JP5315751B2 - 撮像装置 - Google Patents

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    • H04N23/685Vibration or motion blur correction performed by mechanical compensation
    • H04N23/687Vibration or motion blur correction performed by mechanical compensation by shifting the lens or sensor position

Description

本発明は、撮像装置に関し、傾き補正処理を行う撮像装置に関する。
従来、カメラなどの撮像装置において撮像中に生じた手ブレ量に応じて、像ブレ補正レンズまたは撮像素子を光軸と垂直な平面上を移動させることにより結像面上での像ブレを抑制する像ブレ補正処理を行う装置が提案されている。
特許文献1は、ヨーイング、ピッチング、及びローリングに基づくブレ角度を算出し、これらに基づいて像ブレ補正処理を行う像ブレ補正装置を開示する。
特開2006−71743号公報
しかし、ローリングに基づく回転ブレを補正する第3像ブレ補正処理など、レンズの光軸に垂直な平面上で可動部を回転させる回転動作処理を行うと、ヨーイングに基づく像ブレを補正する第1像ブレ補正処理やピッチングに基づく像ブレを補正する第2像ブレ補正処理の少なくとも一方を含む移動動作処理のために該平面上で可動部を移動させることが出来る範囲が狭くなる。移動可能範囲が狭くなると、移動動作処理を正確に行うことが出来ない。一方、移動動作処理のために、該平面上で可動部を移動させると、回転動作処理のために該平面上で可動部を回転させることが出来る範囲が狭くなる。回転可能範囲が狭くなると、傾き補正処理などの回転動作処理を正確に行うことが出来ない。
したがって本発明の目的は、移動動作処理と回転動作処理とを効果的に行うことが可能な撮像装置を提供することである。
本発明に係る撮像装置は、レンズを介して入射した光学像を撮像する撮像素子を有し、レンズの光軸に垂直な平面上で回転を含めた移動が可能な可動部と、撮像素子を含む撮像装置の重力方向と垂直な水平面に対する光軸周りの傾き角度に基づく傾き補正処理と、光軸に垂直で且つ光軸に垂直な第1方向に垂直な第2方向に平行な軸周りのヨーイングに基づく像ブレを補正する第1像ブレ補正処理と、第1方向に平行な軸周りのピッチングに基づく像ブレを補正する第2像ブレ補正処理のために可動部の移動制御を行う制御部とを備え、制御部は、傾き角度に基づいて、第1像ブレ補正処理を行うか否かの第1判断、及び第2像ブレ補正処理を行うか否かの第2判断の少なくとも一方を行う。
好ましくは、制御部は、傾き角度に基づいて変動する可動部の移動範囲を算出し、移動範囲に基づいて第1判断、及び第2判断の少なくとも一方を行う。
また、好ましくは、第1方向の第1重力加速度成分と、第2方向の第2重力加速度成分とを検出する加速度センサを更に備え、制御部は、第1重力加速度成分の絶対値と第2重力加速度成分の絶対値との大小関係に基づいて傾き角度を算出し、傾き角度に基づいて傾き補正処理のための可動部の移動制御を行う。
さらに好ましくは、制御部は、第1重力加速度成分の絶対値と、第2重力加速度成分の絶対値のうち、小さい方の値についてアークサイン変換を施すことにより、傾き角度を算出する。
また、好ましくは、撮像装置が水平に保持され且つ撮像装置の上面部または底面部が上を向いた状態である場合に、第1方向は重力方向と垂直で、第2方向は重力方向に平行になり、撮像装置が水平に保持され且つ撮像装置の側面部の一方が上を向いた状態である場合に、第1方向は重力方向と平行で、第2方向は重力方向に垂直になる。
本発明に係る撮像装置は、レンズを介して入射した光学像を撮像する撮像素子を有し、レンズの光軸に垂直な平面上で回転を含めた移動が可能な可動部と、光軸に垂直で且つ光軸に垂直な第1方向に垂直な第2方向に平行な軸周りのヨーイングに基づく像ブレを補正する第1像ブレ補正処理と、第1方向に平行な軸周りのピッチングに基づく像ブレを補正する第2像ブレ補正処理と、光軸周りのローリングに基づく回転ブレを補正する第3像ブレ補正処理のために可動部の移動制御を行う制御部とを備え、制御部は、回転ブレにおける回転ブレ角度に基づいて、第1像ブレ補正処理を行うか否かの第1判断、及び第2像ブレ補正処理を行うか否かの第2判断の少なくとも一方を行う。
以上のように本発明によれば、移動動作処理と回転動作処理とを効果的に行うことが可能な撮像装置を提供することができる。
以下、本実施形態について、図を用いて説明する。撮像装置1は、デジタルカメラであるとして説明する。なお、方向を説明するために、撮像装置1において撮影レンズ67の光軸LXと直交する方向を第1方向x、第1方向x及び光軸LXと直交する方向を第2方向y、光軸LXと平行な方向を第3方向zとして説明する。
第1方向x、第2方向y、及び第3方向zと、重力方向との関係は、撮像装置1の保持姿勢によって変動する。例えば、撮像装置1が、正立横位置姿勢状態にある場合、すなわち、撮像装置1が、水平保持状態で、且つ撮像装置1の上面部が上を向いた状態(図2参照)にある場合は、第1方向xと第3方向zは重力方向と垂直で、第2方向yは重力方向に平行である。撮像装置1が、倒立横位置姿勢状態にある場合、すなわち、撮像装置1が、水平保持状態で、且つ撮像装置1の底面部が上を向いた状態(図9参照)にある場合は、第1方向xと第3方向zは重力方向と垂直で、第2方向yは重力方向に平行である。第1縦位置姿勢状態にある場合、すなわち、撮像装置1が、縦保持状態で、且つ撮像装置1の側面の一方が上を向いた状態(図10参照)にある場合は、第1方向xが重力方向に平行で、第2方向yと第3方向zが重力方向に垂直である。撮像装置1が、第2縦位置姿勢状態にある場合、すなわち、撮像装置1が、縦保持状態で、且つ撮像装置1の側面の他方が上を向いた状態(図11参照)にある場合は、第1方向xが重力方向に平行で、第2方向yと第3方向zが重力方向に垂直である。撮像装置1の正面部(撮影レンズ67がある側)が重力方向を向いた状態にある場合は、第1方向xと第2方向yが重力方向に垂直で、第3方向zが重力方向に平行である。
撮像装置1の撮像に関する部分は、主電源のオンオフ切り替えを行うPonボタン11、レリーズボタン13、補正ボタン14、LCDモニタ17、ミラー絞りシャッタ部18、DSP19、CPU21、AE部23、AF部24、補正部30の撮像部39a、及び撮影レンズ67から構成される(図1〜3参照)。Ponボタン11の押下に対応してPonスイッチ11aのオンオフ状態が切り替えられ、これにより撮像装置1の主電源のオンオフ状態が切り替えられる。被写体像は、撮像部39aによって撮影レンズ67を介した光学像として撮像され、LCDモニタ17によって撮像された画像が表示される。また被写体像は光学ファインダ(不図示)によって光学的に観察することも可能である。
レリーズボタン13は、半押しすることにより測光スイッチ12aがオン状態にされ測光や測距及び合焦動作が行われ、全押しすることによりレリーズスイッチ13aがオン状態にされ撮像部39a(撮像手段)による撮像(撮像動作)が行われ、撮影像がメモリされる。
ミラー絞りシャッタ部18は、CPU21のポートP7と接続され、レリーズスイッチ13aのオン状態に連動して、ミラーのUP/DOWN、絞りの開閉(閉開)、及びシャッタの開閉動作を行う。
撮影レンズ67は、撮像装置1の交換レンズであり、CPU21のポートP8と接続され、撮影レンズ67に内蔵されたレンズROMなどに記録されたレンズ情報(レンズ情報係数fなど)を、撮像装置1の電源がオン状態にされた時などにCPU21に出力する。
DSP19は、CPU21のポートP9、及び撮像部39aと接続され、CPU21の指示に基づいて、撮像部39aにおける撮像により得られた画像信号について、画像処理などの演算処理を行う。
CPU21は、撮像に関する各部の制御、後述する像ブレ補正処理(第1、第2像ブレ補正処理)及び傾き補正処理に関する各部の制御を行う制御手段である。また、CPU21は、後述する補正モードか否かを判断する補正パラメータSRの値、レリーズ状態管理パラメータRP、及びミラー状態管理パラメータMPの値をメモリする。
レリーズ状態管理パラメータRPは、レリーズシーケンス(レリーズスイッチ13aがオン状態にされることにより開始される撮像部39aによる撮像動作)に連動して値が切り替えられ、レリーズシーケンス中に値が1に設定され(図4のステップS21〜S28参照)、それ以外の時に値が0に設定される(図4のステップS13、S28参照)。
ミラー状態管理パラメータMPは、撮像装置1のミラー(不図示)が、撮像動作のために、ミラーアップ動作が行われている間、値が1に設定され(図4のステップS22参照)、それ以外の間は、値が0に設定される(図4のステップS24参照)。
撮像装置1におけるミラーアップ動作が完了したか否かの検知は、メカスイッチ(不図示)のオンオフ状態を検知することにより行われる。ミラーダウン動作が完了したか否かの検知は、シャッタチャージが完了したか否かの状態を検知することにより行われる。
また、CPU21は、後述する第1、第2デジタル角速度信号Vx、Vy、第1、第2デジタル角速度VVx、VVy、第1、第2デジタル加速度信号Dah、Dav、第1、第2デジタル加速度Aah、Aav、第1、第2、第3デジタル角度Kx、Ky、Kθ、位置Sの横方向成分Sx、縦方向成分Sy、回転方向成分(傾き補正角度)Sθ、第1縦方向成分Syl、第2縦方向成分Syr、横方向駆動力Dx、第1縦方向駆動力Dyl、第2縦方向駆動力Dyr、A/D変換後の位置Pの横方向成分pdx、第1縦方向成分pdyl、第2縦方向成分pdyr、レンズ情報係数f、ホール素子間隔係数hsd(=第1、第2縦方向ホール素子hv1、hv2の第1方向xの間隔)、及び第1、第2移動範囲Hsx、Hsyをメモリする。
AE部23は、被写体の測光動作を実行して露光値を演算し、この露光値に基づき撮影に必要となる絞り値及び露光時間を演算する。AF部24は、測距を行い、この測距結果に基づき撮影レンズ67を光軸方向に変位させ焦点調節を行う。
撮像装置1の像ブレ補正及び傾き補正装置すなわち像ブレ補正及び傾き補正処理に関する部分は、補正ボタン14、LCDモニタ17、CPU21、ブレ量及び傾き検出部25、駆動用ドライバ回路29、補正部30、磁界変化検出素子の信号処理回路としてのホール素子信号処理回路45、及び撮影レンズ67から構成される。
補正ボタン14は、押下することにより補正スイッチ14aがオン状態にされ、測光など他の動作と独立して、一定時間ごとに、ブレ量及び傾き検出部25、及び補正部30が駆動されて像ブレ補正及び傾き補正処理が行われる。補正スイッチ14aがオン状態にされた補正モードの場合に補正パラメータSRが1に設定され、補正スイッチ14aがオフ状態にされた補正モードでない場合に補正パラメータSRが0に設定される。本実施形態ではこの一定時間を1msであるとして説明する。
これらのスイッチの入力信号に対応する各種の出力はCPU21によって制御される。測光スイッチ12a、レリーズスイッチ13a、補正スイッチ14aのオン/オフ情報は、それぞれ1ビットのデジタル信号としてCPU21のP12、P13、P14に入力される。AE部23、AF部24、LCDモニタ17は、それぞれポートP4、P5、P6で信号の入出力が行われる。
次に、ブレ量及び傾き検出部25、駆動用ドライバ回路29、補正部30、ホール素子信号処理回路45についての詳細、及びCPU21との入出力関係について説明する。
ブレ量及び傾き検出部25は、第1、第2角速度センサ26a、26b、加速度センサ26c、第1、第2ハイパスフィルタ回路27a、27b、及び第1、第2、第3、第4アンプ28a、28b、28c、28dを有する。
第1、第2角速度センサ26a、26bは、撮像装置1の第2方向yに平行な軸周りのヨーイング角速度及び第1方向xに平行な軸周りのピッチング角速度を検出する。第1角速度センサ26aはヨーイング角速度を検出するジャイロセンサであり、第2角速度センサ26bはピッチング角速度を検出するジャイロセンサである。
加速度センサ26cは、重力加速度の第1方向x成分(横方向成分)である第1重力加速度成分と、重力加速度の第2方向y成分(縦方向成分)である第2重力加速度成分を検出するセンサである。
第1、第2ハイパスフィルタ回路27a、27bは、第1、第2角速度センサ26a、26bからの出力のヌル電圧やパンニングである低周波成分をカットする(アナログハイパスフィルタ処理)。第1、第2アンプ28a、28bは、低周波成分がカットされた角速度に関する信号を増幅し、第1、第2角速度vx、vyとしてアナログ信号をCPU21のA/D0、A/D1に出力する。
第3アンプ28cは、加速度センサ26cから出力された第1重力加速度成分に関する信号を増幅し、第1加速度ahとしてアナログ信号をCPU21のA/D2に出力する。第4アンプ28dは、加速度センサ26cから出力された第2重力加速度成分に関する信号を増幅し、第2加速度avとしてアナログ信号をCPU21のA/D3に出力する。
低周波成分のカットは、第1、第2ハイパスフィルタ回路27a、27bにおけるアナログハイパスフィルタ処理、及びCPU21におけるデジタルハイパスフィルタ処理が行われる。後段のデジタルハイパスフィルタ処理においては、アナログハイパスフィルタ処理におけるカットオフ周波数以上のカットオフ周波数が設定される。後段のデジタルハイパスフィルタ処理では、時定数(第1、第2ハイパスフィルタ時定数hx、hy)の値の変更が、容易に行えるメリットを有する。
CPU21、及びブレ量及び傾き検出部25の各部への電力供給は、Ponスイッチ11aがオン状態にされた(主電源がオン状態にされた)後に開始される。ブレ量及び傾き検出部25におけるブレ量及び傾き検出演算は、Ponスイッチ11aがオン状態にされた(主電源がオン状態にされた)後に開始される。
CPU21は、A/D0、A/D1に入力された第1、第2角速度vx、vyをA/D変換し(第1、第2デジタル角速度信号Vx、Vy)、ヌル電圧やパンニングである低周波成分をカットし(デジタルデジタルハイパスフィルタ処理、第1、第2デジタル角速度VVx、VVy)、及び積分演算を行い、手ブレ量(手ブレ角度)を求める(ヨーイングに基づくブレ角度:第1デジタル角度Kx、ピッチングに基づくブレ角度:第2デジタル角度Ky)。
また、CPU21は、A/D2、A/D3に入力された第1、第2加速度ah、avをA/D変換し(第1、第2デジタル加速度信号Dah、Dav)、ノイズ除去のために高周波成分をカットし(デジタルローパスフィルタ処理、第1、第2デジタル加速度Aah、Aav)、撮像装置1の重力方向と垂直な水平面に対する光軸LX周りの傾き角度(第3デジタル角度Kθ)を求める。傾き角度(第3デジタル角度Kθ)は、保持姿勢などにより変動する撮像装置1の傾き角度(水平に保持された状態と比較した光軸LX周りの傾き度合い)である。言い換えると、撮像装置1の傾きは、重力方向と垂直な水平面と第1方向xとのなす角度または水平面と第2方向yとのなす角度で表される。第1方向xと第2方向yの一方と水平面とのなす角度が0度で且つ第1方向xと第2方向yの他方と水平面とのなす角度が90度である場合に、撮像装置1が傾いていない状態である。
従って、ブレ量及び傾き検出部25とCPU21は、手ブレ量と傾き角度とを演算する機能を有する。
第1、第2重力加速度成分に相当する第1、第2デジタル加速度Aah、Aavは、それぞれ、撮像装置1の保持姿勢によって変動し、−1から+1までの値を示す。例えば、撮像装置1が、正立横位置姿勢状態にある場合、すなわち、撮像装置1が、水平保持状態で、且つ撮像装置1の上面部が上を向いた状態(図2参照)にある場合は、第1デジタル加速度Aahは0で、第2デジタル加速度Aavは+1である。撮像装置1が、倒立横位置姿勢状態にある場合、すなわち、撮像装置1が、水平保持状態で、且つ撮像装置1の底面部が上を向いた状態(図9参照)にある場合は、第1デジタル加速度Aahは0で、第2デジタル加速度Aavは−1である。撮像装置1が、第1縦位置姿勢状態にある場合、すなわち、撮像装置1が、縦保持状態で、且つ撮像装置1の側面の一方が上を向いた状態(図10参照)にある場合は、第1デジタル加速度Aahは+1で、第2デジタル加速度Aavは0である。撮像装置1が、第2縦位置姿勢状態にある場合、すなわち、撮像装置1が、縦保持状態で、且つ撮像装置1の側面の他方が上を向いた状態(図11参照)にある場合は、第1デジタル加速度Aahは−1で、第2デジタル加速度Aavは0である。
撮像装置1の正面部(撮影レンズ67がある側)が重力方向あるいは反重力方向(上または下)を向いた状態にある場合は、第1、第2デジタル加速度Aah、Aavはいずれも0である。
撮像装置1が、正立横位置姿勢状態から、正面からみて反時計回りにKθだけ回転した(傾いた)場合(図12参照)は、第1デジタル加速度Aahは+sin(Kθ)で、第2デジタル加速度Aavは+cos(Kθ)である。従って、傾き角度(第3デジタル角度Kθ)を求めるには、第1デジタル加速度Aahについてアークサイン変換を施すこと、または第2デジタル加速度Aavについてアークコサイン変換を施すことによって求めることが出来る。但し、傾き角度(Kθ)の絶対値が微少である(0に近い)場合は、余弦関数の変化量よりも、正弦関数の変化量の方が大きいため、アークサイン変換を施す計算の方が、アークコサイン変換を施す計算に比べて、高精度に傾き角度を算出することが可能になる(Kθ=Sin−1(Aah)、図8のステップS76参照)。
撮像装置1が、第1縦位置姿勢状態から、正面からみて反時計回りにKθだけ回転した(傾いた)場合(図13参照)は、第1デジタル加速度Aahは+cos(Kθ)で、第2デジタル加速度Aavは−sin(Kθ)である。従って、傾き角度(第3デジタル角度Kθ)を求めるには、第1デジタル加速度Aahについてアークコサイン変換を施すこと、または第2デジタル加速度Aavについてアークサイン変換を施し且つ負符号を付すことによって求めることが出来る。但し、傾き角度(Kθ)の絶対値が微少である(0に近い)場合は、余弦関数の変化量よりも、正弦関数の変化量の方が大きいため、アークサイン変換を施す計算の方が、アークコサイン変換を施す計算に比べて、高精度に傾き角度を算出することが可能になる(Kθ=−Sin−1(Aav)、図8のステップS73参照)。
撮像装置1が、倒立横位置姿勢状態から、正面からみて反時計回りにKθだけ回転した(傾いた)場合(図14参照)は、第1デジタル加速度Aahは−sin(Kθ)で、第2デジタル加速度Aavは−cos(Kθ)である。従って、傾き角度(第3デジタル角度Kθ)を求めるには、第1デジタル加速度Aahについてアークサイン変換を施し且つ負符号を付すこと、または第2デジタル加速度Aavについてアークコサイン変換を施し且つ負符号を付すことによって求めることが出来る。但し、傾き角度(Kθ)の絶対値が微少である(0に近い)場合は、余弦関数の変化量よりも、正弦関数の変化量の方が大きいため、アークサイン変換を施す計算の方が、アークコサイン変換を施す計算に比べて、高精度に傾き角度を算出することが可能になる(Kθ=−Sin−1(Aah)、図8のステップS77参照)。
撮像装置1が、第2縦位置姿勢状態から、正面からみて反時計回りにKθだけ回転した(傾いた)場合(図15参照)は、第1デジタル加速度Aahは−cos(Kθ)で、第2デジタル加速度Aavは+sin(Kθ)である。従って、傾き角度(第3デジタル角度Kθ)を求めるには、第1デジタル加速度Aahについてアークコサイン変換を施し且つ負符号を付すこと、または第2デジタル加速度Aavについてアークサイン変換を施すことによって求めることが出来る。但し、傾き角度(Kθ)の絶対値が微少である(0に近い)場合は、余弦関数の変化量よりも、正弦関数の変化量の方が大きいため、アークサイン変換を施す計算の方が、アークコサイン変換を施す計算に比べて、高精度に傾き角度を算出することが可能になる(Kθ=Sin−1(Aav)、図8のステップS74参照)。
また、撮像装置1の正面部が上または下を向いた状態にある場合は、第1、第2デジタル加速度Aah、Aavはいずれも0に近い値を示すが、この場合は、傾き補正を行う必要がないため、傾き角度の影響を小さくした状態で像ブレ補正及び傾き補正処理を行うのが望ましい。しかしながら、アークコサイン変換を施す計算では、第1、第2デジタル加速度Aah、Aavなどとして0に近い値を入力すると、第3デジタル角度Kθの絶対値が大きな値を示すため、傾き角度の影響が大きい状態で像ブレ補正及び傾き補正処理を行うことになる。このため、かかる傾き角度の影響を排除するために、別の判断要素を加えて、撮像装置1の姿勢状態を判断する必要が生じる。別の判断要素としては、例えば、第1、第2デジタル加速度Aah、Aavそれぞれの絶対値の和が閾値未満であるか否かを判断するなどが挙げられる。一方、アークサイン変換を施す計算では、第3デジタル角度Kθの絶対値が小さな値(0に近い値)を示すため、傾き角度の影響が小さい状態で像ブレ補正及び傾き補正処理を行うことが可能になる。このため、撮像装置1の姿勢状態を判断するなどの別の判断要素を加える必要はない。
nは、0以上の整数であり、タイマ割り込み処理開始(t=0、図4のステップS12参照)から、最新のタイマ割り込み処理を行った時点(t=n)までの時間(ms)を示す。
ヨーイングに関するデジタルハイパスフィルタ処理は、第1デジタル角速度信号Vxを、一定時間(1ms)前までのタイマ割り込み処理で求められた第1デジタル角速度VVx〜VVxn―1の和ΣVVxn−1を第1ハイパスフィルタ時定数hxで割ったもので減算して、第1デジタル角速度VVxを求めることにより行われる(VVx=Vx―(ΣVVxn−1)/hx、図6の(1)参照)。
ピッチングに関するデジタルハイパスフィルタ処理は、第2デジタル角速度信号Vyを、一定時間(1ms)前までのタイマ割り込み処理で求められた第2デジタル角速度VVy〜VVyn―1の和ΣVVyn−1を第2ハイパスフィルタ時定数hyで割ったもので減算して、第2デジタル角速度VVyを求めることにより行われる(VVy=Vy―(ΣVVyn−1)/hy、図6の(1)参照)。
ヨーイングに関する積分演算処理は、タイマ割り込み処理開始(t=0、図4のステップS12参照)から、最新の時点(t=n)の第1デジタル角速度VVx〜VVxの和を求めることにより行われる(Kx=ΣVVx、図6の(7)参照)。第2方向y(ピッチング)に関する積分演算処理は、タイマ割り込み処理開始後から最新の第2デジタル角速度VVy〜VVyの和を求めることにより行われる(Ky=ΣVVy、図6の(7)参照)。
傾き角度すなわち第3デジタル角度Kθは、第1デジタル加速度Aahと第2デジタル加速度Aavとで絶対値の小さい方の値について、アークサイン変換を行い、プラスまたはマイナスの符号を付すことにより求められる(Kθ=+Sin−1(Aah)、−Sin−1(Aah)、+Sin−1(Aav)、及び−Sin−1(Aavのうちいずれか1つ)、図6の(8)参照)。付される符号の正負は、第1デジタル加速度Aahと第2デジタル加速度Aavとで絶対値の大きい方の値の符号(0よりも小さいか否か)に基づいて決定される。具体的には、図8のフローチャートを用いて後述する。
本実施形態では、タイマ割り込み処理における角速度及び加速度検出処理は、ブレ量及び傾き検出部25における処理、及びブレ量及び傾き検出部25からCPU21への第1、第2角速度vx、vy、及び第1、第2加速度ah、avの入力処理を言うものとする。
本実施形態では、第3デジタル角度Kθの算出に、積分演算は必要ないので用いられない。そのため、算出された第3デジタル角度Kθに、直流オフセット出力による影響がないため、傾き角度を正確に算出することが可能になる。
直流オフセット出力を積分演算することによる影響分が含まれると、傾き角度がゼロであっても、第3デジタル角度Kθは不特定の値を有し、可動部30aはかかる不特定の値の第3デジタル角度Kθの傾きを補正するために中心位置から変位する(傾く)。この変位は、撮像素子39a1の傾きでもあるので、僅かな変位量(傾き)であっても使用者が撮像により得られた画像で視認できる。但し、本実施形態では、直流オフセット出力による影響がないため、このような不必要な撮像素子39a1の傾きは生じない。
CPU21は、演算により求められた手ブレ量(手ブレ角度:第1、第2デジタル角度Kx、Ky)、及び傾き角度(第3デジタル角度Kθ)に応じた撮像素子39a1の(中心点の)移動すべき位置Sを、焦点距離などを考慮したレンズ情報係数f、及びホール素子間隔係数hsdに基づいて、第1方向x、第2方向yごとに演算し設定する(Sx=f×tan(Kx)、Sy=f×tan(Ky)、Sθ=hsd÷2×sin(Kθ))。この演算では、第1方向x、第2方向yの直線的な移動だけでなく、xy平面上の回転角度(傾き)も考慮される。
位置Sの横方向成分をSx、縦方向成分をSy、xy平面上の回転(傾き)角度成分をSθとする。可動部30aの回転は、2つの駆動点に第2方向yに異なる力を加えることにより行われる。位置Sの縦方向成分Sy、及び回転方向成分Sθに基づいて、2つの駆動点の位置Sの(第1縦方向成分Syl、第2縦方向成分Syr)が算出される(Syl=Sy+Sθ:加算値、Syr=Sy―Sθ:減算値、図6の(4)参照))。2つの駆動点は、可動部30aの第2方向yへの駆動に使用されるコイル(第1、第2縦方向コイル32a1、32a2)によって力が加えられる点で、第1、第2縦方向ホール素子hv1、hv2と近い位置に設定される。
第1、第2、第3デジタル角度Kx、Ky、Kθ、位置Sの回転角度成分Sθ、位置Sの横方向成分Sx、縦方向成分(第1縦方向成分Syl、及び第2縦方向成分Syr)を算出する演算は、補正パラメータSRの値が1の場合に行われる(図5のステップS53〜S64参照)。
像ブレ補正処理、及び傾き補正処理を行わない場合(SR=0)は、可動部30aが特定位置で且つ撮像素子39a1の撮像面の外形を構成する4辺が第1方向xまたは第2方向yに平行な状態で固定されるように位置Sの回転角度成分Sθ、位置Sの横方向成分Sx、縦方向成分(第1縦方向成分Syl、及び第2縦方向成分Syr)が設定される(図5のステップS54参照、Sx=Syl=Syr=0)。
撮像部39aを含む可動部30aの移動は、後述する電磁力によって行われる。可動部30aをこの位置Sまで移動させるために駆動用ドライバ回路29を介して第1、第2横方向コイル31a1、31a2を駆動する駆動力Dの横方向成分を横方向駆動力Dx(横方向PWMデューティdx)、第1縦方向コイル32a1を駆動する縦方向成分を第1縦方向駆動力Dyl(第1縦方向PWMデューティdyl)、第2縦方向コイル32a2を駆動する縦方向成分を第2縦方向駆動力Dyr(第2縦方向PWMデューティdyr)とする。
補正部30は、像ブレ補正及び傾き補正処理を行う場合(SR=1)に、CPU21が演算した移動すべき位置Sに撮像部39aを、移動させることによって、ブレによって生じた被写体像の結像面における光軸LXのずれを無くし、被写体像と結像面位置を一定に保ち、像ブレを補正する(像ブレを少なくする)像ブレ補正処理を行う装置であり、撮像部39aを含みxy平面上に移動可能領域をもつ可動部30aと、固定部30bとを備える。可動部30aを、第1方向xに移動させることにより、ヨーイングに基づく像ブレを補正する第1像ブレ補正処理が行われ、第2方向yに移動させることにより、ピッチングに基づく像ブレ補正する第2像ブレ補正処理が行われる(移動動作処理)。
また、補正部30は、撮像装置1の重力方向と垂直な水平面に対する光軸LX周りの傾きを考慮して、撮像部39aを含む可動部30aを回転させて、傾きを補正する(傾きを少なくする)傾き補正処理(回転動作処理)を行う。すなわち、撮像素子39a1の撮像面の外形を構成する長方形(または正方形)の2組の対辺のうち、一方の対辺(上下の対辺)が重力方向と垂直になり、且つ他方の対辺(左右の対辺)が重力方向に平行になるように可動部30aが移動制御される。これにより、水準器などを用いることなく、撮像素子39a1の水平状態を自動的に維持することが可能になる、すなわち、水平線や地平線などを撮像する場合に、撮像素子39a1の撮像面の外形を構成する長方形(または正方形)の2組の対辺のうち、一方の対辺(上下の対辺)が水平線や地平線などと平行な状態で撮像することが可能になる。
また、かかる傾き補正処理により、撮像面の外形を構成する長方形(または正方形)の2組の対辺のうち、一方の対辺(上下の対辺)が重力方向と垂直で、且つ他方の対辺(左右の対辺)が重力方向に平行な状態が維持されるため、ローリングに基づく回転ブレについても補正される。すなわち、可動部30aを、xy平面上で回転させることにより、ローリングに基づく回転ブレ(像ブレ)を補正する(像ブレを少なくする)第3像ブレ補正処理を含む傾き補正処理が行われる。
但し、像ブレ補正処理のうち、ヨーイングに基づく像ブレを補正する第1像ブレ補正処理を行うか否か、及びピッチングに基づく像ブレを補正する第2像ブレ補正処理を行うか否かは、傾き補正処理において算出される傾き角度(第3デジタル角度Kθ)に基づいて判断される。具体的には、第3デジタル角度Kθによって変動する、可動部30a(撮像素子39a1の撮像面)の第1方向x、及び第2方向yの移動範囲と、移動すべき位置Sの横方向成分Sx、縦方向成分Syとの関係に基づいて判断される。
撮像素子39a1の撮像面の第1方向x、及び第2方向yの移動範囲は、可動部30aの回転状態によって変動する。Ponボタン11の押下に対応してPonスイッチ11aがオン状態されて、像ブレ補正及び傾き補正処理を開始する時点、すなわち初期状態(可動部30aは移動範囲の中心で且つ撮像素子39a1の撮像面の外形を構成する4辺が第1方向xまたは第2方向yに平行な状態)における撮像面の第1方向xの最大移動範囲を第1最大移動範囲Rx、第2方向yの最大移動範囲を第2最大移動範囲Ryと定義する(図16参照)。また、撮像面の中心と撮像面の外形を構成する長方形(または正方形)の頂点との距離をrと定義する。可動部30aが初期状態において、中心と頂点とを結ぶ線分と第1方向xとのなす角をA、第2方向yとなす角をBと定義する。第1、第2最大移動範囲Rx、Ry、及びなす角A、Bの値は、可動部30aの設計時に予め求められる値である。
可動部30a、すなわち撮像素子39a1の撮像面が回転する前の初期状態では、位置Sの横方向成分Sx、縦方向成分Syは、それぞれ第1最大移動範囲Rx内、第2最大移動範囲Ry内で設定可能な状態にされる(|Sx|≦Rx、|Sy|≦Ry)。
図16において、回転する前の状態から、可動部30aが第3デジタル角度Kθだけ反時計回りに回転した場合には、撮像面の第1方向xの移動範囲(第1移動範囲Hsx)は、Hsx=Rx−{r×sin(B+|Kθ|)−r×sinB}で表され、撮像面の第2方向yの移動範囲(第2移動範囲Hsy)は、Hsy=Ry−{r×sin(A+|Kθ|)−r×sinA}で表される。
可動部30a、すなわち撮像素子39a1の撮像面が回転した後の状態では、位置Sの横方向成分Sx、縦方向成分Syは、それぞれ第1移動範囲Hsx内、第2移動範囲Hsy内で設定可能な状態にされる(|Sx|≦Hsx≦Rx、|Sy|≦Hsy≦Ry)。
第3デジタル角度Kθの絶対値が大きくなるほど、すなわち傾き角度が大きくなるほど、第1、第2移動範囲Hsx、Hsyは小さくなる。第1移動範囲Hsxが小さくなると、第1像ブレ補正処理のために撮像素子39a1を含む可動部30aを第1方向xに移動出来る範囲が狭くなり、同様に、第2移動範囲Hsyが小さくなると、第2像ブレ補正処理のために撮像素子39a1を含む可動部30aを第2方向yに移動出来る範囲が狭くなる。移動範囲が狭くなると、像ブレ補正処理を効果的に行うことが出来ない。このため、本実施形態では、傾き角度(第3デジタル角度Kθ)が大きい場合には、効果が得られにくい第1、第2像ブレ補正処理を禁止する。
位置Sの横方向成分Sxの絶対値が、第1移動範囲Hsxよりも大きい場合には、撮像素子39a1を含む可動部30aは、計算上、第1方向xの移動範囲を超えた位置に移動することになり、実際には移動範囲端に衝突して所定位置Sxの位置まで到達することは出来ない。また、さらには、可動部30aが第1方向xの移動範囲端近傍に移動せしめられると、傾き補正のための回転も出来なくなる(回転出来る角度範囲が狭くなる)。このため、本実施形態では、かかる場合には、第1像ブレ補正処理を禁止し、可動部30aの移動すべき位置Sの横方向成分Sxを、第1方向xの移動範囲中心に設定し(Sx=0、図5のステップS61参照)、可動部30aを第1方向xの移動範囲中心に移動させて、傾き補正のための回転角度範囲を確保する。
同様に、位置Sの縦方向成分Syの絶対値が、第2移動範囲Hsyよりも大きい場合には、撮像素子39a1を含む可動部30aは、計算上、第2方向yの移動範囲を超えた位置に移動することになり、実際には移動範囲端に衝突して所定位置Syの位置まで到達することは出来ない。また、さらには、可動部30aが第2方向yの移動範囲端近傍に移動せしめられると、傾き補正のための回転も出来なくなる(回転出来る角度範囲が狭くなる)。このため、本実施形態では、かかる場合には、第2像ブレ補正処理を禁止し、可動部30aの移動すべき位置Sの縦方向成分Syを、第2方向yの移動範囲中心に設定し(Sy=0、図5のステップS63参照)、可動部30aを第2方向yの移動範囲中心に移動させて、傾き補正のための回転角度範囲を確保する。
これにより、傾き角度の大きさに応じて、第1、第2像ブレ補正処理を制限し、傾き補正処理で得られる効果を優先して行うことが可能になる。なお、図16では、撮像素子39a1の撮像面の移動範囲を図示して説明したが、可動部30aの移動範囲に置き換えて考えても同様である。
補正部30の可動部30aの駆動(特定位置への固定を含む)は、CPU21のPWM0から横方向PWMデューティdx、PWM1から第1縦方向PWMデューティdyl、及びPWM2から第2縦方向PWMデューティdyrの出力を受けた駆動用ドライバ回路29を介して、駆動手段に含まれるコイル部、駆動用磁石部による電磁力によって行われる(図6の(6)参照)。可動部30aの移動前または移動後の位置Pはホール素子部44a、ホール素子信号処理回路45によって検出される。検出された位置Pの情報は、横方向検出位置信号pxが横方向成分として、2つの第1、第2縦方向検出位置信号pyl、pyrが縦方向成分としてそれぞれCPU21のA/D4、A/D5、A/D6に入力される(図6の(2)参照)。横方向検出位置信号px、第1、第2縦方向検出位置信号py1、py2はA/D4、A/D5、A/D6を介してA/D変換される。
横方向検出位置信号pxに対してA/D変換後の位置Pの横方向成分を横方向成分pdxとする。第1、第2縦方向検出位置信号pyl、plrに対してA/D変換後の位置Pの縦方向成分を第1、第2縦方向成分pdyl、pdyrとする。検出された位置P(pdx、pdyl、pdyr)のデータと移動すべき位置S(Sx、Syl、Syr)のデータによりPID制御(横方向駆動力Dx、第1縦方向駆動力Dyl、第2縦方向駆動力Dyrの算出)が行われる(図6の(5)参照)。
像ブレ補正及び傾き補正処理すなわちPID制御による像ブレ補正及び傾き補正に対応し回転を含んだ移動すべき位置Sへの可動部30aの駆動は、補正スイッチ14aがオン状態にされた補正モード(SR=1)の時に行われる。補正パラメータSRが0の時には、可動部30aは、像ブレ補正及び傾き補正処理に対応しない特定位置へのPID制御が行われ、撮像素子39a1の撮像面の外形を構成する長方形(または正方形)の4辺のそれぞれが、第1方向x、第2方向yのいずれかに平行な状態で且つ移動中心位置に移動せしめられる。
可動部30aは駆動用コイル部として第1、第2横方向コイル31a1、31a2、第1、第2縦方向コイル32a1、32a2、撮像素子39a1を有する撮像部39a、及び磁界変化検出素子部としてのホール素子部44aを有する(図7参照)。本実施形態では、撮像素子39a1がCCDであるとして説明するが、CMOSなど他の撮像素子であってもよい。
固定部30bは、位置検出及び駆動用磁石部として、第1、第2横方向磁石411b1、411b2、第1、第2縦方向磁石412b1、412b2、第1、第2横方向ヨーク431b1、431b2、及び第1、第2縦方向ヨーク432b1、432b2を有する。
固定部30bは、ボールなどを使って可動部30aを挟み、可動部30aをxy平面上での矩形領域内で回転を含む移動が可能な状態を維持する。
撮像素子39a1の撮像範囲を最大限活用して像ブレ補正及び傾き補正処理を行うために、撮影レンズ67の光軸LXが撮像素子39a1の中心近傍を通る位置関係にある時に、第1方向x、第2方向yともに可動部30aが移動範囲の中心に位置する(移動中心位置にある)ように可動部30aと固定部30bの位置関係を設定する。Ponボタン11の押下に対応してPonスイッチ11aがオン状態されて、像ブレ補正及び傾き補正処理を開始する時点、すなわち初期状態においては、可動部30aが移動範囲の中心に位置し、さらに、撮像素子39a1の撮像面の外形を構成する長方形(または正方形)の4辺のそれぞれは、第1方向x、第2方向yのいずれかに平行な状態にあるように可動部30aと固定部30bの位置関係を設定され、その後、像ブレ補正及び傾き補正処理が開始される(図4のステップS11参照)。撮像素子39a1の中心とは、撮像素子39a1の撮像面を形成する矩形が有する2つの対角線の交点をいう。
可動部30aには、シート状でかつ渦巻き状のコイルパターンが形成された第1、第2横方向コイル31a1、31a2、第1、第2縦方向コイル32a1、32a2、及びホール素子部44aが取り付けられている。第1、第2横方向コイル31a1、31a2のコイルパターンは、第1、第2横方向コイル31a1、31a2の電流の方向と第1、第2横方向磁石411b1、411b2の磁界の向きから生じる電磁力により第1、第2横方向コイル31a1、31a2を含む可動部30aを第1方向xに移動させるべく、第2方向yと平行な線分を有する。第1、第2縦方向コイル32a1、32a2のコイルパターンは、第1、第2縦方向コイル32a1、32a2の電流の方向と第1、第2縦方向磁石412b1、412b2の磁界の向きから生じる電磁力により第1、第2縦方向コイル32a1、32a2を含む可動部30aを第2方向yの移動やxy平面上の回転移動をさせるべく、第1方向xと平行な線分を有する。ホール素子部44aについては後述する。
第1、第2横方向コイル31a1、31a2、第1、第2縦方向コイル32a1、32a2は、フレキシブル基板(不図示)を介してこれらを駆動する駆動用ドライバ回路29と接続される。駆動用ドライバ回路29は、CPU21のPWM0、PWM1、PWM2から横方向PWMデューティdx、第1、第2縦方向PWMデューティdyl、dyrのそれぞれが入力される。駆動用ドライバ回路29は、入力された横方向PWMデューティdxの値に応じて第1、第2横方向コイル31a1、31a2に同じ電力を供給し、可動部30aを第1方向xに駆動する。駆動用ドライバ回路29は、入力された第1、第2縦方向PWMデューティdyl、dyrの値に応じて第1、第2縦方向コイル32a1、32a2に電力を供給し、可動部30aを第2方向yに移動させ、可動部30aをxy平面上で回転させる。
第1横方向コイル31a1と第2横方向コイル31a2とは、初期状態において、第1方向xで撮像素子39a1や光軸LXを挟む位置関係にあり、第1方向xに並べられて配置される。第1縦方向コイル32a1と第2縦方向コイル32a2とは、初期状態において、第1方向xに並べられて配置される。
撮像素子39a1の中心と第1横方向コイル31a1の中心近傍との第1方向xの距離と、撮像素子39a1の中心と第2横方向コイル31a2の中心近傍との第1方向xの距離は等しい位置関係になるように、第1、第2横方向コイル31a1、31a2は配置される。
撮像素子39a1の中心と第1縦方向コイル32a1の中心近傍との第2方向yの距離と、撮像素子39a1の中心と第2縦方向コイル32a2の中心近傍との第2方向yの距離は初期状態において等しい位置関係になるように、第1、第2縦方向コイル32a1、32a2は配置される。
第1横方向磁石411b1は、第1横方向コイル31a1及び横方向ホール素子hh10と対向するように固定部30bの可動部30a側に取り付けられる。第2横方向磁石411b2は、第2横方向コイル31a2と対向するように固定部30bの可動部30a側に取り付けられる。
第1縦方向磁石412b1は、第1縦方向コイル32a1及び第1縦方向ホール素子hv1と対向するように固定部30bの可動部30a側に取り付けられる。第2縦方向磁石412b2は、第2縦方向コイル32a2及び第2縦方向ホール素子hv2と対向するように固定部30bの可動部30a側に取り付けられる。
第1、第2横方向磁石411b1、411b2は、第3方向zにおいて固定部30b上で且つ可動部30a側に取り付けられた第1、第2横方向ヨーク431b1、431b2の上であって、第1方向xにN極とS極が並べて取り付けられる(不図示)。
第1、第2縦方向磁石412b1、412b2は、第3方向zにおいて固定部30b上で且つ可動部30a側に取り付けられた第1、第2縦方向ヨーク432b1、432b2の上であって、第2方向yにN極とS極が並べて取り付けられる(不図示)。
第1横方向ヨーク431b1、431b2は、軟磁性体材料で構成され、固定部30b上に取り付けられる。第1横方向ヨーク431b1は、第1横方向磁石411b1の磁界が周囲に漏れないようにする役目、及び第1横方向磁石411b1と第1横方向コイル31a1、及び第1横方向磁石411b1と横方向ホール素子hh10との間の磁束密度を高める役目を果たす。第2横方向ヨーク431b2は、第2横方向磁石411b2の磁界が周囲に漏れないようにする役目、及び第2横方向磁石411b2と第2横方向コイル31a2との間の磁束密度を高める役目を果たす。
第1、第2縦方向ヨーク432b1、432b2は、軟磁性体材料で構成され、固定部30b上に取り付けられる。第1縦方向ヨーク432b1は、第1縦方向磁石412b1の磁界が周囲に漏れないようにする役目、及び第1縦方向磁石412b1と第1縦方向コイル32a1、及び第1縦方向磁石412b1と第1縦方向ホール素子hv1との間の磁束密度を高める役目を果たす。第2縦方向ヨーク432b2は、第2縦方向磁石412b2の磁界が周囲に漏れないようにする役目、及び第2縦方向磁石412b2と第2縦方向コイル32a2、及び第2縦方向磁石412b2と第2縦方向ホール素子hv2との間の磁束密度を高める役目を果たす。
なお、第1、第2横方向ヨーク431b1、431b2、第1、第2縦方向ヨーク432b1、432b2は、別体構成でも一体構成であってもよい。
ホール素子部44aは、ホール効果を利用した磁電変換素子であるホール素子を3つ有し、可動部30aの第1方向x、第2方向yの現在位置P(横方向検出位置信号px、第1、第2縦方向検出位置信号pyl、pyr)を検出する1軸ホール素子である。3つのホール素子のうち第1方向xの位置検出用のホール素子を横方向ホール素子hh10、第2方向yの位置検出用のホール素子を第1、第2縦方向ホール素子hv1、hv2とする。
横方向ホール素子hh10は、第3方向zから見て可動部30a上であって、固定部30bの第1横方向磁石411b1と対向する位置に取り付けられる。
横方向ホール素子hh10は、第1横方向コイル31a1と、第2方向yに並べて配置されてもよいが、第1横方向コイル31a1の巻線内に配置され、特に巻線内の第1方向xの中心近傍に配置されるのが望ましい(図7参照)。横方向ホール素子hh10は、第1横方向コイル31a1と第3方向zに積層される。巻線内配置、及び積層により、位置検出のための磁界発生領域と、可動部30aの駆動のための磁界発生領域を共用できるので、第1横方向磁石411b1、第1横方向ヨーク431b1の第2方向yの長さを短くすることができる。
第1縦方向ホール素子hv1は、第3方向zから見て可動部30a上であって、固定部30bの第1縦方向磁石412b1と対向する位置に取り付けられる。第2縦方向ホール素子hv2は、第3方向zから見て可動部30a上であって、固定部30bの第2縦方向磁石412b2と対向する位置に取り付けられる。
第1縦方向ホール素子hv1は、第1縦方向コイル32a1と、第1方向xに並べて配置されてもよいが、第1縦方向コイル32a1の巻線内に配置され特に巻線内の第2方向yの中心近傍に配置されるのが望ましい。第1縦方向ホール素子hv1は、第1縦方向コイル32a1と第3方向zに積層される。巻線内配置、及び積層により、位置検出のための磁界発生領域と、可動部30aの駆動のための磁界発生領域を共用できるので、第1縦方向磁石412b1、第1縦方向ヨーク432b1の第1方向xの長さを短くすることができる。
第2縦方向ホール素子hv2は、第2縦方向コイル32a2と、第1方向xに並べて配置されてもよいが、第2縦方向コイル32a2の巻線内に配置され特に巻線内の第2方向yの中心近傍に配置されるのが望ましい。第2縦方向ホール素子hv2は、第2縦方向コイル31a2と第3方向zに積層される。巻線内配置、及び積層により、位置検出のための磁界発生領域と、可動部30aの駆動のための磁界発生領域を共用できるので、第2縦方向磁石412b2、第2縦方向ヨーク432b2の第1方向xの長さを短くすることができる。
また、第1縦方向コイル32a1によって可動部30aを第2方向yに移動させる力を加える位置(駆動ポイント)と、第1縦方向ホール素子hv1による位置検出ポイントとが近接し、第2縦方向コイル32a2によって可動部30aを第2方向yに移動させる力を加える位置(駆動ポイント)と、第2縦方向ホール素子hv2による位置検出ポイントとが近接するため、精度の高い駆動制御を行うことが可能になる。
直線的な変化量を使って精度の高い位置検出が行える範囲を最大限活用して位置検出を行うため、横方向ホール素子hh10の第1方向xの位置は、Ponスイッチ11aがオン状態にされた直後の初期状態において、撮像素子39a1の中心近傍が光軸LXを通る位置関係にある時に、第1横方向磁石411b1のN極、S極と等距離近傍にあるのが望ましい。同様に、第1縦方向ホール素子hv1の第2方向yの位置は、初期状態において、撮像素子39a1の中心近傍が光軸LXを通る位置関係にある時に、第1縦方向磁石412b1のN極、S極と等距離近傍にあるのが望ましい。第2縦方向ホール素子hv2の第2方向yの位置は、初期状態において、撮像素子39a1の中心近傍が光軸LXを通る位置関係にある時に、第2縦方向磁石412b2のN極、S極と等距離近傍にあるのが望ましい。
ホール素子信号処理回路45は、第1、第2、第3ホール素子信号処理回路450、460、470を有する。
第1ホール素子信号処理回路450は、横方向ホール素子hh10の出力信号から横方向ホール素子hh10における出力端子間の電位差を検出し、これから可動部30aの横方向ホール素子hh10がある部分の第1方向xの位置を特定する横方向検出位置信号pxをCPU21のA/D4に出力する。第1ホール素子信号処理回路450は、フレキシブル基板(不図示)を介して、横方向ホール素子hh10と接続される。
第2ホール素子信号処理回路460は、第1縦方向ホール素子hv1の出力信号から第1縦方向ホール素子hv1における出力端子間の電位差を検出し、これから可動部30aの第1縦方向ホール素子hv1がある部分の第2方向yの位置を特定する第1縦方向検出位置信号pylをCPU21のA/D5に出力する。第2ホール素子信号処理回路460は、フレキシブル基板(不図示)を介して、第1縦方向ホール素子hv1と接続される。
第3ホール素子信号処理回路470は、第2縦方向ホール素子hv2の出力信号から第2縦方向ホール素子hv2における出力端子間の電位差を検出し、これから可動部30aの第2縦方向ホール素子hv2がある部分の第2方向yの位置を特定する第2縦方向検出位置信号pyrをCPU21のA/D6に出力する。第3ホール素子信号処理回路470は、フレキシブル基板(不図示)を介して、第2縦方向ホール素子hv2と接続される。
本実施形態では、回転角度を含めた可動部30aの位置を特定するために、3つのホール素子を使う。3つのホール素子のうち、2つのホール素子を使って、可動部30a上の2つの点における第2方向yの位置を、残る1つのホール素子を使って、可動部30a上の1つの点における第1方向xの位置を特定する。これら2つの点における第2方向yの位置情報、1つの点における第1方向xの位置情報に基づいて、可動部30aの回転角度(傾き)を含む位置を特定することが可能である。
次に、撮像装置1のメイン動作について図4のフローチャートで説明する。
Ponスイッチ11aがオン状態にされ撮像装置1の電源がオンにされると、ステップS11で、ブレ量及び傾き検出部25に電力が供給され、電源オン状態にされる(初期状態)。かかる初期状態においては、可動部30aが移動範囲の中心に位置し、且つ撮像素子39a1の撮像面の外形を構成する長方形(または正方形)の4辺のそれぞれが、第1方向x、第2方向yのいずれかに平行な状態にあるように、可動部30aが移動せしめられる。また、CPU21と撮影レンズ67との間で通信が行われ、撮影レンズ67からレンズ情報が、CPU21に出力される。
ステップS12で、一定時間(1ms)間隔でタイマ割り込み処理が開始される。ステップS13で、レリーズ状態管理パラメータRPの値が0に設定される。タイマの割り込み処理の詳細については、図5のフローチャートを使って後述する。
ステップS14で、測光スイッチ12aがオン状態にされているか否かが判断される。オン状態にされていない場合は、ステップS14が繰り返され、オン状態にされている場合は、ステップS15に進められる。
ステップS15で、補正スイッチ14aがオン状態にされたか否かが判断される。補正スイッチ14aがオン状態にされていない場合は、ステップS16で、補正パラメータSRの値が0に設定される。補正スイッチ14aがオン状態にされている場合は、ステップS17で、補正パラメータSRの値が1に設定される。
ステップS18で、AE部23のAEセンサ駆動により測光が行われ、絞り値や露光時間が演算される。ステップS19で、AF部24のAFセンサが駆動され測距が行われ、AF部24のレンズ制御回路駆動により合焦動作が行われる。
ステップS20で、レリーズスイッチ13aがオン状態にされたか否かが判断される。レリーズスイッチ13aがオン状態にされていない場合には、ステップS14に戻される(ステップS14〜19を繰り返す)。レリーズスイッチ13aがオン状態にされている場合は、ステップS21に進められる。
ステップS21で、レリーズ状態管理パラメータRPの値が1に設定され、レリーズシーケンスが開始される。ステップS22で、ミラー状態管理パラメータMPの値が1に設定される。ステップS23で、ミラー絞りシャッタ部18により、ミラーアップ動作、及び絞りの絞り込み動作が行われる。ミラーアップ動作終了後、ステップS24で、ミラー状態管理パラメータMPの値が0に設定される。ステップS25で、ミラー絞りシャッタ部18により、シャッタ開動作(先幕動作)が行われる。
ステップS26で、CCDの電荷蓄積すなわち露光が行われる。露光時間終了後、ステップS27で、ミラー絞りシャッタ部18により、シャッタ閉動作(後幕動作)、ミラーダウン動作、及び絞り開放動作が行われる。ステップS28で、レリーズ状態管理パラメータRPの値が0に設定され、レリーズシーケンスが完了する。ステップS29で、CCD入力、すなわち露光時間内の間CCDに蓄積された電荷が移動せしめられる。ステップS30で、CPU21とDSP19との間で通信が行われ、移動された電荷に基づいて画像処理が行われ、画像処理された画像が撮像装置1内の映像メモリに記憶される。ステップS31で、記憶された画像信号は、LCDモニタ17によって表示される。その後、ステップS14に戻される(次の撮像動作が可能な状態にされる)。
次に、図4のステップS12で開始され、一定時間(1ms)間隔で行われるタイマ割り込み処理について図5のフローチャートを用いて説明する。タイマ割り込み処理が開始されると、ステップS51で、ブレ量及び傾き検出部25から出力された第1、第2角速度vx、vyが、CPU21のA/D0、A/D1を介しA/D変換され入力される(第1、第2デジタル角速度信号Vx、Vy、角速度検出処理)。また、ブレ量及び傾き検出部25から出力された第1、第2加速度ah、avが、CPU21のA/D2、A/D3を介しA/D変換され入力される(第1、第2デジタル加速度信号Dah、Dav、加速度検出処理)。第1、第2デジタル角速度信号Vx、Vyは、ヌル電圧やパンニングである低周波成分がカットされる(第1、第2デジタル角速度VVx、VVy、デジタルハイパスフィルタ処理、図6の(1)参照)。第1、第2デジタル加速度信号Dah、Davは、ノイズ除去のために高周波成分がカットされる(第1、第2デジタル加速度Aah、Aav、デジタルローパスフィルタ処理、図6の(1)参照)。
ステップS52で、ホール素子部44aで位置検出され、ホール素子信号処理回路45で演算された横方向検出位置信号px、第1、第2縦方向検出位置信号pyl、pyrがCPU21のA/D4、A/D5、A/D6を介しA/D変換され入力され、現在位置P(pdx、pdyl、pdyr)が求められる(図6の(2)参照)。
ステップS53で、補正パラメータSRの値が0か否かが判断される。SR=0すなわち補正モードでない場合は、ステップS54で、可動部30aの移動すべき位置S(Sx、Syl、Syr)が、可動部30aの移動中心位置で且つ撮像素子39a1の撮像面の外形を構成する4辺が第1方向xまたは第2方向yに平行な状態になるように設定される(Sx=Syl=Syr=0、図6の(4)参照)。
SR=1すなわち補正モードの場合は、ステップS55で、第1、第2デジタル加速度Aah、Aavに基づいて、第3デジタル角度Kθが算出され(図6の(8)参照)、ステップS56で、第3デジタル角度Kθとホール素子間隔係数hsdとに基づいて、可動部30aの移動すべき位置Sの回転方向成分Sθが算出される(図6の(3)参照)。第3デジタル角度Kθを求める演算の詳細については、図8のフローチャートを使って後述する。
ステップS57で、中心点と頂点との距離r、第1、第2最大移動範囲Rx、Ry、なす角A、B、及び第3デジタル角度Kθに基づいて、第1、第2移動範囲Hsx、Hsyが算出される。
ステップS58で、第1、第2デジタル角速度VVx、VVyに基づいて、第1、第2デジタル角度Kx、Kyが算出される(図6の(7)参照)。ステップS59で、第1、第2デジタル角度Kx、Kyとレンズ情報係数fとに基づいて、可動部30aの移動すべき位置Sの横方向成分Sx、縦方向成分Syが算出される(図6の(3)参照)。
ステップS60で、第1移動範囲Hsxが、可動部30aの移動すべき位置Sの横方向成分Sxの絶対値よりも小さいか否かが判断される。小さい場合には、ステップS61で、可動部30aの移動すべき位置Sの横方向成分Sxが、第1方向xの移動範囲中心に設定され(Sx=0)、ステップS62に進められる。すなわち、ヨーイングに基づく第1像ブレ補正処理が禁止される。小さくない場合は、ステップS62に進められる。
ステップS62で、第2移動範囲Hsyが、可動部30aの移動すべき位置Sの縦方向成分Syの絶対値よりも小さいか否かが判断される。小さい場合には、ステップS63で、可動部30aの移動すべき位置Sの縦方向成分Syが、第2方向yの移動範囲中心に設定され(Sy=0)、ステップS64に進められる。すなわち、ピッチングに基づく第2像ブレ補正処理が禁止される。小さくない場合は、ステップS64に進められる。
ステップS64で、可動部30aの移動すべき位置Sの縦方向成分Sy、回転方向成分Sθに基づいて、可動部30aの移動すべき位置Sの第1、第2縦方向成分Syl、Syrが算出される(図6の(4)参照)。
ステップS65で、ステップS54、S59、S61、S64のいずれかで設定した位置S(Sx、Syl、Syr)と現在位置P(pdx、pdyl、pdyr)より可動部30aの移動に必要な駆動力Dすなわち第1、第2横方向コイル31a1、31a2を駆動するのに必要な横方向駆動力Dx(横方向PWMデューティdx)と、第1縦方向コイル32a1を駆動するのに必要な第1縦方向駆動力Dyl(第1縦方向PWMデューティdyl)と、第2縦方向コイル32a2を駆動するのに必要な第2縦方向駆動力Dyr(第2縦方向PWMデューティdyr)が演算される(図6の(5)参照)。ステップS66で横方向PWMデューティdxにより駆動用ドライバ回路29を介し第1、第2横方向コイル31a1、31a2が駆動され、第1縦方向PWMデューティdylにより駆動用ドライバ回路29を介し第1縦方向コイル32a1が駆動され、第2縦方向PWMデューティdyrにより駆動用ドライバ回路29を介し第2縦方向コイル32a2が駆動され、可動部30aが移動せしめられる(図6の(6)参照)。ステップS65、S66の動作は、一般的な比例、積分、微分演算を行うPID自動制御で用いられる自動制御演算である。
次に、図5のステップS55で行われる第3デジタル角度Kθの演算処理について図8のフローチャートを用いて説明する。演算処理が開始されると、ステップS71で、第2デジタル加速度Aavの絶対値が、第1デジタル加速度Aahの絶対値以上に大きいか否かが判断される。大きくない場合には、ステップS72に進められ、大きい場合には、ステップS75に進められる。
ステップS72で、第1デジタル加速度Aahが0よりも小さいか否かが判断される。0以上である場合には、撮像装置1が第1縦位置姿勢状態に近い状態で保持されているとして、ステップS73で、第3デジタル角度Kθに、第2デジタル加速度Aavについてアークサイン変換したものに、負符号を付した値が設定される。0よりも小さい場合には、撮像装置1が第2縦位置姿勢状態に近い状態で保持されているとして、ステップS74で、第3デジタル角度Kθに、第2デジタル加速度Aavについてアークサイン変換した値が設定される。
ステップS75で、第2デジタル加速度Aavが0よりも小さいか否かが判断される。0以上である場合には、撮像装置1が正立横位置姿勢状態に近い状態で保持されているとして、ステップS76で、第3デジタル角度Kθに、第1デジタル加速度Aahについてアークサイン変換した値が設定される。0よりも小さい場合には、撮像装置1が倒立横位置姿勢状態に近い状態で保持されているとして、ステップS77で、第3デジタル角度Kθに、第1デジタル加速度Aahについてアークサイン変換したものに、負符号を付した値が設定される。
なお、撮像装置1は、磁界変化検出素子としてホール素子を利用したホール素子部44aによる位置検出を説明したが、磁界変化検出素子として別の検出素子を利用してもよい。具体的には、磁界の変化を検出することにより可動部の位置検出情報を求めることが可能なMIセンサ(高周波キャリア型磁界センサ)、または磁気共鳴型磁界検出素子、MR素子(磁気抵抗効果素子)であり、ホール素子を利用した本実施形態と同様の効果が得られる。
また、傾き補正処理における傾き角度(第3デジタル角度Kθ)によって変動する、可動部30a(撮像素子39a1の撮像面)の第1方向x、及び第2方向yの移動範囲と、移動すべき位置Sの横方向成分Sx、縦方向成分Syとの関係に基づいて、第1、第2像ブレ補正処理を行うか否かを判断する形態を説明したが、傾き補正処理に代えて、回転動作処理としてローリングに基づく回転ブレ(像ブレ)を補正する第3像ブレ補正処理を行っても良い。この場合は、回転ブレ角度(第3デジタル角度Kθ)は、加速度センサ26cによって求めることも出来るが、角速度センサなど他のセンサによって求めることも出来る。
本実施形態における撮像装置の外観を示す背面からみた斜視図である。 撮像装置が正立横位置姿勢状態にある場合の撮像装置の正面図である。 撮像装置の回路構成図である。 撮像装置のメイン動作処理を示すフローチャートである。 割り込み処理を示すフローチャートである。 像ブレ補正及び傾き補正処理における各手順の詳細と演算式を示す図である。 可動部の構成図を示す図である。 第3デジタル角度の演算処理手順を示すフローチャートである。 撮像装置が倒立横位置姿勢状態にある場合の撮像装置の正面図である。 撮像装置が第1縦位置姿勢状態にある場合の撮像装置の正面図である。 撮像装置が第2縦位置姿勢状態にある場合の撮像装置の正面図である。 撮像装置が、正立横位置姿勢状態から、正面からみて反時計回りにKθだけ回転した(傾いた)場合の、撮像装置の正面図である。 撮像装置が、第1縦位置姿勢状態から、正面からみて反時計回りにKθだけ回転した(傾いた)場合の、撮像装置の正面図である。 撮像装置が、倒立横位置姿勢状態から、正面からみて反時計回りにKθだけ回転した(傾いた)場合の、撮像装置の正面図である。 撮像装置が、第2縦位置姿勢状態から、正面からみて反時計回りにKθだけ回転した(傾いた)場合の、撮像装置の正面図である。 可動部の移動(回転)に伴って、移動(回転)する撮像素子の撮像面と、移動範囲端との位置関係を示す図である。
符号の説明
1 撮像装置
11 Ponボタン
12a 測光スイッチ
13 レリーズボタン
13a レリーズスイッチ
14 補正ボタン
14a 補正スイッチ
17 LCDモニタ
18 ミラー絞りシャッタ部
19 DSP
21 CPU
23 AE部
24 AF部
25 ブレ量及び傾き検出部
26a、26b 第1、第2角速度センサ
26c 加速度センサ
27a、27b 第1、第2ハイパスフィルタ回路
28a、28b、28c、28d 第1、第2、第3、第4アンプ
29 駆動用ドライバ回路
30 補正部
30a 可動部
30b 固定部
31a1、31a2 第1、第2横方向コイル
32a1、32a2 第1、第2縦方向コイル
39a 撮像部
39a1 撮像素子
411b1、411b2 第1、第2横方向磁石
412b1、412b2 第1、第2縦方向磁石
431b1、431b2 第1、第2横方向ヨーク
432b1、432b2 第1、第2縦方向ヨーク
44a ホール素子部
45 ホール素子信号処理回路
67 撮影レンズ
ah、av 第1、第2加速度
Aah、Aav 第1、第2デジタル加速度
Kx、Ky、Kθ 第1、第2、第3デジタル角度
Dah、Dav 第1、第2デジタル加速度信号
dx 横方向PWMデューティ
dy1、dy2 第1、第2縦方向PWMデューティ
Dx 横方向駆動力
Dyl、Dyr 第1、第2縦方向駆動力
f レンズ情報係数
hh10 横方向ホール素子
hv1、hv2 第1、第2縦方向ホール素子
hsd ホール素子間隔係数
Hsx、Hsy 第1、第2移動範囲
hx、hy 第1、第2ハイパスフィルタ時定数
LX 撮影レンズの光軸
MP ミラー状態管理パラメータ
pdx A/D変換後の位置Pの横方向成分
pdyl A/D変換後の位置Pの第1縦方向成分
pdyr A/D変換後の位置Pの第2縦方向成分
px 横方向検出位置信号
pyl、pyr 第1、第2縦方向検出位置信号
RP レリーズ状態管理パラメータ
Rx、Ry 第1、第2最大移動範囲
SR 補正パラメータ
Sxの横方向成分
Syの縦方向成分
Syl、Syrの第1、第2縦方向成分
Sθのxy平面上の回転角度成分
vx、vy 第1、第2角速度
Vx、Vy 第1、第2デジタル角速度信号
VVx、VVy 第1、第2デジタル角速度

Claims (5)

  1. レンズを介して入射した光学像を撮像する撮像素子を有し、前記レンズの光軸に垂直な平面上で回転を含めた移動が可能な可動部と、
    前記撮像素子を含む撮像装置の重力方向と垂直な水平面に対する前記光軸周りの傾き角度に基づく傾き補正処理と、前記光軸に垂直で且つ前記光軸に垂直な第1方向に垂直な第2方向に平行な軸周りのヨーイングに基づく像ブレを補正する第1像ブレ補正処理と、前記第1方向に平行な軸周りのピッチングに基づく像ブレを補正する第2像ブレ補正処理のために前記可動部の移動制御を行う制御部とを備え、
    前記制御部は、前記傾き角度に基づいて前記可動部の移動範囲を算出し、前記傾き角度が所定値よりも大きい場合に前記第1像ブレ補正処理及び/又は前記第2像ブレ補正処理を行わず、
    前記撮像素子は矩形であって、
    前記第1方向に対する前記可動部の移動範囲Hsx は、以下の式により求められ、
    Hsx =Rx−{r×sin(B+|Kθ |)−r×sinB}
    ここで、Rxは第1方向に対する最大移動範囲であり、rは前記撮像素子の中心点と頂点との距離であり、Bは前記可動部が移動していないときにおける中心点と頂点とを結ぶ線と重力方向とが成す角度であり、Kθ は前記光軸周りの傾き角度である。
    前記第2方向に対する前記可動部の移動範囲Hsy は、以下の式により求められる
    Hsy =Ry−{r×sin(A+|Kθ |)−r×sinA}
    ここで、Ryは第2方向に対する最大移動範囲であり、rは前記撮像素子の中心点と頂点との距離であり、Aは前記可動部が移動していないときにおける中心点と頂点とを結ぶ線と水平方向とが成す角度であり、Kθ は前記光軸周りの傾き角度である撮像装置。
  2. 前記制御部は、前記傾き角度に基づいて前記可動部の移動範囲を算出し、前記傾き角度が所定値よりも大きい場合に前記第1像ブレ補正処理及び/又は前記第2像ブレ補正処理を行わず、前記第1方向及び前記第2方向における移動範囲の中心に前記可動部を移動させることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記第1方向の第1重力加速度成分と、前記第2方向の第2重力加速度成分とを検出する加速度センサを更に備え、
    前記制御部は、前記第1重力加速度成分の絶対値と前記第2重力加速度成分の絶対値とのうち小さい方の値についてアークサイン変換を施すことにより前記傾き角度を算出し、前記傾き角度に基づいて前記傾き補正処理のための前記可動部の移動制御を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
  4. 前記撮像装置が水平に保持され且つ前記撮像装置の上面部または底面部が上を向いた状態である場合に、前記第1方向は重力方向と垂直で、前記第2方向は重力方向に平行になり、前記撮像装置が水平に保持され且つ前記撮像装置の側面部の一方が上を向いた状態である場合に、前記第1方向は重力方向と平行で、前記第2方向は重力方向に垂直になることを特徴とする請求項に記載の撮像装置。
  5. レンズを介して入射した光学像を撮像する撮像素子を有し、前記レンズの光軸に垂直な平面上で回転を含めた移動が可能な可動部と、
    前記光軸に垂直で且つ前記光軸に垂直な第1方向に垂直な第2方向に平行な軸周りのヨーイングに基づく像ブレを補正する第1像ブレ補正処理と、前記第1方向に平行な軸周りのピッチングに基づく像ブレを補正する第2像ブレ補正処理と、前記光軸周りのローリングに基づく回転ブレを補正する第3像ブレ補正処理のために前記可動部の移動制御を行う制御部とを備え、
    前記制御部は、前記回転ブレにおける回転ブレ角度に基づいて前記可動部の移動範囲を算出し、前記傾き角度が所定値よりも大きい場合に前記第1像ブレ補正処理及び/又は前記第2像ブレ補正処理を行わず、
    前記撮像素子は矩形であって、
    前記第1方向に対する前記可動部の移動範囲Hsx は、以下の式により求められ、
    Hsx =Rx−{r×sin(B+|Kθ |)−r×sinB}
    ここで、Rxは第1方向に対する最大移動範囲であり、rは前記撮像素子の中心点と頂点との距離であり、Bは前記可動部が移動していないときにおける中心点と頂点とを結ぶ線と重力方向とが成す角度であり、Kθ は前記光軸周りの傾き角度である。
    前記第2方向に対する前記可動部の移動範囲Hsy は、以下の式により求められる
    Hsy =Ry−{r×sin(A+|Kθ |)−r×sinA}
    ここで、Ryは第2方向に対する最大移動範囲であり、rは前記撮像素子の中心点と頂点との距離であり、Aは前記可動部が移動していないときにおける中心点と頂点とを結ぶ線と水平方向とが成す角度であり、Kθ は前記光軸周りの傾き角度である撮像装置。
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