなり、補正レンズ群の移動精度を向上し、像ぶれを抑制できる。
特開2000−75338号公報 特開2009−163153号公報
近年、ビデオムービーなどの高倍率化が進み、かつ、撮影者自身が動きつつ撮影するなど多様な環境下での使用が増加している。このような状況においては、光学素子駆動装置の機能強化が、市場における製品優位性を得るための要件となっている。中でも、像振れ補正可能範囲を拡大することで、機能強化をすることが重要な課題となっている。像振れ補正可能範囲を拡大するためには、像振れ補正レンズの位置を正確に検出する必要がある。すなわち、像振れ補正レンズの位置を検出する磁気検出素子が、広域の移動範囲に渡って、精度よく動作する必要がある。このことは、移動範囲に対する磁気検出素子の出力値がリニアリティを有することを意味する。
ここで、広域の移動範囲に渡って、磁気検出素子の出力のリニアリティを向上させるためには、磁石のN極とS極に間にある磁極遷移部の幅を広くすると共に磁石と磁気検出素子間の距離を大きくする必要がある。
その結果、磁気検出素子が検出する磁石の磁束が小さくなるために、補正レンズを磁石と協調して駆動するコイルの通電により発生する磁束を磁気検出素子が検出し、位置検出性能が劣化するという課題を有していた。
また、磁石のN極とS極の間にある磁極遷移部の幅が広くなることにより、補正レンズを駆動するアクチュエータが、レンズと磁石とが一体的に動作するMoving Magnet方式(以下MM方式と略す)の場合、可動部重量が重くなるために推力性能が劣化するという課題を有していた。
一方、特許文献2記載の光学素子駆動装置においては、一つの磁石の中で異なる無着磁幅の着磁を施すとき、着磁された磁石の無着磁幅が変わる位置精度の管理が困難であると共に、精度を上げるためには、磁石を単品で着磁する必要があるため、生産性に劣り、着磁コストがかかるという課題を有していた。さらには、着磁ヨークを作成する際、着磁用のコイルを着磁ヨークに巻回する位置は、広い無着磁幅を実現するための位置に巻回する必要があるため、狭い無着磁幅の部分には、着磁用のコイルに通電することにより発生する磁界を有効に伝達することができず、狭い無着磁幅にしたことによる推力向上の効果が得られないという課題を有していた。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、本発明の駆動装置を手振れ補正用の駆動装置として用いた場合、補正レンズを動作させるための駆動力を確保しつつ、補正レンズの位置検出範囲を拡大することができる光学素子駆動装置を提供することを目的とする。さらには、補正レンズを動作させるための駆動力を確保しつつ、光学素子駆動装置の小型化を実現すると共に、本来、光学素子駆動装置の位置を検出するための磁気検出素子が、駆動コイルが発生する磁界を検出することによる制御特性の劣化を改善する光学素子駆動装置を提供することを目的とする。
以下、本発明の駆動装置を手振れ補正用の駆動装置に用いた光学駆動装置として説明を行う。
上述した目的を達成するために、本発明は、移動部材または固定部材の一方に設けられたコイルと、他方に設けられ該コイルに通電することにより発生する磁力を受けて前記コイルに対して相対的に移動可能にかつ、コイルに対向する面に複数極着磁された駆動磁石と、移動部材または固定部材のうち、コイルが設けられた側に設けられ、固定部材に対する移動部材の位置を検出する磁気検出素子と、磁気検出素子の感磁部と所定の空隙量を持って対向配置され、磁気検出素子と対向する面に複数極着磁された位置検出用磁石を備え、コイル、及び磁気検出素子と対向している面と反対の面側に磁性材からなるヨークを配し、ヨークに1個以上の駆動磁石と1個以上の位置検出用磁石を設け、駆動磁石の無着磁幅を前記位置検出用磁石の無着磁幅より狭くしたことを特徴とする駆動装置である。
本発明の駆動装置を光学素子に適用した場合、補正レンズを動作させるための駆動力を確保しつつ、補正レンズの位置検出範囲を拡大することができる光学素子駆動装置を提供することができる。さらには、補正レンズを動作させるための駆動力を確保しつつ、光学素子駆動装置の小型化を実現すると共に、本来、光学素子駆動装置の位置を検出するための磁気検出素子が、駆動コイルが発生する磁界を検出することによる制御特性の劣化を改善する光学素子駆動装置を提供することができる。
本発明の駆動装置を適用した光学素子駆動装置によれば、補正レンズを動作させるための駆動力を確保しつつ、補正レンズの位置検出範囲を拡大することができる。さらには、補正レンズを動作させるための駆動力を確保しつつ、光学素子駆動装置の小型化を実現すると共に、本来、光学素子駆動装置の位置を検出するための磁気検出素子が、駆動コイルが発生する磁界を検出することによる制御特性の劣化を改善することができる。
撮像装置の組み立て斜視図 撮像装置の撮像素子側から見た矢視図 撮像装置の分解斜視図 本実施例における補正レンズ保持部材の分解斜視図 同駆動装置の磁石ユニットを示す斜視図 同駆動装置の補正レンズ保持部材と磁石ユニットの取り付け状態を示す分解斜視図 同駆動装置の補正レンズ保持部材の光軸方向矢視図 同補正レンズ保持部材と遮光キャップの取り付け状態を示す分解斜視図 同駆動装置の固定ユニットの光軸方向矢視図 同補正レンズ保持部材の勘合部を示す斜視図 同駆動装置の補正レンズ部材を組み込み分解斜視図 同駆動装置の補正レンズ部材を組み込み斜視図 同駆動装置に使用するピッチ側の磁気回路の一実施例を示す四面図 同駆動装置に使用するヨー側の磁気回路の一実施例を示す四面図 同駆動装置におけるピッチヨーク部の一実施例を示す三面図 同磁石の使用可能領域および磁気検出素子の性能保証範囲の説明図 所定の移動量のときの磁石の無着磁幅と、位置検出素子の感磁中心と磁石表面間距離とリニアリティの関係を示す図 同駆動装置における発明の効果を示すオープンループ特性図 磁気検出素子位置でのコイルが発生する磁束密度分布を示す図 同駆動装置に使用するピッチ側の磁気回路の他の実施例を示す四面図 同駆動装置に使用するピッチ側の磁気回路の別の実施例を示す四面図 従来の駆動装置の分解斜視図 従来の駆動装置のアクチュエータの要部概略図
〔1.撮像装置の構成〕
〔1−1.撮像装置の具体的な構成〕
図1、図2、図3を参照しながら、撮像装置1の構成について説明を行う。
図1は、撮像装置1の組み立て斜視図である。図2は、撮像装置1の撮像素子側から見た矢視図である。図3は、図1と同じ視点から見た撮像装置1の分解斜視図である。撮像装置1は、レンズ鏡筒31、モータユニット32、マスターフランジ33を備えている。レンズ鏡筒31は、光学系を有する。モータユニット32は、レンズ鏡筒31を駆動するズームモータ36を有する。マスターフランジ33は、レンズ鏡筒31を通過した光束を受光する撮像部であるCCD等からなる撮像素子3を有する。
モータユニット32は、例えば、DCモータなどのズームモータ36と、フレキシブルプリント基板 (図示せず)と、フォトセンサ(図示せず)とを備えている。フレキシブルプリント基板は、ズームモータ36をメイン基板(図示せず)に電気的に接続することができる。フォトセンサは、ズームモータ36のモータ回転数の計測を通して、レンズ鏡筒31におけるレンズの原点からの位置を計測することができる。ズームモータ36は、レンズ鏡筒31を駆動し、光学系を広角端と望遠端との間で移動させる。これにより、レンズ鏡筒31が備える光学系は、撮像素子37における光束の結像倍率を変化させるズームレンズ系として動作する。
マスターフランジ33は、撮像素子37と、撮像素子37が発生する熱を冷却するための金属製の撮像素子取り付け板38と、フレキシブルプリント基板39とを備えている。撮像素子37は、レンズ鏡筒31を通過した光束を受光し、電気的な信号に変換することができる。撮像素子取り付け板38は、撮像素子37をレンズ鏡筒31に固定することができる。フレキシブルプリント基板39は、撮像素子37をメイン基板(図示せず)に電気的に接続することができるように構成する。
〔2.レンズ鏡筒の構成〕
〔2−1.レンズ鏡筒の具体的な構成〕
図3を参照しながら、撮像装置1の構成、主に、レンズ鏡筒31の構成について説明する。
レンズ鏡筒31は、1群枠ユニット41と、2群枠ユニット42と、中枠43と、3群枠ユニット44と、4群枠ユニット45とを備えている。1群枠ユニット41は、第1レンズ群G1を保持する。2群枠ユニット42は、第2レンズ群G2(図示せず)を保持する。3群枠ユニット44は、露光調整部材、シャッターおよび第3レンズ群G3(後述)を保持する。4群枠ユニット45は、第4レンズ群G4(図示せず)を保持する。1群枠ユニット41と、2群枠ユニット42と、中枠43と、3群枠ユニット44と、4群枠ユニット45とは、中枠43に設けられたフォーカスモータ35、およびマスターフランジ33に設けられたズームモータ36の動作により、中枠43とカム枠46とに設けられたカム溝によって協調動作を行うことで、変倍、および合焦動作を行うことができるように構成されている。
〔2−2.駆動装置の構成〕
(2−2−1.駆動装置の全体構成)
まず、図4〜図12を参照しながら、駆動装置200の全体構成について説明する。
図4は、本実施の形態における補正レンズ保持部材の分解斜視図である。図5は、同駆動装置の磁石ユニットを示す斜視図である。図5は、同駆動装置の磁石ユニットを示す斜視図である。図6は、同駆動装置の補正レンズ保持部材と磁石ユニットの取り付け状態を示す分解斜視図である。図7は、同駆動装置の補正レンズ保持部材の光軸方向矢視図である。図8は、同補正レンズ保持部材と遮光キャップの取り付け状態を示す分解斜視図である。図9は、同駆動装置の固定ユニットの光軸方向矢視図である。図10は、同補正レンズ保持部材の嵌合部を示す斜視図である。図11は、同駆動装置の補正レンズ部材組み込み前の分解斜視図である。図12は、同駆動装置の補正レンズ部材組み込み後の斜視図である。
図4に示すように、光学素子であるところの補正レンズ保持部材205には、第3レンズ群G3が、接着、あるいは、カシメなどの手段により取り付けられている。
一方、図5に示すように、補正レンズ保持部材205をピッチング方向(Z方向)に駆動するための駆動磁石262pmと補正レンズ保持部材205のピッチング方向の位置を検出するための位置検出用磁石262psをヨーク262ppに取り付け(図5(a))、磁石ユニット262puを構成している(図5(b))。さらに、補正レンズ保持部材205をヨーイング方向(X方向)に駆動するための駆動磁石262ymと補正レンズ保持部材のピッチング方向の位置を検出するための位置検出用磁石ysをヨーク262ypに取り付け(図5(c))、磁石ユニット262yuを構成している(図5(d))。
さらに、図6に示すように磁石ユニット262ym、262yuをレンズ保持部材205に接着等の手段により取り付けている。
また、図8に示すように、補正レンズ保持部材205には、磁石取り付け面と逆側に有効な光だけを通すように遮光キャップ207が嵌合などの手段により取り付けられている。
図9に示すように3群枠ユニット44には、通電することにより回動軸A3を中心に補正レンズ保持部材205を回転駆動させるためのコイル206pcと、同様にX軸方向に直進駆動させるためのコイル206ycが固定されている。さらに、位置検出用磁石262psと位置検出用磁石262ysと対向する位置にホール素子などの磁気検出素子などからなる位置検出素子206yh、206phが固定されている。この時、回動軸A3、光軸A、位置検出素子206yh、206ph、およびコイル206pcの中心PpがX軸方向に延びる直線L上に配置されている。
ここで、コイル206pcの中心Ppとは、コイル206pcに通電したときに駆動磁石262pmとの協調動作により発生する荷重の作用中心点を意味している。なお、コイル206pmの中心Pyについても、中心Ppと同様である。さらに、補正レンズ保持部材205には、ヨーイング方向に直線的な摺動溝282を有している。回動軸A3の径を摺動溝282の溝幅よりも小さく構成されており、回動軸A3は、摺動溝282に摺動可能、かつ回転可能に嵌め込まれている。
また、補正レンズ保持部材205は、光軸Aに直交する面内において移動可能に支持され、かつ光軸A方向の相対移動が規制されている。この規制部分(支持部)はX軸に直交する面内において、3カ所(略U字形状の支持部283,287,288)設けられている。さらに、3カ所の位置は、X−Z平面において、3カ所を結んでできる三角形内部に、補正レンズ保持部材205の重心が入るように配している。
さらに、直径が、略U字形状の支持部283,287,288の開口幅より径が細い非磁性の金属シャフト285、286を略U字形状の支持部283,287,288の開口部に摺動可能に嵌め込んだ後、3群枠ユニット44にシャフトA4を圧入、接着などの手段によって固定することにより、補正レンズ保持部材205をヨーイング方向(X軸方向)に直線的に移動可能に支持し、かつピッチング方向(Z軸方向)かつ、光軸Aに対して平行な軸に回動可能に支持するように構成されている。
この構成を採用することにより、コイル206yc、206pcは、固定部であるところの3群ユニット44に固定するので、可撓部を有するフレキシブルプリント基板が必要なくなるため安価に構成できると共に、フレキシブル基板の可撓部の弾性により補正レンズ保持部材205が一方向に付勢されることがないので、制御性の向上を図ることが可能となる。
さらには、補正レンズ保持部材205の移動によるフレキシブル基板の可撓部に繰り返し負荷が掛かることがないので、フレキシブル基板の断線を防止することが可能となり、信頼性の向上に繋がる。
また、支持部283、287、288と金属シャフト285、286との嵌合隙間部には、ちょう度310〜340のグリース(図示せず)を介在させることにより、潤滑している。同様に、回動軸A3と摺動溝282の嵌合隙間部には、ちょう度310〜340のグリース(図示せず)を介在させることにより、潤滑している。
また、図7に示すように補正レンズ保持部材205には、補正レンズ保持部材205のXZ平面上のピッチング方向、およびヨーイング方向の移動量を規制するための穴部205aが設けられている。一方、3群枠ユニット44には、シャフトA4を圧入するためのボス部44aが設けられている。穴部205aは、ボス部44aに圧入されたシャフトA4と協調することによって補正レンズ保持部材205のピッチング方向、ヨーイング方向の移動量を規制することができる。
(2−2−2.アクチュエータの構成、動作)
ここで、アクチュエータの構成、及び動作について説明する。
図13は、同駆動装置に使用するピッチ側の磁気回路の第一の実施例を示す四面図である。図13に示すように、回転方向に駆動するための回転用電磁アクチュエータ212は、磁性材料からなるヨーク262ppと、駆動磁石262pmと、該駆動磁石262pmと所定の空隙を持って対向配置されたコイル205pcと、位置検出用磁石262psと該位置検出用磁石262psと所定の空隙を持って対向配置された位置検出素子206phとから構成されている。ここで、前述したように、磁石ユニット262puは、補正レンズ枠205と一体的に、コイル205pcと位置検出素子206phは、3群枠ユニット44と一体的に構成されている。ここで、駆動磁石262pmと位置検出用磁石262psは、それぞれ磁気分極線がX軸と並行になるように4極着磁されている。コイル205pcに通電することにより、ピッチング方向の電磁力Fpが発生し、補正レンズ保持部材205をピッチング方向(Z軸方向)かつ、光軸Aに対して平行な回動軸A3を中心に回転する。
ここで、駆動磁石262pm、位置検出用磁石262ps共に磁気分極線を中心に同極になるように構成されている。
同様に、図14は、同駆動装置に使用するヨー側の磁気回路の第一の実施例を示す四面図である。図14に示すように、X方向に駆動するための直進用電磁アクチュエータ213は、磁性材料からなるヨーク262ypと、駆動磁石262ymと、該駆動磁石262ymと所定の空隙を持って対向配置されたコイル205ycと、位置検出用磁石262ysと該位置検出用磁石262ysと所定の空隙を持って対向配置された位置検出素子206yhとから構成されている。ここで、前述したように、磁石ユニット262yuは、補正レンズ枠205と一体的に、コイル205ycと位置検出素子206yhは、3群枠ユニット44と一体的に構成されている。ここで、駆動磁石262ymと位置検出用磁石262ysは、それぞれ磁気分極線がZ軸と並行になるように4極着磁されている。コイル205ycに通電することにより、ヨーイング方向の電磁力Fyが発生し、補正レンズ保持部材205をヨーイング方向(X軸方向)に直動する。
ここで、駆動磁石262ym、位置検出用磁石262ys共に着磁分極線を中心に同極になるように構成されている。
また、回転用電磁アクチュエータ212は、第3レンズ群G3に対して直進用電磁アクチュエータ213と反対側に配置されている。
次に、ヨーク部の構成について説明する。
図15は、同光学素子駆動装置におけるピッチヨーク部の第一の実施例を示す三面図である。図15に示すようにヨーク262ppは、駆動磁石262pmのZ方向の位置を規制するための駆動磁石ストッパ262pmsと、位置検出用磁石262psの−Z方向の位置を決めるための第3の突起部であるところの位置検出用磁石ストッパ262pssが、曲げ、もしくはコイニングなどの手段で設けられている。ここで、第3の突起部であるところの位置検出用磁石ストッパ262pssの高さH1と位置検出用磁石262psの厚みT1の関係は、T1/2≧H1とする。さらに、ヨーク262ppの−X方向端部には、位置検出用磁石262psの−X方向の位置を決めるために第2の突起部であるところの位置検出用磁石ストッパ262psuが設けられており、その幅方向の大きさは、位置検出用磁石262psの磁極中心に対して等幅になるように構成されている。さらに、駆動磁石262pmと位置検出用磁石262psとの間には、第1の突起部262psmが位置検出用磁石262psの磁極中心に対して等幅になるようにヨーク262ppの一部を曲げることによって構成している。このように第1の突起部262psmの幅を位置検出用磁石262psの磁極中心に対して等幅にすることにより、位置検出用磁石262psが発生する磁束が、磁極中心を挟んで均等に突起部262psmに変化するので、位置検出精度の劣化を抑えることができる。
ここで、第1の突起部262psmと第2の突起部であるところの位置検出用磁石ストッパ262psuの間隔(内側寸法)D1は、位置検出用磁石の262psの磁気分極線方向の長さD2より、若干大きくなるように構成している。
さらに、駆動磁石262pmと位置検出用磁石262psは、それぞれ駆動磁石ストッパ262pms、位置検出用磁石ストッパ262pssに(−Z方向)押し当てた後、接着などの手段によりヨーク262ppに固定されている。
また、固定された後、駆動磁石262pmと位置検出用磁石262psの各磁気分極線が略一直線になるように、駆動磁石ストッパ262pms、位置検出用磁石ストッパ262pssのZ方向位置が決められている。
さらに、駆動磁石262pmと位置検出用磁石262psは、磁気分極線を挟んで同極になっているので駆動磁石262pmと位置検出用磁石262psは、反発し合う。一方、駆動磁石262pmに対して、位置検出用磁石262psの方がヨーク262pp対する接触面積が小さいためにヨーク262ppの吸着力が駆動磁石262pmの方が大きくなる。従って、この磁石同士の反発力によって、位置検出用磁石262psに−X方向の力が発生する。しかしながら、第2の突起部であるところの位置検出用磁石ストッパ262psuにより位置検出用磁石262psの−X方向の移動が規制されているため、位置検出用磁石262psの位置を一定に保つことができる。
ヨー磁石ユニット262yuについては、前述のピッチ磁石ユニット262puと同一の構成となっているので、説明は省略する。図14に示すように同一の構成要素に対しては、同一番号を付し数字の後の英字をpからyに変更している。
(2−2−3.駆動装置200の各部の位置関係)
駆動装置200は、各部の位置関係についても特徴を有している。
図7、図9および図16を参照しながら各部の位置関係について詳細に説明する。図16は、位置検出用磁石262ps、262ysの使用可能領域および位置検出素子206ph、206yh性能保証範囲の説明図である。
図7、図9において、光軸Aが第3レンズ群G3の中心Cと一致する時、第3レンズ群G3の位置が移動可能な領域の中央付近にある状態になる。この時、補正レンズ保持部材205が移動可能な領域内において、位置検出素子206phの検出中心Rpが、磁石ユニット262puの分極線Qpと略一致し、かつ位置検出素子206yhの検出中心Ryが、磁石ユニット262yuの分極線Qyが略一致している。
図9に示すように、回動軸A3とコイル206pcの中心Ppとの間の距離L1は、回動軸A3と光軸Aとの間の距離L0よりも長い。回動軸A3と位置検出素子206phの検出中心Rpとの間の距離L2は、回動軸A3とコイル206pcの中心Ppとの間の距離L1よりも短い。回動軸A3と位置検出素子206yhの検出中心Ryとの間の距離L3は、回動軸A3とコイル206ycの中心Pyとの間の距離L4よりも短くなっている。
図9に示す状態において、アクチュエータ212が発生する電磁力Fpは、分極線Qpおよび直線Lにほぼ直交している。アクチュエータ213が発生する電磁力Fyは、分極線Qpに略直交し、かつ直線Lに略平行になっている。
ここで、駆動磁石の磁気分極線と位置検出用磁石の磁気分極線を一直線上に配し、さらに各磁気分極線の位置ずれを0.2mm以下とすることにより、各磁石の磁極ずれによる位置検出性能の劣化を既定値以下に収めることが出来る。
ここで、「位置検出素子の検出中心」とは、位置検出の際に磁気検出素子等の位置検出素子がその1点に配置されていると考えることができる仮想点である。検出中心としては、例えば、磁気検出素子の場合、検出感度が最大となる点などが挙げられる。一般的には、検出中心は磁気検出素子の検出面の中心点であると想定できる。「磁気分極線」とは、N極とS極との間において極性が変化する境界線を意味している。図16に示すように、磁石の磁束密度分布は、分極線を中心とした、磁束密度がほぼ一定の割合で変化する使用可能領域を含んでいる。使用可能領域とは位置検出として使用可能な範囲(性能保証範囲)を意味しており、使用可能領域内であれば、磁気検出素子の測定値が測定位置に応じてほぼリニアに変化し、正確な位置検出が可能となる。
ここで、第1の突起部262psmと第2の突起部であるところの位置検出用磁石ストッパ262psuの幅を位置検出用磁石262psの磁極中心に対して等幅になるように構成することにより、磁気分極線Qp近傍の磁束密度の変化を一定にすることができ、位置検出素子262phのリニアリティの悪化が少ない。
同様に、第3の突起部であるところの位置検出用磁石ストッパ262pssの高さH1を位置検出用磁石262psの厚みT1に対して、T1/2≧H1とすることにより、第3の突起部であるところの位置検出用磁石ストッパ262pssが、位置検出用磁石262psの発生する磁界の形状を歪ませる(図13の場合、S極側にシフトする)ことがなくなるので、磁気分極線Qp近傍の磁束密度の変化を一定にすることができ、位置検出素子262phのリニアリティの悪化が少なくなる。
(2−2−4.アクチュエータ特性について)
具体設計事例を以下に示す。
補正レンズG3の移動量:ピッチ、ヨー共に ±0.45mm
L0=15.3mm
L1=29.5mm
L2=24.8mm
L3=5.4mm
L4=8.1mm
とすると、位置検出素子位置での移動量は、
ピッチ方向:±0.65mm
ヨー方向:±0.45mm
となる。ここで、図17は、上記移動量のときの磁石の無着磁幅と、位置検出素子の感磁中心と磁石表面間距離とリニアリティの関係を計算によって求めたものである。図17aは、±0.45mmの時の計算結果、図17bは、±0.65mmの時の計算結果である。従って、この移動量において、位置検出素子位置における磁束密度の変化度合いをほぼ一定にするためには、図17に示すようにそれぞれの磁石の無着磁幅を
ピッチ方向:1.2mm
ヨー方向:0.8mm
位置検出用磁石と磁気検出素子などの位置検出素子の感磁中心までの距離を
ピッチ方向:0.95mm
ヨー方向:0.8mm
に設定すれば良い。
ここで無着磁幅とは、磁気分極線を中心として、磁石の表面磁束が所定の磁束密度以下になる領域のことを示している。
ここで、本発明の実施の形態ではない位置検出用磁石と駆動磁石を一つの磁石にし、移動量に準じて無着磁幅を決めた場合の設計事例を以下に示す。
磁石の無着磁幅を
ピッチ方向:1.2mm
ヨー方向:0.8mm
とする。この時、素材をネオジウム磁石とすると磁石サイズを
ピッチ方向:9.2mm×6.2mm×0.8mm(長さ(磁気分極線方向)×幅×厚み:以下この形式で表示する)
ヨー方向:12.0mm×6.0mm×1.0mm
とし、磁石とコイル間の空隙量を0.3mm、サイズを
ピッチ方向:3.4×2.2×1.9(コイル内形状:長さ×幅×厚み:以下この形式で表示する)
巻幅1.4mm コイル芯線径φ0.07mm 巻回数:409
ヨー方向:5.6×1.8×1.2
巻幅1.7mm コイル芯線径φ0.07mm 巻回数:311
とすると、それぞれの推力定数は、
ピッチ方向:0.6N/A
ヨー方向:0.9N/A
となる。この時の各磁石の重量は、
ピッチ方向:0.48g
ヨー方向:0.72g
となる。
一方、本発明の実施例のようにセンシング用とコイル駆動用の磁石を分離したとすると、位置検出用磁石においては、無着磁幅を
ピッチ方向:1.2mm
ヨー方向:0.8mm
とする。この時、位置検出用磁石の大きさは、測定できる大きさしか必要ないので、
ピッチ方向:2.9mm×4.0mm×0.8mm
ヨー方向:2.9mm×4.2mm×0.8mm
となる。一方、駆動磁石の無着磁幅は、約0.5mm(フル着磁)となり、駆動磁石のサイズを
ピッチ方向:6.0mm×5.8mm×1.0mm
ヨー方向:8.8mm×5.6mm×1.0mm
とし、磁石とコイル間の空隙量を0.3mm、サイズを
ピッチ方向:3.2×1.8×2.1
巻幅1.4mm コイル芯線径φ0.07mm 巻回数:447
ヨー方向:5.4×1.4×1.3
巻幅1.7mm コイル芯線径φ0.07mm 巻回数:334
とすると、それぞれの推力定数は、
ピッチ方向:0.65N/A
ヨー方向:0.95N/A
となる。この時の各方向の磁石の重量は、
ピッチ方向:0.46g
ヨー方向:0.61g
となる。
したがって、本実施例のように駆動磁石と位置検出用磁石と分離することにより、磁石の幅方向を、0.4mm小さくすることができると共に、磁石の重量が、0.13g軽量化したにもかかわらず、推力定数を約5〜10%向上することができる。
ここで、図18は、同駆動装置における発明の効果を示すオープンループ特性図、図19は、磁気検出素子位置でのコイルが発生する磁束密度分布グラフである。
図18aは、先に説明した位置検出用磁石と駆動磁石を一つの磁石にし、移動量に準じて無着磁幅を決めた磁石採用したアクチュエータのオープンループ特性図、図18bは、本発明の第一の実施例であるところの駆動用磁石と位置検出用磁石とを分離したアクチュエータのオープンループ特性図である。
図18bに示すように、本発明の第一の実施例であるところの駆動用磁石と位置検出用磁石と分離したアクチュエータのオープンループ特性図の方が、300Hz以上の周波数領域においてゲイン特性が理想通りの特性を示している。一方、図18aに示すように位置検出用磁石と駆動磁石を一つの磁石にし、移動量に準じて無着磁幅を決めた磁石採用したアクチュエータのオープンループ特性は、300Hz以上でゲイン特性が悪化している。
この現象は、特開2009−163153号公報のように、一つの磁石内での着磁により、無着磁幅を駆動用とセンシング用に変更したアクチュエータにおいても発生することが確認されている。
図19は、コイル205pcが通電することにより発生する磁界を計算した結果である。コイル205pcから所定の距離はなれた位置検出素子205pcを高さ方向に変化させた時の磁束密度を計算したものである。ここで、コイルの厚み方向の真ん中の高さをゼロとしている。
このグラフより明らかなようにコイルが発生する磁束は、コイルの厚み方向の真ん中位置の磁束密度が最大になる。
先の位置検出用磁石と駆動磁石を一つの磁石にし、移動量に準じて無着磁幅を決めた場合、各コイルの厚み方向中心位置は、磁石表面から、
ピッチ方向:0.3+1.9÷2=1.25mm
ヨー方向:0.3+1.2÷2=0.9mm
となる。その結果、位置検出素子とコイル厚み方向中心位置との差違は、
ピッチ方向:+0.3mm
ヨー方向:+0.1mm
となる。一方本発明の第一の実施例において、位置検出素子とコイル厚み方向中心位置との差違は、
ピッチ方向:+0.5mm
ヨー方向:+0.3mm
となる。本来、位置検出素子は、位置検出用磁石の分極線近傍の磁界を検出することによって位置を検出しているので、コイルが発生する磁界は、ノイズ成分となる。本発明の第一の実施例において位置検出用磁石と駆動磁石の厚みを0.2mm変化させることによって、
ピッチ方向:約9%
ヨー方向:約5%
コイルが発生する磁界の検出を下げることができるのでノイズ成分を低減することが可能となる。
〔3.まとめ〕
本実施例の駆動装置200は、N極と、S極と、前記N極と前記S極とに挟まれた磁極遷移部との領域からなる磁石と、磁石に対向配置され、通電することにより光学素子駆動装置に駆動力を付与するコイルと、磁石に対向配置され、補正レンズの位置を検出するための磁気検出素子とからなるアクチュエータであって、磁石は、コイルと所定の空隙量を持って対向配置された駆動磁石と、磁気検出素子の感磁部と所定の空隙量を持って対向配置された位置検出用磁石の2種類の磁石からなり、駆動磁石の無着磁幅を位置検出用磁石の無着磁幅と等しく、もしくは小さくした光学素子駆動装置である。
このような構成によれば、駆動用の磁気回路と位置検出用の磁気回路をそれぞれ最適な磁気回路設計をすることが可能となる。
その結果、補正レンズを動作させるための駆動力を確保しつつ、補正レンズの位置検出範囲を拡大することができる光学素子駆動装置を提供することができる。さらには、補正レンズを動作させるための駆動力を確保しつつ、光学素子駆動装置の小型化を実現すると共に、本来、光学素子駆動装置の位置を検出するための磁気検出素子が、駆動コイルが発生する磁界を検出することによる制御特性の劣化を改善する光学素子駆動装置を提供することができる。
〔4.他の実施の形態〕
本発明の実施の形態として、一実施例を説明した。しかし、本発明は、これには限られない。そこで本発明の他の実施の形態を以下にまとめて説明する。なお、本発明は、これらには限定されず、適宜修正された他の実施の形態に対しても適用可能である。
図20は、同駆動装置に使用するピッチ側の磁気回路の他の実施例を示す四面図である。先の実施例と同一の部品は同一の番号で記している。先の実施例と異なる箇所は、駆動磁石262pm、位置検出用磁石262ps共に磁気分極線を中心に異極になるように構成されていることにある。
また、図21は、同駆動装置に使用するピッチ側の磁気回路の他の実施例を示す四面図である。先の実施例と同一の部品は同一の番号で記している。先の実施例と異なる箇所は、駆動磁石262pm、位置検出用磁石262ps共に磁気分極線を中心に異極になるように構成すると共に、位置検出素子に駆動用磁石が発生する磁界の影響がなかった場合に駆動磁石262pmと位置検出用磁石262psとの間に設けられていた第1の突起部262psmを廃したことにある。
さらに、本実施例においては、撮像素子に光軸を曲げることなく直線で入射する光学系において説明を行っているが、光学系は屈曲光学系でもよく、その場合は、撮像装置の薄型化が可能となる。
また、本実施例においては、直進方向をヨーイング方向、回転方向をピッチング方向の像振れ補正としたが、方向はその逆でもよく、直進方向をピッチング方向、回転方向をヨーイング方向とすることができる。すなわち、補正する方向に対して、アクチュエータの駆動方法、配置を限定するものではない。
また、本実施例においては、アクチュエータとして電磁アクチュエータを用いて説明したが、アクチュエータの構成は、電磁アクチュエータに限るものではなく、圧電素子の振動などを用いたアクチュエータ、ステッピングモータなどのモータなどで構成することができる。
本発明の駆動装置によれば、補正レンズを動作させるための駆動力を確保しつつ、補正レンズの位置検出範囲を拡大することができる光学素子駆動装置を提供することができる。さらには、補正レンズを動作させるための駆動力を確保しつつ、光学素子駆動装置の小型化を実現すると共に、本来、光学素子駆動装置の位置を検出するための磁気検出素子が、駆動コイルが発生する磁界を検出することによる制御特性の劣化を改善する光学素子駆動装置を提供することができ、補正レンズの移動量が広いデジタルスチルカメラ、ビデオムービーなどに広く有用である。
1 撮像装置
31 レンズ鏡筒
32 モータユニット
33 マスターフランジ
36 ズームモータ
37 撮像素子37
39 FPC
41 1群枠ユニット
42 2群枠ユニット
43 中枠
44 3群枠ユニット
44a ボス部
45 4群枠ユニット
46 カム枠
205 補正レンズ保持部材
205a 穴部
206ph,206ph 位置検出素子
206pc,206yc コイル
212 回転用電磁アクチュエータ
213 直進用電磁アクチュエータ
262ph、262yh 位置検出素子
262pm,262ym 駆動磁石
262pms,262yms 駆動磁石ストッパ
262psm,262ysm 第1の突起部
262pp,262yp ヨーク
262ps,262ys 位置検出用磁石
262pss,262yss 位置検出用磁石ストッパ
262psu,262ysu 第2の突起部であるところの位置検出用磁石ストッパ
262pu,262yu 磁石ユニット
282 摺動溝
283,287,288 支持部
285,286 金属シャフト
G1 第1レンズ群
G2 第2レンズ群
G3 第3レンズ群
A 光軸
A3 回動軸
A4 シャフト

Claims (11)

  1. 移動部材または固定部材の一方に設けられたコイルと、他方に設けられ該コイルに通電することにより発生する磁力を受けて前記コイルに対して相対的に移動可能にかつ、コイルに対向する面に複数極着磁された駆動磁石と、
    前記移動部材または前記固定部材のうち、前記コイルが設けられた側に設けられ、前記固定部材に対する前記移動部材の位置を検出する磁気検出素子と、
    前記磁気検出素子の感磁部と所定の空隙量を持って対向配置され、前記磁気検出素子と対向する面に複数極着磁された位置検出用磁石を備え、
    前記コイル、及び前記磁気検出素子と対向している面と反対の面側に磁性材からなるヨークを配し、前記ヨークに1個以上の前記駆動磁石と1個以上の前記位置検出用磁石を設け、
    前記駆動磁石の無着磁幅を前記位置検出用磁石の無着磁幅より狭くしたことを特徴とする駆動装置。
  2. 前記駆動磁石の磁気分極線と、前記位置検出用磁石の磁気分極線を一直線上に配し、その位置ずれは、0.2mm以下であることを特徴とする請求項1記載の駆動装置。
  3. 前記駆動磁石の磁気分極線を挟んだN極とS極の磁極配置に対して、前記位置検出用磁石の磁気分極線を挟んだN極とS極の磁極配置を同一にした請求項1又は請求項2記載の駆動装置。
  4. 前記駆動磁石の厚みを前記位置検出用磁石の厚みより同等、もしくは、厚くしたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の駆動装置。
  5. 前記ヨークには、前記駆動磁石、あるいは前記位置検出用磁石の磁気分極線を中心として略等しい幅で前記駆動磁石と前記位置検出用磁石間に第1の突起部を設けたことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の駆動装置。
  6. 前記ヨークには、前記第1の突起部の他に、前記位置検出用磁石の前記第1の突起部と反対側に、前記位置検出用磁石の磁気分極線を中心として略等しい幅で第2の突起部を設けたことを特徴とする請求項5記載の駆動装置。
  7. 前記位置検出用磁石の幅方向の位置決めをするために、前記位置検出用磁石のN極、あるいはS極側の端部側に前記ヨーク設けられた第3の突起部の高さを前記位置検出用磁石の厚みの半分以下、かつ位置検出用磁石の稜線R寸法より大きくしたことを特徴とする請求項5又は請求項6のいずれかに記載の駆動装置。
  8. 前記磁気検出素子の感磁面の高さ位置を前記コイルの厚みの半分の高さより磁石側に配するように構成したことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の駆動装置。
  9. 前記固定部材は、第1方向及び前記第1方向と交差する第2方向に移動可能なように前記移動部材を支持し、
    前記第1方向及び前記第2方向に前記移動部材を駆動する第1アクチュエータ及び第2アクチュエータと、
    前記移動部材に固定された光学素子と、を備え、
    前記第1アクチュエータ及び前記第2アクチュエータの少なくとも一方が請求項1から8のいずれか1項に記載の駆動装置である光学素子駆動装置。
  10. 前記第1アクチュエータ及び前記第2アクチュエータは、前記光学素子を挟むように配置され、
    前記固定部材と前記移動部材とは、互いに係合することにより、前記光学素子の光軸方向へ互いに移動しないように規制されている、
    請求項9記載の光学素子駆動装置。
  11. 被写体を撮影可能な撮像装置であって、
    前記被写体の光学像を画像信号に変換する撮像素子と、
    前記撮像素子に対向して配置されるレンズを含み、前記撮像素子に前記被写体の光学像を出射する撮像光学系と、
    前記レンズ及び前記撮像素子のいずれか一方を駆動する、請求項10記載の光学素子駆動装置と、
    前記撮像素子、撮像光学系、及び前記光学素子駆動装置を収納するカメラ本体と、
    を備えた撮像装置。
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