JP3998883B2 - ディスクプレーヤのレンズ駆動装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、ディスクに情報を記録したり、記録された情報を読取るディスクプレーヤのレンズ駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
光ディスクの情報をピックアップ装置としてレンズ駆動装置が知られている。
このレンズ駆動装置は、対物レンズをフォーカス方向及びトラッキング方向に駆動することによって、ディスクのトラックと対物レンズとの相対的な位置関係を適正に補正するものであり、フォーカスエラー信号及びトラッキングエラー信号に基づいて駆動される。
【0003】
図22はこの種のレンズ駆動装置を示すものである。310は磁性体からなるアクチュエータベースであり、サスペンションベース308が立設するように固定されている。レンズホルダ302は対物レンズ301、フォーカシングコイル303及びトラッキングコイル304が固定されて可動体を構成しており、ジッタ方向に延在する4本のサスペンションワイヤ305を介してサスペンションベース308に連結されている。これによりレンズホルダ302は片持ち状に浮遊支持され、フォーカス方向及びトラッキング方向に移動可能とされている。なお、4本のサスペンションワイヤ305はフォーカシングコイル303及びトラッキングコイル304への駆動電流の給電線を兼用するものである。
【0004】
アクチュエータベース310は4本の立上片を有しており、そこにマグネット311が固定されることで磁気回路を構成する。フォーカシングコイル303及びトラッキングコイル304は磁気回路の磁気ギャップ中に配され磁束を付与されるようになっている。
【0005】
以上の構成により、フォーカシング及びトラッキングコイル303、304にフォーカス及びトラッキングエラー信号に応じた駆動電流が供給されると、これらのコイルからフォーカス方向及びトラッキング方向に向けた駆動力(電磁力)が発生し、これによりレンズホルダ2が駆動され、対物レンズ1を適正な位置に補正する駆動制御が可能となっている。
【0006】
このようなレンズ駆動装置においては、レンズホルダ302がトラッキング方向に駆動される際にレンズホルダ302が傾斜する所謂ローリング現象が起こらないよう、対策を講じる必要がある。すなわち、図23に示すように、トラッキング駆動力の作用線F上に可動体の重心Gが存在しないとすると、モーメント力の発生によりレンズホルダ302が回転運動するという不具合があることから、図24に示すように、レンズホルダ302に所望の重量を有するカウンターウエイト307を固定して、作用線F上に重心Gが位置するよう調整することが行なわれる。
【0007】
なお、対物レンズ301はレンズホルダ302の上面に固定されることから、可動体の重心Gはレンズホルダ302の重心よりも上方に位置することとなるため、カウンターウエイト307はレンズホルダ302の下面に固定し対物レンズ1に対する重量バランスがとれるようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来の対策によれば、レンズホルダ302にカウンターウエイト307を固定するため、カウンターウエイトの重量分だけ可動体が重くなってしまう。そのためアクチュエータの感度が劣化し、対物レンズ301の瞬時の位置補正が難しくなる。
【0009】
本発明のこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、アクチュエータ感度を劣化させることなく、ローリング現象を回避することのできるレンズ駆動装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、対物レンズとフォーカシング及びトラッキングコイルが固定されたレンズホルダを移動可能に支持するとともに、フォーカシング及びトラッキングコイルに対して磁束を付与する磁束付与手段を有するディスクプレーヤのレンズ駆動装置において、前記トラッキングコイルは、各々が扁平なコイル面を有する2個のコイルからなる組を少なくとも1組有してなり、前記磁束付与手段は、前記コイルの一部分の領域に対応する第1領域において前記コイルの面に垂直な第1磁束を付与するとともに、前記コイルの前記一部分の領域を除く他の領域に対応する第2領域において前記前記第1磁束とは反対向きの第2磁束を付与するかまたは磁束を付与しないようにするものであり、前記第1及び第2領域の境界線の少なくとも一部がフォーカス方向に対して傾斜していることを特徴としている。
【0011】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記トラッキングコイルを構成する前記コイルは、各々がジッタ方向に垂直な面内に形成されるものであり、前記第1及び第2磁束は、ともにジッタ方向に平行で且つ互いに反対向きの磁束であることを特徴としている。
【0012】
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記トラッキングコイルはジッタ方向に対して垂直に配される基板にプリントされたプリント基板コイルであることを特徴とする。
【0013】
また、請求項4に記載の発明は、請求項2または3に記載の発明において、前記磁束付与手段は、前記コイルに対面する平面内にN及びS極の磁極面を有して構成され、前記N及びS極の境界線は前記第1及び第2領域の境界線を決定するものであることを特徴とする。
【0014】
また、請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記磁束付与手段は、前記コイルの一部分が位置する磁気ギャップを形成するようにジッタ方向に沿って配列する第1及び第2磁極面を有して構成され、前記第1及び第2磁極面は前記第1領域に対応する形状であることを特徴とする。
【0015】
また、請求項6に記載の発明は、対物レンズとフォーカシング及びトラッキングコイルが固定されたレンズホルダを移動可能に支持するとともに、フォーカシング及びトラッキングコイルに対して磁束を付与する磁束付与手段を有するディスクプレーヤのレンズ駆動装置において、前記トラッキングコイルは、各々がジッタ方向に垂直なコイル面を有する2個のコイルからなる組を少なくとも1組有してなり、前記磁束付与手段は、前記コイルに対面する平面内にN及びS極の磁極面を有し、前記N及びS極の境界線は前記コイルに対面する領域内において少なくともその一部がフォーカス方向に対して傾斜していることを特徴とする。
【0016】
また、請求項7に記載の発明は、対物レンズとフォーカシング及びトラッキングコイルが固定されたレンズホルダを移動可能に支持するとともに、フォーカシング及びトラッキングコイルに対して磁束を付与する磁束付与手段を有するディスクプレーヤのレンズ駆動装置において、前記トラッキングコイルは、各々がジッタ方向に垂直なコイル面を有する2個のコイルからなる組を少なくとも1組有してなり、前記磁束付与手段は、前記コイルの一部分が位置する磁気ギャップを形成するようにジッタ方向に沿って配列する第1及び第2磁極面を有して構成され、前記第1及び第2磁極面の輪郭線は少なくともその一部がフォーカス方向に対して傾斜していることを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明の実施形態について説明する。図1乃至図3は本発明のレンズ駆動装置の第1実施形態を示すものであり、図1はレンズ駆動装置の全体斜視図、図2はアクチュエータ部の分解斜視図、図3は可動体の分解斜視図を示している。なお、本明細書の図面中においてF、T、Jはそれぞれフォーカシング方向、トラッキング方向、ジッタ方向を示す。
【0018】
2はレンズホルダであり、上面に対物レンズ1が固定され側面に一対のプリント基板コイル3が固定されてアクチュエータの可動部を構成している。プリント基板コイル3は、平面の基板に1個のフォーカシングコイル4と2個1組のトラッキングコイル5、6が平面状にプリントされて形成されるものであり、レンズホルダ2に固定された状態で基板面がジッタ方向に垂直となるように配される。このプリント基板コイル3の詳細については後述する。
【0019】
レンズホルダ2はジッタ方向に延在する4本のサスペンションワイヤ7を介してサスペンションベース8に連結されている。これによりレンズホルダ2は片持ち状に浮遊支持され、フォーカス方向及びトラッキング方向に移動可能とされる。なお、4本のサスペンションワイヤ7は従来と同様にフォーカシングコイル4及びトラッキングコイル5、6への駆動電流の給電線を兼用するものである。
【0020】
10は磁性体からなるアクチュエータベースであり、サスペンションベース8が固定される固定部10a、ジッタ方向に離間して立設された一対のマグネット固定部10bが形成されてなる。一対の固定部10bの向かい合う側面には各々マグネット11が固定されており、その磁極面12、13はジッタ方向に垂直となるよう位置決めされる。これら一対のマグネット11の間の空間にはレンズホルダ2が浮遊状態で配されるため、図3に示すように、フォーカシングコイル4及びトラッキングコイル5、6のコイル面は磁極面12、13と平行に対面する。また、アクチュエータベース8はレーザダイオード及びフォトディテクタ等が収納された光学ボディ20に対して、光ビームの光軸が対物レンズ1に導かれるように位置決めされて固定される。
【0021】
次に本実施形態のプリント基板コイル3及びマグネット11の具体的な構成について、図4乃至図6に基づいて説明する。図4はプリント基板コイル3を示す平面図であり、図5はマグネット11の磁極面を示す平面図であり、図6はプリント基板コイル3とマグネット11との配置関係を示す平面図である。
【0022】
プリント基板コイル3は、図4に示すように、1個のフォーカシングコイル4と、同一形状の2個のトラッキングコイル5、6と、4個のコイル端子3aがプリントされてなる。
【0023】
フォーカシングコイル4及びトラッキングコイル5、6は、何れも全体が扁平状で、且つフォーカス方向の直線に対して対称的なトラック形状に形成され、、2個のトラッキングコイル5、6はトラッキング方向に沿って配列している。また、4個のコイル端子3aは、フォーカシングコイル4及びトラッキングコイル5、6への給電を行なうためにサスペンションワイヤ7と接続されるものであり、夫々がフォーカス駆動電流の入力端子、フォーカス駆動電流の出力端子、トラッキング駆動電流の入力端子、トラッキング駆動電流の出力端子となる。なお、基板にはフォーカシングコイル4及びトラッキングコイル5、6と各コイル端子3aを結ぶ接続線がプリントされているが、図示省略している。
【0024】
マグネット11は、図5に示すように、S極の磁極領域面12とN極の磁極領域面13とこれらの境界線となる着磁境界線14とを有しており、S極の磁極領域面12は略逆台形形状であり、N極の磁極領域面13はS極の磁極領域面12を3方から取り囲む略逆U字形状に形成される。着磁境界線14は、上辺14xがトラッキング方向に平行な直線であり、側辺14y及び14zがフォーカス方向の仮想直線に対して対称的な傾斜直線となるように形成される。なお、着磁境界線14自体は後述する理由により無着磁である。
【0025】
図6は、図1に示したレンズ駆動装置においてレンズホルダ2が適正に位置づけられた時のプリント基板コイル3とマグネット11の相対的な位置関係を示すものである。図示されるように、着磁境界線14の上辺14xは、フォーカシングコイル4の中心を通ってフォーカシングコイル4の領域を二分するように位置しており、同様に、側辺14y、14zはトラッキングコイル5、6の中心を通って各トラッキングコイル5、6の領域を二分するように位置している。すなわち、フォーカシングコイル4は、上辺14xによって分割された2つの領域に対してジッタ方向(図6において紙面を貫く方向)に沿った互いに反対向きの磁束が付与され、同様に各トラッキングコイル5も、側辺14y、14zによって分割された2つの領域に対してジッタ方向(図6において紙面を貫く方向)に沿った互いに反対向きの磁束が付与される。
【0026】
次に本実施形態の作用であるローリングの防止の方法について、図7乃至図9を基に説明する。図7及び図8は磁束境界線の方向と電磁力の方向との関係を示す簡略図であり、図9はローリングをキャンセルする設定の具体例を示す簡略図である。なお、一対のプリント基板コイル3に関して、各々のフォーカシングコイル4は同一の駆動力を発するものであり、各々のトラッキングコイル5、6の組は同一の大きさで互いに反対向きの駆動力を発するものであり、その作用は同一である。よって、以下の説明においては、1個のプリント基板コイル3に着目して説明する。
【0027】
本発明は、可動体の重心とトラッキング駆動力の作用線との不一致により生ずる可動体のローリングを防止するために、トラッキングコイルからフォーカス方向成分を有する駆動力を発生させ、このフォーカス方向成分よってローリングとは逆方向の回転モーメントを発生させ、ローリングを生じさせる回転モーメントを打ち消す、という新規な着想に基づいてなされたものであり、これを具現化するために、トラッキングコイルからトラッキング方向とは若干異なる方向に向いた駆動力を発生させるようにしている。そして、本実施形態においては、マグネット11の着磁境界線の向きをフォーカス方向から傾斜させることによって、トラッキング方向から発生する電磁力を所望の方向に設定している。
【0028】
図7及び図8は、トラッキングコイル5を2分する着磁境界線14の方向とトラッキングコイル5から発生する駆動力の方向との関係を示しており、図7は着磁境界線14がフォーカス方向に沿った直線である場合、図8は着磁境界線14がフォーカス方向から傾斜した直線である場合を示している。なお、図中5a〜5fは、順にトラッキングコイル5の上辺右部分、右側辺部分、下辺右部分、下辺左部分、左側辺部分、上辺左部分を示しており、これら6部分から各々発せられる駆動力のベクトルは順にfa〜ffで示しており、fa〜ffを合成した駆動力のベクトルはFで示す。また,トラッキングコイル5には反時計周り方向の電流Iが流れるものとする。
【0029】
図7の場合においては、トラッキングコイル5の上辺右部分5aから発生する駆動力faと上辺左部分5fから発生する駆動力は、同じ大きさで反対方向の力となり、同様に下辺右部分5cから発生する駆動力fcと下辺左部分5dから発生する駆動力fdも、同じ大きさで反対方向の力となる。よってこれらの駆動力は全て打ち消し合い、右側辺部分5bから発生するトラッキング方向の駆動力fbと左側辺部分5eから発生するトラッキング方向の駆動力feが残ることとなる。つまり、トラッキングコイル5から発生する駆動力Fはトラッキング方向に向いた力となる。
【0030】
図8の場合においては、トラッキングコイル5の上辺右部分5aから発生する駆動力faは上辺左部分5fから発生する駆動力よりも大きい力となり、同様に下辺右部分5cから発生する駆動力fcも下辺左部分5dから発生する駆動力fdより大きい力となる。つまり、フォーカス方向上向きの成分が残るため、トラッキングコイル5から発生する駆動力Fは、トラッキング方向よりも若干フォーカス方向上方側に傾斜した向きの力となる。なお、正確には、着磁境界線14の方向と駆動力Fの方向は直交する関係となる。
【0031】
以上の説明からわかるように、着磁境界線14の傾きに応じてトラッキングコイル5、6から発生する駆動力の方向が決まるため、本実施形態においては、着磁境界線14が所望の傾斜となるようにマグネット11を構成することで駆動力Fの向きを設定する。
【0032】
この設定によりローリングをキャンセルした具体例について、図9を基に説明する。図9(a)は可動体(フォーカシングコイル4は図示省略)を示しており重心Gはトラッキングコイル5、6から発生するトラッキング方向の駆動力の作用線L(トラッキングコイル5、6のコイル中心を結ぶ直線)よりも上方側に位置している。従って、従来のようにトラッキングコイル5、6から発せられる駆動力がトラッキング方向に沿っているとすると、反時計周り方向の回転モーメントが生じ可動体はローリングする。
【0033】
図9(b)はプリント基板コイル3とマグネット11の相対的な位置関係を示した図6からトラッキングコイル5、6とマグネット11のみを抜粋して示した簡略図である。同図に示されるように、トラッキングコイル5には時計周り方向に電流が流れ、トラッキングコイル6には同じ大きさの電流が反時計方向周りに流れるとすると、トラッキングコイル5はフォーカス方向上向きの成分を有する駆動力Fを発生し、トラッキングコイル6はフォーカス方向下向きの成分を有する駆動力F’を発生する。なお、駆動力F及びF’は上記した作用線Lに対して線対称なベクトルとなる。
【0034】
これにより、トラッキングコイル5はトラッキング方向の駆動力成分Fxを発し、トラッキングコイル6はトラッキング方向の駆動力成分Fx’を発するので、これらの力により可動体は図中反時計方向周りの回転モーメントNtを受ける。しかし一方で、トラッキングコイル5はフォーカス方向上向きの駆動力成分Fyを発し、トラッキングコイル6はフォーカス方向下向きの駆動力成分Fy’を発するので、これらの力により可動体は図中時計方向周りの回転モーメントNfを受ける。よって、NtとNfが等しくなるように着磁境界線の傾斜を設定すればこれらを相殺させることができるので、可動体が受けるモーメント力を無くし、ローリング現象を抑止することができる。
【0035】
次に、本実施形態の着磁境界線14が傾斜したマグネット11を形成する着磁手段ついて、図10及び図11を基に説明する。着磁手段は、S極の磁極領域面12に対応した略逆台形形状の第1ヨーク15と、N極の磁極領域面13に対応した第1ヨーク15を3方から取り囲む略逆U字形状に形成された第2ヨーク16と、第1ヨーク15及び第2ヨーク16に巻回される着磁コイル17とからなり、図10に示すように無着磁の磁性体と対面した状態で着磁コイル17に電流を流して磁性体を着磁する。
【0036】
そして、図11に示すように、第1ヨーク15に巻かれた着磁コイル17に反時計方向周りの電流を流し、第2ヨーク16の着磁コイル17に時計方向周りの電流を流すと、第1ヨーク15及び第2ヨーク16には図示する方向に磁力線が発生し、この磁力線により磁性体が磁化させるとマグネット11が出来上る。なお、コイル17を巻回する都合上、第1ヨーク15及び第2ヨーク16との間には僅かな隙間が存在するが、この領域は着磁が行なわれないため、無着磁の着磁境界線14となる。
【0037】
以上説明したように、本発明の第1実施形態によれば、マグネット11の着磁境界線14をフォーカス方向から傾斜させることで、トラッキングコイル5、6から発生する駆動力がトラッキング方向の成分とともにフォーカス方向の成分を有するようにし、トラッキング方向の駆動力成分によって生じる回転モーメントとフォーカス方向の駆動力成分によって生じる回転モーメントと相殺させて、可動体のローリングを抑止するようにしたので、従来のようにカウンターウエイトを用いて重心位置を調整する必要がなくなり、可動体が軽量化された感度の良好なアクチュエータを提供することができる。また、可動体の重心位置とトラッキング駆動力の作用線を一致させる必要がないので、レンズホルダ2にトラッキングコイル5、6を固着する位置、対物レンズの重量等に制限が加わることなく、自由度の高い設計が可能となる。
【0038】
なお、本実施形態の説明においては、NtとNfとを等しく設定し回転モーメントが0となるようにしたが、本発明はこの態様に限られることはなく、マグネットの着磁境界線がフォーカス方向に延在する場合よりも可動体が受ける回転モーメントが減少するものであれば、本発明の効果を得ることができる。また、本発明と従来のカウンターウエイトによる調整とを併用することも可能である。
【0039】
次に本発明の第2実施形態について図12を基にして説明する。第2実施形態は、可動体の重心Gがトラッキングコイル5、6のトラッキング方向駆動力の作用線L(トラッキングコイル5、6のコイル中心を結ぶ直線)よりも下方に位置する場合においてローリングを抑止するものである。図12(a)は可動体(フォーカシングコイル4は図示省略)を示し、図12(b)はトラッキングコイル5、6とマグネット11を抜粋してその位置関係を示している。
【0040】
重心Gが作用線Lよりも下方に在る場合、駆動力のトラッキング方向成分によって生じる回転モーメントNtは、第1実施形態の場合と異なり時計方向周りとなる。よって、駆動力のフォーカス方向成分によって生じる回転モーメントは反時計方向周りとなるようにする必要がある。そこで本実施形態においては、N極の磁極面12が略台形状となるように着磁境界線14を決定している。
【0041】
以上の構成により、トラッキングコイル5に時計周り方向、トラッキングコイル6には反時計方向周りに同じ大きさの電流が流れるとすると、トラッキングコイル5はフォーカス方向下向きの成分を有する駆動力Fを発生し、トラッキングコイル6はフォーカス方向上向きの成分を有する駆動力F’を発生する。つまり、駆動力Fはフォーカス方向下向きの駆動力成分を有し、駆動力F’はフォーカス方向上向きの駆動力成分を有するものとなる。よって、これらのフォーカス方向成分の力により、可動体は図中時計方向周りの回転モーメントNfを受けるので、NtとNfを相殺させローリングを防ぐことができる。
【0042】
次に本発明の第3実施形態について図13乃至図19を基に説明する。第3実施形態はマグネット11の有効磁束範囲が狭い場合に対応した応用例である。一般に、マグネットの磁束分布は磁極面領域の中央の磁束密度が高く周囲にいくほど磁束密度が低くなるが、安価なマグネットほどこの傾向が顕著であり、有効磁束範囲は磁極面領域の中央部分に限られる。そこで本実施形態は、有効磁束範囲の狭い安価なマグネットを用いたとしても、可動体を良好に駆動し且つローリングを抑止できるようにしたものであり、第1実施形態からマグネット11の構成に変更を加えたものである。
【0043】
図13は本実施形態に用いられるマグネット11である。マグネット11は、図5に示した第1実施形態のマグネットと同様に、S極の磁極領域面12とN極の磁極領域面13とこれらの境界線となる着磁境界線14とを有して構成されるが、着磁境界線14の一部が変更している。すなわち、着磁境界線14は、上辺14xがトラッキング方向に平行な直線であり、左右の側辺は、各々傾斜した傾斜直線部14yh及び14zhとこれに連続してフォーカス方向に延在する垂直直線部14yl及び14xlからなる。ここで、傾斜直線部14yh及び及び14zhはフォーカス方向の仮想直線に対して対称となるように形成される。なお、着磁境界線14自体は第1実施形態と同様に無着磁である。
【0044】
図14は、レンズホルダ2が適正に位置づけられた時のプリント基板コイル3とマグネット11の相対的な位置関係を示すものである。図示されるように、レンズホルダ2が適正な位置に位置づけられると、トラッキングコイル5のコイル中心は、傾斜直線部14zhと垂直直線部14xlの連結点に略一致し、同様にトラッキングコイル6のコイル中心も傾斜直線部14yhと垂直直線部14ylの連結点に略一致する。
【0045】
次に、本実施形態の作用について説明する。なお、以下の説明は、第1実施形態の場合と同様、可動体の重心Gがトラッキングコイル5、6のトラッキング方向駆動力の作用線Lよりも上方に位置している場合にローリングを抑止させるものである。図15は、可動体がフォーカス方向において適正な位置に在るときにトラッキング駆動を行なう場合を示したものであり、また、同時にマグネット11のフォーカス方向における磁束密度分布も示している。また、図16はトラッキングコイル5周囲の要部拡大図である。
【0046】
図16に示されるように、トラッキングコイル5はS極の磁極領域面12とN極の磁極領域面13とに対面するが、対面する面積はS極の磁極領域面12の方が大きくなる。そして反時計方向周りの電流が流れると、トラッキングコイル5は、その上辺からフォーカス方向上方に向かう電磁力fpを発し、同様にして右側辺からトラッキング方向右方に向かう電磁力fq、下辺からフォーカス方向下方に向かう電磁力fr及びフォーカス方向上方に向かう電磁力fs、左側辺からトラッキング方向右方に向かう電磁力ftを発し、コイル全体としてトラッキング右方向からフォーカス方向上方側に傾いた方向に駆動力Fを発する。また、トラッキングコイル6は、同様にしてトラッキング右方向からフォーカス方向下方側に傾いた方向に駆動力Fを発する。従って、図9に示した第1実施形態の場合と同様に、ローリングを抑えた正確なトラッキング駆動が行なわれる。
【0047】
図17は、可動体がフォーカス方向上方に駆動されているときのマグネット11とトラッキングコイル5、6の位置関係を示したものであり、図18はトラッキングコイル5周囲の要部拡大図である。図示されるように、可動体がフォーカス方向上方に移動するにつれて、トラッキングコイル5の左側辺の一部がS極の磁極領域面12に侵入していき、S極の磁極領域面12に含まれる面積はより大きくなりN極の磁極領域面13に含まれる面積はより小さくなる。そして反時計方向周りの電流が流れると、トラッキングコイル5はその上辺からフォーカス方向上方に向かう電磁力fuを発し、同様にして右側辺からトラッキング方向右方に向かう電磁力fv、下辺からフォーカス方向下方に向かう電磁力fw及びフォーカス方向上方に向かう電磁力fx、左側辺からトラッキング方向右方に向かう電磁力fy及びトラッキング方向左方に向かう電磁力fzを発し、コイル全体としてトラッキング右方向からフォーカス方向上方側に傾いた方向に駆動力Fを発する。また、トラッキングコイル6は、同様にしてトラッキング右方向からフォーカス方向下方側に傾いた方向に駆動力Fを発する。従って、図12の場合と同様に、ローリングを抑えた正確なトラッキング駆動が行なわれる。
【0048】
なお、可動体がフォーカス方向上方に変位すると、磁束密度分布の影響を受け、トラッキングコイル5の上辺から発せられる電磁力fuは小さくなり、コイル全体の電磁力Fのフォーカス方向成分は小さくなるが、一方で、左側辺から発せられる電磁力fz等によりトラッキング方向成分も小さくなるので、コイル全体の電磁力Fのベクトルは、図12の場合と比べて大きさが小さくなり向きは殆ど変化しないものとなる。
【0049】
図19は、可動体がフォーカス方向下方に駆動されているときのマグネット11とトラッキングコイル5の位置関係を示したものである。このとき、トラッキングコイル5、6は、各々着磁境界線14の垂直直線部14zl、14ylによって二分されるため、電磁力F、F’の方向はトラッキング方向に沿ったものとなる。ところが、磁束密度分布の影響によって電磁力F、F’の作用線Lはコイル中心より上側に変位するため、作用線Lは重心Gに対して接近することになる。これにより、可動体が受ける回転モーメントが減少しローリングを抑止することができる。
【0050】
以上説明した第3実施形態によれば、磁束分布の影響で電磁力F、F’の作用線Lが変位することを利用して可動体のローリングを抑止したものであり、有効磁束範囲の狭い安価なマグネットを用いる場合に好適である。
【0051】
次に本発明の第4実施形態について図20及び図21を基に説明する。第4実施形態は、本発明を磁気ギャップを有する内磁式の磁気回路を用いたレンズ駆動装置に適用した応用例である。図20はレンズ駆動装置の全体斜視図、図21は分解斜視図を示す。
【0052】
レンズホルダ2は一対の挿通孔2aを有しており、対物レンズ1が固定され、フォーカスコイル4が巻回されるとともに、2個1組のトラッキングコイル5、6が、左右に1組づつ一対フォーカスコイル4と重なるように固定される。また、レンズホルダ2は4本のサスペンションワイヤ7によって片持ち状に浮遊支持される。磁気回路はヨーク18と一対のマグネット11とから構成され、マグネット11とヨーク18の立ち上げ部18aの間に磁気ギャップが形成される。本実施形態は、磁気ギャップの断面領域を逆台形状にしたことが特徴であり、マグネット11及び立ち上げ部18aは同一の逆台形状に形成される。
【0053】
図20に示されるように、立ち上げ部18aは挿通孔2aに挿通し、フォーカスコイル4及びトラッキングコイル5、6は磁気ギャップ内に位置する。このとき、トラッキングコイル5、6の一部が磁気ギャップ内に位置するが残りは磁気ギャップから外れている。このとき、上記のように磁気回路を構成したことで、磁気ギャップ領域と磁気ギャップ外領域の境界線はフォーカス方向に対して傾斜した直線となるので、上述した第1実施形態と同様にして、可動体のローリングを抑制することができる。
【0054】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらの態様に限られるものではなく、様々な態様に応用が可能である。例えば、プリント基板コイル3を1個だけ設ける所謂片側駆動タイプのレンズ駆動装置においても適用可能であり、また、トラッキングコイルは平面状に限定されることはなく、軸摺動型のレンズ駆動装置のように、円筒形状のレンズホルダの側壁にコイルを固着してコイル面が湾曲する形態にも適用は可能である。
【0055】
【発明の効果】
以上のように本発明のレンズ駆動装置によれば、従来のようにカウンターウエイトを用いることなくともローリングを抑止できるため、可動体を軽量化することができ。アクチュエータ感度が良好でローリングを回避することのできるレンズ駆動装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態のレンズ駆動装置を示す斜視図
【図2】第1実施形態のレンズ駆動装置を示す分解斜視図。
【図3】第1実施形態のレンズ駆動装置を示す分解斜視図。
【図4】第1実施形態のプリント基板コイルを示す図。
【図5】第1実施形態のマグネットを示す図。
【図6】第1実施形態のプリント基板コイルとマグネットの位置関係を示す図。
【図7】着磁境界線の方向とトラッキングコイルから発生する駆動力の方向との関係を示す図。
【図8】着磁境界線の方向とトラッキングコイルから発生する駆動力の方向との関係を示す図。
【図9】第1実施形態におけるローリングの抑止を説明する図。
【図10】着磁手段を示す図。
【図11】着磁手段を示す図。
【図12】第2実施形態におけるローリングの抑止を説明する図。
【図13】第3実施形態のマグネットを示す図。
【図14】第3実施形態のプリント基板コイルとマグネットの位置関係を示す図。
【図15】第3実施形態におけるローリングの抑止を説明する図。
【図16】図15の要部拡大図
【図17】第3実施形態におけるローリングの抑止を説明する図。
【図18】図17の要部拡大図
【図19】第3実施形態におけるローリングの抑止を説明する図。
【図20】第4実施形態のレンズ駆動装置を示す斜視図
【図21】第4実施形態のレンズ駆動装置を示す分解斜視図。
【図22】従来のレンズ駆動装置を説明する図。
【図23】従来のレンズ駆動装置の問題点を説明する図。
【図24】従来のレンズ駆動装置の問題点を説明する図。
【符号の説明】
1 対物レンズ
2 レンズホルダ
3 プリント基板コイル
4 フォーカスコイル
5、6 トラッキングコイル
11 マグネット
12 S極の磁極領域面
13 N極の磁極領域面
14 着磁境界線

Claims (7)

  1. 対物レンズとフォーカシング及びトラッキングコイルと、前記フォーカシング及びトラッキングコイル並びに前記レンズが固定されたレンズホルダと、からなる可動部と、
    前記可動部を移動可能に支持するとともに、前記フォーカシング及びトラッキングコイルに対して磁束を付与する磁束付与手段と、を有するディスクプレーヤのレンズ駆動装置において、
    前記トラッキングコイルは、各々が扁平なコイル面を有する2個のコイルからなる組を少なくとも1組有してなり、
    前記磁束付与手段は、前記2個のコイルの前記コイル面に各々対面する2つの領域の各々において、前記2個のコイルのうちの各々対応する片方のコイルの一部分に前記コイル面に垂直な第1磁束を付与する第1領域と、前記一部分を除く他の部分に前記第1磁束とは反対向きの第2磁束を付与するかまたは磁束を付与しない第2領域と、を有し且つ、前記第1及び第2領域の境界線の少なくとも一部がフォーカス方向に対して傾斜しており、
    前記可動部の重心と、前記2つの領域における前記境界線のうちの前記傾斜している一部の延長線同士の交点とが、前記トラッキングコイルが発生するトラッキング方向の駆動力の作用線を含み前記対物レンズの光軸に垂直な面に関して互いに反対側に位置していることを特徴とするディスクプレーヤのレンズ駆動装置。
  2. 前記トラッキングコイルを構成する前記2個のコイルは、各々がジッタ方向に垂直な面内に形成されるものであり、前記第1及び第2磁束は、ともにジッタ方向に平行で且つ互いに反対向きの磁束であることを特徴とする請求項1に記載のディスクプレーヤのレンズ駆動装置。
  3. 前記トラッキングコイルはジッタ方向に対して垂直に配される基板にプリントされたプリント基板コイルであることを特徴とする請求項2に記載のディスクプレーヤのレンズ駆動装置。
  4. 前記磁束付与手段は、前記2個のコイルに対面する平面内にN及びS極の磁極面を有して構成され、前記N及びS極の境界線は前記第1及び第2領域の境界線を決定するものであることを特徴とする請求項2または3に記載のディスクプレーヤのレンズ駆動装置。
  5. 前記磁束付与手段は、前記2個のコイルの各々の一部分が位置する磁気ギャップを形成するようにジッタ方向に沿って配列する第1及び第2磁極面を有して構成され、前記第1及び第2磁極面は前記第1領域に対応する形状であることを特徴とする請求項1に記載のディスクプレーヤのレンズ駆動装置。
  6. 対物レンズとフォーカシング及びトラッキングコイルと、前記フォーカシング及びトラッキングコイル並びに前記レンズが固定されたレンズホルダと、からなる可動部と、
    前記可動部を移動可能に支持するとともに、前記フォーカシング及びトラッキングコイルに対して磁束を付与する磁束付与手段と、を有するディスクプレーヤのレンズ駆動装置において、
    前記トラッキングコイルは、各々がジッタ方向に垂直なコイル面を有する2個のコイルからなる組を少なくとも1組有してなり、
    前記磁束付与手段は、前記2個のコイルの前記コイル面に各々対面する2つの領域の各々おいて、N及びS極の磁極面を有し、且つ前記N及びS極の境界線は少なくともその一部がフォーカス方向に対して傾斜しており、
    前記可動部の重心と、前記2つの領域における前記境界線のうちの前記傾斜している一部の延長線同士の交点とが、前記トラッキングコイルが発生するトラッキング方向の駆動力の作用線を含み前記対物レンズの光軸に垂直な面に関して互いに反対側に位置していることを特徴とするディスクプレーヤのレンズ駆動装置。
  7. 対物レンズとフォーカシング及びトラッキングコイルと、前記フォ ーカシング及びトラッキングコイル並びに前記レンズが固定されたレンズホルダと、からなる可動部と、
    前記可動部を移動可能に支持するとともに、前記フォーカシング及びトラッキングコイルに対して磁束を付与する磁束付与手段と、を有するディスクプレーヤのレンズ駆動装置において、
    前記トラッキングコイルは、各々がジッタ方向に垂直なコイル面を有する2個のコイルからなる組を少なくとも1組有してなり、
    前記磁束付与手段は、前記2個のコイルの各々の一部分が位置する磁気ギャップを形成するようにジッタ方向に沿って配列する第1及び第2磁極面を有して構成され、且つ前記第1及び第2磁極面の輪郭線は前記2個のコイルのコイル面に各々対面する2つの領域の各々において少なくともその一部がフォーカス方向に対して傾斜しており、
    前記可動部の重心と、前記2つの領域における前記輪郭線のうちの前記傾斜している一部の延長線同士の交点とが、前記トラッキングコイルが発生するトラッキング方向の駆動力の作用線を含み前記対物レンズの光軸に垂直な面に関して互いに反対側に位置していることを特徴とするディスクプレーヤのレンズ駆動装置。
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