JP2011100045A - 像振れ補正装置 - Google Patents

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健一 宮森
Tetsuya Tonomura
哲也 外村
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Abstract

【課題】像振れ補正レンズの駆動力を確保しつつ、像振れ補正レンズの位置検出範囲を拡大することができる像振れ補正装置を提供することを目的とする。
【解決手段】像振れ補正レンズである第3レンズ群G3の位置補正を駆動制御する電磁アクチュエータを有し、像振れ補正用のレンズと接続される電気基板406と、電気基板406上に配置される直進用コイル406a、回転用コイル406bと、電気基板406上に配置されて第3レンズ群G3の位置検出に用いるホール素子と、電気基板406を挟むように配置されるヨーク462fおよび対向ヨーク462hと、電気基板406に対向するようにヨーク462fに固定される回転用マグネット462eとを有し、回転用マグネット462eがN極とS極と、N極とS極とに挟まれた無着磁部との領域とを有し、対向ヨーク462hは、回転用コイル406bと対向し、かつ、ホール素子と対向しない。
【選択図】図4

Description

本発明は、像振れ補正装置に関し、特に、像振れ補正レンズの駆動機構に関する。
近年、レンズからの入射光を電荷結合素子(Charge Coupled Device、以下CCDと略す)などの撮像素子を用いて撮像し、電気信号に変換後、画像として取り出せるようにした撮像装置が広く用いられている。また、レンズ交換式DSC(Digital Still Camera)や固定レンズ式DSCなどの携帯用機器の小型化、高性能化の要求に伴い、撮像装置の主要部品であるレンズ鏡筒の小型化、軽量化、薄型化が一層求められている。
従来、撮影時において、露光中に手振れなどに起因してカメラが被写体に対して振れてしまうことがある。このような場合には、撮影フィルム、CCDなどの撮像素子により構成される撮像面に結像する光学像が、撮像面に対して移動してしまう。そのため撮像画像が振れ、フォーカスがずれたような画像になってしまう。
そこで、手振れなどによるカメラの振れに応じて、撮像レンズを構成する複数のレンズ群の一部のレンズを撮影光軸に対して直交する方向や、回動する方向に移動可能とする光学式の像振れ補正装置(以下、像振れ補正装置と略す)を備えたレンズ鏡筒が提案されている。これにより、撮像時における光学系の振れ(移動)を抑え、撮像画像が振れないようにすることができる。
図12は、従来技術としての像振れ補正装置の分解斜視図である(特許文献1参照)。図12に示す像振れ補正装置では、第2レンズ群101は、レンズ枠102に保持されている。レンズ枠102は、ピッチング方向およびヨーイング方向の移動をガイドするガイド軸103により移動可能に支持されている。また、レンズ枠102には、レンズ枠102をピッチング方向、ヨーイング方向に駆動するためのコイル104a、104bが設けられている。固定ベース105には、それぞれのコイル104a、104bと対向してマグネット106a、106bが設けられている。コイル104a、104bに通電することにより、それぞれの方向に駆動力が発生する。第2レンズ群101は、コイル104a、104bに発生する駆動力により、ピッチング方向およびヨーイング方向に駆動される。
レンズ鏡筒の振れ量は、角速度センサ107a、107bにより検出され、この検出信号に応じてコイル104a、104bに通電され、像振れ補正が行われる。
また、ホール素子上方の対向ヨークの一部をカットすることにより補正レンズの移動量に対するホール素子出力のリニアリティ性能をよくする技術が開示されている(特許文献2参照)。
特開2000−75338号公報 特開2009−163153号公報
近年、ビデオムービーなどの高倍率化が進み、かつ、撮影者自身が動きつつ撮影するなど多様な環境下での使用が増加している。このような状況においては、像振れ補正装置の機能強化が、市場における製品優位性を得るための要件となっている。中でも、像振れ補正可能範囲を拡大することで、機能強化をすることが重要な課題となっている。像振れ補正可能範囲を拡大するためには、像振れ補正レンズの移動量を正確に検出する必要がある。すなわち、像振れ補正レンズの位置を検出するホール素子が、広域の移動範囲に渡って、精度よく動作する必要がある。これは、移動範囲に対するホール素子の出力値がリニアリティを有することを意味する。したがって、ホール素子の出力値がリニアリティを得られる範囲を拡大する必要がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、像振れ補正レンズの駆動力を確保しつつ、像振れ補正レンズの位置検出範囲を拡大することができる像振れ補正装置を提供することを目的とする。
上述した目的を達成するために、本発明は、像振れ補正用のレンズの位置補正を駆動制御するレンズアクチュエータを有する像振れ補正装置において、像振れ補正用のレンズと接続される基板と、基板上に配置されるコイルと、基板上に配置されて像振れ補正レンズの位置検出に用いるホール素子と、基板を挟むように配置されるヨークおよび対向ヨークと、基板に対向するようにヨークに固定されるマグネットとを有し、マグネットがN極とS極と、N極とS極とに挟まれた無着磁部との領域とを有し、対向ヨークは、コイルと対向し、かつ、ホール素子と対向しない像振れ補正装置である。
このような構成によれば、ホール素子と対向する領域に対向ヨークがないため、マグネットと対向ヨーク間で磁束が対向しない。さらに、磁束はマグネットのN極とS極間で円弧状になる。よって、磁束密度の変化率が緩やかになり、ホール素子の移動量が大きくなっても、ホール素子の出力のリニアリティを確保できる。したがって、像振れ補正レンズの駆動力を確保しつつ、像振れ補正レンズの位置検出範囲を拡大することができる像振れ補正装置を提供することができる。
本発明の像振れ補正装置によれば、像振れ補正レンズの駆動力を確保しつつ、像振れ補正レンズの位置検出範囲を拡大することができる。
撮像装置の組み立て斜視図 撮像装置の撮像素子側から見た矢視図 撮像装置の分解斜視図 本実施例における像振れ補正装置の分解斜視図 同像振れ補正装置の保持部材と嵌合部を示す斜視図 同補正レンズ保持部材の斜視図 同保持部材と補正レンズ保持部材の位置関係を示すユニット分解斜視図 同像振れ補正装置の補正レンズ部材を組み込んだときの分解斜視図 同補正レンズ保持部材および電気基板のY軸方向正側から見た平面概略図 同マグネットの使用可能領域およびホール素子の性能保証範囲の説明図 同第1支持部および第2支持部の嵌め込み状態の模式図 同第1支持部および第2支持部の嵌め込み状態の模式図 同第1支持部および第2支持部の嵌め込み状態の模式図 従来の像振れ補正装置の分解斜視図 従来の像振れ補正装置における回転用電磁アクチュエータの断面図 本実施例における振れ補正装置の回転用電磁アクチュエータの断面図 従来の像振れ補正装置における回転用電磁アクチュエータのリニアリティ特性図 本実施例における像振れ補正装置における回転用電磁アクチュエータのリニアリティ特性図 他の実施例における回転用電磁アクチュエータの断面図
(実施例)
〔1.撮像装置の構成〕
〔1−1.撮像装置の具体的な構成〕
図1、図2、図3を参照しながら、撮像装置2の構成について説明を行う。
図1は、撮像装置2の組み立て斜視図である。図2は、撮像装置2の撮像素子側から見た矢視図である。図3は、図1と同じ視点から見た撮像装置2の分解斜視図である。
撮像装置2は、レンズ鏡筒31、モータユニット32、マスターフランジ33を備えている。レンズ鏡筒31は、光学系を有する。モータユニット32は、レンズ鏡筒31を駆動するズームモータ36を有する。マスターフランジ33は、レンズ鏡筒31を通過した光束を受光する撮像部であるCCD37を有する。
モータユニット32は、例えば、DCモータなどのズームモータ36と、FPC39と、フォトセンサ(図示せず)とを備えている。FPC39は、ズームモータ36をメイン基板(図示せず)に電気的に接続することができる。フォトセンサは、ズームモータ36のモータ回転数の計測を通して、レンズ鏡筒31におけるレンズの原点からの位置を計測することができる。ズームモータ36は、レンズ鏡筒31を駆動し、光学系を広角端と望遠端との間で移動させる。これにより、レンズ鏡筒31が備える光学系は、CCD37における光束の結像倍率を変化させるズームレンズ系として動作する。
マスターフランジ33は、CCD37と、CCD板金38と、FPC39とを備えている。CCD37は、レンズ鏡筒31を通過した光束を受光し、電気的な信号に変換することができる。CCD板金38は、CCD37をレンズ鏡筒31に固定することができる。FPC39は、CCD37をメイン基板(図示せず)に電気的に接続することができる。
〔2.レンズ鏡筒の構成〕
〔2−1.レンズ鏡筒の具体的な構成〕
図3を参照しながら、撮像装置2の構成、主に、レンズ鏡筒31の構成について説明する。
レンズ鏡筒31は、1群枠ユニット41と、2群枠ユニット42と、中枠43と、3群枠ユニット44と、4群枠ユニット45とを備えている。1群枠ユニット41は、第1レンズ群G1を保持する。2群枠ユニット42は、第2レンズ群G2を保持する。3群枠ユニット44は、露光調整部材、シャッターおよび第3レンズ群G3を保持する。4群枠ユニット45は、第4レンズ群G4を保持する。1群枠ユニット41と、2群枠ユニット42と、中枠43と、3群枠ユニット44と、4群枠ユニット45とは、中枠43に設けられたフォーカスモータ35、およびマスターフランジ33に設けられたズームモータ36の動作により、中枠43とカム枠46とに設けられたカム溝の協調動作により、変倍、および合焦動作を行うことができるように構成されている。
〔2−2.像振れ補正装置の構成〕
(2−2−1.像振れ補正装置の全体構成)
まず、図4〜図7を参照しながら、像振れ補正装置400の全体構成について説明する。図4は、本実施例における像振れ補正装置400の分解斜視図である。図5は、同像振れ補正装置400の保持部材と嵌合部を示す斜視図である。図6は、同補正レンズ保持部材405の斜視図である。図7は、同保持部材と補正レンズ保持部材405の位置関係を示すユニット分解斜視図である。図8は、同像振れ補正装置400の補正レンズ部材を組み込んだときの分解斜視図である。
図4に示すように、像振れ補正装置400は、補正レンズ保持部材405と、電気基板406と、レンズ保持部材408とを備えている。補正レンズ保持部材405は、第3レンズ群G3を保持する。電気基板406は、補正レンズ保持部材405に固定されている。レンズ保持部材408は、補正レンズ保持部材405をヨーイング方向(X軸方向)に直線的に移動可能に支持する。また、レンズ保持部材408は、補正レンズ保持部材405をピッチング方向(Z軸方向)に直線的に移動可能に支持する。また、レンズ保持部材408は、補正レンズ保持部材405を光軸Aに対して平行な軸に回動可能に支持する。
図4に示すように、補正レンズ保持部材405は、光軸Aに直交する面内において移動可能に支持され、かつ光軸A方向の相対移動が規制されている。この規制部分(支持部)は、X軸に直交する面内において、3カ所設けられている。3カ所の位置は、X−Z平面において、3カ所を結んでできる三角形内部に、補正レンズ保持部材405の重心が入るように配している。
具体的には図5および図6に示すように、レンズ保持部材408には、3つの第1支持部483、484、485(図5参照)と補正レンズ保持部材405に設けられた3つの第2支持部486、487、488(図6参照)とを有している。第1支持部483は、X軸方向正側に開いた略U字形状を有している。第1支持部484、485は、Z軸方向に延びる棒状体を有している。一方、第2支持部486、487、488は、第3レンズ群G3の周辺に配置されている。第2支持部486は、Z軸方向に延びる棒状体である。第2支持部487、488は、X軸方向逆側に開いた略U字形状の部分を有している。
図7に示すように、第1支持部483、484、485は、第2支持部486、487、488に対応する位置に配置されている。第1支持部483、484、485と第2支持部486、487、488とは、Y軸方向には隙間が確保されている。第2支持部486は、第1支持部483に摺動可能に嵌め込まれている。第2支持部487は、第1支持部484に摺動可能に嵌め込まれている。第2支持部488は、第1支持部485に摺動可能に嵌め込まれている。
また、第1支持部483、484、485と第2支持部486、487、488との嵌合隙間部には、ちょう度310〜340のグリース(図示せず)を介在させることにより、潤滑している。
さらに、補正レンズ保持部材405は、回転軸A3を有している。一方、レンズ保持部材408には、ヨーイング方向(X軸方向)に直線的な摺動溝482を有している。回転軸A3は、その径が摺動溝482の溝幅よりも小さく構成されており、摺動溝482に摺動可能、かつ回転可能に嵌め込まれている。
同様に、回転軸A3と摺動溝482の嵌合隙間部には、ちょう度310〜340のグリース(図示せず)を介在させることにより、潤滑している。
なお、ここで「ピッチング方向」とは、回転軸A3を中心とする円弧に沿った方向(回転方向)を意味しており、「ヨーイング方向」とはX軸方向(直進方向)を意味している。
さらに、図4に示すように、回転方向に駆動するための回転用電磁アクチュエータ412は、磁性材料からなるヨーク462fと、回転用マグネット462eと、回転用コイル406bと、磁性材料からなる対向ヨーク462hとから構成されている。ここで、対向ヨーク462hは、回転用コイル406bと対向する位置に配置されている。ヨーク462fは、レンズ保持部材408に固定されている。回転用マグネット462eは、ヨーク462fに固定され、Z軸方向に2極着磁されている。回転用コイル406bは、補正レンズ保持部材405に固定されている。回転用コイル406bに通電することにより、ピッチング方向の電磁力Fpが発生する。
一方、直進方向に駆動するための直進用電磁アクチュエータ413は、磁性材料からなるヨーク462dと、直進用マグネット462cと、直進用コイル406aと、磁性材料からなる対向ヨーク462gとから構成されている。ここで、対向ヨーク462gは、直進用コイル406aと対向する位置に配置されている。ヨーク462dは、レンズ保持部材408に固定されている。直進用マグネット462cは、ヨーク462dに固定され、X軸方向に2極着磁されている。直進用コイル406aは、直進用マグネット462cと、補正レンズ保持部材405に固定されている。直進用コイル406aに通電することにより、ヨーイング方向の電磁力Fyが発生する。
回転用コイル406bのX軸方向正側には、回転用マグネット462eの磁束を検知し、補正レンズ保持部材405のZ軸方向位置を検出するためのホール素子406d(回転用位置検出素子)が配置されている。ホール素子406dは、回転用マグネット462eを回転用電磁アクチュエータ412と共有している。図4および図8に示すように、本実施例においては、対向ヨーク462hは、回転用コイル406bと対向し、ホール素子406dと対向しないように構成されている。さらに好ましくは、対向ヨーク462hは、回転用コイル406bと対向し、ホール素子406dの移動範囲と対向しないように構成されている。
同様に、直進用コイル406aのZ軸方向正側には、直進用マグネット462cの磁束を検知し、補正レンズ保持部材405のX軸方向位置を検出するためのホール素子406c(直進用位置検出素子)が配置されている。ホール素子406cは、直進用マグネット462cを直進用電磁アクチュエータ413と共有している。
回転用電磁アクチュエータ412は、第3レンズ群G3を直進用電磁アクチュエータ413と反対側に配置されている。言い換えると、第3レンズ群G3は、回転用電磁アクチュエータ412と直進用電磁アクチュエータ413との間の領域に配置されている。なお、各構成部分の平面的な配置の詳細については後述する。
また図7に示すように、補正レンズ保持部材405は、さらに、電気基板406に電圧を供給するためのフレキシブルプリント基板490を有している。フレキシブルプリント基板490は、電気基板406に電気的に接続されている。
(2−2−2.像振れ補正装置400の各部の位置関係)
また、像振れ補正装置400は、各部の位置関係についても特徴を有している。図9、および図10を参照しながら各部の位置関係について詳細に説明する。図9は、本実施例における補正レンズ保持部材405および電気基板406のY軸方向正側から見た平面概略図である。図10は、同直進用マグネット462c、回転用マグネット462eの使用可能領域およびホール素子406c、406dの性能保証範囲の説明図である。図9は、光軸Aが第3レンズ群G3の中心Cと一致する状態、すなわち第3レンズ群G3の位置が移動可能な領域の中央付近にある状態を示している。
図9に示すように、光軸Aが第3レンズ群G3の中心Cと一致する状態において、像振れ補正装置400のホール素子406c、406dおよび回転用コイル406bの中心Ppは、回転軸A3および第3レンズ群G3の中心Cを含む平面内に配置されている。すなわち、補正レンズ保持部材405の移動可能な領域内においては、回転軸A3、第3レンズ群G3の中心C、ホール素子406c、406dおよび回転用コイル406bの中心PpがX軸方向に延びる直線L上に配置されている。
ここで、回転用コイル406bの中心Ppとは、回転用コイル406bに通電したときに回転用マグネット462eとの協調動作により発生する荷重の作用中心点を意味している。なお、直進用コイル406aの中心Pyについても、中心Ppと同様である。
補正レンズ保持部材405の移動可能な領域内において、ホール素子406dの検出中心Rpが回転用マグネット462eの分極線Qpと一致する状態が存在する。ホール素子406dの検出中心Rpが回転用マグネット462eの分極線Qpと一致する状態において、回転用マグネット462eの分極線Qpの方向がヨーイング方向(X軸方向)と略一致している。さらに図9に示すように、光軸Aが第3レンズ群G3の中心Cと一致する状態において、ホール素子406dの検出中心Rpが回転用マグネット462eの分極線Qpと略一致している。
また図9に示す状態では、回転軸A3と、第3レンズ群G3の中心Cと、ホール素子406dの検出中心Ryとは、概ね直線L上に配置されている。回転軸A3とホール素子406cの検出中心Ryとを結んだ線分が、ヨーイング方向(X軸方向)と略一致している。
図9に示すように、回転軸A3と回転用コイル406bの中心Ppとの間の距離L1は、回転軸A3と第3レンズ群G3の中心Cとの間の距離L0よりも長い。回転軸A3とホール素子406dの検出中心Rpとの間の距離L2は、回転軸A3と回転用コイル406bの中心Ppとの間の距離L1よりも短い。回転軸A3とホール素子406cの検出中心Ryとの間の距離L3は、回転軸A3と直進用コイル406aの中心Pyとの間の距離L4よりも短い。
一方、図9に示すように、補正レンズ保持部材405の移動可能な領域内において、ホール素子406cの検出中心Ryが直進用マグネット462cの分極線Qyと一致する状態が存在する。光軸Aが第3レンズ群G3の中心Cと一致する状態において、ホール素子406cの検出中心Ryが直進用マグネット462cの分極線Qyと略一致する。
図9に示す状態において、分極線Qpおよび直線Lは回転用電磁アクチュエータ412において発生する電磁力Fpの方向にほぼ直交している。すなわち、図9に示す状態において、電磁力Fpの作用点と回転軸A3とを含む平面は、電磁力Fpの作用する方向とほぼ直交している。
ここで、「ホール素子の検出中心」とは、位置検出の際にホール素子がその1点に配置されていると考えることができる仮想点である。検出中心としては、例えば、ホール素子において検出感度が最大となる点などが挙げられる。一般的には、検出中心はホール素子の検出面の中心点であると想定できる。「マグネットの分極線」とは、N極とS極との間において極性が変化する境界線を意味している。図10に示すように、マグネットの磁束密度分布は、分極線を中心とした、磁束密度がほぼ一定の割合で変化する使用可能領域を含んでいる。使用可能領域とは位置検出として使用可能な範囲(性能保証範囲)を意味しており、使用可能領域内であれば、ホール素子の測定値が測定位置に応じてほぼリニアに変化し、正確な位置検出が可能となる。
像振れ補正装置400の場合、直進用マグネット462cのヨーイング方向(X軸方向)の磁束密度分布は、分極線Qyを中心とした使用可能領域を含んでいる。回転用マグネット462eのピッチング方向(Z軸方向)の磁束密度分布は、分極線Qyを中心とした使用可能領域を含んでいる。ホール素子406cの検出中心Ryの可動範囲は、直進用マグネット462cの使用可能領域内に設定されている。ホール素子406dの検出中心Ryの可動範囲は、回転用マグネット462eの使用可能領域内に設定されている。
(2−2−3.像振れ補正装置400の組立方法)
さらに、像振れ補正装置400は組立方法についても特徴を有している。図7、図8、図11A、図11B、および図11Cを参照しながら像振れ補正装置400の組立方法について説明する。図11A、図11B、および図11Cは、本実施例における第1支持部483、484、485および第2支持部486、487、488の嵌め込み状態の模式図である。
図7に示すように、まずレンズ保持部材408のY軸方向正側の面に、補正レンズ保持部材405が嵌め込まれる。このとき、図11A、図11Bに示すように、補正レンズ保持部材405の第1支持部487、488がレンズ保持部材408の第2支持部484、485周辺の空間に挿入され、第2支持部483が第1支持部486の周辺の空間に挿入される。
次に、図7に示すように、レンズ保持部材408に対して補正レンズ保持部材405をX軸方向負側にスライドさせる。これにより、図11Cに示すように、第2支持部484、485のシャフト部が略U字形状の第1支持部487、488に挿入され、第1支持部486のシャフト部が略U字形状の第2支持部483に挿入される。
このとき、同時に、補正レンズ保持部材405の回転軸A3は、摺動溝482に挿入される。
また、図5に示すようにレンズ保持部材408には、補正レンズ保持部材405のXZ平面上のピッチング方向、およびヨーイング方向の移動量を規制するためのシャフトA4を圧入するためのボス部408aが設けられている。一方、図6、図7、図8、および図9に示すように、補正レンズ保持部材405には、ボス部408aと対向する位置に穴部405aが設けられている。この穴部405aは、シャフトA4と協調することによって補正レンズ保持部材405のピッチング方向、ヨーイング方向の移動量を規制することができる形状になっている。
したがって、補正レンズ保持部材405をレンズ保持部材408に装着した後、Y軸方向正側から移動量規制シャフトA4を補正レンズ保持部材405の穴部405aを通して、レンズ保持部材408のボス部408aに圧入、または接着固定する。
以上のように、第1支持部486、487、488および第2支持部483、484、485により補正レンズ保持部材405とレンズ保持部材408とが嵌合されて、補正レンズ保持部材405のY方向の移動を規制すると共に、X−Z平面上において、回転軸A3を中心に回転可能、かつX方向に直進可能なように構成している。つまり、従来の像振れ補正装置のように、例えば、ヨーイングシャフト、ピッチングシャフトの両端を保持枠に対して接着固定する必要がない。
(2−2−4.性能保証範囲の拡大について)
性能保証範囲の拡大について、図13A、図13B、図14A、図14Bを用いて説明する。
図13Aに示すように、従来の回転用電磁アクチュエータ500の構成は、ヨーク502と、ヨーク502に固定され、Z軸方向に2極着磁されたマグネット504と、駆動励磁コイル508と、対向ヨーク512とから構成されている。また、駆動励磁コイル508とホール素子510が一体的に構成されている。ここで、駆動励磁コイル508は、マグネット504と対向ヨーク512の間に所定の空隙量を持って対向配置されている。マグネット504は、ヨーク502に固定されている。
ここで、マグネット504が発生する磁界は、図13Aに示すように対向ヨーク512に対して略垂直に発生する。したがって、性能保証領域は、N極とS極との間に設けられた無着磁幅Wの大きさで一意的に決まってしまう。しかしながら、従来の回転用電磁アクチュエータ500においてZ軸方向幅を大きくできないときは、無着磁幅Wが大きくなることにより、マグネット504のZ軸方向幅が相対的に小さくなる。したがって、従来の回転用電磁アクチュエータ500においては推力特性(単位電流あたりの推力)が劣化する。
一方、図13Bに示すように、本実施例の回転用電磁アクチュエータ600は、ホール素子510(移動範囲を含む)と対向する領域に対向ヨーク512が対向しないので、ホール素子510近傍における磁界は、隣接しあうN極とS極の間に円弧状に発生する。そのため、ホール素子510が移動したとしても、磁束密度の変化度合いが従来の回転用電磁アクチュエータ500と比較して緩やかになる。よって、磁束密度の変化率が一定になる領域が拡大する。したがって、従来の回転用電磁アクチュエータ500と比較して、性能保証範囲が拡大する。
また、当然ながらマグネット504とホール素子510との距離を変化させることでも、ホール素子510近傍における磁束密度を変化させることができる。すなわち、性能保証領域を変化させることができる。
図14A、図14Bは、マグネット504とホール素子510との距離を横軸に、リニアリティの値を縦軸に示したものである。ここで、リニアリティとは、性能保証範囲におけるホール素子の出力誤差(理想直線からのズレ量)の最大値である。図14Aは、従来の回転用電磁アクチュエータ500における、マグネット504とホール素子510の距離と、リニアリティの関係を示している。一方、図14Bは、本実施例の回転用電磁アクチュエータ600におけるマグネット504とホール素子510との距離と、リニアリティの関係を示したものである。なお、性能保証範囲の関係は、a>cとし、それぞれの性能保証範囲でリニアリティの値を示している。ここで、図14Aと図14Bの横軸に平行な点線は、像振れ補正が可能なリニアリティの上限値である。
図14A、図14Bに示すように、性能保証範囲が小さいcの場合には、ホール素子510と対向する位置に対向ヨーク512の有無に関わらず、マグネット504とホール素子510との距離を最適化することで、リニアリティを上限値以下に実現することが可能である。
ところが、図14Aに示すように、従来の回転用電磁アクチュエータ500では、性能保証範囲aの場合には、性能保証範囲cと比較して、相対的にリニアリティが大きくなる。マグネット504とホール素子510との距離によっては、最小値があるものの、リニアリティの上限値を超えている。一方、図14Bに示すように、本実施例の回転用電磁アクチュエータ600では、性能保証範囲aの場合においてもリニアリティの値を上限値以下にすることが可能となる。
〔3.まとめ〕
本実施例の像振れ補正装置400は、像振れ補正用のレンズである第3レンズ群G3の位置補正を駆動制御する回転用電磁アクチュエータ412、直進用電磁アクチュエータ413を有し、像振れ補正用のレンズと接続される電気基板406と、電気基板406上に配置される直進用コイル406a、回転用コイル406bと、電気基板406上に配置されて像振れ補正レンズである第3レンズ群G3の位置検出に用いるホール素子406c、406dと、電気基板406を挟むように配置されるヨーク462d、462fおよび対向ヨーク462g、462hと、電気基板406に対向するようにヨーク462d、462fに固定される直進用マグネット462c、回転用マグネット462eとを有し、回転用マグネット462eがN極とS極と、N極とS極とに挟まれた無着磁幅Wとの領域とを有し、対向ヨーク462hは、回転用コイル406bと対向し、かつ、ホール素子406dと対向しない像振れ補正装置400である。
このような構成によれば、ホール素子406dと対向する領域に対向ヨーク462hがないため、回転用マグネット462eと対向ヨーク462h間で磁束が対向しない。さらに、磁束は回転用マグネット462eのN極とS極間で円弧状になる。よって、磁束密度の変化率が緩やかになり、ホール素子406dの移動量が大きくなっても、ホール素子406dの出力のリニアリティを確保できる。したがって、像振れ補正レンズである第3レンズ群G3の駆動力を確保しつつ、像振れ補正レンズである第3レンズ群G3の位置検出範囲を拡大することができる像振れ補正装置400を提供することができる。
さらに、本実施例においては、対向ヨーク462hは、回転用コイル406bと対向し、かつ、ホール素子406dと対向しないが、回転用コイル406bが対向する位置の対向ヨーク462hは存在するので、回転用コイル406bに通電することによって発生する推力に影響を与えない。
〔4.他の実施の形態〕
本発明の実施の形態として、一実施例を説明した。しかし、本発明は、これには限られない。そこで本発明の他の実施の形態を以下にまとめて説明する。なお、本発明は、これらには限定されず、適宜修正された他の実施の形態に対しても適用可能である。
本実施例において、直進用マグネット462cおよび回転用マグネット462eの厚みを一定としたが、これには限られない。例えば、図15に示すように、ホール素子510と対向する領域のマグネット506の厚みを、他の領域よりも薄くすることができる。マグネット506とホール素子510との距離が広がり、調整可能範囲が拡大することにより、ホール素子出力のリニアリティをより小さくすることができる。
また、本実施例においては、回転用電磁アクチュエータ412を例にとり説明を行ったが、これには限られない。直進用電磁アクチュエータ413に適用することもできる。さらには、回転用電磁アクチュエータ412および直進用電磁アクチュエータ413の両方に適用することもできる。
さらに、本実施例においては、CCD37などの撮像素子に光軸を曲げることなく直線で入射する光学系において説明を行っているが、光学系は屈曲光学系でもよく、その場合は、撮像装置2の薄型化が可能となる。
また、本実施例においては、直進方向をヨーイング方向、回転方向をピッチング方向の像振れ補正としたが、方向はその逆でもよく、直進方向をピッチング方向、回転方向をヨーイング方向とすることができる。すなわち、補正する方向に対して、アクチュエータの駆動方法、配置を限定するものではない。
また、本実施例においては、アクチュエータとして電磁アクチュエータを用いて説明したが、アクチュエータの構成は、電磁アクチュエータに限るものではなく、圧電素子の振動などを用いたアクチュエータ、ステッピングモータなどのモータなどで構成することができる。
本発明の像振れ補正装置によれば、像振れ補正レンズの駆動力を確保しつつ、像振れ補正レンズの位置検出範囲を拡大することができる、ビデオムービーなどに広く有用である。
2 撮像装置
31 レンズ鏡筒
32 モータユニット
33 マスターフランジ
35 フォーカスモータ
36 ズームモータ
37 CCD
38 CCD板金
39,490 FPC
41 1群枠ユニット
42 2群枠ユニット
43 中枠
44 3群枠ユニット
45 4群枠ユニット
46 カム枠
101 第2レンズ群
102 レンズ枠
103 ガイド軸
104a,104b コイル
105 固定ベース
106a,106b,504,506 マグネット
107a,107b 角速度センサ
400 像振れ補正装置
405 補正レンズ保持部材
405a 穴部
406 電気基板
406a 直進用コイル
406b 回転用コイル
406c,406d,510 ホール素子
408 レンズ保持部材
408a ボス部
412 回転用電磁アクチュエータ
413 直進用電磁アクチュエータ
462c 直進用マグネット
462d,462f,502 ヨーク
462e 回転用マグネット
462g,462h,512 対向ヨーク
482 摺動溝
483,484,485 第2支持部
486,487,488 第1支持部
500 従来の回転用電磁アクチュエータ
508 駆動励磁コイル
600 本実施例の回転用電磁アクチュエータ

Claims (3)

  1. 像振れ補正用のレンズの位置補正を駆動制御するレンズアクチュエータを有する像振れ補正装置において、
    前記像振れ補正用のレンズと接続される基板と、
    前記基板上に配置されるコイルと、
    前記基板上に配置され前記像振れ補正レンズの位置検出に用いるホール素子と、
    前記基板を挟むように配置されるヨークおよび対向ヨークと、
    前記基板に対向するように前記ヨークに固定されるマグネットとを有し、前記マグネットがN極とS極と、前記N極と前記S極とに挟まれた無着磁部との領域とを有し、
    前記対向ヨークは、前記コイルと対向し、かつ、前記ホール素子と対向しない
    像振れ補正装置。
  2. 前記対向ヨークは、前記コイルと対向し、かつ、前記ホール素子の移動範囲と対向しない請求項1に記載の像振れ補正装置。
  3. 前記マグネットに段差を設け、前記マグネットの前記ホール素子に対向する領域の厚みを前記マグネットの他の領域の厚みより薄くする請求項1に記載の像振れ補正装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013050499A (ja) * 2011-08-30 2013-03-14 Sigma Corp 光学式像振れ補正機構
US9020334B1 (en) 2013-10-17 2015-04-28 Hoya Corporation Imaging apparatus
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CN109459441A (zh) * 2019-01-15 2019-03-12 南京中禧智能科技有限公司 一种检测装置、系统及方法

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