JPH10116428A - 光ピックアップ装置 - Google Patents

光ピックアップ装置

Info

Publication number
JPH10116428A
JPH10116428A JP26959496A JP26959496A JPH10116428A JP H10116428 A JPH10116428 A JP H10116428A JP 26959496 A JP26959496 A JP 26959496A JP 26959496 A JP26959496 A JP 26959496A JP H10116428 A JPH10116428 A JP H10116428A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic field
coil
focus coil
focus
field generating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP26959496A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideo Yamaguchi
秀雄 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP26959496A priority Critical patent/JPH10116428A/ja
Publication of JPH10116428A publication Critical patent/JPH10116428A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 レンズホルダーの傾きの発生を打ち消すよう
に配置した光ピックアップ装置を提供することを目的と
する。 【解決手段】 対物レンズ4とフォーカスコイル5及び
トラックコイル6を保持するレンズホルダー7を片持ち
支持し、フォーカスコイル5とトラックコイル6が磁気
回路の中に入るように永久磁石8が対向して存在し、ま
た新たな第2の永久磁石10がフォーカスコイル5のタ
ンジェンシャル方向の2辺に磁界を及ぼすように対向し
て存在する構成にて、前記レンズホルダー7がフォーカ
ス方向及びトラッキング方向にオフセットした際に発生
する前記レンズホルダー7の傾きを、前記フォーカスコ
イル5のタンジェンシャル方向の2辺に発生する力を利
用して、前記レンズホルダー7に発生する傾きを低減さ
せる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光学式記録再生装置
に使用される光ピックアップ装置に関し、特に光ピック
アップの対物レンズの傾きを打ち消すことのできる光ピ
ックアップ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、光学式記録媒体は記録データの増
加に伴ない記録密度をより高くすることを要求されてい
る。そして光学式記録媒体にアクセスする光学式記録再
生装置においても、その追随精度を高めるため光ピック
アップ装置の対物レンズは傾きの小さいことが要求され
ている。
【0003】以下、従来の光ピックアップ装置について
図に基づいて説明する。図13は従来の光ピックアップ
装置における斜視図であり、図14は図13の分解斜視
図、図15は図14の磁界発生手段部分の分解斜視図で
ある。図16(a)は図13の磁界発生手段部分の平面
図、図16(b)は図13の磁界発生手段部分の側面
図、図16(c)は図13の磁界発生手段部分のA−A
断面における正面図、図17は図13の磁界発生手段部
分に傾きが生じる過程を示す図16(c)の正面図に相
当する動作説明図、図18はコイルユニットの動作説明
図である。
【0004】図13から図15に示すように、キャリッ
ジ1にサスペンションベース2が固定され、さらにサス
ペンションベース2に4本のサスペンションワイヤー3
が固定される。レンズホルダー7は対物レンズ4とフォ
ーカスコイル5及びトラックコイル6を保持し、さらに
レンズホルダー7をサスペンションワイヤー3により片
持ち支持する。
【0005】ヨーク9は永久磁石8が取り付けられキャ
リッジ1に固定される。しかもフォーカスコイル5とト
ラックコイル6とが永久磁石8の磁界発生手段の中に入
るように配置されている。そして、フォーカスコイル5
及びトラックコイル6に電流を流すことにより、レンズ
ホルダー7をフォーカス方向とトラック方向に駆動する
ことができる。
【0006】なお、図16ないし図18においては、レ
ンズホルダー7の挙動はフォーカスコイル5とトラック
コイル6により示すことができるので、レンズホルダー
7は図示を省略している。
【0007】以上のように構成された光ピックアップ装
置についてその動作を説明する。図17に示すように、
ヨーク9に永久磁石8の磁極が配置され、紙面表面から
裏面に向けて磁束は流れるものとする。その時、例え
ば、図17(b)の矢印Itに示すようにトラックコイ
ル6に通電されると、フレミングの左手の法則によりト
ラックコイル6は矢印Ftの力を受け、レンズホルダー
7は紙面左方へ移動する。また同様に、例えば、図17
(c)の矢印Ifに示すようにフォーカスコイル5に通
電されると、同様にフレミングの左手の法則によりフォ
ーカスコイル5は矢印Ffの力を受け、レンズホルダー
7は紙面上方へ移動する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】つまり、図17(c)
において、レンズホルダー7が紙面左方向に移動するの
で、フォーカスコイル5とトラックコイル6とからなる
コイルユニットが右側にオフセットした状態でフォーカ
ス方向の力Ffが働くこととなり、その結果、図17
(d)の矢印に示すように、レンズホルダー7は反時計
方向の回転モーメントを受け、レンズホルダー7が傾い
てしまう。これは図18に示すようにトラック動作中に
フォーカス動作が重ねて行われる場合には図17で説明
したと同様の原理で発生する。また、この傾きはレンズ
ホルダーの水平方向の移動量が増すにつれて傾きも大き
くなるという問題があった。
【0009】そして、次々と記録媒体の記録密度が高ま
るに従って、その追随精度を高めるため光ピックアップ
装置の対物レンズは傾きの小さいことが要求されてい
る。
【0010】本発明は以上の問題を解決するためになさ
れたもので、レンズホルダーの傾きの発生を打ち消すよ
うに構成した光ピックアップ装置を提供することを目的
とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、略矩形環状のフォーカスコイルと、該フォ
ーカスコイル側面の一辺に配置されるトラックコイル
と、光媒体にレーザ光を集光させる対物レンズと、前記
フォーカスコイルとトラックコイルと対物レンズを所定
の相互位置を保ってトラック方向及びフォーカス方向に
微動可能に支持する支持手段と、前記フォーカスコイル
の一辺をその磁界が横断する第1の磁界発生手段と、フ
ォーカスコイルの他の辺をその磁界が横断する第2の磁
界発生手段とを備えたことを特徴とし、このように第2
の磁界発生手段を設けることで対物レンズがフォーカス
方向及びトラック方向にオフセットした際に発生する対
物レンズの傾きを、第2の磁界発生手段とフォーカスコ
イルとにより発生させる補正力を利用して低減させる効
果を有する光ピックアップ装置が得られる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、略矩形環状のフォーカスコイルと、該フォーカスコ
イル側面の一辺に配置されるトラックコイルと、光媒体
にレーザ光を集光させる対物レンズと、前記フォーカス
コイルとトラックコイルと対物レンズを所定の相互位置
を保ってトラック方向及びフォーカス方向に微動可能に
支持する支持手段と、前記フォーカスコイルの一辺をそ
の磁界が横断する第1の磁界発生手段と、フォーカスコ
イルの他の辺をその磁界が横断する第2の磁界発生手段
と、を備えたものであり、第2の磁界発生手段とフォー
カスコイルとに発生する補正力により対物レンズの傾き
を低減する、あるいは対物レンズのフォーカス応答特性
を向上させるという作用を有する。
【0013】本発明の請求項2に記載の発明は、前記第
2の磁界発生手段は、トラック方向に前記フォーカスコ
イルを挟んだ一対の永久磁石により構成され、前記フォ
ーカスコイルと第2の磁界発生手段とにより発生する補
正力により前記対物レンズの傾きを低減することを特徴
とする請求項1に記載の光ピックアップ装置である。
【0014】本発明の請求項3に記載の発明は、前記第
2の磁界発生手段は、前記第1の磁界発生手段を構成す
る一対の永久磁石の内前記フォーカスコイルの孔部に挿
入される一方の永久磁石の漏洩磁界が流れる側に、その
漏洩磁界を打ち消すように配置された永久磁石により構
成されたことを特徴とする請求項1に記載の光ピックア
ップ装置であり、第1の磁界発生手段とフォーカスコイ
ルとより発生するフォーカス方向の反力を打ち消すとい
う作用を有する。
【0015】以下、本発明の実施の形態について、図に
従って説明する。 (実施の形態1)本発明における第1の実施の形態の光
ピックアップ装置を図1乃至図7に基づいて説明する。
図1は本発明の一実施の形態における光ピックアップ装
置の斜視図であり、図2は図1の分解斜視図、図3は図
2の磁界発生手段部分の分解斜視図である。図4は図3
の磁界発生手段部分の平面図、図5は図3の磁界発生手
段部分のA−A断面における正面図、図6は図4の磁界
発生手段部分の磁界の流れを示す図、図7は図5の磁界
発生手段部分の動作を説明する図である。
【0016】従来の技術と同様に、図1から図3に示す
ように、キャリッジ1にサスペンションベース2が固定
され、さらにサスペンションベース2に4本のサスペン
ションワイヤー3が固定される。レンズホルダー7は光
媒体にレーザ光を集光させる対物レンズ4と、フォーカ
スコイル5及びトラックコイル6を保持し、さらにレン
ズホルダー7をサスペンションワイヤー3により片持ち
支持する支持手段であり、フォーカスコイル5、トラッ
クコイル6及び対物レンズ4を所定の相互位置を保って
トラック方向、フォーカス方向に微動可能とする。
【0017】フォーカスコイル5は矩形環状の形状であ
り、その側面のある一辺に同じく矩形環状の形状でトラ
ックコイル6が2個配置される。
【0018】ヨーク9は、4本の立設ヨーク板部と立設
ヨーク板部の相互を連結する水平ヨーク板部とを有し、
2本の立設ヨーク板部各々に永久磁石8が取り付けられ
て第1の磁界発生手段とされ、他の2本の立設ヨーク板
部の各々に永久磁石10が取り付けられて第2の磁界発
生手段とされる。さらに水平ヨーク板部がキャリッジ1
に立設ヨーク板部がキャリッジに略垂直の関係となるよ
うに固定される。しかもレンズホルダー7に保持される
フォーカスコイル5の孔となる部分に一方の永久磁石8
を移動可能な状態で挿入するとともに上記したトラック
コイル6が配置されるフォーカスコイル5のある一辺が
一対の永久磁石8より構成される第1の磁界発生手段を
横断するように配置されている。そして、フォーカスコ
イル5及びトラックコイル6に電流を流すことにより、
レンズホルダー7をフォーカス方向とトラック方向に駆
動することができる。なお、図4ないし図7は、レンズ
ホルダー7の挙動はフォーカスコイル5とトラックコイ
ル6により示すことができるので、レンズホルダー7は
図示を省略している。
【0019】さらに本実施の形態においては前記した一
対の永久磁石8よりなる第1の磁界発生手段と別にトラ
ック方向にフォーカスコイル5を挟むように一対の永久
磁石10により第2の磁界発生手段を備える。
【0020】図6に示すように第1の磁界発生手段は対
向する永久磁石8の極をN、Sとして磁界を一方に流れ
るようになし、第2の磁界発生手段においては一対の永
久磁石10は各々N極をフォーカスコイル側に配するこ
とで各々がフォーカスコイル5に向かう磁界の流れとな
るように構成される。図5に示すように第2の磁界発生
手段の永久磁石10より発生する磁界は永久磁石端面で
最大の磁束密度となり、距離が離れるにつれ漸次減少す
る。
【0021】以上のように構成された本発明の光ピック
アップ装置について、その動作を説明する。図7(a)
の正面図に示すように、紙面表面から裏面に向けて磁界
が流れるものとする。その時、例えば、図7(b)の矢
印Itに示すようにトラックコイル6に通電されると、
フレミングの左手の法則によりトラックコイル6は矢印
Ftの力を受け、レンズホルダー7は紙面左方へ移動す
る。また同様に、例えば、図7(c)の矢印Ifに示す
ようにフォーカスコイル5に通電されると、フレミング
の左手の法則によりフォーカスコイル5は矢印Ffの力
を受け、レンズホルダー7は紙面上方へ移動する。以上
の通電の結果、レンズホルダー7は力Ffと力Ftの合
成力を受け図7(d)の位置に移動する。
【0022】その結果従来と同様に、フォーカスコイル
5とトラックコイル6とからなるコイルユニットが左側
へオフセットした状態でフォーカス方向の力Ffが働く
ため、図中矢印に示すように、レンズホルダー7は反時
計方向の回転モーメント(Mccw)を受ける。
【0023】他方、第2の磁界発生手段を構成する一対
の永久磁石10とフォーカスコイル5との関係を見たと
きには、紙面左側にオフセットしたフォーカスコイル5
に対し一対の永久磁石10の各々でフレミングの左手の
法則により各々フォーカス方向の力F1、F2が働く。
【0024】この際、図5で示したごとく永久磁石10
の磁界分布はその端面で最大となるためレンズホルダー
7が左側にオフセットして左側の永久磁石10とフォー
カスコイル5が近接している場合には左側で発生する力
F1が、離隔した位置にある右側永久磁石10とフォー
カスコイル5とにより発生する力F2よりも大となる。
【0025】よって、図7(f)に示すようにF1、F
2なる力の差によりレンズホルダー7に時計回りの回転
力(Mcw)が補正力として作用し、前記した反時計回
りの回転力(Mccw)を減少または相殺するよう作用
する。
【0026】また、第2の磁界発生手段により発生する
F1、F2の力の差はレンズホルダー7のフォーカス方
向及びトラック方向の移動量が増加する程、フォーカス
コイル5に流れる電流及びフォーカスコイル5のトラッ
ク方向の位置による永久磁石10の磁界の大きさの差に
より大となるため、レンズホルダー7の傾きを補正する
補正力である回転力(Mcw)も大となる。
【0027】したがってレンズホルダー7のトラック方
向、フォーカス方向の移動に伴う対物レンズの傾きを常
に低減することが可能となる。
【0028】こうして、両回転モーメントMccwとM
cwとは互いに打ち消し合い、レンズホルダー7はその
本来の姿勢を保ってフォーカス方向とトラック方向に移
動し、傾きを生じることがなくなる。
【0029】なお、以上に説明した動作例について、フ
ォーカスコイル5とトラックコイル6との電流の向き、
及び、永久磁石8の磁極のうちのいずれかが逆であれ
ば、図7(b)または(c)に示すレンズホルダー7の
移動の方向も逆になるが、同一の動作原理で同一の効果
を生じるので説明の重複を省略する。
【0030】(実施の形態2)本発明における第2の実
施の形態の光ピックアップ装置を図8乃至図11に基づ
いて説明する。図8は本発明の他の実施の形態における
光ピックアップ装置の斜視図であり、図9は図8の分解
斜視図、図10は図9の磁界発生手段部分の分解斜視
図、図11は磁界発生手段部分の平面図、側面図及びそ
の動作を説明する図である。
【0031】第1の実施の形態と同様に、図8から図1
0に示すように、キャリッジ1にサスペンションベース
2が固定され、さらにサスペンションベース2に4本の
サスペンションワイヤー3が固定される。レンズホルダ
ー7は光媒体にレーザ光を集光させる対物レンズ4と、
フォーカスコイル5及びトラックコイル6を保持し、さ
らにレンズホルダー7をサスペンションワイヤー3によ
り片持ち支持する支持手段であり、フォーカスコイル
5、トラックコイル6及び対物レンズ4を所定の相互位
置を保ってトラック方向、フォーカス方向に微動可能に
する。
【0032】フォーカスコイル5は矩形環状の形状であ
り、その側面のある一辺に同じく矩形環状の形状でトラ
ックコイル6が2個配置される。
【0033】ヨーク13は、3本の立設ヨーク板部と立
設ヨーク板部の相互を連結する水平ヨーク板部とを有
し、3本の立設ヨーク板部の内2本の立設ヨーク板部各
々に永久磁石8がN、S極が向かい合うように取り付け
られて第1の磁界発生手段とされ、他の1本の立設ヨー
ク板部に永久磁石12が取り付けられて第2の磁界発生
手段とされる。さらに水平ヨーク板部がキャリッジ1に
立設ヨーク板部がキャリッジに略垂直の関係となるよう
に固定される。しかもレンズホルダー7に保持されるフ
ォーカスコイル5の孔となる部分に一方の永久磁石8を
移動可能な状態で挿入するとともに上記したトラックコ
イル6が配置されるフォーカスコイル5のある一辺が一
対の永久磁石8より構成される第1の磁界発生手段を横
断するように配置されている。そして、フォーカスコイ
ル5及びトラックコイル6に電流を流すことにより、レ
ンズホルダー7をフォーカス方向とトラック方向に駆動
することができる。なお、図11においては、レンズホ
ルダー7の挙動はフォーカスコイル5とトラックコイル
6により示すことができるので、レンズホルダー7は図
示を省略している。
【0034】さらに本実施の形態においては前記した一
対の永久磁石8よりなる第1の磁界発生手段と別にフォ
ーカスコイル5のある一辺と対向する位置にある他の辺
に近接して永久磁石12よりなる第2の磁界発生手段が
構成される。
【0035】図11(c)に示すように第1の磁界発生
手段は対向する永久磁石8の極をN、Sとして磁界を一
方に流れるようになし、第2の磁界発生手段となる永久
磁石12はフォーカスコイル5の他の辺を介してフォー
カスコイル5の孔部に挿入された一方の永久磁石8と対
向するように配置されているとともにフォーカスコイル
5の他の辺に向けて同じ磁極が向くようにされる。本実
施の形態においては永久磁石12と一方の永久磁石8と
は互いにN極を向けて反発するように配置される。
【0036】また、第2の磁界発生手段である永久磁石
12はヨーク13により第1の磁界発生手段である一対
の永久磁石8と磁気的に連結される。
【0037】以上のように構成された本実施の形態の光
ピックアップ装置についてその動作を図12に示される
従来技術と比較しつつ説明する。
【0038】図11、図12においては、レンズホルダ
ー7の上下方向をフォーカス方向、また左右の方向をト
ラック方向とする。
【0039】まず、図12(a)に示す従来の磁界発生
手段においては、一対の永久磁石8によりフォーカスコ
イル5の一辺を横断する磁界の流れ14と、環状のフォ
ーカスコイル5の孔部に挿入される一方の永久磁石8か
らフォーカスコイル5の他の辺を横断して漏れる漏洩磁
界15が存在する。
【0040】ここでフォーカスコイル5に対し紙面で反
時計回りの電流Ifを与えた場合、フレミングの左手の
法則に従い図12(b)に示すようにレンズホルダー7
に対しF3、F4なる力が作用する。ここでF3は本来
のフォーカス動作に供される力であり、F4はF3に対
する反力として働く。フォーカスコイル5に流れる電流
は一様なので与えられた磁界の大きさに力は比例し、F
3>F4なる関係は常に保たれる。
【0041】したがって実際には(F3−F4)なる低
減された力がフォーカス動作に供されることになる。
【0042】これに対し本発明においては図11(c)
に示すように第2の磁界発生手段が永久磁石12により
構成され、これによって発する磁界が前記した第1の磁
界発生手段の漏洩磁界と逆方向とされる。
【0043】したがって従来の光ピックアップ装置に発
生していた反力F4が図11(d)に示すように無くな
り、本来のフォーカスに寄与する力F3のみが作用する
ようになる。すなわち、レンズホルダー7を駆動させる
駆動力が増加し、高い応答特性を示す光ピックアップ装
置を得ることができる。
【0044】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の光ピッ
クアップ装置は、対物レンズを保持するレンズホルダー
がフォーカス方向及びトラック方向に移動した際に、レ
ンズホルダーを傾ける方向に生ずる力を、第2の磁界発
生手段とフォーカスコイルとにより生じる補正力によっ
て打ち消しあい、レンズホルダーの傾きを生じることを
低減させるという効果を有する。また、第2の磁界発生
手段の磁界により第1の磁界発生手段とフォーカスコイ
ルとにより生じる反力を無くし、高い応答性を得るとい
う効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における光ピックアップ
装置の斜視図
【図2】図1の分解斜視図
【図3】図2の磁界発生手段部分の分解斜視図
【図4】図3の磁界発生手段部分の平面図
【図5】図3の磁界発生手段部分のA−A断面における
正面図
【図6】図4の磁界発生手段部分の磁界の流れを示す図
【図7】図5の磁界発生手段部分の動作を説明する図
【図8】本発明の他の実施の形態における光ピックアッ
プ装置の斜視図
【図9】図8の分解斜視図
【図10】図9の磁界発生手段部分の分解斜視図
【図11】磁界発生手段部分の平面図、側面図及びその
動作を説明する図
【図12】従来の磁界発生手段の平面図、及び側面図
【図13】従来の光ピックアップ装置における斜視図
【図14】図13の分解斜視図
【図15】図14の磁界発生手段部分の分解斜視図
【図16】(a)図13の磁界発生手段部分の平面図 (b)図13の磁界発生手段部分の側面図 (c)図13の磁界発生手段部分のA−A断面における
正面図
【図17】図13の磁界発生手段部分に傾きが生じる過
程を示す図16(c)の平面図に相当する動作説明図
【図18】コイルユニットの動作説明図
【符号の説明】
1 キャリッジ 2 サスペンションベース 3 サスペンションワイヤー 4 対物レンズ 5 フォーカスコイル 6 トラックコイル 7 レンズホルダー 8、10、12 永久磁石 9、11、13 ヨーク 14 磁界の流れ 15 漏洩磁界

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】略矩形環状のフォーカスコイルと、該フォ
    ーカスコイル側面の一辺に配置されるトラックコイル
    と、光媒体にレーザ光を集光させる対物レンズと、前記
    フォーカスコイル、トラックコイル及び対物レンズを所
    定の相互位置を保ってトラック方向及びフォーカス方向
    に微動可能に支持する支持手段と、前記フォーカスコイ
    ルの一辺をその磁界が横断する第1の磁界発生手段と、
    フォーカスコイルの他の辺をその磁界が横断する第2の
    磁界発生手段と、を備えることを特徴とする光ピックア
    ップ装置。
  2. 【請求項2】前記第2の磁界発生手段は、トラック方向
    に前記フォーカスコイルを挟んだ一対の永久磁石により
    構成され、前記フォーカスコイルと第2の磁界発生手段
    とにより発生する補正力により前記対物レンズの傾きを
    低減することを特徴とする請求項1に記載の光ピックア
    ップ装置。
  3. 【請求項3】前記第2の磁界発生手段は、前記第1の磁
    界発生手段を構成する一対の永久磁石の内前記フォーカ
    スコイルの孔部に挿入される一方の永久磁石の漏洩磁界
    が流れる側に、その漏洩磁界を打ち消すように配置され
    た永久磁石により構成されたことを特徴とする請求項1
    に記載の光ピックアップ装置。
JP26959496A 1996-10-11 1996-10-11 光ピックアップ装置 Pending JPH10116428A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26959496A JPH10116428A (ja) 1996-10-11 1996-10-11 光ピックアップ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26959496A JPH10116428A (ja) 1996-10-11 1996-10-11 光ピックアップ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10116428A true JPH10116428A (ja) 1998-05-06

Family

ID=17474545

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26959496A Pending JPH10116428A (ja) 1996-10-11 1996-10-11 光ピックアップ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10116428A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002054395A1 (en) * 2001-01-05 2002-07-11 Thomson Licensing S.A. Actuator for a pick-up in an apparatus for the optical recording or reproduction of information
US6643229B1 (en) 1999-01-29 2003-11-04 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Optical pickup apparatus of tilt control type
KR100512101B1 (ko) * 2000-03-21 2005-09-02 엘지전자 주식회사 광 픽업 엑츄에이터
US7219359B2 (en) * 2001-12-01 2007-05-15 Samsung Electronics Co., Ltd. Actuator used with an optical pickup
US7340756B2 (en) 2002-09-02 2008-03-04 Samsung Electronics Co., Ltd. Optical pickup actuator having flux shielding magnet, optical pickup employing the optical pickup actuator and optical disc drive apparatus employing the optical pickup

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6643229B1 (en) 1999-01-29 2003-11-04 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Optical pickup apparatus of tilt control type
KR100512101B1 (ko) * 2000-03-21 2005-09-02 엘지전자 주식회사 광 픽업 엑츄에이터
WO2002054395A1 (en) * 2001-01-05 2002-07-11 Thomson Licensing S.A. Actuator for a pick-up in an apparatus for the optical recording or reproduction of information
US7219359B2 (en) * 2001-12-01 2007-05-15 Samsung Electronics Co., Ltd. Actuator used with an optical pickup
US7340756B2 (en) 2002-09-02 2008-03-04 Samsung Electronics Co., Ltd. Optical pickup actuator having flux shielding magnet, optical pickup employing the optical pickup actuator and optical disc drive apparatus employing the optical pickup

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7313799B2 (en) Objective-lens driving apparatus and optical disk apparatus
JP3822434B2 (ja) 対物レンズ駆動装置
JP2740400B2 (ja) 光ピックアップの対物レンズ駆動装置
JP2001093177A5 (ja)
EP2136365B1 (en) High-sensitivity pickup actuator for disc drive
JPH10116428A (ja) 光ピックアップ装置
JP2793069B2 (ja) 光学系駆動装置
JP3658528B2 (ja) 対物レンズ駆動装置ならびにそれを用いた光ディスク装置
US7193937B2 (en) Objective lens driving device and optical disk apparatus
JP3550547B2 (ja) 対物レンズ駆動装置
JP3772398B2 (ja) 光ピックアップ装置
JP3371384B2 (ja) 二軸アクチュエータ
JP2690770B2 (ja) 対物レンズ駆動装置
JP2897090B2 (ja) 対物レンズ駆動装置
JP2004326914A (ja) 光ヘッド装置
KR19990057681A (ko) 광픽업용 대물렌즈 구동장치
JP2001184686A (ja) 対物レンズ駆動装置
JP2002109766A (ja) 光ヘッドアクチュエータ
JP2007048398A (ja) 光学素子駆動装置
JP2000339730A (ja) 対物レンズ駆動装置
JP2000163769A (ja) 光学系駆動装置
JPH09251653A (ja) 二軸アクチュエータ
JPH09167365A (ja) 光ピックアップ装置
JPH0652561A (ja) 対物レンズ駆動装置
JPH08297846A (ja) 光学式再生装置の光ピックアップ