JP3438416B2 - 直線送り装置 - Google Patents

直線送り装置

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JP3438416B2
JP3438416B2 JP15086395A JP15086395A JP3438416B2 JP 3438416 B2 JP3438416 B2 JP 3438416B2 JP 15086395 A JP15086395 A JP 15086395A JP 15086395 A JP15086395 A JP 15086395A JP 3438416 B2 JP3438416 B2 JP 3438416B2
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01DMEASURING NOT SPECIALLY ADAPTED FOR A SPECIFIC VARIABLE; ARRANGEMENTS FOR MEASURING TWO OR MORE VARIABLES NOT COVERED IN A SINGLE OTHER SUBCLASS; TARIFF METERING APPARATUS; MEASURING OR TESTING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G01D2205/00Indexing scheme relating to details of means for transferring or converting the output of a sensing member
    • G01D2205/10Detecting linear movement
    • G01D2205/14Detecting linear movement by converting the linear movement into a rotary movement

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばビデオカメラ用
レンズ鏡筒のズームレンズ送り装置等に使用される直線
送り装置に係り、特に、磁気抵抗効果型素子を利用し
て、精度良く直線送りできるようにした直線送り装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、このような直線送り装置は、例え
ばブラシ付きのDCモータや、ステッピングモータ等を
駆動源としてリードスクリューにより直線運動に変換す
る構成のものが知られている。
【0003】上記直線送り装置には、駆動源の外側に光
学式エンコーダを結合させて、この駆動源の回転を高精
度で制御するようにしたシステムもある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな直線送り装置においては、以下のような問題があ
る。即ち、駆動源として上記ブラシ付きDCモータを用
いる場合には、DCモータを高速回転させて、ギヤによ
り回転速度を落とす方式が採用されている。このような
方式においては、ギヤによるバックラッシュが発生する
ことにより、送り精度が低下してしまうと共に、ギヤに
よるノイズ及び振動が比較的大きくなってしまう等の問
題があった。
【0005】また、駆動源としてDCモータ用い、光学
式エンコーダにより制御する方式では、外付けのエンコ
ーダであることから、結合部に精度が要求され、部品コ
スト及び組立コストが高くなってしまうという問題があ
る。また、小型のDCモータでは、トルクが小さいこと
から、外付けのエンコーダを直接結合させて駆動するこ
とが困難であるという問題もあった。
【0006】このため、駆動源の回転軸に取り付けられ
且つ周方向に交互にN極,S極が着磁されたマグネット
に対向して、磁気抵抗効果型素子を固定配置して、この
磁気抵抗効果型素子により、駆動源の回転を検出するよ
うにした直線送り装置も提案されている。このような磁
気抵抗効果型素子は、駆動源の回転に伴って回転するマ
グネットの磁界の変化を検出し、その出力パルス信号を
周波数信号として出力することにより、駆動源の回転角
度が検出されるようになっている。
【0007】しかしながら、このような磁気抵抗効果型
素子は、マグネットの周方向に垂直に延びる感磁パター
ンを備えていることから、所謂ゼロクロス点における出
力信号の波形が正弦波形から大きく湾曲してしまう。こ
れにより、磁気抵抗効果型素子の出力パルス信号の位置
精度にバラツキが生ずることになり、駆動軸の回転の検
出精度が低下してしまうという問題があった。
【0008】本発明は、以上の点に鑑み、簡単且つ小型
の構成により、低コストで且つ高精度の送りが行われる
ようにした、直線送り装置を提供することを目的として
いる。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明によ
れば、駆動源と、この駆動源の回転軸に一体的に備えら
れたリードスクリューと、このリードスクリューに螺合
されたナット部材と、前記駆動源の回転軸に取り付けら
れ且つ周方向に交互にN極,S極が着磁されたマグネッ
トと、このマグネットに対向して固定配置された磁気抵
抗効果型素子と、を含んでいて、前記磁気抵抗効果型素
子が、前記マグネットのN極,S極の並び方向にほぼ垂
直な方向に延びる基礎感磁パターンから成る感磁部を備
、その両端に直流電圧が印加されると共に、中点から
出力が取り出されるようになっており、且つ、前記磁気
抵抗効果型素子の基礎感磁パターンが、前記N極,S極
の並び方向に関して、マグネットの磁極幅λに対して、
0.3≦d<1なる広がりdを有していることを特徴と
する直線送り装置、または前記磁気抵抗効果型素子の基
礎感磁パターンが、前記N極,S極の並び方向に垂直な
方向に対して、山形に屈曲することにより、傾斜して延
びるように形成されている直線送り装置により、達成さ
れる。
【0010】
【作用】上記構成によれば、駆動源の回転軸に取り付け
られた円筒状,円柱状または円板状のマグネットの周囲
に交互に着磁されたN極,S極の磁界が、これに対向し
て配設された磁気抵抗効果型素子に作用することによ
り、この駆動源の回転の方向及び速度が検出される。こ
の場合、基礎感磁パターンが傾斜していることにより、
基礎感磁パターンが周方向に関して広がり(基礎感磁パ
ターン幅)を有することになる。従って、磁気抵抗効果
型素子の出力信号は、マグネットとのギャップ長が比較
的狭くても、ピーク付近に波形乱れが生ずることがな
い。従って、出力信号のゼロクロス点が正確に検出され
ることになる。これにより、マグネットの各磁極のピッ
チに対応した高精度の位置検出が行われることになる。
【0011】第一の感磁部と第二の感磁部が備えられて
いて、各感磁部の基礎感磁パターンが、周方向に関して
一番手前の基礎感磁パターンから磁極幅λだけ手前の基
準点から、2nλ及び(2n−1)λの位置に、基礎感
磁パターンが配設されている場合には、隣接する基礎感
磁パターンに対して異なる磁極の磁界が作用することに
より、AM変調が改善される。
【0012】
【実施例】以下、この発明の好適な実施例を図1乃至図
29を参照しながら、詳細に説明する。尚、以下に述べ
る実施例は、本発明の好適な具体例であるから、技術的
に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲
は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載
がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【0013】図1は、本発明による磁気抵抗効果型素子
を組み込んだ直線送り装置の一実施例を示している。即
ち、図1において、直線送り装置10は、駆動源として
のブラシ付きDCモータ11と、このDCモータ11の
回転軸11aに一体的に備えられたリードスクリュー1
2と、このリードスクリュー12に螺合されたナット部
材13と、上記DCモータ11の回転軸11aに取り付
けられ且つ周方向に交互にN極,S極が着磁されたマグ
ネット14と、このマグネット14に対向して固定配置
された角度検出用の磁気抵抗効果型素子15と、リード
スクリュー12の、DCモータ11に対して反対側の端
部近傍に配設された端点センサ16とを有している。こ
こで、上記端点センサ16は、ナット部材13が図1に
おいて、リードスクリュー12の左端部に到達したか否
かを検出するものであり、本実施例では、端点センサ1
6の出力は、ナット部材13がこの端点センサ16に接
触することにより立ち下がるようになっている。
【0014】上記ブラシ付きDCモータ11は、公知の
構成であり、外部から直流電流を供給することにより、
回転軸11aが回転駆動されるようになっている。尚、
駆動源としては、他の手段,例えばステッピングモータ
を用いてもよい。上記リードスクリュー12は、図示の
場合、回転軸11aに直接にネジを形成することによっ
て、構成されているが、例えば回転軸11aに圧入,螺
着等によって取り付けられていてもよい。
【0015】上記ナット部材13は、このリードスクリ
ュー12に螺合していることから、このリードスクリュ
ー12の回転によって、矢印で示す方向に直線移動され
ると共に、図示しない移動対象物に連結されている。こ
れにより、このナット部材13の矢印方向への直線移動
に伴って、上記移動対象物が矢印方向に移動されるよう
になっている。ここで、上記移動対象物は、例えばビデ
オカメラ用レンズ鏡筒のズームレンズ支持枠やフォーカ
ス用レンズ支持枠、あるいは光学ピックアップ支持部材
である。
【0016】上記マグネット14は、図2に示すよう
に、DCモータ11の回転軸11aに対して同軸上に取
り付けられたマグネットであって、例えば射出成形によ
り、一体成形されている。図示の場合、マグネット14
は、円板状であるが、円筒状または円柱状のマグネット
であってもよい。円周方向に沿って多極着磁できるもの
であれば、他の態様でも利用が可能である。さらに、上
記マグネット14は、図3に示すように、周方向に沿っ
て、交互にN極,S極に着磁されている。
【0017】上記磁気抵抗効果型素子15は、このマグ
ネット14の半径方向外側にて、このマグネット14の
外周面に対向するように固定配置されている。ここで、
この磁気抵抗効果型素子15は、強磁性薄膜素子と呼ば
れるもので、例えばNiFe,CoNi等の強磁性体の
薄膜に、磁界を作用させると、その抵抗値が変化するこ
とを利用して、磁界の変化を計測するものであり、例え
ばVTRのキャプスタンモータの角速度検出等のために
一般に使用されている。
【0018】上記磁気抵抗効果型素子15の動作原理
を、以下に説明する。磁気抵抗効果型素子15は、図4
の上部に示すように、磁極幅λでN極,S極が交互に並
ぶマグネットに対向して、幅λ/2の感磁パターンを形
成することにより構成されている。この場合、磁気抵抗
効果型素子15は、後述するように、感磁パターンが、
中央にて一側(図示の場合、右側)に山形に突出するよ
うに、屈曲して形成されている。この感磁パターンの両
端にそれぞれ定電圧VccとアースGNDが接続され、
この感磁パターンの中点電位Vsが出力信号(以下MR
出力信号という)として取り出される(図6参照)。
【0019】上記マグネット14が矢印方向に移動した
とき、このマグネット14に対する相対位置に基づい
て、磁気抵抗効果型素子15からは、中点電位Vsとし
て、図4の下部のグラフに示すように、Vcc/2を中
心とし、1磁極幅λに対して1周期のサイン波または擬
似サイン波が得られるようになっている。
【0020】磁気抵抗効果型素子15が、互いにλ/4
だけずれた位置に二つのパターンを有する場合には、磁
気抵抗効果型素子15の各パターンの出力は、図5の上
段に示すように、Vcc/2を中心とするサイン波及び
コサイン波になり、
【数1】
【数2】 で表わされる。
【0021】この場合、磁気抵抗効果型素子15は、図
6に示すように構成されている。図6において、磁気抵
抗効果型素子15は、Vcc側パターンとGND側パタ
ーンが、1磁極幅λに対して、夫々λ/2だけ離れてい
ると共に、隣合う二つのパターンが、互いにλ/4だけ
離れている。このパターンにより、磁気抵抗効果型素子
15は、図7に示す等価回路を有することになる。各抵
抗のうち、R1とR2,R3とR4,R5とR6は、そ
れぞれ同じ抵抗値を有している。
【0022】この抵抗のうち、抵抗R1とR2,R3と
R4は、図4のマグネット14の位置により作用する磁
界の強さが変化すると抵抗値がする。従って、出力端子
A及びBの出力は、マグネット14の位置に基づいて、
図5の上段のグラフに示すように、それぞれVcc/2
を中心とするAsinθ,Acosθとなる。これに対
して、抵抗R5,R6は、磁界の影響を受けない位置に
配設されているので、マグネット14の位置に関係無
く、出力端子S0は、常にVcc/2の一定電圧を出力
することになる。
【0023】図8は、図1の直線送り装置の電気的構成
を示している。図8において、直線送り装置10は、磁
気抵抗効果型素子15の出力端子A,S0がそれぞれ反
転入力,非反転入力に接続された第一のコンパレータ2
1と、磁気抵抗効果型素子15の出力端子B,S0がそ
れぞれ反転入力,非反転入力に接続された第二のコンパ
レータ22と、各コンパレータ21,22の出力が入力
される位相弁別回路23と、端点センサ16からの出力
信号が入力される立ち下がり検出回路28と、位相弁別
回路23からの信号と立ち下がり検出回路28からの信
号とが入力されるアップダウンカウンタ24と、立ち下
がり検出回路28からの信号が入力されるラッチ回路2
4aとを有している。
【0024】そして、このアップダウンカウンタ24と
ラッチ回路24aからの信号はCPU25に入力され、
このCPU25によりD/Aコンバータ26を介してド
ライバ27が制御されるようになっている。上記磁気抵
抗効果型素子15は、回転軸11aの回転方向及び回転
速度により決まる上記ナット部材13の移動方向及び移
動速度を、マグネット14の回転方向及び回転速度によ
り検出する。
【0025】上記コンパレータ21,22は、それぞれ
MRセンサ15の出力端子A,BのAsinθ,Aco
sθと出力端子S0のVcc/2とを比較して、図5の
中段及び下段に示すデジタル信号PA,PBを出力す
る。上記位相弁別回路23は、コンパレータ21,22
からのデジタル信号PA,PBに基づいて、回転軸11
aの回転方向及び信号のエッジを検出し、一方向である
場合には、アップパルスを、また他方向である場合に
は、ダウンパルスを、アップダウンカウンタ24に出力
する。この場合、アップパルスは、例えばデジタル信号
PAまたはPBに同期している。
【0026】上記アップダウンカウンタ24は、位相弁
別回路23からのアップパルスまたはダウンパルスをカ
ウントすることにより、DCモータ1の回転軸11aの
角度を検出する。上記CPU25は、アップダウンカウ
ンタ24から出力されるカウンタ値に基づいて、回転軸
11aの角度情報(現在値)を算出し、この角度情報
と、移動対象物の所望の移動位置に対応する回転軸11
aの角度(目標値)との差から、ドライブ指令値を出力
する。
【0027】この場合、CPU25は、図9に示すよう
に、外側の位置ループにて、アップダウンカウンタ24
からのカウンタ値に基づいて、移動対象物の所望の移動
位置(目標値)と現在位置(現在値)とを比較して、そ
の差分に位置比例ゲインkpを掛けて、比例制御を行な
う。また、このCPU15は、内側の速度ループにて、
カウンタ値の微分情報から速度を求め、その速度情報と
位置ループの結果を比較して、その差分に対して、比例
−積分制御するようになっている。かくして、CPU2
5は、上記比例制御及び比例−積分制御の結果を、D/
Aコンバータ26によりアナログ信号に変換して、ドラ
イバ回路27に出力する。これにより、このドライブ回
路27は、このアナログ信号をバッファし、モータ11
に電流を供給する。
【0028】そして、図示の場合には、kp:位置比例
ゲイン,k1:速度積分ゲイン,k2:速度比例ゲイ
ン,s:ラプラス演算子,kt:モータトルク定数,
J:モータイナーシャ,D:粘性項として、
【数3】 の演算が行なわれる。これにより、ドライバ27により
駆動制御されるDCモータ11においては、
【数4】 となる。かくして、
【数5】 により、移動後のカウンタ値が得られることになる。
【0029】立下り検出回路28は、端点センサ16の
出力立下りを検出したとき、信号を出力する。この出力
により、アップダウンカウンタ24のカウント値はクリ
アされて、絶対位置化され、且つラッチ回路24aによ
って、CPU25が初期化されるようになっている。
【0030】本実施例による直線送り装置10は、以上
のように構成されており、DCモータ11は、CPU2
5からD/Aコンバータ26を介してドライバ27によ
り駆動制御されることにより、回転される。これによ
り、回転軸11aが回転され、この回転軸11aのリー
ドスクリュー12に螺合するナット部材13がこの回転
軸11aの軸方向に沿って移動される。さらに、上記実
施例においては、磁気抵抗効果型素子15は、その感磁
パターンが中央で屈曲することにより、周方向に垂直な
方向に対して斜めに延びていることになる。
【0031】ここで、磁気抵抗効果型素子の感磁パター
ンがマグネットの周方向に垂直な方向に対する傾斜によ
る周方向の広がり(基礎感磁パターン幅)dとMR出力
信号との関係について考察する。先づ、図19に示すよ
うな従来と同様の構成の磁気抵抗効果型素子30を用意
する。磁気抵抗効果型素子30は、図面にて垂直方向y
に延びる二組の感磁部31及び32を備えている。各感
磁部31,32は、上端での折り返しによりy方向に往
復する二組の基礎感磁パターン31a,31bと32
a,32bとから構成されていると共に、中間接点Sを
介して互いに直列に接続されている。ここで、マグネッ
トの横方向xの磁極幅λ(=0.2mm)に対して、基
礎感磁パターン31a,31bの中心線の間隔、そして
基礎感磁パターン32a,32bの中心線の間隔は、そ
れぞれλに設定され、また基礎感磁パターン31bと3
2aの中心線の間隔は、λ/2に設定されている。さら
に、個々の基礎感磁パターン31a,31bと32a,
32bの折り返したパターンの間隔は、それぞれ0.0
25mmに設定されている。さらに、基礎感磁パターン
31aの下端には、アースGNDが接続され、また基礎
感磁パターン32bの下端には、定電圧Vccが接続さ
れる。
【0032】このような構成の磁気抵抗効果型素子30
が、図10に示すようにマグネット(図示せず)に対し
て傾斜せずに配設される場合、各基礎感磁パターン31
a,31b,32a,32bの上端と下端のx方向に関
する距離即広がりdが、
【数6】 となる。従って、中間接点S0からのMR出力信号は、
図12(A)に示すように、磁気抵抗効果型素子30と
マグネットとのギャップ長gの変化に応じて、ギャップ
長gが25μmから100μm程度の範囲内に、波形の
ピーク付近に乱れを生ずることになる。
【0033】ここで、上記磁気抵抗効果型素子30が、
図11に示すように、各基礎感磁パターン31a,31
bと32a,32bとがy方向に対して傾斜するように
配設されることにより、傾斜角度が大きくなるにつれ
て、上記d/λは大きくなり、上記d/λが0.191
(図12(B)参照),0.256(図12(C)参
照),0.322(図12(D)参照)とすると、MR
出力信号の波形のピーク付近の乱れは、徐々に小さくな
り、d/λ=0.322のとき、波形の乱れは殆どなく
なる。
【0034】即ち、図12(A)の傾斜しない場合に、
ギャップ長gが25μmから100μm程度の範囲で観
測されたMR出力信号のピーク付近に生ずる波形乱れ
は、傾斜角度が大きくなり、d/λ=0.256では、
波形乱れはほぼ観測され得なくなると共に、d/λ=
0.322では、ギャップ長g=25μmにおいても、
波形乱れが観測され得なくなる。さらに、基礎感磁パタ
ーン31a,31bと32a,32bとのy方向に対す
る傾斜角度を大きくすることにより、d/λが大きくな
った場合にも、図13及び図14に示すように、波形乱
れが発生しないことがわかる。かくして、基礎感磁パタ
ーン31a,31b,32a,32bのy方向に垂直な
方向xに関する広がりdが、0.3λ以上であれば、ギ
ャップ長gが小さい場合であっても、MR出力信号にお
ける波形乱れが発生せず、検出精度が向上することにな
る。
【0035】次に、上記d/λとMR出力信号との関係
について考察する。図15は、ギャップ長gに対する磁
気抵抗効果型素子30のMR出力信号のP−P値を示す
グラフである。このグラフによれば、上記磁気抵抗効果
型素子30の傾斜角度をさらに大きくして、上述したd
/λの値を大きくしていくと、図15に示すように、d
/λが大きくなるにつれて、MR出力信号が小さくなる
ことが示されている。そして、d/λ=1のとき、MR
出力信号は、ほぼゼロとなる。従って、MR出力信号の
ピーク付近の波形乱れが発生せず、且つMR出力信号の
大きさが検出可能であるような、d/λの範囲は、
【数7】 となる。ここで、MR出力信号はできるだけ大きい方が
検出におけるS/N比の点で有利であることから、d/
λの最適値は、
【数8】 となる。
【0036】かくして、磁気抵抗効果型素子30と対向
するマグネットとの間のギャップ長gが比較的狭く、こ
れにより磁気抵抗効果型素子30のMR出力信号のピー
ク付近に波形乱れが生ずるような場合には、磁気抵抗効
果型素子30の基礎感磁パターン31a,31b,32
a,32bがマグネットの周方向に垂直なy方向に関し
て傾斜されることにより、基礎感磁パターンの周方向に
関する広がりdが大きくなって、基礎感磁波ターンの広
がりdとマグネットの磁極幅λとの比d/λが約0.3
に調整されることにより、出力波形の乱れが排除され、
高精度の検出が可能になる。
【0037】尚、上記考察においては、真っ直に延びる
第一及び第二の感磁部31,32の基礎感磁パターン3
1a,31b,32a,32b(所謂ダブルパターン)
を有する磁気抵抗効果型素子30が使用されているが、
図16(A)に示すように、一つの感磁部41を有する
磁気抵抗効果型素子40が構成されてもよい。この磁気
抵抗効果型素子40は、円筒マグネットに対して対向さ
れるような場合に、ダブルパターンの構成が不可能であ
ることから、使用される。また、磁気抵抗効果型素子4
0は、その基礎感磁パターン41a,41bのみが所定
角度だけ傾斜して、d/λ=0.3となるように形成さ
れている。これにより、磁気抵抗効果型素子40は、全
体が斜めに配設される場合に比較して、上下方向に必要
な収容スペースが小さく済み、小型化に適した構成とな
る。
【0038】上記磁気抵抗効果型素子40におけるMR
出力信号は、ギャップ長gの変化に対して、図17に示
すようになると共に、ギャップ長gとMR出力信号との
関係は、図18にて符号Aで示すように、またギャップ
長gとAM変調との関係は、図18にて符号Bで示すよ
うになる。従って、磁気抵抗効果型素子40におけるギ
ャップ長gとAM変調との関係は、かなり悪化すること
になる。これは、各基礎感磁パターン例えば基礎感磁パ
ターン41aにおいては、その長さ方向が容易磁化方向
であることから、初期においては、磁化ベクトルの方向
は、図19または図20にて矢印P方向(あるいは反対
方向)である。従って、マグネットによる磁界の方向
は、x−z平面(z軸は紙面に垂直な方向)内にあっ
て、図19に示すように磁界Xが、または図20に示す
ように磁界−Xが加えられた場合には、磁界X,−Xと
上記磁化ベクトルとのなす角θ1,θ2は、基礎感磁パ
ターン41aの傾斜角の分だけ異なることになる。これ
により、磁気抵抗効果型素子40のMR出力信号は、一
つの磁極の移動により、1サイクルの信号が得られるこ
とから、1サイクルおきに出力レベルが異なることにな
る。
【0039】そこで、図21に示すように、第一の感磁
部51と第二の感磁部52が、それぞれ複数の基礎感磁
パターンにより構成されている場合に、一番手前(図に
おいて一番左の端部)の感磁パターンからさらにλだけ
手前の点を基準として、この基準点から2nλの位置及
び(2n−1)λの位置に、基礎感磁パターンを配設す
ることにより、基礎感磁パターンが傾斜していても、図
18にて符号C,Dで示すように、AM変動の小さいM
R出力信号が得られることになる。
【0040】また、磁気抵抗効果型素子は、図22また
は図23に示すように構成されていてもよい。図22ま
たは図23において、磁気抵抗効果型素子60は、シン
グルパターンの基礎感磁パターン61,62を有してい
る。この場合、各基礎感磁パターン61,62は、その
長手方向の中央で周方向に向かって山形に突出するよう
に、屈曲している。この場合、屈曲方向は、図22に示
すように、右方であってもよく、また図23に示すよう
に、左方であってもよい。これにより、各基礎感磁パタ
ーン61,62は、図22及び図23において、その上
部と下部が互いに異なる側に同じ角度だけ傾斜している
ことになる。従って、例えば図22の基礎感磁パターン
61に関して、磁化ベクトルの方向は、図24及び図2
5に示すように、上部61aでは、矢印P方向に、また
下部61bでは、矢印Q方向になる。従って、磁界Xが
加えられると、図24に示すように、磁界Xと上部61
a,下部61bとのなす角はそれぞれθ3,θ4とな
り、また磁界−Xが加えられると、磁界−Xと上部61
a,下部61bとのなす角はそれぞれθ4,θ3とな
る。これにより、基礎感磁パターン61の全体の磁化ベ
クトルの方向は、磁界Xの場合も、磁界−Xの場合も、
(θ3+θ4)/2となり、磁界が反転したとしても、
磁化ベクトルの方向は変動しない。
【0041】従って、上述したように中央で屈曲した基
礎感磁パターンの場合には、磁気抵抗効果型素子におけ
るMR出力信号は、ギャップ長gの変化に対して、図2
6に示すようになると共に、ギャップ長gとMR出力信
号との関係は、図18にて符号Eで示すように、またギ
ャップ長gとAM変調との関係は、図18にて符号Fで
示すようになる。これにより、磁気抵抗効果型素子40
におけるギャップ長gとAM変調との関係は、ダブルパ
ターンの場合と同様に改善されることになる。かくし
て、図6に示した磁気抵抗効果型素子15においても、
同様に基礎感磁パターンが屈曲しているので、ギャップ
長gとAM変調との関係が改善され、高精度の検出が可
能となる。
【0042】図27及び図28は、本発明による磁気抵
抗効果型素子の他の実施例を示している。図27及び図
28において、磁気抵抗効果型素子70は、シングルパ
ターンの基礎感磁パターン71,72を有している。こ
の場合、各基礎感磁パターン71,72は、その長手方
向に関して二ヶ所で周方向に向かって山形に突出するよ
うに、屈曲している。この場合、屈曲方向は、図27に
示すように、右方であってもよく、また図28に示すよ
うに、左方であってもよい。これにより、各基礎感磁パ
ターン71,72は、図27及び図28において、その
偶数個の屈曲部分が交互に異なる側に同じ角度だけ傾斜
していることになる。従って、各基礎感磁パターン7
1,72に関して、平均磁化ベクトルの方向は、図面に
て左右方向に対して垂直になる。これにより、基礎感磁
パターン61の全体の磁化ベクトルの方向は、磁界Xの
場合も、磁界−Xの場合も等しく、磁界が反転したとし
ても、磁化ベクトルの方向は変動しない。
【0043】図29は、本実施例による直線送り装置を
ズームレンズ送り機構として組み込んだビデオカメラ用
レンズ鏡筒を示している。即ち、図29において、ビデ
オカメラ用レンズ鏡筒80は、順次にそれぞれレンズを
支持する対物レンズ枠81,第二レンズ枠82,絞り枠
83,第三レンズ枠84及び第四レンズ枠85と、これ
らレンズ枠及び絞り枠が取り付けられるフレーム86と
から構成されている。
【0044】上記対物レンズ枠81は、第二レンズ枠8
2,絞り枠83,第三レンズ枠84及び第四レンズ枠8
5と共に一体的にレンズ群を構成している。第四レンズ
枠85はムービングコイル85aを具え、その周りに固
定配置されたマグネット85b内に嵌挿されている。こ
のムービングコイル85aが通電されると、このムービ
ングコイル85aとマグネット85bが所謂リニアモー
タとして作用して、全体に光軸方向に移動されるように
なっている。
【0045】また、第二レンズ枠82は、図1に示され
る直線送り装置と同様に磁気抵抗効果型素子付き直線送
り装置87により、対物レンズ枠81に対して、光軸方
向に沿って移動可能に支持されている。この場合、磁気
抵抗効果型素子87aは、フレーム86に固定保持され
ていると共に、この直線送り装置87のナット部材87
aが、第二レンズ枠82に連結されている。この場合、
上記磁気抵抗効果型素子87aは、その感磁部の基礎感
磁パターンが、図6に示した磁気抵抗効果型素子15と
同様に、マグネットの周方向に垂直な方向に対して傾斜
して延びている。これにより、この直線送り装置87の
駆動源に通電することで、第二レンズ枠82が対物レン
ズ81,第三レンズ枠84,第四レンズ枠85に対し
て、相対的に移動されるようになっている。
【0046】このように構成されたビデオカメラ用レン
ズ鏡筒80によれば、ムービングコイル85aに適宜に
通電することにより、対物レンズ枠81,第二レンズ枠
82,第三レンズ枠84,第四レンズ枠85が一体的に
光軸方向に移動され、フォーカシングが行われる。ま
た、直線送り装置87の駆動源に適宜に通電することに
より、第二レンズ枠82が、対物レンズ枠81,第三レ
ンズ枠84,第四レンズ枠85に対して相対的に光軸方
向に移動され、ズーミングが行われる。
【0047】例えば駆動源としてDCモータを使用した
直線送り装置87において、DCモータの直径を10m
mφとし、磁気抵抗効果型素子用マグネットの直径8m
mφ,着磁ピッチλを200μm,リードスクリューの
ピッチを0.5mmとすると、1λ当たり4パルスの磁
気抵抗効果型素子出力が得られる。従って、1パルス当
たりの位置分解能は、
【数9】 により、1μmとなる。これに対して、例えば従来の磁
気抵抗効果型素子を備えていない、ステッピングモータ
を使用した送り装置の場合には、極数10の場合、1回
転20パルスであるから、1パルス当たりの分解能は2
5μmとなる。かくして、本発明による直線送り機構8
7を使用することによって、従来のステッピングモータ
に比較して、25倍の分解能が実現される。従って、よ
り高精度の送りが可能となる。
【0048】かくして、直線送り装置87を使用するこ
とにより、ズーミングの際の第二レンズ枠82の移動に
関する分解能が、一桁程度改善されることになり、合焦
性能が改善される。
【0049】このように、上述の実施例によれば、駆動
源の回転軸に取り付けられた円筒状,円柱状または円板
状のマグネットの周囲に交互に着磁されたN極,S極の
磁界が、これに対向して配設された磁気抵抗効果型素子
に作用することにより、この駆動源の回転の方向及び速
度が、高精度で検出される。かくして、ナット部材の所
望位置への移動が高精度で行われる。
【0050】さらに、磁気抵抗効果型素子の基礎感磁パ
ターンがマグネットの周方向に垂直な方向に対して斜め
に延びていることにより、この周方向に関して広がりを
有していることから、磁気抵抗効果型素子のMR出力信
号は、ギャップ長が比較的狭い場合であっても、ピーク
付近に波形乱れが発生するようなことはなく、正確な検
出が行なわれ得ることになる。
【0051】レンズ送り機構を有するビデオカメラ用レ
ンズ鏡筒において、レンズ送り機構として、上述した直
線送り装置が備えられている場合には、レンズ送りが、
高精度で且つ高速度で、而も低コストで行われることに
なる。ズームレンズ送り機構及びフォーカス用レンズ送
り機構を有するビデオカメラ用レンズ鏡筒において、ズ
ームレンズ送り機構として、上述した直線送り装置が備
えられている場合には、ズーミングが、高精度で且つ高
速度で、而も低コストで行われることになる。
【0052】尚、上述した実施例において、フォーカシ
ング送り装置にも、このような直線送り装置を組み込む
ことが可能である。これにより、フォーカシングの速度
及び性能が共に改善されることになる。さらに、図29
の実施例においては、ズーミング用のモータとしてリニ
アモータが使用されているので、本発明による直線送り
装置をズーミングに利用することによって、従来のステ
ッピングモータを使用する場合に比較して、約10倍程
度の高速化が行われる。
【0053】また、上記実施例においては、本発明によ
る直線送り装置をビデオカメラ用レンズ鏡筒80に適用
した場合について説明したが、これに限らず、軸送り機
構により光学ディスクの半径方向に移動される光学ピッ
クアップを有する光学ピックアップシステムにおいて、
光学ピックアップの軸送り機構として、本発明による直
線送り装置を適用することも可能である。この場合に
は、光学ピックアップの光学ディスクに対する所望位置
へのアクセスが、高速且つ高精度で行なわれ、アクセス
時間が大幅に短縮されると共に、コストが低減され、而
も小型化が可能である。
【0054】さらに、本発明による直線送り装置は、プ
リンタにおけるプリンタヘッドの送り機構に適用するこ
とも可能である。この場合、プリンタヘッドの移動が、
高速度且つ高精度で行われることになり、印字速度及び
印字精度が向上されることになる。
【0055】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、簡
単且つ小型の構成により、低コストで、高精度の送りが
行われるようにした、直線送り装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による磁気抵抗効果型素子を備えた直線
送り装置の一実施例を示す側面図である。
【図2】図1の直線送り装置における回転軸とマグネッ
トを示す側面図である。
【図3】図1の直線送り装置におけるマグネットと磁気
抵抗効果型素子との関係を示す部分拡大斜視図である。
【図4】マグネットの各磁極と磁気抵抗効果型素子の出
力の関係を示す概略図である。
【図5】図1の直線送り装置における磁気抵抗効果型素
子の各出力を示すグラフである。
【図6】図1の直線送り装置における磁気抵抗効果型素
子のパターン構成を示す拡大平面図である。
【図7】図6の磁気抵抗効果型素子の等価回路図であ
る。
【図8】図1の直線送り装置の電気的構成を示すブロッ
ク図である。
【図9】図8のカウンタによるカウンタ値に基づく制御
を示すブロック図である。
【図10】本発明の原理を示すための磁気抵抗効果型素
子の構成を示す概略図である。
【図11】図10の磁気抵抗効果型素子をマグネットに
対して傾斜させて配置した場合の概略図である。
【図12】図10の磁気抵抗効果型素子の傾斜による基
礎感磁パターンの広がりdとMR出力信号に発生する波
形乱れの実験結果を示す信号波形図である。
【図13】図10の磁気抵抗効果型素子の傾斜による基
礎感磁パターンの広がりdとMR出力信号に発生する波
形乱れの実験結果を示す信号波形図である。
【図14】図10の磁気抵抗効果型素子の傾斜による基
礎感磁パターンの広がりdとMR出力信号に発生する波
形乱れの実験結果を示す信号波形図である。
【図15】図10の磁気抵抗効果型素子の傾斜による基
礎感磁パターンの広がりdとMR出力信号の実験結果を
示すグラフである。
【図16】図10の磁気抵抗効果型素子の基礎感磁パタ
ーンの変形例を示す図である。
【図17】図16の磁気抵抗効果型素子によるギャップ
長の変化によるMR出力信号を示す信号波形図である。
【図18】図6,図17及び図22の磁気抵抗効果型素
子におけるギャップ長とMR出力信号,AM変調との関
係を示すグラフである。
【図19】図16の磁気抵抗効果型素子における磁界X
による基礎感磁パターンに発生する磁化ベクトルを示す
概略図である。
【図20】図16の磁気抵抗効果型素子における磁界−
Xによる基礎感磁パターンに発生する磁化ベクトルを示
す概略図である。
【図21】ダブルパターン構造の磁気抵抗効果型素子の
基礎感磁パターンのAM変調改善のための配置例を示す
概略図である。
【図22】本発明による磁気抵抗効果型素子の第二の実
施例を示す概略平面図である。
【図23】本発明による磁気抵抗効果型素子の第三の実
施例を示す概略平面図である。
【図24】図22の磁気抵抗効果型素子における磁界X
による基礎感磁パターンに発生する磁化ベクトルを示す
概略図である。
【図25】図22の磁気抵抗効果型素子における磁界−
Xによる基礎感磁パターンに発生する磁化ベクトルを示
す概略図である。
【図26】図22の磁気抵抗効果型素子によるギャップ
長の変化によるMR出力信号を示す信号波形図である。
【図27】本発明による磁気抵抗効果型素子の第四の実
施例を示す概略平面図である。
【図28】本発明による磁気抵抗効果型素子の第五の実
施例を示す概略平面図である。
【図29】本発明の実施例による直線送り装置を組み込
んだビデオカメラ用レンズ鏡筒のズームレンズ送り機構
の一実施例を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
10 直線送り装置 11 ブラシ付きDCモータ 11a 回転軸 12 リードスクリュー 13 ナット部材 14 マグネット 15 磁気抵抗効果型素子 16 端点センサ 21,22 コンパレータ 23 位相弁別回路 24 アップダウンカウンタ 24a ラッチ回路 25 CPU 26 D/Aコンバータ 27 ドライバ 28 立下り検出回路 30 磁気抵抗効果型素子 31,32 感磁部 31a,31b,32a,32b 基礎感磁パターン 40 磁気抵抗効果型素子 41,51,52 感磁部 41a,41b 基礎感磁パターン 60 磁気抵抗効果型素子 61,62 基礎感磁パターン 61a 上部 61b 下部 70 磁気抵抗効果型素子 71,72 基礎感磁パターン 80 ビデオカメラ用レンズ鏡筒 81 対物レンズ枠 82 第二レンズ枠 83 絞り枠 84 第三レンズ枠 85 第四レンズ枠 86 フレーム 87 直線送り装置 87a 磁気抵抗効果型素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−204374(JP,A) 特開 平2−119555(JP,A) 特開 平6−3158(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 5/00 - 7/20 H02K 11/00 - 11/04 G01R 33/00 - 33/26 G01D 5/00 - 5/252 G01D 5/39 - 5/62 G01P 3/00 - 3/80

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動源と、この駆動源の回転軸に一体的
    に備えられたリードスクリューと、このリードスクリュ
    ーに螺合されたナット部材と、前記駆動源の回転軸に取
    り付けられ且つ周方向に交互にN極,S極が着磁された
    マグネットと、このマグネットに対向して固定配置され
    た磁気抵抗効果型素子と、を含んでいて、 前記磁気抵抗効果型素子が、前記マグネットのN極,S
    極の並び方向にほぼ垂直な方向に延びる基礎感磁パター
    ンから成る感磁部を備え、その両端に直流電圧が印加さ
    れると共に、中点から出力が取り出されるようになって
    おり、且つ、前記磁気抵抗効果型素子の基礎感磁パター
    ンが、前記N極,S極の並び方向に関して、マグネット
    の磁極幅λに対して、0.3≦d<1なる広がりdを有
    していることを特徴とする直線送り装置。
  2. 【請求項2】 前記磁気抵抗効果型素子の基礎感磁パタ
    ーンが、前記N極,S極の並び方向に垂直な方向に対し
    て、山形に屈曲することにより、傾斜して延びるように
    形成されていることを特徴とする請求項1に記載の直線
    送り装置。
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