JP2008020664A - 像ブレ補正装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】安定した動作でセンタリング処理が可能な像ブレ補正装置を提供する。
【解決手段】像ブレ補正装置は、可動部を備える。可動部を、像ブレ補正処理の為に移動制御し、像ブレ補正処理を開始する前に、可動部を所定時間かけて特定位置に移動させる制御部を備える。制御部は、可動部の特定位置への移動終了前に、可動部を減速して移動させる。特定位置への移動後に、像ブレ補正処理の為の移動制御が行われる。
【選択図】図5

Description

本発明は、撮像装置における像ブレ補正装置に関し、像ブレ補正処理の開始前に所定位置に可動部を移動させるセンタリング処理を安定的に行うための像ブレ補正装置に関する。
従来、カメラなどの撮像装置において撮像中に生じた手ブレ量に応じて、像ブレ補正レンズまたは撮像素子を光軸と垂直な平面上を移動させることにより結像面上での像ブレを抑制する像ブレ補正処理を行う装置が提案されている。
特許文献1は、像ブレ補正処理の開始前に所定位置として移動範囲中心に可動部を移動させるセンタリング処理を行う像ブレ補正装置を開示する。
特開平07−261233号公報
しかし、特許文献1の装置では、センタリング処理における可動部の移動制御については詳しく書かれていない。センタリング処理において、可動部を高速で移動させると、移動が振動的になり、動作が安定しない。
したがって本発明の目的は、安定した動作でセンタリング処理が可能な像ブレ補正装置を提供することである。
本発明に係る像ブレ補正装置は、可動部と、可動部を、像ブレ補正処理の為に移動制御し、像ブレ補正処理を開始する前に、可動部を所定時間かけて特定位置に移動させる制御部とを備え、制御部は、可動部の特定位置への移動終了前に、可動部を減速して移動させ、特定位置への移動後に、像ブレ補正処理の為の移動制御が行われる。
好ましくは、特定位置は可動部の移動範囲中心である。
また、好ましくは、露光が開始される前に、可動部の特定位置への移動が終了する。
また、好ましくは、ミラーアップ動作を行うミラーと、シャッタとを更に備え、所定時間は、レリーズスイッチがオン状態にされた後でミラーアップ動作が開始された時点から、シャッタの開動作が開始される間での時間よりも短い時間に設定され、シャッタの開動作が開始される前に、可動部の特定位置への移動が終了する。
また、好ましくは、制御部は、可動部の特定位置への移動開始直後は、可動部を加速して移動させる。
また、好ましくは、制御部は、所定時間の間、可動部と特定位置との距離と、所定時間の開始からの経過時間との関係が余弦波形を示すように、可動部を移動制御する。
さらに好ましくは、像ブレ補正処理、及び特定位置への移動の為の、可動部の移動制御は、一定時間間隔で行われ、所定時間は、一定時間よりも長く設定される。
以上のように本発明によれば、安定した動作でセンタリング処理が可能な像ブレ補正装置を提供することができる。
以下、本実施形態について、図を用いて説明する。撮像装置1は、デジタルカメラであるとして説明する。なお、方向を説明するために、撮像装置1において光軸LXと直交する水平方向を第1方向x、光軸LXと直交する鉛直方向を第2方向y、光軸LXと平行な水平方向を第3方向zとして説明する。
撮像装置1の撮像に関する部分は、主電源のオンオフ切り替えを行うPonボタン11、レリーズボタン13、像ブレ補正ボタン14、LCDモニタ17、ミラー絞りシャッタ部18、DSP19、CPU21、AE部23、AF部24、像ブレ補正部30の撮像部39a、及び撮影レンズ67から構成される(図1〜3参照)。Ponボタン11の押下に対応してPonスイッチ11aのオンオフ状態が切り替えられ、これにより撮像装置1の主電源のオンオフ状態が切り替えられる。被写体像は、撮像部39aによって撮影レンズ67を介した光学像として撮像され、LCDモニタ17によって撮像された画像が表示される。また被写体像は光学ファインダ(不図示)によって光学的に観察することも可能である。
レリーズボタン13は、半押しすることにより測光スイッチ12aがオン状態にされ測光や測距及び合焦動作が行われ、全押しすることによりレリーズスイッチ13aがオン状態にされ撮像部39a(撮像手段)による撮像(撮像動作)が行われ、撮影像がメモリされる。
ミラー絞りシャッタ部18は、CPU21のポートP7と接続され、レリーズスイッチ13aのオン状態に連動して、ミラーのUP/DOWN、絞りの開閉(閉開)、及びシャッタの開閉動作を行う。
DSP19は、CPU21のポートP9、及び撮像部39aと接続され、CPU21の指示に基づいて、撮像部39aにおける撮像により得られた画像信号について、画像処理などの演算処理を行う。
CPU21は、撮像に関する各部の制御、後述する像ブレ補正に関する各部の制御を行う制御手段である。また、CPU21は、後述する補正モードか否かを判断する像ブレ補正パラメータISの値、レリーズ状態管理パラメータRP、ミラー状態管理パラメータMP、ミラーアップ時間パラメータMRUP、及び第1、第2現在位置パラメータPPx、PPyの値をメモリする。
レリーズ状態管理パラメータRPは、レリーズシーケンス動作に連動して値が切り替えられ、レリーズシーケンス動作中に値が1に設定され(図4のステップS21〜S31参照)、レリーズシーケンス動作終了の時に値が0に設定される(図4のステップS13、S31参照)。
ミラー状態管理パラメータMPは、撮像装置1のミラー(不図示)が、撮像動作のために、ミラーアップ動作が行われている間、値が1に設定され(図4のステップS22参照)、それ以外の間は、値が0に設定される(図4のステップS24参照)。
撮像装置1におけるミラーアップ動作が完了したか否かの検知は、メカスイッチ(不図示)のオンオフ状態を検知することにより行われる。ミラーダウン動作が完了したか否かの検知は、シャッタチャージが完了したか否かの状態を検知することにより行われる。
ミラーアップ時間パラメータMRUPは、ミラーアップ動作が行われている時間をカウントするパラメータである(図5のステップS60参照)。
CPU21は、像ブレ補正処理前の動作として可動部30aを特定位置(本実施形態では移動範囲中心:第1方向x、及び第2方向yの座標値が共に0)に移動させる(センタリング処理)。この移動の為に、CPU21は、ミラー状態管理パラメータMPの値が1に設定された後、所定時間(60ms)をかけて、可動部30aを移動範囲中心位置に移動させる。可動部30aの移動範囲中心位置への移動完了後、像ブレ補正処理が開始される。
この時、移動開始直後(始点近傍にある時)と移動終了前(終点:移動範囲中心近傍にある時)は、低速で、その間は高速で駆動する。すなわち、移動開始直後は加速し、移動終了前に減速し、移動終了時に停止する。具体的には、CPU21は、移動開始時(MRUP=0、経過時間:0)から、移動終了時(MRUP=60、経過時間:60ms)の間の、可動部30aの移動範囲中心からの距離と、経過時間との関係が余弦波形を示す(図7参照)、すなわち可動部30aの移動速度と、経過時間との関係が正弦波形を示す(図8参照)ように、可動部30aの移動制御を行う。
第1、第2現在位置パラメータPPx、PPyは、可動部30aを所定時間(60ms)だけかけて移動中心位置に移動させる際の、移動開始時点の第1方向x、第2方向yの位置が設定される(図5のステップS57参照)。
また、CPU21は、後述する第1、第2デジタル角速度信号Vx、Vy、第1、第2デジタル角速度VVx、VVy、第1、第2デジタル角度Bx、By、位置Sの第1方向x成分Sx、第2方向y成分Sy、第1駆動力Dx、第2駆動力Dy、A/D変換後の位置Pの第1方向x成分pdx、第2方向y成分pdy、第1、第2減算値ex、ey、第1、第2比例係数Kx、Ky、像ブレ補正処理のサンプリング周期θ、第1、第2積分係数Tix、Tiy、及び第1、第2微分係数Tdx、Tdyをメモリする。
AE部23は、被写体の測光動作を実行して露光値を演算し、この露光値に基づき撮影に必要となる絞り値及び露光時間を演算する。AF部24は、測距を行い、この測距結果に基づき撮影レンズ67を光軸方向に変位させ焦点調節を行う。
撮像装置1の像ブレ補正装置すなわち像ブレ補正に関する部分は、像ブレ補正ボタン14、LCDモニタ17、CPU21、角速度検出部25、駆動用ドライバ回路29、像ブレ補正部30、磁界変化検出素子の信号処理回路としてのホール素子信号処理回路45、及び撮影レンズ67から構成される。
像ブレ補正ボタン14は、押下することにより像ブレ補正スイッチ14aがオン状態にされ、測光など他の動作と独立して、一定時間ごとに、角速度検出部25、及び像ブレ補正部30が駆動されて像ブレ補正処理が行われる。像ブレ補正スイッチ14aがオン状態にされた補正モードの場合に像ブレ補正パラメータISが1に設定され、像ブレ補正スイッチ14aがオフ状態にされた補正モードでない場合に像ブレ補正パラメータISが0に設定する。本実施形態ではこの一定時間を1msであるとして説明する。
これらのスイッチの入力信号に対応する各種の出力はCPU21によって制御される。測光スイッチ12a、レリーズスイッチ13a、像ブレ補正スイッチ14aのオン/オフ情報は、それぞれ1ビットのデジタル信号としてCPU21のP12、P13、P14に入力される。AE部23、AF部24、LCDモニタ17は、それぞれポートP4、P5、P6で信号の入出力が行われる。
次に、角速度検出部25、駆動用ドライバ回路29、像ブレ補正部30、ホール素子信号処理回路45についての詳細、及びCPU21との入出力関係について説明する。
角速度検出部25は、第1、第2角速度センサ26a、26b、第1、第2ハイパスフィルタ回路27a、27b、及び第1、第2アンプ28a、28bを有する。第1、第2角速度センサ26a、26bは、撮像装置1の第1方向x(第2方向yに平行な軸周りのヨーイング)及び第2方向y(第1方向xに平行な軸周りのピッチング)の角速度を検出する。第1角速度センサ26aは、第1方向xの角速度(ヨーイング角速度)を、第2角速度センサ26bは第2方向yの角速度(ピッチング角速度)を検出するジャイロセンサである。第1、第2ハイパスフィルタ回路27a、27bは、第1、第2角速度センサ26a、26bからの出力のヌル電圧やパンニングである低周波成分をカットする(アナログハイパスフィルタ処理)。第1、第2アンプ28a、28bは、低周波成分がカットされた角速度に関する信号を増幅し、第1、第2角速度vx、vyとしてアナログ信号をCPU21のA/D0、A/D1に入力する。
低周波成分のカットは、第1、第2ハイパスフィルタ回路27a、27bにおけるアナログハイパスフィルタ処理、及びCPU21におけるデジタルハイパスフィルタ処理が行われる。後段のデジタルハイパスフィルタ処理においては、アナログハイパスフィルタ処理におけるカットオフ周波数以上のカットオフ周波数が設定される。後段のデジタルハイパスフィルタ処理では、時定数(第1、第2ハイパスフィルタ時定数hx、hy)の値の変更が、容易に行えるメリットを有する。
CPU21、及び角速度検出部25の各部への電力供給は、Ponスイッチ11aがオン状態にされた(主電源がオン状態にされた)後に開始される。角速度検出部25におけるブレ量検出演算は、Ponスイッチ11aがオン状態にされた(主電源がオン状態にされた)後に開始される。
CPU21は、A/D0、A/D1に入力された第1、第2角速度vx、vyをA/D変換し(第1、第2デジタル角速度信号Vx、Vy)、ヌル電圧やパンニングである低周波成分をカットし(デジタルデジタルハイパスフィルタ処理、第1、第2デジタル角速度VVx、VVy)、及び積分演算を行い、像ブレ量(像ブレ角度)を求める(第1、第2デジタル角度Bx、By)。従って、角速度検出部25とCPU21は、像ブレ量演算機能を有する。
nは、0以上の整数であり、タイマ割り込み処理開始(t=0、図4のステップS12参照)から、最新のタイマ割り込み処理を行った時点(t=n)までの時間(ms)を示す。
第1方向xに関するデジタルハイパスフィルタ処理は、第1デジタル角速度信号Vxを、一定時間(1ms)前までのタイマ割り込み処理で求められた第1デジタル角速度VVx〜VVxn―1の和ΣVVxn−1を第1ハイパスフィルタ時定数hxで割ったもので減算して、第1デジタル角速度VVxを求めることにより行われる(VVx=Vx―(ΣVVxn−1)/hx、図6の(1)参照)。第2方向yに関するデジタルハイパスフィルタ処理は、第2デジタル角速度信号Vyを、一定時間(1ms)前までのタイマ割り込み処理で求められた第2デジタル角速度VVy〜VVyn―1の和ΣVVyn−1を第2ハイパスフィルタ時定数hyで割ったもので減算して、第2デジタル角速度VVyを求めることにより行われる(VVy=Vy―(ΣVVyn−1)/hy)。
本実施形態では、タイマ割り込み処理における角速度検出処理は、角速度検出部25における処理、及び角速度検出部25からCPU21への第1、第2角速度vx、vyの入力処理を言うものとする。
第1方向xに関する積分演算処理は、タイマ割り込み処理開始(t=0、図4のステップS12参照)から、最新の時点(t=n)の第1デジタル角速度VVx〜VVxの和を求めることにより行われる(Bx=ΣVVx、図6の(3)参照)。第2方向yに関する積分演算処理は、タイマ割り込み処理開始後から最新の第2デジタル角速度VVy〜VVyの和を求めることにより行われる(By=ΣVVy)。
CPU21は、演算により求められた像ブレ量(像ブレ角度:第1、第2デジタル角度Bx、By)に応じた撮像部39aの移動すべき位置Sを、焦点距離などを考慮した位置変換係数zzに基づいて、第1方向x、第2方向yごとに演算し設定する。位置Sの第1方向x成分をSx、第2方向y成分をSyとする。撮像部39aを含む可動部30aの移動は、後述する電磁力によって行われる。可動部30aをこの位置Sまで移動させるために駆動用ドライバ回路29を介して第1駆動用コイル31aを駆動する駆動力Dの第1方向x成分を第1駆動力Dx(D/A変換後は第1PWMデューティdx)、第2駆動用コイル32aを駆動する第2方向y成分を第2駆動力Dy(D/A変換後は第2PWMデューティdy)とする。
但し、像ブレ補正処理前の所定時間の間の移動すべき位置S(Sx、Sy)は、像ブレ量と関連しない演算で求められた値(所定時間かけて移動範囲中心に移動させるための値)が設定される(図5のステップS59参照)。
第1方向xに関する位置設定演算処理は、最新の第1デジタル角度Bxに第1位置変換係数zxを乗算することにより求められる(位置Sの第1方向x成分Sx=zx×Bx、図6の(3)参照)。第2方向yに関する位置設定演算処理は、最新の第2デジタル角度Byに第2位置変換係数zyを乗算することにより求められる(位置Sの第2方向y成分Sy=zy×By)。
像ブレ補正部30は、露光時間内であって、像ブレ補正処理を行う場合(IS=1)に、CPU21が演算した移動すべき位置Sに撮像部39aを移動させることによって、ブレによって生じた被写体像の結像面における光軸LXのずれを無くし、被写体像と結像面位置を一定に保ち、像ブレを補正する像ブレ補正処理を行う装置であり、撮像部39aを含みxy平面上に移動可能領域をもつ可動部30aと、固定部30bとを備える。露光時間内であって、像ブレ補正処理を行わない場合(IS=0)は、可動部30aは、特定位置(本実施形態では移動範囲中心)に固定される。露光開始前の所定時間の間は、可動部30aを移動範囲中心に移動せしめるための駆動が行われる。露光開始前の所定時間と露光時間以外は、可動部30aの駆動は行われない。
像ブレ補正部30は、駆動オフ状態で可動部30aを固定する機構を有しない。
像ブレ補正部30の可動部30aの駆動(特定位置への固定を含む)は、CPU21のPWM0から第1PWMデューティdx、PWM1から第2PWMデューティdyの出力を受けた駆動用ドライバ回路29を介して、駆動手段に含まれる駆動用コイル部、駆動用磁石部による電磁力によって行われる(図6の(5)参照)。可動部30aの移動前または移動後の位置Pはホール素子部44a、ホール素子信号処理回路45によって検出される。検出された位置Pの情報は、第1検出位置信号pxが第1方向x成分として、第2検出位置信号pyが第2方向y成分としてそれぞれCPU21のA/D2、A/D3に入力される(図6の(2)参照)。第1、第2検出位置信号px、pyはA/D2、A/D3を介してA/D変換される。第1、第2検出位置信号px、pyに対してA/D変換後の位置Pの第1方向x成分、第2方向y成分をそれぞれpdx、pdyとする。検出された位置P(pdx、pdy)のデータと移動すべき位置S(Sx、Sy)のデータによりPID制御(第1、第2駆動力Dx、Dyの算出)が行われる。
第1駆動力Dxは、位置Sの第1方向x成分Sxを、A/D変換後の位置Pの第1方向x成分pdxで減算した第1減算値ex、第1比例係数Kx、サンプリング周期θ、第1積分係数Tix、第1微分係数Tdxに基づいて算出される(Dx=Kx×{ex+θ÷Tix×Σex+Tdx÷θ×(ex―exn−1)}、図6の(4)参照)。
第2駆動力Dyは、位置Sの第2方向y成分Syを、A/D変換後の位置Pの第2方向y成分pdyで減算した第2減算値ey、第2比例係数Ky、サンプリング周期θ、第2積分係数Tiy、第2微分係数Tdyに基づいて算出される(Dy=Ky×{ey+θ÷Tiy×Σey+Tdy÷θ×(ey―eyn−1)})。
サンプリング周期θの値は、一定時間:1msに設定される。
像ブレ補正処理すなわちPID制御による像ブレ補正に対応した移動すべき位置S(Sx、Sy)への可動部30aの駆動は、像ブレ補正スイッチ14aがオン状態にされた補正モード(IS=1)の時に行われる。像ブレ補正パラメータISが0の時には、可動部30aは、像ブレ補正処理に対応しない特定位置へのPID制御が行われ、移動中心位置に移動せしめられる。
可動部30aは、駆動用コイル部として2つの第1、第2駆動用コイル31a、32a、撮像素子を有する撮像部39a、及び磁界変化検出素子部としてのホール素子部44aを有する。本実施形態では、撮像素子がCCDであるとして説明するが、CMOSなど他の撮像素子であってもよい。
固定部30bは、駆動用磁石部として2つの第1、第2位置検出及び駆動用磁石411b、412b、第1、第2位置検出及び駆動用ヨーク431b、432bを有する。
固定部30bは、可動部30aを第1方向x、第2方向yに移動自在に支持する。
撮像素子の撮像範囲を最大限活用して像ブレ補正を行うために、撮影レンズ67の光軸LXが撮像素子の中心近傍を通る位置関係にある時に、第1方向x、第2方向yともに可動部30aが移動範囲の中心に位置する(移動中心位置にある)ように可動部30aと固定部30bの位置関係を設定する。撮像素子の中心とは、撮像素子の撮像面を形成する矩形が有する2つの対角線の交点をいう。
可動部30aには、シート状でかつ渦巻き状のコイルパターンが形成された第1、第2駆動用コイル31a、32a、及びホール素子部44aとが取り付けられている。第1駆動用コイル31aのコイルパターンは、第1駆動用コイル31aの電流の方向と第1位置検出及び駆動用磁石411bの磁界の向きから生じる電磁力により第1駆動用コイル31aを含む可動部30aを第1方向xに移動させるべく、第2方向yと平行な線分を有する。第2駆動用コイル32aのコイルパターンは、第2駆動用コイル32aの電流の方向と第2位置検出及び駆動用磁石412bの磁界の向きから生じる電磁力により第2駆動用コイル32aを含む可動部30aを第2方向yに移動させるべく、第1方向xと平行な線分を有する。ホール素子部44aについては後述する。
第1、第2駆動用コイル31a、32aは、フレキシブル基板(不図示)を介してこれらを駆動する駆動用ドライバ回路29と接続される。駆動用ドライバ回路29は、CPU21のPWM0、PWM1から第1、第2PWMデューティdx、dyのそれぞれが入力される。駆動用ドライバ回路29は、入力された第1、第2PWMデューティdx、dyの値に応じて第1、第2駆動用コイル31a、32aに電力を供給し、可動部30aを駆動する。
第1位置検出及び駆動用磁石411bは、第1駆動用コイル31a及び水平方向ホール素子hh10と対向するように固定部30bの可動部30a側に取り付けられる。第2位置検出及び駆動用磁石412bは、第2駆動用コイル32a及び鉛直方向ホール素子hv10と対向するように固定部30bの可動部30a側に取り付けられる。
第1位置検出及び駆動用磁石411bは、第3方向zにおいて固定部30b上で且つ可動部30a側に取り付けられた第1位置検出及び駆動用ヨーク431bの上であって、第1方向xにN極とS極が並べて取り付けられる。
第2位置検出及び駆動用磁石412bは、第3方向zにおいて固定部30b上で且つ可動部30a側に取り付けられた第2位置検出及び駆動用ヨーク432bの上であって、第2方向yにN極とS極が並べて取り付けられる。
第1位置検出及び駆動用ヨーク431bは、軟磁性体材料で構成され、固定部30b上に取り付けられる。第1位置検出及び駆動用ヨーク431bは、第1位置検出及び駆動用磁石411bの磁界が周囲に漏れないようにする役目、及び第1位置検出及び駆動用磁石411bと第1駆動用コイル31a、及び第1位置検出及び駆動用磁石411bと水平方向ホール素子hh10との間の磁束密度を高める役目を果たす。
第2位置検出及び駆動用ヨーク432bは、軟磁性体材料で構成され、固定部30b上に取り付けられる。第2位置検出及び駆動用ヨーク432bは、第2位置検出及び駆動用磁石412bの磁界が周囲に漏れないようにする役目、及び第2位置検出及び駆動用磁石412bと第2駆動用コイル32a、及び第2位置検出及び駆動用磁石412bと鉛直方向ホール素子hv10との間の磁束密度を高める役目を果たす。
ホール素子部44aは、ホール効果を利用した磁電変換素子であるホール素子を2つ有し、可動部30aの第1方向x、第2方向yの現在位置P(第1検出位置信号px、第2検出位置信号py)を検出する1軸ホール素子である。2つのホール素子のうち第1方向xの位置検出用のホール素子を水平方向ホール素子hh10、第2方向yの位置検出用のホール素子を鉛直方向ホール素子hv10とする。
水平方向ホール素子hh10は、第3方向zから見て可動部30a上であって、固定部30bの第1位置検出及び駆動用磁石411bと対向する位置に取り付けられる。鉛直方向ホール素子hv10は、第3方向zから見て可動部30a上であって、固定部30bの第2位置検出及び駆動用磁石412bと対向する位置に取り付けられる。
直線的な変化量を使って精度の高い位置検出が行える範囲を最大限活用して位置検出を行うため、水平方向ホール素子hh10の第1方向xの位置は、撮像素子の中心近傍が光軸LXを通る位置関係にある時に、第1位置検出及び駆動用磁石411bのN極、S極と等距離近傍にあるのが望ましい。同様に、鉛直方向ホール素子hv10の第2方向yの位置は、撮像素子の中心近傍が光軸LXを通る位置関係にある時に、第2位置検出及び駆動用磁石412bのN極、S極と等距離近傍にあるのが望ましい。
ホール素子信号処理回路45は、水平方向ホール素子hh10の出力信号から水平方向ホール素子hh10における出力端子間の水平方向電位差x10を検出し、これから第1方向xの位置を特定する第1検出位置信号pxをCPU21のA/D2に出力する第1ホール素子信号処理回路450と、鉛直方向ホール素子hv10の出力信号から、鉛直方向ホール素子hv10における出力端子間の鉛直方向電位差y10を検出し、これから第2方向yの位置を特定する第2検出位置信号pyをCPU21のA/D3に出力する第2ホール素子信号処理回路460とを有する。
次に、撮像装置1のメイン動作について図4のフローチャートで説明する。
撮像装置1の電源がオンにされると、ステップS11で、角速度検出部25に電力が供給され、電源オン状態にされる。ステップS12で、一定時間(1ms)間隔でタイマ割り込み処理が開始される。ステップS13で、レリーズ状態管理パラメータRPの値が0に設定される。タイマの割り込み処理の詳細については、図5のフローチャートを使って後述する。
ステップS14で、測光スイッチ12aがオン状態にされているか否かが判断される。オン状態にされていない場合は、ステップS14が繰り返され、オン状態にされている場合は、ステップS15に進められる。
ステップS15で、像ブレ補正スイッチ14aがオン状態にされたか否かが判断される。像ブレ補正スイッチ14aがオン状態にされていない場合は、ステップS16で、像ブレ補正パラメータISの値が0に設定される。像ブレ補正スイッチ14aがオン状態にされている場合は、ステップS17で、像ブレ補正パラメータISの値が1に設定される。
ステップS18で、AE部23のAEセンサ駆動により測光が行われ、絞り値や露光時間が演算される。ステップS19で、AF部24のAFセンサが駆動され測距が行われ、AF部24のレンズ制御回路駆動により合焦動作が行われる。
ステップS20で、レリーズスイッチ13aがオン状態にされたか否かが判断される。レリーズスイッチ13aがオン状態にされていない場合には、ステップS14に戻される(ステップS14〜19を繰り返す)。レリーズスイッチ13aがオン状態にされている場合は、ステップS21に進められ、レリーズシーケンス動作が開始される。
ステップS21で、レリーズ状態管理パラメータRPの値が1に設定される。ステップS22で、ミラー状態管理パラメータMPの値が1に設定され、ミラーアップ時間パラメータMRUPの値が0に設定される。ステップS23で、ミラー絞りシャッタ部18により、ミラーアップ動作、及び絞りの絞り込み動作が行われる。ミラーアップ動作終了後、ステップS24で、ミラー状態管理パラメータMPの値が0に設定される。ステップS25で、ミラー絞りシャッタ部18により、シャッタ開動作(先幕動作)が行われる。ステップS23のミラーアップ動作開始から、ステップS25のシャッタ開動作開始までは、約70msの時間であり、シャッタ動作開始前に、所定時間(60ms)が終了する、すなわち、可動部30aの特定位置(移動範囲中心)への移動制御が完了する。
ステップS26で、CCDの電荷蓄積すなわち露光が行われる。露光時間終了後、ステップS28で、ミラー絞りシャッタ部18により、シャッタ閉動作(後幕動作)、ミラーダウン動作、及び絞り開放動作が行われる。ステップS28で、CCD入力、すなわち露光時間内の間CCDに蓄積された電荷が移動せしめられる。ステップS29で、CPU21とDSP19との間で通信が行われ、移動された電荷に基づいて画像処理が行われ、画像処理された画像が撮像装置1内の映像メモリに記憶される。ステップS30で、記憶された画像信号は、LCDモニタ17によって表示される。ステップS31で、レリーズ状態管理パラメータRPの値が0に設定され、レリーズシーケンス動作が完了する。その後、ステップS14に戻される(次の撮像動作が可能な状態にされる)。
次に、図4のステップS12で開始され、一定時間(1ms)間隔で行われるタイマ割り込み処理について図5のフローチャートを用いて説明する。タイマ割り込み処理が開始されると、ステップS51で、角速度検出部25から出力された第1、第2角速度vx、vyが、CPU21のA/D0、A/D1を介しA/D変換され入力される(第1、第2デジタル角速度信号Vx、Vy、角速度検出処理)。第1、第2デジタル角速度信号Vx、Vyは、ヌル電圧やパンニングである低周波成分がカットされる(第1、第2デジタル角速度VVx、VVy、デジタルハイパスフィルタ処理)。
ステップS52で、レリーズ状態管理パラメータRPの値が1に設定されているか否かが判断される。1に設定されていない場合は、ステップS53で、可動部30aの駆動がオフ状態、すなわちコイルをつかった可動部30aへの駆動制御が行われない状態にされる。1に設定されている場合はステップS54に進められる。
ステップS54で、ホール素子部44aで位置検出され、ホール素子信号処理回路45で演算された第1、第2検出位置信号px、pyがCPU21のA/D2、A/D3を介しA/D変換され入力され、現在位置P(pdx、pdy)が求められる。
ステップS55で、ミラー状態管理パラメータMPの値が1に設定されているか否かが判断される。ミラー状態管理パラメータMPの値が1に設定されていない場合は、ステップS61に進められる。ミラー状態管理パラメータMPの値が1に設定されている場合は、ステップS56に進められる。
ステップS56で、ミラーアップ時間パラメータMRUPの値が0に設定されているか否かが判断される。ミラーアップ時間パラメータMRUPの値が0に設定されている場合はステップS57で、第1現在位置パラメータPPxの値が、A/D変換後の位置Pの第1方向x成分pdxの値に設定され、第2現在位置パラメータPPyの値が、A/D変換後の位置Pの第2方向y成分pdyの値に設定され、ステップS58に進められる。ミラーアップ時間パラメータMRUPの値が0に設定されていない場合はステップS58に進められる。
ステップ58で、ミラーアップ時間パラメータMRUPの値が60に設定されているか否かが判断される。ミラーアップ時間パラメータMRUPの値が60に設定されている場合はステップS61に進められる。ミラーアップ時間パラメータMRUPの値が60に設定されていない場合は、ステップS59に進められる。
ステップS59で、位置Sの第1方向x成分Sxの値が、第1現在位置パラメータPPx、及びミラーアップ時間パラメータMRUPに基づいて算出される(Sx=PPx×{1+cos(MRUP×180度÷60)}÷2)。位置Sの第2方向y成分Syの値が、第2現在位置パラメータPPy、及びミラーアップ時間パラメータMRUPに基づいて算出される(Sy=PPy×{1+cos(MRUP×180度÷60)}÷2)。ステップS60で、ミラーアップ時間パラメータMRUPの値が1だけ加算されて、ステップS64に進められる。
cos(MRUP×180度÷60)の値を求めるための三角関数演算は、演算処理を行うCPU21への負荷が大きいため、処理速度を高めるためには、予めMRUP=0からMRUP=60までの61通りのcos(MRUP×180度÷60)の値(変換値)をメモリしておくのが望ましい。
ステップS61で、像ブレ補正パラメータISの値が0か否かが判断される。IS=0すなわち補正モードでない場合は、ステップS62で、可動部30aの移動すべき位置S(Sx、Sy)が可動部30aの移動中心位置と同じに設定される。IS=1すなわち補正モードの場合は、ステップS63で、ステップS51で求めた第1、第2角速度vx、vyから可動部30aの移動すべき位置S(Sx、Sy)が演算され設定される。
ステップS64で、ステップS59、S62またはS63で設定した位置S(Sx、Sy)と現在位置P(pdx、pdy)より可動部30aの移動に必要な駆動力Dすなわち第1、第2駆動用コイル31a、32aを駆動するのに必要な第1駆動力Dx(第1PWMデューティdx)、第2駆動力Dy(第2PWMデューティdy)が演算される。ステップS65で第1、第2PWMデューティdx、dyにより駆動用ドライバ回路29を介し第1、第2駆動用コイル31a、32aが駆動され可動部30aが移動せしめられる。ステップS64、S65の動作は、一般的な比例、積分、微分演算を行うPID自動制御で用いられる自動制御演算である。
像ブレ補正処理前(図5のステップS61の前)、可動部30aを移動範囲中心に移動させて可動部30aを移動範囲中心に保持させる(センタリング処理)。その後、像ブレ補正処理が開始される。像ブレ補正処理前の可動部30aの移動範囲中心への移動制御を、通常の像ブレ補正処理で行う駆動と同じように高速で行うと、移動が振動的になり安定しないことがある。また、移動による衝撃が撮像装置1を保持する使用者にも伝わり不快感を与えるおそれがある。本実施形態では、ミラーアップ時間パラメータMRUPの値が0にされた時点から60msの時間をかけて、可動部30aを移動範囲中心に移動するため、比較的低速で駆動を行う(図7参照)。特に、移動終了前(終点近傍にある時)は、低速で駆動させるので、可動部30aが移動範囲中心に到達した時点で急に止められることはない。そのため、急な制動動作に基づく可動部30aの振動的な移動を抑制し、移動による衝撃(制動時の衝撃)を和らげることが可能になる。
さらに、移動開始直後(始点近傍にある時)についても、低速で駆動されるため、可動部30aが止まっている状態から急に移動せしめられることはない。そのため、急な発進動作に基づく、可動部30aの振動的な移動を抑制することが可能になる。
本実施形態では、像ブレ補正処理開始前の、移動範囲中心への移動開始時(MRUP=0、経過時間:0)から、移動終了時(MRUP=60、経過時間:60ms)の間、可動部30aと移動範囲中心との距離と、経過時間との関係が余弦波形を示す(図7参照)、すなわち可動部30aの移動速度と、経過時間との関係が正弦波形を示す(図8参照)ように、可動部30aの移動制御が行われるが、波形は余弦波形に限られない。例えば、飽和曲線のように、移動終了時(MRUP=60)の時点での移動が低速で駆動されている形態である。
また、撮像装置1は、ミラーアップ動作が行われる一眼レフカメラであるとして説明したが、ミラーの有無は問わない。ミラーアップ動作が無いカメラの場合は、露光のために撮像素子における電荷蓄積が開始される時点(露光開始時点)までに、センタリング処理が行われる。この場合、像ブレ補正処理は、露光時間内に限らず、他の期間にも行っても良い。
また、所定時間の長さは60msに限られない。所定時間は、レリーズスイッチ13aがオン状態にされた後から、露光のために撮像素子における電荷蓄積が開始される時点まで間の時間よりも短い時間に設定されており、電荷蓄積が開始される前(露光が開始される前)に、所定時間が終了していれば良い。本実施形態では、所定時間が、レリーズスイッチ13aがオン状態にされた後のミラーアップ動作開始(図4のステップS23参照)から、露光開始前のシャッタ開動作(図4のステップS25参照)開始までの間の約70msよりも短い60msに設定され、電荷蓄積が開始される前(露光が開始される前)で且つシャッタ開動作前に、所定時間が終了される。
また、撮像素子を含む撮像部39aが可動部30aに配置されて移動する形態を説明したが、撮像部39aは固定で、像ブレ補正レンズを可動部30aに配置して移動させる形態でも同様の効果が得られる。
また、磁界変化検出素子としてホール素子を利用したホール素子部44aによる位置検出を説明したが、磁界変化検出素子として別の検出素子を利用してもよい。具体的には、磁界の変化を検出することにより可動部の位置検出情報を求めることが可能なMIセンサ(高周波キャリア型磁界センサ)、または磁気共鳴型磁界検出素子、MR素子(磁気抵抗効果素子)であり、ホール素子を利用した本実施形態と同様の効果が得られる。
本実施形態における撮像装置の外観を示す背面からみた斜視図である。 撮像装置の正面図である。 撮像装置の回路構成図である。 撮像装置のメイン動作処理を示すフローチャートである。 割り込み処理を示すフローチャートである。 像ブレ補正処理における各手順の演算式を示す図である。 移動範囲中心と可動部との第1方向xの距離と、経過時間との関係を示すグラフである。 可動部の第1方向xの移動速度と、経過時間との関係を示すグラフである。
符号の説明
1 撮像装置
11 Ponボタン
12a 測光スイッチ
13 レリーズボタン
13a レリーズスイッチ
14 像ブレ補正ボタン
14a 像ブレ補正スイッチ
17 LCDモニタ
18 ミラー絞りシャッタ部
19 DSP
21 CPU
23 AE部
24 AF部
25 角速度検出部
26a、26b 第1、第2角速度センサ
27a、27b 第1、第2ハイパスフィルタ回路
28a、28b 第1、第2アンプ回路
29 駆動用ドライバ回路
30 像ブレ補正部
30a 可動部
30b 固定部
31a、32a 第1、第2駆動用コイル
39a 撮像部
411b、412b 第1、第2位置検出及び駆動用磁石
431b、432b 第1、第2位置検出及び駆動用ヨーク
44a ホール素子部
45 ホール素子信号処理回路
67 撮影レンズ
Bx、By 第1、第2デジタル角度位置
dx、dy 第1、第2PWMデューティ
Dx、Dy 第1、第2駆動力
ex、ey 第1、第2減算値
hh10 水平方向ホール素子
hv10 鉛直方向ホール素子
hx、hy 第1、第2ハイパスフィルタ時定数
Kx、Ky 第1、第2比例係数
LX 撮影レンズの光軸
MP ミラー状態管理パラメータ
MRUP ミラーアップ時間パラメータ
pdx A/D変換後の位置Pの第1方向x成分
pdy A/D変換後の位置Pの第2方向y成分
PPx、PPy 第1、第2現在位置パラメータ
px、py 第1、第2検出位置信号
RP レリーズ状態管理パラメータ
Sxの第1方向x成分
Syの第2方向y成分
Tdx、Tdy 第1、第2微分係数
Tix、Tiy 第1、第2積分係数
vx、vy 第1、第2角速度
Vx、Vy 第1、第2デジタル角速度信号
VVx、VVy 第1、第2デジタル角速度
θ サンプリング周期

Claims (7)

  1. 可動部と、
    前記可動部を、像ブレ補正処理の為に移動制御し、前記像ブレ補正処理を開始する前に、前記可動部を所定時間かけて特定位置に移動させる制御部とを備え、
    前記制御部は、前記可動部の前記特定位置への移動終了前に、前記可動部を減速して移動させ、
    前記特定位置への移動後に、前記像ブレ補正処理の為の移動制御が行われることを特徴とする像ブレ補正装置。
  2. 前記特定位置は前記可動部の移動範囲中心であることを特徴とする請求項1に記載の像ブレ補正装置。
  3. 露光が開始される前に、前記可動部の前記特定位置への移動が終了することを特徴とする請求項1に記載の像ブレ補正装置。
  4. ミラーアップ動作を行うミラーと、
    シャッタとを更に備え、
    前記所定時間は、レリーズスイッチがオン状態にされた後で前記ミラーアップ動作が開始された時点から、前記シャッタの開動作が開始される間での時間よりも短い時間に設定され、
    前記シャッタの開動作が開始される前に、前記可動部の前記特定位置への移動が終了することを特徴とする請求項1に記載の像ブレ補正装置。
  5. 前記制御部は、前記可動部の前記特定位置への移動開始直後は、前記可動部を加速して移動させることを特徴とする請求項1に記載の像ブレ補正装置。
  6. 前記制御部は、前記所定時間の間、前記可動部と前記特定位置との距離と、前記所定時間の開始からの経過時間との関係が余弦波形を示すように、前記可動部を移動制御することを特徴とする請求項5に記載の像ブレ補正装置。
  7. 前記像ブレ補正処理、及び前記特定位置への移動の為の、前記可動部の移動制御は、一定時間間隔で行われ、
    前記所定時間は、前記一定時間よりも長く設定されることを特徴とする請求項6に記載の像ブレ補正装置。
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