JP2014164266A - 駆動装置、及び画像機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】例えばデジタルカメラ等の画像機器において、撮影レンズが固定された可動枠を高速且つ高精度で駆動する駆動装置及び画像機器を提供すること。
【解決手段】電圧が印加されると第1の方向に変位するL体ポリ乳酸シート11と、前記電圧が印加されると前記第1の方向とは逆方向である第2の方向に変位するD体ポリ乳酸シート13と、が積層されて成る圧電シート311と、圧電シート311のうち前記電圧を印加する部位である圧電体部312a,312b,312c,312dと、圧電体部312a,312b,312c,312dの一方端部近傍に接続された固定枠301と、圧電体部312a,312b,312c,312dの他方端部近傍に接続された可動枠302と、を駆動装置に具備させる。圧電シート311は、圧電体部312a,312b,312c,312dに前記電圧が印加されると屈曲し、可動枠302が固定枠301に対して変位する。
【選択図】図2

Description

本発明は、合焦等の為に例えば撮影レンズが固定された可動枠等を駆動する駆動装置、及び該駆動装置を有する画像機器に関する。
近年、静止画のみならず動画の撮影が可能なデジタルカメラが製品化され、普及している。このようなデジタルカメラで行われるオートフォーカスでは、撮影レンズを構成するレンズを保持する可動枠や撮像素子を保持する可動枠を、当該撮影レンズの光軸方向に駆動する。このような場合、撮影チャンスを的確に捉える観点からは、高速且つ精密に可動枠を駆動することが求められる。このような可動枠の高速駆動には、ステッピングモータやボイスコイルモータなどの電磁モータが一般的に用いられる。
例えば特許文献1には、デジタルカメラのオートフォーカスにおいて、フォーカスレンズを光軸方向に振動させて所謂ウォブリング(オートフォーカスの高速化の為に、フォーカスレンズの一部のレンズ枠(可動枠)を高速で所定の振幅で振動的に駆動すること)を実行し、撮像により取得した画像から焦点位置を評価し、合焦位置にフォーカスレンズを駆動する機構が開示されている。詳細には、フォーカスレンズを光軸方向に振動的に移動して異なるフォーカスレンズ位置で撮像して取得した画像データから焦点位置を検出し、フォーカスレンズを合焦位置に位置させるように制御する。そして、ウォブリングによりフォーカスレンズを光軸方向に振動的に駆動させる為にステッピングモータが用いられている。
特許文献2には、セラミック素材を利用した矩形の積層バイモルフ型圧電素子によって、フォーカスレンズを保持する枠を光軸方向に駆動する技術が開示されている。特許文献3には、ポリ乳酸から構成される圧電積層フィルムが開示されている。
特開2010−170051号公報 特開2006−209029号公報 特開2012−232497号公報
ところで、上述したような可動枠の駆動においては、所定速度以上の高速駆動を行う場合には発振してしまい、制御が困難になりがちである。また、上述したような可動枠の駆動においては、精密な駆動の為に微小駆動させようとしても、所定の駆動量以下の微小駆動が困難になりがちである。また、電磁モータを用いた駆動機構の場合には駆動速度の高速化に応じて当該電磁モータが大型化(駆動装置自体が大型化)してしまったりする。
例えば特許文献1に開示されている技術のように、ステッピングモータで高速なウォブリングを行う場合には、当然、ステッピングモータが高速動作されることになる。この場合、所定以上の速度になると、脱調が発生して駆動制御ができなくなってしまう。
さらに、電磁式のアクチュエータでは、高速駆動するためには、磁束密度を上げるために磁石面積・磁石体積を大きくする必要があり、コイルに流れる電流を強くするためにコイルを大型にする必要がある(コイル断面積を大きくする必要がある)。従って、駆動装置自体が大きく、重いものとなってしまう。
特許文献2に開示されている撮像装置では、セラミック素材のバイモルフ型圧電素子に所定の電圧を印加することにより、レンズユニットを光軸方向に変位させて合焦させる。ここで、圧電素子の変位はもともと非常に小さいので、変位量を大きくするために、長いバイモルフ型圧電素子を用いることになる。これにより、レンズユニットを支えているバイモルフ型圧電素子の剛性が低くなる為、レンズユニットに加わる重力等の外力によるレンズユニットの変位が発生する。この変位を補正してレンズユニットの光軸位置を精密に制御する為に、制御は大変複雑な処理となっている。
また、レンズユニットの変位を大きくする為に、バイモルフ型圧電素子の長さを、或る程度の長さ以上としなくてはならない(撮像装置が大型化してしまう)。
また、撮影チャンスを逃さずに良好な合焦精度での撮影や、動いている被写体へのピント位置の追随も可能とする為には、高速且つ高精度でフォーカスレンズを駆動する必要がある。この際には、ウォブリングにより焦点位置を検出することも行なわれることもある。そして、このような高速でフォーカスレンズすなわち可動枠を駆動制御しようとすると、当該可動枠の動作が不安定になり、精密な位置や速度の制御が困難となる問題がある。
さらに、携帯機器としての撮像装置では、当然ながら小型且つ軽量であることが要求される。ここで、撮影レンズを小型軽量にする為に撮影レンズのフォーカスレンズ駆動範囲をより小さいレンズに設計した場合、フォーカスレンズの移動量に対する像位置の変位量が大きくなってしまう。この場合、像位置を高精度に制御する為には、フォーカスレンズの位置をより高精度で制御する必要がある。
上述したような事情から、高速且つ高精度な可動枠の駆動、及び安定した駆動制御を実現する駆動装置及び画像機器が望まれている。
なお、特許文献3には、ポリ乳酸を材料とする積層シートから成る圧電素子シートが開示されている。しかしながら、可動枠を駆動する為の小型駆動装置に係る技術については何ら開示されていない。
本発明は、前記の事情に鑑みてなされたものであり、例えばデジタルカメラ等の画像機器において、例えば撮影レンズ等が固定された可動枠を高速且つ高精度で駆動する駆動装置、及び該駆動装置を有する画像機器を提供すること目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明の第1の態様による駆動装置は、
固定部材に対して可動部材を変位させる駆動装置であって、
電圧が印加されると第1の方向に変位する第1の樹脂シートと、前記電圧が印加されると前記第1の方向とは逆方向である第2の方向に変位する第2の樹脂シートと、が積層されて成る圧電シートと、
前記圧電シートのうち前記電圧を印加する部位である圧電体部と、
前記圧電体部の一方端部近傍に接続された固定部材と、
前記圧電体部の他方端部近傍に接続された可動部材と、
を具備し、
前記圧電シートは、前記圧電体部に前記電圧が印加されると屈曲し、該屈曲により、前記可動部材が前記固定部材に対して変位する
ことを特徴とする。
前記の目的を達成するために、本発明の第2の態様による画像機器は、
光学素子及び撮像素子を具備する画像機器であって、
電圧が印加されると第1の方向に変位する第1の樹脂シートと、前記電圧が印加されると前記第1の方向とは逆方向である第2の方向に変位する第2の樹脂シートと、が積層されて成る圧電シートと、
前記樹脂シートのうち前記電圧を印加する部位である圧電体部と、
前記圧電体部の一方端部近傍に接続された固定枠と、
前記圧電体部の他方端部近傍に接続され、前記光学素子または前記撮像素子を保持する可動枠と、
を具備し、
前記圧電シートは、前記圧電体部に前記電圧が印加されると屈曲し、該屈曲により、前記可動部材が前記固定部材に対して変位する
ことを特徴とする。
本発明によれば、例えばデジタルカメラ等の画像機器において、例えば撮影レンズ等が固定された可動枠を高速且つ高精度で駆動する駆動装置、及び該駆動装置を有する画像機器を提供することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る駆動装置を適用したデジタルカメラの一構成例を示すブロック図である。 図2は、交換式レンズのフォーカス機構の構成を説明する正面図である。 図3は、図2に示すAA線面矢視図である。 図4は、図2に示す駆動機構のうち圧電シートの詳細な構成を示す正面図である。 図5Aは、図4に示す圧電シートにおけるBB線断面矢視図である。 図5Bは、図5Aに示す圧電シートにおけるDD線断面矢視図である。 図6は、図4に示す圧電シートにおけるCC線断面矢視図である。 図7は、図4に示す圧電シートにおけるCC線断面矢視図(変形例)である。 図8は、図4に示す圧電シートにおけるBB線断面矢視図(変形例)である。 図9Aは、ウォブリング時に圧電シートに印加される駆動信号(駆動電圧)による動作を説明するタイムチャートを示す図である。 図9Bは、ウォブリング時に圧電シートに印加される駆動信号(駆動電圧)による動作を説明するタイムチャートを示す図である。 図10は、AF時に圧電シートに印加される駆動信号によりフォーカスレンズ101の動作に係るタイムチャートを示す図である。 図11は、圧電シートを駆動制御する圧電体制御回路の概略回路構成を示す図である。 図12は、図11の制御回路から出力される駆動信号によるフォーカスレンズの動作に係るタイムチャートを示す図である。 図13Aは、本発明の第1実施形態を適用したデジタルカメラの動作例のフローチャートの第一の部分を示す図である。 図13Bは、本発明の第1実施形態を適用したデジタルカメラの動作例のフローチャートの第二の部分を示す図である。 図13Cは、本発明の第1実施形態を適用したデジタルカメラの動作例のフローチャートの第三の部分を示す図である。 図14は、ウォブリングを実行する場合のオートフォーカスに係る処理のフローチャートを示す図である。 図15は、本発明の第2実施形態である撮像素子のフォーカス機構の一構成例を示す正面図である。 図16は、図15に示すフォーカス機構のAA線断面矢視図である。 図17は、図15に示すフォーカス機構のBB線断面矢視図である。 図18は、図17に示すフォーカス機構のCC線断面図である。 図19は、図18に示すフォーカス機構のDD線断面矢視図である。
以下に、本発明の実施形態に係る駆動装置、及び該駆動装置を有する画像機器について説明する。なお、以下の説明に用いる各図面においては、各構成要素を当該図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各構成要素毎にその縮尺を異ならせている。従って、本発明の実施形態は、それらの図に記載された構成要素の数量、構成要素の形状、構成要素の大きさの比率、及び各構成要素の相対的な位置関係のみに限定されるものではない。
さらに、本発明の実施形態においては、カメラ本体200から被写体に向かう方向を“前方”と称し、その逆方向を“後方”と称する。また、交換式レンズ100が構成する光学系の光軸O1と一致する軸を“Z軸”とし、該“Z軸”に直交する平面上において互いに直交する2つの軸を“X軸”と“Y軸”とする。
[第1実施形態]
以下、図面を参照して本発明の第1実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る駆動装置を適用した画像機器(本例ではデジタルカメラ)の一構成例を示すブロック図である。
図1に示すカメラシステム10は、交換式レンズ100とカメラ本体200とを含む。交換式レンズ100とカメラ本体200とは、I/F219を介して通信可能に接続されている。
交換式レンズ100は、被写体像を形成する撮影レンズ113を構成するフォーカスレンズ101と、変倍レンズ102と、絞り104と、絞り104を構成する絞りハネを駆動制御するドライバ106と、変倍レンズ102を光軸方向に駆動制御するドライバ105、107と、ボディ制御用マイクロコンピュータ(以下、“Bucom”と略称する)214と、I/F219を介して通信して交換式レンズ100内の制御回路を制御するレンズ制御用マイクロコンピュータ(以下、“Lucom”と略称する)108と、制御回路の制御に必要な情報を記憶しているFlashメモリ109と、焦点合わせのためにフォーカスレンズ101の位置を検出する位置センサ110と、光軸O1方向にフォーカスレンズ101を駆動する圧電体111(後に詳述する“圧電体部”によって構成されている)と、圧電体111を駆動するための電気信号を発生する圧電体制御回路112と、を含む。
前記カメラ本体200は、撮像時にシャッタハネをシャッタ駆動機構220により駆動制御して露出制御するシャッタ201と、防塵フィルタ制御回路222により超音波振動させて画像に写る塵埃を除去する防塵フィルタ221と、撮影レンズが作る光学像の空間周波数の高い成分を除去する光学ローパスフィルタ223と、撮影レンズが作る光学像を電気信号に変換する撮像素子202と、撮像素子202の電気信号のノイズ除去等のアナログ処理するアナログ処理部203と、アナログ処理部203のアナログ出力をデジタル画像信号に変換するアナログ/デジタル変換部(以下、“A/D変換部”と称する)204と、被写体からの光を測光して撮影時の画像の露出を制御する情報を出力するAE処理部205と、撮影された画像に画像処理をして最終出力される画像情報を出力する画像処理部206と、撮影レンズが作る光学像の合焦点位置を検出してフォーカスを制御する情報を出力するAF処理部207と、撮影された画像の情報を圧縮したり、圧縮されたものをもとの情報に戻したりする画像圧縮展開部208と、撮影された画像や撮影時の情報等を表示するLCD210を制御するLCDドライバ209と、撮影された画像や撮影時の情報を記録媒体212に記録したり、呼び出したりするメモリインターフェース(以下、“メモリI/F”と称する)211と、撮影された画像等の情報を一次的に記憶するためのSDRAM213と、カメラシステムの電気回路において、バス217等を通して制御するBucom214と、制御用の情報等を記憶するFlashメモリ215と、レリーズ、ダイヤル、及びボタン等の当該カメラ本体200を操作するための操作部216と、電池224と、電源回路218と、を含む。
また、カメラ本体200には、手ブレ防止機構が搭載されている。すなわち、カメラ本体200は、X軸回りの角速度を検出するX軸ジャイロ225と、Y軸回りの角速度を検出するY軸ジャイロ226と、撮像素子202が保持されるホルダ228のX軸方向、Y軸方向の位置を検出する位置検出センサ227と、各ジャイロからの検出値と位置検出センサ227の位置情報に応じてアクチュエータの制御をする防振制御回路229と、防振制御回路229からの制御値に応じてX軸アクチュエータ230及びY軸アクチュエータ231を駆動するアクチュエータ駆動回路232と、X軸アクチュエータ230でX軸方向に、Y軸アクチュエータ231でY軸方向に駆動される撮像素子202が保持されたホルダ228と、ホルダ228をX軸方向、Y軸方向に移動自在に保持してカメラ本体200に固定されるフレーム233と、を含む。
さらに、カメラ本体200は、内蔵のストロボ234、Bucom214の指示に従いストロボ234の発光を制御するストロボ制御回路235を含む。
なお、上述した手ブレ防止機構及びストロボに係る構成部材は、本第1実施形態に特有の構成部材ではないので、それらについての詳細な説明は省略する。
なお、Lucom108及び/又はBucom214は、駆動装置の制御手段の一例であり、異なる回路構成としても良い。
なお、図1においては、フォーカスレンズ101及び変倍レンズ102は、それぞれ単一のレンズとして記されているが、複数のレンズから成る構成であっても良いし、光学的なフィルタ等の光学素子を含んでいても勿論良い。
前記フォーカスレンズ101は、被写体の光学像を、撮像素子202の受光面に結像させる。前記変倍レンズ102は、撮影レンズ113の焦点距離を変えることにより、被写体の光学像の倍率を変える。また、フォーカスレンズ101も光学像を変倍するときに、動作される構成の交換式レンズ100であっても、勿論良い。撮影レンズ113の焦点位置を振動的に変位させるために振動的に変位する、いわゆるウォブリングにおいては、フォーカスレンズ101ではなく、変倍レンズ102や、変倍レンズを構成するレンズの1つを動作させても良い。
前記Lucom108は、ドライバ105、106、107、I/F219、Flashメモリ109、位置センサ110、及び圧電体制御回路112と接続されている。Lucom108は、Flashメモリ109に記憶されている情報の読み込み・書き込みを行うと共に、ドライバ105、106、107、及び圧電体制御回路112を制御する。
前記Lucom108は、I/F219を介して、Bucom214と通信し、種々の情報をBucom214へ送信し、また、Bucom214から種々の情報を受信する。例えば、Lucom108は、レンズの操作部材(不図示)の状態に応じた情報や位置センサ110の出力信号(検出信号)や、フォーカスレンズ、変倍レンズ、絞りの位置や状態信号に応じた情報をBucom214へ送信する。また、例えば、Lucom108は、圧電体制御回路112の制御情報をBucom214から受信する。Lucom108は、さらに、Bucom214から受信した制御情報に基づいて、圧電体制御回路112を制御する。
前記ドライバ105は、Lucom108の指示を受けて、変倍レンズ102aを駆動させ、ドライバ107は、Lucom108の指示を受けて、変倍レンズ102bを駆動させることで焦点距離の変更を行う。
前記ドライバ106は、Lucom108の指示により、絞り104を駆動して被写体の光量を調節する。より具体的には、変倍レンズ102aは、ドライバ105内に設けられた図示しないステッピングモータやVCMや超音波モータ等のアクチュエータによって駆動される。また、変倍レンズ102bも、ドライバ107内に設けられた図示しないステッピングモータやVCMや超音波モータ等のアクチュエータによって駆動される。さらに、絞り104は、ドライバ106内の図示しないステッピングモータ等で駆動される。
前記圧電体制御回路112は、Lucom108の制御の下、圧電体111を駆動する。圧電体111は、圧電体制御回路112からの制御信号を受けて、圧電体を駆動し、圧電体の一端に取り付けられたフォーカスレンズ101の運動を制御し、撮影レンズ113の焦点位置を検出するために、微小な光軸方向の振動動作であるウォブリングをしたり、焦点を合わせるためにフォーカスレンズ101の位置制御を行う。すなわち、圧電体111は、圧電体制御回路112を介してLucom108によって制御される。なお、圧電体111は、詳しくは後述するように、例えば、積層された圧電シートにより構成され、電圧を印加することにより、光軸方向に屈曲変位するバイモルフとなっている。
前記位置センサ110は、フォーカスレンズ101の位置を検出し、その検出信号をLucom108へ出力する。なお、位置センサ110は、フォーカスレンズ101に求められる検出範囲や精度や構成をもつものである。詳しくは後述するように、例えば、可動レンズを構成する枠に設けた磁石に対向して、固定枠に設けるホール素子により構成される。勿論、可動レンズの位置検出に、GMR素子(巨大磁気抵抗素子)を用いたり、光学的なものや静電的なものを用いても良い。また、図示されていないが、変倍レンズ102a、変倍レンズ102b、絞り104には可動機構が用いられており、可動部材の位置を検出するための位置検出機構を夫々もっている。
前記シャッタ201は、Bucom214の指示を受けて駆動し、撮像素子202に被写体を露光する時間を制御する。例えば、シャッタ201は先幕と後幕の2つのシャッタ幕をもち、2つの幕が形成するスリットを撮像素子202の短辺側あるいは長辺側に走らせることで露光をする。
前記撮像素子202は、各画素を構成するフォトダイオードの前面に、ベイヤー配列のカラーフィルタが配置された撮像素子である。ベイヤー配列は、水平方向にR画素とG(Gr)画素が交互に配置されたラインと、G(Gb)画素とB画素が交互に配置されたラインとを有し、さらにその2つのラインを垂直方向にも交互に配置することで構成されている。この撮像素子202は、フォーカスレンズ101及び変倍レンズ102により集光された光を、画素を構成するフォトダイオードで受光して光電変換することで、光の量を電荷量としてアナログ処理部203へ出力する。なお、撮像素子202は、CMOS方式のものでもCCD方式のものでも良い。
前記アナログ処理部203は、撮像素子202から読み出された電気信号(アナログ画像信号)に対し、リセットノイズ等を低減した上で波形整形を行い、さらに目的の明るさとなるように、ゲインアップを行う。A/D変換部204は、アナログ処理部203から出力されたアナログ画像信号をデジタル画像信号(以後、画像データという)に変換する。
前記バス217は、デジタルカメラ内部で発生した各種データをデジタルカメラ内の各部に転送するための転送路である。バス217は、AE処理部205、画像処理部206、AF処理部207、画像圧縮展開部208、LCDドライバ209、メモリI/F211、SDRAM213、及びBucom214に接続されている。
前記A/D変換部204から出力される画像データは、バス217を介して一旦SDRAM213に記憶される。SDRAM213は、A/D変換部204において得られた画像データや、画像処理部206、画像圧縮展開部208において処理された画像データ等の各種データが一時的に記憶される記憶部である。
前記画像処理部206は、SDRAM213から読み出した画像データに対して種々の画像処理を施す。画像処理部206によって各処理が行われた後の画像データは、SDRAM213に記憶される。
前記AE処理部205は、画像データから被写体輝度を算出する。被写体輝度を算出するためのデータは、専用の測光センサの出力であってもよい。
前記AF処理部207は、画像データから高周波成分の信号を取り出し、AF(Auto Focus)積算処理により、合焦評価値を取得する。この時、フォーカスレンズ101が光軸方向に振動的に駆動しており、焦点位置が被写体に近づいた位置と離れた位置近傍で撮影した画像を用いて、このAF処理を実行することにより、合焦評価値を比較することで焦点位置のある方向を判定することが可能となっている。焦点位置がある方向が分かることにより、より高速にAF駆動をすることができる。
前記画像圧縮展開部208は、所定の圧縮方式による画像データの圧縮、及び、所定の圧縮方式により圧縮された画像データの展開(伸長)を行う。例えば、取り扱う画像データが静止画である場合にはJPEG方式等による圧縮及び展開を行い、取り扱う画像データが動画である場合にはMotion−JPEG方式やH.264方式等による圧縮及び展開を行う。静止画に係る画像データの記録する場合、画像圧縮展開部208は、SDRAM213から画像データを読み出し、読み出した画像データを例えばJPEG圧縮方式に従って圧縮して、圧縮したJPEG画像データを、SDRAM213に一旦記憶する。
前記Bucom214は、SDRAM213に記憶されたJPEG画像データに対して、JPEGファイルを構成するために必要なJPEGヘッダを付加してJPEGファイルを作成し、作成したJPEGファイルを、メモリI/F211を介して記録媒体212に記録する。
なお、記録媒体212は、例えばカメラ本体200に着脱可能なメモリカードからなる記録媒体であるが、これに限定されるものではない。
前記LCDドライバ209は、LCD210に画像を表示させる。画像の表示には、撮影直後の画像データを短時間だけ表示するレックビュー表示、記録媒体212に記録されたJPEGファイルの再生表示、および、ライブビュー表示等の動画の表示が含まれる。
前記記録媒体212に記録されたJPEGファイルを再生する場合、画像圧縮展開部208は、記録媒体212に記録されているJPEGファイルを読み出して伸張処理(展開処理)を施した上で、伸張した画像データを一旦SDRAM213に記憶させる。LCDドライバ209は、伸張された画像データをSDRAM213から読み出し、読み出した画像データを映像信号へ変換した後でLCD210へ出力して、画像の表示を行う。
前記Bucom214は、カメラ本体200の各種シーケンスを統括的に制御する。Bucom214には、操作部216およびFlashメモリ215が接続されている。
前記操作部216は、電源ボタン、レリーズボタン、再生ボタン、メニューボタン、動画ボタン、各種入力キー等の操作部材である。ユーザによって、操作部216の何れかの操作部材が操作されることにより、Bucom214は、ユーザの操作に応じた各種シーケンスを実行する。電源ボタンは、当該デジタルカメラの電源のオン/オフ指示を行うための操作部材である。電源ボタンが押されたときに、Bucom214は、当該デジタルカメラの電源をオン又はオフする。レリーズボタンは、ファーストレリーズスイッチとセカンドレリーズスイッチの2段スイッチを有して構成されている。レリーズボタンが半押しされて、ファーストレリーズスイッチがオンされた場合に、Bucom214は、AE処理やAF処理等の撮影準備シーケンスを行う。また、レリーズボタンが全押しされて、セカンドレリーズスイッチがオンされた場合に、Bucom214は、撮影シーケンスを実行して撮影を行う。再生ボタンは、記録媒体212に記録されているファイルの再生指示を行うための操作部材である。再生ボタンが押されたときに、Bucom214は、再生シーケンスを実行して再生を行う。メニューボタンは、カメラ設定を変更可能にするメニューの表示指示を行うための操作部材である。メニューボタンが押されたときに、Bucom214は、カメラ設定シーケンスを実行してメニュー表示等を行う。動画ボタンは、動画撮影指示を行うための操作部材である。動画ボタンが押されたときに、Bucom214は、動画撮影シーケンスを実行して動画撮影を行う。
前記Flashメモリ215は、ホワイトバランスモードに応じたホワイトバランスゲインやローパスフィルタ係数等のデジタルカメラの動作に必要な各種パラメータ、銀塩粒子による粒状感に似せた粒状パターンの画像データ、および、デジタルスチルカメラを特定するための製造番号などを記憶している。また、Flashメモリ215は、Bucom214にて実行する各種プログラムも記憶している。Bucom214は、Flashメモリ215に記憶されているプログラムに従い、またFlashメモリ215から各種シーケンスに必要なパラメータを読み込み、各処理を実行する。
本第1実施形態において、前記交換式レンズ100と前記カメラ本体200とを備えるカメラシステム10は、AF動作で焦点位置検出のためにフォーカスレンズ101を光軸方向に振動的に動作させるウォブリングを実行する。ウォブリングの周波数は1秒間にカメラシステムが撮像する周波数にするのが一般的である。動画が撮影可能なカメラシステムであれば30フレーム/秒であり、30Hzでウォブリングをすることになる。
しかしながら、30Hzでは1回の検出に最短で約33msの時間を要する為、この周波数を上げないとAFの動作を速くすることが出来ない。そこで、撮像の周波数を上げると共に、ウォブリングの周波数を上げることが必要になる。ウォブリングの周波数を上げることは、すなわち高速にフォーカスレンズ101を駆動することを意味する。さらに焦点を合わせるために、フォーカスレンズ101を高速に駆動することも必要になることは勿論である。
ところで、ウォブリングの動作中においては、撮像により取得された画像のコントラストから撮影レンズ113の焦点位置を検出する。ここで、デジタルカメラでは撮影により取得された画像はLCD210に表示され、この表示は撮影者によってファインダ像として観察される。従って、ウォブリングの動作量をあまり大きくするとLCD210における表示画像のボケが大きくなり、撮影者にとって許容できないレベルとなり得る。
ここで、許容錯乱円径δ、撮影レンズ113の絞り値(有効Fナンバー)F、焦点深度dとすると、
d=F・δ ・・・(1)
ウォブリング駆動量dwは、焦点深度dの1/4〜3/4と一般的に言われているので
F・δ/4≦dw≦3・F・δ/4 ・・・(2)
許容錯乱円径δは撮像素子の画素ピッチ以下では分解能が無いので最小でも画素ピッチ以上であり、上限は4画素以下と一般的に言われている。すなわち、画素ピッチをpとすると、
p≦δ≦4・p ・・・(3)
となる。
より具体的には、画素ピッチp=5μm、絞り値F=8とすると、ウォブリング駆動量dwは、
10μm≦dw≦120μm
となり、最大の駆動量としては120μm程度が確保できれば良いことがわかる。
しかし、バイモルフ式の板状圧電体で直流電圧を印加して120μm程度の変位をさせるためには、圧電体の長さを所定値以上にする必要がある。例えば、可動レンズの質量を5gとし、120Hzの駆動をする場合、可動レンズを制御するのに必要な力は0.1N(ニュートン)乃至0.2Nである。
そして、この力を発生させてウォブリングに必要な120μmの変位幅を得る為には、変位量が大きなソフト系のセラミック圧電材料を用いて圧電体を構成する場合でも、例えば8つの圧電体を用いる態様(例えば図2に示すような態様)を採用したとしても、1つの圧電体バイモルフのサイズとして、幅3mm、厚さ0.8mm、長さ40mm(支持固定の長さを含まない)が必要となってしまう。さらに言えば、フォーカスをも行うことを考えると、セラミック圧電材料では、とても実用レベルのサイズに収まりきらない。また、強度の観点からは、セラミック圧電材料は脆いので補強が必要となり、実際に補強を行うと補強材の変形にエネルギーが必要となる為、発生力及び変位量が更に小さなものとなってしまう。
以下、交換式レンズ100に設けられたフォーカスレンズ101の駆動機構(図1においては不図示)の詳細について、図2及び図3を用いて説明する。図2は、フォーカスレンズ101の駆動機構を、被写体側から見た主要部概要を示す正面図である。図3は、図2に示すAA線面矢視図である。図4は、図2に示す駆動機構のうち圧電シート311の詳細な構成を示す正面図である。
前記フォーカスレンズ101の駆動機構は、固定枠301と、板状の圧電シート311と、可動枠302と、を含む。
前記圧電シート311は、略円環形状の環状部314と、該環状部314から放射状に延びる方向に形成された腕部313a、313b、313c、313dを備えている。これら腕部313a、313b、313c、313dの端部は、ビス306a、306b、306c、306dによって固定枠301に対して固定されている。これら腕部313a、313b、313c、313dは、環状部314の円周を四等分する位置に等間隔で(光軸O1回りに等角度で)配置されている。
前記環状部314は、電気信号を圧電シート311に印加しても変位しない部分である。この環状部314は、当該環状部314を可動枠302に対して貼り付け固定することにより、可動枠302における貼り付け面に倣って平面性が確保される。また、腕部313a、313b、313c、313dの一方端部が上述した態様で固定枠301に固定されることで、圧電シート311の平面性が確保される。
そして、前記腕部313a、313b、313c、313dの各々には、電圧を印加すると屈曲運動する矩形の部位である圧電体部312a、312b、312c、312dが形成されている(図2及び図3参照)。
前記圧電体部312a、312b、312c、312dは、図2に示すように1つの腕部に対して2ヶ所形成されている。すなわち、腕部313aには2つの圧電体部312aが形成されており、腕部313bには2つの圧電体部312bが形成されており、腕部313cには2つの圧電体部312cが形成されており、腕部313dには2つの圧電体部312dが形成されている。この圧電体部はより具体的には、1つが5mmの正方形で、厚さを0.8mm程度に形成されると、質量5gのフォーカスレンズ101を120μmの最大変位で、120Hzの駆動をすることが可能である。
なお、本第1実施形態では、1つの腕部につき2つの圧電体部が形成されているが、圧電体部の個数は1つでもよいし、または、3つ以上にしても勿論よい。腕部の数も1以上であれば良い。なお、圧電体部312a、312b、312c、312dの形状は、矩形板状に限られず、楕円板状や弧形板状等どのような形状であっても勿論よい。
前記可動枠302は、圧電シート311の環状部314に対して、例えば接着等で固定され、その内周部位においてフォーカスレンズ101を保持する。以降、可動枠302と、該可動枠302に保持されたレンズ303とから成る部組を、フォーカスレンズ101と称する。また、フォーカスレンズ101と変倍レンズ102とから成る部材を“撮影レンズ”と称する(図1に示す符号113を付された部材)。
ここで、フォーカスレンズ101は、可動枠302を設けずにレンズ303のみで構成してもよい(レンズを直接圧電シート311の環状部314に接着等で固定して保持しても良い)。
さらには、本例ではレンズ303は凸レンズで構成されているが、撮影レンズ113の焦点位置をその動作によって変えることが可能であれば、例えば凹レンズや回折格子等の光学素子で構成してもよいし、複数の光学素子で構成してもよい。
また、図4に示すように、圧電シート311の各腕部313a,313b,313c,313dにはビス穴335a,335b,335c,335dが形成されている。ビス306a、306b、306c、306dが、圧電シート311の各腕部313a,313b,313c,313dに形成されたビス穴335a,335b,335c,335dを通じて、固定枠301に設けられたビス穴(不図示)に螺子込まれる。そして、ビス306a、306b、306c、306dと、固定枠301に設けられたビス穴(不図示)とが螺合されることで、圧電シート311と固定枠301とが固定される。
ここで、圧電シート311と固定枠301との位置決めは、次のように為される。まず、固定枠301のうち圧電シート311に対向する面には、当該面に対して略垂直な突起301a,301cが設けられている。ここで、突起301aは、固定枠301のうち、圧電シート311の腕部313aに接する部位に設けられている。突起301cは、固定枠301のうち、圧電シート311の腕部313cに接する部位に設けられている。一方、圧電シート311には、図4に示すように、固定枠301の突起301aに対応する位置に穴345aが形成されており、固定枠301の突起301cに対応する位置に穴345cが形成されている。そして、突起301aが穴345aに挿入されて突起301aと穴345aとが係合し、且つ、突起301cが穴345cに挿入されて突起301cと穴345cとが係合することで、固定枠301と圧電シート311との位置決めが為される。
なお、圧電シート311と固定枠301との固定には、接着やビス止めの他、例えば、カシメや溶着などを用いても良い。
ところで、フォーカスレンズ101が圧電体部312a、312b、312c、312dによって駆動された場合に、当該フォーカスレンズ101の光軸方向における位置を検出するために、可動枠302の外周部には、図3に示すように例えば磁石から成るスケール308a、308b、308c、308dが固定されて設けられている。
これらスケール308a、308b、308c、308dに対向して、磁気を検出するホール素子から成る位置センサ309a、309b、309c、309dが、固定枠301に配設されている。
なお、本例では、スケール308a、308b、308c、308dと位置センサ309a、309b、309c、309dとは4組設けられているが、1組であっても良いし、或いは、それらを全く設けずに、オープンループでの制御を行なうとしても良い。本第1実施形態では、圧電シート311の最大変位部である各腕部313a、313b、313c、313dの近くに、スケール308a、308b、308c、308dと位置センサ309a、309b、309c、309dとを配設したことにより、より精密にフォーカスレンズ101の位置を検出可能としている。
なお、圧電体部312a、312b、312c、312dをそれぞれ1組ずつ独立に駆動するように構成することで、フォーカスレンズ101の光軸O1に対する傾きも含めて補正して、極めて高精度にウォブリング駆動やフォーカス駆動を行うことができる。
ここで、圧電シート311の各圧電体部312a、312b、312c、312dに信号電圧をかけるための回路線は、腕部端部から延出された端子部に延び、フレキシブルプリント基板からなるフレキ310に電気接続され、位置センサも、同様にフレキ310により、交換式レンズ100内の電気回路に接続されている。
さらに、フォーカスレンズ101をウォブリング駆動やフォーカス駆動として駆動しない場合であっても、各圧電体部312a、312b、312c、312dに異なる電圧を印加することで、フォーカスレンズ101と他のレンズとの間の光軸の傾きやレンズ間隔を、極めて高精度に補正することが可能となる。ウォブリング駆動やフォーカス駆動を行う際のウォブリング駆動信号やフォーカス駆動信号に、上述の補正において補正変位を与える補正電圧を、オフセット値として加えて制御を行えば、制御をより簡単なものとすることができる。
以下、本発明の第1実施形態に係る駆動装置及び画像機器において用いられる圧電体部の構造について、図4乃至図6を参照して説明する。図4は、図2に示す駆動機構のうち圧電シート311の詳細な構成を示す正面図である。図5Aは、図4に示す圧電シート311におけるBB線断面矢視図である。図5Bは、図5Aに示すDD線断面矢視図である。図6は、図4に示す圧電シート311におけるCC線断面矢視図である。
図5Aに示すように、圧電シート311は、圧電性を有するL体ポリ乳酸から成るL体ポリ乳酸シート11と、圧電性を有するD体ポリ乳酸から成るD体ポリ乳酸シート13とが交互に積層されて成るシート状の部材である。
ここで、L体ポリ乳酸シート11とD体ポリ乳酸シート13との間には、それらに同一の電圧を印加する為の導電性を有する信号電極21が形成されている。ここで、各乳酸シート11,13のうち信号電極21が形成されている部位が、上述した圧電体部312a、312b、312c、312dであり、信号電極21によって所定の駆動電圧が印加される。
圧電シート311は、図5A及び図6に示すように屈曲時の屈曲の中立軸を境にして、一方側(本例では被写体側)が第1駆動圧電層1、他方側(本例では撮影者側)が第2駆動圧電層2となっている。ここで、第1駆動圧電層1と第2駆動圧電層2とは、L体ポリ乳酸シート11とD体ポリ乳酸シート13との積層順が逆になっている。換言すれば、L体ポリ乳酸シート11とD体ポリ乳酸シート13とは、前記中立軸に対して対称を成すように積層されている。
従って、第1駆動圧電層1と第2駆動圧電層2とは、信号電極21に同一の電圧を印加された場合の伸縮が逆となる。このように、第1駆動圧電層1と第2駆動圧電層2とが逆方向の伸縮動作をするように、前記中立軸を境にしてL体ポリ乳酸シート11とD体ポリ乳酸シート13との積層方向を逆にするように構成している。
すなわち、信号電極21に信号電圧が印加された場合に第1駆動圧電層1が伸びるときには第2駆動圧電層2は縮み、第1駆動圧電層1が縮むときには第2駆動圧電層2は伸びる。
圧電シート311の被写体側表面と撮影者側表面には、図5A及び図6に示すように絶縁層3が夫々設けられている。ここで、絶縁層3は、絶縁性を有する材料から成る層であればよく、例えばL体ポリ乳酸やD体ポリ乳酸から成る層としても良い。また、絶縁層3としてポリイミドシート等の絶縁樹脂シートを用いても良い。この絶縁層3には一方面側に信号電極21が形成されている。
また、回路線(GND線24と信号線22とを“回路線”と総称する、図5Bに示す例ではGND線24)の引き出しの為に引き出し部315a、315b、315c、315dが設けられている。これら引き出し部315a、315b、315c、315dは、絶縁層3に挟まれた回路線22,24を含む。それら回路線22,24の端部には、絶縁層3で覆われていない端子が形成されており、引き出し部315a、315b、315c、315dの回路線22,24が図3に示すフレキ310と電気的に接続可能に構成されている。
上述した圧電シート311の一構成例では、圧電体部312a、312b、312c、312dに対応する部位に例えばアルミ蒸着や銅箔等で形成された信号電極21及びその引き出し線(回路線22,24)が一方面に形成された1枚のシート(第1のシート)と、圧電体部312a、312b、312c、312dに例えばアルミ蒸着や銅箔等でGND電極とその引き出し線(回路線22,24)が形成された1枚のシート(第2のシート)とを一組として複数組積層し、第1駆動圧電層1及び第2駆動圧電層2を形成している。なお、第1のシートと第2のシートとを交互に積層する構成を採れば、必ずしも偶数層で構成しなくても良い(奇数層で構成しても良い)。また、信号電極、GND電極は表裏
両方の面に形成したシートであっても良い。
ところで、各駆動圧電層1,2のシートを挟む信号電極21とGND電極23とからは、互いに異なる電極の位置から外側に、信号線22とGND線24とが引き出されている。これら回路線22,24は、各圧電体部312a、312b、312c、312dに形成された穴部位であるスルーホール333a,333b,333c,333dの内周側で電気的に接続され、さらに引き出し部315a,315b,315c,315dの回路線22,24と電気的に接続される。
なお、本例では各駆動圧電層1,2の電気的な接続にスルーホール333a,333b,333c,333dを用いているが、圧電シート311の外形側面に引き出された回路線22,24を、導電層を当該側面に形成することによって電気接続しても勿論良い。この場合には、その導電層が圧電シート311の外形側面に露出するので、ショートをさけるため絶縁層で覆うことが好ましい。
また、引き出し部315a,315b,315c,315dについては、本例では絶縁層3のみが圧電シート311から引き出されているが、何れかの駆動圧電層を引き出してそれを当該引き出し部を構成する一方の絶縁層として用いても良い。
以下、圧電シート311の圧電体部312a、312b、312c、312dの駆動について説明をする。ここでは、圧電体部312a、312b、312c、312dのうち圧電体部312aの駆動を例として説明する。なお、圧電体部312b、312c、312dの駆動については、圧電体部312aの駆動と同様である。
前記引き出し部315aに含まれているGND線24及び信号線22のうち何れか一方を、図1に示す圧電体制御回路112のグランドに接続し、他方を圧電体制御回路112の信号出力端子に接続して信号電圧を印加すると、第1圧電駆動層1及び第2圧電駆動層2のうち何れか一方は長手方向(Y方向)に伸び、他方は縮む。
ここで、第1圧電駆動層1、第2圧電駆動層2は積層されて一体に形成されているので、圧電体部312aとしては、その板厚方向(Z方向)に屈曲する。
なお、本例では、圧電体部312aを屈曲させる為に、第1圧電駆動層1と第2圧電駆動層2とを用いているが、第1圧電駆動層1のみにして、第1圧電駆動層1の片側(一方面側)に樹脂や金属等の材料から成る矩形板状の弾性体(不図示)を固着させても屈曲する圧電シートを形成することができる。この場合は、第1圧電駆動層1がY方向に延びると、弾性体(不図示)自体は殆ど伸びない。従って、第1圧電駆動層1側が凸になるように屈曲する。また、第1圧電駆動層1がX方向に縮むと、弾性体(不図示)は殆ど縮まない。従って、第1圧電駆動層1側が凹になるように屈曲する。このように構成した場合、弾性体(不図示)そのものが圧電シートを補強することになるが、弾性体を変形させるエネルギーが必要となる為に、圧電体部312aの発生力や変位量が小さくなる。
以下、圧電シート311の圧電体部312a、312b、312c、312dの構成の一変形例について、図7及び図8を参照して説明する。図7は、図4に示す圧電シート311におけるCC線断面矢視図(変形例)である。図8は、図4に示す圧電シート311におけるBB線断面矢視図(変形例)である。なお、説明の重複を避ける為、上述した図5A及び図6に示す例との相違点を説明する。
図7及び図8に示すように、第1駆動圧電層1においてはポリ乳酸シートとしてL体ポリ乳酸シート11のみを用い、第2駆動圧電層2においてはポリ乳酸シートとしてD体ポリ乳酸シート13のみを用いる。
ここで、各ポリ乳酸シート11,13に電圧を印加するGND電極23及び信号電極21は、各ポリ乳酸シート11,13を挟み込むように設けられている。圧電シート311の第1駆動圧電層1に圧電体制御回路112からの信号電圧を印加すると、第1駆動圧電層1及び第2駆動圧電層2のうち何れか一方が伸び、他方が縮む。従って、圧電体部312a、312b、312c、312dは、上述した図5A及び図6に示す例と同様に光軸方向に屈曲する。
以下、本第1実施形態に係る駆動装置及び画像機器において、可動レンズをウォブリングする場合の駆動信号と、可動レンズの動作と、焦点位置検出時の撮像動作との関係を、図9A,9Bを参照して説明する。図9A及び図9Bは、ウォブリング時に圧電シート311に印加される駆動信号(駆動電圧)による動作を説明するタイムチャートを示す図である。図9Bは、ウォブリング時に圧電シート311に印加される駆動信号(駆動電圧)による動作を説明するタイムチャートを示す図である。
図9Aは、圧電体部312a、312b、312c、312dに印加される駆動信号の時間変化を示している。圧電体部312a、312b、312c、312dに印加される駆動信号の周波数は、撮像のフレームレートの周波数と略同一の周波数が選定される。なお、図9Aに示す例では駆動信号は台形波であるが、台形波以外の正弦波や矩形波であっても良い。
図9Bでは、図9Aに示す駆動信号を圧電シート311に印加した場合に、当該駆動信号に応じてフォーカスレンズ101が光軸方向に振動する際の、フォーカスレンズ101の位置を示している。図9Bに示すように、圧電シート311の屈曲のバネ特性や振動減衰特性に起因して、駆動電圧に対してフォーカスレンズ101の動作は位相がΔθpだけずれる(位相差Δθpが生じる;後述する図12参照)と共に、駆動信号の波形(振動波形)が、台形形状の角部位が鈍ったような波形になる。さらに、フォーカスレンズ101を所定の位置に位置させた状態で撮像を行わなければ、充分な画像コントラストが得られなくなり、AF評価量が正しく判定できなくなるが、AF評価量の判定の為の許容コントラスト域の範囲にある状態を長く保つ為には、台形形状の振動波形に可能な限り近い振動波形となるような駆動を行うことが好ましい。台形形状の振動波形ではなく、矩形波形にすれば、許容コントラスト域にある時間は長くなるが、立ち上がり、立下りの部分で不要な振動が発生したり、動作のオーバーシュート(行き過ぎ)が発生する。
図10は、AF時に圧電シート311に印加される駆動信号によりフォーカスレンズ101の動作に係るタイムチャートを示す図である。AF時では最初にフォーカスレンズ101がウォブリング動作をして、フォーカスレンズ101が前側位置にある状態で撮影する前側位置撮像と、フォーカスレンズ101が後側位置にある状態で撮影する後側位置撮像とが交互に実行される。これら2つの位置で取得した撮像画像同士のコントラストを比較することにより、合焦位置の方向が判明する。
続いて、フォーカスレンズ101を圧電体部312a、312b、312cに印加する電圧を比例的に変化させることにより、合焦位置方向に動作させつつ、撮像を実行し、最大コントラストと判定された位置でフォーカスレンズ101を停止させることになる。この最大コントラスト位置は、合焦位置を通り過ぎてから合焦位置側に反転駆動する。実際には、この最大コントラスト判定は、図10の合焦点確認の動作になり、ウォブリング動作以上の振幅を持つ台形形状の駆動波形となる駆動を実施することで行われる。
図11は、圧電シートを駆動制御する圧電体制御回路の概略回路構成を示す図である。図12は、図11の制御回路から出力される駆動信号によるフォーカスレンズの動作に係るタイムチャートを示す図である。
圧電体制御回路112は、D/Aコンバータ制御回路432と、D/Aコンバータ433と、アンプ435と、ローパスフィルタ436と、アンプ437と、ローパスフィルタ438と、A/Dコンバータ439と、位相差検出回路440と、を備える。
前記Lucom108から、撮像の同期信号を基準にして位相差Δθを補正した信号Sig1が、バス431を経由して、圧電体制御回路112のD/Aコンバータ制御回路432に入力される。D/Aコンバータ制御回路432は、入力された信号Sig1がHighの場合にはDATAとして正の電圧で台形波形の“+A”をD/Aコンバータ433に出力し、信号Sig1がLowの場合にはDATAとして負の電圧で台形波形“−A”をD/Aコンバータ433に出力する。ここで、Aは駆動信号の振幅値であり、Lucom108により指示される値である。また、フォーカスレンズ101を合焦方向に移動させる動作の場合、DATAとしては同期信号毎に比例的な出力となり、“+A”または
“-A”が連続して出力される。この時の“A”は同期信号の区間での信号変化量となる。
前記D/Aコンバータ433の出力信号である信号Sig2は、アンプ435に入力されて増幅された後、ローパスフィルタ436に入力される。このローパスフィルタ436は、入力信号から高周波成分を除去して擬似的な台形波を出力する。ローパスフィルタ436から出力された信号はアンプ437により増幅され、圧電体部312a、312b、312c、312dに、駆動信号Sig3として印加される。
ところで、圧電シート311を図19に示すように構成した場合(詳細は図19を参照して後述する)、圧電体部312a、312b、312c、312dの検出圧電層(図19参照)から出力される電圧信号(振動状態に対応した電圧信号)は、ローパスフィルタ438に入力され、高周波成分が除去されて信号Sig4となる。
この信号Sig4は、A/Dコンバータ439によってデジタルデータに変換された後、信号Sig1との間の位相差Δθが位相差検出回路440によって検出され、該検出された位相差ΔθがデジタルデータとしてLucom108に入力される。そして、Lucom108によって、信号Sig1の同期信号との位相の補正が行われる。なお、信号Sig2とA/Dコンバータ439の出力とを比較し、該比較結果を示すデータをLucom108に入力し、当該データに基づいてLucom108がゲインの補正を行ってもよい。
上述したように圧電体制御回路112を構成することにより、フォーカスレンズ101と圧電体部312a、312b、312c、312dとによって構成される駆動系に誤差変動があった場合であっても、駆動信号に対するフォーカスレンズ101の振動の位相差と振幅変動とを、直接圧電体部312a、312b、312c、312dから取得して補正する駆動が可能となり、高速で精度の高い位置制御が可能となる。
なお、上述した例では圧電体制御回路112にD/Aコンバータ制御回路432を設けているが、Lucom108から直接D/Aコンバータ433を制御しても良い。また、アンプ435,437は必須の部材ではなく、必要に応じて設ければよい。さらに、図11及び図19に示す例では、振動状態を検出するのに圧電体部312a、312b、312c、312dの検出圧電層からの信号を用いているが、フォーカスレンズ101の位置を検出している位置センサからの信号を用いて位相差と振幅を検出しても勿論よい。
なお、図11に示す圧電体制御回路112は、圧電体部312a、312b、312c、312dの各々に対して1つずつ設けても良いし、各圧電体部312a、312b、312c、312dの動作バラツキが小さい場合には、複数の圧電体部に対して1つの回路を設けるようにしても良い。
以下、図13A乃至図13Cに示すフローチャートを参照して、本第1実施形態を適用したデジタルカメラの動作例について説明する。図13Aは、本発明の第1実施形態を適用したデジタルカメラの動作例のフローチャートの第一の部分を示す図である。図13Bは、本発明の第1実施形態を適用したデジタルカメラの動作例のフローチャートの第二の部分を示す図である。図13Cは、本発明の第1実施形態を適用したデジタルカメラの動作例のフローチャートの第三の部分を示す図である。
まず、操作部216のうち電源ボタンが操作されて当該デジタルカメラの電源がONとなると、図13A乃至図13Cに示すメインフローの処理が開始する。
すなわち、まずBucom214は当該デジタルカメラのシステム起動時における初期化処理を実行する(ステップS1)。このステップS1においては、例えば“記録中フラグ”をOFFにする(初期化する)処理も行う。この“記録中フラグ”は、動画の記録中であるか否かを示すフラグであり、ONの場合は動画を記録中であることを示し、OFFの場合は動画の記録を行なっていないことを示している。
ステップS1においてシステム起動時の初期化処理を行った後、Bucom214は、当該カメラ本体200に接続されている交換式レンズ100等のアクセサリの検出を行う(ステップS2)。続いて、Bucom214は、再生ボタン等の操作スイッチの検出を行う(ステップS3)。
そして、Bucom214は、各部を制御してライブビュー表示を実行させる(ステップS4)。すなわち、Bucom214は、撮像素子202によって画像信号を取得し、ライブビュー表示用に画像処理を行い、LCD210にライブビュー表示を行う。
続いて、Bucom214は、操作部216のうち再生ボタンが押されたか否かを判定する(ステップS5)。このステップS5をYESに分岐する場合、再生処理を行う(ステップS11)。例えば、Bucom214は、記録媒体212から画像データを読み出し、LCD210に表示させる。
ステップS11において再生処理を実行した後、または、ステップS5をNOに分岐した場合(再生ボタンが押されていない場合)、Bucom214は、動画ボタンが押されたか否かを判定する(ステップS6)。このステップS6においては、Bucom214は、操作部216における動画ボタンの操作状態を検知し、この検知結果に基づいて、動画ボタンが押されたか否かを判定する。
ステップS6をYESに分岐する場合(動画ボタンが押された場合)、Bucom214は、記録中フラグの反転を行う(ステップS12)。なお、動画ボタンは押されるたびに、動画撮影開始とその終了とを交互に繰り返すので、このステップS12では、記録中フラグがOFFであった場合にはONに反転させ、ONであった場合にはOFFに反転させる。
ステップS12において記録中フラグのON/OFFを反転させた後、または、ステップS6をNOに分岐した場合(動画ボタンが押されていなかった場合)、Bucom214は、動画記録中であるか否かを判定する(ステップS7)。もし記録中フラグがONであれば動画記録中であることから、本例では記録中フラグがONであるか否かに基づいて、動画記録中であるか否かを判定する。
ステップS7をNOに分岐する場合(動画記録中でなかった場合)、Bucom214は、ファーストレリーズが押されたか否か(言い換えると、ファーストレリーズスイッチがOFFからONとなったか否か)を判定する(ステップS8)。この判定は、Bucom214が、レリーズボタンに連動するファーストレリーズスイッチの状態を、操作部216によって検知し、この検知結果に基づいて行なう。
なお、ステップS8における判定は、ファーストレリーズスイッチがOFFからONに変化したか否かを判定するものである。従って、例えばON状態が維持されている場合にはステップS8はNOに分岐される。
ステップS8をYESに分岐する場合(ファーストレリーズが押された場合)、Bucom214は、ファーストレリーズが押された時点で撮影処理を実行すると共にAEを行う(ステップS9)。ここでの撮影は、撮像素子202によって画像信号を取得し、画像処理を行い、AEに使われる画像データを取得する撮影である。従って、このステップS9での撮影で取得した画像データを記録媒体212に記録することはない。
ところで、AEにおいては、Bucom214は、AE処理部205によって被写体輝度を測定して絞り値やシャッタ速度等の露出制御値を決定すると共に、LCD210に表示するライブビュー表示を適正露光で行なうための制御値を決定する。
Bucom214は、AEを実行した後、AFを実行する(ステップS10)。本例では、Bucom214はフォーカスレンズ101をウォブリングさせて、撮像素子202によって取得された画像データのコントラストを評価して焦点位置の方向を検出しながら、フォーカスレンズ101を検出方向に移動させ、画像データのコントラスト値が最高になるようにフォーカスレンズを駆動制御する。
ところで、ステップS8をNOに分岐する場合(レリーズボタンが押されずにファーストレリーズスイッチがOFFからONに遷移しなかった場合)、Bucom214は、セカンドレリーズが押されたか否か(言いかえると、レリーズボタンが全押しされ、セカンドレリーズスイッチがOFFからONに変化したか否か)を判定する(ステップS13)。このステップ13においては、Bucom214は、レリーズボタンに連動するセカンドレリーズスイッチの状態を操作部216によって検知し、この検知結果に基づいて、セカンドレリーズが押されたか否かを判定する。
ステップS13をYESに分岐する場合(セカンドレリーズが押された場合)、Bucom214は静止画撮影処理を実行する(ステップS14)。すなわち、Bucom214は、撮像素子202において露光を行い、被写体像に応じた画像信号を取得する。
静止画撮影処理を実行した後、Bucom214は、撮像素子202から画像信号を読み出し、この画像信号に基づく静止画の画像データを画像処理する(ステップS15)。そして、Bucom214は、ステップS15において画像処理した画像データを圧縮処理し、記録媒体212に記録させる(ステップS16)。
ところで、ステップS7をYESに分岐する場合(動画記録中であった場合)、Bucom214はAEを実行する(ステップS17)。このステップS17において実行するAEは、ステップS9におけるAEと同様の処理である。
続いて、Bucom214は、AFを実行し(ステップS18)、その後、動画撮影を実行する(ステップS19)。ここでは、Bucom214は、撮像素子202によって動画の画像信号を取得し、この画像データについて画像処理部206によって画像処理を施し(ステップS20)、画像圧縮展開部208によって圧縮処理を行なった後、当該動画の画像データを記録媒体212に記録させる(ステップS21)。
ところで、ステップS10におけるAFに係る処理が完了した場合、ステップS13をNOに分岐する場合(レリーズボタンの全押しがなされていなかった場合)、または、ステップS21で動画の画像データの記録媒体212への記録が完了した場合、Bucom214は、操作部216の電源スイッチがOFFとなっているか否かを判定する(ステップS22)。
ステップS22をNOに分岐する場合(電源がOFFでなかった場合)、ステップS5に移行する。一方、ステップS22をYESに分岐する場合(電源がOFFであった場合)、当該図13A乃至図13Cの処理(メインフロー)の処理に係る終了動作を実行する。
以下、図14を参照して、ウォブリングを実行する場合のオートフォーカスの動作について説明する。図14は、ウォブリングを実行する場合のオートフォーカスに係る処理のフローチャートを示す図である。
AF動作が開始されると、まずBucom214は、当該デジタルカメラのAFモードが“ウォブリング動作を行うAFモード”に設定されているか否かを判定する(ステップS101)。ここで、AFモードの設定は、例えば操作部216による操作でユーザによって行われる。このステップS101をNOに分岐する場合(ウォブリング動作を行うAFモードでない場合)、一般的なAF動作(撮影して取得した画像データのコントラストを判定し、コントラストが最大となる位置にフォーカスレンズ101を制御する動作)を実行する(ステップS111)。
一方、ステップS101をYESに分岐する場合(ウォブリング動作を行うAFモードであった場合)、Bucom214は、初期設定に係るウォブリングの周波数及びウォブリングの振幅および波形に対応する電圧値A(図12に示すDATA参照)及び位相差θを、Flashメモリ109から読み出し、それらをLucom108に設定する(ステップS102)。すなわち、ステップS102において、Bucom214はウォブリング初期設定を行う。
続いて、Bucom214は、ステップS102において行った“ウォブリング初期設定”に応じて、圧電体制御回路112により圧電体部312a、312b、312c、312dを駆動し、フォーカスレンズ101を光軸方向にウォブリング動作させる(ステップS103)。ウォブリング動作は、撮影の同期信号に対して位相差θを持って同期している。
そして、Bucom214は、フォーカスレンズ101が被写体に近い位置(前側位置)での撮影と、フォーカスレンズ101が被写体から遠い位置(後側位置)での撮影と、を交互に繰り返し実行する(ステップS104)。
さらに、Bucom214は、ステップS104における撮影で取得された“前側位置で取得した画像データ”と“後側位置で取得した画像データ”とのコントラストを比較することで、焦点位置の方向を順次検出する(ステップS106)。
ここで、Bucom214は、撮影で取得した画像データから検出されたコントラストに基づいて、前側位置での撮影で取得した画像データのコントラストと、後側位置での撮影で取得した画像データのコントラストとを比較し、その差が許容範囲内であるか(コントラスト差が許容差以内であるか)否かを判定する(ステップS107)。すなわち、このステップS107においては、仮にコントラスト差が0であれば、前側位置と後側位置との間の略中間位置にフォーカスレンズ101が位置している状態で、焦点が合うことになる。従って、ウォブリング動作をその状態で停止させると、フォーカスレンズ101は、焦点が合った位置に停止することになる。
ステップS107をNOに分岐する場合(コントラスト差が許容差以内でない場合)、フォーカスレンズ101を、ステップS106及びステップS107で検出した焦点位置の方向に所定量だけ駆動し(ステップS108)、ステップS103に移行する。このとき、電圧値Aは、ウォブリングの場合とは異なり、比例的に変化する。
一方、ステップS107をYESに分岐する場合(コントラスト差が許容差以内である場合)、フォーカスレンズ101のウォブリング動作及びAF動作を停止させ(ステップS109)、図13A乃至図13Cに示すメインフローにおける処理に移行する。
以上説明したように、本第1実施形態によれば、例えばデジタルカメラ等の画像機器において、例えば撮影レンズが固定された可動枠を高速且つ高精度で駆動すると共に、可動枠の駆動に起因して発生する振動及び異音が抑制された駆動装置、及び該駆動装置を有する画像機器を提供することができる。
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態に係る駆動装置及び該駆動装置を有する画像機器について、図15乃至図19を参照して説明する。なお、説明の重複を避ける為、第1実施形態との相違点(機構)を説明し、第1実施形態と同様または当業者であれば類推可能な動作等については説明を省略する。
上述した第1実施形態においては可動レンズを駆動する構成を採っているが、本第2実施形態においては撮像素子を駆動する構成を採る。図15は、本発明の第2実施形態である撮像素子のフォーカス機構の一構成例を示す正面図である。図16は、図15に示すフォーカス機構のAA線断面矢視図である。図17は、図15に示すフォーカス機構のBB線断面矢視図である。図18は、図17に示すフォーカス機構のCC線断面図である。図19は、図18に示すフォーカス機構のDD線断面矢視図である。
図15乃至図17に示すように、撮像素子202は、受光素子501と、ケース502と、保護ガラス503と、を備える。
すなわち、略直方体の箱形状を成すケース502の底面に、例えばCCDやCMOS等の受光素子501が配置され、該受光素子501からケース502の後側に引き出された電気端子がケース502の後ろに配置された回路基板504に電気的に接続される。
前記ケース502の前側(被写体側)は透明のガラスや樹脂等で作られた矩形板状の保護ガラス503が、受光素子501を当該ケース502内に密閉するように固着されている。一方、ケース502の後側(撮影者側)の面は、アルミニウムやステンレス等の金属板で作られた保持板505の中心付近に形成された前側(被写体側)に突出させた面に、例えば接着等で固着されている。
圧電シート511は、略短冊板状の3つの圧電体部512a、512b、512cと、それら圧電体部512a、512b、512cの長手方向における一方端は他の圧電体部512a、512b、512cの長手方向における一方端と接続された接続部513a、513b、513cと、を備える。すなわち、圧電シート511は、圧電体部512a、512b、512cと、接続部513a、513b、513cと、が一体に構成された一枚のシート状の部材である。
前記接続部513a、513b、513cは、圧電シート511側に突出した受け面507aで受けられている。ここで、圧電シート511には、受け面507aから突出した突起507bに嵌合する穴531と長穴532とが設けられている。
そして、圧電シート511は、穴531と長穴532とに、それぞれ受け面507aの突起507bが挿入されることで、X方向及びY方向の位置決めが成される。
さらに、圧電シート511の周縁部位に形成された穴506a、506b、506cに、ビス509a、509b、509cが挿通されてホルダ507のネジ穴に捩じ込まれることで、圧電シート511とホルダ507とが固定されている。
そして、圧電体部512a、512b、512cの長手方向における他端側は、保持板505から後ろ側面(撮影者側の面)に一部突出して成る部位505tに、例えば接着等で位置決め且つ固着されている。この固着位置は、保持板505のY方向における一方端部(一方短辺側の部位)に2ヶ所設けられおり、Y方向における他方端部(他方短辺側の部位)で当該他方短辺の中心位置近傍に1ヶ所設けられている。
さらに、圧電シート511の厚み方向における中央には、図19に示すように二層(屈曲の中立軸前後の二層)の検出圧電層5が設けられ、それら二層の間には検出電極31が設けられている。圧電体部512の変位に応じて、検出圧電層5には電荷が発生し、図18に示す検出端子512a2、512b2、512c2に電圧(検出電圧)が生じる。このようにして生じた検出電圧を、図11に示す圧電体制御回路112のローパスフィルタ438に入力してフィードバックすることで、より精密な圧電シート511の制御が可能となる。
このように構成することで、XY平面において所定の面積を有する圧電体部512a、512b、512cを、より小さなスペースに配置することが可能となる。また、圧電体部512a、512b、512cが保持板505を支持する位置を結んで成る形状が正三角形に類似した形状となる為、圧電体部512a、512b、512cに掛かる力を良好なバランスで保持板505に作用させることができる。
なお、圧電体部512a、512b、512cが保持板505を支持する位置を結んで成る形状は、正三角形に類似した形状でなくとも、例えば二等辺三角形状やその他の形状であっても、保持板505に作用する力やモーメントが対称形になるような形状であれば同様の効果を得ることができる。
以上説明したように、本第2実施形態によれば、上述した第1実施形態に係る駆動装置、及び該駆動装置を有する画像機器と同様の効果を奏する上に、例えば次のような効果を奏する駆動装置、及び該駆動装置を有する画像機器を提供することができる。
本第2実施形態に係る駆動装置、及び該駆動装置を有する画像機器によれば、撮像素子202をウォブリングやフォーカシングする為、交換式レンズ100がウォブリング機構を備えない構成であっても、ウォブリングやフォーカシングを実行して焦点位置情報を検出し、高速なAFを実現することが可能である。
また、ステッピングモータは、摺動部を有する為、高速駆動に用いると振動や異音が発生してしまう。なお、他の電磁式のアクチュエータ(例えばボイスコイルモータ)を用いた場合であっても、高速駆動すると脱調と同じ原理で制御系が発振してしまう。また、摺動動作に起因して振動や異音が発生するが、本願発明では可動枠の駆動に起因して発生する振動及び異音が抑制される。
本第2実施形態に係る駆動装置、及び該駆動装置を有する画像機器によれば、圧電体部512a、512b、512cに直流の電圧値を個別に印加することで、撮像素子の傾きや、光軸方向(Z方向)の位置を精密に調整することが可能となる。これにより、従来ではスペーサやネジ送り機構等で調整していた撮像素子202の位置調整を、非常に容易に実施することができるようになる。そして、この位置調整に係る調整値を、例えばFlashメモリ215等の記憶素子に記憶させ、交換式レンズ100を外した状態で撮像素子202の位置を計測すれば、当該デジタルカメラが完成した状態での撮像素子202の位置調整も可能となる。従来では、当該デジタルカメラの組立て途中の段階のみでしか位置調整をできず、また、位置調整を行った後の組立て作業により、調整した位置が変化してしまうことも発生することがある。さらに、当該デジタルカメラの使用環境によっては、構成部材が膨張や収縮してしまうことで、撮像素子202の位置が変化するようなこともある。このような場合であっても、本第2実施形態によれば、事前に温度変化による撮像素子202の位置の変化を計測し、その計測値を示すデータを撮像素子202の位置補正データとして用いることで、当該デジタルカメラの温度センサー(不図示)の計測温度に応じて撮像素子202の位置を調整することが可能となる。
以上、第1実施形態乃至第2実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨または思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴うレンズ、カメラ、及びカメラシステムもまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。
本発明は、上述の各実施形態で説明したデジタルカメラのレンズの形態に限らず、例えば、撮影機能を備えた録音機器、携帯電話、PDA、パーソナルコンピューター、ゲーム機、デジタルメディアプレーヤー、テレビ、GPS、及び時計等の電子機器にも適用可能である。
なお、ここで説明した技術のうち、主にフローチャートで説明した制御に関しては、プログラムで設定可能であることが多く、記録媒体や記録部に収められる場合もある。この記録媒体、記録部への記録の仕方は、製品出荷時に記録してもよく、配布された記録媒体を利用してもよく、インターネットを介してダウンロードしたものでもよい。
さらに、上述した実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示した複数の構成要件の適当な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示す全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成も発明として抽出され得る。
1…第1駆動圧電層、 2…第2駆動圧電層、 3…絶縁層、 5…検出圧電層、 10…カメラシステム、 11…L体ポリ乳酸シート、 13…D体ポリ乳酸シート、 21…信号電極、 22…信号線、 23…GND電極、 24…GND線、 100…交換式レンズ、 101…フォーカスレンズ、 102…変倍レンズ、 102a,102b…変倍レンズ、 105,106,107…ドライバ、 108…レンズ制御用マイクロコンピュータ、 109…メモリ、 110…位置センサ、 111…圧電体、 112…圧電体制御回路、 113…撮影レンズ、 200…カメラ本体、 201…シャッタ、 202…撮像素子、 203…アナログ処理部、 204…A/D変換部、 205…AE処理部、 206…画像処理部、 207…AF処理部、 208…画像圧縮展開部、 209…LCDドライバ、 210…LCD、 211…メモリインターフェース、 212…記録媒体、 213…SDRAM、 214…ボディ制御用マイクロコンピュータ、 215…メモリ、 216…操作部、 217…バス、 218…電源回路、 220…シャッタ駆動機構、 221…防塵フィルタ、 222…防塵フィルタ制御回路、 223…光学ローパスフィルタ、 224…電池、 225…X軸ジャイロ、 226…Y軸ジャイロ、 227…位置検出センサ、 228…ホルダ、 229…防振制御回路、 230…X軸アクチュエータ、 231…Y軸アクチュエータ、 232…アクチュエータ駆動回路、 233…フレーム、 234…ストロボ、 235…ストロボ制御回路、 301…固定枠、 301a,301c…突起、 302…可動枠、 303…レンズ、 306a,306b…ビス、 308a,308b…スケール、 309a,309b…位置センサ、 310…フレキ、 311…圧電シート、 312a,312b,312c,312d…圧電体部、 313a,313b,313c,313d…腕部、 314…環状部、 333a,333b…スルーホール、 335a,335b…ビス穴、 345a,345c…穴、 431…バス、 432…D/Aコンバータ制御回路、 433…D/Aコンバータ、 435…アンプ、 435,437…アンプ、 436…ローパスフィルタ、 437…アンプ、 438…ローパスフィルタ、 439…A/Dコンバータ、 440…位相差検出回路、 501…受光素子、 502…ケース、 503…保護ガラス、 504…回路基板、 505…保持板、 505t…部位、 506a,506b…穴、 507a…面、 507b…突起、 507…ホルダ、 509a,509b…ビス、 511…圧電シート、 512a,512b,512c,512d…圧電体部、 512a2,512b2,512c2…検出端子、 513a,513b,513c…接続部。

Claims (7)

  1. 固定部材に対して可動部材を変位させる駆動装置であって、
    電圧が印加されると第1の方向に変位する第1の樹脂シートと、前記電圧が印加されると前記第1の方向とは逆方向である第2の方向に変位する第2の樹脂シートと、が積層されて成る圧電シートと、
    前記圧電シートのうち前記電圧を印加する部位である圧電体部と、
    前記圧電体部の一方端部近傍に接続された固定部材と、
    前記圧電体部の他方端部近傍に接続された可動部材と、
    を具備し、
    前記圧電シートは、前記圧電体部に前記電圧が印加されると屈曲し、該屈曲により、前記可動部材が前記固定部材に対して変位する
    ことを特徴とする駆動装置。
  2. 前記圧電シートは、その厚み方向における中央面に対して対称を成すように、前記第1の樹脂シートと前記第2の樹脂シートとが交互に積層されて成る
    ことを特徴とする請求項1に記載の駆動装置。
  3. 前記圧電シートは、その厚み方向における中央面を境にして、前記第1の樹脂シートが積層されて成る第1層と、前記第2の樹脂シートが積層されて成る第2層と、を備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の駆動装置。
  4. 前記圧電シートは、
    その厚み方向における一方面及び他方面に固着された絶縁シートと、
    前記圧電体部に電圧を印加する為に少なくとも前記絶縁シートの前記一方面に形成された回路線と、
    を含むことを特徴とする請求項1記載の駆動装置。
  5. 前記可動部材は、光学素子または撮像素子を保持する枠部材である
    ことを特徴とする請求項1記載の駆動装置。
  6. 前記圧電シートは、前記第1の樹脂シート及び/または前記第2の樹脂シートの変位を検出する為の第3の樹脂シートを含む
    ことを特徴とする請求項1記載の駆動装置。
  7. 光学素子及び撮像素子を具備する画像機器であって、
    電圧が印加されると第1の方向に変位する第1の樹脂シートと、前記電圧が印加されると前記第1の方向とは逆方向である第2の方向に変位する第2の樹脂シートと、が積層されて成る圧電シートと、
    前記樹脂シートのうち前記電圧を印加する部位である圧電体部と、
    前記圧電体部の一方端部近傍に接続された固定枠と、
    前記圧電体部の他方端部近傍に接続され、前記光学素子または前記撮像素子を保持する可動枠と、
    を具備し、
    前記圧電シートは、前記圧電体部に前記電圧が印加されると屈曲し、該屈曲により、前記可動部材が前記固定部材に対して変位する
    ことを特徴とする画像機器。
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