JPH08266093A - ステッピングモータシステム - Google Patents

ステッピングモータシステム

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Publication number
JPH08266093A
JPH08266093A JP9168995A JP9168995A JPH08266093A JP H08266093 A JPH08266093 A JP H08266093A JP 9168995 A JP9168995 A JP 9168995A JP 9168995 A JP9168995 A JP 9168995A JP H08266093 A JPH08266093 A JP H08266093A
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JP
Japan
Prior art keywords
stepping motor
phase angle
motor system
current waveform
electric phase
Prior art date
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Application number
JP9168995A
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English (en)
Inventor
Akihito Nakayama
明仁 中山
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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  • Control Of Stepping Motors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単且つ小型の構成により、高精度・高速で
且つ低コストでステッピングモータの駆動制御が行なわ
れるようにした、ステッピングモータシステムを提供す
ること。 【構成】 ステッピングモータ11と、ステッピングモ
ータの回転を検出するエンコーダ14,15と、上記エ
ンコーダからの出力信号に基づいて、ステッピングモー
タの角度情報,電気位相角情報を検出する検出回路3
1,32,33,34,35と、該検出回路からの検出
信号に基づいて、電気位相角の関数である電流波形パタ
ーンを生成して、この電流波形パターンと所望のトルク
指令値に対応する駆動電流値を演算する制御回路37
と、この駆動電流値によりステッピングモータを駆動す
る駆動回路39とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばビデオカメラ用
レンズ鏡筒のズームレンズ送り装置として使用される直
線送り装置等のステッピングモータシステムに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、このようなステッピングモータシ
ステムは、駆動源としてステッピングモータが使用され
ている。そして、ステッピングモータは、オープン制御
されることにより、所定の停止位置に持ち来されるよう
に構成されている。
【0003】さらに、ステッピングモータの外部にエン
コーダが設けられていて、このエンコーダによってステ
ッピングモータの回転角度が検出されることにより、ス
テッピングモータの回転が高精度で制御されるようにし
た、ステッピングモータシステムもある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなステッピングモータシステムにおいては、以下のよ
うな問題がある。
【0005】即ち、ステッピングモータの駆動制御がオ
ープンループであるために、停止位置精度が悪く、ヒス
テリシス特性があると共に、回転数が比較的低い等の問
題があった。
【0006】また、ステッピングモータの外部にエンコ
ーダが設けられている場合であっても、ステッピングモ
ータの駆動制御自体は、オープン制御であることから、
上述した位置精度,ヒステリシス及び低回転数という問
題は解決され得ないという問題があった。このため、ピ
ックアップ,プリンタ,スキャナー等の駆動源として、
ステッピングモータが使用されている場合には、位置精
度が悪く、駆動速度が遅い等の問題があった。
【0007】また、回転駆動源であるスピンドルモータ
として、ステッピングモータが使用されている場合に
は、回転数が上がらず、また加減側速時間が長くなって
しまう等の問題があった。
【0008】さらに、レンズシステムの送り機構の駆動
源としてステッピングモータが使用されている場合に
は、フォーカスの合焦時間が長くなってしまうと共に、
ズームレンズの場合には、ズーム速度が遅い等の問題が
あった。
【0009】本発明は、以上の点に鑑み、簡単且つ小型
の構成により、高精度・高速で且つ低コストでステッピ
ングモータの駆動制御が行なわれるようにした、ステッ
ピングモータシステムを提供することを目的としてい
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明によ
れば、ステッピングモータと、ステッピングモータの回
転を検出するエンコーダと、上記エンコーダからの出力
信号に基づいて、ステッピングモータの角度情報,電気
位相角情報を検出する検出回路と、この検出回路からの
検出信号に基づいて、電気位相角の関数である電流波形
パターンを生成して、この電流波形パターンと所望のト
ルク指令値に対応する駆動電流値を演算する制御回路
と、この駆動電流値によりステッピングモータを駆動す
る駆動回路とを備えている、ステッピングモータシステ
ムにより、達成される。
【0011】
【作用】上記構成によれば、ステッピングモータの回転
軸に取り付けられたエンコーダが、回転軸の回転に対応
する信号を出力することにより、検出回路が、この信号
に基づいて、ステッピングモータの角度情報及び電気位
相角情報を検出する。そして、制御回路は、検出回路か
らの検出信号に基づいて、電気位相角の関数である電流
波形パターンを生成して、駆動電流値を演算し、この駆
動電流値により駆動回路によりステッピングモータを駆
動する。
【0012】これにより、ステッピングモータは、電気
位相角に基づいて駆動制御されることになるので、回転
角度位置の分解能が向上すると共に、回転速度が著しく
高められ得る。従って、例えば直線送り装置のナット部
材や,光学レンズシステムのズーミングレンズ,フォー
カシングレンズ等のレンズ送り装置等の被移動物体が、
高精度で且つ高速に移動されることになる。
【0013】
【実施例】以下、この発明の好適な実施例を図1乃至図
14を参照しながら、詳細に説明する。尚、以下に述べ
る実施例は、本発明の好適な具体例であるから、技術的
に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲
は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載
がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【0014】図1は、本発明によるステッピングモータ
システムを組み込んだ直線送り装置の一実施例を示して
いる。即ち、図1において、直線送り装置10は、ステ
ッピングモータ11と、このステッピングモータ11の
回転軸11aに一体的に備えられたリードスクリュー1
2と、このリードスクリュー12に螺合されたナット部
材13と、上記ステッピングモータ11の回転軸11a
に取り付けられ且つ周方向に交互にN極,S極が着磁さ
れたマグネット14と、このマグネット14に対向して
固定配置された角度検出用の磁気抵抗効果型センサ15
と、リードスクリュー12の、ステッピングモータ11
に対して反対側の端部近傍に、ナット部材13が図1に
てリードスクリュー12の左端部に到達したか否かを検
出する端点センサ16とを有している。本実施例では、
端点センサ16の出力は、ナット部材13がこの端点セ
ンサ16に接触することにより立ち下がるようになって
いる。
【0015】上記ステッピングモータ11は、公知の構
成であり、図2に示すように、2相PMタイプのステッ
ピングモータとして構成されている。図2において、ス
テッピングモータ11は、一端(図示の場合、上端)が
開放したケース21と、このケース21内の周囲に配設
された中空の極歯アッセンブリ22と、この極歯アッセ
ンブリ22の中空部内で回動し得るように、支持され且
つ環状に配設されたマグネットから成るロータ23とを
含んでいる。
【0016】上記ケース21は、ほぼ円筒状に形成され
ており、その開放端がカバー24により閉鎖されるよう
になっている。
【0017】この極歯アッセンブリ22は、四枚の極歯
ヨーク22a,22b,22c,22dを含んでおり、
中側の極歯ヨーク22b,22cは、軸方向に関して互
いに背中合わせになるように、接触している。また、そ
れぞれ対となる極歯ヨーク22aと22b、22cと2
2dの間には、インサート成形等のモールド樹脂成形に
より、コイルボビン25,26が構成されている。そし
て、これらコイルボビン25,26には、コイル巻線が
巻回されることにより、コイル27,28が構成されて
いる。ここで、上記各コイル27,28は、コイル巻線
端末27a,27b,28a,28bが、リード線とし
て引き出されて、外部接続用のコネクタ29に接続され
ている。この場合、コイル27と極歯ヨーク22a,2
2bにより、第一のステータが構成され、またコイル2
8と極歯ヨーク22c,22dにより、第二のステータ
が構成されることになり、この第一のステータと第二の
ステータとは、互いに90度だけ電気角がずれるように
配設されている。
【0018】上記ロータ23は、その上下に突出した回
転軸23aが、それぞれケース21の下面に設けられた
軸受21aとカバー24に設けられた軸受24aによっ
て回転可能に支持されていると共に、この回転軸23の
周りに、N極及びS極が交互に等角度間隔で配設される
ように、多極着磁されている。これにより、コネクタ2
9から各コイル27,28に対して、交番電流が流され
ることにより、ロータ23が同期回転することになる。
従って、ステッピングモータ11は、オープンループ駆
動されることになる。
【0019】上記リードスクリュー12は、図示の場
合、回転軸11aに直接にネジを形成することによっ
て、構成されているが、例えば回転軸11aに圧入,螺
着等によって取り付けられていてもよい。
【0020】上記ナット部材13は、このリードスクリ
ュー12に螺合していることから、このリードスクリュ
ー12の回転によって、矢印で示す方向に直線移動され
るようになっていると共に、図示しない移動対象物に連
結されている。これにより、このナット部材13の矢印
方向への直線移動に伴って、上記移動対象物が矢印方向
に移動されるようになっている。ここで、上記移動対象
物は、例えばビデオカメラ用レンズ鏡筒のズームレンズ
支持枠やフォーカス用レンズ支持枠、あるいは光学ピッ
クアップ支持部材である。
【0021】上記マグネット14は、図2に示すよう
に、ステッピングモータ11の回転軸11aに対して同
軸上に取り付けられたマグネットであって、例えば射出
成形により、一体成形されている。図示の場合、マグネ
ット14は、円板状であるが、円筒状または円柱状のマ
グネットであってもよい。円周方向に沿って多極着磁で
きるものであれば、他の態様でも利用が可能である。
【0022】さらに、上記マグネット14は、図3に示
すように、周方向に沿って、交互にN極,S極に着磁さ
れている。
【0023】上記磁気抵抗効果型センサ15は、マグネ
ット14の半径方向外側にて、このマグネット14の外
周面に対向するように固定配置されている。ここで、こ
の磁気抵抗効果型センサ15は、磁気抵抗素子、即ち磁
気抵抗効果型薄膜磁気ヘッド素子(MR素子ともいう)
から成り、NiFe,CoNi等の強磁性体の薄膜に、
磁界を加えると、その抵抗値が変化することを利用し
て、磁界の変化を計測するものであり、例えばVTRの
キャプスタンモータの角速度検出等のために一般に使用
されている。かくして、磁気抵抗効果型センサ15の出
力に基づいて、マグネット14の回転角度、回転方向、
回転数及び電気位相角が検出され得る。
【0024】上記磁気抵抗効果型センサ15の動作原理
を、以下に説明する。磁気抵抗効果型センサ15は、図
4の上部に示すように、磁極幅λでN極,S極が交互に
並ぶマグネットに対向して、幅λ/2のパターンを形成
することにより構成されている。このパターンの両端に
それぞれ定電圧VccとアースGNDが接続され、この
パターンの中点電位Vsが出力として取り出される(図
4の下部参照)。
【0025】上記マグネット14が矢印方向に移動した
とき、このマグネット14に対する相対位置に基づい
て、磁気抵抗効果型センサ15からは、中点電位Vsと
して、図4の下部のグラフに示すように、Vcc/2を
中心とし、1磁極幅λに対して1周期のサイン波または
擬似サイン波が得られるようになっている。
【0026】従って、磁気抵抗効果型センサ15が、互
いにλ/4だけずれた位置に二つのパターンを有する場
合には、磁気抵抗効果型センサ15の各パターンの出力
SA,SBは、図5の上段に示すように、振幅Aを有す
るVcc/2を中心とするサイン波及びコサイン波にな
り、それぞれ
【0027】
【数1】
【数2】 で表わされる。
【0028】この場合、磁気抵抗効果型センサ15は、
実際には、図6に示すように構成されている。図6にお
いて、磁気抵抗効果型センサ15は、Vcc側パターン
とGND側パターンが、1磁極幅λに対して、夫々λ/
2だけ離れていると共に、隣合う二つのパターンが、互
いにλ/4だけ離れている。このパターンにより、磁気
抵抗効果型センサ15は、図7に示す等価回路を有する
ことになる。各抵抗のうち、R1とR2,R3とR4,
R5とR6は、それぞれ同じ抵抗値を有している。
【0029】この抵抗のうち、抵抗R1とR2,R3と
R4は、図4のマグネット14の位置により作用する磁
界の強さが変化すると抵抗値が変化する。従って、出力
端子A及びBの出力SA,SBは、マグネットの位置に
基づいて、図5の上段のグラフに示すように、それぞれ
Vcc/2を中心とするA・sinθ,A・cosθと
なる。
【0030】これに対して、抵抗R5,R6は、磁界の
影響を受けない位置に配設されているので、マグネット
14の位置に関係なく、出力端子S0は、常にVcc/
2の一定電圧を出力することになる。
【0031】図8は、図1の直線送り装置の電気的構成
を示している。図8において、直線送り装置10は、磁
気抵抗効果型センサ15の出力端子A,S0がそれぞれ
反転入力,非反転入力に接続された第一のコンパレータ
31と、磁気抵抗効果型センサ15の出力端子B,S0
がそれぞれ反転入力,非反転入力に接続された第二のコ
ンパレータ32と、各コンパレータ31,32の出力が
入力される位相弁別回路33と、端点センサ16からの
出力信号が入力される立ち下がり検出回路34と、位相
弁別回路33からの信号と立ち下がり検出回路34から
の信号とが入力されるアップダウンカウンタから成る角
度カウンタ35と、位相弁別回路33からの信号が入力
されるアップダウンカウンタから成る電気位相角カウン
タ36、中央演算ユニット(CPU)37,D/Aコン
バータ38,ドライバ39とを有している。
【0032】これにより、上記角度カウンタ35及び電
気位相角カウンタ36からの信号が、CPU37に入力
され、このCPU37によりD/Aコンバータ38を介
してドライバ39が制御されるようになっている。
【0033】ここで、上記磁気抵抗効果型センサ15
は、回転軸11aの回転方向及び回転速度により決まる
上記ナット部材13の移動方向及び移動速度を、マグネ
ット14の回転方向及び回転速度により検出する。
【0034】上記コンパレータ31,32は、それぞれ
MRセンサ15の出力端子A,Bの信号SA,SBと出
力端子S0のVcc/2とを比較して、図5の中段及び
下段に示すデジタル信号PA,PBを出力する。
【0035】上記位相弁別回路33は、コンパレータ3
1,32からのデジタル信号PA,PBに基づいて、回
転軸11aの回転方向及び信号のエッジを検出し、一方
向である場合には、アップパルスを、また他方向である
場合には、ダウンパルスを、アップダウンカウンタであ
る角度カウンタ35及び電気位相角カウンタ36に出力
する。この場合、アップパルスは、例えばデジタル信号
PAまたはPBに同期している。
【0036】上記角度カウンタ35は、位相弁別回路3
3からのアップパルスまたはダウンパルスをカウントす
ることにより、ステッピングモータ11の回転軸11a
の回転角度を検出すると共に、ナット部材13がリード
スクリュー12の端点に達したとき、端点センサ16か
ら出力される検出信号の立下りのタイミングで、立下り
検出回路34から出力される信号によって、カウンタ値
がクリアされることにより、絶対位置化され得るように
なっている。
【0037】また、上記電気位相角カウンタ36は、位
相弁別回路33からのアップパルスまたはダウンパルス
をカウントすることにより、ステッピングモータ11の
回転軸11aの電気位相角を検出すると共に、電気位相
角の1周期に対応するカウンタとして構成されている。
従って、電気位相角カウンタ36は、同一電気位相角に
おいては、同一カウンタ値を出力するようになってい
る。
【0038】上記CPU37は、角度カウンタ35及び
電気位相角カウンタ36から出力されるカウンタ値に基
づいて、回転軸11aの角度情報及び電気位相角情報を
算出する。そして、CPU37は、この角度情報及び電
気位相角情報により、ドライブ指令値を計算し、このド
ライブ値をD/Aコンバータ38に出力する。D/Aコ
ンバータ38は、このドライブ値をアナログ信号に変換
して、ドライバ39に出力する。これにより、ドライバ
39は、アナログ化されたドライブ値、即ち駆動電流に
より、ステッピングモータ11を駆動制御する。よりア
ナログ化を介して、ドライバ39を制御する。
【0039】ところで、ステッピングモータ11の二相
の各コイル27,28に一定電流Iが流れるとき、各コ
イル27,28に発生するトルクT1,T2は、Kをモ
ータによる定数とし、TをI×Kとすれば、上記スティ
フネス特性によって、理想的には
【数3】
【数4】 で表わされる。ここで、θは電気位相角を示すことか
ら、トルクT1,T2は、電気位相角θの関数となる。
従って、二つのトルクT1,T2の合成トルクT3は、
【数5】 となる。
【0040】従って、上記式5によれば、各コイル2
7,28に対して、それぞれの電気位相角に応じて、電
流I×sinθ,I×cosθを流すと、ステッピング
モータ11に発生するトルクは、(電流値×定数)とい
う、直流モータと同じトルク式により得られることにな
り、ブラシレス直流モータと等価に取り扱うことが可能
になる。また、各コイル27,28に流す電流の方向を
反転させることにより、逆方向の一定トルクが発生する
ことになる。
【0041】これにより、各コイル27,28に発生す
るトルクT1,T2は、図9に示すように、流れる電流
Iに対して、スティフネス特性を有することになる。従
って、上記合成トルクT3は、図10に示すように、電
流値Iと線形の関係になるので、ブラシレス直流モータ
と同じ特性を有することになる。かくして、本直線送り
機構10におけるステッピングモータ11は、ブラシレ
ス直流モータと同様に駆動制御され得ることになる。
【0042】これに対して、三相のPMステッピングモ
ータの場合には、上述した二相PMステッピングモータ
と同様に、各コイルに、電流値I,電気位相角の正弦を
掛けた電流を流したとき、その合成トルクT4は、
【数6】 となるので、三相PMステッピングモータの場合も、同
様にトルクは、(電流値×定数)で与えられることにな
る。かくして、ステッピングモータは、ブラシレス直流
モータと同様に駆動制御することが可能となる。
【0043】同様にして、四相以上の多相PMステッピ
ングモータの場合にも、各コイルに、電流値I,電気位
相角の正弦を掛けた電流を流すことによって、所謂フラ
ットトルクが得られることになり、ブラシレスモータと
同様に駆動制御され得ることになる。
【0044】さらに、PMステッピングモータ以外のス
テッピングモータの場合も、同様の理論が成立し得るの
で、同様に、各コイルに、電流値I,電気位相角の正弦
を掛けた電流を流すことによって、所謂フラットトルク
が得られることになり、ブラシレスモータと同様に駆動
制御され得ることになる。
【0045】ところで、以上の説明は、理想的なステッ
ピングモータに関するものであるが、実際のステッピン
グモータでは、一定電流Iに対するトルク特性(スティ
フネス特性)は、完全なサイン波から歪んでしまうこと
があるが、この場合は、この歪んだサイン波に対応する
擬似サイン波を使用することによって、所望のフラット
トルクが得られることになる。
【0046】また、ステッピングモータ11の電流−ト
ルク特性に基づいて、一定トルクに近似する関数を求め
て、サイン波の代わりにこの関数を使用することによっ
て、所望のフラットトルクが得られることになる。
【0047】さらに、サイン波,擬似サイン波以外に
も、トルク指令の方向と同じ方向のトルクを発生させる
ような電流波形にすることにより、トルクリップルが多
少大きくなるものの、ステッピングモータは、実質的に
ブラシレス直流モータと同様の駆動制御が行なわれ得る
ことになる。
【0048】このような構成の直線送り機構10によれ
ば、システム立ち上げ時には、先づ電気位相角の検出、
即ち初期化が行なわれる。初期化シーケンスは、図11
のフローチャートに示すようにして行なわれる。
【0049】図11のシーケンスにおいては、所謂一相
励磁または二相励磁というステッピングモータ駆動方式
により、ステッピングモータ11の各コイルに駆動電流
が流される。即ち、ステップST1にて、先づ電気位相
角θが−90度となるように、各コイルに通電が行なわ
れる。そしてステップST2にて、待ちループにより所
定時間経過後、ステップST3にて、電気位相角θが0
度となるように、各コイルに通電が行なわれる。
【0050】これは、CPU37が、電気位相角カウン
タ36を、所定の電気位相角に対応するカウンタ値にプ
リセットすることにより、ステッピングモータ11の各
コイルへの通電パターンが決まり、この通電パターンに
よって一意に決まる電気位相角にロータが回転・停止す
ることにより行なわれる。例えば、電流Iを流すと、I
×K×sinθのトルクが発生するコイルに対して、逆
方向の電流Iを流すことにより、電気位相角θが0度に
なるまで、ステッピングモータ11が回転し、この電気
位相角、即ちトルク的中立点で、ステッピングモータ1
1が停止する。
【0051】ここで、電気位相角θが−90度と0度に
なるように、二回通電が行なわれるのは、以下の理由に
よるものである。即ち、図9のスティフネス特性におい
て、ある通電パターンによってステッピングモータ11
が駆動制御される場合、トルクが0となる時点が二ヶ所
ある。このうち、一方の0点は、僅かでも角度がずれる
と、180度位相がずれた角度に移動してしまう不安定
点であることから、初期化の際に、この0点にステッピ
ングモータ11が停止してしまった場合、システムの初
期化が誤動作してしまう可能性がある。これを防止する
ために、初期化の際に、通電パターンを、例えば電気位
相角θが−90度と0度のように、二つ以上変化させた
後に初期化が行なわれる。これにより、トルク0となる
不安定点は、ステッピングモータ11が僅かでも回転す
ると、安定点に同期化されるので、ステッピングモータ
11がトルク0となる不安定点に停止したとしても、こ
の不安定点から脱出して、正常な安定点に同期化され得
ることになる。この場合、上記電気位相角カウンタ36
の初期化のための通電の際、通電パターンが、常にステ
ッピングモータ11を同一方向に回転させた後、初期化
が行なわれるようにすれば、ステッピングモータ11等
を含むシステム全体のバックラッシュ等による影響が低
減され得ることになり、電気位相角初期化の精度が向上
し、ステッピングモータ11の性能が改善され得ること
になる。
【0052】次に、ステップST4にて、角度カウンタ
35のカウンタ値が、変数ANG(n)に代入される。
そして、ステップST5にて、変数ANG(n−1)=
ANG(n)として、ステップST6にて、再び角度カ
ウンタ35のカウンタ値が、変数ANG(n)に代入さ
れる。ここで、ステップST7にて、待ちループによる
所定時間経過後に、上記ANG(n)とANG(n−
1)が比較される。そして、ANG(n)とANG(n
−1)が等しくない場合には、ステッピングモータ11
が回転していると判断され、再びステップST5に戻
る。これにより、例えばステッピングモータ11が回転
・停止する際の摩擦等の影響による遅延時間の間は、電
気位相角カウンタ36のクリアまたはリセットが行なわ
れ得ないようになっている。
【0053】これに対して、ステップST7にて、AN
G(n)とANG(n−1)が等しい場合には、ステッ
ピングモータ11が完全に停止していると判断され、電
気位相角カウンタ36がクリアされる。即ち、CPU3
7が、電気位相角カウンタ36をクリアすることによ
り、電気位相角カウンタ36は、電気位相角θが0度の
とき、カウンタ値0に初期化されることになる。具体的
には、電気位相角1λ当たり、180パルスを発生する
エンコーダ付きのステッピングモータでは、1パルスが
電気位相角2度に対応するので、カウンタ値45で電気
位相角90度、カウンタ値90で電気位相角180度、
1λ先の電気位相角360度では、カウンタ値が0に戻
るようになっている。
【0054】かくして、電気位相角の初期化が高精度で
行なわれ得ることになる。この場合、確実に且つ迅速に
電気位相角カウンタ36の初期化が行なわれ得ると共
に、個々のシステムのバラツキや使用環境の変化等によ
るバラツキ等に対応して、初期化が行なわれ得ることに
なるので、より正確な初期化が可能になる。
【0055】尚、上記の場合、ステッピングモータ11
の停止は、角度カウンタ35のカウンタ値の変化を監視
することにより、角度カウンタ35のカウンタ値の変化
がなくなったことにより、確認され得るが、これに限ら
ず、例えばステッピングモータ11を含む直線送り機構
10により決まる所定時間後に、電気位相角カウンタ3
6がクリアされるようにしてもよい。この場合、角度カ
ウンタ35のカウンタ値の監視が不要になるので、構成
が簡単になり、コストが低減され得る。
【0056】以上のシーケンスによって、電気位相角カ
ウンタ36の初期化が行なわれた後、電気位相角カウン
タ36のカウンタ値に基づいて、CPU37は、現在の
電気位相角θを得ることができる。また、CPU37
は、ステッピングモータ11の各コイル27,285へ
の通電パターンをデータメモリ上に記憶しており、得ら
れた電気位相角θに対応する通電パターンを任意のタイ
ミングで読み出すようになっている。
【0057】従って、CPU37は、図12に示すよう
に、外側の位置ループにて、電気位相角カウンタ36か
らのカウンタ値より求めた現在位置と、移動対象物の所
望の移動位置(目標値)とを比較して、その差分に位置
比例ゲインkpを掛けて、比例制御を行なう。また、こ
のCPU37は、内側の速度ループにて、カウンタ値の
微分情報から速度を求め、その速度情報と位置ループの
結果を比較して、その差分に対して、比例−積分制御す
ることにより、トルク指令値を計算する。
【0058】かくして、CPU37は、このトルク指令
値と電気位相角カウンタ36からのカウンタ値から得ら
れた電気位相角θに対応する、データメモリ上にマッピ
ングされた通電パターンを乗算することにより、一方の
コイルに流す電流値を求める。続いて、上記電気位相角
θより90度進んだ電気位相角に対応する通電パターン
をデータメモリ上から読み出して、この値とトルク指令
値を乗算することにより、他方のコイルに流す電流値を
求める。かくして、CPU37は、上記二つの電流値
を、D/Aコンバータ38によりアナログ信号に変換し
て、ドライバ39に出力する。これにより、このドライ
バ39は、このアナログ信号をバッファし、ステッピン
グモータ11の各コイル27,28に電流を供給して、
角度制御を行なう。
【0059】そして、図示の場合には、kp:位置比例
ゲイン,k1:速度積分ゲイン,k2:速度比例ゲイ
ン,s:ラプラス演算子,kt:モータトルク定数,
J:モータイナーシャ,D:粘性項として、
【数7】 の演算が行なわれる。これにより、ドライバ39により
駆動制御されるステッピングモータ11においては、s
inθ,cosθに関する二相分解後に、
【数8】 となる。かくして、
【数9】 により、移動後のカウンタ値が得られることになる。
【0060】尚、立下り検出回路34は、端点センサ1
6の出力立下りを検出したとき、信号を出力する。この
出力により、角度カウンタ35のカウンタ値はクリアさ
れて、絶対位置化されるようになっている。
【0061】本実施例による直線送り装置10は、以上
のように構成されており、ステッピングモータ11は、
CPU37からD/Aコンバータ38を介してドライバ
39により駆動制御されることにより、回転される。こ
れにより、回転軸11aが回転され、この回転軸11a
のリードスクリュー12に螺合するナット部材13がこ
の回転軸11aの軸方向に沿って移動される。
【0062】図13は、上記直線送り装置10における
ステッピングモータ11の回転数とトルクの関係を示す
グラフである。この場合、ステッピングモータ11は、
直径φ10mm,一相当たりの巻線抵抗50Ω,38
Ω,29Ωの10極PMタイプステッピングモータであ
って、駆動電圧は5Vである。このグラフによれば、ス
テッピングモータ11を通常のステッピングモータとし
て動作させた場合のの最高回転数は、480pps(1
440rpm)であるが、上述したシーケンスによって
駆動制御されることにより、例えば巻線抵抗50Ω,モ
ータ負荷3.6g・cmの場合、最高回転数7500r
pmが実現され得る。また、無負荷の状態では、ステッ
ピングモータ11は、14000rpmの回転数が実現
可能である。さらに、巻線抵抗値が小さくなると、直流
モータの場合と同様に、回転数−トルク特性が、右側に
即ちトルクが大きくなるようにシフトすることになる。
【0063】図14は、本実施例による直線送り装置を
ビデオカメラ用レンズ鏡筒のズームレンズ送り機構とし
て組み込んだビデオカメラ用レンズ鏡筒を示している。
即ち、図14において、ビデオカメラ用レンズ鏡筒40
は、順次にそれぞれレンズを支持する対物レンズ枠4
1,第二レンズ枠42,絞り枠43,第三レンズ枠44
及び第四レンズ枠45と、これらレンズ枠及び絞り枠が
取り付けられるフレーム46とから構成されている。
【0064】上記対物レンズ枠41は、第二レンズ枠4
2,絞り枠43,第三レンズ枠44及び第四レンズ枠4
5と共に一体的にレンズ群を構成している。第四レンズ
枠45はムービングコイル45aを具え、その周りに固
定配置されたマグネット45b内に嵌挿されている。こ
のムービングコイル45aが通電されると、このムービ
ングコイル45aとマグネット45bが所謂リニアモー
タとして作用して、全体に光軸方向に移動されるように
なっている。
【0065】また、第二レンズ枠42は、図1に示され
る直線送り装置と同様に磁気抵抗効果型センサ付き直線
送り装置47により、対物レンズ枠41に対して、光軸
方向に沿って移動可能に支持されている。この場合、磁
気抵抗効果型センサ47aは、フレーム46に固定保持
されていると共に、この直線送り装置47のナット部材
47bが、第二レンズ枠42に連結されている。これに
より、この直線送り装置47の駆動源であるステッピン
グモータ47cに通電することで、第二レンズ枠42が
対物レンズ41,第三レンズ枠44,第四レンズ枠45
に対して、相対的に移動されるようになっている。
【0066】このように構成されたビデオカメラ用レン
ズ鏡筒40によれば、ムービングコイル45aに適宜に
通電することにより、対物レンズ枠41,第二レンズ枠
42,第三レンズ枠44,第四レンズ枠45が一体的に
光軸方向に移動され、フォーカシングが行われる。ま
た、直線送り装置47のステッピングモータ47cに適
宜に通電することにより、第二レンズ枠42が、対物レ
ンズ枠41,第三レンズ枠44,第四レンズ枠45に対
して相対的に光軸方向に移動され、ズーミングが行われ
る。
【0067】ここで、ステッピングモータ47cの直径
をφ10mmとし、磁気抵抗効果型センサ用マグネット
の直径をφ8mm,着磁ピッチλを200μm,リード
スクリューのピッチを0.5mmとすると、一回転で1
50λのサイン波である磁気抵抗効果型センサ出力が得
られる。従って、1λ当たり4パルスのパルス信号が発
生することになるので、1パルス当たりの位置分解能
は、
【数10】 により、1μmとなる。これに対して、例えば従来の磁
気抵抗効果型センサを備えていない、ステッピングモー
タを使用した送り装置の場合には、極数10の場合、1
回転当たり20ステップであるから、1パルス当たりの
位置分解能は25μmとなる。かくして、本発明による
直線送り機構47を使用することによって、従来のステ
ッピングモータに比較して、25倍の分解能が実現され
る。従って、より高精度の送りが可能となる。
【0068】また、ステッピングモータ11の負荷を
3.6g・cm,巻線抵抗を29Ωとすると、図13の
特性グラフより、モータの最高回転数は12000rp
mとなる。従って、この最高回転数から、直線送り装置
47の最大送り速度を計算すると、
【数11】 となり、従来のステッピングモータの場合の最大送り速
度480pps=24rps=12mm/secに比較
して、約8倍以上の高速化が実現され得る。
【0069】かくして、直線送り装置47を使用するこ
とにより、ズーミングの際の第二レンズ枠42の移動に
関する分解能及び送り速度が、一桁程度改善されること
になり、ズーミング性能が改善される。
【0070】尚、図14の場合、ビデオカメラのフォー
カシングのためのレンズ移動は、リニアモータが使用さ
れているが、このリニアモータが、直線送り装置47と
同様に電気位相角情報に基づいて駆動制御されることに
より、リニアモータ自体の高速応答性に加えて、高い位
置分解能と高精度が得られることになり、より一層フォ
ーカシング性能が改善され得ることになる。
【0071】また、上記実施例においては、本発明によ
るステッピングモータシステムを直線送り装置10及び
ビデオカメラ用レンズ鏡筒40に適用した場合について
説明したが、これに限らず、軸送り機構により光学ディ
スクの半径方向に移動される光学ピックアップを有する
光学ピックアップシステムにおいて、光学ピックアップ
の軸送り機構として、本発明によるステッピングモータ
システムを適用することも可能である。この場合には、
光学ピックアップの光学ディスクに対する所望位置への
アクセスが、高速且つ高精度で行なわれ、アクセス時間
が大幅に短縮されると共に、コストが低減され、而も小
型化が可能である。
【0072】さらに、本発明によるステッピングモータ
システムは、プリンタにおけるプリンタヘッドの送り機
構に適用することも可能である。この場合、プリンタヘ
ッドの移動が、高速度且つ高精度で行われることにな
り、印字速度及び印字精度が向上されることになる。
【0073】さらにまた、本発明によるステッピングモ
ータシステムは、スキャナーにおける走査ヘッドの送り
機構に適用することも可能である。この場合、走査ヘッ
ドの移動が、高速度且つ高精度で行われることになり、
スキャン速度及びスキャン精度が向上されることにな
る。
【0074】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、ス
テッピングモータに取り付けられたエンコーダからの出
力に基づいて、ステッピングモータの回転の方向及び速
度そして角度情報及び電気位相角情報が、高精度で検出
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した直線送り装置の一実施例を示
す側面図である。
【図2】図1の直線送り装置におけるステッピングモー
タの構成を示す分解斜視図である。
【図3】図1の直線送り装置におけるマグネットと磁気
抵抗効果型センサとの関係を示す部分拡大斜視図であ
る。
【図4】マグネットの各磁極と磁気抵抗効果型センサの
出力の関係を示す概略図である。
【図5】図1の直線送り装置における磁気抵抗効果型セ
ンサの各出力を示すグラフである。
【図6】図1の直線送り装置における磁気抵抗効果型セ
ンサのパターン構成を示す拡大平面図である。
【図7】図6の磁気抵抗効果型センサの等価回路図であ
る。
【図8】図1の直線送り装置の電気的構成を示すブロッ
ク図である。
【図9】検出回路からの検出信号に基づいて生成される
電流波形パターンを示す図である。
【図10】ステッピングモータのコイルの電流値と、ト
ルクとの関係を示すグラフである。
【図11】実施例のステッピングモータシステムの初期
化シーケンスを示すフローチャートである。
【図12】図8のカウンタによるカウンタ値に基づく制
御を示すブロック図である。
【図13】図1の直線送り装置による回転数とトルクと
の関係を示すグラフである。
【図14】本発明の実施例による直線送り装置を組み込
んだビデオカメラ用レンズ鏡筒のズームレンズ送り機構
の一実施例を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
10 直線送り装置 11 ステッピングモータ 11a 回転軸 12 リードスクリュー 13 ナット部材 14 マグネット 15 磁気抵抗効果型センサ 16 端点センサ 21 ケース 22 極歯アッセンブリ 23 ロータ 24 カバー 25,26 コイルボビン 27,28 コイル 29 コネクタ 31,32 コンパレータ 33 位相弁別回路 34 立下り検出回路 35 角度カウンタ 36 電気位相角カウンタ 37 CPU 38 D/Aコンバータ 39 ドライバ 40 ビデオカメラ用レンズ鏡筒 41,42,44,45 レンズ枠 43 絞り枠 46 フレーム 47 直線送り装置

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステッピングモータと、 ステッピングモータの回転を検出するエンコーダと、 上記エンコーダからの出力信号に基づいて、ステッピン
    グモータの角度情報,電気位相角情報を検出する検出回
    路と、 この検出回路からの検出信号に基づいて、電気位相角の
    関数である電流波形パターンを生成して、この電流波形
    パターンと所望のトルク指令値に対応する駆動電流値を
    演算する制御回路と、 この駆動電流値によりステッピングモータを駆動する駆
    動回路とを備えていることを特徴とするステッピングモ
    ータシステム。
  2. 【請求項2】 前記電流波形パターンが、トルク指令値
    に対して、トルク指令値と同じ方向のトルクを発生させ
    るパターンであることを特徴とする請求項1に記載のス
    テッピングモータシステム。
  3. 【請求項3】 前記電流波形パターンが、一定のトルク
    指令値に対して、一定のトルクに等しいまたは近似する
    関数であることを特徴とする請求項1に記載のステッピ
    ングモータシステム。
  4. 【請求項4】 前記電流波形パターンが、サイン関数ま
    たは擬似サイン波を与える関数であることを特徴とする
    請求項2に記載のステッピングモータシステム。
  5. 【請求項5】 前記エンコーダが、円筒状または円柱状
    であって、円周方向に多極着磁されたマグネットと、こ
    のマグネットの周縁に対向して配設された磁気抵抗効果
    型センサであることを特徴とする請求項1に記載のステ
    ッピングモータシステム。
  6. 【請求項6】 前記マグネットが、射出成形により、一
    体成形されていることを特徴とする請求項5に記載のス
    テッピングモータシステム。
  7. 【請求項7】 前記マグネットが、ステッピングモータ
    の回転軸と同一軸上に結合されていることを特徴とする
    請求項5に記載のステッピングモータシステム。
  8. 【請求項8】 前記ステッピングモータの回転軸に駆動
    用のリードスクリューが形成されていることを特徴とす
    る請求項7に記載のステッピングモータシステム。
  9. 【請求項9】 前記磁気抵抗効果型センサが、マグネッ
    トのN極またはS極の1磁極幅にて、1周期の擬似サイ
    ン波及び擬似コサイン波から成る出力と中点電位を発生
    するパターン構造を有していることを特徴とする請求項
    5に記載のステッピングモータシステム。
  10. 【請求項10】 前記磁気抵抗効果型センサの出力と中
    点電位とを比較するコンパレータとを備えており、前記
    検出回路が、このコンパレータの出力パルスのエッジを
    カウントして、ステッピングモータの回転の方向・角度
    及び電気位相角を検出することを特徴とする請求項9に
    記載のステッピングモータシステム。
  11. 【請求項11】 電源投入時に、前記制御回路が、所定
    の通電パターンでステッピングモータを駆動制御して、
    この通電パターンに対応する電気位相角で電気位相角検
    出回路の電気位相角情報を初期化することを特徴とする
    請求項1に記載のステッピングモータシステム。
  12. 【請求項12】 所定時間の間、ステッピングモータが
    駆動された後、電気位相角の初期化が行なわれることを
    特徴とする請求項11に記載のステッピングモータシス
    テム。
  13. 【請求項13】 ステッピングモータの回転角度の変化
    が停止した後に、電気位相角の初期化が行なわれること
    を特徴とする請求項11に記載のステッピングモータシ
    ステム。
  14. 【請求項14】 ステッピングモータが少なくとも二つ
    以上の通電パターンで駆動制御された後、電気位相角の
    初期化が行なわれることを特徴とする請求項12に記載
    のステッピングモータシステム。
  15. 【請求項15】 ステッピングモータの駆動が、常に同
    一方向に回転するように通電パターンが選定されている
    ことを特徴とする請求項12に記載のステッピングモー
    タシステム。
  16. 【請求項16】 前記電流波形パターンが、メモリまた
    はハードウェアレジスタにマップデータとして関数化し
    て記憶されていて、制御回路が、電気位相角情報に対応
    して、マップデータを参照し、電流波形パターンを読み
    出すことを特徴とする、請求項1に記載のステッピング
    モータシステム。
  17. 【請求項17】 前記制御回路が、上記マップデータか
    ら読み出された電流波形パターンとトルク指令値との乗
    算により、電流指令値を計算することを特徴とする請求
    項1に記載のステッピングモータシステム。
  18. 【請求項18】 前記検出回路が、コンパレータからの
    出力信号により、アップダウンパルスを発生する位相弁
    別回路と、このアップダウンパルスをカウントして角度
    情報及び電気位相角情報としてのカウンタ値を出力する
    角度カウンタ及び電気位相角カウンタとから構成されて
    いることを特徴とする請求項1に記載のステッピングモ
    ータシステム。
  19. 【請求項19】 前記制御回路が、上記検出回路による
    角度情報と位置指令値に基づいて、閉ループによりステ
    ッピングモータの回転角度制御を行なうことを特徴とす
    る請求項1に記載のステッピングモータシステム。
  20. 【請求項20】 ステッピングモータと、 ステッピングモータの回転軸に一体的に備えられたリー
    ドスクリューと、 このリードスクリューに螺合されたナット部材と、 ステッピングモータの回転を検出するエンコーダと、 上記エンコーダからの出力信号に基づいて、ステッピン
    グモータの角度情報,電気位相角情報を検出する検出回
    路と、 この検出回路からの検出信号に基づいて、電気位相角の
    関数である電流波形パターンを生成して、この電流波形
    パターンと所望のトルク指令値に対応する駆動電流値を
    演算する制御回路と、 この駆動電流値によりステッピングモータを駆動する駆
    動回路を備えていることを特徴とする直線送り装置。
  21. 【請求項21】 複数のレンズ群と、 少なくとも一つのレンズ群を光軸方向に移動させるレン
    ズ送り機構とを備えている光学レンズシステムにおい
    て、 レンズ送り機構が、 ステッピングモータと、 ステッピングモータの回転軸に一体的に備えられたリー
    ドスクリューと、 このリードスクリューに螺合された移動すべきレンズ群
    を支持するナット部材と、 ステッピングモータの回転を検出するエンコーダと、 上記エンコーダからの出力信号に基づいて、ステッピン
    グモータの角度情報,電気位相角情報を検出する検出回
    路と、 この検出回路からの検出信号に基づいて、電気位相角の
    関数である電流波形パターンを生成して、この電流波形
    パターンと所望のトルク指令値に対応する駆動電流値を
    演算する制御回路と、 この駆動電流値によりステッピングモータを駆動する駆
    動回路とから構成されていることを特徴とする光学レン
    ズシステム。
  22. 【請求項22】 移動すべき前記レンズ群が、ズームレ
    ンズまたはフォーカシングレンズであることを特徴とす
    る請求項21に記載の光学レンズシステム。
  23. 【請求項23】 移動すべき前記レンズ群が、ズームレ
    ンズであって、フォーカシングレンズがリニアモータに
    よって移動されることを特徴とする請求項21に記載の
    光学レンズシステム。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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