JP2004227003A - 像振れ補正機能付き光学機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】光学機器の各動作状態にそれぞれ最適な像振れ補正範囲を設定する。
【解決手段】結像光学系に加わる振れに起因する像振れを、前記結像光学系の光軸と垂直な平面内において補正する補正光学手段と、前記振れ状態を検出し、この検出信号に基づいて前記補正光学手段の位置制御を行う像振れ補正手段とを有する像振れ補正機能付き光学機器において、前記結像光学系が所定の焦点距離である状態で(#19)、複数の像振れ補正範囲の中より任意の像振れ補正範囲を選択する(#51〜#55)外部操作手段を有する。
【選択図】図7

Description

本発明は、手振れなどに起因する像振れを補正する機能を具備したカメラなどの像振れ補正機能付き光学機器の改良に関するものである。
現在のカメラは露出決定やピント合せ等の撮影にとって重要な作業は全て自動化されているため、カメラ操作に未熟な人でも撮影失敗を起す可能性は非常に少なくなっている。
また、最近では、カメラに加わる手振れを防ぐシステムも研究されており、撮影者の撮影失敗を誘発する要因は殆ど無くなってきている。
ここで、手振れを防ぐシステムについて簡単に説明する。
撮影時のカメラの手振れは、周波数として通常1〜12Hzの振動であるが、シャッタのレリーズ時点においてこのような手振れを起していても像振れの無い写真を撮影可能とする為の基本的な考えとして、上記手振れによるカメラの振動を検出し、その検出値に応じて補正レンズを変位させてやらなければならない。従って、カメラの振れが生じても像振れを生じない写真を撮影できることを達成するためには、第1にカメラの振動を正確に検出し、第2に手振れによる光軸変化を補正することが必要となる。
この振動(カメラ振れ)の検出は、原理的にいえば、角加速度,角速度,角変位等を検出する振動検出手段と、該センサの出力信号を電気的或は機械的に積分して角変位を出力するカメラ振れ検出手段とをカメラに搭載することによって行うことができる。そして、この検出情報に基づいて撮影光軸を偏心させる補正光学装置を駆動させることにより、像振れ抑制が可能となる。
ここで、振動検出手段を用いた防振システムについて、図11を用いてその概要を説明する。
図11の例は、図示矢印81方向のカメラ縦振れ81p及び横振れ81yに由来する像振れを抑制するシステムの図である。
同図中、82はレンズ鏡筒、83p,83yは各々カメラ縦振れ振動、カメラ横振れ振動を検出する振動検出手段で、それぞれの振動検出方向を84p,84yで示してある。85は補正光学装置(87p,87yは各々補正光学装置85に推力を与えるコイル、86p,86yは補正手段85の位置を検出する位置検出素子)であり、該補正光学装置85には後述する位置制御ループを設けており、振動検出手段83p,83yの出力を目標値として駆動され、像面88での安定を確保する。
図12はかかる目的に好的に用いられる像振れ補正装置(前述の振動検出手段,補正光学装置,コイル,位置検出素子や後述する各種のIC等より構成される)の構造を示す分解斜視図であり、以下図12〜図21を参照しつつ、この構造について説明する。
地板71(図15に拡大図あり)の背面突出耳71a(3ケ所(1ケ所は隠れて見えない))は不図示の鏡筒に嵌合し、公知の鏡筒コロ等が孔71bにネジ止めされ、鏡筒に固定される。
磁性体であり光択メッキが施された第2ヨーク72は、孔72aを貫通するネジで地板71の孔71cにネジ止めされる。又、第2ヨーク72にはネオジウムマグネット等の永久磁石(シフト用マグネット)73が磁気的に吸着されている。尚、各永久磁石73の磁化方向は図12に図示した矢印73aの方向である。
補正レンズ74がCリング等で固定された支持枠75(図16に拡大図あり)にはコイル76p,76y(シフト用コイル)が強引に押し込まれて接合(以下、この事を「パッチン接着」と記す)され(図16は未接着)、又、IRED等の投光素子77p,77yも支持枠75の背面に接着され、スリット75ap,75ayを通してその射出光が後述するPSD等の位置検出素子78p,78yに入射する。
支持枠75の孔75b(3ケ所)にはPOM(ポリアセタール樹脂)等の先端球状の支持球79a,79b及びチャージバネ710が挿入され(図13及び図14も参照)、支持球79aが支持枠75に熱カシメされ固定される(支持球79bはチャージバネ710のバネ力に逆らって孔75bの延出方向に摺動可能である)。
上記図13は像振れ補正装置の組立後の横断面図であり、支持枠75の孔75bに矢印79c方向に支持球79b,チャージしたチャージバネ710,支持球79aの順に挿入してゆき(支持球79a,79bは同形状の部品)、最後に孔75bの周端部75cを熱カシメして支持球79aの抜け止めを行う。
孔75bの図13と直交する方向の断面図を図14(a)に示し、又図14(a)の断面図を矢印79c方向より見た平面図を図14(b)に示しており、図14(b)の符号A〜Dに示す範囲の深さを図14(a)のA〜Dに示す。
ここで、支持球79aの羽根部79aaの後端部は深さA面の範囲で受けられ規制される為、周端部75aを熱カシメする事で支持球79aは支持枠75に固定される。
支持球79bの羽根部79baの先端部は深さB面の範囲で受けられる為に、該支持球79bがチャージバネ710のチャージバネ力で孔75bより矢印79cの方向に抜けてしまう事はない。
勿論像振れ補正装置の組立が終了すると支持球79bは図13に示す様に第2ヨーク72に受けられる為、支持枠75より抜け出る事はなくなるが、組立性を考慮して抜け止め範囲B面を設けている。
図13及び図14に示す支持枠75の孔75bの形状は、該支持枠75を成形で作る場合においても複雑な内径スライド型を必要とせず、矢印79cと反対側に型を抜く単純な2分割型で成形可能なために、その分寸法精度を厳しく設定出来る。
この様に、支持球79a,79bが同一部品となっている為に部品コストが下がるばかりでなく、組立ミスが無く、部品管理上も有利である。
上記支持枠75の軸受部75dには例えばフッソ系のグリスを塗布し、ここにL字形の軸711(非磁性のステンレス材)を挿入し(図12参照)、L字軸711の他端は地板71に形成された軸受部71d(同様にグリスを塗布し)に挿入し、3カ所の支持球79bを共に第2ヨーク72に乗せて支持枠75を地板71内に収める。
次に、図12に示す第1ヨーク712の位置決め孔712a(3ケ所)を地板71の図15に示すピン71f(3ケ所)に嵌合させ、同じく図15に示す受け面71e(5ケ所)にて第1ヨーク712を受けて地板71に対し磁気的に結合する(永久磁石73の磁力により)。
これにより、第1ヨーク712の背面が支持球79aと当接し、図13に示す様に支持枠75は第1ヨーク712と第2ヨーク72にて挟持され、光軸方向の位置決めが為される。
支持球79a,79bと第1ヨーク712,第2ヨーク72の互いの当接面にもフッソ系グリスが塗布してあり、支持枠75は地板71に対して光軸と直交する平面内にて自由に摺動可能である。
上記L字軸711は支持枠75が地板71に対し矢印713p,713y方向にのみ摺動可能に支持していることになり、これにより支持枠75の地板71に対する光軸回りの相対的回転(ローリング)を規制している。
尚、前記L字軸711と軸受部71d,75dの嵌合ガタは光軸方向には大きく設定しており、支持球79a,79bと第1ヨーク712,第2ヨーク72の挾持による光軸方向規制と重複嵌合してしまうことを防いでいる。
前記第1ヨーク712の表面には絶縁用シート714が被せられ、その上に複数のICを有するハード基板715(位置検出素子78p,78y、出力増幅用IC,コイル76p,76y駆動用IC等)が位置決め孔715a(2ケ所)を地板71の図11に示すピン71h(2ケ所)に嵌合され、孔715b,第1ヨーク712の孔712bとともに地板71の孔71gにネジ結合される。
ここで、ハード基板715には位置検出素子78p,78yが工具にて位置決めされて半田付けされ、又信号伝達用のフレキシブル基板716も面716aがハード基板715の背面に破線で囲む範囲715c(図12参照)に熱により圧着される。
前記フレキシブル基板716から光軸と直交する平面方向に一対の腕716bp,716byが延出しており、各々支持枠75の引っ掛け部75ep,75ey(図16参照)に引っ掛けられ、投光素子77p,77yの端子及びコイル76p,76yの端子が半田付けされる。
これにより、IRED等の投光素子77p,77y、コイル76p,76yの駆動はハード基板715よりフレキシブル基板716を介在して行われることになる。
前記フレキシブル基板716の腕部716bp,716by(図12参照)には各々屈折部716cp,716cyを有しており、この屈折部の弾性により支持枠75が光軸と直交する平面内に動き回る事に対する該腕部716bp,716byの負荷を低減している。
前記第1ヨーク712は型抜きによる突出面712cを有し、該突出面712cは絶縁シート714の孔714aを通り、ハード基板715と直接接触している。この接触面のハード基板715側にはアース(GND:グランド)パターンが形成されており、ハード基板715を地板にネジ結合する事で第1ヨーク712はアースされ、アンテナになってハード基板715にノイズを与える事を無くしている。
図12に示すマスク717は地板71のピン71hに位置決めされ、前記ハード基板715上に両面テープにて固定される。
前記地板71には永久磁石貫通孔71i(図12,図15参照)が開けられており、ここから第2ヨーク72の背面が露出している。そして、この貫通孔71iに永久磁石718(ロック用マグネット)が組み込まれ、第2ヨーク72と磁気結合している(図13参照)。
ロックリング719(図12,図13,図17参照)にはコイル720(ロック用コイル)が接着され、又ロックリング719の耳部719aの背面には軸受719b(図18参照)があり、アマーチュアピン721(図12,図18参照)にアマーチュアゴム722を通し、該アマーチュアピン721を軸受719bに通した後、該アマーチュアピン721にアマーチュアバネ723を通し、アマーチュア724に嵌入してカシメ固定する。
従って、アマーチュア724はアマーチュアバネ723のチャージ力に逆らってロックリング719に対し矢印725方向に摺動出来る。
図18は組立終了後の振れ補正装置を、図8の背面方向から見た平面図であり、この図において、ロックリング719の外径切り欠き部719c(3ケ所)を地板71の内径突起71j(3ケ所)に合せてロックリング719を地板71に押し込み、その後ロックリングを時計方向に回して抜け止めを行う公知のバヨネット結合により、ロックリング719は地板71に取り付いている。
従って、ロックリング719は地板71に対し光軸回りに回転可能である。しかし、ロックリング719が回転して再びその切り欠き719cが突起71jと同位相になり、バヨネット結合が外れてしまうのを防ぐ為にロックゴム726(図12,図18参照)を地板71に圧入して、該ロックリング719がロックゴム726に規制される切り欠き部719dの角度θ(図18参照)しか回転出来ない様に回転規制している。
磁性体のロック用ヨーク727(図12参照)にも永久磁石718(ロック用マグネット)が取り付けられ、その孔727a(2ケ所)を地板71のピン71k(図18参照)に嵌合して嵌め込み、孔727b(2ケ所)と71n(2ケ所)によりねじ結合している。
地板71側の永久磁石718とロック用ヨーク727側の永久磁石718、及び、第2のヨーク72,ロック用ヨーク727により、公知の閉磁路を形成している。
又、前記ロックゴム726はロック用ヨーク727がネジ結合される事で抜け止めされる。尚、図18においては上記の説明の為にロックヨーク727は省いて図示している。
前記ロックリング719のフック719eと地板71のフック71m間(図18参照)にはロックバネ728が掛けられており、ロックリング719を時計まわりに付勢している。吸着ヨーク729(図12,図18参照)には吸着コイル730が差し込まれ、地板71の孔729aによりネジ結合される。
コイル720の端子及び吸着コイル730の端子は、例えば4本縒り線のテトロン被覆線のツイストペア構成にしてフレキシブル基板716の幹部716dに半田付けされる。
前記ハード基板715上のIC731p,731y(図12参照)は各々位置検出端子78p,78yの出力増幅用のICであるが、その内部構成は図19の様になっている(IC731p,731yは同構成の為、ここでは731pのみ示す)。
図19において、電流−電圧変換アンプ731ap,731bpは投光素子77pにより位置検出素子78p(抵抗R1,R2より成る)に生じる光電流78i1p,78i2pを電圧に変換し、差動アンプ731cpは各電流−電圧変換アンプ731ap,731bpの差出力を求め増幅している。
投光素子77p,77yの射出光は、前述した通り、スリット75ap,75ayを経由して位置検出素子78p,78y上に入射するが、支持枠75が光軸と垂直な平面内で移動すると位置検出素子78p,78yへの入射位置が変化する。
前記位置検出素子78pは矢印78ap方向(図12参照)に感度を持っており、又スリット75apは矢印78apとは直交する方向(78ay方向)に光束が拡がり、矢印78ap方向には光束が絞られる形状をしている為、支持枠75が矢印713p方向に動いた時のみ該位置検出素子78pの光電流78i p,78i pのバランスは変化し、差動アンプ731cpは支持枠75の矢印713p方向に応じた出力をする。
又位置検出素子78yは矢印78ay方向(図12参照)に検出感度を持ち、スリット75ayは矢印78ayとは直交する方向(78ap方向)に延出する形状の為に、支持枠75が矢印713y方向に動いた時のみ該位置検出素子78yは出力を変化させる。
加算アンプ731dpは電流−電圧変換アンプ731ap,731bpの出力の和(位置検出素子78pの受光量総和)を求め、この信号を受ける駆動アンプ731epはこれに従って投光素子77pを駆動する。
上記投光素子77pは温度等に極めて不安定にその投光量が変化する為、それに伴い位置検出素子78pの光電流78i p,78i pの絶対量(78i p+78i p)が変化する。その為、支持枠75の位置を示す(78i p−78i p)である差動アンプ731cpの出力も変化してしまう。
しかし、上記の様に受光量の総和が一定となる様に前述の駆動回路によって投光素子77pを制御すれば、差動アンプ731cpの出力変化が無くなる。
図12に示すコイル76p,76yは永久磁石73,第1のヨーク712,第2のヨーク72で形成される閉磁路内に位置し、コイル76pに電流を流す事で支持枠75は矢印713p方向に駆動され(公知のフレミングの左手の法則)、コイル76yに電流を流す事で支持枠75は矢印713y方向に駆動される。
一般に位置検出素子78p,78yの出力をIC731p,731yで増幅し、その出力でコイル76p,76yを駆動すると、支持枠75が駆動されて位置検出素子78p,78yの出力が変化する構成となる。
ここで、コイル76p,76yの駆動方向(極性)を位置検出素子78p,78yの出力が小さくなる方向に設定すると(負帰還)、該コイル76p,76yの駆動力により位置検出素子78p,78yの出力がほぼ零になる位置で支持枠75は安定する。
この様に位置検出出力を負帰還して駆動を行う手法を位置制御手法と云い、例えば外部から目標値(例えば手振れ角度信号)をIC731p,731yに混合させると、支持枠75は目標値に従って極めて忠実に駆動される。
実際には差動アンプ731cp,731cyの出力はフレキシブル基板716を経由して不図示のメイン基板に送られ、そこでアナログ/デジタル変換(A/D変換)が行われ、マイコンに取り込まれる。
マイコン内では適宜目標値(手振れ角度信号)と比較増幅され、公知のデジタルフィルタ手法による位相進み補償(位置制御をより安定させる為)が行われた後、再びフレキシブル基板716を通り、IC732(コイル76p,76y駆動用)に入力する。IC732は入力される信号を基に前記コイル76p,76yを公知のPWM(パルス幅変調)駆動を行い、支持枠75を駆動する。
支持枠75は前述した様に矢印713p,713y方向に摺動可能であり、上述した位置制御手法により位置を安定させている訳であるが、カメラ等の民生用光学機器においては電源消耗防止の観点からも常に該支持枠75を制御しておく事は出来ない。だからといって非制御状態にしておくと、支持枠75は非制御状態時には光軸と直交する平面内にて自由に動き回る事が出来るようになる為、その時の機械的な構造上の移動可能制限端(以下、機械的なストローク端とも記す)での衝突の音発生や損傷に対しても対策しておく必要がある。
その対策として、以下に説明する様に、支持枠75を係止するロック機構を具にしている。
図18及び図20に示す様に支持枠75の背面には3ケ所の放射状に突出した突起75fを設けてあり、図20に示す様に突起75fの先端がロックリング719の内周面719gに嵌合している。従って、支持枠75は地板71に対して全ての方向に拘束されている。
図20(a),(b)はロックリング719と支持枠75の動作の関係を示す平面図であり、図18の平面図から要部のみ抜出した図である。尚、説明を解り易くする為に実際の組立状態とは若干レイアウトを変化させている。又、図20(a)のカム部719f(3ケ所)は、図13,図17に示す通り、ロックリング719の円筒の母線方向全域に渡って設けられている訳ではないので図18の方向からは実際には見えないが、説明の為に図示している。
図13に示した通り、コイル720(図20の720aは図示しないフレキシブル基板等でロックリング719の外周を通り、端子719hよりフレキシブル基板716の幹部716d上の端子716eに接続される4本縒り線の引き出し線)は永久磁石718で挟まれた閉磁路内に入っており、コイル720に電流を流す事でロックリング719を光軸回りに回転させるトルクを発生する。
このコイル720の駆動も不図示のマイコンからフレキシブル基板716を介してハード基板715上の駆動用IC733に入力する指令信号で制御され、IC733はコイル720をPWM駆動する。
図20(a)において、コイル720に通電するとロックリング719に反時計回りのトルクが発生する様にコイル720の巻き方向が設定されており、これによりロックリング719はロックバネ728のバネ力に逆らって反時計方向に回転する。
尚、ロックリング719は、コイル720に通電前はロックバネ728の力によりロックゴム726に当接して安定している。
ロックリング719が回転すると、アマーチュア724が吸着ヨーク729に当接してアマーチュアバネ723を縮め、吸着ヨーク729とアマーチュア724の位置関係をイコライズしてロックリング719は図20(b)の様に回転を止める。
図21はロックリング駆動のタイミングチャートである。
図21の矢印719iでコイル720に通電(720bに示すPWM駆動)すると同時に吸着マグネット730にも通電(730a)する。その為、吸着ヨーク729にアマーチュア724が当接し、イコライズされた時点でアマーチュア724は吸着ヨーク729に吸着される。
次に、図21の720cに示す時点でコイル720への通電を止めると、ロックリング719はロックバネ728の力で時計回りに回転しようとするが、上述した様にアマーチュア724が吸着ヨーク729に吸着されている為、回転は規制される。この時、支持枠75の突起75fはカム部719fと対向する位置に在る(カム部719fが回転して来る)為、支持枠75は突起75fとカム部719fの間のクリアランス分だけ動ける様になる。
この為、重力G(図20(b)参照)の方向に支持枠75が落下する事になるが、図21の矢印719iの時点で支持枠75も制御状態にする為、落下する事は無い。
支持枠75は非制御時はロックリング719の内周で拘束されているが、実際には突起75fと内周壁719gの嵌合ガタ分だけガタを有する。即ち、このガタ分だけ支持枠75は重力G方向に落ちており、支持枠75の中心と地板71の中心がずれている事になる。その為、矢印719iの時点から例えば1秒費やしてゆっくり地板71の中心(光軸の中心)に移動させる制御をしている。
これは急激に中心に移動させると補正レンズ74を通して像の揺れを撮影者が感じて不快である為であり、この間に露光が行われても、支持枠75の移動による像劣化が生じない様にする為である。(例えば1/8秒で支持枠を5μm移動させる)
詳しくは、図21の矢印719i時点での位置検出素子78p,78yの出力を記憶し、その値を目標値として支持枠75の制御を始め、その後1秒間費やしてあらかじめ設定した光軸中心の時の目標値に移動してゆく(図21の75g参照)。
ロックリング719が回転され(アンロック状態)た後、振動検出手段からの目標値を基にして(前述した支持枠75の中心位置移動動作に重なって)支持枠75が駆動され、防振が始まる事になる。
ここで、防振を終わる為に矢印719jの時点で防振オフにすると、振動検出手段からの目標値が補正手段を駆動する補正駆動手段に入力されなくなり、支持枠75は中心位置に制御されて止まる。この時に吸着コイル730への通電を止める(730b)。すると、吸着ヨーク729によるアマーチュア724の吸着力が無くなり、ロックリング719はロックバネ728により時計回りに回転され、図20(a)の状態に戻る。この時、ロックリング719はロックゴム726に当接して回転規制される為に回転終了時の該ロックリング719の衝突音は小さく抑えられる。
その後(例えば20msec後)、補正駆動手段への制御を断ち、図21のタイミングチャートは終了する。
このような像振れ補正装置を具備したカメラの像振れ補正機能に係る部分のみの回路構成を示したのが、図22のブロック図である。
振れ検出手段2の出力は増幅手段3で増幅され、マイクロコンピュータ(以下、マイコンと記す)1のA/D変換端子に入力される。また、補正レンズの位置検出を行う位置検出手段4の出力は増幅手段5で増幅され、マイコン1のA/D変換端子に入力される。マイコン1内ではこれら2つのデータの信号処理を行い、補正レンズ駆動データを補正レンズ駆動手段6へ出力し、補正レンズを駆動して像振れ補正を行う。また、ロック・アンロック駆動手段7は、前述したアンロックコイルの駆動、アンロック状態保持等を行うものである。
ここで、上記マイコン1の像振れ補正装置に関する部分の具体的動作の例を、図23のフローチャートを用いて説明する。
像振れ補正は、例えば一定周期毎の割り込み処理によって行う。尚、前述のロック・アンロック制御はカメラのメインフローの中において行われている。
割り込みが発生すると、マイコン1はステップ#81から動作を開始する。
[ステップ#81] 振れ検出手段2であるとこるの例えば角速度センサの出力をA/D変換する。
[ステップ#82] 像振れ補正開始命令を受けたかどうかの判定を行い、像振れ補正開始命令を受けていないならステップ#83へ進む。
ステップ#83〜#84は、像振れ補正を行わない場合の動作である。
[ステップ#83] 像振れ補正を行わないので、DCオフセット,積分演算の初期化を行う。
[ステップ#84] 像振れ補正開開始命令を受けてからの時間を計測するタイマをクリアする。
また、上記ステップ#82にて像振れ補正開始命令を受けていることを判定した場合は、ステップ#85へ進む。
[ステップ#85] 像振れ補正開始命令を受けてから所定時間が経過したかどうかの判定を行う。所定時間経過していなければステップ#86へ進む。
ステップ#86〜#87は像振れ補正開始命令を受けてから所定時間の間の動作であり、未だ像振れ補正動作は行っていない。
[ステップ#86] DCオフセットの演算を行う。これは、ハイパスフィルタの初期入力がDC分で急激な変化をしないように(ステップ入力にならないように)するためである。
[ステップ#87] ハイパスフィルタ演算の初期化を行い、積分結果を「0」にする。これは、電気的に補正レンズを中心に保持するためである。
また、ステップ#85にて像振れ補正開始命令を受けてから所定時間が経過したことを判定した場合は、ステップ#88以降の像振れ補正動作を開始する。
[ステップ#88] 像振れ補正を開始するために、角速度センサのA/D変換出力から所定周波数(コンデンサと抵抗で決まるカットオフ周波数)以下の成分をカットし、実際の振れの信号成分のみを通過させるべくハイパスフィルタ演算を行う。
[ステップ#89] 角変位データを算出する為に公知の積分演算を行う。
[ステップ#90] ズームやフォーカスのポジションによって振れ角変位に対する補正レンズの偏心量(敏感度)が変化するので、その調整を行う。
[ステップ#91] 上記の演算結果(像振れ補正駆動用データ)をマイコン1内のSFTDRVで設定されるRAM領域に格納する。
[ステップ#92] 補正系駆動用データSFTDRVが電気的な移動可能制限端(ストロークリミット位置)DRVLMT以内であるかの判定を行い、ストロークリミット位置DRVLMT内であればステップ#94へ進むが、そうでなければステップ#93へ進む。
[ステップ#93] 補正系駆動用データSFTDRVがストロークリミット位置DRVLMTを越えているので、ストロークリミット位置DRVLMTの値を補正系駆動用データSFTDRVに書き込む。
[ステップ#94] 補正レンズの位置を検出する位置検出手段4の出力をA/D変換し、その結果をRAMのSFTPSTに格納する。
[ステップ#95] フィードバック演算(SFTDRV−SFTPST)を行う。
[ステップ#96] ループゲインと上記のフィードバック演算結果を乗算する。
[ステップ#97] 安定な制御系にするために位相補償演算を行う。
[ステップ#98] 上記位相補償演算結果をPWM信号としてマイコン1のポートに出力し、割り込みが終了する。
上記の出力は補正レンズ駆動手段6に入力され、これにより補正レンズが駆動され、像振れが補正が行われる。
以上のような構成によって像振れ補正が行われる。
上記の様な像振れ補正装置を具備したカメラにおいて、実際に撮影するときは、静止した被写体だけでなく、動く被写体を追尾しながら撮影したり、被写体を変更したりして撮影することもあり、その際には頻繁にパンニング動作が行われる。
また、撮影者は像振れ補正機能が動いていることをファインダ上で確認するため、手振れよりも大きい振動を故意に与えることがある。
このようなパンニング動作が行われると、角速度センサには大振幅信号が入力され、その信号に応じて振れ補正を行うと補正レンズが機械的なストローク端(機械的な構造上の移動可能制限端)にぶつかり、音の発生,補正レンズの損傷を招きかねない。これを防止するために、大振幅振れのときは積分演算の特性を変更したり、上記フローチャートのステップ#92,#93にて述べた様な電気的なストロークリミット位置を設けるなどの対策を行っている。
しかしながら、重力方向に故意に大きく振ったとき、補正レンズの重力と補正レンズの慣性力が働き、電気的なストロークリミット位置では停止できず、そのリミット位置を突き破って機械的なストローク端にぶつかってしまうことがある。そうなるとやはり音の発生,補正レンズの損傷という事態を招くことになる。特に、補正レンズの重量が大きくなればその重力及び慣性力も大きくなり、このような事が顕著化してくる。
上記の様な事態を防ぐ対策としては、電気的なストロークリミット位置をさらに小さくすることが考えられる。しかしそうすると、従来は電気的なストロークリミット位置は垂直(重力)方向と水平方向で同じ値にしているので、全体的にストロークが小さくなってしまっていた。水平方向に関しては、重力が加わらない分、リミット位置を突き破って機械的なストローク端に衝突する確率は低いので補正可能範囲を大きく出来る筈であるが、上記理由で有効的なストロークを設定できないものであった。
また、像振れ補正は、静止した被写体を撮影する場合,動きの多い被写体を撮影する場合,三脚に取り付けて撮影する場合など、様々な状況に応じた最適な制御を行うことによって、より像振れ補正の精度を向上させることができる。
そこで、複数の像振れ補正モードを設定可能にし、そのモードに応じた像振れ補正の最適制御を行い、像振れ補正の精度を向上させることも既に提案されている。
しかし、像振れ補正可能範囲に関しても、それぞれのモードに応じた最適な範囲がある筈であるが、従来までは補正可能範囲についてはあまり考慮されず、すべてのモードで同じ範囲としていた。
(発明の目的)
本発明の第1の目的は、光学機器の各動作状態にそれぞれ最適な像振れ補正範囲を設定することのできる像振れ補正機能付き光学機器を提供しようとするものである。
本発明の第2の目的は、光学機器の各動作状態にそれぞれ最適な像振れ補正特性及び像振れ補正範囲を設定することのできる像振れ補正機能付き光学機器を提供しようとするものである。
上記第1の目的を達成するために、本発明は、結像光学系に加わる振れに起因する像振れを、前記結像光学系の光軸と垂直な平面内において補正する補正光学手段と、前記振れ状態を検出し、この検出信号に基づいて前記補正光学手段の位置制御を行う像振れ補正手段とを有する像振れ補正機能付き光学機器において、前記結像光学系が所定の焦点距離である状態で、複数の像振れ補正範囲の中より任意の像振れ補正範囲を選択する外部操作手段を有し、例えば、複数の中より選択可能な一つの像振れ補正範囲が、第1の方向の像振れ補正範囲と前記第1の方向と垂直な第2の方向の像振れ補正範囲を設定することで決定されるものであり、前記第1の方向と第2の方向それぞれの補正可能範囲を互いに異ならせた像振れ補正機能付き光学機器とするものである。
また、上記第2の目的を達成するために、本発明は、結像光学系に加わる振れに起因する像振れを、前記結像光学系の光軸と垂直な平面内において補正する補正光学手段と、前記振れ状態を検出し、この検出信号に基づいて前記補正光学手段の位置制御を行う像振れ補正手段とを有する像振れ補正機能付き光学機器において、像振れ補正特性と前記補正光学手段の像振れ補正範囲を、それぞれ複数の中より選択する外部操作手段を有し、例えば、前記像振れ補正特性と前記像振れ補正範囲の組み合わせを、予め定めた像振れ補正機能付き光学機器とするものである。
具体的には、複数の中の一つの像振れ補正特性は、他の像振れ補正特性より低周波帯域の特性を劣化させたものであり、この像振れ補正特性が選択された際には、この時の像振れ補正範囲としては、他の像振れ補正範囲よりも狭いものが選ばれるようにしている。
請求項1記載の本発明によれば、光学機器の各動作状態にそれぞれ最適な像振れ補正範囲を設定することができる像振れ補正機能付き光学機器を提供できるものである。
また、請求項6記載の本発明によれば、光学機器の各動作状態にそれぞれ最適な像振れ補正特性及び像振れ補正範囲を設定することができる像振れ補正機能付き光学機器を提供できるものである。
本発明を実施するための最良の形態は、後述する実施例に記載の通りである。
本発明の実施例を説明する前に本発明の前提となる前提技術例をまず詳細に説明する。
図1は本発明の前提となる前提技術例を示すブロック図であり、ここでは像振れ補正機能付き光学機器として、一眼レフカメラの交換レンズに適用した場合を想定している。
図1において、101はレンズマイコンであり、カメラ本体側から通信用のライン109c(クロック信号用),109d(本体→レンズ信号伝達用)を通じて通信を受け、その指令値によって、図12に示したような構成より成る振れ補正系102,フォーカス駆動系104,絞り駆動系105の動作を行わせたり、振れ補正系102の制御を行ったりする。
前記振れ補正系102は、振れを検知する角変位センサ等の振れセンサ106、補正レンズの位置を検出する位置センサ107、及び、前記振れセンサ106と位置センサ107の出力を基にレンズマイコン101にて算出された駆動信号によって補正レンズを駆動し、像振れ補正を行う振れ補正駆動系108から成る。
また、124(SWISとも記す)は像振れ補正動作を行わせるための像振れ補正開始用スイッチであり、像振れ補正動作を選択する場合にはこのスイッチSWISをONにする。
前記フォーカス駆動系104は、レンズマイコン101からの指令値によって焦点調節用のレンズを駆動してフォーカシングを行う。前記絞り駆動系105は、レンズマイコン101からの指令値によって、絞りを設定された位置まで絞る又は開放状態に復帰させるという動作を行う。
また、前記レンズマイコン101は、レンズ内の状態(ズーム位置,フォーカス位置,絞り値の状態など)や、レンズに関する情報(開放絞り値,焦点距離,測距演算に必要なデータなど)を通信用のライン109e(レンズ→カメラ本体信号伝達用)よりカメラ本体側に伝達することも行う。
前述のレンズマイコン101,振れ補正系102,フォーカス駆動系104,絞り駆動系105から、レンズ電気系110が構成される。そして、このレンズ電気系110に対しては、通信用のライン109a,グランド用ライン109bを通じてカメラ内電源118から電源供給が行われる。
カメラ本体内には、カメラ本体内の電気系111として、測距部112,測光部113,シャッタ部114,表示部115,その他の制御部116、及び、これらの動作開始・停止などの管理,露出演算,測距演算などを行うカメラマイコン117が内蔵されている。この電気系111に対しても、その電源はカメラ内電源118より供給される。
また、121(SW1とも記す)は測光や測距を開始させるためのスイッチであり、122(SW2とも記す)はレリーズ動作を開始させるためのレリーズスイッチであり、これらは一般的には2段ストロークスイッチであって、レリーズボタンの第1ストロークでスイッチSW1がONし、第2ストロークでレリーズスイッチSW2がONになるように構成されている。
123(SWMとも記す)は露出モード選択スイッチであり、露出モード変更は、該スイッチのON,OFFで行ったり、該スイッチ123と他の操作部材との同時操作により行う方法などがある。
次に、上記構成のカメラの交換レンズ側での動作説明を行う。
レンズマイコン101は、図2のフローチャートに示すように動作し、前述のレンズ制御を行っている。以下、図2にしたがって動作説明をする。
カメラのスイッチSW1のONなど、何らかの操作がなされると、カメラ本体(以下、単にカメラと記す)から交換レンズ(以下、単にレンズと記す)へ通信がなされ、レンズマイコン101はステップ#1から動作を開始する。
[ステップ#1] レンズ制御,像振れ補正制御のための初期設定を行う。
[ステップ#2] カメラからの指令に基づいてフォーカス駆動を行う。
[ステップ#3] ズーム及びフォーカスのポジション検出を行う。
[ステップ#4] カメラからの通信やスイッチSWISの状態に応じて、図16等で前述したような補正光学手段である支持枠(補正レンズ)のロック・アンロック制御を行う。
[ステップ#5] カメラからHALT(レンズ内のアクチュエータの全駆動を停止する)命令を受信したかどうかの判定を行い、HALT命令を受信していなければ上記ステップ#2からの動作を繰り返す。
また、ステップ#5にてHALT命令を受信していれば、ステップ#6へ移行する。
[ステップ#6] HALT制御を行う。ここでは全駆動を停止し、レンズマイコン101はスリープ(停止)状態になる。
これらの動作の間に、カメラからの通信によるシリアル通信割り込み、像振れ補正制御割り込みの要求があれば、それらの割り込み処理を行う。
シリアル通信割り込み処理は、通信データのデコード,絞り駆動などのレンズ処理を行う。そして、通信データのデコードによって、スイッチSW1のON,スイッチSW2のON,シャッタ秒時,カメラの機種等が判別できる。
次に、上記ステップ#4にて実行されるロック制御、つまりロック・アンロック動作について、図3のフローチャートを用いて説明する。尚この実施の形態における像振れ補正装置は、前述の図12で述べた構造を持つものを想定している。また、像振れ補正動作は、カメラのメインスイッチ、スイッチSW1,SWISの全てがONになったら開始するようなシステムであるものとする。
[ステップ#31] カメラのメインスイッチがONされているかどうかの判定を行い、ONされていればステップ#32へ進む。
[ステップ#32] カメラのスイッチSW1がONされたかどうかの判定を行い、ONされていればステップ#33へ進む。
[ステップ#33] スイッチSWISがONされたかどうかの判定を行い、ONされていればステップ#34へ進む。
つまり、カメラのメインスイッチ、スイッチSW1,SWISの全てONであれば、ステップ#34からの像振れ補正動作を開始する。もし、どれか1つでもOFFの場合は、後述するステップ#40からの像振れ補正終了動作を行う。
[ステップ#34] 像振れ補正開始フラグIS_STARTをセットする。
[ステップ#35] アンロック吸着用マグネットに通電をする。これは図16等で述べた様に、ロックリングがロックバネに逆らって回転した状態を保持(ロック解除状態)しておくためである。
[ステップ#36] 振れ補正駆動用のコイルに通電を行う。
[ステップ#37] ロックリング駆動コイルに通電し、ロックリングを回転させる。
[ステップ#38] ロックリング駆動時間が経過したかどうかの判定を行う。このロックリング駆動時間は、以下のステップ#39でロックリングの回転を停止しても、アンロック吸着用マグネットによってロック解除状態を保持できる時間があらかじめ設定されている。ここで、ロックリング駆動時間が経過していなければこのサブルーチンを終了し、以後ロックリング駆動時間が経過するまで同様の動作を繰り返する。その後、ロックリング駆動時間が経過したことを判定すると、ステップ#39へ進む。
[ステップ#39] ロックリング駆動コイルへの通電を停止する。これでロック解除状態となる。
また、前述した様にカメラのメインスイッチ、スイッチSW1,SWISのどれか1つでもOFFの場合は、ステップ#40からの像振れ補正の終了動作を行う。
[ステップ#40] 像振れ補正開始フラグIS_STARTをクリアする。
[ステップ#41] アンロック吸着用マグネットへの通電を停止する。これにより、ロックバネによってロックリングがロック方向に回転しロック状態となる。
[ステップ#42] ロックリング駆動中にOFFされる場合があるので、ロックリング駆動コイルの通電も停止しておく。
[ステップ#43] 補正レンズを可動中心位置に持っていくセンタリング動作が終了したかどうかの判定を行い、終了していなければこのサブルーチンを終了し、センタリング動作が終了するまで同様の動作を繰り返す。その後、センタリング動作が終了したことを判定すると、ステップ#44へ進む。
[ステップ#44] 可動中心位置に補正レンズがあるので、振れ補正駆動用コイルへの通電を停止する。
以上のようにロック・アンロック動作が行われる。
また、像振れ補正割り込みは図4に示す様に一定時間毎(例えば500msec)に発生するタイマ割り込みである。そして、図4に示す様にピッチ方向(縦方向)制御とヨー方向(横方向)制御を交互に行うので、この場合の片方向のサンプリング周期は1msecとなる。また、制御方法(演算係数等)は同じでも、演算などの結果は当然ピッチ方向とヨー方向で別々のデータとなるので、ピッチとヨーでそれぞれ基準アドレスを設定し、演算結果などのデータをRAMの間接アドレスで指定し、基準アドレスをピッチ制御時とヨー制御時で切り換えることによって行なっている。
カメラのメイン動作中に像振れ補正割り込みが発生すると、レンズマイコン101は図5のステップ#11から像振れ補正の制御を開始する。
[ステップ#11] 今回の制御方向はピッチであるかヨーであるかの判定を行い、ヨー方向であればステップ#12へ進む。
[ステップ#12] 前述の様に間接アドレスで指定されている部分の基準アドレスをヨー制御用に設定する。そして、ステップ#14へ進む。
また、今回の制御方向はピッチ方向であれば、ステップ#13へ進む。
[ステップ#13] 前述のように間接アドレスで指定されている部分の基準アドレスをピッチ制御用に設定する。
[ステップ#14] 振れセンサ106であるところの角速度センサの出力を取り込み、A/D変換を行う。
[ステップ#15] 「IS_START=1」かどうか、つまり像振れ補正開始かどうかの判定を行い、像振れ補正を行わない場合はステップ#16へ進む。
[ステップ#16] 像振れ補正を行なわないので、ハイパス・積分演算の初期化を行う。そして、ステップ#19へ進む。
また、上記ステップ#15にて像振れ補正を行う場合は、ステップ#17へ進む。
[ステップ#17] 像振れ補正を作動するため、ハイパスフィルタ演算を行う。
[ステップ#18] 積分演算を行う。この結果は角変位データとなる。
[ステップ#19] ズーム及びフォーカスのポジションによって振れ角変位に対する補正レンズの偏心量(敏感度)が変化するので、その調整を行う。この結果は、補正レンズを駆動すべき量に相当するデータ(SFTDRVY ,SFTDRVP )となる。
[ステップ#20] 今回の制御はピッチなのかヨーなのかの判定を行い、ヨーであればステップ#21へ進む。
[ステップ#21] SFTDRVY とヨー制御用のストロークリミット位置DRVLMTY を比較する。SFTDRVY がリミット位置内であれば直ちにステップ#25へ進むが、リミット位置より大きければステップ#22へ進む。
[ステップ#22] DRVLMTY をSFTDRVY に書き込む。
また、上記ステップ#20において今回の制御はピッチであることを判定した場合は、ステップ#23へ進む。
[ステップ#23] SFTDRVP とピッチ制御用のストロークリミット位置DRVLMTP を比較する。SFTDRVP がリミット位置内であればステップ#25へ直ちに進むが、リミット位置より大きければステップ#24へ進む。
[ステップ#24] DRVLMTP をSFTDRVP に書き込む。
[ステップ#25] 補正レンズの位置を検出する位置センサ107の出力をA/D変換し、A/D結果をマイコン内のSFTPSTで設定されるRAM領域に格納する。
[ステップ#26] フィードバック演算(SFTDRV−SFTPST)を行う。
[ステップ#27] フィードバック演算結果とループゲインを乗算する。
[ステップ#28] 安定な制御系にするために位相補償演算を行う。
[ステップ#29] 位相補償演算結果をPWMとしてマイコンのポートに出力する。
上記の出力が振れ補正駆動系108に入力され、補正レンズが駆動されて像振れ補正が行われる。
以上により、タイマ割り込みが終了する。
以上の様に、ステップ#21〜#24でストロークリミット位置をピッチとヨーで別々にしたので、カメラを正位置(横位置)に構えたときはピッチ方向が重力方向であり、補正レンズの機械的なストローク端への突き当たり防止のためにピッチ方向のストロークリミット位置を小さくしても、「DRVLMTY >DRVLMTP 」とすれば重力がかからないヨー方向は補正可能範囲を大きくすることができ、ストロークを有効に使うことができる。
ここで、カメラは一般に正位置にて使用されることが多い事から、前述の様にピッチ方向のリミット位置をヨー方向よりも小さくするようにしているが、カメラを縦位置して撮影されることも考えられるので、公知の傾斜スイッチ等で重力方向の判定を行い、正位置であればピッチ方向のストロークリミット位置を小さくし、縦位置であればヨー方向のストロークリミット位置を小さくすれば、重力方向のストロークリミット位置を小さくすることができる。
上記前提技術例において、レンズマイコン101,振れ補正系110が像振れ補正手段に相当する。又レンズマイコン101内のステップ#23及び#23において、ヨーとピッチ方向のストロークリミット位置をDRVLMTY ,DRVLMTP に設定する部分が像振れ補正範囲を設定する第1及び第2の設定手段に相当し、それぞれ異なる値に設定することができる。
また、DRVLMTY ,DRVLMTP が「駆動を電気的に制限する」為の駆動データに相当する。又、前述した様にカメラに加わる重力方向をピッチ若しくはヨー方向とし、この重力方向の像振れ補正範囲を狭くして、補正光学手段である補正レンズが機械的なストローク端に突き当たることを防止すると共に、これと垂直な方向の像振れ補正は最大限確保しようとしている。
次に、本発明の実施例1について説明する。
この実施例1では、複数の像振れ補正モードを有する場合を例にしている。
回路構成は図6に示しており、これは図1の回路構成に、新たに像振れ補正モードを切り換える為のスイッチ125(SWISMODEとも記す)を具備した構成としたものである。
この実施例1における動作について、図7のフローチャートを用いて説明する。なお、上記前提技術例における図5のフローチャートと同様の部分の説明は省略し、この実施例1特有の動作部分のみ、つまりステップ#51〜#55について説明する。
[ステップ#51] 像振れ補正モード切換え用のスイッチSWISMODEの状態を調べ、モード1であるか、モード2であるかを判定する。モード1であればステップ#52へ進み、モード2であればステップ#54へ進む。
ここで、像振れ補正モードについて説明すると、様々な撮影条件に応じてそれに適した像振れ補正特性があるので、撮影者が撮影条件によってモードを切り換え、良好な撮影結果を得られるようにするものである。この実施の形態では、モード1は、静止した被写体を撮影する場合に適した特性、具体的にはハイパス・積分のカットオフ周波数を低くした特性(例えば 0.1Hz)にし、モード2は、動きの多い被写体を撮影する場合に適した特性、具体的にはハイパス・積分のカットオフ周波数を高くした特性(例えば 0.3Hz)にする。
[ステップ#52] モード1であるので、ストロークリミット位置DRVLMT1 との比較を行う。DRVLMT1 以内であればステップ#25へ進み、それより大きければステップ#53へ進む。
[ステップ#53] SFTDRVにDRVLMT1 を書き込む。
また、前述した様にステップ#51にてモード2であると判定した場合は、ステップ#54へ進む。
[ステップ#54] モード2であるので、ストロークリミット位置DRVLMT2 との比較を行う。DRVLMT2 以内であればステップ#26へ進み、それより大きければステップ#55へ進む。
[ステップ#55] SFTDRVにDRVLMT2 を書き込む。
ここで、ストロークリミット位置DRVLMT1 とDRVLMT2 の関係について説明する。
先程説明したようにモード2は動きの多い被写体に適しているモードで、パンニング時の像振れ補正特有の揺り戻し感を減少させることも撮影結果向上のためには重要である。ストロークリミット位置を小さくすれば揺り戻しの絶対量は減少するので、モード2のストロークリミット位置DRVLMT2 はモード1のストロークリミット位置DRVLMT1 に比べて小さく設定すれば、より適した像振れ補正を行うことができる。
ステップ#55以降の動作に関しては、上記前提技術例と同様であるため、その説明は省略する。
以上のように、ステップ#51〜#55において、ストロークリミット位置をモード毎に切り換えているので、何れの撮影状態であっても最適なストロークリミット位置を設定できる。
この実施例1では、モード1を静止被写体撮影用、モード2を動体被写体撮影用としたが、モードをもっと増やして、三脚取り付け撮影用、歩行撮影用などのモードを追加したり、モード1やモード2と入れ替えても構わない。例えば、歩行撮影モードの場合は、振れが大きいのでストロークリミット位置を大きくすればよい。
この実施例1において、スイッチSWISMODEが請求項1記載の外部操作手段に相当し、複数の像振れ補正範囲とは、ステップ#52,#54におけるストロークリミット位置DRVLMT1 ,DRVLMT2 に相当する。また、同じモードにおいても、ピッチとヨーのストロークリミット位置を上記前提技術例と同様に異ならせても構わない。この事が請求項2記載の内容に相当する。
また、静止被写体撮影用であるモード1のストロークリミット位置DRVLMT1 は機械的なストローク端に突き当たらないように設定するなり、特に設定しなかったりして良く、特に設定しない場合は、ステップ#52,#53は削除され、機械的なストローク端に衝突するところまで補正可能範囲が拡大する。この事が請求項4記載の内容に相当する。又、同じモードにおいても、例えばピッチ方向(重力方向)に対しては電気的なストロークリミット位置を設け、ヨー方向に対しては電気的なストロークリミット位置を設けず、機械的なストローク端に衝突するまで補正範囲を拡大するようにしても良い。この事が請求項3記載の内容に相当する。
この実施例2では、反対軸のレンズ位置(実際にはレンズ位置に対応するレンズ駆動データ)に応じてストロークリミット位置を変更する場合について説明する。
回路構成は上記前提技術例と同様であるので、その説明は省略する。
この実施例2における動作について、図8のフローチャートを用いて説明する。なお、上記前提技術例における図5のフローチャートと同様の部分の説明は省略し、この実施例2特有の動作部分のみについて説明する。又、ステップ#25以降は図5や図7と同様であるので、その図示も省略する。
[ステップ#61] 今回の制御はピッチかヨーかの判定を行い、ピッチであればステップ#62へ進む。
[ステップ#62] ヨーの像振れ補正駆動データSFTDRVY を読み出し、SFTDRVY の値に応じたピッチのストロークリミット位置DRVLMTP の値をデータテーブルから読み出す。SFTDRVY の値が大きければDRVLMTP の値は小さくなる。
[ステップ#63] SFTDRVP とDRVLMTP を比較し、DRVLMTP の値の方が大きければステップ#25へ進むが、SFTDRVP の値の方が大きければステップ#64へ進む。
[ステップ#64] DRVLMTP の値をSFTDRVP に書き込む。
また、上記ステップ#61にて今回の制御はヨーであると判定した場合は、ステップ#65へ進む。
[ステップ#65] ピッチの像振れ補正駆動データSFTDRVP を読み出し、SFTDRVP の値に応じたヨーのストロークリミット位置DRVLMTY の値をデータテーブルから読み出す。SFTDRVP の値が大きければDRVLMTY の値は小さくなる。
[ステップ#63] SFTDRVY とDRVLMTY を比較し、DRVLMTY の値の方が大きければステップ#25へ進むが、SFTDRVY の値の方が大きければステップ#67へ進む。
[ステップ#67] DRVLMTY の値をSFTDRVY に書き込む。
これ以降の動作に関しては、上記前提技術例と同様であるため、その説明は省略する。
ここで、ステップ#62,#65での動作を、図9を用いて詳述する。
図9の横軸がヨー方向駆動データSFTDRVY 、縦軸がピッチ方向駆動データSFTDRVP とすると、例えばSFTDRVY の値がDRVY1 以内のときはSFTDRVP のリミット位置がLMTP1 となるように設定し、DRVY2 以内のときはLMTP2 となるようにテーブルデータでピッチのリミット位置を設定する。ヨー方向のリミット位置についても同様に設定すれば、図9の実線で示した形状のリミット位置、つまり像振れ補正範囲となる。点線で示した形状は、機械的なストローク端(電気的なストロークリミット位置を設定しない場合の像振れ補正範囲)である。
以上のように、テーブルデータの値を変えることでピッチとヨー別々で且つストロークリミット位置、つまり像振れ補正範囲を様々な形状(略円形は勿論、四角形や図9の様な多角形)に設定でき、各撮影状態に適した像振れ補正制御を行う事ができる。この事が、請求項5記載の内容に相当する。
なお、この実施例2では、テーブルデータによってストロークリミット位置を設定したが、演算によって求めてもよい。
この実施例3では、像振れ補正モード切換え用のスイッチSWISMODEにより、像振れ補正特性と像振れ補正範囲の両方を切り換える例を示すものである。
回路構成は実施例1における図6と同様であるので、その説明は省略する。
この実施例3における動作について、図10のフローチャートを用いて説明する。なお、実施例1における図7のフローチャートと同様の部分の説明は省略し、この実施例3特有の動作部分、つまりステップ#68〜#76のみについて説明する。又、ステップ#25以降は図7等と同様であるので、その図示も省略する。
[ステップ#68] スイッチSWISMODEの状態を調べ、モード1であるか、モード2であるかを判定し、モード1であればステップ#69へ進む。
[ステップ#69] 積分カットオフ周波数 0.1Hzの積分演算を行う。モード1は静止した被写体の撮影に適したモードであるので、積分のカットオフ周波数を低くしている。
[ステップ#70] ズーム及びフォーカスのポジションによって振れ角変位に対する補正レンズの偏心量(敏感度)が変化するので、その調整を行う。この結果は、補正レンズを駆動すべき量に相当するデータ(SFTDRVY ,SFTDRVP )となる。
[ステップ#71] モード1であるので、ストロークリミット位置DRVLMT1 との比較を行う。DRVLMT1 以内であればステップ#25へ進み、それより大きければステップ#53へ進む。
[ステップ#53] SFTDRVにDRVLMT1 を書き込む。
また、前述した様にステップ#68にてモード2であると判定した場合は、ステップ#73へ進む。
[ステップ#73] 積分カットオフ周波数 0.3Hzの積分演算を行う。モード2は動きの多い被写体の撮影に適したモードであるので、積分のカットオフ周波数をモード1よりも高くしている。
[ステップ#74] ズーム及びフォーカスのポジションによって振れ角変位に対する補正レンズの偏心量(敏感度)が変化するので、その調整を行う。この結果は、補正レンズを駆動すべき量に相当するデータ(SFTDRVY ,SFTDRVP )となる。
[ステップ#75] モード2であるので、ストロークリミット位置DRVLMT2 との比較を行う。DRVLMT2 以内であればステップ#25へ進み、それより大きければステップ#76へ進む。
[ステップ#76] SFTDRVにDRVLMT2 を書き込む。
以上の様に、スイッチSWISMODEにより選択されるモードに応じて、そのモードに適した像振れ補正特性と像振れ補正範囲の両方を選択するようにしているため、最適な像振れ補正制御を行うことが可能となる。
この実施例3において、スイッチSWISMODEが請求項6記載の外部操作手段に相当し、このスイッチにてモード1が選択された場合は、ステップ#69,#70の処理が行われ、モード2が選択された場合は、ステップ#73,#74の処理を行われ、最適な像振れ補正制御が可能となる。この事が、請求項6,7,9の内容に相当する。
また、ストロークリミット位置(像振れ補正範囲)を実施例2と同様に反対軸の駆動データに応じたデータテーブルで設定すれば、ピッチ,ヨーを別々に設定でき、様々な形状にすることができる。この事が、請求項10記載の内容に相当する。
また、静止被写体撮影用であるモード1のストロークリミット位置DRVLMT1 は機械的なストローク端に突き当たるように設定し、つまり電気的リミット位置を設けなく、機械的なストローク端に衝突するところまで補正可能範囲が拡大させるようにしても良い。この事が請求項9記載の内容に相当する。又、同じモードにおいても、例えばピッチ方向(重力方向)に対しては電気的なストロークリミット位置を設け、ヨー方向に対しては電気的なストロークリミット位置を設けず、機械的なストローク端に衝突するまで補正範囲を拡大するようにしても良い。この事が請求項8記載の内容に相当する。
また、この実施例3においても、モード1を静止被写体撮影用、モード2を動体被写体撮影用としたが、モードをもっと増やして、三脚取り付け撮影用、歩行撮影用などのモードを追加したり、モード1やモード2と入れ替えても構わない。
(変形例)
上記実施例では、ピッチとヨーのプログラムを共有している例を示したが、別々に設けても構わない。また、デジタル制御で行う例を示したが、アナログ制御で行っても良い。
また、像振れ補正装置は交換レンズに組み込んだ例を示したが、像振れ補正装置が交換レンズ内になく、エクステンダのように、カメラとレンズの間に入るアダプタや、交換レンズの前方に取り付けるコンバージョン・レンズのどの中に入る付属品としての形態をとっても良い。
また、レンズシャッタカメラ,ビデオカメラなどのカメラに適用しても良く、更には、その他の双眼鏡等の光学機器や他の装置,構成ユニットとしても適用することができる。
また、上記実施例では、振れセンサとして角速度センサを例にしているが、角加速度センサ,加速度センサ,速度センサ,角変位センサ,変位センサ、更には画像振れ自体を検出する方法など、振れが検出できるものであればどのようなものであってもよい。
本発明の前提となる前提技術例に係る一眼レフカメラと交換レンズの回路構成を示すブロック図である。 図1のレンズマイコンでのメイン動作を示すフローチャートである。 図1のレンズマイコンにて行われるロック・アンロック動作を示すフローチャートである。 図1のレンズマイコンにて行われる像振れ補正割り込み発生のタイミングを示す図である。 図1のレンズマイコンにて行われる像振れ補正割り込み動作を示すフローチャートである。 本発明の実施例1に係る一眼レフカメラと交換レンズの回路構成を示すブロック図である。 本発明の実施例1において交換レンズ内のマイコンにて行われる像振れ補正割り込み動作を示すフローチャートである。 本発明の実施例2において交換レンズ内のマイコンにて行われる像振れ補正割り込み動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の例2における像振れ補正範囲の一例を示す図である。 本発明の実施例3において交換レンズ内のマイコンにて行われる像振れ補正割り込み動作を示すフローチャートである。 従来の防振システムの概略構成を示す斜視図である。 図11の振れ補正装置の構造を示す分解斜視図である。 図12の挟持手段が挿入される支持枠の孔の形状を説明する為の図である。 図12の地板に支持枠を組み込んだ時の様子を示す断面図である。 図12に示す地板を示す斜視図である。 図12に示す支持枠を示す斜視図である。 図12に示すロックリングを示す斜視図である。 図12の支持枠等を示す正面図である。 図12の位置検出素子の出力を増幅するICの構成を示す回路図である。 図12のロックリングが駆動される時の様子を示す図である。 図20のロックリング駆動時における信号波形を示す図である。 像振れ補正装置が搭載された一般的なカメラの像振れ補正系の回路構成を示すブロック図である。 従来の像振れ補正動作を示すフローチャートである。
符号の説明
101 レンズマイコン
102 振れ補正系
106 振れセンサ
107 位置センサ
108 振れ補正駆動系
124 像振れ補正開始用スイッチ
125 像振れ補正モード切換え用のスイッチ

Claims (11)

  1. 結像光学系に加わる振れに起因する像振れを、前記結像光学系の光軸と垂直な平面内において補正する補正光学手段と、前記振れ状態を検出し、この検出信号に基づいて前記補正光学手段の位置制御を行う像振れ補正手段とを有する像振れ補正機能付き光学機器において、
    前記結像光学系が所定の焦点距離である状態で、複数の像振れ補正範囲の中より任意の像振れ補正範囲を選択する外部操作手段を有することを特徴とする像振れ補正機能付き光学機器。
  2. 選択可能な前記複数の中の一つの像振れ補正範囲は、第1の方向の像振れ補正範囲と前記第1の方向と垂直な第2の方向の像振れ補正範囲を設定することで決定されるものであり、前記第1の方向と第2の方向それぞれの像振れ補正範囲を互いに異ならせたことを特徴とする請求項1記載の像振れ補正機能付き光学機器。
  3. 前記第1の方向の像振れ補正範囲と前記第1の方向と垂直な第2の方向の像振れ補正範囲のうちの一方の像振れ補正範囲は、前記補正光学手段の駆動限界を電気的に制限することで決定され、他の一つの像振れ補正範囲は、機械的構造上の制限において決定されることを特徴とする請求項2記載の像振れ補正機能付き光学機器。
  4. 選択可能な前記複数の中の一つの像振れ補正範囲は、前記補正光学手段の駆動限界を電気的に制限することで決定され、他の一つの像振れ補正範囲は、機械的構造上の制限において決定されることを特徴とする請求項1記載の像振れ補正機能付き光学機器。
  5. 選択可能な前記複数の中の一つの像振れ補正範囲は、略円形であり、他の一つの像振れ補正範囲は、多角形であることを特徴とする請求項1記載の像振れ補正機能付き光学機器。
  6. 結像光学系に加わる振れに起因する像振れを、前記結像光学系の光軸と垂直な平面内において補正する補正光学手段と、前記振れ状態を検出し、この検出信号に基づいて前記補正光学手段の位置制御を行う像振れ補正手段とを有する像振れ補正機能付き光学機器において、
    像振れ補正特性と前記補正光学手段の像振れ補正範囲を、それぞれ複数の中より選択する外部操作手段を有することを特徴とする像振れ補正機能付き光学機器。
  7. 前記像振れ補正特性と前記像振れ補正範囲の組み合わせは、予め定まっていることを特徴とする請求項6記載の像振れ補正機能付き光学機器。
  8. 複数の中のある一つの像振れ補正特性が選択された際における像振れ補正範囲は、第1の方向の像振れ補正範囲と前記第1の方向と垂直な第2の方向の像振れ補正範囲を設定することで決定されるものであり、前記第1の方向と第2の方向それぞれの像振れ補正範囲を互いに異ならせたことを特徴とする請求項7記載の像振れ補正機能付き光学機器。
  9. 複数の中の一つの像振れ補正範囲は、前記補正光学手段の駆動限界を電気的に制限することで決定され、他の一つの像振れ補正範囲は、機械的構造上の制限において決定されることを特徴とする請求項6又は7記載の像振れ補正機能付き光学機器。
  10. 前記複数の中の一つの像振れ補正範囲は、略円形であり、他の一つの像振れ補正範囲は、多角形であることを特徴とする請求項6又は7記載の像振れ補正機能付き光学機器。
  11. 複数の中の一つの像振れ補正特性は、他の像振れ補正特性より低周波帯域の特性を劣化させたものであり、この際選択される像振れ補正範囲は、他の像振れ補正範囲よりも狭いことを特徴とする請求項7記載の像振れ補正機能付き光学機器。
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