JPH10221730A - 防振制御装置 - Google Patents

防振制御装置

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Publication number
JPH10221730A
JPH10221730A JP3975897A JP3975897A JPH10221730A JP H10221730 A JPH10221730 A JP H10221730A JP 3975897 A JP3975897 A JP 3975897A JP 3975897 A JP3975897 A JP 3975897A JP H10221730 A JPH10221730 A JP H10221730A
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JP
Japan
Prior art keywords
vibration
control device
image stabilization
signal
operating
Prior art date
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Application number
JP3975897A
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English (en)
Inventor
Koichi Washisu
晃一 鷲巣
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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  • Adjustment Of Camera Lenses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 精度の良い測光,測距を行わせると共に、そ
の為に操作性の低下を招いてしまうといった事を防止す
る。 【解決手段】 防振開始用操作手段の操作により防振手
段が作動した後に、防振開始用操作手段の操作が停止さ
れても、該防振制御装置が搭載される光学機器の動作を
開始させる為の動作開始手段が防振手段の作動中に機能
していれば、この動作開始手段の機能中は防振手段の作
動を継続させる防振継続手段を有した構成(#1005
〜#1011)にしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、該装置が搭載され
るカメラ等の光学機器に加わる振れに起因する像振れを
補正する防振制御装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在のカメラは露出決定やピント合せ等
の撮影にとって重要な作業は全て自動化されているた
め、カメラ操作に未熟な人でも撮影失敗を起す可能性は
非常に少なくなっている。
【0003】また、最近では、カメラに加わる手振れを
防ぐシステムも研究されており、撮影者の撮影失敗を誘
発する要因は殆ど無くなってきている。
【0004】ここで、手振れを防ぐシステムについて簡
単に説明する。
【0005】撮影時のカメラの手振れは、周波数として
通常1Hz乃至12Hzの振動であるが、シャッタのレ
リーズ時点においてこのような手振れを起していても像
振れの無い写真を撮影可能とする為の基本的な考えとし
て、上記手振れによるカメラの振動を検出し、その検出
値に応じて補正レンズを変位させてやらなければならな
い。従って、カメラの振れが生じても像振れを生じない
写真を撮影できることを達成するためには、第1にカメ
ラの振動を正確に検出し、第2に手振れによる光軸変化
を補正することが必要となる。
【0006】この振動(カメラ振れ)の検出は、原理的
にいえば、角加速度,角速度,角変位等を検出する振動
検出センサと、該センサの出力信号を電気的或は機械的
に積分して角変位を出力するカメラ振れ検出回路とをカ
メラに搭載することによって行うことができる。そし
て、この検出情報に基づいて撮影光軸を偏心させる補正
光学装置を駆動させることにより、像振れ抑制が可能と
なる。
【0007】ここで、振動検出回路を用いた防振システ
ムについて、図9を用いてその概要を説明する。
【0008】図9の例は、図示矢印81方向のカメラ縦
振れ81p及び横振れ81yに由来する像振れを抑制す
るシステムの図である。
【0009】同図中、82はレンズ鏡筒、83p,83
yは各々カメラ縦振れ振動、カメラ横振れ振動を検出す
る振動検出回路で、それぞれの振動検出方向を84p,
84yで示してある。85は補正光学装置(87p,8
7yは各々補正光学装置85に推力を与えるコイル、8
6p,86yは補正手段85の位置を検出する位置検出
素子)であり、該補正光学装置85には後述する位置制
御ループを設けており、振動検出回路83p,83yの
出力を目標値として駆動され、像面88での安定を確保
する。
【0010】図10はかかる目的に好的に用いられる振
れ補正装置(詳細は後述するが、補正手段や該補正手段
を支持したり、係止したりする手段より成る)の構造を
示す分解斜視図であり、以下図10〜図19を参照しつ
つ、この構造について説明する。
【0011】地板71(図13に拡大図あり)の背面突
出耳71a(3ケ所(1ケ所は隠れて見えない))は不
図示の鏡筒に嵌合し、公知の鏡筒コロ等が孔71bにネ
ジ止めされ、鏡筒に固定される。
【0012】磁性体であり光択メッキが施された第2ヨ
ーク72は、孔72aを貫通するネジで地板71の孔7
1cにネジ止めされる。又、第2ヨーク72にはネオジ
ウムマグネット等の永久磁石(シフト用マグネット)7
3が磁気的に吸着されている。なお、各永久磁石73の
磁化方向は図10に図示した矢印73aの方向である。
【0013】補正レンズ74がCリング等で固定された
支持枠75(図14に拡大図あり)にはコイル76p,
76y(シフト用コイル)が強引に押し込まれて接合
(以下、この事を「パッチン接着」と記す)され(図1
4は未接着)、又、IRED等の投光素子77p,77
yも支持枠75の背面に接着され、スリット75ap,
75ayを通してその射出光が後述するPSD等の位置
検出素子78p,78yに入射する。
【0014】支持枠75の孔75b(3ケ所)にはPO
M(ポリアセタール樹脂)等の先端球状の支持球79
a,79b及びチャージバネ710が挿入され(図11
及び図14も参照)、支持球79aが支持枠75に熱カ
シメされ固定される(支持球79bはチャージバネ71
0のバネ力に逆らって孔75bの延出方向に摺動可能で
ある)。
【0015】上記図11は振れ補正装置の組立後の横断
面図であり、支持枠75の孔75bに矢印79c方向に
支持球79b,チャージしたチャージバネ710,支持
球79aの順に挿入してゆき(支持球79a,79bは
同形状の部品)、最後に孔75bの周端部75cを熱カ
シメして支持球79aの抜け止めを行う。
【0016】孔75bの図11と直交する方向の断面図
を図12(a)に示し、又図12(a)の断面図を矢印
79c方向より見た平面図を図12(b)に示してお
り、図12(b)の符合A〜Dに示す範囲の深さを図1
2(a)のA〜Dに示す。
【0017】ここで、支持球79aの羽根部79aaの
後端部は深さA面の範囲で受けられ規制される為、周端
部75aを熱カシメする事で支持球79aは支持枠75
に固定される。
【0018】支持球79bの羽根部79baの先端部は
深さB面の範囲で受けられる為に、該支持球79bがチ
ャージバネ710のチャージバネ力で孔75bより矢印
79cの方向に抜けてしまう事はない。
【0019】勿論振れ補正装置の組立が終了すると支持
球79bは図11に示す様に第2ヨーク72に受けられ
る為、支持枠75より抜け出る事はなくなるが、組立性
を考慮して抜け止め範囲B面を設けている。
【0020】図11及び図12に示す支持枠75の孔7
5bの形状は、該支持枠75を成形で作る場合において
も複雑な内径スライド型を必要とせず、矢印79cと反
対側に型を抜く単純な2分割型で成形可能な為、その分
寸法精度を厳しく設定出来る。
【0021】この様に、支持球79a,79bが同一部
品となっている為に部品コストが下がるばかりでなく、
組立ミスが無く、部品管理上も有利である。
【0022】上記支持枠75の軸受部75dには例えば
フッソ系のグリスを塗布し、ここにL字形の軸711
(非磁性のステンレス材)を挿入し(図10参照)、L
字軸711の他端は地板71に形成された軸受部71d
(同様にグリスを塗布し)に挿入し、3カ所の支持球7
9bを共に第2ヨーク72に乗せて支持枠75を地板7
1内に収める。
【0023】次に、図10に示す第1ヨーク712の位
置決め孔712a(3ケ所)を地板71の図13に示す
ピン71f(3ケ所)に嵌合させ、同じく図13に示す
受け面71e(5ケ所)にて第1ヨーク712を受けて
地板71に対し磁気的に結合する(永久磁石73の磁力
により)。
【0024】これにより、第1ヨーク712の背面が支
持球79aと当接し、図11に示す様に支持枠75は第
1ヨーク712と第2ヨーク72にて挟持され、光軸方
向の位置決めが為される。
【0025】支持球79a,79bと第1ヨーク71
2,第2ヨーク72の互いの当接面にもフッソ系グリス
が塗布してあり、支持枠75は地板71に対して光軸と
直交する平面内にて自由に摺動可能である。
【0026】上記L字軸711は支持枠75が地板71
に対し矢印713p,713y方向にのみ摺動可能に支
持していることになり、これにより支持枠75の地板7
1に対する光軸回りの相対的回転(ローリング)を規制
している。
【0027】尚、前記L字軸711と軸受部71d,7
5dの嵌合ガタは光軸方向には大きく設定しており、支
持球79a,79bと第1ヨーク712,第2ヨーク7
2の挾持による光軸方向規制と重複嵌合してしまうこと
を防いでいる。
【0028】前記第1ヨーク712の表面には絶縁用シ
ート714が被せられ、その上に複数のICを有するハ
ード基板715(位置検出素子78p,78y、出力増
幅用IC,コイル76p,76y駆動用IC等)が位置
決め孔715a(2ケ所)を地板71の図20に示すピ
ン71h(2ケ所)に嵌合され、孔715b,第1ヨー
ク712の孔712bとともに地板71の孔71gにネ
ジ結合される。
【0029】ここで、ハード基板715には位置検出素
子78p,78yが工具にて位置決めされて半田付けさ
れ、又信号伝達用のフレキシブル基板716も面716
aがハード基板715の背面に破線で囲む範囲715c
(図10参照)に熱により圧着される。
【0030】前記フレキシブル基板716から光軸と直
交する平面方向に一対の腕716bp,716byが延
出しており、各々支持枠75の引っ掛け部75ep,7
5ey(図14参照)に引っ掛けられ、投光素子77
p,77yの端子及びコイル76p,76yの端子が半
田付けされる。
【0031】これにより、IRED等の投光素子77
p,77y、コイル76p,76yの駆動はハード基板
715よりフレキシブル基板716を介在して行われる
ことになる。
【0032】前記フレキシブル基板716の腕部716
bp,716by(図12参照)には各々屈折部716
cp,716cyを有しており、この屈折部の弾性によ
り支持枠75が光軸と直交する平面内に動き回る事に対
する該腕部716bp,716byの負荷を低減してい
る。
【0033】前記第1ヨーク712は型抜きによる突出
面712cを有し、該突出面712cは絶縁シート71
4の孔714aを通り、ハード基板715と直接接触し
ている。この接触面のハード基板715側にはアース
(GND:グランド)パターンが形成されており、ハー
ド基板715を地板にネジ結合する事で第1ヨーク71
2はアースされ、アンテナになってハード基板715に
ノイズを与える事を無くしている。
【0034】図10に示すマスク717は地板71のピ
ン71hに位置決めされ、前記ハード基板715上に両
面テープにて固定される。
【0035】前記地板71には永久磁石貫通孔71i
(図10,図13参照)が開けられており、ここから第
2ヨーク72の背面が露出している。そして、この貫通
孔71iに永久磁石718(ロック用マグネット)が組
み込まれ、第2ヨーク72と磁気結合している(図11
参照)。
【0036】ロックリング719(図10,図11,図
15参照)にはコイル720(ロック用コイル)が接着
され、又ロックリング719の耳部719aの背面には
軸受719b(図16参照)があり、アマーチュアピン
721(図10参照)にアマーチュアゴム722を通
し、該アマーチュアピン721を軸受719bに通した
後、該アマーチュアピン721にアマーチュアバネ72
3を通し、アマーチュア724に嵌入してカシメ固定す
る。
【0037】従って、アマーチュア724はアマーチュ
アバネ723のチャージ力に逆らってロックリング71
9に対し矢印725方向に摺動出来る。
【0038】図16は組立終了後の振れ補正装置を、図
10の背面方向から見た平面図であり、この図におい
て、ロックリング719の外径切り欠き部719c(3
ケ所)を地板71の内径突起71j(3ケ所)に合せて
ロックリング719を地板71に押し込み、その後ロッ
クリングを時計方向に回して抜け止めを行う公知のバヨ
ネット結合により、ロックリング719は地板71に取
り付いている。
【0039】従って、ロックリング719は地板71に
対し光軸回りに回転可能である。しかし、ロックリング
719が回転して再びその切り欠き719cが突起71
jと同位相になり、バヨネット結合が外れてしまうのを
防ぐ為にロックゴム726(図10,図16参照)を地
板71に圧入して、該ロックリング719がロックゴム
726に規制される切り欠き部719dの角度θ(図1
6参照)しか回転出来ない様に回転規制している。
【0040】磁性体のロック用ヨーク727(図10参
照)にも永久磁石718(ロック用マグネット)が取り
付けられ、その孔727a(2ケ所)を地板71のピン
71k(図16参照)に嵌合して嵌め込み、孔727b
(2ケ所)と71n(2ケ所)によりねじ結合してい
る。
【0041】地板71側の永久磁石718とロック用ヨ
ーク727側の永久磁石718、及び、第2のヨーク7
2,ロック用ヨーク727により、公知の閉磁路を形成
している。
【0042】又、前記ロックゴム726はロック用ヨー
ク727がネジ結合される事で抜け止めされる。尚、図
16においては上記の説明の為にロックヨーク727は
省いて図示している。
【0043】前記ロックリング719のフック719e
と地板71のフック71m間(図16参照)にはロック
バネ728が掛けられており、ロックリング719を時
計まわりに付勢している。吸着ヨーク729(図10,
図16参照)には吸着コイル730が差し込まれ、地板
71の孔729aによりネジ結合される。
【0044】コイル720の端子及び吸着コイル730
の端子は、例えば4本縒り線のテトロン被覆線のツイス
トペア構成にしてフレキシブル基板716の幹部716
dに半田付けされる。
【0045】以上説明した振れ補正装置の機構部は大別
すると、光軸を偏心させる補正手段と、該補正手段を支
持する支持手段と、前記補正手段を係止する係止手段の
3つの要素で構成されている。
【0046】前記補正手段は、レンズ74、支持枠7
5、コイル76p,76y、IRED77p,77y、
位置検出素子78p,78y、IC731p,731
y、支持球79a,79y、チャージバネ710、支持
軸711で組み立てられている。また、支持手段は、地
板71、第2ヨーク72、永久磁石73、第1ヨーク7
12で構成されている。又係止手段は、永久磁石71
8、ロックリング719、コイル720、アーマチュア
軸721、アーマチュアゴム722、アーマチュアバネ
723、アーマチュア724、ロックゴム726、ヨー
ク727、ロックバネ728、吸着ヨーク729、吸着
コイル730で構成されている。
【0047】また、前記補正手段を構成するうちの、レ
ンズ74、支持枠75により補正光学系を成し、PSD
78p,79y、IC731p,731y、IRED7
7p,77yが位置検出回路を成し、コイル76p,7
6y、第2ヨーク72、永久磁石73、第1ヨーク71
2が駆動回路を成す。つまり、補正手段は、補正光学
系,位置検出回路,前記補正光学系を駆動する駆動回路
を主たる構成要素として成るものである。
【0048】そして、前記振れ補正装置と振動検出回路
(図9参照)と以下の図17に示す演算回路により、防
振システムが構成される。
【0049】前記ハード基板715上のIC731p,
731yは各々位置検出端子78p,78yの出力増幅
用のICであるが、その内部構成は図17の様になって
いる(IC731p,731yは同構成の為、ここでは
731pのみ示す)。
【0050】図17において、電流−電圧変換アンプ7
31ap,731bpは投光素子77pにより位置検出
素子78p(抵抗R1,R2より成る)に生じる光電流
78i1p,78i2pを電圧に変換し、差動アンプ7
31cpは各電流−電圧変換アンプ731ap,731
bpの差出力を求め増幅している。
【0051】投光素子77p,77yの射出光は、前述
した通り、スリット75ap,75ayを経由して位置
検出素子78p,78y上に入射するが、支持枠75が
光軸と垂直な平面内で移動すると位置検出素子78p,
78yへの入射位置が変化する。
【0052】前記位置検出素子78pは矢印78ap方
向(図10参照)に感度を持っており、又スリット75
apは矢印78apとは直交する方向(78ay方向)
に光束が拡がり、矢印78ap方向には光束が絞られる
形状をしている為、支持枠75が矢印713p方向に動
いた時のみ該位置検出素子78pの光電流78i1 p,
78i2 pのバランスは変化し、差動アンプ731cp
は支持枠75の矢印713p方向に応じた出力をする。
【0053】又位置検出素子78yは矢印78ay方向
(図10参照)に検出感度を持ち、スリット75ayは
矢印78ayとは直交する方向(78ap方向)に延出
する形状の為に、支持枠75が矢印713y方向に動い
た時のみ該位置検出素子78yは出力を変化させる。
【0054】加算アンプ731dpは電流−電圧変換ア
ンプ731ap,731bpの出力の和(位置検出素子
78pの受光量総和)を求め、この信号を受ける駆動ア
ンプ731epはこれに従って投光素子77pを駆動す
る。
【0055】上記投光素子77pは温度等に極めて不安
定にその投光量が変化する為、それに伴い位置検出素子
78pの光電流78i1 p,78i1 pの絶対量(78
1p+78i2 p)が変化する。その為、支持枠75
の位置を示す(78i1 p−78i2 p)である差動ア
ンプ731cpの出力も変化してしまう。
【0056】しかし、上記の様に受光量の総和が一定と
なる様に前述の駆動回路によって投光素子77pを制御
すれば、差動アンプ731cpの出力変化が無くなる。
【0057】図10に示すコイル76p,76yは永久
磁石73,第1のヨーク712,第2のヨーク72で形
成される閉磁路内に位置し、コイル76pに電流を流す
事で支持枠75は矢印713p方向に駆動され(公知の
フレミングの左手の法則)、コイル76yに電流を流す
事で支持枠75は矢印713y方向に駆動される。
【0058】一般に位置検出素子78p,78yの出力
をIC731p,731yで増幅し、その出力でコイル
76p,76yを駆動すると、支持枠75が駆動されて
位置検出素子78p,78yの出力が変化する構成とな
る。
【0059】ここで、コイル76p,76yの駆動方向
(極性)を位置検出素子78p,78yの出力が小さく
なる方向に設定すると(負帰還)、該コイル76p,7
6yの駆動力により位置検出素子78p,78yの出力
がほぼ零になる位置で支持枠75は安定する。
【0060】この様に位置検出出力を負帰還して駆動を
行う手法を位置制御手法と云い、例えば外部から目標値
(例えば手振れ角度信号)をIC731p,731yに
混合させると、支持枠75は目標値に従って極めて忠実
に駆動される。
【0061】実際には差動アンプ731cp,731c
yの出力はフレキシブル基板716を経由して不図示の
メイン基板に送られ、そこでアナログ/ディジタル変換
(A/D変換)が行われ、マイコンに取り込まれる。
【0062】マイコン内では適宜目標値(手振れ角度信
号)と比較増幅され、公知のディジタルフィルタ手法に
よる位相進み補償(位置制御をより安定させる為)が行
われた後、再びフレキシブル基板716を通り、IC7
32(コイル76p,76y駆動用)に入力する。IC
732は入力される信号を基に前記コイル76p,76
yを公知のPWM(パルス幅変調)駆動を行い、支持枠
75を駆動する。
【0063】支持枠75は前述した様に矢印713p,
713y方向に摺動可能であり、上述した位置制御手法
により位置を安定させている訳であるが、カメラ等の民
生用光学機器においては電源消耗防止の観点からも常に
該支持枠75を制御しておく事は出来ない。
【0064】また、支持枠75は非制御状態時には光軸
と直交する平面内にて自由に動き回る事が出来る様にな
る為、その時のストローク端での衝突の音発生や損傷に
対しても対策しておく必要がある。
【0065】図16及び図18に示す様に支持枠75の
背面には3ケ所の放射状に突出した突起75fを設けて
あり、図18に示す様に突起75fの先端がロックリン
グ719の内周面719gに嵌合している。従って、支
持枠75は地板71に対して全ての方向に拘束されてい
る。
【0066】図18(a),(b)はロックリング71
9と支持枠75の動作の関係を示す平面図であり、図1
6の平面図から要部のみ抜出した図である。尚、説明を
解り易くする為に実際の組立状態とは若干レイアウトを
変化させている。又、図18(a)のカム部719f
(3ケ所)は、図11,図15に示す通り、ロックリン
グ719の円筒の母線方向全域に渡って設けられている
訳ではないので図16の方向からは実際には見えない
が、説明の為に図示している。
【0067】図11に示した通り、コイル720(72
0aは図示しないフレキシブル基板等でロックリング7
19の外周を通り、端子719hよりフレキシブル基板
716の幹部716d上の端子716eに接続される4
本縒り線の引き出し線)は永久磁石718で挟まれた閉
磁路内に入っており、コイル720に電流を流す事でロ
ックリング719を光軸回りに回転させるトルクを発生
する。
【0068】このコイル720の駆動も不図示のマイコ
ンからフレキシブル基板716を介してハード基板71
5上の駆動用IC733に入力する指令信号で制御さ
れ、IC733はコイル720をPWM駆動する。
【0069】図18(a)において、コイル720に通
電するとロックリング719に反時計回りのトルクが発
生する様にコイル720の巻き方向が設定されており、
これによりロックリング719はロックバネ728のバ
ネ力に逆らって反時計方向に回転する。
【0070】尚、ロックリング719は、コイル720
に通電前はロックバネ728の力によりロックゴム72
6に当接して安定している。
【0071】ロックリング719が回転すると、アマー
チュア724が吸着ヨーク729に当接してアマーチュ
アバネ723を縮め、吸着ヨーク729とアマーチュア
724の位置関係をイコライズしてロックリング719
は図18(b)の様に回転を止める。
【0072】図19はロックリング駆動のタイミングチ
ャートである。
【0073】図19の矢印719iでコイル720に通
電(720bに示すPWM駆動)すると同時に吸着マグ
ネット730にも通電(730a)する。その為、吸着
ヨーク729にアマーチュア724が当接し、イコライ
ズされた時点でアマーチュア724は吸着ヨーク729
に吸着される。
【0074】次に、図19の720cに示す時点でコイ
ル720への通電を止めると、ロックリング719はロ
ックバネ728の力で時計回りに回転しようとするが、
上述した様にアマーチュア724が吸着ヨーク729に
吸着されている為、回転は規制される。この時、支持枠
75の突起75fはカム部719fと対向する位置に在
る(カム部719fが回転して来る)為、支持枠75は
突起75fとカム部719fの間のクリアランス分だけ
動ける様になる。
【0075】この為、重力G(図18(b)参照)の方
向に支持枠75が落下する事になるが、図19の矢印7
19iの時点で支持枠75も制御状態にする為、落下す
る事は無い。
【0076】支持枠75は非制御時はロックリング71
9の内周で拘束されているが、実際には突起75fと内
周壁719gの嵌合ガタ分だけガタを有する。即ち、こ
のガタ分だけ支持枠75は重力G方向に落ちており、支
持枠75の中心と地板71の中心がずれている事にな
る。その為、矢印719iの時点から例えば1秒費やし
てゆっくり地板71の中心(光軸の中心)に移動させる
制御をしている。
【0077】これは急激に中心に移動させると補正レン
ズ74を通して像の揺れを撮影者が感じて不快である為
であり、この間に露光が行われても、支持枠75の移動
による像劣化が生じない様にする為である。(例えば1
/8秒で支持枠を5μm移動させる)詳しくは、図19
の矢印719i時点での位置検出素子78p,78yの
出力を記憶し、その値を目標値として支持枠75の制御
を始め、その後1秒間費やしてあらかじめ設定した光軸
中心の時の目標値に移動してゆく(図19の75g参
照)。
【0078】ロックリング719が回転され(アンロッ
ク状態)た後、振動検出手段からの目標値を基にして
(前述した支持枠75の中心位置移動動作に重なって)
支持枠75が駆動され、防振が始まる事になる。
【0079】ここで、防振を終わる為に矢印719jの
時点で防振オフにすると、振動検出回路からの目標値が
補正手段を駆動する駆動回路に入力されなくなり、支持
枠75は中心位置に制御されて止まる。この時に吸着コ
イル730への通電を止める(730b)。すると、吸
着ヨーク729によるアマーチュア724の吸着力が無
くなり、ロックリング719はロックバネ728により
時計回りに回転され、図18(a)の状態に戻る。この
時、ロックリング719はロックゴム726に当接して
回転規制される為に回転終了時の該ロックリング719
の衝突音は小さく抑えられる。
【0080】その後(例えば20msec後)、駆動回
路への制御を断ち、図19のタイミングチャートは終了
する。
【0081】図20〜図22は防振システムの概要を示
すもので、図20は全体の構成を示すブロック図であ
り、図21と図22は、図20の各回路の詳細を示すブ
ロック図である。更に詳しくは、図20の上段の各部を
図21に示し、図20の下段の各部を図21に示すと共
に、上段と下段の各部の接続関係の明確化の為、それぞ
れの信号ラインにa〜gの符号を付してある。
【0082】これらの図において、91は図9の振動検
出回路83p,83yに相当する振動検出回路であり、
振動ジャイロ等の角速度を検出する振れ検出センサと該
振れ検出センサ出力のDC成分をカットした後に積分し
て角変位を得るセンサ出力演算部より構成される。
【0083】この振動検出回路91からの角変位信号は
目標値設定回路92に入力される。この目標値設定回路
92は、図22に示す様に、可変差動増幅器92aとサ
ンプルホールド器92bより構成されており、サンプル
ホールド器92bは常にサンプル中の為に可変差動増幅
器92aに入力される両信号は常に等しく、その出力は
ゼロである。しかし、後述する遅延回路93からの出力
にて前記サンプルホールド器92bがホールド状態にな
ると、可変差動増幅器92aはその時点をゼロとして連
続的に出力を始める。
【0084】可変差動増幅器92aの増幅率は防振敏感
度設定回路94の出力により可変になっている。何故な
らば、目標値設定回路92の目標値信号は補正手段91
0を追従させる目標値(指令信号)であるが、該補正手
段910の駆動量に対する像面の補正量(防振敏感度)
はズーム,フォーカス等の焦点変化に基づく光学特性に
より変化するために、その防振敏感度変化を補う為であ
る。
【0085】従って、防振敏感度設定回路94は、図2
1に示す様に、ズーム情報出力回路95からのズーム焦
点距離情報と露光準備回路96の測距情報に基づくフォ
ーカス焦点距離情報が入力されており、その情報を基に
防振敏感度を演算あるいはその情報を基にあらかじめ設
定した防振敏感度情報を引き出して、目標値設定回路9
2内の可変差動増幅器92aの増幅率を変更させる。
【0086】補正駆動回路97は、図10のハード基板
715上に実装されたIC731p,731y,732
に相当し、目標値設定回路92からの目標値が指令信号
として入力される。
【0087】補正起動回路98は、図10のハード基板
715上のIC732と補正手段910に具備されたコ
イル76p,76yの接続を制御するスイッチであり、
図22に示す様に、通常時はスイッチ98aを端子98
cに接続させておく事でコイル76p,76yの各々の
両端を短絡しておき、論理積回路99の信号が入力され
るとスイッチ98aを端子98bに接続し、補正手段9
10を制御状態(未だ振れ補正は行わないが、コイル7
6p,76yに電力を供給し、位置検出素子78p,7
8yの信号がほぼゼロになる位置に補正手段910を安
定させておく)にする。又この時同時に論理積回路99
の出力信号は係止手段914にも入力され、これにより
係止手段914は補正手段910の係止を解除する。
【0088】尚、補正手段910はその位置検出素子7
8p,78yの位置信号を補正駆動回路97に入力し、
前述した様に位置制御を行っている。
【0089】論理積回路99はレリーズ操作部材911
の半押しによるSW1信号と防振切換操作部材912の
オン信号がそれぞれ入力された時に、その構成要素であ
るアンドゲード99a(図21参照)が信号を出力す
る。つまり、図22に示す様に、防振切換操作部材91
2である防振メインスイッチを撮影者が操作し、且つレ
リーズ操作部材911の半押しを行った時に、前記補正
手段910は係止解除され、制御状態になる。
【0090】レリーズ操作部材911の半押しにより発
生するSW1信号は、図20及び図21に示す様に、露
光準備回路96に入力され、これにより測光,測距,レ
ンズ合焦駆動が行われ、ここで得られたフォーカス情報
が防振敏感度設定回路94に入力される。
【0091】遅延回路93は論理積回路99の出力信号
を受けて、例えば1秒後に出力して前述した様に目標値
設定回路92より目標値信号を出力させる。
【0092】図示していないが、レリーズ操作部材91
1の半押しにより発生するSW1信号に同期して振動検
出回路91も起動を始める。そして、前述した様に積分
器等、大時定回路を含むセンサ出力演算は起動から出力
が安定する迄に、ある程度の時間を要する。
【0093】前記遅延回路93は前記振動検出回路91
の出力が安定する迄待機した後に、補正手段910へ目
標値信号を出力させる役割を演じ、振動検出回路91の
出力が安定してから防振を始める構成にしている。
【0094】露光回路913はレリーズ操作部材911
の押し切り(全押し)操作により発生するSW2信号入
力によりミラーアップを行い、露光準備回路96の測光
値を基に求められたシャッタスピードでシャッタを開閉
して露光を行い、ミラーダウンして撮影を終了する。
【0095】撮影終了後、撮影者がレリーズ操作部材9
11から手を離し、SW1信号をオフにすると、論理積
回路99は出力を止め、目標値設定回路92のサンプル
ホールド回路92bはサンプリング状態になり、可変差
動増幅器92aの出力はゼロになる。従って、補正手段
910は補正駆動を止めた制御状態に戻る。
【0096】論理積回路99の出力がオフになった事に
より、係止手段914は補正手段910を係止し、その
後に補正起動回路98のスイッチ98aは端子98cに
接続され、補正手段910は制御されなくなる。
【0097】振動検出回路91は、不図示のタイマによ
り、レリーズ操作部材911の操作が停止された後も一
定時間(例えば5秒)は動作を継続し、その後に停止す
る。これは、撮影者がレリーズ操作を停止した後に引き
続きレリーズ操作を行う事は頻繁にあるわけで、その様
な時に毎回振動検出回路91を起動するのを防ぎ、その
出力安定迄の待機時間を短くする為であり、振動検出回
路91が既に起動している時には該振動検出回路91は
起動既信号を遅延回路93に送り、その遅延時間を短く
している。
【0098】図23は、上記の動作をマイクロコンピュ
ータにより処理した場合の一連の動作を示すフローチャ
ートであり、以下これに従って簡単に説明する。
【0099】カメラに電源が投入されると、マイクロコ
ンピュータは、まず防振スイッチの状態を調べ、オンで
あれば次にレリーズ操作部材911の半押しによりSW
1信号が発生しているか否かを判別する(#5001→
#5002)。SW1信号が発生していれば、内部タイ
マをスタートさせ(#5003)、次に測光,測距、振
れ検出の開始、更には補正手段910による防振制御を
可能にする為にその係止解除を行う(#5004)。
【0100】次に、上記タイマでの計時内容が所定の時
間t1に達したか否かを調べ、達していなければ達する
までこのステップに留まる(#5005)。これは、前
述した様にセンサ出力が安定するまでの時間待機する為
の処理である。その後、所定の時間t1が経過すると、
目標値信号に基づいて補正手段910を駆動し、防振制
御を開始する(#5006)。
【0101】次に、レリーズ操作部材911の押し切り
によりSW2信号が発生しているか否かを調べ(#50
07)、発生していなければ再びSW1信号が発生して
いるか否かの判別を行い、もしSW1信号も発生してい
なければ(#5008のNO)、防振制御を停止すると
共に、補正手段910を所定の位置に係止する(#50
11→#5012)。
【0102】また、SW2信号は発生していないが、S
W1信号は発生していれば、ステップ#5007→#5
008→#5007……の動作を繰り返す。この状態時
にレリース回路911の押し切り操作が為されてSW2
信号が発生すると(#5007のYES)、フィルムへ
の露光動作を行う(#5009)。そして、SW1信号
の状態を調べ(#5010)、該SW1信号が発生しな
くなったら防振制御を停止すると共に、補正手段910
を所定の位置に係止する(#5011→#5012)。
【0103】以上の動作を終了すると、次に上記タイマ
を一旦リセットして再度スタートさせ(#5013)、
再びSW1信号が所定時間内(ここでは5秒以内)に発
生するかどうかの判別を行う(#5014→#5015
→#5014……)。もし防振を停止してから5秒以内
に再度SW1信号が発生したならば(#5015のYE
S)、測光,測距動作及び補正手段910の係止解除を
行い(#5016)、振れ検出はそのまま継続されてい
るので、直ちに目標値信号に基づいて補正手段910の
駆動制御を行い(#5006)、以下前述と同様の動作
を繰り返す。
【0104】つまり、この様な処理をすることにより、
前述した様に撮影者がレリーズ操作を停止した後に引き
続きレリーズ操作をした際に、その度に振動検出回路9
1を起動してその出力安定迄待機するといった不都合を
無くすことが可能になる。
【0105】一方、防振を停止してから5秒以内にSW
1信号が発生しなかった場合は(#5014のYE
S)、振れ検出を停止(振動検出回路91の駆動を停
止)する(#5017)。その後はステップ#5001
に戻り、防振スイッチのオン待機の状態に入る。
【0106】
【発明が解決しようとする課題】以上説明した防振シス
テムにおいては、レリーズボタンの半押し(防振メイン
スイッチがオンされている際に)により防振システムが
作動する構成になっていた。
【0107】しかしながら、この事が以下に述べる問題
点を有していた。
【0108】図20で説明した様に、レリーズボタンの
半押しが為されことにより、測光,測距,レンズ駆動
(自動焦点の為)を行っており、又、振れ補正は前記レ
リーズボタンの半押しから所定時間遅延して開始され
る。即ち、振れ補正より先に測光,測距が行われる構成
となっている。
【0109】長焦点レンズの場合、手振れにより適切な
構図が定められないのと同様、適切な測光,測距も出来
ない(手振れで狙いたいポイントに定まらない為)。
【0110】また、図20の係止手段914による補正
手段910の係止解除は、レリーズボタンの半押しが為
された時点で行われるが、この為に大電力が必要で、そ
のタイミングが測光,測距と重なってしまい、測光,測
距の精度を落とし(電気回路ノイズ等により)、好まし
くない。
【0111】(発明の目的)本発明の第1の目的は、精
度の良い測光,測距を行わせると共に、その為に操作性
の低下を招いてしまうといった事を防止することのでき
る防振制御装置を提供しようとするものである。
【0112】本発明の第2の目的は、防振手段の作動,
非作動を簡単に制御することのできる防振制御装置を提
供しようとするものである。
【0113】本発明の第3の目的は、該防振制御装置が
搭載される光学機器の使用状況に合わせて使用者の好み
で防振を制御したり、手振れの多い長焦点の測光,測距
精度の向上と手振れの少ない短焦点時の省電力化を図っ
たり、電源電池の消耗により光学機器の他の機能までも
動かなくなってしまうといった事を防ぐことのできる防
振制御装置を提供しようとするものである。
【0114】本発明の第4の目的は、該防振制御装置が
搭載される光学機器がどの様な姿勢であっても、防振開
始用操作手段を操作し易い場所に位置させることのでき
る防振制御装置を提供しようとするものである。
【0115】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、請求項1〜4記載の本発明は、振れを補正す
る防振手段と、該防振手段を作動させる防振開始用操作
手段とを有する防振制御装置において、前記防振開始用
操作手段の操作により前記防振手段が作動した後に、前
記防振開始用操作手段の操作が停止されても、該防振制
御装置が搭載される光学機器の動作を開始させる為の動
作開始手段が前記防振手段の作動中に機能していれば、
この動作開始手段の機能中は前記防振手段の作動を継続
させる防振継続手段を有した防振制御装置とするもので
ある。
【0116】具体的には、該防振制御装置を搭載したカ
メラを例にすると、防振手段を作動させる防振用スイッ
チを設ける(従来はレリーズボタンの半押し操作がこの
スイッチ機能を有していた)と共に、防振手段の作動を
継続させる機能をレリーズボタンに付加し、前記防振用
スイッチのオンで防振動作を開始した後に、この防振用
スイッチをオフにしても、レリーズボタンが防振中に既
に操作されていた場合には、このレリーズボタンが操作
している間は防振は継続される構成にして、測光,測距
に先だって防振を開始させ、レリーズボタンが操作され
ている間は(防振用スイッチの操作をし続けることな
く)防振が継続させるようにしている。
【0117】上記第2の目的を達成するために、請求項
5〜7記載の本発明は、振れを補正する防振手段と、該
防振手段を作動させる防振開始用操作手段とを有する防
振制御装置において、前記防振開始用操作手段の操作に
より防振手段が作動した後に、この防振開始用操作手段
の操作が停止され、これに伴って前記防振手段の作動が
停止しても、前記防振手段を再起動させる為の防振再起
動用操作手段を有した防振制御装置とするものである。
【0118】具体的には、該防振制御装置を搭載したカ
メラを例にすると、防振手段を作動させる防振用スイッ
チを設けると共に、レリーズボタンに防振再起動の機能
を付加し、防振用スイッチのオフの後、所定時間内にレ
リーズボタンを半押しすることにより、防振システムを
再起動させる構成にして、防振用スイッチのオンのみで
防振を継続させている最中に、該防振用スイッチをオフ
して防振が停止しても、再び該防振用スイッチを操作す
ることなく、使い慣れたレリーズボタンを操作する事の
みで防振手段を再起動させるようにしている。
【0119】上記第3の目的を達成するために、請求項
8〜12記載の本発明は、振れを補正する防振手段と、
該防振手段を作動させる防振開始用操作手段とを有する
防振制御装置において、前記防振開始用操作手段の操作
により防振手段が作動した後に、この防振開始用操作手
段の操作が停止され、これに伴って所定時間経過後に前
記防振手段の作動を停止する防振停止制御手段と、前記
所定時間を変更する防振停止時間変更手段とを有した防
振制御装置とするものである。
【0120】具体的には、該防振制御装置を搭載したカ
メラを例にすると、防振手段を作動させる操作部材(防
振用スイッチ又はレリーズボタン)の操作停止から防振
が実際に停止されるまでの所定時間を、外部操作部材に
よって任意に設定可能にしたり、焦点距離が長いときは
長くしたり、電池の消耗している時は短くするようにし
ている。
【0121】上記第4の目的を達成するために、請求項
13〜16記載の本発明は、振れを補正する防振手段
と、該防振手段を作動させる防振開始用操作手段とを有
する防振制御装置において、前記防振開始用操作手段
を、該防振制御装置が搭載される光学機器の光軸回りに
移動可能に設けた防振制御装置とするものである。
【0122】具体的には、カメラのレンズ鏡筒に対し回
転自在な回転部材に一体的に防振開始用操作手段を取り
付けると共に、前記回転部材に重りを設け、カメラの姿
勢に依らず、前記防振開始用操作手段を重力方向に対し
て一定の位置に来るようにしている。
【0123】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
に基づいて詳細に説明する。
【0124】図1は本発明の実施の第1の形態に係るカ
メラの回路構成を示すブロック図であり、図20と同じ
の部分は同一符号を付してある。
【0125】図20の従来例と異なるのは、防振切換用
操作部材912を防振用操作部材11に、論理積回路9
9を信号制御回路13に、それぞれ変更し、カメラへの
電源の投入,非投入のスイッチ部材であるメイン操作部
材12を新たに付加した点が異なる。そして、信号制御
回路13には、前記防振用操作部材11より信号ライン
cを介して防振を開始するか否かの状態信号が、前記メ
イン操作部材12より信号ラインhを介してその状態信
号が、レリーズ操作部材911の半押し操作により発生
するSW1信号が、それぞれ入力されており、又それら
の関連で、該信号制御回路13からは、信号ラインeを
介して係止手段914及び補正起動回路98へ信号出力
がなされる他、信号ラインi,jを介して振動検出回路
91,目標値設定回路92へ信号が出力され、防振シス
テムを制御する構成にしている。
【0126】図2は、前記メイン操作部材に相当するメ
インスイッチ12a、レリーズ操作部材911に相当す
るレリーズボタン911a、防振用操作部材11に相当
する防振用スイッチ11aのレイアウトを示すカメラの
斜視図である。
【0127】レリーズボタン911a及びメインスイッ
チ12aは、公知の様にカメラボディ21に取り付けら
れている。そして、前記レリーズボタン911aは跳ね
返り式の構造をしており、撮影者の押圧操作時のみSW
1,SW2信号が発生する、つまりレリーズボタン91
1aの半押しによりSW1信号が、レリーズボタン91
1aの押し切り(全押し)によりSW2信号が発生する
(SW2信号発生時は、SW1信号も発生している)。
【0128】レンズ鏡筒82上には回転リング89が、
光軸22まわりに該レンズ鏡筒82に対し相対的に回転
可能に支持されている。この回転は極めて滑らかであ
り、回転リング89に取り付けられた三脚座89aが重
りになって、常に重力方向に三脚座89aが向く様に回
転する(勿論、回転ロックも可能となっている)。
【0129】この回転リング89上には、防振用操作部
材11である防振用スイッチ11aが設けられている。
そして、この防振用スイッチ11aも跳ね返り式の構造
をしており、撮影者が押圧操作をしている時のみ防振起
動を指示するオン信号が発生する。
【0130】撮影時にその時々の被写体によってカメラ
を横位置から縦位置に構え直す事はしばしばあるが、こ
の様な時も回転リング89は三脚座89aが常に重力方
向に向いている為に防振用スイッチ11aは常に定位置
に在り、撮影者の該防振用スイッチ11aの操作を容易
にしている。
【0131】図1の信号制御回路13による防振システ
ムの制御(防振用操作部材11,レリーズ操作部材91
1,メイン操作部材12の各状態信号と防振システムの
関連づけ)について、図3のフローチャートにしたがっ
て詳述する。
【0132】メイン操作部材12、つまり図2のメイン
スイッチ12aがオンされることでステップ#1001
からの動作が開始される。尚、フローが煩雑になる為に
記載していないが、メインスイッチ12aがオフにされ
た時にはフローの途中であっても、防振は停止される
(補正手段910は係止される)。又、図3のフローで
は、防振用スイッチ11aがオンか否かを「IS ON
?」、レリーズボタン911aの半押しされたか否かを
「SW1 ON?」、レリーズボタン911aの押し切
りがされたか否かを「SW2 ON?」という様に記し
てある。
【0133】ステップ#1001では、防振用操作部材
11、つまり図2の跳ね返り式の防振用スイッチ11a
がオンされているか否かを判別し、オンされていない場
合はこのまま待機し、その後オンされたことを判別する
ことによりステップ#1002へ進む。ステップ#10
02では、防振用スイッチ11aがオンされた事により
信号制御回路13は、信号ラインeを介して係止手段9
14へ駆動信号を出力し、補正手段910の係止を解除
させる。又、同時に信号ラインiを介して駆動信号をし
て振動検出回路91も動作させる。
【0134】次のステップ#1003では、τ2 時間
(例えば1秒)経過するまでここで待機し、τ2 時間が
経過することによりステップ#1004へ進む。このτ
2 時間待機作は図1の遅延回路93で行っており、信号
制御回路13からの信号を該遅延回路93でτ2 遅らし
て信号ラインdを介して目標値設定回路92へその出力
を行う事を意味する。この信号入力により、次のステッ
プ#1004にて、サンプルホールド器(図22の92
b)により振動検出回路91から入力されている振れ信
号が振れ補正の目標値としてホールドされ、この目標値
が補正駆動回路97に入力され、防振が始まる。
【0135】続くステップ#1005では、レリーズ操
作部材911、つまり図2のレリーズボタン911aが
半押しされているか否かを判別し、半押しされている場
合はステップ#1006へ進み、半押しされていない場
合はステップ#1012へ進む。
【0136】ステップ#1006では、前記レリーズボ
タン911aの半押しがされた為、測光,測距,合焦駆
動(レンズ駆動)を行う。この動作は図1の露光準備回
路96が行うことになる。次のステップ#1007で
は、再びレリーズボタン911aが半押しされているか
否かを判別し、半押しされている場合はステップ#10
08へ進み、半押しが解除されている場合はステップ#
1010へ進む。
【0137】ステップ#1008では、レリーズボタン
911aの押し切りがされているか否かを判別し、押し
切りがされていない場合は先のステップ#1007へ戻
るが、押し切りがされてSW2信号が発生している場合
はステップ#1009に進み、前記信号SW2を受けフ
ィルム面への露光を行い(この動作は図1の露光回路9
13が行う)、ステップ#1007へ戻り、再びレリー
ズボタン911aが半押しされているか否かの判別を行
う。
【0138】上記ステップ#1007にてレリーズボタ
ン911aの半押しが解除されている場合は、前述した
様にステップ#1010へ進み、レリーズボタン911
aの半押し解除からτ3 時間(例えば4秒)経過したか
を判別する。この結果、τ3時間が経過していなければ
ステップ#1011へ進み、半押しが解除されていたレ
リーズボタン911aが再び半押しされているか否かを
判別する。ここで、レリーズボタン911aの半押しさ
れている場合はステップ#1006に戻る。
【0139】すなわち、レリーズボタン911aの半押
しを行い(ステップ#1005のYES)、その後レリ
ーズボタン911aの操作を停止した(押し切り操作を
行うこと無く)場合や、露光後にレリーズボタンの操作
を停止した場合であっても、その後τ3 (4秒)経過す
るまでの間に前記レリーズボタン911aが再度半押し
された場合は、防振は継続して行われる。
【0140】一方、半押しされていない場合は、ステッ
プ#1010に戻る。そして、上記τ3 (4秒)経過す
るまでの間に前記レリーズボタン911aが再度半押し
されなかった場合は、ステップ#1010からステップ
#1012へ進み、ここでは防振用スイッチ11aがオ
ンされたままであるか否か判別し、オンされたままの場
合は前述のステップ#1005に戻り、以下同様の動作
を繰り返す。
【0141】しかし、防振用スイッチ11aがオフされ
ていた場合はステップ#1012からステップ#101
3へ進み、目標値設定回路92の目標値出力をゼロ
(零)にして(図22のサンプルホールド器92aをサ
ンプル状態にして)、防振を停止する。そして、次のス
テップ#1014にて、係止手段914を介して補正手
段910を係止し、ステップ#1001に戻り、前記防
振用スイッチ11aのオン待機の状態に入る。
【0142】また、上記ステップ#1005にて、防振
用スイッチ11aのオン以降、前記レリーズボタン91
1aの半押しが全くされていないと判別した場合も、前
述した様にステップ#1012へ進み、防振を停止する
動作を行う。
【0143】すなわち、防振用スイッチ11aのオン
(#1001のYES)からレリーズ半押しが全く行わ
れなかった場合(#1005のNO)、又は、レリーズ
半押しを行い、次にレリーズ半押しを解除し、τ3 時間
内に再度レリーズ半押しが行われない場合(#1010
のYES)は、それぞれ防振用スイッチ11aの状態を
確認し(#1012)、該スイッチ11aがオンの時
は、防振を継続するが(#1012→#1005)、オ
フとなっている時は、防振を止める(#1012→#1
013→#1014)ことになる。
【0144】このフローから分かる様に、ステップ#1
001で防振用スイッチ11aのオンの検知後、ステッ
プ#1005でレリーズボタン911aの半押しを検知
した場合及びその後レリーズボタン911aの半押しが
停止(解除)されてから所定時間(τ3 迄の間)は、防
振用スイッチ11aの状態判別を行っていない。従っ
て、この間、防振用スイッチ11aがオフされたとして
も、防振は継続していることになる。
【0145】この為、次のメリットが生まれる。
【0146】1)レリーズボタン911aの半押し(S
W1信号発生)による測光,測距前に防振を作動でき
る。
【0147】2)防振作動後は、レリーズボタン911
aの半押し中(SW1信号発生中)は防振用スイッチ1
1aの操作の必要が無い。該防振用スイッチ11aはレ
リーズボタン911aに比べてなじみの薄いスイッチの
為、不用意にオフしてしまう事もあるが、レリーズボタ
ン911aを半押ししている限り、防振は継続させるこ
とができる。尚、この防振用スイッチ11aをクリック
スイッチにすると上記の様な不用意なオフは防げるが、
切り忘れによる電力の消耗が問題になる為、電池を電源
とするカメラ等の光学機器には好ましく無く、この構造
は採用していない。
【0148】3)防振中は、防振用スイッチ11aのオ
フ状態時にレリーズボタン911aの半押し操作が解除
されても、τ3 (4秒)の間は防振を続ける構成となっ
ている為、この間に構図を変更し、再度レリーズボタン
911aを半押しした場合には、既に防振は行われてい
る為(換言すれば、防振は停止されない為)、精度良い
測光,測距を行うことが可能になる。
【0149】以上の様に、上記の実施の第1の形態によ
れば、測光,測距の精度が高くなり又、一度防振用スイ
ッチ11aを操作した後は、従来の操作法との差を無く
す事ができた為、操作の容易な防振システムを構築でき
た。
【0150】(実施の第2の形態)図4は本発明の実施
の第2の形態に係るカメラの主要部分の動作を示すフロ
ーチャートである。
【0151】上記実施の第1の形態と異なるのは、以下
の点である。
【0152】上記実施の第1の形態では、防振用スイッ
チ11aのオフで、レリーズボタン911aの半押しだ
けで防振を継続している時に、レリーズボタン911a
の半押しを停止すると、その後τ3 時間防振を継続した
後に防振システムは停止するが、レリーズボタン911
aの半押しを全く行わに防振用スイッチ11aのオンだ
けで防振が継続されていた時(図3の#1012→#1
005→#1012……)に、前記防振用スイッチ11
aがオフされると、直ぐに防振システムは停止する(図
3の#1012→#1013→#1014)ようになっ
ていた。これに対し、この実施の第2の形態では、跳ね
返り式の防振用スイッチ11aがオフされても直ぐには
防振システムを停止せずに、所定時間は防振を続けるよ
うにした点である。
【0153】図4のフローチャートは、図3のフローチ
ャートに、ステップ#2001,#2002,#200
3を追加した点が異なっており、他のステップは同一の
為にその説明を省き、新たに追加した部分についてのみ
説明する。
【0154】未だレリーズボタン911aの半押し操作
が為されていない場合(#1005のNO)、或いは、
レリーズボタン911aの半押しが解除されてからτ3
時間経過した場合(#1010のYES)は、上記実施
の第1の形態にて説明した通りステップ#1012へ進
んで来る。そして、このステップ#1012では、防振
用スイッチ11aがオフか否かを判別し、オフの場合は
ステップ#2001へ進む。
【0155】ステップ#2001では、再度レリーズボ
タン911aの状態を判別し、半押しされた場合はステ
ップ#1006に進み、測光,測距等を行う(未だ防振
は行っている)。また、レリーズボタン911aの半押
しがされていない場合はステップ#2002へ進む。そ
して、このステップ#2002では、τ3 時間が経過し
たか否かを判別し、経過していない場合は上記のステッ
プ#2001に戻る。そして、このτ3 時間内にレリー
ズボタン911aの半押しが為された場合は、前述と同
様、ステップ#1006に進み、測光,測距等を行う
(未だ防振は行っている)。
【0156】一方、レリーズボタン911aがオフのま
まτ3 時間が経過した場合はステップ#2003へ進
む。そして、このステップ#2003では、再度防振用
スイッチ11aの状態を確認し、もしオンとなっていた
ら、ステップ#1005に戻る(防振は継続され、レリ
ーズボタン911aの半押し状態を判別する)。又、防
振用スイッチ11aがこのステップ#2003において
もオフであることを判別した場合はステップ#1013
へ進み、防振を止め、次のステップ#1014にて、補
正手段910を係止する。
【0157】以上の構成にする事により、上記実施の第
1の形態に対して以下の様な操作上のメリット有する。
【0158】上記実施の第1の形態では、跳ね返り式の
防振用スイッチ11aの操作のみで防振を行っている時
(レリーズボタン911aの半押しが全くされていない
時、或いは、レリーズボタン911aの半押しが解除さ
れてからその状態がτ3 時間経過した時)に、上記防振
用スイッチ11aがオフされると直ぐに防振は停止する
が、この実施の第2の形態では、上記防振用スイッチ1
1aがオフされても、τ3 時間内ならば、跳ね返り式の
防振用スイッチ11a、或いは、レリーズボタン911
aのいずれかの操作で、防振は継続されることになる。
【0159】この為、上記防振用スイッチ11a等を一
時的に押すだけで防振機能を継続させることが可能であ
る。つまり、防振を継続したければ、τ3 時間内に再度
跳ね返り式の防振用スイッチ11aか、レリーズボタン
911aの半押し操作をすれば良い。尚、フローではτ
3 時間経過後に防振用スイッチ11aのオン状態を判別
しているが、τ3 時間経過直後にオンである事を判別す
るケースは、上記の様にτ3 時間経過内に防振用スイッ
チ11aの操作が既に為されていることを意味する。
【0160】この事から、レリーズボタン911aの半
押し操作前でも、跳ね返り式の防振用スイッチ11aか
ら手を離す事ができ(上記実施の第1の形態では、この
様にすると防振は停止する)、全姿勢(カメラの構え
方)におけるカメラのホールディングを良好に保てるこ
とになる。
【0161】又、図4のフローから分かる様に、レリー
ズボタン911aの半押しを行っていない時、防振用ス
イッチ11aをオフすると、τ3 時間経過後に防振はオ
フするが、防振用スイッチ11aのオフ時、レリーズボ
タン911aで防振を継続し、防振を止める為に該レリ
ーズボタン911aの半押しを解除(今迄レリーズボタ
ン911aを半押ししていたものを)する操作を行うこ
とにより、2τ3 後に防振はオフすることになる。
【0162】この事を図4のステップ番号を用いて説明
すると、#1005→#1012→#2002→#20
01(ここでレリーズボタン911aの半押しを判別す
る)→#1007(ここでレリーズボタン911aの半
押し解除を判別する)→#1010→#1011→#1
010(#1010と#1011のループを繰り返す間
にτ3 時間に達する)→#1012→#2001→#2
002(#2001と#20002のループを繰り返返
す間にτ3 時間に達する)→#2003→#1013→
#1014、といった流れとなる。
【0163】すなわち、操作の順序により、防振オフ迄
の時間を異ならせることができる。これはレリーズボタ
ン911aの操作を繰り返すような動作(フレーミング
動作)の場合の方が防振を長く継続させておく必要があ
る(レリーズボタン911aの半押し解除でも直に防振
オフしない)からであり、逆にレリーズボタン911a
を操作していない時には、測光,測距とは無関係の為、
防振用スイッチ11aのオフから防振機能のオフ迄の時
間を上記レリーズボタン911aの半押し解除時より短
くして省電力化を図っている。
【0164】(実施の第3の形態)図5は本発明の実施
の第3の形態に係るカメラの回路構成を示すブロック図
であり、図1と同じ部分は同一符号を付し、その説明は
省略する。
【0165】上記実施の第2の形態では、レリーズボタ
ン911aの半押しを全くせず、又は半押しを解除して
その状態がτ3 経過している際に、跳ね返り式の防振用
スイッチ11aをオフしても、直ぐには防振機能を停止
せずに、所定時間(図4の#2002におけるτ3 )は
防振を続ける構成にしているが、この実施の第3の形態
では、更に上記τ3 時間(防振が停止される迄の時間)
を、外部操作で変更する事が可能な構成にした点が異な
る。
【0166】これを実現する為に設けたものが、図5に
おける外部操作部材41、及び、該外部操作部材41に
て選択される位置に応じたτ3 時間に変更(詳細は後述
するが、3段階の中よりτ3 時間を選択可能である)し
てこれを信号制御回路13へ信号ラインlを介して出力
するτ3 変更回路42である。
【0167】図6はこの実施の第3の形態におけるカメ
ラを示す側面図であり、回転リング89上に、上記外部
操作部材41に相当するセレクタ41aが設けられてお
り、該セレクタ41aにより、撮影者の好みで上記のτ
3 時間を、L(長い),M中位),S(短い)の中より
任意のものを選択することが可能になっている。
【0168】例えば、フレーミング変更を長時間にわた
って複数回行うような場合、防振が途中で停止しない様
にτ3 時間を長く(Lに)設定したり、逆にτ3 時間を
短く(Sに)して、レリーズボタン911aの半押し解
除(防振用スイッチ11aもオフ)後、直ぐに再度レリ
ーズボタン911aを半押しした時、防振を働かせない
で直ぐに撮影を行う(1回目の撮影では、始めに防振用
スイッチ11aをオンして防振を行い、撮影後、レリー
ズボタン911aの操作を停止し、直ぐにレリーズボタ
ン911aを半押しすると、防振無しの撮影が行え、防
振オン,オフの撮影が短い期間に連続して行える)事等
ができる。
【0169】(実施の第4の形態)図7は本発明の実施
の第4の形態に係るカメラの回路構成を示すブロック図
であり、図5と同じ部分は同一符号を付し、その説明は
省略する。
【0170】上記実施の第3の形態では、防振停止操作
(防振用スイッチ11aのオフ,レリーズボタン911
aの半押し無し)からτ3 時間後に防振を停止する構成
とするものにおいて、上記τ3 時間を外部操作部材41
により変更する例を説明した。しかし、使用状況毎に撮
影者が外部操作でτ3 時間を変更するのは煩わしい。
【0171】そこで、この実施の第4の形態において
は、τ3 時間の変更を自動的に行う例を説明する。
【0172】図7において、τ3 変更回路42にはズー
ム情報出力回路95からのズーム情報が信号ラインmを
介して入力されている。該τ3 変更回路42は、焦点距
離が長い時(ズームテレ)には、τ3 時間を長くする。
【0173】これは、焦点距離が長い時には手振れによ
る測光,測距情報の劣化が大きい事から、レリーズボタ
ン911aの半押しを繰り返している場合に(フレーミ
ング変更毎に測光,測距を行う時に)防振を継続させて
おく為に、τ3 時間を長くしようとするものである。
【0174】逆に、焦点距離が短い場合には、手振れに
よる測光,測距精度の劣化が殆ど無い。更に、画角が広
い為に小刻みなフレーミング変更による再測光,再測距
も少ない。この様な状態時にτ3 時間をを長くしておく
と電源が無駄に消費される事になる為、この際τ3 変更
回路42は、τ3 時間をを短くしている。
【0175】(実施の第5の形態)図8は本発明の実施
の第5の形態に係るカメラの回路構成を示すブロック図
であり、図5等と同じ部分は同一符号を付し、その説明
は省略する。
【0176】この実施の第5の形態は、上記実施の第4
の形態と同様に使用状況毎に撮影者がτ3 時間を変更す
る操作の煩わしさを無くす為に、τ3 時間の変更を自動
的に行う他の例を示すものである。
【0177】図8において、電源状態を判別する電源状
態判別回路61を具備し、ここで判別される電源状態信
号が信号ラインnを介してτ3 変更回路42に入力され
ており、該τ3 変更回路42は、電源の消耗が大きい時
にはτ3 の時間を短くして、電池の寿命が長くなるよう
にしている。従って、むやみに防振を続けて、それによ
る電池の消耗でカメラの他の機能までも動かなくなって
しまう事を防ぐことが可能になる。
【0178】尚、上記実施の第3〜5の実施の形態にお
いて説明したτ3 変更の機能は、単独で用いるばかりで
なく、それらの組み合わせでτ3 を変更しても良いのは
云う迄もなく、又、カメラの他の状態(例えば、シャッ
タスピード,測距値,オートフォーカスかマニュアルフ
ォーカスかのモード)で変更しても良いのは云う迄もな
い。
【0179】以上により、本発明の実施の各形態の説明
を終えるが、ここで、上記の各実施の形態とする事によ
る効果を列挙すると、以下の様になる。
【0180】1)防振システムを作動させる防振用スイ
ッチ11aを設ける(従来はレリーズボタン911の半
押し操作がこのスイッチ機能を有していた)と共に、該
防振システムの作動を継続させる機能をレリーズボタン
911aに付加し、前記防振用スイッチ11aのオンで
防振動作を開始した後に、この防振用スイッチ11aを
オフにしても、レリーズボタン911aを操作している
間は防振は継続される構成にして、測光,測距に先だっ
て防振が開始されると共に、測光,測距等を開始する為
のレリーズボタン911aが操作されている間は防振が
継続されるようにしている為、精度の良い測光,測距を
行うことが可能になる。
【0181】また、前述の様に撮影準備動作(測光,測
距,合焦駆動)、或いは撮影動作(シャッタ開閉による
フィルムへの露光動作)の開始や終了を指示する為のレ
リーズボタン911aに、防振の継続を行わせる機能を
付加しているので、その為の操作が容易であり、撮影者
にとって扱い易いカメラとする事ができた。
【0182】また、前記防振用スイッチ11aが押され
ておらず、防振システムが作動していない時には、前記
防振継続を指示する機能が付加されているレリーズボタ
ン911aを押しても、防振システムは作動しない構成
にしているので、操作ボタンの操作順序だけで防振シス
テムの作動(防振オン),非作動(防振オフ)を簡単に
制御することができる。
【0183】また、前述の様に防振用スイッチ11aの
オンの後、このスイッチをオフにしても、レリーズボタ
ン911aが操作されている間は防振は継続される為、
防振を継続する為に前記防振用スイッチ11aの押圧操
作を続ける必要が無く、カメラの機動性を向上(例えば
カメラの姿勢を変更する事や、防振用スイッチ11aを
押し続ける必要ない)させることができる。
【0184】2)防振システムを作動させる防振用スイ
ッチ11aを設けると共に、レリーズボタン911aに
防振再起動の機能を付加し、防振用スイッチ11aのオ
フの後、所定時間内にレリーズボタン911aを半押し
することにより、防振システムを再起動させる構成にし
て、防振用スイッチ11aのオンのみで防振を継続させ
ている最中に、該防振用スイッチ11aをオフして防振
が停止しても、再び該スイッチ11aを操作することな
く、使い慣れたレリーズボタン911aを操作する事の
みで防振システムを再起動させることができるので、防
振システムの作動,非作動を簡単に制御することができ
る。この事は、レリーズボタン911aの操作前に予め
防振用スイッチを一旦押しておくことで、防振オンモー
ドになる事に相当する。従って、レリーズボタン911
aの操作前に予め防振用スイッチを一旦押した後は、従
来(レリーズボタンで防振を開始させるタインプ)と同
様の制御が可能となる。
【0185】3)防振システムを作動させる操作部材
(防振用スイッチ11a又はレリーズボタン911a)
の操作が停止してから所定時間(τ3 (例えば4秒))
経過後に、防振システムを停止させる信号制御回路13
と、前記所定時間を変更(例えば2〜8秒)するτ3
更回路42と、前記所定時間の変更を外部により指示す
る為の外部操作部材41とを備え、前記操作部材の操作
停止から防振が実際に停止されるまでの前記所定時間、
換言すれば、防振が継続される防振継続時間を、外部操
作部材によって任意に設定できる構成にしている為、撮
影状況に合わせて撮影者の好みで防振を制御することが
可能になる。従って、頻繁にレリーズボタンの操作を繰
り返す時、又その操作の間隔が長い場合においても、初
めの防振システム起動時のレリーズボタン911aの操
作以外は、測光,測距の精度を向上させることができ
る。
【0186】また、前記τ3 変更回路42を、焦点距離
に応じて変更する(焦点距離が長いとき(ズームテレの
とき)は前記所定時間(τ3 )を長くして、直に防振停
止とならないようにする)構成にしている為、撮影者に
煩わしい操作を強要することなく、手振れの多いズーム
テレの時の測光,測距精度を向上させ、又手振れの少な
いズームワイドでは省電力化を図ることができる。
【0187】また、前記τ3 変更回路42を、電源状態
に応じて変更する(電池の消耗している時は前記所定時
間(τ3 )を短くする)構成にしているので、更に電池
が消耗して、カメラの他の機能までも動かなくなってし
まう事を防ぐことが可能となる。
【0188】4)レンズ鏡筒82のまわり(光軸まわ
り)に、回転可能に設けられた回転リング89を設ける
と共に、該回転リング89上に防振システムを制御する
為の防振用スイッチ11aを配置する構造にしているの
で、撮影時にカメラがどの様な姿勢(横位置、縦位置)
であっても、該防振用スイッチ11aを撮影者にとって
操作し易い場所に位置させることができ、扱い易いカメ
ラ(防振システム)とすることができる。
【0189】(変形例)上記の実施の各形態において、
測光,測距動作の起動をレリーズボタン911aの半押
し操作で行う構成にしているが、近年のカメラに搭載さ
れている、視線入力手段により測光,測距動作を起動さ
せる構成のものであっても、上記の各効果を得ることが
できるのは言うまでもない。
【0190】また、防振継続機能をレリーズボタン91
1aに付加している例を示したが、必ずしもこれに限定
されるものではなく、その為のスイッチに付加させても
良い。但し、操作性等を考慮した場合は、上記レリーズ
ボタン911aに付加させる事が最も適当と思われる。
【0191】本発明は、一眼レフカメラやビデオカメラ
等のカメラに好適なものであるが、これに限定されるも
のではなく、防振システムを具備することにより有効な
機能を発揮する光学機器への適用も可能である。尚、上
記の様にカメラに適用した場合には、上記実施の各形態
における補正レンズ(可変頂角プリズムも含む)の代わ
りに、CCD等の撮像素子を具備した構成のものであっ
ても、同様に振れ補正が可能となることは言うまでもな
い。
【0192】また、本発明は、防振制御装置は交換レン
ズに組み込んだ例を想定していたが、該装置が交換レン
ズ内になく、エクステンダのように、カメラとレンズの
間に入るアダプタや、交換レンズの前方に取り付けるコ
ンバージョン・レンズのどの中に入る付属品としての形
態をとっても良し、勿論交換レンズ式のカメラで無くと
も同様に適用できるものである。
【0193】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
精度の良い測光,測距を行わせると共に、その為に操作
性の低下を招いてしまうといった事を防止できる防振制
御装置を提供できるものである。
【0194】また、本発明によれば、防振手段の作動,
非作動を簡単に制御することができる防振制御装置を提
供できるものである。
【0195】また、本発明によれば、該防振制御装置が
搭載される光学機器の使用状況に合わせて使用者の好み
で防振を制御したり、手振れの多い長焦点の測光,測距
精度の向上と手振れの少ない短焦点時の省電力化を図っ
たり、電源電池の消耗により光学機器の他の機能までも
動かなくなってしまうといった事を防ぐことができる防
振制御装置を提供できるものである。
【0196】また、本発明によれば、該防振制御装置が
搭載される光学機器がどの様な姿勢であっても、防振開
始用操作手段を操作し易い場所に位置させることができ
る防振制御装置を提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1の形態に係るカメラの電気
的な要部構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の第1の形態に係るカメラを示す
斜視図である。
【図3】本発明の実施の第1の形態に係るカメラの主要
部分の動作を示すフローチャートである。
【図4】本発明の実施の第2の形態に係るカメラの主要
部分の動作を示すフローチャートである。
【図5】本発明の実施の第3の形態に係るカメラの電気
的な要部構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の実施の第3の形態に係るカメラを示す
側面図である。
【図7】本発明の実施の第4の形態に係るカメラの電気
的な要部構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の実施の第5の形態に係るカメラの電気
的な要部構成を示すブロック図である。
【図9】従来の防振システムの概略構成を示す斜視図で
ある。
【図10】図9の振れ補正装置の構造を示す分解斜視図
である。
【図11】図10の挟持回路が挿入される支持枠の孔の
形状を説明する為の図である。
【図12】図10の地板に支持枠を組み込んだ時の様子
を示す断面図である。
【図13】図10に示す地板を示す斜視図である。
【図14】図10に示す支持枠を示す斜視図である。
【図15】図10に示すロックリングを示す斜視図であ
る。
【図16】図10の支持枠等を示す正面図である。
【図17】図10の位置検出素子の出力を増幅するIC
の構成を示す回路図である。
【図18】図10のロックリングが駆動される時の様子
を示す図である。
【図19】図21のロックリング駆動時における信号波
形を示す図である。
【図20】防振システムが搭載されたカメラの防振系の
回路構成を示すブロック図である。
【図21】図20に示す各回路の一部の詳細を示すブロ
ック図である。
【図22】図20に示す各回路の残りの詳細を示すブロ
ック図である。
【図23】図20〜図22の回路構成におけるカメラの
概略動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
11 防振用操作部材 11a 防振用スイッチ 12 メイン操作部材 13 信号制御回路 41 外部操作部材 41a セレクタ 42 τ3 変更回路 61 電源状態判別回路 82 レンズ鏡筒 89 回転リング 95 ズーム情報出力回路 910 補正手段 911a レリーズスイッチ 914 係止手段

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振れを補正する防振手段と、該防振手段
    を作動させる防振開始用操作手段とを有する防振制御装
    置において、 前記防振開始用操作手段の操作により前記防振手段が作
    動した後に、前記防振開始用操作手段の操作が停止され
    ても、該防振制御装置が搭載される光学機器の動作を開
    始させる為の動作開始手段が前記防振手段の作動中に機
    能していれば、この動作開始手段の機能中は前記防振手
    段の作動を継続させる防振継続手段を有したことを特徴
    とする防振制御装置。
  2. 【請求項2】 前記防振開始用操作手段が操作されずに
    前記防振手段が作動していない場合は、前記動作開始手
    段にて前記光学機器の動作開始指示がなされていても、
    前記防振手段は作動しないことを特徴とする請求項1記
    載の防振制御装置。
  3. 【請求項3】 前記動作開始手段は、前記光学機器の測
    光,測距動作の開始を指示するスイッチ手段であること
    を特徴とする請求項1又は2記載の防振制御装置。
  4. 【請求項4】 前記動作開始手段は、前記光学機器の測
    光,測距動作の開始を指示する視線入力手段であること
    を特徴とする請求項1又は2記載の防振制御装置。
  5. 【請求項5】 振れを補正する防振手段と、該防振手段
    を作動させる防振開始用操作手段とを有する防振制御装
    置において、 前記防振開始用操作手段の操作により防振手段が作動し
    た後に、この防振開始用操作手段の操作が停止され、こ
    れに伴って前記防振手段の作動が停止しても、前記防振
    手段を再起動させる為の防振再起動用操作手段を有した
    ことを特徴とする防振制御装置。
  6. 【請求項6】 前記防振開始用操作手段の操作が停止さ
    れてから所定時間内に、前記防振再起動用操作手段が操
    作される事により、前記防振手段は再起動することを特
    徴とする請求項5記載の防振制御装置。
  7. 【請求項7】 前記防振再起動用操作手段は、該防振制
    御装置が搭載される光学機器の測光,測距動作の開始を
    指示するスイッチ手段であることを特徴とする請求項5
    又は6記載の防振制御装置。
  8. 【請求項8】 振れを補正する防振手段と、該防振手段
    を作動させる防振開始用操作手段とを有する防振制御装
    置において、 前記防振開始用操作手段の操作により防振手段が作動し
    た後に、この防振開始用操作手段の操作が停止され、こ
    れに伴って所定時間経過後に前記防振手段の作動を停止
    する防振停止制御手段と、前記所定時間を変更する防振
    停止時間変更手段とを有したことを特徴とする防振制御
    装置。
  9. 【請求項9】 前記防振停止時間変更手段は、外部操作
    手段であることを特徴とする請求項8記載の防振制御装
    置。
  10. 【請求項10】 前記防振停止時間変更手段は、該防振
    制御装置が搭載される光学機器の動作状態によって、前
    記所定時間を変更する手段であることを特徴とする請求
    項8記載の防振制御装置。
  11. 【請求項11】 前記防振停止時間変更手段は、該防振
    制御装置が搭載される光学機器の焦点距離の状態に応じ
    て、前記所定時間を変更する手段であることを特徴とす
    る請求項10記載の防振制御装置。
  12. 【請求項12】 前記防振停止時間変更手段は、該防振
    制御装置が搭載される光学機器の電源状態に応じて、前
    記所定時間を変更する手段であることを特徴とする請求
    項10記載の防振制御装置。
  13. 【請求項13】 振れを補正する防振手段と、該防振手
    段を作動させる防振開始用操作手段とを有する防振制御
    装置において、 前記防振開始用操作手段は、該防振制御装置が搭載され
    る光学機器の光軸回りに移動可能に設けられることを特
    徴とする防振制御装置。
  14. 【請求項14】 前記光学機器はカメラであり、前記防
    振開始用操作手段は、前記カメラのレンズ鏡筒に回転自
    在な回転部材に一体的に設けられることを特徴とする請
    求項13記載の防振制御装置。
  15. 【請求項15】 前記回転部材には、前記カメラの姿勢
    に依らず、前記防振開始用操作手段を重力方向に対して
    一定の位置に来るように、重りが取り付けられているこ
    とを特徴とする請求項14記載の防振制御装置。
  16. 【請求項16】 前記重りは、三脚を取り付ける為の三
    脚座であることを特徴とする請求項15記載の防振制御
    装置。
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