JP3489470B2 - レンズ鏡筒 - Google Patents
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Description
用いられるレンズ鏡筒に関するものである。
4つのレンズ群で構成されており、そのうちズームやフ
ォーカスのための移動レンズ群を、ステッピングモータ
を用いて光軸方向に駆動している。しかしながらこのス
テッピングモータは、所定のパルス数に対応した角度だ
け回転させることにより、所定位置に停止可能な構成と
なっているが、駆動制御方式がオープンループであるた
め、停止位置精度が悪く、ヒステリシス特性があると共
に、回転数が比較的低い等の問題があった。よって、ズ
ームやフォーカスのレンズ移動枠の送り機構の駆動源と
して、ステッピングモータが使用されている場合には、
ズームやフォーカス速度が遅いことが課題である。
めに、ボイス型のリニアアクチュエータを用いて、フォ
ーカスレンズ群の位置変化に追随できる高速応答性と、
低消費電力化に優れたリニアアクチュエータシステムが
提案されている。
開平8−266093号公報で開示されているように、
ステッピングモータの回転角を検出するセンサを取り付
けることにより、制御方式をクローズドループ制御に改
善し、高速回転駆動を可能とするエンコーダ付きステッ
ピングモータシステムが提案されている。
位置検出精度をアップさせるため、磁気抵抗効果型セン
サ(以下、磁気センサと略す)を用いることが一般的で
ある。しかし、高精度なリニアアクチュエータならびに
エンコーダ付きステッピングモータシステムを実現する
には、この磁気センサへ飛び込む外乱磁場の影響を抑え
る必要がある。
筒について説明する。図10は、従来のレンズ鏡筒を前
から見た概略斜視図、図11は従来のレンズ鏡筒を後ろ
から見た概略斜視図、図12はリニアアクチュエータの
ヨークからの漏れ磁束の流れを示す概念図、図13はエ
ンコーダ付きステッピングモータへの漏れ磁束の流れを
示す概念図である。
タ33においては、コイル40と一体となったフォーカ
スレンズ群30を光軸方向(X方向)に直線移動させる
ことが可能であるが、光軸方向(X方向)に外乱磁場が
あると、磁気センサ41の正弦波状の磁界強度変化パタ
ーンの信号に外乱磁場が重畳することで、信号波形がオ
フセットするため、出力信号の波形が歪み、位置検出の
誤差が増加する。さらに光軸に直交する方向(Z方向)
では、磁気抵抗変化の感度が少ないものの、磁気抵抗変
化率が減少し、MR素子の感度が落ちるという問題が発
生する。そのため、リニアアクチュエータ33において
は、X方向ならびにZ方向における外乱磁場の影響、特
にメインマグネット35からの影響を受けないようにす
る必要がある。
グネット35およびヨーク36から構成される磁気回路
38の磁気中心位置に磁気センサ41を配置することに
より、漏れ磁束低減を図っている。
路38は駆動方向(X方向)に略対称に構成されている
ことから、その対称中心に位置する磁気センサ41のX
方向の漏れ磁束は微少な量となる。さらに図12(b)に
示すように、磁気回路38を駆動方向から見て略左右対
称に構成したことによって、その対称中心に位置する磁
気センサ41のZ方向の漏れ磁束も微少な量となる。以
上のように、磁気センサ41の配置位置を最適化するこ
とにより、磁気センサ41への漏れ磁束の飛び込み量を
低減することができる。
きステッピングモータ47においては、ステッピングモ
ータ48の回転に伴うリードスクリュー部49の回転に
よって、光軸方向(X)方向にズームレンズ群45を直
線移動させることが可能であるが、エンコーダマグネッ
ト50の回転方向の接線方向(Z方向)と、磁気センサ
51に流れる電流方向(X方向)の2方向について、外
乱磁場の影響を抑える必要がある。そこでリニアアクチ
ュエータ33とエンコーダ付きステッピングモータ47
を搭載したレンズ鏡筒においては、特にリニアアクチュ
エータ33のメインマグネット35からの影響を受けな
いようにする必要がある。
クチュエータ33の磁気回路38の磁気中心位置に磁気
センサ51を配置することにより、漏れ磁束の低減を図
っている。つまり図13(a)に示すように、磁気回路3
8は駆動方向から見て左右対称に構成されているので、
その対称中心に位置する磁気センサ51でのZ方向の漏
れ磁束は微小な量となる。同様に、磁気回路38はX方
向にも略対称に構成されていることから、その対称中心
に位置する磁気センサ51のX方向の漏れ磁束も微小な
量となる。以上のように、磁気センサ51の配置位置を
最適化することにより、漏れ磁束の低減を実現すること
ができる。
レンズ鏡筒においては、次のような問題点があった。
ンズ鏡筒においては、前述した位置に磁気センサを配置
することにより、磁気センサへの外乱磁場の影響を低減
すること可能となるが、昨今のレンズ鏡筒の小型化に伴
い、レンズ鏡筒を構成する部品の間隔が狭くなってきて
いる。したがって、磁気センサやメインマグネットなど
の部品の配置について、より制約条件が多くなるため、
前述した位置に磁気センサを配置することが困難とな
る。そのため磁気センサへの漏れ磁束が多くなり、アク
チュエータの性能が劣化する。
ルド部品等を別途用いる方法があるが、磁気シールド部
品を用いるとコストアップにつながり、さらにレンズ鏡
筒の小型化を達成するためには、そのスペースがない。
そのため、小型、軽量化を図るレンズ鏡筒では、リニア
アクチュエータを搭載し、フォーカスレンズ駆動の高速
応答性、低消費電力化を図ったシステムを実現できない
という課題が発生する。
ンコーダ付きステッピングモータを搭載したレンズ鏡筒
においても、レンズ鏡筒の小型、軽量化に伴い、前述し
た位置にエンコーダ付きステッピングモータの磁気セン
サを配置することが困難となり、磁気センサへの漏れ磁
束が多くなることに伴い、アクチュエータの性能が劣化
するという課題が発生する。
およびエンコーダ付きステッピングモータを搭載したレ
ンズ鏡筒において、小型、軽量化を図ったレンズ鏡筒を
提供しようとするものである。
に本発明のレンズ鏡筒は、駆動方向と垂直に磁化された
マグネットと、嵌合用の突起を少なくとも1つ有したヨ
ークと、マグネットと所定の空隙を有してマグネットの
発生する磁束と直交するように電流を通電することによ
り駆動方向に可動自在なコイルと、コイルと一体で移動
する磁気スケールと、磁気スケールの信号を検出する磁
気センサからなる位置検出手段とにより構成されたリニ
アアクチュエータと、嵌合用突起を固定する被嵌合部を
有した固定枠とを備え、マグネット及び嵌合用突起を有
したヨークとにより構成されるリニアアクチュエータの
磁気回路の駆動方向から見て略対称磁気中心位置に、位
置検出手段を配設したことを特徴とするものである。
鏡筒におけるヨークに設けられた嵌合用の突起の大きさ
に応じて、リニアアクチュエータの移動方向、あるいは
移動方向と直交する方向に、リニアアクチュエータの位
置検出手段の配設位置をずらすことを特徴とするもので
ある。
垂直に磁化されたマグネットと、嵌合用の突起を少なく
とも1つ有したヨークと、マグネットと所定の空隙を有
してマグネットの発生する磁束と直交するように電流を
通電することにより駆動方向に可動自在なコイルと、位
置検出手段とにより構成されたリニアアクチュエータ
と、ステッピングモータと、円筒状あるいは円柱状であ
って、円周方向に多極着磁され、ステッピングモータに
同軸上に取り付けられたエンコーダマグネットと、エン
コーダマグネットの周縁に対向して配設され、エンコー
ダマグネットの信号を検出する磁気センサからなる位置
検出手段とにより構成されたエンコーダ付きステッピン
グモータと、嵌合用突起を固定する被嵌合部を有した固
定枠とを備え、マグネット及び嵌合用突起を有したヨー
クとにより構成されるリニアアクチュエータの磁気回路
の駆動方向から見て略対称磁気中心位置に、エンコーダ
付きステッピングモータの位置検出手段を配設したこと
を特徴とするものである。
鏡筒のヨークに設けられた嵌合用の突起の大きさに応じ
て、リニアアクチュエータの移動方向、あるいは移動方
向と直交する方向に、エンコーダ付きステッピングモー
タの位置検出手段の配設位置をずらすことを特徴とする
ものである。
て、図1〜図5を用いて説明する。
載したレンズ鏡筒の概略斜視図、図2はリニアアクチュ
エータのヨークの概略斜視図、図3は第1の実施の形態
におけるリニアアクチュエータのヨークからの漏れ磁束
の流れを示す概念図、図4は第2の実施の形態における
ヨークからの漏れ磁束の流れを示す概念図、図5は第3
の実施の形態によるヨークからの漏れ磁束の流れを示す
概念図である。 (第1の実施の形態)第1の実施の形態について説明す
る。フォーカスレンズ移動枠31はフォーカスレンズ群
30を保持すると共に、光軸と平行に配設され、両端を
レンズ鏡筒(不図示)に固定されたガイドポール32
a、32bに沿って光軸方向(X方向)に摺動自在に構
成されている。このフォーカスレンズ移動枠31を光軸
方向に駆動させるリニアアクチュエータ33の固定子3
4は、駆動方向(X方向)と垂直に磁化されたメインマ
グネット35と、コの字型のメインヨーク36及び板状
のサイドヨーク37とにより構成されている。さらにこ
のメインヨーク36のX軸方向(+)側には、上下に2
つの嵌合用突起36aが設けられ、レンズ鏡筒の固定枠
29に設けられた被嵌合部29aに嵌合可能な構成とな
っている。またこの固定子34からなる磁気回路38
は、駆動方向から見て左右対称(Z方向)で、かつ駆動
方向(X方向)にも略左右対称に成るよう構成されてい
る。
39の構成部品であるコイル40は、メインマグネット
35と所定の空隙を有するようにフォーカスレンズ移動
枠31に固定されており、メインマグネット35の発生
する磁束と直交するようコイル40に電流を流すことに
より、フォーカスレンズ移動枠31が光軸方向に駆動す
る仕組みになっている。また位置検出手段は、フォーカ
スレンズ移動枠31に一体に構成された磁気スケール4
2と、この磁気スケール42の信号を検出する磁気セン
サ41とにより構成されている。したがってこの磁気セ
ンサ41は、外乱磁場の影響を受けることなく、磁気ス
ケール42の信号のみを検出すれば、位置検出精度をア
ップさせることができるので、高性能なリニアアクチュ
エータを実現することができる。
の漏れ磁束の流れについて、図3を用いて説明する。ヨ
ーク36には(b)で示すように、Z軸方向の高さがB
である嵌合用の突起36aが2つ設けられているため、
突起36a部周辺にて外側に磁束が漏れる。したがっ
て、(a)で示すように、X軸(+)側に設けた突起36
a部周辺にて外側に磁束が漏れて磁気回路38のバラン
スが崩れるため、従来例の図12(a)で説明した突起
36aがない場合の磁気回路38の磁気中心位置に比
べ、X軸(−)方向にaだけ磁気中心位置が移動する。
よって、ヨーク36の外部への漏れ磁束の流れ方も変わ
る。そこで磁気中心位置が移動した距離aだけ、磁気セ
ンサ41もX軸(−)方向にずらした位置に配置する。
となるため、磁気センサ出力がひずむことはない。また
Z軸方向については、(b)に示すように、突起36a
の形状を同一としたので、Z軸方向の磁気中心位置は、
図12(b)で示した従来の状態と変わらないので、Z
軸方向の漏れ磁束も微小な量である。
心位置は、突起36aのX軸方向の長さAを可変するこ
とにより移動することになる。具体的には、突起36a
の長さが(a)の状態より長い場合は、磁気中心位置は
X軸(−)方向にさらに移動し、(a)の状態より短い
場合は、磁気中心位置はX軸(+)方向に移動する。つ
まり、この突起36aの長さAと磁気中心位置の関係
は、容易に推定することができる。
に、リニアアクチュエータ33の磁気回路38の磁気中
心位置に磁気センサ41を配置することが理想である
が、レンズ鏡筒の小型化により、他の部品との間隔が狭
くなり、磁気センサ41を理想位置に配置する設計の自
由度もますます狭くなる。よって、磁気センサ41を従
来例で示した磁気回路38の磁気中心位置に配置不可能
な場合でも、この突起36aの長さを最適化することに
より、X軸方向の磁気回路38の磁気中心位置を移動さ
せることができる。したがって、磁気センサ41が配置
可能な位置に、磁気回路38の磁気中心位置を設定する
ことができるので、設計の自由度を拡げることが可能と
なる。
クに設けたX軸方向の突起の大きさを変えることによ
り、リニアアクチュエータの磁気回路の磁気中心位置
を、X軸方向の任意の位置に移動させることが可能とな
る。よってその磁気中心位置に磁気センサを配置するこ
とにより、磁気センサへの外乱磁場の影響を抑えること
ができる。したがって、高速応答性に加え、磁気センサ
を使用して高分解能と高精度なリニアアクチュエータを
搭載することが可能となり、優れたフォーカス特性を得
ることができる。
は異なり、シールド部品等を用いる必要がなく、磁気セ
ンサの配置位置を工夫しただけであるので、低コスト
化、さらには設置スペース増加に伴うレンズ鏡筒の大型
化を抑制することができ、磁気センサを配置する際の設
計自由度も増すため、小型、軽量化を図ったレンズ鏡筒
を提供することができる。さらにヨークに設けた突起を
レンズ鏡筒に設けた被嵌合部に嵌合するだけであるた
め、接着等の必要がなく、組立性に優れている。 (第2の実施の形態)次に第2の実施の形態について、
図4を用いて説明する。ヨーク36には、(b)で示す
ように、Z軸方向の高さがB1、Bである突起36b、
36cが上下に2つ設けられているため、突起36b、
36c部周辺にて外側に磁束が漏れる。特にZ軸方向の
突起の長さが大きい36bは、より外側に磁束が廻るた
め、下側の突起36cに比べて漏れ磁束が大きい。した
がって磁気回路38のバランスが崩れるため、従来例の
図12(b)で説明した磁気回路38の磁気中心位置に
比べ、Z軸(−)方向にbだけ磁気中心位置が移動す
る。
流れ方も変わる。そこで磁気中心位置が移動した距離b
だけ、磁気センサ41もZ軸(−)方向にずらした位置
に配置する。その結果、Z軸方向の漏れ磁束は微小な量
となるため、磁気センサ出力がひずむことはない。また
X軸方向については、(a)に示すようにX軸方向の突
起の長さAは同一であり、図3(a)の状態と変わらな
いので、X軸方向の漏れ磁束も微小な量である。
心位置は、突起36b、36cのZ軸方向の長さB、B
1を可変することにより移動することになる。具体的に
は、突起36bの長さが(b)の状態より長い場合に
は、磁気中心位置はZ軸(−)方向にさらに移動し、
(b)の状態より短い場合には、磁気中心位置はZ軸
(+)方向に移動する。つまり、この突起36b、36
cの長さB1、Bと磁気中心位置の関係は、容易に推定
することができる。
磁気回路38の磁気中心位置に配置不可能な場合でも、
この突起36b、36cの長さを最適化することによ
り、Z軸方向の磁気回路38の磁気中心位置を移動させ
ることができる。したがって、磁気センサ41が配置可
能な位置に、磁気回路38の磁気中心位置を設定するこ
とができるので、設計の自由度を拡げることが可能とな
る。
クに設けた突起のZ軸方向の形状が異なるようにするこ
とにより、リニアアクチュエータの磁気回路の磁気中心
位置を、第1の実施の形態のX軸方向に加え、さらにZ
軸方向の任意の位置に移動させることが可能となる。よ
って、磁気センサを配置する際の設計の自由度がますま
す大きくなる。
2つの突起を設けたが、どちらか片方に設ける構成とし
ても同様な効果が得られることは言うまでもない。
貫通穴36dを設けても、磁気回路のバランスが崩れ、
磁気中心位置をずらすことは可能である。したがって、
貫通穴36dの配置位置により、磁気中心位置をX軸、
あるいはZ軸方向に移動させることは可能となるため、
第1、第2の実施の形態と同様な効果が得られる。
エータのメインマグネットの極性は、図3、図4に示し
たように向かって右側がN極となるようにしたが、反対
の着磁パターンであっても、漏れ磁束の流れの方向が逆
となるのみであるので、これまでと同様な効果が得られ
る。
インマグネットがそれぞれ1つのシステムについて説明
したが、駆動するレンズ群などが重くなり、ヨークとメ
インマグネットがそれぞれ2つ必要となるシステムにお
いても、2つの磁気回路の磁気中心位置に磁気センサを
配置すれば、同様な効果が得られることは言うまでもな
い。
として、固定側のレンズ鏡筒に磁気センサを、可動側の
レンズ移動枠に磁気スケールを設けたが、反対に固定側
のレンズ鏡筒に磁気スケール、可動側のレンズ移動枠に
磁気センサを設けても、同様な効果が得られることは言
うまでもない。
用いた磁気抵抗効果型の磁気センサ用いているが、磁力
の強さに対応した出力信号を出すものであればその種類
を問わず、あらゆる磁気センサに適用できる。 (第3の実施の形態)次に、本発明の第3の実施の形態
におけるレンズ鏡筒について、図6〜図8を用い説明す
る。図6はリニアアクチュエータとエンコーダ付きステ
ッピングモータを搭載したレンズ鏡筒を前から見た概略
斜視図、図7は後ろから見た概略斜視図、図8は本実施
の形態によるリニアアクチュエータのヨークからの漏れ
磁束の流れを示す概念図である。なお、これまで説明し
たものは同一の符号を付し、その説明は省略する。
ングモータ47は、ステッピングモータ48と、このス
テッピングモータ48の回転軸に一体的に設けられたリ
ードスクリュー部49と、上記ステッピングモータ48
の回転軸に取り付けられ、周方向に交互にN、S極が着
磁されたエンコーダマグネット50と、このエンコーダ
マグネット50に対向して固定配置された角度検出用の
磁気センサ51とにより構成されている。リードスクリ
ュー部49には、ズームレンズ群45を保持したズーム
レンズ移動枠46に係合されたネジ部材52が、螺合さ
れる構成となっている。
の回転によって、X軸方向にズームレンズ群45が直線
移動されるようになっている。また位置検出手段は、エ
ンコーダマグネット50と、このエンコーダマグネット
50の信号を検出する磁気センサ51とにより構成され
ている。したがってこの磁気センサ51は、外乱磁場の
影響を受けることなく、エンコーダマグネット50の信
号のみを検出すれば、位置検出精度をアップさせること
ができるので、高性能なエンコーダ付きステッピングモ
ータを実現することができる。エンコーダ付きステッピ
ングモータシステムの図示せぬCPUは、磁気センサ5
1により出力された角度及び電気位相のカウンタ値に基
づいて、回転軸の角度情報及び電気位相角情報を算出す
る。そしてこのCPUは、この角度情報及び電気位相角
情報により、ドライブ指令値を計算し、ドライバで駆動
電流を流すことにより、エンコーダ付きステッピングモ
ータ47を制御する。
6に突起36aを設けた場合の漏れ磁束の流れについ
て、図8を用いて説明する。
方向の高さがBである嵌合用の突起36aが2つ設けら
れているため、第1の発明にて説明したように、図13
(b)で説明した従来の突起36aがない場合の磁気回
路38の磁気中心位置に比べ、X軸(−)方向にaだけ
移動する。そこで磁気中心位置が移動した距離aだけ、
磁気センサ51もX軸(−)方向にずらした位置に配置
する。その結果、X軸方向の漏れ磁束は微小な量となる
ため、磁気センサ出力がひずむことはない。またZ軸方
向については、(a)で示すように、突起36aの形状
を同一としたので、Z軸方向の磁気中心位置は、図13
(a)で示した従来の状態と変わらないので、Z軸方向
の漏れ磁束は微小な量である。
心位置は、突起36aのX軸方向の長さAを可変するこ
とにより移動することは第1の発明にて説明したので、
この突起36aの長さAと磁気中心位置の関係は、容易
に推定できる。
に、リニアアクチュエータ33の磁気回路38の磁気中
心位置にエンコーダ付きステッピングモータ47の磁気
センサ51を配置することが理想であるが、レンズ鏡筒
の小型化により、他の部品との間隔が狭くなり、磁気セ
ンサ51を搭載したエンコーダ付きステッピングモータ
47を理想位置に配置する設計の自由度もますます狭く
なる。
リニアアクチュエータ33の磁気回路38の磁気中心位
置に配置不可能な場合でも、この突起36aの長さを最
適化することにより、X軸方向の磁気回路38の磁気中
心位置を移動させることができる。したがって、磁気セ
ンサ51が配置可能な位置に、リニアアクチュエータ3
3の磁気回路38の磁気中心位置を設定することができ
るので、設計の自由度を拡げることが可能となる。
アアクチュエータのヨークに設けたX軸方向の突起の大
きさを変えることにより、リニアアクチュエータの磁気
回路の磁気中心位置を、X軸方向の任意の位置に移動さ
せることが可能となる。よってその磁気中心位置にエン
コーダ付きステッピングモータの磁気センサを配置する
ことにより、磁気センサへの外乱磁場の影響を抑えるこ
とができる。
いたシステムに変わり、ズームにはエンコーダ付きステ
ッピングモータを、フォーカスにはリニアアクチュエー
タを同時に用いたシステムを構築することができる。し
たがってズーム機能については、送り速度が約30〜2
000ppsまで対応できるため、超高速、あるいは超
低速ズームが可能となり、高機能化を図ったレンズ鏡
筒、かつそれを用いたビデオカメラを提供することがで
きる。
角、トルクを制御することも可能となるため、消費電力
化、低騒音化も実現できる。またフォーカス機能につい
ては、高速応答性に加え、磁気センサを使用して高分解
能と高精度なリニアアクチュエータを実現することが可
能となり、優れたフォーカス特性を得ることができる。
とリニアアクチュエータを搭載したレンズ鏡筒であって
も、それぞれの磁気センサを配置する際の設計の自由度
が増すため、小型、軽量化を図ったレンズ鏡筒を提供す
ることができる。 (第4の実施の形態)次に第4の実施の形態について、
図9を用いて説明する。図9は本実施の形態によるヨー
クからの漏れ磁束の流れを示す概念図である。ヨーク3
6には、(a)で示すように、Z軸方向の高さがB1,
Bである突起36b、36cが上下に2つ設けられてい
るため、従来例の図13(a)で説明した磁気回路38
の磁気中心位置に比べ、Z軸(+)方向にbだけ磁気中
心位置が移動する。そこで磁気中心位置が移動した距離
bだけ、磁気センサ51もZ軸(+)方向にずらした位
置に配置する。
となるため、磁気センサ出力がひずむことはない。また
X軸方向については、(b)に示すようにX軸方向の突
起の長さAは同一であり、図8(b)の状態変わらない
ので、X軸方向の漏れ磁束は微小な量である。
心位置は、突起36b,36cのZ軸方向の長さB1,
Bを可変することにより移動することは第1の発明にて
説明したので、この突起36b,36cの長さB1,B
と磁気中心位置の関係は、容易に推定することができ
る。
リニアアクチュエータ33の磁気回路38の磁気中心位
置に配置不可能な場合でも、この突起36b,36cの
長さを最適化することにより、Z軸方向の磁気回路38
の磁気中心位置は移動させることができる。したがっ
て、磁気センサ51が配置可能な位置に、リニアアクチ
ュエータ33の磁気回路38の磁気中心位置を設定する
ことができるので、設計の自由度を拡げることができ
る。
アアクチュエータのヨークに設けた突起のZ軸方向の形
状が異なるようにすることにより、リニアアクチュエー
タの磁気回路の磁気中心位置を、第3の実施の形態のX
軸方向に加え、さらにZ軸方向の任意の位置に移動させ
ることが可能となる。よって、エンコーダ付きステッピ
ングモータの磁気センサを配置する際の設計の自由度が
ますます大きくなる。
れば、磁気センサを用いたリニアアクチュエータを搭載
してレンズ鏡筒を構成した場合、リニアアクチュエータ
のメインマグネットからの漏れ磁束が磁気センサへ影響
を及ぼさないので、フォーカスのレンズ駆動において、
高速、低消費電力化を図ることができる。
異なり、シールド部品等を用いる必要がないので、低コ
スト化、さらには設置スペース増加に伴う鏡筒の大型化
を抑制することができるので、小型、軽量化を図ったレ
ンズ鏡筒を提供できる。さらにヨークに設けられた突起
の形状を可変することにより、磁気センサの設置位置に
自由度が増すため、より小型化を図り、組立性に優れた
レンズ鏡筒を提供できるという顕著な効果が得られる。
効果に加え、磁気センサを用いたエンコーダ付きステッ
ピングモータを搭載してレンズ鏡筒を構成した場合、リ
ニアアクチュエータからの漏れ磁束がエンコーダ付きス
テッピングモータの磁気センサへ影響を及ぼさないの
で、ズームおよびフォーカスのレンズ駆動において、高
速、低消費電力化を図ることができる。
の磁気センサの配置の自由度が増すため、より小型化を
図ったレンズ鏡筒を提供できるという顕著な効果が得ら
れる。
の概略斜視図
の漏れ磁束の流れを示す概念図
の漏れ磁束の流れを示す概念図
の漏れ磁束の流れを示す概念図
を前から見た概略斜視図
の漏れ磁束の流れを示す概念図
の漏れ磁束の流れを示す概念図
束の流れを示す概念図
磁束の流れを示す概念図
Claims (2)
- 【請求項1】 駆動方向と垂直に磁化されたマグネット
と、嵌合用の突起を少なくとも1つ有したヨークと、前
記マグネットと所定の空隙を有して前記マグネットの発
生する磁束と直交するように電流を通電することにより
駆動方向に可動自在なコイルと、前記コイルと一体で移
動する磁気スケールと、前記磁気スケールの信号を検出
する磁気センサからなる位置検出手段とにより構成され
たリニアアクチュエータと、前記嵌合用突起を固定する
被嵌合部を有した固定枠とを備え、前記位置検出手段に
対して、前記マグネット及び前記嵌合用突起を有したヨ
ークとにより構成される前記リニアアクチュエータの磁
気回路における略磁気中心が位置するように前記嵌合用
突起の形状を定めたことを特徴とするレンズ鏡筒。 - 【請求項2】 駆動方向と垂直に磁化されたマグネット
と、嵌合用の突起を少なくとも1つ有したヨークと、前
記マグネットと所定の空隙を有して前記マグネットの発
生する磁束と直交するように電流を通電することにより
駆動方向に可動自在なコイルと、位置検出手段とにより
構成されたリニアアクチュエータと、ステッピングモー
タと、円筒状あるいは円柱状であって、円周方向に多極
着磁され、前記ステッピングモータに同軸上に取り付け
られたエンコーダマグネットと、前記エンコーダマグネ
ットの周縁に対向して配設され、前記エンコーダマグネ
ットの信号を検出する磁気センサからなる位置検出手段
とにより構成されたエンコーダ付きステッピングモータ
と、前記嵌合用突起を固定する被嵌合部を有した固定枠
とを備え、前記位置検出手段に対して、前記マグネット
及び前記嵌合用突起を有したヨークとにより構成される
前記リニアアクチュエータの磁気回路における略磁気中
心が位置するように前記嵌合用突起の形状を定めたこと
を特徴とするレンズ鏡筒。
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-
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